JP2003239953A - センサ付転動装置 - Google Patents

センサ付転動装置

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JP2003239953A
JP2003239953A JP2002037556A JP2002037556A JP2003239953A JP 2003239953 A JP2003239953 A JP 2003239953A JP 2002037556 A JP2002037556 A JP 2002037556A JP 2002037556 A JP2002037556 A JP 2002037556A JP 2003239953 A JP2003239953 A JP 2003239953A
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race ring
outer race
rolling
ring
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JP2002037556A
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Masanobu Yamazoe
正信 山添
Tatsunobu Momono
達信 桃野
Manda Noda
万朶 野田
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成によりセンサを外側軌道輪や内側
軌道輪に確実に固定できるようにする。 【解決手段】 センサ21を固定輪である外側軌道輪1
1の内周面に形成された凹陥部22に収容される電極部
21aと、この電極部21aから外側軌道輪11の外径
側に延設された棒状ネジ部21bと、この棒状ネジ部2
1bを締め付けるナット21cとから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転がり軸受、ボー
ルねじ、リニアガイド等の転動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】玉軸受やころ軸受等の転がり軸受は、一
般に、外側軌道輪と内側軌道輪との間に複数個の転動体
を配して構成されており、例えば回転輪(この場合は内
側軌道輪)の回転速度を検出する場合には、図8に示す
ように、固定輪である外側軌道輪11の外周面若しくは
内周面に凹陥部15を設け、この凹陥部15内に接着固
定されたセンサ16で回転輪の回転速度を検出している
場合が多い。なお、図中12は内側軌道輪、13は転動
体、14は保持器、17は外側軌道輪11とセンサ16
とを電気的に絶縁する絶縁皮膜を示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなセンサを備えた転がり軸受では、センサ16の取付
け作業が狭い場所での作業であると、センサ16の接着
固定が不確実なものとなり易く、センサ16が接着不良
によって外側軌道輪11から脱落することがあった。ま
た、軸受の内部に埋め込んだセンサにより潤滑油膜の状
態と回転速度を同時に検出できるような軸受が存在して
いなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、内方部材と外方部材との間に
複数の転動体を配して構成される転動装置において、前
記内方部材及び/または前記外方部材に、前記転動体間
の潤滑状態を検出すると共に前記転動体の公転速度を検
出するセンサを前記転動体に対向させて設けたことを特
徴とする。
【0005】請求項2の発明は、請求項1記載のセンサ
付転動装置において、前記センサが電気容量センサであ
ることを特徴とする。請求項3の発明は、請求項1記載
のセンサ付転動装置において、前記センサが渦電流セン
サであることを特徴とする。請求項4の発明は、請求項
1乃至3のいずれか1項に記載のセンサ付転動装置にお
いて、前記センサがセラミックスからなる絶縁体により
前記内方部材及び/または前記外方部材と絶縁されてい
ることを特徴とする。
【0006】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れか1項に記載のセンサ付転動装置において、前記セン
サが前記内方部材及び/または前記外方部材にネジによ
り取り付けられていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に、本発明の第1の実施形態
に係る転がり軸受を示す。同図において、符号20は本
発明の第1の実施形態に係る転がり軸受を示し、この転
がり軸受20の外側軌道輪11と内側軌道輪12との間
には、複数個の転動体13が一列に配設されている。こ
れらの転動体13は円柱状に形成されており、固定輪で
ある外側軌道輪11の内周面には、転動体13を軌道輪
11,12の円周方向に導く転動体軌道溝11aが形成
されている。
【0008】転がり軸受20は、例えば潤滑油膜の状態
と転動体13の公転速度を検出する電気容量センサ21
を備えている。このセンサ21は平板状に形成された電
極部21aを有しており、外側軌道輪11の内周面に
は、上記電極部21aを収容するための凹陥部22が形
成されている。また、センサ21は凹陥部22に収容さ
れた電極部21aの背面から外側軌道輪11の外径方向
に延出する棒状ネジ部21bを有しており、外側軌道輪
11には、上記棒状ネジ部21bを外側軌道輪11の内
径側から外径側に導くためのネジ部挿通孔23が形成さ
れている。
【0009】さらに、センサ21は棒状ネジ部21bを
締め付けるナット21cを有しており、外側軌道輪11
の外周面には、上記ナット21cを収容するための凹陥
部24が形成されている。また、センサ21はリード線
21dを有しており、外側軌道輪11には、上記リード
線21dを転がり軸受20の外部に引き出すためのリー
ド線引出し孔25が形成されている。なお、図中26は
外側軌道輪11とセンサ21とを電気的に絶縁するセラ
ミックス製の絶縁体を示している。
【0010】このように構成される転がり軸受20で
は、センサ21の棒状ネジ部21bをネジ部挿通孔23
に外側軌道輪11の内径側から挿入し、ネジ部挿通孔2
3から突出する棒状ネジ部21bの先端部をナット21
cで締め付けると、センサ21の電極部21aが凹陥部
22内に固定された状態となる。これにより、接着剤を
使用することなくセンサ21を外側軌道輪11に確実に
固定することができ、センサ21が外側軌道輪11から
脱落するようなことがないので、信頼性の向上を図るこ
とができる。
【0011】また、外側軌道輪11に対してセンサ21
を容易に取り外すことができ、これによりセンサ21の
メンテナンス性を高めることができる。さらに、センサ
21の電極部21cが外側軌道輪11の外周面に形成さ
れた凹陥部24に収容されるため、転動体13の転がり
運動に影響を及ぼすことなく潤滑油膜の状態と転動体1
3の公転速度をセンサ21により同時に検出でき、セン
サ21から出力される信号により焼付き等の発生を的確
に検知することができる。また、センサ21のナット2
1cが外側軌道輪11の外周面から突出するようなこと
もないので、外側軌道輪11をハウジングの内面に容易
に固定することができる。また、外側軌道輪11とセン
サ21とを電気的に絶縁する絶縁体26をセラミックス
製としたことにより、電気絶縁性だけでなく剛性も確保
でき、しかも絶縁体26を樹脂製としたものに比べて熱
膨張率も金属に近いので、温度変化があったときも有利
である。
【0012】上述した第1の実施形態では外側軌道輪1
1にリード線引出し孔25を設け、このリード線引出し
孔25からセンサ21のリード線21dを軸受の外部に
引き出すようにしたが、図2に示す第2の実施形態のよ
うに、外側軌道輪11にリード線引出し溝27を設け、
このリード線引出し溝27からセンサ21のリード線2
1dを軸受の外部に引き出すようにしてもよい。
【0013】次に、図3を参照して本発明の第3の実施
形態について説明する。図3において、符号30は本発
明の第3の実施形態に係る転がり軸受を示し、この転が
り軸受30の外側軌道輪11と内側軌道輪12との間に
は、複数個の転動体13が一列に配設されている。これ
らの転動体13は円柱状に形成されており、固定輪であ
る外側軌道輪11の内周面には、転動体13を軌道輪1
1,12の円周方向に導く転動体軌道溝11aが形成さ
れている。
【0014】転がり軸受30は円環状に形成された渦電
流センサ31と、このセンサ31を外側軌道輪11の内
周面に形成された凹陥部22内に固定するセンサ固定用
ボルト32とを備えており、センサ31の内周面には、
上記センサ固定用ボルト32と螺合するネジ部が形成さ
れている。外側軌道輪11の外周面にはセンサ固定用ボ
ルト32の頭部32aを収容する凹陥部33が設けられ
ており、この凹陥部33の底面には、センサ固定用ボル
ト32を外側軌道輪11の外径側から内径側に導くため
のボルト通し孔34が穿設されている。
【0015】また、転がり軸受30はセンサ31と外側
軌道輪11とを電気的に絶縁する絶縁体26を備えてお
り、この絶縁体26はセラミックスから形成されてい
る。なお、センサ31はリード線31aを有しており、
外側軌道輪11には、上記リード線31aを転がり軸受
20の外部に引き出すためのリード線引出し孔25が形
成されている。
【0016】このように構成される転がり軸受30で
は、センサ31の内周面に形成されたネジ部にセンサ固
定用ボルト32を螺入すると、センサ31が凹陥部22
内に固定された状態となる。これにより、接着剤を使用
することなくセンサ21を外側軌道輪11に確実に固定
することができ、センサ21が外側軌道輪11から脱落
するようなことがないので、信頼性の向上を図ることが
できる。
【0017】また、センサ31が外側軌道輪11の外周
面に形成された凹陥部22に収容されるため、転動体1
3の転がり運動に影響を及ぼすことなく内側軌道輪12
の回転速度や潤滑油膜の状態を直接検出でき、センサ3
1から出力される信号により焼付き等の発生を的確に検
知することができる。また、センサ固定用ボルト32の
頭部32aが外側軌道輪11の外周面から突出するよう
なこともないので、外側軌道輪11をハウジングの内面
に容易に固定することができる。さらに、外側軌道輪1
1とセンサ31とを電気的に絶縁する絶縁体26をセラ
ミックス製としたことにより、電気絶縁性だけでなく剛
性も確保でき、しかも絶縁体26を樹脂製としたものに
比べて熱膨張率も金属に近いので、温度変化があったと
きも有利である。
【0018】次に、図4を参照して本発明の第4の実施
形態について説明する。図4において、符号35は本発
明の第4の実施形態に係る転がり軸受を示し、この転が
り軸受35の外側軌道輪11と内側軌道輪12との間に
は、複数個の転動体13が一列に配設されている。これ
らの転動体13は円柱状に形成されており、固定輪であ
る外側軌道輪11の内周面には、転動体13を軌道輪1
1,12の円周方向に導く転動体軌道溝11aが形成さ
れている。
【0019】転がり軸受35は、例えば回転輪である内
側軌道輪12の回転速度等を検出する電気容量センサ2
1を備えている。このセンサ21は平板状に形成された
電極部21aを有しており、外側軌道輪11の内周面に
は、上記電極部21aを収容するための凹陥部22が形
成されている。また、センサ21は凹陥部22に収容さ
れた電極部21aの背面から外側軌道輪11の外径方向
に延出する棒状ネジ部21bを有しており、外側軌道輪
11には、上記棒状ネジ部21bを外側軌道輪11の内
径側から外径側に導くためのネジ部挿通孔23が形成さ
れている。
【0020】さらに、センサ21は棒状ネジ部21bを
締め付けるナット21cを有しており、外側軌道輪11
の外周面には、上記ナット21cを収容するための凹陥
部24が形成されている。また、センサ21はリード線
21dを有しており、外側軌道輪11には、上記リード
線21dを転がり軸受20の外部に引き出すためのリー
ド線引出し孔25が形成されている。なお、図中26は
外側軌道輪11とセンサ21とを電気的に絶縁するセラ
ミックス製の絶縁体を示している。
【0021】このように構成される転がり軸受35で
は、センサ21の棒状ネジ部21bをネジ部挿通孔23
に外側軌道輪11の内径側から挿入し、ネジ部挿通孔2
3から突出する棒状ネジ部21bをナット21cで締め
付けると、センサ21の電極部21aが凹陥部22内に
固定された状態となる。これにより、接着剤を使用する
ことなくセンサ21を外側軌道輪11に確実に固定する
ことができ、センサ21が外側軌道輪11から脱落する
ようなことがないので、信頼性の向上を図ることができ
る。
【0022】また、外側軌道輪11に対してセンサ21
を容易に取り外すことができ、これによりセンサ21の
メンテナンス性を高めることができる。さらに、センサ
21の電極部21cが外側軌道輪11の外周面に形成さ
れた凹陥部24に収容されるため、転動体13の転がり
運動に影響を及ぼすことなく潤滑油膜の状態と転動体1
3の公転速度をセンサ21により同時に検出でき、セン
サ21から出力される信号により焼付き等の発生を的確
に検知することができる。また、センサ21のナット2
1cが外側軌道輪11の外周面から突出するようなこと
もないので、外側軌道輪11をハウジングの内面に容易
に固定することができる。また、外側軌道輪11とセン
サ21とを電気的に絶縁する絶縁体26をセラミックス
製としたことにより、電気絶縁性だけでなく剛性も確保
でき、しかも絶縁体26を樹脂製としたものに比べて熱
膨張率も金属に近いので、温度変化があったときも有利
である。
【0023】上述した第4の実施形態では外側軌道輪1
1にリード線引出し孔25を設け、このリード線引出し
孔25からセンサ21のリード線21dを軸受の外部に
引き出すようにしたが、図5に示す第5の実施形態のよ
うに、外側軌道輪11が固定されるハウジング37の所
定位置にリード線引出し孔38を設け、このリード線引
出し孔38からセンサ21のリード線21dを軸受の外
部に引き出すようにしてもよい。なお、図5において3
9は転がり軸受によって支持される軸を示している。
【0024】次に、図6を参照して本発明の第6の実施
形態について説明する。図6において、符号40は本発
明の第6の実施形態に係る転がり軸受を示し、この転が
り軸受40の外側軌道輪11と内側軌道輪12との間に
は、複数個の転動体13が一列に配設されている。これ
らの転動体13は円柱状に形成されており、回転輪であ
る外側軌道輪11の内周面には、転動体13を軌道輪1
1,12の円周方向に導く転動体軌道溝11aが形成さ
れている。
【0025】転がり軸受40は、例えば回転輪である外
側軌道輪11の回転速度等を検出する電気容量センサ2
1を備えている。このセンサ21は平板状に形成された
電極部21aを有しており、固定輪である内側軌道輪1
2の外周面には、上記電極部21aを収容するための凹
陥部22が形成されている。また、センサ21は凹陥部
22に収容された電極部21aの背面から内側軌道輪1
2の内径方向に延出する棒状ネジ部21bを有してお
り、内側軌道輪12には、上記棒状ネジ部21bを内側
軌道輪12の外径側から内径側に導くためのネジ部挿通
孔23が形成されている。
【0026】さらに、センサ21は棒状ネジ部21bを
締め付けるナット21cを有しており、内側軌道輪12
の内周面には、上記ナット21cを収容するための凹陥
部24が形成されている。また、センサ21はリード線
21dを有しており、内側軌道輪12には、上記リード
線21dを転がり軸受20の外部に引き出すためのリー
ド線引出し孔25が形成されている。なお、図中26は
内側軌道輪12とセンサ21とを電気的に絶縁するセラ
ミックス製の絶縁体を示している。
【0027】このように構成される転がり軸受40で
は、センサ21の棒状ネジ部21bをネジ部挿通孔23
に内側軌道輪12の内径側から挿入し、ネジ部挿通孔2
3から突出する棒状ネジ部21bをナット21cで締め
付けると、センサ21の電極部21aが凹陥部22内に
固定された状態となる。これにより、接着剤を使用する
ことなくセンサ21を内側軌道輪12に確実に固定する
ことができ、センサ21が内側軌道輪12から脱落する
ようなことがないので、信頼性の向上を図ることができ
る。
【0028】また、内側軌道輪12に対してセンサ21
を容易に取り外すことができ、これによりセンサ21の
メンテナンス性を高めることができる。さらに、センサ
21の電極部21aが内側軌道輪12の外周面に形成さ
れた凹陥部22に収容されるため、転動体13の転がり
運動に影響を及ぼすことなく潤滑油膜の状態と転動体1
3の公転速度をセンサ21により同時に検出でき、セン
サ21から出力される信号により焼付き等の発生を的確
に検知することができる。また、センサ21のナット2
1cが内側軌道輪12の内周面から突出するようなこと
もないので、内側軌道輪12の内周面に固定軸を容易に
嵌め込むことができる。さらに、内側軌道輪12とセン
サ21とを電気的に絶縁する絶縁体26をセラミックス
製としたことにより、電気絶縁性だけでなく剛性も確保
でき、しかも絶縁体26を樹脂製としたものに比べて熱
膨張率も金属に近いので、温度変化があったときも有利
である。
【0029】次に、図7を参照して本発明の第7の実施
形態について説明する。図7において、符号41は本発
明の第7の実施形態に係る転がり軸受を示し、この転が
り軸受41の外側軌道輪11と内側軌道輪12との間に
は、複数個の転動体13が一列に配設されている。これ
らの転動体13は円柱状に形成されており、固定輪であ
る外側軌道輪11の内周面には、転動体13を軌道輪1
1,12の円周方向に導く転動体軌道溝11aが形成さ
れている。
【0030】転がり軸受41は、例えば回転輪である外
側軌道輪11の回転速度等を検出する渦電流センサ42
を備えている。このセンサ42は平板状に形成された電
極部42aを有しており、固定輪である外側軌道輪11
の内周面には、上記電極部42aを収容するための凹陥
部22が形成されている。また、センサ42は電極部4
2aの背面に固着された平板状のセンサ取付け部42b
と、このセンサ取付け部42bの背面中央に一端を結合
された棒状ネジ部42cとを有しており、外側軌道輪1
1には、上記棒状ネジ部42cを外側軌道輪11の内径
側から外径側に導くためのネジ部挿通孔23が形成され
ている。
【0031】さらに、センサ42は棒状ネジ部42cを
締め付けるナット42dを有しており、外側軌道輪11
の外周面には、上記ナット42dを収容するための凹陥
部24が形成されている。また、センサ42はリード線
42eを有しており、外側軌道輪11には、上記リード
線42eを転がり軸受41の外部に引き出すためのリー
ド線引出し孔25が形成されている。なお、図中26は
外側軌道輪11とセンサ42とを電気的に絶縁するセラ
ミックス製の絶縁体を示している。
【0032】このように構成される転がり軸受41で
は、センサ42の棒状ネジ部42cをネジ部挿通孔23
に外側軌道輪11の内径側から挿入し、ネジ部挿通孔2
3から突出する棒状ネジ部42cをナット42dで締め
付けると、センサ42の電極部42aが凹陥部22内に
固定された状態となる。これにより、接着剤を使用する
ことなくセンサ21を外側軌道輪11に確実に固定する
ことができ、センサ21が外側軌道輪11から脱落する
ようなことがないので、信頼性の向上を図ることができ
る。
【0033】また、センサ42の電極部42aが外側軌
道輪11の内周面に形成された凹陥部22に収容される
ため、転動体13の転がり運動に影響を及ぼすことなく
内側軌道輪12の回転速度や潤滑油膜の状態で直接検出
でき、センサ42から出力された信号により焼付き等の
発生を的確に検知することができる。また、センサ42
のナット42dが外側軌道輪11の外周面から突出する
ようなこともないので、外側軌道輪11をハウジングの
内周面に容易に嵌め込むことができる。さらに、外側軌
道輪11とセンサ42とを電気的に絶縁する絶縁体26
をセラミックス製としたことにより、電気絶縁性だけで
なく剛性も確保でき、しかも絶縁体26を樹脂製とした
ものに比べて熱膨張率も金属に近いので、温度変化があ
ったときも有利である。
【0034】なお、上述した各実施形態では本発明を転
がり軸受に適用した場合を例示したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、直動案内軸受装置やボールね
じ等にも本発明を適用することができる。この場合、直
動案内軸受装置の案内レールやボールねじのねじ軸は本
発明に係る転動装置の内方部材に相当し、直動案内軸受
装置のスライダやボールねじのナットは本発明に係る転
動装置の外方部材に相当する。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
内方部材及び/または外方部材に設けたセンサにより潤
滑油膜の状態と転動体の公転速度を同時に検出すること
ができる。また、接着剤を使用することなくセンサを内
方部材及び/または外方部材に確実に固定することがで
き、センサが内方部材や外方部材から脱落するようなこ
とがないので、信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るセンサ付転がり
軸受を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るセンサ付転がり
軸受を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係るセンサ付転がり
軸受を示す図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に係るセンサ付転がり
軸受を示す図である。
【図5】本発明の第5の実施形態に係るセンサ付転がり
軸受を示す図である。
【図6】本発明の第6の実施形態に係るセンサ付転がり
軸受を示す図である。
【図7】本発明の第7の実施形態に係るセンサ付転がり
軸受を示す図である。
【図8】従来のセンサ付転がり軸受を示す図である。
【符号の説明】
11 外側軌道輪12 内側軌道輪13 転動体
21 電気容量センサ21a 電極部21b 棒状ネ
ジ部21c ナット21d リード線22 凹陥部2
3 ネジ部挿通孔24 凹陥部25 リード線引
出し孔26 絶縁体27 リード線引出し溝31
渦電流センサ32 センサ固定ボルト33 凹陥
部42 渦電流センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 万朶 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 Fターム(参考) 3J101 AA01 BA51 BA54 FA21 FA22 FA23 FA31 FA48

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内方部材と外方部材との間に複数の転動
    体を配して構成される転動装置において、前記内方部材
    及び/または前記外方部材に、前記転動体間の潤滑状態
    を検出すると共に前記転動体の公転速度を検出するセン
    サを前記転動体に対向させて設けたことを特徴とするセ
    ンサ付転動装置。
  2. 【請求項2】 前記センサは、電気容量センサであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のセンサ付転動装置。
  3. 【請求項3】 前記センサは、渦電流センサであること
    を特徴とする請求項1記載のセンサ付転動装置。
  4. 【請求項4】 前記センサは、セラミックスからなる絶
    縁体により前記内方部材及び/または前記外方部材と電
    気的に絶縁されていることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか1項に記載のセンサ付転動装置。
  5. 【請求項5】 前記センサは、前記内方部材及び/また
    は前記外方部材にネジにより取り付けられていることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のセン
    サ付転動装置。
JP2002037556A 2002-02-15 2002-02-15 センサ付転動装置 Pending JP2003239953A (ja)

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