JP5453980B2 - 半導体集積回路評価方法、半導体集積回路、および半導体集積回路評価装置 - Google Patents

半導体集積回路評価方法、半導体集積回路、および半導体集積回路評価装置 Download PDF

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Description

本発明は、大規模な半導体集積回路(DMA−TEG等)における不良トランジスタの検出と特性の測定を高速で行うことができると共に、半導体集積回路において、その面積を縮小できる、半導体集積回路評価方法、半導体集積回路、および半導体集積回路評価装置に関する。
半導体の微細プロセスを開発する場合においては、微細素子(トランジスタ、抵抗素子等)の特性を評価解析を行うために、種々の寸法の素子を評価するためのTEG(Test Element Group)を作成して大量生産に耐えうる素子を開発してきた。これまでのプロセス開発では、個々のトランジスタの特性の評価解析を行い、最適なプロセスとトランジスタを設定できたが、微細化が進むにつれて、複数のトランジスタのばらつきが無視できなくなってきた。また、素子の近辺の状態によってストレスが変わり、トランジスタの特性が変化すると言う現象も無視できなくなってきている。
例えば、加工レベルが45nmの微細プロセスでは、隣接したトランジスタの特性がばらついてしまい、SRAM等の微小信号をペアトランジスタで検知するような検知回路、増幅回路は動作マージンが低下する、あるいは動作不能になることが予測されている。この場合、個々のトランジスタの評価では十分なデータが得られず、大量な素子特性を測定し、この測定結果を統計処理し、分析を行ない、シスマティックな特性差、ばらつきによる特性差を分離解析できるような、大規模なTEGが必要になってきた。
従来、大規模な素子評価を行うTEGとして、例えば、複数個のトランジスタをマトリックス状に配置して評価できるDMA(Device Matrix Array)−TEG(Test Element Group)がある(非特許文献1を参照)。
ところで、大規模半導体集積回路、例えば、1G(ギガ、10)個のトランジスタで構成されるDMAの歩留まり対策のひとつとして、プロセスの閾値Vthのバラツキの正規分布範囲をせばめた、ロバストなトランジスタを開発するという方法がある。例えば、トランジスタの閾値Vthのバラツキを±6σ(σ(シグマ)は標準偏差)まで許容可能なプロセスを開発しようとする場合、このロバストなトランジスタの開発には、上述したDMA−TEGにおいて、6σを外れる不良トランジスタが物理的にどのような状態であるかを調査する必要がある。
しかし、不良トランジスタは、図32に示す閾値Vthの正規分布の例に示されるように、NG(不良)範囲のトランジスタは、1G個に2個しか存在しないため、1G個のトランジスタの全てについて閾値Vthを測定する必要がある。
例えば、あるデバイスで、トランジスタの閾値Vthのバラツキを±6σまで許容可能なプロセスの場合、図33(A)に示すように、デバイスが「1チップ=1Mトランジスタ」では、1000チップに2チップが不良となる。ここで、図中における分割された各々の四角形(マス)は1つのトランジスタを示している。一方、図33(B)に示すように、デバイスが「1チップ=1Gトランジスタ」では、全チップが不良となる可能性がある。このように、上述した大規模なDMA−TEGにおいては、閾値Vthのバラツキを測定することが求められている。
この場合に、例えば、閾値Vthの測定に、外挿Vthを算出する場合、あるいは、電流が100nA流れるゲート電圧を閾値Vthと定義する場合でも、ひとつの閾値Vthを算出するのに、10ポイント程度の測定データを必要とする。これらの測定は、電流の測定であり、収束に時間を要する。
例えば、1ポイントの測定に、1ms要するとすると、1個のトランジスタの測定に10ポイント、1G個のトランジスタを測定しようとすると、「1ms×10ポイント×1G個=1×10−3×10×1×10=10×10=116日」、1つのウェハに100チップあるとすると、「116×100=11600日」となってしまい、物理的に、評価不能となる。また、測定精度を落として、1ポイント100μsで測定できるようにしても、1ウェハを測定するのに、1160日も要して現実的ではない。このため、大規模なDMA−TGを高速の評価できる方法の提供が望まれていた。
なお、本願発明者は、この課題を解決するために、先に半導体集積回路及び評価方法についての特許出願を行っている(特許文献1を参照)。この特許文献1の半導体集積回路及び評価方法によれば、被評価トランジスタをペアトランジスタの構成にして、閾値Vthを直接測定するのではなく、アンプを用いて、トランジスタの閾値Vthの差を高速に判定して、特性が正常分布から外れた、異常なトランジスタを見つけ出すことが出来る。この方式であれば、測定時間が、従来の1000倍くらいに高速に出来る。
しかしながら、上述の特許文献1の半導体集積回路及び評価方法では、高速評価は可能であるが、異常なトランジスタが、どのような特性になるのか、閾値Vthは正確にはいくらか、例えば、mV単位で高精度に測定することは困難であり、測定精度の低下の問題があった。また、ユニットセルにペアトランジスタを採用すると、ユニットセル自体の面積が大きくなり、超大規模なDMA−TEGの実現が困難であった。
特開2008−171920号公報
非特許文献:IEEE 2002 Unt. Conference on Microelectronic Test Structure (ICMTS 2002), pp49-54 April 2002
前述したように、大規模半導体集積回路、例えば、1G個のトランジスタで構成されるDMAの歩留まり対策のひとつとして、プロセスの閾値Vthバラツキの正規分布範囲をせばめた、ロバストなトランジスタを開発するという方法があるが、この場合、従来方法では、1G個のトランジスタの全てについて閾値Vthを測定する必要があり、膨大な測定時間を要するという問題があった。
また、別の課題として、1Gビットクラスの超大規模なDMA−TEGを作るためには、トランジスタセルのレイアウトする面積をいかに縮小できるかも重要な問題となっていた。
本発明は、斯かる実情に鑑みなされたものであり、本発明の第1の目的は、大規模な半導体集積回路(DMA−TEG等)における不良トランジスタの検出と、不良トランジスタのトランジスタ特性の測定を高速で行うことができる、半導体集積回路評価方法、半導体集積回路、および半導体集積回路評価装置を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、大規模な半導体集積回路(DMA−TEG等)において、その面積を縮小できる、半導体集積回路を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の半導体集積回路評価方法は、評価対象となる被評価トランジスタを行及び列方向にマトリックス状に配列してなる評価セルアレイを有する半導体集積回路において、前記評価セルアレイ中の不良トランジスタの検出と特性の測定を行う半導体集積回路評価方法であって、前記半導体集積回路の評価セルアレイを構成する各被評価トランジスタの閾値Vthの電圧を所定の基準電圧と比較し、前記閾値Vthの電圧が所定の範囲から外れる被評価トランジスタを判定して選別する第1の測定ステップと、前記第1の測定ステップにより選別された被評価トランジスタについて、該被評価トランジスタの所望のトランジスタ特性を測定する第2の測定ステップと、を含み、前記第1の測定ステップでは、前記被評価トランジスタの閾値Vthの電圧が、閾値Vth電圧の正規分布曲線に対して、標準偏差に予め設定した係数を乗じた範囲内の分布、例えば5σ(σは標準偏差)以内の分布から外れたものを選別するように判定が行なわれ、前記第2の測定ステップでは、前記閾値Vthの電圧が標準偏差に予め設定した係数を乗じた範囲内の分布から外れた被評価トランジスタに対して、所望のトランジスタ特性の測定が行なわれる、ことを特徴とする。
また、本発明の半導体集積回路は、評価対象となる被評価トランジスタをマトリックス状に配列してなる評価セルアレイを有し、カラムデコーダおよびロウデコーダから出力される信号により前記評価セルアレイ中の被評価トランジスタが選択されてトランジスタ特性が評価される半導体集積回路であって、前記評価セルアレイ中の選択された被評価トランジスタの閾値Vthの電圧を判定するために配置されると共に、所定の基準電圧がゲート電圧として印加される基準トランジスタと、前記評価セルアレイの中の選択された被評価トランジスタのゲートに所望電圧を印加するためのゲート電圧印加部と、前記基準トランジスタの出力電圧と、前記選択された被評価トランジスタの出力電圧との電圧差を検出し、該選択された被評価トランジスタの閾値電圧の適否を判定するためのセンスアンプと、を備え、前記基準トランジスタのゲートに印加される基準電圧は、前記被評価トランジスタの閾値Vthの電圧が、閾値Vth電圧の正規分布曲線に対して、標準偏差に予め設定した係数を乗じた範囲内の分布、例えば5σ(σは標準偏差)以内の分布から外れたものを選別するよう設定される、ことを特徴とする。
また、本発明の半導体集積回路は、前記被評価トランジスタ中の選択された被評価トランジスタのゲートに前記ゲート電圧印加部を介して可変電圧を印加するための外部入力端子と、前記被評価トランジスタの出力電圧または出力電流を測定するための外部測定端子と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の半導体集積回路は、前記半導体集積回路は、評価対象となる被評価トランジスタを行及び列方向にマトリックス状に配列してなるm行n列(m,nは正の整数)の評価セルアレイを有し、前記評価セルアレイの各行に対応して配置されるm個の基準トランジスタと、前記評価セルアレイの各列に属する前記被評価トランジスタ用のn本の第1ビット線と、前記評価セルアレイの各行に属する前記被評価トランジスタ用のm本のワード線と、前記基準トランジスタ用の1本の第2ビット線と、前記第1ビット線と第2ビット線とをプリチャージすると共に、前記第1ビット線と第2ビット線との電圧差を検出して出力信号を出力するセンスアンプと、前記第1ビット線と、前記センスアンプとを接続、解放する第1スイッチと、前記第2ビット線と、前記センスアンプとを接続、解放する第2スイッチと、前記第1スイッチを介して、前記第1ビット線と接続される第3スイッチと、前記ワード線と、該ワード線に入力される電圧信号の信号線とを接続、開放する第4スイッチと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の半導体集積回路は、前記半導体集積回路はその構成部分のレイアウトとして、前記半導体集積回路が形成される半導体基板表面上の第1の方向を上下方向で表し、前記第1の方向と直交する第2の方向を左右方向で表した場合に、前記評価セルアレイ中にマトリックス状に配置される被評価トランジスタは、各行が左右方向に、各列が上下方向になるようにマトリックス状に配列されると共に、各被評価トランジスタは、ドレインと、ゲート領域と、ソースとが左右方向になるように配置され、前記半導体基板表面から所定の距離を隔て左右方向に配置されると共に、前記左右方向に配列される各被評価トランジスタのソースに共通接続される第1のメタル配線と、前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて上下方向に配置されると共に、前記上下方向に配列される各被評価トランジスタのドレインに共通接続される第2のメタル配線と、前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、前記左右方向に配列される各被評価トランジスタのゲートに共通接続される第3のメタル配線と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の半導体集積回路は、複数の評価セルアレイを有して構成され、前記評価セルアレイは、複数のドレイン線と複数のゲート線とで選択されるブロック構成のセルアレイに分けて配置されると共に、前記評価セルアレイ中の被評価トランジスタを選択するためのデコーダが、メインデコーダとサブデコーダとによる階層構造で構成され、前記サブデコーダから前記ブロック構成のセルアレイへのビット線は、ローカルビット線により配線され、前記メインデコーダから各サブデコーダへのビット線はグローバルビット線により配線される、ことを特徴とする。
また、本発明の半導体集積回路評価装置は、評価対象となる被評価トランジスタを行及び列方向にマトリックス状に配列してなる評価セルアレイを有し、前記評価セルアレイ中の被評価トランジスタの閾値Vthの電圧を判定するために配置されると共に、所定の基準電圧がゲート電圧として印加される基準トランジスタと、前記評価セルアレイ中の選択された被評価トランジスタのゲートに所望電圧を印加するためのゲート電圧印加部と、前記基準トランジスタの出力電圧と、前記選択された被評価トランジスタの出力電圧との電圧差を検出し被評価トランジスタの閾値Vthの電圧の適否を判定するためのセンスアンプと、を有する半導体集積回路を評価するための半導体集積回路評価装置であって、前記センスアンプを使用して前記被評価トランジスタの閾値Vthの電圧の適否を判定する閾値Vth判定モードと、前記閾値Vth判定モードにより不良と判定された被評価トランジスタのトランジスタ特性を測定するトランジスタ特性測定モードとを切替える測定モード切替部と、前記閾値Vth判定モードにおいて、前記基準トランジスタのゲートに印加する前記所定の基準電圧を生成する基準電圧出力部と、前記閾値Vth判定モードにおいて、前記評価セルアレイ中の被評価トランジスタを順次に選択し、前記ゲート電圧印加部を介してゲート電圧を印加すると共に、前記センスアンプからの出力信号を基に不良トランジスタを識別し、該識別した不良トランジスタのアドレスを記憶部に記憶する不良トランジスタ識別部と、前記トランジスタ特性測定モードにおいて、前記不良と判定された被評価トランジスタを選択すると共に、前記選択された被評価トランジスタのゲートに前記ゲート電圧印加部を介して所望のゲート電圧を印加して、該被評価トランジスタのトランジスタ特性を測定するトランジスタ特性測定部と、を備え、前記基準トランジスタのゲートに印加される基準電圧は、前記被評価トランジスタの閾値Vthの電圧が、閾値Vth電圧の正規分布曲線に対して、標準偏差に予め設定した係数を乗じた範囲内の分布、例えば5σ(σは標準偏差)以内の分布から外れたものを選別するよう設定される、ことを特徴とする。
本発明の半導体集積回路評価方法においては、半導体集積回路中の評価セルアレイを構成する各トランジスタの閾値Vthの電圧が所定の範囲を超えるトランジスタを判定して選別し、この選別されたトランジスタについて、所望のトランジスタ特性を測定する。
これにより、DMA−TEG等の大規模な半導体集積回路において、不良トランジスタの検出と、不良トランジスタのトランジスタ特性の測定とを高速(短時間)で行うことができる。
また、本発明の半導体集積回路評価方法においては、半導体集積回路は、DMA(Device Matrix Array)−TEG(Test Element Group)である。
これにより、大規模なDMA−TEGにおいても、不良トランジスタの検出と、不良トランジスタのトランジスタ特性の測定とを高速(短時間)で行うことができる。
また、本発明の半導体集積回路評価方法においては、被評価トランジスタの閾値Vthの電圧が、閾値Vth電圧の正規分布曲線に対して、標準偏差に予め設定した係数を乗じた範囲内の分布、例えば5σ(σは標準偏差)以内の分布から外れたものを選別し、閾値Vthの電圧が5σ(σは標準偏差)の範囲を超える被評価トランジスタに対して、トランジスタ特性の測定を行う。
これにより、1G(ギガ)ビットのメモリ容量を有する大規模なDMA−TEGにおいても、不良トランジスタを287個に絞り込み、この287個の被評価トランジスタについてトランジスタ特性を測定することができる。このため、不良トランジスタの検出と、不良トランジスタのトランジスタ特性の測定とを高速(短時間)で行うことができる。
また、本発明の半導体集積回路においては、評価セルアレイ中の被評価トランジスタの閾値Vthの電圧を判定するための基準トランジスタが配置され、この基準トランジスタの出力電圧と、選択された被評価トランジスタの出力電圧との電圧差をセンスアンプにより検出し、該選択された被評価トランジスタの閾値Vthの電圧の適否を判定する。
これにより、DMA−TEG等の大規模な半導体集積回路において、不良トランジスタの検出と、不良トランジスタのトランジスタ特性の測定とを高速(短時間)で行うことができる。
また、本発明の半導体集積回路においては、評価セルアレイ中の選択された被評価トランジスタのゲートに可変の電圧を印加するための外部入力端子と、該被評価トランジスタの出力電圧または出力電流を測定するための外部測定端子と、を有して構成される。
これにより、閾値Vthの電圧が異常と判定された被評価トランジスタを選択して、そのトランジスタ特性を測定できる。このため、DMA−TEG等の大規模な半導体集積回路において、不良トランジスタの検出と、不良トランジスタのトランジスタ特性の測定とを高速(短時間)で行うことができる。
また、本発明の半導体集積回路においては、評価セルアレイの各行に対応してm個の基準トランジスタが配置され、評価セルアレイの各列に対応するn本の第1ビット線と、各行に対応するm本のワード線と、基準トランジスタ用の1本の第2ビット線と、この第1ビット線と第2ビット線との電圧差を検出するセンスアンプと、第1ビット線とセンスアンプとを接続、解放する第1スイッチと、第2ビット線とセンスアンプとを接続、解放する第2スイッチと、第1スイッチを介し第1ビット線と接続される第3スイッチと、ワード線と該ワード線に電圧信号を印加する信号線とを接続、開放する第4スイッチと、を有して構成される。
これにより、被評価トランジスタの閾値Vthの電圧の適否判定と不良トランジスタの選別、および選別した被評価トランジスタのトランジスタ特性の測定を高速(短時間)で行うことができる。
また、本発明の半導体集積回路においては、半導体集積回路はその構成部分のレイアウトとして、評価セルアレイ中の各被評価トランジスタは、各列が左右方向に、各行が上下方向になるようにマトリックス状に配列されると共に、左右方向に配列され各トランジスタのソースに共通接続される第1のメタル配線と、上下方向に配列され各トランジスタのドレインに共通接続される第2のメタル配線と、左右方向に配列され各トランジスタのゲートに共通接続される第3のメタル配線と、を有する。
これにより、大規模な半導体集積回路(DMA−TEG等)において、その面積を縮小できる。
また、本発明の前記半導体集積回路は、複数の評価セルアレイを有して構成され、前記評価セルアレイは、複数のドレイン線と複数のゲート線とで選択されるブロック構成のセルアレイに分けて配置されると共に、前記評価セルアレイ中の被評価トランジスタを選択するためのデコーダが、メインデコーダとサブデコーダとによる階層構造で構成され、
前記サブデコーダから前記ブロック構成のセルアレイへのビット線は、ローカルビット線により配線され、前記メインデコーダら各サブデコーダへのビット線はグローバルビット線により配線される。
例えば、1Gビットのメモリ容量の評価セルアレイを有して構成され、この評価セルアレイは、ドレイン線16384本とゲート線2048本とで選択される32Mビット単位のセルアレイに分けて配置されると共に、評価セルアレイ中の被評価トランジスタを選択するためのデコーダが、メインデコーダとサブデコーダとによる階層構造で構成される。
これにより、大規模な半導体集積回路(DMA−TEG等)において、その面積を縮小できると共に、ドレイン線(ビット線)の長さを短くでき、寄生容量、寄生抵抗、オフリーク電流の増大等、特性悪化の要因を排除することができる。
また、本発明の半導体集積回路においては、半導体集積回路は、DMA(Device Matrix Array)−TEG(Test Element Group)である。
これにより、DMA−TEG等の大規模な半導体集積回路において、不良トランジスタの検出と、不良トランジスタのトランジスタ特性の測定とを高速(短時間)で行うことができる。
また、本発明の半導体集積回路においては、基準トランジスタのゲートに印加される基準電圧は、被評価トランジスタの閾値Vthの電圧が、閾値Vth電圧の正規分布曲線に対して、標準偏差に予め設定した係数を乗じた範囲内の分布、例えば5σ(σは標準偏差)以内の分布から外れたものを選別するよう設定される。
これにより、上記5σ以内の分布の場合、1G(ギガ)ビットのメモリ容量を有する大規模なDMA−TEGにおいても、不良トランジスタを287個に絞り込み、この287個の被評価トランジスタについてトランジスタ特性を測定することができる。このため、不良トランジスタの検出と、不良トランジスタのトランジスタ特性の測定とを高速(短時間)で行うことができる。
また、本発明の半導体集積回路評価装置においては、半導体集積回路の評価セルアレイを構成する各トランジスタの閾値Vthの電圧を所定の基準電圧と比較して、閾値Vthの電圧が所定の範囲を超える被評価トランジスタを判定して選別する閾値Vth判定部と、閾値Vth判定部により選別された被評価トランジスタについて、該被評価トランジスタの所望の特性を測定するトランジスタ特性測定部と、を有して構成される。
これによりDMA−TEG等の大規模な半導体集積回路において、不良トランジスタの検出と、不良トランジスタのトランジスタ特性の測定とを高速(短時間)で行うことができる。
また、本発明の半導体集積回路評価装置においては、半導体集積回路は、DMA(Device Matrix Array)−TEG(Test Element Group)である。
これにより、DMA−TEG等の大規模な半導体集積回路において、不良トランジスタの検出と、不良トランジスタのトランジスタ特性の測定とを高速(短時間)で行うことができる。
また、本発明の半導体集積回路評価装置においては、基準トランジスタのゲートに印加される基準電圧は、被評価トランジスタの閾値Vthの電圧が、閾値Vth電圧の正規分布曲線に対して、標準偏差に予め設定した係数を乗じた範囲内の分布、例えば5σ(σは標準偏差)以内の分布から外れたものを選別するよう設定される。
これにより、上記5σ以内の分布の場合、1G(ギガ)ビットのメモリ容量を有する大規模なDMA−TEGにおいても、不良トランジスタを287個に絞り込み、この287個の被評価トランジスタについてトランジスタ特性を測定することができる。このため、不良トランジスタの検出と、不良トランジスタのトランジスタ特性の測定とを高速(短時間)で行うことができる。
本発明の基本概念について説明するための図である。 センスアンプによる高速センスモード(閾値Vth判定モード)について説明するための図である。 トランジスタ特性測定モード(Vth測定モード)について説明するための図である。 本発明の半導体集積回路における高速センスモード(閾値Vth判定モード)について説明するためのである。 本発明の半導体集積回路におけるトランジスタ特性測定モード(閾値Vth測定モード)について説明するためのである。 被評価トランジスタと基準トランジスタとをペアとして配置する例を示す図である。 基準トランジスタを全ての被評価トランジスタに対して1個のみとした例を示す図である。 電流を判定基準にするモード(IREFモード)について説明するための図である。 複数の基準トランジスタの平均電流を基準電流に設定する例を示す図である。 ソース線とドレイン線とが縦に並行に配置される例を示す図である。 半導体集積回路の評価セルアレイ中のトランジスタの第1の配置例を示す図である。 本発明の半導体集積回路の評価セルアレイにおけるトランジスタの第2の配置例を示す図である。 本発明の半導体集積回路の評価セルアレイにおけるトランジスタの第3の配置例を示す図である。 本発明の半導体集積回路の評価セルアレイにおけるトランジスタの第4の配置例を示す図である。 本発明の半導体集積回路の評価セルアレイにおけるトランジスタの第5の配置例を示す図(左側のトランジスタTrを測定)である。 本発明の半導体集積回路の評価セルアレイにおけるトランジスタの第5の配置例を示す図(右側のトランジスタTrを測定)である。 本発明の半導体集積回路の評価セルアレイにおけるトランジスタの第5の配置例を示す図(図18と比較するための図)である。 本発明の半導体集積回路の評価セルアレイにおけるトランジスタの第5の配置例を示す図(ソースとドレインを入れ替えて測定)である。 本発明の半導体集積回路の評価セルアレイにおけるトランジスタの第6の配置例を示す図である 本発明の半導体集積回路の評価セルアレイにおけるトランジスタの第7の配置例を示す図である。 本発明の半導体集積回路の評価セルアレイにおけるトランジスタの第8の配置例を示す図である。 本発明の半導体集積回路における第1のチップレイアウト例を示す図である。 本発明の半導体集積回路における第2のチップレイアウト例を示す図である。 本発明の半導体集積回路評価装置の構成例を示す図である。 アドレスがシリアルモードにより出力されるときのタイミングの例を示す図である。 アドレスがランダムモードにより出力されるときのタイミングの例を示す図である。 Vth測定モード(トランジスタ特性測定モード)におけるタイミング波形を示す図である。 本発明の半導体集積回路における第3のチップレイアウト例を示す図である。 グローバルビット線、ローカルビット線方式を採用したカラムデコーダの構成を示す図である。 カラムデコーダの全体構成を示す図である。 ロウデコーダの構成を示す図である。 閾値Vthのバラツキの正規分布の例を示す図である。 大規模なDMA−TEGにおける問題点を説明するための図である。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態として、本発明の半導体集積回路評価方法の基本となる測定手順について説明する。
図1(A)に示すように、従来の測定では、5σの分布を外れた被評価トランジスタ(以下、単に「トランジスタ」とも呼ぶ)を調べるのに、1M個のトランジスタ全てを詳細評価(VG−ID特性、静特性等の評価)を行うため、膨大な測定時間を要していた。
例えば、1ポイントの測定時間を1msとして、各10ポイント測定すると、1M個では、1×10−3×10(ポイント)×10=10000秒を要し、仮に1waferに100個のチップがあるとすると、10秒=11日を要したが、それでも、測定できるレベルではあった。その結果、5σレベルではほとんど正規分布に乗ることが判明したため、さらに、6σの分布を調べる必要が出てきた。しかしながら、前述したように、従来の評価方式で1G個のトランジスタ特性を評価すると11600日も要することになり、実質上評価不能であった。
そこで、本発明では、図1(B)に示すように、センスアンプによる高速センスモード(閾値Vth判定モード)で、標準偏差に予め設定した係数を乗じた範囲内の分布、例えば5σ以内の分布の場合、まず、この5σ以内の分布から外れるトランジスタ(計算上は287個)を選び出し、次に、このトランジスタについて、詳細なトランジスタ特性を評価することで、トランジスタの特性評価において、大幅に測定時間の短縮が図れる。上記標準偏差に予め設定した係数は、初めにトランジスタを選択する分布の範囲として、この選択するトランジスタの数を制御するため、試験対象のトランジスタの数により、予め任意に設定する。
次に、図2を参照して、センスアンプを用いて閾値Vthの適否を高速で判定する高速センスモード(閾値Vth判定モード)について、具体的な測定方法を説明する。まず、ステップ1として、センスアンプの基準電圧(Vref1)として、閾値Vthの電圧が高い側の5σ分布近辺の値を入力して、閾値VthがVref1以上のトランジスタを選別する。閾値Vthが異常に高い不良トランジスタは、この中に含まれる。
次に、閾値Vthの電圧が低い側の5σ分布近辺の閾値VthをVref2として、5σより下に分布するトランジスタを選別する。異常に閾値Vthの低い不良トランジスタは、この中に含まれる。この方式により、高い側、低い側合わせて、5σ以内の分布を外れた287個のトランジスタが選別される。
次に、ステップ2として、トランジスタ特性測定モード(閾値Vth測定モード)が行なわれる。このステップ2では、図3に示すように、ステップ1で選別した287個の中に、6σを超えて異常となる2個のトランジスタが含まれるので、この287個のトランジスタについて、閾値Vth、VG−ID特性、静特性等の、詳細な特性を評価することにより、短時間で1G個の中から、想定される2個の異常な不良トランジスタを見つけることが出来る。
なお、第1の実施の形態において、前述の第1の測定ステップは、図2に示す高速センスモード(閾値Vth判定モード)が相当し、前述の第2の測定ステップは、図3に示すトランジスタ特性測定モード(閾値Vth測定モード)が相当する。
そして、本発明の半導体集積回路評価方法では、半導体集積回路の評価セルアレイを構成する各被評価トランジスタの閾値Vthの電圧を所定の基準電圧と比較して、閾値Vthの電圧が所定の範囲から外れる被評価トランジスタを判定して選別する第1の測定ステップ(高速センスモード)と、第1の測定ステップ(高速センスモード)により選別された被評価トランジスタについて、該被評価トランジスタの所望のトランジスタ特性を測定する第2の測定ステップ(トランジスタ特性測定モード)と、を有している。
これにより、DMA−TEG等の大規模な半導体集積回路において、不良トランジスタの検出と、不良トランジスタのトランジスタ特性の測定とを高速(短時間)で行うことができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態として、本発明の半導体集積回路と、その半導体集積回路の評価方法について説明する。図4は、本発明の半導体集積回路(DMA−TEG)における高速センスモード(閾値Vth判定モード)について説明するための図であり、図5は、トランジスタ特性測定モード(閾値Vth測定モード)について説明するための図である。なお、以下の説明において、回路図中の信号線、および外部パッド(PAD)を区別して表す場合に、該信号線および外部パッドに生じる(または印加される)信号名を付して表記することがある。ここで、被評価トランジスタ及び基準トランジスタは、MOS(Metal Oxide Semiconductor)型トランジスタであり、nチャネル型あるいはpチャネル型である。以下説明において、nチャネル型のMOSトランジスタを例に説明する。後述するように、選択される被評価トランジスタのドレインがセンスアンプ(S/A)の一方の入力端子、あるいはVd/Id(in)を入力する外部PADに接続され、基準トランジスタのドレインが上記センスアンプの他方の入力端子、あるいはVd/Id(ref)を入力する外部PADに接続される。ここで、被評価トランジスタ及び基準トランジスタのソースは信号電圧Vsを印加する外部PADに接続されている。
図4に示す半導体集積回路(DMA−TEG)1において、信号Vin、Vd/Id、Vref、Vsは、外部PADからの入力信号であり、信号OUTは、センスアンプS/Aからの出力である。M11〜Mmnは評価すべき被評価トランジスタであり、MR1〜MRmは評価の基準となる基準トランジスタである。ロウ(行)選択信号R1〜Rmは、図示しないロウデコーダ(行デコーダ)からの出力であり、各行のトランジスタのゲート接続されるスイッチトランジタRG1〜RGmをオン/オフする。このスイッチトランジタRG1〜RGmをオン/オフすることにより、トランジスタM11〜Mmnのゲート信号G1〜Gmを選択する。
カラム(列)選択信号C1〜Cnは、図示しないカラムデコーダ(列デコーダ)からの出力信号により、各被評価トランジスタM11〜Mmnのドレイン線D1〜Dnを選択する。また、基準トランジスタMR1〜MRmは、ドレインが共通に信号線Drefに接続され、基準トランジスタMR1〜MRmのゲートは共通の外部入力信号Vref(基準電圧Vref)を供給する外部PAD(Vref)に接続される。
各ドレイン線D1〜Dnは、列選択用のスイッチトランジスタCG1〜CGnを介して共通のデータ線Dataに接続され、Data線は、センスアンプS/Aの一方の入力端子に接続される。一方、基準線Drefは、基準線選択用のスイッチトランジスタCGrを介してセンスアンプS/Aの他方の入力端子に接続される。
上記構成において、高速センスモード(閾値Vth判定モード)で動作させる。この高速センスモードでは、測定端子(外部パッドVd/Id)に繋がるスイッチトランジスタTrdのゲート電圧VthMは、トランジスタTrdをオフさせるように、「VthM=“off”」とする。
そして、例えば、図示しないデコーダにより、ロウ選択信号R1、カラム選択信号C1及び信号Crが選択されると、被評価トランジスタM11と基準トランジスタMR1とが選択される。この場合に、基準トランジスタMR1を基準とすると、例えば基準電圧VrefにVref1を入力して、電圧Vinに外部からゲート電圧を入力すれば、もし、基準トランジスタMR1より被評価トランジスタM11の閾値Vthが低ければ、「Vin<Vref」において、被評価トランジスタM11のほうが多く電流が流れるので、「Data<DataB」となり、センスアンプS/Aの出力OUTは“1”となる。
逆に、「被評価トランジスタM11の閾値Vth>基準トランジスタMR1の閾値Vth」の場合には、「Data>DataB」となり、OUTは“0”となり、被評価トランジスタM11の閾値Vthは正規分布の5σより高い側にあることが判定できる。また、基準電圧Vref2についても同様である。
このようにして、被評価トランジスタM11〜Mmnの全てのトランジスタを高速に測定でき、閾値Vthが5σ(Vref1)より高い側にあるトランジスタと、5σ(Vref2)より低い側にあるトランジスタを高速に判定できる。この選別された被評価トランジスタのアドレスを、ビットマップ記憶メモリ等を用いて記憶しておき、次のステップ2で、そこのトランジスタを詳細測定する。
また、図5は、閾値Vth測定モード(トランジスタ特性測定モード)について説明するための図である。図5に示す閾値Vth測定モードにおいては、高速センスモード/Vth測定モード切替信号VthMはオンさせて、外部ドレイン電圧入力&電流測定端子Vd/IdをData線に接続させる。
また、基準トランジスタMR1〜MRmは必要ないので、Crは非選択として、スイッチトランジスタCGrはオフさせる。
ロウ信号線R1とカラム信号線C1が選択されると、被評価トランジスタM11が選択され、ドレイン電圧として、Vd/Idに1V、信号電圧Vinとしてゲート電圧VGを入力すれば、VG−Id特性、あるいは、VD−ID特性(静特性)を測定することができ、被評価トランジスタM11の詳細特性が評価できる。
なお、図5に示す例は、各行(ロウ)ごとに基準トランジスタを設けて、被評価トランジスタと比較する例を示したが、センスアンプを用いた高速測定の基準電圧を設ける方法には、種々のバリエーション(変形例)を用いることが可能である。
例えば、図6に示す例は、被評価トランジスタ毎に、この被評価トランジスタとセンスアンプを構成する基準トランジスタを設けた構成である。被評価トランジスタMmnと基準トランジスタMRmnとをペアとして選択する。このため、被評価トランジスタの隣接する列に基準トランジスタの列を形成し、被評価トランジスタと基準トランジスタとが交互に配列する行を形成して、トランジスタのマトリクス形状を構成する。すなわち、各行のいずれかの行を選択し、選択された行における被評価トランジスタのゲートに接続されているスイッチトランジスタをオン状態、かつ選択された行の基準トランジスタのゲートに接続されているスイッチトランジスタをオン状態とする。そして、被評価トランジスタのゲートに対して信号電圧Vinを、また基準トランジスタのゲートに対して信号電圧Vrefをゲート電圧として印加する。また、選択された行のいずれのペアを測定対象とするかを、被評価トランジスタのドレインに接続されたスイッチトランジスタをオン状態とし、基準トランジスタのドレインに接続されたスイッチトランジスタをオン状態として選択することで、選択された被評価トランジスタ及び基準トランジスタそれぞれのドレインをセンスアンプの入力に接続する。このように、図6に示す構成は、スイッチトランジスタにより、行と列とにおいて選択された1組のペアトランジスタを比較する方式である。この例においては、被評価トランジスタの近傍に基準トランジスタを設けて評価することができる利点がある。
また、図7は、基準トランジスタを全ての被評価トランジスタに対して1個のみとした例である。このように、マトリクス形状に配列された被評価トランジスタに対して、基準トランジスタを1個にすると、基準トランジスタのバラつきを考慮しなくて良いので、被評価トランジスタの閾値Vthのバラツキ分布が精度良く判定でき、かつ被評価トランジスタの数を増加させることができる。ここで、図6で説明したように、被評価トランジスタを行及び列に対応したスイッチングトランジスタにより選択し、基準トランジスタとペアとして組み合わせて、ゲート電圧を印加することでセンスアンプにより電圧を測定する。
また、図8は、センスアンプS/Aの判定基準として、これまでの実施例のような、MOSトランジスタの閾値Vthの電圧を基準にするのではなく、電流を判定基準にするモード(IREFモード)である。この場合のセンスアンプS/Aは電流センス型のアンプである。
例えば、100nA流れるときのゲート電圧を、100nA閾値Vthと定義すると、基準トランジスタMRのゲート電圧Vrefを調整して基準トランジスタMRに100nA流れるように設定する。
ここで、例えば、被評価トランジスタM11が選択されると、そのゲートに電圧信号Vinが与えられる。電圧信号Vinが低いときは、被評価トランジスタM11に流れる電流は100nA以下なので、センスアンプの出力は“0”となるが、電圧信号Vinを高くしていき、被評価トランジスタM11の電流が100nA以上に流れると、センスアンプは反転して出力“1”となる。このときのVin電圧が、被評価トランジスタM11の100nA閾値Vthと判定される。
なお、この例では、判定基準を100nAとしたが、基準電圧Vrefを調整すれば、この値は変更できる。例えば、1μAで判定したいときは、基準電圧Vrefを高めに設定して、基準トランジスタMRに流れる電流を1μAに設定すれば、M11の1μA閾値Vthが求まる。
また、図9は、基準となるトランジスタの閾値Vthの電圧がなるべく正規分布曲線の中心に来るように、複数の基準トランジスタの平均電流を基準電流に設定する実施例を示す。
基準トランジスタをMR1〜MRkのk個を並列に設け、例えば、基準トランジスタ1個の電流値を100nAとすると、100nA×kのリファレンス電流Istが流れ、出力側のトランジスタのサイズを調整して、リファレンス電流Istに対して、この1/kの出力電流(基準電流Iref)が出力されるカレントミラー回路を形成する。
これにより、センスアンプの基準電流Irefは、リファレンス電流Istの1/kの電流値となり、k個の基準トランジスタの平均電流とし、基準トランジスタの特性のバラツキを平均化することができる。
すなわち、センスアンプS/Aに流れる基準となる電流Iref(ave)を、
Iref(ave)=ΣI(MR1,・・・,MRk)÷k、となるようにする。
また、図10は、ソース線Sourceと、ドレイン線Drainとが、縦に並行に配置される例を示したものである。この例では、ソース線Sourceとドレイン線Drainとが物理的な形状において、並行に配置されることを、回路図により模式的に示したものである。
なお、図4および図5に示す半導体集積回路1において、前述の被評価トランジスタからなる評価セルアレイは、マトリックス状に配列された被評価トランジスタM11〜Mmnが相当し、前述の基準トランジスタは基準トランジスタMR1〜MRmが相当し、前述の被評価トランジスタは、被評価トランジスタM11〜Mmnが相当する。また、前述のゲート電圧印加部は、外部パッド(Vin)とスイッチトランジスタRG1〜RGmとゲート線G1〜Gmが相当する。また、前述のセンスアンプはセンスアンプS/Aが相当する。
そして、図4に示す半導体集積回路1は、評価対象となる被評価トランジスタM11〜Mmnがマトリックス状に配列される評価セルアレイを有し、カラムデコーダおよびロウデコーダから出力される信号により評価セルアレイ中の被評価トランジスタM11〜Mmnが選択されてトランジスタ特性が評価される半導体集積回路1であって、評価セルアレイ中の選択された被評価トランジスタM11〜Mmnの閾値Vthの電圧を判定するために配置されると共に、所定の基準電圧がゲート電圧として印加される基準トランジスタMR1〜MRmと、評価セルアレイの中の選択された被評価トランジスタM11〜Mmnのゲートに所望電圧を印加するためのゲート電圧印加部(外部パッド(Vin)とスイッチトランジスタRG1〜RGmとゲート線G1〜Gm)と、基準トランジスタMR1〜MRmの出力電圧DataBと、選択された被評価トランジスタの出力電圧Dataとの電圧差を検出し、該選択された被評価トランジスタの閾値電圧の適否を判定するためのセンスアンプS/Aと、を有して構成される。
これにより、DMA−TEG等の大規模な半導体集積回路において、不良トランジスタの検出と、不良トランジスタのトランジスタ特性の測定とを高速(短時間)で行うことができる。
また、本発明の半導体集積回路1は、被評価トランジスタM11〜Mmn中の選択された被評価トランジスタのゲートに、ゲート電圧印加部(スイッチトランジスタRG1〜RGm等)を介して可変電圧を印加するための外部入力端子(外部パッド(Vin))と、被評価トランジスタの出力電圧または出力電流を測定するための外部測定端子(外部パッド(Vd/Id))と、を有して構成される。
これにより、閾値Vthの電圧が異常と判定された被評価トランジスタを選択して、そのトランジスタ特性を測定できる。このため、DMA−TEG等の大規模な半導体集積回路において、不良トランジスタの検出と、不良トランジスタのトランジスタ特性の測定とを高速(短時間)で行うことができる。
また、本発明の半導体集積回路1は、評価対象となる被評価トランジスタM11〜Mmnを行及び列方向にマトリックス状に配列してなるm行n列(m,nは正の整数)の評価セルアレイを有し、評価セルアレイの各行に対応して配置されるm個の基準トランジスタMR1〜MRmと、評価セルアレイの各列に属する被評価トランジスタ用のn本の第1ビット線D1〜Dn、評価セルアレイの各行に属する被評価トランジスタ用のm本のゲート線G1〜Gmと、基準トランジスタMR1〜MRm用の1本の第2ビット線Drefと、第1ビット線D1〜Dnと第2ビット線Drefとをプリチャージすると共に、第1ビット線D1〜Dnと第2ビット線Drefとの電圧差を検出して出力信号を出力するセンスアンプS/Aと、第1ビット線D1〜DnとセンスアンプS/Aとを接続、解放する第1スイッチCG1〜CGnと、第2ビット線DrefとセンスアンプS/Aとを接続、解放する第2スイッチCGrと、第1スイッチCG1〜CGnを介して、第1ビット線D1〜Dnと接続される第3スイッチTrdと、ゲート線G1〜Gmと該ゲート線G1〜Gmに入力される電圧信号の信号線Vinとを接続、開放する第4スイッチRG1〜RGmと、を有して構成される。
これにより、評価セルアレイ中の被評価トランジスタを選択して、閾値Vthの電圧の判定と不良トランジスタの選別、および選別した被評価トランジスタのトランジスタ特性の測定を行うことができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態として、本発明の半導体集積回路、すなわち、DMA−TEG等において、その面積を縮小できる、評価セルアレイ中における種々のトランジスタの配置例を示す。
図11は、本発明の半導体集積回路(DMA−TEG)の評価セルアレイ中のトランジスタの第1の配置例を示す図である。図11に示す配置例は、ソース線とドレイン線とを直行させて配置した例であり、図4〜図8に示す回路に対応する配置例である。
図11に示す半導体集積回路では、ゲート線Gate1、Gate2、・・・と、ソース線Source1,Source2とを左右方向に(図面上でX軸方向に平行となるように)配置し、ドレイン線Drain1,Drain2,Drain3,Drain4、・・・を上下方向(図面上でY軸方向に平行となるように)に配置する。そして、各ゲート線Gate1、Gate2、・・・間に、トランジスタTrを左右方向に1列ずつ配列する。また、トランジスタTrは、ドレインDと、ゲート領域Gと、ソースSとが、左右方向になるように配置される。すなわち、各トランジスタは、トランジスタのマトリクス構成において、ドレイン線とゲート線との交差する点に1個ずつ配置されている。ドレイン線は各トランジスタのドレインに接続され、ゲート線は各トランジスタのゲートに接続され、ソース線は各トランジスタのソースに接続されている。
そして、ゲート線Gate1、Gate2間に配列された1列のトランジスタTrにおいて、ゲート線Gate1と、ソース線Source1を共用し、ゲート線Gate2,Gate3間に配列された1列のトランジスタTrにおいて、ゲート線Gate2と、ソース線Source2を共用する。また、ドレイン線Drain1,Drain2,Drain3,Drain4、・・・のそれぞれは、上述したように、上下方向に配列されたトランジスタTrのドレインDに共通に接続される。
図12は、本発明の半導体集積回路(DMA−TEG)の評価セルアレイにおけるトランジスタの第2の配置例を示す図である。図12に示す例は、ソース線Source1,Source2,Source3,Source4,・・・を、ドレイン線Drain1,Drain2,Drain3,Drain4、・・・に平行に(すなわち、Y軸方向に平行)配置した例を示し、図10に示す回路に対応する配置例である。ゲート線Gate1、Gate2、・・・と、ソース線Source1,Source2とを左右方向に(図面上でX軸方向に平行になるように)形成し、ドレイン線Drain1,Drain2,Drain3,Drain4、・・・を上下方向(図面上でY軸方向に平行となるように)に配置する。すなわち、各トランジスタは、トランジスタのマトリクス構成において、ドレイン線とゲート線との交差する点に1個ずつ配置されている。ドレイン線は各トランジスタのドレインに接続され、ゲート線は各トランジスタのゲートに接続され、ソース線は各トランジスタのソースに接続されている。
図11および図12に示した配置例は、もっとも基本的な配置例であり、この例では、場所依存による特性差はない。このようなレイアウト配置を行うことにより、半導体基板上における無駄な空きスペースをなくし、効率の良い配置とすることができる。
また、図13は、本発明の半導体集積回路(DMA−TEG)の評価セルアレイにおけるトランジスタの第3の配置例を示す図であり、図14は、本発明の半導体集積回路(DMA−TEG)の評価セルアレイにおけるトランジスタの第4の配置例を示す図である。
図13に示す半導体集積回路では、トランジスタTrは、ドレインDと、ゲート領域Gと、ソースSとが、上下方向になるように配置される。
そして、各ゲート線Gate1、Gate2、・・・を、各トランジスタTrのゲート領域G上を通るようして、左右方向に配置する。また、ソース線Source1,Source1を左右方向に配置し、ドレイン線Drain1,Drain2,Drain3,Drain4、・・・を上下方向に配置する。
そして、各ゲート線Gate1,Gate2,・・・のそれぞれは、左右方向に配列されるトランジスタTrにより共用される。また、ソース線Source1,Source2のそれぞれは、左右方向に配列されるトランジスタTrのソースSに共通に接続される。また、ドレイン線Drain1,Drain2,Drain3,Drain4、・・・のそれぞれは、上下方向に配列されるトランジスタTrのドレインDに共通に接続される。
また、図14に示す半導体集積回路では、図13に示す半導体集積回路(DMA−TEG)に対し、ソース線Source1,Source2,・・・を上下方向に通すようにした構成であり、他の構成部分は、図13に示す構成と同様である。
図13および図14に示す半導体集積回路においては、その大きさは、拡散領域の大きさで決まる大きさとなる。この構成例では、基本的には、場所による特性差はないが、ゲート線Gate1,Gate2,・・・を構成するポリシリコン層の長さを長くすると、ポリシリコン層の抵抗値が無視できなくなり、場所による特性差が出る場合があるので、配置に注意が必要である。
図15および図16は、本発明の半導体集積回路(DMA−TEG)の評価セルアレイにおけるトランジスタの第5の配置例を示す図である。図15は、左側のトランジスタTrを測定する場合の例を示し、図16は、右側のトランジスタを測定する場合の例を示している。
前述の図13あるいは図14に示す半導体集積回路では、被評価トランジスタのひとつひとつを分離した領域で構成されているが、図15および図16に示す例では、拡散領域は一くくりとして、ゲート領域でトランジスタを分離して、面積を縮小した例である。
図15に示す場合では、例えば、「ドレインD−ゲートG−ソースS−ゲートG−ドレインD−ゲートG−ソースS−・・・」というように構成された配置にして、ゲートGには、順番に、G1,Vs、G3、Vs、G5、Vs、G7・・・と、ゲート電圧を入力すれば、ゲート電圧として電圧Vsが印加されるトランジスタは、常時オフとなり、素子分離と同じ効果を出せる。次に、図16に示す場合では、ゲート電圧を、Vs,G2、Vs、G4、Vs、G6・・・、に入れ替えれば、両方併せて、ゲートG1〜G7まで、トランジスタの特性が取得できる。
ただし、この配置の欠点は、図15と図16に示す構成において、トランジスタのドレインDとソースSとが一つ置きに入れ替わるので、電流の向きが逆になり、特性が異なる場合がある。
これに対して、図17と図18に示す関係のように、図17に示す「ゲートG1,ソースVs、ゲートG3,ソースVs,ゲートG5,ソースVs・・・」のときのドレインおよびソースを、図18に示す「ソースVs,ゲートG2,ソースVs,ゲートG4、ソースVs,ゲートG6・・・」のときには、入れ替えると、電流の向きは変わらず、特性を揃えることが出来る。
また、図19は、本発明の半導体集積回路(DMA−TEG)の評価セルアレイにおけるトランジスタの第6の配置例を示す図である。図19に示す例は、図15〜図18に示す例に対して、ドレイン線Drain1,Drain2,・・・とソース線Source1,Source2,・・・とを直交させた例である。動作については、図15〜図18に示す例と同様である。
また、図20は、本発明の半導体集積回路(DMA−TEG)の評価セルアレイにおけるトランジスタの第7の配置例を示す図であり、図21は、本発明の半導体集積回路(DMA−TEG)の評価セルアレイにおけるトランジスタの第8の配置例を示す図である。
この図20および図21に示す構成例は、各ゲートG1,G2,G3,・・・に接続される各トランジスタをNAND接続にした例である。この例では、ゲートG1〜G8まで、NAND接続にして、コンタクトを省略し、ゲート間隔を最小にする。
なお、図20に示す構成では、ドレイン線Drain1,Drain2,・・・と、ソース線Source1,Source2,・・・と、を並行に配置し、2層配線構造としている。一方、図21に示す構成では、ドレイン線Drain1,Drain2,・・・と、ソース線Source1とを直交させ、3層配線構造としている。
なお、図11に示す半導体集積回路において、前述の第1のメタル配線は、ソース線Source1,Source2,・・・、が相当し、第2のメタル配線は、ドレイン線Drain1,Drain2,・・・、が相当し、第3のメタル配線はゲート線Gate1,Gate2,・・・、が相当する。
そして、本発明の半導体集積回路はその構成部分のレイアウトとして、半導体集積回路が形成される半導体基板表面上の第1の方向を上下方向(Y方向)で表し、第1の方向と直交する第2の方向を左右方向(X方向)で表した場合に、評価セルアレイ中にマトリックス状に配置される被評価トランジスタTrは、各行が左右方向に、各列が上下方向になるようにマトリックス状に配列されると共に、各被評価トランジスタTrは、ドレインDと、ゲート領域Gと、ソースSとが左右方向になるように配置され、半導体基板表面から所定の距離を隔て左右方向に配置されると共に、前記左右方向に配列される各被評価トランジスタTrのソースSに共通接続されるソース線Source1,Source2,・・・と、半導体基板表面から所定の距離を隔てて上下方向に配置されると共に、上下方向に配列される各被評価トランジスタTrのドレインDに共通接続されるドレイン線Drain1,Drain2,・・・と、半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、左右方向に配列される各被評価トランジスタTrのゲート領域Gに共通接続されるゲート線Gate1,Gate2,・・・と、を有して構成される。
これにより、評価セルアレイ中の被評価トランジスタを選択して、閾値Vthの電圧の適否判定と不良トランジスタの選別、および選別した被評価トランジスタのトランジスタ特性の測定を短時間で行うことができる。測定は、被評価トランジスタのうち測定する被評価トランジスタ以外の被評価トランジスタのゲート電圧を閾値より高い(例えば、2倍)電圧値にて信号Vinを印加し、導電性を高くする(抵抗値を低下させる)ことにより、配線と同等の抵抗値として、被評価トランジスタのゲートに測定に必要な信号Vinの電圧を調整して行う。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態として、本発明の半導体集積回路(DMA−TEG)におけるチップレイアウト(配置)の例について説明する。図22は、1GビットのDMA−TEGの第1のチップレイアウト例を示す図である。
図22に示すチップレイアウト例は、ドレイン線16384本、ゲート線16384本の独立した256Mビットの容量の256Mセルアレイを4個設けた例である。図に示すように、各256Mセルアレイの周囲に、デコーダ10を配置し、外部パッド(PAD)13は、チップの上側一列に配置してある。また、制御回路14をチップの左側に配置している。
この構成により、チップ面積が小さく設定できる。しかしながら、ドレイン線が長くなり、16384個のトランジスタが接続されるため、寄生容量、寄生抵抗、オフリーク電流の増大等、特性悪化の要因になる。特性改善のために、更なるセルアレイ分割、例えば、128Mに分割を行うと、デコーダの総面積が増大して、チップ面積が大きくなり、トランジスタ素子の容量(個数)が少なくなる等、別な問題が生じる。
図23は、本発明の半導体集積回路(DMA−TEG)における第2のチップレイアウト(配置)の例を示す図である。この図23に示す構成例は、図22に示すチップレイアウト構成において生じる問題、例えばドレイン線が長くなりことにより生じる特性悪化の問題等を解決する構成例を示すものである。
図23に示すチップレイアウト例では、詳細な回路については後述するが、ドレイン線をメインデコーダとサブデコーダに分けて配線する。セルアレイの単位を、32M個(ドレイン線16384本、ゲート線2048本)で構成されるトランジスタ群に分けて、このトランジスタ群のミニセルアレイ(これをブロックともいう)を32個設ける。
各セルアレイにはサブデコーダ12を設け、32M単位のミニセルアレイ内のドレイン線は、ローカルビット線として配線する。メインデコーダ11から各サブデコーダ12へは、グローバルビット線として、メタル配線を用いて配線する。また、メインワード線は、ゲート線16本ごとに1本横方向(図で左右方向)に通す。
このように構成すると、ミニセルアレイに分割しても、面積を小さく設定でき、ローカルビット線(ドレイン線)の長さを短く出来るので、配線抵抗による電圧低下を防ぐことが出来、ミニセルアレイ内の場所による特性のばらつきを防ぐことが出来る。なお、ゲート側のデコーダに関しても同様である。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態として、本発明の半導体集積回路評価装置の構成について説明する。
図24は、本発明の半導体集積回路評価装置の構成を示す図であり、例えば、1GビットのDMA−TEGを評価する半導体集積回路評価装置の備える処理部を示す図である。
図24に示す本発明の半導体集積回路評価装置20において、測定モード切替部21は、高速センスモード(Vth判定モード)とVth測定モード(トランジスタ特性測定モード)との切替えを行う。不良トランジスタ識別部22は、高速センスモードにおいて5σを超える分布の閾値Vthを有するトランジスタを、センスアンプS/Aから出力される“1”/“0”の判定信号により識別する。この不良と識別された被評価トランジスタのアドレスを、ビットマップ記憶メモリ22Aを用いて記憶しておき、Vth測定モード(トランジスタ特性測定モード)で、このトランジスタ特性を詳細に測定するようにする。
トランジスタ特性測定部23は、高速センスモード(Vth判定モード)により閾値Vthが5σを超えると判定された不良トランジスタ(ビットマップ記憶メモリ22Aにアドレが記憶されたトランジスタ)について、Vg−Id特性等を測定するための処理部である。
ランダムアクセス/シリアルアクセス切替部24は、内部アドレスカウンタ24Aを内蔵し、半導体集積回路1内の評価セルアレイ中のトランジスタのアドレス選択を、ロウデコーダ(RDEC)26およびカラムデコーダ(CDEC)27により、ランダムまたはシリアルに行う。このランダムアクセス/シリアルアクセス切替部24では、高速センスモードでは、アドレスをシリアルモードにより連続したアドレスの更新によりトランジスタを選択する。また、Vth測定モード(トランジスタ特性測定モード)では、不良トランジスタ(閾値Vthが5σを超えるトランジスタ)のアドレスをランダムモードにより選択する。
なお、内部アドレスカウンタ24Aは、半導体集積回路1側の制御回路(図示せず)に配置することもできる。この場合は、高速センスモードにおいては、半導体集積回路1側で自動的にシリアルアドレスが生成され、Vth測定モードにおいては、半導体集積回路評価装置20側から不良トランジスタのアドレスを外部アドレスとして入力されることになる。
基準電圧出力部25は、半導体集積回路(DMA−TEG)1に対して外部から基準電圧Vrefを入力する。VREF入力モードおいて、センスアンプS/Aは、この基準電圧Vrefにより駆動される基準トランジスタの出力電圧と、被評価トランジスタの出力電圧とを比較する。なお、図8に示す半導体集積回路の構成では、電流を判定基準にするモード(IREFモード)が使用され、このIREFモードでは、外部入力の基準電圧Vrefを基準トランジスタMR1により電流に変換する。
また、図25は、高速センスモード(Vth判定モード)におけるアドレスがシリアルモードにより出力されるときのタイミングの例を示す図である。この場合は、図24に示す測定モード切替部21により、シリアルモードが選択される。
図25において、リセット(RESET)信号がローレベル(Low)となると、クロック信号CLKの最初の立ち上がりで内部のアドレスカウンタをセットして、内部アドレスを発生して、所定のトランジスタ(1番目)を選択する。2番目のCLKで、1番目のトランジスタのデータ(D1)を読み出すと同時に、内部カウンタを進めて、2番目のトランジスタのアドレスを発生する。このようにして、順次、CLK信号に同期してトランジスタのデータD1,D2、D3・・・をシリアルに読み出す。
また、図26は、Vth測定モード(トランジスタ特性測定モード)におけるアドレスがランダムモードにより出力されるときのタイミングの例を示す図である。この場合、図24に示す高速センスモード/Vth測定モード切替部21によりVth測定モード(トランジスタ特性測定モード)に切り替えると、被評価トランジスタを選択するアドレスが、半導体集積回路評価装置20からランダムモードにより出力される。
Vth測定モード(ランダムモード)では、内部アドレスカウンタ24Aの計数動作が停止され、半導体集積回路評価装置20側から半導体集積回路(DMA−TEG)1に外部アドレスが入力される。CLK信号に同期して、1番目のCLKでアドレス信号が取り込まれて、指定されたトランジスタが選択される。外部アドレスは、自由に設定出来るので、ランダムなアドレス指定が可能である。
図27は、Vth測定モード(トランジスタ特性測定モード)におけるタイミング波形を示す図である。図24に示す半導体集積回路評価装置20の高速センスモード/Vth測定モード切替部21から出力される、Vth測定モードの選択信号VthMを「VthM=High(ON)」とすると、Vth測定モードに切り替わり、外部PAD(Vd/Id)に、例えば、1V(ボルト)を印加する。同じく、外部PAD(Vin)にゲート電圧を入力すると、アドレス指定されて選択されたトランジスタのドレインが外部PAD(Vd/Id)に接続され、ゲートに電圧信号Vin(VG)が印加されるので、外部PAD(Vd/Id)にトランジスタを流れる電流Idが流れる。
ここで、例えば、電圧信号Vin(VG)、0.2V、0.3V、0.4V、・・・と順次変化させて、電流Idを測定すれば、トランジスタ特性が得られる。これを、アドレスを切り替えて測定すれば良い。アドレス入力は、シリアルモードでも、ランダムモードでもトランジスタ特性の測定が可能である。高速センスモード(アンプモード)で測定した、異常な特性のトランジスタを特定して調査したい場合には、Vth測定モード(ランダムアドレスモード)が適する。
なお、図24に示す半導体集積回路評価装置20は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。
すなわち、半導体集積回路評価装置20における、各処理は、CPU等の中央演算処理装置がRAM等の主記憶装置に上記プログラムを読み出して、情報の加工、演算処理を実行することにより、実現されるものである。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、半導体集積回路評価装置20には、周辺機器として入力装置、表示装置等(いずれも表示せず)が接続されているものとする。ここで、入力装置としては、キーボード、マウス等の入力デバイスのことをいう。表示装置とは、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等のことをいう。
また、市販の半導体テスタにおいて、本発明の半導体集積回路評価装置20の機能を実現できるものがある場合は、この市販の半導体テスタを使用するようにしてもよい。
なお、図24に示す半導体集積回路評価装置20は、評価対象となる被評価トランジスタM11〜Mmnを行及び列方向にマトリックス状に配列してなる評価セルアレイを有し、評価セルアレイ中の被評価トランジスタの閾値Vthの電圧を判定するために配置されると共に、所定の基準電圧Vrefがゲート電圧として印加される基準トランジスタMR1〜MRmと、評価セルアレイ中の選択された被評価トランジスタのゲートに所望電圧を印加するためのゲート電圧印加部(信号線VinとスイッチトランジスタRG1〜RGmとゲート線G1〜Gm)と、基準トランジスタMR1〜MRnの出力電圧DataBと、選択された被評価トランジスタの出力電圧Dataとの電圧差を検出し被評価トランジスタの閾値Vthの電圧の適否を判定するためのセンスアンプS/Aと、を有する半導体集積回路1を評価するための半導体集積回路評価装置20であって、センスアンプS/Aを使用して被評価トランジスタM11〜Mmnの閾値Vthの電圧の適否を判定する閾値Vth判定モードと、前記閾値Vth判定モードにより不良と判定された被評価トランジスタのトランジスタ特性を測定するトランジスタ特性測定モードとを切替える測定モード切替部21と、閾値Vth判定モードにおいて、基準トランジスタMR1〜MRmのゲートに印加する所定の基準電圧Vrefを生成する基準電圧出力部25と、閾値Vth判定モードにおいて、評価セルアレイ中の被評価トランジスタM11〜Mmnを順次に選択し、ゲート電圧印加部(信号線VinとスイッチトランジスタRG1〜RGmとゲート線G1〜Gm)を介してゲート電圧を印加すると共に、センスアンプS/Aからの出力信号を基に不良トランジスタを識別し、該識別した不良トランジスタのアドレスをビットマップ記憶メモリ22Aに記憶する不良トランジスタ識別部22と、トランジスタ特性測定モードにおいて、不良と判定された被評価トランジスタを選択すると共に、選択された被評価トランジスタのゲートにゲート電圧印加部(信号線VinとスイッチトランジスタRG1〜RGmとゲート線G1〜Gm)を介して所望の電圧を印加して、該被評価トランジスタのトランジスタ特性を測定するトランジスタ特性測定部23と、を有して構成される。
これによりDMA−TEG等の大規模な半導体集積回路において、不良トランジスタの検出と、不良トランジスタのトランジスタ特性の測定とを高速(短時間)で行うことができる。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態として、さらに改善されたチップレイアウトを示す。図28は、1GビットのDMA−TEGの第3のチップレイアウト例を示す図である。
図28に示すチップレイアウト例では、ロウメインデコーダ31をセンタ(中心部)に配置して、その両側にロウサブスイッチ33を配置し、周辺回路(制御回路)70および4つのセンスアンプS/Aを上部側に配置し、パッド(PAD)33は全て上端側に1列に配置することで、チップ面積を縮小している。また、センスアンプS/Aを4つ設けることで、高速センスモードにおいて4系統の測定が同時に行えるので、測定時間を短縮することができる。
また、図29は、グローバルビット線、ローカルビット線方式を採用したカラムデコーダの構成を示す図であり、カラムデコーダをツリー構造(階層構造)としたものである。なお、図29に示すカラムデコーダ回路においては、図4〜図10等に示す回路と比較して、ドレイン線Drain1等が90度回転した状態で示されている。
図29に示す回路は、図28に示すチップレイアウト例において、1つのセルアレイ(16M+16M)に対するカラムデコーダの構成例を示したものである。そして、図29において、一番左側の信号線(Drain Force)は、図示しないセンスアンプ、あるいは、外部PADのVd/Id端子へ接続される。そして、符号#4,#3,#2で示す部分が、図28に示すカラムメインデコーダ41を構成し、符号#1−1および#1−2で示す部分が、サブカラムデコーダ42を構成している。なお、符号#1−1および#1−2で示す部分は、それぞれセルアレイ43の16Mビット分に対するサブカラムデコーダに相当する。
そして、符号#4で示す部分「カラムアドレス4本=16ビット」は、最上位4ビットのカラムアドレス信号により16個のスイッチトランジスタをオンオフすることにより、16種類のアドレスを選択する部分である。符号#3で示す部分「カラムアドレス3本=8ビット」は、3ビットのカラムアドレス信号により8個のスイッチトランジスタをオンオフすることにより、8種類のアドレスを選択する部分である。符号#2で示す部分「カラムアドレス3本=8ビット」は、3ビットのカラムアドレス信号により8個のスイッチトランジスタをオンオフすることにより、8種類のアドレスを選択する部分である。また、符号#1−1で示す部分「カラムアドレス3本=8ビット」は、3ビットのカラムアドレス信号により8個のスイッチトランジスタをオンオフすることにより、8種類のアドレスを選択する部分である。
そして、「カラムアドレス4本=16ビット」(#4)、「カラムアドレス3本=8ビット」(#3)、および「カラムアドレス3本=8ビット」(#2)の部分のスイッチトランジスタにより選択されたドレイン線が、8ビット単位のグローバルビット線GBとなる。このグローバルビット線GBは、図28に示す1つのセルアレイ43の16Mビット分に対して、1024個が配置されることになる。また、「カラムアドレス3本=8ビット」(#1−1)により選択されたドレイン線は、ローカルビット線LBとなり、図28に示す1つのセルアレイ43の16Mビット分に対して、8192個が配置されることになる。これは、図28に示すチップレイアウト例では、センスアンプS/Aを4つ有しており、各センスアンプS/Aに対して16Mビット分、すなわち、8192個のカラムアドレが選択できればよいためである。
また、このグローバルビット線GBは、4層目のメタル配線により、各ミニセルアレイ(図28に示すセルアレイA11〜A16)に共通に接続され、各ミニセルアレイ内では、2層目のメタル配線により構成されるローカルビット線LBのそれぞれに、2048個のトランジスタのドレインに共通に接続される。
また、図30にカラムデコーダの全体構成を示す。前述の図29に示した構成が1つのセルアレイ43(例えば、図28に示すセルアレイA1の16Mビット分)に対するカラムアドレスデコーダ構成を示すものであるに対し、図30では、セルアレイA1〜A16(各16Mビット分)に対するカラムデコーダの構成を示すものである。また、図30では、符号#4,#3,#2で示すカラムメインデコーダ41内で使用されるスイッチ用のトランジスタのW/L比と標準的な抵抗値を例示している。
図30に示すように、符号#4で示す部分は、最上位4ビットのカラムアドレス信号により16個のスイッチトランジスタをオンオフすることにより、16種類のアドレスを選択する部分である。符号#3で示す部分は、3ビットのカラムアドレス信号により8個のスイッチトランジスタをオンオフすることにより、8種類のアドレスを選択する部分である。符号#2で示す部分は、3ビットのカラムアドレス信号により8個のスイッチトランジスタをオンオフすることにより、8種類のアドレスを選択する部分である。
また、符号#1−1で示す部分は、3ビットのカラムアドレス信号により8個のスイッチをオンオフすることにより、8種類のアドレスを選択する部分であり、図28に示すセルアレイA1の半分(16Mビット)の部分に相当するサブカラムデコーダである。また、符号#1−2で示す部分は、3ビットのカラムアドレス信号により8個のスイッチをオンオフすることにより、8種類のアドレスを選択する部分であり、図28に示すセルアレイ43のA2の半分(16Mビット)の部分に相当するサブカラムデコーダである。同様にして、符号#1−16で示す部分は、3ビットのカラムアドレス信号により8個のスイッチトランジスタをオンオフすることにより、8種類のアドレスを選択する部分であり、図28に示すセルアレイA16の半分(16Mビット)の部分に相当するサブカラムデコーダである。
また、図30に示すカラムデコーダでは、モニター・校正用のドレインセンス用デコーダ回路61を有している。このドレインセンス用デコーダ回路61は、上述したカラムデコーダ回路と同様な構成のものであり、レイアウトの都合で、最遠端のミンセルアレイブロック(図28のセルアレイA16及びセルアレイA32)に設ける。このドレインセンス用デコーダ回路61により、カラムデコーダにより選択されるドレイン線の信号をモニタすることが可能になる。
また、図31に、ロウデコーダの構成を示す。このロウデコーダにおいても、カラムデコーダと同様に、ロウメインデコーダ51とロウサブデコーダ52とロウサブスイッチ53(図28のロウサブスイッチ33に対応)を設け、ロウデコーダをツリー構造(階層構造)とする。
ロウメインデコーダ51からは、ワード線16本に対して1本のメインワード線MWLが出力される。例えば、ローアドレスが「2048×16=32768個」の場合には、ロウメインデコーダ51からは2048個のメインワード線MWLが出力される。
そして、各メインワード線MWLは、ワード線WLを選択するための、ロウサブスイッチ53を構成する16個のスイッチ用のトランジスタTrw1〜Trw16のゲートに共通に接続されている。
また、ロウサブデコーダ52は、16個のサブアドレスを選択するためのロウデコーダであり、このロウサブデコーダ52からは16本の信号線が出力され、この信号線はそれぞれスイッチ用のトランジスタTrg1〜Trg16のゲートに接続される。また、トランジスタTrg1〜Trg16のドレインには信号GF(ハイレベル信号)が印加され、また、トランジスタTrg1〜Trg16の各ソースは、16本の信号線gf1〜gf16にそれぞれ接続され、この16本の信号線gf1〜gf16は、ワード線選択用のロウサブスイッチ53におけるトランジスタTrw1〜Trw16のドレインにそれぞれ接続されている。
そして、ロウサブデコーダ52からは、トランジスタTrg1〜Trg16のいずれか1つを選択してオン駆動するためのゲート信号が出力される。例えば、スイッチ用のトランジスタTrg1がオンすると、このトランジスタTrg1のソースを通して、信号GF(ハイレベル信号)が信号線gf1に出力される。
上記構成により、ロウメインデコーダ51からメインワード線MWLへ信号(ハイレベル信号)が出力されると、ワード線選択用のトランジスタTrw1〜Trw16の全部が同時にオンになるが、16本の信号線gf1〜gf16のうちのいずれか1本の信号線にのみハイレベルの信号が生じている。このため、ワード線選択用のトランジスタTrw1〜Trw16に接続されたワード線WLの内のいずれか1本の信号線のみをハイレベルとすることができ、所望のワード線WLを選択することができる。
このように、ロウデコーダにおいても、ロウメインデコーダとロウサブデコーダの階層構成にすることにより、チップレイアウトの面積の増加を抑制することができる。
なお、図示しないが、ロウサブデコーダ52から出力される16本の信号線gf1〜gf16のうち、非選択となる15本の信号腺は、GFB(非選択ゲートバイアス)に接続され、非選択ゲートバイアスの電圧が出力される。
また、従来、標準CMOSプロセスで製造されたトランジスタでは、1M個(5σ)のトランジスタ評価で、閾値分布はほぼ正規分布に乗ることは判明していたため、本発明の説明では、アンプの判定基準を5σに設定したが、プロセスによってはバラツキが大きいものもあり、その場合には、5σ(測定トランジスタの数は287個)より範囲を狭めて、高精度測定トランジスタの数を、1000個〜10000個に増加させても、1M個のトランジスタを全て測定するよりも大幅に高速化できるもので、特に5σに限定するわけではない。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の半導体集積回路、および半導体集積回路評価装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1・・・半導体集積回路、10・・・デコーダ、11・・・メインデコーダ、12・・・サブデコーダ、13・・・外部PAD(パッド)、14・・・制御回路、20・・・半導体集積回路評価装置、21・・・測定モード切替部、22・・・不良トランジスタ識別部、22A・・・ビットマップ記憶メモリ、22A・・・内部アドレスカウンタ、23・・・トランジスタ特性測定部、24・・・ランダムアクセス/シリアルアクセス切替部、24A・・・内部アドレスカウンタ、25・・・基準電圧出力部、31・・・ロウメインデコーダ、32・・・ロウサブデコーダ、41・・・カラムメインデコーダ、42・・・カラムサブデコーダ、43・・・セルアレイ、51・・・ロウメインデコーダ、52・・・ロウサブデコーダ、61・・・ドレインセンス用デコーダ回路、CG1〜CGn,CGr・・・スイッチトランジスタ、D1〜Dn・・・ビット線、G1〜Gm・・・ゲート線、RG1〜RGm・・・スイッチトランジスタ、Trd・・・スイッチトランジスタ、M11〜Mmn・・・被評価トランジスタ、MR,MR1,MRk,MRm・・・基準トランジスタ、S/A・・・センスアンプ、A11〜A32・・・セルアレイ(評価セルアレイ)、Drain1,Drain2,・・・ドレイン線、Gate1,Gate2,・・・ゲート線、Source1,Source2,・・・ソース線

Claims (7)

  1. 評価対象となる被評価トランジスタを行及び列方向にマトリックス状に配列してなる評価セルアレイを有する半導体集積回路において、前記評価セルアレイ中の不良トランジスタの検出と特性の測定を行う半導体集積回路評価方法であって、
    前記半導体集積回路の評価セルアレイを構成する各被評価トランジスタの閾値Vthの電圧を所定の基準電圧と比較し、前記閾値Vthの電圧が所定の範囲から外れる被評価トランジスタを判定して選別する第1の測定ステップと、
    前記第1の測定ステップにより選別された被評価トランジスタについて、該被評価トランジスタの所望のトランジスタ特性を測定する第2の測定ステップと、
    を含み、
    前記第1の測定ステップでは、前記被評価トランジスタの閾値Vthの電圧が、閾値Vth電圧の正規分布曲線に対して、標準偏差に予め設定した係数を乗じた範囲内の分布から外れたものを選別するように判定が行なわれ、
    前記第2の測定ステップでは、前記閾値Vthの電圧が標準偏差に予め設定した係数を乗じた範囲内の分布から外れた被評価トランジスタに対して、所望のトランジスタ特性の測定が行なわれる、
    とを特徴とする半導体集積回路評価方法。
  2. 評価対象となる被評価トランジスタをマトリックス状に配列してなる評価セルアレイを有し、カラムデコーダおよびロウデコーダから出力される信号により前記評価セルアレイ中の被評価トランジスタが選択されてトランジスタ特性が評価される半導体集積回路であって、
    前記評価セルアレイ中の選択された被評価トランジスタの閾値Vthの電圧を判定するために配置されると共に、所定の基準電圧がゲート電圧として印加される基準トランジスタと、
    前記評価セルアレイの中の選択された被評価トランジスタのゲートに所望電圧を印加するためのゲート電圧印加部と、
    前記基準トランジスタの出力電圧と、前記選択された被評価トランジスタの出力電圧との電圧差を検出し、該選択された被評価トランジスタの閾値電圧の適否を判定するためのセンスアンプと、
    を備え
    前記基準トランジスタのゲートに印加される基準電圧は、前記被評価トランジスタの閾値Vthの電圧が、閾値Vth電圧の正規分布曲線に対して、標準偏差に予め設定した係数を乗じた範囲内の分布から外れたものを選別するよう設定される、
    とを特徴とする半導体集積回路。
  3. 前記被評価トランジスタ中の選択された被評価トランジスタのゲートに前記ゲート電圧印加部を介して可変電圧を印加するための外部入力端子と、
    前記被評価トランジスタの出力電圧または出力電流を測定するための外部測定端子と、
    を備えることを特徴とする請求項に記載の半導体集積回路。
  4. 前記半導体集積回路は、評価対象となる被評価トランジスタを行及び列方向にマトリックス状に配列してなるm行n列(m,nは正の整数)の評価セルアレイを有し、
    前記評価セルアレイの各行に対応して配置されるm個の基準トランジスタと、
    前記評価セルアレイの各列に属する前記被評価トランジスタ用のn本の第1ビット線と、
    前記評価セルアレイの各行に属する前記被評価トランジスタ用のm本のワード線と、
    前記基準トランジスタ用の1本の第2ビット線と、
    前記第1ビット線と第2ビット線とをプリチャージすると共に、前記第1ビット線と第2ビット線との電圧差を検出して出力信号を出力するセンスアンプと、
    前記第1ビット線と、前記センスアンプとを接続、解放する第1スイッチと、
    前記第2ビット線と、前記センスアンプとを接続、解放する第2スイッチと、
    前記第1スイッチを介して、前記第1ビット線と接続される第3スイッチと、
    前記ワード線と、該ワード線に入力される電圧信号の信号線とを接続、開放する第4スイッチと、
    を備えることを特徴とする請求項または請求項に記載の半導体集積回路。
  5. 前記半導体集積回路はその構成部分のレイアウトとして、
    前記半導体集積回路が形成される半導体基板表面上の第1の方向を上下方向で表し、前記第1の方向と直交する第2の方向を左右方向で表した場合に、
    前記評価セルアレイ中にマトリックス状に配置される被評価トランジスタは、各行が左右方向に、各列が上下方向になるようにマトリックス状に配列されると共に、各被評価トランジスタは、ドレインと、ゲート領域と、ソースとが左右方向になるように配置され、
    前記半導体基板表面から所定の距離を隔て左右方向に配置されると共に、前記左右方向に配列される各被評価トランジスタのソースに共通接続される第1のメタル配線と、
    前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて上下方向に配置されると共に、前記上下方向に配列される各被評価トランジスタのドレインに共通接続される第2のメタル配線と、
    前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、前記左右方向に配列される各被評価トランジスタのゲートに共通接続される第3のメタル配線と、
    を備えることを特徴とする請求項に記載の半導体集積回路。
  6. 前記半導体集積回路は、複数の評価セルアレイを有して構成され、
    前記評価セルアレイは、複数のドレイン線と複数のゲート線とで選択されるブロック構成のセルアレイに分けて配置されると共に、
    前記評価セルアレイ中の被評価トランジスタを選択するためのデコーダが、メインデコーダとサブデコーダとによる階層構造で構成され、
    前記サブデコーダから前記ブロック構成のセルアレイへのビット線は、ローカルビット線により配線され、
    前記メインデコーダから各サブデコーダへのビット線はグローバルビット線により配線される、
    ことを特徴とする請求項に記載の半導体集積回路。
  7. 評価対象となる被評価トランジスタを行及び列方向にマトリックス状に配列してなる評価セルアレイを有し、前記評価セルアレイ中の被評価トランジスタの閾値Vthの電圧を判定するために配置されると共に、所定の基準電圧がゲート電圧として印加される基準トランジスタと、前記評価セルアレイ中の選択された被評価トランジスタのゲートに所望電圧を印加するためのゲート電圧印加部と、前記基準トランジスタの出力電圧と、前記選択された被評価トランジスタの出力電圧との電圧差を検出し被評価トランジスタの閾値Vthの電圧の適否を判定するためのセンスアンプと、を有する半導体集積回路を評価するための半導体集積回路評価装置であって、
    前記センスアンプを使用して前記被評価トランジスタの閾値Vthの電圧の適否を判定する閾値Vth判定モードと、前記閾値Vth判定モードにより不良と判定された被評価トランジスタのトランジスタ特性を測定するトランジスタ特性測定モードとを切替える測定モード切替部と、
    前記閾値Vth判定モードにおいて、前記基準トランジスタのゲートに印加する前記所定の基準電圧を生成する基準電圧出力部と、
    前記閾値Vth判定モードにおいて、前記評価セルアレイ中の被評価トランジスタを順次に選択し、前記ゲート電圧印加部を介してゲート電圧を印加すると共に、前記センスアンプからの出力信号を基に不良トランジスタを識別し、該識別した不良トランジスタのアドレスを記憶部に記憶する不良トランジスタ識別部と、
    前記トランジスタ特性測定モードにおいて、前記不良と判定された被評価トランジスタを選択すると共に、前記選択された被評価トランジスタのゲートに前記ゲート電圧印加部を介して所望のゲート電圧を印加して、該被評価トランジスタのトランジスタ特性を測定するトランジスタ特性測定部と、
    を備え
    前記基準トランジスタのゲートに印加される基準電圧は、前記被評価トランジスタの閾値Vthの電圧が、閾値Vth電圧の正規分布曲線に対して、標準偏差に予め設定した係数を乗じた範囲内の分布から外れたものを選別するよう設定される、
    とを特徴とする半導体集積回路評価装置。
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