JP5381455B2 - 半導体評価回路 - Google Patents

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Description

本発明は、大規模な半導体評価回路(DMA(Device Matrix Array)−TEG(Test Element Group)等)における不良トランジスタの検出と特性の測定を高速で行うことができると共に、半導体評価回路において、その面積を縮小できる、半導体評価回路に関する。
半導体の微細プロセスを開発する場合においては、微細素子(トランジスタ、抵抗素子等)の特性の評価解析を行うために、種々の寸法の素子を評価するためのTEGを作成して大量生産に耐えうる素子を開発してきた。これまでのプロセス開発では、個々のトランジスタの特性の評価解析を行い、最適なプロセスとトランジスタを設定できたが、微細化が進むにつれて、複数のトランジスタのばらつきが無視できなくなってきた。また、素子の近辺の状態によってストレスが変わり、トランジスタの特性が変化すると言う現象も無視できなくなってきている。
例えば、加工レベルが45nmの微細プロセスでは、隣接したトランジスタの特性がばらついてしまい、SRAM(Static Random Access Memory)等の微小信号をペアトランジスタで検知するような検知回路、増幅回路は動作マージンが低下する、あるいは動作不能になることが予測されている。この場合、個々のトランジスタの評価では十分なデータが得られず、大量の素子特性を統計処理し、分析を行ない、シスマティックな特性差と、ばらつきによる特性差とを分離解析できる、大規模なTEGが必要になってきた。
従来、大規模な素子評価を行うTEGとして、例えば、複数個のトランジスタをマトリックス状に配置して評価できるDMA−TEGがある(非特許文献1を参照)。
ところで、大規模半導体評価回路、例えば、1G(ギガ)個のトランジスタで構成されるDMAの歩留まり対策のひとつとして、プロセスの閾値Vthのバラツキの正規分布範囲を狭めた、ロバストなトランジスタを開発するという方法がある。例えば、トランジスタの閾値Vthのバラツキを±6σ(σ(シグマ)は標準偏差)まで許容可能なプロセスを開発しようとする場合、このロバストなトランジスタの開発には、上述したDMA−TEGにおいて、6σを外れる不良トランジスタが物理的にどのような状態であるかを調査する必要がある。
しかし、不良トランジスタは、図38に示す閾値Vthの正規分布の例に示されるように、NG(不良)範囲のトランジスタは、1G個に2個しか存在しないため、1G個のトランジスタの全てについて閾値Vthを測定する必要がある。
例えば、あるデバイスで、トランジスタの閾値Vthのバラツキを±6σまで許容可能なプロセスの場合、図39(A)に示すように、デバイスが「1チップ=1Mトランジスタ」では、1000チップに2チップが不良となる。ここで、図中における分割された各々の四角形(マス)は1つのトランジスタを示している。一方、図39(B)に示すように、デバイスが「1チップ=1Gトランジスタ」では、全チップが不良となる可能性がある。このように、上述した大規模なDMA−TEGにおいては、チップにおける全トランジスタの閾値Vthのバラツキを測定することが求められている。
この場合に、例えば、閾値Vthの測定に、外挿Vthを算出する場合、あるいは、電流が100nA流れるゲート電圧を閾値Vthと定義する場合でも、ひとつの閾値Vthを算出するのに、10ポイント程度の測定データを必要とする。これらの測定は、電流の測定であり、収束に時間を要する。
例えば、1ポイントの測定に、1ms要するとすると、1個のトランジスタの測定に10ポイント、1G個のトランジスタを測定しようとすると、「1ms×10ポイント×1G個=1×10−3×10×1×10=10×10=116日」、1つのウェハに100チップあるとすると、「116×100=11600日」となってしまい、物理的に、評価不能となる。また、測定精度を落として、1ポイント100μsで測定できるようにしても、1ウェハを測定するのに、1160日も要して現実的ではない。このため、大規模なDMA−TEGを高速の評価できる方法の提供が望まれていた。
なお、本願発明者は、この課題を解決するために、先に半導体評価回路及び評価方法についての特許出願を行っている(特許文献1を参照)。この特許文献1の半導体評価回路及び評価方法によれば、被測定トランジスタをペアトランジスタの構成にして、閾値Vthを直接測定するのではなく、アンプを用いて、トランジスタの閾値Vthの差を高速に判定して、特性が正常分布から外れた、異常なトランジスタを見つけ出すことが出来る。この方式であれば、測定時間が、従来の1000倍くらいに高速に出来る。
しかしながら、上述の特許文献1の半導体評価回路及び評価方法では、高速評価は可能であるが、異常なトランジスタが、どのような特性になるのか、閾値Vthは正確にはいくらか、例えば、mV単位で高精度に測定することは困難であり、測定精度の低下の問題があった。また、ユニットセルにペアトランジスタを採用すると、ユニットセル自体の面積が大きくなり、超大規模なDMA−TEGの実現が困難であった。
特開2008−171920号公報
IEEE 2002 Unt. Conference on Microelectronic Test Structure (ICMTS 2002), pp49-54 April 2002
前述したように、大規模半導体評価回路、例えば、1G個のトランジスタで構成されるDMAの歩留まり対策のひとつとして、プロセスの閾値Vthバラツキの正規分布範囲をせばめた、ロバストなトランジスタを開発するという方法があるが、この場合、従来方法では、1G個のトランジスタの全てについて閾値Vthを測定する必要があり、膨大な測定時間を要するという問題があった。
また、別の課題として、1Gビットクラスの超大規模なDMA−TEGを作るためには、トランジスタセルのレイアウトを行う際に、いかに面積を縮小できるかという点も重要な問題となっていた。
本発明は、斯かる実情に鑑みなされたものであり、本発明の第1の目的は、大規模な半導体評価回路(DMA−TEG等)における不良トランジスタの検出と、不良トランジスタのトランジスタ特性の測定を高速で行うことができる、半導体評価回路を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、大規模な半導体評価回路(DMA−TEG等)において、そのチップ占有面積を縮小できる、半導体評価回路を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の半導体評価回路は、測定対象となるMOSトランジスタをマトリックス状に配列してなるセルアレイと、前記セルアレイの中から測定対象となるトランジスタを選択するためのカラムデコーダおよびロウデコーダと、前記測定対象トランジスタの出力信号と所定の基準信号とを比較するセンスアンプと、を有し、前記カラムデコーダおよびロウデコーダから出力される信号により前記セルアレイ中の測定対象トランジスタが選択されて特性が評価される半導体評価回路であって、外部端子から、動作モードを設定するモード選択信号と、測定対象トランジスタを選択するアドレス信号と、を含む所定の信号を入力し、前記モード選択信号に応じて、前記ロウデコーダおよびカラムデコーダにより選択された測定対象トランジスタのゲートおよびドレインに所定の電圧を印加し、前記センスアンプにより、前記測定対象トランジスタの出力信号と前記基準信号とを比較し、該比較結果を前記外部端子に出力する閾値Vth判定モードと、前記ロウデコーダおよびカラムデコーダにより選択された測定対象トランジスタのゲートおよびドレインに所望の電圧を印加し、当該測定対象トランジスタの出力信号を前記外部端子に出力する閾値Vth測定モードと、が作動するように構成される、ことを特徴とする。
また、本発明の半導体評価回路は、前記半導体評価回路は外部端子として、前記半導体評価回路の動作モードを設定するモード選択信号が入力されるモード選択信号端子と、前記セルアレイ中の測定対象トランジスタを選択するためのアドレス信号が入力されるアドレス信号入力端子と、前記測定対象トランジスタのゲート電圧を制御するゲート電圧制御信号が入力されるゲート電圧制御端子と、前記測定対象トランジスタのドレイン電圧を制御するドレイン電圧制御信号が入力されるドレイン電圧制御端子と、前記センスアンプの出力信号を出力するセンスアンプ出力端子と、前記測定対象トランジスタの出力信号を出力するドレイン測定端子と、を備え、また、内部回路として、前記アドレス信号入力端子から入力されるアドレス信号を基に、前記測定対象トランジスタを選択するロウデコーダおよびカラムデコーダと、前記ゲート電圧制御信号を基に前記測定対象トランジスタのゲートに所望のゲート電圧を印加するためのゲート電圧印加部と、前記ドレイン電圧制御信号を基に前記測定対象トランジスタのドレインに所望のドレイン電圧を印加するためのドレイン電圧印加部と、前記ロウデコーダおよびカラムデコーダにより選択された測定対象トランジスタの出力信号を前記ドレイン測定端子に出力するドレインセンス部と、を備え、前記モード選択信号により前記閾値Vth判定モードが選択された場合に、前記アドレス信号を基に前記カラムデコーダおよびロウデコーダにより、測定対象トランジスタを順次に選択し、前記ゲート電圧印加部により、測定対象トランジスタのゲートに所定のゲート電圧を印加し、前記ドレイン電圧印加部により、測定対象トランジスタのドレインに所定のドレイン電圧を印加し、前記センスアンプにより、前記測定対象トランジスタの出力信号と前記基準信号とを比較し、該比較結果を前記センスアンプ出力端子に出力する、ように作動し、前記モード選択信号により閾値Vth測定モードが選択された場合に、前記アドレス信号を基に前記カラムデコーダおよびロウデコーダにより、測定対象トランジスタを選択し、前記ゲート電圧印加部により、測定対象トランジスタのゲートに所望のゲート電圧を印加し、前記ドレイン電圧印加部により、測定対象トランジスタのドレインに所望のドレイン電圧を印加し、前記ドレインセンス部より、前記測定対象トランジスタの出力信号を前記ドレイン測定端子に出力する、ように作動する、ことを特徴とする。
また、本発明の半導体評価回路は、前記半導体評価回路は、外部の半導体試験装置と前記外部端子を通して信号を入出力するように構成され、前記半導体試験装置では、前記閾値Vth判定モードにおいて、前記半導体評価回路内のセンスアンプの出力信号を基に不良トランジスタを選別する不良トランジスタ識別部と、前記閾値Vth測定モードにおいて、前記半導体評価回路内のゲート電圧印加部およびドレイン電圧印加部を制御し、前記測定対象トランジスタのゲートおよびドレインに所望の電圧を印加し、前記ドレインセンス部を介して当該測定対象トランジスタの出力信号を検出することにより、トランジスタ特性の測定を行うトランジスタ特性測定部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の半導体評価回路は、前記アドレス信号入力端子から入力されるアドレス信号が、前記カラムデコーダが取り込むアドレスと、前記ロウデコーダが取り込むアドレスの2回に分けて与えられるアドレスマルチプレックス機能を備える、ことを特徴とする。
また、本発明の半導体評価回路は、前記半導体評価回路は内部カウンタを備え、前記閾値Vth判定モードにおいては、前記内部カウンタを作動させ、半導体評価回路内でシリアルなアドレス信号を発生させて測定対象トランジスタを順次に選択し、前記閾値Vth測定モードにおいては、前記アドレス信号入力端子から入力される任意のランダムなアドレス信号により測定対象トランジスタを選択する、ことを特徴とする。
また、本発明の半導体評価回路は、前記センスアンプの動作は内部クロック信号に同期して行われ、前記クロック信号の第1の論理レベルの際に、前記測定対象トランジスタの出力信号と前記基準信号とを比較するセンス動作が行われ、前記クロック信号の第2の論理レベルの際に、前記センスアンプの比較結果の出力動作が行われる、ことを特徴とする。
また、本発明の半導体評価回路は、前記半導体評価回路は、複数のセンスアンプを有し、前記セルアレイが前記複数のセンスアンプのそれぞれに対応して複数の系統のトランジスタ群に分割されると共に、前記センスアンプの第1の入力端子には、前記セルアレイ中の選択された測定対象トランジスタの出力信号が入力され、前記センスアンプの第2の入力端子には、前記測定対象トランジスタの出力信号と比較するための基準信号が入力される、ことを特徴とする。
また、本発明の半導体評価回路は、前記各センスアンプのそれぞれの第1の入力端子に、同一条件の入力信号を与えた状態において、前記センスアンプのそれぞれの第2の入力端子に可変の信号を入力し、前記センスアンプの出力の変化を検出することにより、前記各センスアンプ間のオフセット差をキャンセルする基準信号を設定する、ことを特徴とする。
また、本発明の半導体評価回路は、前記ドレインセンス部により前記測定対象トランジスタのドレイン電圧をモニタすると共に、前記ドレイン電圧印加部によりドレイン電圧を所望の電圧に設定するドレインセンスモードが行われる、ことを特徴とする。
また、本発明の半導体評価回路は、第一のブロックと第二のブロック群により構成される評価セルアレイを有して構成され、前記セルアレイは、1つないしn個のセンスアンプに対応してカラム方向にn系統のn個の前記第一のブロックに分割され、さらに、複数の前記第一のブロックのドレイン線と複数のゲート線により構成される前記第二のブロック群に分割されて配置されると共に、前記セルアレイ中の測定対象トランジスタを選択するためのデコーダが、メインデコーダとサブデコーダとによる階層構造で構成され、前記サブデコーダから前記第二のブロック群のセルアレイへのビット線は、4096本のローカルビット線により配線され、前記メインデコーダから各サブデコーダへのビット線はグローバルビット線により配線されることを特徴とする。
例えば、256Mビットのメモリ容量のセルアレイを有して構成され、前記セルアレイは、4つのセンスアンプに対応してカラム方向に4系統の64Mビットの系統に分割され、さらに、各64Mビット単位のセルアレイは、ドレイン線4096本とゲート線1024本とで選択される4Mビット単位のセルアレイに分割されて配置されると共に、前記セルアレイ中の測定対象トランジスタを選択するためのデコーダが、メインデコーダとサブデコーダとによる階層構造で構成され、前記サブデコーダから前記4Mビット単位のセルアレイへのビット線は、4096本のローカルビット線により配線され、前記メインデコーダら各サブデコーダへのビット線は512本のグローバルビット線により配線される。
また、本発明の半導体評価回路は、前記半導体評価回路はその構成部分のレイアウトとして、前記半導体評価回路が形成される半導体基板表面上の第1の方向を上下方向で表し、前記第1の方向と直交する第2の方向を左右方向で表した場合に、前記セルアレイ中にマトリックス状に配置される測定対象トランジスタは、各行が左右方向に、各列が上下方向になるようにマトリックス状に配列されると共に、各測定対象トランジスタは、ドレインと、ゲート領域と、ソースとが上下方向になるように配置され、前記半導体基板表面から所定の距離を隔て左右方向に配置されると共に、前記上下方向に配列される各測定対象トランジスタのソースに共通接続される第1のメタル配線と、前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて上下方向に配置されると共に、前記上下方向に配列される各測定対象トランジスタのドレインに共通接続される第2のメタル配線と、前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、前記左右方向に配列される各測定対象トランジスタのゲートに共通接続される第3のメタル配線と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の半導体評価回路は、前記グローバルビット線及び前記ローカルビット線の配線の抵抗値は、前記メインデコーダないし前記サブデコーダのスイッチ抵抗値よりも小さく設定される、ことを特徴とする。
また、本発明の半導体評価回路は、前記半導体評価回路への入力信号および出力信号の信号端子となる外部端子(パッド)が、半導体基板の周辺部に一列に配置される、ことを特徴とする。
また、本発明の半導体評価回路は、前記半導体評価回路内の出力信号をバッファするバッファ回路は、PチャネルMOSトランジスタ(PMOS)のドレインと、NチャネルMOSトランジスタ(NMOS)のドレインとを接続してなる一対のトランジスタと、入力信号を論理反転する第1のインバータと、前記第1のインバータの出力信号を入力とし、前記PMOSへゲート信号を出力する第2のインバータと、前記第1のインバータの出力信号を入力とし、前記NMOSへゲート信号を出力する第3のインバータと、で構成され、前記第2のインバータの出力信号は、ロウレベルからハイレベルに変化する際の立ち上がり時間よりも、ハイレベルからロウレベルに変化する立ち下がり時間が、所定時間、遅くなるように設定され、前記第3のインバータの出力信号は、ロウレベルからハイレベルに変化する際の立ち上がり時間よりも、ハイレベルからロウレベルに変化する立ち下がり時間が、所定時間、速くなるように設定される、ことを特徴とする。
本発明の半導体評価回路においては、測定対象トランジスタの閾値Vthの適否を判定する閾値Vth判定モードと、閾値Vth判定モードにより不良トランジスタとして選別された不良トランジスタについて、4端子測定により不良トランジスタの閾値Vthを測定する閾値Vth測定モードと、を作動させるように構成される。
これにより、DMA−TEG等の大規模な半導体評価回路において、不良トランジスタの選別と、不良トランジスタのトランジスタ特性の測定とを高速(短時間)で行うことができる。
また、本発明の半導体評価回路においては、所定の信号を入出力する外部端子と、測定対象トランジスタを選択するロウデコーダおよびカラムデコーダと、測定対象トランジスタのゲートに所望のゲート電圧を印加するゲート電圧印加部と、所望のドレイン電圧を印加するドレイン電圧印加部と、を備える。そして、閾値Vth判定モードが選択された場合に、測定対象トランジスタに所定のゲート電圧および所定のドレイン電圧を印加した状態において、センスアンプにより、測定対象トランジスタの出力信号と基準信号とを比較し、比較結果を外部端子に出力する。また、閾値Vth測定モードが選択された場合に、アドレス信号を基に測定対象トランジスタ(不良トランジスタ)を選択し、この不良トランジスタに所望のゲート電圧および所望のドレイン電圧を印加しながら、不良トランジスタの出力信号を外部端子を通して出力する。
これにより、DMA−TEG等の大規模な半導体評価回路において、不良トランジスタの選別と、不良トランジスタのトランジスタ特性の測定とを高速(短時間)で行うことができる。
また、本発明の半導体集積回路においては、半導体評価回路は半導体試験装置により制御され、半導体試験装置は、センスアンプの出力信号を基に、閾値Vthの電圧が所定の範囲を超える不良トランジスタを選別する不良トランジスタ識別部と、不良トランジスタの所望の特性を測定するトランジスタ特性測定部と、を備える。
これによりDMA−TEG等の大規模な半導体評価回路において、不良トランジスタの検出と、不良トランジスタのトランジスタ特性の測定とを高速(短時間)で行うことができる。
また、本発明の半導体評価回路においては、アドレス信号入力端子から入力されるアドレス信号を、カラムデコーダが取り込むアドレスと、ロウデコーダが取り込むアドレスとを2回に分けて入力する。
これにより、外部の半導体試験装置等から入力されるアドレス信号の入力端子の数を低減できる。このため、半導体評価回路のチップ面積の増加を抑制できる。
また、本発明の半導体評価回路においては、閾値Vth判定モードにおいては、内部カウンタを作動させ、半導体評価回路内でアドレスをシリアルモードにより発生させて測定対象トランジスタを順次に選択する。
これにより、閾値Vth判定モードにおいて、測定対象トランジスタを高速で選択することができる。このため、閾値Vth判定を高速(短時間)で行うことができる。
また、本発明の半導体評価回路においては、センスアンプは、クロック信号の第1の論理レベルの際に、測定対象トランジスタの出力信号と基準信号とを比較するセンス動作を行い、クロック信号の第2の論理レベルの際に、比較結果の出力動作を行う。
これにより、閾値Vth判定モードにおいて、センス時間、センスアンプ出力時間を制御することが可能となる。
また、本発明の半導体評価回路においては、複数のセンスアンプを有し、セルアレイがセンスアンプのそれぞれに対応して複数の系統のトランジスタ群に分割される。
これにより、半導体評価回路における不良トランジスタの選別と、不良トランジスタの閾値Vthの測定とを高速(短時間)で行うことができる。
また、本発明の半導体評価回路においては、各センスアンプのそれぞれの第1の入力端子に、同一条件の入力信号を与えた状態において、センスアンプのそれぞれの第2の入力端子に可変の信号を入力し、センスアンプの出力の変化を検出することにより、各センスアンプ間のオフセット差をキャンセルする。
これにより、複数のセンスアンプを使用して、セルアレイ中のトランジスタ群における各トランジスタの閾値Vthの判定を行う場合に、各センスアンプ間のオフセット差をキャンセルして高精度で閾値Vthの判定を行うことができる。
また、本発明の半導体評価回路においては、ドレインセンス部により測定対象トランジスタのドレイン電圧をモニタしながら、ドレイン電圧印加部によりドレイン電圧を所望の電圧に設定するドレインセンスモードが行われる。
これにより、測定対象トランジスタのドレイン電流およびドレイン電圧を同じ条件にして、閾値Vth判定を行うことができる。
また、本発明の半導体評価回路においては、第一のブロックと第二のブロック群により構成される評価セルアレイを有して構成され、前記セルアレイは、1つないしn個のセンスアンプに対応してカラム方向にn系統のn個の前記第一のブロックに分割され、さらに、複数の前記第一のブロックのドレイン線と複数のゲート線により構成される前記第二のブロック群に分割されて配置されると共に、前記セルアレイ中の測定対象トランジスタを選択するためのデコーダが、メインデコーダとサブデコーダとによる階層構造で構成され、前記サブデコーダから前記第二のブロック群のセルアレイへのビット線は、ローカルビット線により配線され、前記メインデコーダから各サブデコーダへのビット線はグローバルビット線により配線されている。
例えば、セルアレイが256Mビット(256M個のトランジスタ)の場合、このセルアレイは4つのセンスアンプに対応して4系統の64Mビットの系統に分割され、さらに、各64Mビット単位のセルアレイは4Mビット単位のセルアレイに分割されて配置される。また、セルアレイ中の測定対象トランジスタを選択するためのデコーダが、メインデコーダとサブデコーダとによる階層構造で構成される。
これにより、大規模な半導体評価回路(DMA−TEG)において、その面積を縮小できると共に、ドレイン線(ビット線)の長さを短くでき、寄生容量、寄生抵抗、オフリーク電流の増大等、特性悪化の要因を排除することができる。
また、本発明の半導体評価回路においては、その構成部分のレイアウトとして、評価セルアレイ中の各被評価トランジスタは、各列が左右方向に、各行が上下方向になるようにマトリックス状に配列されると共に、左右方向に配列され各トランジスタのソースに共通接続される第1のメタル配線と、上下方向に配列され各トランジスタのドレインに共通接続される第2のメタル配線と、左右方向に配列され各トランジスタのゲートに共通接続される第3のメタル配線と、を有する。
これにより、大規模な半導体評価回路(DMA−TEG等)において、ソース及びドレインの配線を共通とすることでその面積を縮小できる。
また、本発明の半導体評価回路は、グローバルビット線及びローカルビット線の配線抵抗値は、メインデコーダないしサブデコーダのスイッチ抵抗値よりも小さく設定される、ことを特徴とする。
これにより、測定対象トランジスタのドレインに接続されるメタル配線の配線抵抗を低減するとともに、測定時における各トランジスタの配置された位置による依存性を小さくし、精度の高い測定を行うことができる。
また、本発明の半導体評価回路においては、半導体評価回路への入力信号および出力信号の入出力端子となる外部端子(パッド)が、半導体基板の周辺部に一列に配置される。
これにより、大規模な半導体評価回路(DMA−TEG等)において、パッドを配置するための余裕度を削減することができ、チップ全体のレイアウト面積を縮小できる。
また、本発明の半導体評価回路においては、半導体評価回路内の出力信号をバッファするバッファ回路は、PチャネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタとを上下に接続して構成されると共に、ゲート入力信号を、PMOS側とNMOS側のトランジスタに対し、それぞれ独立に分け、PMOS側のゲート入力信号は、立ち上がりを早く、立ち下がりを遅くして、NMOS側のゲート入力信号は、立ち上がりを遅く、立ち下がりを早くする。
これにより、出力バッファにおける貫通電流をなくし、さらに電流変化率(di/dt)を小さく設定できる。
本発明の基本概念について説明するための図である。 センスアンプによる閾値Vth判定モード(AMPモード)について説明するための図である。 閾値Vth測定モード(トランジスタ特性測定モード)について説明するための図である。 本発明の半導体評価回路(256Mビット−DMA―TEG)の仕様の例を示す図である。 256Mビット−DMA―TEGのファンクション仕様を示す図である。 本発明の半導体評価回路(DMA−TEG)におけるピン(端子)仕様を示す第1の図である。 本発明の半導体評価回路(DMA−TEG)におけるピン(端子)仕様を示す第2の図である。 閾値Vth測定モード(4端子測定モード)におけるタイミング仕様を示す図である。 本発明の閾値Vth判定モード(AMPモード)におけるタイミング仕様を示す図である。 256Mビットの半導体評価回路(DMA−TEG)のチップレイアウト例を示す図である。 本発明の半導体評価回路(DMA−TEG)の回路構成を示すブロック図である。 グローバルビット線、ローカルビット線方式を採用したカラムデコーダの構成を示す図である。 カラムデコーダの全体構成を示す図である。 ロウデコーダの構成例を示す図である。 本発明の半導体評価回路(256M−DMA)のチップ全体におけるセルアレイ(4M−DUT)と、センスアンプ(SA)との配置関係を示す図である。 図15におけるセルアレイ(4M−DUT)のレイアウトにおける配置を示す概念図である。 センスアンプのオフセット差について説明するための図である。 本発明の半導体評価回路(DMA−TEG)に内蔵されるセンスアンプの構成例を示す図である。 センスアンプ回路の動作を説明するための図である。 閾値Vth判定モード(AMPモード)における処理の流れを示すフローチャートである。 DUTの閾値Vth測定について説明するための図である。 DUTのドレイン電圧を1.0Vに設定するVDCONT電圧の決定について説明するための図である。 基準電流IREFの決定について説明するための図である。 センスアンプ回路の具体的な構成例を示す図である。 本発明の半導体評価回路(DMA−TEG)におけるOUTPUT回路の設定例を示す図である。 本発明の半導体評価回路(DMA−TEG)におけるDUT接続信号経路の負荷抵抗を示す図である。 DUTトランジスタ(トランジスタTrセル)のレイアウトパターンを示す図である。 DUTのソース線SFの配線抵抗設定例について説明するための図である。 DUTのソース線の配線抵抗設定例を示す図である。 ソース配線抵抗の等価回路を示す図である。 256Mビットのセルアレイを有する半導体評価回路(半導体集積回路)のチップ構成を示す図である。 従来の位置識別マークについて説明するための図である。 従来の位置識別マークの具体例を示す図である。 MOSトランジスタの構造を示す図(縦断面図)である。 半導体評価回路において使用される位置識別マークの例を示す図である。 位置識別マークの具体例を示す図である。 本発明の半導体評価回路評価装置の構成例を示す図である。 閾値Vthのバラツキの正規分布の例を示す図である。 大規模なDMA−TEGにおける問題点を説明するための図である。
[本発明の半導体評価回路の基本概念の説明]
まず、本発明の半導体評価回路の基本概念について説明する。
図1(A)に示すように、従来の測定では、6σの分布を外れた測定対象トランジスタ(以下、単に「トランジスタ」とも呼ぶ)を調べるのに、1M個のトランジスタ全てを詳細評価(閾値Vthの測定、VG−ID特性、静特性等の評価)を行うため、膨大な測定時間を要していた。
例えば、1ポイントの測定時間を1msとして、各10ポイント測定すると、1M個では、1×10−3×10(ポイント)×10=10000秒を要し、仮に1waferに100個のチップがあるとすると、10秒=11日を要したが、それでも、測定できるレベルではあった。その結果、5σレベルではほとんど正規分布に乗ることが判明したため、さらに、6σの分布を調べる必要が出てきた。
しかしながら、前述したように、従来の評価方式で1G個のトランジスタ特性を評価すると11600日も要することになり、実質上評価不能であった。
そこで、本発明では、図1(B)に示すように、センスアンプによる閾値Vth判定モード(AMPモード)で、まず5σ以内の分布から外れるトランジスタ(計算上は287個)を選び出し、次に、このトランジスタについて、詳細なトランジスタ特性を評価することで、1G個という多大な量のトランジスタの特性評価において、大幅に測定時間の短縮が図れる。上記5σの設定は本実施形態における一例であり、初めにトランジスタを選択する分布の範囲として、標準偏差に予め設定した係数を乗じた範囲内の分布を設定する。この係数は、上記初めに選択するトランジスタ数を制御するため、測定対象のトランジスタ数により任意に設定する。
次に、図2を参照して、センスアンプを用いて閾値Vthの適否を高速で判定する高速センスモード(閾値Vth判定モード)について、具体的な測定方法を説明する。まず、ステップ1として、センスアンプの基準電圧(Vref1)として、閾値Vthの電圧が高い側の5σ分布近辺の値を入力して、閾値VthがVref1以上のトランジスタを選別する。閾値Vthが異常に高い不良トランジスタは、この中に含まれる。
次に、閾値Vthの電圧が低い側の5σ分布近辺の閾値VthをVref2として、5σより下に分布するトランジスタを選別する。異常に閾値Vthの低い不良トランジスタは、この中に含まれる。この方式により、高い側、低い側合わせて、5σ以内の分布を外れた287個のトランジスタが選別される。
次に、ステップ2として、トランジスタ特性測定モード(閾値Vth測定モード)が行なわれる。このステップ2では、図3に示すように、ステップ1で選別した287個の中に、6σを超えて異常となる2個のトランジスタが含まれるので、この287個のトランジスタについて、閾値Vth、VG−ID特性、静特性等の、詳細特性評価すれば、短時間で1G個の中から、2個の異常な不良トランジスタを見つけることが出来る。
以上説明したように、本発明の半導体評価回路評価方法においては、正規分布をしているトランジスタ閾値を、まず、異常トランジスタを含む5σ(287個)程度に絞り込み、オペアンプで高速に判定する。
この場合に、ステップS1に閾値Vth判定モードにおいて、測定時間は、「1μs/ポイント×10ポイント×1G個=10000sec/1チップ(2.8時間)」にまで短縮できる。また、センスアンプを複数、例えば、4個使用して同時測定を行うと、2500sec/チップまで短縮できる。さらに、センスアンプを、×8構成、×16構成とすることでさらに短縮可能である。
また、ステップ2においては、閾値Vth測定モードにより、5σに絞り込まれたトランジスタ287個の詳細測定を行う。この場合の、測定時間は、「1ms×10ポイント×287個=2.8sec/チップ」と短時間で測定可能となる。
[256Mビット−DMA(64M×4)TEGの仕様の説明]
本発明の実施の形態として、現実的なチップ面積及び測定時間を考慮して、65nmプロセスを用いて、256Mビット(トランジスタ数)の大規模半導体評価回路(DMA−TEG)を作成する場合の仕様の例について説明する。
図4は、256Mビット−DMA―TEGの仕様の例を示す図である。図4に示すように、本発明の実施の形態に係る半導体評価回路(DMA−TEG)は、DUT(測定対象トランジスタ)として、PMOSおよびNMOSを含み、DUT数は256Mビット(256M個のトランジスタ)である。
図4に示すように、本発明の半導体評価回路(DMA−TEG)には、PMOS版とNMOS版がある。また、以下の特徴がある。
第1に、256Mビットと大容量でありながら、チップの外部端子(PAD端子)の数を増加させないために、アドレス入力をマルチプレックス方式として、PAD端子数を削減する。
第2に、閾値Vthの測定方法として、トランジスタの電流特性を直接測定する、4端子モードと、アンプを用いて閾値を判定する、アンプモード(Amp mode:閾値Vth判定モード)を有する。
第3に、高精度な測定が出来るドレインセンスモード(ドレイン電圧をモニタして、正確なドレイン電圧に設定できる)と、通常の測定を行う、通常モードを有する。
第4に、アドレス入力方法において、任意のランダムなアドレスを入力できる、ランダムモードと、クロック信号CLKによって、シリアルに内部カウンタを作動させ、内部でアドレス信号を発生させる、シリアルモードを有する。
第5に、カラム(ドレイン)とゲートをそれぞれ全非選択にできる、テストモードを有する。
第6に、内部を4つのブロックに分けて、それぞれに独立した読み出し回路を設けて、4つの測定対象トランジスタ(DUT)を同時に測定可能な構成(×4モード)として、高速評価を行う。
また、図5は、256Mビット−DMA―TEGのファンクション仕様を示す図である。図5に示すように、アドレス選択方法として、DUT(測定対象トランジスタ)のアドレスをランダムに選択するアドレスランダムモードと、DUTのアドレスを順次にシリアルに選択するアドレスシリアルモードとが選択できるSELCONT信号を有している。閾値測定を4端子モード(閾値Vth測定モード)で行うか、アンプモード(閾値Vth判定モード)で行うかを切り換えるための「MODE<0>信号」、ドレインセンスをするかしないかを切り換えるための「MODE<1>信号」、TESTモードを決めるための「TEST<0>信号,TEST<1>信号」、を有し、図に示す動作を行う。
[センスアンプ機能についての説明]
本発明の半導体評価回路(DMA−TEG)では、メモリセルの閾値Vthの判定を行うためのセンスアンプを有している。
このセンスアンプの機能については、以下の通りである。
第1に、センスアンプの判定レベルは、100nA−Vth(Idが100nA流れるときのゲート電圧を閾値と定義)、1μA−Vth(Idが1μA流れるときのゲート電圧を閾値と定義)と、異なる設定に出来る。この設定レベルは、任意に可能である。
第2に、センスアンプを4個内蔵しており、4個の測定対象トランジスタ(DUT)を同時に測定可能であり、高速評価が出来る。ただし、4つのセンスアンプの特性(オフセット等)をそろえる必要があり、調整可能とする。
第3にセンスアンプは、動作点を最適に設定するため、NMOSトランジスタ評価用にはPMOSカレントミラー方式、PMOSトランジスタ評価用にはNMOSカレントミラー方式を用いる。
[PIN仕様についての説明]
なお、図6および図7に、本発明の半導体評価回路(DMA−TEG)におけるピン(端子)仕様を示す。
図6および図7に示すように、制御信号のピン(端子)として、CLK、SELCONT、RESET、MODE<1>、MODE<0>、TEST<1>、TEST<0>、を有している。
また、測定対象トランジスタ(DUT)の閾値を測定するときの端子は、DF<0;3>、GF<Vin>、SF<0;3>、である。また、アンプモードで測定するときに必要な入力として、VDCONT<0;3>、REF<0;3>、IBIAS、を有している。また、出力端子として、Dout<0;3>、を有している。
また、非選択DUTをオフさせておく非選択ゲート電圧を印加する端子として、GFDISを有している。その他、電源関係、WELL関係の端子が用意されている。なお、VDCONT端子とDF端子は同時に使用することはないので、共有化して、端子数を削減している。
なお、図6および図7において、前述のモード選択信号端子は、MODE<0>およびMODE<1>端子(PIN)が相当し、前述のアドレス信号入力端子は、A<0>〜A<12>端子が相当する。前述のゲート電圧制御端子は、GF(Vin)端子が相当し、前述のセンスアンプ出力端子は、DOUT<0>〜DOUT<3>端子が相当する。また前述のドレイン測定端子は、DS<0>〜DS<3>端子が相当する。また、前述のドレイン電圧制御信号は、VDCONT0/DF0〜VDCONT3/DF3端子が相当する。
[タイミング仕様]
図8は、本発明の半導体評価回路(DMA−TEG)における、閾値Vth測定モード(4端子測定モード)におけるタイミング仕様を示す図である。
この4端子モードでは、SELCONT=“L”、MODE<1>=“L”、MODE<0>=“L”、TEST<1>=“L”、TEST<0>=“L”とする。RESET信号が“L”になると、動作が開始する。
まず、1回目のアドレスを設定して、クロック信号CLKを“H”にすると(1番目のCLK)、1回目のアドレスを内部カウンタに取り込む。次に、クロック信号CLKが“L”になったところで、2回目のアドレスを設定し、クロック信号CLKが再度“H”になると(2番目のCLK)、2回目のアドレスを内部カウンタに取り込む。いわゆる、アドレスマルチプレックスとなる。
ここで、2番目にクロック信号CLKが“H”になり、2回目のアドレスを取り込んだところで、内部回路が動き出し、ロウデコーダ、カラムデコーダが設定され、指定された測定対象トランジスタが選択される。
この時点で、外部PADより、信号DF,SF、GF、GFDIS、DS、NWELLC、PWELLC等を入力すれば、選択されたトランジスタの電流特性が測定できる。
測定を終了した時点で、RESETを“H”にすれば、このシーケンスは終了する。
このように、閾値Vth測定モード(4端子測定モード)では、アドレスセットは、特定の測定対象トランジスタを選択するために、ランダムアドレスモードにより行われる。このアドレスセットには、アドレスマルチプレクス方式が用いられ、最初のクロック信号CLKにより、アドレス(ビット25〜ビット13)をロウデコーダにセットし、次のクロック信号CLKにより、アドレス(ビット12〜ビット0)をカラムデコーダにセットする。
図9は、本発明の閾値Vth判定モード(AMPモード)におけるタイミング仕様を示す図である。図9に示す閾値Vth判定モード(AMPモード)では、シリアルアドレスモードが使用される。
この閾値Vth判定モード(AMPモード)では、信号SELCONT=“H”、MODE<1>=“L”、MODE<0>=“H”、TEST<1>=“L”、TEST<0>=“L”とする。また、信号VCC,VSS、NWELLC、PWELLC、DF(VDCONT)、DS、GF、GFDIS、SF、IREFは外部入力で各端子条件に設定する。
そして、信号RESETが“L”になり、2番目のクロック信号CLKが“H”になり、2回目のアドレスが取り込まれると、選択されたトランジスタ(DUT)に対して、「クロック信号CLK=“H”(第1の論理レベル)」の期間にセンス動作を行い、続く「クロック信号CLK=“L”(第2の論理レベル)」の期間でセンスアンプよりデータの出力を行い、次の「クロック信号CLK=“H”」の期間でデータ(D0)をDoutに出力する。
要するに、「信号RESET=“L”」から3回目の「クロック信号CLK=“H”」で一番目のトランジスタの閾値がDoutに読み出される。この後は、順次CLKの立ち上がりに同期して2番目のトランジスタのデータ(D1)、・・・・と、読み出される。
ここで、センス時間は「CLK=“H”」、センスデータ出力時間は「CLK=“L”」で設定できるので、トランジスタの特性に合わせて、自由に設定できる。
このように、閾値Vth判定モード(AMPモード)では、シリアルアドレスモードが用いられ、最初に特定の測定対象トランジスタ(DUT)を選択した後に、アドレスを順次にインクリメントしながら、測定対象トランジスタからデータを順次に読み出す。また、センス時間tCLKHと、センスアンプ出力時間(SA出力時間)tCLKLはクロック信号CLKに同期しているため、センス時間tCLKH、センスアンプ出力時間(SA出力時間)tCLKLを制御することが可能となる。
[256M−DMAチップのレイアウトの説明]
図10は、256Mビットの半導体評価回路(DMA−TEG)のチップレイアウト例を示す図である。
外部端子となるPAD(パッド)42の配置は、チップの上側に一列に配置されている。PAD42の下側に制御回路(周辺回路)41を配置する。センスアンプSAを4個設けて、セルアレイを縦に4分割している。
そして、ドレイン線の配線長を短くして寄生抵抗を削減するために、「4Mビット+4Mビット=8Mビット」のミニアレイA1〜A32(これをブロックともいう)を構成する。このミニアレイA1〜A32を左右に16ブロックずつ、合計32ブロック配置して、それぞれに、サブロウデコーダ12、サブカラムデコーダ22を設ける。このサブデコーダを選択するために、メインロウデコーダ11、メインカラムデコーダ21を設けている。
8Mビット(4Mビット+4Mビット)のミニアレイは、ドレイン(Drain)線8192本、ゲート(Gate)線1024本で構成されるトランジスタ群に分ける。ミニアレイ内のドレイン線は、ローカルビット線としてメタル配線(第2層のメタル配線)で配線する。メインデコーダから各サブデコーダへは、グローバルビット線として、メタル配線(4層のメタル配線)を用いて配線する。また、ゲート信号は、メタル配線(第3層のメタル配線)を用いて配線する。
このように構成すると、ミニアレイに分割しても、面積を小さく設定でき、ローカルビット線(ドレイン線)の長さを短く出来るので、配線抵抗による電圧低下を防ぐことができ、ミニアレイ内の場所による特性のばらつきを防ぐことが出来る。
[256Mビットの半導体評価回路のブロック図]
また、図11は、本発明の半導体評価回路(DMA−TEG)の回路構成を示すブロック図である。図11において、セルアレイ(DUTアレイ)31は、「4Mビット+4Mビット」単位のセルブロックの上記ミニアレイである。
カラムデコーダは、プリカラムデコーダ&カラムデコーダ101と、サブカラムデコーダ111とを有するツリー構造(階層構造9のカラムデコーダで構成されている。また、ロウデコーダについても、プリロウデコーダ121と、メインロウデコーダ&サブロウデコーダ122とを有するツリー構造(階層構造)のロウデコーダで構成されている。
また、カラムセレクタについても、カラムセレクタ131と、ローカルカラムセレクタ132とを有するツリー構造(階層構造)で構成されている。このローカルカラムセレクタ132は、セルアレイ31中の測定対象トランジスタ(DUT)に接続されるドレイン線を選択し、選択したドレイン線の信号を、グローバルドレイン配線GDL1〜1024を通してカラムセレクタ131に向けて出力する。カラムセレクタ131では、ローカルカラムセレクタ132から送られる信号を選択してセンスアンプSA1,SA2,SA3,SA4に出力する。
なお、プリカラムデコーダ&カラムデコーダ102と、カラムセレクタ(DS:Drain Sense用)133は、DS(Drain Sense)に信号が印加された際のドレイン線における信号電圧をモニタ(監視)するために使用されるものである。
このように、本発明の半導体評価回路(DMA−TEG)では、複数のセンスアンプSA1,SA2,SA3,SA4を設けると共に、カラムデコーダ、ロウデコーダをツリー構造(階層構造)とすることにより、閾値Vth判定モード(AMPモード)における閾値Vth判定処理の高速化を図ると共に、チップ占有面積を縮小するように構成されている。
[デコーダ回路]
また、図12は、グローバルビット線、ローカルビット線方式を採用したカラムデコーダの構成を示す図であり、カラムデコーダをツリー構造(階層構造)としたものである。なお、図12に示すカラムデコーダ回路においては、ドレイン線Drain1等が90度回転した状態で示されている。
図12に示す回路は、図10に示すチップレイアウト例において、1つのセンスアンプSAに対応するセルアレイ(4M)に対するカラムデコーダの構成例を示したものである。そして、図12において、一番左側の信号線(Drain Force)は、図示しないセンスアンプ、あるいは、外部PADのDF端子へ接続される。グローバルビット線GBは、メタル配線層(第4層のメタル配線)により、各ミニアレイに共通に接続され、各ミニアレイ内は、メタル配線層(第2層のメタル配線)により構成されるローカルビット線LBにより、1024個のトランジスタのドレインが接続される。
そして、符号#4,#3,#2で示す部分が、図11に示すカラムセレクタ131を構成し、符号#1−1および#1−16で示す部分が、ローカルカラムセレクタ132を構成している。
そして、符号#4で示す部分「カラムアドレス3本=8ビット」は、最上位3ビットのカラムアドレス信号により8個のスイッチトランジスタをオンオフすることにより、8種類の信号線を選択する部分である。符号#3で示す部分「カラムアドレス3本=8ビット」は、3ビットのカラムアドレス信号により8個のスイッチトランジスタをオンオフすることにより、8種類の信号線を選択する部分である。符号#2で示す部分「カラムアドレス3本=8ビット」は、3ビットのカラムアドレス信号により8個のスイッチトランジスタをオンオフすることにより、8種類の信号線を選択する部分である。また、符号#1−1で示す部分「カラムアドレス3本=8ビット」は、3ビットのカラムアドレス信号により8個のスイッチトランジスタをオンオフすることにより、8種類の信号線を選択する部分である。
そして、「カラムアドレス3本=8ビット」(#4)、「カラムアドレス3本=8ビット」(#3)、および「カラムアドレス3本=8ビット」(#2)の部分のスイッチトランジスタにより選択されたドレイン線が、8ビット単位のグローバルビット線GBとなる。このグローバルビット線GBは、図10に示す1つのセルアレイ31の4Mビット分に対して、512個が配置されることになる。また、「カラムアドレス3本=8ビット」(#1−1)により選択されたドレイン線は、ローカルビット線LBとなり、図10に示す1つのセルアレイ31の4Mビット分に対して、4096本のローカルビット線が配置されることになる。
上記「カラムアドレス3本=8ビット」(#2)のスイッチマトリクスは、8本のグローバルビット線GBのいずれかを選択する。
また、上記「カラムアドレス3本=8ビット」(#3)のスイッチマトリクスは、8つの「カラムアドレス3本=8ビット」(#2)の出力のいずれかを選択する。
また、上記「カラムアドレス3本=8ビット」(#4)のスイッチマトリクスは、8つの「カラムアドレス3本=8ビット」(#3)の出力のいずれかを選択し、Drain Forceと接続する。
また、このグローバルビット線GBは、第4層のメタル配線により、各ミニセルアレイ(図10に示すセルアレイA1〜A16)に共通に接続され、各ミニセルアレイ内では、第2層のメタル配線により構成されるローカルビット線LBのそれぞれに、1024個のトランジスタ(DUT)のドレイン共通に接続される。1本のグローバルビット線GBには、各々が8本のローカルビット線LBを選択する「カラムアドレス3本=8ビット」(#1−1)〜「カラムアドレス3本=8ビット」(#1−16)のスイッチマトリクスの出力が接続されている。したがって、1本のグローバルビット線GBには、1024個×16ブロック=16384個のDUTが対応している。
また、図13にカラムデコーダの全体構成を示す。図13に示す構成においては、図12に示す構成と比較して、右端にドレイン信号のモニタ・校正用のカラムセレクタ(DS用)133が追加されている。このカラムセレクタ(DS用)133は、上述したカラムセレクタ131と同様な構成のものであり、レイアウトの都合で、最遠端のミニセルアレイブロック(図10のセルアレイA16及びセルアレイA32)に設ける。このカラムセレクタ(DS用)133により、カラムデコーダにより選択されるドレイン線の信号をモニタすることが可能になる。
また、符号#4,#3,#2で示すカラムセレクタ131内で使用されるスイッチマトリクス用のトランジスタのW/L比と標準的な抵抗値を例示している。この符号#4,#3,#2のスイッチマトリクスは、他の構成が図12において説明した「カラムアドレス3本=8ビット」(#2)、(#3)、(#4)と、同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
また、図14に、ロウデコーダの構成例を示す。このロウデコーダにおいても、カラムデコーダと同様に、プリロウデコーダ121と、メインロウデコーダ122Aと、サブロウデコーダ122Bとを設け、ロウデコーダをツリー構造(階層構造)とする。
このロウデコーダでは、メインロウデコーダ122Aをセンタに配置し、サブロウデコーダ122B(GF選択デコーダ)と、このサブロウデコーダ122Bを駆動するプリロウデコーダ121を配置する。
メインロウデコーダ122Aからは、ワード線16本(WL1〜WL16)に対して1本のメインワード線MWLが出力される。例えば、ロウアドレスが「1024×16=16384」の場合には、メインロウデコーダ122Aからは1024本のメインワード線MWLが出力される。
そして、各メインワード線MWLは、1つのワード線WLを選択するための16個のスイッチ用のトランジスタTrw1〜Trw16のゲートに共通に接続されている。
また、プリロウデコーダ121は、16個のサブアドレスを選択するためのロウデコーダであり、このプリロウデコーダ121からは16本の信号線gf1〜gf16が出力され、この16本の信号線gf1〜gf16は、ワード線選択用のトランジスタTrw1〜Trw16のドレインにそれぞれ接続されている。
そして、プリロウデコーダ121から出力される信号線gf1〜gf16の内の1本の信号線が活性化される。例えば、信号線gf1が選択される場合には、信号GF(ハイレベル信号)が信号線gf1に出力される。
上記構成により、メインロウデコーダ122Aからメインワード線MWLへ信号(ハイレベル信号)が出力されると、ワード線選択用のトランジスタTrw1〜Trw16の全部が同時にオンになるが、16本の信号線gf1〜gf16のうちのいずれか1本の信号線にのみハイレベルの信号が生じている。このため、ワード線選択用のトランジスタTrw1〜Trw16に接続されたワード線WLの内のいずれか1本の信号線のみをハイレベルとすることができ、所望のワード線WLを選択することができる。
なお、図示しないが、プリロウデコーダ121から出力される16本の信号線gf1〜gf16のうち、非選択となる15本の信号線は、GFB(非選択ゲートバイアス)に接続され、非選択ゲートバイアスの電圧が出力される。
また、従来、標準CMOSプロセスで製造されたトランジスタでは、1M個(5σ)のトランジスタ評価で、閾値分布はほぼ正規分布に乗ることは判明していたため、本発明の説明では、アンプの判定基準を5σに設定したが、プロセスによってはバラツキが大きいものもあり、その場合には、5σ(測定トランジスタの数は287個)より範囲を狭めて、高精度測定トランジスタの数を、1000個〜10000個に増加させても、1M個のトランジスタを全て測定するよりも大幅に高速化できるもので、特に5σに限定するわけではない。
このように、ロウデコーダにおいても、プリロウデコーダ121の出力を用い、メインロウデコーダ122Aとサブロウデコーダ122Bとのツリー構造(階層構成)にすることにより、チップレイアウト面積の増加を抑制することができる。
[アドレスマップ]
また、図15は、本発明の半導体評価回路(256M−DMA)の全体のDUT、すなわち、セルアレイ(4M−DUT)と、センスアンプ(SA)との配置関係を示す図である。図に示すように、セルアレイは、各センスアンプSAごとに、4系列に分割されている。
次に、図16は、図15におけるセルアレイ(4M−DUT)のレイアウトにおける配置を示す概念図である。図に示すように、4M−DUT(測定対象トランジスタ)には、ビット線(DATA線)が4096本、ワード線(ROW線)が1024本配置される。また、4Mの測定対象トランジスタ(DUT)に対して、2DUTがオープン(空DUT)とされ、トランジスタが未実装にされている。これは、デコーダ回路の不良や、アドレス回路不具合をチェックするために、図の左下の2個のトランジスタを削除するものである。
要するに、このアドレスにはトランジスタが存在しないので、必ず電流が流れない不良となり、アドレスが正しいことが判別できる。また、各4Mのミニアレイ(4M−DUT)に全てこのパターンが設定されているので、256M−DMAでは合計128個の空セルが配置されていることになり、必ず128個の不良が存在すると判断される。そのアドレスは判別できるので、この機能により、256M−DMAのチップ全体における物理アドレスチェックが可能となる。
また、ここでは、トランジスタの削除の仕方は、ドレインのコンタクト(VIA)を削除することで、接続をカットしている。もちろん、下地層(拡散層)を削除しても良いが、一部の配線パターンの規則性を崩すと、粗密性が崩れて加工不良が起こる場合があるので、コンタクトで対応することが望ましい。
[センスアンプのオフセット差の影響についての説明]
図17は、センスアンプのオフセット差について説明するための図である。前述のように、本発明の半導体評価回路(DMA−TEG)においては、測定の高速化のために、センスアンプを複数個(本例では4個)使用している。図17(A)に示すように、256MビットのDMA−TEGでは、評価セルアレイを8Mビット単位で32ブロックA1〜A32に分割し、また、各ブロックA1〜A32を4Mビット単位で2分割し、センスアンプSAを4つ設けることで、閾値Vth判定モードにおいて4系統の測定が同時に行えるようにしている。この4系統の並列測定により、アンプモードにおける測定時間を短縮することができる。
しかしながら、複数個のセンスアンプを使用して閾値Vthの判定を行う場合は、すべての測定対象トランジスタ(DUT)に対して同一条件であることが理想である。しかし、センスアンプSAは4個あるため、各センスアンプSAを構成するMOSトランジスタの特性のバラツキにより、各センスアンプ間にオフセット差等のセンスアンプ特性にパラツキが生じる。このため、各センスアンプSAのオフセット差により、閾値Vth判定の精度が悪化する。
例えば、図17(B)に示すセンスアンプSAが1個の場合の閾値Vthの分布特性と、図17(C)に示すセンスアンプSAが4個の場合の閾値Vthの分布特性とを比較すると、センスアンプSAが4個の場合は、センスアンプSA内のMOSトランジスタ特性のバラツキにより、測定される閾値Vthの分布にもバラツキが生じることになる。このバラツキにより、閾値Vth判定モードにおいて5σ以内の分布から外れたとして選別されるトランジスタTrの個数が多くなる。すなわち、トランジスタ特性を測定すべき閾値Vthを有するトランジスタ数が多くなり、測定時間が増大することになる。このため、センスアンプSAのオフセット差を調整(キャンセル)することが必要となる。
図18は、本発明の半導体評価回路(DMA−TEG)に内蔵されるセンスアンプの構成例を示す。図18に示すセンスアンプは、電流たすきがけ型のセンスアンプであり、DUTがNチャネルMOSトランジスタである場合のセンスアンプ回路を示している。このセンスアンプでは、測定対象トランジスタ(NチャネルMOSトランジスタ)に流れる電流(DUT電流)と、基準電流IREFとを比較する。この基準電流IREFは、外部から、例えば、半導体テスタ等により与えることができる。
この電流たすきがけ型のセンスアンプ回路は、PチャネルMOSトランジスタ対M1,M2,M3で構成される第1のカレントミラー回路と、PチャネルMOSトランジスタ対M6,M7,M8で構成される第2のカレントミラー回路と、NチャネルMOSトランジスタ対M4,M5で構成される第1の電流シンク回路と、NチャネルMOSトランジスタ対M9,M10で構成される第2の電流シンク回路と、を有して構成される。
この電流たすきがけ型センスアンプでは、第1のカレントミラー回路から流れる電流(M2から流れる電流)により第1の電流シンク回路が駆動され、第2のカレントミラー回路から流れる電流(M7から流れる電流)により第2の電流シンク回路が駆動される。そして、PチャネルMOSトランジスタM3のドレインと、NチャネルMOSトランジスタM10のドレインとが、また、PチャネルMOSトランジスタM8のドレインと、NチャネルMOSトランジスタM5のドレインとが、それぞれ、たすきがけ型に接続されて構成される。
図18に示す構成において、基準側として、半導体テスタ等より、基準電流(ここでは100nAとする)が電流アンプの一方に入力される。この電流I1rをカレントしてI2r及びI3cとする。
一方、DUT側は、DUTトランジスタが、ゲートに選択信号COL SEL(k)が入力される、カラム選択トランジスタTd及び、DUTのドレイン電圧を1.0Vに固定するために、ゲートにBIAS電圧「1.0V+Vth(Ta)」が入力されるバイアストランジスタTaを介して、電流センスアンプの他方に入力される。
ここで、DUTトランジスタのドレインは1.0Vにクランプされ、ゲート信号として入力されるWL(i)は適当な電圧になったときに、DUTに100nA流れ、このときのゲート電圧が100nA閾値Vthと定義する。
このDUTの電流はI1cとなり、I2c,I3rにカレントされる。電流アンプでは、このカレントトランジスタをたすきがけに接続してあるので、出力電圧は、I3cとI2cとの電流比で決まる。もし、DUTの電流が100nAより少なければ、I2cとI3rとの比により、出力VOUTは“0”となり、DUTの電流が100nAより多いと、出力VOUTは“1”となる。
アンプの特性としては、構成しているトランジスタのバラつきにより、必ずオフセットを有し、また、Taのトランジスタの閾値のばらつきにより、DUTのドレイン電圧が正確に1.0Vにならない場合があり、これも、センスアンプの特性のばらつきの要因になる。高精度なセンスアンプの要求に対しては、この特性ばらつきを調整する、要するに、オフセットをキャンセルする必要がある。
図19は、センスアンプ回路の動作を説明するための図である。図(A)に示すように、DUTの電流が半導体テスタの基準電流IREFより大きいと、右上の図のように、I(M3)>I(M10)となり、出力V_DUTは高い電圧になる。逆に、図(B)に示すように、DUTの電流が基準電流IREFより小さいと、右下の図のように、I(M3)<I(M10)となり、出力電圧V_DUTは低い電圧となる。
[閾値Vth判定モードの処理の流れの説明]
図20は、閾値Vth判定モードにおける処理の流れを示すフローチャートである。まず、4端子測定モードで、各センスアンプの基準電流IREF値の確定に使用する測定対象トランジスタ(DUT)の100nAVthを測定し、そのVG(ゲート電圧)を決める(ステップS1)。
このステップS1の処理について、図21を参照して説明する。
このステップS1では、センスアンプのオフセット差を校正するための基準となるトランジスタを決める。DUTの中から適当なトランジスタを基準トランジスタTRに設定して、その特性を合わせ込む。正確なドレイン電圧を調べるので、ドレインセンス機能が設けられている、例えば、基準トランジスタTRとして、図10に示す第16番目のセルアレイA16の中から選ぶ。
そして、信号MODE<0>=“0”として、Vth測定モードにして、VDCONT/DF端子からドレイン電圧(1.0V+α)を入力し、DUT(TR)のドレイン電圧が1.0Vになるように設定し、電流が100nA流れるゲート電圧GF(100nA)を記憶する。これを、Vth(100nA)と定義する。
次に、AMPモード/ドレインセンスモードで動作させる(ステップS2)。このステップS2におけるドレインセンスモードの処理を、図22を参照して説明する。
このステップS2のドレインセンスモードでは、バイアス電圧VDCONT(例えば、1.0V)を設定する。そして、信号MODE<0>=“1”として、AMPモードに設定し、上述の基準トランジスタTR(DUTから選んだトランジスタ)を選択して、ゲート電圧としてGF(100nA)を入力、ドレインセンスモードでDUT(TR)のドレインをモニタして、VDCONT端子からBIAS電圧(1.0V+Vth(Ta)+α)を入力し、DUT(TR)のドレイン電圧が1.0VとなるVDCONT電圧を、VDCONT(1.0V)とする。
続いて、基準電流IREFの値を確定する処理を行う(ステップS3)。このステップ3を、図23を参照して説明する。
このステップS3では、半導体テスタの基準電流IREFを決定する。そして、信号MODE<0>=“1”として、AMPモードに設定する。DUTのゲート電圧としてGF(100nA)を入力し、VDCONTの電圧をVDCONT(例えば、1.0V)として、DUT(TR)のドレイン電圧を1.0Vとして、電流を100nAに設定する。この時点で、センスアンプの(+)入力側には、DUT(TR)が接続されて、100nAの電流が流れている。
ここで、センスアンプの(−)入力側に半導体テスタから基準電流IREFを流す。このとき、センスアンプのオフセットがゼロであれば、基準電流IREF=100nAを流すと、センスアンプは丁度釣り合う。通常は、必ずオフセットがあるので、例えば、IREF=100nAでは,まだ出力が、“1”であり、例えば「IREF=102nA」で出力が“1”から“0”に変化したら、この電流IREFを基準電流IREF1(=102nA)と決める。
この意味は、センスアンプにオフセットがあるので、DUT(TR)に100nAの電流を流して、閾値Vth(100nA)を測定したい場合に、基準電流IREFとしては102nAの電流を流す必要があるということである。この方法により、複数のセンスアンプを用いる場合に、各センスアンプのオフセットをキャンセルすることが出来る。
一方、逆に、基準電流IREFの電流値を減少させていき、例えば、98nAで、センスアンプの出力が“0”から“1”に変化した場合は、この電流値を基準電流IREF2(=98nA)と定義する。このようにして、4個のセンスアンプそれぞれについて、IREF1とIREF2を決定する。
ステップ4で、閾値Vth判定モードで閾値Vth判定を行う。ここで、4個のセンスアンプそれぞれについて、ステップS2およびS3で設定された、バイアス電圧VDCONT(100nA)、基準電流IREF1およびIREF2の値を用いれば、4個のセンスアンプともに、オフセットがキャンセルされて、各オペアンプ間の分布のずれが解消される。
ステップS4の、閾値Vth判定モードでは、AMPモード/シリアルアドレスモードで動作させる。そして、「閾値Vth大を特定する場合」は、信号GF(Gate Force:DUTのゲート電圧)には「閾値Vth正規分布の中心値+α」の電圧を入力し、センスアンプ出力がLのDUTを、閾値Vthが大きいDUTとして判定する。また、「閾値Vth小を特定する場合」は、信号GF(Gate Force:DUTのゲート電圧)には「閾値Vth正規分布の中心値−α」の電圧を入力し、センスアンプ出力がLの電圧レベルであるDUTを、閾値Vthが小さいDUTとして判定する。
なお、図21、図22、および図23において、前述の、測定対象トランジスタDUTのドレインに所望のドレイン電圧を印加するためのドレイン電圧印加部は、外部端子VDCONT/DSから印加されるバイアス信号「1.0V+Vth(Ta)+α」をゲート信号とするトランジスタTaが主な構成に相当する。また、前述の、測定対象トランジスタのゲートに所望のゲート電圧を印加するためのゲート電圧印加部は、測定対象トランジスタDUTにゲート電圧「VG=Vth(100nA)」を供給する回路部(図示せず)が相当する。なお、前述の、測定対象トランジスタの出力信号をドレイン測定端子に出力するドレインセンス部は、後述する図13に示すカラムセレクタ133の部分が主に相当する。
[センスアンプの構成例の説明]
また、図24は、センスアンプ回路の具体的な構成例を示す図である。図24に示すセンスアンプ回路は、測定対象トランジスタ(DUT)に流れる電流と、基準電流IREFとを20倍として、比較する例である。
上段の回路51は、1段目のアンプであり、電流増幅をさせるため、4段のカレントミラーを直列に接続して構成しており、また、動作点を安定にするために、各カレントミラー回路において2段のカスケード接続を採用し、電流感度を向上させるため、たすきがけ接続を行っている。
また、破線丸印で囲んだトランジスタ各Q11及びQ12はリセット用トランジスタであり、通常動作時はオフしている。動作は、図18のセンスアンプと同様であり、基準電流IREFに対して、DUTトランジスタのゲート電圧GFを変えて、出力VOUT(V_DUT)が変化するところのGFをVth(100nA)とする。
下段のアンプ回路52は、定電流のインバータ増幅回路である。基準電流として、半導体テスタより定電流10μAを流し、インバータのPMOSにカレントする。アンプ回路52に対して、NMOSに1段目のセンスアンプの出力V_DUTを入力すれば、そのときの出力OUT_DUTが、センスアンプの出力となる。
[OUTPUT回路(出力信号のバッファ回路)の例]
本発明の実施形態における半導体評価回路(DMA−TEG)では、上述したように、高感度、高精度センスアンプを採用しているので、出力バッファノイズ対策を行う必要がある。この設定基準としては、例えば、中速の汎用メモリの出力バッファノイズ以下となるように電流変化率(di/dt)を設定する必要がある。
例えば、OUTPUT回路のブロック回路設計では、出力変化時の出力MOSトランジスタの電流変化率(di/dt)を、20mA/ns(汎用メモリと同等の値)以下を目標仕様として設計されている。このため、後述するように、本実施形態の半導体評価回路(DMA−TEG)においては、出力MOSトランジスタの電流変化率(di/dt)を12.5mA/nsとしており、目標値(20mA/ns)を達成している。
図25は、本発明の半導体評価回路(DMA−TEG)におけるOUTPUT回路の設計例を示す図である。図25に示すように、出力バッファ(トランジスタM11,M12)の前段を独立させてPMOS側とNMOS側に、それぞれ分け、PMOS側の前段インバータINV2は、立ち上がりを早く、立ち下がりを遅くして、NMOS側の前段インバータINV3は、立ち上がりを遅く、立ち下がりを早くして、出力バッファの貫通電流をなくし、さらに電流変化率(di/dt)を小さく設定する。
また、インバータINV1は、PチャネルMOSトランジスタと、NチャネルMOSトランジスタとで構成され、PチャネルMOSトランジスタのWL比は、「PW/PL=2/0.6[μm]」に設定される。また、NチャネルMOSトランジスタのWL比は、「NW/NL=1/0.6[μm]」に設定される。ここで、PWはチャネル幅であり、PLはチャネル長である。
インバータINV2は、PチャネルMOSトランジスタと、NチャネルMOSトランジスタとで構成され、PチャネルMOSトランジスタのWL比は、「PW/PL=8/0.6[μm]」に設定される。また、NチャネルMOSトランジスタのWL比は、「NW/NL=1/1[μm]」に設定される。
インバータINV3は、PチャネルMOSトランジスタと、NチャネルMOSトランジスタとで構成され、PチャネルMOSトランジスタのWL比は、「PW/PL=1/1[μm]」に設定される。また、NチャネルMOSトランジスタのWL比は、「NW/NL=4/0.6[μm]」に設定される。
また、出力バッファを構成するPチャネルMOSトランジスタM11のWL比は、「PW/PL=16/0.6[μm]」に設定される。また、NチャネルMOSトランジスタM12のWL比は、「NW/NL=8/0.6[μm]」に設定される。
上記設定により、インバータINV2と、インバータINV3の出力立ち下がりは、図25(B)の上側の図に示すように、インバータINV2の出力が波形g1のように立ち下がり、インバータINV3の出力が波形g2のように立ち下がる。すなわち、インバータINV3の出力g2が急速に立ち下がることにより、NチャネルMOSトランジスタM12は直ぐにOFFし、PチャネルMOSトランジスタM11は、徐々にONとなる。このため、図25(B)に下側の波形図に示すように、出力電流の変化率「di/dt=12.5mA/ns」に抑制される。
また、インバータINV2と、インバータINV3の出力立ち上がりは、図25(C)の上側の図に示すように、インバータINV2の出力は波形g1のように急速に立ち上がり、インバータINV3の出力は波形g2のように徐々に立ち上がる。すなわち、インバータINV3の出力g1が急激に立ち上がることにより、NチャネルMOSトランジスタM12は直ぐにONし、PチャネルMOSトランジスタM11は、徐々にOFFとなる。このため、図(C)の下側の波形図に示すように、出力電流の変化率「di/dt=12.5mA/ns」に抑制される。
このように、電流変化率di/dtの調整を可能とする構成として、出力のPチャネルMOSトランジスタM11と、NチャネルMOSトランジスタM12で入力信号を切り分け、それぞれを駆動すると共に、インバータINV1,INV2,INV3のP/N比をくずす回路構成としている。この対策により、出力MOSトランジスタサイズを「PW/PL=16/0.6[μm]、NW/NL=8/0.6[μm]」とした状態において、入力信号の波形がなまることでdi/dt=12.5[mA/ns]と、汎用メモリ製品のdi/dt=20[mA/ns]以下とすることができる。
なお、図25において、前述の第1のインバータはインバータINV1が、第2のインバータはインバータINV2が、第3のインバータはインバータINV3がそれぞれ相当する。
そして、半導体評価回路内の出力信号をバッファするバッファ回路は、PチャネルMOSトランジスタ(PMOS)M11のドレインと、NチャネルMOSトランジスタ(NMOS)M12のドレインとを直列に接続してなる一対のトランジスタと、入力信号を論理反転する第1のインバータINV1と、第1のインバータINV1の出力信号を入力とし、PMOS(M11)へゲート信号を出力する第2のインバータINV2と、第1のインバータINV1の出力信号を入力とし、NMOS(M12)へゲート信号を出力する第3のインバータINV3とから構成されている。ここで、第2のインバータINV2の出力信号は、ロウレベルからハイレベルに変化する際の立ち上がり時間よりも、ハイレベルからロウレベルに変化する立ち下がり時間が、トランジスタのW/Lの調整によって決定される所定時間、遅くなるように設定されている。また、第3のインバータINV3の出力信号は、ロウレベルからハイレベルに変化する際の立ち上がり時間よりも、ハイレベルからロウレベルに変化する立ち下がり時間が、トランジスタのW/Lの調整によって決定される所定時間、速くなるように設定される。
これにより、出力バッファにおける貫通電流をなくし、さらに電流変化率(di/dt)を小さく設定できる。
[DUT接続信号経路の負荷抵抗についての説明]
256M−DMAは、DUTのトランジスタが大量に配置され、超大規模なサイズとなり、チップ面積が大きくなる点も課題である。また、配線も微細化されており、測定部からDUTまでの配線における配線抵抗に起因するトランジスタ特性の場所依存性、いわゆる、システマチックな特性ばらつきが出てしまい、高精度な評価、分析ができなくなってしまう懸念がある。このため、本実施形態における半導体評価回路(DMA−TEG)では、配線抵抗、寄生抵抗等が重要な課題であるため、超大規模でありながら、特性に影響のないように考慮されている。
図26は、本発明の半導体評価回路(DMA−TEG)におけるDUT接続信号経路の各部における負荷抵抗の種類及び抵抗値を示すテーブルである。すなわち、ドレイン経路(DF)の寄生抵抗をまとめたテーブルにより、各トランジスタスイッチの抵抗(MOS抵抗)と、メタル配線抵抗(配線抵抗)とを分類して、影響度を分析するために示している。
この図26に示すように、ローカルドレインの配線抵抗が0.62kΩ、グローバルドレインの配線抵抗は0.92kΩ、に対して、トランジスタスイッチの抵抗は、NMOSDUT(NチャネルMOSトランジスタ)のDMA構成の場合が、2.11kΩである。一方、PMOSDUT(PチャネルMOSトランジスタ)を評価するDMAの場合が6.67kΩと大きい。本実施形態においては、グローバルビット線とローカルビット線のアーキテクチャを採用して、アレイを16分割することにより、メタル配線の影響はほとんどなくなり、カラムスイッチのMOS抵抗のみで決まるため、ドレイン入力端子DFからの距離依存性(近距離、遠距離等)がなくなり、均一な評価が可能となる。
また、端子DF(Drain Force)から、DUT間の総抵抗は、最遠端のPMOSDUTで、8.58kΩ、NMOSDUT(NチャネルMOSトランジスタ)で、4.02kΩとなる。このため、DF端子からDUTのドレイン電圧には、電流1μA時に8.58mVの電圧降下が生じる。また、最遠端のDUT及び測定部間と、最近端のDUT及び測定部間とにおける負荷抵抗の差は、1.62kΩとなる。このため、最遠端と最近端のDUTのドレイン電圧には、電流1μA時に1.62mVの電圧差が生じることが分かる。
また、図27は、DUTトランジスタのレイアウト配置を示す図である。図に示されるように、ドレイン線Drain1及びDrain2(メタル配線ML2:配線として2層目である2層メタル)が縦方向(図面上)に配置され、ソース線Source(メタル配線ML1:配線として1層目である1層メタル)が横方向(図面上、ドレイン線に対して垂直方向)に配置されている。
そして、ゲートポリシリコン(DUTトランジスタのゲートG1、G2、…、G7)と、それを接続するゲート信号配線それぞれがメタル配線ML3(配線として3層目である3層メタル)で配線されている。また、トランジスタはドレインとソースがゲートを介して上下交互に配置され、ドレインがメタル配線ML2(2層メタル)で接続され、ソースが、横方向に、メタル配線ML1(1層メタル)にて配線される。
また、図28は、DUTのソース線SFの配線抵抗設定について説明する、センスアンプSAと、各DUTのミニアレイ(4M−1〜4M−16)との配置を示す図である。このソース線SFについては、DUTの最悪配置場所においても、配線抵抗が1kΩ以内であれば、100nA流れるVth測定の場合、0.1mVの電圧降下であり、一方、1μA流れるVth測定の場合、1mVの電圧降下と誤差範囲に設定でき、測定値には影響を与えない。
例えば、図28に示すレイアウトにおいて、O点Aから最も離れたブロック(8M)の中央にあるO点BのDUTまでのソース抵抗が、SFの基幹配線が長いために一番大きい。この場合には、1つのセンスアンプSAに繋がる64M個のセルアレイ内のソース配線SFの抵抗値を、1kΩ以内に設定する必要がある。そして、DUTに1μAの電流を流す場合、ソース電位の浮きは、「1μA×1kΩ=1mV」、DUTに100nAの電流を流す場合は、「100nA×1kΩ=0.1mV」であり、1kΩ以内であれば、特性の測定に対しての影響は非常に少ない。
図29は、本実施形態における半導体評価回路(DMA−TEG)において、DUTのソース線、すなわち図28に示すSFメッシュ配線の配線抵抗設定例を示す概念図である。図に示す例では、図27のようにメタル配線ML1からなる、DUTに接続する通常のソース線が横方向に配置され、さらに、ソース配線抵抗を低減するために、縦方向に、メタル配線ML2により、同じくメタル配線ML2により構成されているドレイン線の64本置きに、ソース線(SF)を配置して、メタル配線ML1及びメタル配線ML2の交差部にコンタクトを形成し、メタル配線ML1及びメタル配線ML2を接続することにより、メッシュ型にソース配線を構成させる。このように、ソース配線をメッシュ方式にすることで、ソース配線が並列に配線されることで抵抗値を低減させることができ、64MのDUTのブロックでは、抵抗値は600Ω程度と低下させることができる。
なお、図30は、図29に示すメッシュ型の配線を行ったソース配線抵抗の等価回路を示す図である。この図30において、抵抗R1は、メタル配線ML1(64DUT毎に配線されているメタル配線)の抵抗である。抵抗R2は、メタル配線ML2(2DUTにつき、1本配線されているメタル配線)の抵抗である。抵抗R3は、デコード信号配線領域に直行するメタル配線ML2であり、抵抗R4は、メタル配線ML1−M2のビア抵抗、抵抗R5は、拡散領域−メタル配線ML1のコンタクト抵抗である。
これにより、最遠にあるDUTのソース抵抗は0.61kΩとなり、256M個レベルの超大規模DMAでありながら、ソース抵抗を無視できる、高精度測定可能なDMAが構成出来る。
[位置識別マークについての説明]
ところで、従来から、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体評価回路においては、製造検査時またはフィールド(市場)において不良扱いとなった製品について、電気的にメモリセルのアドレスを特定した後に、この不良となったメモリセルの場所を光学顕微鏡などで観察して、物理的な解析が行なわれている。
このために、電気的な解析により得られた不良アドレス情報から物理的なメモリセルの不良アドレス位置を特定するために、半導体基板上にメモリセルの位置を識別するためのマークを付した半導体評価回路が提供されている。
図31は、256Mビットのセルアレイを有する半導体評価回路(半導体集積回路)のチップ構成を示す図である。図31(A)は、256Mビットセルアレイを有する半導体評価回路の配線層パターンを示す図である。そして、図31(B)に示すように、半導体評価回路の256Mビットセルアレイ211は、2つの128Mビット単位のセルブロック(128Mビットセルブロック)212に分割され、さらに各128Mビットセルブロック212は、2つの64Mビット単位のセルブロック(64Mビットセルブロック)221に分割されている。
またさらに、各64Mビットセルブロック221は、4Mビット単位のセルブロック(4Mビットセルブロック)231に分割されている。そして、この4Mビットブロックは、さらに64kビット単位のセルアレイ(64kビットセルアレイ)241に分割されている。そして、この64kビットセルアレイ241ごとに位置を示す目印(位置識別マーク)が付されている。
図32は、位置識別マークの入力方法について説明するための図である。図32に示す4Mビットセルブロック231において、格子状の線で囲まれる1つの升目で示す部分が、64kビットセルアレイ241に相当する。この64kビットセルアレイ241の大きさは「69.1μ×89.64μ」程度である。そして、格子状の線の交点の○印で示す部分に、位置識別マークが64kセルアレイ241ごとに挿入されている。
この位置識別マークは、図の下側に示すように、メタル配線層で形成されるグローバルドレイン配線GDLの間に、記号「nn,mm,XYY」で付されている。
記号nnは、“X−ROWカウント(ロウ方向のカウント)”として、64kビットセルアレイ241が、4Mビットセルブロック231において下段から何番目に位置するかを示すカウント数(nn)である。このカウント数(nn)は、「01〜03」で示す数値である。
また、記号mmは、“X−ROWカウント(ロウ方向のカウント)”として、4Mビットセルブロック231が、64Mビットセルブロック221(図31を参照)において下段(最初の行側)から何番目に位置するかを示すカウント数(mm)である。このカウント数(mm)は、「01〜16」で示す数値である。
また、記号Xは、“columnカウント(カラム方向のカウント)”として、64Mビットセルブロック221が、256Mビットセルアレイ211において左(最初の列側)から何番目に位置するかを示すカウント数(X)である。このカウント数(X)は、「0〜3」で示す数値である。
また、記号YYは、“columnカウント(カラム方向のカウント)”として、64kビットセルアレイ241が、4Mビットセルブロック231において左から何番目に位置するかを示すカウント数(YY)である。このカウント数(YY)は、「01〜15」で示す数値である。
また、図33は、位置識別マークの具体例を示す図である。図33(B)は、図33(A)に示す256Mビットセルアレイ211において、4Mセルブロック231aの○印で囲む部分の配線パターン図を示している。
図33(B)に示すように、4つの64kビットセルアレイ(64kセルアレイ)241a,241b,241c,241dが接する部分に、64kビットセルアレイ241cに対応する位置識別マークが配置されている。この位置識別マークにおいて、数値「03」(90度回転していることに注意)は、図32で説明したカウント数(nn)に相当し、数値「07」(90度回転していることに注意)は、図32で説明したカウント数(mm)に相当し、数値「110」は、図32で説明したカウント数(XYY)に相当する。
すなわち、位置識別マーク「03:07:110」において、数値「03」は、64kビットセルアレイ241cが、4Mビットセルブロック231a内において、下段から3番目に位置していることを示している。また、数値「07」は、64kビットセルアレイ241cを含む4Mビットセルブロック231aが、64Mビットセルブロック221aにおいて、下段から7個目に位置する4Mビットセルブロックであることを示している。上述の数値「03:07」から、64kビットセルアレイ241cは、64Mビットセルブロック221aにおいて、下段から27個目(4×6+3)の64kビットセルアレイであることが分かり、対応するXアドレスは、6657〜6912(この例では、Xアドレスは下側から数える)となる。
また、「110」の中の「1**」は、64Mビットセルブロック221aが、256Mビットセルアレイ211において、左から「01番目(2個目)」のブロックであり、「*10」は、64kビットセルアレイ241cが、4Mビットセルブロック231a内の左から「10番目(10個目)」のブロックであることを示している。これにより、64kビットセルアレイ241cは、左から26個目(16×1+10)であることが分かり、対応するYアドレスは、6401〜6656(Yアドレスは左側から数える)となる。
上述のように、256Mビットセルアレイ211においては、64kビットセルアレイ241ごとに位置識別マークが付されている。この位置識別マークは、図34のメモリセルの構造図(縦断面図)に示すように、メタル配線層251を用いて形成され、光学顕微鏡を使用して表面から目視で確認できるように形成されている。なお、図34において、拡散層271は、MOSトランジスタのドレインまたはソースを形成し、拡散層281は、シリコン基板250に一定の電位を与えるために使用され、この拡散層281は、基板電位供給用パターンとして、半導体基板上に格子状に配置されている。
ところで、前述のように、電気的に不良メモリセルのアドレスを特定した後に、この不良となったメモリセルの場所を光学顕微鏡などで観察して、物理的な解析、および電気的な解析が行なわれる。この場合に、上述した位置識別マークを目印にし、不良メモリセルの基板上での位置を確認した後に、光学顕微鏡などで観察を行う。そして、必要な場合は、図34に示すメモリセルにおいて、メタル配線層251と絶縁層261とをジグや薬品などを使用して剥離した後に、半導体基板上に形成された個々のトランジスタの電気的な解析、および拡散層271の観察を行うことになる。
しかしながら、上述のようにメモリセルアレイを構成する配線以外のメタル配線を用いて、アラビア数字、ローマ数字および記号などを配設するためには、この配線以外のメタル配線の電気的特性を考慮して、半導体基板上に形成するメモリセルなどの間隔を広くあけておく必要があり、半導体回路の集積率の向上を妨げるという問題があった。そこで、かかる実情を鑑み、本発明の半導体評価回路(DMA−TEG)の実施形態では、半導体基板上におけるメモリセル等の物理的な位置を示すマークを、半導体回路の集積率の向上を妨げずに表すことのできる位置識別マークを使用している。
図35は、本発明の半導体評価回路(DMA−TEG)の実施形態における位置識別マークの例を示す図である。
図35(A)において、セルブロック231は4Mビット単位のセルブロック(4Mビットセルブロック)を示しており、格子状の線(基板電位供給用パターン291)で囲まれる1つの升目で示す部分が、64kビット単位のセルアレイ(64kビットセルアレイ)241に相当する。この64kビットセルアレイ241の大きさは「69.1μ×89.64μ」程度である。
そして、格子状の線(基板電位供給用パターン291)の交点の○印で示す部分に、後述する図35(B)に示す位置識別マークが64kビットセルアレイ241ごとに配置されている。ただし、図35(A)において、破線の楕円a1で囲まれた○印で示す部分には、Xカウント(ロウ方向の位置情報)のみを示す位置識別マークが配置されている。
また、本実施形態の位置識別マークは、図34に示すメモリセルの構造図(断面図)において、シリコン基板250に一定の電位を与えるために使用される拡散層281(基板電位供給用パターン291を形成する拡散層)の形状を変更させることにより形成されるものである。位置識別マークが設けられる拡散層281は、基板電位供給用パターン291として、基板上に格子状に配置される給電線パターンであり、図示しないコンタクトにより、同じく図示しない電位供給用のメタル配線層に接続されて、外部より電圧が印加される。
このため、本実施形態における位置識別マークは、半導体回路を形成した後、半導体基板の表面上からは目視することができず、メタル配線層251や絶縁層261等を剥離した場合に目視できるものである。このため、図33で説明したメタル配線層に形成される位置識別マークと併用することにより、本実施形態における位置識別マークを、より効果的に使用することができる。
図35(B)は、本実施形態における位置識別マークの例を示している。本実施形態の位置識別マークは、図34に示す拡散層281で形成される配線の基板電位供給用パターン291の長手方向に垂直な方向の領域の長さ(幅W)を変えて、配線の側面部(辺側)の一部に凹凸形状を設けることにより、形成されている。
そして、基板電位供給用パターン291の一方の側(図の上側)に、カラム(column)方向の個数(図の左側から何個目の64kビットセルアレイであるかを示すYアドレスカウント)、もう一方の側(図の下側)に、ロウ(row)方向の個数(図の下側から何個目の64kビットセルアレイであるかを示すXアドレスカウント)を示す位置識別マークが形成される。この位置識別マークは、1〜64の間の個数を示すように形成されている。
図35(B)に示す例では、1,5,10の単位で、幅W・長さLを変えた凸状のパターンを配置する。上段側の凸状パターンa,b,cにおいて、凸状パターンaは、長さL1が0.3μmであり、幅W1が0.1μm程度であり、数値の10を示すパターンである。凸状パターンbは、長さL2が0.2μmであり、幅W2が0.05μm程度であり、数値の5を示すパターンである。また、凸状パターンcは、長さL3が0.12μmであり、幅W3が0.1μm程度であり、数値の1を示すパターンある。
下段側の凸状パターンa´,b´,c´についても同様であり、凸状パターンa´は、長さL1が0.3μmであり、幅W1が0.1μm程度であり、数値の10を示すパターンである。凸状パターンb´は、長さL2が0.2μmであり、幅W2が0.05μm程度であり、数値の5を示すパターンである。また、凸状パターンc´は、長さL3が0.12μmであり、幅W3が0.1μm程度であり、数値の1を示すパターンである。
すなわち、基板電位供給用パターン291の配線において、当該配線の長手方向に垂直な方向の幅Wを他の配線部分より太くして予め定められた凸状パターンを形成する。この凸状パターンには、幅W又は長さL、あるいは両方が異なる複数の凸状パターンが用いられ、複数の凸状パターンそれぞれに数値を割り当て、当該複数の凸状パターンを組み合わせてアドレスを表す。これにより、半導体基板上に形成された64kビットセルアレイ141のアドレスを凸状パターンにより示すことができると共に、当該凸状パターンが配置された位置を表すことができる。
このように、基板電位供給用パターン291の側面部(図上で上下)に、Y方向(column方向)およびX方向(X−Row方向)位置識別マークを形成することにより、解析箇所を一意に識別することができる。また、本実施形態の位置識別マークは、半導体基板回路において必ず形成される基板電位供給用パターンに設けられるので、上述のように加工を施しても集積度に影響しない。さらに、基板電位供給用パターン291は、形状変更しても基板上に形成する半導体回路の電気的特性にはほとんど影響を及ぼさないという利点がある。
また、図36は、本実施形態における位置識別マークの具体例を示す図である。図36(B)は、図36(A)に示すセルアレイの配置において、4Mビットセルブロック231a中の○印で囲む部分の配線パターン図と、位置識別マークとを示している。
図36(B)に示すように、4つの64kビットセルアレイ241a,241b,241c,241dが接する部分の基板電位供給用パターン291に、64kセルアレイ241cに対応する位置識別マーク(凸部b1〜b4,c1〜c5)が付されている。
この位置識別マークにおいて、Yアドレスカウントが、凸状パターンb1(数値10)と、凸状パターンb2(数値10)と、凸状パターンb3(数値5)と、凸状パターンb4(数値1)で形成され、これら各凸状パターンb1〜b4の表す数値を合計すると、Yアドレスカウントは「10+10+5+1」の合計26となる。
また、Xアドレスカウントが、凸状パターンc1(数値10)と、凸状パターンc2(数値10)と、凸状パターンc3(数値5)と、凸状パターンc4(数値1)と、凸状パターンc4(数値1)とで形成され、これら各凸状パターンc1〜c5の表す数値を合計すると、Xアドレスカウントは「10+10+5+1+1」の合計27となる。
このため、64kビットセルアレイ241cは、64Mビットセルブロック221aにおいて、下側(この例では、最初の行側に相当、X方向は下側から数える)から27個目の64kビットセルアレイであることが分かり、対応するXアドレスは、6657〜6912となる。また、64kビットセルアレイ241cは、左側(この例では、最初の列側に相当、Y方向は左側から数える)から26個目であることが分かり、対応するYアドレスは、6401〜6656となる。
なお、図36(B)に示す位置識別マークにおいて、例えば、凸部b2がないパターン場合は、凸部b3,b4が左に詰めて配置されることになる。
以上、説明したように、本実施形態における位置識別マークは、基板電位供給用パターン291を利用して形成されるものである。例えば、高密度レイアウトされているメモリ部にマークパターンを追加することは困難であるが、本実施形態では、基板電位供給用パターン291の形状に加工を施し位置識別マークを設けることができる。
また、基板電位供給用パターン11の側面部(図上で上辺と下辺部)に予め定めた凸状パターンを設けることにより、個々のアドレスが読み取れるような凸状パターンを作成し、半導体回路のレイアウトへの反映を容易に行うことができる。
また、凸状パターンを組み合わせて形成した位置識別マークのサイズは、光学顕微鏡等の解析装置画面で確認できる大きさに抑えることにより、観測対象を移動させずとも位置識別マークの全体を目視でき、容易に位置を特定することができる。
また、電気的に不良メモリセルのアドレスを特定した後、当該不良メモリセルの場所を光学顕微鏡などにより目視して物理的な解析および電気的な解析を行う場合に、半導体基板上に積層されたメタル配線層、絶縁層などを剥離させても、拡散層に形成された位置識別マークは残るので容易に不良箇所の特定を行うことができる。
なお、本実施例では、凸部の一つ一つをそれぞれ数値に対応させて、それを合計することで位置番号を表す方式にしたが、各凸マークをそれぞれ桁を表すようにして、配置位置により、1桁目の数値、10桁目の数値、100桁目の数値、等、のようにすれば、大きい数を表すことが出来る。また、各凸部のマークを2進値で表しても良い。
また、レイアウトパターンを加工してアラビア数字、ローマ数字、および記号などを形成して数値を表すことに比べ、本実施形態の位置識別マークに要する領域は小さいので高密度レイアウトされているメモリ部にも容易に適用することができる。また、異なる凸状パターンの形状それぞれに予め数値を割り当てることにより、数値情報を簡易な方法で表すことができる。また、既存の配線を変更して位置識別マークを構成することにより、位置識別マークを設けるためのみに配線を配置する場合に比べ、半導体基板上に形成する回路が有する静電容量・寄生容量に与える影響が少なく、電気的特性に与える影響を抑制することができる。
なお、上述した本発明の実施の形態では、位置識別マークを、半導体基板の拡散層で形成される基板電位供給用パターン291に設ける例について説明したが、これに限定されない。例えば、メタル配線層に、本実施形態の位置識別マークを形成することができる。これにより、メタル配線層の剥離前において、メモリセルの物理的な位置を確認することができ、また、メタル配線層の剥離後も、メモリセルの物理的な位置を確認することができる。
また、本実施形態の位置識別マークは、メモリセルの位置だけでなく、例えば、アドレスデコーダ、センスアンプなどが複数ある場合、アドレスデコーダ、センスアンプなどの識別情報として使用することもできる。この場合、アドレスデコーダやセンスアンプの周辺に配置された配線パターン(メタル配線または拡散層による配線パターン)を利用して、当該アドレスデコーダやセンスアンプを識別するための位置識別マークを配置することができる。
また、本実施形態の位置識別マーク(凹凸形状の位置識別マーク)を、配線パターンに沿って形成するだけでなく、独立して配置することもできる。例えば、アドレスデコーダや、センスアンプなどの隙間のスペースに独立して配置するようにしてもよい。また、位置識別マークの形状としては、凹凸形状の他に、円形、三角形等の他の形状のものを使用することもできる。すなわち、目視で位置識別マークを容易に確認できる形状のものであればよい。
また、解析に使用する光学顕微鏡が、本実施形態の位置識別マークを自動で読み取る機能を備える場合には、この自動読み取り機能に適合する形状の位置識別マークとすることができる。
また、本実施形態にて示した位置識別マークを、プロセス開発において用いるテスト回路をマトリックス状に配置して構成されたDMA(Device Matrix Array)−TEG(Test Element Group)に用いて、複数のテスト回路それぞれの位置を識別するようにしてもよい。特に、大規模なDMA−TEGに本実施形態にて示した位置識別マークを用いることにより、メタル配線層、絶縁層を剥離した場合においても、観測および計測対象となる回路の位置が容易に特定できるようになり、測定の時間を短縮することができる。
[本発明の半導体試験装置についての説明]
次に、本発明の半導体試験装置の構成について説明する。
図37は、本発明の半導体試験装置の構成例を示す図であり、例えば、256Mビットの半導体評価回路(DMA−TEG)を評価する半導体試験装置の備える処理部を示す図である。図に示す半導体試験装置320は、本発明の半導体評価回路401に対して動作モードを設定し、半導体評価回路401との間で信号のやり取りを行い、半導体評価回路401を評価(試験)するための装置である。なお、半導体評価回路401では、センスアンプとして、センスアンプSA_A,SA_Bの2つのみを示しているが、実際には4個のセンスアンプが搭載されている。
図37に示す本発明の半導体試験装置320において、測定モード切替部321は、ドレインセンスモードと、閾値Vth判定モード(AMPモード)と、閾値Vth測定モード(トランジスタ特性測定モード)との切替えを行う。この動作モードの信号は、半導体評価回路401に対して出力され、半導体評価回路401は、この動作モード信号に従い作動する。
ドレインセンス部322は、ドレインセンスモードにおいて、測定対象トランジスタTr(DUT)に100nAを流した状態において、DUT(TR)のドレイン電圧をモニタしながら、DUT(TR)のドレイン電圧が1.0VとなるようにVDCONT電圧を調整し、このときの電圧VDCONT(1.0V)を測定する処理を行う。
オフセット差調整部323は、オフセット差調整モードにおいて、複数のセンスアンプSA_A,SA_Bのオフセット差をキャンセルするために、IN端子(第1の入力端子)の入力電流条件が同一の状態(例えば、100nAの電流)において、IREF端子(第2の入力端子)の入力電流(基準電流IREF)の条件を測定する処理を行う。
不良トランジスタ識別部324は、閾値Vth判定モードにおいて、例えば、5σ以内の分布から外れた閾値Vthを有するトランジスタを、センスアンプSA_A,SA_Bから出力される“1”/“0”の判定信号により識別する。この不良と識別された測定対象トランジスタのアドレスを、ビットマップ記憶メモリ324Aを用いて記憶しておき、Vth測定モード(トランジスタ特性測定モード)で、このトランジスタ特性を詳細に測定するようにする。
トランジスタ特性測定部325は、高速センスモード(Vth判定モード)により閾値Vthが5σ以内の分布から外れていると判定された不良トランジスタ(ビットマップ記憶メモリ324Aにアドレが記憶されたトランジスタ)について、これらの不良トランジスタについて、閾値Vthや、Vg−Id特性等を測定するための処理部である。
ランダムアクセス/シリアルアクセス切替部326は、半導体評価回路401内のセルアレイ411,412中のトランジスタのアドレス選択を、カラムデコーダ(CDEC)402およびロウデコーダ(RDEC)403により、ランダムまたはシリアルに行う。このランダムアクセス/シリアルアクセス切替部326では、閾値Vth判定モードの場合にシリアルモードを選択する。このシリアルモードを選択する場合は、シリアルモードを選択するSELCONT信号(図6の端子表を参照)を半導体評価回路401に入力することにより、半導体評価回路401内の内部カウンタ421を作動させ、連続したアドレスの更新によりトランジスタを選択する。また、Vth測定モード(トランジスタ特性測定モード)では、不良トランジスタ(閾値Vthが5σを超えるトランジスタ)のアドレスをランダムモードにより選択する。
基準信号出力部327は、半導体評価回路401に対して外部から基準電流IREFを入力する。閾値Vth判定モードおいて、センスアンプSA_A,SA_Bは、この基準電圧Vrefにより駆動される基準トランジスタの出力電圧と、測定対象トランジスタの出力電圧とを比較する。
なお、図37に示す半導体試験装置320は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。
すなわち、半導体試験装置320における、各処理は、CPU等の中央演算処理装置がROMやRAM等の主記憶装置に上記プログラムを読み出して、情報の加工、演算処理を実行することにより、実現されるものである。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、半導体試験装置320には、周辺機器として入力装置、表示装置等(いずれも表示せず)が接続されているものとする。ここで、入力装置としては、キーボード、マウス等の入力デバイスのことをいう。表示装置とは、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等のことをいう。
また、市販の半導体テスタにおいて、本発明の半導体試験装置320の機能を実現できるものがある場合は、この市販の半導体テスタを使用するようにしてもよい。
なお、本実施例では、高精度な測定を行うために、センスアンプの基準電流IREF、バイアス電圧VDCONT、2段目のセンスアンプ52の定電流等を外部のテスタから供給する方式としたが、テスタの機能を簡略化したい場合(安価なテスタを使用する場合)には、これらの基準回路をチップに内蔵する方式にしても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の半導体評価回路、および半導体試験装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
11・・・メインロウデコーダ、12・・・サブロウデコーダ、21・・・メインカラムデコーダ、22・・・サブカラムデコーダ、31・・・セルアレイ、101,102・・・プリカラムデコーダ&カラムデコーダ、111・・・サブカラムデコーダ、121・・・プリロウデコーダ、122・・・メインロウデコーダ&サブロウデコーダ、131・・・カラムセレクタ、132・・・ローカルカラムセレクタ、211・・・256Mビットセルアレイ、212・・・128Mビットセルブロック、221・・・64Mビットセルブロック、231・・・4Mビットセルブロック、241,241a,241b,241c,241d・・・64kビットセルアレイ、250・・・半導体基板(シリコン基板)、251・・・メタル配線層、261・・・絶縁層、271・・・拡散層、281・・・拡散層(基板電位供給用パターン)、291・・・基板電位供給用パターン、320・・・半導体試験装置、321・・・測定モード切替部、322・・・ドレインセンス部、323・・・オフセット差調整部、324・・・不良トランジスタ識別部、324A・・・ビットマップ記憶メモリ、325・・・トランジスタ特性測定部、326・・・ランダムアクセス/シリアルアクセス切替部、327・・・基準信号出力部、401・・・半導体評価回路、411,412・・・セルアレイ、421・・・内部カウンタ、A1〜-A32・・・セルアレイ、DUT・・・測定対象トランジスタ、ML1,ML2,ML3・・・メタル配線層

Claims (13)

  1. 測定対象となるMOSトランジスタをマトリックス状に配列してなるセルアレイと、前記セルアレイの中から測定対象となるトランジスタを選択するためのカラムデコーダおよびロウデコーダと、前記測定対象トランジスタの出力信号と所定の基準信号とを比較するセンスアンプと、を有し、前記カラムデコーダおよびロウデコーダから出力される信号により前記セルアレイ中の測定対象トランジスタが選択されて特性が評価される半導体評価回路であって、
    外部端子から、動作モードを設定するモード選択信号と、測定対象トランジスタを選択するアドレス信号と、を含む所定の信号を入力し、
    前記モード選択信号に応じて、
    前記ロウデコーダおよびカラムデコーダにより選択された測定対象トランジスタのゲートおよびドレインに所定の電圧を印加し、前記センスアンプにより、前記測定対象トランジスタの出力信号と前記基準信号とを比較し、該比較結果を前記外部端子に出力する閾値Vth判定モードと、
    前記ロウデコーダおよびカラムデコーダにより選択された測定対象トランジスタのゲートおよびドレインに所望の電圧を印加し、当該測定対象トランジスタの出力信号を前記外部端子に出力する閾値Vth測定モードと、
    が作動するように構成され、
    前記半導体評価回路は外部端子として、
    前記半導体評価回路の動作モードを設定するモード選択信号が入力されるモード選択信号端子と、
    前記セルアレイ中の測定対象トランジスタを選択するためのアドレス信号が入力されるアドレス信号入力端子と、
    前記測定対象トランジスタのゲート電圧を制御するゲート電圧制御信号が入力されるゲート電圧制御端子と、
    前記測定対象トランジスタのドレイン電圧を制御するドレイン電圧制御信号が入力されるドレイン電圧制御端子と、
    前記センスアンプの出力信号を出力するセンスアンプ出力端子と、
    前記測定対象トランジスタの出力信号を出力するドレイン測定端子と、
    を備え、
    また、内部回路として、
    前記アドレス信号入力端子から入力されるアドレス信号を基に、前記測定対象トランジスタを選択するロウデコーダおよびカラムデコーダと、
    前記ゲート電圧制御信号を基に前記測定対象トランジスタのゲートに所望のゲート電圧を印加するためのゲート電圧印加部と、
    前記ドレイン電圧制御信号を基に前記測定対象トランジスタのドレインに所望のドレイン電圧を印加するためのドレイン電圧印加部と、
    前記ロウデコーダおよびカラムデコーダにより選択された測定対象トランジスタの出力信号を前記ドレイン測定端子に出力するドレインセンス部と、
    を備え、
    前記モード選択信号により前記閾値Vth判定モードが選択された場合に、
    前記アドレス信号を基に前記カラムデコーダおよびロウデコーダにより、測定対象トランジスタを順次に選択し、
    前記ゲート電圧印加部により、測定対象トランジスタのゲートに所定のゲート電圧を印加し、
    前記ドレイン電圧印加部により、測定対象トランジスタのドレインに所定のドレイン電圧を印加し、
    前記センスアンプにより、前記測定対象トランジスタの出力信号と前記基準信号とを比較し、該比較結果を前記センスアンプ出力端子に出力する、
    ように作動し、
    前記モード選択信号により閾値Vth測定モードが選択された場合に、
    前記アドレス信号を基に前記カラムデコーダおよびロウデコーダにより、測定対象トランジスタを選択し、
    前記ゲート電圧印加部により、測定対象トランジスタのゲートに所望のゲート電圧を印加し、
    前記ドレイン電圧印加部により、測定対象トランジスタのドレインに所望のドレイン電圧を印加し、
    前記ドレインセンス部より、前記測定対象トランジスタの出力信号を前記ドレイン測定端子に出力する、
    ように作動する、
    ことを特徴とする半導体評価回路。
  2. 前記半導体評価回路は、外部の半導体試験装置と前記外部端子を通して信号を入出力するように構成され、
    前記半導体試験装置では、
    前記閾値Vth判定モードにおいて、前記半導体評価回路内のセンスアンプの出力信号を基に不良トランジスタを選別する不良トランジスタ識別部と、
    前記閾値Vth測定モードにおいて、前記半導体評価回路内のゲート電圧印加部およびドレイン電圧印加部を制御し、前記測定対象トランジスタのゲートおよびドレインに所望の電圧を印加し、前記ドレインセンス部を介して当該測定対象トランジスタの出力信号を検出することにより、トランジスタ特性の測定を行うトランジスタ特性測定部と、
    を備えることを特徴とする請求項に記載の半導体評価回路。
  3. 前記アドレス信号入力端子から入力されるアドレス信号が、
    前記カラムデコーダが取り込むアドレスと、前記ロウデコーダが取り込むアドレスの2回に分けて与えられるアドレスマルチプレックス機能を備える、
    ことを特徴とする請求項に記載の半導体評価回路。
  4. 前記半導体評価回路は内部カウンタを備え、
    前記閾値Vth判定モードにおいては、前記内部カウンタを作動させ、半導体評価回路内でシリアルなアドレス信号を発生させて測定対象トランジスタを順次に選択し、
    前記閾値Vth測定モードにおいては、前記アドレス信号入力端子から入力される任意のランダムなアドレス信号により測定対象トランジスタを選択する、
    ことを特徴とする請求項に記載の半導体評価回路。
  5. 前記センスアンプの動作は内部クロック信号に同期して行われ、
    前記クロック信号の第1の論理レベルの際に、前記測定対象トランジスタの出力信号と前記基準信号とを比較するセンス動作が行われ、
    前記クロック信号の第2の論理レベルの際に、前記センスアンプの比較結果の出力動作が行われる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の半導体評価回路。
  6. 前記半導体評価回路は、複数のセンスアンプを有し、前記セルアレイが前記複数のセンスアンプのそれぞれに対応して複数の系統のトランジスタ群に分割されると共に、
    前記センスアンプの第1の入力端子には、前記セルアレイ中の選択された測定対象トランジスタの出力信号が入力され、
    前記センスアンプの第2の入力端子には、前記測定対象トランジスタの出力信号と比較するための基準信号が入力される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の半導体評価回路。
  7. 前記各センスアンプのそれぞれの第1の入力端子に、同一条件の入力信号を与えた状態において、前記センスアンプのそれぞれの第2の入力端子に可変の信号を入力し、前記センスアンプの出力の変化を検出することにより、前記各センスアンプ間のオフセット差をキャンセルする基準信号を設定する、
    ことを特徴とする請求項に記載の半導体評価回路。
  8. 前記ドレインセンス部により前記測定対象トランジスタのドレイン電圧をモニタすると共に、前記ドレイン電圧印加部によりドレイン電圧を所望の電圧に設定するドレインセンスモードが行われる、
    ことを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載の半導体評価回路。
  9. 前記半導体評価回路は、第一のブロックと第二のブロック群により構成される評価セルアレイを有して構成され、
    前記セルアレイは、1つないしn個のセンスアンプに対応してカラム方向にn系統のn個の前記第一のブロックに分割され、さらに、複数の前記第一のブロックのドレイン線と複数のゲート線により構成される前記第二のブロック群に分割されて配置されると共に、
    前記セルアレイ中の測定対象トランジスタを選択するためのデコーダが、メインデコーダとサブデコーダとによる階層構造で構成され、
    前記サブデコーダから前記第二のブロック群のセルアレイへのビット線は、4096本のローカルビット線により配線され、
    前記メインデコーダから各サブデコーダへのビット線はグローバルビット線により配線される、
    ことを特徴とする請求項に記載の半導体評価回路。
  10. 前記半導体評価回路はその構成部分のレイアウトとして、
    前記半導体評価回路が形成される半導体基板表面上の第1の方向を上下方向で表し、前記第1の方向と直交する第2の方向を左右方向で表した場合に、
    前記セルアレイ中にマトリックス状に配置される測定対象トランジスタは、各行が左右方向に、各列が上下方向になるようにマトリックス状に配列されると共に、各測定対象トランジスタは、ドレインと、ゲート領域と、ソースとが上下方向になるように配置され、
    前記半導体基板表面から所定の距離を隔て左右方向に配置されると共に、前記上下方向に配列される各測定対象トランジスタのソースに共通接続される第1のメタル配線と、
    前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて上下方向に配置されると共に、前記上下方向に配列される各測定対象トランジスタのドレインに共通接続される第2のメタル配線と、
    前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、前記左右方向に配列される各測定対象トランジスタのゲートに共通接続される第3のメタル配線と、
    を備えることを特徴とする請求項に記載の半導体評価回路。
  11. 前記グローバルビット線及び前記ローカルビット線の配線の抵抗値は、前記メインデコーダないし前記サブデコーダのスイッチ抵抗値よりも小さく設定される、
    ことを特徴とする請求項に記載の半導体評価回路。
  12. 前記半導体評価回路への入力信号および出力信号の信号端子となる外部端子(パッド)が、半導体基板の周辺部に一列に配置される、
    ことを特徴とする請求項に記載の半導体評価回路。
  13. 前記半導体評価回路内の出力信号をバッファするバッファ回路は、
    PチャネルMOSトランジスタ(PMOS)のドレインと、NチャネルMOSトランジスタ(NMOS)のドレインとを接続してなる一対のトランジスタと、
    入力信号を論理反転する第1のインバータと、
    前記第1のインバータの出力信号を入力とし、前記PMOSへゲート信号を出力する第2のインバータと、
    前記第1のインバータの出力信号を入力とし、前記NMOSへゲート信号を出力する第3のインバータと、
    で構成され、
    前記第2のインバータの出力信号は、ロウレベルからハイレベルに変化する際の立ち上がり時間よりも、ハイレベルからロウレベルに変化する立ち下がり時間が、所定時間、遅くなるように設定され、
    前記第3のインバータの出力信号は、ロウレベルからハイレベルに変化する際の立ち上がり時間よりも、ハイレベルからロウレベルに変化する立ち下がり時間が、所定時間、速くなるように設定される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体評価回路。
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