JP5384906B2 - 内視鏡装置 - Google Patents
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Description
そのような場合、従来は、内視鏡先端部内にて近点から無限遠までの範囲でも観察できるものがあった。
工業系においては、直視のみでなく、計測機能や側視画像が取得できることも求められている。
そこで、工業系では、従来、内視鏡の先端部をアダプタ(以下、ADと称す)式として、単眼直視、単眼側視、ステレオ直視、ステレオ側視の各ADに近点用と無限遠用のものをラインナップし、必要に応じて観察者がADを付け替えていた。
また、検査者は、検査要求に応じて、様々な種類のADをそろえなければならなかった。
このようにAD式の内視鏡に、AD無の内視鏡の技術をそのまま転用するのは困難であった。
本発明の他の態様の内視鏡装置は、内視鏡の挿入部の先端部に着脱自在に設けられ、光を結像するための第1の光学系部材及び予め設定された光量に調整する固定絞りを有する光学アダプタと、前記光学アダプタからの光量を調整可能な可変絞りと、前記可変絞りからの光を結像するための第2の光学系部材と、前記第2の光学系部材により結像した光学像を撮像する撮像素子とを前記先端部内に配設した内視鏡と、前記可変絞りを制御する制御部と、を具備する内視鏡装置であって、前記光学アダプタの前記固定絞りは、絞り径が前記先端部内の前記可変絞りの最小絞り径よりも大きくなるように設定し、前記制御部は、観察対象の被検部位との距離に応じて、前記可変絞りを前記固定絞りの絞り径よりも大きく開放したときと小さく絞ったときとで、光学系の絞りの作用する位置が、前記固定絞りと前記可変絞りとで切り替わるように前記可変絞りを制御し、前記先端部の第2の光学部材は、前記可変絞りの後段に配された結像レンズであり、前記先端部内には、この結像レンズを光軸方向に自在に移動可能なレンズ駆動機構が設けられ、前記制御部は、前記レンズ駆動機構を制御することで、焦点距離と被写界深度を可変させる。
尚、以下、内視鏡装置は、携帯性に優れたショルダ式の工業用の内視鏡装置を例に挙げて説明する。
図1から図15は本発明の内視鏡装置の第1の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の内視鏡装置を、装置本体からモニタを開成した状態で示す斜視図、図2は図1の内視鏡の挿入部先端部及び光学アダプタの概略構成を説明するための斜視図、図3は図2の光学アダプタの先端部装着側方向からみた場合の斜視図、図4は図2の挿入部の先端部の構成を説明するための断面図、図5は図4の先端部に光学アダプタを装着した場合の構成を説明するための断面図、図6は図4の先端部に設けられた可変絞り機構とレンズ駆動機構の概略構成を説明するための斜視図、図7は図6の先端部の正面図、図8は図6の可変絞り機構の概略構成を説明するための分解斜視図、図9は図6のレンズ駆動機構の概略構成を説明するための断面図、図10は図4の先端部に設けられた可変絞り機構とレンズ駆動機構の圧電素子部材に印加する鋸波状の駆動信号を示した波形図、図11は第1の実施の形態の内視鏡装置全体の電気的な回路構成を示すブロック図、図12は第1の実施の形態の基本となる光学アダプタ装着における制御例を示すフローチャート、図13は焦点可変ボタン操作に伴う制御例を示すフローチャート、図14及び図15は第1の実施の形態の作用を説明するための内視鏡における光路図であり、図14は無限遠観察時を示し、図15は近点観察時を夫々示している。
内視鏡2は、細長で可撓性を有する挿入部13と、この挿入部13の挿入方向基端側に接続された操作部15と、この操作部15から延出された可撓性を有する接続ケーブルであるユニバーサルコード16と、挿入部13の先端部17に着脱自在な光学アダプタ20と、により主要部が構成されている。
装置本体3は、例えば箱状を有しており、装置本体3の外装筐体4に、内視鏡2の撮像ユニット44(図4、図5参照)により撮像された内視鏡画像を表示する画像表示面5を有するモニタ6が固定されている。
詳しくは、モニタ6は、画像表示面5を有するモニタ面6aの裏面6bが、装置本体3の外装筐体4の図1中背面側に装着された図示しないコネクタボックスに対して開閉自在となるよう、蝶番等を介して装置本体3の外表面に固定されている。
カバー板7は、画像表示面5に対向するカバー板7の対向面7aが、画像表示面5に対して開閉自在となるよう、モニタ面6aに固定されている。
尚、その他の装置本体3内の内容物の配置構造は、周知の構成であるため、その説明は省略する。
図1に示すように、内視鏡2の挿入部13は、最先端位置に配置され、対物光学系及び被検部位を撮像するCCD等の撮像素子45を有する撮像ユニット44(図4、図5参照)等で構成された観察用の観察光学系等が組み込まれた先端部17と、この先端部17に連設され、遠隔的に湾曲操作可能な湾曲部18と、この湾曲部18の挿入方向基端側に連設される細長い可撓管部19と、先端部17に対して着脱自在な光学アダプタ20と、を有して構成されている。
また、挿入部13の可撓管部19の基端部には、連結部14の先端部が連結されている。そして、この連結部14の基端側は、操作部15に接続されている。
図2に示すように、光学アダプタ20が装着される先端部17は、先端部本体17Bと、この先端部本体17の挿入方向アダプタ側に連接されるカバー部17Aと、このカバー部17Aの挿入方向側に設けられ光学アダプタ20が接続部50Aで螺合して装着され、主要部が構成されている。
カバーガラス31は、先端部本体17Bに固定されたカバーガラス枠30に水密に装着されている。
LEDは、図示しない透明な樹脂によって封止され、直接触れられないようになっている。
尚、光学アダプタ20の照明部は、LED21に限定されるモノではなく、周知のライトガイドを用いて照明部を構成しても良い。
図3に示すように、前記接続リング24には、先端部17の先端部本体17B及び接続部17Cを嵌入して固定するための嵌合孔24Aが設けられている。
この電気接点部25は、光学アダプタ20の複数のLED21、及び光学アダプタ20の種類を判別するのに必要なアダプタ判別抵抗21aに夫々電気的に接続されている。
まず、先端部17の構成を説明すると、図4に示すように、先端部本体17Bを構成する先端カバー33には、カバーガラス31を固定したカバーガラス枠30が固定されている。
このカバーガラス31から見て出射光側には、光学アダプタ20の光学系の明るさを調整可能な可変絞り機構35が配設されている。この可変絞り機構35は、絞りカバー34で押さえながら先端カバー33に固定されている。
尚、可変絞り機構35の具体的な構成については後述する。
この撮像ユニット44は、先端側のレンズ保持枠43Aに保持固定された光学レンズ43と、この光学レンズ43の出射光側に配設されたCCD等の撮像素子45と、この撮像素子45に電気的に接続される接点46、フレキシブル基板47及び図示しない電気ケーブルと、これらの各部材をカバーするカバー44aを有して構成されている。
また、先端カバー33の図4中下側には、レンズ駆動機構36の駆動機構を構成する、摩擦部材40、シャフト41、及びアクチュエータとしての圧電素子部材51が配設されている。
このように構成される先端部17には、図5に示すように光学アダプタ20が着脱自在に装着される。
次に、この光学アダプタ20の具体的な構成について図5を用いて説明する。
図5に示すように、光学アダプタ20のアダプタ本体20Bにはアダプタカバー23が取り付けられている。また、アダプタ本体20Bの先端面には、観察窓を構成する光学レンズ22が固定されている。
固定絞り29は、間隔環29aとカバーガラス20Aとに挟持され、このカバーガラス20Aの口元全周に接着して固定されている。
この場合、一方の導電部材26は、絶縁部材を挟んでアダプタ本体20Bの先端面に配された複数のLED21に電気的に接続されている。
また、他方の導電部材26は、この光学アダプタ20の種類の判別に用いられるアダプタ判別抵抗21a(図2参照)に電気的に接続されている。
また、光学アダプタ20の接続リング24の嵌合孔24Aに、先端部17を嵌入し、そして、アダプタ本体20Bと先端部17とが当接した際に、内周面に設けられたピン20Cが先端部17の溝部17Dに嵌合することにより、先端部17に対して回転規制される。
先端部17に設けられた可変絞り機構35及びレンズ駆動機構36は、後述する虹彩絞りの絞り径を可変するための駆動部機構及び、結像レンズ37、38が固定されるレンズホルダ39を移動させるための駆動部機構を夫々有している。
これらの圧電素子部材51、62に固定される各シャフト41、61は、図4及び図6に示すように、光軸方向に対して平行に配置され、さらに、光軸方向に対して直角な面において、先端部17の細径化に適したレイアウトとなるように配設されている(図7参照)。
尚、各圧電素子部材51、62の底面には、慣性力を確保するための重り51B、62Bが固定されている。
尚、各圧電素子部材51、62に図10のような鋸波状の駆動信号を連続的に印加することで固定枠60及びレンズホルダ39を所定の方向へ移動させることができる。
尚、固定枠60の嵌合孔63は、レンズホルダ39に隙間を保ちながら配置されている。
この場合、虹彩絞り本体35Aの外周方向に突出する駆動ピン65は、連結部材66に設けられた嵌合溝66aに嵌合する。
従って、前記連結部材66は、光軸回りに回転することになる。すると、この連結部材66の回転に伴い、この連結部材66の嵌合溝66aに嵌合する駆動ピン65が回転する。これにより、各絞り羽根35Bの角度が変わり、複数の羽根35Bで構成された絞り径が可変することになる。
尚、この駆動部機構の構成は、前記可変絞り機構35についても同様であり、すなわち、可変絞り機構35の駆動部機構は、レンズ駆動機構36と同じように、シャフト61と、このシャフト61と固定枠60の嵌合孔(図示せず)の間に設けられた摩擦部材40と、圧電素子部材62と、この圧電素子部材62の基端側に固定される重り62B等を有して構成されている。
尚、前記移動子70A、71Aは、例えば、所定のパターンを配列して構成された基板であり、また、前記固定子70B、71Bについても同様に、例えば、所定のパターンを配列して構成された基板で構成されている。また、これらのパターン面は、向き合って配置されるようになっている。
また、制御部88は、算出結果に基づく移動量と、レンズ駆動機構36の近点、中点、及び無限遠の状態との関係をテーブルとして有している。
さらに、制御部88は、前記可変絞り機構35及びレンズ駆動機構36の制御により近点、中点、又は無限遠に焦点を合わせた場合に、この焦点位置に応じたLED21の光量を制御するためのテーブルも有している。
また、光学アダプタ20の各電気接点部25と電気的に接続される先端部17の各電気接点部32は、挿入部13内に配される接続ケーブルを介して外装筐体4内のLED駆動部82及び検出部80に電気的に接続されている。
また、各電気接点部25の電気的に接続される他方の電気接点部32は、検出部80に電気的に接続されている。
また、可変絞り機構35及びレンズ駆動機構36の各圧電素子部材51、62は、接続線を介してそれぞれ装置本体3内の圧電駆動ドライバ85に電気的に接続されて、この圧電駆動ドライバ85によって駆動が制御される。
また、外装筐体4には、内視鏡装置1の電力供給源である電源部72と、使用者の各種指示操作や入力操作等を行うためのユーザインターフェース73と、音声等で使用状況や操作状況等の情報を告知するための音声再生部74とが設けられている。
具体的には、制御部88は、駆動時に検出部80を介してアダプタ判別抵抗21aに所定の電圧を所定間隔(例えば2秒間隔)で印加し、電圧降下の有無で光学アダプタ20の装着・非装着を検出する。また、制御部88は、電圧降下量とメモリ81に記憶された設定値との比較を行って光学アダプタ20の種別を認識し、前記テーブルを用いてこの判別した光学アダプタ20に応じた電圧を求め、LED駆動部82によりこの電圧の駆動信号を印加するように制御する。
LED駆動部82は、制御部88の制御により、LED21を点灯又は消灯、或いは光量を調整するための駆動信号を生成してLED21に出力する。
画像処理部84は、供給された信号に信号処理を施して映像信号を生成し、この映像信号をモニタ6に出力して表示させる。尚、この画像処理部84は、制御部88によって制御される。
尚、ユーザインターフェース73は、操作部15の操作部本体(例えば、ジョイスティック)15Aに設けられた各種スイッチで構成されたものであり、これ以外でも別の操作部を設けて構成しても良い。
このため、無限遠観察時には、図14に示すように、光学アダプタ20の固定絞り29の絞りが作用することになる。
このときの、絞りの関係は、固定絞り29の絞り径 ≦ 可変絞り機構35の最大絞り径という関係を有している。
この場合、光学アダプタ20の固定絞り29が、可変絞り機構35(虹彩絞り本体35A)の最小径である絞り径よりも大きくなるように設定されているので、近点観察時には、図15に示すように、先端部17の可変絞り機構35の絞りが作用することになる。
このときの、絞りの関係は、固定絞り29の絞り径 > 可変絞り機構35の最小絞り径という関係を有している。
光学アダプタ式の光学系は光学アダプタ20と先端部17は切り離されるために図14及び図15のようにカバーガラス(20A、31)を配置してそれぞれのカバーガラスとレンズ枠部分で水密を取る必要がある。更に切り離し部分はゴミなどの影響を少なくするために略平行光とする光学設計が要求され、アダプタなしの光学系に比べてカバーガラス2枚分光路を長くした光学系になる。
すなわちレンズ22を大きくしないで光束のケラレが起きないように固定絞り径29と可変絞り機構35を構成することが最適となる。
いま、図11に示す内視鏡装置1は、図示しない電源スイッチのオン操作によって、電源部72からの電力が供給されて、電源投入状態であるものとする。
すると、制御部88は、図示しないメモリから図12に示すプログラムを読み出して起動させる。
この場合、制御部88は、識別した光学アダプタ20に対応する設定値をメモリ81から読み出しておく。
そして、制御部88は、ステップS6の処理で、検出した可変絞り機構35の絞り径を基に、可変絞り機構35の絞り径が、識別した光学アダプタ20に合った絞り径の最大から最小の範囲内の中点領域(中間領域)となるように圧電駆動ドライバ85を制御して可変させる。
この場合、制御部88は、図示しないメモリから図13に示すプログラムを読み出して起動させ、ステップS10の処理を実行する。
そして、制御部88は、前記図12に示すプログラムと同様に、ステップS11の処理で、第2静電エンコーダ71によりレンズ駆動機構36の結像レンズ37、38のレンズ位置を検出する。
そして、制御部88は、ステップS15の処理で、検出した可変絞り機構35の絞り径を基に、可変絞り機構35の絞り径が焦点可変操作に基づく絞り径となるように圧電駆動ドライバ85を制御して可変させる。
また、高価な複数種類の光学アダプタ20を多く用意する必要は無くなるので、内視鏡装置全体のコスト低減を図ることも可能となる。
図16から図18は本発明の内視鏡装置の第2の実施の形態に係り、図16は第2の実施の形態の内視鏡の挿入部先端部に装着される側視用光学アダプタの概略構成を説明するための斜視図、図17及び図18は第2の実施の形態の斜視用光学アダプタの概略構成、及び作用を説明するための内視鏡における光路図であり、図17は無限遠観察時を示し、図18は近点観察時を夫々示している。
尚、図16〜18は、第1の実施の形態の内視鏡装置1と同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
この側視用光学アダプタ20Zは、図16に示すように、アダプタカバー23と、このアダプタカバー23の挿入方向基端側に連接され、先端部17に嵌合して装着する接続リング24とを有して主要部が構成されている。
尚、先端部17の構成は、第1の実施の形態と同様であり、また、装置本体3の構成についても同様である。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態と略同様に、可変絞り機構35及びレンズ駆動機構36の駆動制御を行う場合、制御部88は、無限遠観察を行う際には、可変絞り機構35の絞り径が最大径となるように圧電駆動ドライバ85を制御する。
このときの、絞りの関係は、固定絞り29の絞り径 ≦ 可変絞り機構35の最大絞り径という関係を有している。
この場合、側視用光学アダプタ20Zの固定絞り29が、可変絞り機構35(虹彩絞り本体35A)の最小径である絞り径よりも大きくなるように設定されているので、近点観察時には、図18に示すように、先端部17の可変絞り機構35の絞りが作用することになる。
このときの、絞りの関係は、固定絞り29の絞り径 > 可変絞り機構35の最小絞り径という関係を有している。
図19から図22は本発明の内視鏡装置の第3の実施の形態に係り、図19は第3の実施の形態の内視鏡装置全体の電気的な回路構成を示すブロック図、図20は図19のズームレンズ駆動機構36Aの概略構成を説明するための斜視図、図21及び図22は第3の実施の形態の視野角変換時の作用を説明するための内視鏡における光路図であり、図21は画角を狭くした時の状態を示し、図22は画角を広くした時の状態を夫々示している。
第1レンズホルダ92の外周方向に突出する駆動ピン94は、カム部材98のカム溝98aに嵌合する。また、第2レンズホルダ95の外周方向に突出する駆動ピン97は、カム部材98のガイド穴98bに嵌合する。また、ガイド穴98cは、先端部本体99の図示しないピンに嵌合する。
その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
第3の実施の形態では、第1の実施の形態と略同様に、可変絞り機構35及びズームレンズ駆動機構36Aの駆動制御を行って画角を可変する場合、制御部88は、圧電駆動ドライバ85を制御する。
また、工業用の内視鏡装置に限定されず、医療用の内視鏡装置に適用しても良い。
尚、光学アダプタ20の照明部は、LED21に限定されるものではなく、周知のライトガイドを用いて照明部を構成しても良い。
2…内視鏡、
3…装置本体、
4…外装筐体、
6…モニタ、
13…挿入部、
14…連結部、
15…操作部、
15A…操作部本体、
16…ユニバーサルコード、
17…先端部、
18…湾曲部、
19…可撓管部、
20…光学アダプタ、
20A…カバーガラス、
20D…対物レンズ、
22…光学レンズ(観察窓)
25…電気接点部。
30…カバーガラス枠。
32…電気接点部、
36…レンズ駆動機構、
37、38…結像レンズ、
39…固定枠、
41…圧電素子部材、
44…撮像ユニット、
45…撮像素子、
60…固定枠、
61…圧電素子部材、
70…第1静電エンコーダ、
71…第2静電エンコーダ、
80…検出部、
81…メモリ、
82…LED駆動部、
84…画像処理部、
85…圧電駆動ドライバ、
88…制御部。
Claims (8)
- 内視鏡の挿入部の先端部に着脱自在に設けられ、光を結像するための第1の光学系部材及び予め設定された光量に調整する固定絞りを有する光学アダプタと、
前記光学アダプタからの光量を調整可能な可変絞りと、前記可変絞りからの光を結像するための第2の光学系部材と、前記第2の光学系部材により結像した光学像を撮像する撮像素子とを前記先端部内に配設した内視鏡と、
前記可変絞りを制御する制御部と、
を具備する内視鏡装置であって、
前記光学アダプタの前記固定絞りは、絞り径が前記先端部内の前記可変絞りの最小絞り径よりも大きくなるように設定し、
前記制御部は、無限遠観察を行う場合には、前記可変絞りを前記固定絞りの絞り径よりも大きく開放するように制御して光量の調整を前記光学アダプタの前記固定絞りにより行い、近点観察を行う場合には、前記可変絞りを小さく絞るように制御して光量の調整を前記先端部内の前記可変絞りにより行うことを特徴とする内視鏡装置。 - 内視鏡の挿入部の先端部に着脱自在に設けられ、光を結像するための第1の光学系部材及び予め設定された光量に調整する固定絞りを有する光学アダプタと、
前記光学アダプタからの光量を調整可能な可変絞りと、前記可変絞りからの光を結像するための第2の光学系部材と、前記第2の光学系部材により結像した光学像を撮像する撮像素子とを前記先端部内に配設した内視鏡と、
前記可変絞りを制御する制御部と、
を具備する内視鏡装置であって、
前記光学アダプタの前記固定絞りは、絞り径が前記先端部内の前記可変絞りの最小絞り径よりも大きくなるように設定し、
前記制御部は、観察対象の被検部位との距離に応じて、前記可変絞りを前記固定絞りの絞り径よりも大きく開放したときと小さく絞ったときとで、光学系の絞りの作用をする位置が、前記固定絞りと前記可変絞りとの各位置に切り替わるように前記可変絞りの絞り径を制御し、
前記先端部の第2の光学部材は、前記可変絞りの後段に配された結像レンズであり、前記先端部内には、この結像レンズを光軸方向に自在に移動可能なレンズ駆動機構が設けられ、前記制御部は、前記レンズ駆動機構を制御することで、焦点距離と被写界深度を可変させる
ことを特徴とする内視鏡装置。 - 前記先端部の第2の光学部材は、前記可変絞りの後段に配された結像レンズであり、前記先端部内には、この結像レンズを光軸方向に自在に移動可能なレンズ駆動機構が設けられ、前記制御部は、前記レンズ駆動機構を制御することで、焦点距離と被写界深度を可変させることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
- 前記光学アダプタの種類を検出する検出部と、
前記光学アダプタの種類毎に設定された前記可変絞り及び前記レンズ駆動機構を制御するための設定値を格納したメモリを設け、
前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づき、前記先端部に装着された光学アダプタの識別を行い、この識別結果に対応する前記設定値に基づいて、前記可変絞りの絞り量及び前記レンズ駆動機構のレンズ移動量を制御することを特徴とする請求項2又は3に記載の内視鏡装置。 - 前記制御部は、前記設定値に基づいて、前記可変絞りの絞り量及び前記レンズ駆動機構のレンズ移動量を制御する前に、前記可変絞りによる絞り制御が可能な絞り量の中点になるように前記可変絞りを制御するとともに、前記レンズ駆動機構が可能なレンズ移動量の中点になるように前記レンズ駆動機構を制御することを特徴とする請求項4に記載の内視鏡装置。
- 前記光学アダプタは光を照射する照明部を有し、前記制御部は、前記設定値と前記可変絞りの絞り量及び前記レンズ駆動機構のレンズ移動量に基づいて、前記照明部の光量を制御することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の内視鏡装置。
- 前記先端部の先端面にはカバーガラスが設けられ、前記可変絞りは、前記カバーガラスと前記レンズ駆動機構の前記結像レンズとの間に配置したことを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の内視鏡装置。
- 前記レンズ駆動機構は、少なくとも2つの結像レンズが光軸方向に同時に、又は別々に自在に移動可能なズームレンズ駆動機構として構成されたもので、
前記制御部は、前記ズームレンズ駆動機構を制御することで、前記光学アダプタの前記第1光学系部材の視野角を可変させることを特徴とする請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の内視鏡装置。
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