JP5388832B2 - 床暖房装置 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽光の集熱を利用して床暖房を行う床暖房装置に関する。
近年、二酸化炭素の排出量削減の観点より、太陽熱集熱器によって太陽光を集熱して得た熱を用いて、水等を加熱する装置が注目されている。そして、例えば特許文献1では、太陽熱集熱器により加熱した湯を熱源にして、熱交換器によって熱媒体を暖め、床下に循環する床暖房装置が提案されている。
この床暖房装置は、太陽熱集熱器によって加熱された湯が、熱媒体に比べて一定以上高温の場合には、熱媒体が熱交換器によって加熱され、そうでない場合は、熱媒体が給湯機によって加熱されるように三方弁によって熱媒体の流路を切り換えて、床下に送っている。
従って、熱交換器によって熱媒体の加熱が可能なときのみ、太陽光の集熱で得た熱を利用するので、熱媒体の温度を下げることなく床暖房を行うことができる。
特開2002−130699号公報
しかしながら、特許文献1記載の床暖房装置では、例えば天候が悪く、太陽熱集熱器によって湯(水)が十分加熱されていないときでも、湯が熱媒体に比べ一定以上高温であることを条件に、熱交換器による熱媒体の加熱を行うので、熱媒体が、居住者に暖を感じさせない、例えば体温より低い温度になり得るとの問題がある。また、床暖房が求められる時期は、一般的に太陽光が弱く、太陽光の集熱を利用して高温の床暖房を行うことは、困難であり、湯と熱媒体の相対温度の条件のみによる床暖房の制御は、実際の使用には適さない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、太陽光の集熱を利用した床暖房が可能であり、居住者に冷感を与えることなく安定的な暖を与える床暖房装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る床暖房装置は、給湯機から送られる第1の熱媒体によって、暖房循環回路を流れる第2の熱媒体を加熱する暖房高温熱交換器と、前記暖房循環回路に取り付けられた床暖温度センサ及び暖房ポンプと、前記暖房高温熱交換器に前記第2の熱媒体を加熱させて床暖房する制御手段とを有する床暖房装置であって、ソーラパネルで加熱され、ソーラポンプの作動によって循環する第3の熱媒体の温度を計測するソーラ温度センサと、前記第3の熱媒体によって前記第2の熱媒体を加熱するソーラ暖房熱交換器と、前記ソーラパネルから送られる前記第3の熱媒体の送り先を該ソーラパネル及び前記ソーラ暖房熱交換器の一方から他方に切り換えるソーラ三方弁とを備えるソーラ循環回路が設けられ、前記制御手段は、入力手段から、前記ソーラ暖房熱交換器による床暖房の要求信号を受信したとき、前記ソーラ三方弁を作動して、前記第3の熱媒体の送り先を前記ソーラパネルにし、前記ソーラポンプを作動し、前記ソーラ温度センサを介して前記第3の熱媒体の温度S1を検知して、(1)前記温度S1が予め設定された温度Tm未満の場合、前記ソーラ暖房熱交換器による床暖房は実行不可能との判定をし、(2)前記温度S1が前記温度Tm以上の場合、前記暖房ポンプを作動し、前記ソーラ温度センサ及び前記床暖温度センサを介して、前記第3の熱媒体の温度S2及び前記第2の熱媒体の温度H1をそれぞれ取得し、(3)前記温度S2から前記温度H1を差し引いた温度Xが、予め設定された温度α未満の場合、前記ソーラ暖房熱交換器による床暖房は実行不可能との判定をし、(4)前記温度Xが前記温度α以上の場合、前記ソーラ三方弁を作動して前記第3の熱媒体の送り先を前記ソーラ暖房熱交換器に切り換えて、前記ソーラ暖房熱交換器による床暖房を行う。
本発明に係る床暖房装置において、前記ソーラ循環回路には、更に、貯湯タンクの内側に配置されたタンク内熱交換器と、前記ソーラ三方弁の前記第3の熱媒体の出側に配置され、前記第3の熱媒体の送り先を前記ソーラ暖房熱交換器及び前記タンク内熱交換器の一方から他方に切り換えるソーラ暖房三方弁とが設けられ、前記制御手段は、前記タンク内熱交換器に前記第3の熱媒が送られている最中に、前記入力手段から前記ソーラ暖房熱交換器による床暖房の要求信号を受信したとき、前記ソーラ三方弁を作動して、前記第3の熱媒体の送り先を前記ソーラパネルにし、予め設定された時間Pの間、前記ソーラポンプを停止した後に、該ソーラポンプを作動して、前記ソーラ暖房熱交換器による床暖房の判定動作を行うことができる。
本発明に係る床暖房装置において、前記制御手段は、前記ソーラ暖房熱交換器による床暖房中に、前記入力手段から、前記暖房高温熱交換器による床暖房の要求信号を受信した場合には、前記ソーラ暖房熱交換器による床暖房を停止し、前記暖房高温熱交換器による床暖房を開始するのが好ましい。
請求項1〜3記載の床暖房装置は、給湯機から送られる第1の熱媒体によって、暖房循環回路を流れる第2の熱媒体を加熱する暖房高温熱交換器と、ソーラパネルで加熱される第3の熱媒体によって第2の熱媒体を加熱するソーラ暖房熱交換器とを有するので、熱源の異なる二種類の床暖房を行うことができ、天候や、外気温度等によって、熱源の選択が可能である。
また、制御手段は、ソーラ暖房熱交換器による床暖房の要求信号を受信したとき、第3の熱媒体の温度が予め設定された温度Tm以上であって、かつ第3の熱媒体の温度から第2の熱媒体の温度を差し引いた温度Xが、予め設定された温度α以上の場合にのみ、ソーラ暖房熱交換器による床暖房を行うので、居住者に冷感を与えず、かつ、第2の熱媒体を確実に加熱可能な状態で床暖房を行うことができる。
更に、制御手段は、ソーラポンプを作動し、第3の熱媒体の温度を検知して、その温度が予め設定された温度Tm以上の場合に、暖房ポンプを作動するので、第3の熱媒体がTm未満の場合には、暖房ポンプを作動することなく、ソーラ暖房熱交換器による床暖房は不可能との判定ができ、床暖房可否の判定を最小の電力消費により行うことが可能である。
特に、請求項2記載の床暖房装置は、制御手段が、タンク内熱交換器に第3の熱媒が送られている最中に、ソーラ暖房熱交換器による床暖房の要求信号を受信したとき、ソーラ三方弁を作動して、第3の熱媒体の送り先をソーラパネルにし、予め設定された時間Pの間、ソーラポンプを停止した後に、ソーラポンプを作動するので、タンク内熱交換器による貯湯タンクの水の加熱によって第3の熱媒体の温度が低下した状態で、第3の熱媒体の温度が計測されて、ソーラ暖房熱交換器による床暖房は不可能との判定がなされるのを回避可能である。
請求項3記載の床暖房装置は、制御手段が、ソーラ暖房熱交換器による床暖房中に、暖房高温熱交換器による床暖房の要求信号を受信した場合には、ソーラ暖房熱交換器による床暖房を停止して、暖房高温熱交換器による床暖房を開始するので、暖房高温熱交換器による床暖房を優先し、居住者の要求に応じて、暖房効果に優れた床暖房を行うことが可能である。
本発明の一実施の形態に係る床暖房装置の説明図である。 同床暖房装置の制御手段の接続を示すブロック図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2に示すように、本発明の一実施の形態に係る床暖房装置10は、給湯機11で昇温した第1の熱媒体の一例である湯(水)、及び太陽光の集熱により暖めた不凍液(第3の熱媒体の一例)の一方を用いて、床下暖房用の暖房水(第2の熱媒体の一例)を加熱し、床暖房を行う装置である。
床暖房装置10は、給湯機11から送られる湯によって、暖房循環回路12を流れる暖房水を加熱する暖房高温熱交換器13と、暖房循環回路12に取り付けられたサーミスタ(床暖温度センサの一例)14、サーミスタ(高温暖房温度センサの一例)65及び暖房ポンプ15と、暖房高温熱交換器13に暖房水を加熱させて床暖房する等、床暖房装置10を制御する制御手段16とを有している。
更に、床暖房装置10には、ソーラパネル17で加熱され、ソーラポンプ18の作動によって循環する不凍液の温度を計測するサーミスタ(ソーラ温度センサの一例)19と、不凍液によって暖房水を加熱するソーラ暖房熱交換器20と、ソーラパネル17から送られる不凍液の送り先をソーラパネル17及びソーラ暖房熱交換器20の一方から他方に切り換えるソーラ三方弁21とを備えるソーラ循環回路22が設けられている。以下、これらについて詳細に説明する。
給湯機11は、ガス管25を介して供給されたガスを燃焼するガスバーナ26と、ガスの燃焼によって生じた燃焼ガスの熱を配管に伝導し、配管内を流れる湯を昇温する一次熱交換部27及び二次熱交換部28とを備えている。
燃焼ガスは、一次熱交換部27を通過した後に二次熱交換部28に取り込まれ、二次熱交換部28は、その燃焼ガスの熱によって、二次熱交換部28に配置された配管を流れる湯を予熱する。そして、その予熱された湯は、一次熱交換部27に送られて、一次熱交換部27で加熱されるので、給湯機11は、燃焼ガスの熱を配管内の湯に効率的に伝えて湯を加熱することができる。なお、二次熱交換部28と一次熱交換部27を連結する回路には、二次熱交換部28から一次熱交換部27に水を送るポンプ29が設置されている。
二次熱交換部28は、潜熱回収比例弁30及びタンク閉止弁31を介して、貯湯タンク32の出湯口に配管接続されている。貯湯タンク32は、タンク閉止弁31の開閉状態によって、二次熱交換部28又は一次熱交換部27に湯を供給可能な状態、又は出湯口からの出湯を止められた状態となる。
また、潜熱回収比例弁30は、貯湯タンク32から二次熱交換部28に流れる湯の量を調整可能である。
貯湯タンク32には、制御手段16に信号接続され、配置高さの異なるサーミスタ33〜36が設けられ、制御手段16は、サーミスタ33〜36を介して、貯湯タンク32内に貯えられた湯の温度を検知することができる。サーミスタ36は、貯湯タンク32の底部に配置され、サーミスタ33〜35に比べ低い位置に配置されている。なお、貯湯タンク32に設けるサーミスタの数は4つに限定する必要はない。
そして、貯湯タンク32の底部には、貯湯タンク32に水道水を供給する水道管37が接続され、水道管37には、水道管37内の水圧を調整する減圧弁38、水道水の温度を計測するサーミスタ39、水道管37を流れる水道水の量を計測する水量センサ40、及び水道水の流れの向きを一方方向にする逆止弁41が取り付けられている。
貯湯タンク32に貯えられた水(湯)は、貯湯タンク32内の底部に配置されたタンク内熱交換器43による熱交換によって加熱される。タンク内熱交換器43及びソーラパネル17は、ソーラ循環回路22に設けられ、タンク内熱交換器43は、ソーラパネル17による太陽光の集熱によって加熱された不凍液を熱源にして、熱交換によって貯湯タンク32の水を加熱する。
ソーラパネル17は、一枚又は複数枚(本実施の形態では2枚)の集熱板44からなり、集熱板44で加熱された不凍液は、ソーラポンプ18の作動により、タンク内熱交換器43に供給される。
ソーラ循環回路22には、ソーラパネル17から送られてきた不凍液の送り先を、タンク内熱交換器43及びソーラパネル17の不凍液の入口のうち一方にするソーラ三方弁21と、ソーラパネル17から送られる不凍液の温度を計測するサーミスタ19とが設けられている。
制御手段16は、タンク内熱交換器43による貯湯タンク32の水の加熱、及びソーラ暖房熱交換器20による暖房水の加熱が共に行われていないとき、タンク内熱交換器43による貯湯タンク32の水の加熱が可能か否かを判定する集熱判定状態となる。なお、制御手段16は、予め設定された昼間の時間帯(例えば、午前6時から午後6時)でのみ、集熱判定状態となる。
集熱判定状態となった制御手段16は、ソーラ三方弁21の不凍液の送り先をソーラパネル17の入口にして、所定の時間間隔で、ソーラポンプ18を作動し、サーミスタ19、36を介して、不凍液の温度S0及び貯湯タンク32の底部の温度B0をそれぞれ検知する。
そして、制御手段16には、タンク内熱交換器43による貯湯タンク32の湯の加熱を開始しない、貯湯タンク32の底部の最低温度Tnと、タンク内熱交換器43による熱交換に最低限必要な、不凍液に対する貯湯タンク32の底部の温度差βとを設定可能であり、制御手段16は、S0≧B0+β、かつ、B0<Tnの場合、ソーラ三方弁21を作動して、不凍液の送り先をタンク内熱交換器43に切り換えて、不凍液を熱源にした貯湯タンク32の水の加熱を開始し、集熱判定状態を解除する。
なお、Tnは、貯湯タンク32内の湯の温度が、不凍液によって貯湯タンク32の湯を昇温できない、あるいは、効率的な昇温ができない温度であることを意味し、例えば85〜95℃の範囲で、本実施の形態では93℃を設定している。また、βは、例えば3〜8℃の温度で、本実施の形態では5℃である。
一方、制御手段16は、S0<B0+β、又は、B0≧Tnのとき、ソーラ三方弁21の不凍液の送り先をソーラパネル17の入口にした状態で集熱判定状態を継続するので、貯湯タンク32の水を昇温可能な条件のときのみ、不凍液を熱源とした熱交換を開始することができる。
なお、サーミスタ19、33〜36、ソーラポンプ18、及びソーラ三方弁21は制御手段16に信号接続されており、制御手段16には、上記の集熱判定等を行うためのプログラムを格納したマイクロコンピュータ等が搭載されている。
また、一次熱交換部27の湯の出側は、湯の温度を計測するサーミスタ45、濾過作用のあるフィルタ46、及び混合比例弁47を介して、台所の蛇口等に配管接続されているので、貯湯タンク32から出湯された湯は、二次熱交換部28及び一次熱交換部27で加熱された後に台所の蛇口等に供給される。
なお、混合比例弁47には、制御手段16に信号接続された比例弁48、49が設けられ、制御手段16は、比例弁48、49を作動して、一次熱交換部27から送られた湯と水道水の混合量を調整することができる。そして、制御手段16には、入力手段50が信号接続されており、制御手段16は、入力手段50で設定された給湯温度に従って、比例弁48、49による湯と水道水の混合量を決定する。また、混合比例弁47の下流側にはサーミスタ51が配置され、制御手段16は、サーミスタ51を介して、比例弁48、49によって混合された湯の温度を検知可能である。なお、比例弁49の水道水の入側には、比例弁49から水道管37側への逆流を防止する逆止弁52が配置されている。
比例弁48、49によって混合された湯は、湯張り弁54、水量センサ55及び逆止弁56を介して、浴槽57に供給可能であり、湯張り弁54が開口しているときに、浴槽57への湯張りが開始される。なお、逆止弁56と浴槽57の間には、浴槽57の湯を追焚きするとき等に作動する風呂ポンプ58が配置されている。
また、一次熱交換部27の湯の出側には、三方弁59が配置されている。三方弁59は、制御手段16から送られる信号に従って作動し、一次熱交換部27の湯の送り先を、暖房高温熱交換器13、及び風呂の追焚きの際に用いられる風呂熱交換器60のうち一方にすることや、両方にすること等が可能である。
暖房高温熱交換器13は、一次熱交換部27から出た湯を熱源に熱交換して、暖房循環回路12を循環する暖房水を加熱することができる。暖房循環回路12には、床暖房の対象である室内61(リビング、ダイニング等)の床下に配設された床暖房回路部62に暖房水を供給する床暖房回路62aと、浴室63の天井に設けられた送風口から浴室63内に温風を送る浴室熱交換器64に暖房水を供給する高温暖房回路64aとが設けられている。
ここで、床暖房は、人体が暖を感じる一定以上の温度が必要であると共に、人体に火傷等を負わせないために一定以下の温度であることを要するので、室内61の床下暖房の際に床暖房回路部62に送られる暖房水は、一定範囲内の温度にすることが求められる。
そして、制御手段16には、床暖房回路部62に送る暖房水の温度を一定範囲内にするために、暖房水の最低温度Hm及び最高温度Hhを予め設定することができ、制御手段16は、床暖房回路62aに設けられたサーミスタ14を介して、床暖房回路部62に送られる暖房水の温度を検知し、暖房水の温度がHm以上、Hh以下となるように、暖房ポンプ15の回転速度、バイパス比例弁66の開度及びガスバーナ26へのガスの供給量等を調整する。
Hmは、例えば35〜52℃の範囲で本実施の形態では42℃である。また、床暖房回路62aのみに暖房水が送られている場合、Hhは、例えば55〜65℃で本実施の形態では60℃であり、床暖房回路62a及び高温暖房回路64aに暖房水が送られている場合、Hhは、例えば、68〜80℃の範囲で本実施の形態では78℃である。
一方、浴室熱交換器64は、浴室63内の暖房のために、Hhより高い温度(本実施の形態では75〜85℃)の暖房水の供給を必要とする。高温暖房回路64aには、浴室熱交換器64に送られる暖房水の温度を計測するサーミスタ65及び緩開型開閉弁65aが設けられ、制御手段16は、サーミスタ65を介して、高温暖房回路64aに流れている暖房水の温度を検知でき、緩開型開閉弁65aによって暖房水の流量を調整可能である。
また、床暖房回路62aには、バイパス比例弁66及び暖房水の流量を調整する緩開型開閉弁66aが設けられている。バイパス比例弁66は、暖房高温熱交換器13又はソーラ暖房熱交換器20で加熱された暖房水と、床暖房回路62aを通過して温度が下がった暖房水を混合でき、床暖房回路62aに約70℃以上約75℃以下の温度の湯を供給可能である。なお、バイパス比例弁66及び緩開型開閉弁66aは制御手段16によって制御される。
暖房循環回路12には、暖房水タンク67が設けられ、制御手段16は、暖房水タンク67に貯えられている暖房水が所定量以下になったとき、水道管37と暖房水タンク67の間に配置された補給弁68を開口して、暖房水タンク67に水道水を給水する。
また、ソーラ循環回路22には、ソーラ三方弁21とソーラ暖房熱交換器20の間に、不凍液の送り先をソーラ暖房熱交換器20及びタンク内熱交換器43のいずれか一方に切り換えるソーラ暖房三方弁70が配置されている。ソーラ暖房三方弁70は、制御手段16に信号接続され、不凍液の流入口71をソーラ三方弁21の流出口72に接続し、不凍液の一方の流出口73をタンク内熱交換器43に、他方の流出口74をソーラ暖房熱交換器20にそれぞれ接続している。
そして、ソーラ暖房三方弁70は、制御手段16から送られる信号に従って、流出口73、74のうち一方を開き、他方を閉じて、不凍液をタンク内熱交換器43及びソーラ暖房熱交換器20のうち一方に送るようにする。
入力手段50は、不凍液を熱源にソーラ暖房熱交換器20によって、暖房水を加熱し室内61の床暖房をする「エコ暖房」の要求信号と、一次熱交換部27から供給される湯を熱源に暖房高温熱交換器13によって、暖房水を加熱し室内61の床暖房をする「給湯機暖房」の要求信号を制御手段16に送信可能である。居住者は、入力手段50での入力操作により、「エコ暖房」及び「給湯機暖房」の各要求信号を、制御手段16に送らせることができる。また、入力手段50では、「給湯機暖房」の設定温度の入力も可能である。
制御手段16は、入力手段50から、「エコ暖房」の要求信号を受信したとき、ソーラ三方弁21を作動して、不凍液の送り先をソーラパネル17にし、「エコ暖房」の可否を判定する床暖房判定状態となる。
床暖房判定状態となった制御手段16は、制御手段16に予め設定された時間T1の間、ソーラポンプ18を作動した後、サーミスタ19を介して不凍液の温度(この温度を温度S1とする)を検知する。
ここで、制御手段16は、「エコ暖房」の要求信号を受信したときに、ソーラポンプ18を作動して、タンク内熱交換器43による貯湯タンク32の水の加熱を行っていた場合には、予め設定された時間Pの間、ソーラポンプ18を停止した後に、時間T1間のソーラポンプ18の作動を開始する。一方、タンク内熱交換器43による貯湯タンク32の水の加熱を行っていない場合、制御手段16は、時間T1間のソーラポンプ18の作動を直ちに開始する。
時間Pは、タンク内熱交換器43による貯湯タンク32の水の加熱の熱源として不凍液が使用され、温度が低下している状態から、ソーラパネル17の集熱により不凍液の温度を上昇させるために設けられたものであり、ソーラパネル17が「エコ暖房」をするのに十分な集熱を行える状態にも関わらず、「エコ暖房」は不可能との判定がされるのを回避している。時間Pとして、本実施の形態では60〜300秒の値を設定可能であり、具体的には120秒を設定している。
また、時間T1の値は、ソーラ循環回路22を循環する不凍液の温度がソーラ循環回路22の異なる領域で略同一となるまでの時間を考慮して決定することができ、本実施の形態では60〜300秒の値を設定可能であり、具体的には120秒を設定している。
そして、制御手段16は、温度S1が予め設定された温度Tm未満の場合、「エコ暖房」を実行不可能との判定をし、床暖房判定状態を解除する。
温度Tmは、ソーラ暖房熱交換器20の熱交換率等により決定することができ、ソーラ暖房熱交換器20による熱交換によって、加熱された暖房水の温度をHm以上にするための不凍液の最低温度である。温度Tmとして、本実施の形態では40〜50℃の温度を設定でき、具体的には42℃を設定している。
一方、温度S1が温度Tm以上の場合、制御手段16は、ソーラポンプ18の作動を継続した状態で、暖房ポンプ15を、制御手段16に予め設定された時間T2の間作動した後に、サーミスタ19、14を介して、不凍液の温度(この温度を温度S2とする)及び暖房水の温度(この温度を温度H1とする)をそれぞれ取得する。
そして、温度S2から温度H1を差し引いた温度Xが、制御手段16に予め設定された温度α未満の場合、制御手段16は、「エコ暖房」を実行不可能との判定をし、床暖房判定状態を解除する。
なお、時間T2は、ソーラパネル17が、暖房水の温度を上昇するために最低限必要とされる太陽光の集熱量を確保可能か否かを判定するために設けられており、本実施の形態では、時間T2として60〜300秒の値を設定でき、具体的には180秒を設定している。また、温度αは、ソーラ暖房熱交換器20の熱交換率によって決定することができ、本実施の形態では、3〜10℃の値が設定可能であり、具体的には5℃を設定している。
一方、温度Xが温度α以上の場合、制御手段16は、「エコ暖房」を実行可能との判定をし、床暖房判定状態を解除した後にソーラ三方弁21を作動して、不凍液の送り先をソーラ暖房三方弁70に切り換える。このとき、タンク内熱交換器43による貯湯タンク32の水の加熱が行われている等で、ソーラ暖房三方弁70の不凍液の送り先がタンク内熱交換器43になっている場合、制御手段16は、ソーラ暖房三方弁70を作動して、不凍液の送り先をソーラ暖房熱交換器20に切り換え、ソーラ暖房三方弁70の不凍液の送り先がソーラ暖房熱交換器20になっている場合、その状態を継続する。そして、ソーラ暖房熱交換器20は、ソーラパネル17によって加熱され送られた不凍液を熱源にした熱交換を開始して、暖房水を加熱し、「エコ暖房」による室内61の床暖房が行われる。
また、制御手段16は、「エコ暖房」を行っている最中に、(1)入力手段50から「給湯機暖房」の要求信号を受信したとき、又は(2)所定時間(5〜15分で、本実施の形態では10分)間隔でサーミスタ14を介して検知した暖房水の温度が2回(3回以上でもよい)連続で下降し、かつ、サーミスタ19を介して検知した不凍液の温度が所定温度(28〜37℃で、本実施の形態では30℃)未満のときの、いずれか一に当たる場合には、「エコ暖房」を停止する。そして、「エコ暖房」の停止と同時に、入力手段50は「エコ暖房」停止の旨の表示したり、音を鳴らしたりすることによって、「エコ暖房」が停止されたことを居住者に伝える。
ここで、「給湯機暖房」の要求信号があったときに「エコ暖房」を停止するのは、居住者が、天候によらない給湯機11を用いた昇温性の高い暖房を求めていることを意味するためであり、「エコ暖房」停止後に、「給湯機暖房」を開始して、床暖房を「エコ暖房」から「給湯機暖房」に切り換える。
また、サーミスタ14による暖房水の計測温度が所定温度未満で、2回連続で下降しているときに「エコ暖房」を停止するのは、ソーラパネル17の集熱量が室内61の床暖房には不十分なためであり、これによって、室内61の温度の低下を回避することができる。
この「エコ暖房」と「給湯機暖房」を設けることにより、居住者は、天候の良し悪しや、外気の高低等により、2種類の床暖房を使い分けることができる。
また、ソーラ循環回路22には、ソーラ暖房熱交換器20を通過しソーラパネル17に送られる不凍液の温度を計測するサーミスタ76と、加熱による不凍液の膨張分を吸収するリザーブタンク77とが設けられている。そして、リザーブタンク77には、図示しない圧力調整弁を有し、不凍液の加熱による膨張分、及び冷却による収縮分をリザーブタンク77への不凍液の往き戻りにより調整するアキュームタンク78が接続されている。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、第1、第2、第3の熱媒体は、それぞれ水、暖房水、及び不凍液に限定されず、具体的には、第2の熱媒体を不凍液にすることや、第3の熱媒体を水にすることもできる。
また、入力手段にタイマー機能を設け、入力手段は、予め設定された時刻に「エコ暖房」及び「給湯機暖房」の要求信号を制御手段に送信するようにしてもよい。
10:床暖房装置、11:給湯機、12:暖房循環回路、13:暖房高温熱交換器、14:サーミスタ、15:暖房ポンプ、16:制御手段、17:ソーラパネル、18:ソーラポンプ、19:サーミスタ、20:ソーラ暖房熱交換器、21:ソーラ三方弁、22:ソーラ循環回路、25:ガス管、26:ガスバーナ、27:一次熱交換部、28:二次熱交換部、29:ポンプ、30:潜熱回収比例弁、31:タンク閉止弁、32:貯湯タンク、33〜36:サーミスタ、37:水道管、38:減圧弁、39:サーミスタ、40:水量センサ、41:逆止弁、43:タンク内熱交換器、44:集熱板、45:サーミスタ、46:フィルタ、47:混合比例弁、48、49:比例弁、50:入力手段、51:サーミスタ、52:逆止弁、54:湯張り弁、55:水量センサ、56:逆止弁、57:浴槽、58:風呂ポンプ、59:三方弁、60:風呂熱交換器、61:室内、62:床暖房回路部、62a:床暖房回路、63:浴室、64:浴室熱交換器、64a:高温暖房回路、65:サーミスタ、65a:緩開型開閉弁、66:バイパス比例弁、66a:緩開型開閉弁、67:暖房水タンク、68:補給弁、70:ソーラ暖房三方弁、71:流入口、72〜74:流出口、76:サーミスタ、77:リザーブタンク、78:アキュームタンク

Claims (3)

  1. 給湯機から送られる第1の熱媒体によって、暖房循環回路を流れる第2の熱媒体を加熱する暖房高温熱交換器と、前記暖房循環回路に取り付けられた床暖温度センサ及び暖房ポンプと、前記暖房高温熱交換器に前記第2の熱媒体を加熱させて床暖房する制御手段とを有する床暖房装置であって、
    ソーラパネルで加熱され、ソーラポンプの作動によって循環する第3の熱媒体の温度を計測するソーラ温度センサと、前記第3の熱媒体によって前記第2の熱媒体を加熱するソーラ暖房熱交換器と、前記ソーラパネルから送られる前記第3の熱媒体の送り先を該ソーラパネル及び前記ソーラ暖房熱交換器の一方から他方に切り換えるソーラ三方弁とを備えるソーラ循環回路が設けられ、
    前記制御手段は、入力手段から、前記ソーラ暖房熱交換器による床暖房の要求信号を受信したとき、前記ソーラ三方弁を作動して、前記第3の熱媒体の送り先を前記ソーラパネルにし、前記ソーラポンプを作動し、前記ソーラ温度センサを介して前記第3の熱媒体の温度S1を検知して、
    (1)前記温度S1が予め設定された温度Tm未満の場合、前記ソーラ暖房熱交換器による床暖房は実行不可能との判定をし、
    (2)前記温度S1が前記温度Tm以上の場合、前記暖房ポンプを作動し、前記ソーラ温度センサ及び前記床暖温度センサを介して、前記第3の熱媒体の温度S2及び前記第2の熱媒体の温度H1をそれぞれ取得し、
    (3)前記温度S2から前記温度H1を差し引いた温度Xが、予め設定された温度α未満の場合、前記ソーラ暖房熱交換器による床暖房は実行不可能との判定をし、
    (4)前記温度Xが前記温度α以上の場合、前記ソーラ三方弁を作動して前記第3の熱媒体の送り先を前記ソーラ暖房熱交換器に切り換えて、前記ソーラ暖房熱交換器による床暖房を行うことを特徴とする床暖房装置。
  2. 請求項1記載の床暖房装置において、前記ソーラ循環回路には、更に、貯湯タンクの内側に配置されたタンク内熱交換器と、前記ソーラ三方弁の前記第3の熱媒体の出側に配置され、前記第3の熱媒体の送り先を前記ソーラ暖房熱交換器及び前記タンク内熱交換器の一方から他方に切り換えるソーラ暖房三方弁とが設けられ、
    前記制御手段は、前記タンク内熱交換器に前記第3の熱媒が送られている最中に、前記入力手段から前記ソーラ暖房熱交換器による床暖房の要求信号を受信したとき、前記ソーラ三方弁を作動して、前記第3の熱媒体の送り先を前記ソーラパネルにし、予め設定された時間Pの間、前記ソーラポンプを停止した後に、該ソーラポンプを作動して、前記ソーラ暖房熱交換器による床暖房の判定動作を行うことを特徴とする床暖房装置。
  3. 請求項1又は2記載の床暖房装置において、前記制御手段は、前記ソーラ暖房熱交換器による床暖房中に、前記入力手段から、前記暖房高温熱交換器による床暖房の要求信号を受信した場合には、前記ソーラ暖房熱交換器による床暖房を停止し、前記暖房高温熱交換器による床暖房を開始することを特徴とする床暖房装置。
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