JP5378965B2 - 充電システム - Google Patents
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Description
住宅に入る場合には、必ずその出入り口を通る。このため、本発明によるように、携帯機との通信エリアを、屋内における住宅の出入り口の近傍に設定することにより、携帯機を所持するユーザが出入り口を通過する際に、当該携帯機の識別情報を自動的に取得することが可能になる。すなわち、携帯機を所持する者に意識させることなく当該携帯機の屋内における存否等が認証されて、住宅側から車両側への給電が許可される。したがって、蓄電池の充電作業に対する利便性を確保することができる。
まず、充電システムの住宅側の構成を説明する。図1に示すように、住宅11の内部には、商用電源(交流100V)12からの交流電力を図示しない各種の電気設備へ供給する多数の屋内電力線13が配設されている。これら屋内電力線13のいずれか一は、住宅の内部に設けられる接続端子14に接続されている。この接続端子14を介して商用電源12からの交流電力を外部へ取り出し可能とされている。この接続端子14には、充電ケーブル15が接続されている。この充電ケーブル15の接続端子14と反対側の端部には、車両に着脱可能に接続されるプラグ16が設けられている。
PLCモデム21は、電力線搬送通信(PLC:Power Line Communication)を行う際に使用されるアダプタ(接続機器)且つ通信装置であって、交流電力と通信用信号との重ね合わせ及びこれらの分離を行う。ちなみに、電力線搬送通信とは、電力線を通信回線として利用する技術をいう。
次に、車両側の構成を説明する。ここで本例の充電システムでは、その給電対象として、いわゆる電子キーシステムを搭載した車両を前提としている。電子キーシステムは、ユーザ等に所持される携帯機との無線通信を通じてユーザ認証を行い、当該認証結果に基づき車両のドアを施錠あるいは解錠したり、それらの動作を許可したりする。ここではまず、電子キーシステムの概要を説明し、次いで充電システムの車両側の構成を説明する。
次に、前述のように構成された充電システムの動作を図3に示されるフローチャートに従い説明する。当該フローチャートは、住宅11側のコントローラ20の記憶装置22に格納された制御プログラムに従い実行される。なお、通常、接点18は閉じた状態に保持される。
b.車両41が携帯機33に対応する正規のものではない場合。
これに対し、コントローラ20は、これらIDコードの照合が成立する旨判断される場合(ステップS105でYES)、屋内に存在する携帯機33と屋外に存在する車両41とは互いに対応するものであるとして、そのまま車両41への給電を継続(許可)して(ステップS107)、処理を終了する。
したがって、本実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本例の充電システムでは、携帯機33が住宅11の内部に存在しているかどうかが判定されて、当該携帯機33が屋内に存在する旨判定されるとき、当該携帯機33に対応する車両41に対してのみ給電(正確には、その継続)が許可される。すなわち、車両41に対応する携帯機33が住宅11の内部に存在しない限り、当該車両41への給電が許可されることはない。このため、住宅11の内部に入る蓋然性の低い第三者の車両に対しては、例え充電ケーブル15を接続した場合であれ、電力が継続して供給されることはない。したがって、第三者による電力の盗難を防止することができる。
住宅11に入る場合には、必ずその出入り口36を通る。このため、携帯機33を所持するユーザ等が出入り口36を通過する際に携帯機33のIDコードが自動的に取得される。したがって、携帯機33を所持するユーザあるいは来訪者等に意識させることなく住宅11側から車両41側への給電が許可されるので、蓄電池54への充電作業に対する利便性を確保することができる。特に、来訪者は住宅11の玄関先で用を済ませる場合も多く、またこのような場合において、来訪者が住宅11の住人の許可を得て自車両の蓄電池への充電を行うことも想定される。本例は、このような状況に好適に対応することができる。
給電及び情報の授受が同一の充電ケーブル15を通じて行われるので、設備コスト等の点で利点がある。
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。本例は、通信装置の構成の点で前記第1の実施の形態と主に異なる。したがって、前記第1の実施の形態と同一の部材構成については同一の符号を付し、その重複した説明を省略する。なお、本例の通信装置も前記第1の実施の形態と同様に、玄関等の出入り口あるいは居間等の住宅の内部に設けられる。
(1)屋内には、クレイドル62を設けた。このクレイドル62は、通信線31を介して住宅11側のコントローラ20に接続するとともに、携帯機33を装着可能とした。そしてクレイドル62は、自身に装着された携帯機33(正確には、これに内蔵されたトランスポンダ66)との間の無線通信を通じて、そのIDコードを取得可能とした。住宅11側のコントローラ20は、クレイドル62との間の通信線31を介した有線通信を利用して携帯機33のIDコードを取得し、当該取得されるIDコードと車両41のIDコードとの照合を行う。トランスポンダ66は、クレイドル62からの電波による電力供給を受けて自動駆動するため、携帯機33とクレイドル62との間の無線通信の際に、当該携帯機33の動作電源である電池の電力が消費されることはない。また、携帯機33に内蔵される電池の電圧が低下した状態であれ、クレイドル62との間の無線通信を通じた情報の授受を行うことができるので、便利である。
なお、前記実施の形態は、次のように変更して実施してもよい。
・第1の実施の形態では、コントローラ20と通信装置32との間における情報の授受は、通信線31を通じた有線通信により行うようにしたが、両者間の情報の授受は無線通信により行うようにしてもよい。例えば通信装置32の受信機35を通じて取得された携帯機33のIDコードを、今度は発信機34を通じて無線送信する。住宅側のコントローラ20には、この発信機34からの無線信号を受信する図示しない受信機を設け、当該受信機を通じて携帯機33のIDコードを取得する。
次に、前記実施の形態から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)請求項2に記載の充電システムにおいて、前記通信装置は、通信線を介して住宅側のコントローラに接続されるとともに前記携帯機を装着可能としたクレイドルを備え、当該クレイドルは自身に装着された携帯機との通信を通じて、その識別情報を取得可能とされた充電システム。
この構成によれば、住宅に入る場合には、必ずその出入り口を通る。その際に携帯機をクレイドルに装着することができるので、便利である。
Claims (5)
- 給電源である住宅から給電対象である車両への給電を通じて当該車両の蓄電池を充電する充電システムにおいて、
ユーザに所持されて対応する車両との無線通信を通じて当該車両を遠隔制御する携帯機が前記住宅の内部に存在しているかどうかを判定し、前記携帯機が屋内に存在する旨判定されるとき、当該携帯機に対応する車両に対してのみ給電を許可する充電システム。 - 請求項1に記載の充電システムにおいて、
前記住宅の内部に設けられて前記携帯機との通信を通じて当該携帯機の識別情報を取得する通信装置と、
前記住宅側に設けられて当該住宅から前記車両への給電を制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、前記車両との通信を通じて取得される当該車両の識別情報と、前記通信装置との通信を通じて取得される前記携帯機の識別情報との照合が成立する旨判定されるとき、当該携帯機は屋内に存在するとともに当該携帯機と前記車両とは対応するものであるとして前記車両への給電を許可する充電システム。 - 請求項2に記載の充電システムにおいて、
前記通信装置は、前記携帯機に対してその識別情報の無線送信を要求する要求信号の無線送信を通じて前記住宅の内部に前記携帯機との通信エリアを形成し、当該通信エリアの内部に進入した前記携帯機から前記要求信号に応答して無線送信される応答信号の受信を通じて前記携帯機の識別情報を取得する充電システム。 - 請求項3に記載の充電システムにおいて、
前記通信装置は、屋内における住宅の出入り口の近傍に前記通信エリアを形成する充電システム。 - 請求項2〜請求項4のうちいずれか一項に記載の充電システムにおいて、
前記コントローラは、前記住宅と前記車両との間に接続される充電ケーブルを通じて、前記住宅から前記車両への給電、及び前記住宅と前記車両との通信を行う充電システム。
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