JP5391729B2 - 工作機械の主軸装置用軸受、及び工作機械の主軸装置、並びに工作機械 - Google Patents

工作機械の主軸装置用軸受、及び工作機械の主軸装置、並びに工作機械 Download PDF

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Description

本発明は、工作機械の主軸装置用軸受、及び工作機械の主軸装置、並びに工作機械に関する。
近年、工作機械の主軸装置としては、dm・Nが100万〜300万の高速回転と、低振動が求められており、ビルトインモータ方式を採用するものが多く使用されている。例えば、図12に記載の主軸装置100では、工具Tが取り付けられる回転軸101が前側軸受102及び後側軸受103を介して外筒104に回転自在に取り付けられている。前側及び後側軸受102,103間には、回転軸101の周囲に設けられたロータ105と、外筒104の内側に冷却ジャケット106を介して設けられたステータ107と、を備えたビルトインモータ108が配置されている。
また、主軸装置100では、熱変位を防止するため、外筒104や冷却ジャケット106に形成された冷却経路109,110によって冷却が行なわれている。さらに、主軸装置100では、前側軸受102及び後側軸受103を潤滑するため、外筒104に形成された給油経路111を介して、動粘度が10〜32cStと低い潤滑油を用いての微量給脂が行なわれており、軸受内の異常発熱を防止している。
さらに、前側軸受102の径方向外方の外筒104には、温度センサとしての熱電対112が配置されており、軸受102の外輪外径面やその近傍の温度を測定して、軸受102の焼付き防止を図っている。
一方、軸受の温度を測定する構造として、外輪に形成された孔に配線を配索し、外輪の内周面に温度センサを配置したものが考案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−175383号公報
ところで、工作機械用主軸装置は、高速、高荷重で運転され、また、過冷却やモータ発熱の影響で軸受の内外輪で温度差が大きくなると、予圧増加などにより軸受の焼付きが起こる可能性がある。また、図12に示す主軸装置100では、外輪の外径面を測定する熱電対112の応答速度が遅く、軸受102の温度を感度良く測定することができないため、軸受の焼付き防止対策にはさらなる改善が求められる。
また、特許文献1では、温度センサは、軸受内に嵌めこみや耐熱性接着剤によって固定されており、容易に分離できる構造ではなく、軸受不具合時や、センサ不具合時に別々に交換することができない。特に、接着剤によって温度センサを固定している場合には、接着剤が剥がれる虞があるため、スピンドルの組立直前に軸受洗浄を行うことができないという課題もある。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、応答性の高い温度測定が可能であるとともに、温度センサと軸受とを容易に分離できる、メンテナンス性、取扱い性に優れた工作機械の主軸装置用軸受、及び工作機械の主軸装置、並びに、工作機械を提供することにある。
(1) 外周面に内輪軌道面を有する内輪と、
内周面に外輪軌道面を有する外輪と、
前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間に配置される複数の転動体と、
を有し、回転軸をハウジングに対して回転自在に支持する工作機械の主軸装置用軸受であって、
前記外輪の内周面の前記外輪軌道面に近接する位置に、温度センサと該温度センサを固定する固定用板材とを、前記内周面から突出しないように収容する溝部が形成され、
前記固定用板材は、前記温度センサを収納する、一方の面の側に設けられた収納部と、前記収納部の側方に形成され、締結部材が螺合される雌ねじ孔と、を有し、
前記収納部に温度センサを収納した前記固定用板材が、前記外輪との間で前記温度センサを挟むように前記溝部に収容され、前記雌ねじ孔に螺合する前記締結部材で前記外輪に着脱自在に取り付けられることを特徴とする工作機械の主軸装置用軸受。
(2) 前記軸受がアンギュラ玉軸受であり、前記溝部が前記外輪のカウンタボア側の内周面に形成されていることを特徴とする(1)に記載の工作機械の主軸装置用軸受。
(3) (1)または)に記載の前記軸受と、
前記内輪が外嵌される前記回転軸と、
前記外輪が内嵌される前記ハウジングと、
を備えることを特徴とする工作機械の主軸装置。
(4) ()に記載の前記主軸装置を備えることを特徴とする工作機械。
本発明によれば、外輪と転動体との接触点近傍には、温度センサが軸受と着脱自在に配置されているので、応答性の高い温度測定が可能であるとともに、温度センサと軸受とを容易に分離できる、メンテナンス性、取扱い性に優れたものとなる。
本発明の軸受を備える工作機械の主軸装置の概略図である。 図1の前側軸受近傍を示す要部拡大断面図である。 (a)は、図1の前側軸受を示す断面図であり、(b)は、温度センサが取り付けられた固定用板材を示す断面図である。 図1の前側軸受に温度センサを取り付ける状態を示す図である。 (a)は、温度センサのフィルム基板の上に形成した温度センサ部を示す平面図であり、(b)は、フィルム基板の上にフィルムカバーを示す平面図であり、(c)は、(b)のV−V線に沿って切断した、温度センサの断面図である。 (a)は、他の温度センサのフィルム基板の上に形成した温度センサ部を示す平面図であり、(b)は、フィルム基板の上にフィルムカバーを示す平面図であり、(c)は、(b)のVI−VI線に沿って切断した、温度センサの断面図である。 第2実施形態の工作機械の主軸装置用軸受に係る前側軸受近傍の要部拡大断面図である。 (a)は、図7の前側軸受を示す断面図であり、(b)は、工具側から見た前側軸受の側面図である。 (a)は、図7の前側軸受に温度センサを取り付ける状態を示す図であり、(b)は、温度センサが取り付けられる前の前側軸受を工具側から見た側面図である。 第3実施形態の工作機械の主軸装置用軸受に係る前側軸受近傍の要部拡大断面図であり、(b)は、(a)の前側ハウジングの一部をX方向から見た図である。 (a)は、第3実施形態の変形例の工作機械の主軸装置用軸受に係る前側軸受近傍の要部拡大断面図であり、(b)は、(a)の前蓋の一部をXI方向から見た図である。 従来の主軸装置における断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る工作機械の主軸装置用軸受、及び工作機械の主軸装置、並びに、工作機械について図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、主軸装置20は、ビルトインモータ方式であり、その軸方向中心部には、中空状の回転軸22が設けられ、回転軸22の軸芯には、ドローバ23が摺動自在に挿嵌されている。ドローバ23は、工具ホルダ24に取付けられたプルスタッド25を、クランプボール26を介して、ばね部材27の力によって反工具側方向(図の右方向)に付勢しており、工具ホルダ24は、回転軸22のテーパ面28と嵌合する。工具ホルダ24には工具Tが取り付けられており、この結果、回転軸22は、一端(図の左側)に工具Tをクランプして、工具Tを取り付け可能としている。
また、回転軸22は、その工具側を支承する2列の前側軸受60,70と、反工具側を支承する1列の後側軸受80とによって、ハウジングを構成する外筒29に回転自在に支持されている。なお、前側軸受60,70及び後側軸受80は、本実施形態の主軸装置用軸受を構成する。
前側軸受60,70と後側軸受80間における回転軸22の外周面には、ロータ30が外嵌されている。また、ロータ30の周囲に配置されるステータ32は、ステータ32に焼き嵌めされた冷却ジャケット33を外筒29に内嵌することで、外筒29に固定される。従って、ロータ30とステータ32はモータを構成し、モータ制御部31によってステータ32に電力を供給することでロータ30に回転力を発生させ、回転軸22を回転させる。
また、外筒29と反工具側で固定されたハウジングを構成する後蓋34には、工具アンクランプピストン35を摺動自在に内嵌したハウジングを構成する工具アンクランプシリンダ36が固定されている。よって、工具を交換する際には、図示しない油路から油圧室38に作動油を導き、工具アンクランプピストン35を工具側(図の左側)へ前進させることにより、ドローバ23を工具側(図の左側)へ前進させて、工具Tをアンクランプする。
図2に示すように、前側軸受60,70は、外輪61,71と、内輪62,72と、接触角を持って配置される転動体としての玉63,73と、玉63,73を略等間隔で保持する外輪案内の保持器64,74と、をそれぞれ有するアンギュラ玉軸受である。後側軸受80は、図1に示すように、外輪81と、内輪82と、転動体としての円筒ころ83と、円筒ころ83を略等間隔で保持する外輪案内の保持器(図示せず)と、を有する円筒ころ軸受である。
前側軸受60,70の外輪61,71は外筒29に締結固定された前側ハウジング50に内嵌されており、且つ前側ハウジング50にボルト締結された前蓋51によって外輪間座40を介して前側ハウジング50に対し軸方向に固定されている。また、前側軸受60,70の内輪62,72は、回転軸22に外嵌されており、且つ回転軸22に締結されたナット41によって内輪間座42を介して回転軸22に対し軸方向に固定されている。なお、前側ハウジング50及び前蓋51もハウジングを構成する。
後側軸受80の外輪81は後蓋34に内嵌されており、且つ後蓋34にボルト締結された後側軸受外輪押え43によって後蓋34に固定されている。後側軸受80の内輪82は、回転軸22とテーパ嵌合されており、回転軸22に締結された他のナット45によって、内輪間座46を介して位置決めされている。
ここで、冷却ジャケット33や前側ハウジング50には冷却溝33a,50aが形成されており、供給される冷却油によって主軸装置20の各構成部品を冷却し、これら構成部品の熱変位を防止している。なお、図2では、前側ハウジング50の冷却溝50aは、省略されている。
また、図1に示すように、外筒29、後蓋34、前側ハウジング50には、前側軸受60,70及び後側軸受80をそれぞれ潤滑するための複数の給油通路90が形成されており、これら通路90の一端側には、潤滑油を送り込む潤滑装置91が図示しない配管を介してそれぞれ取り付けられている。各給油通路90の他端側には、図示しない潤滑ノズルが取り付けられており、潤滑装置91によって送られた潤滑油を各軸受60,70,80の軸受空間内に供給する。
なお、潤滑油が反カウンタボア側から軸受空間内に供給されるように潤滑ノズルを配置することで、カウンタボア側に配置される後述の温度センサ52に潤滑油が直接吐出されることがなく、温度測定への影響を抑えることができる。また、潤滑装置91によって供給される潤滑方式は、オイル潤滑であればよく、オイルエア潤滑、オイルミスト潤滑、直噴潤滑等のいずれであってもよい。
図3に示すように、前側軸受60の外輪61には、カウンタボア側の内周面61aの一部にセンサ収容溝61cが形成されており、また、この収容溝61cの平坦面に開口するように径方向に貫通する雌ねじ孔61dが形成されている。そして、この収容溝61cには、温度センサ52が取り付けられた略直方体形状の固定用板材(固定用部材)92が収容固定される。
具体的に、図3(b)に示すように、固定用板材92は、温度センサ52の厚さと略等しい深さを有する溝部(収納部)92aを有する。また、溝部92の側方には、高さ方向に貫通する雌ねじ部92bが形成されている。従って、固定用板材92の溝部92aに温度センサ52を接着固定し、図4に示すように、溝部92aに固定された温度センサ52を外輪61の収容溝61cの平坦面に向けて収容溝61c内に収容し、固定用板材92の雌ねじ部92bと外輪61の雌ねじ孔61dとを合わせた状態で締結部材である小ねじ93を締め付ける。これにより、温度センサ52は、固定用板材92とともに、外輪61の収容溝61cにカウンタボア側側面61aから突出せずに収容固定される。
温度センサ52は、電気配線53を介して温度検出部54に接続されている。電気配線53は、前側ハウジング50に形成された径方向孔50bを通過して軸受60のカウンタボア側へ配索されている。
なお、電気配線53は、温度センサ52と温度検出部54との間を直接接続する方法以外に、軸受端部近傍から温度検出部54の測定アンプまでの間で、必要に応じて、オスメス継手(ソケット・コネクタ等)等により、分離線を接続する形態でもかまわない。
図5(a)〜(c)のように、温度センサ52は、耐熱性及び可撓性を有する高分子材料(ポリイミド(PI)、ポリアミド(PA)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の合成樹脂)からなるフィルム基板55と、フィルム基板55上に形成された白金等からなる膜状の温度センサ部56と、温度センサ部56が形成されたフィルム基板55を覆うように配置された同種の高分子材料(合成樹脂)からなるフィルムカバー57と、を備えるMEMSセンサであり、全体として平面が矩形状で厚さが薄くかつ可撓性のある構成となっている。
膜状の温度センサ部56は、図5(a)のように、全体の幅aでかつ幅bの帯状部から構成され、幅bの帯状部は全体の帯状長さを長く確保するために複数箇所で折り返されている。膜状の温度センサ部56の図の左右端下側に位置する幅bの帯状部の両端に、一対の配線取付部58,58が幅bよりも広幅に設けられている。
フィルム基板55を覆うフィルムカバー57には、図5(a)の一対の配線取付部58,58に対応する位置に、図5(c)のように孔59が形成されることで、図5(b)のように一対の配線取付部58,58がフィルムカバー57の表面に露出している。なお、図6(a)〜(c)に示すように、一対の配線取付部58が表面にて露出するように、フィルムカバー57を配置してもよい。一対の配線取付部58,58に、一対の電気配線53が電気接続される。温度検出部54では、温度変化により変化する温度センサ部56の抵抗値に基づいて温度測定が行われる。
このように温度センサ52は、フィルム基板55に形成した膜状の温度センサ部56とフィルムカバー57の表面に露出する配線取付部58とから構成されるため、従来のチップ型積層サーミスタよりも薄く可撓性があり、かつ、小型であるので、温度センサ52の取付位置に制約がなくなる。従って、温度センサ52を外輪61と玉63との接触点p近傍に配置することができ、冷却油の影響を抑えた温度測定が可能で、温度検知のレスポンスが良好となる。また、膜状の温度センサ部56をフィルムカバー57で覆うので、温度センサ52の劣化のおそれが少なく、また、温度センサ52全体が可撓性のある構造なので、割れのおそれもなく、耐久性を向上できる。
特に、温度センサ52は、外輪61のカウンタボア側の内周面61aに取り付けられるので、保持器案内面を構成する反カウンタボア側の内周面61bで外輪案内される保持器64との干渉を確実に防止することができる。
なお、温度センサ52は、前側軸受60の代わりに、他の前側軸受70や後側軸受80に取り付けられてもよく、或いは、各軸受にそれぞれ取り付けられてもよい。また、温度センサ52としては、上述したもの以外に、熱電対、サーミスタ等の他の部材を用いた膜状のセンサを使用してもよい。
また、温度検出部54において、測定された温度データに基づいて軸受60の異常昇温が検出された時には、軸受60の焼付きを防止するように軸受60の運転状態を制御する。具体的には、図1に示すように、モータ制御部31によって主軸の回転を減速、或いは停止させたり、潤滑装置91によって潤滑油の吐出タイミングや潤滑油量をコントロールする。
従って、本実施形態の工作機械の主軸装置用軸受60によれば、外輪61と玉63との接触点p近傍には、温度センサ52が非接着で軸受60と着脱自在に配置されているので、応答性の高い温度測定が可能であるとともに、主軸装置20の組立現場などにおいて、温度センサ52と軸受60とを容易に分離でき、メンテナンス性、取扱い性に優れたものとなる。
また、温度センサ52は、固定用板材92の溝部92aに取り付けられており、温度センサ52は、固定用部材92を小ねじ93によって外輪61に締結することで、外輪61と玉63との接触点p近傍に配置される。即ち、温度センサ52を固定用部材92に接着固定し、固定用部材92を外輪61に締結固定することで、温度センサ52は圧力が掛かることなく外輪61に固定されるので、圧力が変わると出力が変化するMEMSセンサの測定に影響を与えることなく温度センサ52を固定することができる。
また、固定用部材92は、温度センサ52とともに、前記外輪の内周面に形成された溝部に取り付けられているので、温度センサ52をカウンタボア側内周面61aから径方向内方に突出せずに配置することができ、潤滑油の滞留を防ぎ、異常昇温のリスクを低減できる。
(第2実施形態)
図7〜図9は、本発明の第2実施形態に係る工作機械の主軸装置用軸受を示す。なお、第2〜第4実施形態では、温度センサの取り付け構造が第1実施形態のものと異なるのみである。そのため、各実施形態は、温度センサが取り付けられる前側軸受近傍のみを図示すると共に、第1実施形態と同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
この実施形態の前側軸受60aでは、外輪61のカウンタボア側の軸方向側面の一部に所定の幅の切欠き溝61eが形成されている。また、この切欠き溝61eの周方向略中央には、玉63の接触角を為す線と交差する位置近傍まで軸方向に延びるセンサ収容孔61fが形成されており、また、このセンサ収容孔61fの両側には、一対の雌ねじ孔61gが軸方向に延びて形成されている(図9(b)参照。)。
また、温度センサ52は、センサ収容孔61f内に挿入される柱状の固定用治具(固定用部材)94の先端に取り付けられている。そして、この固定用治具94をセンサ収容孔61fに挿入し、固定用治具94の基部側鍔94aを切欠き溝61e内に配置した状態で、小ねじ93を雌ねじ孔61gに挿入・締結することで、温度センサ52は、固定用治具94とともに外輪61に固定される。
従って、本実施形態においても、温度センサ52が、外輪61と玉63との接触点p近傍に配置され、応答性の高い温度測定が可能である。また、温度センサ52は、固定用治具94によって、非接着で軸受60aと着脱自在に配置されているので、主軸装置20の組立現場などにおいて温度センサ52と軸受60とを容易に分離でき、さらに、小ねじ93が外輪61の軸方向から締結可能で、軸受60を前側ハウジング50に組み付けた後でも温度センサ52を固定することができる。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
(第3実施形態)
図10は、本発明の第3実施形態に係る工作機械の主軸装置用軸受を示す。この実施形態の前側軸受60b,70bでは、外輪61,71の外周面から接触点p近傍まで径方向に延びるセンサ収容孔61h,71hが形成されている。また、前側ハウジング50には、これらセンサ収容孔61h,71hとそれぞれ連通するように、径方向に貫通する貫通孔50c,50cが形成されている。貫通孔50c,50cの外周側開口には、周方向に両側延びる凹部50d,50dが形成されている。
これにより、先端に温度センサ52が取り付けられた各固定用治具94を前側ハウジング50の貫通孔50c,50c及び外輪61,71のセンサ収容孔61h,71hに挿入した後、凹部50d、50d内に配置された固定用治具94の基部側鍔94aを小ねじ93で締結することで、固定用治具94が外輪61、71に固定される。なお、図10では、前側ハウジング50には、冷却溝50aが省略されているが、貫通孔50c,50cは冷却溝50aと干渉しない位置に形成されればよく、場合によっては、貫通孔50c,50c及びセンサ収容孔61h,71hを径方向に対して傾斜して形成してもよい。
従って、本実施形態においても、温度センサ52が、外輪61,71と玉63,73との各接触点p近傍に配置され、応答性の高い温度測定が可能である。また、温度センサ52は、固定用治具94を前側ハウジング50に締結することによって、非接着で軸受60b,70bと着脱自在に配置されているので、主軸装置20の組立現場などにおいて温度センサ52と軸受60,70とを容易に分離でき、さらに、軸受60,70を前側ハウジング50に組み付けた後でも温度センサ52を固定することができる。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
なお、本実施形態の変形例として、図11に示すように、前側軸受60b´には、外輪61の軸方向端面から接触点p近傍まで軸方向に延びるセンサ収容孔61iを設け、前蓋51にセンサ収容孔61iと連通するように、軸方向に貫通する貫通孔51aを設け、固定用治具94を軸方向から挿入するようにしてもよい。従って、温度センサ52が取り付けられた固定用治具94を前蓋51の貫通孔51a及び外輪61のセンサ収容孔61iに挿入し、前蓋51に形成された凹部51bに固定用治具94の基部側鍔94aを小ねじ93で締結することで、固定用治具94が外輪61に固定される。
尚、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
本実施形態では、前側軸受60,70を2列のアンギュラ玉軸受,後側軸受80を円筒ころ軸受としたが、各軸受の種類や列数は任意に設定可能である。
また、本発明の回転軸は、工具が取り付けられるもののほか、加工物が取り付けられるものであってもよい。
さらに、本実施形態では、MEMSセンサに圧力変化が生じないように、固定用部材を外輪またはハウジングに締結して温度センサ52を接触点p近傍に配置しているが、温度センサ52に雌ねじ孔のような締結部位を設けて締結してもセンサの測定に影響を生じないような場合には、直接温度センサ52を締結部材によって外輪またはハウジングに締結してもよい。
また、締結部材としては、本実施形態のねじ部材の他、スナップ動作式拘束具であってもよい。
20 主軸装置
22 回転軸
30 ロータ
32 ステータ
40 外輪間座
42 内輪間座
52 温度センサ
53 電気配線
60,60a,60b,60b´,70 前側軸受(アンギュラ玉軸受)
61,71 外輪
61a カウンタボア側内周面
61b 反カウンタボア側内周面
61c センサ収容溝
61d,61g 雌ねじ孔
61e 切欠き溝
61f,61h,61i センサ収容孔
80 後側軸受(円筒ころ軸受)
92 固定用部材
92a 収納部
93 小ねじ(締結部材)

Claims (4)

  1. 外周面に内輪軌道面を有する内輪と、
    内周面に外輪軌道面を有する外輪と、
    前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間に配置される複数の転動体と、
    を有し、回転軸をハウジングに対して回転自在に支持する工作機械の主軸装置用軸受であって、
    前記外輪の内周面の前記外輪軌道面に近接する位置に、温度センサと該温度センサを固定する固定用板材とを、前記内周面から突出しないように収容する溝部が形成され、
    前記固定用板材は、前記温度センサを収納する、一方の面の側に設けられた収納部と、前記収納部の側方に形成され、締結部材が螺合される雌ねじ孔と、を有し、
    前記収納部に温度センサを収納した前記固定用板材が、前記外輪との間で前記温度センサを挟むように前記溝部に収容され、前記雌ねじ孔に螺合する前記締結部材で前記外輪に着脱自在に取り付けられることを特徴とする工作機械の主軸装置用軸受。
  2. 前記軸受がアンギュラ玉軸受であり、前記溝部が前記外輪のカウンタボア側の内周面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の工作機械の主軸装置用軸受。
  3. 請求項1または2に記載の前記軸受と、
    前記内輪が外嵌される前記回転軸と、
    前記外輪が内嵌される前記ハウジングと、
    を備えることを特徴とする工作機械の主軸装置。
  4. 請求項に記載の前記主軸装置を備えることを特徴とする工作機械。
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