JP5249328B2 - 薄膜の成膜方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体集積回路デバイス等における薄膜の成膜方法に関し、詳しくは開口幅又は開口径が3μm以下で、かつ、アスペクト比が1以上の段差であるトレンチやビアホールを有する基板上に薄膜を成膜する方法に関する。
従来より、半導体集積回路デバイス等の分野において、アスペクト比が1以上のトレンチやビアホールを有する基板に薄膜を成膜する技術が種々提案されている。
例えば、アスペクト比が1以上のトレンチやビアホールをリフローで埋め込む際に、反応性イオン化スパッタリングでトレンチ等の側壁部及び底部に窒化チタンのバリヤー膜を形成し、ボイドの発生を防止する技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、基板近傍のプラズマの改質、ならびに段差部での水平膜と垂直膜との均質化と、垂直膜断面の形状制御とを可能にしたECRプラズマCVDによる絶縁膜製造方法が提案されている(特許文献2参照)。この絶縁膜製造方法は、成膜工程とスパッタ工程とを交互に繰り返しながら成膜していく方法で、両工程間でRFバイアスの大きさを変え、スパッタ工程でエッチングガスを添加している。
さらに、PVDによって基板上にコンフォーマルな段差被覆性(step coverage)を達成する方法が提案されている(特許文献3参照)。この方法は、スパッタ処理中に、ターゲットに供給する信号を負の電圧部分とゼロの電圧部分とで交互に切り替え、スパッタステップで底部に堆積した膜を、逆スパッタステップで底部から側壁に再配分する。この方法によれば、アスペクト比が5以上のコンタクトやビアの側壁及び底部のコンフォーマルな被覆性を達成することは可能である。
そして、半導体の高集積化に伴い、更に細いホールやトレンチに段差被覆性良く成膜する技術が必要となっている。例えば、ECR−プラズマCVDを使用し、微細で高アスペクト比のホール又はトレンチに段差被覆性よく、かつ、低温で二酸化シリコン系絶縁膜を形成する方法が提案されている(特許文献4参照)。
特開平09−162293号公報 特開平06−252065号公報 特開2001−303247号公報 特開平06−168895号公報
ところで、特許文献1のリフロー技術を用いてもボイドの低減は十分なものではなく、リフロー後の膜の平坦性は十分ではなく、平坦化のためにCMP(Chmical Mechanical Polishing)処理を必要としていた。さらに、トレンチやビアホールの側壁に十分な膜厚のバリヤー膜を被覆することが難しい。特に、300mm以上のウエハのように基板が大型化した場合には、その周辺部に位置するトレンチやビアホールの側壁をバリヤー膜で完全に被覆するは困難であるという問題があった。
特許文献2の技術では上記の問題を解決しうるが、ECRプラズマCVDにより絶縁膜を形成しているため、原料ガスが限定されてしまう。原理的には成膜工程とスパッタ工程を同時に行うこともできるし、且つ各1回の成膜工程及びスパッタ工程で行うことも可能である。しかし、使用するガス種次第ではホールまたは溝中の平坦な部分と垂直な部分との内部応力差が生じてしまうため、原料ガスを変えて対応している。また、各1回の成膜工程及びスパッタ工程では成膜形状に不良が発生するため、種層といえる部分を成膜し、次に上記形状補正を行うことで形状不良を抑制する必要があり、最低2回の成膜工程及びスパッタ工程を要することになる。
特許文献3の技術では、アスペクト比が5程度の段差に第1の成膜工程で膜を成膜すると、内側壁により多くの巣や断層ができてしまう。これは段差による斜影効果によるものと考えられる。また、アスペクト比1程度の段差に第1の成膜工程で膜をつけると、内側壁により多くの巣や断層ができてしまう。これは、特許文献2よりECR−CVDで成膜していることと、段差による斜影効果によるものと考えられる。さらに、開口が小さく、アスペクト比が大きくなると、第1の成膜工程で成膜する膜厚を薄くしても、内側壁の成膜により開口が狭くなり、スパッタするための粒子がホール又はトレンチに侵入しにくくなり、スパッタ作用が低下するという問題がある。
特許文献4の技術では、高アスペクト比のトレンチやビアホールに段差被覆性よく成膜できる限界は、トレンチやビアホールの開口幅又は開口径が幅3μm以上となっている。
本発明は、上記の事情に鑑み、開口幅又は開口径が3μm以下で、かつ、アスペクト比が1以上の段差であるトレンチやビアホールを有する基板上に成膜するに際し適用する。その際、本発明は、少なくとも各1回の成膜工程とエッチング工程で、トレンチやビアホールの内側壁に所望の膜厚の薄膜を段差被覆性良く成膜することができる薄膜の成膜方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明は、真空排気可能な処理室であって、基板を支持する第1の電極と、前記基板に対向するように配され、ターゲットを支持する第2の電極とを備える処理室に処理ガスを導入し、前記第1および第2の電極のそれぞれに高周波電源から異なる電力を印可すると共に、前記第2の電極に磁場を生成してプラズマを発生させ、凹状段差を有する前記基板の上にターゲット物質を成膜する薄膜の成膜方法であって、前記段差の底部への薄膜堆積を行う第1工程と、前記段差の底部に堆積した薄膜を再スパッタして、前記段差の内側壁への成膜を行う第2工程とを有し、前記第2工程における前記処理室の圧力を前記第1工程における該圧力よりも低く設定し、かつ、前記第2工程における第2の電極に供給される電力に対する第1の電極に供給される電力の比を前記第1工程における該電力比よりも大きく設定することを特徴とする。
本発明に係る薄膜の成膜方法は、開口幅又は開口径が3μm以下で、かつ、アスペクト比が1以上の段差であるトレンチやビアホールを有する基板上に薄膜を成膜するに際して適用される。その際、第1工程でトレンチ又はビアホールの底部への薄膜を堆積し、第2工程でトレンチ又はビアホールの底部に堆積した薄膜を再スパッタして、トレンチ又はビアホールの内側壁への成膜を行う。したがって、少なくとも各1回の成膜工程と再スパッタ工程(エッチング工程)で、トレンチやビアホールの内側壁に所望の膜厚の薄膜を段差被覆性良く成膜することができる。
本発明の一実施形態に係る薄膜の成膜方法を実施するプラズマ処理装置を例示する模式図である。 図1に示すプラズマ処理装置の上壁(外側)における構造とその内側の構造を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る基板の断面形状を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係るプラズマ処理装置のマグネットの磁場を示すトッププレートの部分断面図である。 本発明の一実施形態に係るマグネットの配列(I)を示すトッププレートの1/4領域の平面図である。 本発明の一実施形態に係るマグネットの配列(II)を示すトッププレートの1/4領域の平面図である。 本発明の一実施形態に係るマグネットとトッププレートとを有する磁石機構により発生するカスプ磁場を示す概念図である。 本発明の一実施形態に係る薄膜の成膜方法における成膜状況を示す概略説明図である。 本発明の一実施形態に係る薄膜の成膜方法における成膜状況を示す概略説明図である。 図7に示すマグネットを配置した場合の磁界と電界の状態を示す配置図ある。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。なお、以下で説明する図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
まず、図1から図3を参照して、本発明に係る薄膜の成膜方法を実施するプラズマ処理装置の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る薄膜の成膜方法を実施するプラズマ処理装置を例示する模式図である。図2は、図1に示すプラズマ処理装置の上壁(外側)における構造とその内側の構造を示す概略図である。図3は、基板の断面形状を示す概略図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態では、基板17上に薄膜を成膜するプラズマ処理装置として、例えば、マグネトロンスパッタリング装置を例示している。本実施形態のスパッタリング処理装置は、処理室として真空排気可能な反応容器10を備え、反応容器10内に、基板17を支持する基板ホルダとしても機能するアノード電極(第1の電極)15と、基板17に対向するように配され、不図示のターゲットを支持するカソード電極(第2の電極)11と、を備えている。該カソード電極11は、トッププレートとも呼ぶ。このスパッタリング処理は、反応容器10内の処理室に処理ガスを導入し、カソード電極11及びアノード電極15に高周波電源19、8から異なる電力を印可すると共に、カソード電極11にカスプ磁場を形成する。これにより、スパッタリング装置は、処理室にプラズマを発生させ、基板17上にターゲット物質の薄膜を成膜する。
反応容器10の排気ポート18には、不図示のコンダクタンスバルブ等を介して排気ポンプ等の排気装置が接続されている。また、反応容器10には、処理ガス(プロセスガス)の導入手段として、流量制御器やバルブなどを備えたガス導入系25が接続され、このガス導入系25から処理ガスが所定の流量で導入される(図4参照)。
本実施形態の処理ガスとしては、少なくともアルゴン(Ar)やクリプトン(Kr)等の希ガス(不活性ガス)を含む単体または混合ガスを用いることができる。反応性スパッタリングを行う場合には、ArやKrなどの希ガスと酸素及び窒素からなる反応性ガスとの混合ガスを用いることができる。反応性ガスは、酸素及び窒素からなるガス群より選択された少なくとも1種から選択して用いられる。
この反応容器10は、トッププレート(カソード電極)11と円筒型側壁12とボトムプレート(基板ホルダ)13とを備えている。円筒型側壁12の下側部分12bとボトムプレート13とは、例えば、ステンレス鋼またはアルミニウム(Al)等の金属によって形成されている。円筒型側壁12の上側部分12aは、セラミック(誘電体物質)によって形成されている。トッププレート11は平板円形形状を呈し、例えば、Al等の非磁性金属によって形成されている。
トッププレート11は、円筒型側壁12の上側部分12aの上に搭載されているので、反応容器10の他の部分から電気的に絶縁されている。トッププレート11は、プラズマを生成するときにカソード電極として機能する。カソード電極11は、整合回路20を介して可変電圧を印可可能な高周波電源19に接続されている。カソード電極11には、高周波電源19から必要な高周波電力が給電される。カソード電極11の上(背面)には、複数のマグネット21で構成された磁石機構が配置されている。この磁石機構を設けることによって、プラズマを高密度で形成することができる。この磁石機構は、典型的には、極性の異なる磁石を四角形の頂点毎に配置した構造であり、カスプ磁場(Cusp Field)を生成する。磁石機構の詳細については、後述する。
カソード電極11の前面(下面、すなわち基板17と対向する面)に支持されるターゲットの材料としては、例えばタンタル(Ta)、銅(Cu)やチタン(Ti)等の単一組成のものを用いることができ、GeSbTeやNiFeの様な2以上の組成からなる複合組成のものも用いることができる。ターゲット材料のうち、TaやCuは非磁性材料であり、一方、NiFeは磁性材料である。
なお、円筒型側壁12の上側部分12aと下側部分12bとの直径は同じである。当該直径の値は重要な問題ではなく、40cmから60cmの間で変わり得る。また、それ以外の値であっても良い。円筒型側壁12のセラミック部分12aの高さは同様にまた重要ではなく、1cmから5cmの範囲に存在する。それ以外の値であってもよいことは言うまでもない。円筒型側壁12の下側部分12bとボトムプレート13とは接地線14を介して電気的に接地されている。トッププレート11の直径は、円筒型側壁12の直径に相当する。
反応容器10の内部空間には、ボトムプレート13上に取り付けられたアノード電極15として機能する基板ホルダ15が配されている。この基板ホルダ15は、例えば整合回路9を介して可変電圧を印可可能な高周波電源8に接続されている。この高周波電源8は反応容器10の外側に配置されている。
反応容器10内での処理対象となる基板17は、静電吸着保持装置等の不図示の基板保持機構により基板ホルダ15上に保持される。基板ホルダ15は、ボトムプレート13に平行に配置され、絶縁体16によって反応容器10から電気的に絶縁されている。基板ホルダ15は、例えば、円板状の保持テーブルであって、静電吸着用電極等の不図示の保持機構を備えている。基板ホルダ15は、その上面(表面)に基板17を載置し、保持機構により基板17はその処理面を上方へ臨ませて保持される。
なお、基板ホルダ15は、モータ等の不図示の回転機構により、基板17の面内方向に回転可能に形成してもよい。また、基板ホルダ15には、ヒータ等の不図示の加熱機構を内蔵していることが好ましい。本実施形態の基板温度は、例えば、マイナス90℃からプラス900℃の温度範囲で設定することができる。
基板17としては、例えば、半導体ウエハが挙げられ、基板のみの状態もしくはトレイに搭載された状態で、基板ホルダ15に保持される。基板17は、図3に示すように、開口幅又は開口径が3μm以下で、かつ、アスペクト比(深さ/開口幅又は開口径)が1以上の凹状段差であるトレンチ31やビアホール32を有している。以下、トレンチ31やビアホール32を単に段差と呼ぶこともある。トレンチ31やビアホール32は、底部33及び内側壁34を有している。基板17としては、シリコンウエハなどの単結晶半導体基板、多結晶シリコン膜、微結晶シリコン膜やアモルファスシリコン膜などの非単結晶シリコン膜を持ったガラス基板、GaAsなどの化合物半導体基板を用いることができる。また、基板17は、各種素子、例えば、トランジスタ、コンデンサー、光電変換素子が設けられたものであってもよい。
次に、図4から図7を参照して、トッププレート11上に配置した磁石機構について詳細に説明する。図4は、本実施形態に係るプラズマ処理装置のマグネットの磁場を示すトッププレートの部分断面図である。図5は、本実施形態に係るマグネットの配列(I)を示すトッププレートの1/4領域の平面図である。図6は、本実施形態に係るマグネットの配列(II)を示すトッププレートの1/4領域の平面図である。図7は、図5に示すマグネットとトッププレートとを有する磁石機構により発生するカスプ磁場を示す概念図である。
図4から図7に示すように、複数のマグネット21がトッププレート11の上に配置され、さらにトッププレート11の外側表面に固定されている。マグネット21は対称的な位置関係で配置されるので、図5及び図6では、トッププレート11の1/4の領域だけが平面図の状態で示される。
マグネット21は、トッププレート11の内側にカスプ磁場23を生成するように、トッププレート11の外側表面の上に配置される。この場合、厳密に述べると、カスプ磁場23は、4つのマグネット21で決められるポイント・カスプ(point−cusp)磁界と呼ばれる。ここで、本明細書において、「ポイント・カスプ磁場」とは、図7に示すように隣接する4つのマグネット21により閉じたカスプ磁場を形成することをいう。
ポイント・カスプ磁場を形成するためのただ1つの要求は、各々隣り合うマグネット21がトッププレート11に向かう極で反対の極性を持たなければならないということである。このことは反応容器10の内側に向かうマグネットの極性が交互に変化するということを意味する。例えば、図5に示すように、トッププレート11の上で点線によって描かれた四角形22の各々の角部分(コーナー)に配置される。図5及び図6においてNとSはマグネット21の磁気的極性を意味する。いかなる2つの隣り合うマグネット21の間隔(距離)は重要なことではなく、マグネットの強さとトッププレート11の直径に依存して2cmから10cmの範囲で変えることができる。なお、それ以外の値であっても良いことは言うまでもない。
図4に示すように、マグネット21の配列は、トッププレート11の下側で、ポイント・カスプ磁場23を、2つの隣り合う当該磁場23の間に作られるカスプ23aと共に、作る。符号23bは磁束線を示している。磁極から出た磁束線23bは直接に最も近い反対の磁極に向かって曲がる。こうして、ポイント・カスプ磁場23が形成される。トッププレート11の内側表面の近くの空間において生成されたポイント・カスプ磁場23は、ループを作るように閉じられた磁束線23bを形成する。トッププレート11の内側表面の近傍において、多くの磁束ループが形成され、その結果として磁界のカスプ23aが形成される。トッププレート11上のマグネット21によって形成された配列構造に依存してトッププレート11の下側のプラズマの均一性が変化する。すなわち、カスプ磁場を形成するように配置したマグネット21の配列構造により、トッププレート11の下側に生成されるプラズマの均一性を制御することができる。
マグネット21の形状は、好ましくは、断面の形状がそれぞれ四角と円である立方体または円柱体である。マグネット21の各々はトッププレート11の外側表面上に形成された穴の中に配置される。例えば、トッププレート11の厚みはおよそ20mmであり、穴の深さはおよそ17mmである。したがって、マグネット21の底の面は反応容器10の内部空間に接近している。
マグネット21の断面形状は円形または四角形である。もしマグネット21の断面形状が円形であるならば、その直径は10mmから40mmの範囲の中に含まれる。しかしながら、直径の値は重要ではない。もしマグネット21の断面形状が四角であるならば、円形断面形状を有するマグネットのそれらに相当する寸法が選択される。マグネット21の高さは同様にまた重要ではなく、3mmから10mmの範囲内にあることが好ましい。マグネット21の磁気的強さはトッププレート11の下側におよそ50ガウス(Gauss)から500ガウスの磁界の強さを持つように選択される。なお、該磁気的強さもこの範囲外であっても良いことは言うまでもない。
加えて図4に示すように、円形ガス通路24がトッププレート11の内部に形成される。円形ガス通路24はガス導入系25を通してガス供給源(図示されず)に結合されており、トッププレート11の内側表面に複数のガス導入孔26を有している。ガス供給源によって供給される処理ガス(プロセスガス)は円形ガス通路24とガス導入孔26とを通して反応容器10の内部空間に導入される。処理ガスは第1に円形ガス通路24に供給され、それからいくつかのガス導入孔26を通して反応容器10の処理室に導入される。
反応容器10の内部圧力は、ガスの流速を調整すること、およびガス排気ポート18に配置された良く知られた可変オリフィス(図示されず)を調整することによって制御される。反応容器10の内部圧力(処理室の圧力)は、例えば、0.2Paから27Paの範囲で変化される。本実施形態では、後述する本発明に係る薄膜の成膜方法において、第2工程の処理室の圧力が第1工程の処理室の圧力よりも低く設定される。なお、処理室の具体的な設定圧力については、本発明に係る薄膜の成膜方法の説明において詳述する。
本実施形態では、カソード電極11に給電する高周波電源19の周波数は、およそ10MHzから300MHzの範囲にある。一方、アノード電極15に給電する高周波電源8の周波数は、およそ1MHzから15MHzの範囲にある。
さらに、本実施形態では、後述する本発明に係る薄膜の成膜方法において、第2工程のカソード電力に対するアノード電力の比が、第1工程のカソード電力に対するアノード電力の比よりも大きくなるように設定される。なお、具体的な電力比の設定については、本発明に係る薄膜の成膜方法において詳述する。なお、アノード電極15は接地した状態で使用しても構わない。
次に、前述のプラズマ源を備えた反応容器10におけるプラズマ発生の機構を説明する。図4において、高周波電流19aが高周波電源19からカソード電極11に給電されるとき、高周波電力の静電的結合の機構によってプラズマが生成される。その時、プラズマにおける電子はカソード電極11上に配置されるマグネット21によって作られたポイント・カスプ磁場23の存在に基づきサイクロトロン回転を受ける。このことは電子の通過路の長さを増大させ、それによってプロセスガスのより高いイオン化割合をもたらす。加えて、電子とイオンのカソード電極11への衝突がポイント・カスプ磁場23によって部分的に抑圧される。それ故に、カスプ磁場23の存在はプラズマ密度の増大という結果をもたらす。
図9は、図7に示す隣接する4つのマグネット21により閉じたカスプ磁場23を形成した場合、磁界と電界、電界と磁界で作る垂直な面にサイクロトン回転し、運動する方向を示している。
一般的に磁界が存在しない場合、2つの平行プレートの間に静電的結合の機構によって生成されたプラズマは、より高い半径方向の均一性を持つ。磁界が存在する場合においては、このプラズマ均一性は変化する。カソード電極11上に配置されたマグネット21はカソード電極11の下側にポイント・カスプ磁場23を形成する。カソード電極11に平行に存在するカスプ磁場23の強さが最大である場所においてプラズマ密度は最大である。同様にトッププレート11に平行に存在するカスプ磁場23の強さが最小であるところの場所ではプラズマ密度は低い。それ故に、カソード電極11の近傍においてプラズマ密度は最大と最小となる。しかしながら、プラズマ密度のこれらの最大と最小は互いに接近しているので、下流側におけるカソード電極11からより短い距離において拡散がプラズマの均一性を作る。さらに、マグネット21は交互に反対の極性となるように配置されているので、ポイント・カスプ磁場23の磁束線23bはカソード電極11の内側表面から近い距離で曲がる。それ故に、カソード電極11からより近い距離において磁界がない環境が得られる。
均一なプラズマ密度を得る目的で、前述された構成とは異なる他のマグネット21の配列を見出だすこともできる。例えば、カソード電極11の中心部付近の2つの隣り合うマグネットの間の間隔を周辺部付近の隣り合う2つのマグネットの間隔よりも大きくすることができるし、あるいは、中央部におけるマグネットを取り除くこともできる。ここで、マグネット21はカソード電極11の周縁部分に接近した所のみに帯状に(バンドとして)配置されている。図6において、半径r1はカソード電極(トッププレート)11の半径であり、半径r2はマグネットが配置されていない円形領域の半径である。これらの配列によって、トッププレート11の中心部付近のマグネット21の個数は周縁部に近い部分の個数よりも少なくなる。すなわち、トッププレート11の中心部およびその周縁の磁束密度は、その周縁部に近い部分の磁束密度よりも低くなる。
次に、再び図1から図3及び図8A、8Bを参照して、上記のプラズマ処理装置の作用と共に、本発明に係る薄膜の成膜方法について説明する。図8A、8Bは、本発明に係る薄膜の成膜方法における成膜状況を示す概略説明図である。なお、本実施形態では、カソード電極11に支持するターゲットとしてチタニウム(Ti)を用い、反応容器10内に処理ガスとして、Arを導入する。
即ち、本実施形態に係る薄膜の成膜方法では、まず、反応容器10内を排気系により所定の真空度まで排気する。基板ホルダ(アノード電極)15に内蔵された不図示のヒータに電力供給し、基板ホルダ15を設定温度に加熱する。
次に、反応容器10の側壁に配設された不図示のゲートバルブを開け、基板搬送経路を開放する。この状態で、ロボットアーム等の不図示の搬送アームを用いて、基板17を基板ホルダ15の上面へと搬送する。そして、不図示の保持機構により基板ホルダ15に基板17を保持させる。上記搬送アームを後退させた後、ゲートバルブを閉じる。
基板17の表面温度が所定の温度(例えば、900℃)に到達するまで加熱時間をおいた後、ガス導入系25より所定の流量の処理ガスを導入する。また、不図示の排気系のコンダクタンスバルブ等により反応容器10の内部を任意の圧力に調整する。
この処理ガスの導入下において、上記電極11、15に高周波電源19、8から異なる電力を印可すると共に、カソード電極11にカスプ磁場を生成してプラズマを発生させる。このプラズマを発生により、開口幅又は開口径3μm以下で、かつ、アスペクト比が1以上の段差であるトレンチ31又はビアホール32を有する基板17の上にターゲット物質の薄膜を成膜する。
このように、本実施形態に係る薄膜の成膜方法は、開口幅又は開口径が3μm以下で、かつ、アスペクト比が1以上の段差であるトレンチ31やビアホール32を有する基板17上に薄膜を成膜するに際して適用する。この薄膜を成膜するに際し、本実施形態に係るプラズマ処理装置は、トレンチ31又はビアホールの底部33への薄膜堆積を行う第1工程と、当該底部33に堆積した薄膜を再スパッタして、トレンチ31又はビアホール32の内側壁34への成膜を行う第2工程と、を行う。このトレンチ31又はビアホール32の内部を成膜する際に、上記の第1工程および第2工程は、この工程順序で少なくとも各1回以上実施する。
本実施形態では、第2工程の処理室の圧力を第1工程の処理室の圧力よりも低く設定する。具体的には、処理室の圧力を第1工程では2Paから27Paの範囲で選択して設定し、第2工程では、第1工程よりも低い圧力である0.2Paから2Paの範囲で選択して設定する。なお、適切な圧力は応用のタイプによって決定される。
かつ、本実施形態では、第2工程のカソード電力に対するアノード電力の比(アノード電力/カソード電力)を第1工程のカソード電力に対するアノード電力の比よりも大きく設定する。第1工程ではカソード電力に対するアノード電力の比を0.5以下に設定し、第2工程ではカソード電力に対するアノード電力の比を1以上に設定することが望ましい。
上記の電力比の条件下において、カソード電極11に給電する高周波電源19の電力は300Wから10000Wの範囲で選択して設定し、アノード電極15に給電する高周波電源8の電力は0Wから2000Wの範囲で選択して設定する。具体的には、基板17の径(サイズ)が8インチの場合、第1工程では、カソード電力は300Wから5000Wの範囲で設定し、アノード電力は0Wから600Wで設定することが望ましい。一方、第2工程では、カソード電力は300Wから800Wで設定し、アノード電力は500Wから1000Wで設定することが望ましい。
また、基板17の径(サイズ)が12インチの場合、第1工程では、カソード電力は500Wから10000Wで設定し、アノード電力は0Wから1200Wで設定することが望ましい。一方、第2工程では、カソード電力は500Wから1000Wで設定し、アノード電力は1000Wから2000Wで設定することが望ましい。
なお、アノード電力の下限(0W)から分かるように、アノード電極15は接地した状態で使用しても構わない。
図8(A)に示すように、第1工程では、トレンチ31又はビアホール32の底部33への薄膜を堆積する。図8(B)に示すように、第2工程では、トレンチ31又はビアホール32の底部33に堆積した薄膜を再スパッタして、トレンチ31又はビアホール32の内側壁34への成膜を行う。したがって、少なくとも各1回の成膜工程とスパッタ工程(エッチング工程)とによって、内側壁34に所望の膜厚の薄膜を段差被覆性良く成膜することができる。
トレンチ31又はビアホール32の底部33の膜厚に対する内側壁34の最小膜厚の比は0.5以下であることが好ましい。トレンチ31又はビアホール32の底部33と内側壁34に付着している薄膜の膜厚は、好ましくは1nmから30nmである。
また、第2工程の時間を調整することで、トレンチ31又はビアホール32の底部33と内側壁34の膜厚を制御することが可能である。さらに、再スパッタ(エッチング)を主とした第2工程の時間を比較的長くすることで、第1工程で被覆された底部33の膜を完全に取り除くことも可能である。このとき、底部33からエッチングされた成分は、内側壁34に再付着される。
所定の膜厚を堆積後、高周波電源8、19からの電力供給を停止する。さらに、ガス導入系25からの処理ガスの導入を停止し、排気系のコンダクタンスバルブ等を開放して反応容器10の内部を排気する。
次に、ゲートバルブを開けて基板搬送経路を開放し、搬送アームを挿入して基板17を保持し、搬送アームを後退させて反応容器10から基板17を搬出する。最後に、ゲートバルブを閉じて、全工程を終了する。なお、そのまま、リフロー工程等の次工程に移行してもよい。
このように本実施形態に係る薄膜の成膜方法では、ターゲットから飛来するターゲット粒子で基板17上に成膜をしつつ、基板17を載置したアノード電極15にバイアスを印加する。これにより、アノード電極15とカソード電極11との間で発生したプラズマ中の希ガスイオンをアノード電極15に引き込み、基板17をターゲットとして再スパッタ(エッチング)する。したがって、ECRプラズマCVDで発生する程の膜質の変化はない。また、第2工程のカソード電力に対するアノード電力の比を第1工程の当該電力比より大きく設定するだけで、各1回の工程によりトレンチ31又はビアホール32を所望の形状に形成できる。なお、第2工程では、成膜工程とエッチング工程とが同時に作用しうる。
本実施形態では、処理ガスが希ガスを含むため、膜質を維持することが可能である。さらに、カソード電極11の高周波電源19の周波数を10MHz〜300MHzの範囲としている。そのため、第1工程では高イオン化率下で成膜しうるので、トレンチ31又はビアホール32(段差)の底部33に多くの膜を付け、かつ内側壁34には殆ど膜が付かない。第2の工程では、低い投入電力でプラズマ密度を向上させることが可能であり、ターゲットからの成膜を無視できる。そして、カソード電極11には、カスプ磁場を形成する磁石機構を搭載している。そのため、第1工程では、高イオン化率下で成膜しているため、段差の底部33に多くの膜を付け、かつ内側壁34には殆ど膜が付かない。第2の工程では、低い投入電力でプラズマ密度を向上させることが可能であり、ターゲットからの成膜を無視できる。
加えて、第1工程の処理室の圧力が2Paから27Paと他のスパッタと比較し高いため高イオン化率になり、段差の底部33に多くの膜を付け、かつ内側壁34にはほとんど膜が付かない。また、基板17のどの位置でも同じ段差被覆性能が得られる。
本発明は、カソード高周波電源電力に対するアノード高周波電源電力の比を可変することで、成膜を主とした処理(第一の工程)とエッチングを主とした処理(第2の工程)を1つの処理室で実施することを可能にしている。
以上説明したように、本発明によれば、開口幅または開口径が3μm以下で、アスペクト比1以上、特に1.5以上の高アスペクト比のトレンチ31又はビアホール32の底部33と内側壁34との双方に、十分な膜厚でバリヤー膜を成膜できる。その結果、次工程のAlリフローを実施したときに、トレンチ31又はビアホール32内にボイドを生じることなく、極めて平坦なAl膜を成膜できる。したがって、CMP(Chmical Mechanical Polishing)処理のような平坦化処理を省略することができる。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
アスペクト比が2.857のトレンチ(ホール直径=0.35μm;ホール深さ1.0μm)を複数配置したシリコン基板を用意し、この基板上に図1のプラズマ処理装置を用いて窒化タンタル膜を成膜した。
カソード電極11に支持するターゲットとしてタンタル(Ta)を用い、反応容器10内に処理ガスとして、ArとN2の混合ガスを導入した。
第1工程では、ArとN2の混合ガスの雰囲気中(処理室圧力:22Pa)で、カソード電極11に60MHzの2.5kWの高周波電力を印加し、シリコン基板17を備えたアノード電極15に13.56MHzの0.1kW高周波電力を印加して処理を行なった。
プラズマ密度は、処理室の圧力、カソード電力及びカソードRF周波数が高くなると高くなり、これらが低くなると低くなる。そのため、高周波電源19の周波数を10MHz〜300MHzとしてカソード電力を高くし、更に、第1工程の処理室の圧力を2Paから27Paに設定すると、高イオン化率になり段差の底部に多くの膜を付け、側面には殆ど膜が付かない。
なお、アノード電極15には、自己バイアス電圧又は高周波電源8によりバイアスが印可され、Arイオンは基板17上をエッチングするが、高密度プラズマであるため、Taによりトレンチ32の底部33が成膜される量が多い。したがって、Arイオンは基板上をエッチングすることにより影響は殆どない。さらに、本発明ではポイント・カスプ磁場を発生するような磁石機構を搭載しているため、通常のマグネトロンスパッタに比べて、高密度プラズマを形成することが可能となる。したがって、処理室の圧力、カソード電力及びカソードRF周波数が高くすることにより、より高密度プラズマを形成することが可能となり、段差の底部に多くの膜を付け、かつ側面には殆ど膜が付かないようにすることができる。
第2工程では、処理室の圧力を第1工程よりも低い圧力である0.2Paから2Paの範囲で設定している。かつ、第2工程では、カソード電力に対するアノード電力の比を第1の工程の当該電力比より大きく設定している。したがって、カソード電力は、第1工程の場合よりも低くなるので、低密度のプラズマが形成される。これにより、Arイオンがアノード電極15のバイアスによってトレンチ32の底部33に堆積した膜を再スパッタ(エッチング)し、内側壁34に再配分する。
なお、第2工程においては、カソード電力をターゲットからの粒子が殆ど出ない領域(スパッタされない領域)に設定することにより、TaターゲットからTaが殆ど出ない。そのため、バイアスによりTaがトレンチ32の底部33を再成膜することは殆どない。このように、低い投入電力でプラズマ密度を向上させることが可能であり、ターゲットからの成膜を無視できる。
第2の工程は、カソード電極11とアノード電極15への高周波電力の付与を第1工程から継続したまま、上記混合ガスのうち、N2の処理室への導入を停止し、Ar雰囲気を形成した(処理室圧力:1Pa)。同時に、カソード電極11に60MHzの0.8kW高周波電力を、アノード電極15に13.56MHzの0.9kWの高周波電力を印加した。
このようにしてトレンチ32内に成膜し、その成膜状況を走査型電子顕微鏡で観察したところ、第1工程ではトレンチ32の底部33への薄膜の堆積が見られた(底部:0.110μm、内側壁:0.025μm)。また、第2工程ではトレンチ32の底部33の膜厚が薄くなり、内側壁34の膜厚が厚くなっていた(底部:0.060μm、内側壁:0.760μm)。
〔比較例1,2〕
反応条件を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして窒化タンタル膜を成膜した。
比較例1では、電力比は本発明要件を満たすが圧力が第1工程<第2工程となり本発明要件を満たさない。その結果、第2工程でArイオンの衝突が増えトレンチ32の底部33に堆積した膜を再スパッタ(エッチング)する速度が大幅に減少する。そのため、所望の形状にするために第2工程の実施回数も増えるばかりか、膜質が悪化する。
また、比較例2では、圧力は本発明要件を満たすが電力比が第1工程>第2工程となり本発明要件を満たさない。その結果、高密度プラズマであるため、Taによりトレンチ32の底部33が成膜される量が多い。そのため、第2工程を何回繰り返し実施しても内側壁34には膜が堆積せずいつまでも所望の形状にならない。
Figure 0005249328
〔実施例2〕
2段階の階段状のトレンチ形状(トレンチ開口幅=0.60μm;トレンチ底幅=0.20μm;ホール深さ0.60μm)を複数配置したシリコン基板を用意し、この基板上に図1のプラズマ処理装置を用いてチタンタングステン合金膜を成膜した。
カソード電極11に支持するターゲットとしてチタンタングステン合金(TiW)を用い、反応容器10内に処理ガスとして、Arガスを導入した。
第1工程では、Arガスの雰囲気中(処理室圧力:20Pa)で、カソード電極11に60MHzの4.0kWの高周波電力を印加し、シリコン基板17を備えたアノード電極15に13.56MHzの0.1kW高周波電力を印加して処理を行なった。
プラズマ密度は、処理室の圧力、カソード電力及びカソードRF周波数が高くなると高くなり、これらが低くなると低くなる。そのため、高周波電源19の周波数を10MHz〜300MHzとしてカソード電力を高くし、更に、第1工程の処理室の圧力を2Paから27Paに設定すると、高イオン化率になり段差の底部に多くの膜を付け、側面には殆ど膜が付かない。
なお、アノード電極には、自己バイアス電圧又は高周波電源8によりバイアスが印可され、Arイオンは基板17上をエッチングするが、高密度プラズマであるため、TiWによりトレンチの底部が成膜される量が多い。したがって、Arイオンは基板上をエッチングすることにより影響は殆どない。さらに、本発明ではポイント・カスプ磁場を発生するような磁石機構を搭載しているため、通常のマグネトロンスパッタに比べて、高密度プラズマを形成することが可能となる。したがって、処理室の圧力、カソード電力及びカソードRF周波数が高くすることにより、より高密度プラズマを形成することが可能となり、段差の底部に多くの膜を付け、かつ側面には殆ど膜が付かないようにすることができる。
第2工程では、処理室の圧力を第1工程よりも低い圧力である0.2Paから2Paの範囲で設定している。かつ、第2工程では、カソード電力に対するアノード電力の比を第1の工程の当該電力比より大きく設定している。したがって、カソード電力は、第1工程の場合よりも低くなるので、低密度のプラズマが形成される。これにより、Arイオンがアノード電極15のバイアスによってトレンチの底部に堆積した膜を再スパッタ(エッチング)し、内側壁に再配分する。
なお、第2工程においては、カソード電力をターゲットからの粒子が殆ど出ない領域に設定することにより、TiWターゲットからTiWが殆ど出ない。そのため、バイアスによりTiWがトレンチの底部を再成膜することは殆どない。このように、低い投入電力でプラズマ密度を向上させることが可能であり、ターゲットからの成膜を無視できる。
第2の工程は、カソード電極11とアノード電極15への高周波電力の付与を第1工程から継続したまま、Ar雰囲気を継続した。(処理室圧力:1.5Pa)。同時に、にカソード電極11に60MHzの0.5kW高周波電力を、アノード電極15に13.56MHzの0.5kWの高周波電力を印加した。
このようにしてトレンチ内に成膜し、その成膜状況を走査型電子顕微鏡で観察したところ、第1工程ではトレンチの底部への薄膜の堆積が見られた。また、第2工程ではトレンチの底部の膜厚が薄くなり、内側壁の膜厚が厚くなっていた。
〔比較例3,4〕
反応条件を表2に示すように変更した以外は、実施例2と同様にしてチタンタングステン合金膜を成膜した。
比較例3では、電力比は本発明要件を満たすが圧力が第1工程<第2工程となり本発明要件を満たさない。その結果、第2工程でArイオンの衝突が増えトレンチの底部に堆積した膜を再スパッタ(エッチング)する速度が大幅に減少する。そのため、所望の形状にするために第2工程の実施回数も増えるばかりか、膜質が悪化する。
また、比較例4では、圧力は本発明要件を満たすが電力比が第1工程>第2工程となり本発明要件を満たさない。その結果、高密度プラズマであるため、TiWによりトレンチの底部が成膜される量が多い。そのため、第2工程を何回繰り返し実施しても内側壁には膜が堆積せずいつまでも所望の形状にならない。
Figure 0005249328
本発明は、例示したスパッタリング装置のみならず、ドライエッチング装置、プラズマアッシャ装置、CVD装置および液晶ディスプレイ製造装置等のプラズマ処理装置に応用して適用可能である。

Claims (10)

  1. 真空排気可能な処理室であって、基板を支持する第1の電極と、前記基板に対向するように配され、ターゲットを支持する第2の電極とを備える処理室に処理ガスを導入し、前記第1および第2の電極のそれぞれに高周波電源から異なる高周波電力を印可すると共に、前記第2の電極に磁場を生成してプラズマを発生させ、凹状段差を有する前記基板の上にターゲット物質を成膜する薄膜の成膜方法であって、
    前記磁場はカスプ磁場であり、
    前記処理室は、前記第2の電極の、前記ターゲットを支持する面と対向する面に配置され、前記第2の電極の、前記ターゲットを支持する面側にカスプ磁界を形成する複数のマグネットをさらに備え、
    前記マグネットが、碁盤目状に複数連なる四角形の各角部に対応する位置に配置されており、前記各四角形の辺方向に隣接するマグネットの極性が反対の極性となっている成膜装置を用いた成膜方法であって、
    前記段差の底部への薄膜堆積を行う第1工程と、
    前記段差の底部に堆積した薄膜を再スパッタして、前記段差の内側壁への成膜を行う第2工程とを有し、
    前記第1工程においては、前記処理室の圧力を2Paから27Paの範囲で選択して設定し、前記第2の電極に供給される電力に対する前記第1の電極に供給される電力の比を0.5以下に設定し、前記第2の電極に給電する高周波電源の周波数を10MHzから300MHzの範囲に設定することにより、前記基板上に高密度プラズマを発生させて、前記段差の底部への薄膜堆積を行い、
    前記第2工程においては、前記処理室の圧力を0.2Paから2Paの範囲で選択して設定し、前記第2の電極に供給される電力に対する前記第1の電極に供給される電力の比を1以上に設定することにより、前記基板上に低密度プラズマを発生させて、前記段差の底部に堆積した薄膜を再スパッタして、前記段差の内側壁への成膜を行うことを特徴とする薄膜の成膜方法。
  2. 前記段差の底部の膜厚に対する内側壁の最小膜厚の比が0.5以下であることを特徴とする請求項1に記載の薄膜の成膜方法。
  3. 前記第2の電極に給電する高周波電源の高周波電力を300Wから10000Wの範囲で選択して設定し、前記第1の電極に給電する高周波電源の高周波電力を0Wから2000Wの範囲で選択して設定することを特徴とする請求項1に記載の薄膜の成膜方法。
  4. 前記段差の内部を成膜する際に、前記第1工程および第2工程は、この工程順序で少なくとも各1回実施されることを特徴とする請求項1に記載の薄膜の成膜方法。
  5. 前記第2の電極は、導電性を有する単一組成または複合組成の材料で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の薄膜の成膜方法。
  6. 前記処理ガスは、少なくとも希ガスを含むガスであることを特徴とする請求項1に記載の薄膜の成膜方法。
  7. 前記処理ガスは、希ガスと反応性ガスとの混合ガスであり、反応性ガスは酸素及び窒素からなるガス群より選択された少なくとも1種であることを特徴とする請求項6に記載の薄膜の成膜方法。
  8. 前記第1工程と前記第2工程とで異なる処理ガスを使用することを特徴とする請求項6に記載の薄膜の成膜方法。
  9. 前記第2の電極に給電する高周波電源の高周波電力を300Wから10000Wの範囲で選択して設定し、前記第1の電極に給電する高周波電源の高周波電力を0Wに設定することを特徴とする請求項1に記載の薄膜の成膜方法。
  10. 基板を支持する第1の電極と、前記基板に対向するように配され、ターゲットを支持する第2の電極と、前記第2の電極の、前記ターゲットを支持する面と対向する面に配置された複数のマグネットであって、碁盤目状に複数連なる四角形の各角部に対応する位置に配置されており、前記各四角形の辺方向に隣接するマグネットの極性が反対の極性となっている複数のマグネットとを備える処理室を用いて凹状段差を有する前記基板の上にターゲット物質を成膜する薄膜の成膜方法であって、
    前記複数のマグネットは、前記第2の電極の、前記ターゲットを支持する面近傍の空間に、ループを作るように閉じられた磁束線を形成してポイント・カスプ磁場を形成し、
    前記第1および第2の電極のそれぞれに異なる高周波電源から異なる高周波電力を印加して前記第2の電極の下側にプラズマを生成し、
    前記成膜方法は、
    前記段差の底部への薄膜堆積を行う第1工程と、
    前記段差の底部に堆積した薄膜を再スパッタして、前記段差の内側壁への成膜を行う第2工程とを有し、
    前記第1工程においては、前記処理室の圧力を2Paから27Paの範囲で選択して設定し、前記第2の電極に供給される電力に対する前記第1の電極に供給される電力の比を0.5以下に設定し、前記第2の電極に給電する高周波電源の周波数を10MHzから300MHzの範囲に設定することにより、前記第2の電極の下側に高密度プラズマを発生させて、前記段差の底部への薄膜堆積を行い、
    前記第2工程においては、前記第2の電極に供給される電力を前記第1の電極に供給される電力よりも低く設定し、前記処理室の圧力を0.2Paから2Paの範囲で選択して設定し、前記第2の電極に供給される電力に対する前記第1の電極に供給される電力の比を1以上に設定することにより、前記第2の電極の下側に低密度プラズマを発生させて、前記段差の底部に堆積した薄膜を再スパッタして、前記段差の内側壁への成膜を行うことを特徴とする薄膜の成膜方法。
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