JP5389204B2 - 放射線画像撮影装置及びその駆動方法、並びに、プログラム - Google Patents
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Description
本発明は、放射線を用いて被写体を撮影する放射線画像撮影装置及びその駆動方法、並びに、当該駆動方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
なお、本明細書においては、放射線としてX線を適用した場合を例に挙げて説明するが、放射線は、X線に限らず、例えば、電磁波やα線、β線、γ線などであってもよい。
なお、本明細書においては、放射線としてX線を適用した場合を例に挙げて説明するが、放射線は、X線に限らず、例えば、電磁波やα線、β線、γ線などであってもよい。
X線画像撮影装置には、X線画像の画質を向上するために種々の画像処理技術が搭載されている。被写体の被曝線量を抑えるためにX線の線量を小さくすると、X線画像の画質は悪くなる。X線画像撮影装置は、この画質劣化を少しでも向上させるために高度な画像処理技術を搭載している。
X線画像撮影装置の画像処理は、画像処理効果をユーザの好みに合わせることができるように、画像処理パラメータで調整できるようになっている。この画像処理パラメータは、プロトコルごとにプリセットが可能である(下記の特許文献1及び特許文献2参照)。例えば、胸部を撮影するプロトコルと脚部を撮影するプロトコルとは、画像処理パラメータを個別にプリセットすることが可能である。X線画像撮影装置では、撮影直後はプリセットした画像処理パラメータで画像処理を行い、その後、ユーザが画像処理パラメータを微調整して所望のX線画像を作成する。ここで作成されたX線画像は、患者の診断のために使用される。なお、プロトコルは、特許文献1では撮影方法と呼び、特許文献2では撮影部位と呼んでいる。
プリセットする画像処理パラメータは、そのプロトコルで撮影する全画像に対して、平均的なパラメータであることが望ましい。これは、撮影後に画像処理パラメータを最適に調整する作業時間をなるべく短くして、作業効率を向上させるためである。具体的に、画像処理パラメータを調整する作業時間を短くするためには、そのプロトコルで撮影する全画像の大部分に適用できる画像処理パラメータをプリセットしておけば、調整作業をほとんど行うことなく画像処理パラメータの最適化を完了することができる。そのため、プリセットする画像処理パラメータは、そのプロトコルで撮影する全画像に対して、平均的なパラメータである方がよい。しかしながら、従来のX線画像撮影装置においては、プロトコルごとにプリセットされた画像処理パラメータが平均的な画像処理パラメータであるか否かをユーザが判断することは困難であった。
ところで、X線画像撮影装置は、X線の線量に関係するX線撮影条件もプロトコルごとにプリセットできる。X線の線量は、被写体の被曝線量を出来る限り抑えるために少ない方がよい。一方で、X線画像の画質は、X線の線量が多いほどよい。もしも、X線の線量を少なくしても画像処理パラメータの適切な調整により、画質低下を抑制して診断に適した画質水準をクリアすることができるならば、X線の線量を少なくすることができる。しかしながら、従来のX線画像撮影装置では、少ない線量のX線で撮影したX線画像を調整可能な画像処理パラメータに基づいて画像処理した場合に、画像処理後のX線画像の画質が診断に適した画質水準を満たすか否かをユーザが把握することは困難であった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、少ない線量の放射線で撮影した放射線画像を調整可能な画像処理パラメータに基づいて画像処理した場合に、画像処理後の放射線画像の画質が診断に適した画質水準を満たすか否かをユーザが把握できる仕組みを提供することを目的とする。
さらに、本発明は、プロトコルごとにプリセットされた画像処理パラメータが平均的な画像処理パラメータであるか否かをユーザが把握できる仕組みを提供することを他の目的とする。
さらに、本発明は、プロトコルごとにプリセットされた画像処理パラメータが平均的な画像処理パラメータであるか否かをユーザが把握できる仕組みを提供することを他の目的とする。
本発明の放射線画像撮影装置は、放射線を用いて被写体を撮影した放射線画像を取得する取得手段と、前記放射線画像を画像処理パラメータに基づいて画像処理する画像処理手段と、前記画像処理パラメータを前記放射線画像に係るプロトコルごとにプリセットするプリセット手段と、前記取得手段で取得した放射線画像を前記プリセットされた画像処理パラメータに基づいて前記画像処理した第1の処理画像と、当該放射線画像を前記画像処理した際に用いた前記プリセットされた画像処理パラメータとを関連付けて表示画面に表示する第1の表示手段と、前記画像処理パラメータが調整された場合、当該調整された画像処理パラメータに基づいて前記放射線画像を前記画像処理した第2の処理画像を前記第1の処理画像に換えて前記表示画面に表示する第2の表示手段と、前記表示画面に表示されている前記第2の処理画像を出力する出力手段と、前記出力の際に前記第2の処理画像とともに前記表示画面に表示されていた前記調整された画像処理パラメータと、前記プリセットされた画像処理パラメータとを関連付けて前記表示画面に表示する第3の表示手段とを有する。
また、本発明は、上述した放射線画像撮影装置の駆動方法、及び、当該駆動方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを含む。
また、本発明は、上述した放射線画像撮影装置の駆動方法、及び、当該駆動方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを含む。
本発明によれば、少ない線量の放射線で撮影した放射線画像を調整可能な画像処理パラメータに基づいて画像処理した場合に、画像処理後の放射線画像の画質が診断に適した画質水準を満たすか否かをユーザが把握することができる。
さらに、本発明によれば、プロトコルごとにプリセットされた画像処理パラメータが平均的な画像処理パラメータであるか否かをユーザが把握することができる。
さらに、本発明によれば、プロトコルごとにプリセットされた画像処理パラメータが平均的な画像処理パラメータであるか否かをユーザが把握することができる。
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。
(第1の実施形態)
図1と図2は、第1の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の機能構成の一例を示すブロック図である。ここで、図2において、図1に示す構成と同様の構成については同じ符号を付している。また、図3と図4は、第1の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の駆動方法の一例を示すフローチャートである。本実施形態のX線画像撮影装置は、画像収集期と画像活用期の2つに分かれており、図3は前者を表し、図4は後者を表している。
図1と図2は、第1の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の機能構成の一例を示すブロック図である。ここで、図2において、図1に示す構成と同様の構成については同じ符号を付している。また、図3と図4は、第1の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の駆動方法の一例を示すフローチャートである。本実施形態のX線画像撮影装置は、画像収集期と画像活用期の2つに分かれており、図3は前者を表し、図4は後者を表している。
図5は、第1の実施形態に係るX線画像撮影システム(放射線画像撮影システム)のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図5において、PCは、アクセラレータACC、ハードディスクHD、中央処理装置CPU、ランダムアクセスメモリRAM、リードオンリーメモリROM、バスBUSを有して構成されている。また、バスBUSは、ネットワークN、光磁気ディスクMO、マウスMS、キーボードKB、プリンタPR、表示装置MONと通信可能に接続されている。
図5において、PCは、アクセラレータACC、ハードディスクHD、中央処理装置CPU、ランダムアクセスメモリRAM、リードオンリーメモリROM、バスBUSを有して構成されている。また、バスBUSは、ネットワークN、光磁気ディスクMO、マウスMS、キーボードKB、プリンタPR、表示装置MONと通信可能に接続されている。
図5において、PCは、ネットワークNを介して、1つ或いは複数の画像生成装置MDと、1つ或いは複数のファイルサーバFSに接続されている。ファイルサーバFSには、画像生成装置MDにより生成された画像等が予め保存されている。図5に示す画像生成装置MDは、図1に示す画像生成装置R500に相当する。図5では、画像生成装置MDはネットワークNを介してPCと接続されているが、ネットワークNを介することなくPCと接続されていてもよい。例えば、PCと画像生成装置MDが1対1の直結で接続されていてもよい。なお、図1に示す画像処理部R302は、PC及びそれに内蔵された周辺機器により実現することができる。一例として、図1に示す画像処理部R302は、図5に示すハードディスクHDに格納されたプログラム及び中央処理装置CPUとして実現することができる。この場合、キーボードKBやマウスMSを用いたユーザから入力によりハードディスクHDに保存されているプログラムがランダムアクセスメモリRAMに読み出される。そして、中央処理装置CPUがランダムアクセスメモリRAM内のプログラムを順次実行して画像処理が行われ、画像処理の結果が表示装置MONに表示される。ここで、表示装置MONは、例えば、CRTモニター、液晶ディスプレイ等を用いることができる。
また、本実施形態における駆動方法を実現するプログラムは、ハードディスクHDに保存されていることに限定される必要はない。例えば、本実施形態における駆動方法を実現するプログラムは、リードオンリーメモリROMや、外部記憶装置としてPCに接続された光磁気ディスクMO、或いは、ネットワークNを介して接続されるファイルサーバFSに記憶されるようにしてもよい。また、図1に示す画像処理部R302は、その一部或いは全部をPCに装着された専用のアクセラレータACCとして実現するようにしてもよい。
また、図1及び図2に示すプロトコル情報記憶装置R100は、例えば、図5に示すハードディスクHDや光磁気ディスクMO等に相当する。図1に示す情報連結装置R200及び出力画像処理パラメータ調整部R301、並びに、図2に示す画像処理パラメータ調整装置R700は、例えば、図5に示す中央処理装置CPU及びハードディスクHDに保存されているプログラムから構成される。図1に示す表示部R303、並びに、図2に示す情報一覧表示装置R600は、例えば、図5に示す表示装置MONに相当する。図1に示す外部装置R400は、例えば、図5に示す光磁気ディスクMOや、プリンタPR、ファイルサーバFS等に相当する。
図3と図4における各ステップの処理は、図5に示すハードディスクHD、或いは、光磁気ディスクMO、リードオンリーメモリROM、ファイルサーバFS等の記憶装置に格納されているプログラムを、中央処理装置CPUが実行することで実現される。
以下、図1の各ブロックの機能構成を、図3のフローチャートの処理順に説明する。
まず、図3において、「はじめ」のトリガーは、ユーザがX線画像(放射線画像)を撮影するために、X線画像撮影装置に記憶されている複数のプロトコルのうち、その1つを選択したことが契機となる。ユーザは、プロトコルの選択と同時に患者情報を入力する。ここで、患者情報とは、患者の患者名や患者IDや性別である。
図3のステップS101において、図1の画像生成装置R500及び出力画像調整装置R300は、それぞれ、図1のプロトコル情報記憶装置R100から、ユーザが選択したプロトコルに関連付けられているプロトコル情報であるX線撮影条件(放射線撮影条件)及び画像処理パラメータを取得する。ここで、X線撮影条件とは、図1のX線発生部R501を制御するパラメータであり、管電圧や管電流等である。
図6は、第1の実施形態を示し、プロトコルとその名称とX線撮影条件とプロトコルの画像処理パラメータとの関連付けの一例を示す模式図である。
図6に示すように、本実施形態に係るX線画像撮影装置は、複数のプロトコルA〜Zを有しており、各プロトコルには、その名称とX線撮影条件とプロトコルの画像処理パラメータが関連付けられている。ここで、プロトコル名称とは、プロトコルA〜Zの別称であり、複数のプロトコルが区別しやすくなるように付すラベルである。例えば、プロトコル名称としては、胸部正面PAや頭部側面というようなラベルを用いる。このラベルは、当該X線画像撮影装置の出荷時に付してあるが、ユーザが変更できるようになっていてもよい。ここでは、説明の便宜のため、図3のステップS101の段階で図6のプロトコルBが選択されていたと仮定する。
図6に示すように、本実施形態に係るX線画像撮影装置は、複数のプロトコルA〜Zを有しており、各プロトコルには、その名称とX線撮影条件とプロトコルの画像処理パラメータが関連付けられている。ここで、プロトコル名称とは、プロトコルA〜Zの別称であり、複数のプロトコルが区別しやすくなるように付すラベルである。例えば、プロトコル名称としては、胸部正面PAや頭部側面というようなラベルを用いる。このラベルは、当該X線画像撮影装置の出荷時に付してあるが、ユーザが変更できるようになっていてもよい。ここでは、説明の便宜のため、図3のステップS101の段階で図6のプロトコルBが選択されていたと仮定する。
そして、図1の画像生成装置R500に接続されている、不図示のX線照射ボタン(放射線照射ボタン)をユーザが押すと、本実施形態に係るX線画像撮影装置の処理は、ステップS102へ進む。
図3のステップS102に進むと、図1のX線発生部(放射線発生部)R501は、図3のステップS101で取得したX線撮影条件に基づくX線(照射X線)を発生させ、当該X線を被写体に照射する。被写体を透過したX線(透過X線)は、図1のグリッドR502を通過して、図1のX線センサ部(放射線センサ部)R503に到達する。図1のX線センサ部R503は、到達したX線を電気信号に変換することによりX線画像(放射線画像)を取得する取得手段を構成する。次いで、図1のX線センサ部R503に付随する不図示の対数変換部が、X線画像を対数画像へ変換し、この対数画像を図1の画像生成装置R500から撮影画像として出力する。ここで、出力された対数画像は、図1の情報連結装置R200の入力となる。本実施形態では、情報連結装置R200の入力である撮影画像は対数画像であるが、X線量(放射線量)に対して線形な画像であってもよい。
続いて、図3のステップS103において、図1の情報連結装置R200は、撮影画像とプロトコル情報と線量情報と患者情報とを関連付けて、図1のプロトコル情報記憶装置R100に記憶して保存する。ここで、撮影画像は、いわゆるX線透視画像(放射線透視画像)または単純X線画像(単純放射線画像)を適用することができる。線量情報は、画像生成装置R500に付随する不図示の線量計で測定したX線の線量の数値情報や撮影画像から算出したX線の線量の数値情報であり、相対線量に関する数値情報であっても絶対線量に関する数値情報であってもよい。この際、相対線量に関する数値情報としては、X線の照射線量、X線の吸収線量、X線のX線センサ部R503への到達線量、及び、IEC62494−1に基づくExposure Indexのいずれかの情報が考えられる。さらに、線量情報は、1つのX線画像あたりの平均線量に換算した情報であってもよい。また、プロトコル情報には、X線撮影条件及び画像処理パラメータに限らず、プロトコル名称も含む。今、図6のプロトコルAに関して、過去に3枚の撮影画像が撮影されており、プロトコルBに関して、過去に1枚の撮影画像が撮影されているとすると、図1のプロトコル情報記憶装置R100には、図7のように情報が記憶されている。
図7は、第1の実施形態を示し、プロトコルのデータ関連図である。
図7に示すように、プロトコルAには、過去に撮影された撮影画像A1〜A3が関連付けられており、各撮影画像A1〜A3には、それぞれ、出力画像処理パラメータA1〜A3、患者情報A1〜A3、線量情報A1〜A3の撮影画像情報が関連付けられている。また、プロトコルBには、過去に撮影された撮影画像B1が関連付けられており、撮影画像B1には、出力画像処理パラメータB1、患者情報B1、線量情報B1の撮影画像情報が関連付けられている。また、撮影画像情報として、図7に示す出力画像処理パラメータ、患者情報及び線量情報に加えて、当該撮影画像を撮影した撮影日の情報を含めてもよい。
図7に示すように、プロトコルAには、過去に撮影された撮影画像A1〜A3が関連付けられており、各撮影画像A1〜A3には、それぞれ、出力画像処理パラメータA1〜A3、患者情報A1〜A3、線量情報A1〜A3の撮影画像情報が関連付けられている。また、プロトコルBには、過去に撮影された撮影画像B1が関連付けられており、撮影画像B1には、出力画像処理パラメータB1、患者情報B1、線量情報B1の撮影画像情報が関連付けられている。また、撮影画像情報として、図7に示す出力画像処理パラメータ、患者情報及び線量情報に加えて、当該撮影画像を撮影した撮影日の情報を含めてもよい。
図7には図示してないが、図7の各プロトコルには、図6に示すように、名称とX線撮影条件とプロトコルの画像処理パラメータのプロトコル情報が関連付けられている。図3のステップS103で、図3のステップS102で取得した撮影画像を撮影画像B2としてプロトコル情報記憶装置R100に保存すると、その結果、プロトコル情報記憶装置R100には、図8のように情報が記憶される。
図8は、第1の実施形態を示し、プロトコルのデータ関連図である。
図8に示すように、プロトコルBには、撮影画像B1に加えて撮影画像B2が関連付けられ、撮影画像B2には、患者情報B2、線量情報B2が関連付けられる。
図8に示すように、プロトコルBには、撮影画像B1に加えて撮影画像B2が関連付けられ、撮影画像B2には、患者情報B2、線量情報B2が関連付けられる。
続いて、図3のステップS104において、X線画像撮影装置(例えば、図1の出力画像調整装置R300)は、出力画像調整GUIを、例えば表示部R303の表示画面に表示する。出力画像調整GUIは、ユーザが撮影画像を調整するためのGUIである。また、図1の出力画像調整装置R300は、出力画像処理パラメータ調整部R301と、画像処理部R302と、表示部R303を有して構成されている。図1の出力画像処理パラメータ調整部R301は、例えば、図9に示すGUIのように、コントラスト、ブライトネス、ノイズリダクション、エッジ強調の各出力画像処理パラメータを調整可能な構成となっている。ここで、図9は、第1の実施形態を示し、図1の出力画像処理パラメータ調整部R301により調整可能な出力画像処理パラメータのGUIの一例を示す模式図である。
続いて、図3のステップS105において、図1の画像処理部R302は、出力画像処理パラメータ調整部R301によって調整された出力画像処理パラメータに基づいて撮影画像を画像処理して処理画像を生成する。そして、図1の画像処理部R302は、生成した処理画像を表示部R303の表示画面に表示する。
ここで、出力画像処理パラメータの初期値は、ステップS101で取得したプロトコル情報に含まれる画像処理パラメータ(即ち、プロトコルごとにプリセットされた画像処理パラメータ)である。そのため、ユーザは、最初に、プロトコルに関連付けて記憶されている画像処理パラメータを用いて画像処理部R302で画像処理された画像を見ることになる。図10は、第1の実施形態を示し、図1の画像処理部R302において画像処理パラメータを用いて撮影画像を画像処理して、処理画像(出力画像)を生成する様子を示す模式図である。
もしも、ユーザが画像処理の内容を変更したいと考えた場合には、図9に示すような出力画像処理パラメータのGUI(出力画像調整GUI)を操作する。出力画像処理パラメータ調整部R301は、ユーザによる出力画像処理パラメータのGUIの操作に基づいて出力画像処理パラメータを変更する。もしも、ユーザが画像の画質に満足した場合には、ユーザは、当該画像を外部装置R400に出力することをX線画像撮影装置へ指示する。
続いて、図3のステップS106において、X線画像撮影装置は、出力画像処理パラメータのGUI(出力画像調整GUI)が操作される、または、画像を外部装置R400へ出力することを指示される、まで待機する。
続いて、図3のステップS107において、X線画像撮影装置は、画像を外部装置R400へ出力することを指示されたか否かを判断する。この判断の結果、画像を外部装置R400へ出力することを指示された場合には、図3のステップS108へ進む。一方、図3のステップS107の判断の結果、画像を外部装置R400へ出力することを指示されていない場合(即ち、出力画像処理パラメータのGUI(出力画像調整GUI)が操作された場合)には、図3のステップS105に戻る。この場合、図3のステップS105では、ユーザの操作により変更された出力画像処理パラメータを用いて画像処理を行う。
図3のステップS108に進むと、図1の情報連結装置R200は、図3のステップS103で関連付けた一連の情報に、出力画像処理パラメータを関連付けて、図1のプロトコル情報記憶装置R100に記憶して保存する。この処理の結果、図1のプロトコル情報記憶装置R100には、図11のように情報が記憶される。
図11は、第1の実施形態を示し、プロトコルのデータ関連図である。
図11に示すように、撮影画像B2には、患者情報B2及び線量情報B2が関連付けられている図8に示す状態から、さらに、出力画像処理パラメータB2が関連付けられる。
図11に示すように、撮影画像B2には、患者情報B2及び線量情報B2が関連付けられている図8に示す状態から、さらに、出力画像処理パラメータB2が関連付けられる。
続いて、図3のステップS109において、X線画像撮影装置は、画像処理部R302が生成した出力画像を外部装置R400へ出力する。
以上の図3のステップS101〜S109の処理を経ることで、図3のフローチャートの処理は「おわり」となる。
次に、図2の各ブロックの機能を、図4のフローチャートの処理順に説明する。
まず、図4において、「はじめ」のトリガーは、ユーザがプロトコルに関連付けられている画像処理パラメータを変更するために、X線画像撮影装置に記憶されている複数のプロトコルのうち、その1つを選択したことが契機となる。或いは、「はじめ」のトリガーは、ユーザが画像処理パラメータに加えてX線撮影条件も変更するために、X線画像撮影装置に記憶されている複数のプロトコルのうち、その1つを選択したことが契機となる。
図12及び図13は、第1の実施形態を示し、ユーザが複数のプロトコルの撮影画像情報のうち、少なくともその1つを選択するためのGUIの画面例を示す模式図である。
具体的に、図12は、X線画像撮影装置に記憶されている撮影画像に関連するプロトコル情報(プロトコル名称)と撮影画像情報(患者情報(患者名及び患者ID)と撮影日)を1画像あたり1行で表示している例である。図12は、X線画像撮影装置に10個の撮影画像が記憶されている場合を示しており、ユーザが10個の撮影画像のうち、No.1〜No.10のいずれかの撮影画像を選択することが可能なGUIとなっている。図12において、プロトコル情報とはプロトコル名称であり、撮影画像情報とは撮影画像に関する情報であり、患者名、患者ID及び撮影日である。ユーザがNo.1の撮影画像を選択する場合とは、ユーザが胸部正面というプロトコル名称の、プロトコルの画像処理パラメータを編集したいという意志がある場合である。
一方、図13は、X線画像撮影装置に記憶されているプロトコルを1行で表示している例である。ユーザが一番上の行を選択する場合とは、胸部正面というプロトコル名称の、プロトコルの画像処理パラメータを編集したいという意志がある場合である。
なお、図12は、図14のように線量情報(撮影線量)と共に表示してもよい。
図14は、第1の実施形態を示し、ユーザが複数のプロトコルの撮影画像情報のうち、少なくともその1つを選択するためのGUIの画面例を示す模式図である。
図14では、撮影線量という線量情報が一番右の列に表示されている。本実施形態では、ユーザが撮影線量の列のヘッダ部分の三角形を押下すると、撮影線量順にNo.1〜No.10の撮影画像がソートされるようになっている。ソート後の順番は、撮影線量の小さい順または大きい順である。本実施形態では、ソート後の順番を撮影線量の小さい順とする。撮影画像であるX線画像の画質は線量に依存するため、画像処理パラメータを調整するときには、撮影画像の線量情報を勘案して調整しなければならない。図14のように、撮影画像の線量情報を併記して表示することにより、ユーザは、所望の線量で撮影された撮影画像を選択しやすくなるという効果がある。
また、図12等は、文字情報のみを表示するだけでなく、撮影画像と共に表示してもよい。ここで文字情報とは、プロトコル情報、撮影画像情報、線量情報などの、文字で記述されている情報のことである。画面の広さが小さいときは、文字情報のみを表示する方が、一度に表示できる一覧数が多くなるため、好ましい。画面の広さが大きいときは、撮影画像と共に表示しても、一度に表示できる一覧数が少なくならない。そのため、文字情報のみを表示するよりも、撮影画像と共に表示する方が好ましい。文字情報のみよりも、撮影画像が表示されていた方が、関連が分かりやすいためである。
図14は、第1の実施形態を示し、ユーザが複数のプロトコルの撮影画像情報のうち、少なくともその1つを選択するためのGUIの画面例を示す模式図である。
図14では、撮影線量という線量情報が一番右の列に表示されている。本実施形態では、ユーザが撮影線量の列のヘッダ部分の三角形を押下すると、撮影線量順にNo.1〜No.10の撮影画像がソートされるようになっている。ソート後の順番は、撮影線量の小さい順または大きい順である。本実施形態では、ソート後の順番を撮影線量の小さい順とする。撮影画像であるX線画像の画質は線量に依存するため、画像処理パラメータを調整するときには、撮影画像の線量情報を勘案して調整しなければならない。図14のように、撮影画像の線量情報を併記して表示することにより、ユーザは、所望の線量で撮影された撮影画像を選択しやすくなるという効果がある。
また、図12等は、文字情報のみを表示するだけでなく、撮影画像と共に表示してもよい。ここで文字情報とは、プロトコル情報、撮影画像情報、線量情報などの、文字で記述されている情報のことである。画面の広さが小さいときは、文字情報のみを表示する方が、一度に表示できる一覧数が多くなるため、好ましい。画面の広さが大きいときは、撮影画像と共に表示しても、一度に表示できる一覧数が少なくならない。そのため、文字情報のみを表示するよりも、撮影画像と共に表示する方が好ましい。文字情報のみよりも、撮影画像が表示されていた方が、関連が分かりやすいためである。
図4のステップS201において、X線画像撮影装置は、ユーザがどの撮影画像を用いて画像処理パラメータまたはX線撮影条件を編集したいかを特定する。図12に示す例の場合には、1画像あたり1行で情報を表示しているため、ユーザが任意の1行を選択するとプロトコルの特定と同時に撮影画像も特定される。図13に示す例の場合には、特定されたプロトコルに関連付けられている撮影画像のうち、ユーザはどの撮影画像を用いて編集したいかが不明である。そのため、図13を表示した後に、ユーザにより選択されたプロトコルに基づく撮影画像に係るGUI(図15)を表示する。
図15は、第1の実施形態を示し、図13に示す胸部正面のプロトコル名称に基づく撮影画像を選択するためのGUIの画面例を示す模式図である。
図13に示すGUIの画面において、ユーザによりプロトコル名称が胸部正面のプロトコルが選択されると、図15(a)及び(b)のように、当該プロトコルに関連付けられている撮影画像に関する一覧情報が表示される。即ち、図15(a)及び(b)に示すように、ユーザが撮影画像を1つ選択するためのGUIの画面が表示される。
図13に示すGUIの画面において、ユーザによりプロトコル名称が胸部正面のプロトコルが選択されると、図15(a)及び(b)のように、当該プロトコルに関連付けられている撮影画像に関する一覧情報が表示される。即ち、図15(a)及び(b)に示すように、ユーザが撮影画像を1つ選択するためのGUIの画面が表示される。
図15(a)と図15(b)との違いは、撮影線量に関する欄があるか無いかである。図15(b)は、ユーザが撮影線量の欄のヘッダ部分の三角形を押下することにより、撮影線量の大きい順または小さい順にソートが可能であり、ユーザは撮影線量が小さい撮影画像または撮影線量が大きい撮影画像を選択することが可能である。なお、説明の便宜上、特定した撮影画像を撮影画像Pと名付ける。
図2の情報一覧表示装置R600は、撮影画像Pに関連付けられているプロトコルを特定し、次に、特定したプロトコルに関連付けられている撮影画像集合Qを特定する。例えば、図11において、仮に撮影画像A3を撮影画像Pとした場合、撮影画像集合Qは、撮影画像A1、撮影画像A2及び撮影画像A3となる。
次に、情報一覧表示装置R600は、撮影画像集合Qの中から、撮影画像Pの線量情報に応じて撮影画像集合Rを選択する(画像選択手段)。選択のルールは2つあり、1つ目のルールは、撮影画像Pの線量の数値情報と比較して近傍の線量に係る所定数(A個)の撮影画像を選択するというものである。例えば、A=4と仮定し、図15(b)においてNo.2の撮影画像を撮影画像Pとする。そうすると、近傍の線量に係る4個の撮影画像とは、No.1,2,3,4の撮影画像となる。2つ目のルールは、撮影画像Pの線量の数値情報と比較して線量が所定の範囲内に収まっている撮影画像を選択するというものである。例えば、所定の範囲を撮影線量が±4以内と仮定し、図15(b)においてNo.3の撮影画像を撮影画像Pとする。そうすると、撮影線量が±4以内の撮影画像とは、No.2,3,4,5となる。なお、1つ目のルールにおいて、プロトコル情報記憶装置R100が記憶している撮影画像の個数よりも大きい数字をAに与えると、図15(b)におけるNo.1〜No.6の全ての画像が撮影画像集合Rとなる。
次に、情報一覧表示装置R600は、撮影画像Pが属するプロトコルのプロトコル名称と、当該プロトコルの画像処理パラメータと、撮影画像集合Rに属する撮影画像1〜Nと、撮影画像1〜Nに関連付けられている線量情報1〜N及び患者情報1〜Nを、画像処理パラメータ調整装置R700へ出力する。
続いて、図4のステップS202において、X線画像撮影装置は、画像調整画面を表示する。画像調整画面とは、プロトコル情報記憶装置R100に記憶されている撮影画像を用いて、プロトコルの画像処理パラメータを調整するための画面であり、この画面は、図2の画像処理パラメータ調整装置R700が管理する。
図16は、第1の実施形態を示し、画像調整画面の一例を示す模式図である。
図16に示す画像調整画面H100において、表示領域H101には、ステップS201でユーザが選択したプロトコルのプロトコル名称(撮影画像Pが属するプロトコルのプロトコル名称)が表示される。表示領域H102には、撮影画像集合Rの各撮影画像をプロトコルの画像処理パラメータで画像処理して、その画像処理後の処理画像が画像表示領域H111〜H113に表示される。この際、各処理画像は、対応する患者情報(患者ID)及び線量情報と共に表示される。
図16に示す画像調整画面H100において、表示領域H101には、ステップS201でユーザが選択したプロトコルのプロトコル名称(撮影画像Pが属するプロトコルのプロトコル名称)が表示される。表示領域H102には、撮影画像集合Rの各撮影画像をプロトコルの画像処理パラメータで画像処理して、その画像処理後の処理画像が画像表示領域H111〜H113に表示される。この際、各処理画像は、対応する患者情報(患者ID)及び線量情報と共に表示される。
図17は、第1の実施形態を示し、図1の画像処理部R302において画像処理パラメータを用いて入力画像を画像処理して、処理画像を生成する様子を示す模式図である。ここで、図2の画像処理パラメータ調整装置R700に、図1の画像処理部R302の機能を備えるようにしてもよい。
図17(a)には、複数の入力画像(1〜N)を、1つの画像処理パラメータを用いて画像処理して、処理画像(1〜N)を生成する様子が示されている。一方、図17(b)には、1つの入力画像を、複数の画像処理パラメータ(1〜N)を用いて画像処理して、処理画像(1〜N)を生成する様子が示されている。図4のステップS202における画像処理は、図17(a)である。
図17(a)に示す入力画像1〜Nは撮影画像集合Rに属する撮影画像1〜Nであり、 図17(a)の画像処理パラメータはプロトコルの画像処理パラメータである。ここで、Nは、撮影画像集合Rに含まれる画像数である。画像処理後の処理画像は、図16に示す表示領域H102に所定の個数ずつ表示され、撮影画像に関連付けられている線量情報の線量の数値順に表示される。図16に示す例では、表示領域H102に処理画像が3個ずつ表示されており、線量の数値が小さい順に左から右へ表示されている。さらに、図16の表示領域H102に表示される処理画像には、上述したように、それぞれに患者情報(患者ID)と線量情報が表示されているため、ユーザは撮影画像に関する情報を得ることができる。
図16に示す例では、図面作成の便宜上の理由から、画像表示領域H111〜H113に表示されている処理画像は同じ絵柄であるが、実際には撮影画像が同一のときのみ同じになる。図16の表示領域H103には、プロトコルの画像処理パラメータが表示される。本実施形態では、図16の表示領域H103に示すように、プロトコルの画像処理パラメータとして、コントラストとブライトネスとノイズリダクションとエッジ強調の4つのパラメータが示されている。そして、当該4つのパラメータは、それぞれ、4つの水平方向のつまみに対応付けられており、ユーザがつまみを左右に移動すると、つまみに対応するパラメータが変わる。即ち、ユーザがつまみを操作すると、プロトコルの画像処理パラメータが変更され、変更されたパラメータで画像処理が実行されて、画像処理後の処理画像が画像表示領域H111〜H113にそれぞれ更新表示される。
図16では、画像処理後の処理画像の表示個数は3個であるが、この表示個数は画像調整画面H100(より具体的には、表示領域H102)を表示する面積が広いほど多くするとよい。画像調整画面H100(より具体的には、表示領域H102)を表示する面積が狭い時に処理画像の表示個数を多くすると、各処理画像が小さく表示されることになり、プロトコルの画像処理パラメータを変更しても、その変更した効果が見え難くなるためである。
ユーザが、図16に示す画像調整画面H100において、OkボタンH104、または、CancelボタンH105を押下すると、図4のステップS203へ進む。
図4のステップS203において、ユーザがOkボタンH104を押下すると、図2の画像処理パラメータ調整装置R700は、プロトコル名称とプロトコルの画像処理パラメータを、プロトコル情報記憶装置R100へ出力する。この際、プロトコル情報記憶装置R100には、入力されたプロトコル名称と同じ名称のプロトコルに、入力されたプロトコルの画像処理パラメータが関連付けられて保存される。その後、図16に示す画像調整画面H100を閉じる。一方、ユーザがCancelボタンH105を押下すると、図2の画像処理パラメータ調整装置R700は、プロトコル情報記憶装置R100への保存作業をすることなく、図16に示す画像調整画面H100を閉じる。
以上の図4のステップS201〜S203の処理を経ることで、本実施形態における図4のフローチャートの処理は「おわり」となる。
本実施形態のように、複数の撮影画像を単一の画像処理パラメータで処理して、画像処理後の処理画像を線量の数値順に一覧表示することにより、ユーザは線量と画像処理パラメータの関係を把握することができるようになる。
上述したように、図4のステップS201において、図2の情報一覧表示装置R600が、撮影画像Pの線量情報に応じて撮影画像集合Rを選択するルールは2つある。1つ目のルールの場合には、撮影画像Pの線量の数値を中心としてその近傍(前後)の線量の撮影画像を所定数選択する。そのため、ユーザは、線量を多くした場合または線量を少なくした場合に、画質がどのように変わるかをシミュレートすることが可能になる。この結果、ユーザは、X線を照射することなく、X線の線量をどの程度まで少なくしたときに診断に適した画質水準を下回るのかを容易に把握することもできるようになる。2つ目のルールの場合には、撮影画像Pの線量情報に応じて、線量が所定の範囲内に収まっている撮影画像を選択する。そのため、ユーザは、ほぼ同じ線量の撮影画像を複数枚使用してプロトコルの画像処理パラメータを調整することが可能となる。これは一般に、X線画像の画質は線量に依存するため、プロトコルの画像処理パラメータの調整は、ほぼ同じ線量の撮影画像を用いて調整するとよいと思われる。2つ目のルールは、この調整方法を可能にしている。
本実施形態のX線画像撮影装置は、X線を用いて被写体を撮影したX線画像を取得するX線センサ部R503(取得手段)と、X線画像を画像処理パラメータに基づいて画像処理する画像処理部R302を有している。
そして、本実施形態のX線画像撮影装置では、X線画像に係るプロトコルごとに画像処理パラメータ(プロトコルの画像処理パラメータ)をプリセットするようにしている(プリセット手段)。
そして、本実施形態のX線画像撮影装置では、X線センサ部R503で取得したX線画像の中から、少なくとも1つのX線画像を選択するようにしている(図4のS201等、画像選択手段)。
そして、本実施形態のX線画像撮影装置では、選択されたX線画像をプリセットされた画像処理パラメータに基づいて画像処理した第1の処理画像と、当該X線画像を撮影する際に用いたX線の線量に係る線量情報と、当該X線画像を画像処理した際に用いたプリセットされた画像処理パラメータとを関連付けて表示画面に表示するようにしている(図16,図4のS202,図3のS105等、第1の表示手段)。
そして、本実施形態のX線画像撮影装置では、表示画面に表示された画像処理パラメータは調整可能に構成されており(図16のH103)、画像処理パラメータが調整された場合、当該調整された画像処理パラメータに基づいて選択されたX線画像を画像処理した第2の処理画像を第1の処理画像に換えて表示画面に表示するようにしている(図16,図4のS202,図3のS106とS107/NoとS105等、第2の表示手段)。
本実施形態のX線画像撮影装置によれば、少ない線量のX線で撮影したX線画像を調整可能な画像処理パラメータに基づいて画像処理した場合に、画像処理後のX線画像の画質が診断に適した画質水準を満たすか否かをユーザが把握することができる。
そして、本実施形態のX線画像撮影装置では、X線画像に係るプロトコルごとに画像処理パラメータ(プロトコルの画像処理パラメータ)をプリセットするようにしている(プリセット手段)。
そして、本実施形態のX線画像撮影装置では、X線センサ部R503で取得したX線画像の中から、少なくとも1つのX線画像を選択するようにしている(図4のS201等、画像選択手段)。
そして、本実施形態のX線画像撮影装置では、選択されたX線画像をプリセットされた画像処理パラメータに基づいて画像処理した第1の処理画像と、当該X線画像を撮影する際に用いたX線の線量に係る線量情報と、当該X線画像を画像処理した際に用いたプリセットされた画像処理パラメータとを関連付けて表示画面に表示するようにしている(図16,図4のS202,図3のS105等、第1の表示手段)。
そして、本実施形態のX線画像撮影装置では、表示画面に表示された画像処理パラメータは調整可能に構成されており(図16のH103)、画像処理パラメータが調整された場合、当該調整された画像処理パラメータに基づいて選択されたX線画像を画像処理した第2の処理画像を第1の処理画像に換えて表示画面に表示するようにしている(図16,図4のS202,図3のS106とS107/NoとS105等、第2の表示手段)。
本実施形態のX線画像撮影装置によれば、少ない線量のX線で撮影したX線画像を調整可能な画像処理パラメータに基づいて画像処理した場合に、画像処理後のX線画像の画質が診断に適した画質水準を満たすか否かをユーザが把握することができる。
また、本実施形態のX線画像撮影装置では、X線センサ部R503で取得したX線画像に係る情報であって線量情報を含むX線画像情報(放射線画像情報)を一覧表示するようにしている(図14,図15(b)等、情報一覧表示手段)。
そして、本実施形態のX線画像撮影装置では、選択の指示に基づいて一覧表示されたX線画像情報の中から、少なくとも1つのX線画像情報を選択し(情報選択手段)、当該選択されたX線画像情報に係るX線画像を選択するようにしている(画像選択手段)。
具体的に、本実施形態のX線画像撮影装置では、選択の指示に基づいて一覧表示されたX線画像情報の中から、1つの放射線画像情報を選択し(情報選択手段)、当該選択されたX線画像情報に係るX線画像を特定し(特定手段)、X線センサ部R503で取得したX線画像の中から、当該特定されたX線画像と同じプロトコルのX線画像の一群を選定し、当該一群のX線画像の中から、当該特定されたX線画像の線量情報に応じて少なくとも1つのX線画像を選択するようにしている(画像選択手段)。
本実施形態のX線画像撮影装置によれば、一覧表示するX線画像情報に線量情報が表示されるため、ほぼ同じ線量のX線画像を選択して画像処理を調整できるようになり、プリセットされた画像処理パラメータの調整が容易になる。さらに、一覧表示するX線画像情報に線量情報が表示されるため、例えば線量が大きい順にX線画像を選択することもできる。また、プリセットされた画像処理パラメータを用いて、線量が小さい順にX線画像に画像処理を施すことで、撮影線量をどの程度まで小さくしても診断に適した画質を上回ることができるかを容易に把握することができる。
そして、本実施形態のX線画像撮影装置では、選択の指示に基づいて一覧表示されたX線画像情報の中から、少なくとも1つのX線画像情報を選択し(情報選択手段)、当該選択されたX線画像情報に係るX線画像を選択するようにしている(画像選択手段)。
具体的に、本実施形態のX線画像撮影装置では、選択の指示に基づいて一覧表示されたX線画像情報の中から、1つの放射線画像情報を選択し(情報選択手段)、当該選択されたX線画像情報に係るX線画像を特定し(特定手段)、X線センサ部R503で取得したX線画像の中から、当該特定されたX線画像と同じプロトコルのX線画像の一群を選定し、当該一群のX線画像の中から、当該特定されたX線画像の線量情報に応じて少なくとも1つのX線画像を選択するようにしている(画像選択手段)。
本実施形態のX線画像撮影装置によれば、一覧表示するX線画像情報に線量情報が表示されるため、ほぼ同じ線量のX線画像を選択して画像処理を調整できるようになり、プリセットされた画像処理パラメータの調整が容易になる。さらに、一覧表示するX線画像情報に線量情報が表示されるため、例えば線量が大きい順にX線画像を選択することもできる。また、プリセットされた画像処理パラメータを用いて、線量が小さい順にX線画像に画像処理を施すことで、撮影線量をどの程度まで小さくしても診断に適した画質を上回ることができるかを容易に把握することができる。
なお、本実施形態では、1つのX線センサ部R503により撮影されたX線画像を処理する場合について述べたが、例えば、感度が異なる複数のX線センサ部により撮影されたX線画像を処理する形態も本発明に適用可能である。この場合、取得されるX線画像の中には、感度が異なる複数のX線センサ部により撮影されたX線画像が混在することになる。そこで、このような場合には、取得したX線画像の中から前記一群の放射線画像を選定する際に、前記特定手段で特定されたX線画像と同じプロトコルのX線画像であって感度が同じX線センサ部により撮影されたX線画像を選定するようにする。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の機能構成は、図1に示す第1の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の機能構成を適用することができる。また、図18は、第2の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の機能構成の一例を示すブロック図である。
第2の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の機能構成は、図1に示す第1の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の機能構成を適用することができる。また、図18は、第2の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の機能構成の一例を示すブロック図である。
また、第2の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の駆動方法は、図3及び図4に示す第1の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の駆動方法を適用することができる。
以下の説明においては、第1の実施形態と同様の構成及び駆動方法については、同じ符号を付し、その詳細な説明は省略し、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明を行う。以下の説明では、第1の実施形態と異なる部分に関して、図4のフローチャートの処理順に説明する。
第1の実施形態では、図4のステップS201の処理において情報一覧表示装置R600は、撮影画像Pが属するプロトコルのプロトコル名称と、当該プロトコルの画像処理パラメータと、撮影画像集合Rに属する撮影画像1〜Nと、撮影画像1〜Nに関連付けられている線量情報1〜N及び患者情報1〜Nを、画像処理パラメータ調整装置R700へ出力していた。第2の実施形態では、図18に示すように、これらの情報に加えて、撮影画像1〜Nに関連付けられている出力画像処理パラメータ1〜Nと、当該プロトコルに関連付けられているX線撮影条件を、画像処理パラメータ調整装置R700へ出力する。
続いて、図4のステップS202において、X線画像撮影装置は、画像調整画面を表示する。図19は、第2の実施形態を示し、画像調整画面の一例を示す模式図である。
図16に示す第1の実施形態では、撮影画像集合Rの撮影画像をプロトコルの画像処理パラメータで画像処理して、その画像処理後の処理画像を複数枚数ずつ表示しているが、図19に示す本実施形態では1枚である。図19の画像表示領域H204には、画像処理後の1枚の処理画像が表示される。表示領域H202には、画像表示領域H204に表示されている画像処理後の処理画像における原画像である撮影画像に関連付けられている、患者情報(患者ID)と線量情報が表示される。表示領域H201には、ステップS201でユーザが選択したプロトコルのプロトコル名称(撮影画像Pが属するプロトコルのプロトコル名称)が表示される。表示領域H203には、ステップS201でユーザが選択したプロトコルに関連付けられているX線撮影条件(管電圧や管電流等)が表示される。表示領域H203は、情報表示だけでなく、変更することが可能である。ユーザインターフェイスH205は、表示領域H204に表示する画像処理後の処理画像を切り替えるためのものであり、線量の数値順に当該処理画像を表示することが可能になっている。本実施形態では、ユーザインターフェイスH205は、左ボタンと右ボタンで構成されている。図17(a)において入力画像1〜Nが撮影画像1〜Nであることは、第1の実施形態で説明したとおりである。本実施形態では、1〜Nの番号が小さいほど線量の数値が小さく、1〜Nの番号が大きいほど線量の数値が大きいものとする。今、画像表示領域H204に表示されている処理画像が処理画像2であるとする。この状態で、ユーザインターフェイスH205の左ボタンを押下すると、画像表示領域H204には処理画像1が更新表示される。また、ユーザインターフェイスH205の右ボタンを押下すると、画像表示領域H204には処理画像3が更新表示される。
図19の表示領域H210には、プロトコルの画像処理パラメータが表示される。本実施形態では、図19の表示領域H210に示すように、プロトコルの画像処理パラメータとして、コントラストとブライトネスの2つのパラメータが表示される。
図20は、第2の実施形態を示し、図19に示す表示領域H210の詳細図である。
図20において、ユーザインターフェイスH211は、コントラストのパラメータを調整するためのものである。表示領域H212には、プロトコルの画像処理パラメータのうちのコントラストと、出力画像処理パラメータのうちのコントラストとの関係を表すグラフが表示される。ユーザインターフェイスH213は、ブライトネスのパラメータを調整するためのものである。表示領域H214には、プロトコルの画像処理パラメータのうちのブライトネスと、出力画像処理パラメータのうちのブライトネスとの関係を表すグラフが表示される。
図20において、ユーザインターフェイスH211は、コントラストのパラメータを調整するためのものである。表示領域H212には、プロトコルの画像処理パラメータのうちのコントラストと、出力画像処理パラメータのうちのコントラストとの関係を表すグラフが表示される。ユーザインターフェイスH213は、ブライトネスのパラメータを調整するためのものである。表示領域H214には、プロトコルの画像処理パラメータのうちのブライトネスと、出力画像処理パラメータのうちのブライトネスとの関係を表すグラフが表示される。
本実施形態では、図20のユーザインターフェイスH211に示しているように、コントラストは1〜15の範囲である。プロトコルの画像処理パラメータは、つまみの位置で表現されており、図20に示す例では、コントラストのパラメータは、図20のユーザインターフェイスH211に示しているように、2である。表示領域H212に表示されているグラフの水平方向(横軸)の1〜9は撮影画像集合Rの画像番号を表しており、J1〜J9は各撮影画像の出力画像処理パラメータにおけるコントラストを表している。また、表示領域H212に表示されているグラフの垂直方向(縦軸)の数字は、コントラストの値であり、水平方向に線が描画されている位置(コントラストの値が2)がプロトコルの画像処理パラメータの値である。
また、本実施形態では、図20のユーザインターフェイスH213に示しているように、ブライトネスは1〜15の範囲である。プロトコルの画像処理パラメータは、つまみの位置で表現されており、図20に示す例では、ブライトネスのパラメータは、図20のユーザインターフェイスH213に示しているように、10である。表示領域H214に表示されているグラフの水平方向(横軸)の1〜9は撮影画像集合Rの画像番号を表しており、F1〜F9は各撮影画像の出力画像処理パラメータにおけるブライトネスを表している。また、表示領域H214に表示されているグラフの垂直方向(縦軸)の数字は、ブライトネスの値であり、水平方向に線が描画されている位置(ブライトネスの値が10)がプロトコルの画像処理パラメータの値である。
表示領域H212や表示領域H214により、プロトコルの画像処理パラメータと出力画像処理パラメータとの関係を把握することができる。このため、ユーザは、プロトコルの画像処理パラメータを撮影画像に関して平均的なパラメータとなるように調整することができる。今、図20の表示領域H212のJ1〜J9が、7,9,7,7,7,7,7,7,7であるとし、プロトコルの画像処理パラメータにおけるコントラスト値が2であるとする。このとき、ユーザは、ユーザインターフェイスH211を操作してコントラストの値を7もしくは8に変更すれば、表示領域H212のグラフ表示により、プロトコルの画像処理パラメータが平均的なパラメータであることを簡単に把握することができる。平均的なパラメータであるならば、図3のステップS105で出力画像処理パラメータを調整するときに、コントラスト値を毎回2から7等へ調整しなくて済むため、平均的なパラメータであるかどうかを把握できることは、X線画像撮影装置にとって重要である。
ユーザが、図19に示す画像調整画面H200において、OkボタンH206、または、CancelボタンH207を押下すると、図4のステップS203へ進む。
図4のステップS203において、ユーザがOkボタンH206を押下すると、図18の画像処理パラメータ調整装置R700は、プロトコル名称とプロトコルの画像処理パラメータとX線撮影条件を、プロトコル情報記憶装置R100へ出力する。即ち、画像処理パラメータ調整装置R700は、プロトコル情報をプロトコル情報記憶装置R100へ出力する。この際、プロトコル情報記憶装置R100には、入力されたプロトコル名称と同じ名称のプロトコルに、入力されたプロトコルの画像処理パラメータに加えて、入力されたX線撮影条件が関連付けられて保存される。その後、図19に示す画像調整画面H200を閉じる。一方、ユーザがCancelボタンH207を押下すると、図18の画像処理パラメータ調整装置R700は、プロトコル情報記憶装置R100への保存作業をすることなく、図19に示す画像調整画面H200を閉じる。
以上の図4のステップS201〜S203の処理を経ることで、本実施形態における図4のフローチャートの処理は「おわり」となる。
本実施形態では、第1の実施形態と異なり、プロトコルに関連付けられたX線撮影条件を変更して保存することが可能である。第1の実施形態と同様に本実施形態においても、ユーザは線量と画像処理パラメータの関係を把握することができるという効果がある。ある値まで線量を少なくしても画質水準を下回ることが無いということが把握できると、ユーザはX線撮影条件を見直して、線量が少なくなるように管電圧や管電流を変更する。これにより、ユーザは患者の今後のX線被曝量(放射線被曝量)を少なくすることができるようになる。
本実施形態のように、処理画像を1枚表示(図19のH204)することにより、画像処理後の処理画像を大きく表示することができるため、プロトコルの画像処理パラメータを変更したときに、その変更の効果をユーザがよく把握することができるようになる。
なお、関心領域が図19の画像表示領域H204の中心になるように処理画像を位置合わせしてから表示してもよい。即ち、図19の画像表示領域H204に、複数の処理画像を切り換えて表示する際に、これらの画像の関心領域がほぼ同じ位置になるように表示する。この場合、位置合わせは、関心領域検出アルゴリズムにより実現する。関心領域はプロトコルごとに異なるため、関心領域検出アルゴリズムは、プロトコルごとに切り替えるとよい。この関心領域に基づく位置合わせにより、ユーザインターフェイスH205で画像処理後の処理画像を次々と切り替えながら観察するときに、画像表示領域H204の中央のみを見ていれば済むため、プロトコルの画像処理パラメータの調整がより簡単になる。
本実施形態のX線画像撮影装置では、出力の指示に基づいて表示画面に表示されている処理画像を外部装置に出力し(図3のS109、出力手段)、当該出力の指示の際に表示画面に設定されていた画像処理パラメータである出力画像処理パラメータと、プリセットされた画像処理パラメータとを関連付けて表示画面に表示するようにしている(図20のH212,H214、第3の表示手段)。
具体的に、本実施形態のX線画像撮影装置では、出力画像処理パラメータの種類ごとにその値をグラフ表示し、かつ、プリセットされた画像処理パラメータと比較表示するようにしている(図20のH212,H214等、第3の表示手段)。
本実施形態のX線画像撮影装置によれば、プロトコルごとにプリセットされた画像処理パラメータが平均的な画像処理パラメータであるか否かをユーザが把握することができ、ユーザの作業効率を向上させることができる。
具体的に、本実施形態のX線画像撮影装置では、出力画像処理パラメータの種類ごとにその値をグラフ表示し、かつ、プリセットされた画像処理パラメータと比較表示するようにしている(図20のH212,H214等、第3の表示手段)。
本実施形態のX線画像撮影装置によれば、プロトコルごとにプリセットされた画像処理パラメータが平均的な画像処理パラメータであるか否かをユーザが把握することができ、ユーザの作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態のX線画像撮影装置では、X線画像を撮影する際に用いたX線の撮影条件に係るX線撮影条件情報(図19のH203)を、処理画像(図19のH204)と、当該X線画像を撮影する際に用いたX線の線量に係る線量情報(図19のH202)と、当該X線画像を画像処理した際に用いた画像処理パラメータ(図19のH210)とに関連付けて表示画面に表示するようにしている。
この際、本実施形態のX線画像撮影装置では、X線撮影条件(図19のH203)を調整する撮影条件調整手段を備えるようにしてもよい。これにより、X線画像を撮影する際に、被写体に照射するX線の線量を調整することができる。
この際、本実施形態のX線画像撮影装置では、X線撮影条件(図19のH203)を調整する撮影条件調整手段を備えるようにしてもよい。これにより、X線画像を撮影する際に、被写体に照射するX線の線量を調整することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の機能構成は、図1に示す第1の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の機能構成を適用することができる。また、第3の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の機能構成は、図18に示す第2の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の機能構成を適用することができる。
第3の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の機能構成は、図1に示す第1の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の機能構成を適用することができる。また、第3の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の機能構成は、図18に示す第2の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の機能構成を適用することができる。
また、第3の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の駆動方法は、図3及び図4に示す第1の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の駆動方法を適用することができる。
以下の説明においては、第1の実施形態或いは第2の実施形態と同様の構成及び駆動方法については、同じ符号を付し、その詳細な説明は省略し、第1の実施形態或いは第2の実施形態と異なる部分を中心に説明を行う。以下の説明では、第1の実施形態或いは第2の実施形態と異なる部分に関して、図4のフローチャートの処理順に説明する。
第3の実施形態において、図4のステップS201の処理は、第2の実施形態と同様である。
続いて、図4のステップS202において、X線画像撮影装置は、画像調整画面を表示する。図21は、第3の実施形態を示し、画像調整画面の一例を示す模式図である。
図21の画像調整画面H300において、H301、H302、H303、H304及びH305は、それぞれ、図19に示す第2の実施形態における画像調整画面H200のH201、H202、H203、H204及びH205と同じ機能である。本実施形態では、撮影画像集合Rの撮影画像枚数は5である。表示領域H306には、平均輝度及び粒状度のグラフが表示されているが、各グラフには、画像表示領域H304に表示されている画像処理後の処理画像が何番目であるかを表している。図21に示す例では、表示領域H306には、画像表示領域H304に表示されている画像処理後の処理画像が3番目であることを示しており、表示領域H308には、3番目であることを示すためにNo.3と表記されている。
図21の表示領域H306は、画像処理後の処理画像に関する統計情報を表示する領域である。統計情報とは、画質に関係するパラメータである。本実施形態のX線画像撮影装置は、図21の表示領域H306に、平均輝度と粒状度という統計情報のグラフを、撮影画像集合Rの撮影画像の番号順にグラフ表示している(統計情報表示手段)。このグラフの水平方向(横軸)が撮影画像集合Rの撮影画像の番号であり、垂直方向(縦軸)が統計情報の値である。なお、表示領域H306では、何番目の撮影画像を表示しているかをユーザに知らせるために、強調表示するとよい。図21の表示領域H306では、No.3が強調表示されている。
図21の表示領域H307は、プロトコルの画像処理パラメータが表示される。本実施形態では、図21の表示領域H307に示すように、プロトコルの画像処理パラメータとして、コントラストとブライトネスとノイズリダクションとエッジ強調の4つのパラメータが示されている。そして、当該4つのパラメータは、それぞれ、4つの水平方向のつまみに対応付けられており、ユーザがつまみを左右に移動すると、つまみに対応するパラメータが変わる。即ち、ユーザがつまみを操作すると、プロトコルの画像処理パラメータが変更され、変更されたパラメータで画像処理が実行されて、画像処理後の処理画像が表示領域H304に更新表示される。
なお、図21の表示領域H307は、例えば、図22に示す表示領域H403であってもよい。図22は、第3の実施形態を示し、画像調整画面の一例を示す模式図である。
図22に示す表示領域H403には、図21に示す表示領域H307に対して、EItの表示領域410が加わっている。EItとは、Target Exposure Indexを意味しており、X線撮影条件の線量指標の目標値である。図22に示す画像調整画面H400では、このEItの値を変更できるようになっている。そして、本実施形態では、EItの値をプロトコルと関連付けて保存できるとよい。
ユーザが、図21に示す画像調整画面H300において、OkボタンH309、または、CancelボタンH310を押下すると、図4のステップS203へ進む。
図4のステップS203において、ユーザがOkボタンH309を押下すると、図18の画像処理パラメータ調整装置R700は、プロトコル名称とプロトコルの画像処理パラメータとX線撮影条件を、プロトコル情報記憶装置R100へ出力する。即ち、画像処理パラメータ調整装置R700は、プロトコル情報をプロトコル情報記憶装置R100へ出力する。この際、プロトコル情報記憶装置R100には、入力されたプロトコル名称と同じ名称のプロトコルに、入力されたプロトコルの画像処理パラメータに加えて、入力されたX線撮影条件が関連付けられて保存される。その後、図21に示す画像調整画面H300を閉じる。一方、ユーザがCancelボタンH310を押下すると、図18の画像処理パラメータ調整装置R700は、プロトコル情報記憶装置R100への保存作業をすることなく、図21に示す画像調整画面H300を閉じる。
以上の図4のステップS201〜S203の処理を経ることで、本実施形態における図4のフローチャートの処理は「おわり」となる。
本実施形態によれば、表示領域H306に表示された、画像処理後の処理画像に関する統計情報により、プロトコルの画像処理パラメータと画像処理後の処理画像の画質との関係を把握することができる。このため、ユーザは、プロトコルの画像処理パラメータを画質に関して平均的なパラメータとなるように調整することができる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。
即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
このプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明に含まれる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。
即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
このプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明に含まれる。
なお、前述した本発明の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
H100 画像調整画面、H101 プロトコル名称の表示領域、H102 表示領域、H103 プロトコルの画像処理パラメータの表示領域、H104 Okボタン、H105 Cancelボタン、H111〜H113 画像表示領域
Claims (20)
- 放射線を用いて被写体を撮影した放射線画像を取得する取得手段と、
前記放射線画像を画像処理パラメータに基づいて画像処理する画像処理手段と、
前記画像処理パラメータを前記放射線画像に係るプロトコルごとにプリセットするプリセット手段と、
前記取得手段で取得した放射線画像を前記プリセットされた画像処理パラメータに基づいて前記画像処理した第1の処理画像と、当該放射線画像を前記画像処理した際に用いた前記プリセットされた画像処理パラメータとを関連付けて表示画面に表示する第1の表示手段と、
前記画像処理パラメータが調整された場合、当該調整された画像処理パラメータに基づいて前記放射線画像を前記画像処理した第2の処理画像を前記第1の処理画像に換えて前記表示画面に表示する第2の表示手段と、
前記表示画面に表示されている前記第2の処理画像を出力する出力手段と、
前記出力の際に前記第2の処理画像とともに前記表示画面に表示されていた前記調整された画像処理パラメータと、前記プリセットされた画像処理パラメータとを関連付けて前記表示画面に表示する第3の表示手段と
を有することを特徴とする放射線画像撮影装置。 - 前記第1の表示手段は、当該放射線画像を撮影する際に用いた放射線の撮影条件に係る情報を更に関連付けて前記表示画面に表示することを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影装置。
- 前記取得手段で取得した放射線画像に係る情報であって当該放射線画像を撮影する際に用いた放射線の線量に係る線量情報を含む放射線画像情報を一覧表示する情報一覧表示手段と、
選択の指示に基づいて前記一覧表示された放射線画像情報の中から、少なくとも1つの放射線画像情報を選択する情報選択手段と、
前記取得手段で取得した放射線画像の中から、前記情報選択手段で選択された放射線画像情報に係る放射線画像を選択する画像選択手段と
を更に有し、
前記第1の表示手段は、前記画像選択手段で選択された放射線画像を前記プリセットされた画像処理パラメータに基づいて前記画像処理したものを前記第1の処理画像として前記表示画面に表示することを特徴とする請求項1または2に記載の放射線画像撮影装置。 - 前記情報一覧表示手段は、前記プロトコルごとに前記放射線画像情報を一覧表示することを特徴とする請求項3に記載の放射線画像撮影装置。
- 前記情報一覧表示手段は、前記放射線画像情報を一覧表示する際に、前記線量情報に係る線量の値が大きい順または小さい順にソートして表示できることを特徴とする請求項3または4に記載の放射線画像撮影装置。
- 前記線量情報は、相対線量に関する数値情報または絶対線量に関する数値情報であることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。
- 前記取得手段は、被写体を透過した放射線を検出する放射線センサからなり、
前記線量情報は、前記放射線の照射線量、前記放射線の吸収線量、前記放射線の前記放射線センサへの到達線量、及び、IEC62494−1に基づくExposure Indexのいずれかの相対線量に関する数値情報であること、または、絶対線量に関する数値情報であることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。 - 前記放射線画像は、放射線透視画像または単純放射線画像であり、
前記線量情報は、1つの放射線画像あたりの平均線量に換算した情報であることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。 - 前記取得手段で取得した放射線画像に係る情報であって当該放射線画像を撮影する際に用いた放射線の線量に係る線量情報を含む放射線画像情報を一覧表示する情報一覧表示手段と、
選択の指示に基づいて前記一覧表示された放射線画像情報の中から、1つの放射線画像情報を選択する情報選択手段と、
前記情報選択手段で選択した放射線画像情報に係る放射線画像を特定する特定手段と、
前記取得手段で取得した放射線画像の中から、前記特定手段で特定された放射線画像と同じ前記プロトコルの放射線画像の一群を選定し、当該一群の放射線画像の中から、前記特定手段で特定された放射線画像の前記線量情報に応じて少なくとも1つの放射線画像を選択する画像選択手段と
を更に有し、
前記第1の表示手段は、前記画像選択手段で選択された放射線画像を前記プリセットされた画像処理パラメータに基づいて前記画像処理したものを前記第1の処理画像として前記表示画面に表示することを特徴とする請求項1または2に記載の放射線画像撮影装置。 - 前記取得手段で取得した放射線画像の中に、感度が異なる複数の放射線センサにより撮影された放射線画像が混在する場合、
前記画像選択手段は、前記取得手段で取得した放射線画像の中から前記一群の放射線画像を選定する際に、前記特定手段で特定された放射線画像と同じ前記プロトコルの放射線画像であって感度が同じ放射線センサにより撮影された放射線画像を選定することを特徴とする請求項9に記載の放射線画像撮影装置。 - 前記放射線画像情報は、前記プロトコルに関する情報を含むことを特徴とする請求項9または10に記載の放射線画像撮影装置。
- 前記画像選択手段は、前記一群の放射線画像の中から少なくとも1つの放射線画像を選択する際に、前記特定手段で特定された放射線画像の前記線量情報における線量の値と比較して線量の値が近傍の所定数の放射線画像を選択することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。
- 前記画像選択手段は、前記一群の放射線画像の中から少なくとも1つの放射線画像を選択する際に、前記特定手段で特定された放射線画像の前記線量情報における線量の値と比較して線量の値が所定の範囲内に収まっている放射線画像を選択することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。
- 前記第3の表示手段は、前記調整された画像処理パラメータの種類ごとにその値をグラフ表示し、かつ、前記プリセットされた画像処理パラメータと比較表示することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。
- 前記画像選択手段で同じ前記プロトコルの複数の放射線画像が選択され、
前記第1の表示手段において、当該複数の放射線画像を前記プリセットされた画像処理パラメータに基づいて前記画像処理した複数の前記第1の処理画像を切り換えて前記表示画面に表示する際に、当該複数の放射線画像の関心領域がほぼ同じ位置になるように表示し、
前記第2の表示手段において、複数の前記第2の処理画像を切り換えて前記表示画面に表示する際に、当該複数の放射線画像の関心領域がほぼ同じ位置になるように表示することを特徴とする請求項3乃至13のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。 - 前記第1の表示手段は、前記表示画面に、撮影条件の線量指標の目標値を更に表示することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。
- 前記第1の処理画像または前記第2の処理画像について、画質に関する統計情報をグラフ表示する統計情報表示手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。
- 前記放射線画像を撮影する際に用いる放射線の撮影条件を調整する撮影条件調整手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。
- 放射線を用いて被写体を撮影した放射線画像を取得する取得ステップと、
前記放射線画像を画像処理パラメータに基づいて画像処理する画像処理ステップと、
前記画像処理パラメータを前記放射線画像に係るプロトコルごとにプリセットするプリセットステップと、
前記取得ステップで取得された放射線画像を前記プリセットされた画像処理パラメータに基づいて前記画像処理した第1の処理画像と、当該放射線画像を前記画像処理した際に用いた前記プリセットされた画像処理パラメータとを関連付けて表示画面に表示する第1の表示ステップと、
前記画像処理パラメータが調整された場合、当該調整された画像処理パラメータに基づいて前記放射線画像を前記画像処理した第2の処理画像を前記第1の処理画像に換えて前記表示画面に表示する第2の表示ステップと、
前記表示画面に表示されている前記第2の処理画像を出力する出力ステップと、
前記出力の際に前記第2の処理画像とともに前記表示画面に表示されていた前記調整された画像処理パラメータと、前記プリセットされた画像処理パラメータとを関連付けて前記表示画面に表示する第3の表示ステップと
を有することを特徴とする放射線画像撮影装置の駆動方法。 - 請求項19に記載の放射線画像撮影装置の駆動方法による各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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