JP5384906B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡の挿入部の先端部に光学アダプタが着脱可能に設けられた内視鏡装置に関する。
内視鏡は、従来から医療系や工業系で使用されている。
一般的に、撮像用の光学系を備えた先端部、湾曲部、挿入部を備えた内視鏡と、内視鏡の画像を処理・表示する本体部と、を備えて内視鏡装置を構成している。
内視鏡で観察対象内部を検査する際、観察対象に応じて近点から無限遠までの範囲で観察したい場合がある。
そのような場合、従来は、内視鏡先端部内にて近点から無限遠までの範囲でも観察できるものがあった。
その構成は、内視鏡の先端部内に、観察対象の被検体までの物体距離の変動を行うフォーカスレンズ若しくは撮像ユニットと、その変動量を検出する検出部と、検出部で検出された情報に基づき可変絞りを調整する駆動部と、を備えたものであった。
しかしながら、従来の内視鏡装置では、直視の内視鏡構成のものしかなかった。
工業系においては、直視のみでなく、計測機能や側視画像が取得できることも求められている。
そこで、工業系では、従来、内視鏡の先端部をアダプタ(以下、ADと称す)式として、単眼直視、単眼側視、ステレオ直視、ステレオ側視の各ADに近点用と無限遠用のものをラインナップし、必要に応じて観察者がADを付け替えていた。
尚、AD式ではないタイプの内視鏡の従来技術としては、例えば特許文献1に記載の内視鏡装置があり、また、AD式の内視鏡の従来技術としては、例えば特許文献2及び特許文献3に記載の内視鏡装置がある。
特開平06−342122号公報(特許第3186337号公報) 特開2006−106166号公報 特開平04−208915号公報(特許第2931415号公報)
しかしながら、AD式の内視鏡であると、近点と無限遠とを観察の度に付け替えねばならないため、挿入部をいったん観察対象から引き抜いて、ADを付け替えるといった煩わしさがあった。
また、検査者は、検査要求に応じて、様々な種類のADをそろえなければならなかった。
ここで、上述したAD無しの内視鏡の技術を転用しようとすると、AD内に近点と無限遠とを観察するためのフォーカス機構を備えることになる。仮に、光学部品及び駆動系を備えたとすると、径が太くなり、ADと先端の接続部に電気接点が増えることになり、細径が要求される内視鏡においては、基本的な要求からかけ離れてしまう。
また、ADは、最先端部であり、工業系においては、手荒く扱われるために、摩耗やレンズ割れ等が発生し、消耗品としての要求もあり、複雑な構成にしてコストを上げることはできなかった。
また、挿入部先端内に近点と無限遠とを観察するための明るさ絞りを備えようとした場合、挿入部先端内で形成される光束径がAD側では大径化するといった光学的な課題により、結果、挿入部先端及びADの径が大型化すると言った不都合が生じてしまう。
このようにAD式の内視鏡に、AD無の内視鏡の技術をそのまま転用するのは困難であった。
そこで、本発明は前記問題点に鑑みてなされたもので、細径で且つ近点と無限遠のAD交換を必要としないAD式の内視鏡を実現することができる内視鏡装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の内視鏡装置は、内視鏡の挿入部の先端部に着脱自在に設けられ、光を結像するための第1の光学系部材及び予め設定された光量に調整する固定絞りを有する光学アダプタと、前記光学アダプタからの光量を調整可能な可変絞りと、前記可変絞りからの光を結像するための第2の光学系部材と、前記第2の光学系部材により結像した光学像を撮像する撮像素子とを前記先端部内に配設した内視鏡と、前記可変絞りを制御する制御部と、を具備する内視鏡装置であって、前記光学アダプタの前記固定絞りは、絞り径が前記先端部内の前記可変絞りの最小絞り径よりも大きくなるように設定し、前記制御部は、無限遠観察を行う場合には、前記可変絞りを前記固定絞りの絞り径よりも大きく開放するように制御して光量の調整を前記光学アダプタの前記固定絞りにより行い、近点観察を行う場合には、前記可変絞りを小さく絞るように制御して光量の調整を前記先端部内の前記可変絞りにより行う。
本発明の他の態様の内視鏡装置は、内視鏡の挿入部の先端部に着脱自在に設けられ、光を結像するための第1の光学系部材及び予め設定された光量に調整する固定絞りを有する光学アダプタと、前記光学アダプタからの光量を調整可能な可変絞りと、前記可変絞りからの光を結像するための第2の光学系部材と、前記第2の光学系部材により結像した光学像を撮像する撮像素子とを前記先端部内に配設した内視鏡と、前記可変絞りを制御する制御部と、を具備する内視鏡装置であって、前記光学アダプタの前記固定絞りは、絞り径が前記先端部内の前記可変絞りの最小絞り径よりも大きくなるように設定し、前記制御部は、観察対象の被検部位との距離に応じて、前記可変絞りを前記固定絞りの絞り径よりも大きく開放したときと小さく絞ったときとで、光学系の絞りの作用する位置が、前記固定絞りと前記可変絞りとで切り替わるように前記可変絞りを制御し、前記先端部の第2の光学部材は、前記可変絞りの後段に配された結像レンズであり、前記先端部内には、この結像レンズを光軸方向に自在に移動可能なレンズ駆動機構が設けられ、前記制御部は、前記レンズ駆動機構を制御することで、焦点距離と被写界深度を可変させる。
本発明によれば、細径で且つ近点と無限遠のAD交換を必要としないAD式の内視鏡を実現することができる内視鏡装置を提供することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
尚、以下、内視鏡装置は、携帯性に優れたショルダ式の工業用の内視鏡装置を例に挙げて説明する。
(第1の実施の形態)
図1から図15は本発明の内視鏡装置の第1の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の内視鏡装置を、装置本体からモニタを開成した状態で示す斜視図、図2は図1の内視鏡の挿入部先端部及び光学アダプタの概略構成を説明するための斜視図、図3は図2の光学アダプタの先端部装着側方向からみた場合の斜視図、図4は図2の挿入部の先端部の構成を説明するための断面図、図5は図4の先端部に光学アダプタを装着した場合の構成を説明するための断面図、図6は図4の先端部に設けられた可変絞り機構とレンズ駆動機構の概略構成を説明するための斜視図、図7は図6の先端部の正面図、図8は図6の可変絞り機構の概略構成を説明するための分解斜視図、図9は図6のレンズ駆動機構の概略構成を説明するための断面図、図10は図4の先端部に設けられた可変絞り機構とレンズ駆動機構の圧電素子部材に印加する鋸波状の駆動信号を示した波形図、図11は第1の実施の形態の内視鏡装置全体の電気的な回路構成を示すブロック図、図12は第1の実施の形態の基本となる光学アダプタ装着における制御例を示すフローチャート、図13は焦点可変ボタン操作に伴う制御例を示すフローチャート、図14及び図15は第1の実施の形態の作用を説明するための内視鏡における光路図であり、図14は無限遠観察時を示し、図15は近点観察時を夫々示している。
図1に示すように、内視鏡装置1は、内視鏡2と、この内視鏡2に接続された装置本体3とにより主要部が構成されている。
内視鏡2は、細長で可撓性を有する挿入部13と、この挿入部13の挿入方向基端側に接続された操作部15と、この操作部15から延出された可撓性を有する接続ケーブルであるユニバーサルコード16と、挿入部13の先端部17に着脱自在な光学アダプタ20と、により主要部が構成されている。
尚、図示はしないがユニバーサルコード16の延出端にはコネクタボックスが接続されており、ユニバーサルコード16はコネクタボックスを介して装置本体3に接続されている。
ここで、まず、装置本体3の構成を説明し、本発明の主要部を有する内視鏡2の構成については後述する。
装置本体3は、例えば箱状を有しており、装置本体3の外装筐体4に、内視鏡2の撮像ユニット44(図4、図5参照)により撮像された内視鏡画像を表示する画像表示面5を有するモニタ6が固定されている。
詳しくは、モニタ6は、画像表示面5を有するモニタ面6aの裏面6bが、装置本体3の外装筐体4の図1中背面側に装着された図示しないコネクタボックスに対して開閉自在となるよう、蝶番等を介して装置本体3の外表面に固定されている。
モニタ6は、内視鏡装置1が未使用の際は、モニタ6の裏面6bが、コネクタボックスを覆う閉位置に閉成され、内視鏡装置1が使用される際は、裏面6bが、コネクタボックスに対して離間してコネクタボックスを露出させる開位置に開成される。
モニタ6のモニタ面6aに、内視鏡装置1が未使用の際、画像表示面5を覆って保護するカバー板7が固定されている。
カバー板7は、画像表示面5に対向するカバー板7の対向面7aが、画像表示面5に対して開閉自在となるよう、モニタ面6aに固定されている。
また、カバー板7は、内視鏡装置1が未使用の際は、カバー板7の対向面7aが、画像表示面5に対して当接して画像表示面5を覆う閉位置に閉成され、内視鏡装置1が使用される際は、対向面7aが、画像表示面5に対して離間する開位置に開成される。
箱状の装置本体3の外装筐体4の角部に、装置本体3を戴置するための例えばNBR等のゴムにより形成された、複数の脚部8が固定されている。脚部8は、装置本体3を、地表等に対し、複数の姿勢により載置できるように設けられたものである。
装置本体3の外装筐体4の図1中背面側の図示しないコネクタボックス収容室に、前記コネクタボックスが、着脱コネクタ12により装着されている。
このコネクタボックスの内部には、光源の駆動を行う基板や、内視鏡2の撮像ユニット44(図4、図5参照)から出力された被検体の画像信号を処理する画像処理用の基板等の電気部品が設けられている。
また、装置本体3の外装筐体4により覆われた内部には、コネクタボックス以外の電気部品や、画像処理用の基板により画像処理された画像データを記録する記録媒体や、内視鏡2及び装置本体3に電力を供給する図示しないバッテリ等が設けられている。
このバッテリは、例えば外装筐体4の側面に対し、蝶番9により開閉自在に設けられたバッテリ用蓋体10の開閉により、装置本体3内に設けられた図示しないバッテリ収容室に対し、挿抜自在に収容される構成となっている。
また、バッテリがバッテリ収容室に挿入され収容された後、バッテリ用蓋体10は、固定ピン11によりロックされる。
尚、その他の装置本体3内の内容物の配置構造は、周知の構成であるため、その説明は省略する。
次に、本発明の主要部を有する内視鏡2の具体的な構成を図1〜図5を参照して説明する。
図1に示すように、内視鏡2の挿入部13は、最先端位置に配置され、対物光学系及び被検部位を撮像するCCD等の撮像素子45を有する撮像ユニット44(図4、図5参照)等で構成された観察用の観察光学系等が組み込まれた先端部17と、この先端部17に連設され、遠隔的に湾曲操作可能な湾曲部18と、この湾曲部18の挿入方向基端側に連設される細長い可撓管部19と、先端部17に対して着脱自在な光学アダプタ20と、を有して構成されている。
尚、図1は光学アダプタ20が先端部17に装着された状態を示している。
挿入部13の内部には、光学アダプタ20の照明部に電力を供給するための接続ケーブルや、先端部17内の撮像ユニット44のCCD等の撮像素子45に接続された電気ケーブルと、湾曲部18を湾曲操作する湾曲操作ワイヤ等が配設されている。
また、挿入部13の可撓管部19の基端部には、連結部14の先端部が連結されている。そして、この連結部14の基端側は、操作部15に接続されている。
図2の斜視図には挿入部13の先端部17及び光学アダプタ20の外観構成が示されている。
図2に示すように、光学アダプタ20が装着される先端部17は、先端部本体17Bと、この先端部本体17の挿入方向アダプタ側に連接されるカバー部17Aと、このカバー部17Aの挿入方向側に設けられ光学アダプタ20が接続部50Aで螺合して装着され、主要部が構成されている。
先端部17の先端面には、後述するが、図2に示すように観察光学系用の観察窓を構成するカバーガラス31と、光学アダプタ20内の照明部を構成するLED21に電力を供給したり、光学アダプタ20の種類の判別のための接続ケーブルが電気的に接続される電気接点部32とが配設されている。
カバーガラス31は、先端部本体17Bに固定されたカバーガラス枠30に水密に装着されている。
一方、光学アダプタ20は、例えば直視用に構成されたもので、アダプタ本体20B(図5参照)と、このアダプタ本体20Bに装着されるアダプタカバー23と、このアダプタカバー23の挿入方向基端側に連接され、先端部17に嵌合して装着される接続リング24とを有して主要部が構成されている。
アダプタカバー23の先端面には、観察光学系用の観察窓である光学レンズ22と、この光学レンズ22の近傍に複数配設され、被検部位を照明するための照明光学系(照明部)を構成するLED21とが配設されている。
LEDは、図示しない透明な樹脂によって封止され、直接触れられないようになっている。
尚、光学アダプタ20の照明部は、LED21に限定されるモノではなく、周知のライトガイドを用いて照明部を構成しても良い。
また、図3は光学アダプタ20を背面側(先端部17が嵌入される側)から見た図である。
図3に示すように、前記接続リング24には、先端部17の先端部本体17B及び接続部17Cを嵌入して固定するための嵌合孔24Aが設けられている。
また、前記アダプタカバー23の背面側には、装着時に、先端部17の電気接点部32と接触して電気的に導通する電気接点部25が設けられている。
この電気接点部25は、光学アダプタ20の複数のLED21、及び光学アダプタ20の種類を判別するのに必要なアダプタ判別抵抗21aに夫々電気的に接続されている。
また、図2及び図3に示すように、光学アダプタ20は、アダプタ本体20Bと先端部17とが当接した際に、内周面に設けられたピン20Cが先端部17の溝部17Dに嵌合することにより、先端部17に対して回転規制される。
また前記接続リング24は、アダプタカバー23とアダプタ本体20Bとに挟持されて回転自在に設けられており、この接続リング24のネジ部24B(図3参照)が先端部17のネジ部50A(図2参照)に螺合することで、光学系アダプタ20が先端部17に対して着脱自在となる。
尚、光学アダプタ20の種類を判別するための具体的な構成及び動作については、図11に示すブロック図の構成及び図12の制御動作の説明の際に述べる。
次に、本発明の主要部を有する先端部17及び光学アダプタ20の具体的な構成を、図4及び図5を用いて説明する。
まず、先端部17の構成を説明すると、図4に示すように、先端部本体17Bを構成する先端カバー33には、カバーガラス31を固定したカバーガラス枠30が固定されている。
このカバーガラス31は、光学部材である他に、光学アダプタ20の交換時に、先端部17内に水及びほこり等が入らないように水密にしている。
このカバーガラス31から見て出射光側には、光学アダプタ20の光学系の明るさを調整可能な可変絞り機構35が配設されている。この可変絞り機構35は、絞りカバー34で押さえながら先端カバー33に固定されている。
尚、可変絞り機構35の具体的な構成については後述する。
可変絞り機構35から見て出射光側には、レンズ駆動機構36が配設され、このレンズ駆動機構36は、先端カバー33に連接される先端部本体42に固定されている。
レンズ駆動機構36は、例えば2つの結像レンズ37、38と、これらの結像レンズ37、38が固定されるレンズホルダ39と、このレンズホルダ39を光軸方向に移動させるための駆動部機構(40、41、51、51B)とを有し構成されている。
このレンズ駆動機構36は、後述する駆動部機構によってレンズホルダ39と共に結像レンズ37、38を光軸方向に移動可能であり、この移動によって焦点距離と被写界深度を可変させることができるようになっている。
レンズ駆動機構36から見て出射光側には、撮像ユニット44が配設されている。
この撮像ユニット44は、先端側のレンズ保持枠43Aに保持固定された光学レンズ43と、この光学レンズ43の出射光側に配設されたCCD等の撮像素子45と、この撮像素子45に電気的に接続される接点46、フレキシブル基板47及び図示しない電気ケーブルと、これらの各部材をカバーするカバー44aを有して構成されている。
この撮像ユニット44は、レンズ保持枠43Aを介して先端部本体42に固定されている。尚、前記先端部本体42には、ネジ螺合部49が形成されており、このネジ螺合部49に外枠部材50が螺合される。
また、先端カバー33の図4中下側には、レンズ駆動機構36の駆動機構を構成する、摩擦部材40、シャフト41、及びアクチュエータとしての圧電素子部材51が配設されている。
この圧電素子部材51の基端部には、アクチュエータ駆動時の慣性力を得るための重り51Bが固定されている。この重り51Bの底面は、枠部材42に接着固定されている。
尚、前記シャフト41は、例えばカーボンファイバーを用いて構成され、前記重り51Bは、金属比重の大きな、例えばタングステンなどを用いて構成されている。
このように構成される先端部17には、図5に示すように光学アダプタ20が着脱自在に装着される。
次に、この光学アダプタ20の具体的な構成について図5を用いて説明する。
図5に示すように、光学アダプタ20のアダプタ本体20Bにはアダプタカバー23が取り付けられている。また、アダプタ本体20Bの先端面には、観察窓を構成する光学レンズ22が固定されている。
そして、アダプタ本体20Bの光学レンズ22の出射光側には、凸レンズ28、固定絞り29、カバーガラス20Aと、が順に配設されてアダプタ本体20Bに固定されている。
固定絞り29は、間隔環29aとカバーガラス20Aとに挟持され、このカバーガラス20Aの口元全周に接着して固定されている。
また固定絞り29の絞り径は、予め設定された所定の径を有して構成されている。具体的には、固定絞り29の絞り径が先端部17内の可変絞り機構35の最小絞り径よりも大きくなるように設定されている。
また、電気接点部25には、それぞれ導電部材26が電気的に接続されおり、これら導電部材26は、アダプタ本体20B内に固定されている。
この場合、一方の導電部材26は、絶縁部材を挟んでアダプタ本体20Bの先端面に配された複数のLED21に電気的に接続されている。
また、他方の導電部材26は、この光学アダプタ20の種類の判別に用いられるアダプタ判別抵抗21a(図2参照)に電気的に接続されている。
尚、これらの導電部材26の内部には、図示しないがコイルバネがそれぞれ設けられている。そして、光学アダプタ20が装着された場合、導電部材26のコイルバネで押されていた電気接点部25は、導通しながら凹むようになっている
また、光学アダプタ20の接続リング24の嵌合孔24Aに、先端部17を嵌入し、そして、アダプタ本体20Bと先端部17とが当接した際に、内周面に設けられたピン20Cが先端部17の溝部17Dに嵌合することにより、先端部17に対して回転規制される。
その後、接続リング24のネジ部24B(図3参照)が先端部17のネジ部50A(図2参照)に螺合することで、光学系アダプタ20が先端部17に着脱自在に装着される。
次に、挿入部13の先端部17に設けられた可変絞り機構35及びレンズ駆動機構36の具体的な構成を、図6〜10を用いて説明する。
先端部17に設けられた可変絞り機構35及びレンズ駆動機構36は、後述する虹彩絞りの絞り径を可変するための駆動部機構及び、結像レンズ37、38が固定されるレンズホルダ39を移動させるための駆動部機構を夫々有している。
本実施の形態では、これら駆動部機構を構成するアクチュエータとして、例えば圧電素子部材51、62を用いて構成されている。
これらの圧電素子部材51、62に固定される各シャフト41、61は、図4及び図6に示すように、光軸方向に対して平行に配置され、さらに、光軸方向に対して直角な面において、先端部17の細径化に適したレイアウトとなるように配設されている(図7参照)。
また、図6に示すように、シャフト41、61の挿入方向基端側に固定される圧電素子部材51、62には、装置本体3から挿入部13内を介して延設している接続線がそれぞれ電気的に接続されており、装置本体3の制御部88(図11参照)によって電気的に制御されるようになっている。
尚、各圧電素子部材51、62の底面には、慣性力を確保するための重り51B、62Bが固定されている。
また、各シャフト41、61と、これらの各シャフト41、61にそれぞれ嵌合する固定枠60及びレンズホルダ39との間には、後述するが摩擦部材40が夫々設けられている。
ここで、本実施の形態のアクチュエータの駆動原理を説明すると、アクチュエータとして用いられた圧電素子部材51、62は、徐々に電圧(駆動信号)を印加すれば、ゆっくりと伸び、急速に印加を停止すれば急速に縮むといった特性を有している。
例えば、駆動信号の電圧値が緩やかに変化していく立ち上がり部分(図10のa)では、圧電素子部材51、62はゆっくりと伸びる。このとき、各シャフト41、61と前記摩擦部材40との摩擦力により固定枠60及びレンズホルダ39は各シャフト41、61と一体となって図6において先端部17の先端側方向(I)へ動く。
そして、圧電素子部材51、62の伸びが終了した時点で各シャフト41、61の動きは停止するが、固定枠60及びレンズホルダ39は、慣性力により動き続ける。
そして、その状態から駆動信号の電圧値を急峻に下げる(図10のb)と、圧電素子部材51、62は急峻に縮む。その結果、各シャフト41、61は図6において先端部17の手元側方向(II)へ動く。
そして先端部17の先端側方向(I)へ移動中のレンズホルダ39及び固定枠60には、各シャフト41、61から先端部17の手元側方向(II)への摩擦反力を受けるが、前記反力は動摩擦抵抗力で弱く短時間しか作用しないため手元側方向(II)へと移動方向を変更させるまでは及ばず、先端側(I)方向への運動エネルギーを失われていき、徐々に遅くなり停止する。
従って、このような駆動信号が圧電素子部材51、62に印加されると、固定枠60レ及びンズホルダ39は、駆動信号の1パルス毎に前記したような作用により図6において先端部17の先端側方向へ動かされていく。
尚、各圧電素子部材51、62に図10のような鋸波状の駆動信号を連続的に印加することで固定枠60及びレンズホルダ39を所定の方向へ移動させることができる。
また、前記説明とは逆に、前記圧電素子部材51、62を急速に伸ばし、或いはゆっくりと縮めるような駆動信号を印加すれば、前記固定枠60及びレンズホルダ39を逆方向に移動させることも可能である。
従って、このような各圧電素子部材51、62の特性を用いて、各シャフト41、61と前記固定枠60及びレンズホルダ39との間の摩擦部材40による摩擦力と調整制御された電圧とで、後述する可変絞り機構35の絞り径の可変、及びレンズ駆動機構36の結像レンズ37、38の光軸方向への移動を行うためのアクチュエータとしての駆動力を得ている。
ここで、可変絞り機構35の具体的な構成を説明すると、図8に示すように、可変絞り機構35は、虹彩絞り本体35Aと、固定枠60と、虹彩絞り本体35Aと固定枠60とを連結する連結部材66と、駆動機構部を構成するシャフト61、摩擦部材(図示せず)、圧電素子部材62及び重り62Bとを有して構成されている。
可変絞り機構35において、固定枠60及び連結部材66が虹彩絞り本体35Aに近接配置され、連結部材66の係合ピン66bが固定枠60のガイド穴64に嵌合し、連結部材66の嵌合溝66aが虹彩絞り機構の虹彩絞り本体35Aの駆動ピン65に嵌合し、虹彩絞り本体35Aと固定枠60とは、連結部材66を介してそれぞれ連結されている。
虹彩絞り本体35Aは、例えば、複数の絞り羽根35Bの一端が固定リング35bに軸支され、他端が回転リング65Aに軸支されており、この駆動ピン65を介して回転リング65Aを回転することで、各絞り羽根35Bの位置が変わり、絞り径が可変する構成となっている。
尚、固定枠60の嵌合孔63は、レンズホルダ39に隙間を保ちながら配置されている。
この場合、虹彩絞り本体35Aの外周方向に突出する駆動ピン65は、連結部材66に設けられた嵌合溝66aに嵌合する。
また、連結部材66の内周面側には、内周面方向に向けて突出する係合ピン66bが設けられており、この係合ピン66bは、固定枠60の外周面に設けられたガイド穴64に係合するようになっている。
すなわち、圧電素子部材62の光軸方向に対する伸縮によって、固定枠60が光軸方向に移動すると、この固定枠60のガイド穴64によってこのガイド穴64と係合する係合ピン66bを移動させる。
この連結部材66は、枠部材42(図4参照)と先端部本体17Bの図示しない部分で光軸方向に動かないように各側面66c、66dが係止されている。
従って、前記連結部材66は、光軸回りに回転することになる。すると、この連結部材66の回転に伴い、この連結部材66の嵌合溝66aに嵌合する駆動ピン65が回転する。これにより、各絞り羽根35Bの角度が変わり、複数の羽根35Bで構成された絞り径が可変することになる。
尚、可変絞り機構35の構成は、虹彩絞りに限定されるものではなく、絞り径が自在に替えられるような構成であれば良い。例えば、液晶シャッタを用いて可変絞り機構35を構成しても良い。
また、可変絞り機構35は、カバーガラス31とレンズ駆動機構36の結像レンズ37との間に配置されていれば良いが、カバーガラス31に近づけて配設することが望ましい。
次に、レンズ駆動機構36の具体的な構成を説明すると、図9に示すように、結像レンズ37、38を固定したレンズホルダ39を、圧電素子部材51を用いた駆動部機構によって、光軸方向に移動させることが可能である。
この駆動部機構は、シャフト41と、このシャフト41とレンズホルダ39の嵌合孔39Aとの間に設けられた摩擦部材40と、前記圧電素子部材51と、この圧電素子部材51の基端側に固定される重り51B等を有して構成されている。
摩擦部材40は、例えば密着コイルバネで構成されたもので、シャフト41との間に生じる摩擦力を一体に保つ特性を有している。尚、この摩擦部材40は、密着コイルバネに限定されるものではなく、例えば板バネを用いて構成しても良い。
従って、アクチュエータの駆動原理で説明したように、圧電素子部材51をゆっくりと伸ばしたり、或いは急速に縮ませたりすることで、シャフト1と摩擦部材40との摩擦により、レンズホルダ39を光軸方向に対して移動させることが可能となる。
このような構成により、レンズ駆動機構36は、レンズホルダ39の光軸方向への移動によって、結像レンズ37、39を移動させることで、焦点距離と被写界深度を可変させることが可能である。
尚、この駆動部機構の構成は、前記可変絞り機構35についても同様であり、すなわち、可変絞り機構35の駆動部機構は、レンズ駆動機構36と同じように、シャフト61と、このシャフト61と固定枠60の嵌合孔(図示せず)の間に設けられた摩擦部材40と、圧電素子部材62と、この圧電素子部材62の基端側に固定される重り62B等を有して構成されている。
次に、このような構成の内視鏡装置全体の電気的な構成を、図11を用いて説明する。
本実施の形態の内視鏡2では、挿入部13の先端部17内に、可変絞り機構35の虹彩絞り本体35Aの絞り径を検出する第1静電エンコーダ70と、レンズ駆動機構36の結像レンズ37、38の移動位置を検出する第2静電エンコーダ71とが設けられている。
第1静電エンコーダ70は、固定枠60に貼着された移動子70Aと、枠部材42に貼着された固定子70Bとを有して構成され、固定子70Bにより移動子70Aの移動分の静電気による電流変化を検出する。
また、第2静電エンコーダ71は、レンズホルダ39に貼着された移動子71Aと、枠部材42に貼着された固定子71Bとを有して構成され、固定子71Bにより移動子71Aの移動分の静電気による電流変化を検出する。
尚、前記移動子70A、71Aは、例えば、所定のパターンを配列して構成された基板であり、また、前記固定子70B、71Bについても同様に、例えば、所定のパターンを配列して構成された基板で構成されている。また、これらのパターン面は、向き合って配置されるようになっている。
これら第1エンコーダ70及び第2エンコーダ71は、夫々挿入部13内に配される接続ケーブルを介して装置本体3内の制御部88に電気的に接続され、夫々の検出結果を制御部88に出力する。
そして、制御部88は、夫々の検出結果である電流変化を演算処理することにより、光軸方向における固定枠60及びレンズホルダ39の夫々の移動量を既知の処理によって算出する。
尚、制御部88は、算出結果に基づく移動量と、可変絞り機構35の絞り径の近点、中点、及び無限遠の状態との関係をテーブルとして有している。
また、制御部88は、算出結果に基づく移動量と、レンズ駆動機構36の近点、中点、及び無限遠の状態との関係をテーブルとして有している。
さらに、制御部88は、前記可変絞り機構35及びレンズ駆動機構36の制御により近点、中点、又は無限遠に焦点を合わせた場合に、この焦点位置に応じたLED21の光量を制御するためのテーブルも有している。
尚、制御部88による、焦点位置に基づくLED21の光量の制御は、近点である場合には光量を下げるようにし、無限遠である場合には光量をあげるような制御であれば良い。
従って、制御部88は、これらのテーブルを参照しながら、可変絞り機構35及びレンズ駆動機構36の駆動制御と、LED21の光量制御とを行う。
また、光学アダプタ20の各電気接点部25と電気的に接続される先端部17の各電気接点部32は、挿入部13内に配される接続ケーブルを介して外装筐体4内のLED駆動部82及び検出部80に電気的に接続されている。
この場合、LED21にアダプタ判別抵抗21aを介して電気的に接続される電気接点部32は、LED駆動部82と電気的に接続されている。
また、各電気接点部25の電気的に接続される他方の電気接点部32は、検出部80に電気的に接続されている。
また、可変絞り機構35及びレンズ駆動機構36の各圧電素子部材51、62は、接続線を介してそれぞれ装置本体3内の圧電駆動ドライバ85に電気的に接続されて、この圧電駆動ドライバ85によって駆動が制御される。
一方、装置本体3は、図11に示すように、検出部80、メモリ81、LED駆動部82、カメラコントロールユニット(以下、CCUと称す)83、画像処理部84、圧電駆動ドライバ85、音声処理部86、及び制御部88とを有して構成されている。
また、前記したように装置本体3の外装筐体4には、モニタ6が設けられ、このモニタ6は画像処理部84に電気的に接続されている。
また、外装筐体4には、内視鏡装置1の電力供給源である電源部72と、使用者の各種指示操作や入力操作等を行うためのユーザインターフェース73と、音声等で使用状況や操作状況等の情報を告知するための音声再生部74とが設けられている。
検出部80は、制御部88の指示により、定期的に電圧をかけて先端部の電位を検出する。
具体的には、制御部88は、駆動時に検出部80を介してアダプタ判別抵抗21aに所定の電圧を所定間隔(例えば2秒間隔)で印加し、電圧降下の有無で光学アダプタ20の装着・非装着を検出する。また、制御部88は、電圧降下量とメモリ81に記憶された設定値との比較を行って光学アダプタ20の種別を認識し、前記テーブルを用いてこの判別した光学アダプタ20に応じた電圧を求め、LED駆動部82によりこの電圧の駆動信号を印加するように制御する。
メモリ81は、例え光学アダプタ20の種類の判別に用いられる複数の抵抗値、可変絞り機構35における絞り径目標値等の設定値、或いはレンズ駆動機構36におけるレンズ移動目標値を格納している。尚、この設定値は、必要に応じて適宜変更設定可能である。
メモリ81は、制御部88によって設定値を読み出し、各ユニットの制御を行うのに用いられる。
LED駆動部82は、制御部88の制御により、LED21を点灯又は消灯、或いは光量を調整するための駆動信号を生成してLED21に出力する。
CCU83は、撮像ユニット44の撮像素子45の駆動を制御するもので、撮像素子45により光電変換した信号を取り込み、画像処理部84へと出力する。
画像処理部84は、供給された信号に信号処理を施して映像信号を生成し、この映像信号をモニタ6に出力して表示させる。尚、この画像処理部84は、制御部88によって制御される。
また、圧電駆動ドライバ85は、制御部88の制御により、可変絞り機構35及びレンズ駆動機構36の各圧電素子部材51、62を駆動するための駆動信号を生成して、各圧電素子部材51、62に出力する。
音声処理部86は、制御部88による制御によって、音声等で使用状況や操作状況等の情報を告知するための必要な音声信号を生成し、音声再生部74に出力することでこの音声信号が再生される。
尚、ユーザインターフェース73は、操作部15の操作部本体(例えば、ジョイスティック)15Aに設けられた各種スイッチで構成されたものであり、これ以外でも別の操作部を設けて構成しても良い。
制御部88は、内視鏡装置1全体の各種動作を制御するものであって、特に、検出部80の検出結果を用いた光学アダプタ識別判定制御、LED駆動部82によるLED照明制御、画像処理部84による画像処理制御、圧電駆動ドライバ85による可変絞り機構制御及びレンズ駆動機構制御等を制御する。
この場合、光学アダプタの識別判定制御からLED照明制御については、制御部88は、光学アダプタ20が装着されると、前記したように検出部80からの検出結果、つまり、電圧降下量に基づいて光学アダプタ20の種類を判別し、この種類に対応する電圧値を決めてLED駆動部82を駆動させる。
すると、LED駆動部82は、制御部88の制御により決められた電圧の駆動信号を供給することで、LED21を点灯させる。これにより、光学アダプタ20の種類に応じたLEDの照明制御が実施される。
ここで、本実施の形態では、可変絞り機構35及びレンズ駆動機構36の駆動制御を行う場合、制御部88は、無限遠観察を行う際には、可変絞り機構35の絞り径が最大径となるように圧電駆動ドライバ85を制御する。
この場合、本実施の形態では、光学アダプタ20の固定絞り29は、可変絞り機構35(虹彩絞り本体35A)の最小径である絞り径よりも大きくなるように設定されている。
この場合、光学アダプタ20の外径が太くならないように、各々の光学アダプタ20で光りが蹴られない範囲で最大絞り径を決定すれば良い。
このため、無限遠観察時には、図14に示すように、光学アダプタ20の固定絞り29の絞りが作用することになる。
このときの、絞りの関係は、固定絞り29の絞り径 ≦ 可変絞り機構35の最大絞り径という関係を有している。
また、同時に制御部88は、レンズ駆動機構36の結像レンズ37、38が可変絞り機構35から離間する方向(挿入軸方向基端側方向)の所定位置に移動するように圧電駆動ドライバ85を制御する。
一方、近点観察を行う場合には、制御部88は、可変絞り機構35の絞り径が最小径となるように圧電駆動ドライバ85を制御する。
この場合、光学アダプタ20の固定絞り29が、可変絞り機構35(虹彩絞り本体35A)の最小径である絞り径よりも大きくなるように設定されているので、近点観察時には、図15に示すように、先端部17の可変絞り機構35の絞りが作用することになる。
このときの、絞りの関係は、固定絞り29の絞り径 > 可変絞り機構35の最小絞り径という関係を有している。
また、同時に制御部88は、レンズ駆動機構36の結像レンズ37、38が可変絞り機構35に近接する方向(挿入軸方向)の所定位置に移動するように圧電駆動ドライバ85を制御する。
ここで絞り位置を切り替える必要性について説明する。
光学アダプタ式の光学系は光学アダプタ20と先端部17は切り離されるために図14及び図15のようにカバーガラス(20A、31)を配置してそれぞれのカバーガラスとレンズ枠部分で水密を取る必要がある。更に切り離し部分はゴミなどの影響を少なくするために略平行光とする光学設計が要求され、アダプタなしの光学系に比べてカバーガラス2枚分光路を長くした光学系になる。
前述のように可変絞り機構35は電気接点が増えると好ましくないという理由から光学アダプタ20ではなく先端部17に配置している。これはレンズ22からレンズ43までの結像光学系で考えるとカバーガラス2枚がある分、中心より撮像素子寄りである。
仮に可変絞り機構35だけで明るさを稼ぐために径を大きく開放したとすると、絞りつまり光学系において光束径が最小となる位置が中心より撮像素子に寄っているので、そこから長い距離にあるレンズ22に行くまでに光束径は徐々に大きくなってしまい、光学アダプタ20のレンズ22を従来以上に大きくする必要が出てきてしまい、細径が要求される内視鏡においては基本的な要求から掛け離れてしまう。
そこで、光学系中心より物体側に近い光学アダプタ20内に固定絞り29を配置し、開放時には固定絞り29を効かせてレンズ22の大径化を抑えると同時に、固定絞り29から更に拡がる光束を蹴られないように可変絞り機構35を拡げることで多くの光を撮像素子45に取り込むことができるようになる。
尚、図14のように光量を絞りこんだ場合は可変絞り機構35で絞るがそこから対物側に向かって光束が徐々に大きくなっていったとしても絞っている径が小さいためレンズ22のサイズは大きくする必要はない。
すなわちレンズ22を大きくしないで光束のケラレが起きないように固定絞り径29と可変絞り機構35を構成することが最適となる。
従って、本実施の形態では、光学アダプタ式で近点から無限遠までの観察を実現するにあたり、このように制御部88によって、光学系の絞り位置が光学アダプタ20と先端部17との間で切り替わるように制御すると同時に、レンズ駆動機構36の結像レンズ37、38のレンズ位置を変えて焦点距離と被写界深度を可変制御するように構成したことで、平行光となり、細径で且つ近点と無限遠のAD交換を必要としない光学アダプタ式の内視鏡2を実現することが可能となり、さらには、明るさ、深度調整が可能な光学アダプタ式の内視鏡の実現が可能となる。
尚、本実施の形態では、近点から無限遠との場合における制御例について説明したが、勿論、これらに限定されることはなく、深度優先で可変絞りの絞り径を微小に絞る、或いは、近点部でレンズだけを駆動させ、微小にデフォーカスして観察するなど、個別に制御してその都度、観察者の好みに応じた操作も可能である。
次に、本実施の形態の制御部88による制御例について図12及び図13を用いて説明する。
いま、図11に示す内視鏡装置1は、図示しない電源スイッチのオン操作によって、電源部72からの電力が供給されて、電源投入状態であるものとする。
すると、制御部88は、図示しないメモリから図12に示すプログラムを読み出して起動させる。
ここで、使用者が、光学アダプタ20を先端部17に装着したものとすると、制御部88は、ステップS1の処理で、検出部80による検出結果と、メモリ81から読み出した抵抗値とで比較行って、装着された光学アダプタ20の種類を識別する。
この場合、制御部88は、識別した光学アダプタ20に対応する設定値をメモリ81から読み出しておく。
そして、制御部88は、ステップS2の処理で、第2静電エンコーダ71によりレンズ駆動機構36の結像レンズ37、38のレンズ位置を検出する。
その後、制御部88は、続くステップS3の処理で、検出したレンズ位置を基に、レンズ駆動機構36の結像レンズ37、38のレンズ位置が、識別した光学アダプタ20の合焦範囲内の中点領域(中間領域)となるように圧電駆動ドライバ85を制御して移動させる。
次に、制御部88は、続くステップS4の判断処理により、結像レンズ37、38のレンズ位置が、読み出された設定値である目標位置と一致するか否かの判断を行い、一致したと判定した場合には、ステップS5の処理に進み、一致しないものと判断した場合には、ステップS2に処理を戻す。
ステップS5の処理では、制御部88は、第1静電エンコーダ70により可変絞り機構35の絞り径を検出する。
そして、制御部88は、ステップS6の処理で、検出した可変絞り機構35の絞り径を基に、可変絞り機構35の絞り径が、識別した光学アダプタ20に合った絞り径の最大から最小の範囲内の中点領域(中間領域)となるように圧電駆動ドライバ85を制御して可変させる。
次に、制御部88は、続くステップS7の判断処理により、可変絞り機構35の絞り径が、読み出された設定値である目標位置と一致するか否かの判断を行い、一致したと判定した場合には、ステップS8の処理に進み、一致しないものと判断した場合には、ステップS5に処理を戻す。
ステップS8の処理では、制御部88は、LED21の照明を、装着した光学アダプタ20の種類と、目標値と一致した結像レンズ37、38のレンズ位置及び可変絞り機構35の絞り径に基づく焦点距離とに応じた光量(設定値)となるようにLED駆動部82を制御する。
その後、制御部88は、ステップS9の処理で、例えば焦点領域と結像レンズ37、38におけるFnoをモニタ6に表示するように画像処理部84を制御した後、続くステップS10の処理で、目標とする焦点距離及びLED21の光量に制御できた旨を、音声再生部74で再生するように音声処理部86を制御して、ルーチンを終了させる。
このような制御を行うことで、装着された光学アダプタ20に対応した、可変絞り機構35の絞り径制御、レンズ駆動機構36のレンズ移動制御、及びLED21の光量制御を行うことができる。
次に、使用者が操作部15に設けられた、近点観察又は無限遠観察を行うために焦点可変ボタンを操作したものとする。
この場合、制御部88は、図示しないメモリから図13に示すプログラムを読み出して起動させ、ステップS10の処理を実行する。
ステップS10の処理では、制御部88は、例えば焦点可変ボタンの操作信号から、変更された焦点領域変更目標値を算出し、保持しておく。
そして、制御部88は、前記図12に示すプログラムと同様に、ステップS11の処理で、第2静電エンコーダ71によりレンズ駆動機構36の結像レンズ37、38のレンズ位置を検出する。
その後、制御部88は、続くステップS12の処理で、検出したレンズ位置を基に、レンズ駆動機構36の結像レンズ37、38のレンズ位置が焦点可変操作に基づくレンズ位置になるように圧電駆動ドライバ85を制御して移動させる。
次に、制御部88は、続くステップS13の判断処理により、結像レンズ37、38のレンズ位置が、読み出された設定値である目標位置と一致するか否かの判断を行い、一致したと判定した場合には、ステップS14の処理に進み、一致しないものと判断した場合には、ステップS11に処理を戻す。
ステップS14の処理では、制御部88は、第1静電エンコーダ70により可変絞り機構35の絞り径を検出する。
そして、制御部88は、ステップS15の処理で、検出した可変絞り機構35の絞り径を基に、可変絞り機構35の絞り径が焦点可変操作に基づく絞り径となるように圧電駆動ドライバ85を制御して可変させる。
次に、制御部88は、続くステップS16の判断処理により、可変絞り機構35の絞り径が、読み出された設定値である目標位置と一致するか否かの判断を行い、一致したと判定した場合には、ステップS17の処理に進み、一致しないものと判断した場合には、ステップS14に処理を戻す。
ステップS17の処理では、制御部88は、LED21の照明を、装着した光学アダプタ20の種類と、ステップS10にて算出した焦点距離とに応じた光量となるようにLED駆動部82を制御する。
この場合、制御部88は、焦点距離が近点である場合にはLED21の光量を下げるようにし、焦点距離が無限遠である場合にはLED21の光量をあげるように制御する。勿論、焦点距離に応じたLED21の光量制御は、装着された光学アダプタ20の種類に応じて行われるようになっている。
その後、制御部88は、ステップS18の処理で、例えば焦点領域と結像レンズ37、38におけるFnoをモニタ6に表示するように画像処理部84を制御した後、続くステップS19の処理で、目標とする焦点距離及びLED21の光量に制御できた旨を、音声再生部74で再生するように音声処理部86を制御して、ルーチンを終了させる。
このような制御を行うことで、近点観察又は無限遠観察を行うために焦点可変ボタン操作が成された場合でも、装着された光学アダプタ20に対応した、可変絞り機構35の絞り径制御、レンズ駆動機構36のレンズ移動制御、及びLED21の光量制御を行うことができる。
尚、このように制御することで、無限遠観察時においては、図14の光路図に示すように、被検体100の光が、光学アダプタ20の固定絞り29によって絞られることで、この被検体100の光を、2つのカバーガラス20A、31、可変絞り機構35を介して、レンズ駆動機構36の結像レンズ37、38及び光学レンズ43に最適な角度で入射させて、撮像素子45の入射面上に良好に結像させることができる。
また、近点観察時においては、図15の光路図に示すように、被検体100の光が、先端部17の可変絞り機構35によって絞られることで、この被検体100の光を、レンズ駆動機構36の結像レンズ37、38及び光学レンズ43に最適な角度で入射させて、撮像素子45の入射面上に良好に結像させることができる。
尚、本実施の形態では、近点観察又は無限遠観察時における作用を図14又は図15を用いて説明したが、勿論、これに限定されることはなく、被検体100に対して近点から無限遠にかけての全ての被検部位との距離についても良好に観察できることは言うまでもない。
従って、本実施の形態によれば、光学アダプタが交換式でありながらも、近点から無限遠までの範囲の観察対象を1種類の光学アダプタ20を用いて観察することが可能となる。
また、高価な複数種類の光学アダプタ20を多く用意する必要は無くなるので、内視鏡装置全体のコスト低減を図ることも可能となる。
また、被険部位に対し一度の挿入部13の挿入で、被検体100に対して近点から無限遠までの被検体距離について観察することができるので、作業性を簡略化できることは勿論、観察性能を向上できるので、使用用途が広がるといった効果を得る。
また、この場合、レンズ駆動機構36の最適レンズ位置の状態で、可変絞り機構35の絞りのみを可変することで、明るさ優先や被写界深度優先の観察及び撮影を行うことができるといった効果も得る。
さらに、内視鏡2を挿入しておき、スコープ自体を動かさずに、焦点と被写界深度を可変させることができるので、従来、スコープ操作のぶれによって発見し難かった細かい形状の被検体100についても発見出来るといった効果も得られる。
(第2の実施の形態)
図16から図18は本発明の内視鏡装置の第2の実施の形態に係り、図16は第2の実施の形態の内視鏡の挿入部先端部に装着される側視用光学アダプタの概略構成を説明するための斜視図、図17及び図18は第2の実施の形態の斜視用光学アダプタの概略構成、及び作用を説明するための内視鏡における光路図であり、図17は無限遠観察時を示し、図18は近点観察時を夫々示している。
本発明の内視鏡装置1は、第1の実施の形態で説明したように直視用の光学アダプタ20を先端部17に装着した構成について説明したが、勿論、これに限定されるものではなく、例えば後述する側視用の光学アダプタ20Zを用いて構成した場合でも第1実施の形態と同様の作用及び効果が得られる。
このような実施の形態の構成について、図16〜図18を参照して説明する。
尚、図16〜18は、第1の実施の形態の内視鏡装置1と同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
第2の実施の形態の内視鏡装置1は、第1の実施の形態の内視鏡装置と略同様に構成されているが、先端部17に装着する光学アダプタ20の構成が異なっている。
すなわち、第2の実施の形態では、先端部17には、図16に示す側視用光学アダプタ20Zが装着される。
この側視用光学アダプタ20Zは、図16に示すように、アダプタカバー23と、このアダプタカバー23の挿入方向基端側に連接され、先端部17に嵌合して装着する接続リング24とを有して主要部が構成されている。
アダプタカバー23の側面には、観察光学系用の観察窓を構成する光学レンズ22と、この光学レンズ22の近傍に複数配設され、被検部位を照明するための照明光学系(照明部)を構成するLED21とが配設されている。
尚、光学アダプタ20の照明部は、LED21に限定されるものではなく、周知のライトガイドを用いて照明部を構成しても良い。また、光学レンズ22は、側視用光学アダプタ20Zの挿入方向に対して平行となるように設けられている。
また、側視用光学アダプタ20Zは、図17に示すように、光学レンズ22の出射面側に光学部材であるプリズムレンズ20Cを設け、さらに、このプリズムレンズ20Cの出射面側に、第1の実施の形態の凸レンズ28に相当する対物レンズ20Dを設けて構成している。
それ以外の側視用光学アダプタ20Zの構成は、第1の実施の形態と同様である。すなわち、側視用光学アダプタ20Zは、固定絞り29、カバーガラス20Aを有している。
プリズムレンズ20Cは、図17に示すように、光学レンズ22からの入射光を、夫々周波数帯域毎に後段の対物レンズ20Dへと反射して照射する特性を有しており、周知の技術である。
尚、先端部17の構成は、第1の実施の形態と同様であり、また、装置本体3の構成についても同様である。
次に、第2の実施の形態の動作について、図17及び図18を参照しながら説明する。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態と略同様に、可変絞り機構35及びレンズ駆動機構36の駆動制御を行う場合、制御部88は、無限遠観察を行う際には、可変絞り機構35の絞り径が最大径となるように圧電駆動ドライバ85を制御する。
この場合、本実施の形態においても第1の実施の形態と同様に、側視用光学アダプタ20Zの固定絞り29は、可変絞り機構35(虹彩絞り本体35A)の最小径である絞り径よりも大きくなるように設定されている。
このため、無限遠観察時には、図17に示すように、側視用光学アダプタ20Zの固定絞り29の絞りが作用することになる。
このときの、絞りの関係は、固定絞り29の絞り径 ≦ 可変絞り機構35の最大絞り径という関係を有している。
また、同時に制御部88は、レンズ駆動機構36の結像レンズ37、38が可変絞り機構35から離間する方向(挿入軸方向基端側方向)の所定位置に移動するように圧電駆動ドライバ85を制御する。
一方、近点観察を行う場合には、制御部88は、可変絞り機構35の絞り径が最小径となるように圧電駆動ドライバ85を制御する。
この場合、側視用光学アダプタ20Zの固定絞り29が、可変絞り機構35(虹彩絞り本体35A)の最小径である絞り径よりも大きくなるように設定されているので、近点観察時には、図18に示すように、先端部17の可変絞り機構35の絞りが作用することになる。
このときの、絞りの関係は、固定絞り29の絞り径 > 可変絞り機構35の最小絞り径という関係を有している。
また、同時に制御部88は、レンズ駆動機構36の結像レンズ37、38が可変絞り機構35に近接する方向(挿入軸方向)の所定位置に移動するように圧電駆動ドライバ85を制御する。
従って、第2の実施の形態によれば、側視用光学アダプタ20Zを先端部17に装着した場合でも、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
(第3の実施の形態)
図19から図22は本発明の内視鏡装置の第3の実施の形態に係り、図19は第3の実施の形態の内視鏡装置全体の電気的な回路構成を示すブロック図、図20は図19のズームレンズ駆動機構36Aの概略構成を説明するための斜視図、図21及び図22は第3の実施の形態の視野角変換時の作用を説明するための内視鏡における光路図であり、図21は画角を狭くした時の状態を示し、図22は画角を広くした時の状態を夫々示している。
本発明の内視鏡装置1は、第1及び第2の実施の形態のように被検部位との距離について1つの光学アダプタ20、20Zで近点から無限遠までの観察を行える他に、視野角を変換して観察を行うことが可能である。このような実施の形態を後述する。
図19に示すように、第3の実施の形態の内視鏡装置1は、第1及び第2の実施の形態で先端部17に設けられたレンズ駆動機構36に替えて、ズームレンズ駆動機構36Aを設けて構成している。
このズームレンズ駆動機構36Aは、第1及び第2の実施の形態と同様に、制御部88による圧電駆動ドライバ85の制御よって、駆動が制御されるようになっている。
このズームレンズ駆動機構36Aは、図20に示すように、例えば2つの凸レンズ90、91と、先端側の凸レンズ90が固定される第1レンズホルダ92と、挿入方向基端側の凸レンズ91が固定される第2レンズホルダ95と、これらの第1レンズホルダ92及び第2レンズホルダ95をそれぞれ光軸方向に移動させるための駆動部機構(93、94、96、97、98)とを有し構成されている。
このズームレンズ駆動機構36Aは、前記駆動部機構によって第1及び第2レンズホルダ92、95と共に凸レンズ90、91を光軸方向に移動可能であり、また、第1レンズホルダ92と第2レンズホルダ95との間の距離を可変に構成されており、凸レンズ90と凸レンズ91との間の距離を変化させることで、視野角の変換ができるようになっている。
この駆動部機構は、第1及び第2の実施の形態と略同様であるが、それぞれの第1及び第2レンズホルダ92、95に嵌合される2つのシャフト93、96と、第1及び第2レンズホルダ92、95に設けられた駆動ピン94、97と、カム部材98と、シャフト96の基端側に設けられた圧電素子部材96Aと、を有して構成されている。
尚、圧電素子部材96Aと第2レンズホルダ95の嵌合孔(図示せず)との間に設けられた摩擦部材、重り等の駆動機構の構成については第1及び第2の実施の形態と同様である。
第1レンズホルダ92に嵌合するシャフト93は先端部本体99に固着している。
第1レンズホルダ92の外周方向に突出する駆動ピン94は、カム部材98のカム溝98aに嵌合する。また、第2レンズホルダ95の外周方向に突出する駆動ピン97は、カム部材98のガイド穴98bに嵌合する。また、ガイド穴98cは、先端部本体99の図示しないピンに嵌合する。
このような構成により、圧電素子部材96Aを駆動させることで生じる光軸方向に対する伸縮によって、第2レンズホルダ95が光軸方向に移動する。すると、カム部材98は、ガイド穴98cを支点として駆動ピン97とガイド穴98bによって回転される。カム部材98が回転すると、駆動ピン94がカム溝98aの形状に合わせて光軸方向に移動し、第1レンズホルダ92についても光軸方向に移動することになるので、第1及び第2の実施の形態と同様に2つの凸レンズ90、91を可変絞り機構35に対して近づけたり、又は離したり移動させることができる。
このように第1レンズホルダ92と第2レンズホルダ95との移動に伴う2つの凸レンズ90,91との間の距離を調節することで、視野角が可変することになる。
その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
次に、第3の実施の形態の動作について、図21及び図22を用いて説明する。
第3の実施の形態では、第1の実施の形態と略同様に、可変絞り機構35及びズームレンズ駆動機構36Aの駆動制御を行って画角を可変する場合、制御部88は、圧電駆動ドライバ85を制御する。
例えば、画角を狭くするように画角の変換を行う場合には、図21に示すように、制御部88は、可変絞り機構35の絞り径が最大径(φ1)となり、また、凸レンズ90、91が共に可変絞り機構35に近づくように図中A矢印方向に移動させると同時に、凸レンズ91のみが凸レンズ90から離れる方向(図中B矢印方向)に移動するように圧電駆動ドライバ85を制御する。このことにより、画角を狭くして、観察を行うことが可能となる。
一方、画角を広げるように画角の変換を行う場合には、図22に示すように、制御部88は、可変絞り機構35の絞り径が最小径(φ2)となり、また、凸レンズ90、91が共に可変絞り機構35から離れるように図中A1矢印方向に移動させると同時に、凸レンズ91のみが凸レンズ90に近づく方向(図中B1矢印方向)に移動するように圧電駆動ドライバ85を制御する。このことにより、画角を広くして、観察を行うことが可能となる。
従って、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果の他に、画角を可変して観察することもできるといった効果を得る。
尚、本発明の第1〜第3の実施の形態では、レンズ駆動機構36によって焦点距離を調整したが、結像レンズ37、38を固定した状態で撮像素子45を光軸方向に移動させるように構成しても良い。
また、本発明の第1〜第3の実施の形態においては、内視鏡装置1には、携帯性に優れたショルダ式の工業用の内視鏡装置を例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、挿入部を装置本体に巻回して収納する大型の工業用の内視鏡装置に適用しても良いことは勿論である。
また、工業用の内視鏡装置に限定されず、医療用の内視鏡装置に適用しても良い。
尚、光学アダプタ20の照明部は、LED21に限定されるものではなく、周知のライトガイドを用いて照明部を構成しても良い。
本発明は、以上述べた実施の形態及び変形例のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
本発明の第1の実施の形態の内視鏡装置を、装置本体からモニタを開成した状態で示す側視図。 図1の内視鏡の挿入部先端部及び光学アダプタの概略構成を説明するための側視図。 図2の光学アダプタの先端部装着側方向からみた場合の側視図。 図2の挿入部の先端部の構成を説明するための断面図。 図4の先端部に光学アダプタを装着した場合の構成を説明するための断面図。 図4の先端部に設けられた可変絞り機構とレンズ移動機構の概略構成を説明するための側視図。 図6の先端部の正面図。 図6の可変絞り機構の概略構成を説明するための分解側視図。 図6のレンズ移動機構の概略構成を説明するための断面図。 図4の先端部に設けられた可変絞り機構とレンズ駆動機構の圧電素子部材に印加する鋸波状の駆動信号を示した波形図。 第1の実施の形態の内視鏡装置全体の電気的な回路構成を示すブロック図。 第1の実施の形態の基本となる光学アダプタ装着における制御例を示すフローチャート。 焦点可変ボタン操作に伴う制御例を示すフローチャート。 第1の実施の形態の作用を説明するための内視鏡の無限遠観察時における光路図。 第1の実施の形態の作用を説明するための内視鏡の近点観察時における光路図。 本発明の第2の実施の形態の内視鏡の挿入部先端部に装着される側視用光学アダプタの概略構成を説明するための側視図。 第2の実施の形態の側視用光学アダプタの概略構成、及び作用を説明するための内視鏡の無限遠観察時における光路図。 第2の実施の形態の側視用光学アダプタの概略構成、及び作用を説明するための内視鏡の近点観察時らおける光路図。 本発明の内視鏡装置の第3の実施の形態の内視鏡装置全体の電気的な回路構成を示すブロック図。 図19のズームレンズ駆動機構36Aの概略構成を説明するための側視図。 第3の実施の形態の視野角変換時の作用を説明するための内視鏡の画角を狭くした時の状態の説明図、 第3の実施の形態の視野角変換時の作用を説明するための内視鏡の画角を広くした時の状態の説明図。
符号の説明
1…内視鏡装置、
2…内視鏡、
3…装置本体、
4…外装筐体、
6…モニタ、
13…挿入部、
14…連結部、
15…操作部、
15A…操作部本体、
16…ユニバーサルコード、
17…先端部、
18…湾曲部、
19…可撓管部、
20…光学アダプタ、
20A…カバーガラス、
20D…対物レンズ、
22…光学レンズ(観察窓)
25…電気接点部。
29…固定絞り、
30…カバーガラス枠。
31…カバーガラス、
32…電気接点部、
36…レンズ駆動機構、
37、38…結像レンズ、
39…固定枠、
41…圧電素子部材、
44…撮像ユニット、
45…撮像素子、
60…固定枠、
61…圧電素子部材、
70…第1静電エンコーダ、
71…第2静電エンコーダ、
80…検出部、
81…メモリ、
82…LED駆動部、
84…画像処理部、
85…圧電駆動ドライバ、
88…制御部。

Claims (8)

  1. 内視鏡の挿入部の先端部に着脱自在に設けられ、光を結像するための第1の光学系部材及び予め設定された光量に調整する固定絞りを有する光学アダプタと、
    前記光学アダプタからの光量を調整可能な可変絞りと、前記可変絞りからの光を結像するための第2の光学系部材と、前記第2の光学系部材により結像した光学像を撮像する撮像素子とを前記先端部内に配設した内視鏡と、
    前記可変絞りを制御する制御部と、
    を具備する内視鏡装置であって、
    前記光学アダプタの前記固定絞りは、絞り径が前記先端部内の前記可変絞りの最小絞り径よりも大きくなるように設定し、
    前記制御部は、無限遠観察を行う場合には、前記可変絞りを前記固定絞りの絞り径よりも大きく開放するように制御して光量の調整を前記光学アダプタの前記固定絞りにより行い、近点観察を行う場合には、前記可変絞りを小さく絞るように制御して光量の調整を前記先端部内の前記可変絞りにより行うことを特徴とする内視鏡装置。
  2. 内視鏡の挿入部の先端部に着脱自在に設けられ、光を結像するための第1の光学系部材及び予め設定された光量に調整する固定絞りを有する光学アダプタと、
    前記光学アダプタからの光量を調整可能な可変絞りと、前記可変絞りからの光を結像するための第2の光学系部材と、前記第2の光学系部材により結像した光学像を撮像する撮像素子とを前記先端部内に配設した内視鏡と、
    前記可変絞りを制御する制御部と、
    を具備する内視鏡装置であって、
    前記光学アダプタの前記固定絞りは、絞り径が前記先端部内の前記可変絞りの最小絞り径よりも大きくなるように設定し、
    前記制御部は、観察対象の被検部位との距離に応じて、前記可変絞りを前記固定絞りの絞り径よりも大きく開放したときと小さく絞ったときとで、光学系の絞りの作用をする位置が、前記固定絞りと前記可変絞りとの各位置に切り替わるように前記可変絞りの絞り径を制御し、
    前記先端部の第2の光学部材は、前記可変絞りの後段に配された結像レンズであり、前記先端部内には、この結像レンズを光軸方向に自在に移動可能なレンズ駆動機構が設けられ、前記制御部は、前記レンズ駆動機構を制御することで、焦点距離と被写界深度を可変させる
    ことを特徴とする内視鏡装置。
  3. 前記先端部の第2の光学部材は、前記可変絞りの後段に配された結像レンズであり、前記先端部内には、この結像レンズを光軸方向に自在に移動可能なレンズ駆動機構が設けられ、前記制御部は、前記レンズ駆動機構を制御することで、焦点距離と被写界深度を可変させることを特徴とする請求項に記載の内視鏡装置。
  4. 前記光学アダプタの種類を検出する検出部と、
    前記光学アダプタの種類毎に設定された前記可変絞り及び前記レンズ駆動機構を制御するための設定値を格納したメモリを設け、
    前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づき、前記先端部に装着された光学アダプタの識別を行い、この識別結果に対応する前記設定値に基づいて、前記可変絞りの絞り量及び前記レンズ駆動機構のレンズ移動量を制御することを特徴とする請求項2又は3に記載の内視鏡装置。
  5. 前記制御部は、前記設定値に基づいて、前記可変絞りの絞り量及び前記レンズ駆動機構のレンズ移動量を制御する前に、前記可変絞りによる絞り制御が可能な絞り量の中点になるように前記可変絞りを制御するとともに、前記レンズ動機構が可能なレンズ移動量の中点になるように前記レンズ動機構を制御することを特徴とする請求項4に記載の内視鏡装置。
  6. 前記光学アダプタは光を照射する照明部を有し、前記制御部は、前記設定値と前記可変絞りの絞り量及び前記レンズ駆動機構のレンズ移動量に基づいて、前記照明部の光量を制御することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の内視鏡装置。
  7. 前記先端部の先端面にはカバーガラスが設けられ、前記可変絞りは、前記カバーガラスと前記レンズ駆動機構の前記結像レンズとの間に配置したことを特徴とする請求項から請求項6のいずれか1項に記載の内視鏡装置。
  8. 前記レンズ駆動機構は、少なくとも2つの結像レンズが光軸方向に同時に、又は別々に自在に移動可能なズームレンズ駆動機構として構成されたもので、
    前記制御部は、前記ズームレンズ駆動機構を制御することで、前記光学アダプタの前記第1光学系部材の視野角を可変させることを特徴とする請求項から請求項7のいずれか1項に記載の内視鏡装置。
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