JPH11108153A - デファレンシャル装置のデフケース構造 - Google Patents

デファレンシャル装置のデフケース構造

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JPH11108153A
JPH11108153A JP29344897A JP29344897A JPH11108153A JP H11108153 A JPH11108153 A JP H11108153A JP 29344897 A JP29344897 A JP 29344897A JP 29344897 A JP29344897 A JP 29344897A JP H11108153 A JPH11108153 A JP H11108153A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
differential case
differential
flange portion
gear
ring gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29344897A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kitano
孝二 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP29344897A priority Critical patent/JPH11108153A/ja
Publication of JPH11108153A publication Critical patent/JPH11108153A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量で剛性が高く、リングギヤの偏摩耗を防止
できるデファレンシャル装置のデフケース構造を得るこ
と。 【解決手段】一体型のデフケース1の外周面の一端側に
半径方向に延びるリングギヤ4の取付用フランジ部3を
突設し、デフケース1の中央部にピニオンギヤ9,サイ
ドギヤ14を収納するための窓穴15を形成する。フラ
ンジ部3の裏面側の窓穴15に対応する部位のみに、フ
ランジ部3の撓みを規制するための補強用リブ16を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一体型デフケースを
備えたデファレンシャル装置のデフケース構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一体型のデフケースを備えたデフ
ァレンシャル装置の場合、デフケースの外周面の一端側
にリングギヤの取付用フランジ部が突設され、デフケー
スの中央部にはピニオンギヤやサイドギヤなどをデフケ
ース内に収納するために、2個の大きな窓穴が180度
対称位置に形成されている(例えば実開昭58−144
141号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにデフケース
に窓穴を設けたデファレンシャル装置の場合、リングギ
ヤが変速機などの出力ギヤと噛み合うことにより、スラ
スト方向に荷重が作用すると、その荷重によって窓穴に
対応するフランジ部が微妙に撓み、ギヤの歯当たり異常
を起こしてギヤが偏摩耗を起こすという問題があった。
また、デフケースが180度回転する度に、剛性の高い
部分と低い部分とが繰り返すので、ギヤ噛み合い音が悪
化するという問題があった。
【0004】フランジ部がデフケースの外周部にコーン
部を介して一体に形成されている場合には、コーン部の
剛性が高く、フランジ部の撓みを防止できるが、フラン
ジ部がデフケースの外周面に半径方向に突設された構造
の場合には、フランジ部の撓みを抑制できない。
【0005】そこで、フランジ部の裏面側に放射状に複
数のリブを均等間隔に設けたり、フランジ部の肉厚を大
きくすることで、フランジ部の撓みを抑制し、リングギ
ヤの偏摩耗を防止することが考えられる。しかし、放射
状のリブを設けたり、フランジ部の肉厚を大きくすれ
ば、デフケースの重量が増加してしまうという問題があ
る。
【0006】そこで、本発明の目的は、軽量で円周方向
に均等な剛性を有し、リングギヤの偏摩耗を防止できる
デファレンシャル装置のデフケース構造を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、一体型のデフケースの外周面の一端側に
半径方向に延びるリングギヤの取付用フランジ部が突設
され、デフケースの中央部にピニオンギヤおよびサイド
ギヤを収納するための窓穴を形成してなるデファレンシ
ャル装置において、上記フランジ部の裏面側の窓穴に対
応する部位のみに、フランジ部の撓みを規制するための
補強用リブを設けたものである。
【0008】リングギヤが変速機などの出力ギヤと噛み
合うと、リングギヤを介してフランジ部にスラスト方向
に荷重が作用するが、フランジ部の裏面側の窓穴に対応
する部位に補強用リブが設けられているので、フランジ
部が円周方向に均等な剛性を有し、リングギヤの歯当た
り異常を解消でき、ギヤの偏摩耗を防止できる。また、
フランジ部の剛性のバラツキが少なくなるので、ギヤ噛
み合い音が悪化することもない。また、補強リブはフラ
ンジ部の裏面側の窓穴に対応する部位のみに設けられて
いるので、放射状のリブを設けたりフランジ部の肉厚を
大きくした場合に比べてデフケースの重量を軽減でき
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜図5は本発明にかかるデフ
ァレンシャル装置の一例を示す。このデファレンシャル
装置は自動変速機に設けられたものであり、一体型のデ
フケース1を備えている。デフケース1の中央部には略
球殻状のシェル部2が設けられ、シェル部2の軸方向の
一端側には半径方向に延びるフランジ部3が突設されて
いる。このフランジ部3の裏面側にリングギヤ4がボル
ト5によって締結されている。リングギヤ4ははすばギ
ヤよりなり、変速機の出力ギヤ6と噛み合っている。デ
フケース1は変速機ケース7の内部にベアリング8を介
して回転自在に支持されている。
【0010】デフケース1の内部には、一対のピニオン
ギヤ9が半径方向のピニオンシャフト10によって回転
自在に支持されており、ピニオンシャフト10はスロッ
テッドピン11によってデフケース1に対して抜け止め
されている。デフケース1の軸方向両端部にはボス部1
2が一体に突設されており、これらボス部12に一対の
車軸13の一端部が挿入され、これら車軸13の先端部
にはピニオンギヤ9と噛み合うサイドギヤ14が装着さ
れている。なお、フランジ部3はボス部12よりもデフ
ケース1の中心側に位置している。
【0011】デフケース1のシェル部2には、上記ピニ
オンギヤ9,ピニオンシャフト10,サイドギヤ14を
シェル部2に収納するための2個の窓穴15が180度
対称位置に形成されている。また、フランジ部3の裏面
側の窓穴15に対応する部位には、フランジ部3の撓み
を規制するための補強用リブ16が設けられている。こ
の実施例では、補強リブ16が左右にそれぞれ2本ず
つ、合計4本のリブ16が設けられているが、1本ずつ
合計2本のリブでもよい。
【0012】上記構成のデファレンシャル装置におい
て、変速機の出力ギヤ6からリングギヤ4へ駆動力が伝
達されると、リングギヤ4にはスラスト方向の荷重が作
用し、フランジ部3にもスラスト荷重が作用する。とこ
ろが、フランジ部3の裏面側の窓穴15に対応する部位
に補強リブ16が設けられているので、フランジ部3の
撓みを規制でき、リングギヤ4の歯当たり異常を解消で
きる。
【0013】図6はフランジ部3の回転角度に対する剛
性の変動を示す。補強リブのない場合には、二点鎖線で
示すように窓穴に対応する部位(0°,180°)とこ
れと直交する部位(90°,270°)で剛性のバラツ
キが大きく、ギヤの偏摩耗や噛み合い音が悪化する。こ
れに対し、補強リブ16を設けることで、実線で示すよ
うに円周方向(回転方向)の剛性のバラツキが小さくな
り、ギヤの偏摩耗を防止できるとともに、ギヤ噛み合い
音が悪化することがない。また、補強リブ16はフラン
ジ部3の裏面側の窓穴15に対応する部位のみに設けら
れているので、デフケース1の重量増加を抑制できる。
【0014】本発明は上記実施例のように変速機の内部
に設けられたフロントデファレンシャル装置に限らず、
リヤデファレンシャル装置であってもよいし、センタデ
ファレンシャル装置であってもよい。また、リングギヤ
4は実施例のような円筒状のギヤに限らず、かさ歯状の
ギヤであってもよい。
【0015】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、フランジ部の裏面側の窓穴に対応する部位のみ
に補強用リブを設けたので、フランジ部の強度が窓穴の
存在によって低下せず、リングギヤの歯当たりが全周均
一となる。そのため、リングギヤの偏摩耗やギヤ噛合音
の悪化を防止できる。また、補強用リブは窓穴に対応す
る部位のみに設けられるので、重量増加を抑制でき、軽
量で剛性の高いデフケースを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるデファレンシャル装置を備えた
変速機の部分断面図である。
【図2】本発明にかかるデファレンシャル装置のデフケ
ースの裏面図である。
【図3】本発明にかかるデファレンシャル装置のデフケ
ースの表面図である。
【図4】図2のA−A線断面図である。
【図5】図2のB−B線断面図である。
【図6】補強用リブを設けた場合と設けない場合とのフ
ランジ部の剛性比較図である。
【符号の説明】
1 デフケース 2 シェル部 3 フランジ部 4 リングギヤ 9 ピニオンギヤ 10 ピニオンシャフト 14 サイドギヤ 15 窓穴 16 補強用リブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一体型のデフケースの外周面の一端側に半
    径方向に延びるリングギヤの取付用フランジ部が突設さ
    れ、デフケースの中央部にピニオンギヤおよびサイドギ
    ヤを収納するための窓穴を形成してなるデファレンシャ
    ル装置において、 上記フランジ部の裏面側の窓穴に対応する部位のみに、
    フランジ部の撓みを規制するための補強用リブを設けた
    ことを特徴とするデファレンシャル装置のデフケース構
    造。
JP29344897A 1997-10-09 1997-10-09 デファレンシャル装置のデフケース構造 Pending JPH11108153A (ja)

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JP29344897A JPH11108153A (ja) 1997-10-09 1997-10-09 デファレンシャル装置のデフケース構造

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JP29344897A JPH11108153A (ja) 1997-10-09 1997-10-09 デファレンシャル装置のデフケース構造

Publications (1)

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JPH11108153A true JPH11108153A (ja) 1999-04-20

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ID=17794904

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JP29344897A Pending JPH11108153A (ja) 1997-10-09 1997-10-09 デファレンシャル装置のデフケース構造

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008008460A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Gkn ドライブライン トルクテクノロジー株式会社 デファレンシャル装置
JP2008128440A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Toyota Motor Corp デファレンシャルのピニオンシャフト固定構造
JP2011089650A (ja) * 2011-02-10 2011-05-06 Toyota Motor Corp ディファレンシャル装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2008128440A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Toyota Motor Corp デファレンシャルのピニオンシャフト固定構造
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