JP5391723B2 - トナー、画像形成方法および画像形成装置 - Google Patents
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Description
水を多く含むので、電荷リーク作用を発現しやすくなる特徴がある。しかし、それら過剰なリーク作用により摩擦帯電電荷の減衰が制御し難くなったり、大気中の水分量に依存する環境安定性が損なわれる課題も存在する。さらに、γ−アルミナは粒子径を小さくできる反面、粒子表面の活性Al−OH基の影響で二次凝集体を形成し易い特徴があり、トナー母粒子の表面に付着するように処理を施した場合に、分散不良の状態で存在するアルミナ遊離外添剤は、下記のような様々な弊害を引き起こしている。
場合には、残留トナーに加えて新たに補給されるトナーにより現像することを特徴とし、もしくは、トナーを補給可能としない場合には、残留トナーに加えて新たに充填されるトナーにより現像するものである。
プラズマで蒸発させ、その蒸気を酸化して得られるものであり、この方法により、アルミナ純度は99.9%以上のアルミナ微粒子が得られる。本発明のトナー外添用アルミナ微粒子としては、上記方法により得られるBET比表面積が20m2 /g〜80m2 /gのアルミナ微粒子が好ましく、個数平均粒径としては20nm〜100nmのものが好ましい。
外添用アルミナ微粒子は、そのX線回折データから、γ−アルミナ相と共にδ−アルミナ相を1/3程度含まれるものである。
発散スリット: 1/2deg
散乱スリット: 1/2deg
受光スリット: 0.3mm
スキャンステップ:0.02°
である。
in値)−100〜−300μC/g)」が例示される。共に、ケイ素ハロゲン化合物の蒸気相酸化(乾式法)により得られるもので、嵩比重、2成分帯電量(5min値)において相違するものである。
疎水性にすることにより、トナーの流動性および帯電性がさらに向上する。シリカ微粒子の疎水化は、ヘキサメチルジシラザン、ジメチルジクロロシランなどのシラン化合物;あるいはジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、フッ素変性シリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル等のシリコーンオイルを用いて、例えば、湿式法、乾式法など当業者が通常使用する方法により行われる。
は0.5〜15質量部、好ましくは1〜10質量部であり、また、離型剤は1〜10質量部、好ましくは2.5〜8質量部である。
R=L0 /L1
{但し、式中、L1(μm)は、測定対象のトナー粒子の投影像の周囲長、L0(μm)は、測定対象のトナー粒子の投影像の面積に等しい面積の真円(完全な幾何学的円)の周囲長を表す。}
で表される平均円形度(R)が0.95〜0.99、好ましくは0.96〜0.98とするとよい。これにより、転写効率が高く、連続印字しても転写効率の変動が少なく、帯電量の安定すると共に、クリーニング性にも優れるトナーとできる。
図4は、本発明の画像形成装置の概要を説明するための図で、図中、プリンタ10は、感光体20の回転方向に沿って、帯電ユニット30、露光ユニット40、現像器保持ユニット50、一次転写ユニット60、中間転写体70、クリーニングユニット75を有し、さらに、二次転写ユニット80、定着ユニット90等を有している。
光体20を帯電するための装置であり、露光ユニット40は、レーザを照射することによって帯電された感光体20上に潜像を形成する装置である。この露光ユニット40は、画像信号に基づいて、変調されたレーザビームを帯電された感光体20上に照射する。そして、所定のタイミングにてレーザビームがON/OFFされて、所定の速度で回転する感光体20上の格子状に区画された領域にドット状潜像が形成される。
図5に示すように、現像器54は、感光体20上に形成された潜像を非接触状態で現像する。
押込み荷重:10g
押込み速度:30mm/min
引剥がし速度:600mm/min
測定温度24℃(室内温度)。
ム部560aの先端より十分に長く延出されている。規制ブレード560がハウジング540に取り付けられると、端部シール527は、現像ローラ510外周面と対向するように形成されたハウジング540の部位に沿わされ、ハウジング540と現像ローラ510との間隙を閉塞する。
トナー母粒子の製造方法について説明する。以下、「部」は質量部である。
・重縮合ポリエステル樹脂{三洋化成工業(株)製、ハイマーES801、非架橋成分と架橋成分の質量比(45/55)} ・・・ 110質量部
・カルナバワックス ・・・ 55質量部
・シアン顔料(フタロシアニンα型) ・・・ 55質量部。
約20%に調整した後、20%の食塩水60質量部を加え、温度を68℃に昇温し、60分間攪拌し、その後、ノニオン型乳化剤NL−250(第一工業製薬(株)製)0.6質量部を添加し、70℃、4時間攪拌し、造粒を完結させた。
上記で得たトナー母粒子2kgをヘンシェルミキサー(20L)に投入した後、トナー母粒子100gあたりの添加量で、アルミナ微粒子(シーアイ化成社製「Nano・Tek、Al2 O3 、一次粒径30nm、BET比表面積49.3m2 /g」)2.0g(以下、同様)を投入して、周速40m/sで2分間処理した。
実施例1のトナーの調製において、アルミナ微粒子を日本アエロジル製「AEROXIDE C805、結晶系(割合):γ相2/3、δ相1/3、一次粒径13nm、BET比表面積100m2 /g」を1.0gに代えた以外は実施例1と同様にして、比較例1のトナーとした。
実施例1のトナーの調製において、アルミナ微粒子を大明化学社製「ダイミクロン TM−300、結晶系:γ相約90%、純度99.99%、一次粒径7nm、BET比表面積225m2 /g」0.5gに代えた以外は実施例1と同様にして、比較例2のトナーとした。
得られた各トナーを図4に示す画像形成装置(LP9000C、セイコーエプソン社製)に搭載した。現像ローラは外径φ18の鉄製中空素管の表面をサンドブラスト処理後にNi−Pメッキを施したRz=7μmの表面粗さに形成した。規制部材の突出量は0.76mmとした。また、供給ローラは外径φ19でアスカーF硬度70°のウレタンスポンジからなり、現像ローラに接触深さ1.0mmで圧接した。また、プロセス速度210mm/sとし、現像ローラの周速度は336mm/s、供給ローラの周速度は504mm/sであり、供給ローラ周速度/現像ローラ周速度で示される周速差(周速度比)は1.5とした。また、感光体との現像ギャップ100μm、直流バイアス−150v、周波数3.0kHzの交流バイアス1000v(p−p)、Duty60%の条件下で、ACジャンピング現像法によりカラー画像を形成した。なお、各プロセスユニットのバイアス電位
設定値はデフォルト設定した固定バイアス電位を採用し、トナー量調整用パッチセンサの動作無しとした。また、試験環境は22〜24℃/45〜55%RHであった。
現像ローラ上のトナー層が規制ブレードを通過する際、トナーの一部が現像ローラに保持されずに漏洩する現象をいい、次の4段階で目視評価した。下記の判定基準で3以上を可とする。
Lv3(△):トナー漏れが現像ローラ回転時に間欠的に発生し、ゴマ粒大より少ないトナー量が下地が見える程度に付着した状態。
Lv2(×):トナー漏れが現像ローラ回転時に間欠的に発生し、トナー量が下地が見えない程度に付着して堆積した状態。
Lv1(×):トナー漏れが現像ローラ回転時に間欠的に発生し、トナーが制限なく漏れ続ける状態。
現像ローラ上のトナー層が上シールを通過する際、トナーの一部が現像ローラに保持されずに飛散する状態をいい、次の4段階で目視判定。判定基準は下記の通りである。
Lv3(△):飛散したトナーがホルダー/ハウジング上の一部に下地が見える程度に薄く付着した状態
Lv2(×):飛散したトナーがホルダー/ハウジング上の一部に下地が見えなくなるまで堆積した状態
Lv1(×):飛散したトナーがホルダー/ハウジング上の半分以上の面積に下地が見えなくなるまで堆積した状態。
全面ベタ(ソリッド)画像を形成する際の現像能力の高さを示し、画像濃度の大きさとその均一性で表す。画像の先端/中央/後端の3箇所、画像の左側/中央/右側の3箇所を組み合わせた合計9点の平均OD値と最低OD値を用いる。
Lv3(△):平均OD値が1.20以上、最低OD値が1.10以上の状態
Lv2(×):平均OD値が1.10以上、1.20未満の状態
Lv1(×):平均OD値が1.10未満の状態。
感光体(OPC)上でのカブリ量は、白ベタパターン印字時に画像形成プロセスを強制的に途中停止して、感光体上に残留する白ベタ(背景部)のカブリトナーをメンディングテープ(住友スリーエム社製)で転写・回収する。転写回収後のテープをJ紙(富士ゼロックス社製)に貼り付けた後、そのテープ濃度の変化をマクベス濃度計でOD値(光学反射濃度)を測定する。テープ単体でのOD値は0.1程度を示し、そのOD値差引分をカブリトナー濃度とした。
Lv3(△):カブリトナー分のOD値が0.15以下、0.10超えである状態
Lv2(×):カブリトナー分のOD値が0.20以下、0.15超えである状態
Lv1(×):カブリトナー分のOD値が0.20超えである状態。
ベタ(ソリッド)画像先端である現像ローラ周期1周目に対して、現像ローラ2周目以降から後端まで用紙送り方向(露光副走査方向)の画像濃度の均一性が低下し、濃度低下(カスレ)が発生する現象をいい、目視判定した。
Lv3(○):画像先端である現像ローラ周期1周目から画像後端までの領域で濃度低下がない状態(透かすと判別可能)
Lv2(△):供給遅れ起因の濃度低下が現像ローラ周期2周目以降の一部に発生した状態
Lv1(△):供給遅れ起因の濃度低下が現像ローラ周期2周目以降の半域以上に発生した状態。
Lv4(○):全ての項目が○判定である状態
Lv3(○):△判定が2項目以下であり、それ以外の項目が○判定である状態
Lv2(×):×判定の項目がなく、総合判定Lv3、Lv4に該当しない状態
Lv1(×):×判定の項目が1項目以上該当する状態。
(1) トナー帯電安定性
上記の(1) 規制通過モレ、(2) 上シール飛散、(3) 飛翔性、(4) カブリの4項目について、不具合なく成立している状態
Lv4(○):(1) 〜(4) において、すべての項目が○判定である状態
Lv3(○):(1) 〜(4) において、△判定が1項目以下であり、上記Lv4に該当しない状態
Lv2(△):(1) 〜(4) において、×判定を含まず、上記Lv3、Lv4に該当しない状態
Lv1(×):(1) 〜(4) において、×判定が1項目以上該当する状態。
感光体(OPC)表面に放電生成物やトナー組成物の一部が固着して一様帯電が阻害される感光体のフィルミング現象をみるもので、感光体フィルミングのレベルの定量化は予め作製する顕微鏡拡大像の固着限度見本と照らし合わせてスコアを決める。
Lv3(○):感光体表面の顕微鏡拡大像の一視野内に100μm以下の固着が20箇所以下である状態
Lv2(△):感光体表面の顕微鏡拡大像の一視野内に500μm以下の固着が50箇所以下である状態
Lv1(×):感光体表面の顕微鏡拡大像の一視野内の固着が上記に該当しない状態。
白ベタ画像をA4サイズ6千枚相当形成してカブリトナー量を消費後に、新トナーを残トナー重量の10相当分だけ現像装置に補給する。新トナーを現像装置に補給した直後に現像ローラ上のトナー層の規制通過モレか一時的に増加する現象をみるもので、トナー補給規制通過モレの判定は通常カブリの規制通過モレの判定方法と同一手順で実施する。
Lv3(△):トナー漏れが現像ローラ回転時に間欠的に発生し、ゴマ粒大より少ないトナー量が下地が見える程度に付着した状態。
Lv2(×):トナー漏れが現像ローラ回転時に間欠的に発生し、トナー量が下地が見えない程度に付着して堆積した状態。
Lv1(×):トナー漏れが現像ローラ回転時に連続的に発生し、トナーが制限なく漏れ続ける状態。
白ベタ画像をA4サイズ6千枚相当形成してカブリトナー量を消費後に新トナーを残トナー重量の10相当分だけ現像装置に補給する。新トナーを現像装置に補給した直後に現像ローラ上のトナー層の上シール飛散が一時的に増加する現象をみるもので、トナー補給上シール飛散の判定は、通常カブリの規制通過モレの判定方法と同一手順で実施する。
Lv3(△):飛散したトナーがホルダー/ハウジング上の一部に下地が見える程度に薄く付着した状態
Lv2(×):飛散したトナーがホルダー/ハウジング上の一部に下地が見えなくなるまで堆積した状態
Lv1(×):飛散したトナーがホルダー/ハウジング上の半分以上の面積に下地が見えなくなるまで堆積した状態。
白ベタ画像をA4サイズ6千枚相当形成してカブリトナー量を消費後に新トナーを残トナー重量の10%相当分だけ現像装置に補給する。新トナーを現像装置に補給した直後に形成する白ベタ画像に発生するカブリが一時的に増加する現象をみるもので、トナー補給カブリ量の判定は、通常カブリの判定方法と同一手順で実施する。
Lv3(△):カブリトナー分のOD値が0.15以下、0.10超えである状態
Lv2(×):カブリトナー分のOD値が0.20以下、0.15超えである状態
Lv1(×):カブリトナー分のOD値が0.20超えである状態。
白ベタ画像内に孤立するベタ画像を形成した直後の感光体1周期内に低いハーフの濃度画像を形成する際、ハーフ濃度画像にベタ画像の履歴が残像として出現する現象を見る。トナー表面の外添剤の一部が感光体上のベタ画像輪郭に集中して残留しやすく、クリーニングにより除去できない残留外添剤が露光を遮ることでハーフ画像の潜像電位にムラが発生することで出現する。残像レベルの定量化は予め作成する画像限度見本と照らし合わせてスコアを決める。
Lv3(△):ハーフ画像内に不鮮明な輪郭の残像が薄っすらと認められる状態
Lv2(×):ハーフ画像内に鮮明な輪郭の残像が薄っすらと認められる状態
Lv1(×):ハーフ画像内に鮮明な輪郭の残像が明らかに周囲の濃度以上(OD値0.1以上)で認められる状態。
Claims (5)
- 少なくとも結着樹脂、着色剤及び離型剤を含むトナー母粒子と、γ−アルミナ相を主相とすると共に少なくとも少量のα−アルミナ相を含む結晶性で、BET比表面積が20m2 /g〜80m2 /gである球状アルミナ微粒子を外添剤として含み、
前記アルミナ微粒子は、平均粒径が20nm〜100nmであり、
前記トナー母粒子は、体積平均粒径(D50)が2.0〜12.0μmで、転相乳化合一法により得られることを特徴とするトナー。 - 静電潜像を担持した感光体と、該感光体と非接触の状態で対向配置される現像装置とを有し、該現像装置が前記感光体に担持された静電潜像をトナーを担持して現像する現像ローラと、該現像ローラに圧接対向配置され、該現像ローラに前記トナーを供給する供給ローラとを有し、該現像装置に前記トナーとして少なくとも結着樹脂、着色剤及び離型剤を含むトナー母粒子と、γ−アルミナ相を主相とすると共に少なくとも少量のα−アルミナ相
を含む結晶性で、BET比表面積が20m2 /g〜80m2 /gである球状アルミナ微粒子を外添剤として含むトナーを供給して前記感光体に担持された静電潜像を現像し、
前記アルミナ微粒子は、平均粒径が20nm〜100nmであり、
前記トナー母粒子は、体積平均粒径(D50)が2.0〜12.0μmで、転相乳化合一法により得られることを特徴とする画像形成方法。 - 現像装置がトナーを補給可能とするトナー補給形式である場合には、残留トナーに加えて新たに補給されるトナーにより現像するものであり、現像装置がトナーを補給可能としないトナー使い切り形式である場合には、残留トナーに加えて新たに充填されるトナーにより現像するものである請求項2記載の画像形成方法。
- 静電潜像を担持した感光体と、該感光体と非接触の状態で対向配置され、前記感光体に担持された静電潜像を、少なくとも結着樹脂、着色剤及び離型剤を含むトナー母粒子と、γ−アルミナ相を主相とすると共に少なくとも少量のα−アルミナ相を含む結晶性で、BE
T比表面積が20m2 /g〜80m2 /gである球状アルミナ微粒子を外添剤として含むトナーにより現像する現像ローラと、該現像ローラに圧接対向配置され、前記トナーを供給する供給ローラとを有する現像装置とを含み、
前記アルミナ微粒子は、平均粒径が20nm〜100nmであり、
前記トナー母粒子は、体積平均粒径(D50)が2.0〜12.0μmで、転相乳化合一法により得られることを特徴とする画像形成装置。 - 現像装置がトナーを補給可能とするトナー補給形式である場合には、残留トナーに加えて新に補給されるトナーにより現像するものであり、現像装置がトナーを補給可能としないトナー使い切り形式である場合には、残留トナーに加えて新たに充填されるトナーにより現像するものである請求項4記載の画像形成装置。
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