JP5391001B2 - 車載用負荷制御回路 - Google Patents

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Description

本発明は、瞬断による一時的な電圧降下、及び、車載バッテリの逆接続の問題を簡易な回路構成で解消できる車載用負荷制御回路に関する。
近年の自動車に搭載される電気機器は、内燃機関の点火装置,各種モータ,照明灯,オーディオ等、数々の形態として登場する。そして、これらの電気機器には、当該電気機器を負荷として駆動させる車載用負荷制御回路が設けられている。
例えば、特開平6−245396号公報(特許文献1)では、負荷をオーディオデッキとした場合の車載用負荷制御回路が紹介されている。当該車載用負荷制御回路100aは、図2に示す如く、車載バッテリVbと、陽極側の電源ラインLpに介挿されたイグニッションスイッチIgと、イグニッションスイッチIgの後段であって車載バッテリVbに並列接続されたオルタネータ(特許請求の範囲における発電装置)と、ダイオード素子D1を介して電源ラインLpに接続された定電圧回路21と、定電圧回路21にπ接続されたコンデンサC1及びC2と、定電圧回路21から定電圧の供給を受ける制御回路22と、制御回路22からの駆動信号に応じて駆動されるオーディオデッキAD(特許請求の範囲における負荷)とから構成されている。
かかる構成を具備する車載用負荷制御回路100aは、操縦者によってイグニッションキーが回されると、イグニッションスイッチIgがオンされ、車載バッテリVbの電圧がセルモータ(図示なし)を一時的に駆動させる。そして、セルモータの動作に応じて内燃機関が始動すると、オルタネータAltは、内燃機関の動作に応じて発電を開始させる。オルタネータAltの出力電力は、定電圧回路21によって、必要とされる電源電圧に制御され、制御回路22は、かかる電源電圧によって駆動され、後段のオーディオデッキADを適宜に制御させる。
〔瞬断発生時の問題〕
ここで、車輌が走行している際、車体の振動等によって、イグニッションスイッチIgでの導通状態が一時的に遮断(瞬断)されてしまう場合がある。また、車体配設ケーブルの途中に設けられたコネクタにも振動が伝わるため、これによっても、陽極側の電位が瞬断によって一時的に降下を起こす。このような電気的な瞬断は、定電圧回路21の出力電圧に影響を及ぼすため、制御回路22及び負荷ADの動作を不安定にさせるとの問題を招く。
そこで、特許文献1に係る車載用負荷制御回路100aにあっては、コンデンサC1に蓄積された電荷が陽極側の電源ラインLpへ逆流するのを防ぐダイオード素子D1と、定電圧回路の入力側において電圧波形を平滑化させるコンデンサC1とが設けられ、これにより、コンデンサC1では瞬断による段発的な電荷量の変動が抑制され、制御回路22及びオーディオデッキADの安定動作が実現される。
〔車載バッテリの逆接続の問題〕
また、更なる問題として、車載バッテリの接続作業時に誤って極性を逆に接続させてしまうと、イグニッションスイッチIgをONした場合、車載用負荷制御回路には、逆電圧が印加され、大電流が流れて破壊に至る現象や、内部回路素子が逆電圧によって電圧破壊に至る現象を招く。この為一般には、車載負荷制御回路を搭載したユニットに対して、バッテリ逆接に耐えられるか否かの試験規格が制定されている。この場合の対処法は、図3に示す如く、電源ラインLpにダイオード素子D3を挿入する方法が一般的である。しかし、大電流を扱う負荷制御回路ユニットに於いては、このダイオード素子D3における発熱が大きく、効率も低下するとの問題を招く。
そこで、特許第4003255号公報(特許文献2)では、車載バッテリの逆接続の問題を解消させる車両用電気機器装置(特許請求の範囲における車載用負荷制御回路)が紹介されている。車両用電気機器装置は、前照灯Ltを負荷として制御する装置であって、図4に示す如く、陽極側の電源ラインLpと陰極側の電源ラインLnとの間に保護回路が設けられている。当該保護回路は、ゲート抵抗RgとパワーMOSFETと0.1μF程度の小容量のコンデンサCmとから構成される。このうち、パワーMOSFETは、寄生ダイオードDmの順方向が車載バッテリVbの陰極端子を向くように配置され、陰極側の電源ラインLnの間に接続されている。また、ゲート抵抗Rgは、一端がパワーMOSFETのゲートに接続され、他端が陽極側の電源ラインLpに接続されている。更に、コンデンサCmは、パワーMOSFETのゲートとソースとの間に接続されている。尚、他の構成については、図2にて説明した構成と略同様の機能を担うため、同図では同一符号を付し説明を省略する。
保護回路を備える車輌用電気機器装置は、車載バッテリVbが逆接続されると、ゲート電圧が閾値電圧を下回るので、パワーMOSFETがオフ状態とされる。かかる技術におけるパワーMOSFETは、車載バッテリの逆バイアスに耐え得る素子が用いられており、保護回路にて逆バイアスの印加電圧が遮断される。これにより、車輌用電気機器装置は、車載バッテリVbの不要な電力消費が抑えられ、併せて、保護回路の後段に接続される制御回路等は、逆バイアスが遮断されることで、設計上予定されていない印加電圧及び発熱等による損壊から免れる。
また、特許文献2の技術では、ゲート抵抗Rg及びコンデンサCmの遅延作用によりパワーMOSFETのオフタイミングを遅らせ、負過渡サージをパワーMOSFETの後段へ導引させることにより、当該負過渡サージの低減を図っている。
特開平6−245396号公報 特許第4003255号公報
しかしながら、特許文献2に係る技術では、遅延作用を与えるコンデンサCmが設けられるため、当該電気的素子の追加に伴い、回路構成の複雑化、高コスト化を招いてしまうとの問題が生じる。
また、特許文献2に係る技術にあっても、制御回路22の前段に定電圧回路21を設置するのが一般的であるため、図5に示す如く、定電圧回路21の前後にダイオード素子D1,コンデンサC1,C2が通常設けられる。また、ゲート電圧の変動を抑えるため、同図に示す如く、ゲート信号ラインLgにダイオード素子D2を設けることが知られている。かかる場合、ダイオード素子D2が新たに追加されるため、更なる回路構成の複雑化、高コスト化を招いてしまうとの問題が生じる。
本発明は上記課題に鑑み、瞬断による一時的な電圧降下、及び、車載バッテリの逆接続の問題を簡易な回路方式で対応できる車載用負荷制御回路の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では次のような車載用負荷制御回路の構成とする。即ち、車載バッテリ及びイグニッションスイッチから成る電源制御部と、前記電源制御部の後段に接続されるものであって負荷を制御させる負荷制御部とを備え、前記負荷制御部は、アノードが陽極側の電源ラインに接続されたダイオード素子と、陰極側の電源ライン及び前記ダイオード素子のカソードの間に接続されたコンデンサと、前記コンデンサ及び前記ダイオード素子の接点と前記負荷制御部に設けられた負荷制御用回路との間に介挿された定電圧回路と、ゲート抵抗を介挿させたゲート信号ラインに接続されると供に寄生ダイオードの順方向が前記車載バッテリの陰極端子を向くように前記陰極側の電源ラインに介挿されたパワーMOSFETとを備え、前記ゲート信号ラインは、一端が前記パワーMOSFETのゲートに接続され、他端が前記ダイオード素子と前記コンデンサとの接点に接続されていることとする。
本発明に係る車載用負荷制御回路によると、保護回路として構成されるパワーMOSFETのゲート電圧は定電圧回路に設けられたダイオード素子を介して印加されるため、新たなダイオード素子の追加が不要とされ、回路構成の簡素化が図られる。
また、定電圧回路の入力側に接続された瞬断対策用のコンデンサによって、ゲート電圧が保護回路用のパワーMOSFETの閾値電圧以上に所定時間維持されるので、当該車載用負荷制御回路は、新たなコンデンサの追加を行なうことなく、簡素な構成で負過渡サージの対策を実現できる。
実施の形態に係る車載用電力変換回路の構成を示す図。 従来例1に係る車載用電力変換回路の構成を示す図。 従来例2に係る車載用電力変換回路の構成を示す図。 従来例3に係る車載用電力変換回路の構成を示す図。 従来例4に係る車載用電力変換回路の構成を示す図。
以下、本発明に係る実施の形態につき図面を参照して説明する。図1に示す如く、車載用負荷制御回路100は、電源制御部10と負荷制御部20とから構成される。また、車載用負荷制御回路100は、陽極側の電源ラインLp(以下、単に電源ラインLpと呼ぶ)と陰極側の電源ラインLn(以下、単に電源ラインLnと呼ぶ)とによって、電源制御部10及び負荷制御部20を接続させ、電源ラインLpと電源ラインLnとの間には、複数の負荷制御部30,40等が並列接続される。尚、本実施の形態にあっては、負荷30がモータであって、負荷制御部20がモータドライバとされる。しかし、特許請求の範囲に記載される負荷制御部の用語の意義は、当該モータドライバに限定されるものではなく、車載照明灯の制御回路又はオーディオの制御回路等、種々の形態を想定している。加えて、陽極側とは、陽極側の電源ラインを単に指すものでなく、接点またはゲート等を起点として陽極側の電源ラインに至る全ての範囲を含む。また、陰極側とは、陰極側の電源ラインを単に指すものでなく、接点またはゲート等を起点として陰極側の電源ラインに至る全ての範囲を含む。
電源制御部10は、車載バッテリVbと発電装置AltとイグニッションスイッチIgとから構成される。図示の如く、発電装置Altは、車載バッテリVbに並列接続され、イグニッションスイッチIgは、電源ラインLpの間に接続されている。また、イグニッションスイッチIgの後段は、ON時電源ラインLsを介して発電装置Altに接続されている。
車載バッテリVbは、車輌の適宜なスペースに配置され、正しく接続される場合、陽極端子が電源ラインLpに接続され、陰極端子が電源ラインLnに接続される。また、何等かの瑕疵によって逆接続された場合、双方の電源ラインにおける極性は、これに応じて反転する。尚、本実施の形態では、「逆接続される」という断わりがない限り、車載バッテリVbは、双方の電源ラインに正しく接続されているものとする。
発電装置Altは、本実施の形態で用いられるオルタネータAltの他、ダイナモ等を採用しても良い。オルタネータAltは、磁気コイルから成る発電機と出力電圧の制御を行うレギュレータICとから構成される。
イグニッションスイッチIgは、操縦者の操作によってオンオフされ、これにより、オルタネータAltのレギュレータIC、この他、負荷制御部20,30,40・・・等への電力供給を許可又は不許可とさせる。尚、レギュレータICは、ON時電源ラインLsを介して電源ラインLpに接続され、イグニッションスイッチIgがオンされると起動される。
負荷制御部30,40・・・は、図示の如く、負荷制御部20に並列接続される。当該負荷制御部30,40,・・・の何れかには、回路内にモータ等の誘導性素子を有している。かかる誘導性素子は、イグニッションスイッチIgがオフされると、後述する「負過渡サージ」を発生させ、負荷制御部20にも当該サージの影響を及ぼす。
かかる構成を具備する電源制御部10は、操縦者によってイグニッションスイッチIgがオンされると、負荷制御部20,30,40・・・の各々にバッテリ電圧を印加させる。また、オルタネータAltでは、内蔵されるレギュレータICが起動される。更に、セルモータが駆動されエンジンが始動すると、オルタネータAltは、タイミングベルトによって発電機が駆動され、供給電圧を負荷制御部へ出力させる。尚、供給電圧は、レギュレータICによって一定値となるように制御されている。
負荷制御部20は、ダイオード素子D1とコンデンサC1,C2と定電圧回路21と制御回路22と電力変換回路23とゲート抵抗RgとパワーMOSFET(Tr5)とから構成される。負荷制御部20は、電源ラインLp,Lnを介して電源制御部10の後段に接続され、本実施の形態では、モータMを制御させる役割を担う。
ダイオード素子D1は、アノードが電源ラインLpに接続され、カソードがコンデンサC1及び定電圧回路21の入力側の接点に接続される。当該ダイオード素子D1は、コンデンサC1に蓄積された電荷が陽極側へ放電されるのを阻止し、瞬断によって電源ラインLpで電圧降下が生じても、定電圧回路21への入力電圧の急低下を防止させる。また、当該ダイオード素子D1は、瞬断等によって陽極側の電圧が急変動する場合、かかる電圧の波形を整流化させ、ゲート電圧の変動幅を低減させる役割も担う。即ち、本実施の形態で用いられるダイオードD1は、瞬断対策の回路構成と保護回路としての回路構成の双方を兼用する。
コンデンサC1及びC2は、定電圧回路21を挟んでπ接続されている。このうち、コンデンサC1は、電源ラインLnとダイオード素子D1のカソードとの間に接続され、コンデンサC2は、電源ラインLnと定電圧回路21の出力側に接続されている。
コンデンサC1の電気容量は、定電圧回路21への印加電圧が瞬断されても負荷制御用回路(制御回路22,電力変換回路23)を安定的に動作させるよう、所定の電気容量の素子が選択され、本実施の形態の場合、100μF〜1000μF程度の素子が用いられる。また、当該電気容量は、結果として、ゲート電圧がパワーMOSFET(Tr5)の閾値電圧より一定時間高くなるように設定されることとなる。尚、コンデンサC2についても、瞬断対策としての回路の構成素子の一つとされ、具体的には、定電圧回路21の出力電圧を平滑化させる。
尚、これらのコンデンサC1,C2は、電気容量が比較的大きいため電解コンデンサを採用するのが一般的であるが、当該電気容量を低値に抑えることが可能である場合には、これに限らず、フィルムコンデンサ、セラミックコンデンサ等を適宜に用いることが可能である。
定電圧回路21は、コンデンサC1及びダイオード素子D1の接点と負荷制御用回路(制御回路22、電力変換回路23)との間に介挿され、入力電圧を調整し、制御回路22の電源電圧として用いられる出力電圧を生成出力する。
制御回路22は、上述した電源電圧によって動作するものであって、マイコン等の電気的素子を適宜に備えている。マイコンは、CPU及びメモリ回路と協働して実行される演算処理により、所定の制御信号を生成し電力変換回路23へ出力させる。尚、本実施の形態において、負荷制御用回路は制御回路22と電力変換回路23とによって構成されるが、当該負荷制御用回路のバリエーションは、これに限定されるものでは無く、種々の改変が為されるものである。
本実施の形態に係る電力変換回路23は、パワーMOSFET(Tr1〜Tr4)から成るフルブリッジ回路であって、制御信号の状態に応じて当該パワーMOSFET(Tr1〜Tr4)を駆動させ、後段のモータ30を適宜に運転させる。尚、当該電力変換回路は、当然の如く同図の形態に限定されるものでなく、例えば、ハーフブリッジ回路、インバータ回路等、負荷の構成に応じて改変が可能である。
パワーMOSFET(Tr5)は、パワートランジスタであって、車載バッテリVbが逆接続された際の印加電圧に耐え得る素子が用いられる。当該パワーMOSFET(Tr5)は、図示の如く、寄生ダイオードD5の順方向が車載バッテリVbの陰極端子を向くように、電源ラインLnの間に接続されている。例えば、パワーMOSFET(Tr5)としてNチャンネルパワーMOSFETが用いられるとすると、当該パワーMOSFETは、ソースが一方の電源ラインLnを介して電力変換回路23に接続され、ドレインが他方の電源ラインLnを介して車載バッテリVbの陰極に接続される。尚、同図では、ゲート電圧が上昇しゲート酸化膜の破壊を防止させるため、パワーMOSFETのゲートとソースとの間にツェナーダイオードZDが接続されている。
パワーMOSFETのオン時間は、コンデンサC1の電気容量及びコンデンサC1の両端電圧に比例し、定電圧回路21を通過する電流値に反比例する。コンデンサC1の電気容量は、瞬断対策として設定される電気容量が比較的大きいため、ゲート抵抗Rgの抵抗値が極端に小さくない限り、パワーMOSFET(Tr5)は、負過渡サージを通過させることが可能な期間、ON状態が維持される。尚、本実施の形態に係るコンデンサC1の電気容量は、上述の如く瞬断対策を充足するように設定すると、結果として、後述する「Igオフ時の負過渡サージの問題」を解消させる条件も充足される。但し、かかる技術的思想の解釈として、コンデンサC1の電気容量は、定電圧回路21への印加電圧が瞬断されても負荷制御用回路を安定的に動作させる条件と、ゲート電圧がパワーMOSFET(Tr5)の閾値電圧より一定時間高くなる条件との双方が充足されることをも含んでいる。
ゲート抵抗Rgは、ゲート信号ラインLgに介挿され、当該ゲート信号ラインLgは、一端がパワーMOSFET(Tr5)のゲートに接続され、他端がダイオード素子D1とコンデンサC1との接点に接続されている。ゲート抵抗Rgの抵抗値は、パワーMOSFET(Tr5)で必要とされるゲート電圧となるよう、所定の範囲で選定される。
かかる構成を具備する負荷制御部20は、電源制御部10から車載バッテリVbの供給電圧が印加されると、当該供給電圧は、定電圧回路21にて適宜の電圧値に調整される。定電圧回路21で調整された出力電圧は、電源電圧として制御回路22へ入力され、マイコン等の電気的素子を動作させる。このとき、マイコンでは、プログラムで規定された処理手順に従って演算処理を実施させ、パワーMOSFET(Tr1〜Tr4)に対応する複数の制御信号を生成し、当該制御信号を各々出力させる。そして、電力変換回路23では、かかる制御信号によってパワーMOSFET(Tr1〜Tr4)が駆動され、モータ30が制御される。
また、負荷制御部20では、電源制御部10から入力された供給電圧を、以下の如く制御させる。即ち、電源制御部10から入力された供給電圧は、ダイオード素子D1及びゲート抵抗Rgを介してパワーMOSFET(Tr5)のゲートに印加される。このとき、ダイオード素子D1は供給電圧の高周波成分を整流化させ、ゲート抵抗Rgはゲート電圧の調整を行なう。これと平行して、電源制御部10から入力された供給電圧は、ダイオード素子D1を介して定電圧回路21に導かれる。この供給電圧は定電圧回路21の入力電圧とされ、コンデンサC1では、入力電圧の値に応じて電荷がチャージされ、当該入力電圧を平滑化させる。また、定電圧回路21の出力電圧はコンデンサC2によって平滑化される。ここで、「瞬断発生時の問題」で説明したように、車輌の振動によって瞬断が生じると、電源ラインLpの電圧値は段発的に低下するが、ダイオード素子D1は、コンデンサC1にチャージされた電荷の放電を阻止するため、定電圧回路21への入力電圧は、電源ラインLpの電圧値に関わり無く、ダイオード素子D1によって安定状態が維持される。尚、当該ダイオード素子D1は、電源ラインLpに挿入されるものでないため、図3(従来技術)のように発熱や効率の低下を招くことも無い。
更に、車載バッテリVbを何らかの瑕疵によって逆接続させた場合、「車載バッテリの逆接続の問題」で説明したように、従来の技術では放電電流に伴う種々の不具合が発生する。しかし、本実施の形態に係る負荷制御部20では、例えば車載バッテリVbを12Vとすると、パワーMOSFET(Tr5)は印加電圧12Vに耐え得る素子が設計段階で選択される。そして、車載バッテリVbが逆接続されると、電源ラインLpと電源ラインLnは本来の極性に対して逆極性の印加電圧を受けるため、パワーMOSFET(Tr5)は、その極性が正しく修正されない限りオフ状態とされる。このとき、パワーMOSFET(Tr5)は、車載バッテリVbからの印加電圧に耐え得る素子が用いられているため、パワーMOSFET(Tr5)よりも後段への電力供給を遮断することが出来る。よって、パワーMOSFET(Tr5)は、車載バッテリVbの無用な放電及び電圧の印加を防止させ、制御回路22又は電力変換回路23といった負荷制御回路の損傷を阻止させる。
〔Igオフ時の負過渡サージの問題〕
加えて、正しい向きに車載バッテリが接続されている場合、以下の問題も生じる。この状態でイグニッションスイッチIgをオフさせると(以下、Igオフと呼ぶ)、負荷制御回路30,40等の誘導性素子ではこれに応じて誘導起電力を発生させ、車載用負荷制御回路には、一時的な大電圧が陰極側を正とする極性で発生する。かかる現象は、負過渡サージと呼ばれ、定格電圧12Vの車載バッテリが接続されている場合、陰極側の電位が一時的に数百Vにまで到達する。従って、負過渡サージが発生すると、車載用負荷制御回路では、負荷制御に用いられるパワーMOSFET,マイコン等の電気的素子が破壊されてしまうとの問題が生じる。
かかる問題を回避するため、本実施の形態では、Igオフされると、パワーMOSFET(Tr5)では、コンデンサC1の遅延作用により、オン状態の間に負過渡サージを通過させる。その後、負過渡サージは、保護回路より後段へ導かれ、負荷等によって適宜に消費されることとなるが、当該負過渡サージは、以下の理由で、電圧値が十分に抑えられることとなる。即ち、負過渡サージが生じた負荷制御用回路は、パワーMOSFET(Tr1〜Tr4)における寄生ダイオード等といった低インピーダンスの回路構成部に電流が流れることとなる。従って、負荷制御用回路は、上述の如く低負荷とされるため、負過渡サージ発生時には瞬間的に大電流が流れることとなる。この大電流は、サージ源の出力インピーダンスでの電圧降下を増大させるため、負荷制御用回路の各々に加わるサージ逆電圧を軽減させ、これにより、サージ逆電圧は、負荷制御用回路の構成素子を保護できる程度に減少する。
従って、本実施の形態に係るパワーMOSFETの耐圧は、負過渡サージに関する検討を行なう必要が無く、車載バッテリの逆バイアスに対応していれば十分であるため、当該逆バイアス(約12V)に耐え得ることのできる程度の小型の素子を選択することが可能となる。
上述の如く、本実施の形態に係る保護回路は、ダイオード素子D1とコンデンサC1とゲート抵抗RgとパワーMOSFET(Tr5)とによって構成される。一方、瞬断対策に係る回路は、ダイオード素子D1とコンデンサC1及びC2と定電圧回路21とによって構成される。即ち、コンデンサC1及びダイオード素子D1は、瞬断対策における回路の構成素子と、保護回路の構成素子との双方を兼用することとなる。
本実施の形態に係る車載用負荷制御回路100によると、保護回路として構成されるパワーMOSFET(Tr5)のゲート電圧は定電圧回路21に設けられたダイオード素子D1を介して印加されるため、新たなダイオード素子の追加が不要とされ、回路構成の簡素化が図られる。
また、定電圧回路21の入力側に接続された瞬断対策用のコンデンサC1によって、ゲート電圧が保護回路用のパワーMOSFET(Tr5)の閾値電圧以上に所定時間維持されるので、当該車載用負荷制御回路は、新たなコンデンサの追加を行なうことなく、簡素な構成で負過渡サージの対策を実現できる。
更に、本実施の形態に係る車載用負荷制御回路100は、回路構成を簡素化させた上で、「瞬断発生時の問題」,「車載バッテリの逆接続の問題」及び「Igオフ時の負過渡サージの問題」の全ての問題を解決させるものである。そして、上述したコンデンサC1の電気容量,パワートランジスタTr5の耐圧性能を適宜に選定することにより、例えばJASO規格等といった要求試験をクリヤできる回路が検討され得て、自動車の安全性が担保される。
尚、本発明は、上述した実施の形態で記載される事項に限定されるべきではない。例えば、本実施の形態でのゲート信号ラインLgは、一方の端部がダイオードD1と定電圧回路21との接点に接続されているが、当該一方の端部を定電圧回路21とコンデンサC2との接点に接続させても、上述と同様の作用効果を得ることができる。
100 車載用負荷制御回路
10 電源制御部
20 負荷制御部
21 定電圧回路
22 制御回路
23 電力変換回路
24 負荷
Tr5 パワーMOSFET
C1 コンデンサ
D1 ダイオード素子
Rg ゲート抵抗
Alt 発電装置
Vb 車載バッテリ
Ig イグニッションスイッチ

Claims (1)

  1. 車載バッテリ及びイグニッションスイッチから成る電源制御部と、前記電源制御部の後段に接続されるものであって負荷を制御させる負荷制御部とを備え、
    前記負荷制御部は、アノードが陽極側の電源ラインに接続されたダイオード素子と、陰極側の電源ライン及び前記ダイオード素子のカソードの間に接続されたコンデンサと、前記コンデンサ及び前記ダイオード素子の接点と前記負荷制御部に設けられた負荷制御用回路との間に介挿された定電圧回路と、ゲート抵抗を介挿させたゲート信号ラインに接続されると供に寄生ダイオードの順方向が前記車載バッテリの陰極端子を向くように前記陰極側の電源ラインに介挿されたパワーMOSFETとを備え、
    前記ゲート信号ラインは、一端が前記パワーMOSFETのゲートに接続され、他端が前記ダイオード素子と前記コンデンサとの接点に接続されていることを特徴とする車載用負荷制御装置。
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