JP5387834B2 - 湿式耐火被覆用軽量金属下地金物、この下地金物を使用した鉄骨柱または鉄骨梁の耐火被覆工法、および湿式耐火被覆材の被覆工法 - Google Patents

湿式耐火被覆用軽量金属下地金物、この下地金物を使用した鉄骨柱または鉄骨梁の耐火被覆工法、および湿式耐火被覆材の被覆工法 Download PDF

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本願発明は、湿式耐火被覆材を吹き付ける、または吹き付けた鉄骨柱・鉄骨梁を被覆する仕上げボードまたは仕上げ下地ボードの取付け用下地金物、この下地金物を使用した鉄骨柱・鉄骨梁の耐火被覆工法、および湿式耐火被覆材を被覆する仕上げボードまたは仕上げ下地ボードの取付け工法に関する。
従来から鉄骨柱・鉄骨梁の耐火性を高めるために、その表面を耐火材で被覆することが行われているが、耐火材で被覆する方法としては、耐火ボードで被覆する乾式方法や耐火材を吹き付ける湿式方法がある。
いずれの方法であっても、多くの場合、居住空間においては、鉄骨柱・鉄骨梁の耐火材をさらに仕上げ材で被覆することが行われる。
乾式方法の例として、特開2003−64813号公報に開示の発明がある。この発明は「防犯性能、耐衝撃性、遮音性能及び防耐火性能を改善する簡単な構成の乾式間仕切壁構造を提供する」ことを課題としていて、「乾式工法の間仕切壁は、軽鉄スタッド及び壁面材により形成される。金属成形板がスタッド間空間に配置される。金属成形板は、両側の取付部と、取付部の間に延在する平板部、曲面部又は折曲成形部とから構成され、取付部は、スタッドに固定され、スタッド間空間に延在する」構成により解決を図っている。
この公報では、「柱の耐火被覆が、柱を囲むように配置される。耐火被覆は、角形鋼製スタッドに取付けられた下張り耐火面材及び上張り耐火面材からなり、乾式工法の耐火被覆層を形成する。クロス又は塗装等の内装仕上材料が、上張り耐火面材の室内側表面に施工される」(段落番号〔0016〕の記載)と記載されているように、鉄骨柱の四隅に角形鋼製スタッドを取付け、それに下張り耐火面材および上張り耐火面材からなる2層の耐火被覆材を取付け、さらに、上張り耐火面材にクロスまたは塗装等の内装仕上材料を貼っている。
一方、湿式方法の例として、特開2004−225271号公報に開示の発明がある。この発明は「耐火性に優れると共に、施工効率を向上でき、コスト低減を達成できる耐火被覆構造と、その施工方法を提供する」ことを課題としていて、その解決手段として「鉄骨構造材として鉄骨角柱を乾式耐火被覆材と、半湿式耐火被覆材とを用いて被覆する。鉄骨角柱は、外壁材や構造物に近接する面を乾式耐火被覆材で被覆し、その他の面を半湿式耐火被覆材で被覆する。乾式耐火被覆材は、熱膨張性耐火材料からなるものが好ましい」としている。
この公報では、「鉄骨角柱の残りの3面は半湿式耐火被覆材を吹き付けて被覆した」(段落番号〔0070〕の記載)と記載されているのみであるが、直に湿式耐火被覆材の表面にクロスまたは塗装等の内装仕上材料を貼ることはできず、従来は、例えば特開平08−13746号公報に開示されているような軽量鉄骨で湿式耐火被覆材を囲繞し、その軽量鉄骨にボードを貼った上にクロスまたは塗装等の内装仕上材料を貼るようにしている。
また、湿式方法では、所定の耐火性能を確保するために吹き付けした耐火被覆層の厚さを確保することが重要となる。この耐火被覆層の厚さを確保する発明としては、特開平07−310378号公報に開示のものがある。この発明は「鉄骨部材の耐火被覆構造であって、鉄骨部材の周囲に形成する耐火被覆層の厚さを確保することが容易であり、厚すぎる無駄な被覆層を形成することがなく、かつ吹き付け材料が床に落ちるのを防ぐことができて、全体として被覆層を整然と仕上げることができる耐火被覆構造を提供すること」を目的としていて、その目的を達成するために「鉄骨構造の建物を構成する鉄骨部材を耐火被覆する構造であって、クリップ付耐熱性網材をその鉄骨部材に取り付けて、その鉄骨部材の周囲に吹き付け材による耐火被覆層を形成することからなる鉄骨部材の耐火被覆構造である」構成としている。
特開2003−64813号公報 特開2004−225271号公報 特開平07−310378号公報
しかしながら、前述したように、特開2003−64813号公報に開示の発明は「乾式方法」に属するものであって、これを「湿式方法」に適用することはできない。
そして、「湿式方法」においては、従来、軽量鉄骨で湿式耐火被覆材を囲繞し、その軽量鉄骨にボードを貼った上にクロスまたは塗装等の内装仕上材料を貼るようにしているが、軽量鉄骨の寸法は40mm〜65mmであり、湿式耐火被覆材とのクリアランスおよびボード厚を考慮すると、湿式耐火被覆材と仕上げ面の距離は概ね70mm〜100mm程度となる。また、特開平07−310378号公報に開示の発明では、耐火被覆層の厚さを確保することを目的としているため、湿式耐火被覆材と仕上げ面の距離を縮小するものではない。
そこで、本願発明は、湿式耐火被覆材と仕上げ面の距離を必要最低限にすることができ、要求される耐火被覆層の厚さを確実に確保することができる軽量金属下地金物を提供するとともにこの軽量金属下地金物を使用する鉄骨柱の耐火被覆工法、および湿式耐火被覆材を被覆するボードの取付け工法を提供する。
上記課題を達成するために、本願請求項1に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物は、湿式耐火被覆材が吹付けられる鉄骨柱および/または鉄骨梁の出隅部に並行して添設される断面が略L字で軽量の金属製出隅用アングル部材と、前記鉄骨柱および/または鉄骨梁の入隅部に並行して添設される断面が略L字で軽量の金属製入隅用アングル部材と、前記出隅用アングル部材間および前記出隅用アングル部材(以下、出隅用アングル部材および出隅用アングル部材を総称するときは、単に「アングル部材」という。)との間に直交して架設される断面が略平板状で軽量の金属製繋ぎ部材と、前記アングル部材と前記繋ぎ部材とを固定する軽量の金属製固定部材と、からなり、前記出隅用アングル部材はL字を形成する2つの面の側縁が所定の角度で該L字の挟角が90°側に折り曲げられる出隅用曲折部により出隅用アングル鍔部が形成されるとともに、前記入隅用アングル部材はL字を形成する2つの面のうちの1つの面の側縁が所定の角度で該L字の挟角が90°側または該L字の挟角が270°側に折り曲げられる入隅用曲折部により入隅用アングル鍔部(以下、出隅用アングル鍔部および入隅用アングル鍔部を総称するときは、単に「アングル鍔部」という。)が形成され、前記アングル部材はアングル鍔部を前記鉄骨柱および/または鉄骨梁に向けて前記繋ぎ部材ととも該鉄骨柱および/または鉄骨梁を囲繞するように組み立てられる、ことを特徴としている。
なお、軽量の金属としては、建築工事で使用されるいわゆる軽鉄と称される板厚が0.3mmないし0.6mm程度の薄板の亜鉛メッキ鋼板であることが好ましい。
また、本願請求項2に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物は、請求項1に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物であって、前記所定の角度は前記アングル部材のL字を形成する面と前記アングル鍔部との挟角であって略45°ないし120°である、ことを特徴としている。
そして、本願請求項3に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物は、請求項1または請求項2に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物であって、前記アングル部材のL字を形成する面とアングル鍔部との挟角は90°以下であり、前記固定部材は、その中間部が前記出隅用アングル部材のアングル鍔部に嵌合しその両端部がL字を形成する面に平行に延伸する第1の嵌着部材、その中間部が前記出隅用アングル部材のL字を形成する面と一対の出隅用アングル鍔部を外側から密着するように折り曲げられその両端部がL字を形成する面に平行に延伸する第2の嵌着部材、およびその中間部が前記入隅用アングル部材のL字を形成する面と入隅用アングル鍔部を外側から囲繞するように折り曲げられその両端部の一方の入隅用アングル鍔部側がL字を形成する面に平行に延伸し他方は入隅用アングル部材の縁部を囲繞するように180°に折り曲げられた第3の嵌着部材であり、前記繋ぎ部材の長さ方向に沿った両側縁は略直角以下に内側に折り曲げられ、前記第1の嵌着部材、前記第2の嵌着部材、および前記第3の嵌着部材のL字を形成する面に平行に延伸する部分の外側が前記繋ぎ部材の内側に重ね合わされて係着される、ことを特徴としている。
なお、「内側」および「外側」とは、湿式耐火被覆用軽量金属下地金物を鉄骨柱および/または鉄骨梁に囲繞するように組み立てたときに、鉄骨柱および/または鉄骨梁に向かう側を「内側」といい、その反対側を「外側」という。
さらに、本願請求項4に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物は、請求項3に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物であって、前記第1の嵌着部材、前記第2の嵌着部材、および前記第3の嵌着部材のL字を形成する面に平行に延伸する部分の中間部には延伸方向と直交する方向に前記鉄骨柱および/または鉄骨梁に向けた複数の凸条が形成され、前記繋ぎ部材と前記第1の嵌着部材、前記第2の嵌着部材、および前記第3の嵌着部材の重ね合わされた部分の該繋ぎ部材の内側に折り曲げられた側縁は外部からの押圧により凹み部が形成されて該凹み部と前記凸条が嵌合する、ことを特徴としている。
また、本願請求項5に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物は、請求項3に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物であって、前記第1の嵌着部材、前記第2の嵌着部材、および前記第3の嵌着部材のL字を形成する面に平行に延伸する部分の両側縁は略直角以下に内側に折り曲げられ、重ね合わされた部分の前記繋ぎ部材と前記第1の嵌着部材、前記第2の嵌着部材、および前記第3の嵌着部材の平面部分と折曲部分は互いに密着し、重ね合わされた部分の該繋ぎ部材の内側に折り曲げられた側縁は外部からの押圧により凹み部が形成されて互いに圧着される、ことを特徴としている。
そして、本願請求項6に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物は、請求項3または請求項4に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物であって、前記第1の嵌着部材、前記第2の嵌着部材、および前記第3の嵌着部材のL字を形成する面に平行に延伸する部分はL字を形成する面よりも外側に向けられている、ことを特徴としている。
さらに、本願請求項7に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物は、請求項3に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物であって、前記出隅用アングル部材には該出隅用アングル部材のアングル鍔部間に嵌合する補強部材が所定間隔に嵌着される、ことを特徴としている。
また、本願請求項8に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物は、請求項1または請求項2に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物であって、前記固着部材は該アングル部材と該繋ぎ部材とを着脱自在に挟着する挟着部材であって、該繋ぎ部材の両端部は該アングル部材のL字を形成する面および/または前記アングル鍔部に重ね合わされて該挟着部材により挟着され、前記アングル部材が前記鉄骨柱および/または鉄骨梁に添設されたときに、該アングル部材のL字を形成する面の中間部から前記アングル鍔部にかけて該鉄骨柱および/または鉄骨梁に向けてクランク状に折り曲げられた段差部が形成されている、ことを特徴としている。
そして、本願請求項9に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物は、請求項8に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物であって、前記アングル部材が前記鉄骨柱または鉄骨梁に添設されたときに、前記アングル部材のL字を形成する面の内、前記アングル鍔部を有する面の略中間部には長さ方向に沿って該アングル鍔部側が該鉄骨柱または鉄骨梁に近づくようにクランク状に折り曲げられたアングル面段差部が形成されている、ことを特徴としている。
さらに、本願請求項10に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物は、請求項8または請求項9に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物であって、前記アングル部材が前記鉄骨柱または鉄骨梁に添設されて前記繋ぎ部材が架設されたときに、該繋ぎ部材の中間部の面には長さ方向に沿って断面がU字またはV字の凹溝が該鉄骨柱または鉄骨梁に向けて突設され、および/または該中間部の両側縁または片側縁は該鉄骨柱または鉄骨梁に向けて折り曲げられている、ことを特徴としている。
また、本願請求項11に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物は、請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物であって、前記アングル曲折部には所定間隔でアングル部材の長さ方向にスリットが穿設されてI字状のI字スリットが形成され、前記繋ぎ部材の両端または片端は前記所定の角度と略同一の角度でクランク状に折り曲げられて前記先端面部に続いて曲折面部が形成され、前記I字スリットに該先端面部が挿入されることにより該先端面部はアングル部材のL字を形成する面の裏面に当接するとともに該曲折面部は前記アングル鍔部の表面に当接し、前記先端面部と前記アングル部材のL字を形成する面に重ね合わされた部分、および/または前記曲折面部と前記アングル鍔部とが当接して重ね合わされた部分が前記挟着部材により挟着される、ことを特徴としている。
なお、アングル部材のL字を形成する面の裏面とは、アングル鍔部を形成するためにL字を形成する面の側縁が折り曲げられる方向の面をいい、アングル鍔部の表面とは、アングル部材のL字を形成する面の裏面とは反対側の面をいう。
そして、本願請求項12に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物は、請求項11に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物であって、前記I字スリットの一端は前記アングル部材のL字を形成する面の幅方向にスリットが穿設されてL字状のL字スリットが形成され、
前記先端面部が前記L字スリットの幅方向のスリットから挿入されることにより該先端面部がアングル部材のL字を形成する面に当接し、または該先端面部がアングル部材のL字を形成する面に当接するとともに前記曲折面部が前記アングル鍔部の面に当接する、ことを特徴としている。
さらに、本願請求項13に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物は、請求項11または請求項12に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物であって、前記繋ぎ部材の先端面部と曲折面部を連設する曲折部には一端が開放された繋ぎ部スリットが穿設され、該繋ぎ部材が前記I字スリットまたは前記L字スリットから挿入されたときに該繋ぎ部スリットが前記アングル曲折部に掛合する、ことを特徴としている。
また、本願請求項14に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物は、請求項8ないし請求項13のいずれかに記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物であり、前記挟着部材は第1の挟着部材であって、前記アングル曲折部と前記アングル鍔部の両面を囲繞するように略三角柱状に折り曲げられて形成され、該アングル曲折部および該アングル鍔部の先端縁に対応する曲折部に沿って一端が開放された挟着部スリットが穿設され、前記アングル部材に前記繋ぎ部材が架設されたときに該繋ぎ部材の先端部側縁に前記挟着部スリットが嵌合して挟着される、ことを特徴としている。
そして、本願請求項15に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物は、請求項8ないし請求項13のいずれかに記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物であり、前記挟着部材は第2の挟着部材であって、前記出隅用アングル部材の両側に位置するそれぞれのアングル鍔部の外面を押圧する押圧部と、該第2の挟着部材の該出隅用アングル部材からの抜け出しを防止する抜出防止部と、該出隅用アングル鍔部を内側から押圧して該押圧部の押圧力を保持する押圧保持部と、からなり、前記押圧部が前記アングル鍔部と前記繋ぎ部材とが当接して重ね合わされた部分を押圧して挟着する、ことを特徴としている。
さらに、また、本願請求項16に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物は、請求項1ないし請求項15のいずれかに記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物であって、前記アングル部材が前記鉄骨柱または鉄骨梁に添設されて前記繋ぎ部材が架設されたときに、該繋ぎ部材の中間部はクランク状に折り曲げられて該アングル部材のL字を形成する面と略面一となるように形成されている、ことを特徴としている。
また、本願請求項17に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物は、請求項8ないし請求項15のいずれかに記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物であって、
そして、本願請求項18に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物は、請求項1ないし請求項17のいずれかに記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物であって、前記アングル部材同士は該アングル部材に内嵌されるアングルジョイント部材を介して長手方向に継合される、ことを特徴としている。
さらに、本願請求項19に係る鉄骨柱および鉄骨梁の耐火被覆工法は、請求項1ないし請求項18のいずれかに記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物を使用する鉄骨柱または鉄骨梁の耐火被覆工法であって、ボックス型鉄骨柱またはボックス型鉄骨梁の外周面に対し所定の間隔で対峙する仮想面を想定し、該仮想面同士が交差する出隅部に前記出隅用アングル部材をアングル鍔部が該鉄骨柱または鉄骨梁に対向するように添設し、および該仮想面と壁面とが交差する入隅部に前記入隅用アングル部材をアングル鍔部が該鉄骨柱または鉄骨梁に対向するように添設し、湿式耐火被覆材を前記鉄骨柱または鉄骨梁の外周面に吹付けして、該湿式耐火被覆材の表面は前記仮想面と面一または該仮想面よりも僅かに該鉄骨柱または鉄骨梁寄りとし、仕上げ用ボードまたは仕上げ下地用ボードを前記アングル部材のL字を形成する面に固着して前記湿式耐火被覆材を被覆する、ことを特徴としている。
また、本願請求項20に係る鉄骨柱および鉄骨梁の耐火被覆工法は、請求項19に記載の鉄骨柱または鉄骨梁の耐火被覆工法であって、前記アングル部材には前記繋ぎ部材が架け渡される、ことを特徴としている。
そして、本願請求項21に係る鉄骨柱または鉄骨梁の耐火被覆工法は、請求項19または請求項20に記載の鉄骨柱および鉄骨梁の耐火被覆工法であって、前記湿式耐火被覆材の前記鉄骨柱または鉄骨梁の外周面に対する吹付けは、該鉄骨柱または鉄骨梁に吹付けした該湿式耐火被覆材の表面を所定の密度となるように押圧し、その後、前記アングル部材を定規として該湿式耐火被覆材の表面を掻き落とす、ことを特徴としている。
さらに、本願請求項22に係る湿式耐火被覆材の被覆工法は、請求項1ないし請求項18のいずれかに記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物を使用する湿式耐火被覆材の被覆工法であって、湿式耐火被覆材が吹付けられた鉄骨柱または鉄骨梁の出隅部に該湿式耐火被覆材に当接するように前記出隅用アングル部材を添設し、前記鉄骨柱または鉄骨梁の入隅部に該湿式耐火被覆材に当接するように前記入隅用アングル部材を添設し、その後、仕上げ用ボードまたは仕上げ下地用ボードを前記アングル部材のL字を形成する面に固着して前記湿式耐火被覆材を被覆する、ことを特徴としている。
また、本願請求項23に係る湿式耐火被覆材の被覆工法は、請求項22に記載の湿式耐火被覆材の被覆工法であって、前記アングル部材には前記繋ぎ部材が架け渡される、ことを特徴としている。
本願各請求項に係る発明は上記の構成により以下の効果を奏する。
(1)本願発明に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物(以下、単に「軽量金属下地金物」という。)は、アングル部材を軽量金属下地金物に掛かる応力を負担する主部材とし、繋ぎ部材をアングル部材に掛かる応力を分担する副部材とし、挟着部材を応力の殆ど掛からない付属部材としていて、主部材であるアングル部材はL字のアングル状であって、両側にはアングル鍔部を具えているため剛性が高く、アングル部材同士を補助部材である繋ぎ部材により一体化することにより全体としても剛性が高い枠体となる。
(2)また、アングル部材のL字を形成する面(以下、単に「アングル面」という。)とアングル鍔部との挟角があまりに大きいとアングル鍔部に嵌合する挟着部材の嵌合力が弱くなって、アングル部材から挟着部材が容易に抜け出すようになり、あまりに小さいとアングル部材に対する挟着部材の摺動に力を要るようになる。このため、アングル面とアングル鍔部との挟角の範囲は略45°ないし120°であることが好ましい。
(3)アングル部材と繋ぎ部材とを固定する第1の嵌着部材はアングル部材に内嵌され、また、第2の嵌着部材や第3の嵌着部材はアングル部材に外嵌されるようになっていて、嵌着部材の両端部または片端部が繋ぎ部材の端部に嵌合するようになっているため、アングル部材と繋ぎ部材とは任意の箇所で固定が可能である。このため、アングル部材が立設される足下に不陸や段差があっても繋ぎ部材を水平に取り付けることができる。
(4)嵌着部材のL字を形成する面に平行に延伸する部分(以下、「延伸部分」という。)の中間部には延伸方向と直交する方向に鉄骨柱および/または鉄骨梁に向けた複数の凸条が形成され、または、延伸部分の両側縁は略直角以下に内側に折り曲げられ(以下、「折曲部分」という。)、重ね合わされた繋ぎ部材と第1の嵌着部材、第2の嵌着部材、および第3の嵌着部材の平面部分と折曲部分は互いに密着し、重ね合わされた折り曲げ部分は外部の押圧により互いに圧着されるため、第1の嵌着部材、第2の嵌着部材、および第3の嵌着部材の延伸部分と繋ぎ部材との重ね合わせ部分の長さを任意に変えることができるとともに、圧着により重ね合わせ部分が固定される。このため、アングル部材間を所望の間隔とすることができる。
(5)嵌着部材の延伸部分を、L字を形成する面よりも外側に向けることにより、繋ぎ部材を取り付けたときには、この延伸部分が内側に押されて、嵌着部材がアングル部材を押圧するため、嵌着部材はアングル部材に強固に固定される。
(6)出隅用アングル部材にアングル鍔部間に嵌合する補強部材を所定間隔に嵌着するようにした場合には、アングル部材のねじれに対する抵抗が増すため、ボード張り等の作業がやり易くなる。
(7)アングル面にアングル面段差部を形成した場合には、アングル部材の剛性はさらに高くなるとともに、アングル部材に第1の挟着部材を取り付けたときには第1の挟着部材の面がアングル面よりも鉄骨寄りとなるため、仕上げボードまたは仕上げ下地ボード(以下、単に「ボード」という。)はアングル面に密着するようになる。したがって、アングル面段差部の段差は第1の挟着部材の板厚以上であることが好ましい。
(8)繋ぎ部材の中間部の面に長さ方向に沿って断面がU字またはV字の凹溝を鉄骨柱または鉄骨梁に向けて突設し、および/または中間部の両側縁または片側縁を鉄骨柱または鉄骨梁に向けて折り曲げた場合には、繋ぎ部材の剛性は高くなって、アングル部材同士と繋ぎ部材で一体化した枠体の剛性はさらに高いものとなる。
(9)さらに、繋ぎ部材の中間部をアングル面と面一となるように形成した場合には、この繋ぎ部材の面にもボードが当接して螺着することができるので、ボードはより強固に軽量金属下地金物に固着することができる。
(10)アングル部材と繋ぎ部材との固着は、挟着部材により挟着することにより、いわばワンタッチで行われるため、特別な道具を必要としないばかりか、特別な技能も必要としない。そして、繋ぎ部材の取付けは、アングル部材に予め穿設されたI字スリットまたはL字スリットに繋ぎ部材の両端部を挿入することで行われるため、アングル部材に対する繋ぎ部材の取り付けは容易であり、挟着部材の役割はアングル部材に対する繋ぎ部材のガタツキ防止という補助的なものに過ぎないことになる。とくにL字スリットとした場合にはアングル部材の固定後に繋ぎ部材を容易に取り付けでき、さらに繋ぎ部材の曲折部に穿設されたスリットをアングル曲折部に掛合させる場合には、挟着部材で挟着する前のアングル部材と繋ぎ部材の仮固定の段階であっても、繋ぎ部材がアングル部材から抜け落ちることがない。
(11)さらに、アングル鍔部に幅方向に一端か開放された挿入用スリットを穿設した場合には、この挿入用スリットによりアングル部材に対する挟着部材の取り付けは極めて容易になる。
(12)第1の挟着部材は1枚の平板から形成されており、さらに、後述するように第2の挟着部材も1枚の平板から形成することが可能であるため、その製造コストは極めて低廉になる。
(13)アングル部材をアングルジョイント部材により長手方向に継合するようにした場合には、アングル部材の長さを短くすることができるので、例えば、運搬効率を考慮して1.2mとか1.8mの長さとして、施工現場で所望の長さにすることができる。また、アングル部材の長さ調整も容易である。
(14)本願発明に係る鉄骨柱の耐火被覆工法では、ボックス型鉄骨柱またはボックス型鉄骨梁の外周面に対して所定の間隔で対峙する仮想面を想定し、この仮想面同士が交差する出隅部に出隅用アングル部材を添設し、および/または仮想面と壁面とが交差する入隅部に入隅用アングル部材を添設して、湿式耐火被覆材を出隅用アングル部材および/または入隅用アングル部材の表面まで吹き付けする。このため、この所定の間隔を耐火被覆層の厚さに等しくすれば、要求される耐火被覆層の厚さを確実に確保することができる。また、この出隅用アングル部材および/または入隅用アングル部材にボードを固着するため、いわば湿式耐火被覆材の表面に直にボードが固着される状態となるため、湿式耐火被覆材の表面と仕上げ面の距離をボードの厚さとすることができる。
(15)本願発明に係る湿式耐火被覆材の被覆工法では、湿式耐火被覆材が吹付けられた鉄骨柱または鉄骨梁の出隅部に湿式耐火被覆材に当接するように出隅用アングル部材を添設し、鉄骨柱または鉄骨梁の入隅部に湿式耐火被覆材に当接するように入隅用アングル部材を添設して、その後、アングル部材にボードを固着するため、湿式耐火被覆材と仕上げ面の距離を必要最小限にすることができる。
実施例1に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物を使用した鉄骨柱の耐火被覆工法の平面図である。 第1の嵌着部材を使用した場合の図1におけるA矢視側面図および各部矢視図である。 第2の嵌着部材を使用した場合の図1におけるA矢視側面図および各部矢視図である。 図1におけるアングル部材を2列に並べる場合に使用する第2の嵌着部材の応用例のA矢視側面図である。 図1におけるアングル部材に使用する頂部固定部材、アングルジョイント部材および補強部材の側面図および矢視図である。 図1におけるB矢視側面図および各部矢視図である。 実施例2に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物を使用した鉄骨柱の耐火被覆工法の平面図である。 第1の挟着部材を使用した場合の図5におけるA矢視側面図および各部矢視図である。 第2の挟着部材を使用した場合の図5におけるA矢視側面図および各部矢視図である。 第2の繋ぎ部材を使用した場合の図5におけるB矢視側面図および各部矢視図である。 第3の繋ぎ部材を使用した場合の図5におけるB矢視側面図および各部矢視図である。 第1の挟着部材の平面図および展開図である。 第2の挟着部材の平面図および展開図である。
本発明を実施するための形態に係る実施例1および実施例2について、図1ないし図11に基づいて説明する。
図1ないし図13において、符号11aは実施例1に係る出隅用アングル部材、符号11bは実施例2に係る出隅用アングル部材、符号13aは実施例1に係る入隅用アングル部材、符号13bは実施例2に係る入隅用アングル部材、符号21はアングル曲折部、符号23はアングル鍔部、符号25はL字スリット、符号27はアングル面段差部、符号291は第1のアングル面、符号292は第2のアングル面、符号31aは実施例1に係る繋ぎ部材、符号31b、31cは実施例2に係る第2の繋ぎ部材、符号33は押圧凹部、符号41は先端面部、符号43は曲折面部、符号45は中間部、符号47は凹溝、符号49aは第1の嵌着部材、符号49bは第2の嵌着部材、符号49cは第3の嵌着部材、符号491は凸条、符号493は嵌着部材嵌着子、符号50は第1の挟着部材、符号51は挟着部スリット、符号531は第1の面、符号532は第2の面、符号533は第3の面、符号60は第2の挟着部材、符号61は押圧部、符号63は押圧保持部、符号65は抜出防止部、符号66は頂部固定部材、符号67は補強部材、符号671は補強部材嵌着子、符号68はアングルジョイント部材、符号69は出隅固定用アングル内嵌部材、符号70は入隅固定用アングル内嵌部材、符号71は固定用アングル部材、符号73はボックス型鉄骨柱、符号75は壁、符号77は床面、符号79は湿式耐火被覆材、符号81はボード、である。なお、図8ないし図11では、挟着部材をグレーで示し、図12および図13では、山折り部分を破線で示し、谷折り部分を1点鎖線で示している。
〔湿式耐火被覆用軽量金属下地金物の構成〕
まず、実施例1に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物の構成について、主に、図1ないし図6を基に説明する。
湿式耐火被覆用軽量金属下地金物は、出隅用アングル部材11aと、入隅用アングル部材13aと、出隅用アングル部材11a間あるいは出隅用アングル部材11aと入隅用アングル部材13aとの間に架け渡される繋ぎ部材31aと、アングル部材(出隅用アングル部材11aおよび入隅用アングル部材13a)と繋ぎ部材31aを嵌着する嵌着部材と、から構成されていて、さらに、嵌着部材には、出隅用アングル部材11aに使用される第1の嵌着部材49aまたは第2の嵌着部材49bと、入隅用アングル部材13aに使用される第3の嵌着部材49cがある。また、湿式耐火被覆用軽量金属下地金物の補助部材として、出隅用アングル部材11bおよび入隅用アングル部材13bを鉄骨柱や鉄骨梁に添設するために鉄骨柱、鉄骨梁、コンクリート床面等に固定する出隅固定用アングル内嵌部材69、入隅固定用アングル内嵌部材70や固定用アングル部材71、がある。
出隅用アングル部材11aは横断面がL字のアングル状を呈していて、2つのアングル面の側縁が略45°の挟角となるようにL字を形成する2つの面の挟角90°側に折り曲げられて、折り曲げられた側縁部分がアングル鍔部23となっている。なお、実施例では出隅用アングル部材11aのアングル面の幅を30mmとし、アングル鍔部23の幅を10mmとしている。
入隅用アングル部材13aは横断面がL字のアングル状を呈していて、アングル面の内の1つ面の側縁が略45°の挟角となるようにL字を形成する2つの面の挟角270°側に折り曲げられていて、折り曲げられた側縁部分がアングル鍔部23となっている。
なお、実施例における入隅用アングル部材13aの寸法については、出隅用アングル部材11aと同様である。
繋ぎ部材31aは横長の平板状を呈していて、その長さ方向に沿った両側縁を略直角以下の略45°の挟角となるように内側に折り曲げられ、繋ぎ部材31aをアングル部材に取り付けたときには、この折り曲げ部は鉄骨柱および/または鉄骨梁に対置するようになっている。
第1の嵌着部材49aは1枚の横長の略矩形の平板を折り曲げることにより形成される。すなわち、第1の嵌着部材49aはその中間部が入隅用アングル部材13aの一対のアングル鍔部23、23間に架け渡されその両端部は出隅用アングル部材11aのL字を形成する面に平行に延伸した形状となっている。第1の嵌着部材49aの中間部には外側に向けて複数の嵌着部材嵌着子493が突設されていて、この嵌着部材嵌着子493がアングル鍔部23の側縁に嵌合して第1の嵌着部材49aが出隅用アングル部材11aに嵌着するようになっている。そして、第1の嵌着部材49aの両端部の外側が繋ぎ部材31aの端部の内側に重ね合わされて係着されるようになっているが、この係着方法には2種類ある。なお、第1の嵌着部材49aの両端部は出隅用アングル部材11aのL字を形成する面に平行に延伸しているとしたが、やや外側に開いた角度とすることにより、繋ぎ部材31aを取り付けたときには、この延伸部分が内側に押されて、第1の嵌着部材49aが出隅用アングル部材11aを押圧する。
第1の嵌着部材49aと繋ぎ部材31aの2種類の係着方法は以下の通りである。
(係着方法1)図2に示すように、第1の嵌着部材49aの両端部には、その延伸方向と直交する方向に鉄骨柱および/または鉄骨梁に向けて3本の凸条491が突設されている。そして、繋ぎ部材31aと第1の嵌着部材49aの重ね合わされた部分を繋ぎ部材31aの外部から押圧することにより押圧凹部33が形成されて、押圧凹部33と凸条491が係合する。
(係着方法2)図2は第2の嵌着部材49bを図示しているが、この第2の嵌着部材49bの繋ぎ部材31aに対する係着方法を第1の嵌着部材49aにも適用できる。ここでは、第2の嵌着部材49bを第1の嵌着部材49aに読み替えて説明する。
第1の嵌着部材49aの両端部の両側縁は直角以下(実施例では略45°)に内側に折り曲げられていて、繋ぎ部材31aと第1の嵌着部材49aの重ね合わされた部分では、第1の嵌着部材49aおよび繋ぎ部材31aの平面部分と折曲部分が互いに密着するようになっていて、繋ぎ部材31aの折曲部分を外部から押圧することにより押圧凹部33が形成されて、第1の嵌着部材49aおよび繋ぎ部材31aが係合する。
第2の嵌着部材49bも1枚の横長の略矩形の平板を折り曲げることにより形成される。すなわち、第2の嵌着部材49bを出隅用アングル部材11aに取り付けたときに、出隅用アングル部材11aのL字を形成する面とアングル鍔部23に密着しその両端部はL字を形成する面に平行に延伸した形状となっている。そして、第2の嵌着部材49bの両端部の外側が繋ぎ部材31aの端部の内側に重ね合わされて係着されるようになっているが、この係着方法には第1の嵌着部材49aと同様に2種類ある。なお、図3では、上述した(係着方法2)の場合を図示している。また、両端部を出隅用アングル部材11aのL字を形成する面よりもやや外側に開いた角度とすることにしても良いことは、第1の嵌着部材49aと同様である。
第3の嵌着部材49cもまた横長の略矩形の平板を折り曲げることにより形成される。すなわち、図6に示すように、第3の嵌着部材49cを入隅用アングル部材13aに取り付けたときに、入隅用アングル部材13aのL字を形成する面とアングル鍔部23に密着し、アングル鍔部23側の端部はL字を形成する面に平行に延伸し、他方の端部は入隅用アングル部材13aの縁部を囲繞するように180°に折り曲げられた形状となっている。そして、第3の嵌着部材49cのアングル鍔部23側の端部の外側が繋ぎ部材31aの端部の内側に重ね合わされて係着されるようになっているが、この係着方法には第1の嵌着部材49aと同様に2種類ある。なお、図6では、上述した(係着方法2)の場合を図示している。また、アングル鍔部23側の端部を入隅用アングル部材13aのL字を形成する面よりもやや外側に開いた角度とすることにしても良いことは、第1の嵌着部材49aと同様である。
第1の嵌着部材49a、第2の嵌着部材49bおよび第3の嵌着部材49cの上記構成により、それぞれの端部が繋ぎ部材31aの端部と重ね合わされて外側から嵌着するが、押圧凹部33が形成される以前であれば、この重ね合わされた部分はスライド可能であって、重ね合わせ部分の長さを任意に変えることができる。そして、アングル部材間が所望の間隔となったときに重ね合わせ部分を外部から押圧して押圧凹部33が形成されると、嵌着部材と繋ぎ部材31aの嵌着は確固としたものになる。
ここで、補助部材である頂部固定部材66、補強部材67、アングルジョイント部材68、出隅固定用アングル内嵌部材69、入隅固定用アングル内嵌部材70、固定用アングル部材71、について説明する。
頂部固定部材66は、主に、鉄骨柱および鉄骨梁の周りを囲繞するように組み立てられた湿式耐火被覆用軽量金属下地の取り合い部に使用される金具であり、図5では鉄骨柱に添設される出隅用アングル部材11aの頂部に使用され場合を図示している。
頂部固定部材66はその本体が出隅用アングル部材11aに内嵌めされるように出隅用アングル部材11aのL字を形成する2つの面のアングル鍔部23側とアングル鍔部23に内側から密着するように形成されていて、その上部は外側に折り曲げられて、さらに、折り曲げられた部分は対向して添設される出隅用アングル部材11aや入隅用アングル部材13a方向に延伸している。そして、頂部固定部材66の延伸部分の下側が繋ぎ部材31aの端部の内側(長さ方向に沿った両側縁が略45°となるように折り曲げられた側)に重ね合わされて繋ぎ部材31aに係着されるようになっているが、この係着方法は第1の嵌着部材49aと繋ぎ部材31aの係着方法と同様である。なお、図5では(係着方法1)の場合を図示している。
補強部材67は矩形の平板であって、入隅用アングル部材13aの一対のアングル鍔部23、23間に架け渡されるようになっていて、外側に向けて複数の補強部材嵌着子671が突設されていて、この補強部材嵌着子671がアングル鍔部23の側縁に嵌合して補強部材67が出隅用アングル部材11aに嵌着するようになっている。入隅用アングル部材13aに、例えば、600mm間隔で補強部材67を嵌着させると、入隅用アングル部材13aのねじれ剛性が高くなり、ボード81等の板材の取り付け作業が容易になる。
アングルジョイント部材68は出隅用アングル部材11aおよび後述する出隅用アングル部材11bに使用される。アングルジョイント部材68は出隅用アングル部材11aあるいは出隅用アングル部材11bに内嵌めされるようにアングル部材の2つのアングル面のアングル鍔部23側とアングル鍔部23に内側から密着するように形成されていて、その両端部は直角に折り曲げられて2つのアングル面が形成する挟角方向に延伸している。この延伸部分により、アングルジョイント部材68が出隅用アングル部材11aおよび出隅用アングル部材11bに内嵌めされたときにがたつくことが少なくなる。
出隅固定用アングル内嵌部材69は出隅用アングル部材11a、11bに使用され、入隅固定用アングル内嵌部材70は入隅用アングル部材13a、13bに使用される。出隅固定用アングル内嵌部材69は出隅用アングル部材11a、11bに内嵌めされるようにアングル部材の2つのアングル面のアングル鍔部23側とアングル鍔部23に内側から密着するように形成されていて、下部は折り曲げられて床面77や天井面に当接するようになっている。下部の折り曲げ方向は、図2に示すように外側であっても良く、図3に示すように内側であっても良く、さらには、図6に示すように外側および内側の併用であっても良く、適宜、使用条件によって変えることができる。
また、固定用アングル部材71はアングルをそのまま切り出した形状となっていて、出隅用アングル部材11a、11bあるいは入隅用アングル部材13a、13bのいずれにも使用することができる。
〔湿式耐火被覆用軽量金属下地金物の組み立て〕
つぎに、ボックス型鉄骨柱73周りの実施例1に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物の組み立て手順例を以下に説明する。
(1)出隅用アングル部材11aおよび入隅用アングル部材13aが所望の位置となるように、出隅固定用アングル内嵌部材69および入隅固定用アングル内嵌部材70(固定用アングル部材71を使用することができることは勿論である)を床面77や天井面に固着し、あるいは鉄骨梁に支持させて固定する。出隅固定用アングル内嵌部材69および入隅固定用アングル内嵌部材70の床面77や天井面の固着は、糊着、鋲着および螺着等の周知の手段によることができ、鉄骨梁による支持は溶着や嵌着手段によることができる。
(2)出隅固定用アングル内嵌部材69および入隅固定用アングル内嵌部材70に出隅用アングル部材11aおよび入隅用アングル部材13aを外嵌めして取り付ける。なお、図4に示すように、例えば、設備器具を取り付けるために出隅用アングル部材11aをダブルで添設する必要がある場合には、第2の嵌着部材49bの応用例として、出隅用アングル部材11aのL字を形成する面に密着する部分の1つを略2倍の長さとすることができる。また、使用条件によっては、出隅用アングル部材11aのL字を形成する面に平行に延伸する部分を無しにしても良い。
(3)出隅用アングル部材11aおよび/または入隅用アングル部材13aの所望の位置に第1の嵌着部材49a、第2の嵌着部材49bおよび/または第3の嵌着部材49cを嵌着し、この第1の嵌着部材49a、第2の嵌着部材49bおよび/または第3の嵌着部材49cに繋ぎ部材31aを嵌合させる。そして、アングル部材間が所望の間隔となったときに重ね合わせ部分を外部から押圧して押圧凹部33を形成し、繋ぎ部材31aを固定する。
以上の手順により、ボックス型鉄骨柱73周りに湿式耐火被覆用軽量金属下地金物が組み立てられるが、出隅固定用アングル内嵌部材69および入隅固定用アングル内嵌部材70の床面77等への固着以外は、第1の嵌着部材49a、第2の嵌着部材49bおよび第3の嵌着部材49cのアングル部材への取り付け、そして、第1の嵌着部材49a、第2の嵌着部材49bおよび第3の嵌着部材49cへの繋ぎ部材31aの嵌合がワンタッチで行われるため、特別な道具を必要としないばかりか、極めて短時間で組み立てることができる。
なお、上記の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物の組み立て手順例は、鉄骨柱に対するものであるが、鉄骨梁に対しても同様に行うことができることは勿論である。
〔湿式耐火被覆用軽量金属下地金物の構成〕
つぎに、実施例2に係る湿式耐火被覆用軽量金属下地金物の構成について、図7ないし図13を基に説明する。
湿式耐火被覆用軽量金属下地金物は、出隅用アングル部材11bと、入隅用アングル部材13bと、出隅用アングル部材11b間あるいは出隅用アングル部材11bと入隅用アングル部材13bとの間に架け渡される繋ぎ部材31bおよび/または繋ぎ部材31cと、アングル部材(出隅用アングル部材11bおよび入隅用アングル部材13b)と繋ぎ部材(繋ぎ部材31bおよび繋ぎ部材31c)を挟着する挟着部材と、から構成されていて、さらに、挟着部材には、第1の挟着部材50と第2の挟着部材60がある。また、湿式耐火被覆用軽量金属下地金物の補助部材として、出隅用アングル部材11bおよび入隅用アングル部材13bを鉄骨柱や鉄骨梁に添設するために鉄骨柱、鉄骨梁、コンクリート床面等に固定する固定用アングル部材71がある。
出隅用アングル部材11bは横断面がL字のアングル状を呈していて、2つのアングル面の側縁が略90°の角度でL字を形成する2つの面の挟角90°側に折り曲げられている。そして、この折り曲げにより折り曲げ部分がアングル曲折部21となるとともに、折り曲げられた側縁部分がアングル鍔部23となっている。また、出隅用アングル部材11bの2つのアングル面の中間部には長さ方向に沿ってアングル面段差部27が形成されていて、このアングル面段差部27により、第1のアングル面291および第2のアングル面292が形成される。そして、出隅用アングル部材11bのアングル鍔部23側に位置する第2のアングル面292が出隅用アングル部材11bの内側に位置するようになっている。なお、実施例では出隅用アングル部材11bのアングル面の幅を30mmとし、アングル鍔部23の幅を10mmとしている。
さらに、アングル曲折部21には所定間隔(たとえば、900mmピッチ)で長さ方向にスリットが穿設され、その上端部は幅方向にスリットがアングル面段差部27の近傍まで穿設されて、L字スリット25が形成されるとともに、アングル鍔部23には所定間隔(たとえば、900mmピッチ)で幅方向に一端が開放された挿入用スリット(図示外)が穿設されている。
入隅用アングル部材13bは横断面がL字のアングル状を呈していて、アングル面の内の1つ面の側縁が略90°の角度でL字を形成する2つの面の挟角270°側に折り曲げられている。そして、この折り曲げにより折り曲げ部分がアングル曲折部21となるとともに、折り曲げられた側縁部分がアングル鍔部23となっている。また、入隅用アングル部材13bのアングル面の内、アングル鍔部23が形成された面の中間部には長さ方向に沿ってアングル面段差部27が形成されていて、このアングル面段差部27により、第1のアングル面291および第2のアングル面292が形成される。そして、入隅用アングル部材13bのアングル鍔部23側に位置する第2のアングル面292が入隅用アングル部材13bの外側に位置するようになっている。
なお、実施例における入隅用アングル部材13bの寸法、L字スリット25や挿入用スリット(図示外)の形成、については、出隅用アングル部材11bと同様である。また、実施例では入隅用アングル部材13bのアングル面の内の1つ面の側縁をL字を形成する2つの面の挟角270°側に折り曲げられているが、略90°の角度でL字を形成する2つの面の挟角90°側に折り曲げるようにしても良い。
そして、たとえば、出隅用アングル部材11bと入隅用アングル部材13bを床面77から立設したときには、L字スリット25および挿入用スリット(図示外)の位置は同一レベルとなるようにしている。
繋ぎ部材31bは横長の平板状を呈していて、繋ぎ部材31bの両端部はクランク状に折り曲げられて先端面部41および曲折面部43が形成されている。この先端面部41および曲折面部43の挟角は、アングル曲折部21が成す角度よりも多少小さめの角度としている。このように形成することにより、挟着部材により繋ぎ部材31bの端部が出隅用アングル部材11bまたは入隅用アングル部材13bに押圧されたときに、先端面部41および曲折面部43がそれぞれアングル部材のアングル面およびアングル鍔部23に密着するようになる。また、先端面部41と曲折面部43の折り曲げ部には下部が開放されたスリット(図示外)が穿設されている。
さらに、中間部45の両側は曲折面部43近傍で折り曲げられ、繋ぎ部材31bをアングル部材に取り付けたときに、アングル部材の第1のアングル面291の面と中間部45の面が略面一となっているとともに、中間部45の面には長さ方向に沿って断面がV字の凹溝47が鉄骨柱または鉄骨梁に向けて突設されている。なお、凹溝47は断面がU字であっても良く、あるいは、中間部45の側縁部を鉄骨柱または鉄骨梁方向に略直角に折り曲げて断面の形状をL字状またはコの字状にしても良い。
繋ぎ部材31cは繋ぎ部材31bと略同形であるが、異なるところは、繋ぎ部材31bの両端部はクランク状に折り曲げられて先端面部41および曲折面部43が形成されているが、繋ぎ部材31cでは、片端部のみがクランク状に折り曲げられて先端面部41および曲折面部43が形成されていて、他の端部はクランク状に折り曲げられることなく、そのまま延伸していて先端面部41のみが形成されている点にある。このため、たとえば、鉄骨柱または鉄骨梁に添設したアングル部材間の距離が予定したものと異なる場合であっても、繋ぎ部材31cの他の端部の先端面部41をL字スリット25に挿入し、その挿入長さを変えることによりアングル部材間の距離に対応したものとなる。なお、繋ぎ部材31cの中間部45の形状は繋ぎ部材31bと同一であるので、その説明を省略する。
第1の挟着部材50は1枚の略矩形の平板を折り曲げることにより形成される。すなわち、略矩形の平板を垂直方向に3分割して左側から順に第1の面531、第2の面532、第3の面533としたときに、第1の面531と第2の面532の境界線および第2の面532と第3の面533の境界線に沿って上下方向からスリットが穿設されていて、この4つのスリットが挟着部スリット51を形成している。そして、第1の挟着部材50は第1の面531と第2の面532の境界線に沿って、アングル曲折部21と略同一の角度、すなわち略90°の角度で山折りし、さらに、第2の面532と第3の面533の境界線に沿ってアングル鍔部23を囲繞するように略三角柱状に折り曲げられて形成されていて、第1の面531および第2の面532の上下部分をわずかに谷折りしている。
この第1の挟着部材50の構成により、繋ぎ部材31bおよび繋ぎ部材31cの先端面部41と曲折面部43の折り曲げ部に穿設された図示外のスリットがアングル曲折部21と掛合し、第1の挟着部材50の第2の面532と第3の面533の境界線に沿って穿設されたスリットが曲折面部43と中間部45を連設する部分を挟み込むと、
(1)先端面部41と第2のアングル面292が重なり合った部分が第1の挟着部材50の第1の面531と第3の面533の側縁部(図6における第1の挟着部材50の右辺)に挟まれて挟着され、
(2)曲折面部43とアングル鍔部23が重なり合った部分が第2の面532と第3の面533に挟まれて挟着される。
また、繋ぎ部材31cの先端面部41のみが形成される他の端部の先端面部41に穿設された図示外のスリットがアングル曲折部21と掛合し、第1の挟着部材50の第1の面531と第2の面532の境界線に沿って穿設されたスリットが先端面部41を挟み込むと、
(3)先端面部41と第2のアングル面292が重なり合った部分が第1の挟着部材50の第1の面531と第3の面533の側縁部に挟まれて挟着される。
なお、実施例では、第1の挟着部材50の挟着部スリット51、51、・・に囲まれた第2の面532の部分をわずかに谷折りしているが、さらに、谷折りした部分の先端寄りを山折りしても良い。この構成により、山折りした部分が曲折面部43またはアングル鍔部23の面を確実に押圧することになる。
第2の挟着部材60もまた、1枚の略矩形の平板を折り曲げることにより形成される。すなわち、略矩形の平板の上半分を上辺に平行に略直角に山折りし、さらに先端が略矩形の平板の下半分に略面一となるように略鋭角に谷折りして折り返す。山折りし谷折りした部分を左右両側から切り欠いて、残された部分の幅を左右のアングル鍔部23、23間の幅よりも狭くする。そして、谷折りして折り返された部分を出隅用アングル部材11bの内部に挿入できるような形状とすることにより、押圧保持部63が形成されるが、この押圧保持部63の左右両側がアングル鍔部23を内側から押圧するようになっていて、実施例では押圧保持部63の形状を上辺が短い等辺台形としている。
略矩形の平板の左右の辺に沿い、かつその近傍に下側から切込みを入れ、さらに内側に直角に折れ曲がる切り込みを入れる。この左右の辺に沿う切り込み部分の幅はアングル鍔部23の幅と略同一であるが、縦の切込み間の距離はアングル鍔部23、23間の幅よりも広くし、この直角に切り込んだ終点間の距離は出隅用アングル部材11bの両側のアングル鍔部23、13の間隔よりも狭くなるようにする。そして、切り込みの終点の位置から略45°の角度で直角の切り込み部分を切り落とし、縦の切り込みの終点から切込み間を略直角に山折りすると、この切り落とした部分がアングル鍔部23を囲繞することにより出隅用アングル部材11bからの抜出を防止する抜出防止部65が形成されるが、谷折りした部分は出隅用アングル部材11bの内部に挿入できるような形状としている。さらに、縦の切込みの延長線に沿って左右の辺をわずかな角度で山折りし、山折りした下部をわずかな角度で谷折りすることにより、押圧部61が形成される。
この第2の挟着部材60の構成により、繋ぎ部材31bの先端面部41と曲折面部43の折り曲げ部に穿設された図示外のスリットがアングル曲折部21と掛合し、第2の挟着部材60を出隅用アングル部材11bに挿入して曲折面部43に当接させると、押圧部61が曲折面部43をアングル鍔部23方向に押圧して、繋ぎ部材31bが出隅用アングル部材11bに挟着される。
〔湿式耐火被覆用軽量金属下地金物の組み立て〕
つぎに、ボックス型鉄骨柱73周りの湿式耐火被覆用軽量金属下地金物の組み立て手順例を以下に説明する。
(1)出隅用アングル部材11bおよび入隅用アングル部材13bが所望の位置となるように、固定用アングル部材71を床面77や天井面に固着し、あるいは鉄骨梁に支持させて固定する。固定用アングル部材71の床面77や天井面の固着は、糊着、鋲着および螺着等の周知の手段によることができ、鉄骨梁による支持は溶着や嵌着手段によることができる。
(2)固定用アングル部材71のアングル面に、アングル鍔部23がボックス型鉄骨柱73方向に向くように出隅用アングル部材11bおよび入隅用アングル部材13bのアングル面を密着させて固着する。なお、図1に示すように、入隅用アングル部材13bは主に、ボックス型鉄骨柱73と壁75が形成する入隅部分に使用されるが、アングル鍔部23が形成されていない平滑なアングル面を壁75に当接させて、壁75に固着しても良い。
(3)アングル鍔部23に嵌合させた第1の挟着部材50を上方向または下方向にスライドさせて、第1の挟着部材50の第1の面531と第2の面532の境界線に沿って穿設されたスリットが固定用アングル部材71のアングル面と出隅用アングル部材11bおよび入隅用アングル部材13bのアングル面の重なり合った部分を挟み込むと、当該部分が第1の挟着部材50の第1の面531と第3の面533の側縁部に挟まれて挟着される。
(4)第1の挟着部材50により固定用アングル部材71に固定されたアングル部材間に繋ぎ部材31bまたは繋ぎ部材31cを架け渡す。繋ぎ部材31bまたは繋ぎ部材31cを架け渡しは、L字スリット25の横方向のスリットから先端面部41を挿入して、L字スリット25の長さ方向のスリットに沿って下方向にスライドさせ、先端面部41と曲折面部43の折り曲げ部に穿設されたスリット(図示外)をアングル曲折部21に掛合させることにより行われる。こうして、繋ぎ部材31bまたは繋ぎ部材31cの先端面部41はアングル部材のアングル面に裏側から、すなわちボックス型鉄骨柱73側から密着するとともに、曲折面部43はアングル鍔部23の表面に密着して、アングル部材に仮固定される。
なお、ボックス型鉄骨柱73と壁75の離間距離は、施工誤差により設計図や施工図とは微妙に異なり、出隅用アングル部材11bと入隅用アングル部材13bとの間隔も微妙に異なることになる。このため、出隅用アングル部材11bと入隅用アングル部材13bとの間に架け渡される繋ぎ部材は、先端面部41の挿入長さを変えることにより調整可能となる繋ぎ部材31cが使用される。
(5)アングル鍔部23に穿設された図示外の挿入用スリットを介してアングル部材に第1の挟着部材50または第2の挟着部材60を挿入して下方向にスライドさせ、仮固定された繋ぎ部材31bおよび繋ぎ部材31cの上部に嵌合させて挟着する。
以上の手順により、ボックス型鉄骨柱73周りに湿式耐火被覆用軽量金属下地金物が組み立てられるが、固定用アングル部材71の床面77等への固着以外は、第1の挟着部材50および第2の挟着部材60を介して挟着することによりワンタッチで行われるため、特別な道具を必要としないばかりか、極めて短時間で組み立てることができる。
なお、上記の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物の組み立て手順例は、鉄骨柱に対するものであるが、鉄骨梁に対しても同様に行うことができることは勿論である。
〔鉄骨柱および鉄骨梁の耐火被覆工法〕
つぎに、上記実施例1および実施例2を使用した鉄骨柱または鉄骨梁の耐火被覆工法の手順例を以下に説明する。なお、本願発明に係る耐火被覆工法は、主にボックス型鉄骨柱またはボックス型鉄骨梁を対象としているが、ここでは、ボックス型鉄骨柱73を対象とした場合について説明する。
(1)ボックス型鉄骨柱73の外周面に対し所定の間隔で対峙する仮想面を想定し、この仮想面同士が交差する出隅部に出隅用アングル部材11aまたは出隅用アングル部材11bをアングル鍔部23がボックス型鉄骨柱73に対向するように添設し、仮想面と壁75の面が交差する入隅部に入隅用アングル部材13aまたは入隅用アングル部材13bをアングル鍔部23がボックス型鉄骨柱73に対向するように添設し、さらに、繋ぎ部材31aまたは繋ぎ部材31bおよび繋ぎ部材31cをアングル部間に架け渡す。
なお、この仮想面の所定の間隔は、必要とされる耐火被覆層の厚さよりもわずかに大きくする。また、湿式耐火被覆用軽量金属下地金物の組み立て手順は前述したので、その説明を省略する。
(2)湿式耐火被覆材79をボックス型鉄骨柱73の外周面に吹付けし、湿式耐火被覆材79が所定の密度となるように木ごて等でその表面を押圧して、湿式耐火被覆材79の表面が出隅用アングル部材11a、11bや入隅用アングル部材11a、13b、さらには、繋ぎ部材31a、31b、31cの表面と面一またはその表面よりも僅かにボックス型鉄骨柱73寄りとなるようにする。なお、湿式耐火被覆材79の表面が出隅用アングル部材11a、11bや入隅用アングル部材13a、13bの表面よりも突出している場合は、その表面を掻き落とす。
(3)ボード81を出隅用アングル部材11a、11bおよび入隅用アングル部材13b、13bのアングル面にタッピングビス等で螺着する。さらに、必要に応じて、ボード81の表面にクロス(図示外)を貼る。
以上の手順により、ボックス型鉄骨柱73に耐火被覆が行われるとともに、ボックス型鉄骨柱73周りの仕上げが行われる。
〔湿式耐火被覆材の被覆工法〕
つぎに、上記実施例1および実施例2を使用した湿式耐火被覆材の被覆工法の手順例を、順を追って説明する。なお、本願発明に係る湿式耐火被覆材の被覆工法は主に、鉄骨柱または鉄骨梁を対象としているが、ここでは、鉄骨柱、とくにボックス型鉄骨柱73を対象とした場合について説明する。なお、ボックス型鉄骨柱73に代えて、H型等の鉄骨柱であっても良いことは勿論である。
(1)湿式耐火被覆材79が吹付けられたボックス型鉄骨柱73の出隅部に湿式耐火被覆材79に当接するように出隅用アングル部材11aまたは出隅用アングル部材11bをアングル鍔部23がボックス型鉄骨柱73に対向するようにして添設し、ボックス型鉄骨柱73の入隅部に湿式耐火被覆材79に当接するように入隅用アングル部材13aまたは入隅用アングル部材13bをアングル鍔部23がボックス型鉄骨柱73に対向するように添設し、さらに、繋ぎ部材31aまたは繋ぎ部材31bおよび繋ぎ部材31cをアングル部間に架け渡す。
なお、湿式耐火被覆用軽量金属下地金物の組み立て手順は前述したので、その説明を省略する。
(2)ボード81を出隅用アングル部材11aまたは出隅用アングル部材11b、および出隅用アングル部材11aまたは入隅用アングル部材13bのアングル面にタッピングビス等で螺着する。さらに、必要に応じて、ボード79の表面にクロス(図示外)を貼る。
以上の手順により、湿式耐火被覆材79をボードで被覆して仕上げすることができる。
11a、11b 出隅用アングル部材
13a、13b 入隅用アングル部材
21 アングル曲折部
23 アングル鍔部
25 L字スリット
27 アングル面段差部
31a、31b、31c 繋ぎ部材
33 押圧凹部
41 先端面部
43 曲折面部
45 中間部
47 凹溝
49a 第1の嵌着部材
49b 第2の嵌着部材
49c 第3の嵌着部材
50 第1の挟着部材
51 挟着部スリット
60 第2の挟着部材
61 押圧部
63 押圧保持部
65 抜出防止部
67 補強部材
68 アングルジョイント部材
79 湿式耐火被覆材
81 ボード

Claims (23)

  1. 湿式耐火被覆材が吹付けられる鉄骨柱および/または鉄骨梁の出隅部に並行して添設される断面が略L字で軽量の金属製出隅用アングル部材と、
    前記鉄骨柱および/または鉄骨梁の入隅部に並行して添設される断面が略L字で軽量の金属製入隅用アングル部材と、
    前記出隅用アングル部材間および前記出隅用アングル部材(以下、出隅用アングル部材および出隅用アングル部材を総称するときは、単に「アングル部材」という。)との間に直交して架設される断面が略平板状で軽量の金属製繋ぎ部材と、
    前記アングル部材と前記繋ぎ部材とを固定する軽量の金属製固定部材と、からなり、
    前記出隅用アングル部材はL字を形成する2つの面の側縁が所定の角度で該L字の挟角が90°側に折り曲げられる出隅用曲折部により出隅用アングル鍔部が形成されるとともに、前記入隅用アングル部材はL字を形成する2つの面のうちの1つの面の側縁が所定の角度で該L字の挟角が90°側または該L字の挟角が270°側に折り曲げられる入隅用曲折部により入隅用アングル鍔部(以下、出隅用アングル鍔部および入隅用アングル鍔部を総称するときは、単に「アングル鍔部」という。)が形成され、
    前記アングル部材はアングル鍔部を前記鉄骨柱および/または鉄骨梁に向けて前記繋ぎ部材ととも該鉄骨柱および/または鉄骨梁を囲繞するように組み立てられる、ことを特徴とする湿式耐火被覆用軽量金属下地金物。
  2. 前記所定の角度は前記アングル部材のL字を形成する面と前記アングル鍔部との挟角であって略45°ないし120°である、ことを特徴とする請求項1に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物。
  3. 前記アングル部材のL字を形成する面とアングル鍔部との挟角は90°以下であり、
    前記固定部材は、その中間部が前記出隅用アングル部材のアングル鍔部に嵌合しその両端部がL字を形成する面に平行に延伸する第1の嵌着部材、その中間部が前記出隅用アングル部材のL字を形成する面と一対の出隅用アングル鍔部を外側から密着するように折り曲げられその両端部がL字を形成する面に平行に延伸する第2の嵌着部材、およびその中間部が前記入隅用アングル部材のL字を形成する面と入隅用アングル鍔部を外側から囲繞するように折り曲げられその両端部の一方の入隅用アングル鍔部側がL字を形成する面に平行に延伸し他方は入隅用アングル部材の縁部を囲繞するように180°に折り曲げられた第3の嵌着部材であり、
    前記繋ぎ部材の長さ方向に沿った両側縁は略直角以下に内側に折り曲げられ、
    前記第1の嵌着部材、前記第2の嵌着部材、および前記第3の嵌着部材のL字を形成する面に平行に延伸する部分の外側が前記繋ぎ部材の内側に重ね合わされて係着される、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物。
  4. 前記第1の嵌着部材、前記第2の嵌着部材、および前記第3の嵌着部材のL字を形成する面に平行に延伸する部分の中間部には延伸方向と直交する方向に前記鉄骨柱および/または鉄骨梁に向けた複数の凸条が形成され、
    前記繋ぎ部材と前記第1の嵌着部材、前記第2の嵌着部材、および前記第3の嵌着部材の重ね合わされた部分の該繋ぎ部材の内側に折り曲げられた側縁は外部からの押圧により凹み部が形成されて該凹み部と前記凸条が嵌合する、ことを特徴とする請求項3に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物。
  5. 前記第1の嵌着部材、前記第2の嵌着部材、および前記第3の嵌着部材のL字を形成する面に平行に延伸する部分の両側縁は略直角以下に内側に折り曲げられ、
    重ね合わされた部分の前記繋ぎ部材と前記第1の嵌着部材、前記第2の嵌着部材、および前記第3の嵌着部材の平面部分と折曲部分は互いに密着し、重ね合わされた部分の該繋ぎ部材の内側に折り曲げられた側縁は外部からの押圧により凹み部が形成されて互いに圧着される、ことを特徴とする請求項3に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物。
  6. 前記第1の嵌着部材、前記第2の嵌着部材、および前記第3の嵌着部材のL字を形成する面に平行に延伸する部分はL字を形成する面よりも外側に向けられている、ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物。
  7. 前記出隅用アングル部材には該出隅用アングル部材のアングル鍔部間に嵌合する補強部材が所定間隔に嵌着される、ことを特徴とする請求項3に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物。
  8. 前記固着部材は該アングル部材と該繋ぎ部材とを着脱自在に挟着する挟着部材であって、該繋ぎ部材の両端部は該アングル部材のL字を形成する面および/または前記アングル鍔部に重ね合わされて該挟着部材により挟着され、
    前記アングル部材が前記鉄骨柱および/または鉄骨梁に添設されたときに、該アングル部材のL字を形成する面の中間部から前記アングル鍔部にかけて該鉄骨柱および/または鉄骨梁に向けてクランク状に折り曲げられた段差部が形成されている、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物。
  9. 前記アングル部材が前記鉄骨柱または鉄骨梁に添設されたときに、前記アングル部材のL字を形成する面の内、前記アングル鍔部を有する面の略中間部には長さ方向に沿って該アングル鍔部側が該鉄骨柱または鉄骨梁に近づくようにクランク状に折り曲げられたアングル面段差部が形成されている、ことを特徴とする請求項8に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物。
  10. 前記アングル部材が前記鉄骨柱または鉄骨梁に添設されて前記繋ぎ部材が架設されたときに、該繋ぎ部材の中間部の面には長さ方向に沿って断面がU字またはV字の凹溝が該鉄骨柱または鉄骨梁に向けて突設され、および/または該中間部の両側縁または片側縁は該鉄骨柱または鉄骨梁に向けて折り曲げられている、ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物。
  11. 前記アングル曲折部には所定間隔でアングル部材の長さ方向にスリットが穿設されてI字状のI字スリットが形成され、
    前記繋ぎ部材の両端または片端は前記所定の角度と略同一の角度でクランク状に折り曲げられて前記先端面部に続いて曲折面部が形成され、前記I字スリットに該先端面部が挿入されることにより該先端面部はアングル部材のL字を形成する面の裏面に当接するとともに該曲折面部は前記アングル鍔部の表面に当接し、
    前記先端面部と前記アングル部材のL字を形成する面に重ね合わされた部分、および/または前記曲折面部と前記アングル鍔部とが当接して重ね合わされた部分が前記挟着部材により挟着される、ことを特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物。
  12. 前記I字スリットの一端は前記アングル部材のL字を形成する面の幅方向にスリットが穿設されてL字状のL字スリットが形成され、
    前記先端面部が前記L字スリットの幅方向のスリットから挿入されることにより該先端面部がアングル部材のL字を形成する面に当接し、または該先端面部がアングル部材のL字を形成する面に当接するとともに前記曲折面部が前記アングル鍔部の面に当接する、ことを特徴とする請求項11に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物。
  13. 前記繋ぎ部材の先端面部と曲折面部を連設する曲折部には一端が開放された繋ぎ部スリットが穿設され、該繋ぎ部材が前記I字スリットまたは前記L字スリットから挿入されたときに該繋ぎ部スリットが前記アングル曲折部に掛合する、ことを特徴とする請求項11または請求項12に記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物。
  14. 前記挟着部材は第1の挟着部材であって、前記アングル曲折部と前記アングル鍔部の両面を囲繞するように略三角柱状に折り曲げられて形成され、該アングル曲折部および該アングル鍔部の先端縁に対応する曲折部に沿って一端が開放された挟着部スリットが穿設され、
    前記アングル部材に前記繋ぎ部材が架設されたときに該繋ぎ部材の先端部側縁に前記挟着部スリットが嵌合して挟着される、ことを特徴とする請求項8ないし請求項13のいずれかに記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物。
  15. 前記挟着部材は第2の挟着部材であって、前記出隅用アングル部材の両側に位置するそれぞれのアングル鍔部の外面を押圧する押圧部と、該第2の挟着部材の該出隅用アングル部材からの抜け出しを防止する抜出防止部と、該出隅用アングル鍔部を内側から押圧して該押圧部の押圧力を保持する押圧保持部と、からなり、
    前記押圧部が前記アングル鍔部と前記繋ぎ部材とが当接して重ね合わされた部分を押圧して挟着する、ことを特徴とする請求項8ないし請求項13のいずれかに記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物。
  16. 前記アングル鍔部には幅方向に一端か開放された挿入用スリットが所定間隔に穿設されて、該挿入用スリットを介して前記挟着部材が前記アングル部材に摺動自在に取付けられる、ことを特徴とする請求項8ないし請求項15のいずれかに記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物。
  17. 前記アングル部材が前記鉄骨柱または鉄骨梁に添設されて前記繋ぎ部材が架設されたときに、該繋ぎ部材の中間部は該アングル部材のL字を形成する面と略面一となるように形成されている、ことを特徴とする請求項1ないし請求項16のいずれかに記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物。
  18. 前記アングル部材同士は該アングル部材に内嵌されるアングルジョイント部材を介して長手方向に継合される、ことを特徴とする請求項1ないし請求項17のいずれかに記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物。
  19. 請求項1ないし請求項18のいずれかに記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物を使用する鉄骨柱または鉄骨梁の耐火被覆工法であって、
    ボックス型鉄骨柱またはボックス型鉄骨梁の外周面に対し所定の間隔で対峙する仮想面を想定し、該仮想面同士が交差する出隅部に前記出隅用アングル部材をアングル鍔部が該鉄骨柱または鉄骨梁に対向するように添設し、および該仮想面と壁面とが交差する入隅部に前記入隅用アングル部材をアングル鍔部が該鉄骨柱または鉄骨梁に対向するように添設し、
    湿式耐火被覆材を前記鉄骨柱または鉄骨梁の外周面に吹付けして、該湿式耐火被覆材の表面は前記仮想面と面一または該仮想面よりも僅かに該鉄骨柱または鉄骨梁寄りとし、
    仕上げ用ボードまたは仕上げ下地用ボードを前記アングル部材のL字を形成する面に固着して前記湿式耐火被覆材を被覆する、ことを特徴とする鉄骨柱または鉄骨梁の耐火被覆工法。
  20. 前記アングル部材には前記繋ぎ部材が架け渡される、ことを特徴とする請求項19に記載の鉄骨柱または鉄骨梁の耐火被覆工法。
  21. 前記湿式耐火被覆材の前記鉄骨柱または鉄骨梁の外周面に対する吹付けは、該鉄骨柱または鉄骨梁に吹付けした該湿式耐火被覆材の表面を所定の密度となるように押圧し、
    その後、前記アングル部材を定規として該湿式耐火被覆材の表面を掻き落とす、ことを特徴とする請求項19または請求項20に記載の鉄骨柱または鉄骨梁の耐火被覆工法。
  22. 請求項1ないし請求項18のいずれかに記載の湿式耐火被覆用軽量金属下地金物を使用する湿式耐火被覆材の被覆工法であって、
    湿式耐火被覆材が吹付けられた鉄骨柱または鉄骨梁の出隅部に該湿式耐火被覆材に当接するように前記出隅用アングル部材を添設し、
    前記鉄骨柱または鉄骨梁の入隅部に該湿式耐火被覆材に当接するように前記入隅用アングル部材を添設し、
    その後、仕上げ用ボードまたは仕上げ下地用ボードを前記アングル部材のL字を形成する面に固着して前記湿式耐火被覆材を被覆する、ことを特徴とする湿式耐火被覆材の被覆工法。
  23. 前記アングル部材には前記繋ぎ部材が架け渡される、ことを特徴とする請求項22に記載の湿式耐火被覆材の被覆工法。
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