JP5389405B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

この発明は、内視鏡、詳しくは処置具類の突出方向を規制する処置具起上台を先端部に具備する内視鏡に関するものである。
従来、胆管内や膵管内の観察や治療を行う際に用いられる内視鏡としていわゆる親子式内視鏡と呼ばれるものが実用化されている。
この親子式内視鏡とは、親内視鏡となる通常サイズの内視鏡、例えば十二指腸用内視鏡の処置具挿通チャンネルに、子内視鏡である細径の内視鏡を挿通させ、親内視鏡の先端から子内視鏡を体腔内に突出させて、この子内視鏡の湾曲操作や進退操作,ねじり操作を行ったり、親内視鏡の起上台操作,湾曲操作,ねじり操作,進退操作等、手元側に設けられた操作部による各種の操作を組み合わせて行って、子内視鏡のみを十二指腸乳頭から胆管又は膵管へと選択的に挿入させることにより、これら胆管内や膵管内の観察や治療を行うようにするものである。
従来の親子式内視鏡については、例えば特開2007−75168号公報,特開昭59−34239号公報等によって種々の形態のものが提案されており、また実用化されている。
上記特開2007−75168号公報等によって開示されている親子式内視鏡は、親内視鏡の挿入部内に子内視鏡の挿入部を挿通させ得る処置具挿通チャンネルが配設されていると共に、親内視鏡の先端部内には、処置具挿通チャンネルに挿通され先端開口より突出する子内視鏡や処置具類の先端部分の突出方向を規制する処置具起上台を有している。
この処置具起上台は、処置具挿通チャンネルの先端開口部の前方に配置され、親内視鏡の先端部本体に対して回動自在に軸支されており、操作部に設けられる操作部材の操作に連動させて倒置状態と起上状態とに変位させることができるようになっている。そして、処置具起上台を回動させることによって、処置具挿通チャンネルの開口部から突出する子内視鏡や処置具類の先端部分に作用して、子内視鏡や処置具類の先端突出部分の突出(進退)方向を変更させ得る機構である。
このような処置具起上台を用いて、子内視鏡や処置具類(以下、単に処置具類という)の先端突出部分の突出方向を変更させた操作を行った場合、処置具類が親内視鏡の処置具起上台に当接した状態になっている(図9参照)。このような状態で、処置具類を進退させる操作が行われる場合がある。この場合において、処置具類がスムースに進退させるためには、軽い力量で進退させ得るような形態とするのが望ましい。そこで、例えば、処置具類の先端部分に対して処置具起上台による負荷がかかっている状態で処置具類の進退操作を行うと、処置具類の進退操作をスムースに行なうことができないばかりか、処置具類と処置具起上台との当接部位において、処置具類の湾曲部の外面を覆う外皮ゴム等を傷付けてしまう等、損傷を与えてしまう可能性がある。
そこで、このようなことを防止するための対策として、例えば処置具起上台の傾斜部の先端と処置具起上台の基端側の支軸との間の水平距離をなるべく長くなるように、つまり処置具起上台の全長を長くするように設定することが考えられる。
特開2007−75168号公報 特開昭59−34239号公報
ところが、上述のように処置具起上台の全長を長く設定して構成したものでは、まず、処置具起上台を内部に配設する先端部本体が大型化してしまうという問題点がある。
また、処置具起上台の全長を長くしたものでは、処置具起上台を最大起上させたときに、同処置具起上台は、親内視鏡の先端部本体の先端カバーの外側に大きく突出した状態になってしまうという問題点がある。これを解消するためには、例えば、先端部本体の外形サイズを大きくすることが考えられるが、この手段では先端部本体の大型化に繋がるため、採用し得ない手段である。
また、処置具起上台の全長が長いものでは、処置具起上台を最大起上させたときに、処置具起上台が親内視鏡による観察視野内に不必要に大きく写り込んでしまうことになり、このことは、親内視鏡による実質的な観察視野を狭くしてしまうという問題点になる。
図9は、上述した問題点を有する従来の形態の内視鏡における先端部本体近傍を拡大して、その内部構成の概略を示す要部拡大断面図である。
従来の形態の内視鏡における上述した問題点の具体例について、図9を用いて以下に簡単に説明する。
まず、図9に示す従来の形態の内視鏡の構成を簡単に説明する。この従来の内視鏡は、親内視鏡201と子内視鏡202とからなる親子式内視鏡であって、親内視鏡201の処置具挿通チャンネル209内に子内視鏡202が挿通され、子内視鏡202の先端部が親内視鏡201の先端部本体210の外側に向けて突出するようになっている。
親内視鏡201の挿入部208は、最先端部に先端部本体210を有し、この先端部本体210には湾曲部211が連接している。
先端部本体210の外面は、先端カバー219で覆われている。先端部本体210の内部には、処置具起上台215が配設されている。この処置具起上台215は、先端部本体210の固定部に対して支軸216によって回動自在に軸支されている。そして、処置具起上台215には、操作部(不図示)から延出され挿入部208内に挿通配置される操作ワイヤー218の一端部が連結されている。この操作ワイヤー218の他端部は、操作部の操作レバー(不図示)に連結されている。これにより、操作レバーを操作することにより、操作ワイヤー218を介して処置具起上台215の起上操作を行い得るようになっている。
なお、処置具挿通チャンネル209の先端開口222は、先端部本体210内において先端側に向けて開口している。
子内視鏡202は、先端側から先端部本体204,湾曲部205,可撓管部206等が連設されてなる挿入部203を有している。
このような構成の従来の親子式内視鏡においては、親内視鏡201の処置具挿通チャンネル209に子内視鏡202を挿通させて、子内視鏡202の先端部を処置具挿通チャンネル209の先端開口222から前方に向けて押し出すと、該子内視鏡202の先端部は処置具起上台215の起上面215aに沿って移動して、先端部本体210の外部へと突出するようになる。このとき、子内視鏡202の挿入部203の外面は、処置具起上台215の先端215bに当接した状態で進退されることになる。そして、子内視鏡202の挿入部203は、処置具起上台215の起上面215aの傾斜に応じて曲折した状態となっている。
しかしながら、子内視鏡202の挿入部203は、通常状態である直線形状への復元力を有しているので、挿入部203の曲折状態が大きくなるほど、挿入部203の外面と処置具起上台215の先端215bとが当接する際の負荷が大きくなる。
そこで、処置具起上台215の傾斜部となる起上面215aの先端215bと処置具起上台215の基端側の支軸216との間の水平距離L(図9参照)をなるべく長くなるように、つまり処置具起上台215の全長を長くするように設定することにより、上記負荷を軽減させることができる。
ところが、上述したように、処置具起上台215の全長を長くする程、以下のような問題点が生じる可能性がある。即ち、
(1)処置具起上台215を内部に配設するための空間を確保する必要から先端部本体210が大型化してしまう。
(2)処置具起上台215を最大起上させたときに、処置具起上台215自体が親内視鏡201の先端部本体210の先端カバー219の外側に大きく突出した状態になってしまう(図9に示す符号R1参照)。
(3)処置具起上台215を最大起上させたときに、処置具起上台215が親内視鏡201の観察視野を狭くする。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、内視鏡の先端部本体を大型化したり処置具起上台の全長寸法を長大化することなく、挿入操作時に子内視鏡や処置具類に与える損傷を抑止し、かつこれらをスムースに体腔内へと導き得るような構成を実現した内視鏡を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の内視鏡は、先端部本体に対して回動自在に軸支され手元操作によって傾き角を制御可能に構成され前記先端部本体内に配置される処置具起上台と、前記処置具起上台に向かって開口しており処置具類を基端側から前記処置具起上台上へと導くために挿入部内に挿通配置される処置具挿通チャンネルと、を具備する内視鏡において、前記処置具起上台が倒置状態にあるときに、前記処置具起上台が前記先端部本体内において軸方向に先端側に向けて所定の範囲内で移動可能とするために軸方向に延びる長孔形状の誘導溝を有してなる。
本発明によれば、内視鏡の先端部本体を大型化したり処置具起上台の全長寸法を長大化することなく、挿入操作時に子内視鏡や処置具類に与える損傷を抑止し、かつこれらをスムースに体腔内へと導き得るような構成を実現した内視鏡を提供することができる。
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。
図1〜図5は、本発明の一実施形態を示す図である。このうち、図1は、本発明の一実施形態の内視鏡の処置具挿通チャンネルに子内視鏡を挿入した状態を概略的に示す外観図である。図2,図3は、図1の状態の内視鏡における先端部近傍を拡大して示す図であって、図2は上面図、図3は図2の[III]−[III]線に沿う要部拡大断面図である。図4,図5は、本実施形態の内視鏡の先端部本体の処置具起上台の支軸近傍をさらに拡大して示す図であって、図4は処置具起上台が基端側へ移動した状態を示し、図5は処置具起上台が先端側へ移動した状態を示している。
なお、本発明の一実施形態においては、本実施形態の内視鏡を親内視鏡とし、この親内視鏡の処置具挿通チャンネルに細径の子内視鏡を挿通させて使用する形態のいわゆる親子式内視鏡を例に上げて説明する。
まず、本実施形態の内視鏡の処置具挿通チャンネルに子内視鏡を挿通させた形態の親子式内視鏡の概略構成を、図に基いて以下に説明する。
本実施形態の内視鏡1(以下、親内視鏡1という)の処置具挿通チャンネル9に子内視鏡2を挿通させることで親子式内視鏡が構成されている。
親内視鏡1は、細長形状の挿入部8と、この挿入部8の基端側に連設される操作部13とによって構成される(図1参照)。
挿入部8は、外径直径が10mm程度、長さは約1.2m程度に形成されていて、先端側から順に先端部本体10,湾曲部11,可撓管部12が連接して構成されている。
挿入部8の内部には、処置具挿通チャンネル9が形成されている。この処置具挿通チャンネル9は、操作部13に設けられる開口9aから先端部本体10まで挿通している。この処置具挿通チャンネル9には、例えば各種の処置具類のほか、子内視鏡2の挿入部3を挿通させることができるようになっている。
先端部本体10の内部には、処置具挿通チャンネル9に挿通させ、その先端開口22(図2,図3参照)から突出する処置具類や子内視鏡2の挿入部3を起上させるための処置具起上台15(図1では図示せず。図2,図3参照)が設けられている。
また、先端部本体10には、図2に示すように、上面に向けて観察窓50と照明窓51とが配置されている。
操作部13は、親内視鏡1を操作するのに必要な各種の操作部材と、この親内視鏡1のコントロールを行う内視鏡ユニット(図示せず)との間の接続を行うユニバーサルケーブル13a等を有して構成される。
操作部13の操作部材としては、例えば上記処置具起上台15の動作を操作するための操作レバー14等が設けられている。
親内視鏡1の先端部本体10の内部において、処置具起上台15は、図2に示すように、処置具挿通チャンネル9の先端開口22の近傍に配設されている。
この処置具起上台15は、先端部本体10の基端側の固定部位10a(図3参照)に軸支される支軸16(図3参照)によって回動自在に軸支されている。
この支軸16は、親内視鏡1の軸方向であって、処置具挿通チャンネル9に挿通される子内視鏡2や処置具類の進退方向に対して略直交する方向に配置されている。
そして、支軸16は、処置具起上台15の基端側に形成される誘導溝52に挿通している。この誘導溝52は、親内視鏡1の軸方向(処置具挿通チャンネル9に挿通される子内視鏡2や処置具類の進退方向)に沿う方向に延びる長孔形状に形成されている。
したがって、この構成により、本実施形態の親内視鏡1における処置具起上台15は、支軸16を中心として所定の範囲内で回動自在に軸支されていると同時に、誘導溝52に沿う方向、即ち親内視鏡1の軸方向に沿って所定の距離(誘導溝52の長さ寸法分)だけ移動し得るようになっている。
なお、通常状態、即ち処置具挿通チャンネル9に子内視鏡2や処置具類を挿通していない状態においては、処置具起上台15は、基端側の位置に配置されている。このとき、処置具起上台15は図3において実線で示す位置にあり、支軸16は誘導溝52内において図4に示す状態となっている。
そして、処置具起上台15には、操作部13(図1参照)から延出され挿入部8内に挿通配置される操作ワイヤー18(図3参照)の一端部が連結されている。この操作ワイヤー18の他端部は、操作部13の操作レバー14(図1参照)に連結されている。
したがって、この構成により、操作レバー14が操作されると操作ワイヤー18が挿入部8内を軸方向に進退するようになっており、この操作ワイヤー18の進退が、処置具起上台15を支軸16を中心として回動させるようになっている。この操作によって、処置具起上台15を倒置させたり起上させたりすることができるようになっている。
子内視鏡2の挿入部3が処置具挿通チャンネル9に挿通され、該挿入部3が先端開口22から突出している状態のとき、処置具起上台15が、上述のようにして操作されると、処置具起上台15は、子内視鏡2の挿入部3に作用して、同挿入部3の突出方向を変えることができるようになっている。
なお、処置具挿通チャンネル9の先端開口22の近傍には、例えば高周波処置具(不図示)の電極が触れても絶縁できるように電気絶縁性部材17が配設されている。ただし、この電気絶縁性部材17は本発明の要旨とは直接関係しない部分であり、電気絶縁性部材17が配設されていることは必須構成というものではない。
親内視鏡1の先端部本体10の外側は、先端カバー19によって覆われている。また、先端部本体10の基端側には、複数の湾曲駒20を連結して構成した湾曲管21(図3参照)が連設されている。
処置具挿通チャンネル9は、図3に示すようにチャンネルチューブ23と、このチャンネルチューブ23を先端部本体10に連結するための口金部材24と、電気絶縁性部材17を含む先端部本体10とによって主に構成されている。
一方、子内視鏡2は、細長形状の挿入部3と、この挿入部3の基端側に連設される操作部7とによって構成される(図1参照)。
挿入部3は、外径直径が3〜4mm程度、長さは約2m程度に形成されていて、先端側から順に観察窓,照明窓(不図示)等が配置された先端部本体4と、湾曲部5と、可撓管部6とが連接して構成されている。
操作部7は、子内視鏡2を操作するのに必要な各種の操作部材と、この子内視鏡2のコントロールを行う内視鏡ユニット(図示せず)との間の接続を行うユニバーサルケーブル7a等を有して構成される。
この子内視鏡2において、湾曲部5の先端側及び基端側のそれぞれには、硬質部25,26が設けられている(図3において斜線で示す部位参照)。先端側の硬質部25は先端部本体4である。また、基端側の硬質部26は可撓管部6の一部を構成し、可撓管部6と湾曲部5とを連結するための連結部材等を有して構成されているものである。
湾曲部5は、複数の湾曲駒27(図3の点線参照)のそれぞれが関節軸(不図示)を介して連結されることで構成されている。湾曲部5の外面側は湾曲ゴム28によって被覆されている。この湾曲ゴム28は、例えばフッ素系ゴム,ウレタン系ゴム,エラストマー等が適用され、弾性を有し生体適合性のある素材であれば特に材質は問わない。
このように構成された本実施形態の親子式内視鏡を用いる際の作用を、次に説明する。
まず、親内視鏡1の開口9aから処置具挿通チャンネル9の内部に子内視鏡2の挿入部3を挿通させて、子内視鏡2の先端部本体4を親内視鏡1の処置具挿通チャンネル9の先端開口22から突出させる。このとき、親内視鏡1の先端部本体10内の処置具起上台15は倒置状態にある。
この状態から、さらに子内視鏡2を押し出す方向に操作すると、子内視鏡2の先端部本体4は、倒置状態にある処置具起上台15の起上面15a(図3参照)に沿って前方へと押し出される。そして、子内視鏡2の先端部本体4は、処置具起上台15の先端15bに当接しつつ、前方へと押し出され、先端部本体10の外部へ突出する。
このようにして子内視鏡2を前方へと押し出す操作を行うと、これに連動して処置具起上台15は先端部本体10内にて先端側(図3の矢印F方向)に向けて移動する。つまり、処置具起上台15は、支軸16が誘導溝52に沿う方向であって前方(先端側)に移動する。
これにより、処置具起上台15は、図3において実線で示す位置から同図3において二点鎖線で示す位置へと移動する。このとき、処置具起上台15の支軸16は、図4に示すように誘導溝52内の先端側で軸方向に位置規制された状態から、図5に示すように誘導溝52内の基端側で軸方向に位置規制された状態へと変位する。
このように、子内視鏡2の押し出し操作に連動して処置具起上台15が先端側に向けて移動するようにしたので、子内視鏡2は、処置具起上台15の起上面15aに沿って移動する際、処置具起上台15が前方に移動しない従来形態のものに比べて、より直線形状に近い形状を維持することができる。
次に、図3に示すように子内視鏡2の先端部本体4が親内視鏡1の先端部本体10の外部に突出した状態としたときに、処置具起上台15の起上操作を行うと、子内視鏡2の進退方向を変更することができる。
即ち、図3に示す状態であって、かつ処置具起上台15が同図の二点鎖線で示す状態(先端側に位置した状態)にあるとき、操作部13の操作レバー14を操作することにより操作ワイヤー18を牽引して処置具起上台15を起上させる。
この起上操作がなされると、処置具起上台15に対して操作ワイヤー18の牽引力が作用することになるが、この場合において、処置具起上台15は、一旦基端側へと引っ張られることになる。これにより、処置具起上台15は、親内視鏡1の軸方向であって基端側へと移動して図4の状態(図3の実線で示す位置)に戻る。この状態に戻った後、処置具起上台15は、操作ワイヤー18の牽引力によって図3の矢印R方向への回動を開始する。このときの処置具起上台15の回転半径は、図3に示すようにR2で示される。
この回転半径R2は、従来形態の内視鏡において、処置具起上台の全長を長く設定した場合における回転半径(図9に示す符号R1)、即ち本実施形態における処置具起上台15を先端側に移動させた状態のまま起上させた場合の回動半径に対して小さくすることを実現している。即ち、
R2(図3)<R1(図9)
とすることができる。このことは、処置具起上台15の起上操作を行う際の子内視鏡2の突出量を抑えることに寄与している。
以上説明したように上記第1の実施形態によれば、処置具起上台15を倒置させた状態で子内視鏡2を処置具起上台15に沿わせて押し出すことにより挿入操作を行う際に、この押し出し挿入操作に連動して処置具起上台15が親内視鏡1の先端部本体10内において先端側へと移動するような構成としたので、押し出し挿入操作時には、処置具起上台15の全長を長くした場合と同様に、子内視鏡2を直線形状に近付けることができる。したがって、これにより、子内視鏡2や処置具類を挿入する際にダメージを与えることなくスムースに体腔内への導入を行うことができる。
また、処置具起上台15の起上操作を行う際には、その起上操作に連動して処置具起上台15が一旦基端側へと移動するようにしたので、処置具起上台15の全長を長くした場合と比べてより小さい回動半径(R2)で処置具起上台15を起上させることができるので、子内視鏡2の突出量を抑えつつ起上操作を行うことができる。
次に、本発明の一実施形態の内視鏡についての各種の変形例を、以下に開示する。
まず、図6によって、上記一実施形態の内視鏡の処置具起上台についての変形例を示す。図6は、上記一実施形態の内視鏡における先端本体部を拡大して示す要部拡大断面図である。
図6に示す内視鏡1Aの先端部本体10A内に配設される処置具起上台15Aは、側面部位に突設される軸形状からなる凸部30(図6では点線で図示)を有している。この凸部30は、支軸16と略平行となる方向に突出するように形成されている。
換言すれば、凸部30は、内視鏡1Aの軸方向、即ち処置具挿通チャンネル9に挿通される子内視鏡2や処置具類の進退方向に対して略直交する方向に突出している。
これに対して、処置具起上台15が回動する際に摺動される先端部本体10の壁面には、第2の誘導溝53が形成されている。この第2の誘導溝53は、子内視鏡2や処置具類を出し易くするために先端側へ延びる直線部54と、処置具起上台15Aを起上させるための曲線部55とで構成されている。そして、処置具起上台15Aの凸部30は、第2の誘導溝53に嵌合している。
その他の構成は、上述の一実施形態の内視鏡1(図3参照)と同様の構成となっている。
このように構成された本変形例の内視鏡1Aにおいて、処置具挿通チャンネル9に挿通した子内視鏡(図6では図示せず。図3参照)を先端開口22を介して先端部本体10の外部に向けて体腔内に向けて押し出す操作を行った場合には、処置具起上台15Aの凸部30は、第2の誘導溝53の直線部54に沿って前側へ移動する。つまり、処置具起上台15は、先端側へ移動する(図6の矢印F方向)。
また、その状態で起上操作がなされた場合には、処置具起上台15Aの凸部30は、第2の誘導溝53の直線部54に沿って後方へ移動した後、曲線部55に沿って移動することにより起上される。
したがって、この変形例の構成によれば、処置具起上台15Aを軸方向に移動させる誘導溝(52,53)を2つ設けて構成したので、上記一実施形態の構成に比べて、さらに起上操作及び倒置操作をスムースに行うことができる。
なお、上記変形例においては、処置具起上台15Aに凸部30を設け、先端部本体10Aの側に第2の誘導溝53を設けて構成した例を示しているが、この構成に限ることはない。この構成とは別の構成として、例えば、処置具起上台15Aに第2の誘導溝53を設け、先端部本体10Aの側に凸部30を設けて構成するようにしてもよい。この場合にも、全く同様の効果を得ることができる。
次に、上記一実施形態の内視鏡における先端カバーを着脱式のものとした場合の別の変形例について、図7,図8によって開示する。
図7は、本発明の一実施形態についての別の変形例を示し、着脱自在な先端カバーを備えた内視鏡の先端部の要部拡大断面図である。図8は、図7の[VIII]−[VIII]線に沿う縦断面図である。なお、図8では子内視鏡の図示は省略している。
本変形例の内視鏡においては、先端カバー19Bを着脱式のものを採用している。この先端カバー19Bは、外面側を覆うように配置される弾性部材56と、この弾性部材56の内側面に配設され金属部材により形成されるインサート部材57とによって構成されている。そして、インサート部材57の一部であって、当該先端カバー19Bを本内視鏡1Bの先端部本体10に対して装着したとき、該先端部本体10の内部に配設されている処置具起上台15の底面に対向する部位には切欠部58が形成されている。したがって、本先端カバー19Bにおいて、インサート部材57に切欠部58が形成されている箇所については、弾性部材56のみによって形成されている。
なお、本変形例の内視鏡1Bにおいては、上述の一実施形態における誘導溝52(図3参照)が形成されておらず、通常一般の内視鏡における処置具起上台と同様の構成、即ち支軸16が先端部本体10の固定部(不図示)に軸支された形態となっている。したがって、本変形例における処置具起上台は、上述の一実施形態とは異なり、軸方向への移動はなされないように構成されている。
その他の構成は、上述の一実施形態の内視鏡1(図3参照)と略同様の構成となっている。
このように構成された上記別の変形例の内視鏡1Bにおいて、図7に示すように、処置具挿通チャンネル9に挿通した子内視鏡2を先端開口22を介して先端部本体10の外部に向けて体腔内に向けて押し出す操作を行った場合には、処置具起上台15は、通常の倒置状態から支軸16を回動中心として図7の反時計方向に回動し、これにより処置具起上台15の底面側が先端カバー19Bの切欠部58に入り込み弾性部材56に当接する。このときの処置具起上台15の状態は、図7,図8において二点鎖線で示す位置である。
このように、子内視鏡2を押し出すことで処置具起上台15が、通常の倒置状態の位置からさらに倒れ込むことによって、処置具起上台15の先端15bの高さ方向の位置が若干低い位置に配置されることになる。
したがって、これにより、押し出し操作がなされているときの子内視鏡2は、より直線形状に近い状態となるので、スムースに押し出し操作を行なうことができる。
そして、処置具起上台15の起上操作がなされた場合には、処置具起上台15は、操作ワイヤー18によって引っ張られることによって支軸16を回転中心として図7における時計方向に回動することになる。
この場合において、処置具起上台15は、まず、図7,図8の二点鎖線に示す状態から実線で示す状態、すなわち通常の倒置状態の位置まで復帰した後、続いて図7の時計方向への回動がなされることによって起上する。
したがって、処置具起上台15の先端15bは、通常の起上動作時の軌跡で起上するので、先端部本体10から突出してしまうようなこともない。
なお、この別の変形例の内視鏡における先端カバー19Bには、上述したように金属部材からなるインサート部材57を設けたことにより、その一部に切欠部58が形成されているとはいえ、このような金属部材によるインサート材を持たないゴム材のみで形成される従来形態の先端カバーと比較して、先端部本体10に対して着脱する際の操作性及び確実性が非常に良好なものとすることができる。
なお、本発明の一実施形態においては、本実施形態の内視鏡を親内視鏡として、この親内視鏡の処置具挿通チャンネルに細径の子内視鏡を挿通させて使用する形態のいわゆる親子式内視鏡を例に上げて説明しているが、この例に限られることはなく、本発明の内視鏡の処置具挿通チャンネルに、例えば各種の処置具類を挿通させて使用する形態とした場合にも、上述した一実施形態及び各変形例と同様の効果を得ることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用を実施し得ることが可能であることは勿論である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせによって、種々の発明が抽出され得る。例えば、上記一実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の一実施形態の内視鏡の処置具挿通チャンネルに子内視鏡を挿入した状態を概略的に示す外観図。 図1の状態の内視鏡における先端部近傍を拡大して示す上面図。 図2の[III]−[III]線に沿う要部拡大断面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の先端部本体の処置具起上台が基端側へ移動した際の支軸近傍をさらに拡大して示す要部拡大図。 本発明の一実施形態の内視鏡の先端部本体の処置具起上台が先端側へ移動した際の支軸近傍をさらに拡大して示す要部拡大図。 本発明の一実施形態の内視鏡の処置具起上台についての変形例において、先端本体部を拡大して示す要部拡大断面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の先端カバーについての別の変形例において、先端部本体の要部拡大断面図。 図7の[VIII]−[VIII]線に沿う縦断面図。 従来の形態の内視鏡における先端部本体近傍を拡大して、その内部構成の概略を示す要部拡大断面図。
符号の説明
1,1A,1B,201……親内視鏡
2,202……子内視鏡
3,203……挿入部
4,204……先端部本体(子内視鏡)
5,205……湾曲部(子内視鏡)
6,206……可撓管部(子内視鏡)
7……操作部(子内視鏡)
8,208……挿入部(親内視鏡)
9,209……処置具挿通チャンネル(親内視鏡)
9a……先端開口(親内視鏡)
10,10A,210……先端部本体(親内視鏡)
11,211……湾曲部(親内視鏡)
12,212……可撓管部(親内視鏡)
13……操作部(親内視鏡)
14……操作レバー
15,15A,215……処置具起上台(親内視鏡)
16,216……支軸
18,218……操作ワイヤー
19,19B,219……先端カバー
22,222……先端開口
30……凸部
50……観察窓
51……照明窓
52,53……誘導溝
56……弾性部材
57……インサート部材
58……切欠部

Claims (3)

  1. 先端部本体に対して回動自在に軸支され手元操作によって傾き角を制御可能に構成され前記先端部本体内に配置される処置具起上台と、前記処置具起上台に向かって開口しており処置具類を基端側から前記処置具起上台上へと導くために挿入部内に挿通配置される処置具挿通チャンネルと、を具備する内視鏡において、
    前記処置具起上台が倒置状態にあるときに、前記処置具起上台が前記先端部本体内において軸方向に先端側に向けて所定の範囲内で移動可能とするために軸方向に延びる長孔形状の誘導溝を有してなることを特徴とする内視鏡。
  2. 前記誘導溝は、前記処置具起上台の支軸を保持することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記誘導溝は、前記処置具起上台の支軸を保持する第1の誘導溝であり、
    さらに、前記処置具起上台は、前記支軸と略平行となる方向に突出する凸部を備え、
    前記先端部本体には、前記凸部を保持する第2の誘導溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
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