JP5378577B1 - 杭打機のオペレータに情報を提供するシステムと方法 - Google Patents

杭打機のオペレータに情報を提供するシステムと方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5378577B1
JP5378577B1 JP2012158066A JP2012158066A JP5378577B1 JP 5378577 B1 JP5378577 B1 JP 5378577B1 JP 2012158066 A JP2012158066 A JP 2012158066A JP 2012158066 A JP2012158066 A JP 2012158066A JP 5378577 B1 JP5378577 B1 JP 5378577B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
coordinate system
coordinates
point
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012158066A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014020060A (ja
Inventor
和秀 中庭
幸夫 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
KANSAI KOUJI SOKURYOU Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Corp
KANSAI KOUJI SOKURYOU Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp, KANSAI KOUJI SOKURYOU Co Ltd filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2012158066A priority Critical patent/JP5378577B1/ja
Priority to PCT/JP2013/069160 priority patent/WO2014010729A1/ja
Priority to US14/414,524 priority patent/US9499952B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP5378577B1 publication Critical patent/JP5378577B1/ja
Publication of JP2014020060A publication Critical patent/JP2014020060A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D11/00Methods or apparatus specially adapted for both placing and removing sheet pile bulkheads, piles, or mould-pipes
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D13/00Accessories for placing or removing piles or bulkheads, e.g. noise attenuating chambers
    • E02D13/06Accessories for placing or removing piles or bulkheads, e.g. noise attenuating chambers for observation while placing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Paleontology (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)

Abstract

【課題】2台の測量機を使用せずに,また,傾斜計を使用せずに,正確に直杭及び斜杭の傾斜を管理できるシステムと方法を提供する。
【解決手段】長軸109を有する杭101を地盤に打設する杭打機10を制御するために杭打機10のオペレータに情報を提供するシステム1は,第1の座標系における,杭101の傾斜に関する第1のデータを取得する第1の手段14と,第1のデータを,少なくとも2点Pl,Prによって定義される第2の座標系における第2のデータに変換する第2の手段16と,前記第2のデータに基づいて,第2の座標系における杭101の傾斜を表示する表示手段17を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は,杭打機のオペレータに情報を提供するシステムと方法に関する
杭打作業では,杭の傾斜を適正に管理することが大切である。そのために,従来,杭を地盤に対して垂直に(すなわち,傾斜ゼロで)打設する場合,2台の測量機で直交2方向から杭の傾斜を観察しながら傾斜を修正する方法が採られている。また,杭を地盤に対して斜めに(すなわち,所定の傾斜をもって)打設する場合,杭の中心線を含む垂直面上に一台の測量機を設置して杭の左右の傾斜を確認しつつ,傾斜計を使って杭の傾斜角を測定し,それらの情報をもとに傾斜を修正する方法が採られている。
特開2009−068262号公報 特開平06−057746号公報
しかし,前者の方法は2台の測量機を必要とする。また,後者の方法では,杭の中心軸を含む垂直面上に正しく傾斜計を設置することが容易でなく,正確に傾斜を計測できない,という問題がある。
その他,角度表示器を使ってリーダの傾斜角度を表示する技術が特許文献1で提案されている。また,傾斜センサを使ってリーダの傾斜角を読み取る技術が特許文献2に提案されている。しかし,これらの技術は特殊な角度表示器又は傾斜センサを使用するものである。
そこで,本発明は,2台の測量機を使用せずに,また,傾斜計を使用せずに,正確に直杭及び斜杭の傾斜を管理できるシステムと方法を提供する。
この目的を達成するために,本発明のシステムは,長軸を有する杭を地盤に打設する杭打機を制御するために杭打機のオペレータに情報を提供するもので,
第1の座標系における,前記杭の傾斜に関する第1のデータを取得する第1の手段と,
前記第1のデータを,少なくとも2点によって定義される第2の座標系における第2のデータに変換する第2の手段と,
前記第2のデータに基づいて,前記第2の座標系における前記杭の傾斜を表示する表示手段を有する。
また,本発明の方法は,長軸を有する杭を地盤に打設する杭打機を制御するために杭打機のオペレータに情報を提供するもので,
第1の座標系における,前記杭の傾斜に関する第1のデータを取得する工程と,
前記第1のデータを,少なくとも2点によって定義される第2の座標系における第2のデータに変換する工程と,
前記第2のデータに基づいて,前記第2の座標系における前記杭の傾斜を表示する工程を有する。
このシステムによれば,2台の測量機を使用せずに,また,傾斜計を使用せずに,正確に直杭及び斜杭の傾斜を管理できる。
本発明に係るシステムを利用した杭打作業を示す図。 杭打作業を説明する図。 本発明に係るシステムの構成とデータの流れを示す図。 第1の座標系(基準座標系)と第2の座標系(オペレータ座標系)の関係を示す図。 杭の中心を計測する原理を説明する図。 杭の傾斜を説明する図。 表示装置の表示を説明する図。 表示装置の他の表示説明する図。 他の形態の杭打機を示す図。 ターゲットの他の配置を示す図。 測量装置の斜視図。 図11に示す測量装置の構成と機能を示すブロック図。 図11に示す測量装置の望遠鏡の概略構成を示す断面図。 図13に示す焦点板に投影された参照スケールを示す図。 図14の焦点板に現れる像と望遠鏡の関係を示す図。 傾斜した電柱を望遠鏡で視準した状態を示す図。 測距部の構成を示す図。 図11に示す入力部と表示部の詳細を示す図。 光学装置を用いて電柱を視準する状況を示す図。 基準座標と電柱との関係を示す図。 測定原理を示す図。 電柱の中心軸上にある中心点を求め,撓み量を求め,判定するまでのプロセスを示す図。
以下,添付図面を参照して本発明に係る,地盤に杭を打設する杭打機のオペレータに情報(具体的には,杭の傾斜に関する情報)を提供するシステムと方法の実施例を説明する。
[1.杭打機]
図1は,本発明に係るシステムが適用される杭打機(全体を符号10で示す。)の一例を示す。図示する杭打機10は,住友金属工業株式会社によって開発された,回転貫入鋼管杭工法(GWPII)(商標名:ジオウィング・パイル)に使用される3点支持式杭打機である。この工法で用いる杭101は,鋼管の先端(下端)に略円錐形状の2枚の翼102が取り付けられた鋼管杭である。施工にあたっては,図2に示すように,補助クレーン103を用いて三点支持式杭打機10に杭101を建て込み,杭打機10のオーガモータ104に連結された回転キャップ105を杭101の頭に被せる。次に,杭101の下部を振れ止め106で保持し,杭101の中心を目的の打設位置に設定する。以上の準備が完了すると,オーガモータ104を駆動し,杭101を回転しながら,所定深さまで地盤に貫入する。通常,一本の鋼管の長さは約10mである。したがって,例えば30mの杭を打設する場合,翼102を付けた杭101の上に2つの鋼管(翼なし)が継ぎ足される。そして,杭101の傾斜を管理するため,杭101の打設中,後に説明する方法によって杭101の傾斜を適宜観測し,必要であれば左右の油圧シリンダ107を駆動してリーダ108の傾斜を調節する。
[2.システムの構成]
図3は,杭101の傾斜を制御するために必要な杭の傾斜情報を杭打機10のオペレータに提供するシステム(全体を符号1で示す。)を示す。図示するように,システム1は,杭101の傾斜と杭打機10の向きに関連した基礎データを取得する第1サブシステム12と,第1サブシステム12で取得された基礎データを用いて,杭打機10のオペレータ(図示する)が杭打機10を操作して杭101を目標の傾斜制御するために必要な制御データを取得し表示する第2サブシステム13を有する。
図1に示すように,第1サブシステム12は,杭打機10から離れた場所に設置された測量装置14を有する。測量装置14には,例えば,人が近づけない場所にある円柱構造物の測量を正確かつ簡単に行える中心座標計測技術「TRINOS」(登録商標)を搭載した,ライカジオシステムズ株式会社から市販されている専用トータルステーション(Vivaシリーズ「TRINOS」)が好適に利用できる。この中心座標計測技術は,特許第4441561号及び対応米国特許第7,996,998号に詳細に説明されているとおり,円柱構造物を遠隔地から観測して該円柱構造物の中心座標及び中心軸を計測するもので,専用トータルステーションで視準した杭の中心座標を求めることができる。中心座標計測技術に関連して測量装置14が備えている構成及びそれを用いた計測方法は後に説明する。
図3を参照すると,測量装置14には,通信機能を備えた第1処理装置(コンピュータ)が接続されている。図面上,測量装置14は有線で第1処理装置15に通信可能に接続されているが,測量装置14と第1処理装置15は無線で通信可能に接続することも可能である。後に詳細に説明するが,測量装置14から送信される計測データには,杭打機10に支持されている杭101の視準点(P1,P2)を測量装置14で視準して得られた視準点の座標データ,杭打機10に設定された2点(Pl,Pr)を測量装置14で視凖して得られた座標データ,等が含まれる。第1処理装置15は,測量装置14から送信された計測データを所定のプログラムにしたがって処理して杭の傾斜と杭打機10の向きに関連した基礎データを作成する機能と,作成された基礎データを無線で発信する機能を有する。
図1に示すように,第2サブシステム13は,例えば,杭打機10の操作部の近く,具体的には杭打機10の操作室に設置されている。第2サブシステム13は,通信機能を備えた第2処理装置(コンピュータ)16と,表示装置17を有する。第2処理装置16は,第1処理装置15から発信された基礎データを所定のプログラムに基づいて処理する機能を有する。ここでの処理機能は,基礎データをもとに,杭打機10のオペレータを基準にした座標系(オペレータ座標系)を設定する機能と,このオペレータ座標系に関する杭の位置と傾斜量を計算する機能と,これら杭の位置と傾斜量のデータ(制御データ)を表示装置17に送信する機能を有する。表示装置17は,第2処理装置16と有線又は無線で通信可能に接続されており,第2処理装置16から発信される制御データを取得し,その制御データを視覚的に表示する機能を有する。
[3.システムの動作]
杭打作業とそれに関連したシステム1の動作を説明する。
測量装置14のオペレータは,図1に示すように,工事区域に設定された測量基準点(ベンチマーク)18を視凖し,測量装置14の機械座標(以下,「機械基準点」という。)Pm(xm,ym,zm)を求める。以下,機械基準点Pmを原点とし,東西方向をY方向,南北方向をX方向,鉛直方向をZ方向とする座標系を基準座標系(第1の座標系)という。
杭打機10のオペレータは,杭打設位置の近くに杭打機10を移動する。次に,補助クレーン103のオペレータと協働して,杭101を杭打機10に建て込む(図2(a)参照)。次に,杭打機10のオペレータは,杭打機10を操作して,建て込んだ杭101の先端を設計上の杭打設位置(x0,y0)に位置させる((図2(b)参照))。
杭打機10の杭打準備が完了すると,図4に示すように,測量装置14のオペレータは,杭打機10に設定されている2つのターゲットPl,Prを視凖し,基準座標系におけるターゲットPl,Pmの座標(xl,yl),(xr,yr)を求める。図示するように,2つのターゲットPl,Pmは,杭打機10の前後方向の中心軸と直交する水平方向の垂直面上に設定することが好ましい。ターゲットPl,Pmは,単なるマーク(シール)であってもよいし,測量用ターゲットであってもよい。
測量装置14で取得された座標データPm(xm,ym,zm),Pl(xl,yl,zl),Pr(xr,yr,zr)は,杭打機10の向きを求めるために有益な情報で,第1処理装置15に送信される。第1処理装置15は,これらの座標データをもとに,杭打設位置(x0,y0)と工事区域の設計基準レベル(FL=z0)によって定義される点を原点(x0,y0,z0)とし,ターゲットPl,Pmを通る垂直面VP(Pl,Pr)に平行な水平方向をY'方向とし,Y'方向に直交する水平方向をX'方向とするオペレータ座標系(第2の座標系)と定める。
測量装置14における以上の処理が完了した後,杭打機10の杭打ち作業が始まると,測量装置14のオペレータは,図1に示すように,杭101の中央2点P1,P2を視凖し,それら2つの視凖点P1,P2の座標データ(x1,y1,z1),(x2,y2,z2)と取得する。視凖点P1,P2は,測量装置14を通じて杭101を見たときに杭101の左右縁の中央に位置する,杭表面上の点である。図1に示すように,視凖点P1は,回転キャップ105で覆われた杭頭から所定距離Lの位置に付けられたマーク19上の点であることが好ましい。視凖点P2は,視凖点P1から杭中心軸方向に適当な距離をあけた点で,オペレータが任意に決定できる。測量装置14で測定された視凖点P1,P2の座標データ(x1,y1,z1),(x2,y2,z2)は,第1処理装置15に送信される。
第1処理装置15は,機械基準点Pmと視凖点P1,P2の座標データ(xm,ym,zm),(x1,y1,z1),(x2,y2,z2)をもとに,これら3点を通る視凖面を定義する。図5に示すように,視凖面は,杭101の中心軸109を含む面である。次に,第1処理装置15は,視凖面上で,点P1,P2を,点P1,P2を結ぶ線分と直交する方向に杭10の半径r(既知)だけ移動した点P1c,P2cの座標(x1c,y1c,z1c),(x2c,y2c,z2c)と,これらの点P1c,P2cを結ぶ杭中心軸109の式を求める。次に,第1処理装置15は,杭中心軸109の式と,点P1c,P2cの座標(x1c,y1c,z1c),(x2c,y2c,z2c)と,点P1cから杭頭までの距離L1と杭101の長さL0(L1,L0:既知)をもとに,杭101の先端中心P3cの座標(x3c,y3c,z3c),杭頭中心P4cの座標(x4c,y4c,z4c),基準レベルFLにおける杭中心P0cの座標(x0c,y0c,z0c)(z0c=0)を計算する。
第1処理装置15で計算されたP3c,P4c,P0cの基準座標系座標データ(x3c,y3c,z3c),(x4c,y4c,z4c)及び(x0c,y0c,z0c)は,杭101の傾斜を計算するうえで有益な情報であり,第2処理装置16に送信される。次に,第2処理装置16は,受信した基準座標系座標データをオペレータ座標系(第2の座標系)座標データ(x3c’,y3c’,z3c’),(x4c’,y4c’,z4c’)及び(x0c’,y0c’,z0c’)(図6参照)に変換し,変換後の座標データをもとに,オペレータ座標系における杭101の傾斜を計算する。
具体的に,第2処理装置16は,杭打機10の前後方向(X'方向)と左右方向(Y'方向)の傾斜量[実測値](傾斜角θx’,θy’)(図6参照)と,設計値(傾斜角θx,θy)と実測値(傾斜角θx’,θy’)の傾斜誤差δθx(=θx−θx’),δθy(=θy−θy’)を計算する。また,基準レベルFLにおける,杭中心の設計値座標(x0c,y0c)と実測値座標(x0c’,y0c’)の差である偏心量ex(=x0c−x0c’),ey(=y0c−y0c’)を計算する。なお,一般的に,斜杭を施工する場合,杭打機10はその前後方向中心軸を杭の傾斜方向に向けて配置され,左右方向の傾斜角θy’が常にゼロになるように左右の油圧シリンダ107が調整される。
第2処理装置16は,傾斜誤差δθx,δθy(傾斜量)と偏心量ex,ey(杭の位置)を表示装置17に送信する。表示装置17は,これらの傾斜誤差δθx,δθyと偏心量ex,eyを表示する。表示装置17の表示画面の一例を図7に示す。図示するように,表示装置17の画面20は3つの表示部21,22,23を有する。表示部21は,基準レベルFLにおける杭中心の偏心量ex,eyを表示する画面である。表示部22は,オペレータ座標系におけるX’方向(杭打機の前後方向)の傾斜誤差δθxを表示する画面である。なお,図7の表示部22は直杭(地盤に垂直に打設する杭)の設計値を示し,図8の表示部22は斜杭の設計値を示す。表示部23は,オペレータ座標系におけるY’方向(杭打機の左右方向)の傾斜誤差δθyを表示する画面である。
表示装置17の画面20には,複数のモード設定キーを設けることができる。例えば,実施例では,詳細データ表示キー24が設定されており,このキー24が押されると,表示部23の画面表示が切り替わり,基準レベルFLにおけるX’方向とY’方向の偏心量ex,eyと,前後方向と左右方向の傾斜誤差δθx,δθyが別の表示態様で表示される。
杭101の打設中,測量装置14は適当な時間間隔をあけてP1,P2を視凖してそれらの座標データ(x1,y1,z1),(x2,y2,z2)を取得する。視凖点P1は,常に視凖マーク19上の点である。視凖点P2は,測定の度に違ってもよい。そして,上述のように,第1処理装置15は,座標データ(x1,y1,z1),(x2,y2,z2),座標データ(xm,ym,zm),点P1cから杭頭までの距離L1と杭101の長さL0をもとに,P3c,P4c,P0cの座標データ(x3c,y3c,z3c),(x4c,y4c,z4c)及び(x0c,y0c,z0c)を計算する。また,第2処理装置16は,杭101の傾斜誤差δθx,δθyと偏心量ex,eyを計算し,それらの値を表示装置17に表示する。
杭101に鋼管を継ぎ足した場合,杭の長さL0が新たな値に更新される。例えば,最初の翼付杭101が10mで,継ぎ足した杭の長さが10mの場合,L0は20mに更新され,更新された値が後の計算に使用される。
このように,本発明のシステムによれば,測量装置14のオペレータの視点からではなく,杭打機10のオペレータから見た前後左右の傾斜量が表示装置17に表示されるため,オペレータによる傾斜制御が簡単に行える。また,杭の傾斜量を計測するために2台の測量装置を必要としないし,傾斜計を使って杭の傾斜を計測する必要もない。
[4.他の形態]
本発明は上述した実施例に限定されるものでなく,種々改変可能である。
例えば,図9は,杭打機に全周回転圧入式杭打機110を用いた例を示す。図示する杭打機110は,杭101を回転しながら地中に圧入する杭打機で,中央に開口部(図示せず)を有する,四角形の下部フレーム111及び上部フレーム112と,下部フレーム111と上部フレーム112を連結する4本の油圧ジャッキ113と,上部フレーム112に設けられ,中央開口部に挿入された杭101を把持する機構と該杭101を回転する機構(図示せず)と,杭打機110の浮き上がりを防止するウェイト114を有する。そして,施工時,ウェイト114を下部フレーム111に載せた状態で,補助クレーン103によって杭101が中央開口部に挿入される。挿入された杭101は上部フレーム112の把持機構によって把持され,回転機構によって杭101に回転が加えられ,油圧ジャッキ113によって下方に向けて圧力が加えられ,これら回転と圧力によって杭110が地盤に貫入される。
このような杭打機110を使用する場合,オペレータ座標系を定義するための視準ターゲットPl,Prは,四角形の上部フレーム112の一辺上で,測量装置14から見えやすい場所に取り付ける。したがって,杭打機110のオペレータは,ターゲットPl,Prの正面に位置し,図上矢印115で示す方向から杭打機110を見て,図7,8の表示装置17の画面21〜23を見ながら,リモートコントローラ116を操作し,油圧ジャッキ113の速度を調整して前後左右方向の杭101の傾斜角を調整する。
視準ターゲットPl,Prは杭打機110に設けることが必須ではない。例えば,図10に示すように,杭打機110の一辺の正面側で地盤上に固定してもよい。この場合,オペレータはターゲットPl,Prを用いて定義されるオペレータ座標系において杭の傾斜を容易に調整できる。
なお、以上の説明では、第1サブシステム12に第1処理装置15を設けたが、第1処理装置15の機能を測量装置14に内蔵し、測量装置14から第2サブシステム13に対して基礎データ又は計測データを送信してもよい。また、第2処理装置16の機能を表示装置17に内蔵し、第1処理装置15又は第1処理装置15の機能を組み込んだ測量装置14から表示装置17に基礎データ又は計測データを送信してもよい。さらに、第1処理装置15を第2処理装置16に組み込んで一つの処理装置を構成し、測量装置14から該処理装置に計測データ又は基礎データを有線又は無線で送信してもよいし、第2の処理装置16を第1処理装置15に組み込んで一つの処理装置を構成し、測量装置14から該処理装置に有線又は無線で計測データ又は基礎データを送信してもよい。さらに、第1処理装置15と第2処理装置16の機能を測量装置14又は表示装置17に内蔵し、測量装置14から表示装置17に計測データ、基礎データ、制御データを有線又は無線で送信してもよい。そしてまた、以上の説明では、一人のオペレータが測量装置を操作し、別のオペレータが杭打機を操作するものとしたが、図9、図10に示す実施例では、一人のオペレータが測量装置と杭打機を操作することができる。
[5.中心座標計測技術]
中心座標計測技術について説明する。
《1−1:測量装置》
図11は,測量装置14を示す。測量装置14は,図示しない三脚に着脱自在に連結されて固定される基台1012と,垂直軸(Z軸)を中心として回転可能に基台1012に連結された本体1014と,水平軸(X軸)を中心として回転可能に本体1014に連結された望遠鏡1016を備えている。測量装置14は,3つの軸−垂直軸(Z軸),水平軸(X軸),および望遠鏡1016の中心軸である光軸1018に一致するY軸−が交叉する基準点(基準座標)Pと,望遠鏡1016によって視準された物体(図示せず)との距離を測定するとともにその測定時における望遠鏡1016の仰角(水平軸Xに対する光軸1018の角度)を測定する計測手段又は計測部(図12に符号1020で示されている。)を有する。実施の形態では,測量装置14は,測量に必要なデータを入力するための入力部1022と,測量結果等を表示する表示部1024,入力部1022から入力されたデータや測量結果のデータを第1の処理装置15に出力する出力部1026を有する。
図12は,測量装置14の構成を機能の観点から表したブロック図である。図示するように,測量装置14は制御部1030を有する。制御部1030は,計測部1020,入力部1022,表示部1024,出力部1026と電気的に接続されており,後に詳細に説明するように,これら計測部1020,入力部1022,表示部1024,出力部1026を総合的に制御する。制御部1030は,杭の中心座標を演算する演算部1032,必要な判定を実行する判定部1034,及びそれらの演算に必要なプログラムやデータを格納する記憶部1036を有する。その他,図示しないが,測量装置14は,測量に必要な構成要素,例えば,整準器,測角部などを有する。
《1−2:望遠鏡》
図13は,望遠鏡1016の概略構成を示す。図示するように,望遠鏡1016は,鏡筒内に,物体側から測量オペレータ側(図の左側から右側)に向かって,光軸1018に沿って順番に,対物レンズ1040,合焦レンズ1042,正立プリズム1044,焦点板(投影板)1046,接眼レンズ1048を備えており,視準された物体像(例えば,クラック像)が対物レンズ1040,合焦レンズ1042,正立プリズム1044を介して焦点板46に結像され,それにより物体像が接眼レンズ1048を介してオペレータによって拡大観察されるようになっている。
《1−3:焦点板および参照スケール》
図14は,焦点板1046に描かれている参照スケール1050を示す。参照スケール1050は,光軸1018を中心として描かれた複数の同心円51を有する。以下の説明では,光軸1018からn番目にある円を符号1051(n)で表す。本実施形態では,複数の同心円1051は,光軸1018から一定の間隔をあけて形成されているが,隣接する同心円1051の間の距離は一定である必要はない。また,実施形態では,5本ごとに円1051を描く線が太くしてあるが,すべての円の線幅は同一であってもよい。
本発明では,図15に示すように,焦点板1046に投影された杭像1102の左右両縁1102L,1102Rが光軸1018から等距離に現れるように望遠鏡1016を設定した状態で光軸1018から両縁1102L,1102Rに下ろした垂線の長さをスケール値nαとする。このスケール値nαは,図示するように,望遠鏡1016で杭1100を視準したときの杭1100の視角(2α)に対応している。
図15に示す例では,杭像1102の左右両縁1102L,1102Rが「7番目」の円1051(7)と完全に一致している。したがって,スケール値nαは「7」であり,そのスケール値は視角(2α)に対応している。しかし,杭像1102の左右両縁1102L,1102Rが完全に円51と一致していることは稀である。例えば,左右両縁1102L,1102Rが「7番目」の円1051(7)と「8番目」の円10151(8)のちょうど中間に位置している場合,スケール値nαは「7.5」である。
図15は鉛直状態にある杭1100の杭像1102を示しているが,杭1100が傾いていれば,図16に示すように,焦点板1046に表れる杭像1102も傾いている。この場合,上述と同様に,傾いている杭像1102の左右両縁1102L,1102Rが光軸1018から等距離にあるように望遠鏡1016を調整した状態で光軸1018から左右両縁1102L,1102Rに下ろした垂線の長さをスケール値nαとする。図示する例では,左右両円縁1102L,1102Rは円1051(7),1052(8)の間にあるため,これらの円を参照して読み取られるスケール値nαは「7.2」である。
スケール値nαと視角(2α)の関係は,関数又はテーブルの形で記憶部1036に記憶されている。したがって,例えば,入力部1022を通じてオペレータがスケール値nαを入力すると,演算部32は記憶部1036に記憶されている関数又はテーブルを参照して視角(2α)を計算する。
《1−4:計測部》
図12に示すように,計測部1020は,望遠鏡1016で視準された物体と基準座標Pmとの斜距離を計測する測距部1052と,望遠鏡1016の仰角(θ)〔光軸1018が水平面となす角度〕と方位角(β)〔光軸1018が特定方位又は特定の水平方向となす角度〕を計測する測角部54を有する。図17に示すように,測距部1052は,レーザ光1056を出力する,例えばレーザダイオードなどの発光部(レーザ装置)1058と,物体からのレーザ反射光を受光する受光部1060と,レーザ光1056が発射されてから受光されるまでの時間をもとに,物体から基準点Pmまでの距離を算出する演算部1062と,発光部1058から出射されたレーザ光1056を望遠鏡1016の光軸1018に沿って物体に案内すると共に光軸1018に沿って物体から帰ってくるレーザ光1056を受光部1060に案内する光学系1064を有する。図示するように,光学系1064の一部を構成するプリズム1066が望遠鏡1016の内部に配置されており,これによりレーザ光1056の進路が望遠鏡1016の光軸1018と一致させてある。なお,レーザ測距部1020における距離計算は,発光から受光までの時間を利用する方法に限るものでなく,例えば,両者の位相差から距離を求めることもできる。
《1−5:入力部》
図18に示すように,入力部1022は,複数のキー,例えばファンクションキー68,テンキー1070,カーソル移動キー1072,エンターキー1074を有する。ここで,ファンクションキー1068は,後述する計測の実行を指示するために利用される。また,テンキー1070は,焦点板46の参照スケール1050から読み取ったスケール値nαを入力するために利用される。
《1−6:表示部》
図11に戻り,表示部1024は液晶ディスプレイを有する。液晶ディスプレイには,計測部1020で測定された数値(例えば,距離,仰角,方位角),テンキー1070を介して入力されたスケール値nα,演算部32の演算結果等の情報が表示される。
《1−7:出力部》
出力部1026は,表示部1024に表示される種々の情報(測定結果等),また表示部1024に表示されない種々の情報(例えば,測量装置が記憶している測量データ等)を,そこに接続された第1処理装置15に出力する。
《2−1:中心座標の演算》
図19に示すように,測量装置1014を用いて,杭1100の各高さにおける中心点をつなぐ中心軸1110の座標を得る方法について説明する。まず,座標演算の基本的な考えについて説明する。なお,以下の説明を簡単にするため,図20に示すように,杭1100の各断面中心はZ軸上に存在するものと仮定する(すなわち,x軸と直交するy軸に関する中心座標値yは「0」と仮定する。)。
図19に示すように,望遠鏡1016で杭100の上部を視準した場合を考える。このとき,図21(a)に示すように,光軸1018が視準された杭の表面中央点Ps(すなわち,図5,6に示すように,杭100の左右両縁1102L,1102Rが光軸1018から等距離の位置にあるように望遠鏡1016が調整されている状態で光軸1018上に現れる杭1100の表面部)と,光軸1018の延長上にある杭1100の中心点Pcは,以下の数式1,2で示す座標を異なるx座標,z座標を有する。
図21(b)は,光軸1018を含み水平面と仰角θをなす平面上に現れる杭1100の横断面1104と,中央点Ps又は中心点Pcを含む水平面上に現れる杭1100の横断面1106を示す。図示するように,断面1106は半径rの円形であるが,断面1104は楕円(長軸長さ2r’,短軸長さ2r)である。
この場合,図21(b)を参照すると,楕円断面1104の長軸の長さを表す長軸半径r’と, 基準点Pmと中央点Psまでの斜距離Lと,断面1104,1106の短軸半径rと,焦点板1046に現れた杭像1102の視角αは,以下の数式3の関係を有する。
また,図21(a)を参照すると,半径r,r’と仰角θは,以下の数式4の関係を有する。
これら数式3,4から,断面106の半径rは,数式5で与えられる。
したがって,数式5で得られる半径rを数式2に代入することにより,光軸1018上にある杭1100の中心点Pcの座標Pci(xi,zi)が求まる。
《2−2:制御部の処理》
図22を参照して制御部1030の処理を説明する。
ステップS101:入力部1022の中心軸座標測定モードキー(ファンクションキー)をオンする。これにより,制御部1030は,そのオン信号に基づいて,中心軸座標測定モードを開始する。
ステップS102:杭1100の測定位置P1を視準する(図19参照)。このとき,図15,16に示すように,杭1100の中心点Pcが光軸1018上に位置するように,すなわち,杭1100の左右両縁1102L,1102Rが光軸1018から等距離に位置するように,望遠鏡1016を調整する。
ステップS103:入力部1022の測距キー(ファンクションキー)をオンする。制御部1030は,そのオン信号に基づいて測距部1052を駆動し,基準点Pmから光軸1018上にある杭中央点Psまでの距離Lを測定する。測定された距離Lは記憶部1036に記憶される。また,制御部1030は,測角部1054を駆動し,仰角θと方位角βを測定する。測定された距離L,仰角θ,方位角βは,記憶部1036に記憶される。
ステップS104:オペレータがスケール値nαを読み取る。読み取ったスケール値nαは,入力部1022のテンキー1070を使って入力される。
ステップ105:演算部32は,入力されたスケール値nαに対応する関数又はテーブルを参照して視角(2α)を計算する。計算された視角αは,記憶部1036に記憶される。
ステップ106:演算部1032は,記憶部1036から距離L,仰角θ,視角αを読み出すとともに,記憶部1036に記憶されている数式2を利用して,光軸1018上にある中心点Pcの座標を計算する。計算された中心点Pcの座標は記憶部1036に記憶される。
ステップS107:ステップ102〜106の処理を,杭1100のP2について実行する。
ステップS108:中心点座標の読取が終了すると,演算部1032は,記憶部1036に記憶されている杭1100の中心点座標P1c,P2cを読み出し,これら複数の中心点座標をつなぐ関数(三次元の直線関数)を求める。
1:システム
10:杭打機
12:第1サブシステム
13:第2サブシステム
14:測量装置
15:第1処理装置
16:第2処理装置
17:表示装置
18:ベンチマーク
19:視凖マーク
20:画面
21〜23:表示部
110:杭打機
101:杭
102:翼
103:補助クレーン
104:オーガモータ
105:回転キャップ
106:振れ止め
107:油圧シリンダ
108:リーダ
109:中心軸
110:杭打機
111:下部フレーム
112:上部フレーム
113:油圧ジャッキ
114:ウェイト
P1,P2:視準点
Pl,Pr:ターゲット

Claims (14)

  1. 杭(101)を地盤に打設する杭打機(10)を制御するために杭打機オペレータに情報を提供する方法は、
    [a] トータルステーション(14)を設置する工程と、
    [b] 前記トータルステーション(14)の機械座標(Pm:xm、ym、zm)を求める工程と、
    [c] 前記機械座標Pmを原点とする第1の座標系(X,Y,Z座標系)を定義する工程と、
    [d] 前記トータルステーション(14)で前記杭(10)の第1の中心を視準し、前記トータルステーション(14)の視準軸上に位置する前記杭の表面上の第1の点(P1)の前記第1の座標系(X,Y,Z)における第1の座標(x1,y1,z1)を求める工程と、
    [e] 前記トータルステーション(14)で前記杭(10)の第2の中心を視準し、前記トータルステーション(14)の視準軸上に位置する前記杭の表面上の第2の点(P2)の前記第1の座標系(X,Y,Z座標系)における第2の座標(x2,y2,z2)を求める工程と、
    [f] 前記杭打機(10)又は前記杭打機(10)以外の場所に第1と第2のターゲット(Pl,Pr)をそれぞれ設定する工程と、
    [g] 前記トータルステーション(14)を用い、前記第1の座標系(X,Y,Z座標系)における前記第1と第2のターゲット(Pl,Pr)の座標(xl、yl)、(xr、yr)を求める工程と、
    [h] 前記第1と第2のターゲット(Pl,Pr)の座標(xl、yl)、(xr、yr)を含む垂直面に平行な第1の水平方向(Y’方向)と、該第1の水平方向に直交する別の第2の水平方向(X’方向)と、前記杭の打設位置基準点(x0,y0,z0)をもとに第2の座標系(X’,Y’,Z’座標系)を定義する工程と、
    [i] 前記第1と第2の座標(x1,y1,z1)、(x2,y2,z2)によって定まる前記杭の中心軸上にある第1と第2の中心点P3c、P4cに関する前記第1の座標系(X,Y,Z座標系)における第1の座標データ(x3c,y3c,z3c)、(x4c,y4c,z4c)を前記第2の座標系(X’,Y’,Z’座標系)における第2の座標データ(x3c’,y3c’,z3c’)、(x4c’,y4c’,z4c’)に変換する工程と、
    [j] 前記第2の座標データ(x3’,y3’,z3’)、(x4’,y4’,z4’)をもとに、前記第2の座標系における前記杭の傾斜量(δθx、δθy)を求める工程を備えたことを特徴とする杭打機のオペレータに情報を提供する方法。
  2. [k] 前記傾斜量(δθx、δθy)を表示する工程を備えたことを特徴とする請求項1の方法。
  3. 前記傾斜量(δθx、δθy)は、前記第2の座標系(X’,Y’,Z’)を定義する前記第1と第2の水平方向(X’方向とY’方向)に関するそれぞれの傾斜量(δθx、δθy)を含むことを特徴とする請求項1又は2の方法。
  4. 前記第1の中心点(P3c)が前記杭の中心軸上で且つ前記杭の下端にある点で、前記第2の中心点(P4c)が前記杭の中心軸上で且つ前記杭の上端にある点であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの方法。
  5. 前記第1の点(P1)は前記杭の上端から所定距離(L1)の位置にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの方法。
  6. 前記工程[i]は、
    前記第1と第2の座標(x1,y1,z1)、(x2,y2,z2)をもとに前記第1の座標系において前記中心軸を定義する工程[i1]と、
    前記第1の座標系において前記第1と第2の中心点(P3c)、(P4c)の座標(x3c,y3c,z3c)、(x4c,y4c,z4c)を求める工程[i2]と、
    前記第1の座標系における前記第1と第2の中心点P3c、P4cの座標データ(x3c,y3c,z3c)、(x4c,y4c,z4c)を前記第2の座標系の座標データ(x3c’,y3c’,z3c’)、(x4c’,y4c’,z4c’)に変換する工程[hi]を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかの方法。
  7. 前記工程[i1]は、
    前記第1と第2の座標(x1,y1,z1)、(x2,y2,z2)、及び前記機械座標Pm(xm、ym、zm)をもとに、前記第1の点(P1)、第2の点(P2)、及び前記機械基準点(Pm)を含む視準面を定義する工程と、
    前記視準面上において、前記第1と第2の点を結ぶ線に直交する方向に、前記第1と第2の点(P1),(P2)を前記杭の径(r)だけ前記機械基準点から離れる方向に移動した前記中心軸上の2つの点(P1c)、(P2c)の座標(x1c、y1c、z1c)、(x2c、y2c、z2c)を求める工程と、
    記中心軸上の2つの点(P1c)、(P2c)の座標(x1c、y1c、z1c)、(x2c、y2c、z2c)をもとに前記中心軸を定義する工程を含むことを特徴とする請求項6の方法。
  8. 杭(101)を地盤に打設する杭打機(10)を制御するために杭打機オペレータに情報を提供するシステムは、
    トータルステーション(14)と、前記トータルステーション(14)で取得したデータをもとに前記杭の傾斜量を求める処理装置(15,16)とを含み、
    前記処理装置(15,16)は、
    前記トータルステーション(14)の機械座標Pm(xm、ym、zm)を原点とする第1の座標系(X,Y,Z座標系)を定義する手段1と、
    前記トータルステーション(14)で前記杭(10)の第1の中心を視準したときに前記トータルステーションの視準軸上に位置する前記杭の表面上の第1の点(P1)の前記第1の座標系(X,Y,Z)における第1の座標(x1,y1,z1)と、前記トータルステーション(14)で前記杭(10)の第2の中心を視準したときに前記トータルステーションの視準軸上に位置する前記杭の表面上の第2の点(P2)の前記第1の座標系(X,Y,Z座標系)における第2の座標(x2,y2,z2)を、前記トータルステーション(14)で前記第1の点(P1)と前記第2の点(P2)を視準して得られるデータをもとに求める手段2と、
    前記杭打機(10)又は前記杭打機(10)以外の場所に設定された第1と第2のターゲット(Pl,Pr)の座標(xl、yl)、(xr、yr)を、前記トータルステーション(14)で前記第1と第2のターゲット(Pl,Pr)を視準して得られるデータをもとに求める手段3と、
    前記第1と第2のターゲットの座標を含む垂直面に平行な第1の水平方向(Y’方向)と、該第1の水平方向に直交する別の第2の水平方向(X’方向)と、前記杭の打設位置基準点(x0,y0,z0)をもとに第2の座標系(X’,Y’,Z’座標系)を定義する手段4と、
    前記第1と第2の座標(x1,y1,z1)、(x2,y2,z2)によって定まる前記杭の中心軸上にある第1と第2の中心点P3c、P4cに関する前記第1の座標系(X,Y,Z座標系)における第1の座標データ(x3c,y3c,z3c)、(x4c,y4c,z4c)を前記第2の座標系(X’,Y’,Z’座標系)における第2の座標データ(x3c’,y3c’,z3c’)、(x4c’,y4c’,z4c’)に変換する手段5と、
    前記第2の座標データ(x3’,y3’,z3’)、(x4’,y4’,z4’)をもとに、前記第2の座標系における前記杭の傾斜量(δθx、δθy)を求める手段6と備えたことを特徴とする杭打機のオペレータに情報を提供するシステム。
  9. 前記処理装置で求めた前記杭の傾斜量を表示する表示装置(17)を備えたことを特徴とする請求項8のシステム。
  10. 前記傾斜量(δθx、δθy)は、前記第2の座標系(X’,Y’,Z’)を定義する前記第1と第2の水平方向(X’方向とY’方向)に関するそれぞれの傾斜量(δθx、δθy)を含むことを特徴とする請求項8又は9のシステム。
  11. 前記第1の中心点P3cが前記杭の中心軸上で且つ前記杭の下端にある点で、前記第2の中心点P4cが前記杭の中心軸上で且つ前記杭の上端にある点であることを特徴とする請求項8〜10のいずれかのシステム。
  12. 前記第1の点(P1)は前記杭の上端から所定距離(L1)の位置であることを特徴とする請求項8〜11のいずれかのシステム
  13. 前記手段6は、
    前記第1と第2の座標(x1,y1,z1)、(x2,y2,z2)をもとに前記第1の座標系において前記中心軸を定義する手段と、
    前記第1の座標系において前記第1と第2の中心点P3c、P4cの座標(x3c,y3c,z3c)、(x4c,y4c,z4c)を求める手段と、
    前記第1の座標系における前記第1と第2の中心点P3c、P4cの座標データ(x3c,y3c,z3c)、(x4c,y4c,z4c)を前記第2の座標系の座標データ(x3c’,y3c’,z3c’)、(x4c’,y4c’,z4c’)に変換する手段を含むことを特徴とする請求項8〜12のいずれかのシステム
  14. 前記中心軸を定義する手段は、
    前記第1と第2の座標(x1,y1,z1)、(x2,y2,z2)、及び前記機械座標Pm(xm、ym、zm)をもとに、前記第1の点、第2の点、及び前記機械基準点を含む視準面を定義する手段と、
    前記視準面上において、前記第1と第2の点を結ぶ線に直交する方向に、前記第1と第2の点(P1,P2)を前記杭の径(r)だけ前記機械基準点から離れる方向に移動した前記中心軸上の2つの点(P1c、P2c)の座標(x1c、y1c、z1c)、(x2c、y2c、z2c)を求める手段と、
    記中心軸上の2つの点(P1c、P2c)の座標(x1c、y1c、z1c)、(x2c、y2c、z2c)をもとに前記中心軸を定義する手段を含むことを特徴とする請求項13のシステム。
JP2012158066A 2012-07-13 2012-07-13 杭打機のオペレータに情報を提供するシステムと方法 Active JP5378577B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012158066A JP5378577B1 (ja) 2012-07-13 2012-07-13 杭打機のオペレータに情報を提供するシステムと方法
PCT/JP2013/069160 WO2014010729A1 (ja) 2012-07-13 2013-07-12 杭打機のオペレータに情報を提供するシステムと方法
US14/414,524 US9499952B2 (en) 2012-07-13 2013-07-12 System and method for providing information to operator of pile driver

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012158066A JP5378577B1 (ja) 2012-07-13 2012-07-13 杭打機のオペレータに情報を提供するシステムと方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5378577B1 true JP5378577B1 (ja) 2013-12-25
JP2014020060A JP2014020060A (ja) 2014-02-03

Family

ID=49916168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012158066A Active JP5378577B1 (ja) 2012-07-13 2012-07-13 杭打機のオペレータに情報を提供するシステムと方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9499952B2 (ja)
JP (1) JP5378577B1 (ja)
WO (1) WO2014010729A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110185074A (zh) * 2019-06-26 2019-08-30 金陵科技学院 一种斜桩模型试验装置及试验方法
JP2019203319A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 株式会社測建 既製杭の施工方法
JP7480768B2 (ja) 2021-11-11 2024-05-10 株式会社ダイフク 搬送物姿勢調整装置

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6496540B2 (ja) * 2014-12-15 2019-04-03 株式会社奥村組 掘削孔形状の推定方法
JP6376279B2 (ja) * 2015-03-17 2018-08-22 株式会社村田製作所 センサ位置決め装置
CN106556871B (zh) * 2015-09-29 2018-06-15 中国石油化工股份有限公司 井中电缆对中系统及方法
US10504099B2 (en) * 2016-09-02 2019-12-10 Moneygram International, Inc. Smart stager
JP6847621B2 (ja) * 2016-09-30 2021-03-24 大和ハウス工業株式会社 施工管理システム
JP6892748B2 (ja) * 2016-11-04 2021-06-23 株式会社奥村組 掘削孔の精度管理方法
IT201700057449A1 (it) * 2017-05-26 2018-11-26 Mirko Passalacqua Macchina piantapali per escavatore ed escavatore comprendente detta macchina
CN108981632A (zh) * 2018-07-26 2018-12-11 中国科学院武汉岩土力学研究所 一种陡倾边坡坡面水平位移测试方法
CN109403946B (zh) * 2018-12-27 2022-07-29 北京三一智造科技有限公司 旋挖钻机回转动画显示的方法、装置及旋挖钻机
JP7280080B2 (ja) * 2019-03-25 2023-05-23 大和ハウス工業株式会社 杭の施工管理システム
KR102041322B1 (ko) * 2019-05-24 2019-11-06 (주)동산측량이엔씨 실시간 토탈 광파기를 이용한 해상 항타 측량공법
JP6721224B1 (ja) * 2019-11-28 2020-07-08 株式会社きんそく 基礎杭の施工支援装置
JP6721925B1 (ja) * 2019-11-28 2020-07-15 株式会社きんそく 基礎杭の施工支援方法及び施工支援システム
CN111832100B (zh) * 2020-06-15 2022-05-27 中交疏浚技术装备国家工程研究中心有限公司 一种插管定位系统
CN112195937B (zh) * 2020-09-04 2022-02-18 北京市政建设集团有限责任公司 一种考虑咬合桩缺陷的渗流分析方法
CN112575783B (zh) * 2020-11-27 2023-01-24 太重(天津)滨海重型机械有限公司 液压打桩锤锤体倾斜测量及显示装置
JP2023032388A (ja) * 2021-08-27 2023-03-09 株式会社トプコン 傾斜解析方法、傾斜解析プログラム及び傾斜解析装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06101230A (ja) * 1991-05-24 1994-04-12 Shimizu Corp 建込み精度計測方法および計測装置
JPH0657746A (ja) 1992-08-04 1994-03-01 Sumitomo Constr Mach Co Ltd リ−ダ姿勢制御装置
US6624402B2 (en) * 2000-05-12 2003-09-23 Pentax Precision Co., Ltd. Surveying instrument, surveying instrument having AF function, surveying instrument having PF mechanism, and surveying instrument having multiple-focus function
JP2002021077A (ja) * 2000-07-03 2002-01-23 Unico Corporation 円柱状物の位置観測方法
JP4931126B2 (ja) * 2006-11-09 2012-05-16 五洋建設株式会社 杭打設方法
JP5038075B2 (ja) 2007-09-14 2012-10-03 株式会社ダイクレ 盛土の法面用壁面材の取付方法
JP4441561B2 (ja) * 2007-10-04 2010-03-31 関西工事測量株式会社 光学装置
US8527155B2 (en) * 2008-06-27 2013-09-03 Caterpillar Inc. Worksite avoidance system

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019203319A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 株式会社測建 既製杭の施工方法
JP7051095B2 (ja) 2018-05-24 2022-04-11 株式会社測建 既製杭の施工方法
CN110185074A (zh) * 2019-06-26 2019-08-30 金陵科技学院 一种斜桩模型试验装置及试验方法
CN110185074B (zh) * 2019-06-26 2023-10-20 金陵科技学院 一种斜桩模型试验装置及试验方法
JP7480768B2 (ja) 2021-11-11 2024-05-10 株式会社ダイフク 搬送物姿勢調整装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20150184353A1 (en) 2015-07-02
WO2014010729A1 (ja) 2014-01-16
JP2014020060A (ja) 2014-02-03
US9499952B2 (en) 2016-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5378577B1 (ja) 杭打機のオペレータに情報を提供するシステムと方法
US9207078B2 (en) Device for measuring and marking space points along horizontally running contour lines
JP4441561B2 (ja) 光学装置
JP5796998B2 (ja) 測設点指示装置及び測量システム
JP3996946B2 (ja) 光学装置、および光学装置を用いて物体の寸法を測定する方法
JP5124321B2 (ja) 測定システム
JP2009092419A5 (ja)
JP2009543220A (ja) 多次元空間の調査を自動的に実行する方法及びシステム
US10989812B2 (en) Foundation engineering apparatus and foundation engineering method
EP2788715B1 (en) Robotic leveling
JP6864653B2 (ja) 鉛直測定システム及び基準点のトレース方法
JP2018053689A (ja) 施工管理システム
JP2003119784A (ja) 杭打ちシステム
WO2019012649A1 (ja) 作業機械の較正方法、較正装置および作業機械の較正システム
JP2007271627A (ja) 作業位置測定装置
JP6089245B1 (ja) 光学装置、光学装置に組み込まれる焦点板、及び光学装置を用いた測量方法
JP2021067615A (ja) スキャナシステムおよびスキャン方法
JP5289911B2 (ja) 部材の位置出し装置及び位置出し方法
JP7184372B2 (ja) 位置計測方法、杭引き抜き方法、計測システム及びプログラム
JPH06100078B2 (ja) トンネル覆工機の自動測量位置決めシステム
JP2019119992A (ja) 杭打ち管理システム、杭打ち管理方法及びプログラム
JP2916977B2 (ja) 偏心補正機能を備えた測量機
WO2023008305A1 (ja) 測設点編集方法、測設点編集装置及び測設点編集プログラム
JP2022177583A (ja) 表示システム、表示制御方法及び表示制御プログラム
JP2023172957A (ja) 測量システム、測量方法及び測量プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130925

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5378577

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250