JP5382779B2 - 通信システム、通信方法、および携帯機 - Google Patents

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本発明は、通信システム、通信方法、および携帯機に関し、特に、通信の応答性を向上することができるようにした通信システム、通信方法、および携帯機に関する。
近年、例えば、車両のエントリーシステムとしては、ハンズフリーでドアの施錠や開錠を自動的に行う、いわゆるパッシブエントリーシステム(PES:Passive Entry System)などが実用化されており、今後さらなる普及が見込まれている。
パッシブエントリーシステムは、例えば、ユーザが携帯可能な携帯機と、車載機との間の双方向無線通信が行われ、車載機により携帯機から受信した電磁波(信号)に基づいて携帯機の真正性の確認、携帯機の位置などの解析が行われるなどして車載機の制御により車両ドアの施錠機構の動作(解錠動作や施錠動作)などを自動的に実現するものである。
パッシブエントリーシステムにおいては、車載機と接続されるアンテナが車両のドアノブやトランク、室内などにそれぞれ配置され、必要に応じてそれぞれのアンテナが、携帯機に対してLF波(例えば、100〜200KHz)の信号を送信し、また、携帯機から送信される信号を受信して車載機と携帯機との通信が行われる。パッシブエントリーシステムにおいては、例えば、ユーザが車両のドアの外側に設けられたスイッチ等を操作してドアをアンロックする場合、車載機と携帯機とが通信を行った結果、正当なユーザによるアンロック操作であるとき、ドアがアンロックされるようになされている。
また、一般的に、ノイズが多い無線通信環境では、送信フレームに誤り訂正信号を付加することで一定のノイズ耐性を得ることができる。しかしながら、誤り訂正符号を付加することによりフレーム長が冗長になると、携帯機における受信処理時間が長くなるため、携帯機の消費電流が増加することになる。
これに対し、例えば、特許文献1には、受信したフレームのビットエラーレートに応じて、誤り訂正符号の冗長度を変化させる技術が開示されている。これにより、ノイズが少ない通信環境ではフレーム長の冗長度を低くすることができ、携帯機の消費電流の増加が抑制される。
特開平8−223624号公報
しかしながら、上述したように、ビットエラーレートに応じて誤り訂正符号の冗長度を変化させる場合、携帯機と車載機との間で、ACK(acknowledgement)機能によりビットエラーレートの検出結果を送受信する処理が必要になる。このため、通信に遅延が生じ、通信システム全体としての応答性が低下することがあった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、通信の応答性を向上することができるようにするものである。
本発明の第1の側面の通信システムは、対応する車両を特定するための車両ID(Identification)の送信を要求するリクエスト信号を送信する車載機と、前記車載機からの前記リクエスト信号を受信し、前記リクエスト信号による要求に応じて前記車両IDが含まれるアンサ信号を返信する携帯型の携帯機と、を備える通信システムであって、前記車載機は、前記リクエスト信号として送信する信号に対してノイズ対策を施すノイズ対策手段と、ノイズ対策が施されていない前記信号を含む誤り訂正符号なしフレームを送信した後、前記ノイズ対策手段によりノイズ対策が施された前記信号を含む誤り訂正符号ありフレームを連続的に送信する送信手段と、を備え、前記携帯機は、前記送信手段から送信されてくる前記誤り訂正符号なしフレームおよび前記誤り訂正符号ありフレームを順次受信する受信手段と、前記受信手段が受信した前記誤り訂正符号なしフレームに含まれる前記信号に誤りが発生していない場合には、前記誤り訂正符号なしフレームに含まれる前記信号を後段の処理で使用する信号として選択して後段の処理に供給するとともに、その後に前記受信手段で受信する前記誤り訂正符号ありフレームを無視し、前記受信手段が受信した前記誤り訂正符号なしフレームに含まれる前記信号に誤りが発生している場合には、その後に受信する前記誤り訂正符号ありフレームに含まれる前記信号を後段の処理で使用する信号として選択して後段の処理に供給する選択手段と、前記選択手段で選択され供給された信号に基づいて前記アンサ信号を作成し、送信する携帯機送信手段と、を備える。
本発明の第1の側面の通信方法は、対応する車両を特定するための車両ID(Identification)の送信を要求するリクエスト信号を送信する車載機と、前記車載機からの前記リクエスト信号を受信し、前記リクエスト信号による要求に応じて前記車両IDが含まれるアンサ信号を返信する携帯型の携帯機と、を備える通信システムの通信方法であって、前記車載機は、前記リクエスト信号として送信する信号に対してノイズ対策を施し、ノイズ対策が施されていない前記信号を含む誤り訂正符号なしフレームを送信した後、ノイズ対策が施された前記信号を含む誤り訂正符号ありフレームを連続的に送信し、前記携帯機は、送信されてくる前記誤り訂正符号なしフレームおよび前記誤り訂正符号ありフレームを順次受信し、受信された前記誤り訂正符号なしフレームに含まれる前記信号に誤りが発生していない場合には、前記誤り訂正符号なしフレームに含まれる前記信号を後段の処理で使用する信号として選択して後段の処理に供給するとともに、その後に受信する前記誤り訂正符号ありフレームを無視し、受信した前記誤り訂正符号なしフレームに含まれる前記信号に誤りが発生している場合には、その後に受信する前記誤り訂正符号ありフレームに含まれる前記信号を後段の処理で使用する信号として選択して後段の処理に供給し、選択され供給された信号に基づいて前記アンサ信号を作成し、送信するステップを含む。
本発明の第1の側面の携帯機は、車載機から送信されるリクエスト信号を受信し、前記リクエスト信号による要求に応じてアンサ信号を返信する携帯型の携帯機であって、前記リクエスト信号として送信する信号に対して、ノイズ対策が施されていない前記信号を含む誤り訂正符号なしフレームの受信後、ノイズ対策が施された前記信号を含む誤り訂正符号ありフレームを連続的に受信する受信手段と、前記受信手段が受信した前記誤り訂正符号なしフレームに含まれる前記信号に誤りが発生していない場合には、前記誤り訂正符号なしフレームに含まれる前記信号を後段の処理で使用する信号として選択して後段の処理に供給するとともに、その後に前記受信手段で受信する前記誤り訂正符号ありフレームを無視し、前記受信手段が受信した前記誤り訂正符号なしフレームに含まれる前記信号に誤りが発生している場合には、その後に受信する前記誤り訂正符号ありフレームに含まれる前記信号を後段の処理で使用する信号として選択して後段の処理に供給する選択手段と、前記選択手段で選択され供給された信号に基づいて前記アンサ信号を作成し、送信する携帯機送信手段と、を備える。
本発明の第1の側面においては、リクエスト信号として送信する信号に対してノイズ対策が施され、ノイズ対策が施されていない信号を含む誤り訂正符号なしフレームを送信した後、ノイズ対策が施された信号を含む誤り訂正符号ありフレームが連続的に送信され、送信されてくる誤り訂正符号なしフレームおよび誤り訂正符号ありフレームが順次受信され、受信された誤り訂正符号なしフレームに含まれる信号に誤りが発生していない場合には、誤り訂正符号なしフレームに含まれる信号が後段の処理で使用する信号として選択されて後段の処理に供給されるとともに、その後に受信する誤り訂正符号ありフレームが無視され、受信した誤り訂正符号なしフレームに含まれる信号に誤りが発生している場合には、その後に受信する誤り訂正符号ありフレームに含まれる信号が後段の処理で使用する信号として選択されて後段の処理に供給され、選択され供給された信号に基づいてアンサ信号が作成され、送信される。
これにより、例えば、ビットエラーレートの検出結果を送受信する処理などが不要となり、通信の応答性を向上することができる。
これにより、ノイズ対策が施されていないフレームの信号に誤りが発生するような無線通信環境であっても、通信を確実に行うことができる。
本発明の第1、第2、および第3の側面によれば、通信の応答性を向上することができる。
本発明を適用したパッシブエントリーシステムの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 車載機がリクエスト信号を送信する処理を説明するフローチャートである。 携帯機がリクエスト信号を受信して応答する処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用したパッシブエントリーシステムの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
図1のパッシブエントリーシステムは、車両に搭載される車載機11と、車両のユーザが所持するFOBなどと呼ばれる携帯型の携帯機12とにより構成される。
例えば、車載機11から出力されるLF(Low Frequency)帯域の電波により通信可能となるエリアであるLF通信エリア内に、携帯機12を所持しているユーザが移動すると、車載機11と携帯機12との間で無線通信が開始される。携帯機12は、車載機11から送信される、車両を特定する車両ID(Identification)の送信を要求するリクエスト信号を受信して、そのリクエスト信号による要求に応じて車両IDが含まれるアンサ信号を送信する。そして、車載機11は、アンサ信号に含まれる車両IDの照合を行うことで正当なユーザであるか否かを判定する。
図1に示すように、車載機11は、アンテナ21および22、受信制御部23、送信制御部24、メモリ25、並びにECU(Electronic Control Unit)26を備えて構成される。
アンテナ21および22は、それぞれ異なる周波数帯域の電波を送受信することができるように構成されており、例えば、アンテナ21は、UHF(Ultra High Frequency)帯域の電波を受信し、アンテナ22は、LF帯域の電波を送信するように構成されている。アンテナ21は、携帯機12から送信された電波を受信して、その電波に応じた信号を受信制御部23に供給し、アンテナ22は、送信制御部24から供給される信号に応じた電波を送信する。
受信制御部23は、アンテナ21から供給される信号を復調し、例えば、上述のアンサ信号を復調し、ECU26に供給する。送信制御部24は、ECU26の制御に従い、ECU26から供給される信号を変調してアンテナ22に供給する。
メモリ25は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などとして構成され、上述の車両IDの他、必要な情報を適宜記憶するようになされている。
ECU26は、CPU(Central Processing Unit)や入出力回路などから構成され、ECU26には、車載機11の動作を制御するためにプログラムされている。例えば、ECU26は、携帯機12に対して送信するリクエスト信号をエンコードして送信制御部24に供給し、アンテナ22を介してリクエスト信号を周期的に送信させる。そして、ECU26は、そのリクエスト信号に応答して携帯機12からアンサ信号が送信されてくるのを待機する。
そして、ECU26は、所定の信号の1フレームを送信する際に、同一の内容の信号について2つのフレームを連続的に送信させる。まず、ECU26は、送信の対象となる信号を含み、その信号に発生する誤りを訂正するための誤り訂正符号が付加されていないフレーム(以下、適宜、誤り訂正符号なしフレームと称する)を送信する。次に、ECU26は、送信の対象となる信号に発生する誤りを訂正するための誤り訂正符号を生成し、その信号に誤り訂正符号を付加したフレーム(以下、適宜、誤り訂正符号ありフレームと称する)を送信する。即ち、ECU26は、誤り訂正符号なしフレームと、誤り訂正符号ありフレームとを連続的に送信し、誤り訂正符号なしフレームのフレーム長は、誤り訂正符号ありフレームよりも短いものとなっている。
また、ECU26は、携帯機12からのアンサ信号が供給されると、メモリ25に記憶されている車両IDと、アンサ信号に含まれている車両IDとを照合することで、正規のユーザであるか否かの判定を行う。そして、ECU26は、正規のユーザであると判定した場合、例えば、図示しない施錠機構の制御部に対して、ドアの開錠を許可する信号を送信する。
携帯機12は、アンテナ41および42、受信制御部43、送信制御部44、バッファメモリ45、メモリ46、並びに、制御部47を備えて構成される。
アンテナ41は、車載機11から送信されたLF帯域の電波を受信して、その電波に応じた信号を受信制御部43に供給し、アンテナ42は、送信制御部44から供給される信号に応じてUHF帯域の電波を送信する。
受信制御部43は、アンテナ41から供給される信号を復調してバッファメモリ45に供給する。送信制御部44は、制御部47の制御に従い、制御部47から供給される信号を変調してアンテナ42に供給する。
バッファメモリ45は、受信制御部43から供給される信号を一時的に蓄積する。メモリ46は、上述の車両IDの他、必要な情報を適宜記憶するようになされている。
制御部47は、CPUや、ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)などから構成される、いわゆるマイクロコンピュータであり、CPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに展開し実行することにより、デコード部51、誤り訂正処理部52、および送信信号作成部53として機能する。そして、制御部47は、車載機11から送信されている信号の1フレームがバッファメモリ45に蓄積されると、その1フレームを読み出して信号に基づいた処理を行う。
デコード部51は、バッファメモリ45から読み出した信号をデコードする。
上述したように、車載機11は、誤り訂正符号なしフレームと誤り訂正符号ありフレームとを連続的に送信しており、デコード部51は、誤り訂正符号なしフレームがバッファメモリ45に蓄積されると、まず、誤り訂正符号なしフレームをデコードする。そして、デコード部51は、誤り訂正符号なしフレームをデコードした結果、信号に誤りが含まれていなければ、デコードした信号を送信信号作成部53に供給する。
一方、デコード部51は、誤り訂正符号なしフレームをデコードした結果、信号に誤りが含まれていれば、次に送信されてくる誤り訂正符号ありフレームがバッファメモリ45に蓄積されるまで待機して、誤り訂正符号ありフレームをバッファメモリ45から読み出してデコードする。そして、デコード部51は、誤り訂正符号ありフレームをデコードした結果得られる信号を誤り訂正処理部52に供給する。
このように、デコード部51は、誤り訂正符号なしフレームをデコードして、信号に誤りが発生しているか否かに基づいて、誤り訂正符号なしフレームの信号と、誤り訂正符号ありフレームの信号とのうちの、送信信号作成部53で使用する信号を選択する。
誤り訂正処理部52は、デコード部51から供給される信号、即ち、誤り訂正符号ありフレームがデコードされた信号に含まれる誤り訂正符号を用いて、その信号に含まれている誤りを訂正し、その結果得られる信号を送信信号作成部53に供給する。
送信信号作成部53は、デコード部51または誤り訂正処理部52から供給される信号に従って、車載機11に対して送信する信号を作成し、送信制御部44に供給する。例えば、車載機11から送信されたリクエスト信号がデコード部51または誤り訂正処理部52から供給されたとき、送信信号作成部53は、メモリ46から車両IDを読み出し、その車両IDを含むアンサ信号を作成し、アンサ信号をエンコードして送信制御部44に供給する。
以上のように構成される携帯機12では、誤り訂正符号なしフレームに誤りがなければ、その誤り訂正符号なしフレームに基づいた処理が行われ、誤り訂正符号なしフレームに誤りが発生していれば、その次に送信されてくる誤り訂正符号ありフレームに基づいた処理が行われる。即ち、携帯機12では、通信環境に応じて発生するエラーにより、誤り訂正符号なしフレームと誤り訂正符号ありフレームとが選択的に用いられる。
次に、図2は、図1の車載機11がリクエスト信号を送信する処理を説明するフローチャートである。
例えば、車載機11は所定の間隔で周期的にリクエスト信号を出力しており、リクエスト信号を送信するタイミングになると処理が開始され、ステップS11において、ECU26は、リクエスト信号をエンコードして送信制御部24に供給する。送信制御部24は、そのリクエスト信号を変調し、アンテナ42を介して誤り訂正符号なしフレームを送信して、処理はステップS12に進む。
ステップS12において、ECU26は、リクエスト信号に発生する誤りを訂正するための誤り訂正符号を生成し、その誤り訂正符号をリクエスト信号に付加して、処理はステップS13に進む。
ステップS13において、ECU26は、ステップS12で誤り訂正符号を付加したリクエスト信号をエンコードして送信制御部24に供給する。送信制御部24は、その誤り訂正符号を付加したリクエスト信号を変調して、アンテナ42を介して誤り訂正符号ありフレームを送信し、処理は終了する。
以上のように、車載機11は、誤り訂正符号なしフレームと、誤り訂正符号ありフレームとを順次送信する。ここで、車載機11は、誤り訂正符号なしフレームと誤り訂正符号ありフレームとを連続的に(送信間隔を設けずに)送信する他、誤り訂正符号なしフレームと誤り訂正符号ありフレームとの間に所定の間隔、例えば、10ビット程度の間隔を設けて送信してもよい。なお、誤り訂正符号なしフレームと誤り訂正符号ありフレームとを連続的に送信する場合には、誤り訂正符号なしフレームの先頭にだけプリアンブルを付けるようにすることができる。
次に、図3は、図1の携帯機12がリクエスト信号を受信して応答する処理を説明するフローチャートである。
携帯機12は、通常、車載機11から送信されてくる信号を待機する待機モードとなっており、携帯機12が車載機11のLF通信エリア内に入ると、ステップS21において、受信制御部43は、図2のステップS11で送信された誤り訂正符号なしフレームを受信する。受信制御部43は、受信した誤り訂正符号なしフレームを、先頭のビットから順にバッファメモリ45に記憶させる。受信制御部43が、誤り訂正符号なしフレームの1フレーム分をバッファメモリ45に記憶させると、処理はステップS22に進む。
ステップS22において、制御部47のデコード部51は、バッファメモリ45から誤り訂正符号なしフレームを読み出してデコードする。
ステップS22の処理後、処理はステップS23に進み、デコード部51は、ステップS22でデコードした結果得られるリクエスト信号に誤りが含まれているか否かを判定する。
例えば、車載機11から送信されるリクエスト信号には、所定の固定位置に決められた値のビット列(例えば、車両ID)が配置されており、デコード部51は、その固定位置に配置されているビット列と、決められた値のビット列とが一致していれば、リクエスト信号に誤りが含まれていないと判定する。一方、デコード部51は、そのビット列どうしが一致していなければ、リクエスト信号に誤りが含まれていると判定する。また、リクエスト信号に誤りが含まれているか否かを判定する方法として、CRC(Cyclic Redundancy Check)を利用してもよい。例えば、車載機11からは、リクエスト信号にパリティビットを付加して送信し、携帯機12において、そのパリティビットに基づいてリクエスト信号に誤りが含まれているか否かを判定することができる。
ステップS23において、デコード部51が、リクエスト信号に誤りが含まれていないと判定した場合、処理はステップS24に進む。なお、この場合、誤り訂正符号なしフレームに続いて送信されてくる誤り訂正符号ありフレームが受信制御部43により受信されてバッファメモリ45に蓄積されても、デコード部51は、誤り訂正符号ありフレームを無視する。
ステップS24において、デコード部51は、ステップS22でデコードしたリクエスト信号を送信信号作成部53に供給する。送信信号作成部53は、そのリクエスト信号に従って、メモリ46から車両IDを読み出してアンサ信号を作成し、エンコードして送信制御部44に供給する。
ステップS24の処理後、処理はステップS25に進み、送信制御部44は、ステップS24で送信信号作成部53から供給されたアンサ信号を変調し、アンテナ42を介して車載機11に送信して処理は終了する。
一方、ステップS23において、デコード部51が、リクエスト信号に誤りが含まれていると判定した場合、処理はステップS26に進む。
ステップS26において、受信制御部43は、図2のステップS13で送信された誤り訂正符号ありフレームを受信して、バッファメモリ45に記憶させる。受信制御部43が、誤り訂正符号ありフレームの1フレーム分をバッファメモリ45に記憶させると、処理はステップS27に進む。
ステップS27において、デコード部51は、バッファメモリ45から誤り訂正符号ありフレームを読み出してデコードし、その結果得られるリクエスト信号を訂正処理部52に供給し、処理はステップS28に進む。
ステップS28において、訂正処理部52は、ステップS27でデコード部51から供給されるリクエスト信号に対し、そのリクエスト信号に付加されている誤り訂正符号を用いて誤り訂正処理を施し、その結果得られるリクエスト信号(正しいリクエスト信号)を送信信号作成部53に供給する。
ステップS28の処理後、処理はステップS24に進み、以下、上述した処理が行われる。なお、この場合、送信信号作成部53は、訂正処理部52からのリクエスト信号に従ってアンサ信号を作成する。
以上のように、車載機11と携帯機12とにより構成されるパッシブエントリーシステムでは、車載機11が、誤り訂正符号なしフレームと誤り訂正符号ありフレームとを連続的に送信し、携帯機12が、無線通信環境に応じて発生するエラーによりそれらのフレームを選択的に使用するので、通信の応答性を向上させることができる。
即ち、通信エラーが発生しないような無線通信環境では、携帯機12は、先に送信されるフレーム長の短い誤り訂正符号なしフレームに基づいて処理を行うので、信号を受信する時間が短くて済むことや、誤り訂正処理を行わなくて済むことなどにより処理時間を短縮することができ、アンサ信号をより迅速に送信することができる。具体的には、携帯機12は、誤り訂正符号ありフレームの受信が完了するより前に、誤り訂正符号なしフレームに誤りが発生していないことを確認することができ、誤り訂正符号なしフレームに基づいた処理を行うことができる。
また、携帯機12が、誤り訂正符号なしフレーム基づいた処理を行うので、例えば、誤り訂正処理を行う場合よりも、携帯機12を駆動するバッテリの消費を抑制することができる。これにより、携帯機12のバッテリを長寿命にすることができる。
また、このパッシブエントリーシステムでは、例えば、通信を開始する際にビットエラーレートの検出結果を送受信する処理が不要であるので、そのような処理により応答性が低下することを回避することができる。
さらに、通信エラーが発生するような無線通信環境においては、携帯機12は、誤り訂正符号ありフレームに基づいて処理を行うので、そのような通信環境でも、車載機11との通信を確実に行うことができ、通信品質を維持することができる。
なお、車載機11は、2つ以上のフレームを連続的に送信してもよく、3つのフレームを連続的に、例えば、誤り訂正符号なしフレーム、ビット数が少ない誤り訂正符号が付加されたフレーム、およびビット数が大きな誤り訂正符号が付加されたフレームを連続的に送信してもよい。このように、車載機11は、ノイズ対策の程度が小さな順に、複数のフレームを順次送信することができ、これにより、通信エラーが発生しないような無線通信環境では、迅速に応答することができるとともに、通信エラーが発生するような無線通信環境では、ビット数が大きな誤り訂正能力の高い誤り訂正符号により、確実に通信を行うことができる。
なお、本実施の形態においては、ノイズ対策として、誤り訂正符号を付加した信号を送信する方法について説明したが、誤り訂正符号を付加する方法以外にも、例えば、ビットレートを低下させる方法や、プリアンブル長を伸張させる方法などを採用することができる。
例えば、ビットレートを低下させる方法では、車載機11は、通常のビットレートで1フレームを送信した後に、通常よりも低いビットレートで1フレームを送信する。一般的に、低ビットレートでの送信の方が、高ビットレートでの送信よりもノイズに強く、エラーが発生し難い。従って、携帯機12は、通常のビットレートで送信されてくるフレームを受信してエラーが発生していたときには、受信制御部43が通常よりも低いビットレートで信号を受信するモードに切り替えられ、通常よりも低いビットレートでの信号を受信することができる。
また、プリアンブル長を伸張させる方法では、車載機11は、通常のプリアンブル長で1フレームを送信した後に、通常よりも長いプリアンブル長で1フレームを送信する。一般的に、プリアンブル長が長い方が、プリアンブル長が短いときよりも、受信時に同期をとることができ、信号を確実に受信することができる。従って、携帯機12は、通常のプリアンブル長で送信されてくるフレームの受信に失敗したときには、その次に送信されてくるプリアンブル長が長いフレームにより、確実に信号を受信することができる。
なお、ノイズ対策としては、これらの方法以外の方法を用いてもよく、また、これらの方法を複合的に用いてもよい。このように、様々なノイズ対策を採用することにより、様々な無線通信環境においても、通信を確実に行うことができる。
なお、携帯機12は、車載機11からのリクエスト信号に対して、携帯機12固有のIDなどをアンサ信号として送信するようにしてもよい。
また、上述のフローチャートを参照して説明した各処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。また、プログラムは、一つのCPUにより処理されるものであっても良いし、複数のCPUによって分散処理されるものであっても良い。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 車載機, 12 携帯機, 21および22 アンテナ, 23 受信制御部, 24 送信制御部, 25 メモリ, 26 ECU, 41および42 アンテナ, 43 受信制御部, 44 送信制御部, 45 バッファメモリ, 46 メモリ, 47 制御部, 51 デコード部, 52 誤り訂正処理部, 53 送信信号作成部

Claims (3)

  1. 対応する車両を特定するための車両ID(Identification)の送信を要求するリクエスト信号を送信する車載機と、
    前記車載機からの前記リクエスト信号を受信し、前記リクエスト信号による要求に応じて前記車両IDが含まれるアンサ信号を返信する携帯型の携帯機と、
    を備える通信システムであって、
    前記車載機は、
    前記リクエスト信号として送信する信号に対してノイズ対策を施すノイズ対策手段と、
    ノイズ対策が施されていない前記信号を含む誤り訂正符号なしフレームを送信した後、前記ノイズ対策手段によりノイズ対策が施された前記信号を含む誤り訂正符号ありフレームを連続的に送信する送信手段と、
    を備え、
    前記携帯機は、
    前記送信手段から送信されてくる前記誤り訂正符号なしフレームおよび前記誤り訂正符号ありフレームを順次受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記誤り訂正符号なしフレームに含まれる前記信号に誤りが発生していない場合には、前記誤り訂正符号なしフレームに含まれる前記信号を後段の処理で使用する信号として選択して後段の処理に供給するとともに、その後に前記受信手段で受信する前記誤り訂正符号ありフレームを無視し、前記受信手段が受信した前記誤り訂正符号なしフレームに含まれる前記信号に誤りが発生している場合には、その後に受信する前記誤り訂正符号ありフレームに含まれる前記信号を後段の処理で使用する信号として選択して後段の処理に供給する選択手段と
    前記選択手段で選択され供給された信号に基づいて前記アンサ信号を作成し、送信する携帯機送信手段と、
    を備える通信システム。
  2. 対応する車両を特定するための車両ID(Identification)の送信を要求するリクエスト信号を送信する車載機と、
    前記車載機からの前記リクエスト信号を受信し、前記リクエスト信号による要求に応じて前記車両IDが含まれるアンサ信号を返信する携帯型の携帯機と、
    を備える通信システムの通信方法であって、
    前記車載機は、
    前記リクエスト信号として送信する信号に対してノイズ対策を施し、
    ノイズ対策が施されていない前記信号を含む誤り訂正符号なしフレームを送信した後、ノイズ対策が施された前記信号を含む誤り訂正符号ありフレームを連続的に送信し、
    前記携帯機は、
    送信されてくる前記誤り訂正符号なしフレームおよび前記誤り訂正符号ありフレームを順次受信し、
    受信された前記誤り訂正符号なしフレームに含まれる前記信号に誤りが発生していない場合には、前記誤り訂正符号なしフレームに含まれる前記信号を後段の処理で使用する信号として選択して後段の処理に供給するとともに、その後に受信する前記誤り訂正符号ありフレームを無視し、受信した前記誤り訂正符号なしフレームに含まれる前記信号に誤りが発生している場合には、その後に受信する前記誤り訂正符号ありフレームに含まれる前記信号を後段の処理で使用する信号として選択して後段の処理に供給し、
    選択され供給された信号に基づいて前記アンサ信号を作成し、送信する
    ステップを含む通信方法。
  3. 車載機から送信されるリクエスト信号を受信し、前記リクエスト信号による要求に応じてアンサ信号を返信する携帯型の携帯機であって、
    前記リクエスト信号として送信する信号に対して、ノイズ対策が施されていない前記信号を含む誤り訂正符号なしフレームの受信後、ノイズ対策が施された前記信号を含む誤り訂正符号ありフレームを連続的に受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記誤り訂正符号なしフレームに含まれる前記信号に誤りが発生していない場合には、前記誤り訂正符号なしフレームに含まれる前記信号を後段の処理で使用する信号として選択して後段の処理に供給するとともに、その後に前記受信手段で受信する前記誤り訂正符号ありフレームを無視し、前記受信手段が受信した前記誤り訂正符号なしフレームに含まれる前記信号に誤りが発生している場合には、その後に受信する前記誤り訂正符号ありフレームに含まれる前記信号を後段の処理で使用する信号として選択して後段の処理に供給する選択手段と、
    前記選択手段で選択され供給された信号に基づいて前記アンサ信号を作成し、送信する携帯機送信手段と、
    を備える携帯機。
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