JP5375864B2 - 搬送支援システム、搬送支援サーバ及び搬送支援プログラム - Google Patents

搬送支援システム、搬送支援サーバ及び搬送支援プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5375864B2
JP5375864B2 JP2011072982A JP2011072982A JP5375864B2 JP 5375864 B2 JP5375864 B2 JP 5375864B2 JP 2011072982 A JP2011072982 A JP 2011072982A JP 2011072982 A JP2011072982 A JP 2011072982A JP 5375864 B2 JP5375864 B2 JP 5375864B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
patient
transport
carrier
candidate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011072982A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012208667A (ja
Inventor
輝昭 瀧ヶ平
則友 七條
正樹 松平
脩平 後河内
和大 小川
真治 小倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2011072982A priority Critical patent/JP5375864B2/ja
Publication of JP2012208667A publication Critical patent/JP2012208667A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5375864B2 publication Critical patent/JP5375864B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)

Description

本発明は、搬送支援システム、搬送支援サーバ及び搬送支援プログラムに関するものである。例えば、本発明は、傷病者の救急搬送における搬送先及び搬送手段の選定を支援するシステムに適用し得るものである。
例えば、救急搬送では、傷病者の現場まで救急車が出場し、患者を搬送先の病院までの搬送することや、また特に緊急を要求する場合は、救急車が現場から患者を搬送し、医者を同乗させたヘリコプター(いわゆるドクターヘリ)に中継して、搬送先の病院に搬送することが行われている。
従来、このような救急搬送において、傷病者を搬送する搬送先の病院の選定と、その経路に利用する搬送手段(搬送体ともいう)を選定するシステムとして、特許文献1〜特許文献3に記載される技術を適用することができる。
特許文献1の段落0008〜0011には、中央指令所の設置装置が自動車やヘリコプター等の移動体に目的地を送信し、移動体に搭載のナビゲーションシステムによって目的地までの経路を表示して誘導する技術が記載されている。
また、特許文献2の段落0028〜0032及び図4、図5には、施設とその提携駐車場を経由した複数の経路長を算出する技術が記載されている。
さらに、特許文献3には、目的地への到着時刻や当該目的地での乗り換え等も考慮して、代替経路と案内経路とを比較して有利な経路を判別する技術が記載されている。
特開平09−044796号公報 特開2009−92464号公報 国際公開第2008/142783号パンフレット
ところで、救急搬送では、傷病者の症候等、搬送先の病院の専門性や受け入れ態勢、病院での医師の対応可否、搬送手段の状況など、様々な事情を考慮して、搬送先の病院や搬送手段を選定することが必要である。
しかしながら、上記特許文献1に記載のシステムは、救急車あるいはヘリコプターの選択(搬送手段の選択)は、中央指令所のオペレータ(人)が行っており、より迅速かつ効率的な方法が求められる。
また、上記特許文献1に記載のシステムは、ヘリコプターを利用する場合、ヘリコプターが目的地(傷病者の現場)の直近のランデブーポイント(ドクターヘリと救急車が合流し、傷病者を乗せかえるポイント)に着陸し、救急車がランデブーポイントに搬送するまでの時間、あるいは、救急車が(対応可能な)直近の病院に搬送するまでの時間は考慮されておらず、傷病者への医師による応急処置開始までの時間、あるいは、治療開始までの時間に関して、最適な搬送先病院あるいは搬送手段を求めるものではなかった。
また、上記特許文献2に記載のシステムは、施設を病院とし、提携駐車場をランデブーポイントとして救急搬送に適用した場合、経路長だけでは、救急車とヘリコプターの速度が考慮されておらず、最適な搬送先病院あるいは搬送手段を求めるものではなかった。
最適な搬送先病院あるいは搬送手段の選定は、さらなる救命率の向上や予後の改善効果が得られるため、非常に重要である。
そのため、患者情報、搬送先情報、搬送手段情報等を参照して、搬送可能な搬送先を選定することができ、ヘリコプターのランデブーポイントまでの予測所要時間、救急車の現場までの予測所要時間、現場から搬送先までの予測所要時間等に基づいて、医師が患者に接するまでの時間を比較し、最適な搬送手段を選定することができる搬送支援システム、搬送支援サーバ及び搬送支援プログラムが求められている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明の搬送支援システムは、1又は複数の医療機関に関する機関情報を有する機関情報装置と、1又は複数の搬送体に搭載されている搭載端末と、指令台装置と、搬送支援サーバとを備え、傷病者の搬送先への搬送を支援する搬送支援システムにおいて、搬送支援サーバが、(A−1)少なくとも、各医療機関の位置情報、各医療機関に属する各医師の専門情報、各医師の状況情報を含む機関情報を記憶する機関情報記憶手段と、(A−2)指令台装置から取得した、少なくとも、現場位置情報、症状情報を含む患者情報を記憶する患者情報記憶手段と、(A−3)各搬送体の搭載端末から取得した、少なくとも、待機地情報、現在位置情報、搬送体種別情報を含む搬送体情報を記憶する搬送体情報記憶手段と、(A−4)1又は複数の中継地の中継地情報を記憶する中継地情報記憶手段とを備えるものであり、(B)機関情報装置が、各医療機関における各医師の位置情報に基づいて対応可能な状況か否かを判定した最新の状況情報を含む機関情報を搬送支援サーバに送信するものであり、搬送支援サーバが、(A−)傷病者に対する搬送支援要求を受信すると、当該患者の患者情報に基づいて、出場する1又は複数の搬送体候補を選定する搬送体候補選定手段と、(A−)当該患者の患者情報に含まれる当該患者の症状情報と機関情報に含まれる各医療機関に属する各医師の専門情報及び各医師の最新の状況情報とに基づいて、及び又は、当該患者の患者情報に含まれる現場位置情報と機関情報に含まれる各医療機関の位置情報とに基づいて、対応可能な1又は複数の医療機関を搬送先候補として選定する搬送先候補選定手段と、(A−)各搬送体候補の搬送体情報の待機地情報と、患者情報の現場位置情報と、各搬送先候補の機関情報の位置情報とに基づいて、少なくとも、各搬送体候補の待機地から現場までの予測所要時間、現場から各搬送先候補までの予測所要時間を、搬送体候補毎に求める到着時間予測手段と、(A−7)各搬送体候補による各搬送先候補までの各経路の予測所要時間を比較して、医師と患者との接する時間が短いものを優先して選定する候補選定手段と、(A−)各搬送体候補による各搬送先候補までの各経路の予測所要時間を要求元に与える通信手段と、(A−9)搬送体候補選定手段がヘリコプターを含む搬送体候補を選定した場合、患者情報の現場位置に基づいて中継地情報を検索する中継地検索手段とを備え、到着時間予測手段が、ヘリコプターの待機地から中継地までの予測所要時間、ヘリコプターの中継地から各搬送先候補までの予測所要時間、ヘリコプターと併用する他の搬送体の待機地から中継地までの予測所要時間、当該他の搬送体の中継地から各搬送先候補までの予測所要時間を更に求めて、各経路のポイント間の予想所要時間を求めるものであることを特徴とする。
第2の本発明の搬送支援サーバは、傷病者の搬送先への搬送を支援する搬送支援サーバにおいて、(1)少なくとも、1又は複数の医療機関の位置情報、各医療機関に属する各医師の専門情報、各医師の状況情報を含む機関情報を記憶する機関情報記憶手段と、(2)指令台装置から取得した、少なくとも、現場位置情報、症状情報を含む患者情報を記憶する患者情報記憶手段と、(3)1又は複数の搬送体が搭載する搭載端末から取得した、少なくとも、待機地情報、現在位置情報、搬送体種別情報を含む搬送体情報を記憶する搬送体情報記憶手段と、(4)1又は複数の中継地の中継地情報を記憶する中継地情報記憶手段と、(5)傷病者に対する搬送支援要求を受信すると、当該患者の患者情報に基づいて、出場する1又は複数の搬送体候補を選定する搬送体候補選定手段と、()当該患者の患者情報に含まれる当該患者の症状情報と機関情報に含まれる各医療機関に属する各医師の専門情報及び上記各医療機関における各医師の位置情報に基づいて対応可能な状況か否かを判定された各医師の最新の状況情報とに基づいて、及び又は、当該患者の患者情報に含まれる現場位置情報と機関情報に含まれる各医療機関の位置情報とに基づいて、対応可能な1又は複数の医療機関を搬送先候補として選定する搬送先候補選定手段と、()各搬送体候補の搬送体情報の待機地情報と、患者情報の現場位置情報と、各搬送先候補の機関情報の位置情報とに基づいて、少なくとも、各搬送体候補の待機地から現場までの予測所要時間、現場から各搬送先候補までの予測所要時間を、搬送体候補毎に求める到着時間予測手段と、()各搬送体候補による各搬送先候補までの各経路の予測所要時間を比較して、医師と患者との接する時間が短いものを優先して選定する候補選定手段と、()各搬送体候補による各搬送先候補までの各経路の予測所要時間を要求元に与える通信手段と、(10)搬送体候補選定手段がヘリコプターを含む搬送体候補を選定した場合、患者情報の現場位置に基づいて上記中継地情報を検索する中継地検索手段とを備え、到着時間予測手段が、ヘリコプターの待機地から中継地までの予測所要時間、ヘリコプターの中継地から各搬送先候補までの予測所要時間、ヘリコプターと併用する他の搬送体の待機地から中継地までの予測所要時間、当該他の搬送体の中継地から各搬送先候補までの予測所要時間を更に求めて、各経路のポイント間の予想所要時間を求めるものであることを特徴とする。
第3の本発明の搬送支援プログラムは、傷病者の搬送先への搬送を支援する搬送支援プログラムにおいて、少なくとも、1又は複数の医療機関の位置情報、各医療機関に属する各医師の専門情報、各医師の状況情報を含む機関情報を記憶する機関情報記憶手段と、指令台装置から取得した、少なくとも、現場位置情報、症状情報を含む患者情報を記憶する患者情報記憶手段と、1又は複数の搬送体が搭載する搭載端末から取得した、少なくとも、待機地情報、現在位置情報、搬送体種別情報を含む搬送体情報を記憶する搬送体情報記憶手段と、1又は複数の中継地の中継地情報を記憶する中継地情報記憶手段とを備え、コンピュータを、(1)傷病者に対する搬送支援要求を受信すると、当該患者の患者情報に基づいて、出場する1又は複数の搬送体候補を選定する搬送体候補選定手段、(2)当該患者の患者情報に含まれる当該患者の症状情報と機関情報に含まれる各医療機関に属する各医師の専門情報及び上記各医療機関における各医師の位置情報に基づいて対応可能な状況か否かを判定された各医師の最新の状況情報とに基づいて、及び又は、当該患者の患者情報に含まれる現場位置情報と機関情報に含まれる各医療機関の位置情報とに基づいて、対応可能な1又は複数の医療機関を搬送先候補として選定する搬送先候補選定手段、(3)各搬送体候補の搬送体情報の待機地情報と、患者情報の現場位置情報と、各搬送先候補の機関情報の位置情報とに基づいて、少なくとも、各搬送体候補の待機地から現場までの予測所要時間、現場から各搬送先候補までの予測所要時間を、搬送体候補毎に求める到着時間予測手段、(4)各搬送体候補による各搬送先候補までの各経路の予測所要時間を比較して、医師と患者との接する時間が短いものを優先して選定する候補選定手段、(5)搬送体候補選定手段がヘリコプターを含む搬送体候補を選定した場合、患者情報の現場位置に基づいて中継地情報を検索する中継地検索手段として機能させ、到着時間予測手段が、ヘリコプターの待機地から中継地までの予測所要時間、ヘリコプターの中継地から各搬送先候補までの予測所要時間、ヘリコプターと併用する他の搬送体の待機地から中継地までの予測所要時間、当該他の搬送体の中継地から各搬送先候補までの予測所要時間を更に求めて、各経路のポイント間の予想所要時間を求めるものであることを特徴とする。
本発明によれば、患者情報、機関情報、搬送体情報等を参照して、搬送可能な搬送先を選定することができ、搬送体の待機地から各搬送先までにおいて、現場、中継点を経由する経路で、各ポイント間の予測所要時間を求めることができ医師が患者に接するまでの時間を最小とする最適な搬送先及び搬送手段を選定することができる。
実施形態の搬送支援システムの全体構成を示す全体構成図である。 実施形態の統合サーバの内部構成を示す内部構成図である。 実施形態の患者情報記憶手段の構成例を示す構成図である。 実施形態の病院情報記憶手段の構成例を示す構成図である。 実施形態の病院情報の初期データの登録の一例を示す図である。 実施形態の車両情報記憶手段の構成例を示す構成図である。 実施形態の車両情報の初期データの一例を示す図である。 実施形態の選定情報記憶手段の構成例を示す構成図である。 実施形態のランデブーポイント記憶手段の構成例を示す構成図である。 実施形態の救急指令台システムの主な機能構成示すブロック図である。 実施形態の車載端末の内部構成を示す内部構成図である。 実施形態の救急指令台システムでの初期処理及び救急要請を受電した際の救急車及び又はドクターヘリの出場までの処理を説明するフローチャートである(その1)。 実施形態の救急指令台システムでの初期処理及び救急要請を受電した際の救急車及び又はドクターヘリの出場までの処理を説明するフローチャートである(その2)。 実施形態の救急指令台システムでの初期処理及び救急要請を受電した際の救急車及び又はドクターヘリの出場までの処理を説明するフローチャートである(その3)。 実施形態の救急指令台システムの選定入出力手段に表示される画面例を示す図である。 実施形態の病院情報システムにおける処理を示すフローチャートである。 実施形態のドクターヘリが出場し(同時に救急車も出場する)、指令台の係員の選定に従う場合の車載端末および統合サーバの処理を説明するフローチャートである。 実施形態の例においてドクターヘリが患者発生現場の直近のランデブーポイントに到着した際に想定されるケースを説明する説明図である。 実施形態の患者情報の追加・修正処理を説明するフローチャートである(その1)。 実施形態の患者情報の追加・修正処理を説明するフローチャートである(その2)。 実施形態の搬送先及び搬送手段の選定処理を説明するフローチャートである(その1)。 実施形態の搬送先及び搬送手段の選定処理を説明するフローチャートである(その2)。 実施形態の搬送先及び搬送手段の再選定処理を説明するフローチャートである(その1)。 実施形態の搬送先及び搬送手段の再選定処理を説明するフローチャートである(その2)。
(A)主たる実施形態
以下、本発明の搬送支援システム、搬送支援サーバ及び搬送支援プログラムの実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(A−1)実施形態の構成
図1は、この実施形態の搬送支援システムの全体構成を示す全体構成図である。図1において、搬送支援システム10は、ネットワーク6を介して、統合サーバ1、救急指令台システム2、複数の病院の病院情報システム4、無線基地局5が接続されて構成されている。また、搬送支援システム10は、無線基地局5に接続可能な複数の車載端末3、GPS装置7を有して構成される。
図2は、統合サーバ1の内部構成を示す内部構成図である。図2において、統合サーバ1は、患者情報記憶手段11、病院情報記憶手段12、車両情報記憶手段13、選定手段14、選定情報記憶手段15、ランデブーポイント記憶手段16、通信手段17を少なくとも有する。
また、選定手段14は、その機能として、マッチング手段141、到着時間予測手段142を有している。
患者情報記憶手段11は、患者に関する患者情報を記憶するものである。図3は、患者情報記憶手段11の構成例を示す構成図である。図3に示すように、患者情報記憶手段11は、患者を識別する患者ID111、患者の年齢や性別等を示す患者属性データ112、現場位置データ113、1又は複数の主訴・症候データ114、緊急度・重症度データ115を少なくとも有する。
病院情報記憶手段12は、1又は複数の病院の情報を記憶するものである。図4は、病院情報記憶手段12の構成例を示す構成図である。図4において、病院情報記憶手段12は、病院を識別する病院ID121、所在地データ122、ヘリポートデータ123、1又は複数の医師に関する医師データ124を少なくとも有する。医師データ124は、さらに、専門医データ1241、医師状況データ1242を有する。
例えば、図4に例示する病院ID121、所在地データ122、ヘリポートデータ123、専門医データ124については、初期データとして登録しておく。
図5は、病院情報の初期データの登録の一例を示す図である。例えば、図5において、例えばA病院については「病院ID:A病院」とし、その所在地について「所在地データ:東京都港区新橋…」とし、ヘリポートの有無の情報として「ヘリポートデータ:○(ある)」とし、A病院に所属する医師のデータとして「専門医データ:脳神経外科、…」を登録しておく。
車両情報記憶手段13は、搬送手段である救急車及びヘリコプター(以下、ドクターヘリともいう)に関する情報を記憶するものである。ここで、「車両」は、救急搬送を行う搬送手段を示すものとし、ヘリコプターを含む概念である。
図6は、車両情報記憶手段13の構成例を示す構成図である。図6に示すように、車両情報記憶手段13は、車両ID131、待機地データ132、現在位置データ133、車両種別データ134、ステータスデータ135を少なくとも有する。
ここで、車両種別データ134は、搬送手段の種別を示すデータである。この実施形態では、車両が救急車であるか又はヘリであるかを示すフラグが記載される。
また、例えば、図6に示す車両ID131、待機地データ132、車両種別データ134については、初期データとして登録しておく。
図7は、車両情報の初期データの一例を示す図である。例えば、図7において、例えばヘリコプターの識別情報とし「車両ID:ヘリA」とし、そのヘリAの待機場所として「待機地データ:東京都大田区…」とし、「車両種別データ:H」を登録しておく。
選定情報記憶手段15は、選定手段14により選定された1又は複数の搬送先の情報や、搬送先まで搬送する搬送手段の情報や、搬送先までの到着予測時間等の情報を患者IDに紐付けして記憶するものである。
図8は、選定情報記憶手段15の構成例を示す構成図である。図8において、選定情報記憶手段15は、患者ID151、1又は複数の選定情報152、選定種別フラグ153を有するデータを記憶する。また、選定情報152は、選定手段14により選定された選定候補の候補ID1521、病院ID1522、1又は複数の経路データ1523を有する。さらに、経路データ1523は、出発地データ15231、目的地データ15232、車両ID15233、予測所要時間15234を有する。
図8において、患者ID151は患者ID111(図3参照)、病院ID1522は病院ID121(図4参照)、車両ID15232は車両ID131(図6参照)に対応するデータである。
また、図8において、選定種別フラグ153は、該当するデータが候補として選定されたデータか、係員や救急隊員によって決定され、入力されたデータかを示すフラグである。
ランデブーポイント記憶手段16は、1又は複数のランデブーポイントに関する情報を記憶するものである。図9は、ランデブーポイント記憶手段16の構成例を示す構成図である。図9において、ランデブーポイント記憶手段16は、各ランデブーポイントを識別するポイントID161、ポイント位置情報162を有する。これらランデブーポイントに関する情報については、あらかじめ管理者がデータを登録しておく。
救急指令台システム2は、救急指令を出すオペレータ側のシステムである。図10は、救急指令台システム2の主な機能構成示すブロック図である。図10において、救急指令台システム2は、通報を受ける受電手段21、オペレータが傷病者の患者情報を入力する患者情報入力手段22、選定入出力手段23、患者情報入力手段22からの患者情報を統合サーバ1に送信したり、統合サーバ1から選定情報を受信したりする通信手段24を少なくとも有して構成される。
なお、この実施形態では、後述するように、統合サーバ1が搬送手段の選定処理を行い、選定候補の中からオペレータが搬送先及び搬送手段を選定するようにしてもよい。またオペレータの判断で搬送先や搬送手段を選定できるようにしてもよい。これにより柔軟な対応ができる。
車載端末3は、例えば救急車やドクターヘリ等の車両に搭載される装置である。図11は、車載端末3の内部構成を示す内部構成図である。図11において、車載端末3は、患者情報入力手段31、選定入出力手段32、車両固有情報記憶手段33、通信手段34を少なくとも有する。
車両固有情報記憶手段33は、当該車両端末3を搭載する車両の固有の車両IDや車両名等を記憶するものである。車両固有情報記憶手段33に記憶される情報は、予め登録される。
病院情報システム4は、例えば、厚生労働省の広域災害救急医療情報システムにおける医療機関からの患者受入の可否登録機能に代表される人手で情報を登録するシステム、あるいは、Ekahau社のReal−Time Location Systemに代表される位置検出を用いて自動的に情報を登録するシステムと同等の機能を有するものである。また、各病院情報システム4で固有の病院IDや病院名を保持しており、予め管理者が登録しておく。
なお、無線基地局5、ネットワーク6、GPS装置7は、従来の既存のものを広く適用することができるので、ここでの詳細な説明は省略する。
(A−2)実施形態の動作
次に、この実施形態の搬送支援システム10における処理の動作を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(A−2−1)救急指令台システム2での初期処理及び搬送手段の出場までの処理
図12〜図14は、救急指令台システム2での初期処理及び救急要請を受電した際の救急車及び又はドクターヘリの出場までの処理を説明するフローチャートである。
まず、救急指令台システム2を起動すると、救急指令台システム2は新規患者IDの取得を統合サーバ1に依頼する(S601)。統合サーバ1は、患者情報記憶手段11の患者ID111から新規患者ID「0001」を発行して返信する(S602)。その後、救急指令台システム2は、救急搬送要請の受電待ち状態になる(S603)。救急搬送依頼前に、新規患者IDを取得することで、迅速な対応が可能となる。
その後、救急搬送事案が発生し、通報者が救急指令台システム2に通報する。救急指令台システム2において、受電手段21が救急搬送要請を受信すると(S604)、患者情報入力のための画面が表示され(S605)、係員が患者情報を入力し、患者情報入力手段22が患者情報を受け付ける(S606)。
このとき、入力された患者情報は、救急指令台システム2から統合サーバ1に送信される(S607)。そして、その患者情報は、統合サーバ1の患者情報記憶手段11に登録される(S608)。
ここで、例えば、係員が通報者から情報を聞き取り、患者情報として、患者属性(年齢・性別)が「50代男性」、現場位置(住所)が「港区新橋1丁目XX番地」、主訴・症候が「意識不明」と入力すると、救急指令台システム2は、通信手段24及びネットワーク6を経由させて、患者情報「患者ID=0001,属性=50代・男性,現場位置=東京都港区芝浦1丁目XX,主訴・症候=意識不明」を統合サーバ1に送信する。そして、統合サーバ1は、この受信した患者情報を患者情報記憶手段11に登録する。
次に、救急指令台システム2において、係員は選定入出力手段23を操作して、患者ID「0001」についての搬送先及び搬送手段の選定処理の依頼を、統合サーバ1に行う(S609)。
統合サーバ1は、救急指令台システム2からの選定処理の依頼を受けると、選定手段14が選定処理を実行する(S610)。この選定処理の詳細な説明については後述する。
そして、統合サーバ1は、選定処理により1又は複数の選定候補を求めて、各選定候補及びその選定した病院情報及び車両情報を救急指令台システム2に返信すると共に、1又は複数の選定候補を選定情報記憶手段15に登録する(S611)。
例えば、選定手段14が患者ID「0001」について選定処理を実行して、次のような選定候補を求める。
「患者ID=0001,
選定情報=
{{候補ID=0001,搬送先病院ID=A病院,
経路データ={出発地=署:東京都港区芝浦…,目的地=現場:東京都港区芝浦1丁目XX,搬送車両ID=救急車B,予測所要時間=7分},
{出発地=現場:東京都港区芝浦1丁目XX,目的地=RP:東京都港区芝浦2丁目XX,搬送車両ID=救急車B,予測所要時間3分},
{出発地=RP:東京都港区芝浦2丁目XX,目的地=A病院:東京都港区新橋…,搬送車両ID=ヘリA,予測所要時間=6分}},
選定情報=
{候補ID=0002,搬送先病院=B病院,…}}」,…。
選定手段14は、上記各選定候補を救急指令台システム2に返信すると共に、病院情報記憶手段12から検索した病院情報「{ID=A病院,所在地=東京都港区新橋…,ヘリポート=○(あり),専門医=脳神経外科,状況=対応可},病院情報{ID=B病院,所在地=東京都品川区…}」、…、車両情報記憶手段13から検索した車両情報「{ID=ヘリA,待機地=東京都大田区…,現在地=東京都大田区…,車両種別=ヘリ,ステータス=待機中},{ID=救急車B,…}」も救急指令台システム2に返信する。
さらに、選定手段14は、選定種別フラグ153に「システム」を設定して、上記選定候補を選定情報記憶手段15に登録する。
救急指令台システム2は、統合サーバ1から1又は複数の選定候補を受信すると、選定候補の搬送手段を検査する(S612)。
このとき、ドクターヘリが搬送手段に含まれている場合は、ヘリ搬送が候補になっている旨を画面表示する(S613)。ドクターヘリが搬送手段になっていない場合は、救急車搬送の旨を画面表示する(S614)。
図15は、救急指令台システム2の選定入出力手段23に表示される画面例を示す。例えば、図15に例示する画面例は、患者情報231、患者情報の内容を変更する修正ボタン232、選定候補233を有する。
図15の選定候補233には、上述した選定候補の例を記載している。図15において、選定候補233は、「搬送手段及び搬送先の病院情報」、「経路データ」、「到着予測時間」、「専門医データ」、「候補決定ボタン」を有する。例えば「候補1」の場合、「搬送手段及び搬送先の病院情報」には、搬送手段としてドクターヘリが含まれるため、「<ヘリ>」と表示される。また「署→現場→RP(ランデブーポイント)→A病院」の経路と各区間の搬送手段の予測所要時間とが「経路データ」に表示される。
係員は、図15に例示する表示画面を確認する。そして、係員は、ドクターヘリと救急車の出場、あるいは、救急車単独の出場を判断・指示し、決定した搬送先病院・搬送手段を入力する。係員が、最初の選定候補が最適と判断し、最初の選定候補の「決定」ボタンを入力すると、救急指令台システム2は、搬送候補の情報「患者ID=0001,候補ID=0001」を統合サーバ1に送信する(S615)。統合サーバ1は、受信した候補IDの搬送先病院・搬送手段を、選定種別フラグ153に「係員」を設定して、選定情報記憶手段15に登録する(S616)。
(A−2−2)病院情報システム4における処理
次に、図16を用いて、対象となるそれぞれの病院での病院情報システム4における処理を説明する。
病院情報システム4は、所属する医師の現在の状況を登録する機能を有しており、その登録処理はそれぞれ種々の方法を適用することができる。以下では、その一例として、自動的に医師の状況情報を収集して登録する場合と、人手により登録する場合を例示する。
まず、病院情報システム4を起動すると、自動的に情報を収集・登録するシステムでは、例えば、それぞれの医師の位置情報「A医師(脳神経外科) 手術室」、「B医師(脳神経外科) 医局」、「C医師(循環器内科) 病棟」を定期的(例えば1分おき)に取得する(S701)。
そして、病院情報システム4は、位置情報に基づいて、状況「A医師 対応不可」、「B医師 対応可」、「C医師 対応可」を判定し、ネットワーク6を経由して、定期的に、あるいは、状況が変更した際に、統合サーバ1に送信する(S702)
一方、人手で情報を登録するシステムでは、看護師等の操作により、医師状況入力画面を表示させ(S704)、看護師等がそれぞれの医師の状況を登録し(S705)、病院情報システム4が統合サーバ1に送信する(S706)。
統合サーバ1は、送信された情報を病院情報記憶手段12の医師状況データ1242として登録する(S703,S707)。
(A−2−3)車載端末3及び統合サーバ1の処理
次に、図17を用いて、ドクターヘリが出場し(同時に救急車も出場する)、指令台の係員の選定に従う場合の車載端末3および統合サーバ1の処理を説明する。
まず、ドクターヘリの車載端末3が起動されると、車体固有情報記憶手段33から車両IDが取得される。そして、車載端末3の通信手段34、無線基地局5及びネットワーク6を経由して、車両IDと出場ステータス「車両ID=ヘリA、ステータス=出場」が統合サーバ1に送信される(S801)。
統合サーバ1は、受信した出場ステータスを車両情報記憶手段13に登録する(S802)。
次に、車載端末3は、車両ID「ヘリA」に対して先に係員により決定された選定候補の取得を統合サーバ1に依頼する(S803)。これを受けて、統合サーバ1は、係員により決定された選定処理結果を車載端末3に返信する(S804)。
このとき、統合サーバ1では、選定情報記憶手段15から選定結果を取得する。そして、患者情報記憶手段11から該当する患者情報を取得し、病院情報記憶手段12から該当する病院情報を取得する。
例えば、統合サーバ1は、係員により決定された選定結果、患者情報、病院情報及び車両情報として次のような情報を車載端末3に返信する。
選定結果「患者ID=0001,選定情報={候補ID=0001,搬送先病院ID=A病院,経路データ={出発地=署:東京都港区芝浦…,目的地=現場:東京都港区芝浦1丁目XX,搬送車両ID=救急車B,予測所要時間=7分},{出発地=現場:東京都港区芝浦1丁目XX,目的地=RP:東京都港区芝浦2丁目XX,搬送車両ID=救急車B,予測所要時間3分},{出発地=RP:東京都港区芝浦2丁目XX,目的地=A病院:東京都港区新橋…,搬送車両ID=ヘリA,予測所要時間=6分}」。
患者情報「属性=50代男性,現場位置=東京都港区新橋1丁目XX番地,主訴・症候=意識不明」。
病院情報「ID=A病院,所在地=東京都港区新橋…,ヘリポート=○,専門医=脳神経外科,状況=対応可」。
車両情報「{ID=ヘリA,待機地=東京都大田区・・・,現在地=東京都大田区・・・,車両種別=ヘリ,ステータス=待機中},{ID=救急車B,・・・}」。
その後、車載端末3は、返信された選定候補を画面表示する(S805)。画面表示する情報は、図15に例示した患者情報231と選定候補233から決定された搬送先病院・搬送手段である。
S803〜S804に並行して、車載端末3は、自身の現在の位置情報を取得し(S806)、その位置情報を統合サーバ1に送信する(S807)。この実施形態では、車載端末3はGPS情報を利用する場合を例示する。例えば、車載端末3は、GPS装置7よりGPS情報として「35.547XXX,139.748XXX」を取得し、定期的(例えば1分おき等)、統合サーバ1にGPS情報を送信する。
統合サーバ1は、受信したGPS情報を車両情報記憶手段13の現在位置データ133に登録する(S808)。
上記のようにして、車載端末3は、選定候補に基づいて、目的地である現場やランデブーポイントに向かって出場する。
そして、例えばドクターヘリが患者発生現場の直近のランデブーポイントに到着した際、図18に示すような場合が想定される。
図18(A)の場合、ドクターヘリが到着したときに、患者を収容して搬送してきた救急車がランデブーポイント83に到着している場合である。図18(B)の場合、これから患者発生現場82に(医師を同乗して)急行する救急車が、ランデブーポイント83に到着している場合である。図18(C)及び図18(D)は、救急車がランデブーポイント83に到着していない場合である。
なお、図18(B)、図18(C)及び図18(D)の場合は、救急車が患者発生現場82に行き、患者を収容してランデブーポイント83まで搬送し、ランデブーポイント83で、患者をドクターヘリに収容して病院81に搬送する場合の例である。
また、救急車に患者を収容する際に、救急隊員により患者情報の追加、削除、修正をすることができる。その場合の処理の詳細については後述する。
ランデブーポイントで、患者をドクターヘリに収容すると、隊員(又は医師)は、選定候補の病院に確認する。
そして、病院の受け入れが可能であれば、選定候補である搬送先病院に決定し、隊員(又は医師)が「決定」ボタンを入力する(S809)。車載端末3は、決定した候補の情報「患者ID=0001,候補ID=0001」を統合サーバ1に送信する(S810)。
統合サーバ1は、受信した候補IDに対する搬送先病院・搬送手段を、選定種別フラグ153に「ヘリ隊員」を設定して、選定情報記録手段15に登録する(S811)。
その後、ドクターヘリは、現場を出発し、搬送を開始し、病院到着後、患者を搬送先病院の医師に引き渡し、搬送を完了し、待機地に戻る。
隊員が車載端末3を終了すると、車載端末3は、車両IDと終了ステータス「車両ID=ヘリA,ステータス=終了」を統合サーバ2に送信し(S812)、統合サーバ1は、受信した終了ステータスを車両情報記憶手段13のステータスデータ135として登録する(S813)。並行して、車載端末3は、GPS情報の定期送信処理を終了する(S814)。
なお、図17には記載していないが、救急指令台システム2の係員あるいはドクターヘリの隊員が、必要に応じて車両ステータスを「待機中」、「使用不可」などに設定することができる。
(A−2−4)患者情報の追加・修正処理
次に、図19及び図20を用いて、ドクターヘリが出場し(同時に救急車も出場する)、救急車が患者を収容した際に、患者情報を追加・修正した場合の車載端末3および統合サーバ1の処理を説明する。
図19において、車載端末3が選定候補を表示するまでの処理(S901〜S905)及びGPS情報を取得・送信する処理(S906〜S908)は、前述したS801〜S805及びS906〜S908までの処理と同様である。
救急隊員が患者を観察して、患者情報を変更する場合、隊員は車載端末3を操作して患者情報の修正を行う。例えば、車載端末3も、図15に例示する画面が表示されている。隊員は、図15に例示する画面の修正ボタン232を選択して、患者情報を修正する。
例えば、図15において、患者情報の主訴・症候「意識不明」を「意識レベルJCS2桁,片麻痺」、緊急度を「緊急」、重症度を「中等症」に追加・修正する(S909)。そうすると、車載端末3は、患者情報「患者ID=0001,主訴・症候={意識レベルJCS2桁,片麻痺},緊急度=緊急,重症度=中等症」を統合サーバ1に送信する(S910)。
統合サーバ1は、受信した患者情報を、患者情報記憶手段11に記憶する(S911)。これにより、修正した患者情報が登録される。
車載端末3は、続いて、患者ID「0001」に対する再選定処理を統合サーバ1に依頼する(S912)。
統合サーバ1では、患者ID「0001」の修正後の患者情報に基づいて、選定手段14が再選定処理を実行する(S913)。なお、選定手段14による再選定処理の詳細な説明は後述する。
そして、選定手段14による再選定処理が実行されて、改めて選定された候補が、車載端末3に返信されると共に(S913)、選定情報記憶手段15に登録される(S914)。
例えば、再選定処理により選定候補「患者ID=0001,選定情報={{候補ID=0003,搬送先病院ID=B病院,経路データ={出発地=現場:東京都港区芝浦1丁目XX,目的地=B病院:東京都品川区…,搬送車両ID=救急車B,予測所要時間=15分}},{候補ID=0004,搬送先病院=C病院,…}}」を返信する。また、統合サーバ1は、選定候補を選定情報記憶手段15に登録する。
そして、車載端末3には、統合サーバ1から再選定された選定候補が画面表示される(S915)。救急隊員は、表示された選定候補に基づいて、搬送先病院を確認し、搬送先の決定を行う。なお、搬送先病院の決定処理以降の処理(S915〜S921)は、前述したS809〜S814の処理と同様である。
(A−2−5)搬送先及び搬送手段の選定処理
次に、図21及び図22を用いて、搬送先及び搬送手段の選定処理の動作を説明する。
統合サーバ1において、選定手段14は、まず、患者情報記憶手段11に記憶された患者情報を参照し(S1201)、マッチング手段141を用いて、ドクターヘリの出場条件にマッチするかどうかを判定する(S1202)。
ここで、選定手段14は、あらかじめ、患者情報に基づいてドクターヘリを出場させるか否かを決める出場条件を有する。例えば、ドクターヘリの出場条件として、症候が「意識不明」、あるいは、症候が「心肺停止」、あるいは、症候及び重症度が「外傷」及び「重症」等の場合にドクターヘリを出場させるとする。
患者情報がドクターヘリの出場条件にマッチしない場合は、選定手段14は救急車を選定候補とする(S1206)。
一方、患者情報がドクターヘリの出場条件にマッチする場合は、選定手段14は、車両情報記憶手段13から車両種別データ134が「H(ヘリ)1」である車両情報を検索する(S1203)。さらに、選定手段14は、ステータスデータ135が「待機中」(出場可能状態)であるかどうかを検査する(S1204)。
ステータスが「待機中」である車両(ヘリ)が無い場合(例えば、使用不可、出場中など)は、選定手段14は救急車を選定候補と判定する(S1206)。
一方、ステータスが「待機中」の車両がある場合、選定手段14はドクターヘリを選定候補と判定する(S1205)。
例えば、図7に例示する車両情報の場合、車両「ヘリA」のステータスが「待機中」であれば、選定手段14は、この車両「ヘリA」をドクターヘリ選定候補として判定する。
次に、選定手段14は、マッチング手段141を用いて、患者情報に基づいて、マッチする搬送先病院「{A病院,B病院,…}」を検索する(S1207)。
ここで、患者情報に基づいてマッチする病院の検索方法として、次のような方法を適用することができる。
例えば、選定手段14は、あらかじめ、患者情報に基づいて「専門医」を決定する選定条件を有する。そして、決定した「専門医」が所属する病院を、病院情報記憶手段12から検索する方法を適用することができる。
また、選定手段14は、上記の方法に加えて又は上記方法とは別に、患者情報に基づいて、患者(現場)からの距離に応じて病院を検索する方法も適用することができる。
例えば、選定手段14が有する、患者情報に基づいて「専門医」を決定する選定条件として、例えば、患者情報の症候及び重症度が「外傷かつ重症」である場合、選定手段14は「整形外科医」及び「救急医」が対応可能である病院を選定し、また例えば、患者情報の症候が「激しい頭痛」の場合、選定手段14は「脳神経外科医」あるいは「救急医」が対応可能である病院を選定する。
また例えば、選定手段14は、患者情報の現場位置データ113に基づいて20km圏内の病院を選定するという条件や、ドクターヘリ選定候補の場合は、患者情報の現場位置データに基づいて半径50km圏内でヘリポートがある病院を含めるといった条件を設定することができる。
その後、選定手段14は、患者情報の現場位置データ113を参照し、ランデブーポイント記憶手段16から、患者の現在位置から最も近いランデブーポイントを検索する(S1208)。
例えば、その結果、患者情報の現在位置「東京都港区芝浦1丁目XX」の場合、それに最も近いランデブーポイント「東京都港区芝浦2丁目XX」が検索される。
選定手段14は、到着時間予測手段142を用いて、待機中のドクターヘリに対応する車両情報の待機地データ132を参照し、待機地「東京都大田区・・・」からランデブーポイント「東京都港区芝浦2丁目XX」までの距離をもとに、予測所要時間を計算する(S1209)。
このとき、選定手段14は、ドクターヘリの出場にかかる時間や離着陸に係る時間等のように、予め予測することができる時間を予め設定しておく。また、選定手段14は、ドクターヘリの平均航行速度を予め設定しておく。
例えば、ドクターヘリの出場にかかる時間として「3分」、離着陸の時間として「2分」と設定しておく。また例えば、ドクターヘリの平均航行速度として「時速200km」と設定しておき、現場位置データ113から病院の所在位置データ122までの移動距離と上記平均航行速度とに基づいて移動時間を計算する。選定手段14は、上記時間を加算することで、ドクターヘリの出場から、目的地の到着までの予測所要時間を計算する。
その結果、例えば、待機地からランデブーポイントまでが「10分」、ランデブーポイントから「A病院」までが「6分」、…等と計算される。
なお、待機中のドクターヘリが複数ある場合には、予測所要時間が最も短い車両情報を抽出したり、予測所要時間が短い順に所定候補数(例えば3件等)を抽出したりしてもよい。
また、ドクターヘリの平行航行速度の設定は、例えば、「昼間出場」、「夜間出場」等の出場時間で異なる速度を設定するようにしてもよいし、又は、「晴天」、「曇り」、「雨天」等の天候で異なる速度を設定するようにしてもよい。また、「風速」等に応じて速度を設定するようにしてもよい。さらに、「市街地」、「農地」等のように場所で異なる速度を設定するようにしてもよい。上記のような設定をした場合に、選定手段14は、自動的又は手動で得た時計情報や天候情報や所在地情報等に基づいて、対応する平均航行速度を選択するようにしてもよい。
次に、選定手段14は、到着時間予測手段142を用いて、車両情報記憶手段13から車両種別データ134が「救急車」であり、ステータスデータ135が「待機中」である車両情報を検索し、待機地データ132を参照し、待機地から患者の現在位置までの予測所要時間を計算する(S1210)。
このとき、選定手段14は、救急車の出場にかかる時間(例えば、2分)等のように、予め予測することができる時間を予め設定しておく。また、選定手段14は、救急車の平均速度(例えば時速40km)を予め設定する。
そして、選定手段14は、車両情報の待機地データ132と患者情報の現場位置データ113とに基づいて移動距離を求め、その移動距離と救急車の平均速度に基づいて、待機地から現場までの移動時間を求める。さらに、選定手段14は、上記移動時間と救急車の出場にかかる時間を加算して、予測所要時間を求める。
なお、救急車の平均速度の設定は、例えば、時間帯、道路条件、気象条件等に応じて変更するようにしてもよい。また、待機中の救急車が複数ある場合は、予測搬送時間の最も短い車両情報を抽出する。
また、患者の現在位置から対応可能な病院までの予測所要時間、ドクターヘリ搬送候補の場合は、患者の現在位置からランデブーポイントまでの予測所要時間を計算する。その際、患者収容にかかる時間(例えば、5分)と、地図上の移動距離および平均速度から計算する。
その結果、例えば、待機地から患者の現在位置までが「7分」、患者の現在位置から「A病院」までが「20分」、「B病院」までが「15分」、患者の現在位置からランデブーポイントまでが「7分」と計算される。
その後、選定手段14は、ドクターヘリと救急車とが同時に出場する場合には、ドクターヘリの予測所要時間と救急車の予測所要時間を比較して、ドクターヘリに同乗した医師が患者に接するまでの時間が最短となるか否かを判断する(S1211)。
そして、ドクターヘリの医師が最短で処置できる場合、ドクターヘリ搬送候補を優先して選定する(S1212)。一方、そうでない場合、救急車搬送候補を優先して選定する(S1213)。
また、救急車のみの出場の場合、選定手段14は、救急車搬送候補を選定する(S1214)。なお、選定候補が複数ある場合には、優先順位づけを行う。
例えば、以下の(1)、(2)、…の選定候補がある場合、選定手段14は、以下のようにして優先候補を選定する。
(1)ドクターヘリと救急車が出場する場合
(1−1)救急車が、待機地→患者の現在位置→ランデブーポイントまで移動する予測所要時間「7分+7分=14分」
(1−2)ドクターヘリが、待機地→ランデブーポイントまで移動する予測所要時間「10分」
この場合、選定手段14は、予想所要時間の長いほうの時間(すなわち、ドクターヘリの医師がランデブーポイントで患者に接するまでの時間)「14分」を選択する。
(2)救急車が単独で出場する場合、待機地→患者の現在位置→病院まで移動する予測所要時間(すなわち、救急車で搬送した搬送先病院の医師が患者に接するまでの時間)「7分+15分=22分」(「病院B」)、・・・。
選定手段14は、上記(1)、(2)、…を比較する。(1)が速い場合、選定手段14はドクターヘリ搬送候補を優先する。また(2)が速い場合、先知手段14は救急車搬送候補を優先する。
最後に、統合サーバ1は、選定候補を依頼元の救急指令台システム2に返信する(S1215)。
(A−2−6)搬送先及び搬送手段の再選定処理
次に、図23及び図24を用いて、搬送先及び搬送手段の再選定処理の動作を説明する。
再選定処理は、患者と接触した後に必要に応じて実行されるものである。また、再選定処理は、患者の位置が車両(例えば救急車)の現在位置データ133となる。さらに、車両情報のステータスデータ135が「出場」となる。また、必要に応じて、出場したドクターヘリ「ヘリA」の現在位置データ133が、ランデブーポイントか、待機地とランデブーポイントとの間となる。
まず、統合サーバ1の選定手段14は、前述した選定処理のS1201と同様に、患者情報を参照する(S1301)。
次に、選定手段14は、搬送候補情報記憶手段15から患者ID「0001」の搬送候補情報を検索する(S1302)。
その後、選定手段14は、搬送候補情報の選定情報152、経路データ1523、車両ID15233を参照し、車両ID「ヘリA」、「救急車B」に対する車両情報を車両情報記憶手段13から検索し、車両種別データ134が「H(ヘリ)」であり、ステータスデータ135が「出場」である車両情報があるかどうかを検査する(S1303)。
「出場」であるドクターヘリがある場合は、選定手段14はドクターヘリ選定候補と判定する(S1306)。
「出場」であるドクターヘリが無い場合は、選定手段14は、前述した選定処理のS1202と同様に、患者情報がドクターヘリ出場条件にマッチするかどうかを検査する(S1304)。そして、患者情報がドクターヘリの出場条件にマッチしない場合は、救急車搬送候補と判定する(S1307)。
一方、患者情報が出場条件にマッチする場合は、選定処理のS1204と同様に、待機中のドクターヘリがあるかどうかを検査する(S1305)。
待機中のドクターヘリがある場合は、選定処理のS1205と同様に、選定手段14はドクターヘリ選定と判定する(S1306)。待機中のドクターヘリが無い場合は、選定処理のS1206と同様に、選定手段14は救急車選定と判定する(S1307)。
次に、選定手段14は、選定処理のS1207と同様に、マッチする病院を検索する(S1308)。
続いて、選定手段14は、選定処理のS1208,S1209と同様に、患者のいる位置情報に最も近いランデブーポイントを検索し、ドクターヘリの所要時間を計算する(S1309、S1310)。
このとき、すでに患者搬送のためにドクターヘリが出場している場合は、待機地ではなく、現在位置「35.547XXX,139.748XXX」からランデブーポイント「東京都港区芝浦2丁目XX」までの所要時間を、着陸にかかる時間と、移動距離および平均航行速度から計算する。現在位置とランデブーポイントが一致している場合は「0分」とする。
その後、選定手段14は、選定処理のS1210と同様に、救急車の所要時間を計算する(S1311)。
このとき、例えば、すでに患者搬送のために出場している救急車「救急車B」の現在位置「東京都港区芝浦1丁目XX」からランデブーポイント「東京都港区芝浦2丁目XX」までの所要時間、および、現在位置から対応可能な病院「B病院」「C病院」までの所要時間、ランデブーポイントから対応可能な病院までの所要時間を、患者収容にかかる時間と、移動距離および平均速度から計算する。
その結果、例えば、現場からランデブーポイントまで「7分」、現場から「病院B」まで「15分」、「病院C」まで「5分」、ランデブーポイントから「病院B」まで「12分」、「病院C」まで「10分」となる。
次に、選定手段14は、選定処理のS1211、S1212、S1213と同様に、ドクターヘリ搬送、救急車搬送の優先順位づけをおこなう(S1312、S1313、S1314)。
例えば、現場から「病院C」までの「救急車B」による救急車搬送が「5分」であるので最も優先し、次に、現場からランデブーポイントまでの救急車搬送が「7分」で医師の処置が可能になり、その後「ヘリA」で「病院A」までのドクターヘリ搬送が「6分」であるので、2番目の候補とする。
最後に、統合サーバ1は、選定候補を依頼元の救急指令システム2に返信する(S1316)。
上記の処理では、ドクターヘリが出場した場合に、患者情報の追加・修正によってドクターヘリ出場条件にマッチしない場合でも、ドクターヘリをランデブーポイントに急行・着陸・待機させて、最も速く医師の処置が可能になる候補を選定したが、ドクターヘリ出場条件にマッチしない場合は、ドクターヘリを待機地に戻すように運用してもよい。
(A−3)実施形態の効果
以上のように、実施形態によれば、各病院に設置された病院情報システム4は、病院および医師の状況を統合サーバ1に送信し、統合サーバ1は病院情報を病院情報記憶手段12に登録し、また、ドクターヘリ、救急車に搭載された車載端末3は、車両情報を統合サーバ1に送信し、統合サーバ1は車両情報を車両情報記憶手段13に登録し、救急指令台システム2の患者情報入出力手段22および選定入出力手段23により係員が患者情報を入力すると、救急指令台システム2は患者情報を統合サーバ1に送信し、統合サーバ1は患者情報を患者情報記憶手段11に登録し、統合サーバ1の選定手段14は、患者情報、病院情報、車両情報を参照して、対応可能な病院が搬送先の候補を選定することができる。
さらに、選定手段14は、ドクターヘリのランデブーポイントまでの予測所要時間、救急車の現場までの予測所要時間、現場からランデブーポイントまでの予測所要時間、現場から対応可能な病院までの予測所要時間をもとにドクターヘリの医師が患者に接するまでの時間、搬送先病院の医師が患者に接するまでの時間を比較して優先順位づけを行うことにより、最も速く医師の処置が可能な搬送手段を選定することができる。
上記のように搬送先病院及び搬送手段の最適な選定を行うことにより、救急患者の救命率の向上や、予後の改善効果が得られる。また、同時に、適正なドクターヘリ出動の効果も得られる。
また、この実施形態によれば、車載端末3の患者情報入出力手段31および選定入出力手段32により、係員が緊急指令台システムに入力した患者情報を、救急隊員が追加・修正し、統合サーバ1の選定手段14は再選定処理を行うことにより、患者を直接観察して入力した患者情報をもとに、その時点で最適な搬送先病院・搬送手段を選定することが可能になり、さらなる救命率の向上や、予後の改善効果が得られる。
(B)他の実施形態
上述した実施形態では、ドクターヘリを搬送手段の候補に含む場合を中心に説明したが、救急車のみを搬送手段の候補とする場合にも本発明を適用することができる。
上述した実施形態において、統合サーバ1の選定手段14は、搬送手段の各候補の待機地を出発点とし、各病院候補の位置を到着点とする場合に、出発点と到着点との間に、現場、ランデブーポイントを経由する各経路で、医師が患者に接する時間が最短となる観点又は医師による処置が最短となる観点から搬送先及び搬送手段を選定する。
上述した実施形態において、統合サーバ、救急指令台システム、車載端末、病院情報システムの各処理は、いわゆるソフトウェア処理により実現されるものを適用することができる。
1…統合サーバ、
11…患者情報記憶手段、12…病院情報記憶手段、
13…車両情報記憶手段、14…選定手段、141…マッチング手段、
142…到着時間予測手段、15…選定情報記憶手段、
16…ランデブーポイント記憶手段、17…通信手段、
2…救急指令台システム、
21…受電手段、22…患者情報入力手段、23…選定入出力手段、
24…通信手段、
3…車載端末、
31…患者情報入力手段、32…選定入出力手段、
33…車両固有情報記憶手段、34…通信手段、
4…病院情報システム、5…無線基地局、6…ネットワーク、
7…GPS装置、10…搬送支援システム。

Claims (5)

  1. 1又は複数の医療機関に関する機関情報を有する機関情報装置と、1又は複数の搬送体に搭載されている搭載端末と、指令台装置と、搬送支援サーバとを備え、傷病者の搬送先への搬送を支援する搬送支援システムにおいて、
    上記搬送支援サーバが、
    少なくとも、上記各医療機関の位置情報、上記各医療機関に属する各医師の専門情報、各医師の状況情報を含む機関情報を記憶する機関情報記憶手段と、
    上記指令台装置から取得した、少なくとも、現場位置情報、症状情報を含む患者情報を記憶する患者情報記憶手段と、
    上記各搬送体の上記搭載端末から取得した、少なくとも、待機地情報、現在位置情報、搬送体種別情報を含む搬送体情報を記憶する搬送体情報記憶手段と、
    1又は複数の中継地の中継地情報を記憶する中継地情報記憶手段と
    を備えるものであり、
    上記機関情報装置が、上記各医療機関における各医師の位置情報に基づいて対応可能な状況か否かを判定した最新の状況情報を含む上記機関情報を上記搬送支援サーバに送信するものであり、
    上記搬送支援サーバが、
    傷病者に対する搬送支援要求を受信すると、当該患者の患者情報に基づいて、出場する1又は複数の搬送体候補を選定する搬送体候補選定手段と、
    当該患者の上記患者情報に含まれる当該患者の症状情報と上記機関情報に含まれる上記各医療機関に属する各医師の専門情報及び上記各医療機関における各医師の位置情報に基づいて対応可能な状況か否かを判定された各医師の最新の状況情報とに基づいて、及び又は、当該患者の上記患者情報に含まれる現場位置情報と上記機関情報に含まれる上記各医療機関の位置情報とに基づいて、対応可能な1又は複数の医療機関を搬送先候補として選定する搬送先候補選定手段と、
    上記各搬送体候補の上記搬送体情報の待機地情報と、上記患者情報の現場位置情報と、上記各搬送先候補の上記機関情報の位置情報とに基づいて、少なくとも、上記各搬送体候補の待機地から現場までの予測所要時間、現場から上記各搬送先候補までの予測所要時間を、上記搬送体候補毎に求める到着時間予測手段と、
    上記各搬送体候補による上記各搬送先候補までの各経路の予測所要時間を比較して、医師と患者との接する時間が短いものを優先して選定する候補選定手段と、
    上記各搬送体候補による上記各搬送先候補までの各経路の予測所要時間を要求元に与える通信手段と
    上記搬送体候補選定手段がヘリコプターを含む上記搬送体候補を選定した場合、上記患者情報の現場位置に基づいて上記中継地情報を検索する中継地検索手段と
    を備え
    上記到着時間予測手段が、ヘリコプターの待機地から中継地までの予測所要時間、ヘリコプターの中継地から上記各搬送先候補までの予測所要時間、ヘリコプターと併用する他の搬送体の待機地から中継地までの予測所要時間、当該他の搬送体の中継地から上記各搬送先候補までの予測所要時間を更に求めて、各経路のポイント間の予想所要時間を求めるものである
    ことを特徴とする搬送支援システム。
  2. 上記搭載端末は、上記指令台装置から受信した上記患者情報を変更し、その変更された患者情報を上記搬送支援サーバに送信し、
    上記搬送支援サーバは、上記搬送体候補選定手段、上記搬送先候補選定手段及び上記到着時間予測手段が、上記変更された患者情報に基づいて、再度、上記搬送体候補、上記搬送先候補及び上記各搬送体候補による上記搬送先候補までの各経路の予測所要時間を求める
    ことを特徴とする請求項1に記載の搬送支援システム。
  3. 上記到着時間予測手段が、少なくとも、予め設定された上記搬送体種別毎の搬送速度に基づいて、各経路のポイント間の予測所要時間を求めるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送支援システム。
  4. 傷病者の搬送先への搬送を支援する搬送支援サーバにおいて、
    少なくとも、1又は複数の医療機関の位置情報、各医療機関に属する各医師の専門情報、各医師の状況情報を含む機関情報を記憶する機関情報記憶手段と、
    指令台装置から取得した、少なくとも、現場位置情報、症状情報を含む患者情報を記憶する患者情報記憶手段と、
    1又は複数の搬送体が搭載する搭載端末から取得した、少なくとも、待機地情報、現在位置情報、搬送体種別情報を含む搬送体情報を記憶する搬送体情報記憶手段と、
    1又は複数の中継地の中継地情報を記憶する中継地情報記憶手段と、
    傷病者に対する搬送支援要求を受信すると、当該患者の患者情報に基づいて、出場する1又は複数の搬送体候補を選定する搬送体候補選定手段と、
    当該患者の上記患者情報に含まれる当該患者の症状情報と上記機関情報に含まれる上記各医療機関に属する各医師の専門情報及び上記各医療機関における各医師の位置情報に基づいて対応可能な状況か否かを判定された各医師の最新の状況情報とに基づいて、及び又は、当該患者の上記患者情報に含まれる現場位置情報と上記機関情報に含まれる上記各医療機関の位置情報とに基づいて、対応可能な1又は複数の医療機関を搬送先候補として選定する搬送先候補選定手段と、
    上記各搬送体候補の上記搬送体情報の待機地情報と、上記患者情報の現場位置情報と、上記各搬送先候補の上記機関情報の位置情報とに基づいて、少なくとも、上記各搬送体候補の待機地から現場までの予測所要時間、現場から上記各搬送先候補までの予測所要時間を、上記搬送体候補毎に求める到着時間予測手段と、
    上記各搬送体候補による上記各搬送先候補までの各経路の予測所要時間を比較して、医師と患者との接する時間が短いものを優先して選定する候補選定手段と
    上記各搬送体候補による上記各搬送先候補までの各経路の予測所要時間を要求元に与える通信手段と
    上記搬送体候補選定手段がヘリコプターを含む上記搬送体候補を選定した場合、上記患者情報の現場位置に基づいて上記中継地情報を検索する中継地検索手段と
    を備え
    上記到着時間予測手段が、ヘリコプターの待機地から中継地までの予測所要時間、ヘリコプターの中継地から上記各搬送先候補までの予測所要時間、ヘリコプターと併用する他の搬送体の待機地から中継地までの予測所要時間、当該他の搬送体の中継地から上記各搬送先候補までの予測所要時間を更に求めて、各経路のポイント間の予想所要時間を求めるものである
    ことを特徴とする搬送支援サーバ。
  5. 傷病者の搬送先への搬送を支援する搬送支援プログラムにおいて、
    少なくとも、1又は複数の医療機関の位置情報、各医療機関に属する各医師の専門情報、各医師の状況情報を含む機関情報を記憶する機関情報記憶手段と、
    指令台装置から取得した、少なくとも、現場位置情報、症状情報を含む患者情報を記憶する患者情報記憶手段と、
    1又は複数の搬送体が搭載する搭載端末から取得した、少なくとも、待機地情報、現在位置情報、搬送体種別情報を含む搬送体情報を記憶する搬送体情報記憶手段と
    1又は複数の中継地の中継地情報を記憶する中継地情報記憶手段とを備え、
    コンピュータを、
    傷病者に対する搬送支援要求を受信すると、当該患者の患者情報に基づいて、出場する1又は複数の搬送体候補を選定する搬送体候補選定手段、
    当該患者の上記患者情報に含まれる当該患者の症状情報と上記機関情報に含まれる上記各医療機関に属する各医師の専門情報及び上記各医療機関における各医師の位置情報に基づいて対応可能な状況か否かを判定された各医師の最新の状況情報とに基づいて、及び又は、当該患者の上記患者情報に含まれる現場位置情報と上記機関情報に含まれる上記各医療機関の位置情報とに基づいて、対応可能な1又は複数の医療機関を搬送先候補として選定する搬送先候補選定手段、
    上記各搬送体候補の上記搬送体情報の待機地情報と、上記患者情報の現場位置情報と、上記各搬送先候補の上記機関情報の位置情報とに基づいて、少なくとも、上記各搬送体候補の待機地から現場までの予測所要時間、現場から上記各搬送先候補までの予測所要時間を、上記搬送体候補毎に求める到着時間予測手段、
    上記各搬送体候補による上記各搬送先候補までの各経路の予測所要時間を比較して、医師と患者との接する時間が短いものを優先して選定する候補選定手段
    上記搬送体候補選定手段がヘリコプターを含む上記搬送体候補を選定した場合、上記患者情報の現場位置に基づいて上記中継地情報を検索する中継地検索手段
    として機能させ
    上記到着時間予測手段が、ヘリコプターの待機地から中継地までの予測所要時間、ヘリコプターの中継地から上記各搬送先候補までの予測所要時間、ヘリコプターと併用する他の搬送体の待機地から中継地までの予測所要時間、当該他の搬送体の中継地から上記各搬送先候補までの予測所要時間を更に求めて、各経路のポイント間の予想所要時間を求めるものであることを特徴とする搬送支援プログラム。
JP2011072982A 2011-03-29 2011-03-29 搬送支援システム、搬送支援サーバ及び搬送支援プログラム Active JP5375864B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011072982A JP5375864B2 (ja) 2011-03-29 2011-03-29 搬送支援システム、搬送支援サーバ及び搬送支援プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011072982A JP5375864B2 (ja) 2011-03-29 2011-03-29 搬送支援システム、搬送支援サーバ及び搬送支援プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012208667A JP2012208667A (ja) 2012-10-25
JP5375864B2 true JP5375864B2 (ja) 2013-12-25

Family

ID=47188353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011072982A Active JP5375864B2 (ja) 2011-03-29 2011-03-29 搬送支援システム、搬送支援サーバ及び搬送支援プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5375864B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021045535A1 (ko) * 2019-09-04 2021-03-11 연세대학교 산학협력단 최적 이송 병원 결정 방법 및 서버
KR20210028767A (ko) * 2019-09-04 2021-03-15 연세대학교 산학협력단 최적 이송 병원 결정 방법 및 서버
KR20210028768A (ko) * 2019-09-04 2021-03-15 연세대학교 산학협력단 복수의 응급환자들 각각이 이송될 병원을 결정하는 방법 및 서버

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6099287B1 (ja) * 2016-06-29 2017-03-22 リーズンホワイ株式会社 検索システム、情報提供システム、クライアント側装置、情報提供方法、情報提供プログラム、及びクライアント側プログラム
JP2018165898A (ja) * 2017-03-28 2018-10-25 日本電気株式会社 救急搬送支援装置、救急搬送支援方法及びプログラム
JP2020197887A (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 有限会社クレドシステム 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002123617A (ja) * 2000-10-16 2002-04-26 Hitachi Ltd 救急隊編成方法
JP2003006799A (ja) * 2001-06-27 2003-01-10 Kawasaki Heavy Ind Ltd 航空機運航管理支援システム
JP2010039900A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Toshiba Corp 診断依頼支援装置、医師検索装置、診断依頼方法および画像診断管理方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021045535A1 (ko) * 2019-09-04 2021-03-11 연세대학교 산학협력단 최적 이송 병원 결정 방법 및 서버
KR20210028767A (ko) * 2019-09-04 2021-03-15 연세대학교 산학협력단 최적 이송 병원 결정 방법 및 서버
KR20210028768A (ko) * 2019-09-04 2021-03-15 연세대학교 산학협력단 복수의 응급환자들 각각이 이송될 병원을 결정하는 방법 및 서버
KR102402697B1 (ko) * 2019-09-04 2022-05-27 주식회사 온택트헬스 최적 이송 병원 결정 방법 및 서버
KR20220072820A (ko) * 2019-09-04 2022-06-02 주식회사 온택트헬스 최적 이송 병원 결정 방법 및 서버
KR102420336B1 (ko) * 2019-09-04 2022-07-14 연세대학교 산학협력단 복수의 응급환자들 각각이 이송될 병원을 결정하는 방법 및 서버
US20220328172A1 (en) * 2019-09-04 2022-10-13 Ontact Health Co., Ltd. Optimal transfer hospital determining method and server
KR102537302B1 (ko) * 2019-09-04 2023-05-30 주식회사 온택트헬스 최적 이송 병원 결정 방법 및 서버

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012208667A (ja) 2012-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5375864B2 (ja) 搬送支援システム、搬送支援サーバ及び搬送支援プログラム
US6944536B2 (en) Method and system for identifying medical facilities along a travel route
US10832579B2 (en) Integrated ambulance tracking system
US11545262B2 (en) Mobile body and management system
US20200041292A1 (en) Information processing apparatus, riding vehicle adjusting method, and riding vehicle adjusting program
WO2018069383A1 (en) Emergency responder routing system for cardiac emergencies
JP7273860B2 (ja) 情報処理システム、健康管理システム、プログラム及び情報処理方法
JP2004046450A (ja) 救急搬送システム
JP2009187167A (ja) 救急医療システム及びそれに用いる装置と救急医療用プログラム
JP4711174B2 (ja) 複数地点を経由して乗降・集配等を行う車両運行管理システム
WO2018230559A1 (ja) 医療ネットワークシステム及び外部装置
JP2018200555A (ja) 相乗り車両への同乗者決定装置および同乗者決定方法
JP2016038623A (ja) 移動支援サーバ、障害者側通信端末、施設側通信端末、および移動支援システム
JP2003099350A (ja) 位置情報関連サービスの提供方法
CN113053505A (zh) 一种5g智能驾驶脑卒中专用急救车系统
JP2018200554A (ja) 相乗り車両への同乗者決定装置および同乗者決定方法
JP7404015B2 (ja) 避難支援システム
KR100418827B1 (ko) 여행경로 제공장치 및 방법
WO2017212655A1 (ja) 携帯端末の情報からバス路線情報を生成するバスロケーション通知システム
US20200380630A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and program
JP2022100827A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
CN116936043A (zh) 急救支援信息处理装置、急救支援系统及方法、记录介质
JP7102180B2 (ja) 駅務装置、プログラム及び駅務システム
JP2003296430A (ja) 介助者手配システム、介助者手配装置、および介助者手配プログラム
JP6854704B2 (ja) 相乗り車両への同乗者決定装置および同乗者決定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130611

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5375864

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350