JP2013257946A - 燃料電池 - Google Patents

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秀晴 内藤
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Abstract

【課題】簡単な構成で、生成水を発電領域から容易且つ確実に排出することができ、発電性能の低下を可及的に抑制することを可能にする。
【解決手段】燃料電池10を構成するカソード側セパレータ14の面14aには、酸化剤ガス流路30が設けられる。酸化剤ガス流路30は、複数本の酸化剤ガス流路溝30aを凸状部30b間に設けるとともに、重力方向に隣接する前記酸化剤ガス流路溝30a同士が、排水溝32a〜32dにより連結される。下流側の排水溝32a同士の間隔は、上流側の前記排水溝32a同士の間隔よりも密に設定され、且つ、重力方向下方の排水溝32b同士の間隔は、重力方向上方の前記排水溝32a同士の間隔よりも密に設定される。
【選択図】図3

Description

本発明は、電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層される燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。この燃料電池は、固体高分子電解質膜の両側に、電極触媒と多孔質カーボンからなるアノード電極及びカソード電極を配設して構成される電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持する発電セルを有している。複数の発電セルが積層された燃料電池は、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
燃料電池では、セパレータの面内に、アノード電極に燃料ガスを流すための燃料ガス流路(以下、反応ガス流路ともいう)と、カソード電極に酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路(以下、反応ガス流路ともいう)とが設けられている。さらに、発電セル毎又は複数の発電セル毎に、隣接するセパレータ間には、冷却媒体を流すための冷却媒体流路が電極面方向に沿って設けられている。
この種の燃料電池では、良好なイオン伝導性を確保するために、電解質膜を保湿する必要がある。このため、反応ガスである酸化剤ガス(例えば、空気)や燃料ガス(例えば、水素ガス)を加湿して燃料電池に供給する方式が採用されている。
その際、加湿用の水分が、電解質膜に吸収されずに液状化され、反応ガス流路に滞留する場合がある。一方、燃料電池では、発電反応によりカソード電極に生成水が発生するとともに、アノード電極には、前記生成水が電解質膜を介して逆拡散している。従って、反応ガス流路が凝縮水により閉塞され、反応ガスが良好に供給されないおそれがある。
そこで、セパレータのガス拡散層流路溝に水溜まりが生じることを防止し、電池出力の不安定化や低下を防止することを目的とする固体高分子電解質型燃料電池が、例えば、特許文献1に開示されている。
この燃料電池では、図7に示すように、セパレータ1を有するとともに、少なくともカソード側のセパレータ面に形成される反応ガス流路溝が、酸化ガス導入側から酸化ガス排出側に向けて延長する所定間隔の縦溝2と、該縦溝2と略直交方向に延長する所定間隔の横溝3とからなっている。セパレータ1の最下流部においては、溝間のリブ面4が低く設けられることにより、縦溝2同士を連続させる連続空間が形成されている。
特開平11−176457号公報
ところで、上記の特許文献1では、セパレータ1が横長形状(図7の姿勢)に配置されると、反応ガスは、縦溝2に沿って水平方向に流通するとともに、生成水が横溝3に沿って重力方向下方に排出されている。しかしながら、反応ガス流路溝の重力方向下方に多量の生成水が滞留し易くなり、前記生成水の排水性が低下するという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、簡単な構成で、生成水を発電領域から容易且つ確実に排出することができ、発電性能の低下を可及的に抑制することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、電極面に沿って反応ガスを流通させる反応ガス流路と、前記セパレータの積層方向に前記反応ガスを流通させる反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔とを有する燃料電池に関するものである。
この燃料電池では、反応ガス流路は、水平方向に沿って延在する複数本の流路溝を有するとともに、重力方向に隣接する前記流路溝同士を前記重力方向に繋ぐ複数本の排水溝を備えている。反応ガス流路の下流側に配置される排水溝同士の間隔は、前記反応ガス流路の上流側に配置される前記排水溝同士の間隔よりも密に設定され、且つ、重力方向下方に配置される前記排水溝同士の間隔は、重力方向上方に配置される前記排水溝同士の間隔よりも密に設定されている。
また、この燃料電池では、排水溝は、セパレータ又は電極を構成するガス拡散層に形成されることが好ましい。
さらに、この燃料電池では、セパレータは、水平方向に長尺な長方形状を有し、前記セパレータの長手方向一端に反応ガス入口連通孔が形成されるとともに、前記セパレータの長手方向他端に反応ガス出口連通孔が形成されることが好ましい。
本発明では、反応ガス流路の下流側に配置される排水溝同士の間隔は、前記反応ガス流路の上流側に配置される前記排水溝同士の間隔よりも密に設定されている。このため、反応ガス流路の下流側に滞留し易い生成水は、排水溝を介して重力方向下方の流路溝に移動することができ、排水性の向上が図られる。
しかも、重力方向下方に配置される排水溝同士の間隔は、重力方向上方に配置される前記排水溝同士の間隔よりも密に設定されている。従って、生成水が多量に存在し易い重力方向下方の流路溝から前記生成水を確実に排出することができる。
これにより、特に重力方向下方に滞留し易い多量の生成水を反応ガス流路から良好に排出することが可能になる。このため、簡単な構成で、生成水を発電領域から容易且つ確実に排出することができ、発電性能の低下を可及的に抑制することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の分解斜視図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面図である。 前記燃料電池を構成するカソード側セパレータの正面説明図である。 前記燃料電池を構成するアノード側セパレータの正面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池の分解斜視図である。 前記燃料電池を構成する電解質膜・電極構造体の正面説明図である。 特許文献1の燃料電池の概略説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10は、立位姿勢で水平方向(矢印A方向)に積層されて燃料電池スタックを構成する。
燃料電池10は、電解質膜・電極構造体(MEA)12と、前記電解質膜・電極構造体12を挟持するカソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16とを備える。カソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16は、横長形状のカーボンセパレータにより構成される。なお、カソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16は、例えば、薄板状の金属プレートを波形状やディンプル形状等にプレス加工して断面凹凸形状を有する金属セパレータにより構成してもよい。
燃料電池10の長辺方向(図1中、矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔18aと、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔20bとが形成される。酸化剤ガス入口連通孔18a及び燃料ガス出口連通孔20bは、略三角形状を有しているが、連通孔形状は、略三角形状に限定されず、例えば、四角形状等であってもよい。以下、他の連通孔形状も同様である。
燃料電池10の長辺方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔20aと、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔18bとが設けられる。
燃料電池10の短辺方向(図1中、矢印C方向)の両端縁部には、酸化剤ガス入口連通孔18a及び燃料ガス出口連通孔20bに近接してそれぞれ冷却媒体を供給するための一対の冷却媒体入口連通孔22aが設けられる。燃料電池10の短辺方向の両端縁部には、燃料ガス入口連通孔20a及び酸化剤ガス出口連通孔18bに近接してそれぞれ冷却媒体を排出するための一対の冷却媒体出口連通孔22bが設けられる。
電解質膜・電極構造体12は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜24と、前記固体高分子電解質膜24を挟持するカソード電極26及びアノード電極28とを備える。
図2に示すように、カソード電極26及びアノード電極28は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層26a、28aと、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層26a、28aの表面に一様に塗布されて形成された電極触媒層26b、28bとを有する。電極触媒層26b、28bは、固体高分子電解質膜24の両面に形成される。
固体高分子電解質膜24は、カソード電極26及びアノード電極28よりも大きな表面積に設定される。固体高分子電解質膜24の外周縁部には、酸化剤ガス入口連通孔18a、酸化剤ガス出口連通孔18b、燃料ガス入口連通孔20a、燃料ガス出口連通孔20b、冷却媒体入口連通孔22a及び冷却媒体出口連通孔22bが形成される(図1参照)。
図3に示すように、カソード側セパレータ14の電解質膜・電極構造体12に向かう面14aには、酸化剤ガス流路(反応ガス流路)30が設けられる。酸化剤ガス流路30は、水平方向に沿って延在する直線状(波形状でもよい)の複数本の酸化剤ガス流路溝30aが凸状部30b間に設けられる。凸状部30bは、実質的にカソード側セパレータ14の表面部を構成しており、この凸状部30bに溝加工を施すことにより酸化剤ガス流路溝30aが形成される(図2参照)。
各凸状部30bには、重力方向(矢印C方向)に隣接する酸化剤ガス流路溝30a同士を前記重力方向に繋ぐそれぞれ複数本の排水溝32a、32b、32c及び32dが形成される。排水溝32a〜32dの深さは、酸化剤ガス流路30の深さと同一に設定されてもよく、又は、前記酸化剤ガス流路30よりも浅くてもよい。なお、以下に説明するアノード側でも同様である。排水溝32aは、重力方向最上位に配置される一方、排水溝32dは、重力方向最下位に配置される。排水溝32bは、上方から2番目であり、排水溝32cは、前記排水溝32bの下方に配置される。排水溝32a〜32dは、それぞれ重力方向に延在して上下の酸化剤ガス流路溝30a同士を連結する。
酸化剤ガス流路溝30aの酸化剤ガス流れ方向(矢印B1方向)下流側に配置される排水溝32a同士の間隔は、前記酸化剤ガス流路溝30aの酸化剤ガス流れ方向上流側に配置される前記排水溝32a同士の間隔よりも密に設定される。具体的には、排水溝32aは、酸化剤ガス流れ方向に沿って互いの離間間隔が連続的(又は段階的)に狭くなるように設定される。排水溝32b〜32dは、上記の排水溝32aと同様に、酸化剤ガス流れ方向に沿って互いの離間間隔が連続的(又は段階的)に狭くなるように設定される。
重力方向下方に配置される排水溝32b同士の間隔は、重力方向上方に配置される排水溝32a同士の間隔よりも密に設定される。同様に、重力方向下方に配置される排水溝32c同士の間隔は、重力方向上方に配置される排水溝32b同士の間隔よりも密に設定される一方、重力方向下方に配置される排水溝32d同士の間隔は、重力方向上方に配置される排水溝32c同士の間隔よりも密に設定される。すなわち、排水溝32a〜32dは、重力方向下方に向かうに従って本数が増加する。排水溝32a〜32dは、重力方向に沿って互いにオフセットして配置されることが好ましい。なお、排水溝32a〜32dは、それぞれ酸化剤ガス流れ方向下流側に向かって各溝幅寸法を大きく設定することができる。
酸化剤ガス流路30の入口側は、入口バッファ部34aを介して酸化剤ガス入口連通孔18aに連結される。入口バッファ部34aは、略三角形状を有し、複数のエンボス36aを設ける。入口バッファ部34aと酸化剤ガス入口連通孔18aとの間には、複数本の入口連結流路溝38aが形成される。
酸化剤ガス流路30の出口側は、出口バッファ部34bを介して酸化剤ガス出口連通孔18bに連結される。出口バッファ部34bは、略三角形状を有し、複数のエンボス36bを設ける。出口バッファ部34bと酸化剤ガス出口連通孔18bとの間には、複数本の出口連結流路溝38bが形成される。
図4に示すように、アノード側セパレータ16の電解質膜・電極構造体12に向かう面16aには、燃料ガス流路(反応ガス流路)40が設けられる。燃料ガス流路40は、水平方向に沿って延在する直線状(波形状でもよい)の複数本の燃料ガス流路溝40aが凸状部40b間に設けられる。凸状部40bは、実質的にアノード側セパレータ16の表面部を構成しており、この凸状部40bに溝加工を施すことにより燃料ガス流路溝40aが形成される。
各凸状部40bには、重力方向(矢印C方向)に隣接する燃料ガス流路溝40a同士を前記重力方向に繋ぐそれぞれ複数本の排水溝42a、42b、42c及び42dが形成される。排水溝42a、42b、42c及び42dは、重力方向最上位から重力方向最下位に向かって、順次、配置される。排水溝42a〜42dは、それぞれ重力方向に延在して上下の燃料ガス流路溝40a同士を連結する。
燃料ガス流路溝40aの燃料ガス流れ方向(矢印B2方向)下流側に配置される排水溝42a同士の間隔は、前記燃料ガス流路溝40aの燃料ガス流れ方向上流側に配置される前記排水溝42a同士の間隔よりも密に設定される。具体的には、排水溝42aは、燃料ガス流れ方向に沿って互いの離間間隔が連続的(又は段階的)に狭くなるように設定される。排水溝42b〜42dは、上記の排水溝42aと同様に、燃料ガス流れ方向に沿って互いの離間間隔が連続的(又は段階的)に狭くなるように設定される。
重力方向下方に配置される排水溝42b同士の間隔は、重力方向上方に配置される排水溝42a同士の間隔よりも密に設定される。同様に、重力方向下方に配置される排水溝42c同士の間隔は、重力方向上方に配置される排水溝42b同士の間隔よりも密に設定される一方、重力方向下方に配置される排水溝42d同士の間隔は、重力方向上方に配置される排水溝42c同士の間隔よりも密に設定される。すなわち、排水溝42a〜42dは、重力方向下方に向かうに従って本数が増加する。排水溝42a〜42dは、重力方向に沿って互いにオフセットして配置されることが好ましい。
燃料ガス流路40の入口側は、入口バッファ部44aを介して燃料ガス入口連通孔20aに連結される。入口バッファ部44aは、略三角形状を有し、複数のエンボス46aを設ける。入口バッファ部44aと燃料ガス入口連通孔20aとの間には、複数本の入口連結流路溝48aが形成される。
燃料ガス流路40の出口側は、出口バッファ部44bを介して燃料ガス出口連通孔20bに連結される。出口バッファ部44bは、略三角形状を有し、複数のエンボス46bを設ける。出口バッファ部44bと燃料ガス出口連通孔20bとの間には、複数本の出口連結流路溝48bが形成される。
カソード側セパレータ14の面14bとアノード側セパレータ16の面16bとには、互いに重なり合って冷却媒体流路50が一体的に形成される(図1参照)。冷却媒体流路50は、矢印B方向に延在する直線状流路溝50aを有しており、前記直線状流路溝50aの入口側及び出口側には、複数のエンボス52a、54aを有するバッファ部52、54が連結される。バッファ部52と各冷却媒体入口連通孔22aとは、入口連結流路溝56aを介して連結される一方、バッファ部54と各冷却媒体出口連通孔22bとは、出口連結流路溝56bを介して連結される。
カソード側セパレータ14の面14a、14bには、第1シール部材58が設けられるとともに、アノード側セパレータ16の面16a、16bには、第2シール部材60が設けられる。第1シール部材58及び第2シール部材60は、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン、又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシールを使用する。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、燃料電池10内では、酸化剤ガス入口連通孔18aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔20aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔22aに純水やエチレングリコール等の冷却媒体が供給される。このため、各燃料電池10では、酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体が、それぞれ矢印A方向に供給される。
図3に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔18aからカソード側セパレータ14の面14aに設けられている入口連結流路溝38aに導入される。酸化剤ガスは、入口連結流路溝38aから入口バッファ部34aに供給された後、酸化剤ガス流路30を構成する複数本の酸化剤ガス流路溝30aに沿って矢印B1方向に流通する。酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路溝30aを流通してカソード電極26に供給された後、出口バッファ部34bに排出される。さらに、酸化剤ガスは、出口連結流路溝38bから酸化剤ガス出口連通孔18bに排出される。
一方、燃料ガスは、図4に示すように、燃料ガス入口連通孔20aからアノード側セパレータ16の面16aに設けられている入口連結流路溝48aに導入される。燃料ガスは、入口連結流路溝48aから入口バッファ部44aに供給された後、燃料ガス流路40を構成する複数本の燃料ガス流路溝40aに沿って矢印B2方向に流通する。
燃料ガスは、燃料ガス流路溝40aを流通してアノード電極28に供給された後、出口バッファ部44bに排出される。さらに、燃料ガスは、出口連結流路溝48bから燃料ガス出口連通孔20bに排出される。
従って、電解質膜・電極構造体12では、カソード電極26に供給される酸化剤ガスと、アノード電極28に供給される燃料ガスとが、電極触媒層26b、28b内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
また、冷却媒体は、図1に示すように、一対の冷却媒体入口連通孔22aからアノード側セパレータ16及びカソード側セパレータ14間の冷却媒体流路50に導入された後、矢印B方向に沿って流動する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体12を冷却した後、一対の冷却媒体出口連通孔22bを移動して燃料電池10から排出される。
上記のように、燃料電池10が発電されると、発電反応により酸化剤ガス流路30に生成水が発生する。この生成水は、酸化剤ガス流路30の下流側に移動して発電面の重力方向下方に滞留し易い。
この場合、第1の実施形態では、図3に示すように、各凸状部30bには、重力方向(矢印C方向)に隣接する酸化剤ガス流路溝30a同士を前記重力方向に繋ぐそれぞれ複数本の排水溝32a、32b、32c及び32dが形成されている。そして、酸化剤ガス流路溝30aの酸化剤ガス流れ方向(矢印B1方向)下流側に配置される排水溝32a同士の間隔は、前記酸化剤ガス流路溝30aの酸化剤ガス流れ方向上流側に配置される前記排水溝32a同士の間隔よりも密に設定されている。
このため、酸化剤ガス流路30の下流側に滞留し易い生成水は、排水溝32aを介して重力方向下方の前記酸化剤ガス流路溝30aに移動することができ、排水性の向上が図られる。また、他の排水溝32b〜32dにおいても、同様である。
しかも、重力方向下方に配置される排水溝32b同士の間隔は、重力方向上方に配置される排水溝32a同士の間隔よりも密に設定されている。従って、生成水が多量に存在し易い重力方向下方の排水溝32bから前記生成水を確実に排出することができる。また、他の排水溝32c、32dにおいても、同様である。
これにより、特に重力方向下方に滞留し易い多量の生成水を酸化剤ガス流路30から良好に排出することが可能になる。一方、燃料ガス流路40では、上記の酸化剤ガス流路30と同様の効果が得られる。このため、燃料電池10では、簡単な構成で、生成水を発電領域から容易且つ確実に排出することができ、発電性能の低下を可及的に抑制することが可能になるという効果が得られる。
図5に示すように、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池70は、電解質膜・電極構造体(MEA)72と、前記電解質膜・電極構造体72を挟持するカソード側セパレータ74及びアノード側セパレータ76とを備える。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
カソード側セパレータ74には、第1の実施形態の排水溝32a〜32dが設けられておらず、アノード側セパレータ76には、第1の実施形態の排水溝42a〜42dが設けられていない。
電解質膜・電極構造体72は、固体高分子電解質膜24をカソード電極26及びアノード電極28により挟持する。図6に示すように、カソード電極26を構成するガス拡散層26aには、第1の実施形態の排水溝32a〜32dに対応する排水溝78a〜78dが形成される。排水溝78a〜78dは、重力方向に所定の長さだけ延在しており、ガス拡散層26aがカソード側セパレータ74に当接した状態で、重力方向(矢印C方向)に隣接する酸化剤ガス流路溝30a同士を繋いでいる。
排水溝78a、78b、78c及び78dは、重力方向最上位から重力方向最下位に向かって、順次、配置される。排水溝78a〜78dの配置状態は、第1の実施形態の排水溝32a〜32dの配置状態と同様である。
図5に示すように、アノード電極28を構成するガス拡散層28aには、第1の実施形態の排水溝42a〜42dに対応する排水溝80a〜80dが形成される。排水溝80a〜80dは、重力方向に所定の長さだけ延在しており、ガス拡散層28aがアノード側セパレータ76に当接した状態で、重力方向(矢印C方向)に隣接する燃料ガス流路溝40a同士を繋いでいる。
排水溝80a、80b、80c及び80dは、重力方向最上位から重力方向最下位に向かって、順次、配置される。排水溝80a〜80dの配置状態は、第1の実施形態の排水溝42a〜42dの配置状態と同様である。
このように構成される第2の実施形態では、カソード電極26を構成するガス拡散層26aには、第1の実施形態の排水溝32a〜32dに対応する排水溝78a〜78dが形成される一方、アノード電極28を構成するガス拡散層28aには、第1の実施形態の排水溝42a〜42dに対応する排水溝80a〜80dが形成されている。
従って、酸化剤ガス流路30及び燃料ガス流路40から生成水を容易且つ確実に排出することができ、発電性能の低下を可及的に抑制することが可能になる等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
10、70…燃料電池 12、72…電解質膜・電極構造体
14、16、74、76…セパレータ 18a…酸化剤ガス入口連通孔
18b…酸化剤ガス出口連通孔 20a…燃料ガス入口連通孔
20b…酸化剤ガス出口連通孔 22a…冷却媒体入口連通孔
22b…冷却媒体出口連通孔 24…固体高分子電解質膜
26…カソード電極 26a、28a…ガス拡散層
26b、28b…電極触媒層 28…アノード電極
30…酸化剤ガス流路 30a…酸化剤ガス流路溝
30b、40b…凸状部
32a〜32d、42a〜42d、78a〜78d、80a〜80d…排水溝
40…燃料ガス流路 40a…燃料ガス流路溝
50…冷却媒体流路

Claims (3)

  1. 電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、電極面に沿って反応ガスを流通させる反応ガス流路と、前記セパレータの積層方向に前記反応ガスを流通させる反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔とを有する燃料電池であって、
    前記反応ガス流路は、水平方向に沿って延在する複数本の流路溝を有するとともに、
    重力方向に隣接する前記流路溝同士を前記重力方向に繋ぐ複数本の排水溝を備え、
    前記反応ガス流路の下流側に配置される前記排水溝同士の間隔は、前記反応ガス流路の上流側に配置される前記排水溝同士の間隔よりも密に設定され、且つ、重力方向下方に配置される前記排水溝同士の間隔は、重力方向上方に配置される前記排水溝同士の間隔よりも密に設定されることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記排水溝は、前記セパレータ又は前記電極を構成するガス拡散層に形成されることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記セパレータは、水平方向に長尺な長方形状を有し、
    前記セパレータの長手方向一端に前記反応ガス入口連通孔が形成されるとともに、
    前記セパレータの長手方向他端に前記反応ガス出口連通孔が形成されることを特徴とする燃料電池。
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