JP3726725B2 - 通信ネットワークシステム及びゲートウエイ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なる通信プロトコル有するネットワークをプロトコルの変換機能を有するゲートウエイ装置で接続し、1つのネットワーク内の端末から他のネットワーク内の端末を音声通話装置または、FAX装置として接続することができる通信ネットワークシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットを用いてFAX通信するための通信規格として、ITU−T勧告T.38(静止画と音声を中心とする情報通信システムに適応し、IP網上のリアルタイムG3FAXに対するトランスポート層のプロトコルを規定した勧告)が作成された。この勧告T.38により、ISDN(Integrated Services Digital Network:電話やFAX、データ通信を統合して扱うデジタル通信網)やアナログ電話回線等から送られるG3FAX信号(アナログ用FAX信号)をT.38ゲートウエイ装置でプロトコル変換することにより、パケット交換網として機能するインターネットに接続されたT.38FAX端末をリアルタイムに接続することができる。
【0003】
通常、ISDNとIP網(Internet Protocol:ネットワーク内での機器のアドレッシングや、通信経路のルーティングをするための方法を定義しているOSI基本参照モデルのネットワーク層に位置するコネクションレス型のプロトコルを用いたパケット通信網)、LAN、PHSなどのインターネットをT.38ゲートウエイ装置で接続した通信ネットワークシステムにおいて、ISDN内の発信端末からゲートウエイ装置を介してインターネット内の音声通話機能、及びT.38FAX機能を有するT.38端末を音声通話装置、またはT.38FAX装置として接続しようとした場合、T.38端末とインターネットとの間には、それぞれ異なるメディアチャネルの設定が必要であり、ゲートウエイ装置で、音声メディアチャネルか、FAXメディアチャネルかのいずれかを設定しなければならないため、発信端末の発呼信号で音声呼かFAX呼かの識別情報が必要である。
【0004】
ISDN内の発信端末は、ISDN UNI(User Network Interface)に準拠する端末であり、音声呼、またはG3FAX呼の発呼を行え、ITU−T勧告Q.931(ISDNユーザーネットワークでの基本的な呼び出しコントロールのためのインターフェースを規定したネットワーク層のプロトコル)を用いて発信端末の発呼信号により音声呼であるかFAX呼であるかの識別が行える。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】
しかしながら、従来の通信ネットワークシステムによると、発信端末の発呼信号による音声呼であるかFAX呼であるかの識別は、オプションパラメータであり必ずしも設定されないことがある。発信端末の発呼信号の中に音声呼かFAX呼かの設定がなされていない場合、着信端末とIP網とゲートウエイ装置との間に音声メディアチャネルあるいは、FAXメディアチャネルの何れのチャネルを設定してよいのかの判断ができないため、発信端末を着信端末に接続することができない。また、音声メディアチャネルと、FAXメディアチャネルの両方のメディアチャネルを設定した場合、着信端末では、ISDNからの呼であることを識別できないので、音声呼であっても、FAX呼の手順を起動してしまうという不都合があった。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、発信端末の発呼信号の中に音声呼か、FAX呼の設定が無い場合であっても発信端末を着信端末に適確に接続することができる通信ネットワークシステム及びゲートウエイ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、第1の発明は、ISDNとインターネットをゲートウエイ装置を介して接続し、発信端末から前記ISDNに入力された情報に基づいて前記発信端末を前記インターネットに接続された着信端末に接続する通信ネットワークにおいて、前記ゲートウエイ装置と前記着信端末との間に音声メディアチャネルとFAXメディアチャネルの2つを同時に設定するメディアチャネル設定手段と、前記ゲートウエイ装置が、前記発信端末を前記インターネットを介して、前記着信端末に始めに前記音声メディアチャネルによって接続する接続手段と、前記音声メディアチャネル接続中に受信したFAX信号を破棄するFAX信号破棄手段と、前記着信端末においてFAX手順を抑止するFAX手順抑止手段と、前記着信端末が前記音声メディアチャネルを介して一定時間内に音声信号を受信するかを監視する監視手段とを備え、前記監視手段において前記一定時間内に音声信号が受信されるとき、前記着信端末が音声通話装置として前記インターネットに接続されている状態を継続し、前記監視手段において前記一定時間内に音声信号が受信されないとき、前記接続手段で、前記音声メディアチャネルとの接続を切断し、代わりに前記FAXメディアチャネルに接続し、前記着信端末における前記FAX手順抑止手段を解除し、前記着信端末をFAX装置として前記インターネットに接続することを特徴とする通信ネットワークシステムである。
【0008】
第1の発明では、発信端末の情報の中に音声呼かFAX呼の識別が無くとも、音声メディアチャネルとFAXメディアチャネルの2つメディアチャネルを設定し、始めに着信端末を音声通話装置として発信端末に接続し、音声メディアチャネルでFAX信号を破棄し、着信端末でFAX手順を抑止して、音声信号のみが着信端末に到達するようにして、一定時間音声信号の受信を監視し、音声信号が受信されないとき、着信端末をFAX装置として発信端末に接続することにより、発信端末から音声通話あるいは、FAX送信を行うことができる。
【0009】
第2の発明は、ISDNとインターネットをゲートウエイ装置を介して接続し、発信端末から前記ISDNに入力された情報に基づいて前記発信端末を前記インターネットに接続された着信端末に接続する通信ネットワークにおいて、前記ゲートウエイ装置と前記着信端末との間に音声メディアチャネルとFAXメディアチャネルの2つを同時に設定するメディアチャネル設定手段と、前記ゲートウエイ装置が、前記発信端末を前記インターネットを介して、前記着信端末に始めに前記音声メディアチャネルによって接続する接続手段と、前記音声メディアチャネル接続中に受信したFAX信号を破棄するFAX信号破棄手段と、前記着信端末においてFAX手順を抑止するFAX手順抑止手段と、前記ゲートウエイ装置がFAX信号を受信するかを監視する第1の監視手段と、前記着信端末が前記音声メディアチャネルを介して一定時間内に音声信号を受信するかを監視する第2の監視手段とを備え、第1の監視手段においてFAX信号が受信されると、前記接続手段で、前記音声メディアチャネルとの接続を切断し、代わりに前記FAXメディアチャネルに接続し、第2の監視手段において前記一定時間内に音声信号が受信されるとき、前記着信端末が音声通話装置として前記インターネットに接続されている状態を継続し、第2の監視手段において前記一定時間内に音声信号が受信されないとき、前記着信端末における前記FAX手順抑止手段を解除し、前記着信端末をFAX装置として前記インターネットに接続することを特徴とする通信ネットワークシステムである。
【0010】
第2の発明では、発信端末の情報の中に音声呼かFAX呼の識別が無くとも、音声メディアチャネルとFAXメディアチャネルの2つメディアチャネルを設定し、始めに着信端末を音声通話装置として発信端末に接続し、音声メディアチャネルでFAX信号を破棄し、着信端末でFAX手順を抑止して、音声信号のみが着信端末に到達するようにして、ゲートウエイ装置でFAX信号を受信したとき、つまり、着信端末で一定時間音声信号が受信されないとき、着信端末をFAX装置として発信端末に接続することにより、発信端末から音声通話あるいは、FAX送信を行うことができる。
【0011】
第3の発明は、ISDNとインターネットをゲートウエイ装置を介して接続し、発信端末から前記ISDNに入力された情報に基づいて前記発信端末を前記インターネットに接続された着信端末に接続する通信ネットワークにおいて、前記発信端末から前記ISDNに入力された情報に音声呼かFAX呼かの指定がなくとも、音声メディアチャネルとFAXメディアチャネルを前記着信端末と前記ゲートウエイ間に設定し、始めに前記音声メディアチャネルを前記発信端末に接続し、前記ゲートウエイ装置がFAX信号を受信するかを監視する第1の監視手段、及び前記着信端末が音声信号を受信するかを監視する第2の監視手段により接続すべきメディアチャネルを受信信号に基づいて選択することにより、前記着信端末が、音声通話装置または、FAX装置として前記発信端末に接続されることを特徴とする通信ネットワークシステムである。
【0012】
第4の発明は、ISDNとインターネットをゲートウエイ装置を介して接続し、発信端末から前記ISDNに入力された情報に基づいて前記発信端末を前記インターネットに接続された着信端末に接続する通信ネットワークにおいて、前記ゲートウエイ装置と前記着信端末との間に音声メディアチャネルとFAXメディアチャネルの2つを同時に設定するメディアチャネル設定手段を備えることを特徴とするゲートウエイ装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の形態を詳細に説明する。図1は本発明に係る通信ネットワークシステム1の実施形態の一例を示したブロック図である。図1に示されるように、本発明の通信ネットワークシステム1は、発信端末2、ISDN3、ゲートウエイ装置4、IP網5、着信端末6等で構成され、発信端末2を収容するISDN3と、着信端末6を収容するIP網5とはゲートウエイ装置4を介して接続される。
【0014】
発信端末2は、ISDN UNIに準拠する端末であり、音声呼、またはG3FAX呼の発呼を行え、ITU−T勧告Q.931を用いて発信端末2の発呼信号により音声呼であるかFAX呼であるかの識別を行える。
ISDN3は、ITU−T勧告に準拠する回線交換網である。
【0015】
ゲートウエイ装置4は、ITU−T勧告T.38の手順に従いISDN3とIP網5の通信プロトコルの変換を行い、チャネル切り替え装置7とメディアチャネル8でISDN3とIP網5とを接続する。
【0016】
メディアチャネル8には、音声メディアチャネル9とFAXメディアチャネル10の2つのメディアチャネルがあり、ゲートウエイ装置4と着信端末6の間は、IP網5を介して、音声メディアチャネル9と、FAXメディアチャネル10の2つのメディアチャネルが設定される。
チャネル切り替え装置7は、音声メディアチャネル9とFAXメディアチャネル10の接続の切り替えを行う。
【0017】
IP網5は、TCP(Transmission control protocol)/UDP(User Datagram protocol)/IP(インターネットの標準プロトコル)をサポートし、コネクションレス型のパケット交換を行う。
着信端末6は、ITU−T勧告T38の手順に従い、音声通話装置として、またはT.38FAX装置として接続できる。
【0018】
図2は、ISDN3とゲートウエイ装置4と着信端末6の間の通信処理を説明するためのブロック図である。
図2に示されるように、ISDN3は、C−Plane部31とU−Plane部32とから構成される。C−Plane部31は、呼設定のための信号手順を実行し、U−Plane部32は、端末間の音声信号または、FAX信号等のユーザ信号を転送する。
【0019】
ゲートウエイ装置4は、C−Planeインターワーク部41とH.323(パケットに基づく音声、動画像、データ通信の送受信方法の仕様と発呼時の信号方式を規定したITU−T勧告)インターフェース42とU−Planeインターワーク部43とから構成される。
【0020】
C−Planeインターワーク部41は、C−Plane部31と、H.323インターフェース42を介して着信端末6との間の呼設定のための信号手順を実行する。
【0021】
H.323インターフェース42は、ISDN3のC−Plane部31のISUP(ユーザがISDNサービスを利用するために必要な信号と手順を規定するNo.7共通線信号方式)手順を用いて、C−Planeインターワーク部41を介して着信端末6を接続する。
【0022】
U−Planeインターワーク部43は、U−Plane部32を介して発信端末2と着信端末6との間の音声信号または、FAX信号等のユーザ信号を転送する。U−Planeインターワーク部43は、メディアチャネル管理部44、チャネル切り替え部45、音声信号変換部46、FAX信号処理部47で構成される。
【0023】
メディアチャネル管理部44は、発信端末2毎に音声メディアチャネル9とFAXメディアチャネル10の管理、及びチャネル切り替え装置7の切り替え管理を行う。
チャネル切り替え部45は、チャネル切り替え装置7を制御し、ISDN3のU−Plane部32に音声メディアチャネル9またはFAXメディアチャネル10のいずれかのチャネルを接続する。
【0024】
音声メディアチャネル9接続後、音声信号変換部46は、ISDN3のU−Plane部32からFAX信号と音声信号の両方を受信するので、ISDN3のU−Plane部32から受け取るFAX信号を破棄し、着信端末6にFAX信号が到達しないようにする。
また、音声信号変換部46は、音声メディアチャネル9がISDN3のU−Plane部32から受け取った音声信号をIP網5に送出するため、または、その逆の形式変換を行う。
【0025】
FAX信号処理部47は、ISDN3のU−Plane部32からのFAX信号の受信を監視し、FAX信号を受信した場合、メディアチャネル管理部44へ通知する。
また、FAX信号処理部47は、ISDN3のU−Plane部32から受信したアナログ回線用G3FAX信号をIP網5用に、または、その逆のプロトコル形式の変換を行う。
【0026】
図3は、通信ネットワークシステム1の処理の概要を説明するフローチャートである。発信端末2が発呼信号をC−Planeインターワーク部41に送信すると(ステップ301)、C−Planeインターワーク部41は、音声メディアチャネル9とFAXメディアチャネル10の設定をH.323インターフェース42を介して着信端末6に要求する。
【0027】
着信端末6は、IP網5を介してゲートウエイ装置4との間に音声メディアチャネル9とFAXメディアチャネル10を設定する(ステップ302)。次に、ゲートウエイ装置4のチャネル切り替え装置7を音声メディアチャネル9に切り替え(ステップ303)、ISDN3のU−Plane部32と音声メディアチャネル10と着信端末6を接続し(ステップ304)、始めに着信端末6を音声通話装置とする。
【0028】
接続が完了すると、音声メディアチャネル9は、ISDN3のU−Plane部32からFAX信号と音声信号の両方を受信するので、ゲートウエイ装置4の音声信号変換部46で、ISDN3のU−Plane部32から受け取るFAX信号を破棄する(ステップ305)。つまり、着信端末6には音声信号のみが到達する。
【0029】
次に、ゲートウエイ装置4のFAX信号処理部47でFAX信号の受信を監視し(ステップ306)、同時に着信端末6が音声信号でFAX手順を起動しないようにするため、着信端末6でFAX手順を抑止し(ステップ310)、着信端末6で一定時間音声信号の受信を監視する(ステップ311)。
【0030】
ステップ311で音声信号が受信されれば、そのまま,音声信号の受信を継続し(ステップ312)、着信端末6は、音声通話装置となる。
また、ステップ311で一定時間内に音声信号が受信され無ければ、着信端末6で、FAX手順を起動する(ステップ313)。
【0031】
ステップ306でFAX信号が受信されれば、チャネル切り替え装置7をFAXメディアチャネル10に切り替え(ステップ307)、ISDN3のU−Plane部32とFAXメディアチャネル10と着信端末6を接続する(ステップ308)。FAX信号処理部47でFAX信号が受信されるときは、着信端末6では、ステップ305の処理によりステップ311で音声信号を受信することが無いので、FAX手順が起動され(ステップ313)、着信端末6はFAX装置となる。
【0032】
ステップ306でFAX信号が受信されなれば、着信端末6において自動的にステップ311からの着信端末6で一定時間音声信号を監視する処理が実行される。
【0033】
図4、図5は、通信ネットワークシステム1のISDN3からIP網5内の着信端末6への接続手順を詳細に説明するフローチャートである。発信端末2は、ISDN UNI手順に従い発呼を行う(ステップ401)。
【0034】
C−Plane部31は、ITU−T勧告に従った手順で呼を設定し(ステップ402)、ゲートウエイ装置4のC−Planeインターワーク部41に発呼信号を送る(ステップ403)。発呼信号の呼設定要求の中で音声呼かFAX呼かを示す識別情報は、オプションパラメータであり必ずしも設定されない。
【0035】
C−Planeインターワーク部41では、H.323インターフェース42を介して音声メディアチャネル9、FAXメディアチャネル10を設定するよう着信端末6に要求する(ステップ404)。
着信端末6は、H.323のFast Connect手順または、H.245手順に従い、音声メディアチャネル9、FAXメディアチャネル10を設定する(ステップ405)。
【0036】
メディアチャネル8の設定が完了すると、C−Planeインターワーク部41は、メディアチャネル管理部44に通知する(ステップ406)。
メディアチャネル管理部44は、発信端末2毎に音声メディアチャネル9と、FAXメディアチャネル10を記憶し(ステップ407)、チャネル切り替え部45に音声メディアチャネル9をU−Plane部32に接続するよう要求する(ステップ408)。
【0037】
チャンネル切り替え部45がチャネル切り替え装置7を音声メディアチャネル9に接続すると(ステップ409)、発信端末2からU−Plane部32、音声メディアチャネル9、IP網5を介して着信端末6までの接続が完成し、着信端末6で音声信号の受信を行うことができる。始め、着信端末6は音声通話用装置として接続される。
【0038】
音声メディアチャネル9の接続が完成すると、音声信号変換部46は、発信端末2からISDNのU−Plane部32を介して送られるFAX信号と音声信号の両方を受信するので、音声信号変換部46では、FAX信号を破棄し(ステップ410)、平行してISDN3のU−Plane部32から受け取った音声信号をIP網5に送出するため、または、その逆の形式変換を行う。
【0039】
ステップ410の後、C−Planeインターワーク部41は、C−Plane部31に呼設定完了の通知を行う(ステップ411)。
【0040】
C−Plane部31は、呼設定の完了を受けて、発信端末2に呼設定の完了を連絡する(ステップ412)。
通常、発信端末2は、音声信号を送信するか(ステップ413)、または、FAX信号を送信するかの操作を行う(ステップ414)。
【0041】
呼設定の完了を受けて、FAX信号処理部47はFAX信号が送信されていないか監視を開始する(ステップ415)。FAX信号を受信すると、FAX信号処理部47は、メディアチャネル管理部44に通知する(ステップ416)。
【0042】
ステップ416の後、メディアチャネル管理部44は、チャネル切り替え部45にFAXメディアチャネル10をU−Plane部32に接続するよう要求する(ステップ417)。
【0043】
チャンネル切り替え部45は、チャネル切り替え装置7をFAXメディアチャネル10に切り替え(ステップ418)、発信端末2からU−Plane部32、FAXメディアチャネル10、IP網5を介して着信端末6までの接続が完成する。
【0044】
ステップ405の後、着信端末6では、FAX手順の起動を抑止し(ステップ500)、タイマーをセットし(ステップ501)、音声信号を監視する(ステップ502)。
音声信号が受信されれば(ステップ503)、タイマーをリセットし(ステップ504)、そのまま音声信号受信を継続する(ステップ505)。着信端末6は音声通話装置として接続され処理が終了する。
【0045】
ステップ500の処理は、着信端末6では、ISDN3からの呼であることを識別できないので、音声信号でFAX手順を起動してしまうためそれを抑止する処理である。
【0046】
ステップ503で音声信号が受信されなければ、タイマーがタイムアウトするまでステップ502で引き続き音声信号を監視する。音声信号が一定時間受信されない場合、タイマーがタイムアウトし(ステップ510)、着信端末6でFAX手順を起動する(ステップ511)。
このとき、ゲートウエイ装置4は、ステップ418で、発信端末2からU−Plane部32、FAXメディアチャネル10、IP網5を介して着信端末6までの接続が完成しているので、着信端末6は、FAX信号を受信することができる。着信端末6は、FAX装置として接続され処理が終了する。
【0047】
このように、本実施の形態では、ゲートウエイ装置4と着信端末6との間に音声メディアチャネル9とFAXメディアチャネル10を2つ同時に設定し、チャネル切り替え装置7を音声メディアチャネル9に接続し、始めに着信端末6を音声通話装置として通信ネットワークシステムに接続し、ゲートウエイ装置4でFAX信号を待ちながら、それと同時に、着信端末6で音声信号を待ち、FAX信号が受信される場合に、チャネル切り替え装置7をFAXメディアチャネル10に切り替えてFAX装置として接続することで、着信端末6を音声通話装置としてもFAX装置としも接続することができる。
【0048】
また、請求項1記載の通信ネットワークシステムのように、ゲートウエイ装置4のFAX信号処理部47でFAX信号を監視する図3のステップ306からステップ308を省略して、着信端末6で一定時間音声信号を監視する図3のステップ310からステップ313の処理だけで、着信端末6を音声通話装置として、またはFAX装置として接続することもできる。この場合、最初に送信されるFAX信号が捨てられないよう一定時間について考慮する必要がある。
尚、IP網5は、他のインターネット、LAN、PHS等でも良い。
【0049】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の通信ネットワークシステム1によれば、ゲートウエイ装置4と着信端末6との間に音声メディアチャネル9とFAXメディアチャネル10を2つ同時に設定し、チャネル切り替え装置7を音声メディアチャネル9に接続し、始めに着信端末6を音声通話装置として通信ネットワークシステムに接続し、ゲートウエイ装置4のFAX信号処理部47でFAX信号を待ちながら、それと同時に、着信端末6で一定時間音声信号を待ち、FAX信号が受信されるときに、チャネル切り替え装置7をFAXメディアチャネル10に切り替えれ、着信端末6をFAX装置として接続すれば、発信端末2の発呼信号の中に音声呼か、FAX呼の設定が無い場合であっても発信端末2を着信端末6に適確に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信ネットワークシステム1の実施形態の一例を示したブロック図
【図2】ISDN3とゲートウエイ装置4との間の通信処理を説明するためのブロック図
【図3】通信ネットワークシステム1の処理の概要を説明するフローチャート
【図4】通信ネットワークシステム1のISDN3からIP網5内の着信端末6への接続手順を詳細に説明するフローチャート
【図5】通信ネットワークシステム1のISDN3からIP網5内の着信端末6への接続手順を詳細に説明するフローチャート
【符号の説明】
1………通信ネットワークシステム
2………発信端末
3………ISDN
4………ゲートウエイ装置
5………IP網
6………着信端末
7………チャネル切り替え装置
8………メディアチャネル
9………音声メディアチャネル
10………FAXメディアチャネル
31………C−Plane部
32………U−Plane部
41………C−Planeインターワーク部
42………H.323インターフェース
43………U−Planeインターワーク部
44………メディアチャネル管理部
45………チャネル切り替え部
46………音声信号変換部
47………FAX信号処理部
Claims (6)
- ISDNとインターネットをゲートウエイ装置を介して接続し、発信端末から前記ISDNに入力された情報に基づいて前記発信端末を前記インターネットに接続された着信端末に接続する通信ネットワークにおいて、
前記ゲートウエイ装置と前記着信端末との間に音声メディアチャネルとFAXメディアチャネルの2つを同時に設定するメディアチャネル設定手段と、
前記ゲートウエイ装置が、前記発信端末を前記インターネットを介して、前記着信端末に始めに前記音声メディアチャネルによって接続する接続手段と、
前記音声メディアチャネル接続中に受信したFAX信号を破棄するFAX信号破棄手段と、
前記着信端末においてFAX手順を抑止するFAX手順抑止手段と、
前記着信端末が前記音声メディアチャネルを介して一定時間内に音声信号を受信するかを監視する監視手段とを備え、
前記監視手段において前記一定時間内に音声信号が受信されるとき、前記着信端末が音声通話装置として前記インターネットに接続されている状態を継続し、前記監視手段において前記一定時間内に音声信号が受信されないとき、前記接続手段で、前記音声メディアチャネルとの接続を切断し、代わりに前記FAXメディアチャネルに接続し、前記着信端末における前記FAX手順抑止手段を解除し、前記着信端末をFAX装置として前記インターネットに接続することを特徴とする通信ネットワークシステム。 - ISDNとインターネットをゲートウエイ装置を介して接続し、発信端末から前記ISDNに入力された情報に基づいて前記発信端末を前記インターネットに接続された着信端末に接続する通信ネットワークにおいて、
前記ゲートウエイ装置と前記着信端末との間に音声メディアチャネルとFAXメディアチャネルの2つを同時に設定するメディアチャネル設定手段と、
前記ゲートウエイ装置が、前記発信端末を前記インターネットを介して、前記着信端末に始めに前記音声メディアチャネルによって接続する接続手段と、
前記音声メディアチャネル接続中に受信したFAX信号を破棄するFAX信号破棄手段と、
前記着信端末においてFAX手順を抑止するFAX手順抑止手段と、
前記ゲートウエイ装置がFAX信号を受信するかを監視する第1の監視手段と、
前記着信端末が前記音声メディアチャネルを介して一定時間内に音声信号を受信するかを監視する第2の監視手段とを備え、
第1の監視手段においてFAX信号が受信されると、前記接続手段で、前記音声メディアチャネルとの接続を切断し、代わりに前記FAXメディアチャネルに接続し、
第2の監視手段において前記一定時間内に音声信号が受信されるとき、前記着信端末が音声通話装置として前記インターネットに接続されている状態を継続し、第2の監視手段において前記一定時間内に音声信号が受信されないとき、前記着信端末における前記FAX手順抑止手段を解除し、前記着信端末をFAX装置として前記インターネットに接続することを特徴とする通信ネットワークシステム。 - ISDNとインターネットをゲートウエイ装置を介して接続し、発信端末から前記ISDNに入力された情報に基づいて前記発信端末を前記インターネットに接続された着信端末に接続する通信ネットワークにおいて、
前記発信端末から前記ISDNに入力された情報に音声呼かFAX呼かの指定がなくとも、音声メディアチャネルとFAXメディアチャネルを前記着信端末に接続し、前記ゲートウエイ装置がFAX信号を受信するかを監視する第1の監視手段、及び前記着信端末が音声信号を受信するかを監視する第2の監視手段により接続すべきメディアチャネルを受信信号に基づいて選択することにより、前記着信端末が、音声通話装置または、FAX装置として前記発信端末に接続されることを特徴とする通信ネットワークシステム。 - ISDNとインターネットを接続し、発信端末から前記ISDNに入力された情報に基づいて前記発信端末を前記インターネットに接続された着信端末に接続するゲートウエイ装置において、
前記着信端末との間に音声メディアチャネルとFAXメディアチャネルの2つを同時に設定するメディアチャネル設定手段を備えることを特徴とするゲートウエイ装置。 - 前記ゲートウエイ装置が、
前記発信端末を前記インターネットを介して、前記着信端末に始めに前記音声メディアチャネルによって接続する接続手段と、
FAX信号を受信するかを監視する監視手段と
をさらに備え、
前記監視手段においてFAX信号が受信されると、前記音声メディアチャネルとの接続を切断し、代わりに前記FAXメディアチャネルに接続することを特徴とする請求項4記載のゲートウエイ装置。 - 前記ゲートウエイ装置が、
前記発信端末を前記インターネットを介して、前記着信端末に始めに音声メディアチャネルによって接続する接続手段と、
前記音声メディアチャネル接続中、すなわちFAXメディアチャネルが接続されていないときに受信したFAX信号を破棄するFAX信号破棄手段とをさらに備えることを特徴とする請求項4記載のゲートウエイ装置。
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