JP5388424B2 - 水性エマルジョン及び接着剤 - Google Patents

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本発明は、粘度の温度依存性が小さく、且つ耐水性、耐温水性、耐沸騰水性及び塗工性に優れる水性エマルジョンに関するものである。
従来、ポリビニルアルコール(以下、PVAと略記することがある)を保護コロイドとして用い、エチレンと酢酸ビニルとを重合して得られるエチレン酢酸ビニル共重合樹脂含有水性エマルジョンは、紙工用、木工用及び繊維加工用の接着剤や塗料等に広く使用されている。中でも耐水性や接着性が要求される場合には、完全けん化PVAを保護コロイドとして用い、カルボキシル基含有不飽和単量体を併用することが広く行われている。しかし、このようにして得られる水性エマルジョンは、接着性や耐水性は比較的良好なものの、低温時の粘度上昇が激しく、場合によってはゲル化に至るという大きな欠点がある。粘度の温度依存性を低減するため、完全けん化PVAの代わりに部分けん化PVAを用いたとしても、紙や木等の接着基材への塗工性が低下するという問題点があった。
そこで、上記のような欠点を改善する技術として、保護コロイドとしてエチレン変性ポリビニルアルコールを用い、酢酸ビニルを重合する際にカルボキシル基含有不飽和単量体の(共)重合物又はアマイド変性ポリビニルアルコールを併用することが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。しかし、この方法では、ある程度粘度の温度依存性を低減することができるものの未だ不十分であった。
特開2001−123138号明細書
従って、本発明の目的は、粘度の温度依存性が極めて小さく、且つ耐水性、耐温水性、耐沸騰水性及び塗工性に優れる水性エマルジョンを提供することにある。
そこで、本発明者らは、鋭意検討を行った結果、特定のポリビニルアルコールの存在下、エチレン、酢酸ビニル、カルボキシル基含有不飽和単量体及び特定のアミド系単量体を共重合して得られる水性エマルジョンが上記課題を解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、けん化度80〜90モル%のポリビニルアルコールの存在下、エチレン、酢酸ビニル、カルボキシル基含有不飽和単量体及び下記一般式(1)で表されるアミド系単量体を共重合して得られる水性エマルジョンであって、前記カルボキシル基含有不飽和単量体を前記酢酸ビニルに対して0.5〜5質量%使用し且つ前記アミド系単量体を前記酢酸ビニルに対して0.5〜5質量%使用することを特徴とする水性エマルジョンである。
CH2=CR1−CONHR2 ・・・一般式(1)
(式中、R1はH又はCH3、R2はH又はC(CH32 CH 2 COCH3を表す)
また、水性エマルジョンの30℃における粘度に対する0℃における粘度の比は5以下であることが好ましい。
本発明によれば、粘度の温度依存性が極めて小さく、且つ耐水性、耐温水性、耐沸騰水性及び塗工性に優れる水性エマルジョンを提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の水性エマルジョンは、ポリビニルアルコールを保護コロイドとして用い、エチレン、酢酸ビニル、カルボキシル基含有不飽和単量体及びアミド系単量体を共重合して得られる共重合樹脂を含有する。
本発明で使用するポリビニルアルコールは、けん化度が80〜90モル%であることが必要であり、好ましくは85〜90モル%である。けん化度が80モル%未満では、保護コロイドとしての効果が乏しく安定な水性エマルジョンが得られない。一方、けん化度が90モル%を超えると、得られる水性エマルジョンの粘度の温度依存性が大きくなり、本発明の目的を達成できない。また、けん化度が上記範囲にあるポリビニルアルコールであれば、けん化度の異なるものを組み合わせて使用してもよい。
けん化度が上記範囲にあるポリビニルアルコールであれば、スルホン酸基、カルボン酸基等によりアニオン変性されたもの、第4級アミン基等によりカチオン変性されたもの、アミド変性されたもの、アセトアセチル基変性されたもの、エチレン変性されたもの等の変性ポリビニルアルコールも使用することができる。
ポリビニルアルコールの重合度は一般的に乳化重合に使用される範囲であればよく、通常300〜3,000の重合度のものが好ましく用いられる。重合度が300以上であることにより、乳化重合時の安定性が十分得られ、重合度が3,000以下であることにより、乳化重合時の溶液粘度が高くなりすぎず、攪拌や除熱が容易に行えるため好ましい。
ポリビニルアルコールの使用量は、通常、酢酸ビニルに対して2〜20質量%であり、好ましくは4〜10質量%である。2質量%未満では、乳化重合時の安定性が十分に得られないことがあり、20質量%を超えると得られる水性エマルジョンの耐水性、耐温水性及び耐沸騰水性が低下したり、粘度の温度依存性が大きくなることがある。
本発明で使用するカルボキシル基含有不飽和単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸等が挙げられ、これらを1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの中でも、酢酸ビニルとの共重合性が比較的良好であることから、アクリル酸が好ましい。
カルボキシル基含有不飽和単量体の使用量は、酢酸ビニルに対して0.5〜5質量%であることが好ましく、1〜3質量%であることが更に好ましい。カルボキシル基含有不飽和単量体を0.5質量%以上使用することにより、耐水性、耐温水性及び耐沸騰水性を更に高めることができ、5質量%以下使用することにより、重合時の安定性を更に高めることができる。
カルボキシル基含有不飽和単量体の添加方法は特に制限されず、重合の初めに全量を添加してもよいし、重合の初めに一部を添加し残りを重合の進行に伴って適宜添加してもよい。また、一部又は全量を重合の後半に添加してもよい。
本発明で使用するアミド系単量体は、一般式:CH2=CR1−CONHR2(式中、R1はH又はCH3、R2はH又はC(CH32 CH 2 COCH3を表す)で表されるものである。具体的には、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、及びジアセトンメタクリルアミドが挙げられ、これらを1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの中でも、酢酸ビニルとの共重合性が比較的良好であることから、アクリルアミド及びジアセトンアクリルアミドが好ましい。
アミド系単量体の使用量は、酢酸ビニルに対して0.5〜5質量%であることが好ましく、1〜3質量%であることが更に好ましい。アミド系単量体を0.5質量%以上使用することにより、塗工性を更に高めることができ、5質量%以下使用することにより、耐水性、耐温水性及び耐沸騰水性を更に高めることができる。
アミド系単量体の添加方法も、カルボキシル基含有不飽和単量体の添加方法と同様に制限されるものではない。
上記したカルボキシル基含有単量体及びアミド系単量体の他に、エチレン及び酢酸ビニルと共重合可能なモノマーを本発明の効果を損なわない範囲で使用することができる。具体的には、酪酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバル酸ビニル、ラウリン酸ビニル、イソノナン酸ビニル、バーサチック酸ビニル等のアルキル酸ビニルエステル;塩化ビニル、臭化ビニル等のハロゲン化ビニル;塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニリデン類;ビニルホスホン酸、ビニルスルホン酸及びそれらの塩等のビニル化合物;スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン等の芳香族ビニル;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等の(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリロニトリル等のニトリル類;ブタジエン、イソプレン等の共役ジエン類;スルホン酸アリル、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート等のアリル化合物;ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート等の多官能性アクリレート;等が挙げられる。
本発明の水性エマルジョンは、一般的に行われている乳化重合により製造することができる。重合は、エチレン加圧下行われ、重合時の圧力は共重合樹脂中のエチレンの必要量により変わるが、通常、20MPaまで、好ましくは10MPa以下である。
重合時の温度は、使用する重合触媒によって変わるが、通常、20〜100℃であり、好ましくは40〜90℃である。反応時間は、特に制限されることはなく、各成分の配合量及び反応温度等に応じて適宜調整すればよい。
また、乳化重合に際しては、本発明の効果を損なわない範囲で、界面活性剤、重合開始剤、還元剤、緩衝剤、重合度調節剤等を適宜使用してもよい。
界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及びカチオン性界面活性剤のいずれを使用してもよい。非イオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン誘導体、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。アニオン性界面活性剤の具体例としては、アルキル硫酸塩、アルキルアリール硫酸塩、アルキルスルフォネート、ヒドロキシアルカノールのサルフェート、スルフォコハク酸エステル、アルキル又はアルキルアリールポリエトキシアルカノールのサルフェート及びホスフェート等が挙げられる。カチオン性界面活性剤の具体例としては、アルキルアミン塩、第四級アンモニウム塩、ポリオキシエチレンアルキルアミン等が挙げられる。
界面活性剤の使用量は、酢酸ビニルに対して2質量%以下であることが好ましい。界面活性剤の使用量が2質量%を超えると、耐水性、耐温水性及び耐沸騰水性が低下することがあるため好ましくない。
重合触媒としては、乳化重合で通常用いられるラジカルを形成する触媒を用いることができる。具体例としては、過酸化水素、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、ターシャリ・ブチルヒドロパーオキシド、アゾビス−(2−アミジノプロパン)ハイドクロライド、ラウロイルパーオキサイド、a,a’−アゾビスイソブチロニトリル、ケトンハイドロパーオキサイド等が挙げられる。これらの重合触媒は単独または還元剤との適当な組合せによるレドックス触媒としても用いることができる。
還元剤としては、アミン、第一鉄塩、チオ硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、ホルムアルデヒドナトリウムスルホキシレート、酒石酸及びその塩類、アスコルビン酸及びその塩類、エリソルビン酸及びその塩類等が挙げられる。
触媒及び必要に応じて添加する還元剤の使用量は、通常、酢酸ビニルに対して0.001〜10質量%である。触媒及び還元剤の添加方法は重合の初めに全量添加してもよいし、一部を添加し残りを重合の進行に伴って適宜添加してもよい。
緩衝剤としては、酢酸、塩酸、硫酸等の酸、アンモニア、アミン荷性ソーダ、荷性カリ、水酸化カルシウム等の塩基、またはアルカリ炭酸塩、リン酸塩、酢酸塩等が挙げられる。重合度調節剤としては、メルカプタン類、アルコール類等が挙げられる。
上記方法で得られる本発明の水性エマルジョンは、30℃における粘度に対する0℃における粘度の比(粘度(0℃)/粘度(30℃))が5以下となり、粘度の温度依存性が極めて低いものであるということができる。なお、ここでの粘度は、株式会社トキメック製のBH型粘度計、ローターNo.4、10rpmで測定した値である。
また、水性エマルジョン中に含まれる共重合樹脂の濃度は、用途に応じて適宜設定すればよいが、好ましくは固形分として30〜60質量%である。
本発明の水性エマルジョンは、木工用、紙工用等の接着用途をはじめ、塗料、繊維加工等に使用でき、中でも接着用途が好適である。上記方法で得られる水性エマルジョンをそのまま用いてもよいし、必要に応じて消泡剤、pH調整剤、溶剤、顔料、染料、防腐剤、増粘剤、架橋剤等を添加して使用してもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
いかり型攪拌機を備えた内容量1.5リットルのステンレス型オートクレーブに、蒸留水、酢酸ビニル 36質量部、ポリビニルアルコール「PVA−205」(株式会社クラレ製、けん化度88モル%、平均重合度500) 2.5質量部及び「PVA−217」(株式会社クラレ製、けん化度88モル%、平均重合度1700) 0.3質量部、アスコルビン酸 0.2質量部、アクリル酸の80質量%水溶液 1質量部、及びアクリルアミドの50質量%水溶液 2質量部を仕込んだ。続いてオートクレーブ内の空気をエチレンで充分に置換した。
攪拌下、重合温度を60℃に、エチレン圧を5.0MPaに昇圧した。続いて、過酸化水素 0.1質量部を8時間かけて均一に添加すると共に、酢酸ビニル 12質量部を6時間かけて均一に添加した。エチレン圧は酢酸ビニル添加終了まで5.0MPaを保った。触媒添加終了後に冷却して、消泡剤及びpH調整剤を添加し、水性エマルジョンを得た。
(実施例2)
アクリル酸の80質量%水溶液の仕込み量を2質量部に変えた以外は実施例1と同様にして水性エマルジョンを得た。
(実施例3)
アクリルアミドの50質量%水溶液に変えてジアセトンアクリルアミドを1質量部使用した以外は実施例1と同様にして水性エマルジョンを得た。
(比較例1)
使用するポリビニルアルコールを「PVA−105」(株式会社クラレ製、けん化度98〜99モル%、平均重合度500)3質量部及び「PVA−117」(株式会社クラレ製、けん化度98〜99モル%、平均重合度1700) 0.3質量部に変えた以外は実施例1と同様にして水性エマルジョンを得た。
(比較例2)
アクリル酸の80質量%水溶液を使用しないこと以外は実施例1と同様にして水性エマルジョンを得た。
(比較例3)
アクリルアミドの50質量%水溶液を使用しないこと以外は実施例1と同様にして水性エマルジョンを得た。
上記実施例1〜3及び比較例1〜3で得られた水性エマルジョンを以下の方法により評価した。
(1)粘度の温度依存性
水性エマルジョンを0℃で24時間静置した後、0℃にて粘度を測定した。同様にして、30℃における粘度を測定し、30℃における粘度に対する0℃における粘度の比(粘度(0℃)/粘度(30℃))を求めた。求めた粘度の比が5以下の場合○(粘度の温度依存性が小さい)、5を超える場合×(粘度の温度依存性が大きい)とした。なお、ここでの粘度は、株式会社トキメック製のBH型粘度計、ローターNo.4、10rpmで測定した値である。
(2)塗工性
300mm四方、2.5mm厚のJAS2類合板に水性エマルジョンを4gのせ、ゴムロールで均一に塗り広げた。その際、かすれ等の塗布ムラの無いものを○(塗工性が優れる)、全面に均一に塗り広げることが困難であるものを×(塗工性が劣る)とした。
(3)耐水性、耐温水性及び耐沸騰水性
300mm四方、2.5mm厚のJAS2類合板に水性エマルジョンを4gのせ、ゴムロールで均一に塗り広げた後、直ちに100℃で10秒間予備乾燥し、プレコート紙を張り合わせ、80℃のロールプレス(線圧3kg/cm、10m/min)を3回通過させた。その後、23℃、65%RHの雰囲気下で2日間養生し、試験片を作製した。
<耐水性>
試験片を75mm四方に切断し、23℃の水に4時間浸漬した。その後、60℃で3時間乾燥し、プレコート紙の浮き・剥がれを確認した。浮き・剥がれが認められないものを○(耐水性が優れる)、認められるものを×(耐水性が劣る)とした。
<耐温水性>
試験片を75mm四方に切断し、70℃の温水に2時間浸漬した。その後、60℃で3時間乾燥し、プレコート紙の浮き・剥がれを確認した。浮き・剥がれが認められないものを○(耐温水性が優れる)、浮き・剥がれが認められるものを×(耐温水性が劣る)とした。
<耐沸騰水性>
試験片を75mm四方に切断し、100℃の沸騰水に2時間浸漬した。その後、60℃で3時間乾燥し、プレコート紙の浮き・剥がれを確認した。浮き・剥がれが認められないものを○(耐沸騰水性が非常に優れる)、浮き・剥がれが認められるが1辺の浮き・剥がれの長さが25mm未満であるものを△(耐沸騰水性が優れる)、1辺の浮き・剥がれの長さが25mm以上のものを×(耐沸騰水性が劣る)とした。
Figure 0005388424
表1に示したとおり、実施例1〜3の水性エマルジョンは、粘度の温度依存性が小さいにもかかわらず、耐水性、耐温水性、耐沸騰水性及び塗工性に優れていることが分かる。
これに対し、完全けん化ポリビニルアルコールを使用した比較例1は、耐水性、耐温水性、耐沸騰水性及び塗工性は良好であるものの、粘度の温度依存性が大きいことが分かる。また、カルボキシル基含有不飽和単量体を使用しない比較例2は、耐水性、耐温水性及び耐沸騰水性が十分に得られず、アミド系単量体を使用しない比較例3は塗工性が十分に得られない。

Claims (3)

  1. けん化度80〜90モル%のポリビニルアルコールの存在下、エチレン、酢酸ビニル、カルボキシル基含有不飽和単量体及び下記一般式(1)で表されるアミド系単量体を共重合して得られる水性エマルジョンであって、前記カルボキシル基含有不飽和単量体を前記酢酸ビニルに対して0.5〜5質量%使用し且つ前記アミド系単量体を前記酢酸ビニルに対して0.5〜5質量%使用することを特徴とする水性エマルジョン。
    CH2=CR1−CONHR2 ・・・一般式(1)
    (式中、R1はH又はCH3、R2はH又はC(CH32 CH 2 COCH3を表す)
  2. 水性エマルジョンの30℃における粘度に対する0℃における粘度の比が5以下であることを特徴とする請求項1に記載の水性エマルジョン。
  3. 請求項1又は2に記載の水性エマルジョンからなることを特徴とする接着剤。
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