JP5383587B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電解質膜の両側に、それぞれ触媒層及びガス拡散層が設けられる電解質膜・電極構造体と、セパレータとが積層されるとともに、電極面に沿って反応ガスを流通させる反応ガス流路が形成される燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、一対のセパレータによって挟持した単位セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定数の単位セルを積層することにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池では、一方のセパレータの面内に、アノード側電極に対向して燃料ガスを流すための燃料ガス流路が設けられるとともに、他方のセパレータの面内に、カソード側電極に対向して酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路が設けられている。さらに、各燃料電池を構成し、互いに隣接するセパレータ間には、電極範囲内に冷却媒体を流すための冷却媒体流路が形成されている。
ところで、アノード側電極及びカソード側電極は、それぞれ触媒層(電極触媒層)及びガス拡散層(多孔質カーボン)を備えており、電解質膜の両側に、それぞれ前記触媒層及び前記ガス拡散層が接合されて電解質膜・電極構造体を製造している。
例えば、特許文献1に開示されている膜・電極構造体は、図11に示すように、固体高分子電解質膜1の一方の面に、この面を覆ってガス拡散電極層2が設けられるとともに、前記固体高分子電解質膜1の他方の面に、この面よりも表面積の小さなガス拡散電極層3が設けられている。
ガス拡散電極層2、3は、固体高分子電解質膜1の両面に当接する触媒層4a、4bと、ガス拡散層5a、5bとを備えており、前記触媒層4a、4bは、互いに異なる寸法に設定されている。触媒層4aの外周側には、接着層6が設けられており、この接着層6を介してガス拡散電極層2と固体高分子電解質膜1とが一体化されている。
特開2003−68323号公報
ところで、上記の膜・電極構造体では、発電等による湿潤状態と、停止や起動等による乾燥状態とが、繰り返されている。その際、膜・電極構造体は、触媒層領域(触媒層4aに対応する領域)と接着層領域(接着層6に対応する領域)との境界部位で、水に対する濡れ性が変化している。
このため、反応ガス流路の下流では、触媒層領域と接着層領域との境界部位に水滴が滞留し易い。従って、燃料電池の停止時に、反応ガス流路である酸化剤ガス流路及び燃料ガス流路に反応ガスを用いた掃気が行われると、起動時に、特に前記酸化剤ガス流路の下流側で高電位による劣化が惹起されるという問題がある。
さらに、固体高分子電解質膜1が含有する水分量の変化により伸縮する際に、特に触媒層領域と接着層領域との境界部位に応力が集中し易い。これにより、固体高分子電解質膜1が損傷するおそれがある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単な構成で、触媒層領域と接着層領域との境界部位に滞留水が発生することを阻止するとともに、電解質膜の損傷を良好に抑制することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側に、それぞれ触媒層及びガス拡散層が設けられる電解質膜・電極構造体と、セパレータとが積層されるとともに、電極面に沿って反応ガスを流通させる反応ガス流路が形成される燃料電池に関するものである。
触媒層は、電解質膜よりも小さな寸法に設定される一方、電解質膜・電極構造体は、前記触媒層の外周に位置し、前記電解質膜にガス拡散層を接合する接着層を設け、反応ガス流路の下流側の前記接着層は、複数の接着部を断続的に設けている。
また、この燃料電池は、セパレータの積層方向に貫通し、反応ガス流路の下流側に連通する反応ガス排出連通孔が設けられるとともに、接着部は、前記反応ガス排出連通孔に向かって延在する線状接着部を有することが好ましい。
さらに、接着部は、複数の点状接着部を有することが好ましい。
本発明によれば、反応ガス流路の下流側の接着層は、複数の接着部を断続的に設けており、触媒層領域と接着層領域との境界部位に滞留水が発生することを抑制することができる。このため、特に起動時に、触媒層が高電位劣化することを良好に抑制することが可能になる。
しかも、触媒層領域と接着層領域とにおける膜含水量が均等化される。従って、電解質膜に作用する応力が良好に緩和され、前記電解質膜の損傷を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面図である。 前記燃料電池を構成する第2セパレータの一方の正面の説明図である。 前記燃料電池を構成する電解質膜・電極構造体の正面説明図である。 前記電解質膜・電極構造体の、図4中、V−V線断面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する電解質膜・電極構造体の一方の面の説明図である。 前記電解質膜・電極構造体の他方の面の説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池を構成する電解質膜・電極構造体の一方の面の説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る燃料電池を構成する電解質膜・電極構造体の一方の面の説明図である。 本発明の第5の実施形態に係る燃料電池を構成する電解質膜・電極構造体の断面説明図である。 特許文献1に開示されている膜・電極構造体の断面説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10は、矢印A方向(水平方向)に複数積層されて燃料電池スタック11を構成する。燃料電池10は、電解質膜・電極構造体12と、前記電解質膜・電極構造体12を挟持する第1セパレータ14及び第2セパレータ16とを備える。
第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成される。第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、平面が矩形状を有するとともに、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。なお、第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、金属セパレータに代えて、例えば、カーボンセパレータを使用してもよい。
図1に示すように、第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、縦長形状を有するとともに、長辺が重力方向(矢印C方向)に延在し且つ短辺が水平方向(矢印B方向)に延在する(水平方向の積層)ように構成される。なお、長辺が水平方向に延在し且つ短辺が重力方向に延在するように構成してもよく、また、セパレータ面が水平方向に延在する(鉛直方向の積層)ように構成してもよい。
燃料電池10の長辺方向(矢印C方向)の上端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔18aと、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔20aとが設けられる。
燃料電池10の長辺方向の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔20bと、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔18bとが設けられる。
燃料電池10の短辺方向(矢印B方向)の両端縁部上方には、矢印A方向に連通して、冷却媒体を供給するための2つの冷却媒体供給連通孔22aが対称位置に設けられる。燃料電池10の両端縁部下方には、矢印A方向に連通して、冷却媒体を排出するための2つの冷却媒体排出連通孔22bが対称位置に設けられる。
第1セパレータ14の電解質膜・電極構造体12に向かう面14aには、酸化剤ガス供給連通孔18aと酸化剤ガス排出連通孔18bとを連通して鉛直方向に延在する酸化剤ガス流路24が形成される。酸化剤ガス流路24の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部26a及び出口バッファ部26bが設けられる。第1セパレータ14の面14b(面14aとは反対の面)には、後述する冷却媒体流路28の一部が構成される。
図3に示すように、第2セパレータ16の電解質膜・電極構造体12に向かう面16aには、燃料ガス供給連通孔20aと燃料ガス排出連通孔20bとを連通する燃料ガス流路30が鉛直方向に延在して形成される。燃料ガス流路30の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部32a及び出口バッファ部32bが設けられる。
第2セパレータ16の面16bと第1セパレータ14の面14bとの間には、冷却媒体供給連通孔22a、22aと冷却媒体排出連通孔22b、22bとに連通する冷却媒体流路28が形成される(図1及び図3参照)。冷却媒体流路28の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部34a及び出口バッファ部34bが設けられる。
第1セパレータ14の面14a、14bには、この第1セパレータ14の外周端縁部を周回して第1シール部材36が一体成形される。第2セパレータ16の面16a、16bには、この第2セパレータ16の外周端縁部を周回して第2シール部材38が一体成形される。第1シール部材36及び第2シール部材38としては、例えば、弾性を有するEPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材が用いられる。
図1に示すように、第1セパレータ14の面14aには、第1シール部材36を切り欠いて、酸化剤ガス供給連通孔18aと酸化剤ガス流路24とを連通する複数の連結通路40aが形成される。面14aには、第1シール部材36を切り欠いて、酸化剤ガス排出連通孔18bと酸化剤ガス流路24とを連通する複数の連結通路40bが形成される。
図3に示すように、第2セパレータ16の面16aには、第2シール部材38を切り欠いて、燃料ガス供給連通孔20aと燃料ガス流路30とを連通する複数の連結通路42aが形成される。面16aには、第2シール部材38を切り欠いて、燃料ガス排出連通孔20bと燃料ガス流路30とを連通する複数の連結通路42bが形成される。
図1に示すように、第2セパレータ16の面16bには、第2シール部材38を切り欠いて、一対の冷却媒体供給連通孔22a、22aと冷却媒体流路28とを連通する複数の連結通路44aが形成される。面16bには、第2シール部材38を切り欠いて、一対の冷却媒体排出連通孔22b、22bと冷却媒体流路28とを連通する複数の連結通路44bが形成される。
図2に示すように、電解質膜・電極構造体12は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜46と、前記固体高分子電解質膜46を挟持するカソード側電極48及びアノード側電極50とを備える。
カソード側電極48及びアノード側電極50は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層48a、50aと、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層48a、50aの表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層48b、50bとを有する。電極触媒層48b、50bは、固体高分子電解質膜46の両面に形成される。
図4及び図5に示すように、電極触媒層48b、50bは、ガス拡散層48a、50aよりも小さな寸法に設定され、前記電極触媒層48b、50bの矢印C方向の両端外周には、固体高分子電解質膜46に前記ガス拡散層48a、50aを接合するための接着層52a、52bが設けられる。電極触媒層48b、50bは、発電部領域とバッファ部領域との境界部位53a、53bを形成する。
酸化剤ガス流路24の下流側及び燃料ガス流路30の下流側の接着層52a、52bは、複数の接着部、例えば、点状接着部54a、54bを断続的に設けている。図5に示すように、点状接着部54a、54bは、接着剤がガス拡散層48a、50a内に円柱状に充填されて構成される。なお、点状接着部54a、54bは、円柱状に限定されるものではなく、例えば、角状や多角形状等であってもよい。
図4に示すように、酸化剤ガス流路24の上流側及び燃料ガス流路30の上流側の接着層52a、52bは、入口バッファ部26a、32aに対応する領域全体に接着剤が充填されて構成される。なお、上流側の接着層52a、52bは、下流側の接着層52a、52bと同様に構成してもよい。また、接着層52a、52bは、バッファ部形状に対応しており、例えば、三角形状、台形状等の他、種々の異形状に設定されてもよい。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス供給連通孔18aには、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔20aには、水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、一対の冷却媒体供給連通孔22aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔18aから第1セパレータ14の酸化剤ガス流路24に導入される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路24に沿って矢印C方向(重力方向)に移動し、電解質膜・電極構造体12のカソード側電極48に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔20aから第2セパレータ16の燃料ガス流路30に供給される。燃料ガスは、図3に示すように、燃料ガス流路30に沿って重力方向(矢印C方向)に移動し、電解質膜・電極構造体12のアノード側電極50に供給される(図1及び図2参照)。
従って、電解質膜・電極構造体12では、カソード側電極48に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極50に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、電解質膜・電極構造体12のカソード側電極48に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔18bに沿って矢印A方向に排出される。一方、電解質膜・電極構造体12のアノード側電極50に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔20bに沿って矢印A方向に排出される。
また、一対の冷却媒体供給連通孔22aに供給された冷却媒体は、図1に示すように、第1セパレータ14及び第2セパレータ16間の冷却媒体流路28に導入される。冷却媒体は、一旦矢印B方向(水平方向)に沿って流動した後、矢印C方向(重力方向)に移動して電解質膜・電極構造体12を冷却する。この冷却媒体は、矢印B方向両側に移動した後、一対の冷却媒体排出連通孔22bに排出される。
この場合、第1の実施形態では、図4及び図5に示すように、酸化剤ガス流路24の下流側には、接着層52aが設けられるとともに、前記接着層52aは、複数の点状接着部54aを断続的に有している。さらに、燃料ガス流路30の下流側には、接着層52bが設けられるとともに、前記接着層52bは、複数の点状接着部54bを断続的に有している。
従って、固体高分子電解質膜46は、下流側の触媒層領域(電極触媒層48b、50bに対応する領域)と接着層領域(接着層52a、52bに対応する領域)との境界部位53a、53bに滞留水が発生することを抑制することができる。これにより、特に起動時に、電極触媒層48b、50bが高電位劣化することを良好に抑制することが可能になるという効果が得られる。
しかも、固体高分子電解質膜46は、触媒層領域と接着層領域との膜含水量が均等化されている。このため、固体高分子電解質膜46の湿潤及び乾燥により前記固体高分子電解質膜46に作用する応力が良好に緩和され、前記固体高分子電解質膜46の損傷を抑制することができるという利点が得られる。さらに、酸化剤ガス及び燃料ガスの各ガス透過性が向上し、良好な発電性能を維持することが可能になる。
図6及び図7に示すように、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池は、電解質膜・電極構造体60を備える。
なお、第1の実施形態に係る燃料電池10を構成する電解質膜・電極構造体12と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3の実施形態以降においても同様に、その詳細な説明は省略する。
電解質膜・電極構造体60は、接着層52a、52bに代えて接着層62a、62bを設ける。図6に示すように、酸化剤ガス流路24の下流側の接着層62aは、複数の点状接着部54aと、複数の線状接着部64aとを有する。各線状接着部64aは、酸化剤ガス流路24の下流端部から酸化剤ガス排出連通孔18bに向かって延在する。
図7に示すように、燃料ガス流路30の下流側の接着層62bは、複数の点状接着部54bと、複数の線状接着部64bとを有する。各線状接着部64bは、燃料ガス流路30の下流端部から燃料ガス排出連通孔20bに向かって延在する。
このように構成される第2の実施形態では、図6に示すように、酸化剤ガス流路24の下流端部から酸化剤ガス排出連通孔18bに向かって延在する複数の線状接着部64aを備えている。このため、酸化剤ガス流路24の下流端部に流動した生成水は、複数の線状接着部64aの案内作用下に、酸化剤ガス排出連通孔18bに円滑且つ確実に排出される。従って、酸化剤ガス流路24の下流端部に滞留水が惹起することを一層確実に阻止することが可能になる。
同様に、第2の実施形態では、図7に示すように、燃料ガス流路30の下流端部から燃料ガス排出連通孔20bに向かって延在する複数の線状接着部64bを備えている。このため、燃料ガス流路30の下流端部に流動した生成水は、複数の線状接着部64bの案内作用下に、燃料ガス排出連通孔20bに円滑且つ確実に排出される。従って、燃料ガス流路30の下流端部に滞留水が惹起することを一層確実に阻止することが可能になる。
これにより、境界部位53a、53bに滞留水が発生することを抑制して電極触媒層48b、50bの高電位劣化を抑制するとともに、前記電極触媒層48b、50bの損傷を抑制することができる等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図8に示すように、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池は、電解質膜・電極構造体70を備える。
電解質膜・電極構造体70は、接着層72a、72bを設けるとともに、酸化剤ガス流路24の下流側の接着層72aは、複数の点状接着部74aを有する。点状接着部74aは、下流(出口バッファ部26bの下側)に向かって複数列に配置されるとともに、下流側の配置数が少なく設定される。なお、接着層72b側は、上記の接着層72a側と同様に構成される。
このように構成される第3の実施形態では、複数の点状接着部74aを備えるため、滞留水が発生することを抑制することができ、固体高分子電解質膜46の損傷を抑制する等、上記の第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
しかも、点状接着部74aは、下流側の配置数が少なく設定されている。出口バッファ部26bの下側では、発電部から離間しており、発熱がないために滞留水が発生し易い。従って、出口バッファ部26bの下側に向かって点状接着部74aの数(接着密度)が削減されることにより、滞留水の排水性が良好に向上するという利点が得られる。なお、図示しないが、出口バッファ部32b側でも、同様である。
図9に示すように、本発明の第4の実施形態に係る燃料電池は、電解質膜・電極構造体80を備える。
電解質膜・電極構造体80は、接着層82a、82bを設けるとともに、酸化剤ガス流路24の下流側の接着層82aは、2つの点状接着部84と、前記点状接着部84間に配設される複数の線状接着部86a、86bとを有する。各線状接着部86aは、酸化剤ガス流路24の下流端部から酸化剤ガス排出連通孔18bに向かって延在する長尺状を有する一方、各線状接着部86bは、前記線状接着部86a間に配設され、前記酸化剤ガス流路24の下流端部から酸化剤ガス排出連通孔18bに向かって延在する短尺状を有する。
このように構成される第4の実施形態では、酸化剤ガス流路24の下流端部に流動した生成水は、複数の線状接着部86a、86bの案内作用下に酸化剤ガス排出連通孔18bに円滑且つ確実に排出されるとともに、出口バッファ部26bの下側に向かって接着密度が低減され、排水性の向上が図られるという効果が得られる。
なお、本発明は、上記の第1〜第4の実施形態に限定されるものではない。例えば、アノード側電極50では、図4に示すように、複数の点状接着部54bを有する接着層52bを設ける一方、カソード側電極48では、図6に示すように、複数の点状接着部54aと複数の線状接着部64aとを有する接着層62aを設けてもよい。
これにより、アノード側電極50では、複数の点状接着部54bによる形状保持が確実になされるとともに、カソード側電極48では、複数の点状接着部54a及び複数の線状接着部64aによる排水ガイド機能の向上及び接着密度の低減が図られる。
また、図5に示すように、電極触媒層48b、50bの境界部位53a、53bは、端部位置が積層方向に同一位置に設定されているが、これに限定されるものではなく、前記境界部位53a、53bの端部位置同士が前記積層方向にずれていてもよい。
さらに、図1に示すように、カソード側電極48及びアノード側電極50は、同一の表面積(外形寸法)を有しているが、一方の表面積が他方の表面積よりも大きな、所謂、段差MEAを採用してもよい。その際、表面積の大きな電極側にのみ接着層を設ければよい。
図10に示すように、本発明の第5の実施形態に係る燃料電池は、電解質膜・電極構造体90を備える。
電解質膜・電極構造体90は、カソード側電極48及びアノード側電極50を設けるとともに、前記カソード側電極48及び前記アノード側電極50は、平坦形状のガス拡散層48a1、50a1を有する。
ガス拡散層48a1、50a1は、発電部領域とバッファ部領域との境界部位53a、53bの下方に接着層92a、92bを設ける。接着層92a、92bは、複数の接着部、例えば、点状接着部94a、94bを断続的に設けている。
このように構成される第5の実施形態では、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られるとともに、ガス拡散層48a1、50a1が平坦形状を有しており、構成が一層簡素化するという利点がある。
10…燃料電池 11…燃料電池スタック
12、60、70、80、90…電解質膜・電極構造体
14、16…セパレータ 18a…酸化剤ガス供給連通孔
18b…酸化剤ガス排出連通孔 20a…燃料ガス供給連通孔
20b…燃料ガス排出連通孔 22a…冷却媒体供給連通孔
22b…冷却媒体排出連通孔 24…酸化剤ガス流路
28…冷却媒体流路 30…燃料ガス流路
36、38…シール部材 46…固体高分子電解質膜
48…カソード側電極 48a、48a1、50a、50a1…ガス拡散層
48b、50b…電極触媒層 50…アノード側電極
52a、52b、62a、62b、72a、72b、82a、82b、92a、92b…接着層
53a、53b…境界部位
54a、54b、74a、84、94a、94b…点状接着部
64a、64b、86a、86b…線状接着部

Claims (3)

  1. 電解質膜の両側に、それぞれ触媒層及びガス拡散層が設けられる電解質膜・電極構造体と、セパレータとが積層されるとともに、電極面に沿って反応ガスを流通させる反応ガス流路が形成される燃料電池であって、
    前記触媒層は、前記電解質膜よりも小さな寸法に設定される一方、
    前記電解質膜・電極構造体は、前記触媒層の外周に位置し、前記電解質膜に前記ガス拡散層を接合する接着層を設け、
    前記反応ガス流路の下流側の前記接着層は、複数の接着部を断続的に設けることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記セパレータの積層方向に貫通し、前記反応ガス流路の下流側に連通する反応ガス排出連通孔が設けられるとともに、
    前記接着部は、前記反応ガス排出連通孔に向かって延在する線状接着部を有することを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記接着部は、複数の点状接着部を有することを特徴とする燃料電池。
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