JP2015112336A - 内視鏡システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 光学性能を可変するときに、素早く対物光学系の焦点を合すことができる小型な撮像ユニットを備えて挿入部の太径化を防止した内視鏡システムの提供。【解決手段】 内視鏡システム1は、複数のレンズ群33,36,38の少なくとも1つである移動レンズ38と、移動レンズ38を保持し、撮影光軸Oに沿って進退自在に配設された移動レンズ枠39と、固定レンズ枠35内で移動レンズ枠39を進退移動するためのアクチュエータ77と、移動レンズ枠39の進退移動に連動する位置検出部材63と、被検体像を撮像する第1の撮像エリア51aおよび位置検出部材63を撮像する第2の撮像エリア51bを有するイメージセンサ51と、イメージセンサ51の第2の撮像エリア51bで撮像した第2の撮像信号が入力され、第2の撮像信号から移動レンズ38の位置を検出する位置検出部74と、を具備する。【選択図】図4

Description

本発明は、レンズを移動させて光学性能を可変する撮像ユニットを備えた電子内視鏡を含む内視鏡システムに関する。
近年、内視鏡は、医療分野および工業用分野において広く利用されている。このような内視鏡には、イメージセンサを内蔵した撮像ユニットが設けられた電子内視鏡が知られている。
このような電子内視鏡には、例えば、特許文献1に開示されるように、移動レンズを稼働させてオートフォーカス、ズーム機能などの光学性能を可変するものがある。
この特許文献1の電子内視鏡装置は、対物光学系に設けた移動光学系がどこの位置に移動しているのかを正確に知ることができるように、移動レンズ枠の位置を検出する検出手段を有して、焦点調節レンズの位置をLEDで報知する技術が開示されている。
特開2001−188183号公報
しかしながら、特許文献1の電子内視鏡装置のように、光学性能を可変するときに、対物光学系の焦点を素早く合わせるためには、移動レンズ枠の位置を検出する検出手段を設けて、移動レンズの位置情報をフィードバックすることが望ましいが、検出手段を設けると撮像ユニットが大きくなってしまうという問題がある。
これにより、撮像ユニットが内蔵する先端部の小型化を阻害するため、挿入部が太径となり、内視鏡には適さないという課題があった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、光学性能を可変するときに、素早く対物光学系の焦点を合すことができる小型な撮像ユニットを備えて挿入部の太径化を防止した内視鏡システムを提供することである。
本発明における一態様の内視鏡システムは、複数のレンズからなる対物光学系と、前記複数のレンズの少なくとも1つである移動レンズと、前記移動レンズを保持し、前記対物光学系に入光する撮影光軸に沿って進退自在に配設された移動レンズ枠と、前記移動レンズ枠を進退自在に収容保持する固定レンズ枠と、前記移動レンズ枠を前記撮影光軸に沿って進退移動するためのアクチュエータと、前記移動レンズ枠の進退移動に連動する位置検出部材と、前記対物光学系により結像された被検体像を撮像する第1の撮像エリアおよび前記位置検出部材を撮像する第2の撮像エリアを有するイメージセンサと、前記イメージセンサの前記第2の撮像エリアで撮像した第2の撮像信号が入力され、前記第2の撮像信号から前記移動レンズの位置を検出する位置検出部と、を具備する。
本発明によれば、光学性能を可変するときに、素早く対物光学系の焦点を合すことができる小型な撮像ユニットを備えて挿入部の太径化を防止した電子内視鏡を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る一態様の内視鏡システムの全体構成を示す斜視図 同、挿入部の先端部の構成を示す平面図 同、撮像ユニットの構成を示す断面図 同、図3とはことなる方向の撮像ユニットの構成を示す断面図 同、固体撮像素子の構成を示す平面図 同、撮像素子、カバーガラスおよびプリズムの構成を示す分解側面図 同、撮像素子ユニットおよびレンズ移動ワイヤに設けられた位置検出部材の構成を示す正面図 同、撮像素子ユニットおよびレンズ移動ワイヤに設けられた位置検出部材の構成を示す上面図 同、マスクの構成を示す平面図 同、撮像素子保持枠、光学部材およびマスクの構成を示す断面図 同、変形例の撮像素子保持枠、光学部材およびマスクの構成を示す平面図 同、変形例の撮像素子保持枠、光学部材およびマスクの構成を示す断面図 同、補強枠の構成を示す斜視図 同、内視鏡システムの電気的構成を示すブロック図 同、内視鏡システムの作用を説明するフローチャート 同、オートフォーカス機能時の制御部の制御一例を示すフローチャート 同、ズーミング機能時の制御部の制御一例を示すフローチャート 本発明の第2の実施の形態に係る他の態様の撮像ユニットの部分断面図 同、図18の状態から移動レンズが前方に移動されたときの撮像ユニットの部分断面図 同、第1の変形例の撮像ユニットの部分断面図 同、第2の変形例の撮像ユニットの部分断面図
以下、図を用いて本発明について説明する。
なお、以下の説明において、下記の実施の形態に基づく図面は、模式的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、夫々の部分の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
先ず、本発明の一態様の内視鏡の実施の形態について、図面に基づいて、以下に説明する。なお、以下では、挿入部が硬質となっている硬性内視鏡を例示して説明するが、これに限定されず、挿入部が可撓管となる軟性内視鏡にも適用可能な技術である。
(第1の実施の形態)
先ず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1から図17は、本発明の第1の実施の形態に係り、図1は内視鏡システムの全体構成を示す斜視図、図2は挿入部の先端部の構成を示す平面図、図3は撮像ユニットの構成を示す断面図、図4は図3とはことなる方向の撮像ユニットの構成を示す断面図、図5は固体撮像素子の構成を示す平面図、図6は撮像素子、カバーガラスおよびプリズムの構成を示す分解側面図、図7は撮像素子ユニットおよびレンズ移動ワイヤに設けられた位置検出部材の構成を示す正面図、図8は撮像素子ユニットおよびレンズ移動ワイヤに設けられた位置検出部材の構成を示す上面図、図9はマスクの構成を示す平面図、図10は撮像素子保持枠、光学部材およびマスクの構成を示す断面図、図11は変形例の撮像素子保持枠、光学部材およびマスクの構成を示す平面図、図12は変形例の撮像素子保持枠、光学部材およびマスクの構成を示す断面図、図13は補強枠の構成を示す斜視図、図14は内視鏡システムの電気的構成を示すブロック図、図15は内視鏡システムの作用を説明するフローチャート、図16はオートフォーカス機能時の制御部の制御一例を示すフローチャート、図17はズーミング機能時の制御部の制御一例を示すフローチャートである。
図1に示すように、本実施の形態の内視鏡システム1は、内視鏡2と、照明光の光源である光源装置3と、ビデオプロセッサ4と、モニター5と、から主に構成されている。内視鏡2は、長尺で細長な挿入部9と、操作部10と、ユニバーサルケーブル19と、を有して構成されている。内視鏡2の挿入部9は、先端から順に先端部6と、湾曲部7と、可撓管部8と、を有して構成されている。
挿入部9の先端部6には、後述する撮像ユニット30(図3参照)が設けられている。なお、撮像ユニット30の詳しい構成については、後述する。
操作部10には、挿入部9の湾曲部7を湾曲操作するための湾曲操作ノブ14が回動自在に配設されると共に、各種内視鏡機能のスイッチ類15,16などが設けられている。なお、湾曲操作ノブ14は、湾曲部7を上下方向に湾曲操作するためのUD湾曲操作ノブ12と、湾曲部7を左右方向に湾曲操作するためのRL湾曲操作ノブ13と、が重畳するように配設されている。
また、挿入部9と操作部10の連結部は、ユーザによる把持部を兼ねる把持部11と、この把持部11および挿入部9の可撓管部8の一端の間に設けられた折れ止め部に配置されて、挿入部9に配設された各種処置具を挿通する処置具チャンネルの開口部となる処置具チャンネル挿通部18と、を有して構成されている。
操作部10から延設されたユニバーサルケーブル19は、延出端に光源装置3と着脱自在な内視鏡コネクタ19aを有している。尚、本実施の形態の内視鏡2は、ユニバーサルケーブル19、操作部10および挿入部9に配設された照明手段のライトガイドバンドル(不図示)によって、光源装置3から先端部6まで照明光を伝送するものである。
また、内視鏡コネクタ19aは、コイル状のコイルケーブル20が延設しており、このコイルケーブル20の延出端にビデオプロセッサ4と着脱自在な電気コネクタが設けられている。
なお、本実施の形態の内視鏡2は、コイルケーブル20、ユニバーサルケーブル19、操作部10および挿入部9に配設されたケーブル55(図3参照)によって、内視鏡2の撮像手段であり先端部6内に設けられた後述する撮像ユニット30(図3参照)と、ビデオプロセッサ4と、を電気的に接続している。
ビデオプロセッサ4は、内視鏡画像を表示するモニター5と電気的に接続され、撮像ユニット30によって光電変換されケーブル55により伝送された撮像信号を信号処理して、映像信号としてモニター5に出力する。
なお、内視鏡システム1は、図示しないが、内視鏡2の挿入部9の先端部6から空気、及び水を噴出する送気送水機能が光源装置3に設けられている。
ところで、挿入部9の先端部6は、周知構成であるため、ここでは詳しく図示しないが、硬質な先端部本体である先端硬性部材に撮像ユニット30が嵌挿配置され、接着剤と共に、側面方向から固定部材であるセットビスにより先端硬性部材に強固に固定される。
そして、先端部6には、図2に示すように、図示しない先端硬性部材の先端部分を覆うように、内視鏡2の挿入部9における先端面25aを構成する先端カバー25が接着固定されている。
なお、先端カバー25には、複数の孔部が設けられており、これら複数の孔部に、対物レンズの1つである観察窓26、照明レンズである照明窓27および送気送水ノズル28が配設され、孔部の1つが先端部6内の処置具チャンネルの先端開口部29を構成している。
また、先端部6と湾曲部7の外形を形成するように、ここでは図示しないが、先端硬性部材の外周および湾曲部7内の複数の湾曲駒を一体的に被覆するゴム製の先端挿入部被覆部材が設けられている。この先端挿入部被覆部材の先端外周部は、糸巻接着部により、先端部6に固定されている。
また、先端硬性部材には、撮像ユニット30および処置具チャンネルの他、照明光を導光するライトガイドバンドルと、先端部6の観察窓などを洗浄したり、体腔内へ送気したりするための観察窓洗浄ノズルおよび洗浄チューブに連通する管路と、湾曲部7を湾曲操作するためのアングルワイヤと、が配設されている(全て不図示)。
次に、本実施の形態の内視鏡2の先端部6に設けられる撮像ユニット30の構成について、図3から図13に基づいて、以下に詳しく説明する。
本実施の形態の撮像ユニット30は、焦点距離を変更して、光学特性を可変する、ピント調整のオートフォーカシング機能またはズーミング機能のために、内部のレンズが進退移動する構成となっている。
なお、本実施の形態においては、オートフォーカシング機能により、内部のレンズが進退移動する構成として説明するが、ズーミング機能のためにレンズが進退移動する構成にも適用可能な技術である。
撮像ユニット30は、図3および図4に示すように、対物レンズユニット31と、固体撮像素子ユニット32と、を有している。
撮像ユニット30の対物レンズユニット31は、先端から、複数のレンズからなる対物光学系の対物レンズ群の前群レンズ33を保持する第1の固定レンズ枠34と、この第1の固定レンズ枠34の中途に外嵌された第2の固定レンズ枠35と、この第2の固定レンズ枠35の基端に外嵌され、対物レンズ群の1つである後レンズ36を保持する第3の固定レンズ枠37と、前群レンズ33および後レンズ36の間に設けられ、対物レンズ群の1つである移動レンズ38を保持した移動体である移動レンズ枠39と、を有して構成されている。
第2の固定レンズ枠35は、図4の紙面に向かって見た下方側に切欠部35aが形成されている。この切欠部35aには、移動レンズ枠39の外周部から突起する連結桿39aが撮影光軸Oに沿った方向に進退自在に配置されると共に、第3の固定レンズ枠37の外周部から突起するホルダ保持部37aが嵌合されている。
移動レンズ枠39の連結桿39aには、移動シャフト61が嵌着されている。この移動シャフト61は、第3の固定レンズ枠37のホルダ保持部37aに設けられたシャフトホルダ61aに挿通されて、撮影光軸Oに沿った方向への進退時に直進ガイドされている。
このシャフトホルダ61aにはフランジ61bが設けられている。このフランジ61bは、後述する固体撮像素子保持枠44の先端に対して撮影光軸O方向に離間して、互いに干渉しない配置となっている。
また、移動シャフト61の基端には、レンズ移動ワイヤ62が接続されている。
なお、レンズ移動ワイヤ62は、ここでは図示しないが、移動レンズ枠39を進退移動させるサーボモータなどのアクチュエータに接続されている。このアクチュエータは、ここでは内視鏡2の操作部10内に設けられている。
また、レンズ移動ワイヤ62には、後で詳しく説明する位置検出部材63が固定されている。なお、移動シャフト61を後方へ延設させて、位置検出部材63を移動シャフト61に固定する構成としても良い。
第2の固定レンズ枠37の基端には、対物レンズユニット31に入射される撮影光軸Oを有する撮影光において、例えば、赤外線、レーザ光線などの所定の性質を有した不要な光(不要な特定の波長範囲の光)を透過しないでカットする2つの光学フィルタ41,42が配設されている。これら光学フィルタ41,42の間には、フレア絞り43が配設されている。
なお、光学フィルタ41,42は、特定の波長範囲の光をカットする光カットコート面41a,42aが形成されており、これら光カットコート面41a,42aが互いに対向するように配置されている。
このような構成とすることで、光学フィルタ41,42の光カットコート面41a,42aは、対物レンズユニット31の組立時または対物レンズユニット31と固体撮像素子ユニット32の組み付け時に行うクリーニングの際に、傷などが生じるリスクが低減される。
これにより、光学フィルタ41,42の光カットコート面41a,42aに傷、コート剥げなどが発生することによる不要な波長範囲の光が入射することがなく、画像劣化が防止される。
また、光学フィルタ41,42は、第2の固定レンズ枠37の基端だけでなく、例えば、第1の固定レンズ枠34にも設けられていた場合でも、光カットコート面41a,42aが露出しないような構成として、対物レンズユニット31における内方側にすれば良い。
固体撮像素子ユニット32は、撮像手段である撮像デバイス50と、この撮像デバイス50を保持する固体撮像素子保持枠44によって、主に構成されている。
固体撮像素子ユニット32の固体撮像素子保持枠44は、第3の固定レンズ枠37に外挿するように嵌合されており、基端部に透明なカバー体としての光学部材45を保持している。
なお、光学部材45の先端側の面には、不要光線を遮光するマスク45aが設けられている。
マスク45aには、第1の開口部45bおよび第2の開口部45cが設けられている(図9参照)。
第1の開口部45bは、対物レンズユニット31に入光した光線の一部である撮影光を、後述する固体撮像素子51の画像結像領域51aに導光するために、マスク45aの画像結像領域51aに対応した位置に設けられている。
第2の開口部45cは、対物レンズユニット31に入光した光線の一部であり撮影光として使用されない光線を、後述する固体撮像素子51の位置検出領域51bに導光するために、マスク45aの位置検出領域51bに対応した位置に設けられている。
ここでの撮像デバイス50は、CCD、CMOSなどのイメージセンサとしての固体撮像素子51と、プリズム46と、カバーガラス47と、撮像素子基板52と、上述の位置検出部材63と、を有して主に構成されている。
ここでの固体撮像素子ユニット32は、固体撮像素子51が横置きに配設され、対物レンズユニット31によって集光されマスク45aの第1の開口部45bを通過した撮影光軸Oの撮影光がプリズム46による反射によって、固体撮像素子51に入光するようになっている。
固体撮像素子51は、図5に示すように、第1の撮像領域である画像結像領域51aと、第2の撮像領域である位置検出領域51bと、を有し、これら画像結像領域51aおよび位置検出領域51bを区分けするための遮光膜51cが形成されている。
即ち、固体撮像素子51は、有効結像領域上に遮光膜51cを設けて、画像結像領域51aおよび位置検出領域51bの2つの画像結像領域が形成されている。
また、固体撮像素子51は、基端側に複数の電極パッド51dが設けられており、これら複数の電極パッド51dが撮像素子基板52と電気的に接続されている。
この撮像素子基板52は、一面に電子部品が実装され、その一面の基端側にケーブル55の複数の通信線が接続されるケーブルランドが設けられたケーブル接続部53(図3参照)を有している。
なお、ケーブル55は、内視鏡2の内部に挿通配置しており、図1に示したコイルケーブル20およびユニバーサルケーブル19を介して、ビデオプロセッサ4と電気コネクタによって、電気的に接続される。
プリズム46は、図3および図4に示したように、一面が固体撮像素子保持枠44に保持された光学部材45の基端面に貼着されている。
そして、プリズム46は、図6および図7に示すように、上記一面に直交する他面が固体撮像素子51とカバーガラス47を介して貼着されている。
固体撮像素子51の撮像領域を覆うカバーガラス47は、ここでは2枚の第1、第2のガラス板47a,47bから構成されている。
第1のガラス板47aは、固体撮像素子51の画像結像領域51aの全体を覆うように配設されている。一方、第2のガラス板47bは、固体撮像素子51の位置検出領域51bの全体を覆うように配設されている。
なお、第2のガラス板47bは、図6および図7に示すように、第1のガラス板47aよりも薄く形成されている。
これにより、第1のガラス板47aおよび第2のガラス板47bが固体撮像素子51上に貼着された後、プリズム46が第1のガラス板47aに貼着されると、プリズム46と第2のガラス板47bとの間に隙間47eが形成される。
この隙間47eには、図7および図8に示すように、位置検出部材63の検出片63aがスライド自在に配置される。
なお、位置検出部材63は、検出片63aがリング状部から延設され、このリング状部にレンズ移動ワイヤ62が挿通して、カシメ、接着などによりレンズ移動ワイヤ62に固定される。
即ち、本実施の形態の内視鏡システム1は、移動レンズ枠39を進退移動するレンズ移動ワイヤ62の動きに連動して位置検出部材63の検出片63aが固体撮像素子51上で進退移動する構成となっている。
なお、位置検出部材63の検出片63aは、固体撮像素子51の第2の撮像領域である位置検出領域51bを覆い、対物レンズユニット31とマスク45aの第2の開口部45cとプリズム46とを通過し、この位置検出領域51bに入射される光の一部を遮断する。
そして、位置検出領域51bに一部が遮断された光を固体撮像素子51が検出して撮像素子基板52により光電変換して撮像信号として、ケーブル55を介して後述する制御部に出力する。
内視鏡システム1は、位置検出領域51bに入射した光に対する撮像信号に基づいて、制御部により移動レンズ38の位置を制御する構成となっている。
ところで、内視鏡2は、挿入部9の細径化に伴い、撮像ユニット30の小型化が求められている。そのため、対物レンズユニット31の各枠34,35,37および固体撮像素子ユニット32の固体撮像素子保持枠44の外径を極限まで小さく形成される。
このように各種枠34,35,37,44を極限まで小型化すると、撮影光軸Oを有する撮影光の視野外光線が光学部材45に当接して保持する固体撮像素子保持枠44のエッジ部に光線が当たることで散乱光が生じる。
これにより、光学部材45に設けられたマスク45aでは、カットしきれない不要光線が固体撮像素子51の画像結像領域51aに入光してしまい、フレアが生じる。
なお、対物レンズユニット31に設けられる絞りの内径を小さくすることで、固体撮像素子保持枠44のエッジ部44aに視野外光線が当たることを防げるが、撮影光における周辺視野の光線までカットされるため視野内光の周辺の明るさが確保できない。
また、マスク45aは、回転を防止するために固体撮像素子保持枠44のエッジ部に接着固定される。そのため、マスク45aの接着範囲を確保するため、従来では、固体撮像素子保持枠44のエッジ部の稜線形状を八角形などにしている。
このような構成であると、特に、縦対辺方向における撮影光軸Oから固体撮像素子保持枠44のエッジ部44aまでの距離が短くなりフレアが生じてしまう。
さらに、従来のように横長のマスク45aの形状の場合、視野角は、対角方向および横対辺方向に比して縦対辺方向が最も小さくなる。そのため、縦対辺方向の視野外光線が最も進入し易く、フレアが発生しやすい。
これらを解消するために、本実施の形態の撮像ユニット30では、図10に示すように、固体撮像素子保持枠44のエッジ部44aにより形成される開口形状を撮影光軸Oから縦対辺方向の距離L1を撮影光軸Oから横対辺方向の距離L2が長くなるようにしている。
これにより、縦対辺方向における撮影光軸Oから固体撮像素子保持枠44のエッジ部44aまでの距離が長くなり、散乱光が生じ難く、確実に視野外光線をマスク45aによってカットすることでフレアの発生を防止することができる。
また、固体撮像素子保持枠44のエッジ部44aには、横対辺方向に十分な接着しろができるため、図9に示したマスク45aの接着範囲を確保できる。
なお、図11に示すように、固体撮像素子保持枠44のエッジ部44aを直線カットして、光学部材45の外周を保持する構成とし、マスク45aをエッジ部44aの先端側、即ち、撮影光が入射側に貼着しても良い。
この構成であれば、エッジ部44aによる散乱光が生じることなく、確実に視野外光線をマスク45aによってカットすることができる。
さらに、図12に示すように、エッジ部44aの端面を凹曲状にすることで、視野外光線を固体撮像素子51の画像結像領域51aに入光しないように反射させる構成としても良い。
図3および図4に戻って、固体撮像素子保持枠44の基端には、撮像デバイス50を覆うように補強枠48が嵌着されている。この補強枠48の外周には、ケーブル55の先端部分を一体的に被覆する熱収縮管である被覆部材49が設けられている。
なお、補強枠48は、内視鏡2において頻繁に使用される湾曲部7の上下方向の湾曲操作時に内部の撮像デバイス50の破損を防止するように、図13に示すように、上下に後方に延出する延長部48a,48bが設けられている。
さらに、補強枠48は、先端のここでは上部側に先端側に延出する延長部48cが設けられ、この延長部48cが固体撮像素子保持枠44に形成された凹部状の溝部(不図示)に嵌合される。このような構成とすることで、補強枠48は、固体撮像素子保持枠44への組み付け時に回転が防止される。
次に、以上のように構成された本実施の形態の内視鏡システム1における、内視鏡2に設けられた撮像ユニット30内部の移動レンズ38を保持した移動レンズ枠39を進退移動する電気的構成および動作について以下に詳しく説明する。
図14に示すように、内視鏡システム1は、制御部70が設けられている。ここでは、制御部70は、内視鏡2に設けられた構成としている。
なお、制御部70は、内視鏡2の操作部10に内蔵されていても良いし、ビデオプロセッサ4に内蔵されていていても良い。
制御部70は、映像信号切り分け回路71と、第1のゲイン調整回路72と、第2のゲイン調整回路73と、位置検出部としての位置検出回路74と、メモリ75と、アクチュエータ駆動回路76と、を有して構成されている。
映像信号切り分け回路71は、先ず、図15に示すように、撮像ユニット30から出力(S1)された撮像信号(画像信号)が入力される(S2)。
この映像信号切り分け回路71は、固体撮像素子51の第1の撮像エリアである画像結像領域51aで光電変換された第1の撮像信号および第2の撮像エリアである位置検出領域51bで光電変換された第2の撮像信号の2つの信号に切り分ける。
第1のゲイン調整回路72には、映像信号切り分け回路71から第1の撮像信号が入力される(S3)。この第1のゲイン調整回路72は、入力された第1の撮像信号を所定に増幅して、ビデオプロセッサ4内の画像処理回路78に出力する(S4)。
なお、画像処理回路78は、第1の撮像信号を画像処理してモニター5に出力する(S5)。こうして、内視鏡システム1は、撮像ユニット30により撮像された被検体像をモニター5に表示する。
一方、第2のゲイン調整回路73には、映像信号切り分け回路71から第2の撮像信号が入力される(S6)。この第2のゲイン調整回路73は、入力された第2の撮像信号を所定に増幅する。
位置検出部としての位置検出回路74は、第2のゲイン調整回路73によって所定に増幅された第2の撮像信号が入力され、この第2の撮像信号に基づいてメモリ75に記憶されたレンズ位置情報を参照またはメモリ75にレンズ位置情報を出力する(S7)と共に、このレンズ位置情報に基づいて制御信号をアクチュエータ駆動回路76に出力する(S8)。
アクチュエータ駆動回路76は、入力された制御信号に基づいて駆動信号をアクチュエータ77に出力する(S9)。
こうして、アクチュエータ77により、レンズ移動ワイヤ62が牽引弛緩されることで、移動レンズ38を保持する移動レンズ枠39が撮影光軸Oに沿って進退移動される。
ここで、内視鏡システム1における制御部70により、オートフォーカシング機能時の移動レンズ38を保持する移動レンズ枠39の位置を制御する制御一例を図16のフローチャートのルーチン(ステップS)に従って説明する。
図16に示すように、制御部70は、先ず、移動レンズを後端部に移動する(S11)。
このとき、制御部70は、アクチュエータ駆動回路76から制御信号をアクチュエータ77に出力して、アクチュエータ77を駆動させてレンズ移動ワイヤ62を牽引させる。
これにより、レンズ移動ワイヤ62に接続された移動シャフト61が引っ張られて、移動レンズ枠39が後方に移動され、移動レンズ38が後端部に移動される。
次に、制御部70は、固体撮像素子51の第1の撮像エリアとしての画像結像領域51aにて撮像された画像のコントラストを演算する(S12)。
このとき、制御部70は、撮像ユニット30から出力された撮像信号から映像信号切り分け回路71によって切り分けられた第1の撮像信号に基づいたビデオプロセッサ4の画像処理回路78によって処理された画像信号から画像のコントラストを演算する。
次に、制御部70は、移動レンズ38の位置を検出する(S13)。
このとき、制御部70は、撮像ユニット30から出力された撮像信号から映像信号切り分け回路71によって切り分けられた第2の撮像信号に基づいたビデオプロセッサ4の画像処理回路78によって処理された映像信号から移動レンズ38の位置を検出する。
つまり、固体撮像素子51の位置検出領域51bは、移動レンズ38を保持する移動レンズ枠39を進退移動するレンズ移動ワイヤ62に固定された位置検出部材63の検出片63aを撮像する。
そして、位置検出領域51bで撮像された撮像信号である第2の撮像信号がビデオプロセッサ4の画像処理回路78によって処理され、映像信号の検出片63aの位置によって移動レンズ38の位置が検出される。
次に、制御部70は、演算した画像のコントラストと、検出した移動レンズ38の位置をメモリ75に記憶させる(S14)。
そして、制御部70は、検出した移動レンズ38の位置が前端部であるか否かを判定する(S15)。
制御部70は、移動レンズ38が前端部まで移動していない場合、移動レンズ38を所定の距離、ここでは0.05mmだけ前方へ移動させて(S16)、再度、固体撮像素子51の第1の撮像エリアとしての画像結像領域51aにて撮像された画像のコントラストを演算するステップ12に戻る。
なお、制御部70は、アクチュエータ駆動回路76から制御信号をアクチュエータ77に出力して、アクチュエータ77を駆動させてレンズ移動ワイヤ62を前方へ繰り出すように弛緩させる。
これにより、レンズ移動ワイヤ62に接続された移動シャフト61が前方へ押し出されて、移動レンズ枠39と共に移動レンズ38が前方に移動される。
このように、制御部70は、検出した移動レンズ38が前端部に移動するまで、移動レンズ38を0.05mmずつ前方へ移動させてステップ12からステップS16を繰り返す。
そして、制御部70は、検出した移動レンズ38の位置が前端部に移動したら、メモリ75に書き込まれている最もコントラストが高い位置に移動レンズ38を移動する(S16)。
こうして、制御部70は、撮像ユニット30で撮像した観察画像の合焦点位置に移動レンズ38を移動させてオートフォーカス機能の制御を終了する。
以上に説明したように本実施の形態の内視鏡システム1は、移動レンズ枠39の位置を検出する検出手段として、撮像ユニット30の固体撮像素子51に位置検出領域51bを設けて、この位置検出領域51bで移動レンズ枠39を進退移動するレンズ移動ワイヤ62に固定された位置検出部材63の検出片63aを撮像して移動レンズ38の位置を素早く検出できる構成となっている。
このように構成された内視鏡システム1は、移動レンズ枠39の位置を検出する検出手段を配置するスペースが必要なくなり、撮像ユニット30の大型化を防止することができる。
これにより、内視鏡2は、撮像ユニット30が内蔵する挿入部9の先端部6を小型化でき、これに伴い挿入部9を細径化することができる。
また、ゲイン調整回路が、モニター5に出力する画像処理用の第1のゲイン調整回路72と、位置検出用の第2のゲイン調整回路73と、で夫々別に設けられている。これにより、画像処理用と位置検出用とで夫々の最適な利得に調整できるため、ノイズが少ない画像と精度の良い位置検出とを両立できる。
以上の説明から、内視鏡システム1は、光学性能を可変するときに、素早く対物光学系の焦点を合すことができる小型な撮像ユニットを備えて挿入部の太径化を防止することができる。
なお、内視鏡システム1は、撮像ユニット30の移動レンズ38を進退移動させるズーミング機能を備えた内視鏡2の場合、ワイド端/テレ端間における移動レンズ38の位置を検出して所望の拡大率に移動させることもできる。
このとき、内視鏡システム1は、制御部70により、例えば、図17に示すフローチャートに従った制御を行うことで拡大率をモニター5に表示させるようにしても良い。
具体的には、図17に示すように、制御部70は、移動レンズ38の位置を検出する(S21)。
このとき、制御部70は、固体撮像素子51の位置検出領域51bがレンズ移動ワイヤ62の進退に伴って移動した位置検出部材63の検出片63aを撮像して、この位置検出領域51bで撮像された撮像信号である第2の撮像信号がビデオプロセッサ4の画像処理回路78によって処理され、映像信号の検出片63aの位置に基づいて移動レンズ38の位置を検出する。
次に、制御部70は、拡大率テーブルを参照する(S22)。
このとき、制御部70は、予めメモリ75に記憶されている撮像ユニット30における移動レンズ38の位置に基づいた拡大率テーブルを参照する。
そして、制御部70は、拡大率をモニター5に表示させる(S23)。
このとき、制御部70は、拡大率テーブルから検出した移動レンズ38の位置における拡大率に基づき、ビデオプロセッサ4の画像処理回路78を介してモニター5に拡大率を数値化して表示させる。
このように、内視鏡システム1は、内視鏡2の撮像ユニット30におけるワイド端/テレ端間における移動レンズ38の位置を検出して、所望の拡大率に移動レンズ38移動させることができると共に、そのときの拡大率をモニター5に表示させることができる。
以上に説明したように、本実施の形態の内視鏡システム1は、オートフォーカシング機能またはズーミング機能を備えた内視鏡2において、撮像ユニット30の固体撮像素子51に位置検出領域51bで位置検出部材63の検出片63aを撮像して、検出片63aの位置を検出することで、撮影光軸Oに沿った方向に進退移動する移動レンズ38の位置を特定し、この移動レンズ38の位置検出に応じて制御部70により撮像ユニット30の各種光学性能を可変制御できる構成となっている。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
なお、以下の説明において、上述の第1の実施の形態に記載した共通の構成要素については、同じ符号を用いて、それら構成要素の詳細な説明を省略する。
なお、図18から図21は、本発明の第2の実施の形態に係り、図18は撮像ユニットの部分断面図、図19は図18の状態から移動レンズが前方に移動されたときの撮像ユニットの部分断面図、図20は第1の変形例の撮像ユニットの部分断面図、図21は第2の変形例の撮像ユニットの部分断面図である。
ここでの内視鏡システム1は、図18および図19に示すように、内視鏡2の挿入部9の先端部6に内蔵される撮像ユニット30において、固体撮像素子ユニット32がプリズム46を有しておらず、固体撮像素子51が撮影光軸Oに対して直交して設けられた縦置きの構成となっている。
このように固体撮像素子51が縦置きの固体撮像素子ユニット32は、第1の実施の形態と同様に、固体撮像素子51の撮像領域を覆う第1のガラス板47aと第2のガラス板47bからなるカバーガラス47が設けられ、ここでは、光学部材45と第2のガラス板47bとの間に隙間47eが形成されている。
そして、この隙間47eには、第1の実施の形態と同様に、位置検出部材63の検出片63aが配置される。ここでの検出片63aは、細長い金属板体であって、所謂板ばねとなっており、第2のガラス板47bを介して固体撮像素子51の位置検出領域51bを覆うように配置されている。
このような構成としても、内視鏡システム1は、移動レンズ枠39を進退移動するレンズ移動ワイヤ62の動きに連動して位置検出部材63の検出片63aが固体撮像素子51上で、ここでは図18および図19の紙面に向かって見た上下方向に進退移動する構成となっている。
即ち、図18に示すように、移動レンズ38を保持する移動レンズ枠39を進退移動するレンズ移動ワイヤ62が後方へ牽引されると、位置検出部材63も後方へ移動し、光学部材45と第2のガラス板47bの間に形成されている隙間47e内で検出片63aが変形しながら下方に引っ張られる。
一方、図18の状態から移動レンズ38を保持する移動レンズ枠39を進退移動するレンズ移動ワイヤ62が前方へ弛緩されると、図19に示すように、位置検出部材63も前方へ移動し、光学部材45と第2のガラス板47bの間に形成されている隙間47e内で検出片63aが直線状に戻る。
このように、移動レンズ38を保持する移動レンズ枠39を進退移動するレンズ移動ワイヤ62の牽引弛緩によって、位置検出部材63が撮影光軸Oに沿った方向に進退移動され、検出片63aが撮影光軸Oに直交した上下方向に移動する。
なお、検出片63aは、隙間47e内において、光学部材45または第2のガラス板47bの表面に接触するため、隙間47e内において直進移動するようになっている。
このような構成としても、本実施の形態の内視鏡システム1は、内視鏡2の撮像ユニット30に設けられた固体撮像素子51の位置検出領域51bがレンズ移動ワイヤ62の進退に伴って移動した位置検出部材63の検出片63aを撮像して、この位置検出領域51bで撮像された画像信号である第2の撮像信号がビデオプロセッサ4の画像処理回路78によって処理され、映像信号の検出片63aの位置に基づいて移動レンズ38の位置を検出する。
即ち、ここでは、固体撮像素子51の位置検出領域51bを覆う位置検出部材63の検出片63aの被覆状態を検出することで、移動レンズ38の位置を検出するようになっている。
以上のような構成とした本実施の形態の内視鏡システム1においても、上述した第1の実施の形態と同様な作用効果を有し、オートフォーカシング機能またはズーミング機能を備えた内視鏡2において、撮像ユニット30の固体撮像素子51に位置検出領域51bで位置検出部材63の検出片63aを撮像して、検出片63aの位置を検出することで、撮影光軸Oに沿った方向に進退移動する移動レンズ38の位置を特定し、この移動レンズ38の位置検出に応じて制御部70により撮像ユニット30の各種光学性能を可変制御できる構成となっている。
(第1の変形例)
図20に示すように、光学部材45と第2のガラス板47bとの間に形成された隙間47eに補強枠47eに一端が固定されたコイルバネ71の他端が接続される板状の位置検出片72を設けて、この位置検出片72の一端に当接して上下方向にスライドさせる斜面部73aを有するブロック体73をレンズ操作ワイヤ62に設けた構成としても良い。
具体的には、位置検出片72は、固体撮像素子51の位置検出領域51bを覆うように隙間47eに配設されており、コイルバネ71によって下方側に付勢されている。
そして、位置検出片72は、下端がブロック体73の斜面部73aに当接されており、ブロック体73がレンズ操作ワイヤ62に連動して進退移動すると、斜面部73aに沿って上下方向にスライド移動する構成となっている。
このような構成としても、固体撮像素子51の位置検出領域51bを覆う位置検出部材63の検出片63aの被覆状態を検出することで、移動レンズ38の位置が検出できるようになる。
(第2の変形例)
図21に示すように、コイルバネ71の他端が接続される板状の位置検出片72の下端部に磁石76を設け、この磁石76に反発するようにSN極性方向が規定された磁石75をレンズ操作ワイヤ62に設けても良い。
上述の実施の形態に記載した発明は、その実施の形態および変形例に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得るものである。
例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、述べられている課題が解決でき、述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得るものである。
1…内視鏡システム
2…内視鏡
3…光源装置
4…ビデオプロセッサ
5…モニター
6…先端部
7…湾曲部
8…可撓管部
9…挿入部
10…操作部
11…把持部
12…UD湾曲操作ノブ
13…RL湾曲操作ノブ
14…湾曲操作ノブ
15,16…スイッチ類
17…ユニバーサルコード
18…処置具チャンネル挿通部
19…ユニバーサルケーブル
19a…内視鏡コネクタ
20…コイルケーブル
25…先端カバー
25a…先端面
26…観察窓
27…照明窓
28…送気送水ノズル
29…先端開口部
30…撮像ユニット
31…対物レンズユニット
32…固体撮像素子ユニット
33…前群レンズ
34…第1の固定レンズ枠
35…第2の固定レンズ枠
35a…切欠部
36…後レンズ
37…第3の固定レンズ枠
37a…ホルダ保持部
38…移動レンズ
39…移動レンズ枠
39a…連結桿
41,42…光学フィルタ
41a,42a…光カットコート面
44…固体撮像素子保持枠
44a…エッジ部
45…光学部材
45a…マスク
46…プリズム
47…カバーガラス
47a…第1のガラス板
47b…第2のガラス板
47e…隙間
48…補強枠
48a,48b,48c…延長部
49…被覆部材
50…撮像デバイス
51…固体撮像素子
51a…画像結像領域
51b…位置検出領域
51c…遮光膜
51d…電極パッド
52…撮像素子基板
53…ケーブル接続部
55…ケーブル
61…移動シャフト
61a…シャフトホルダ
62…レンズ移動ワイヤ
63…位置検出部材
63a…検出片
70…制御部
71…映像信号切り分け回路
72…第1のゲイン調整回路
73…第2のゲイン調整回路
74…位置検出回路
75…メモリ
77…アクチュエータ
78…画像処理回路
L1…距離
L2…距離
O…撮影光軸

Claims (5)

  1. 複数のレンズからなる対物光学系と、
    前記複数のレンズの少なくとも1つである移動レンズと、
    前記移動レンズを保持し、前記対物光学系に入光する撮影光軸に沿って進退自在に配設された移動レンズ枠と、
    前記移動レンズ枠を進退自在に収容保持する固定レンズ枠と、
    前記移動レンズ枠を前記撮影光軸に沿って進退移動するためのアクチュエータと、
    前記移動レンズ枠の進退移動に連動する位置検出部材と、
    前記対物光学系により結像された被検体像を撮像する第1の撮像エリアおよび前記位置検出部材を撮像する第2の撮像エリアを有するイメージセンサと、
    前記イメージセンサの前記第2の撮像エリアで撮像した第2の撮像信号が入力され、前記第2の撮像信号から前記移動レンズの位置を検出する位置検出部と、
    を具備することを特徴とする内視鏡システム。
  2. 前記位置検出部の検出結果を基に前記アクチュエータを駆動制御する制御部を具備することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡システム。
  3. 前記第1の撮像エリアおよび前記第2の撮像エリアは、前記イメージセンサの有効結像領域上に遮光膜を形成することで2つの結像領域に区分けされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内視鏡システム。
  4. 前記位置検出部材は、前記第2の撮像エリア上でスライド自在に配設されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の内視鏡システム。
  5. 前記位置検出部材は、前記アクチュエータの駆動によって前記移動レンズ枠を進退移動させるレンズ移動ワイヤに設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の内視鏡システム。
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