JP5387593B2 - ディファレンシャル装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ディファレンシャル装置に関し、さらに詳しくは、デフ・ケースとリング・ギアとの溶接部の破損を効果的に抑制できるディファレンシャル装置に関する。
ディファレンシャル装置は、一般に、ギア群を収容するデフ・ケースと、このデフ・ケースに嵌め合わされて配置されるリング・ギアとを備えており、これらのデフ・ケースおよびリング・ギアがドライブ・シャフトを軸として回転可能に支持されている。また、近年では、デフ・ケースとリング・ギアとが溶接により一体化されている。かかる構成を採用する従来のディファレンシャル装置として、特許文献1に記載される技術が知られている。
特開2007−192326号公報
ここで、近年では、リング・ギアがはすば歯車から成る場合がある。かかる構成では、はすば歯車の捩れ角に起因するスラスト荷重(はすば歯車特有のスラスト荷重)がリング・ギアに作用するため、デフ・ケースとリング・ギアとの溶接部に破損(例えば、溶接の剥離)が生じるおそれがある。
そこで、この発明は、上記に鑑みてされたものであって、デフ・ケースとリング・ギアとの溶接部の破損を効果的に抑制できるディファレンシャル装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかるディファレンシャル装置は、ギア群を収容するデフ・ケースと、前記デフ・ケースに嵌め合わされて配置されるリング・ギアとを備えると共に、前記デフ・ケースおよび前記リング・ギアがドライブ・シャフトを軸として回転可能に支持されて成るディファレンシャル装置であって、前記リング・ギアが環状構造を有するはすば歯車から成り、且つ、前記リング・ギアが前記デフ・ケースに対して前記ドライブ・シャフトの軸方向から当接すると共に、前記リング・ギアと前記デフ・ケースとの当接部にて、前記リング・ギアの径方向外側から溶接され、前記リング・ギアは、ギア部を外周に有すると共に、前記デフ・ケースに嵌め合わされる嵌合部を内周に有し、前記ギア部と前記嵌合部とを連結する環状の環状部を有し、前記ギア部は、前記ドライブ・シャフトの軸方向の両方向にスラスト荷重が作用するものであり、径方向において前記デフ・ケースよりも突出することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、この発明にかかるディファレンシャル装置は、ギア群を収容するデフ・ケースと、前記デフ・ケースに嵌め合わされて配置されるリング・ギアとを備えると共に、前記デフ・ケースおよび前記リング・ギアがドライブ・シャフトを軸として回転可能に支持されて成るディファレンシャル装置であって、前記リング・ギアが環状構造を有するはすば歯車から成り、且つ、前記リング・ギアが前記デフ・ケースに対して前記ドライブ・シャフトの軸方向から当接すると共に、前記リング・ギアと前記デフ・ケースとの当接部にて、前記リング・ギアの径方向外側から溶接され、前記リング・ギアは、ギア部を外周に有すると共に、前記デフ・ケースに嵌め合わされる嵌合部を内周に有し、前記ギア部は、前記ドライブ・シャフトの軸方向の両方向にスラスト荷重が作用するものであり、径方向において前記デフ・ケースよりも突出することを特徴とする。
また、上記ディファレンシャル装置において、前記リング・ギアは、前記ギア部と前記嵌合部とを連結する環状の環状部を有することが好ましい。
また、上記ディファレンシャル装置において、前記環状部は、前記デフ・ケースとは当接してないことが好ましい。
このディファレンシャル装置では、リング・ギアがデフ・ケースに対してドライブ・シャフトの軸方向から当接し、また、リング・ギアとデフ・ケースとの当接部にて溶接される。かかる構成では、リング・ギアに対してドライブ・シャフトの軸方向かつデフ・ケースとの当接部に向かう方向にスラスト荷重が作用したときに、溶接部の位置にスラスト曲げ応力が発生し難い。これにより、溶接部の強度が確保されて、溶接部の破損(例えば、溶接の剥離)が抑制される利点がある。
この発明にかかるディファレンシャル装置では、リング・ギアがはすば歯車から成るときに、リング・ギアがデフ・ケースに対してドライブ・シャフトの軸方向から当接し、また、ドライブ・シャフトの軸方向にかかるリング・ギアとデフ・ケースとの当接部にてリング・ギアとデフ・ケースとが溶接される。かかる構成では、リング・ギアに対してドライブ・シャフトの軸方向かつデフ・ケースとの当接部に向かう方向にスラスト荷重が作用したときに、溶接部の位置にスラスト曲げ応力が発生し難い。これにより、溶接部の強度が確保されて、溶接部の破損(例えば、溶接の剥離)が抑制される利点がある。
図1は、この発明の実施例1にかかるディファレンシャル装置を示す構成図である。 図2は、図1に記載したディファレンシャル装置の溶接部を示す拡大図である。 図3は、図1に記載したディファレンシャル装置の作用を示す説明図である。 図4は、図1に記載したディファレンシャル装置の作用を示す説明図である。 図5は、図1に記載したディファレンシャル装置の溶接部および当接部を示す説明図である。 図6は、図1に記載したディファレンシャル装置の探傷検査時を示す説明図である。 図7は、図1に記載したディファレンシャル装置の変形例を示す説明図である。 図8は、図1に記載したディファレンシャル装置の変形例を示す説明図である。 図9は、この発明の実施例2にかかるディファレンシャル装置を示す構成図である。 図10は、図9に記載したディファレンシャル装置の作用を示す説明図である。 図11は、図9に記載したディファレンシャル装置の作用を示す説明図である。 図12は、図9に記載したディファレンシャル装置の変形例を示す説明図である。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施例の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施例に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
図1は、この発明の実施例1にかかるディファレンシャル装置を示す構成図である。図2は、図1に記載したディファレンシャル装置の溶接部を示す拡大図である。図3および図4は、図1に記載したディファレンシャル装置の作用を示す説明図である。図5は、図1に記載したディファレンシャル装置の溶接部および当接部を示す説明図である。図6は、図1に記載したディファレンシャル装置の探傷検査時を示す説明図である。図7および図8は、図1に記載したディファレンシャル装置の変形例を示す説明図である。
[ディファレンシャル装置]
ディファレンシャル装置1は、例えば、自動車などの車両に適用され、エンジンにて発生した動力をドライブ・シャフトに伝達する機能を有する。このディファレンシャル装置1は、デフ・ケース2と、リング・ギア(デフ・リング)3と、ピニオン・ギア4およびサイド・ギア5と、ピニオン・シャフト6と、これらを収容するハウジング7とを含んで構成される(図1参照)。
デフ・ケース2は、ギア群(ピニオン・ギア4およびサイド・ギア5)を収容するケースである。このデフ・ケース2は、ハウジング7内にて一対の軸受81、82により両端部22、23を支持されて、ドライブ・シャフト(油溝部10を通ってサイド・ギア5に接続されている)を軸として回転できる。なお、この実施例では、軸受81、82がテーパ・ベアリングにより構成されているが、これに限らず、軸受81、82が玉軸受により構成されても良い。リング・ギア3は、デフ・ケース2に組み付けられて連結され、ドライブ・シャフトを軸としてデフ・ケース2と共に回転する。また、リング・ギア3は、エンジン側のドライブ・ピニオン(図示省略)と噛み合う。このリング・ギア3とデフ・ケース2との連結構造については、後述する。ピニオン・ギア4およびサイド・ギア5は、デフ・ケース2内に収容され、相互に噛み合わされて配置される。ピニオン・シャフト6は、デフ・ケース2に設けられたシャフト用挿入孔25に挿入されて、デフ・ケース2とピニオン・ギア4とを連結する。これにより、デフ・ケース2とピニオン・ギア4とが一体となって回転する。サイド・ギア5は、ドライブ・シャフトに嵌め込まれて固定される。
このディファレンシャル装置1では、まず、エンジンにて発生した動力がリング・ギア3に伝達され、リング・ギア3とデフ・ケース2とがドライブ・シャフトを軸として一体となって回転する。すると、デフ・ケース2と共にピニオン・ギア4が回転し、このピニオン・ギア4の回転がサイド・ギア5を介してドライブ・シャフトに伝達される。これにより、エンジンからの動力がドライブ・シャフトに伝達されてドライブ・シャフトが回転する。
[リング・ギアとデフ・ケースとの連結構造]
ここで、この実施例では、デフ・ケース2とリング・ギア3とが以下の連結構造により連結されている(図1および図2参照)。まず、デフ・ケース2が、ギア群(ピニオン・ギア4およびサイド・ギア5)を収容する本体部21と、この本体部21の両端部からドライブ・シャフトに沿ってそれぞれ延出する円筒形状の端部22、23とを有している。また、リング・ギア3が環状構造を有するはすば歯車により構成されており、その外周にギア部31を有すると共にその内周に嵌合部32を有している。そして、リング・ギア3の嵌合部32とデフ・ケース2の一方の端部22とが圧入により嵌め合わされることにより、リング・ギア3がデフ・ケース2に組み付けられている。また、リング・ギア3の嵌合部32とデフ・ケース2の本体部21とが当接することにより、リング・ギア3の位置決めが行われている。また、リング・ギア3のギア部31とエンジン側のドライブ・ピニオンとが噛み合わされている。また、軸受81がデフ・ケース2の端部22に圧入により嵌め合わされ、この軸受81のインナーレースとデフ・ケース2の本体部21との間にリング・ギア3の嵌合部32が挟み込まれて保持されている。また、軸受81のアウターレースがハウジング7に保持されて、軸受81が固定されている。
また、リング・ギア3の嵌合部32とデフ・ケース2の本体部21とが、これらの当接部にて溶接される(図2参照)。例えば、この実施例では、リング・ギア3の嵌合部32がドライブ・シャフトの軸方向からデフ・ケース2の一方の端部22の外周に嵌め合わされている。また、リング・ギア31の組み付け状態にて、リング・ギア3がデフ・ケース2の本体部21に対してドライブ・シャフトの軸方向から当接している。そして、リング・ギア3とデフ・ケース2の本体部21とがドライブ・シャフトの軸方向にかかる当接部にて溶接されている(溶接部W)。これにより、リング・ギア3とデフ・ケース2とが固着されて一体化されている。なお、溶接部Wは、レーザー溶接により形成されることが好ましいが、その他の溶接方法により形成されても良い。また、リング・ギア3の外周方向から溶接が行われる。
このディファレンシャル装置1では、エンジン稼働時にて、はすば歯車の捩れ角に起因するスラスト荷重(はすば歯車特有のスラスト荷重)がリング・ギア3に作用する(図3および図4参照)。このとき、リング・ギア3とデフ・ケース2との溶接部Wが上記の位置にあるので、溶接部Wの破損が抑制される。
例えば、(1)ドライブ・シャフトの軸方向かつデフ・ケース2の本体部21の方向へのスラスト荷重Pthがリング・ギア3に作用すると、反対側の軸受82からの反力F1がリング・ギア3に作用する(図3参照)。このとき、デフ・ケース2の本体部21がリング・ギア3の嵌合部32をドライブ・シャフトの軸方向から支持するので、リング・ギア3の嵌合部32とデフ・ケース2の本体部21との当接部には、スラスト曲げ応力が発生し難い。したがって、溶接部Wの破損が生じ難い。
また、(2)ドライブ・シャフトの軸方向かつデフ・ケース2の端部22の方向へのスラスト荷重Pthがリング・ギア3に作用すると、同一側の軸受81からの反力F2がリング・ギア3に作用する(図4参照)。このとき、軸受け81がリング・ギア3の嵌合部32をドライブ・シャフトの軸方向から支持するので、リング・ギア3の嵌合部32と軸受81との当接部には、スラスト曲げ応力が発生し難い。したがって、溶接部Wの破損が生じ難い。
[効果]
以上説明したように、このディファレンシャル装置1では、リング・ギア3がはすば歯車から成るときに、リング・ギア3がデフ・ケース2に対してドライブ・シャフトの軸方向から当接し、また、ドライブ・シャフトの軸方向にかかるリング・ギア3とデフ・ケース2との当接部にてリング・ギア3とデフ・ケース2とが溶接される(図2参照)。かかる構成では、リング・ギア3に対してドライブ・シャフトの軸方向かつデフ・ケース2との当接部に向かう方向(デフ・ケース2の本体部21に向かう方向)にスラスト荷重Pthが作用したときに、溶接部Wの位置にスラスト曲げ応力が発生し難い(図3参照)。これにより、溶接部Wの強度が確保されて、溶接部Wの破損(例えば、溶接の剥離)が抑制される利点がある。また、これにより、溶接部Wの強度を確保するための肉厚化(リング・ギアあるいはデフ・ケースの肉厚化)が不要となるので、装置の軽量化が可能となる利点がある。また、かかる構成では、溶接部Wにおける溶接の溶け込み深さを短くできるので、溶接機のコストを低減できる利点がある。
また、このディファレンシャル装置1では、上記のように、デフ・ケース2がギア群4、5を収容する本体部21と、この本体部21の両側からドライブ・シャフトに沿ってそれぞれ延出する端部22、23とを有する(図1および図2参照)。そして、リング・ギア3がデフ・ケース2の一方の端部22の外周に嵌め合わされて配置される。このとき、リング・ギア3がデフ・ケース2の本体部21に対してドライブ・シャフトの軸方向から当接する。また、リング・ギア3とデフ・ケース2の本体部21とがドライブ・シャフトの軸方向にかかる当接部にて溶接される。これにより、リング・ギア3とデフ・ケース2との溶接部Wの位置が適正化されて、溶接部Wの強度が確保されている。
また、このディファレンシャル装置1では、ドライブ・シャフトの軸方向からリング・ギア3に当接してリング・ギア3をデフ・ケース2との間に挟み込む軸受81が配置される(図2参照)。かかる構成では、リング・ギア3に対してドライブ・シャフトの軸方向かつ軸受81との当接部に向かう方向(デフ・ケース2の端部22に向かう方向)にスラスト荷重Pthが作用したときに、溶接部Wの位置にスラスト曲げ応力が発生し難い(図4参照)。これにより、溶接部Wの強度が確保される利点がある。
[溶接部の径方向位置]
ここで、ドライブ・シャフトの径方向にかかる位置を径方向位置と呼ぶ。このとき、このディファレンシャル装置1では、リング・ギア3とデフ・ケース2との溶接部Wの径方向位置Rwと、リング・ギア3と軸受81との当接部の径方向位置RxとがRw<Rxの関係を有することが好ましい(図5参照)。かかる構成では、溶接部Wの径方向位置Rwがリング・ギア3と軸受81との当接部の径方向位置Rxに対して適正化されるので、リング・ギア3に対してドライブ・シャフトの軸方向かつ軸受81との当接部に向かう方向へのスラスト荷重Pthが作用したときに、このスラスト荷重Pthが溶接部Wの径方向位置Rwよりもリング・ギア3の径方向外側にて支持される(図4参照)。これにより、溶接部Wにおけるスラスト曲げ応力の発生が抑制されて、溶接部Wの強度が確保される利点がある。
例えば、この実施例1では、上記のように、リング・ギア3の嵌合部32とデフ・ケース2の本体部21との当接部が溶接されており、また、このリング・ギア3の嵌合部32が軸受81のインナーレースとデフ・ケース2の本体部21との間にドライブ・シャフトの軸方向から挟み込まれて保持されている(図2参照)。このとき、溶接部Wの径方向内側端部における径方向位置Rwがリング・ギア3と軸受81との当接部の径方向外側端部における径方向位置Rxよりもドライブ・シャフトの径方向に対して内側に位置するように構成されている。これにより、溶接部Wの強度が確保されている。また、溶接部Wの径方向位置Rwと当接部の径方向位置Rxとの関係は、荷重負荷時にて溶接部Wを引き剥がす方向に作用するスラスト曲げ応力を考慮して設定されている。
[溶接部の検査]
また、このディファレンシャル装置1では、ドライブ・シャフトの軸方向に位置するリング・ギア3の両面(前面および背面)のうちリング・ギア3とデフ・ケース2との溶接部Wに対して反対側に位置する面に、平面加工が施されることが好ましい(図6参照)。すなわち、リング・ギア3は、ドライブ・シャフトの軸方向に位置する両面のうち一方の面にてデフ・ケース2に当接して溶接され、他方の面にて平面加工が施される。ディファレンシャル装置1の製造時あるいは事後的なメンテナンス時には、検査プローブPが用いられて、リング・ギア3とデフ・ケース2との溶接部Wの探傷検査(例えば、超音波探傷検査)が行われる。このとき、リング・ギア3の両面のうちデフ・ケース2との溶接部Wに対して反対側に位置する面に平面加工が施されているので、検査プローブPの押し当て面が適正に確保される。これにより、溶接部Wの検査が適正に行われる利点がある。また、かかる構成では、例えば、デフ・ケース2が側面にリブ(図示省略)を有するときに、このリブに邪魔されることなく溶接部Wの検査をリング・ギア3の全周に渡って容易に行い得る利点がある。
例えば、この実施例では、リング・ギア3が環状構造を有しており、その内周に嵌合部32が形成されている(図2および図6参照)。そして、この嵌合部32がデフ・ケース2の端部22に圧入されて嵌め合わされ、また、デフ・ケース2の本体部21にドライブ・シャフトの軸方向から当接して位置決めされる。そして、この嵌合部32とデフ・ケース2の本体部21とが溶接されて、リング・ギア3がデフ・ケース2に固定されている。このとき、この嵌合部32の両面(ドライブ・シャフトの軸方向に位置する両面)のうちデフ・ケース2との溶接部Wに対して反対側に位置する面に、平面加工が施されている。この平面加工は、鋳造されたリング・ギア3に対して機械加工により行われる。また、リング・ギア3とデフ・ケース2とはリング・ギア3の全周に渡って溶接されており、この溶接範囲に合わせて、嵌合部32の全周に渡って平面加工が施されている。なお、軸受81は、この嵌合部32の平面加工が施された面にドライブ・シャフトの軸方向からインナーレースを当接させて、リング・ギア3をデフ・ケース2との間に挟み込んで配置される(図2参照)。したがって、嵌合部32に平面加工が施されることにより、軸受81のインナーレースの当接面が適正に確保されている。
[溶接部とピン挿入孔との位置関係]
また、このディファレンシャル装置1では、上記のように、デフ・ケース2内にピニオン・シャフト6が配置される(図7および図8参照)。このピニオン・シャフト6は、デフ・ケース2に設けられたシャフト用挿入孔25に挿入されて、デフ・ケース2とピニオン・ギア4とを連結する。これにより、デフ・ケース2とピニオン・ギア4とが一体となって回転する。また、ピニオン・シャフト6は、デフ・ケース2に対して固定ピン9を介して固定される。固定ピン9は、デフ・ケース2に設けられたピン挿入孔26に挿入されてピニオン・シャフト6に差し込まれる。これにより、シャフト用挿入孔25からのピニオン・シャフト6の抜けが防止される。
ここで、このディファレンシャル装置1では、リング・ギア3がピン挿入孔26の入口部を塞いで配置される(図7および図8参照)。これにより、ピン挿入孔26からの固定ピン9の抜けが防止されるので、装置の信頼性が向上する利点がある。また、固定ピンのかしめ工程などを省略できる利点がある。
例えば、この実施例では、ピン挿入孔26がデフ・ケース2の本体部21に開けられており、また、ドライブ・シャフトの軸方向に向かってリング・ギア3側から開けられている(図7および図8参照)。また、ピン挿入孔26の奥側が塞がれている。また、リング・ギア3の組み付け状態にて、リング・ギア3の嵌合部32がデフ・ケース2の本体部21に当接して溶接されており、この溶接部Wの位置にてリング・ギア3の嵌合部32がピン挿入孔26の入口部を塞いでいる。すなわち、溶接部Wとピン挿入孔26の入口部とが略同位置に配置されている。かかる構成では、溶接時にて発生するガスがピン挿入孔26内に逃げ得るので、溶接部Wの故障が低減される利点がある。
図9は、この発明の実施例2にかかるディファレンシャル装置を示す構成図である。図10および図11は、図9に記載したディファレンシャル装置の作用を示す説明図である。図12は、図9に記載したディファレンシャル装置の変形例を示す説明図である。これらの図において、実施例1のディファレンシャル装置と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
この実施例2のディファレンシャル装置1は、実施例1のディファレンシャル装置1と比較して、以下の点で相異する(図9参照)。まず、デフ・ケース2がフランジ部24を有している。このフランジ部24は、ドライブ・シャフトを軸として本体部21の外周に環状に延在しており、その外周縁部が段差形状(イン・ロー形状)となっている。そして、リング・ギア3の嵌合部32がデフ・ケース2のフランジ部24の外周に対して圧入により嵌め合わされることにより、リング・ギア3がデフ・ケース2に組み付けられている。また、リング・ギア3とフランジ部24との嵌合面にてリング・ギア3とフランジ部24とが溶接されている。また、リング・ギア3の嵌合部32とデフ・ケース2のフランジ部24とが当接することにより、リング・ギア3の位置決めが行われている。また、軸受81がリング・ギア3のギア部31の内周に圧入されて嵌め合わされ、この軸受81のアウターレースとデフ・ケース2のフランジ部24との間にリング・ギア3が挟み込まれて保持されている。また、軸受81のインナーレースがハウジング7に保持されて、軸受81が固定されている。これにより、リング・ギア3およびデフ・ケース2がハウジング7内にて一対の軸受81、82により両側を支持され、ドライブ・シャフトを軸として回転可能に配置されている。
このディファレンシャル装置1では、エンジン稼働時にて、はすば歯車の捩れ角に起因するスラスト荷重がリング・ギア3に作用する(図10および図11参照)。このとき、
リング・ギア3がデフ・ケース2のフランジ部24に対してドライブ・シャフトの軸方向から当接すると共に、リング・ギア3とフランジ部24との嵌合面にてリング・ギア3とフランジ部24とが溶接されるので、溶接部Wの破損が抑制される。
例えば、(1)ドライブ・シャフトの軸方向かつデフ・ケース2の本体部21の方向へのスラスト荷重Pthがリング・ギア3に作用すると、デフ・ケース2のフランジ部24からの反力F3がリング・ギア3に作用する(図10参照)。このとき、デフ・ケース2のフランジ部24がリング・ギア3の嵌合部32をドライブ・シャフトの軸方向から支持するので、この位置には、スラスト曲げ応力が発生し難い。したがって、溶接部Wの破損が生じ難い。
また、(2)ドライブ・シャフトの軸方向かつデフ・ケース2の端部22の方向へのスラスト荷重Pthがリング・ギア3に作用すると、同一側の軸受81からの反力F4がリング・ギア3に作用する(図11参照)。このとき、この軸受81がリング・ギア3の嵌合部32をドライブ・シャフトの軸方向から支持するので、この位置には、スラスト曲げ応力が発生し難い。したがって、溶接部Wの破損が生じ難い。
以上説明したように、この実施例2のディファレンシャル装置1では、リング・ギア3がデフ・ケース2に対してドライブ・シャフトの軸方向から当接し、また、リング・ギア3とデフ・ケース2とが互いの嵌合面にて溶接される(図9参照)。かかる構成では、リング・ギア3に対してドライブ・シャフトの軸方向かつデフ・ケース2との当接部に向かう方向(デフ・ケース2の本体部21に向かう方向)にスラスト荷重Pthが作用したときに、溶接部Wの位置にスラスト曲げ応力(あるいはせん断応力)が発生し難い(図10参照)。これにより、溶接部Wの強度が確保されて、溶接部Wの破損(例えば、溶接の剥離)が抑制される利点がある。また、これにより、溶接部Wの強度を確保するための肉厚化が不要となるので、装置の軽量化が可能となる利点がある。
具体的には、デフ・ケース2の径方向断面視にて、デフ・ケース2のフランジ部24がリング・ギア3の組み付け方向(図9中の左から右に向かう方向)に向かって奥側を大径とする段差形状を有している。そして、リング・ギア3の組み付け状態にて、リング・ギア3の嵌合部32がこのフランジ部24の大径部にドライブ・シャフトの軸方向から当接している。また、リング・ギア3とデフ・ケース2のフランジ部24とが互いの嵌合面にて溶接されている。これにより、リング・ギア3とデフ・ケース2との溶接部Wの位置が適正化されて、溶接部Wの強度が確保されている。
また、このディファレンシャル装置1では、ドライブ・シャフトの軸方向からリング・ギア3に当接してリング・ギア3をデフ・ケース2との間に挟み込む軸受81が配置される(図9参照)。かかる構成では、リング・ギア3に対してドライブ・シャフトの軸方向かつ軸受81との当接部に向かう方向(デフ・ケース2の端部22に向かう方向)にスラスト荷重Pthが作用したときに、溶接部Wの位置にスラスト曲げ応力が発生し難い(図11参照)。これにより、溶接部Wの強度が確保される利点がある。
また、このディファレンシャル装置1では、リング・ギア3とデフ・ケース2との溶接部Wの径方向位置Rwと、リング・ギア3と軸受81との当接部の径方向位置RxとがRw<Rxの関係を有することが好ましい(図12参照)。かかる構成では、溶接部Wの径方向位置Rwがリング・ギア3と軸受81との当接部の径方向位置Rxに対して適正化されるので、リング・ギア3に対してドライブ・シャフトの軸方向かつ軸受81との当接部に向かう方向へのスラスト荷重Pthが作用したときに、このスラスト荷重Pthが溶接部Wの径方向位置Rwよりもリング・ギア3の径方向外側にて支持される(図11参照)。これにより、溶接部Wにおけるスラスト曲げ応力の発生が抑制されて、溶接部Wの強度が確保される利点がある。
例えば、この実施例2では、上記のように、リング・ギア3の嵌合部32とデフ・ケース2のフランジ部24との嵌合面が溶接されており、また、このリング・ギア3の嵌合部32が軸受81のインナーレースとデフ・ケース2のフランジ部24との間にドライブ・シャフトの軸方向から挟み込まれて保持されている(図9参照)。このとき、溶接部Wの径方向中央部における径方向位置Rwがリング・ギア3と軸受81との当接部の外側端部における径方向位置Rxよりもドライブ・シャフトの径方向に対して内側に位置するように構成されている。これにより、溶接部Wの強度が確保されている。なお、溶接部Wの径方向位置Rwと当接部の径方向位置Rxとの関係は、荷重負荷時にて溶接部Wを引き剥がす方向に作用するスラスト曲げ応力あるいはせん断応力を考慮して設定されている。
以上のように、この発明にかかるディファレンシャル装置は、デフ・ケースとリング・ギアとの溶接部の破損を効果的に抑制できる点で有用である。
1 ディファレンシャル装置
2 デフ・ケース
21 本体部
22、23 端部
24 フランジ部
25 シャフト用挿入孔
26 ピン挿入孔
3 リング・ギア
31 ギア部
32 嵌合部
4 ピニオン・ギア
5 サイド・ギア
6 ピニオン・シャフト
7 ハウジング
81、82 軸受
9 固定ピン
10 油溝部
P 検査プローブ
W 溶接部

Claims (4)

  1. ギア群を収容するデフ・ケースと、前記デフ・ケースに嵌め合わされて配置されるリング・ギアとを備えると共に、前記デフ・ケースおよび前記リング・ギアがドライブ・シャフトを軸として回転可能に支持されて成るディファレンシャル装置であって、
    前記リング・ギアが環状構造を有するはすば歯車から成り、且つ、前記リング・ギアが前記デフ・ケースに対して前記ドライブ・シャフトの軸方向から当接すると共に、前記リング・ギアと前記デフ・ケースとの当接部にて、前記リング・ギアの径方向外側から溶接され
    前記リング・ギアは、ギア部を外周に有すると共に、前記デフ・ケースに嵌め合わされる嵌合部を内周に有し、前記ギア部と前記嵌合部とを連結する環状の環状部を有し、
    前記ギア部は、前記ドライブ・シャフトの軸方向の両方向にスラスト荷重が作用するものであり、径方向において前記デフ・ケースよりも突出することを特徴とするディファレンシャル装置。
  2. ギア群を収容するデフ・ケースと、前記デフ・ケースに嵌め合わされて配置されるリング・ギアとを備えると共に、前記デフ・ケースおよび前記リング・ギアがドライブ・シャフトを軸として回転可能に支持されて成るディファレンシャル装置であって、
    前記リング・ギアが環状構造を有するはすば歯車から成り、且つ、前記リング・ギアが前記デフ・ケースに対して前記ドライブ・シャフトの軸方向から当接すると共に、前記リング・ギアと前記デフ・ケースとの当接部にて、前記リング・ギアの径方向外側から溶接され
    前記リング・ギアは、ギア部を外周に有すると共に、前記デフ・ケースに嵌め合わされる嵌合部を内周に有し、
    前記ギア部は、前記ドライブ・シャフトの軸方向の両方向にスラスト荷重が作用するものであり、径方向において前記デフ・ケースよりも突出することを特徴とするディファレンシャル装置。
  3. 前記リング・ギアは、前記ギア部と前記嵌合部とを連結する環状の環状部を有する請求項2に記載のディファレンシャル装置。
  4. 前記環状部は、前記デフ・ケースとは当接してない請求項1または2に記載のディファレンシャル装置。
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