JP5380464B2 - プラズマ処理装置、プラズマ処理方法、および被処理基板を備える素子の製造方法 - Google Patents

プラズマ処理装置、プラズマ処理方法、および被処理基板を備える素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5380464B2
JP5380464B2 JP2010549447A JP2010549447A JP5380464B2 JP 5380464 B2 JP5380464 B2 JP 5380464B2 JP 2010549447 A JP2010549447 A JP 2010549447A JP 2010549447 A JP2010549447 A JP 2010549447A JP 5380464 B2 JP5380464 B2 JP 5380464B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vacuum vessel
magnetic
magnetic field
side wall
plasma
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010549447A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010090127A1 (ja
Inventor
数幸 伊折
行人 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Anelva Corp
Original Assignee
Canon Anelva Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Anelva Corp filed Critical Canon Anelva Corp
Priority to JP2010549447A priority Critical patent/JP5380464B2/ja
Publication of JPWO2010090127A1 publication Critical patent/JPWO2010090127A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5380464B2 publication Critical patent/JP5380464B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05HPLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
    • H05H1/00Generating plasma; Handling plasma
    • H05H1/24Generating plasma
    • H05H1/46Generating plasma using applied electromagnetic fields, e.g. high frequency or microwave energy
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32009Arrangements for generation of plasma specially adapted for examination or treatment of objects, e.g. plasma sources
    • H01J37/32357Generation remote from the workpiece, e.g. down-stream
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32009Arrangements for generation of plasma specially adapted for examination or treatment of objects, e.g. plasma sources
    • H01J37/32422Arrangement for selecting ions or species in the plasma
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32431Constructional details of the reactor
    • H01J37/3266Magnetic control means
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05HPLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
    • H05H1/00Generating plasma; Handling plasma
    • H05H1/24Generating plasma
    • H05H1/46Generating plasma using applied electromagnetic fields, e.g. high frequency or microwave energy
    • H05H1/4645Radiofrequency discharges
    • H05H1/4652Radiofrequency discharges using inductive coupling means, e.g. coils
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N50/00Galvanomagnetic devices
    • H10N50/01Manufacture or treatment

Description

本発明は、プラズマ処理装置、プラズマ処理方法、および被処理基板を備える素子の製造方法に関し、より具体的には、プラズマを利用して被処理基板の表面に薄膜を形成する、または被処理物の表面をエッチングするといった、プラズマにより基板を処理するプラズマ処理装置、プラズマ処理方法、および被処理基板を備える素子の製造方法に関する。
従来の、例えばエッチング装置では、主に磁石を用いたマグネトロン型、電子サイクロトロン共鳴を用いたECR放電型、ヘリコン波を用いたヘリコン型のプラズマ発生装置が用いられてきた。
プラズマ発生装置としては、プラズマ発生室の上壁上に、リング状の中心軸に沿って着磁した複数の永久磁石を、極性が交互になるように同心円状に配置し、さらにプラズマ発生室の側壁の外に磁気コイルを配置した装置が特許文献1に開示されている。係る装置では、上記側壁に配置された磁気コイルにより磁力線が基板側へ向かうようにコイル磁場を発生させることで、プラズマ発生室上壁付近に発生したプラズマをコイル磁場により広範囲に拡散させる。
また、セルフバイアス発生用の高周波電源を接続した基板ホルダを、プラズマ発生用の高周波電極と十分離して設置し、且つ、高周波電極と基板ホルダとの間における真空容器の外及び、高周波電極の背面のそれぞれに磁気コイルを設置した装置が特許文献2に開示されている。係る装置は、被処理物にダメージを与えることなく、任意にセルフバイアスを制御し、且つ安定したプラズマ処理を行う。
また、プラズマの均一化を実現する他の方法としては、円筒の中心軸方向(円筒の長手方向)に、極性が交互となるように着磁された、円筒状の永久磁石を同心円状に3重に配置する方法がある。この場合、外側に位置する2つの円筒状永久磁石(中央と最外側の永久磁石)で形成される磁力線と、内側に位置する2つの円筒状永久磁石(中央と最内側の永久磁石)で形成される磁力線との間に形成される境界面(セパラトリクス)が真空容器内に発生する。プラズマはこのセパラトリクスに囲まれた内側で広がるため、この永久磁石強度の最適化を行うことでプラズマの拡散領域の制御と均一性の調節とが可能となる。このような磁場発生装置が提案され、平面型ECR装置などに適用されている(特許文献3参照)。
特開平10−270428号公報 特許第2652547号公報 特開平6−325899号公報
半導体デバイス製造に使用される被処理基板には、近年では主に直径30cm程度の基板が使用されており、この基板全面への均一処理が必要とされている。
しかしながら、特許文献1に開示された装置では、発生したプラズマを拡散し、均一化させるためには、処理基板が大きくなるほど、プラズマにより生じた荷電粒子がコイル磁場内を飛行するため距離を稼ぐ必要があり、装置の小型化は難しいという問題がある。
更に、特許文献1の別の実施形態では、図5A、図5Bに示すように、プラズマ発生装置51の上壁に配置された永久磁石52、およびプラズマ発生装置51の側壁に配置された永久磁石53a乃至53hにより、均一なプラズマを形成するように構成されたプラズマ処理装置が開示されている。図5Bに示すように、永久磁石53a〜53hはそれぞれ、プラズマ発生装置51の側壁において、該側壁の外周に沿って極性が交互になるように離間して配置されている。そのため、プラズマ発生装置51内に生じたプラズマP1は、図5B中に示すように、各永久磁石53a〜53hにより生じた磁界B1により、矢印方向Aに戻される。
しかしながら、図5A、5Bに示す構成では、プラズマ発生装置51の側壁の永久磁石53a乃至53hが配置されている部分と配置されていない部分とでプラズマが不均一になるという問題がある。更に、プラズマ密度分布を調整するためには、その都度永久磁石52、永久磁石53a乃至53hを交換しなければならないという問題がある。尚、図5Bは図5A中のVB−VB線切断断面図である。
また、特許文献2に示される磁気コイルのみを使用した装置構成では、安定した放電は得られるものの、真空容器壁へ逃げる荷電粒子の挙動を防ぐことができず、高密度プラズマを均一に発生させることは難しいという問題がある。
特に、特許文献2記載のプラズマエッチング装置では、図6に示すようにコイル61によりプラズマ密度分布を調整できる領域は、コイル61の上側の領域に限られる。そのため、コイル61の下側と基板62との間のプラズマ密度分布を調整することが難しいという問題がある。なお、図6において、符号63はプラズマ発生用の高周波電極であり、符号64は高周波電極63の裏面に設置された磁気コイルである。
また、特許文献3の装置では、円筒の軸方向の極性の配置が隣り合うもの同士で互いに逆になるように着磁された、3つの円筒状永久磁石を同心円状に配置している。この磁気回路によって形成される磁力線分布では、外側に位置する2つの円筒状永久磁石で形成される磁力線と、内側に位置する2つの円筒状永久磁石で形成される磁力線との間に境界(セパラトリクス)が形成される。そして、このセパラトリクスの位置と、プラズマ浮遊電位の極小値の位置とが対応しており、且つプラズマ密度の均一性はこの浮遊電位極小部に取り囲まれた内側で良好であることが判明している。このことからプラズマ密度の均一性が良好である部分を大きくするには、上記3つの磁石の配置位置から基板側に向ってセパラトリクスが外側に広がるように磁気回路を構成することが効果的となる。
しかし、特許文献3のようなセパラトリクスの発生に永久磁石を利用する装置では、セパラトリクス形状の調節のために永久磁石を交換する必要があり、プラズマ分布を均一化する調整は難しいという課題がある。
本発明の目的は、上記のような課題の少なくとも一つを解決できるプラズマ処理装置を提供することにある。より具体的には、本発明の目的は、プラズマ密度の均一性を図りつつ、プラズマ密度分布を容易に調整することができるプラズマ処理装置、プラズマ処理方法、および被処理基板を備える素子の製造方法を提供することである。
本発明の他の目的は、セパラトリクス形状を容易に調節可能であり、大面積におけるプラズマ分布の均一化を容易に実施することを可能とするプラズマ処理装置、プラズマ処理方法、および被処理基板を備える素子の製造方法を提供することである。
このような目的を達成するために、本発明は、プラズマ処理装置であって、真空容器と、前記真空容器内においてプラズマを発生させるためのプラズマ発生機構と、前記真空容器内に配置され、被処理基板を支持するための基板ホルダと、前記真空容器内に磁界を発生させるための磁気回路とを備え、前記磁気回路は、前記真空容器の、前記基板ホルダと対向する上壁に設けられ、印加電流によって発生磁界を調節可能な第1の磁界発生手段であって、N極およびS極の一方の磁極が前記真空容器の内側に向き、他方の磁極が前記真空容器の外側に向くように配置された第1の磁場発生手段と、前記真空容器の側壁に設けられた第2の磁界発生手段であって、前記一方の磁極が前記真空容器の内側に向き、前記他方の磁極が前記真空容器の外側に向くように配置された第2の磁界発生手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、プラズマ処理方法であって、真空容器内に設けられた基板ホルダに被処理基板を配置する工程と、前記真空容器内にプラズマを発生させる工程と、前記真空容器の、前記基板ホルダと対向する上壁に設けられ、印加電流によって発生磁界を調節可能な第1の磁界発生手段に電流を印加して発生した磁力線と、前記真空容器の側壁に設けられた第2の磁界発生手段により発生した磁力線とにより、前記上壁から前記基板ホルダに向って拡がるセパラトリクスを形成する工程とを有し、前記セパラトリクスを形成する工程は、前記第1の磁界発生手段に印加される電流を調節することにより、前記セパラトリクスの形状を調節可能であることを特徴とする。
さらに、本発明は、被処理基板を備える素子の製造方法であって、所定のプラズマ処理を施すための真空容器内に設けられた基板ホルダに前記被処理基板を配置する工程と、前記真空容器内にプラズマを発生させる工程と、前記真空容器の、前記基板ホルダと対向する上壁に設けられ、印加電流によって発生磁界を調節可能な第1の磁界発生手段に電流を印加して発生した磁力線と、前記真空容器の側壁に設けられた第2の磁界発生手段により発生した磁力線とにより、前記上壁から前記基板ホルダに向って拡がるセパラトリクスを形成して、前記被処理基板に前記所定のプラズマ処理を施す工程とを有し、前記プラズマ処理を施す工程は、前記第1の磁界発生手段に印加される電流を調節することにより、前記セパラトリクスの形状を調節可能であることを特徴とする。
本発明によれば、プラズマ発生室へ磁場を印加する磁気回路の構成を工夫することで、プラズマの均一性の良好な範囲を自由に制御できる。また、セパラトリクスの形状について所望の磁場を作り出すために、上記磁気回路の構成要素である磁気コイルの電流を変更することで微小な調節を実施できる。このため、例えばセパラトリクスを拡大させた磁場を形成することができ、プラズマ発生室内で発生したプラズマを均一性よく短距離で拡散させることができる。また、プラズマ発生箇所の近傍でセパラトリクスを狭くすると、基板の処理に高密度プラズマを利用でき、処理速度の速い表面処理を実施することが可能である。
本発明のプラズマ処理装置の一実施形態の構成を示す模式的断面図である。 図1中のII−II線切断断面図である。 図1の装置において発生する磁力線分布を示す図である。 図1の装置において発生する磁力線分布の計算結果を示す図である。 図4Aにてコイル電流をより強くした場合の磁力線分布の計算結果を示す図である。 図4Aにてコイル電流をより弱くした場合の磁力線分布の計算結果を示す図である。 従来のプラズマ処理装置において発生する磁力線分布の計算結果を示す図である。 図4Dにて真空容器側壁のコイル電流を逆方向にした場合の磁力線分布の計算結果を示す図である。 従来のプラズマ処理装置の構成を示す模式的断面図である。 図5A中のVB−VB線切断断面図である。 従来の他のプラズマ処理装置の構成を示す模式的断面図である。 本発明の一実施形態に係るイオンビームエッチング装置の構成を示す模式的断面図である。 本発明の一実施形態に係る磁気抵抗効果素子の製造手順を示すフローチャートである。 図8Aに示すフローチャートに対応させた加工前素子の断面構造を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る磁気抵抗効果素子の加工前素子を作製する装置を示す図である。 本発明の一実施形態に係る磁気抵抗効果素子の製造装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る多層磁性膜の構成を示す図である。
以下に、本発明について好ましい実施形態を挙げ、図面を参照して説明する。なお、以下で説明する図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明のプラズマ発生装置の好ましい実施形態である誘導結合型のプラズマ処理装置の構成を模式的に示す断面図であり、図2は図1中のII−II線切断断面図であり、図3は本例の装置において発生する磁力線分布を示す図である。
図1のプラズマ処理装置において、真空容器1は、連通する孔を有する隔壁板(グリッド)4によって、プラズマ発生室2とプラズマ処理室5とに分割されている。さらに、プラズマ発生室2はSLA(Single Loop Antenna)11などプラズマ発生機構と、磁気コイル12と永久磁石13とを有する磁気回路3を備え、該磁気回路3によって真空容器1内に磁界を発生させる。また、プラズマ処理室5は、基板保持機構6を備えている。真空容器1には、さらにプラズマの生成に用いられるガスを導入するガス供給口7に接続されたガス供給機構(不図示)と、真空容器1内を所要の減圧状態にする排気機構(不図示)とを備える。ガス供給機構と排気機構は一般的に良く知られているため、その詳細図示を省略する。
プラズマ発生機構は必ずしもSLAである必要は無く、プラズマが発生できるならば平板状電極でも、別の形状のアンテナを使用しても良い。平板状電極であるならば、真空容器1内に後述する被処理基板23に対向させて配置すればよい。
本実施形態において、磁気回路3は磁気コイル12と永久磁石13とを有している。磁気コイル12は真空容器1の上壁の外、即ちプラズマ発生室2の上壁26の外に配置され、その中心軸をプラズマ発生室2の中心軸と一致させて配置されている。上記磁気コイル12は、一つもしくは同心円状に複数設けられ、プラズマ発生室2大気側(プラズマ発生室2の外側)に固定される。磁気コイル12にはDC電源25が接続されており、DC電源25から磁場発生用の電流が供給されることにより、磁気コイル12は磁場を発生させる。なお、上記DC電源25は、出力する電流値を調整可能に構成されており、該電流値を不図示の制御装置により制御することができる。磁気コイル12の電流方向は、真空容器1内の磁力線が真空容器1の中心から真空容器1の側壁27へ向くように印加する。すなわち、後述の基板ホルダ21と対向する、プラズマ発生室2(真空容器1)の上壁26に設けられた磁気コイル12は、上壁26から側壁27側に向う磁力線が発生するように構成されている(磁気コイル12は、磁気コイル12のN極が真空容器1側に向き、S極が大気側(真空容器1と反対側)に向くように配置されている)。
永久磁石13は、真空容器1の側壁27に固定される。すなわち、図2に示すように、上記プラズマ発生室2の側壁27の外に、プラズマ発生室2の中心軸方向へ着磁させた永久磁石13が、プラズマ発生室2の中心軸と同心円状のリング状に配置されている。リング形状の永久磁石13の着磁がリング中心方向に行えないならば、所要の磁場が得られる薄い磁石の切片を、着磁方向をプラズマ発生室2(真空容器1)の中心軸に向けて(例えば、N極を中心軸に向けて)リング状に並べることで永久磁石のリングを作製しても良い。
磁気コイル12は全てプラズマ発生室2内の磁力線が真空容器1中心から側壁へ向くように印加電流が設定される。
永久磁石13は、真空容器1の内側に向かう、リング中心軸方向の極性がN極であり、真空容器1の外側に向かう極性がS極となるように着磁されるよう配置される。また、真空容器1の中心軸方向がN極となるリング状で、且つ真空容器1側壁27に配置されるならば、リングの個数も適当に決めることができる。
磁気コイル12の径及び断面形状については特に限定されない。また、プラズマ発生室2の上壁26上であるならば個数も限定されない。図3ではセパラトリクス8をできるだけ広い径で形成するために、上壁26の広い領域で磁力線を発生させ、セパラトリクス8の先端が上壁26ではなく側壁27まで到達するよう、上壁26の端付近とその中心付近とに2重の磁気コイル12を配置している。
永久磁石13や磁気コイル12への印加電流は、適用されるプロセス条件を考慮して実験的にその都度定められる。
図1のプラズマ処理装置で基板処理を行うためには、先ず真空容器1を不図示の排気機構(真空ポンプ等)を用いて所定の圧力まで排気した後、不図示のガス供給機構を用いて、所定の圧力までガスを導入する。
基板保持機構6は被処理基板23を載置するための基板ホルダ21を含み、例えば基板ホルダ21は固定軸22により真空容器1の内部に設置される。基板ホルダ21及び固定軸22は接地されているが、基板23に高周波などのバイアス電圧を印加したい場合には、真空容器1と固定軸22の間に絶縁体などを挟んで基板保持機構6を浮遊電位としても良い。基板ホルダ21と固定軸22の内部には、基板23を冷却または加熱するための機構を設けることもできる。
処理される被処理基板23は基板ホルダ21の上に配置される。基板23の処理面はプラズマ発生室2のアンテナ或いは電極側を向いている。本例のように、SLA11をプラズマ発生室2の側壁27の外に配置した場合には、基板23の処理面はプラズマ発生室2に向けて配置される。また、平板状電極を用いる場合には、該電極をプラズマ発生室2の上壁下に配置し、該電極と基板23の処理面とをグリッド4を介して対向させる。そして、アンテナ11にRF電源24からRF電力を印加、または電極にRF及びDC電力を印加することでプラズマ発生室2内にプラズマが形成される。そして、基板23にバイアス電圧を印加するか、プラズマ発生室2全体にバイアス電位を印加してプラズマ準位を接地より高めることで、基板23の表面にイオンエッチングなど所定の処理を行うことができる。尚、基板23を搬入または搬出する機構の図示は省略している。
尚、図1に示された構成は概念的なものであり、具体的なプラズマ発生機構や磁気回路の構造によって、作用が等価な任意の構造を採用することができる。
図3には図1にて示した磁気回路3によって発生する磁力線14、15の一例を図示する。磁気コイル12による磁力線14と永久磁石13による磁力線15とが衝突する箇所16からそれぞれ磁力線が上下方向に発散した後、側壁27方向へ広がっていく。セパラトリクス8もこの磁力線に沿って発生し、側壁27に向かって発散している。このセパラトリクス8の分布は磁気コイル12の電流により操作することが可能で、磁気コイル12への印加電流を強くすることで、より磁力線14、15の衝突箇所16とセパラトリクス8の位置とをプラズマ発生室2の側壁27側へずらすことができる。また、逆に磁気コイル12への印加電流を小さくすることで、磁力線の衝突箇所16とセパラトリクス8の位置とを磁気コイル12の中心軸方向へずらすことができる。つまり磁気コイル12への電流を調節することで、プラズマの発散を抑制しつつ均一性の良好な範囲を制御することができる。例えば、制御装置がDC電源25を制御することで、磁気コイル12への電流を制御することができる。あるいは、作業者が、DC電源25の出力値を直接設定するようにしても良い。
例えば、図4Aには図1と同様な磁気回路にて磁力線分布の計算を行った例を、また、図4Bに磁気コイル12への印加電流を強くした際の磁力線分布を、図4Cに磁気コイル12への印加電流を弱くした際の磁力線分布を、それぞれ図示する。その結果、図4Aで見られる磁力線の衝突箇所16が、磁気コイル12への印加電流を操作することで移動する様子を見ることができる。また、磁気コイル12への印加電流を操作することで、セパラトリクス8も移動する様子が見て取れる。
また、本発明において、磁気回路3の永久磁石13を磁気コイル41に変更した場合(特許文献2の磁気回路と同等の配置)での磁力線分布の計算結果を図4Dに示す。すなわち、図4Dは、上記永久磁石13を、側壁27の外周に沿って磁気コイルの内周が接するように配置した磁気コイル41に変更した構成による磁力線分布を示す図である。図4Dにおいては、磁気コイル41に印加する電流の方向は、磁気コイル12に印加する電流と同一の方向である。従って、磁気コイル41と磁気コイル12の着磁方向は一致している。図4Dにおいて、2つの磁気コイルから生じる磁力線の衝突箇所が現れていないことがわかる。また図4Dの真空容器1の側壁27側の磁気コイル電流を逆にした場合(磁気コイル12と磁気コイル41との着磁方向を逆にした場合)の磁力線分布の計算結果を図4Eに示す。図4Eから分かるように、磁力線の衝突箇所16は現れるが、その位置調節はこの構造では不可能であり、効率よいプラズマの均一性の調節は難しい。
本発明によれば、従来より広い範囲に均一性の良好なプラズマを発生することが可能となる。磁気回路3の構成を決定する有力な方法としては磁力線の計算が挙げられる。この計算は例えば有限要素法などによって、容易に実行することができる。計算結果と実際のプラズマの密度分布が良く一致することは特許文献3の発明者らにより確かめられているが、実験的に結果を確認するには、ラングミュアプローブなどのプラズマ密度測定法が有効となる。
上記のごとく、磁気回路3の構造を工夫することで、プラズマの均一性が良好な範囲が広がり、大面積基板の処理を従来よりも容易に実施できる。また、使用条件により磁気コイル12の電流を変化させることでプラズマの均一性が良好な領域の微調節も可能となる。
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、被処理基板23と対向するプラズマ発生室2の大気側に一つ、もしくは複数の磁気コイル12を同心円状に配置し、プラズマ発生装置の側壁27にリング状に永久磁石13を配置する。磁気コイル12はコイルの中心軸上から下向きに磁力線が放出されるような方向に電流を導入し(磁気コイル12のN極が真空容器側に位置するように磁気コイル12を配置し)、永久磁石13はリング状の中心方向をN極が向くように配置する。このような磁気回路構造にて、磁気コイル12の電流を調節することで、形成されるセパラトリクス8を望ましい形状に調節でき、プラズマ密度の均一性の範囲を調節でき、大面積基板の均一な処理を実現することができる。また、磁気コイル12を使用することで調節範囲を細かく設定でき、プラズマ密度の均一性の範囲を容易に最適な形で調節できるプラズマ処理装置を実現できる。
すなわち、本実施形態では、真空容器1の、被処理基板23が載置される基板ホルダ21と対向する面である上壁26において、印加される電流により磁力線の分布を調節できる磁気コイル12を、磁気コイル12のN極が真空容器1側(真空容器1の内側)に向き、S極が真空容器1と対向する側(真空容器1の外側)に向くように配置し、かつ永久磁石13を、真空容器1の側壁27上において、N極が真空容器1側(真空容器1の内側)に向き、S極が真空容器1と対向する側(真空容器の外側)に向くように配置している。従って、磁気コイル12から発生する磁力線と永久磁石13から発生する磁力線とにより生じるセパラトリクス8を、磁気コイル12側(上壁26)から基板ホルダ21に向って拡がるように形成することができる。
このとき、磁気コイル12に印加する電流を制御することにより、セパラトリクス8を形成するための磁石を変更すること無しに該セパラトリクス8の形状を制御することができる。従って、特許文献3ではセパラトリクスの形状を変更する際には、該セパラトリクスを形成するための磁石を適宜変更する必要があったが、本実施形態では、磁気回路3の構成はそのままで、磁気コイル12への印加電流の値を調節するだけで容易にセパラトリクスの形状を調節することができる。すなわち、本実施形態では、磁気回路3により形成される磁力線の形状が図4A〜4Cとなるように磁気回路3を構成し、該磁気回路3の構成要素の1つを、基板ホルダ21と対向する側に磁気コイル12として配置する。従って、該磁気コイル12への印加電流を制御することで、真空容器1の上壁26(磁気コイル12)側から基板ホルダ21側に拡がる様に形成されたセパラトリクス8の形状を調節することができる。
尚、本発明を用いて得られるプラズマ処理装置として、例えばプラズマエッチング装置、スパッタリング成膜装置、プラズマCVD装置、アッシング装置等が挙げられる。
特にプラズマエッチング装置では、CoFeB/CoFe多層膜など磁性材料を含むMRAM等の素子の微細加工処理を行うためのイオンビームエッチング装置に適用することができる。
図7には,本実施形態をイオンビームエッチング装置に適用した例を図示する。本実施形態により広範囲に均一性良く発生したプラズマから,複数枚のグリッド4からなるイオンビームレンズ系によりイオンビームとして引き出すことで,広範囲に均一なイオン密度を持つイオンビームを得ることができる。引き出したイオンビームを基板ホルダ21上に配置された被処理基板23へ入射させることにより,イオン衝撃による物理的エッチングが可能となる。具体的には、図7においては、縦方向に2mmから3mmの間隔を設けて3枚のグリッド(第1のグリッド、第2のグリッド、第3のグリッド)を配置している。第1のグリッドの穴径は4mm、第2のグリッドの穴径は5mm、第3のグリッドの穴径は6mmにするのが望ましい。
また、基板保持機構6に基板の傾き角度を調節する機構を搭載することで,非処理基板23に対してイオンビームを斜めに入射することも可能であり,素子の形状補正に有効である。
特にMRAM素子を初めとする半導体素子においては,従来使用されているRIEなどの化学的なエッチングではエッチング処理時に素子側面などに予期せぬ反応層を形成させ,素子の特性を低下させることがあるが,上記の基板傾き角度調節機構を利用することで,この反応層を除去することができる。
次に、本実施形態のイオンビームエッチング装置をイオンビームを照射する工程に用いる場合について説明する。
ここで、磁気抵抗効果素子を構成する多層磁性膜としては、例えば、多層磁性膜(MR層)の一種で、基板の上に下部電極を形成し、その上に磁気抵抗効果素子を構成する7層の多層膜が形成されているものなどがある。この場合、7層の多層膜は、例えば、一番下側に下地層となるTa層、その上に、反強磁性層となるPtMn層、磁化固着層(Pinned Layer、Ru、Pinned Layer)、絶縁層(Barrier Layer)、フリー層が順に積層され、その上にハードマスク層が積層されているものなどがある。
反応性イオンエッチングが行われた多層磁性膜に対してイオンビーム照射する工程は、反応性イオンエッチングが行われた際に多層磁性膜上に形成されていたダメージ層をイオンビーム照射によって除去する工程である。これによって反応性イオンエッチングの際に酸化によるダメージが生じていた層を除去して高品質な多層磁性膜(MR層)を形成することができる。
また、イオンビームを照射する工程においては、イオンビームを多層磁性膜の積層面に対して5〜90度の入射角度で入射させるようにすることが好ましい。この範囲の入射角度にすることが、イオンビームエッチングで除去したダメージ層の原子、分子が、除去された後に、再度、多層磁性膜の主に側壁面に対して付着することを防止ないしは低減する上で好ましいからである。
更に、イオンビームを照射する工程は、イオンビームの加速電圧を50〜600Vとした条件の下で行うことが好ましい。この範囲にすることが、多層磁性膜に対するイオンビームの衝撃を小さくする上で好ましいからである。かかる観点から、より好ましいイオンビームの加速電圧は、50〜200Vである。
また、イオンビームを照射する工程は、上記多層磁性膜を回転させながら行うことが好ましい。多層磁性膜を回転させながらイオンビームを照射することにより、イオンビームエッチングで除去したダメージ層の原子、分子が、除去された後に、再度、多層磁性膜の主に側壁面に対して付着することを防止ないしは低減する上で有効となるためである。
次に、図面を用いて本発明を更に詳細に説明する。
図8Aは、本実施形態に係る磁気抵抗効果素子の製造方法の一例を示すフローチャートでありと、図8Bは、図8Aに示すフローチャートに対応させた加工前素子80の断面構造を説明するための図である。
図8Bにおいて、符号81で示されている部分が多層磁性膜(MR層)である。この多層磁性膜(MR層)81は、例えば、TMR(トンネル磁気抵抗効果)多層体、CPP(current perpendicular to plane)構造のGMR(巨大磁気抵抗化効果)多層体、フリー層に対する磁化方向を規定するバイアス層を含んだTMR積層体もしくはCPP構造のGMR積層体、反強磁性結合型多層膜を有するCPP構造のGMR多層体、スペキュラー型スピンバルブ磁性多層膜を有するCPP構造のGMR多層体、デュアルスピンバルブ型磁性多層膜を有するCPP構造のGMR多層体などである。
多層磁性膜(MR層)81としては、例えば、図11に示すように、基板の上に下部電極を形成し、その上に磁気抵抗効果素子を構成する多層膜が形成されているものが使用される。図11に示す例では、多層膜は7層からなり、一番下側に下地層となるTa層、その上に、反強磁性層となるPtMn層、磁化固着層(Pinned Layer、Ru、Pinned Layer)、絶縁層(Barrier Layer)、フリー層が順に積層され、その上にハードマスク層82が積層されている。
図8B中、符号82で示されている部分は、ハードマスク層であり、単体元素であるTa(タンタル)、Ti(チタン)、Al(アルミニウム)、Si(シリコン)のいずれかの単層膜又は積層膜からなるマスク材、又は、Ta、Ti、Al、Siのいずれかの酸化物又は窒化物の単層膜又は積層膜からなるマスク層とすることができる。
図9は、本実施形態の磁気抵抗効果素子の加工前素子80の製造装置90の一例を説明する構成図である。
図9において、符号91は真空搬送室であり、この真空搬送室91にゲートバルブ等の遮蔽手段(図示せず)を介して、第1の反応性イオンエッチング室92、第2の反応性イオンエッチング室93、イオンビームエッチング室94、成膜室95が、それぞれ真空搬送室91と連通するようにして設けられている。
真空搬送室91には、さらにウエハローダ96が設けられ、このウエハローダ96を通して、加工前素子80を真空搬送室91にローディングし、加工完了後の素子をアンローディングできるようになっている。
真空搬送室91内には、図示しない搬送手段が設置されており、ローディングされた加工前素子80を矢印97、98、99、100、101のように第1の反応性イオンエッチング室92へ、また、第1の反応性イオンエッチング室92から第2の反応性イオンエッチング室93へ、第2の反応性イオンエッチング室93からイオンビームエッチング室94へ、そしてイオンビームエッチング室94から成膜室95へと順次搬送できるようになっている。
また、図9に矢印97、98、99、100、101で示されている加工前素子80の移送は、真空を破ることなく、真空搬送室91を介して、一貫して真空の状態で行うことができる。成膜室95から矢示101のように搬送された加工完了後の素子は、ウエハローダ96を通して真空搬送室91から外部にアンローディングされる。
上記の如くの製造装置90を用いて、図8Aに示したフローチャートに従い加工前素子80の加工を行う。
真空搬送室91にローディングされた加工前素子80を先ず第1の反応性イオンエッチング室92に搬送し、ここで加工前素子80の上表面に形成されているフォトレジスト層83をPRマスク84とし、ハードマスク層82のエッチングを行う(ステップ101)。
次に、加工前素子80を第1の反応性イオンエッチング室92から第2の反応性イオンエッチング室93へ、真空状態を維持して搬送する。そして、ここで、エッチングガスとしてメタノールなどの水酸基を少なくとも一つ以上持つアルコールを用いた反応性イオンエッチングにより、ハードマスク層82をマスクとして、多層磁性膜(MR層)81のエッチング加工、すなわち、多層磁性膜(MR層)81を微細加工する(ステップ102)。
エッチングガスとして水酸基を少なくとも一つ以上持つアルコールを用いることによって、従来のアンモニアガスを添加した一酸化炭素ガスを用いた場合に比べ、エッチング速度を高くし、しかもダメージ(主に酸化により劣化した層)層を少なくできる効果が得られる。例えば、エッチングガスとして水酸基を少なくとも一つ以上持つアルコールを用いることによって、酸化により劣化した層の厚さを数十オングストローム程度に抑えることができる。
第2の反応性イオンエッチング室93での加工によって、多層磁性膜(MR層)81の側壁及び上表面、あるいは多層磁性膜(MR層)81の側壁及び多層磁性膜(MR層)81の上表面にその一部を残しているハードマスク層82の側壁及び上表面に、図8Bの上から3段目の図示のように、主に酸化により劣化した層であるダメージ層85が形成される。
第2の反応性イオンエッチング室93での加工を終了した加工前素子80は、続いて、真空状態を維持して、本実施形態に係るイオンビームエッチング室94へと搬送される。そして、イオンビームエッチング室94でダメージ層85の除去加工が行われる(ステップ103)。
イオンビームエッチング室94は、Ar(アルゴン)、Kr(クリプトン)、Xe(キセノン)等の不活性ガスを用いたイオンビームエッチングにより、上記のダメージ層85を除去する処理室である。
前述したように、水酸基を少なくとも一つ以上持つアルコールを用いた、ダメージの少ない反応性イオンエッチングの加工でさえも、ダメージ層85が形成されることがある。そこで、この薄いダメージ層85をイオンビームエッチングの加工によって除去し、より高品質の磁性薄膜(MR層)81を得ようとするものである。
イオンビームエッチング室94でのイオンビームエッチングでは、プラズマクリーニングと異なり、指向性のあるイオンビームを多層磁性膜の積層面に対して所定の入射角度で照射することによりイオンビームの衝撃により剥離したダメージ層85の原子、分子の一部が磁性薄膜(MR層)81側に再付着するのを防止ないしは低減することができる。
そこで、イオンビームエッチング室94でのイオンビームは、その入射角度(図8Bに角度θで示す多層磁性膜81の積層面に対する角度)を所望の角度に変更できるようにしておくことが望ましい。
5〜90度の入射角度でイオンビームを照射すると、イオンビームの衝撃により剥離したダメージ85の原子、分子の一部が磁性薄膜(MR層)81側に再付着するのを防止する上で効果的である。
また、イオンビームエッチング室94でのイオンビームエッチングでは、加工前素子80を回転させながらイオンビームを照射することによって、イオンビームの衝撃により剥離したダメージ層85の原子、分子の一部が磁性薄膜(MR層)81側に再付着するのを防ぐないしは低減することができる。そこで例えば、イオンビームエッチング室94が備える、加工前素子80を支持する支持台(不図示)は、イオンビーム照射が行われている間、回転可能な回転支持台であることが望ましい。
第2の反応性イオンエッチング室93で行われる、水酸基を少なくとも一つ以上持つアルコールをエッチングガスとして用いた反応性イオンエッチングの加工によって形成されるダメージ層85は、せいぜい数十オングストローム程度の厚さである。そこで、イオンビームエッチング室94で行われるイオンビームエッチングの加工も、結晶損傷等の新たなダメージを生じさせることのない低パワーで行うことが可能であり、かつ、生産効率の中で単位時間当たりの生産量であるスループットを低下させることもない。
すなわち、第2の反応性イオンエッチング室93で行われる反応性イオンエッチングの際に形成されるダメージ層85は、従来のアンモニアガスを添加した一酸化炭素ガスを用いた反応性イオンエッチングの際に形成されるダメージ層に比べて薄いため、その後のイオンビーム照射によるダメージ層除去を、製造装置の生産効率を律則する上記反応性イオンエッチングの加工時間内で行うことができる。これにより、本実施形態に係る磁気抵抗効果素子の製造方法および製造装置80によれば、生産効率の中で単位時間当たりの生産量であるスループットを低下させることがない。
ダメージ層85の除去が終了した加工前素子80は、次に、真空状態を維持したまま成膜室95へと搬送され、ここで保護膜86の成膜が行われる(ステップ104)。ダメージ層85を除去して清浄にした多層磁性膜(MR層)81を保護膜86で覆うことによって、清浄な状態に維持することができる。
保護膜86としては、例えば酸化アルミニウム(Al23)、窒化アルミニウム(AlN)、シリコン酸化膜(SiO2)、シリコン窒化膜(SiN)、酸化ハフニウム(HfOx)、または酸化シリコンハフニウム(SiHfOx)からなる膜等が挙げられる。保護膜86を形成する方法は特に限定されないが、スパッタリング法等のPVD(物理的気相成長法)、またはCVD(化学的気相成長法)により形成することができる。
このような製造装置を用いた磁気抵抗効果素子の製造方法は、図10を参照して説明すると、例えば、次のように行われる。図10に示す磁気抵抗効果素子の製造装置110に、上述のようにして作製された加工前素子80を搬入する。
ハードマスク層のエッチング手段112と多層磁性膜のエッチング手段113とを有する反応性イオンエッチング手段111によって、磁気抵抗効果素子の製造装置110に搬送された加工前素子80に対してエッチング処理を行う。例えば、まず、多層磁性膜のフォトレジスト層をPRマスクとしたハードマスク層のエッチングを反応性イオンエッチングにより行うエッチング手段112(反応性イオンエッチング装置)により、ハードマスク層のエッチングを行う(ステップ301)。
ついで、磁気抵抗効果素子を構成する多層磁性膜を反応性イオンエッチングによりエッチングする手段112(反応性イオンエッチング装置)により、多層磁性膜をエッチングする(ステップ302)。
次に、イオンビーム照射手段114(イオンビームエッチング装置)によって、上記の反応性イオンエッチング手段111での加工処理によって形成されていたダメージ層を除去する(ステップ303)。なお、本実施形態に係るプラズマ処理装置をイオンビーム照射手段114に適用することは好ましい。
引き続いて、保護膜を形成する保護膜成膜手段115によって、ダメージ層が除去されて清浄にされた多層磁性膜(MR層)を保護膜で覆って(ステップ304)、清浄な状態に維持し、搬出する。
これらの工程は、真空保持手段116を構成している真空室117と真空ポンプ118とにより、真空が維持された状態で行われる。
このようなインラインタイプの製造装置であっても、本発明の磁気抵抗効果素子の製造方法を実施することにより、反応性イオンエッチングによって必然的に生じる多層磁性膜(MR層)のダメージ層をイオンビーム照射で除去するので、高品質の磁気抵抗効果素子を製造することができる。また、磁気特性の向上により歩留まりを改善できるので生産効率を向上することができる。
さらに、上記磁気抵抗効果素子の製造にて生じるダメージ層を除去するためのイオンビーム照射を、本実施形態に係るプラズマ処理装置にて行うことにより均一なプラズマ密度によるイオンビーム照射を行うことができ、上記ダメージ層の除去をより高品質で行うことができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、磁気回路3が、N極が真空容器1の内側に向き、S極が真空容器1の外側に向くように上壁26に配置された磁気コイル12と、N極が真空容器1の内側に向き、S極が真空容器1の外側に向くように側壁27に配置された永久磁石13とを有する形態について説明したが、本実施形態では、磁気回路3の構成はこれに限定されない。
本発明では、真空容器1の、基板ホルダ21と対向する側(上壁26)に磁気コイル12を配置する磁気回路3によって、上記対向する側から基板ホルダ21に向って拡がるようにセパラトリクス8を形成することができれば、磁気回路3の構成はいずれであっても良いのである。
例えば、図1に示す構成において、磁気コイル12に印加する電流の方向および永久磁石13の着磁方向を第1の実施形態と逆方向にしても良い。すなわち、側壁27側から上壁26側に向って磁力線が形成されるように(磁気コイルのS極が真空容器1の内側に向き、N極が真空容器1の外側に向くように)磁気コイル12を構成し、かつ側壁27の外側から内側に向って磁力線が形成されるように(S極が真空容器1の内側に向き、N極が真空容器1の外側に向くように)永久磁石13を配置しても良い。
また、側壁27に配置される磁石も永久磁石に限らず、磁気コイルや電磁石等、磁界を発生できるものであればいずれであっても良い。このように、磁気コイル等の、永久磁石以外の磁界発生手段を用いる場合は、側壁27での配置位置から外側に向って磁力線が形成されるようにするか、または上記配置位置の外側から該配置位置に向って磁力線が形成されるように磁界発生手段を側壁27上に配置する。すなわち、磁界発生手段の磁極の一方が真空容器1の内側に向き、他方が真空容器1の外側に向くように磁界発生手段を設ければよい。
なお、磁界発生手段の着磁方向は、磁気コイル12の着磁方向と相関関係がある。すなわち、磁界発生手段の真空容器の内側に向いている磁極は、磁気コイル12の真空容器1の内側に向いている磁極と一致している必要がある。第1の実施形態のように、磁気コイル12の、真空容器1の内側に向いている磁極がN極である場合は、磁界発生手段の、真空容器1の内側に向いている磁極はN極である。一方、磁気コイル12の、真空容器1の内側に向いている磁極がS極である場合は、磁界発生手段の、真空容器1の内側に向いている磁極はS極である。このように構成することで、上壁26から基板ホルダ21に向って拡がるようなセパラトリクス8を形成することができるのである。
例えば、磁界発生手段が磁気コイルである場合には、複数の磁気コイルを側壁27の外周に沿って配置し、かつ該複数の磁気コイルの真空容器1の内側に向く磁極を、磁気コイル12の、真空容器1の内側に向く磁極に統一する。従って、磁気コイル12の、真空容器1の内側に向く磁極がN極である場合は、上記側壁27に設けられる複数の磁気コイルを、真空容器1の内側に向く磁極がN極になり、真空容器1の外側に向く磁極がS極になるように側壁27に配置する。
さらに、上述の実施形態では、セパラトリクス8の形状調節機能を果たす構成として、上壁26上に配置された磁気コイル12について説明したが、これに限定されるものではない。
上述から分かるように、本発明では、磁石等の磁界発生手段を交換しなくても、上壁26から基板ホルダ21に向うセパラトリクス8の形状を調節可能にすることが重要であり、そのために、本発明では、上壁26上に、発生する磁界(すなわち、発生する磁力線の形状)を変えることが可能な磁界発生手段を設けることを本質としている。従って、本発明では、磁気コイル12に限らず、例えば電磁石等、自身に印加された電流によって、発生磁界を調節可能な磁界発生手段であればいずれを用いても良い。

Claims (11)

  1. 真空容器と、
    前記真空容器内においてプラズマを発生させるためのプラズマ発生機構と、
    前記真空容器内に配置され、被処理基板を支持するための基板ホルダと、
    前記真空容器内に磁界を発生させるための磁気回路とを備え、
    前記磁気回路は、
    前記基板ホルダと対向する前記真空容器の上壁の外に設けられた磁気コイルを有する第1の磁界発生手段であって、前記磁気コイルにより前記上壁の中心側から前記真空容器の側壁側に向かう磁力線が発生するように構成された第1の磁場発生手段と、
    前記真空容器の側壁の外であって該側壁の周方向に沿って設けられ、一方の磁極が全て前記真空容器の内側に向き、他方の磁極が全て前記真空容器の外側に向くように配置されたリング状の永久磁石である第2の磁界発生手段とを備え、
    前記磁気コイルへの印加電流の強さに応じて、前記第2の磁場発生手段の磁力線と、前記第1の磁場発生手段の前記磁力線との衝突箇所を、前記側壁側または前記中心側に変化させることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記真空容器は、連通する孔を有する隔壁板により、前記被処理基板を処理するためのプラズマ処理室と、前記プラズマ発生機構によりプラズマを発生させるためのプラズマ発生室とに分割されており、
    前記第2の磁界発生手段は、前記プラズマ発生室の側壁の外に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記一方の磁極はN極であり、前記他方の磁極はS極であることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記磁気コイルの電流方向は、前記真空容器内の磁力線が該真空容器の中心から前記側壁へ向くように印加することを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記磁気コイルは、前記真空容器の前記上壁の外に同心円状に複数設けられており、各々の磁気コイルは、同じ向きに電流が流れるように巻かれていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  6. 真空容器内に設けられた基板ホルダに被処理基板を配置する工程と、
    前記真空容器内にプラズマを発生させる工程と、
    前記基板ホルダと対向する前記真空容器の上壁の外に設けられた磁気コイルを有する第1の磁界発生手段から発生した磁力線であって、前記磁気コイルにより前記上壁の中心側から前記真空容器の側壁側に向かう磁力線と、前記真空容器の側壁の外側に設けられた永久磁石である第2の磁界発生手段により発生した磁力線とにより、前記上壁から前記基板ホルダに向って拡がるセパラトリクスを形成する工程とを有し、
    前記セパラトリクスを形成する工程は、前記磁気コイルへの印加電流を調節することにより、前記セパラトリクスの形状を調節すると共に、前記印加電流の強さに応じて、前記第2の磁場発生手段の前記磁力線と、前記第1の磁場発生手段の前記磁力線との衝突箇所を前記側壁側または前記中心側に変化させ、
    前記永久磁石は、前記真空容器の側壁の周方向に沿って、同一の磁極が前記真空容器の側壁の内側および外側に向くように設けられ、
    前記永久磁石は、前記真空容器の側壁の周方向の内側が全て前記一方の磁極であり、前記真空容器の側壁の周方向の外側が全て前記他方の磁極であるリング状の永久磁石であることを特徴とするプラズマ処理方法。
  7. 被処理基板を備える素子の製造方法であって、
    所定のプラズマ処理を施すための真空容器内に設けられた基板ホルダに前記被処理基板を配置する工程と、
    前記真空容器内にプラズマを発生させる工程と、
    前記基板ホルダと対向する前記真空容器の上壁の外に設けられた磁気コイルを有する第1の磁界発生手段から発生した磁力線であって、前記磁気コイルにより前記上壁の中心側から前記真空容器の側壁側に向かう磁力線と、前記真空容器の側壁の外側に設けられた永久磁石である第2の磁界発生手段により発生した磁力線とにより、前記上壁から前記基板ホルダに向って拡がるセパラトリクスを形成して、前記被処理基板に前記所定のプラズマ処理を施す工程とを有し、
    前記プラズマ処理を施す工程は、前記第1の磁界発生手段に印加される電流を調節することにより、前記セパラトリクスの形状を調節すると共に、前記印加電流の強さに応じて、前記第2の磁場発生手段の前記磁力線と、前記第1の磁場発生手段の前記磁力線との衝突箇所を前記側壁側または前記中心側に変化させ、
    前記永久磁石は、前記真空容器の側壁の周方向に沿って、同一の磁極が前記真空容器の側壁の内側および外側に向くように設けられ、
    前記永久磁石は、前記真空容器の側壁の周方向の内側が全て前記一方の磁極であり、前記真空容器の側壁の周方向の外側が全て前記他方の磁極であるリング状の永久磁石であることを特徴とする製造方法。
  8. 前記リング状の永久磁石は、所要の磁場を有する磁石の切片を、着磁方向を前記真空容器の中心軸に向けてリング状に並べたものであることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  9. 真空容器と、
    前記真空容器内においてプラズマを発生させるためのプラズマ発生機構と、
    前記真空容器内に配置され、被処理基板を支持するための基板ホルダと、
    前記真空容器内に磁界を発生させるための磁気回路とを備え、
    前記磁気回路は、
    前記基板ホルダと対向する前記真空容器の上壁の外に設けられた磁気コイルを有する第1の磁界発生手段であって、前記磁気コイルにより前記真空容器の側壁側から前記上壁側に向かう磁力線が発生するように構成された第1の磁場発生手段と、
    前記真空容器の側壁の外であって該側壁の周方向に沿って設けられ、一方の磁極が全て前記真空容器の内側に向き、他方の磁極が全て前記真空容器の外側に向くように配置されたリング状の永久磁石である第2の磁界発生手段とを備え、
    前記磁気コイルへの印加電流の強さに応じて、前記第2の磁場発生手段の磁力線と、前記第1の磁場発生手段の前記磁力線との衝突箇所を、前記側壁側または前記上壁の中心側に変化させることを特徴とするプラズマ処理装置。
  10. 真空容器内に設けられた基板ホルダに被処理基板を配置する工程と、
    前記真空容器内にプラズマを発生させる工程と、
    前記基板ホルダと対向する前記真空容器の上壁の外に設けられた磁気コイルを有する第1の磁界発生手段から発生した磁力線であって、前記磁気コイルにより前記真空容器の側壁側から前記上壁側に向かう磁力線と、前記真空容器の側壁の外側に設けられた永久磁石である第2の磁界発生手段により発生した磁力線とにより、前記上壁から前記基板ホルダに向って拡がるセパラトリクスを形成する工程とを有し、
    前記セパラトリクスを形成する工程は、前記磁気コイルへの印加電流を調節することにより、前記セパラトリクスの形状を調節すると共に、前記印加電流の強さに応じて、前記第2の磁場発生手段の前記磁力線と、前記第1の磁場発生手段の前記磁力線との衝突箇所を前記側壁側または前記上壁の中心側に変化させ、
    前記永久磁石は、前記真空容器の側壁の周方向に沿って、同一の磁極が前記真空容器の側壁の内側および外側に向くように設けられ、
    前記永久磁石は、前記真空容器の側壁の周方向の内側が全て前記一方の磁極であり、前記真空容器の側壁の周方向の外側が全て前記他方の磁極であるリング状の永久磁石であることを特徴とするプラズマ処理方法。
  11. 被処理基板を備える素子の製造方法であって、
    所定のプラズマ処理を施すための真空容器内に設けられた基板ホルダに前記被処理基板を配置する工程と、
    前記真空容器内にプラズマを発生させる工程と、
    前記基板ホルダと対向する前記真空容器の上壁の外に設けられた磁気コイルを有する第1の磁界発生手段から発生した磁力線であって、前記磁気コイルにより前記真空容器の側壁側から前記上壁側に向かう磁力線と、前記真空容器の側壁の外側に設けられた永久磁石である第2の磁界発生手段により発生した磁力線とにより、前記上壁から前記基板ホルダに向って拡がるセパラトリクスを形成して、前記被処理基板に前記所定のプラズマ処理を施す工程とを有し、
    前記プラズマ処理を施す工程は、前記第1の磁界発生手段に印加される電流を調節することにより、前記セパラトリクスの形状を調節すると共に、前記印加電流の強さに応じて、前記第2の磁場発生手段の前記磁力線と、前記第1の磁場発生手段の前記磁力線との衝突箇所を前記側壁側または前記上壁の中心側に変化させ、
    前記永久磁石は、前記真空容器の側壁の周方向に沿って、同一の磁極が前記真空容器の側壁の内側および外側に向くように設けられ、
    前記永久磁石は、前記真空容器の側壁の周方向の内側が全て前記一方の磁極であり、前記真空容器の側壁の周方向の外側が全て前記他方の磁極であるリング状の永久磁石であることを特徴とする製造方法。
JP2010549447A 2009-02-06 2010-01-28 プラズマ処理装置、プラズマ処理方法、および被処理基板を備える素子の製造方法 Active JP5380464B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010549447A JP5380464B2 (ja) 2009-02-06 2010-01-28 プラズマ処理装置、プラズマ処理方法、および被処理基板を備える素子の製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009025852 2009-02-06
JP2009025852 2009-02-06
JP2010549447A JP5380464B2 (ja) 2009-02-06 2010-01-28 プラズマ処理装置、プラズマ処理方法、および被処理基板を備える素子の製造方法
PCT/JP2010/051134 WO2010090127A1 (ja) 2009-02-06 2010-01-28 プラズマ処理装置、プラズマ処理方法、および被処理基板を備える素子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010090127A1 JPWO2010090127A1 (ja) 2012-08-09
JP5380464B2 true JP5380464B2 (ja) 2014-01-08

Family

ID=42542025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010549447A Active JP5380464B2 (ja) 2009-02-06 2010-01-28 プラズマ処理装置、プラズマ処理方法、および被処理基板を備える素子の製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8475672B2 (ja)
JP (1) JP5380464B2 (ja)
KR (1) KR101285265B1 (ja)
CN (1) CN102396052B (ja)
TW (1) TWI448213B (ja)
WO (1) WO2010090127A1 (ja)

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102150277A (zh) * 2008-06-11 2011-08-10 因特瓦克公司 使用小面化和离子注入的太阳能电池制造
US8749053B2 (en) * 2009-06-23 2014-06-10 Intevac, Inc. Plasma grid implant system for use in solar cell fabrications
US9070760B2 (en) * 2011-03-14 2015-06-30 Plasma-Therm Llc Method and apparatus for plasma dicing a semi-conductor wafer
US8617411B2 (en) * 2011-07-20 2013-12-31 Lam Research Corporation Methods and apparatus for atomic layer etching
KR101382003B1 (ko) * 2011-11-04 2014-04-21 (주)트리플코어스코리아 플라즈마 반응기 및 이를 이용한 가스스크러버
SG10201508582WA (en) 2011-11-08 2015-11-27 Intevac Inc Substrate processing system and method
JP2013125801A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Toshiba Corp エッチング方法及び半導体装置の製造方法
CN103187224B (zh) * 2011-12-30 2015-09-09 中微半导体设备(上海)有限公司 一种用于等离子体处理装置的载片台
US8884526B2 (en) * 2012-01-20 2014-11-11 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Coherent multiple side electromagnets
JP5914007B2 (ja) * 2012-01-20 2016-05-11 昭和電工株式会社 磁気記録媒体の製造方法
JP5932033B2 (ja) 2012-06-29 2016-06-08 キヤノンアネルバ株式会社 イオンビーム処理方法およびイオンビーム処理装置
KR101661638B1 (ko) * 2012-11-02 2016-09-30 캐논 아네르바 가부시키가이샤 반도체 장치의 제조 방법, 이온빔 에칭 장치 및 제어 장치
TWI517463B (zh) * 2012-11-20 2016-01-11 佳能安內華股份有限公司 磁阻效應元件之製造方法
MY178951A (en) 2012-12-19 2020-10-23 Intevac Inc Grid for plasma ion implant
CN104342621B (zh) * 2013-07-25 2017-03-22 北京北方微电子基地设备工艺研究中心有限责任公司 磁场调节装置及等离子体加工设备
US9123879B2 (en) 2013-09-09 2015-09-01 Masahiko Nakayama Magnetoresistive element and method of manufacturing the same
US9368717B2 (en) 2013-09-10 2016-06-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetoresistive element and method for manufacturing the same
US9385304B2 (en) 2013-09-10 2016-07-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic memory and method of manufacturing the same
US9231196B2 (en) 2013-09-10 2016-01-05 Kuniaki SUGIURA Magnetoresistive element and method of manufacturing the same
JP6283797B2 (ja) * 2014-01-30 2018-02-28 ノベリオンシステムズ株式会社 プラズマ発生装置
KR101673240B1 (ko) * 2014-11-13 2016-11-07 주식회사 에이치시티엠 모바일 기기용 영구자석 구조물
US10475626B2 (en) * 2015-03-17 2019-11-12 Applied Materials, Inc. Ion-ion plasma atomic layer etch process and reactor
KR102578766B1 (ko) * 2015-09-24 2023-09-15 삼성전자주식회사 이온 빔 에칭 장치
US10128083B2 (en) * 2016-06-01 2018-11-13 Vebco Instruments Inc. Ion sources and methods for generating ion beams with controllable ion current density distributions over large treatment areas
CA3014940A1 (en) * 2017-08-18 2019-02-18 Montgomery William Childs Ion generator apparatus
CA3014970A1 (en) 2017-08-18 2019-02-18 Montgomery William Childs Electrode assembly for plasma generation
US11112109B1 (en) 2018-02-23 2021-09-07 Aureon Energy Ltd. Plasma heating apparatus, system and method
KR102125063B1 (ko) * 2019-02-22 2020-06-19 박흥균 빔 조절 기능을 갖는 반도체 공정 시스템용 그리드 장치 및, 이를 이용한 반도체 박막 공정 방법
US10859644B2 (en) * 2019-03-20 2020-12-08 Nxp B.V. Manufacturing of high performance magnetoresistive sensors
CA3220812A1 (en) * 2021-06-03 2022-12-08 David KIRTLEY Apparatus and methods for generating a pulsating, high-strength magnetic field

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10270428A (ja) * 1997-03-27 1998-10-09 Mitsubishi Electric Corp プラズマ処理装置
JP2001152332A (ja) * 2000-09-11 2001-06-05 Hitachi Ltd スパッタデポジション装置
JP2003514389A (ja) * 1999-11-15 2003-04-15 ラム リサーチ コーポレーション プラズマ処理システムおよびその方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69218720T2 (de) * 1991-10-17 1997-07-17 Applied Materials Inc Plasmareaktor
WO2009157186A1 (ja) 2008-06-24 2009-12-30 キヤノンアネルバ株式会社 磁場発生装置及びプラズマ処理装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10270428A (ja) * 1997-03-27 1998-10-09 Mitsubishi Electric Corp プラズマ処理装置
JP2003514389A (ja) * 1999-11-15 2003-04-15 ラム リサーチ コーポレーション プラズマ処理システムおよびその方法
JP2001152332A (ja) * 2000-09-11 2001-06-05 Hitachi Ltd スパッタデポジション装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2010090127A1 (ja) 2010-08-12
KR101285265B1 (ko) 2013-07-12
TWI448213B (zh) 2014-08-01
KR20110099145A (ko) 2011-09-06
CN102396052A (zh) 2012-03-28
JPWO2010090127A1 (ja) 2012-08-09
CN102396052B (zh) 2014-06-18
US8475672B2 (en) 2013-07-02
TW201103380A (en) 2011-01-16
US20110309050A1 (en) 2011-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5380464B2 (ja) プラズマ処理装置、プラズマ処理方法、および被処理基板を備える素子の製造方法
KR102434088B1 (ko) 플라즈마 처리 장치 및 플라즈마 처리 방법
JP4812991B2 (ja) プラズマ処理装置
JP5249328B2 (ja) 薄膜の成膜方法
JP7236477B2 (ja) Pvd装置
WO2013179544A1 (ja) マグネトロンスパッタ装置
WO2011002058A1 (ja) 薄膜の成膜方法
JP2004104095A (ja) マグネトロンプラズマエッチング装置
JP3311064B2 (ja) プラズマ生成装置、表面処理装置および表面処理方法
KR101721020B1 (ko) 자기 저항 효과 소자의 제조 방법
JP4762187B2 (ja) マグネトロンスパッタリング装置および半導体装置の製造方法
TW201337024A (zh) 磁控濺射裝置
JP2000306845A (ja) マグネトロンプラズマ処理装置および処理方法
JP2003309107A (ja) 積層膜のエッチング方法
JP2006332075A (ja) プラズマ発生装置
JP5236777B2 (ja) プラズマ処理装置
JP2011034705A (ja) プラズマ処理装置
WO2023027955A1 (en) Ion beam etch system and method
JP4379771B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP4373061B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP3686563B2 (ja) 半導体装置の製造方法およびプラズマ処理装置
JP2001338911A (ja) プラズマ処理装置および半導体装置の製造方法
JP2011058072A (ja) 基板処理装置及び半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130620

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130930

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5380464

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250