JP5381172B2 - 電力変換システム - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換システムに関する。
従来より、単一の直流電源から、複数の負荷に多相交流電力をそれぞれ供給する電力変換システムが知られている。例えば、特許文献1には、2つのインバータのスイッチングキャリア位相を各々可変にする手法が開示されている。かかる手法によれば、リップル電流の低減を図ることができるので、平滑コンデンサの小型化、平滑コンデンサの負担の軽減を図ることができる。
特開2006−54992号公報
しかしながら、特許文献1に開示された手法によれば、電流検出はキャリアに同期して行われるため、電流検出のタイミングがずれることになる。ひとつのコントローラで2つのインバータを制御する場合、スイッチングキャリアをずらすと、電流検出のタイミングのずれや、計算に要する変数のバッファ、変調率の反映などのタイミングが複雑化する。そのため、コントローラの負荷が増大するという問題点があった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コントローラの負荷増加を抑制しつつ、リップル電流の低減を図ることである。
かかる課題を解決するために、本発明は、電力変換手段のそれぞれについて、負荷の要求に応じて設定される各相の初期変調率指令を、各電力変換手段について異なるオフセット量にてそれぞれオフセットさせることにより、各相の変調率指令を生成する。
本発明によれば、電力変換手段のそれぞれについて、各相の初期変調率をオフセットさせるという簡単な制御の追加で、直流母線の高周波電流の位相を可変することができる。そのため、制御装置の負荷増加を抑制しつつ、リップル電流の低減を図ることができる。
第1の実施形態にかかる電力変換システムの全体構成を模式的に示す説明図 インバータ30を中心としたシステム構成を模式的に示す説明図 変調率指令mu1*〜mw1*と直流母線電流の位相との関係を示す説明図 オフセット処理を行わない場合と行った場合とでの直流母線電流Ic1,Ic2の比較を示す説明図 オフセット処理を行わない場合における直流母線電流Ic1,Ic2とコンデンサ電流Iccとを示す説明図 オフセット処理を行った場合における直流母線電流Ic1,Ic2とコンデンサ電流Iccとを示す説明図 直流母線電流の位相を示す説明図 第2の実施形態にかかる位相可変部50の構成を示すブロック図 第1の初期変調率指令mu1〜mw1とオフセット処理後の第1の変調率指令mu1*〜mw1*との関係を示す説明図 第2の初期変調率指令mu2〜mw2とオフセット処理後の第2の変調率指令mu2*〜mw2*との関係を示す説明図 第1の初期変調率指令mu1〜mw1とオフセット処理後の第1の変調率指令mu1*〜mw1*との関係を示す説明図 第2の初期変調率指令mu2〜mw2とオフセット処理後の第2の変調率指令mu2*〜mw2*との関係を示す説明図 第3の実施形態にかかる位相可変部50の構成を示すブロック図 第1のインバータ30の直流母線電流Ic1と第2のインバータ30aの直流母線電流Ic2とを示す説明図 第1から第3のインバータに対応する直流母線電流Ic1,Ic2,Ic3を示す説明図 第1から第3のインバータに対応する直流母線電流Ic1,Ic2,Ic3を示す説明図
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる電力変換システムの全体構成を模式的に示す説明図である。本実施形態にかかる電力変換システムは、電気自動車に適用されており、一対のモータ(駆動用モータ)10,10aに電力をそれぞれ供給するシステムであり、一対のインバータ30,30aと、一対の制御ユニット40,40aとで構成されている。
この電力変換システムは、第1のモータ10側システムと、第2のモータ10a側システムとで構成されており、それぞれのシステムが第1および第2のモータ10,10aを制御する。第1のモータ10側システムは、第1のインバータ30を介して第1のモータ10を駆動するものであり、第1のインバータ30は第1の制御ユニット40によって制御される。一方、第2のモータ側システムは、第2のインバータ30aを介して第2のモータ10aを駆動するものであり、第2のインバータ30aは第2の制御ユニット40aによって制御される。なお、第1の制御ユニット40と第2の制御ユニット40aとは機能的に分離していればよく、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェースを主体に構成された単一のマイクロコンピュータ(制御装置)によって第1の制御ユニット40および第2の制御ユニット40aを構成することが可能である。
ここで、第1のモータ10側システム構成と、第2のモータ10a側システム構成とは基本的に対応しており、以下、第1のモータ10側システム構成を中心に説明を行う。この場合、特に第2のモータ10a側システムとの相違を明確化する必要性がある場合を除き、第1のモータ10側システムの構成要素の前に付される「第1の」という用語を省略する。また、第2のモータ10a側のシステムにおいて、第1のモータ10側のシステム構成と対応する構成については、その対応する符号に「a」を付することにより、両者を区別することとする。また、第1のモータ10側のシステムにおいて用いられる各種のパラメータについては、種々の記号の後に「1」を付し、第2のモータ10a側のシステムにおいて用いられる各種のパラメータについては、種々の記号の後に「2」を付することにより、両者を区別することとする。
モータ10は、例えば、中性点を中心に星形結線された複数の相巻線(本実施形態では、U相巻線、V相巻線、W相巻線からなる3つの相巻線)を有する3相交流同期モータである。このモータ10は、インバータ30から、3相の交流電力が各相巻線にそれぞれ供給されることにより生じる磁界と、回転子の永久磁石が作る磁界との相互作用により駆動する。
インバータ30は、電源20に接続されており、この電源20の直流電力から、後述する各スイッチ31〜36の導通状態に応じた3相の交流電流を生成する。なお、第1のモータ10側システムと、第2のモータ10a側システムとは、単一の電源20を共有しており、第2のモータ10a側システムの第2のインバータ30aも、同一の電源20に接続されている。
ここで、電源20は、直流電源であり、電源20としては、例えば、ニッケル水素電池あるいはリチウムイオン電池といったバッテリを用いることができる。電源20の負極は負極母線が接続され、電源20の正極は正極母線が接続されている。正極母線と負極母線との間には、電源20に流れる電流を平滑する平滑コンデンサ21が設けられている。
図2は、インバータ30を中心としたシステム構成を模式的に示す説明図である。同図(a)に示すように、電源20の正極に接続する正極母線と、3相に対応する各出力端子との間には、一方向の導通を制御可能な単方向スイッチ31〜33がそれぞれ接続されている。また、電源20の負極に接続された負極母線と、3相に対応する各出力端子との間にも、単方向スイッチ34〜36がそれぞれ接続されている。個々の単方向スイッチ31〜36は、半導体スイッチ(例えば、IGBT等のトランジスタといったスイッチング素子)を主体に構成されており、個々の半導体スイッチは、還流用ダイオードが逆並列接続されている。
各スイッチ31〜36のオンオフ状態、すなわち、導通および遮断の切り替え(スイッチング動作)は、制御ユニット40から出力されるゲート駆動信号を通じて制御される。個々のスイッチ31〜36は、制御ユニット40によってオンされることにより導通状態となり、オフされることにより非導通状態(遮断状態)となる。
再び図1を参照するに、制御ユニット40は、インバータ30を制御する制御手段であり、外部から供給されるモータ10のトルク指令値に基づいて、各スイッチ31〜36に関するゲート駆動信号を生成し、このゲート駆動信号を通じてインバータ30が備える各スイッチ31〜36の導通状態を制御する。これにより、制御ユニット40は、インバータ30を介して負荷であるモータ10の出力トルクを制御する。この制御ユニット40による演算処理は、インバータ30のキャリア周波数(スイッチング周波数)fcと同じ周波数のディジタル制御にて行う。
制御ユニット40には、各種のセンサ(図示せず)によって検出されるセンサ信号が入力されている。モータ10における各相の電流Iu1,Iv1,Iw1、具体的には、U相の電流Iu1、V相の電流Iv1、W相の電流Iw1は、電流センサによって検出され、これが制御ユニット40に入力されている。また、モータ10の電気的な回転位相(電気角)θe1は、モータ10に取り付けられた位置センサ(例えば、レゾルバ)によって検出され、これが制御ユニット40に入力されている。
制御ユニット40は、これを機能的に捉えた場合、PI制御部41と、3相/dq変換部42と、非干渉制御部43と、微分演算部44と、dq/3相変換部45と、変調率演算部46と、PWM生成部47と、位相可変部50とを有している。
PI制御部41には、モータ10の電流指令値であるd軸およびq軸電流指令値id_cmd1,iq_cmd1から、モータ10の実電流値であるd軸およびq軸電流id1,iq1をそれぞれ減算したd軸およびq軸の電流偏差が入力されている。ここで、d軸およびq軸電流指令値id_cmd1,iq_cmd1は、モータ10のトルク指令値とモータ回転数とに基づいてd軸およびq軸電流指令値id_cmd1,iq_cmd1を出力するトルク制御部(図示せず)によって演算されている。一方、d軸およびq軸電流id1,iq1は、3相/dq変換部42が、3相の電流iu,iv,iwを電気角θe1に基づいて座標変換を行うことにより演算される。
PI制御部41は、PI制御を用いて、d軸およびq軸の電流偏差がそれぞれ0となるようなd軸およびq軸電圧指令値をそれぞれ演算する。演算されたd軸およびq軸電圧指令値は、後述するd軸およびq軸補償電圧がそれぞれ加算されることにより、最終的なd軸およびq軸電圧指令値Vd1,Vq1としてdq/3相変換部45に出力される。
一方、d軸およびq軸電流指令値id_cmd1,iq_cmd1は、非干渉制御部43にも入力される。非干渉制御部43は、モータ10の速度起電力に対するフィードフォーワード補償部であり、電気的な角速度ωe1に基づいて、d軸およびq軸補償電圧をそれぞれ演算する。ここで、電気的な角速度ωe1は、微分演算部44が電気角θe1を微分演算することにより求められる。演算されたd軸およびq軸補償電圧は、PI制御部41において演算されたd軸およびq軸電圧指令値に加算される。
dq/3相変換部45は、電気角θe1を参照した上で、d軸およびq軸電圧指令値Vd1,Vq1から、各相に対応する電圧指令値Vu1,Vv1,Vw1に座標変換を行う。各相の電圧指令値Vu1〜Vw1は、変調率演算部46に出力される。
変調率演算部46は、各相の電圧指令値Vu1〜Vw1を電源20の電圧でそれぞれ規格化することにより、3相の初期変調率指令mu1,mv1,mw1を演算する。具体的には、変調率演算部46は、各相の電圧指令値Vu1〜Vw1を電源20の電圧の半分の値で除算することにより、3相の初期変調率指令mu1〜mw1を演算する。3相の初期変調率指令mu1〜mw1は、後述する位相可変部50によってオフセット処理がそれぞれ行われ、オフセット処理後の各相の値が、最終手的な3相の変調率指令mu1*〜mw1*としてPWM生成部47に出力される。3相の変調率指令は、インバータ30を構成する各相のスイッチ31〜36の導通時間比率を決定するためのパラメータである。
PWM生成部47は、各変調率指令mu1*〜mw1*と、キャリア周期Tc(1/fc)のキャリアC1とに基づいて、インバータ30の各スイッチ31〜36の導通期間を設定するゲート駆動信号を生成する。そして、PWM生成部47は、生成されたゲート駆動信号を通じてインバータ30の各スイッチ31〜36の導通状態、すなわち、導通期間(オン期間)を制御する。これにより、電源20からモータ10の各相の端子に印加する出力電圧を生成する。本実施形態において、キャリアC1は、下限を「−1」、上限を「1」とする三角波である。
図2(b)を参照するに、PWM生成部47は、各変調率指令mu1*〜mw1*と、キャリアC1とを比較し、ゲート駆動信号を生成する。以下、U相に着目して説明を行うが、他の相についても同様である。この図2(b)において、U相の各スイッチ31,34に関するゲート駆動信号S31,S34がHighレベルのときに、各スイッチ31,34がオンとなる。
PWM生成部47は、キャリアC1よりもU相も変調率指令mu1*が大きい場合(C1<mu1*)、上アームに相当するスイッチ31がオンするようにゲート駆動信号S31を出力する。また、PWM生成部47は、キャリアC1よりも変調率指令値mu1*が小さい場合(C1>mu1*)、上アームに相当するスイッチ31をオフするようにゲート駆動信号S31を出力する。一方、PWM生成部47は、スイッチ34のゲート駆動信号S34として、スイッチ31のゲート駆動信号S31を反転出力する。
なお、上アームに相当するスイッチ31と、下アームに相当するスイッチ34とが同時にオンとなることで短絡が発生する可能性があるので、両スイッチ31,34が同時にオンすることがないように短絡防止期間(デッドタイム)が付加されている。
以下、本実施形態の特徴の一つである位相可変部50による処理を説明する。なお、位相可変部50は、第1の制御ユニット40と第2の制御ユニット40aとに共通化された構成となっている。位相可変部50は、オフセット生成部51と、加算部52とを構成されている。
位相可変部50には、第1の変調率演算部46において演算された第1の初期変調率指令mu1〜mw1と、第2の変調率演算部46aにおいて演算された第2の初期変調率指令値mu2〜mw2とが入力される。オフセット生成部51は、第1の初期変調率指令mu1〜mw1と、第2の初期変調率指令値mu2〜mw2とに基づいて、第1の初期変調率指令mu1〜mw1をオフセットさせるためのオフセット量を規定する第1のオフセット値と、第2の初期変調率指令をオフセットさせるためのオフセット量を規定する第2のオフセット値とをそれぞれ演算する。
そして、位相可変部50は、各オフセット値に基づいて、第1および第2の初期変調率指令mu1〜mw1,mu2〜mw2をそれぞれオフセットさせるオフセット処理を行う。具体的には、加算部52により、第1のオフセット値が第1の初期変調率指令mu1〜mw1にそれぞれ加算され、第2のオフセット値が第2の初期変調率指令mu2〜mw2にそれぞれ加算される。このオフセット処理の結果、第1の変調率指令値mu1*〜mw1*および第2の変調率指令値mu2*〜mw2*がそれぞれ生成され、それぞれの値が対応するPWM生成部47に入力される。これにより、第1のインバータ30および第2のインバータ30aの直流母線電流の位相をそれぞれ可変する。
図3は、変調率指令mu1*〜mw1*と直流母線電流の位相との関係を示す説明図である。以下、第1の変調率指令mu1*〜mw1*と直流母線電流の位相との関係を説明するが、第2の変調率指令mu2*〜mw2*と直流母線電流の位相との関係も同様である。上述したように、PWM生成部47は、各相の変調率指令mu1*〜mw1*と、キャリアC1とを比較することにより、スイッチ31〜36の導通状態を制御する。同図において、S31〜S33は、インバータ30の各上アームのスイッチ31〜33に対するゲート駆動信号を示している。
まず、U,V,W相の上アームに対応するスイッチ31〜33がすべてオフとなる区間T1では、インバータ30の3相の下アームのスイッチ34〜36および還流ダイオードと、モータ10との間で電流が還流する。このため、直流母線電流Ic1は0となる。次に、区間T2において、U相のスイッチ31がオンすると、直流母線に電流iuが通電され、続く区間T3において、V相のスイッチ32がオンすると、直流母線の電流Ic1は「iu+iv」となる。そして、区間T4において、3相のスイッチ31〜33がすべてオンとなると、3相の上アームのスイッチ31〜33および還流ダイオードと、モータ10との間で電流が還流する。このため、直流母線電流Ic1は0となる。また、区間T5,T6,T7は、それぞれ区間T3,T2,T1と同様の状態となる。
ここで、3相の変調率指令mu1*〜mw1*をそれぞれ上側にオフセット、すなわち、各値mu1*〜mw1*をそれぞれ増加させることにより、区間T4が長くなり、区間T1、T7がそれぞれ短くなることが分かる。また、3相の変調率指令mu1*〜mw1*をそれぞれ下側にオフセット、すなわち、各値mu1*〜mw1*をそれぞれ減少させることにより、区間T4が短くなり、区間T1、T7がそれぞれ長くなることが分かる。なお、上下いずれのケースにおいても、その他の区間T2,T3,T5,T6は同じ長さのままとなる。
このようにして、3相の変調率指令mu1*〜mw1*がオフセットすることで直流母線電流Ic1の位相をずらすことができる。なお、3相の変調率指令mu1*〜mw1*のオフセット量がそれぞれ同じであれば、モータ10の線間電圧は変化しないため、モータ制御に影響が生じることはない。
図4は、オフセット処理を行わない場合と行った場合とでの直流母線電流Ic1,Ic2の比較を示す説明図である。同図において、(a)は、第1のインバータ30の直流母線電流Ic1を示しており、(b)は、第2のインバータ30における直流母線電流Ic2を示している。また、同図において、「L−ON」は、第1のインバータ30または第2のインバータ30aにおいて、各相の下側アームに対応するスイッチがすべてオンとなっている状態を指し、「U−ON」は、第1のインバータ30または第2のインバータ30aにおいて、各相の上側アームに対応するスイッチがすべてオンとなっている状態を指す。
まず、オフセット処理を行わない場合について述べる。第1および第2のモータ10に関するトルク指令が同じである場合、第1のインバータ30における直流母線電流Ic1と、第2のインバータ30aにおける直流母線電流Ic2とは、上述した区間T2,3(区間T5,6)が同期した状態となる。
つぎに、オフセット処理を行う場合について述べる。ここで、第1のオフセット値として、各相の第1の初期変調率指令mu1〜mw1をそれぞれ上側にオフセットさせる値を考え、第2のオフセット値として、各相の第2の初期変調率指令mu1〜mw1をそれぞれ下側にオフセットさせる値とする。第1のオフセット値により、第1のインバータ30における直流母線電流Ic1は、区間T4が長くなり、区間T1、T7がそれぞれ短くなる。一方で、第2のオフセット値により、第2のインバータ30aにおける直流母線電流Ic2は、区間T4が短くなり、区間T1、T7がそれぞれ長くなる。
これにより、同図に示すように、第1のインバータ30の直流母線電流Ic1の位相と、第2のインバータ30aの直流母線電流Ic2の位相とをずらすことができる。換言すれば、モータ10,10aの電流から発生する直流母線の高周波電流の位相を相互にずらすことができる。この場合、平滑コンデンサ21に流れるリップル成分を打ち消すことができる。すなわち、第1のインバータ30の制御におけるオフセット値と、第2のインバータ30aの制御におけるオフセット値とをそれぞれ異ならせることにより、直流母線電流Ic1,Ic2の位相をずらすことができる。もっとも、このような位相可変部50の制御は、インバータ30,30aのそれぞれについて、各相に関するスイッチ手段の導通時間のパターンを、各インバータ30a,30aについて異なる時間パターンに制御することと等価である。
したがって、各直流母線電流Ic1,Ic2の和が打ち消されるように、各3相から発生する直流母線電流Ic1,Ic2の位相を可変すればコンデンサ電流のリップルを打ち消すことができる。これにより、平滑コンデンサ21の小型化を図ることができる。
図5は、オフセット処理を行わない場合における直流母線電流Ic1,Ic2とコンデンサ電流Iccとを示す説明図である。また、図6は、オフセット処理を行った場合における直流母線電流Ic1,Ic2とコンデンサ電流Iccとを示す説明図である。図5,6の比較から分かるように、オフセット処理により直流母線電流Ic1,Ic2の位相を可変をすることで平滑コンデンサ21に流れる電流Iccを少なくすることができる。
このように本実施形態において、第1および第2の制御ユニット40,40aは、インバータ30,30aのそれぞれについて、負荷の要求(トルク指令値)に応じて設定される各相の初期変調率指令mu1〜mw1,mu2〜mw2をそれぞれオフセットさせることにより、最終的な各相の変調率指令mu1*〜mw1*,mu2*〜mw2*を生成する。かかる構成によれば、インバータ30,30aのそれぞれについて、各相の初期変調率mu1〜mw1,mu2〜mw2を上下にオフセットさせるという簡単な制御の追加で、直流母線の高周波電流の位相を可変することができる。そのため、制御装置の負荷増加を抑制しつつ、リップル電流の低減を図ることができる。
この場合、第1および第2の制御ユニット40,40aは、インバータ30,30aのそれぞれについて異なるオフセット量を用いて、各相の初期変調率指令mu1〜mw1,mu2〜mw2をそれぞれオフセットさせる。かかる構成によれば、それぞれの三相インバータの直流母線電流の位相が異なる位置に配置されることとなるため、コンデンサ電流の打ち消しが発生する範囲を広げることができる。
また、本実施形態において、第1および第2の制御ユニット40,40aは、各相の初期変調率指令mu1〜mw1,mu2〜mw2をオフセットさせることにより、インバータ30,30aのそれぞれについて、各相に関するスイッチ31〜36の導通時間のパターンを、各インバータ30a,30aについて異なる時間パターンに制御する。特に本実施形態では、位相可変部50は、インバータ30,30aのそれぞれについて、3相の上アームに対応するスイッチ31〜33の全てを導通する時間、または3相の下アームに対応するスイッチ34〜36の全てを導通する時間を、各インバータ30,30aについて異なる時間に制御している。かかる構成によれば、図4に示すように、直流母線の高周波電流の位相を可変することができ、コンデンサ電流の高周波電流を打ち消すことができる。
なお、本実施形態では、3相の初期変調率指令mu1〜mw1をそれぞれ上下にオフセットさせることにより、区間T4および区間T1,T7の長さを調整しているが、図7に示すように、直流母線電流の幅(すなわち、区間T2,T3,T5,T6)を調整してもよい。このように構成することで、直流母線の高周波電流が流れる期間の長さを可変することで、高周波電流の重なる区間や、インバータ30,30aともに直流母線電流Ic1,Ic2が0となる区間をなくすことができる。これにより、コンデンサ電流の打ち消しが発生する範囲を広げることができる。
また、本実施形態では、形式的には変調率指令を操作しているが、変調率指令は、電圧指令値が規格化されたものであり、その操作は、電圧指令値を操作していることと同じである。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態にかかる電力変換システムについて説明する。第2の実施形態にかかる電力変換システムが、第1の実施形態のそれと相違する点は、位相可変部50の構成である。第1の実施形態と共通する構成については説明を省略することとし、以下、相違点を中心に説明を行う。
図8は、第2の実施形態にかかる位相可変部50の構成を示すブロック図である。位相可変部50は、最大値演算部53と、最小値演算部54とを主体に構成されている。
第1の変調率演算部46において演算された第1の初期変調率指令mu1〜mw1は、最大値演算部53に入力される。この最大値演算部53は、各相の初期変調率指令mu1〜mw1のうち、最も大きい初期変調率指令(最大初期変調率指令)を特定する。つぎに、減算部55において、「1」から最大初期変調率指令を減算することにより、減算値が演算される。そして、加算部56において、演算された減算値を各相の第1の初期変調率指令mu1〜mw1にそれぞれ加算することにより、最終的な各相の第1の変調率指令mu1*〜mw1*が演算される。
また、第2の変調率演算部46aにおいて演算された第2の初期変調率指令mu2〜mw2は、最小値演算部54に入力される。この最小値演算部54は、各相の初期変調率指令mu2〜mw2のうち、最も小さい初期変調率指令(最小初期変調率指令)を特定する。つぎに、減算部55において、「−1」から最小初期変調率指令を減算することにより、減算値が演算される。そして、加算部56において、演算された減算値を各相の第2の初期変調率指令mu2〜mw2にそれぞれ加算することにより、最終的な各相の第2の変調率指令mu2*〜mw2*が演算される。
図9は、第1の初期変調率指令mu1〜mw1と、オフセット処理後の第1の変調率指令mu1*〜mw1*との関係を示す説明図であり、図10は、第2の初期変調率指令mu2〜mw2と、オフセット処理後の第2の変調率指令mu2*〜mw2*との関係を示す説明図である。同図に示すように、本実施形態によれば、第1の変調率指令mu1*〜mw1*は、第1の初期変調率指令mu1〜mw1へ上側へオフセットすることにより生成される。具体的には、3相の初期変調率指令mu1〜mw1のうち最大値に対応する相の変調率指令がキャリアの上限(「1」)と対応するように、3相の初期変調率指令mu1〜mw1がオフセット処理される。これにより、3相の初期変調率指令mu1〜mw1のうち最大値に対応する相の上アームのスイッチがオンに固定される。これに対して、第2の変調率指令mu2*〜mw2*は、第2の初期変調率指令mu2〜mw2へ上側へオフセットすることにより生成される。具体的には、3相の初期変調率指令mu2〜mw2のうち最小値に対応する相の変調率指令がキャリアの下限(「−1」)と対応するように、3相の初期変調率指令mu2〜mw2がオフセット処理される。これにより、3相の初期変調率指令mu2〜mw2のうち最小値に対応する相の上アームのスイッチがオフに固定される。
かかる構成によれば、第1の実施形態と同様に、オフセット処理により、直流母線電流Ic1,Ic2の位相を可変をすることで平滑コンデンサ21に流れる電流Iccを少なくすることができる。コンデンサ電流のリップルを打ち消すことができる。これにより、平滑コンデンサ21の小型化を図ることができる。また、各相のスイッチのオンまたはオフに固定することによって、スイッチングしない相が発生する。これにより、スイッチング損失の低減を図ることができ、インバータ30,30aを高効率で駆動することができる。
図11は、第1の初期変調率指令mu1〜mw1と、オフセット処理後の第1の変調率指令mu1*〜mw1*との関係を示す説明図であり、図12は、第2の初期変調率指令mu2〜mw2と、オフセット処理後の第2の変調率指令mu2*〜mw2*との関係を示す説明図である。上述した実施形態では、第1の初期変調率指令mu1〜mw1については上側へのオフセット、すなわち、「1」への固定とし、第2の初期変調率指令mu2〜mw2については下側へのオフセット、すなわち、「−1」への固定としている。しかしながら、図11,12に示すように、第1の初期変調率指令mu1〜mw1および第2の初期変調率指令mu2〜mw2をそれぞれオフセットさせる場合、上側オフセットと下側オフセットとを交互に時間切り替えしてもよい。
かかる構成によれば、オンに固定する相は、インバータ30,30aの上アーム側に負荷の還流電流が流れ、オフに固定する相には、インバータ30,30aの下アーム側に負荷の還流電流が流れる。これを時間切り替えすることによって、還流電流により発生する熱を分散することができ、ひとつの相への熱集中を抑制することができる。そのため、耐熱性の高い高価なデバイスを使用する必要がなくなる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態にかかる電力変換システムについて説明する。第3の実施形態にかかる電力変換システムが、第1の実施形態のそれと相違する点は、位相可変部50の構成である。第1の実施形態と共通する構成については説明を省略することとし、以下、相違点を中心に説明を行う。
図13は、第3の実施形態にかかる位相可変部50の構成を示すブロック図である。位相可変部50は、最大値演算部53と、最小値演算部54とを主体に構成されている。
第1の変調率演算部46において演算された第1の初期変調率指令mu1〜mw1は、最大値演算部53に入力される。この最大値演算部53は、各相の第1の初期変調率指令mu1〜mw1のうち、最も大きい初期変調率指令(最大初期変調率指令)を特定する。一方、第2の変調率演算部46aにおいて演算された第2の初期変調率指令mu2〜mw2は、最小値演算部54に入力される。この最小値演算部54は、各相の第2の初期変調率指令mu2〜mw2のうち、最も小さい初期変調率指令(最小初期変調率指令)を特定する。
そして、位相可変部50は、減算部57において、最大初期変調率指令から最小初期変調率指令を減算することにより、減算値を演算する。この減算値は積算部58に出力され、積算部58おいて、減算値と「1/2」とが積算され、積算値が生成される。そして、位相可変部50は、加算部59において、演算された積算値を各相の第1の初期変調率指令mu1〜mw1にそれぞれ加算することにより、最終的な各相の第1の変調率指令mu1*〜mw1*を演算する。また、位相可変部50は、減算部57において、各相の第2の初期変調率指令mu2〜mw2から演算された積算値を減算することにより、最終的な各相の第2の変調率指令mu2*〜mw2*を演算する。
図14は、第1のインバータ30の直流母線電流Ic1と第2のインバータ30aの直流母線電流Ic2とを示す説明図である。同図において、Pmax1は、第1の初期変調率指令mu1〜mw1のうちの最大初期変調率指令に対応する相のスイッチ駆動信号を示し、Pmin1は、第1の初期変調率指令mu1〜mw1のうちの最小初期変調率指令に対応する相のスイッチ駆動信号を示す。同様に、Pmax2は、第2の初期変調率指令mu2〜mw2のうちの最大初期変調率指令に対応する相のスイッチ駆動信号を示し、Pmin2は、第2の初期変調率指令mu2〜mw2のうちの最小初期変調率指令に対応する相のスイッチ駆動信号を示す。
このように本実施形態において、第1および第2の制御ユニット40,40aは、各相の第1の変調率指令mu1*〜mw1*のうちの最小値と、各相の第2の変調率指令mu2*〜mw2*のうちの最大値とが対応するように、第1の初期変調率指令mu1〜mw1および第2の初期変調率指令mu2〜mw2に対してオフセット処理を行う。
第1の実施形態と同様に、オフセット処理により、直流母線電流Ic1,Ic2の位相を可変をすることで平滑コンデンサ21に流れる電流Iccを少なくすることができる。コンデンサ電流のリップルを打ち消すことができる。これにより、平滑コンデンサ21の小型化を図ることができる。また、直流母線電流が重なることなく、コンデンサ電流の打ち消しが発生する範囲を広げることができる。
なお、上述した各実施形態では、また、2つのモータ10,10aに対応して、電源20を共有する2つのインバータ30,30aを用いる構成であれば、負荷の数に応じて、電源20を共有する3つ以上のインバータ構成としてもよい。ここで、図15は、第1から第3のインバータに対応する直流母線電流Ic1,Ic2,Ic3を示す説明図である。同図(a)〜(c)に示すように、各インバータの直流母線電流Ic1〜Ic3の位相をそれぞれ同期しないようにずらすことが好ましい。例えば、図16に示すように、第1のインバータに関する各相の変調率指令のうちの最小値と、第2のインバータに関する各相の変調率指令のうちの最大値とを対応させ、第2のインバータに関する各相の変調率指令のうちの最小値と、第3のインバータに関する各相の変調率指令のうちの最大値とを対応させると行った如くである。また、図15(d)に示すように、3つのインバータのうち、少なくとも一つの直流母線電流Ic3の位相を、他の直流母線電流Ic1,Ic2からずらしてもよい。
また、複数のインバータのうちのいずれか一つのインバータに関する制御について、キャリア上限への固定を行う、残余のインバータのうちの一つのインバータに関する制御について、キャリア下限への固定を行えばよい。また、複数のインバータについて、このような2つの制御パターンを時間毎に切り替えてもよい。
さらに、上述した各実施形態では、3相の交流電力を出力するインバータを例示して説明を行ったが、6相、9相といったように3m(m:自然数)相交流を出力するインバータであってもよい。この場合には、単独のインバータ制御であっても、上述した実施形態に示す個別の3相インバータの制御のように、3相をセットとして、一方の3相から発生する直流母線電流の位相と他方の3相から発生する直流母線電流の位相とをずらすようにしてもよい。
10…第1のモータ
10a…第2のモータ
20…電源
21…平滑コンデンサ
30…第1のインバータ
30a…第2のインバータ
31〜36…スイッチ
40…第1の制御ユニット
40a…第2の制御ユニット
41…PI制御部
42…3相/dp変換部
43…非干渉制御部
44…微分演算部
45…dp/3相変換部
46…変調率演算部
47…PWM生成部
50…位相可変部

Claims (9)

  1. 単一の直流電源から、複数の負荷に多相交流電力をそれぞれ供給する電力変換システムにおいて、
    前記複数の負荷に対応して設けられ、それぞれが各相毎に設けられたスイッチ手段の導通状態に応じて前記直流電源からの直流電力を多相交流電力に変換して出力する複数の電力変換手段と、
    前記電源に流れる電流を平滑するコンデンサと、
    前記電力変換手段のそれぞれを制御対象として、各相のスイッチ手段の導通時間比率をそれぞれ規定する各相の変調率指令に基づいて前記各相のスイッチ手段の導通状態を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記電力変換手段のそれぞれについて、前記負荷の要求に応じて設定される各相の初期変調率指令を、各電力変換手段について異なるオフセット量にてそれぞれオフセットさせることにより、前記各相の変調率指令を生成するとともに、前記複数の電力変換手段のうちの一つの電力変換手段に関する各相の変調率指令のうちの最小値と、残余の電力変換手段のうちの一つの電力変換手段に関する各相の変調率指令のうちの最大値とが対応するように、各相の初期変調率指令をそれぞれオフセットさせることを特徴とする電力変換システム。
  2. 単一の直流電源から、複数の負荷に多相交流電力をそれぞれ供給する電力変換システムにおいて、
    前記複数の負荷に対応して設けられ、それぞれが各相毎に設けられたスイッチ手段の導通状態に応じて前記直流電源からの直流電力を多相交流電力に変換して出力する複数の電力変換手段と、
    前記電源に流れる電流を平滑するコンデンサと、
    前記電力変換手段のそれぞれを制御対象として、各相のスイッチ手段の導通時間比率をそれぞれ規定する各相の変調率指令に基づいて前記各相のスイッチ手段の導通状態を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記電力変換手段のそれぞれについて、前記各相に関するスイッチ手段の導通時間のパターンを、各電力変換手段について異なる時間パターンに制御するとともに、前記複数の電力変換手段のうちの一つの電力変換手段に関する各相の変調率指令のうちの最小値と、残余の電力変換手段のうちの一つの電力変換手段に関する各相の変調率指令のうちの最大値とが対応するように、各相の初期変調率指令をそれぞれオフセットさせることを特徴とする電力変換システム。
  3. 前記制御手段は、前記電力変換手段のそれぞれについて、前記負荷の要求に応じて設定される各相の初期変調率指令をそれぞれオフセットさせることにより、前記各相の変調率指令を生成することを特徴とする請求項2に記載された電力変換システム。
  4. 前記制御手段は、前記電力変換手段のそれぞれについて異なるオフセット量を用いて各相の初期変調率指令をそれぞれオフセットさせることを特徴とする請求項3に記載された電力変換システム。
  5. 前記電力変換手段のそれぞれは、上下一対のアームを3つ備える3相の電力変換手段であり、
    前記制御手段は、前記電力変換手段のそれぞれについて、3相の上アームに対応するスイッチ手段の全てを導通する時間、または3相の下アームに対応するスイッチ手段の全てを導通する時間を、各電力変換手段について異なる時間に制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載された電力変換システム。
  6. 前記制御手段は、前記複数の電力変換手段のうちの一つの電力変換手段である第1の電力変換手段について、各相の初期変調率指令のうち最大値となる相の初期変調率指令が、キャリアの上限と対応するように各相の初期変調率指令をそれぞれオフセットさせ、残余の電力変換手段のうちの一つの電力変換手段である第2の電力変換手段について、各相の初期変調率指令のうち最小値となる相の初期変調率指令が、キャリアの下限と対応するように各相の初期変調率指令をそれぞれオフセットさせることを特徴とする請求項1または4に記載された電力変換システム。
  7. 前記制御手段は、前記複数の電力変換手段のうちの一つの電力変換手段である第1の電力変換手段について、各相の初期変調率指令のうち最大値となる相に対応する上アームのスイッチ手段を導通状態に固定し、残余の電力変換手段のうち一つの電力変換手段である第2の電力変換手段について、各相の初期変調率指令のうち最小値となる相に対応する上アームのスイッチ手段を非道通状態に固定することを特徴とする請求項5に記載された電力変換システム。
  8. 前記制御手段は、前記複数の電力変換手段において、前記第1の電力変換手段に該当する電力変換手段と、前記第2の電力変換手段に該当する電力変換手段とを時間毎に切り替えることを特徴とする請求項6または7に記載された電力変換システム。
  9. 単一の直流電源から、複数の負荷に多相交流電力をそれぞれ供給する電力変換システムにおいて、
    前記複数の負荷に対応して設けられ、それぞれが各相毎に設けられたスイッチ手段の導通状態に応じて前記直流電源からの直流電力を多相交流電力に変換して出力する複数の電力変換手段と、
    前記電源に流れる電流を平滑するコンデンサと、
    前記電力変換手段のそれぞれを制御対象として、各相のスイッチ手段の導通時間比率をそれぞれ規定する各相の変調率指令に基づいて前記各相のスイッチ手段の導通状態を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記電力変換手段のそれぞれについて、前記負荷の電流から発生する直流母線の高周波電流の位相を各電力変換手段について異なるように制御するとともに、前記直流母線の高周波電流が流れる期間の長さを可変することを特徴とする電力変換システム。
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