JP5382602B2 - ウエハ保持体および半導体製造装置 - Google Patents

ウエハ保持体および半導体製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体製造装置に使用されるウエハ保持体に関するものであり、特に急速加熱、急速冷却を要求される分野に使用される枚葉式ウエハ保持体、およびそれを搭載した半導体製造装置に関する。また特に成膜用に使用されるCVD用サセプタやプラズマCVD用サセプタ、エッチング用サセプタ、アッシング用サセプタとして好適に用いることができるウエハ保持体、およびそれを搭載した半導体製造装置に関する。
従来から半導体製造プロセスにおいては、ウエハを加熱したり、あるいはプラズマを発生させ、成膜やエッチング、アッシング等の処理を行っている。これらのプロセスに使用するウエハ保持体としては、金属製や耐食性に優れたセラミックス製のウエハ保持体が知られている。
例えば特公平6−28258号公報には、容器内に設置され、加熱体が埋設され、ウエハ加熱面が設けられたセラミックス製のヒーター部と、このヒーター部に設けられ、前記容器との間に気密性シールを形成するセラミックス製の凸状筒状支持体とを有するウエハ保持体が記載されている。
また、通常、複数のチャンバーがセットとなっている装置の中で、プロセス温度に応じて低温用、高温用のチャンバーとして使用されている。このようにプロセスの温度を変更する場合は、複数のチャンバーを準備することが通常良く取られる手法である。
また、特開2004−14655号公報には、可動式の冷却モジュールが開示されている。この手法によれば、一つのウエハ保持体で昇温も冷却もできるようになっている。
特公平6−28258号公報 特開2004−14655号公報
近年、半導体製造プロセスにおいては、スループットの向上が求められ、それに伴ってウエハ保持体の冷却速度、昇温速度の向上が求められている。しかしながら上記のウエハ保持体の場合、ウエハに対して、ウエハを加熱するためのセラミックスヒータ、及びそれを冷却するための冷却モジュールが取り付けられているものの、必ずしも充分な冷却速度、昇温速度が得られているとは言えない状況になりつつある。
ウエハ載置台の冷却速度を上げるには、冷却モジュールを素早く冷却することが考えられ、そのため金属等で形成された冷却モジュールの内部に冷媒の流路を形成し、流路に冷媒を通して冷却する構成も提案されている。しかしながら、かかる構成を採用しても、ウエハ載置台は、冷却モジュールをウエハ載置台と接触させて冷却する、即ち、冷却モジュールを介して間接的に冷却する方法であるため、ウエハ載置台の冷却速度の飛躍的な向上は望めなかった。また、加熱時においても、冷却モジュールがウエハ載置台と接触しているため、ウエハ載置台のほかに冷却モジュールも加熱され、ウエハ載置台の加熱に関して充分な昇温速度を得ることはできなかった。
そこで本願においては、従来に比較して、ウエハ載置台の冷却速度を飛躍的に向上させると共に、昇温速度の向上をも図ることが可能なウエハ保持体、およびそれを搭載した半導体製造装置を提供することを目的とする。
本発明においては、高温になったウエハ載置台に対して直接冷媒を噴射することによって冷媒で直接ウエハ載置台を冷却することにより、上記課題を解決することができる。
すなわち、本発明に関連する第1の技術は、
ウエハを載置するウエハ載置面、および加熱体を備えたウエハ載置台と、
前記ウエハ載置台を前記ウエハ載置面の反対側から支持するウエハ載置台支持体とが設けられ、
さらに、前記ウエハ載置台の前記ウエハ載置面の反対側の面に向けて冷媒を噴射する冷媒噴射モジュールが設けられていることを特徴とするウエハ保持体を提供する。
第1の技術においては、冷媒噴射モジュールを用いて、ウエハ載置台に冷媒を直接噴射して、直接的にウエハ載置台を冷却するため、冷却速度を格段に速くすることができる。即ち、冷却モジュール内部に冷媒を流して、ウエハ載置台と接触させることにより間接的に冷却する従来の方法に対し、冷媒噴射モジュールからウエハ載置台に冷媒を直接噴射し、冷却する方法であるため、効率的に冷却することができる。
また、加熱時にも、加熱体から発生した熱が、ウエハ載置台と接触している冷却モジュールの加熱に使用される無駄がなく、ウエハ載置台を加熱するため、従来に比べ、効率的にウエハ載置台を加熱することができる。
本発明に関連する第2の技術は、
前記ウエハ載置台支持体が、前記ウエハ載置台に結合された筒状支持体であって、
前記冷媒噴射モジュールが、前記ウエハ載置台と前記筒状支持体とで形成される空隙部に設けられていることを特徴とする第1の技術に記載のウエハ保持体である。
第2の技術においては、一体の筒状支持体でウエハ載置台支持体としているため、ウエハ保持体の構造を複雑にする必要がなく、製造コストの低減を図ることができる。
また、冷媒噴射モジュールが、ウエハ載置台と前記ウエハ載置台に結合された筒状支持体とで形成される空隙部に設けられているため、冷媒噴射モジュールより噴射された冷媒が空隙部より外に漏れることが少なく、冷媒の回収時に効率よく回収することができる。
本発明に関連する第3の技術は、
前記ウエハ載置台支持体が、前記ウエハ載置台に結合された支持柱、および前記支持柱を支持する筒状の支持柱支持体よりなり、
カバー部材により、前記ウエハ載置台の外周部から前記支持柱支持体の外周部まで覆われ、
前記冷媒噴射モジュールが、前記ウエハ載置台と前記カバー部材とで形成される空隙部に設けられていることを特徴とする第1の技術に記載のウエハ保持体である。
第3の技術においては、支持柱および支持柱支持体でウエハ載置台支持体とし、さらに外周をカバー部材により覆っているため、一度にウエハ載置台支持体全体を交換する必要がなく、メンテナンスも容易である。
また、冷媒噴射モジュールが、ウエハ載置台とカバー部材とで形成される空隙部に設けられているため、冷媒噴射モジュールより噴射された冷媒が空隙部より外に漏れることが少なく、冷媒の回収時に効率よく回収することができる。
本発明に関連する第4の技術は、
さらに、前記冷媒噴射モジュールから噴射された前記冷媒を回収する冷媒回収部を備えていることを特徴とする第1の技術ないし第3の技術のいずれか一つに記載のウエハ保持体である。
第4の技術においては、噴射後の冷媒を回収する冷媒回収部を備えているため、冷媒の再利用が可能となり、冷媒の効率的利用を図ることができる。また、冷媒の大気中への飛散を抑制することができ好ましい。
本発明に関連する第5の技術は、
前記冷媒回収部が、前記筒状支持体を兼ねていることを特徴とする第4の技術に記載のウエハ保持体である。
第5の技術においては、冷媒回収部が筒状支持体を兼ねているため、ウエハ保持体の構造をより複雑にする必要がなく、部品点数の増加も抑制できるため、製造コストの低減を図ることができる。
本発明に関連する第6の技術は、
前記冷媒噴射モジュールから噴射される前記冷媒が、前記加熱体により加熱されたウエハ載置台との接触により気化する冷媒であることを特徴とする第1の技術ないし第5の技術のいずれか一つに記載のウエハ保持体である。
第6の技術においては、冷媒噴射モジュールから噴射される冷媒として、ウエハ載置台との接触により気化する冷媒、即ち、加熱されたウエハ載置台の温度よりも低い沸点の冷媒を用いるため、噴射された冷媒は、ウエハ載置台に接触すると、瞬間的に沸騰し、気化する。そして、冷媒が気化する際に、ウエハ載置台より気化熱が奪われるため、ウエハ載置台から短時間に大量の熱を奪うことが可能となり、ウエハ載置台を急速に冷却することができ、より効率的である。
本発明に関連する第7の技術は、
前記ウエハ載置台と前記筒状支持体とが、気密にシールされている、
または、
前記ウエハ載置台と前記カバー部材、および前記カバー部材と前記支持柱支持体とが、気密にシールされている
ことを特徴とする第2の技術ないし第6の技術のいずれか一つに記載のウエハ保持体である。
第7の技術においては、ウエハ載置台と筒状支持体やカバー部材、およびカバー部材と支持柱支持体とが気密にシールされているため、冷媒が空隙部より外に漏れることがなく、載置されたウエハに悪影響を及ぼすことがない。また、冷媒の大気中への飛散を抑制することができ、冷媒の使用量の増加を抑制することができる。
本発明に関連する第8の技術は、
さらに、前記ウエハ載置台および前記筒状支持体のそれぞれと気密にシールされ、
または、
前記ウエハ載置台および前記支持柱支持体のそれぞれと気密にシールされ、
内部に、前記加熱体への給電部材および/または昇温状況を監視する測温部材を配置することができる筒状保護部材が前記空隙部に設けられていることを特徴とする第2の技術ないし第7の技術のいずれか一つに記載のウエハ保持体である。
第8の技術においては、ウエハ載置台および筒状支持体や支持柱支持体のそれぞれと気密にシールされた筒状保護部材を設けているため、電極等の給電部材や熱電対等の測温部材等を冷媒から遮断することができ、これら部材が冷媒と接触することにより絶縁性等の機能が低下することを防止することができる。即ち、ウエハ保持体としての信頼性の低下を防止することができ好ましい。
本発明に関連する第9の技術は、
さらに、前記ウエハ載置台を支持する支持部材が、前記空隙部の、前記ウエハ載置台と前記筒状支持体の下方部との間に設けられていることを特徴とする第2の技術または第4の技術ないし第8の技術のいずれか一つに記載のウエハ保持体である。
第9の技術においては、ウエハ載置台を支持する支持部材が、前記空隙部の、前記ウエハ載置台と前記筒状支持体の下方部との間に設けられていることにより、ウエハ載置台が、筒状支持体の上方部だけでなく、支持部材によっても支持されるため、よりウエハ載置台の変形を防止することができ、均熱性をより向上させることができる。
なお、支持部材は複数設けられていることが好ましい。また、筒状支持体の下方部は、ウエハ載置台と、できるだけ、平行となる構造としておくことにより、容易に支持部材を設けることができ好ましいが、冷媒を回収することも考慮して、適宜設計すればよい。
さらに、支持部材として、ウエハ載置台と筒状支持体とを結合する、ねじ等の結合部材を用いることもできる。このように構成すれば、ウエハ載置台は結合部材を介して筒状支持体で支持されることになってウエハ載置台の変形をより防止でき、ウエハの温度分布のばらつきをより小さくすることができる。
本発明に関連する第10の技術は、
チャンバー内に収容されるウエハ保持体であって、
前記空隙部が、前記チャンバー内の雰囲気と遮断されていることを特徴とする第2の技術ないし第9の技術のいずれか一つに記載のウエハ保持体である。
第10の技術においては、空隙部とチャンバー内の雰囲気とが遮断されているため、チャンバー内で使用されるフッ素や塩素等のハロゲン系腐食ガスから、空隙部に配置された各部材を保護して、ウエハ保持体の耐久性を維持でき好ましい。
本発明に関連する第11の技術は、
第1の技術ないし第10の技術のいずれか一つに記載のウエハ保持体が搭載されていることを特徴とする半導体製造装置である。
第11の技術においては、冷却速度が向上すると共に、昇温速度の向上をも図ることが可能なウエハ保持体を搭載した半導体製造装置であるため、ウエハの処理能力を向上させることができ、生産性を高めることができる。
本発明は上記の各技術に基づいてなされたものであり、請求項1に記載の発明は、
ウエハを載置するウエハ載置面、および加熱体を備えたウエハ載置台と、
前記ウエハ載置台を前記ウエハ載置面の反対側から支持するウエハ載置台支持体とが設けられ、
さらに、前記ウエハ載置台の前記ウエハ載置面の反対側の面に向けて冷媒を噴射する冷媒噴射モジュールが設けられており、
前記ウエハ載置台支持体が、前記ウエハ載置台に結合された筒状支持体であって、
前記冷媒噴射モジュールが、前記ウエハ載置台と前記筒状支持体とで形成される空隙部に設けられており、
さらに、前記冷媒噴射モジュールから噴射された前記冷媒を回収する冷媒回収部を備えており、
前記冷媒回収部が、前記筒状支持体を兼ねていることを特徴とするウエハ保持体である。
請求項2に記載の発明は、
前記冷媒噴射モジュールから噴射される前記冷媒が、前記加熱体により加熱されたウエハ載置台との接触により気化する冷媒であることを特徴とする請求項1に記載のウエハ保持体である
請求項3に記載の発明は、
前記ウエハ載置台と前記筒状支持体とが、気密にシールされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のウエハ保持体である
請求項4に記載の発明は、
さらに、前記ウエハ載置台および前記筒状支持体のそれぞれと気密にシールされ、
内部に、前記加熱体への給電部材および/または昇温状況を監視する測温部材を配置することができる筒状保護部材が前記空隙部に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のウエハ保持体である
請求項5に記載の発明は、
さらに、前記ウエハ載置台を支持する支持部材が、前記空隙部の、前記ウエハ載置台と前記筒状支持体の下方部との間に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のウエハ保持体である
請求項6に記載の発明は、
チャンバー内に収容されるウエハ保持体であって、
前記空隙部が、前記チャンバー内の雰囲気と遮断されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のウエハ保持体である
請求項7に記載の発明は、
請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のウエハ保持体が搭載されていることを特徴とする半導体製造装置である
本発明によれば、従来に比較して、ウエハ載置台の冷却速度を飛躍的に向上させると共に、昇温速度の向上をも図ることが可能なウエハ保持体およびそれを搭載した半導体製造装置を提供することができる。
以下、本発明をその実施の形態につき、具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、以下の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1につき、図1を用いて説明する。なお、図1は、チャンバー内に収容されたウエハ保持体の概略的断面図であり、ウエハ載置台支持体としてウエハ載置台に結合された筒状支持体を採用している。
図1において、ウエハ保持体1には、ウエハ載置面2を備え、内部に加熱体9を備えたウエハ載置台3と、気密シール部4aでウエハ載置台3と結合されて、ウエハ載置面2の反対側からウエハ載置台3を支持する筒状支持体4とが設けられており、ウエハ載置台3と筒状支持体4とが形成する空隙部5には、ウエハ載置台3に向けて冷媒を噴射してウエハ載置台3を冷却するための冷媒噴射モジュール6が設けられている。
そして、筒状支持体4は、回収部7を兼ねており、下部はロート状に形成されて、底部は回収部7における冷媒の排出口8となっている。
また、空隙部5は、気密シール部4aおよび15によって、チャンバー内(チャンバーの壁面部13によって囲まれた部分)の雰囲気とは遮断されている。
冷媒噴射モジュール6は、冷媒供給管61、冷媒供給管61の先端に取り付けられた冷媒噴射ヘッド62、および冷媒供給管61の他端に接続された冷媒供給源(図示せず)より構成されている。冷媒供給管61は、筒状支持体4内に下方より導入されて、空隙部5において、冷媒噴射ヘッド62がウエハ載置台3の下方に位置するように配置されている。
そして、冷媒噴射ヘッド62は、冷媒供給管61に供給された冷媒が、図1の矢印に示すように、ウエハ載置台3の下面の全面にわたって均等に吹き付けられる、即ち、ウエハ載置台3下面の単位面積当たりの吹き付け量が同じになるように設計されている。これは、冷却時においても、ウエハ載置面2に載置されたウエハの均熱性が要求されることが多く、偏って冷媒が吹き付けられると、その部分だけが急速に冷却され、吹き付けられない他の部分は冷却速度が大幅に遅くなり、冷却速度にむらが生じてウエハの均熱性が乱されるからである。
冷媒噴射ヘッド62の形状としては、特に限定はされない。例えば、図2や図3に示す形状の冷媒噴射ヘッドを用いてもよい。
図2において、冷媒噴射ヘッド62は、中空円盤状に形成されており、その上面(ウエハ載置台3に向かう側)には、多数の噴射孔62aが、設けられている。また、下面には、冷媒供給管61が接続されている。
冷媒は、冷媒供給管61から冷媒噴射ヘッド62に圧送され、多数の噴射孔62aからウエハ載置台3に向けて放射状に噴射されるため、冷媒をウエハ載置台3に均等に吹き付けることができる。
図3においては、冷媒噴射ヘッド62は、渦巻状のパイプで形成されており、その上面(ウエハ載置台3に向かう側)には、一定のピッチで多数の噴射孔62aが、設けられている。パイプの先端は閉塞されており、他端には冷媒供給管61が接続されている。
冷媒は、冷媒供給管61から冷媒噴射ヘッド62に圧送され、多数の噴射孔62aからウエハ載置台3に向けて放射状に噴射されるため、冷媒をウエハ載置台3に均等に吹き付けることができる。
冷媒噴射モジュールの材料としては、ウエハ載置台と接した後の高温の冷媒に接触するため、冷媒に対して耐食性のある材料であれば特に制約はなく、ステンレスやアルミニウムや銅等の金属を例示することができる。
使用できる冷媒としては、特に制約はなく、ウエハ載置台の冷却温度や処理目的に合わせて適宜選択すれば良く、例えば、水、アルコール、アセトン、及びその混合溶剤、あるいはフロリナート等のハロゲン系の溶剤等を用いることができるが、冷媒が噴射されるウエハ載置台の温度よりも低い沸点の溶媒を用いると、噴射された冷媒は、ウエハ載置台下面に接すると同時に、沸騰、気化して、ウエハ載置台から熱を奪うため、冷却速度をより早くすることができ好ましい。
しかし、ウエハ載置台の材料によっては、局部に冷媒を吹き付けることによって、ウエハ載置台内での温度分布が乱れ、ウエハ載置台が変形することがある。ウエハ載置台が変形すると、均熱性が乱れるだけでなく、熱衝撃が大きいと、最悪の場合、ウエハ載置台が破損することもあるため、好ましくない。
そして、冷媒は、冷媒噴射モジュールから連続的に噴射されることが好ましい。連続的に噴射されることにより、ウエハ載置台の熱を奪って気化した高温の冷媒は、新たに噴射された冷媒によって冷却され、再び液化する。その結果、気化した冷媒が空隙部に充満することによる冷却効果の低下等を抑制することができる。液化された冷媒を排出口8より回収して冷媒供給源に戻すことにより、冷媒を再利用することができ、冷媒消費量を抑制することができる。
冷媒の噴射量についても、特に制約はなく、冷却速度を速くするには、できるだけ低い温度の冷媒を大きな流量で吹き付けることが好ましい。
ウエハ載置台3としては、材料に特に制限はないが、加熱時および冷却時にウエハ載置面2に載置されたウエハの温度分布が均一になるようにするために、熱伝導率の高い材料、具体的には熱伝導率が50W/mK以上である材料が用いられる。また、このときのウエハ載置台3の密度×比熱は4未満であることが好ましい。このような特性を有することでウエハ載置台の熱容量を小さくすることができ、効率よく昇温、冷却することができる。
また、冷媒が吹き付けられて急速に冷却された際に、ウエハ載置台3が変形して均熱性の乱れを生じたり、熱衝撃によってウエハ載置台3が破損することのないよう、耐熱衝撃性に優れた材料が用いられる。
好ましい材料として、具体的には、アルミニウムや銅、タングステン、モリブデン等の高熱伝導率を有するこれらの材料やその混合物、合金等を使用することができる。また、セラミックスとしては、高熱伝導率を有する炭化ケイ素や窒化アルミニウム等を挙げることができる。また、高強度を有するセラミックスとしては、窒化珪素を挙げることができる。
そして、セラミックスと金属の複合体についても、比較的熱伝導率が高いものやあるいは強度が高いもの、熱膨張係数の小さなものは熱衝撃係数が高いために好ましく使用することができる。例えばAl−SiCやSi−SiC、Al−AlN、Al−Si−SiC等を挙げることができる。
また、これらの材料をフッ素系ガスや塩素系ガス等のハロゲン化ガス雰囲気で使用する場合、耐食性を向上させる目的で、ニッケルやフッ化ニッケル等の膜をウエハ載置台3の表面に形成することも可能である。
ウエハ載置台3の表面にニッケルメッキを施す場合、ニッケルのメッキ厚に関しては0.5μm以上であることが好ましい。0.5μm未満のニッケルメッキ厚の場合は、表面の酸化や、傷等でメッキが剥離しやすく、その部分から腐食されることがある。またメッキ厚としては2μm以上あれば、上記のような問題は起きにくいためより好ましい。
本実施の形態においては、ウエハ載置台3は加熱体9を備えている。加熱体9の形成方法に関しては特に限定はされず、公知の手法を採用することができるが、加熱体9に冷媒が直接吹き付けられた場合、冷媒の種類によっては、加熱体9が絶縁不良を起こすことがある。
そこで、例えば、窒化アルミニウムや窒化珪素等絶縁性のセラミックスの場合には、パターン印刷により形成される高融点金属の加熱体9を埋設することが考えられる。また、ウエハ載置面2の反対側に加熱体9の回路パターンを印刷等の手法により形成し、さらに、回路パターンをガラス等の絶縁体で覆うことができる。また、金属、金属とセラミックスの複合体、炭化ケイ素等の導電性を有する材料に対しては、ステンレスやニクロム等の金属箔をエッチング等の手法で回路形成し、耐熱性の樹脂やマイカ等で被覆し、ウエハ載置台3のウエハ載置面2とは反対側の面にねじ止め等の手法で設置することもできる。また、背面側にセラミックスや金属板等の板を設置し、ねじ止めにより加熱体9をウエハ載置台3に均一に密着させることもできる。また、ウエハ載置台3を厚み方向に2分割し、その分割面で加熱体9を挟み込むこともできる。
筒状支持体4に関しては、ウエハ載置台3よりも熱伝導率の低い材料を用いる。これは例えばウエハ載置台3の温度を急速に下げる場合、筒状支持体4の熱伝導率が高いと、筒状支持体4からの熱がウエハ載置台3に供給されて冷却速度が低下するためである。特に、加熱体9でウエハ載置台3を加熱して使用した後、冷却する場合には、特にその傾向が顕著となる。これらのことを考え合わせると、筒状支持体4としては、金属ではステンレスなどが熱伝導率の面から好適である。また必要に応じて耐食性を向上させるために、表面にニッケルメッキを施しても良い。またセラミックス材料は、金属に比較して、耐食性が高いため、各種熱伝導率の低い材料を選択することができる。例えばアルミナやムライト、及びこれらの複合体や、窒化珪素、コージェライト、石英などを使用することができる。これらの中でも、特にムライト−アルミナ複合体は、熱伝導率が低く、断熱性に優れているため、ウエハ載置台3の加熱時にウエハ載置台3からの熱の逃げを防止し、素早い昇温を実現することができる。また冷却時にはチャンバーやその他の部品からの熱の伝わりを遮断することができ、急速に冷却することができるため好ましい。また、アルミナは剛性が高く、薄肉化できるため熱容量を低減でき、効率よく昇温、冷却することができるので好ましい。
ウエハ載置台3と筒状支持体4とは、気密シール部4aを介して結合されて、空隙部5を形成している。気密シールとしては、O−リングや、耐熱性のあるガスケットなどを使用することができる。一般に、ウエハ載置台3の使用温度が250℃程度以下であればO−リングが使用でき、それ以上の温度で使用する場合は、雰囲気ガスからの腐食を考慮してニッケルやステンレス製のガスケットを使用することができる。
空隙部5は気密シール部4aによってチャンバー内の雰囲気とは遮断されており、これによりチャンバー内で使用されるフッ素や塩素などのハロゲン系腐食ガスから、空隙部5に設置される加熱体用の給電部材や、熱電対等の測温素子、冷媒噴射モジュール6等が保護されている。
また、空隙部5はチャンバー外の雰囲気と同一の大気圧雰囲気となっている。空隙部5を減圧雰囲気にすると、電気回路間でショートやスパークが発生するので、それを防止するためである。
空隙部5は、図外の減圧手段によって減圧雰囲気や真空にすることもできる。この場合、電極部材に関しては、回路間のスパークを防止するために、絶縁被覆することが好ましい。絶縁被覆に対する制約は特にないが、例えば、電極部の温度が200℃程度までの温度なら、耐熱性の樹脂、例えばフッ素系の熱収縮性の樹脂などを使用することができる。また、高温の場合、セラミックス材料を電極に溶射し、あるいはセラミックスパイプを設置することなどができる。いずれの場合においても、例えば2本の電極があれば少なくとも片側の電極を絶縁しておくことが好ましい。また空隙部5をチャンバー内と同程度の真空にすることでウエハ載置台3の変形が抑えられるため、より信頼性を高くできる。
一方、チャンバー内が真空雰囲気になると、空隙部5とチャンバー内との間で最大1気圧の圧力差が生じてウエハ載置台3に大きな圧力が加わるため、ウエハ載置台3が変形するおそれがある。
ウエハ載置台が変形すると、ウエハとウエハ載置台との距離のバラツキが大きくなり、ウエハの温度分布もばらつくことになり、更にはウエハ載置台自身が破損する恐れがある。
そこで、この変形を防ぐために、ウエハ載置台3と筒状支持体4との間に支持部材を設けることができる。筒状支持体4と共に、支持部材がウエハ載置台3を支持、固定するため、支持点が増し、変形を防ぐことができる。
支持部材の一例としては、ねじ等の結合部材を挙げることができ、この場合、ウエハ載置台3側にねじ穴11を形成し、筒状支持体4側に貫通孔12を形成し、ねじ10を貫通孔12に通してねじ穴11に固定する。これにより、内外圧力差によるウエハ載置台3の変形を防止することができる。ねじ10による固定箇所は、例えば12インチ用のウエハ保持体1においては、少なくとも3箇所、同一円周上に均等に配置することが好ましい。均等に配置することで、変形量を少なくすることができる。さらに、前記の3箇所よりも中心側にもねじ10を配置することによりウエハ載置台3の変形をより効果的に低減することができる。また、ねじ10による固定数は多いほうが変形をより効果的に抑えることができるので好ましいが、組み立てが煩雑になるため、要求されるウエハ載置台3の平面度に応じて適宜設計すればよい。
ねじ10等の支持部材の材料としては、特に制約がなく使用することができる。例えばステンレスやコバール、タングステンやモリブデン、ニッケル、およびこれらの合金を使用することができる。ねじ10は、ウエハ載置台3と筒状支持体4を結合しているため、高温で使用中は、どうしてもねじ10を通じて熱が筒状支持体4に伝達される。このため逆にウエハ載置台3を冷却している場合にはねじ10からウエハ載置台3に向けて熱が伝わり、冷却速度を低下させる原因となる。好ましい材料としては、コバール、ステンレスを主成分とすることが好ましい。これらの材料は、弾性率が比較的高く、特に熱伝導率が低いため、上記の筒状支持体4と同様に断熱効果に優れるため好ましい。また、冷媒に対する耐食性を向上させるために、これらの材料の表面にニッケルやフッ化ニッケルなどの膜を形成することもできる。
支持部材にはセラミックスを使用することもでき、セラミックスは弾性率が比較的高く、特に熱伝導率が低いため好ましい。これら支持部材や結合部材は筒状支持体4と同程度の熱膨張係数を有することが好ましい。昇温時、降温時の熱膨張係数の差が小さいほど、熱膨張係数差による反りを小さくできるからである。
なお、図中の符号14は筒状保護部材であって、加熱体9への給電部材9aやウエハ載置台3の温度を測定するための熱電対、測温抵抗体等の測温素子を冷媒による影響から保護するものである。筒状保護部材14としては、絶縁性を有する材質のものが好ましい。また、ウエハ載置台3の材質がセラミックスやセラミックスと金属の複合体である場合には、アルミナやムライトやこれらの複合体は比較的熱膨張係数が小さいので、好ましく利用することができる。筒状保護部材14の上端部はウエハ載置台3に気密シール部14aを介して接続され、筒状保護部材14の下端部は筒状支持体4の内壁に気密シール部14bを介して接続されている。なお、冷媒が高温においても常に優れた絶縁体の場合には筒状保護部材14は不要であるが、水等の導通性を発現しやすいものである場合には筒状保護部材は必要となる。
また、図中の符号30は筒状支持柱であって、ねじ10の保護または補強のために設けられる。筒状支持柱30としては、筒状保護部材14と同様、アルミナやムライトやこれらの複合体を好ましく利用することができる。なお、用途に応じて、筒状支持柱30は省略することもできる。
以上のように、本発明で述べてきた冷却システムを有するウエハ保持体1は、従来の冷却モジュールを用いる冷却システムを有するウエハ保持体に比べ、飛躍的にウエハ保持体1の冷却速度を大きくすることができるため、エッチャーやCVD、プラズマCVD、アッシング等の装置に搭載することによって、優れたスループットを実現することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2につき、図4を用いて説明する。なお、図4は、ウエハ保持体の概略的断面図であり、ウエハ載置台支持体は、ウエハ載置台3に結合された支持柱20および筒状の支持柱支持体21により構成されている。なお、図4では、主要部のみを記載し、筒状保護部材等は図示していない。
図4において、ウエハ保持体1には、ウエハ載置面2を備え、内部に加熱体9を備えたウエハ載置台3が設けられており、このウエハ載置台3は、ウエハ載置台3に結合された支持柱20、および支持柱20を支持する筒状の支持柱支持体21により支持されている。そして、ウエハ載置台3の外周から支持柱支持体21の外周にかけてはカバー部材22で覆われている。カバー部材22で覆い、さらに気密シール部4a、4bをシールすることにより、空隙部5が設けられ、空隙部5には冷媒噴射モジュール6が設けられている。
そして、支持柱支持体21はロート状に形成されて、図示しない回収部への冷媒の排出口となっている。
支持柱20は、ウエハ載置台3と支持柱支持体21の間で、ウエハ保持体1の同心円周上に複数配置されている。図4は、90度間隔に4本設けられている場合の例である。なお、支持柱20は、筒状である方が断熱効果が得られ好ましい。
支持柱20、支持柱支持体21、カバー部材22としては、前記筒状支持体における材料と同様に、ウエハ載置台3よりも熱伝導率の低い材料を用いる。その理由は、実施の形態1で述べた理由と同様の理由である。その他ウエハ載置台3や冷媒等についても、実施の形態1の場合と同様のものを使用することが好ましい。
また、冷媒噴射モジュール6については、図4では、図1と同様の冷媒噴射モジュールを用いているが、図2、3に示された冷媒噴射モジュールを用いてもよい。
以下に、実施例を用いて、本発明を、さらに説明する。
本実施例は、図2に示すウエハ保持体を用いた例である。
直径330mm、厚み5mmのAlN基板に加熱体9の回路としてWペーストを塗布し、1800℃で焼成した後、Al−Y−AlN粉末を塗布し、もう一枚のAlN基板を搭載し、1800℃、20tの圧力で接合し、AlNヒータ(ウエハ載置台3)を形成した。
また直径330mm、厚み5mmのSiC、Si−SiC、Al−SiC基板を各2枚準備し、ステンレス箔をエッチングした抵抗発熱体を加熱体9としてマイカで挟み込み、これらの基板の間にねじ止めによって挟み込み、ウエハ載置台3とした。更に直径330mm、厚み10mmのシースヒータを埋設したアルミニウムヒータも準備した。
これらのウエハ載置台3に対して、筒状支持体4を取り付け、その内部(空隙部5)に、直径300mmの中空円盤状のステンレス製容器の上面部(ウエハ載置台3側)に10mmピッチで直径1mmの冷媒噴射孔62aを設けた冷媒噴射ヘッド62を有する冷媒噴射モジュール6を設置した。そして、筒状支持体4の下部に、冷媒を回収するための排出口8を設けた。
また、ウエハ載置台3を加熱するための加熱体9用の電極は、ムライト−Al複合体のチューブで被覆し、冷媒と接触しないようにガラスでシールすると共に、筒状支持体4とチャンバーの間は、O−リングで気密的に封止した。
そして、ウエハ載置台3に直径300mmのウエハ温度計を設置し、20℃/分の速度で昇温し、90℃とした時点で、加熱体9への通電を遮断した。加熱体9の通電遮断と同時に冷媒を吹き付け50℃まで冷却した。このときの冷却速度(50℃に達するまでの時間)を測定した。なお、冷媒には沸点90℃の水と、沸点210℃のフッ素系冷媒を使用した。
(比較例)
比較例1として、冷媒に代えて空気を使用した以外は、実施例1と同様にして、同様に冷却速度を測定した。
比較例2として、従来の冷却モジュールを用いた例を示す。ウエハ載置台3に、直径300mm、厚み5mmの2枚の銅板を準備し、互いの向かい合う面にザグリ加工を施し、冷媒の流路を形成すると共に、銀ロウにて両者を接合し、冷却モジュールを形成し、この冷却モジュールを、ウエハ載置台3の下面に接触させた状態で、ウエハ載置台3にねじ止めした接触型冷却機構を有するウエハ保持体1を用いた以外は、実施例1と同様にして、同様に冷却速度を測定した。なお、冷媒としては、沸点90℃の水を用いた。
実施例1、比較例1、2における測定結果を、表1に示す。
Figure 0005382602
表1に示す結果より、本発明の手法によれば、従来の手法(比較例2)に比較して、冷却速度が非常に優れていることが分かる。冷媒とは言えない空気を用いた場合(比較例1)には、冷却速度は非常に遅くなることが分かる。
実施例1で使用したウエハ保持体1を200℃に昇温し、同様に50℃までの冷却速度を測定した。その結果を表2に示す。
Figure 0005382602
表2に示す結果から、冷媒に水を使用した場合、水はフッ素系冷媒より沸点がより低く、気化熱を大量に奪うため、より冷却速度が速いことが分かる。
実施例2と同様の試験を行った。但し、ウエハ保持体1は、真空チャンバー内に設置した。このため筒状支持体4とウエハ載置台3との間を、コバールの結合部材で3箇所、PCD170の部分で固定した。また、筒状支持体4とウエハ載置台3との間、及び筒状支持体4とチャンバーの間は、O−リングで気密封止し、筒状支持体4内(空隙部5)は、大気雰囲気とした。その結果を表3に示す。
Figure 0005382602
表3に示す結果から、本実施例においても、実施例2と同様の結果が得られ、真空チャンバー内にウエハ保持体を設置した場合でも、本発明の冷却手法が有効であることが分かる。
実施例3で使用したウエハ保持体1を200℃に加熱し、ウエハ載置面2にウエハ温度計を載置し、200℃到達後1分後の均熱性を測定した。このとき結合部材のないものも同時に比較した。その結果を表4に示す。
また均熱性測定後、ウエハ温度計を取り除き、200℃でのウエハ載置面2の平面度をレーザ変位計で測定した。結果を表4に併せて示す。
Figure 0005382602
表4に示す結果から、チャンバー内が真空もしくは減圧雰囲気中では、結合部材を用いた方が、ウエハ載置面2の平面度が安定し、均熱性にも優れることが分かる。
実施例1で使用したウエハ載置台3に対して、電極を覆うムライト−Alのパイプを取り除き、同様の試験を行った。その結果、フッ素系の冷媒では、実施例1と同様の結果が得られた。また冷媒が水の場合も同様の結果が得られた。そして、冷却(50℃到達)後、直ぐに加熱体9に通電したところ、冷媒が水のものは、ショートを起こした。しかし、フッ素系冷媒を使用したものは、前回と同じように昇温することができた。またショートした物についても、筒状支持体4内に乾燥空気を導入して、充分に乾燥した後であれば、ショートすることなく昇温することができた。
この結果より、電極を覆うパイプ、即ち筒状保護部材を設けることは必須ではないが、筒状保護部材を設ける方が、水等のような安価な冷媒を問題なく使用でき好ましい。
本発明に係るウエハ保持体の一例の概略的断面図である。 本発明に係るウエハ保持体の別の一例を説明する図であり、(a)はウエハ保持体の概略的断面図、(b)は冷媒噴射モジュールの冷媒噴射ヘッドの平面図である。 本発明に係るウエハ保持体の別の一例を説明する図であり、(a)はウエハ保持体の概略的断面図、(b)は冷媒噴射モジュールの冷媒噴射ヘッドの平面図である。 本発明に係るウエハ保持体の別の一例の概略的断面図である。
1 ウエハ保持体
2 ウエハ載置面
3 ウエハ載置台
4 筒状支持体
4a、4b、14a、14b、15 気密シール部
5 空隙部
6 冷媒噴射モジュール
7 回収部
8 排出口
9 加熱体
9a 給電部材
10 ねじ
11 ねじ穴
12 貫通孔
13 チャンバーの壁面部
14 筒状保護部材
20 支持柱
21 支持柱支持体
22 カバー部材
30 筒状支持柱
61 冷媒供給管
62 冷媒噴射ヘッド
62a 噴射孔

Claims (7)

  1. ウエハを載置するウエハ載置面、および加熱体を備えたウエハ載置台と、
    前記ウエハ載置台を前記ウエハ載置面の反対側から支持するウエハ載置台支持体とが設けられ、
    さらに、前記ウエハ載置台の前記ウエハ載置面の反対側の面に向けて冷媒を噴射する冷媒噴射モジュールが設けられており、
    前記ウエハ載置台支持体が、前記ウエハ載置台に結合された筒状支持体であって、
    前記冷媒噴射モジュールが、前記ウエハ載置台と前記筒状支持体とで形成される空隙部に設けられており、
    さらに、前記冷媒噴射モジュールから噴射された前記冷媒を回収する冷媒回収部を備えており、
    前記冷媒回収部が、前記筒状支持体を兼ねていることを特徴とするウエハ保持体。
  2. 前記冷媒噴射モジュールから噴射される前記冷媒が、前記加熱体により加熱されたウエハ載置台との接触により気化する冷媒であることを特徴とする請求項1に記載のウエハ保持体。
  3. 前記ウエハ載置台と前記筒状支持体とが、気密にシールされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のウエハ保持体。
  4. さらに、前記ウエハ載置台および前記筒状支持体のそれぞれと気密にシールされ
    部に、前記加熱体への給電部材および/または昇温状況を監視する測温部材を配置することができる筒状保護部材が前記空隙部に設けられていることを特徴とする請求項ないし請求項のいずれか1項に記載のウエハ保持体。
  5. さらに、前記ウエハ載置台を支持する支持部材が、前記空隙部の、前記ウエハ載置台と前記筒状支持体の下方部との間に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のウエハ保持体。
  6. チャンバー内に収容されるウエハ保持体であって、
    前記空隙部が、前記チャンバー内の雰囲気と遮断されていることを特徴とする請求項ないし請求項のいずれか1項に記載のウエハ保持体。
  7. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のウエハ保持体が搭載されていることを特徴とする半導体製造装置。
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