JP3996946B2 - 光学装置、および光学装置を用いて物体の寸法を測定する方法 - Google Patents

光学装置、および光学装置を用いて物体の寸法を測定する方法 Download PDF

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Description

本発明は、光学装置、特に、物体(例えばコンクリート構造物の表面に発生したクラック)の寸法測定に好適に利用できる光学装置に関する。本発明はまた、そのような光学装置を用いて、物体の寸法を測定する方法に関する。
コンクリート構造物(例えば橋梁、トンネル、ビル)の劣化状態を診断する方法の一つとして、コンクリート表面に発生したクラックの幅(クラックの伝播方向と直交する方向の大きさ)を測定することが行われている。ところが、クラックの幅を測定するために従来から採られている方法は、通常のスケールやクラック幅測定用のクラックスケールをコンクリート表面に当ててクラックの幅を目視によって測定するものであったことから、測定場所が測定者の手の届く範囲に限られていた。また、特許文献1には、細長いロッドの先端にスケールやクラックスケールを取り付けたクラック測定装置が提案されているが、この装置で測定できる範囲もロッドの届く場所に限られており、例えば橋梁の桁やトンネルの天頂部に存在するクラックまで測定できるものではなかった。
特開平8−94752号公報
このような事情から、例えばコンクリート構造物の高所部分に発生したクラックを測定するためには、高所作業車や梯子を使用せざるを得ず、そのために測定に多大な時間を要していた。当然、高所作業車や梯子を使用しても届かない高所のクラックは、測定できないという問題があった。
そこで、本発明は、物体、例えばコンクリート構造物のクラックのように、約0.1〜数ミリメートルの大きさを有する物体を、該物体から離れた場所(例えば、数メートル〜数百メートル離れた場所)から測定するための光学装置、および該光学装置を用いて物体の寸法を測定する方法に関する。
このような目的を達成するため、本発明に係る光学装置は、投影板(46)を有する望遠鏡(16)を備えた光学装置(10)であって、上記投影板(46)に、上記投影板(46)に投影された物体(C)の像(C’)の大きさ(W)と対比するための参照スケール(52)が複数設けてある。
本発明の光学装置において、上記複数の参照スケール(52)は、上記望遠鏡(16)の光軸(38)と直交する方向または上記光軸(38)を中心とする円周方向のいずれかの配列方向に間隔をあけて配列されている。
本発明の光学装置において、上記複数の参照スケール(52)のそれぞれは上記投影板(46)上で二次元方向に広がりを有するマークである。
本発明の光学装置において、上記複数の参照スケール(52)のマークはそれぞれ、上記配列方向に関して、他の参照スケールのマークとは異なる大きさを有する。
本発明の他の形態の光学装置において、上記マークが四角又は円の平面形状を有する。
本発明の他の形態の光学装置は、上記複数の参照スケール(52)の近傍に、上記複数の参照スケール(52)の大きさに対応する指標(54)がそれぞれ設けてある。
本発明の他の形態の光学装置において、上記光学装置(10)はまた、上記望遠鏡(16)の基準点(P)から上記望遠鏡(16)で視準された物体(C)までの距離(L)を測定する測距手段(20)を有する。
本発明の他の形態の光学装置において、上記測距手段(20)はレーザ測距部又は超音波測距部を備えている。
本発明の他の形態の光学装置は、上記複数の参照スケール(52)に関連する指標(54)が入力される入力部(22)と、上記入力部(22)から入力された上記指標(54)と上記測距手段(20)で測定された距離(L)に基づいて上記物体(C)の寸法(W)を演算する演算手段(32)を有する。
本発明の他の形態の光学装置は、上記演算手段(32)で演算された上記物体(C)の寸法(W)を出力する出力部(26)を有する。
本発明の他の形態の光学装置において、上記物体(C)の像(C’)が、コンクリート構造物に発生したクラックである。
本発明に係る、光学装置を用いて物体の寸法を測定する方法は、複数の参照スケール(52)が設けられている投影板(46)を備えた望遠鏡(16)と、上記望遠鏡(16)で視準された物体(C)から基準点(P)までの距離(L)を測定する測距部(20)を備えた光学装置(10)を用意する工程と、上記望遠鏡(16)の投影板(46)に投影された物体(C)の像(C’)と上記複数の参照スケール(52)のうちの一つ又は複数とを比べて求められた値(54)と上記測距部(20)で測定された距離(L)に基づいて、上記物体(C)の寸法(W)を演算する工程を有する。
本発明の他の形態の測定方法は、
上記物体(C)がコンクリート構造物の表面(Q)に発生したクラックであって、
上記第2の工程は、
上記距離(L)をもとに上記投影板(46)からクラック(C)までの距離(L)を求める副工程と、
上記値(W’)、距離(L)、角度(θ)を用いて上記クラック(C)の幅(W)を求める副工程を備えている。
ここで、角度(θ)は、基準点(P )とクラック(C)を結ぶ線分(P )と上記表面(Q)上にあって上記クラックの幅寸法と直交する方向に伸びる延長線(L )とを含む平面(Q )と上記表面(Q)との交角である
本発明の他の形態の測定方法は、
上記物体(C)がコンクリート構造物の表面(Q)に発生したクラックであって、
上記第2の工程は、
上記距離(L)をもとに上記投影板(46)からクラック(C)までの距離(L)を求める副工程と、
上記表面(Q)上にあって上記クラックの幅寸法と直交する方向に伸びる延長線(L)を仮想する副工程と、
上記延長線(L)上の少なくとも2点の座標〔P1(1),P1(2)〕と、上記表面上にある1点の座標〔P1(3)〕を求める副工程と、
上記延長線(L)を定義する副工程と、
上記表面(Q)を定義する副工程と、
上記基準点(P)から上記表面(Q)に下ろした垂線(L)と上記表面(Q)が交叉する第1の交点座標(P’)を求める副工程と
上記基準点(P)から上記延長線(L)に下ろした垂線(L)と上記延長線(L)が交わる第2の交点座標(P”)を求める副工程と、
上記基準点(P)と第2の交点座標(P”)を結ぶ線(L)と上記第1の交点座標(P’)と第2の交点座標(P”)を結ぶ線(L)とのなす角度(θ)を求める副工程と、
上記値(W’)、距離(L)、角度(θ)を用いて上記クラック(C)の幅(W)を求める副工程を備えている。
本発明のクラックの幅を測定する方法は、
複数の参照スケール(52)が設けられている投影板(46)を備えた望遠鏡(16)と、上記望遠鏡(16)で視準された平面(Q)上のクラック部分(C)から基準点(P)までの距離(L)を測定する測距部(20)を備えた光学装置(10)を用意する第1の工程と、
上記望遠鏡(16)の投影板(46)に投影されたクラック像(C’)と上記複数の参照スケール(52)のうちの一つ又は複数とを比べて求められた値(W’)と、上記測距部(20)で測定された距離(L)を利用して、上記クラック部分(C)の幅寸法(W)を演算する第2の工程を備えている。
本発明の他の形態のクラックの幅を測定する方法は、
上記第2の工程が、
上記距離(L)をもとに上記投影板(46)からクラック(C)までの距離(L)を求める副工程と、
上記値(W’)、距離(L)、角度(θ)を用いて上記クラック(C)の幅(W)を求める副工程を備えている。
本発明の他の形態のクラックの幅を測定する方法は、
上記第2の工程が、
上記クラック像(C’)の延長線(L)と上記基準点(P)を含む平面(Q)と上記平面(Q)との交角(θ)を求める副工程と、
上記距離(L)をもとに、上記投影板(46)と上記クラック部分(C)との距離(L)を求める副工程と、
上記値(W’)、交角(θ)、距離(L)を用いて上記幅寸法(W)を求める副工程を備えている。
このような光学装置及び方法によれば、高所作業車や梯子を用いることなく、遠くにある物体、例えばコンクリートのクラックの寸法を測定できる。
以下、添付図面を参照して本発明に係る光学装置及びそれを用いた物体の寸法を測定する方法について説明する。なお、本件特許出願において、「光学装置」は、望遠鏡、望遠鏡を含む視準装置、視準機能と測距機能を備えた測量装置を含む。また、「物体」は、有限寸法の独立した物である必要はなく、物の一部又はそれに付随する有形物(例えば、コンクリート構造物に発生したクラックの一部分)を含む。ただし、発明の理解を容易にするために、以下の説明では、本発明を測量装置に組み入れた態様、またその測量装置を用いてコンクリート構造物に形成されたクラックの大きさ(幅)を測定する方法について説明する。
《1−1:測量装置》
図1は、本発明に係る光学装置を具体化したレーザ測量装置(トータルステーション)10を示す。測量装置10は、通常の測量装置と同様に、図示しない三脚に着脱自在に連結されて固定される基台12と、垂直軸(Z軸)を中心として回転可能に基台12に連結された本体14と、水平軸(X軸)を中心として回転可能に本体14に連結された望遠鏡16を備えている。測量装置10は、3つの軸−垂直軸(Z軸)、水平軸(X軸)、および望遠鏡16の光軸38に一致するY軸−が交叉する基準点(基準座標又は機械座標)Pと、望遠鏡16によって視準された物体18との距離を測定する測距手段又は測距部(図2に符号20で示されている。)を有する。実施の形態では、測量装置10は、測量に必要なデータを入力するための入力部22と、測量結果等を表示する表示部24、入力部22から入力されたデータや測量結果のデータを他の装置(例えば、コンピュータ28)に出力する出力部26を有する。
図2は、測量装置10の構成を機能の観点から表したブロック図である。図示するように、測量装置10は制御部30を有する。制御部30は、測距部20、入力部22、表示部24、出力部26と電気的に接続されており、後に詳細に説明するように、これら測距部20、入力部22、表示部24、出力部26を総合的に制御する。制御部30は、物体の大きさ、例えば、コンクリート構造物に形成されたクラックの幅を演算するクラック幅演算部32と、測量対象の空間座標、例えば、望遠鏡16で視準された位置にあるクラック部分の三次元座標を演算する座標演算部34、座標演算やクラック幅演算に必要なプログラムやデータを格納する記憶部35を有する。その他、図示しないが、測量装置10は、測量に必要な構成要素、例えば、整準器、測角部などを有する。
《1−2:望遠鏡》
図3は、望遠鏡16の概略構成を示す。図示するように、望遠鏡16は、鏡筒(図1に符号36で示す。)内に、物体側から測量オペレータ側(図の左側から右側)に向かって、光軸38に沿って順番に、対物レンズ40、合焦レンズ42、正立プリズム44、焦点板(投影板)46、接眼レンズ48を備えており、視準された物体像(例えば、クラック像)が対物レンズ40、合焦レンズ42、正立プリズム44を介して焦点板46に結像され、それにより物体像が接眼レンズ48を介してオペレータによって拡大観察されるようになっている。
《1−3:焦点板および参照スケール》
図4は、焦点板46に描かれている視準指標の十字線50と複数のマーク又は参照スケール52を、焦点板46に結像されて接眼レンズ48を介して観察された物体像又はクラック像C’と共に示す。十字線50の交点は、光軸38に一致している。実施の形態では、複数(例えば、16個)の参照スケール52が、焦点板46の周辺領域に形成されている。複数の参照スケール52は、それぞれが大きな横寸法と小さな縦寸法を有する四角形又はストリップ形状のマークからなり、光軸と直交する上下方向に間隔をあけて一列に配列されている。図示するように、複数の帯状参照スケールの横方向の長さは同一である。一方、複数の帯状参照スケールの縦方向の寸法は異なり、最下段に配置された参照スケールの縦方向寸法が最も短く、最上段に配置された参照スケールの縦方向寸法が最も大きくなるように、より上段に位置する参照スケールの縦方向寸法がより大きくしてある。
実施の形態では、2段目から最上段までの参照スケール52の縦方向寸法が、最下段の参照スケール52の縦方向寸法の整数倍としてある。また、各参照スケール52の横に、その参照スケールに対応する寸法指標54の数値が描かれており、最上段の参照スケール52(1)の横に寸法指標「1」、最下段の参照スケール52(16)の横に寸法指標「16」が描かれている。寸法指標54は数値である必要はなく、他の記号(例えば、アルファベット)であってもよい。各寸法指標54の数値は対応する参照スケール52の実際の縦寸法に関連しており、寸法指標54と実際の縦寸法の関係が、テーブル又は数式の形で記憶部35に記憶されている。したがって、オペレータが焦点板に投影された物体像と参照スケールを対比し、物体像と同一の大きさを有する参照スケール又は物体像に最も近い大きさを有する参照スケールの寸法指標の数値を入力部22を通じて測量装置10に入力すると、測量装置10は焦点板46に投影された物体像の大きさを計算できる。
《1−4:測距部》
図5を参照すると、測距部20は、レーザ光を出力する、例えばレーザダイオードなどの発光部(レーザ装置)58と、物体(例えば、クラック)からのレーザ反射光を受光する受光部60と、レーザ光が発射されてから受光されるまでの時間をもとに、物体から基準点Pまでの距離を算出する演算部62と、発光部58から出射されたレーザ光を望遠鏡16の光軸38に沿って物体に案内すると共に光軸38に沿って物体から帰ってくるレーザ光を受光部60に案内する光学系64を有する。図示するように、光学系64の一部を構成するプリズム66が望遠鏡16の内部に配置されており、これによりレーザ光56の進路が望遠鏡16の光軸38と一致させてある。なお、レーザ測距部20における距離計算は、発光から受光までの時間を利用する方法に限るものでなく、例えば、両者の位相差から距離を求めることもできる。
《1−5:入力部》
図6に示すように、入力部22は、複数のキー、例えばファンクションキー68、テンキー70、カーソル移動キー72、エンターキー74を有する。ここで、ファンクションキー68は、後述するクラックの寸法測定における処理の実行を指示するために利用される。また、テンキー70は、焦点板46に描かれた寸法指標54の数値を入力するために利用される。
《1−6:表示部》
図6に示すように、表示部24は液晶ディスプレイ76を有する。液晶ディスプレイ76には、測距部20で測定された数値(例えば、距離、方位角)、テンキー70を介して入力された寸法指標54の数値、クラック幅演算部32で演算されたクラック幅、座標演算部34で演算された座標値、測定結果その他の操作上必要な情報が表示される。
《1−7:出力部》
図1に示すように、出力部26は、表示部24に表示される種々の情報(測定結果等)を、そこに接続されたコンピュータ28に出力する。
《2−1:計算方法の基本的考え》
以下、コンクリート構造物の表面に発生したクラックの幅を計算する方法の基本的な考えについて説明する。ただし、説明を容易にするために、まず、図7に示すように、高所に設置された測量装置10で、その下方にある水平面(例えば、コンクリトート構造物の表面)Qに生じた一定幅Wの直線クラックCを観察する状況を考える。図面上、クラックCは相当大きな幅を有するものとして描かされているが、これは計算方法の理解を容易にするためである。ここで、クラックCの長手方向に伸びる一方の縁線をL、他方の縁線をLとする。クラックCの一方の縁線Lと測量装置の基準点Pを含む斜めの平面(図上、点P、PL0、PL2で形成される三角形を含む面。)をQとする。また、点Pを通る矢印D方向の垂直平面(図上、点P、P 、PL0で形成される三角形を含む面。)をQとする。ここで、図示するように、点P は点Pを通る垂線が平面Qと交叉する点、点PL0は斜め平面Qと垂直平面Qが交叉する縁線L上の点である。また、点PR0は、点PL0を通り、クラックCを直角に横断する線が、他方の縁線Lと交叉する点である。
図8は、この状況で測量装置10の望遠鏡16の焦点板46に投影される画像を示す。図上、符号C’はクラックCの投影像を示し、符号W’は投影されたクラック像C’の幅を示す。符号PL0’,PR0’,PP1’,PM1’はそれぞれ図7の点P,PR0,PP1,PM1に対応する投影点を示す。線L’,L’はそれぞれ図7の縁線L,Lに対応する投影線を示す。符号Q’、Q’はそれぞれ図7の平面Q,Qを焦点板46に投影した線である。図示するように、焦点板46上において、平面Qの投影像Q’はクラック像C’を斜めに横切る。また、クラックCの実際の横幅Wに対応した、点PL0,PR0を結ぶ線の投影線は、投影点PL0’,PR0’を通り、クラック像W’を斜めに横切る線である。なお、図8に表示された複数の線のうち、線L’,L’以外の線(例えば、投影線Q’、点PL0’とPR0’を結ぶ線、点PM1’と点PR1’を結ぶ線)は、実際には焦点板46に表れない線である。
焦点板46上で、実際のクラックCの横幅Wに対応する線は、クラック像C’を斜めに横断する線(点PL0’と点PR0’を結ぶ線)であって、クラック像C’を直角に横断する線(点PL0’と点PR1’を結ぶ線)ではない。このクラック像C’を直角に横断する線は、図7に示すように、他方の縁線L上の任意の点(例えば、点PR1)から、斜めの平面Qに垂線を下ろしたとき、この垂線が斜めの平面Qに交叉する点PM1と点PR1とを結ぶ垂線を投影したものであり、焦点板46に表れたクラック像の幅を用いて実際のクラックの幅を求める本発明では、観察者が焦点板46から読み取るクラック像の幅W’はこの垂線の長さである。
図7に示すように、点P、P’を含み、クラックCと直角に交叉する三角形の垂直平面Qを考える。図示するように、垂直平面Qと縁線L,Lが交叉する点がそれぞれ点PL2,PR2である。また、縁線Lと垂線(点PR1、PM1を結ぶ線)を含む四角形の平面Qを考える。図示するように、平面Qと平面Qの交叉する線が点PM2と点PR2を結ぶ線(垂線)として与えられる。ここで、点PM2と点PR2を結ぶ垂線は、点PM1と点PR1を結ぶ垂線と平行で且つ同じ長さを有する。この関係を利用すると、縁線L、Lと平行な方向D(図7参照)から平面Q,Qを見た図9に示すように、クラック像C’の幅W’を基に点PM2と点PR2を結ぶ垂線の長さW”を求め、この長さW”から実際のクラックCの幅Wを求めることができる。
《2−2:クラック幅Wの計算》
垂線長W”は、焦点板46に結像されたクラック像C’の幅W’と、焦点板46からクラックCまでの距離Lとの積に略比例し、以下の数式1で与えられる。
Figure 0003996946
式中、係数αは、望遠鏡の光学系によって定まる定数で、例えば対物レンズの倍率などによって定まる値である。物体(クラック)から焦点板までの距離Lは、測距部で得られる距離測量の結果をもとに得られる。具体的に説明すると、測量装置10において、基準点Pから焦点板46までの距離ΔLは既知である。また、基準点Pからクラックまでの距離Lは測距部20で求められる。これらの値をもとに、クラック幅演算部32は、物体から焦点板までの距離L(=L+ΔL)を計算する。
焦点板46に結像したクラック像C’の幅W’は、入力部22を通じてオペレータが入力する寸法指標(例えば、「1」〜「16」の値)に基づいて得られる。具体的に説明すると、上述のように、焦点板46に描かれた寸法指標とその実際の縦方向寸法の関係が、テーブル又は数式の形で記憶部35に記憶されている。したがって、オペレータが焦点板に投影されたクラック像C’の幅W’と参照スケールを対比し、幅W’と同一の大きさ(縦寸法)を有する参照スケール又はクラック像に最も近い大きさ(縦寸法)を有する参照スケールの寸法指標を入力部22から入力すると、クラック幅演算部32は記憶部35のテーブル又は関係式に基づいて焦点板46上のクラック像の幅W’を計算する。例えば、オペレータが寸法指標「10」を入力部22から入力すると、クラック幅演算部32は実際のクラック像の幅を「5μm」と計算する。
留意すべきことは、数式1は理想的な式で、そこでは垂線長W”はクラック像C’の幅W’と焦点板46からクラックまでの距離Lに比例するものとして表されているが、現実の光学系は種々の収差を含むことから、実際の計算には数式1を変形した下記の数式2を用い、この数式2に含まれる係数α,αの値を実験的に求めることが好ましい。
Figure 0003996946
ここで、図9に示すように、垂線長W”と実際のクラックCの幅Wは以下の数式3の関係を有する。
Figure 0003996946
角度θは、例えば、図7において、点Pと点PL2を結ぶ線と、点P’と点PL2を結ぶ線とが交叉する角度、また平面QとQの交角である。角度θの求め方は後に説明する。
数式2,3から以下の数式4が得られる。
Figure 0003996946
係数α,αは、例えば、次の手順によって求めることができる。まず、壁面に異なる大きさ(幅)W’の複数(n個)のマーク(例えば、長方形のマーク)を描き、各マークの幅W(W・・・W)を測定する。次に、測量装置を設置し、測量装置(基準点P)から各マークまでの距離L(L・・・L)を測定する。また、焦点板に投影された各マークの大きさ(寸法指標)W’(W’・・・W’)を読み取る。さらに、各マークについて角度θを求める。続いて、これら4つの値(L、W,W’,θ)を統計処理(例えば、最小二乗法)して、係数α,αを求める。または、係数α,αは、壁面に所定の大きさ(幅)Wのマークを一つ描き、壁面から測量装置までの距離L(L・・・L)を変更し、各距離について寸法指標W’(W’・・・W’)を読み取り、それらの値(L、W,W’,θ)を統計処理して求めることもできる。さらに、壁面上の同一箇所に複数のマークを代わる代わる描き、つまり、距離Lと角度θを一定に保ち、幅W,W’の関係から係数α,αを求めることもできる。以上のようにして計算された係数α,αは、記憶部35に記憶されている。
数式4に代えて、個々の光学装置に固有の機械誤差等を考慮した補正定数αを加えた以下の数式5を用いることもできる。
Figure 0003996946
《2−3:角度θの計算》
図1に示すように、コンクリート構造物の表面に発生するクラックの進行方向は不特定であり、曲がりくねった形をしている。したがって、実際のクラック幅の測定にあたっては、図11に示すように、焦点板46に投影されたクラックにおける、クラック幅を測定しようとするクラック部分Cの延長線Lを仮定する。この延長線Lは、測定対象のクラック部分Cの幅方向と直交する方向に伸びる線である。具体的に、延長線Lは、その延長線L上に存在すると思われる構造物表面上の2点を特定することにより計算できる。図上、特定された点をP1(1),P1(2)で示す。後に説明するように、クラック部分Cが存在しているコンクリート表面の関数を定義する必要から、このときクラック部分Cの近傍にある第3の点P1(3)を併せて特定する。図10では、点P1(1),P1(2),P1(3)の投影点がそれぞれP1(1)’,P1(2)’,P1(3)’で示してある。
次に、測量装置を用いて、3つの点P1(1),P1(2),P1(3)についてそれぞれの座標(x,y,z),(x,y,z),(x,y,z)を求める。このとき、測量装置は、その基準点Pと、該基準点から各点までの斜距離及び方位角とを用いて、計算する。
計算された2点P1(1),P1(2)の座標(x,y,z),(x,y,z)を用いて、クラック延長線Lの関数を求める。例えば、この延長線Lは、以下の数式6で定義される。
Figure 0003996946
コンクリート表面の関数は、3点P1(1),P1(2),P1(3)の座標(x,y,z),(x,y,z),(x,y,z)を用いて、例えば数式7で定義される。
Figure 0003996946
図11に示す、基準点P(x,y,z)から延長線Lに下ろした垂線Lの関数と、延長線Lと垂線Lとの交点の座標P”(x”,y”,z”)を求める。座標P”は、延長線L上にあって、基準点Pとの距離が最小となる点であるから、基準点Pとの距離が最小となる延長線L上の点P”を計算し、この点P”と基準点Pを結ぶ直線として求めることができる。例えば、垂線Lは、以下の数式8で定義される。
Figure 0003996946
次に、基準点P(x,y,z)から平面Q(または平面を含む仮想の平面)に下ろした垂線Lの関数と、平面Qと垂線Lとの交点P’の座標P’(x’,y’,z’)を求める。座標P’は、平面Q上にあって、基準点Pとの距離が最小となる点であるから、基準点Pとの距離が最小となる平面上の点P’を計算し、この点P’と基準点Pを結ぶ直線として求めることができる。例えば、垂線Lは、以下の数式9で定義される。
Figure 0003996946
点P’(x’,y’,z’)と点P”(x”,y”,z”)を結ぶ垂線Lを求める。例えば、垂線Lは、以下の数式10で定義される。
Figure 0003996946
垂線LとLの交角θを求める。なお、交角θは、3点P、P”、P’を結ぶ角度であるから、これら3つの座標から計算することも可能である。
《2−2:クラック幅の測定》
コンクリート構造物の表面に発生したクラックの幅の測定について、図12のフローチャートを参照して詳細に説明する。
ステップS101:入力部22のクラック幅測定モードキー(ファンクションキー)をオンする。これにより、制御部30は、そのオン信号に基づいて、クラック幅測定モードを開始する。
ステップS102:測定対象のクラック部分C(図11参照)を望遠鏡16で視準する。
ステップS103:焦点板46上にクラック部分Cの像が鮮明に結像されるように、合焦レンズ42を調整する。
ステップS104:入力部22の測距キー(ファンクションキー)をオンする。制御部30は、そのオン信号に基づいて測距部20を駆動し、基準点Pからクラック部分Cの距離Lを測定する。測定された距離Lは記憶部35に記憶される。このとき、距離Lと共に又は距離Lに代えて、距離LとΔLを基に焦点板からクラックまでの距離Lを計算し、この値Lを記憶部35に記憶することが好ましい。
ステップS105:クラック部分Cのクラック延長線Lを平面(コンクリート表面)Q上に仮想し、この延長線L上の2点P1(1),P1(2)とクラック部分Cの近傍にある平面上の別の1点P1(3)を視準してそれぞれの座標(x,y,z),(x,y,z),(x,y,z)を求める。測定された座標は記憶部35に記憶される。
ステップS106:望遠鏡16を水平方向及び/又は垂直方向に動かし、クラック像C’の近傍に参照スケール52を配置する、またはクラック像C’に参照スケール52を重ねる。
ステップS107:クラック像C’の幅と同一又はそれに最も近い大きさの参照スケール52の寸法指標を読み取る。
ステップS108:読み取った寸法指標54を入力部22から入力する。
ステップS109:制御部30のクラック幅演算部32は、入力された寸法指標と、記憶部35のテーブル又は関係式をもとに、焦点板46に投影されたクラック像C’の幅寸法W’を計算する。計算された幅W’は記憶部35に記憶される。
ステップS110:クラック幅演算部32はまた、基準点P、測点P1(1),P1(2),P1(3)の座標を用いて、上述のようにして角度θを計算する。
ステップS111:クラック幅演算部32は、距離L、係数α,α、クラック像幅W’を用いて、クラックCの幅Wを計算する。
ステップS112:計算されたクラック幅Wを、表示部24の液晶ディスプレイに表示する。出力部26にコンピュータ28が接続されている場合、このコンピュータ28にクラック幅Wを送信する。
《5:変形例》
以上、本発明に係る寸法測定装置を説明したが、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々改変可能である。
例えば、以上の説明では、測定クラックを有する壁面に対して測量装置10の光軸38が斜めに交差する場合についてそのクラックの幅を正確に計算する方法を説明したが、壁面に対して光軸が直交しない場合であっても、簡易的に数式11を用いてクラックの幅を計算してもよい。
Figure 0003996946
また、クラック幅演算部は、測量装置10の出力部26に接続された外部装置、例えばコンピュータ28に設け、このコンピュータ28に格納されているプログラムに基づき、上述した計算プロセスに基づいてコンピュータ28がクラック幅を計算してもよい。この場合、測距部20の測定結果(基準点から物体までの距離)は測量装置10からコンピュータ28に送信される。また、参照スケール52の寸法指標(数値)は、コンピュータ28に直接入力してもよい。そして、コンピュータ28は、上述した計算プロセスに基づいて、寸法指標と物体像寸法との関係を示すテーブル又は数式に基づいて、寸法指標から物体像の大きさを計算する。また、物体像の大きさと距離から物体の実寸法を計算する。
参照スケールの形、配置(場所、方向)は、上述した図4の形態に限るものでない。例えば、図13に示す実施形態では、複数の参照スケールが左右方向に配置されており、それらに参照スケールに付随する寸法指標の数値が参照スケールの上に配置されている。図14に示す実施形態では、複数の参照スケールが、光軸を中心とする径方向に配置されている。図15に示す実施形態では、各参照スケールは、光軸を中心とする周方向に伸びている。ここで、各参照スケールは、ほぼ円の形をしているが、周方向に所定角度だけ伸びる、円弧状であってもよい。図16に示す実施形態では、焦点板の上部領域に、横幅の小さな複数の参照スケールが配置され、焦点板の下部領域に、横幅がより大きな複数の参照スケールが、径方向に配置されている。図17に示す実施形態では、複数の参照スケールは同一の横幅を有し、例えば光軸と直交する水平方向に目盛が設けてある。図18、図19に示す実施形態では、各参照スケールが、中実、中空の円で表されている。このように、参照スケールの形と配列方向は、焦点板に投影されている物体像の大きさの読み取りがより簡単にできるように、自由に変更することができる。また、複数の参照スケール配列を設けることにより、望遠鏡の移動を最小限に抑えることができる。図20、図21に示す実施形態では、中実円又は中空円の参照スケールが、光軸を中心とする一つ又は複数の円周上に、好ましくは等間隔に配置されている。
測距手段は、レーザを用いた測距部に限るものでなく、例えば超音波を利用した超音波測距部であってもよい。
上記実施形態では、参照スケールの寸法指標を入力部から入力するものとしたが、寸法指標と物体像寸法との関係を示すテーブルを用意しておき、そのテーブルから得られた物体像寸法を入力部から入力するようにすることもできる。
また、上記実施形態では、焦点板に参照スケールを設けたが、オペレータが接眼レンズを介して物体像と参照スケールを鮮明に見ることができれば、例えば、光軸方向に関して焦点板の前後で焦点深度の範囲内にガラスなどの透明板(投影板)を配置し、この透明板に参照スケールを描いてもよい。
さらに、以上、本発明に係る光学装置を用いてクラックの大きさを測定する方法を説明したが、測定対象はクラックに限るものでなく、あらゆる物が測定対象となり得る。
本発明の光学装置の実施形態である測量装置の斜視図。 図1に示す測量装置の構成と機能を示すブロック図。 図1に示す測量装置の望遠鏡の概略構成を示す断面図。 図3に示す焦点板に投影された物体(クラック)と参照スケールを示す図。 図2に示す測距部の構成と機能を示すブロック図。 図1に示す入力部と表示部の詳細を示す図。 物体幅又はクラック幅を測定する原理を説明する図。 望遠鏡の焦点板に投影されたクラックを拡大した図。 クラック幅、クラック像幅、角度の関係を示す図。 望遠鏡の焦点板に投影されたクラックと、延長線(仮想線)、計測点を示す図。 角度の計算方法を示す図。 クラック幅を求めるプロセスを示すフローチャート。 焦点板に形成された参照スケール、寸法指標の他の例を示す図。 焦点板に形成された参照スケール、寸法指標の他の例を示す図。 焦点板に形成された参照スケール、寸法指標の他の例を示す図。 焦点板に形成された参照スケール、寸法指標の他の例を示す図。 焦点板に形成された参照スケール、寸法指標の他の例を示す図。 焦点板に形成された参照スケール、寸法指標の他の例を示す図。 焦点板に形成された参照スケール、寸法指標の他の例を示す図。 焦点板に形成された参照スケール、寸法指標の他の例を示す図。 焦点板に形成された参照スケール、寸法指標の他の例を示す図。
符号の説明
10:レーザ測量装置(トータルステーション)、12:基台、14:本体、16:望遠鏡、18:物体、20:測距部、22:入力部、24:表示部、26:出力部、28:コンピュータ、30:制御部、32:クラック幅演算部、34:座標演算部、35:記憶部、36:鏡筒、38:光軸、40:対物レンズ、42:合焦レンズ、44:正立プリズム、46:焦点板(投影板)、48:接眼レンズ、50:十字線、52:参照スケール、54:数値指標、56:レーザ光、58:発光部、60:受光部、62:演算部、64:光学系、66:プリズム、68:ファンクションキー、70:テンキー、72:カーソル移動キー、74:エンターキー、76:液晶ディスプレイ、C’:クラック像。

Claims (14)

  1. 投影板(46)を有する望遠鏡(16)を備えた光学装置(10)であって、
    上記投影板(46)に、上記投影板(46)に投影された物体(C)の像(C’)の大きさ(W’)と対比するための参照スケール(52)が複数設けてあり、
    上記複数の参照スケール(52)は、上記望遠鏡(16)の光軸(38)と直交する方向または上記光軸(38)を中心とする円周方向のいずれかの配列方向に間隔をあけて配列されており、
    上記複数の参照スケール(52)のそれぞれは、上記投影板(46)上で二次元方向に広がりを有するマークであり、
    上記複数の参照スケール(52)のマークはそれぞれ、上記配列方向に関して、他の参照スケールのマークとは異なる大きさを有することを特徴とする光学装置。
  2. 上記マークが四角又は円の平面形状を有することを特徴とする請求項1の光学装置。
  3. 上記複数の参照スケール(52)の近傍に、上記複数の参照スケール(52)の大きさに対応する指標(54)がそれぞれ設けてあることを特徴とする請求項1または2の光学装置。
  4. 上記光学装置(10)はまた、上記望遠鏡(16)の基準点(P)から上記望遠鏡(16)で視準された物体(C)までの距離(L)を測定する測距手段(20)を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの光学装置。
  5. 上記測距手段(20)がレーザ測距部又は超音波測距部を備えていることを特徴とする請求項4の光学装置。
  6. 上記複数の参照スケール(52)に関連する指標(54)が入力される入力部(22)と、上記入力部(22)から入力された上記指標(54)と上記測距手段(20)で測定された距離(L )に基づいて上記物体(C)の寸法(W)を演算する演算手段(32)を備えたことを特徴とする請求項4または5の光学装置。
  7. 上記演算手段(32)で演算された上記物体(C)の寸法(W)を出力する出力部(26)を備えたことを特徴とする請求項6の光学装置。
  8. 上記物体(C)の像(C’)が、コンクリート構造物に発生したクラックであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの光学装置。
  9. 複数の参照スケール(52)が設けられている投影板(46)を備えた望遠鏡(16)と、上記望遠鏡(16)で視準された物体(C)から基準点(P)までの距離(L)を測定する測距部(20)を備えた光学装置(10)を用意する第1の工程と、
    上記望遠鏡(16)の投影板(46)に投影された物体(C)の像(C’)と上記複数の参照スケール(52)のうちの一つ又は複数とを比べて求められた値(W’)と上記測距部(20)で測定された距離(L)を利用して、上記物体(C)の寸法(W)を演算する第2の工程を備えたことを特徴とする、光学装置を用いて物体の寸法を測定する方法。
  10. 上記物体(C)がコンクリート構造物の表面(Q)に発生したクラックであって、
    上記第2の工程は、
    上記距離(L)をもとに上記投影板(46)からクラック(C)までの距離(L)を求める副工程と、
    上記値(W’)、距離(L)、角度(θ)を用いて上記クラック(C)の幅(W)を求める副工程を備えており、
    上記角度(θ)が、基準点(P )とクラック(C)を結ぶ線分(P )と上記表面(Q)上にあって上記クラックの幅寸法と直交する方向に伸びる延長線(L )とを含む平面(Q )と上記表面(Q)との交角であることを特徴とする請求項9の方法。
  11. 上記物体(C)がコンクリート構造物の表面(Q)に発生したクラックであって、
    上記第2の工程は、
    上記距離(L)をもとに上記投影板(46)からクラック(C)までの距離(L)を求める副工程と、
    上記表面(Q)上にあって上記クラックの幅寸法と直交する方向に伸びる延長線(L)を仮想する副工程と、
    上記延長線(L)上の少なくとも2点の座標〔P1(1),P1(2)〕と、上記表面上にある1点の座標〔P1(3)〕を求める副工程と、
    上記座標〔P1(1),P1(2)〕を用いて上記延長線(L)を定義する副工程と、
    上記座標〔P1(1),P1(2),P1(3)〕を用いて上記表面(Q)を定義する副工程と、
    上記基準点(P)から上記表面(Q)に下ろした垂線(L)と上記表面(Q)が交叉する第1の交点座標(P’)を求める副工程と
    上記基準点(P)から上記延長線(L)に下ろした垂線(L)と上記延長線(L)が交わる第2の交点座標(P”)を求める副工程と、
    上記基準点(P)と第2の交点座標(P”)を結ぶ線(L)と上記第1の交点座標(P’)と第2の交点座標(P”)を結ぶ線(L)とのなす角度(θ)を求める副工程と、
    上記値(W’)、距離(L)、角度(θ)を用いて上記クラック(C)の幅(W)を求める副工程を備えていることを特徴とする請求項10の方法。
  12. 複数の参照スケール(52)が設けられている投影板(46)を備えた望遠鏡(16)と、上記望遠鏡(16)で視準された平面(Q)上のクラック部分(C)から基準点(P)までの距離(L)を測定する測距部(20)を備えた光学装置(10)を用意する第1の工程と、
    上記望遠鏡(16)の投影板(46)に投影されたクラック像(C’)と上記複数の参照スケール(52)のうちの一つ又は複数とを比べて求められた値(W’)と、上記測距部(20)で測定された距離(L)を利用して、上記クラック部分(C)の幅寸法(W)を演算する第2の工程を備えたことを特徴とする、光学装置を用いてクラックの幅を測定する方法。
  13. 上記第2の工程は、
    上記距離(L)をもとに上記投影板(46)からクラック(C)までの距離(L)を求める副工程と、
    上記値(W’)、距離(L)、角度(θ)を用いて上記クラック(C)の幅(W)を求める副工程を備えており、
    上記角度(θ)が、基準点(P )とクラック(C)を結ぶ線分(P )と上記表面(Q)上にあって上記クラックの幅寸法と直交する方向に伸びる延長線(L )とを含む平面(Q )と上記表面(Q)との交角であることを特徴とする請求項12の方法。
  14. 上記第2の工程は、
    上記クラック像(C’)の延長線(L)と上記基準点(P)を含む平面(Q)と上記平面(Q)との交角(θ)を求める副工程と、
    上記距離(L)をもとに、上記投影板(46)と上記クラック部分(C)との距離(L)を求める副工程と、
    上記値(W’)、交角(θ)、距離(L)を用いて上記幅寸法(W)を求める副工程を備えたことを特徴とする請求項12の方法。
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