JP7102180B2 - 駅務装置、プログラム及び駅務システム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、駅務サーバー、駅務装置、プログラム、駅務システム及び駅務方法に関する。
鉄道の利用者の中には、駅員などから介助を受ける被介助者がいる。被介助者としては、例えば、車椅子、白杖又は介助犬などを利用している者が挙げられる。駅員は、被介助者に対する介助についての情報を、手紙、電話及び口頭などにより他の駅員に伝達している。しかしながら、このような伝達方法では、情報伝達が正確になされない可能性がある。また、ダイヤの乱れなどの鉄道の運行異常又は被介助者の体調不良などによって被介助者が予定外の時間又は場所に降車することとなった場合に、当該降車についての情報が駅員に伝達され難い場合がある。
特開2004-295715号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、情報伝達などの利便性を向上させる駅務サーバー、駅務装置、プログラム、駅務システム及び駅務方法を提供することである。
実施形態の駅務サーバーは、取得部、導出部及び通信部を備える。取得部は、位置端末の位置情報を取得する。導出部は、前記位置情報に基づき、前記位置端末を乗せた列車が駅に到着する予想時刻を導出する。通信部は、前記駅内の駅務装置に前記予想時刻を報知させるための情報を送信する。
実施形態に係る介助システムの構成の一例を示すブロック図 実施形態に係る介助システム及び当該介助システムに含まれる構成要素の要部回路構成の一例を示すブロック図 図2中のセンターサーバーのプロセッサーによる実施形態に係る処理のフローチャート。 図2中のセンターサーバーのプロセッサーによる実施形態に係る処理のフローチャート。 図2中の駅サーバーのプロセッサーによる実施形態に係る処理のフローチャート。 図2中の駅サーバーのプロセッサーによる実施形態に係る処理のフローチャート。 図2中の駅端末のプロセッサーによる実施形態に係る処理のフローチャート。 図2中の駅端末のプロセッサーによる実施形態に係る処理のフローチャート。 図2中の位置端末のプロセッサーによる実施形態に係る処理のフローチャート。 図2中の駅端末のタッチパネルに表示される入力画面の一例を示す図。 図2中の駅端末のタッチパネルに表示される介助画面の一例を示す図。 図2中の駅端末のタッチパネルに表示されるヘルプ画面の一例を示す図。
以下、実施形態に係る介助システムについて図面を用いて説明する。
図1及び図2に基づき、実施形態に係る介助システム1の構成について説明する。図1は、介助システム1の構成の一例を示すブロック図である。図2は、介助システム1及び介助システム1に含まれる構成要素の要部回路構成の一例を示すブロック図である。介助システム1は、被介助者に対する介助について、駅員を補助する。介助システム1は、センターサーバー10、駅サーバー20、駅端末30及び位置端末40を含む。駅サーバー20及び駅端末30は、駅ST1、駅ST2、駅ST3、…において使用される。なお、介助システム1に含まれるセンターサーバー10、駅サーバー20、駅端末30及び位置端末40のそれぞれの数は、限定しない。介助システム1は、駅務システムの一例である。
センターサーバー10及び位置端末40は、ネットワークNW1に接続する。ネットワークNW1は、典型的にはインターネットを含む通信網である。ネットワークNW1は、典型的にはWAN(wide area network)を含む通信網である。ネットワークNW1は、イントラネットなどのプライベートネットワークを含む通信網であっても良い。ネットワークNW1は、LAN(local area network)を含む通信網であっても良い。また、ネットワークNW1は、専用線などを含んでも良い。
駅サーバー20及び駅端末30は、ネットワークNW2に接続する。また、ネットワークNW2は、例えば、駅ST1、駅ST2、駅ST3、…の各駅に設けられる。そして、ネットワークNW2は、ネットワークNW1に接続する。ネットワークNW2は、典型的にはイントラネットなどのプライベートネットワークを含む通信網である。ネットワークNW2は、典型的にはLANを含む通信網である。ネットワークNW2は、インターネットを含む通信網であっても良い。ネットワークNW2は、WANを含む通信網であっても良い。また、ネットワークNW2は、専用線などを含んでも良い。
ネットワークNW2は、ネットワークNW1に接続する。なお、ネットワークNW1及びネットワークNW2は、無線回線でも良いし有線回線でも良く、無線回線と有線回線とが混在していても良い。また、ネットワークNW1及びネットワークNW2を含む通信網をネットワークNWというものとする。
センターサーバー10は、駅サーバー20、駅端末30及び位置端末40などと通信して、介助システム1の動作に必要な情報のやり取りを行う。また、センターサーバー10は、介助システム1の動作に必要な各種処理などを行う。センターサーバー10は、一例として、プロセッサー11、ROM(read-only memory)12、RAM(random-access memory)13、補助記憶デバイス14、通信インターフェース15及びバス16を含む。
プロセッサー11は、センターサーバー10の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分に相当する。プロセッサー11は、ROM12又は補助記憶デバイス14などに記憶されたシステムソフトウェア、アプリケーションソフトウェア又はファームウェアなどのプログラムに基づいて、センターサーバー10の各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサー11は、例えば、CPU(central processing unit)、MPU(micro processing unit)、SoC(system on a chip)、DSP(digital signal processor)、GPU(graphics processing unit)、ASIC(application specific integrated circuit)、PLD(programmable logic device)又はFPGA(field-programmable gate array)などである。あるいは、プロセッサー11は、これらの組み合わせである。
ROM12は、プロセッサー11を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。ROM12は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM12は、上記のプログラムを記憶する。また、ROM12は、プロセッサー11が各種の処理を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。
RAM13は、プロセッサー11を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。RAM13は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM13は、プロセッサー11が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
補助記憶デバイス14は、プロセッサー11を中枢とするコンピューターの補助記憶装置に相当する。補助記憶デバイス14は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disk drive)又はSSD(solid state drive)などである。補助記憶デバイス14は、上記のプログラムを記憶する場合がある。また、補助記憶デバイス14は、プロセッサー11が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー11での処理によって生成されたデータ又は各種の設定値などを保存する。
また、補助記憶デバイス14は、データベース(DB(database))141を記憶する。データベース141は、介助データベース、運行データベース、駅データベース、路線データベース及び位置データベースを含む。
介助データベースは、介助に関する各種情報などを記憶する。
運行データベースは、各列車の各駅における発着時間及び各列車の種別などを含むダイヤ情報などを記憶する。
駅データベースは、各駅についての情報を記憶する。駅データベースは、各駅にユニークに割り当てられた識別符号である駅IDと、当該駅についての階段、エスカレーター、エレベーター、改札口及び通路などの位置を示す情報とを関連付ける。また、駅データベースは、駅IDと、駅名などの駅に関するその他の各種情報とを関連付ける。
路線データベースは、各駅について、起点からの営業キロなどを記憶する。各駅についての起点からの営業キロなどが分かれば、各駅間の距離が分かる。路線データベースは、各駅間の距離を記憶していても良い。また、路線データベースは、線路などの軌条がどの位置を通っているかを示す情報などを記憶する。さらに、路線データベースは、各駅がどの位置にあるかを示す情報を記憶する。軌条及び駅の位置を示す情報は、例えば、緯度及び経度などで表される。
位置データベースは、各位置端末40の位置情報などを記憶する。
ROM12又は補助記憶デバイス14に記憶されるプログラムは、後述する処理を実行するためのプログラムを含む。一例として、センターサーバー10は、当該プログラムがROM12又は補助記憶デバイス14に記憶されない状態でセンターサーバー10の管理者などへと譲渡される。そして、別途に当該管理者などへと譲渡された当該プログラムが、当該管理者などによる操作の下に補助記憶デバイス14へと書き込まれる。しかしながら、センターサーバー10は、当該プログラムがROM12又は補助記憶デバイス14に記憶された状態で当該管理者などへと譲渡されても良い。上述のプログラムの譲渡は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク又は半導体メモリなどのようなリムーバブルな記憶媒体に記録して、あるいはネットワークNW1などを介したダウンロードにより実現できる。
通信インターフェース15は、センターサーバー10がネットワークNW1などを介して通信するためのインターフェースである。
バス16は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、センターサーバー10の各部で授受される信号を伝送する。
駅サーバー20は、例えば、駅ST1、駅ST2、駅ST3、…の各駅に設置される。なお、駅ST1に設置された駅サーバー20を駅サーバー20-1、駅ST2に設置された駅サーバー20を駅サーバー20-2、駅ST3に設置された駅サーバーを20-3、…のように称するものとする。駅サーバー20は、一例として、プロセッサー21、ROM22、RAM23、補助記憶デバイス24、通信インターフェース25及びバス26を含む。
プロセッサー21は、駅サーバー20の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分に相当する。プロセッサー21は、ROM22又は補助記憶デバイス24などに記憶されたシステムソフトウェア、アプリケーションソフトウェア又はファームウェアなどのプログラムに基づいて、駅サーバー20の各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサー21は、例えば、CPU、MPU、SoC、DSP、GPU、ASIC、PLD又はFPGAなどである。あるいは、プロセッサー21は、これらの組み合わせである。
ROM22は、プロセッサー21を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。ROM22は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM22は、上記のプログラムを記憶する。また、ROM22は、プロセッサー21が各種の処理を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。
RAM23は、プロセッサー21を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。RAM23は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM23は、プロセッサー21が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
補助記憶デバイス24は、プロセッサー21を中枢とするコンピューターの補助記憶装置に相当する。補助記憶デバイス24は、例えばEEPROM、HDD又はSSDなどである。補助記憶デバイス24は、上記のプログラムを記憶する場合がある。また、補助記憶デバイス24は、プロセッサー21が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー21での処理によって生成されたデータ又は各種の設定値などを保存する。さらに、補助記憶デバイス24は、設置駅情報を記憶する。設置駅情報は、駅IDを含む。すなわち、駅サーバー20は、設置駅情報により、当該設置駅情報に含まれる駅IDで特定される駅に設置されているものであることが分かる。当該駅を駅サーバー20の設置駅というものとする。
また、補助記憶デバイス24は、データベース241を記憶する。データベース241は、例えば、運行データベース、駅データベース及び路線データベースを含む。なお、駅サーバー20は、運行データベース、駅データベース及び路線データベースを、例えば、センターサーバー10から取得する。
ROM22又は補助記憶デバイス24に記憶されるプログラムは、後述する処理を実行するためのプログラムを含む。一例として、駅サーバー20は、当該プログラムがROM22又は補助記憶デバイス24に記憶されない状態で駅サーバー20の管理者などへと譲渡される。そして、別途に当該管理者などへと譲渡された当該プログラムが、当該管理者などによる操作の下に補助記憶デバイス24へと書き込まれる。しかしながら、駅サーバー20は、当該プログラムがROM22又は補助記憶デバイス24に記憶された状態で当該管理者などへと譲渡されても良い。上述のプログラムの譲渡は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク又は半導体メモリなどのようなリムーバブルな記憶媒体に記録して、あるいはネットワークNW1及びネットワークNW2などを介したダウンロードにより実現できる。
通信インターフェース25は、駅サーバー20がネットワークNW2などを介して通信するためのインターフェースである。
バス26は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、駅サーバー20の各部で授受される信号を伝送する。
駅端末30は、駅ST1、駅ST2、駅ST3、…の各駅で駅員によって使用される。駅端末30は、例えば、駅に設置されたPC(personal computer)などである。あるいは、駅端末30は、例えば、駅員が携帯して使用するタブレットPC又はスマートホンなどである。あるいは、駅端末30は、専用の機器などであっても良い。なお駅ST1で使用される駅端末30を駅端末30-1、駅ST2で使用される駅端末30を駅端末30-2、駅ST3で使用される駅端末30を駅端末30-3、…のように称するものとする。なお、駅端末30にはそれぞれ駅端末IDがわりあてられる。駅端末IDは、駅端末30のそれぞれに関連付けられたユニークな識別符号である。駅端末30は、一例として、プロセッサー31、ROM32、RAM33、補助記憶デバイス34、通信インターフェース35、タッチパネル36、スピーカー37及びバス38を含む。駅端末30は、駅務装置の一例である。
プロセッサー31は、駅端末30の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分に相当する。プロセッサー31は、ROM32又は補助記憶デバイス34などに記憶されたシステムソフトウェア、アプリケーションソフトウェア又はファームウェアなどのプログラムに基づいて、駅端末30の各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサー31は、例えば、CPU、MPU、SoC、DSP、GPU、ASIC、PLD又はFPGAなどである。あるいは、プロセッサー31は、これらの組み合わせである。
ROM32は、プロセッサー31を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。ROM32は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM32は、上記のプログラムを記憶する。また、ROM32は、プロセッサー31が各種の処理を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。
RAM33は、プロセッサー31を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。RAM33は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM33は、プロセッサー31が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
補助記憶デバイス34は、プロセッサー31を中枢とするコンピューターの補助記憶装置に相当する。補助記憶デバイス34は、例えばEEPROM、HDD又はSSDなどである。補助記憶デバイス34は、上記のプログラムを記憶する場合がある。また、補助記憶デバイス34は、プロセッサー31が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー31での処理によって生成されたデータ又は各種の設定値などを保存する。さらに、補助記憶デバイス34は、どの駅で使用されている駅端末30であるかを示す使用駅情報を記憶する。使用駅情報は、駅IDを含む。すなわち、駅端末30は、使用駅情報により、当該使用駅情報に含まれる駅IDで特定される駅で使用されているものであることがわ分かる。当該駅を駅端末30の使用駅というものとする。
また、補助記憶デバイス24は、運行データベース及び駅データベースを記憶しても良い。なお、補助記憶デバイス24が記憶する運行データベース及び駅データベースは、例えば、センターサーバー10又は駅サーバー20から取得する。
ROM32又は補助記憶デバイス34に記憶されるプログラムは、後述する処理を実行するためのプログラムを含む。一例として、駅端末30は、当該プログラムがROM32又は補助記憶デバイス34に記憶されない状態で駅端末30の管理者などへと譲渡される。そして、別途に当該管理者などへと譲渡された当該プログラムが、当該管理者などによる操作の下に補助記憶デバイス34へと書き込まれる。しかしながら、駅端末30は、当該プログラムがROM32又は補助記憶デバイス34に記憶された状態で当該管理者などへと譲渡されても良い。上述のプログラムの譲渡は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク又は半導体メモリなどのようなリムーバブルな記憶媒体に記録して、
あるいはネットワークNW1及びネットワークNW2などを介したダウンロードにより実現できる。なお、後述する処理を実行するためのプログラムは、ウェブブラウザなどであっても良い。
また、ROM32又は補助記憶デバイス34は、駅端末IDを記憶する。
通信インターフェース35は、駅端末30がネットワークNW2などを介して通信するためのインターフェースである。
タッチパネル36は、駅端末30の操作者に各種情報を通知するための画面を表示する表示デバイスとして機能する。また、タッチパネル36は、当該操作者によるタッチ操作を受け付ける入力デバイスとして機能する。
スピーカー37は、入力される音声信号を音波として出力する。
バス38は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、駅端末30の各部で授受される信号を伝送する。
位置端末40は、被介助者それぞれが携帯する端末機器である。位置端末40は、被介助者の位置及び移動速度などを特定可能とするために、センターサーバー10に位置情報などを送信する。また、位置端末40は、被介助者から介助要請を受け付けて、当該介助要請をセンターサーバー10に送信する。位置端末40は、例えば、専用の機器であっても良いし、スマートホン又はタブレットPCなどの汎用の機器であっても良い。なお、位置端末40にはそれぞれ位置端末IDがわりあてられる。位置端末IDは、位置端末40のそれぞれに関連付けられたユニークな識別符号である。位置端末40は、プロセッサー41、ROM42、RAM43、補助記憶デバイス44、通信インターフェース45、GNSS(global navigation satellite system)受信デバイス46、入力デバイス47及びバス48を含む。
プロセッサー41は、位置端末40の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分に相当する。プロセッサー41は、ROM42又は補助記憶デバイス44などに記憶されたシステムソフトウェア、アプリケーションソフトウェア又はファームウェアなどのプログラムに基づいて、位置端末40の各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサー41は、例えば、CPU、MPU、SoC、DSP、GPU、ASIC、PLD又はFPGAなどである。あるいは、プロセッサー41は、これらの組み合わせである。
ROM42は、プロセッサー41を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。ROM42は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM42は、上記のプログラムを記憶する。また、ROM42は、プロセッサー41が各種の処理を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。
RAM43は、プロセッサー41を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。RAM43は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM43は、プロセッサー41が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
補助記憶デバイス44は、プロセッサー41を中枢とするコンピューターの補助記憶装置に相当する。補助記憶デバイス44は、例えばEEPROM、HDD又はSSDなどである。補助記憶デバイス44は、上記のプログラムを記憶する場合がある。また、補助記憶デバイス44は、プロセッサー41が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー41での処理によって生成されたデータ又は各種の設定値などを保存する。
ROM42又は補助記憶デバイス44に記憶されるプログラムは、後述する処理を実行するためのプログラムを含む。一例として、位置端末40は、当該プログラムがROM42又は補助記憶デバイス44に記憶された状態で位置端末40の管理者などへと譲渡される。しかしながら、位置端末40は、当該プログラムがROM42又は補助記憶デバイス44に記憶されない状態で当該管理者などに譲渡されても良い。また、位置端末40は、当該プログラムとは別のプログラムがROM42又は補助記憶デバイス44に記憶された状態で当該管理者などに譲渡されても良い。そして、後述する処理を実行するためのプログラムが別途に当該管理者などへと譲渡され、当該管理者などによる操作の下にROM42又は補助記憶デバイス44へと書き込まれても良い。このときのプログラムの譲渡は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク又は半導体メモリなどのようなリムーバブルな記憶媒体に記録して、あるいはネットワークNW1などを介したダウンロードにより実現できる。
なお、位置端末40がスマートホン又はタブレットPCなどの汎用の機器である場合、後述する処理を実行するためのプログラムは、例えば、専用のアプリケーションソフトウェアである。当該アプリケーションソフトウェアを、以下「介助アプリ」という。
また、ROM42又は補助記憶デバイス44は、位置端末IDを記憶する。
通信インターフェース45は、位置端末40がネットワークNW1などを介して通信するためのインターフェースである。
GNSS受信デバイス46は、GPS(Global Positioning System)信号などのGNSS信号などを受信する。GNSS信号は、人工衛星ASが送信する。人工衛星ASは、GPS又は準天頂衛星システムなどの衛星測位システムを構成する航法衛星などである。
入力デバイス47は、位置端末40の操作者による操作を受け付ける。入力デバイス47は、例えば、押しボタンなどのスイッチである。位置端末40は、一例として、入力デバイス47として1つの押しボタンを備える。当該押しボタンは、被介助者が予定外の介助を要請したい場合に押すためのボタンである。なお、予定外の介助を「ヘルプ」というものとする。また、被介助者が予定外の介助を要請したい場合に操作するためのボタンを「ヘルプボタン」というものとする。
入力デバイス47は、タッチパネルなどであっても良い。この場合、ヘルプボタンは、タッチパネルに表示されるボタンである。
バス48は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、位置端末40の各部で授受される信号を伝送する。
以下、実施形態に係る介助システム1の動作を図3~図9などに基づいて説明する。なお、以下の動作説明における処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。図3及び図4は、センターサーバー10のプロセッサー11による処理のフローチャートである。プロセッサー11は、ROM12又は補助記憶デバイス14などに記憶されたプログラムに基づいてこの処理を実行する。図5及び図6は、駅サーバー20のプロセッサー21による処理のフローチャートである。プロセッサー21は、ROM22又は補助記憶デバイス24などに記憶されたプログラムに基づいてこの処理を実行する。図7及び図8は、駅端末30のプロセッサー31による処理のフローチャートである。プロセッサー31は、ROM32又は補助記憶デバイス34などに記憶されたプログラムに基づいてこの処理を実行する。図9は、位置端末40のプロセッサー41による処理のフローチャートである。プロセッサー41は、ROM42又は補助記憶デバイス44などに記憶されたプログラムに基づいてこの処理を実行する。なお、プロセッサー11、プロセッサー21、プロセッサー31又はプロセッサー41がステップS(N)(Nは、自然数。)の処理の後にステップS(N+1)へと進む場合、このことを説明する記載を省略する場合がある。
被介助者は、鉄道において介助を受けたい場合、例えば、駅員に対して、介助を受けたい旨を伝える。また、被介助者は、介助を受けるために必要な情報なども駅員に対して伝える。さらに、被介助者は、位置端末40を所持していない場合、駅員などから位置端末40を受け取る。また、被介助者は、所持している位置端末40がスマートホン又はタブレットPCなどの汎用の機器である場合、当該位置端末40を操作して介助アプリを実行する。なお、一例として、以下の説明では、被介助者は、駅ST1で乗車し、駅ST2で乗り換え、目的地である駅ST3で降車するものとする。もちろん、これは一例であって、被介助者が乗換をしない場合もあるし、2回以上乗り換える場合もある。
なお、被介助者は、介助を受けない予定であっても、位置端末40を所持していない場合には、駅員などから位置端末40を受け取っておく。
被介助者を介助する場合、乗車駅である駅ST1の駅員は、駅端末30-1を操作して、介助情報を入力する。介助情報は、被介助者に対する介助に関する各種情報である。介助情報を入力するために、駅ST1の駅員の駅端末30-1の操作者は、まず、駅端末30-1に対して、介助情報の入力を開始するための操作を行う。
介助情報は、例えば、介助の対象となる被介助者についての、性別、氏名、年齢、使用している器具、同行者がいるか否か、必要な介助の内容、及び特筆すべき事情などを含む。また、介助情報は、例えば、被介助者が乗車する駅、乗り換える駅、経由する駅、及び降車する駅についての情報などを含む。また、介助情報は、例えば、被介助者が乗車する列車についての情報、被介助者が乗車する車両番号及びドア番号、並びに被介助者が所持している位置端末40の位置端末IDなどを含む。
図7のステップS301においてプロセッサー31は、介助情報の入力を開始するための操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー31は、介助情報の入力を開始するための操作が行われていないならば、ステップS301においてNoと判定してステップS302へと進む。
ステップS302においてプロセッサー31は、位置端末情報が入力されたか否かを判定する。プロセッサー31は、位置端末情報が入力されていないならば、ステップS302においてNoと判定してステップS303へと進む。
ステップS303においてプロセッサー31は、検索ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー31は、検索ボタンが操作されていないならば、ステップS303においてNoと判定してステップS304へと進む。検索ボタンについては後述する。
ステップS304においてプロセッサー31は、EVボタン又はESボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー31は、EVボタン又はESボタンが操作されていないならば、ステップS304においてNoと判定してステップS305へと進む。EVボタン及びESボタンについては後述する。
ステップS305においてプロセッサー31は、介助情報を送信する操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー31は、介助情報を送信する操作が行われていないならば、ステップS305においてNoと判定してステップS306へと進む。
ステップS306においてプロセッサー31は、介助情報通知が通信インターフェース35によって受信されたか否かを判定する。プロセッサー31は、介助情報通知が受信されていないならば、ステップS306においてNoと判定してステップS307へと進む。介助情報通知については、後述する。
ステップS307においてプロセッサー31は、被介助者が乗降する列車の到着時刻から所定時間前になったか否かを判定する。プロセッサー31は、被介助者が乗降する列車が到着する時刻から所定時間前になっていないならば、ステップS307においてNoと判定してステップS308へと進む。
ステップS308においてプロセッサー31は、介助完了を示す操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー31は、介助完了を示す操作が行われていないならば、ステップS308においてNoと判定して図8のステップS309へと進む。
ステップS309においてプロセッサー31は、第1の時刻通知が通信インターフェース35によって受信されたか否かを判定する。プロセッサー31は、第1の時刻通知が受信されないならば、ステップS309においてNoと判定してステップS310へと進む。第1の時刻通知については、後述する。
ステップS310においてプロセッサー31は、中断通知が通信インターフェース35によって受信されたか否かを判定する。プロセッサー31は、中断通知が受信されないならば、ステップS309においてNoと判定してステップS310へと進む。中断通知については、後述する。
ステップS311においてプロセッサー31は、ヘルプ情報通知が通信インターフェース35によって受信されたか否かを判定する。プロセッサー31は、ヘルプ情報通知が受信されていないならば、ステップS311においてNoと判定してステップS312へと進む。ヘルプ情報通知については、後述する。
ステップS312においてプロセッサー31は、ヘルプに対応可能であることを示す操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー31は、ヘルプに対応可能であることを示す操作が行われていないならば、ステップS312においてNoと判定して図8のステップS313へと進む。
ステップS313においてプロセッサー31は、ヘルプに対応できないことを示す操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー31は、ヘルプに対応できないことを示す操作が行われていないならば、ステップS313においてNoと判定して図8のステップS314へと進む。
ステップS314においてプロセッサー31は、第2の時刻通知が通信インターフェース35によって受信されたか否かを判定する。プロセッサー31は、第2の時刻通知が受信されないならば、ステップS314においてNoと判定してステップS315へと進む。第2の時刻通知については、後述する。
ステップS315においてプロセッサー31は、ヘルプ完了を示す操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー31は、ヘルプ完了を示す操作が行われていないならば、ステップS315においてNoと判定してステップS316へと進む。
ステップS316においてプロセッサー31は、中断している介助を再開させる操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー31は、中断している介助を再開させる操作が行われていないならば、ステップS315においてNoと判定してステップS316へと進む。
ステップS317においてプロセッサー31は、画面切替操作等が行われたか否かを判定する。プロセッサー31は、画面切替操作等が行われていないならば、ステップS317においてNoと判定して図7のステップS301へと戻る。画面切替操作等については、後述する。かくして、プロセッサー31は、介助情報の入力を開始するための操作が行われるか、位置端末情報が入力されるか、検索ボタンが操作されるか、EVボタン又はESボタンが操作されるか、介助情報を送信する操作が行われるか、介助情報通知が受信されるか、被介助者が乗降する列車の到着時刻から所定時間前になるか、介助完了を示す操作が行われるか、第1の時刻通知が受信されるか、中断通知が受信されるか、ヘルプ情報通知が受信されるか、ヘルプに対応可能であることを示す操作が行われるか、ヘルプに対応できないことを示す操作が行われるか、第2の時刻通知が受信されるか、ヘルプ完了を示す操作が行われるか、中断している介助を再開させる操作が行われるか、画面切替操作等が行われるまでステップS301~ステップS317を繰り返す。
プロセッサー31は、ステップS301~ステップS317の待受状態にあるときに介助情報の入力を開始するための操作が行われたならば、ステップS301においてYesと判定してステップS318へと進む。
ステップS318においてプロセッサー31は、これから入力される介助情報に対して介助ID(identifier)の割り当てを行う。介助IDは、介助1件ごとに割り当てられるユニークな識別符号である。なお、介助IDは、例えば、プロセッサー31が発行する。あるいは、プロセッサー31は、駅サーバー20又はセンターサーバー10に介助IDの発行を要求して、当該介助IDを取得しても良い。駅サーバー20又はセンターサーバー10は、介助IDの発行を要求されたならば、重複しないようにして介助IDを発行する。なお、IDの重複を防ぐ方法は、公知のもので良い。
ステップS319においてプロセッサー31は、図10に示すような入力画面SC1に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー31は、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル36に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル36は、入力画面SC1を表示する。プロセッサー31は、ステップS319の後、ステップS301へと戻る。
図10は、入力画面SC1の一例を示す図である。入力画面SC1は、駅端末30の操作者が介助情報を入力するための画面である。入力画面SC1は、一例として、領域A1~領域A16、検索ボタンB1、EVボタンB2、ESボタンB3、EVボタンB4、ESボタンB5及び送信ボタンB6を含む。
領域A1は、現在時刻が表示される。
領域A2は、ステップS318で割り当てられた介助IDが表示される。
領域A3は、被介助者が乗車する乗車駅を入力する欄である。典型的には、駅端末30が設置されている駅の駅名が入力される。
領域A4は、被介助者の目的地である降車駅を入力する欄である。
領域A5は、被介助者が経由する経由駅を入力する欄である。駅端末30の操作者は、例えば、被介助者が経由したい駅を領域A5に入力する。あるいは、駅端末30の操作者は、経由した方がいい駅があると判断した場合に当該駅を領域A5に入力する。
領域A6は、被介助者が乗車したい日時を入力する欄である。
領域A7は、被介助者が乗車する予定の列車についての情報が表示される。領域A7は、例えば、被介助者が乗車する列車が乗車駅に到着する時刻、当該列車が乗車駅を発車する時刻、当該列車の種別、当該列車の行き先、当該列車が発着するホームの番号、当該列車が乗換駅又は降車駅に到着する時刻、及び当該列車が乗換駅又は降車駅を出発する時刻などを含む。また、領域A7は、被介助者が乗り換えする予定である場合には、被介助者が乗り換えて乗車する列車が乗換駅に到着する時刻、当該列車が乗換駅を発車する時刻、当該列車の種別、当該列車の行き先、当該列車が発着するホームの番号、当該列車が次の乗換駅又は降車駅に到着する時刻、及び当該列車が次の乗換駅又は降車駅を出発する時刻などを含む。図10では、乗り換えを1回する場合を例にして示しているが、乗り換えを2回以上する場合には、乗り換えそれぞれについての情報が表示される。
領域A8は、被介助者が乗車駅で何両目に乗車するか(したか)を入力する欄である。
領域A9は、被介助者が乗車駅で領域A8に表示された車両の何番ドアから乗車するか(したか)を入力する欄である。
領域A10は、被介助者が乗換駅で何両目に乗車するか(したか)を入力する欄である。
領域A11は、被介助者が乗換駅で何番ドアから乗車するか(したか)を入力する欄である。
領域A12は、被介助者の性別を入力する欄である。
領域A13は、被介助者が所持する位置端末40の位置端末IDを入力する欄である。
領域A14は、被介助者が使用している器具などを入力する欄である。領域A14には、例えば、手動車椅子、電動車椅子、ハンドル型電動車椅子(セニアカー)、白杖又は介助犬などが入力される。
領域A15は、必要な介助内容を入力する欄である。
領域A16は、他の駅員に伝達したい事項などを入力する欄である。
なお、上記の各欄への入力は、例えば、手入力又はリストからの選択などに基づく。また、上記の各欄への入力は、後述する方法を用いることもできる。なお、プロセッサー31は、上記の各欄へ入力された各介助情報をRAM33などに記憶させる。
検索ボタンB1は、駅端末30の操作者が、領域A3~領域A5に、乗車駅及び降車駅並びに必要に応じて経由駅を入力した後に、操作するボタンである。当該ボタンを操作することで、条件に合う候補が表示される。
EVボタンB2は、領域A8及び領域A9にエレベーターに近い位置の車両及びドア番号を入力するためのボタンである。
ESボタンB3は、領域A8及び領域A9にエスカレーターに近い位置の車両及びドア番号を入力するためのボタンである。
EVボタンB4は、領域A10及び領域A11にエレベーターに近い位置の車両及びドア番号を入力するためのボタンである。
ESボタンB5は、領域A10及び領域A11にエスカレーターに近い位置の車両及びドア番号を入力するためのボタンである。
送信ボタンB6は、駅端末30の操作者が、入力した介助情報をサーバーに送信するように駅端末30に指示するためのボタンである。
なお、領域A10、領域A11、EVボタンB4及びESボタンB5は、領域A7に表示されたルートに乗り換えが無い場合にも表示されない。また、領域A7に表示されたルートに乗り換えが複数ある場合には、領域A10、領域A11、EVボタンB4及びESボタンB5が複数表示される。
駅端末30の操作者は、入力画面SC1の各入力欄に対して必要な介助情報を入力していく。プロセッサー31は、入力された介助情報をRAM33などに記憶する。
また、駅端末30の操作者は、位置端末情報を入力することによって介助情報を入力しても良い。位置端末情報は、例えば次のようにして入力される。駅端末30は、位置端末40が備えるIC(integrated circuit)などから近距離無線通信などによって位置端末情報を取得する。あるいは例えば、駅端末30は、位置端末40に表示された、位置端末情報を含むバーコードなどからスキャナー又はカメラなどを用いて位置端末情報を取得する。なお、位置端末情報は、当該位置端末40の位置端末IDを含む。また、位置端末情報は、その他の介助情報も含んで良い。その他の介助情報は、例えば、位置端末40の操作者などが予め入力しておく。例えば、位置端末40の操作者は、性別、使用器具、乗車駅、降車駅、出発時刻又はその他の介助情報を含む各種介助情報を予め位置端末40に入力しておくことで、各種介助情報を駅員に口頭で伝える手間が省ける。また、駅員も、各種介助情報を手入力する手間が省ける。
プロセッサー31は、ステップS301~ステップS317の待受状態にあるときに位置端末情報が入力されたならば、ステップS302においてYesと判定してステップS320へと進む。
ステップS320においてプロセッサー31は、ステップS301~ステップS317の待受状態で入力された位置端末情報に含まれる介助情報をRAM33などに記憶する。そして、プロセッサー31は、タッチパネル36を制御して、当該介助情報を入力画面SC1の対応する各欄に表示させる。例えば、プロセッサー31は、当該介助情報に含まれる位置端末IDを、領域A13に表示させる。プロセッサー31は、ステップS320の後、ステップS301へと戻る。
プロセッサー31は、ステップS301~ステップS317の待受状態にあるときに検索ボタンB1が操作されたならば、ステップS303においてYesと判定してステップS305へと進む。ただし、プロセッサー31は、領域A3及び領域A4に乗車駅及び降車駅が入力されていない状態で検索ボタンB1が操作された場合には、ステップS303でYesと判定せずにNoと判定する。
ステップS321においてプロセッサー31は、領域A3~領域A6に入力された内容に基づき、条件に合うルートをいくつか候補としてタッチパネル36に表示させる。当該ルートとは、乗車駅から降車駅までに乗る列車の組み合わせである。なお、プロセッサー31は、例えば、検索候補をセンターサーバー10又は駅サーバー20から取得する。この場合、センターサーバー10又は駅サーバー20は、運行データベースに基づいて候補を探索する。あるいは、プロセッサー31が、補助記憶デバイスに34に記憶された運行データベースに基づいて候補を探索しても良い。そして、プロセッサー31は、当該候補をタッチパネル36に表示させる。
なお、センターサーバー10又は駅サーバー20は、領域A6が空欄である場合には、例えば、現在時刻から所定の時間後が入力されているものとみなして候補を探索する。あるいは、センターサーバー10又は駅サーバー20は、領域A6が空欄である場合には、乗る時刻及び乗る列車を特定せずに、どの駅で乗り換えるかなどを示すルートの候補を探索する。
駅端末30の操作者は、タッチパネル36に表示された候補の中から1つを選択する。
ステップS322においてプロセッサー31は、ステップS321で表示した候補が選択されるのを待ち受ける。プロセッサー31は、ステップS321で表示した候補が選択されたならば、ステップS322においてYesと判定してステップS323へと進む。このとき、プロセッサー31は、選択された候補についての情報をRAM33などに記憶させる。当該情報は、介助情報である。
ステップS323においてプロセッサー31は、タッチパネル36を制御してタッチパネル36の表示を更新する。すなわち、プロセッサー31は、ステップS321で表示させた候補の表示をやめさせる。そして、プロセッサー31は、タッチパネル36の表示を図10に示すような入力画面SC1に戻す。このとき、プロセッサー31は、当該入力画面SC1の領域A7に、ステップS322で選択された候補についての情報を表示させる。さらに、プロセッサー31は、領域A10、領域A11、EVボタンB4及びESボタンB5を必要に応じて表示させる。プロセッサー31は、ステップS323の後、ステップS301へと戻る。
プロセッサー31は、ステップS301~ステップS317の待受状態にあるときにEVボタン又はESボタンが操作されたならば、ステップS304においてYesと判定してステップS324へと進む。ただし、プロセッサー31は、領域A7に被介助者が乗車する予定の列車についての情報が表示されていない状態でEVボタン又はESボタンが操作された場合には、ステップS303でYesと判定せずにNoと判定する。
ステップS324においてプロセッサー31は、操作されたボタンがEVボタンである場合にはエレベーターの位置を示す取得する。そして、プロセッサー31は、操作されたボタンがESボタンである場合にはエスカレーターの位置を示す取得する。なお、プロセッサー31は、例えば、エレベーター又はエスカレーターの位置を示す情報をセンターサーバー10又は駅サーバー20から取得する。あるいは、プロセッサー31は、補助記憶デバイスに34に記憶された駅データベースからエレベーター又はエスカレーターの位置を示す情報を取得する。
ステップS325においてプロセッサー31は、ステップS324で取得した情報に基づき、領域A8及び領域A9、又は領域A10及び領域A11に車両番号及びドア番号を表示させる。また、プロセッサー31は、ここで表示させた情報を介助情報としてRAM33などに記憶させる。プロセッサー31は、ステップS325の処理の後、ステップS301へと戻る。
駅端末30-1の操作者は、必要な介助情報の入力が終わったならば、送信ボタンB6を操作する。なお、操作者は、入力画面SC1の全ての欄を埋める必要はない
プロセッサー31は、ステップS301~ステップS317の待受状態にあるときに、送信ボタンB6を操作するなどの、介助情報を送信する操作が行われたならば、ステップS305においてYesと判定してステップS319へと進む。
ステップS326においてプロセッサー31は、更新要求を生成する。更新要求は、入力画面SC1において入力された介助情報と、当該介助情報に関連付けられた介助ID、すなわち領域A2に表示された介助IDとを含む。更新要求は、当該介助情報を介助データベースに登録することで介助データベースを更新するように、センターサーバー10に要求する。プロセッサー31は、更新要求を生成した後、当該更新要求をセンターサーバー10に送信するように通信インターフェース35に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース35は、当該更新要求をセンターサーバー10に送信する。送信された当該更新要求は、センターサーバー10の通信インターフェース15によって受信される。プロセッサー31は、ステップS326の後、ステップS301へと戻る。
一方、図3のステップS101においてセンターサーバー10のプロセッサー11は、情報が通信インターフェース15によって受信されるのを待ち受ける。プロセッサー11は、情報が受信されたならば、ステップS101においてYesと判定してステップS101へと戻る。さらに、プロセッサー11は、プロセス又はスレッドなどを新たに生成する。そして、プロセッサー11は、当該プロセス又はスレッドなどにより、ステップS102から始まる処理を開始する。すなわち、プロセッサー11は、ステップS102から始まる処理を、ステップS101の処理と並行又は並列で実行する。
ステップS102においてプロセッサー11は、ステップS101で受信された情報が更新要求であるか否かを判定する。プロセッサー11は、受信された情報が更新要求であるならば、ステップS102においてYesと判定してステップS103へと進む。
ステップS103においてプロセッサー11は、受信された更新要求に含まれる介助情報を介助データベースに登録することで、介助データベースを更新する。すなわち、プロセッサー11は、受信された更新要求に含まれる介助情報を、当該更新要求に含まれる介助IDと関連付けて、介助データベースに記憶させる。なお、当該介助IDと同一の介助IDと関連付けられた介助情報が既に介助データベースに記憶されていた場合、プロセッサー11は、例えば、既に記憶されていた介助情報を更新要求に含まれる介助情報で上書きする。
ステップS104においてプロセッサー11は、介助情報通知を、必要な各駅などの駅サーバー20に送信させる。介助情報通知は、受信された更新要求に含まれる介助情報及び介助IDを含む。介助情報通知は、介助が必要である旨及び当該介助について情報を通知する。なお、必要な各駅とは、例えば、当該介助情報で示された乗車駅、降車駅及び乗換駅である。プロセッサー11は、介助情報通知を生成した後、当該介助情報通知を必要な各駅などの駅サーバー20に送信するように通信インターフェース15に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース15は、当該介助情報通知を当該各駅サーバー20に送信する。送信された当該介助情報通知は、当該各駅サーバー20の通信インターフェース25によってそれぞれ受信される。プロセッサー11は、ステップS104の処理の後、この処理を実行しているプロセス又はスレッドなどを終了する。
一方、図5のステップS201において駅サーバー20のプロセッサー21は、通信インターフェース25によって情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー21は、情報が受信されたならば、ステップS201においてYesと判定してステップS201へと戻る。さらに、プロセッサー21は、プロセス又はスレッドなどを新たに生成する。そして、プロセッサー21は、当該プロセス又はスレッドなどにより、ステップS202から始まる処理を開始する。すなわち、プロセッサー21は、ステップS202から始まる処理を、ステップS201の処理と並行又は並列で実行する。
ステップS202においてプロセッサー21は、ステップS201で受信された情報が介助情報通知であるか否かを判定する。プロセッサー21は、受信された情報が介助情報通知であるならば、ステップS202においてYesと判定してステップS203へと進む。
ステップS203においてプロセッサー21は、受信された介助情報通知を、必要な駅端末30に送信させる。必要な駅端末30は、例えば、補助記憶デバイス24に記憶された設置駅情報で示される設置駅が使用駅である駅端末30のうち、介助を担当する駅員が使用する駅端末30などである。なお、駅サーバー20は、例えば、当該駅端末30を予め記憶しておく。プロセッサー21は、介助情報通知を、必要な各駅端末30に送信するように通信インターフェース25に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース25は、当該介助情報通知を当該各駅端末30に送信する。送信された当該介助情報通知は、当該各駅端末30の通信インターフェース35によってそれぞれ受信される。プロセッサー11は、ステップS203の処理の後、この処理を実行しているプロセス又はスレッドなどを終了する。
一方、駅端末30のプロセッサー31は、図7及び図8のステップS301~ステップS317の待受状態にあるときに介助情報通知が受信されたならば、図7のステップS306においてYesと判定してステップS327へと進む。
ステップS327においてプロセッサー31は、ステップS301~ステップS317の待受状態で受信された介助情報通知に基づき、図11に示すような介助画面SC2に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー31は、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル36に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル36は、介助画面SC2を表示する。ただし、当該介助情報通知に含まれる介助IDと同一の介助IDに対応する介助画面SC2が既に表示されていたならば、プロセッサー31は、介助画面SC2を新たに表示させることに代えて、既に表示されている介助画面SC2の内容を、当該介助情報通知に基づいて更新する。プロセッサー31は、ステップS327の後、ステップS301へと戻る。
図11は、乗換駅である駅ST2で表示される介助画面SC2の一例を示す図である。介助画面SC2は、介助情報を報知するための画面である。なお、図11において図10と同様の要素については、図10と同一の符号を付している。介助画面SC2は、一例として、領域A1、領域A2、領域A7、領域A10、領域A11、領域A21~領域A29、EVボタンB4、ESボタンB5、送信ボタンB6及び完了ボタンB7を含む。なお、降車駅である駅ST3で表示される介助画面SC2には、領域A10及び領域A11には、被介助者が乗換駅で何両目に乗車するか(したか)、及び何番ドアに乗る(乗った)かが表示される。また、降車駅で表示される介助画面SC2には、EVボタンB4及びESボタンB5は表示されない。
領域A21は、被介助者が乗車駅で何両目に乗る(乗った)かが表示される。
領域A22は、被介助者が乗車駅で領域A21に表示された車両の何番ドアに乗る(乗った)かが表示される。
領域A23は、乗換駅及び降車駅の駅端末30に表示される。領域A23は、被介助者が降車する予定の列車が、補助記憶デバイス34に記憶された使用駅情報で示される使用駅に到着するまでの予定時間が表示される。例えば、駅端末30-2の領域A23には、被介助者が乗車している列車が、乗換駅である駅ST2に到着するまでの予定時間が表示される。また例えば、駅端末30-3の領域A23には、被介助者が乗車している列車が、降車駅である駅ST3に到着するまでの予定時間が表示される。ただし、領域A23に表示される予定時間は、当該列車がダイヤ通りの時刻に到着した場合の時間である。
領域A24は、乗換駅及び降車駅の駅端末30に表示される。領域A24は、被介助者が降車する予定の列車が、使用駅情報で示される使用駅に到着するまでの予定時間と、当該列車が当該使用駅に到着する予定時刻とが表示される。なお、領域A24に表示される予定時間は、領域A23とは異なり、被介助者の位置情報に基づいて算出されるものである。また、領域A24に表示される予定時刻も、同様に被介助者の位置情報に基づいて算出されるものである。
領域A25は、乗車駅及び乗換駅の駅端末30に表示される。領域A25は、被介助者が乗車する予定の列車が、使用駅情報で示される使用駅に到着するまでの予定時間が表示される。例えば、駅端末30-1の領域A23には、被介助者が乗車する予定の列車が、乗車駅である駅ST1に到着するまでの予定時間が表示される。また例えば、駅端末30-2の領域A23には、被介助者が乗り換えて乗車する予定の列車が、乗換駅である駅ST2に到着するまでの予定時間が表示される。
領域A26は、被介助者の性別が表示される。
領域A27は、被介助者が所持する位置端末40の位置端末IDが表示される。
領域A28は、被介助者が使用する器具が表示される。
領域A29は、必要な介助内容が表示される。
領域A30は、他の駅員によって入力された伝達事項などが表示される。また、領域A30は、他の駅員に伝達したい事項などを入力する欄でもある。
なお、介助画面SC2は、介助情報のうちの一部が入力可能である。例えば、領域A10、領域A11及び領域A30などに対して介助情報が入力可能である。
完了ボタンB7は、領域A2に表示された介助IDで示される介助のうち、駅端末30の使用駅での介助を完了した場合に駅端末30の操作者が操作するためのボタンである。
駅端末30を操作する駅員は、以上のような介助画面SC2を見ることで、介助情報を知ることができる。
そして、プロセッサー31は、ステップS301~ステップS317の待受状態にあるときに、被介助者が乗降する列車の到着時刻から所定時間前になったならば、ステップS307においてYesと判定してステップS328へと進む。なお、被介助者が乗降する列車の到着時刻とは、被介助者が乗車している列車が駅端末30の使用駅に到着する時刻及び被介助者が乗車する予定の列車が駅端末30の使用駅に到着する時刻である。すなわち、被介助者が乗降する列車の到着時刻から所定時間前になった場合とは、領域A23又は領域A24に表示された時間が所定時間以下になった場合と、領域A25に表示された時間が所定時間以下になった場合である。したがって、例えば、乗車駅である駅ST1では、駅端末30-1のプロセッサー31は、被介助者が乗車する予定の列車が駅ST1に到着する時刻から所定時間前になった場合に、ステップS307でYesと判定する。また、例えば、降車駅である駅ST3では、駅端末30-3のプロセッサー31は、被介助者が降車する予定の列車が駅ST3に到着する時刻から所定時間前になった場合に、ステップS307でYesと判定する。そして、乗換駅であるST2では、駅端末30-2のプロセッサー31は、被介助者が乗り換えのために降車する予定の列車が駅ST2に到着する時刻から所定時間前になった場合と、被介助者が乗り換えのために乗車する予定の列車が駅ST2に到着する時刻から所定時間前になった場合との2回、ステップS307でYesと判定する。なお、乗換駅の駅端末30のプロセッサー31は、被介助者が乗り換えのために降車する予定の列車が到着する時刻から所定時間前になった場合にはステップS307でYesと判定するが、被介助者が乗り換えのために乗車する予定の列車が駅ST2に到着する時刻から所定時間前になった場合にはステップS307でYesと判定しないようにしても良い。
なお、プロセッサー31は、ステップS307の判定を、ダイヤが乱れていると判定した場合と、ダイヤが乱れていないと判定した場合とで異なる基準を用いて行う。このために、プロセッサー31は、ダイヤが乱れているか否かの判定を行う必要がある。例えば、プロセッサー31は、センターサーバー10又は駅サーバー20から送信される、ダイヤが乱れているか否かを示す情報に基づいて、ダイヤが乱れているか否かを判定する。あるいは、プロセッサー31は、領域A23に表示された時間と領域A24に表示された時間との差が所定の時間以上である場合にダイヤが乱れていると判定する。なお、被介助者が予定とは異なる列車に乗車している場合にも、領域A23に表示された時間と領域A24に表示された時間との差が所定の時間以上となる場合がある。したがって、この場合にも、プロセッサー31は、ダイヤが乱れていると判定する。
プロセッサー31は、ダイヤが乱れていないと判定した場合には、ステップS307において、領域A23に表示された時間が所定時間以下になった場合と、領域A25に表示された時間が所定時間以下になった場合に、被介助者が乗降する列車の到着時刻から所定時間前になったと判定する。対して、プロセッサー31は、ダイヤが乱れていると判定した場合には、ステップS307において、領域A24に表示された時間が所定時間以下になった場合と、領域A25に表示された時間が所定時間以下になった場合に、被介助者が乗降する列車の到着時刻から所定時間前になったと判定する。なお、プロセッサー31は、ダイヤが乱れていると判定した場合には、領域A25に表示された時間が所定時間以下になった場合でも、被介助者が乗降する列車の到着時刻から所定時間前になったと判定しなくても良い。ダイヤが乱れている場合には、乗車予定の電車もダイヤ通りに来ない可能性があり、また、ダイヤ通りに来たとしても被介助者が当該列車に乗車できない可能性があるためである。
ステップS328においてプロセッサー31は、被介助者が乗降する列車の到着時刻から所定時間前になったことを報知する。このために、プロセッサー31は、例えば、スピーカー37を制御してアラームを鳴らす。また、プロセッサー31は、駅端末30が備えるバイブレーターを振動させても良い。また、プロセッサー31は、タッチパネル36の表示内容を変更しても良い。当該表示内容は、例えば、被介助者が乗降する列車が近付いていることを示す文字列などを含む。また、当該表示内容は、例えば、介助に必要な物の一覧を含む。介助に必要なものとは、例えば、車椅子で列車に乗り降りするための板などである。プロセッサー31は、ステップS328の後、ステップS301へと戻る。
アラームを聞いた駅員は、被介助者が乗降する列車の到着時刻から所定時間前になったことを知ることができる。そして、アラームを聞いた駅員は、介助画面SC2を確認して介助を開始する。そして例えば、駅端末30-1に表示された介助画面SC2を確認した駅ST1の駅員は、当該介助画面SC2に表示された介助情報に基づき、被介助者を介助する。例えば、駅ST1の駅員は、対象の被介助者に対して、階段の昇降及び乗車などを介助する。そして、駅ST1の駅員は、当該非介助者に対する駅ST1での介助が完了したならば、完了ボタンB7を操作するなどの介助完了を示す操作を行う。
また例えば、駅端末30-2に表示された介助画面SC2を確認した駅ST2の駅員は、当該介助画面SC2に表示された介助情報に基づき、被介助者を介助する。例えば、駅ST2の駅員は、対象の被介助者に対して、乗り換えにともなう列車の乗り降り及び階段の乗降などを介助する。そして、駅ST2の駅員は、当該非介助者に対する駅ST2での介助が完了したならば、完了ボタンB7を操作するなどの介助完了を示す操作を行う。
また例えば、駅端末30-3に表示された介助画面SC2を確認した駅ST3の駅員は、当該介助画面SC2に表示された介助情報に基づき、被介助者を介助する。例えば、駅ST3の駅員は、対象の被介助者に対して、降車及び階段の乗降などを介助する。そして、駅ST3の駅員は、当該非介助者に対する駅ST3での介助が完了したならば、完了ボタンB7を操作するなどの介助完了を示す操作を行う。
プロセッサー31は、ステップS301~ステップS317の待受状態にあるときに介助完了を示す操作が行われたならば、ステップS308においてYesと判定してステップS329へと進む。
ステップS329においてプロセッサー31は、第1の完了通知を生成する。第1の完了通知は、領域A2に表示された介助ID、使用駅情報に含まれる駅ID及び降車駅情報を含む。降車駅情報は、当該駅IDで示される駅が降車駅であるか否かを示す情報である。第1の完了通知は、当該介助IDで示される介助について、当該駅IDで示される駅での介助が完了したことを示す。プロセッサー31は、第1の完了通知を生成した後、当該第1の完了通知を、当該駅端末30の使用駅に設置された駅サーバー20に送信するように通信インターフェース35に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース35は、当該第1の完了通知を当該駅サーバー20に送信する。送信された当該第1の完了通知は、当該駅サーバー20の通信インターフェース25によって受信される。プロセッサー31は、ステップS329の後、ステップS301へと戻る。
一方、駅サーバー20のプロセッサー21は、第1の完了通知が受信されたならば、図5のステップS201の処理でYesと判定してステップS202へと進む。
プロセッサー21は、受信された情報が介助情報通知でないならば、ステップS202においてNoと判定してステップS204へと進む。
ステップS204においてプロセッサー21は、ステップS201で受信された情報が第1の完了通知であるか否かを判定する。プロセッサー21は、第1の完了通知であるならば、ステップS204においてYesと判定してステップS205へと進む。
なお、駅サーバー20は、第1の完了通知を受信することで、当該第1の完了通知に含まれる介助IDについての当該駅サーバー20が設置された駅での介助が完了したことを知ることができる。
ステップS205においてプロセッサー21は、受信された第1の完了通知をセンターサーバー10に送信するように通信インターフェース25に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース25は、当該第1の完了通知をセンターサーバー10に送信する。送信された当該第1の完了通知は、センターサーバー10の通信インターフェース15によって受信される。プロセッサー21は、ステップS205の処理の後、この処理を実行しているプロセス又はスレッドなどを終了する。
一方、センターサーバー10のプロセッサー11は、第1の完了通知が受信されたならば、図3のステップS101の処理でYesと判定してステップS102へと進む。
プロセッサー11は、受信された情報が更新要求でないならば、ステップS102においてNoと判定してステップS105へと進む。
ステップS105においてプロセッサー11は、ステップS101で受信された情報が第1の完了通知であるか否かを判定する。プロセッサー11は、受信された情報が第1の完了通知であるならば、ステップS105においてYesと判定してステップS106へと進む。
ステップS106においてプロセッサー11は、受信された第1の完了通知に含まれる降車駅情報が降車駅であることを示すか否かを判定する。当該降車駅情報が降車駅であることを示している場合、降車駅での介助が完了したことを意味する。これはすなわち、当該第1の完了通知に含まれる介助IDで示される介助が全て完了したことを意味する。プロセッサー11は、降車駅情報が降車駅でないことを示すならば、ステップS106においてYesと判定してステップS107へと進む。
ステップS107においてプロセッサー11は、介助データベースを更新する。すなわち、プロセッサー11は、受信された第1の完了通知に含まれる介助IDに、駅完了情報を関連付ける。駅完了情報は、当該第1の完了通知に含まれる駅IDを含む。駅完了情報は、駅完了情報が関連付けられた介助IDで特定される介助について、当該駅IDで示される駅での介助が完了していることを示す。プロセッサー11は、ステップS107の処理の後、この処理を実行しているプロセス又はスレッドなどを終了する。
対して、プロセッサー11は、降車駅情報が降車駅であることを示すならば、ステップS106においてYesと判定してステップS108へと進む。
ステップS108においてプロセッサー11は、介助データベースを更新する。すなわち、プロセッサー11は、受信された第1の完了通知に含まれる介助IDに、完了情報を関連付ける。完了情報は、完了情報が関連付けられた介助IDで特定される介助が完了していることを示す。プロセッサー11は、ステップS108の処理の後、この処理を実行しているプロセス又はスレッドなどを終了する。
一方、図9のステップS401において位置端末40のプロセッサー41は、GNNS信号がGNSS受信デバイス46によって受信されたか否かを判定する。プロセッサー41は、GNNS信号が受信されないならば、ステップS401においてNoと判定してステップS402へと進む。
ステップS402においてプロセッサー41は、ヘルプを要請するための操作が行われたか否かを判定する。すなわちプロセッサー41は、ヘルプボタンを操作するなどの予め定められた操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー41は、ヘルプを要請するための操作が行われないならば、ステップS402においてNoと判定してステップS401へと戻る。かくして、プロセッサー41は、GNNS信号が受信されるか、ヘルプを要請するための操作が行われるまでステップS401及びステップS402を繰り返す。
プロセッサー41は、ステップS401及びステップS402の待受状態にあるときにGNNS信号が受信されたならば、ステップS401においてYesと判定してステップS403へと進む。
ステップS403においてプロセッサー41は、受信されたGNNS信号に基づき、位置端末40の位置を計算する。当該位置は、例えば緯度及び経度により表したものである。
ステップS404においてプロセッサー41は、位置通知を生成する。位置通知は、位置端末40の位置情報、現在時刻、及びROM42又は補助記憶デバイス44に記憶された位置端末IDを含む。位置通知は、位置端末40の位置を通知するものである。プロセッサー41は、位置通知を生成した後、当該位置通知をセンターサーバー10に送信するように通信インターフェース45に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース45は、当該位置通知をセンターサーバー10に送信する。送信された当該位置通知は、センターサーバー10の通信インターフェース15によって受信される。
一方、センターサーバー10のプロセッサー11は、位置通知が受信されたならば、図3のステップS101の処理でYes、ステップS102の処理でNoと判定してステップS105へと進む。
プロセッサー11は、受信された情報が第1の完了通知でないならば、ステップS105においてNoと判定してステップS109へと進む。
ステップS109においてプロセッサー11は、ステップS101で受信された情報が位置通知であるか否かを判定する。プロセッサー11は、受信された情報が位置通知であるならば、ステップS109においてYesと判定してステップS110へと進む。
以上より、位置通知を受信することで、プロセッサー11又はプロセッサー11を中枢とするコンピューターは、通信インターフェース15と協働して、ステップS404の処理を行うことで、位置情報を受信する受信部として機能する。あるいは、通信インターフェース45は、受信部の一例である。
ステップS110においてプロセッサー11は、位置データベースを更新する。すなわち、プロセッサー11は、受信された位置通知に含まれる位置情報及び時刻を、当該位置通知に含まれる位置端末IDと関連付けて位置データベースに記憶させる。これにより、位置データベースには、各位置端末40の時刻ごとの位置が記憶される。
以上より、位置通知が受信されることで、プロセッサー11は、位置通知に含まれる位置情報を取得する。したがって、プロセッサー11又はプロセッサー11を中枢とするコンピューターは、位置端末40の位置情報を取得する取得部として機能する。あるいは、プロセッサー11又はプロセッサー11を中枢とするコンピューターは、通信インターフェース15と協働して取得部として機能する。
ステップS111においてプロセッサー11は、位置データベースなどを参照して、被介助者が乗車している列車が各駅に到着する時刻を求める。例えば、プロセッサー11は、以下のようにして当該時刻を求める。すなわち、プロセッサー11は、位置データベースを参照して、受信された位置通知に含まれる位置端末IDで特定される位置端末40の時刻ごとの位置を取得する。そして、プロセッサー11は、当該時刻ごとの位置から、速度を求める。また、プロセッサー11は、路線データベースを参照して、当該位置端末40の位置に基づき、当該位置端末40が駅から何キロメートル離れた位置にいるかを調べる。以上の情報などから、プロセッサー11は、被介助者が乗車している列車が各駅に到着する時刻を求める。このとき、プロセッサー11は、加減速にかかる時間などを考慮して被介助者が乗車している列車が各駅に到着する時刻を求める。なお、プロセッサー11は、被介助者が乗車している列車が各駅に到着する時刻を、当該列車の速度の変遷を加味して求めても良い。さらに、プロセッサー11は、被介助者が乗車している列車が各駅に到着する時刻を求める精度を上げるために、他の要素を加味しても良い。
以上より、プロセッサー11又はプロセッサー11を中枢とするコンピューターは、ステップS111の処理を行うことで、位置端末40を乗せた列車が駅に到着する予想時刻を導出する導出部として機能する。
ステップS112においてプロセッサー11は、受信された位置通知に含まれる位置端末IDで特定される位置端末40が進行中の介助に使用されているか否かを判定する。なお、進行中の介助は、例えば、介助データベースにおいて完了情報及び中断情報のいずれも関連付けられていない介助IDで特定される介助である。以下、進行中の介助を示す介助IDを「進行中介助ID」というものとする。中断情報については後述する。以上より、プロセッサー11は、介助データベースを参照して、受信された位置通知に含まれる位置端末IDに進行中介助IDが関連付けられているならば、当該位置端末IDで特定される位置端末40が進行中の介助に使用されていると判定する。プロセッサー11は、位置端末40が進行中の介助に使用されていると判定したならば、ステップS112においてYesと判定してステップS113へと進む。
ステップS113においてプロセッサー11は、第1の時刻通知を、必要な各駅などの駅サーバー20に送信させる。第1の時刻通知は、受信された位置通知に含まれる位置端末IDに関連付けられた進行中介助IDとステップS111で求めた時刻とを含む。なお、必要な各駅とは、例えば、当該進行中介助IDに関連付けられた介助情報で示される乗車駅、降車駅及び乗換駅である。ただし、当該進行中介助IDに関連付けられた駅完了情報に含まれる駅IDで特定される駅は、必要な各駅に含まれない。プロセッサー11は、第1の時刻通知を生成した後、当該第1の時刻通知を必要な各駅などの駅サーバー20に送信するように通信インターフェース15に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース15は、当該第1の時刻通知を当該各駅サーバー20に送信する。送信された当該第1の時刻通知は、各駅サーバー20の通信インターフェース25によってそれぞれ受信される。プロセッサー11は、ステップS113の処理の後、この処理を実行しているプロセス又はスレッドなどを終了する。
一方、駅サーバー20のプロセッサー21は、第1の時刻通知が受信されたならば、図5のステップS201の処理でYes、ステップS202の処理でNoと判定してステップS204へと進む。
プロセッサー21は、受信された情報が第1の完了通知でないならば、ステップS204においてNoと判定してステップS206へと進む。
ステップS206においてプロセッサー21は、ステップS201で受信された情報が第1の時刻通知であるか否かを判定する。プロセッサー21は、受信された情報が第1の時刻通知であるならば、ステップS206においてYesと判定してステップS207へと進む。
ステップS207においてプロセッサー21は、受信された第1の時刻通知を、必要な駅端末30に送信する。必要な駅端末30は、例えば、当該第1の時刻通知に含まれる介助IDについての介助画面SC2を表示している駅端末30である。プロセッサー21は、第1の時刻通知を必要な駅端末30に送信するように通信インターフェース25に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース25は、当該第1の時刻通知を当該駅端末30それぞれに送信する。送信された当該第1の時刻通知は、当該駅端末30の通信インターフェース35によってそれぞれ受信される。プロセッサー21は、ステップS207の処理の後、この処理を実行しているプロセス又はスレッドなどを終了する。
一方、駅端末30のプロセッサー31は、図7及び図8のステップS301~ステップS317の待受状態にあるときに第1の時刻通知が受信されたならば、図8のステップS309においてYesと判定してステップS330へと進む。
ステップS330においてプロセッサー31は、受信された第1の時刻通知に基づいて、領域A24の表示を更新する。すなわち、プロセッサー31は、領域A24に表示される時刻を、第1の時刻通知に含まれた時刻のうち、補助記憶デバイス34に記憶された使用駅情報で示された使用駅に到着する時刻にする。これにともない、プロセッサー31は、領域A24に表示される時間も当該時刻に基づいた値に変更する。プロセッサー31は、ステップS330の処理の後、図7のステップS301へと戻る。
したがって、プロセッサー31又はプロセッサー31を中枢とするコンピューターは、ステップS330の処理を行うことで、予想時刻を報知する報知部として機能する。あるいは、プロセッサー31又はプロセッサー31を中枢とするコンピューターは、ステップS330の処理を行うことで、タッチパネル36と協働して、報知部として機能する。
また、以上より、第1の時刻通知を受信することで、プロセッサー31又はプロセッサー31を中枢とするコンピューターは、位置端末40を乗せた列車が駅に到着する予想時刻を取得する取得部として機能する。あるいは、プロセッサー31又はプロセッサー31を中枢とするコンピューターは、第1の時刻通知を受信することで、通信インターフェース35と協働して、取得部として機能する。また、プロセッサー31又はプロセッサー31を中枢とするコンピューターは、第1の時刻通知を受信することで、通信インターフェース35と協働して、予想時刻を受信する受信部として機能する。あるいは、通信インターフェース35は、受信部の一例である。
また、以上のように、第1の時刻通知を受信した駅端末30は、位置端末40を乗せた列車が駅に到着する予想時刻を報知する。したがって、第1の時刻通知は、駅務装置に当該予想時刻を報知させるための情報である。また、第1の時刻通知は、センターサーバー10により生成されて送信されたものである。したがって、プロセッサー11又はプロセッサー11を中枢とするコンピューターは、ステップS113の処理を行うことで、通信インターフェース15と協働して、駅端末30に予想時刻を報知させるための情報を送信する通信部として機能する。また、通信インターフェース15は、通信装置の一例である。したがって、プロセッサー11又はプロセッサー11を中枢とするコンピューターは、ステップS113の処理を行うことで、通信装置を制御する通信制御部として機能する。
被介助者は、トイレに行きたくなったり予定を変更したくなったりした場合に、予定とは異なる駅で列車から降りたくなる場合がある。また、被介助者は、ダイヤの乱れなどによっても、予定とは異なる駅で列車から降りたくなる場合がある。このような場合、被介助者は、駅員などに対してヘルプを求めるために、ヘルプボタンを操作するなど、ヘルプを要請するための操作を行う。なお、介助の予定が無かった被介助者がヘルプボタンを操作しても良い。
プロセッサー41は、ステップS401及びステップS402の待受状態にあるときにヘルプを要請するための操作が行われたならば、ステップS402においてYesと判定してステップS405へと進む。
ステップS405においてプロセッサー41は、ヘルプ要求を生成する。ヘルプ要求は、被介助者がヘルプを求めていることを通知し、当該ヘルプに対応するための動作を行うよう要求する。ヘルプ要求は、ROM42又は補助記憶デバイス44に記憶された位置端末IDを含む。プロセッサー41は、ヘルプ要求を生成した後、当該ヘルプ要求をセンターサーバー10に送信するように通信インターフェース45に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース45は、当該ヘルプ要求をセンターサーバー10に送信する。送信された当該ヘルプ要求は、センターサーバー10の通信インターフェース15によって受信される。
一方、センターサーバー10のプロセッサー11は、ヘルプ要求が受信されたならば、図3のステップS101の処理でYes、ステップS102の処理でNo、ステップS105の処理でNoと判定してステップS109へと進む。
プロセッサー11は、受信された情報が位置通知でないならば、ステップS109においてNoと判定して図4のステップS114へと進む。
ステップS114においてプロセッサー11は、ステップS101で受信された情報がヘルプ要求であるか否かを判定する。プロセッサー11は、受信された情報がヘルプ要求であるならば、ステップS114においてYesと判定してステップS115へと進む。
ステップS115においてプロセッサー11は、受信されたヘルプ要求に含まれる位置端末IDで特定される位置端末40が進行中の介助に使用されているか否かを判定する。プロセッサー11は、例えば、ステップS112と同様にして進行中の介助に使用されているか否かを判定する。プロセッサー11は、進行中の介助に使用されていると判定したならば、ステップS115においてYesと判定してステップS116へと進む。
ステップS116においてプロセッサー11は、受信されたヘルプ要求に含まれる位置端末IDに関連付けられた進行中介助IDに中断情報を関連付ける。中断情報は、中断情報が関連付けられた介助IDで特定される介助が中断されたことを示す。
ステップS117においてプロセッサー11は、中断通知を、必要な各駅などの駅サーバー20に送信させる。中断通知は、ステップS116で中断情報を関連付けた介助IDを含む。中断通知は、当該介助IDで特定される介助が中断されたことを示す。なお、必要な各駅とは、例えば、当該介助IDに関連付けられた介助情報で示される乗車駅、降車駅及び乗換駅である。ただし、当該介助IDに関連付けられた駅完了情報に含まれる駅IDで特定される駅は、必要な各駅に含まれない。プロセッサー11は、中断通知を生成した後、当該中断通知を駅サーバー20に送信するように通信インターフェース15に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース15は、当該中断通知を駅サーバー20に送信する。送信された当該中断通知は、駅サーバー20の通信インターフェース25によって受信される。
一方、駅サーバー20のプロセッサー21は、中断通知が受信されたならば、図5のステップS201の処理でYes、ステップS202の処理でNo、ステップS204の処理でNoと判定してステップS206へと進む。
プロセッサー21は、受信された情報が第1の時刻通知でないならば、ステップS206においてNoと判定してステップS208へと進む。
ステップS208においてプロセッサー21は、ステップS201で受信された情報が中断通知であるか否かを判定する。プロセッサー21は、ステップS201で受信された情報が中断通知であるならば、ステップS208においてYesと判定してステップS209へと進む。
ステップS209においてプロセッサー21は、受信された中断通知を、必要な駅端末30に送信する。必要な駅端末30は、例えば、当該第1の時刻通知に含まれる介助IDについての介助画面SC2を表示した駅端末30である。プロセッサー21は、中断通知を当該駅端末30に送信するように通信インターフェース15に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース15は、当該中断通知を当該駅端末30それぞれに送信する。送信された当該中断通知は、各駅端末30の通信インターフェース35によって受信される。
一方、駅端末30のプロセッサー31は、図7及び図8のステップS301~ステップS317の待受状態にあるときに中断通知が受信されたならば、図8のステップS310においてYesと判定してステップS331へと進む。
ステップS331においてプロセッサー31は、中断通知に含まれる介助IDで特定される介助が中断されたことを報知する。例えば、プロセッサー31は、当該介助が中断された旨をタッチパネル36に表示させる。また、プロセッサー31は、スピーカー37にアラームなどを出力させる、又は駅端末30が備えるバイブレーターを振動させるなどしても良い。プロセッサー31は、ステップS331の処理の後、図7のステップS301へと戻る。当該報知により、駅端末30の操作者は、当該介助が中断されたことを知ることができる。
一方、センターサーバー10のプロセッサー11は、ステップS117の処理の後、ステップS118へと進む。また、プロセッサー11は、ステップS115において進行中の介助に使用されていないと判定したならば、Noと判定してステップS118へと進む。
ステップS118においてプロセッサー11は、受信されたヘルプ要求に基づくヘルプについての情報を介助データベースに登録する。すなわち、プロセッサー11は、ヘルプIDを発行する。そして、介助データベースを更新して、当該ヘルプIDを、受信されたヘルプ要求に含まれる位置端末IDに関連付ける。なお、ヘルプIDは、ヘルプ1件ごとに割り当てられるユニークな識別符号である。さらに、プロセッサー11は、当該ヘルプIDに、各種情報を関連付ける。例えば、プロセッサー11は、ステップS118の処理の前にステップS116で介助IDに中断情報を関連付けていた場合、当該介助ID及び当該介助IDに関連付けられた介助情報の一部又は全部をヘルプIDに関連付ける。ヘルプIDに関連付ける情報は、当該介助IDの他、例えば、被介助者が乗車している列車についての情報、被介助者が乗車している車両の番号、被介助者が乗車している位置に近いドアの番号、被介助者の性別、使用器具等及び介助内容などである。
ステップS119においてプロセッサー11は、ヘルプ情報通知を送信する対象の駅(以下「対象駅」という。)を決定する。なお、ヘルプ情報通知については後述する。対象駅は、例えば、ステップS118で発行したヘルプIDで特定されるヘルプを実行するために適した駅である。プロセッサー11は、対象駅を決定するために、位置データベースを参照して、ヘルプ要求に含まれる位置端末IDで特定される位置端末についての最新の位置情報を取得する。そして、プロセッサー11は、一例として、当該位置情報及び運行データベースに記憶された情報などに基づき、当該位置端末を乗せた列車が現在停車している駅、次に停車する駅及び次の次に停車する駅などを対象駅として決定する。ただし、プロセッサー11は、対象駅を決定するとき、無人駅などをスキップする。無人駅ではヘルプに対応できないためである。また、プロセッサー11は、現在時刻から、現在停車している駅を出発するまでの時間が長い場合には、ここでは、次に停車する駅及び次の次に停車する駅を対象駅にしなくても良い。現在停車している駅でヘルプに対応できる可能性が高いと考えられるためである。また、プロセッサー11は、現在時刻から、次に停車する駅を出発するまでの時間が長い場合には、ここでは、次の次に停車する駅を対象駅にしなくても良い。次に停車する駅でヘルプに対応できる可能性が高いと考えられるためである。また、プロセッサー11は、被介助者が列車に乗っておらず駅にいる場合、当該駅を対象駅とする。なお、対象駅をどのように決めるかの条件は、以上示したものに限らず、例えば、介助システム1の設計者又は管理者などによって任意に定められる。
ステップS120においてプロセッサー11は、ヘルプ情報通知を生成する。ヘルプ情報通知は、ステップS118で発行したヘルプID、及び介助データベースにおいて当該ヘルプIDに関連付けられている各種情報を含む。ヘルプ情報通知は、ヘルプが必要である旨及び当該ヘルプについて情報を通知する。プロセッサー11は、ヘルプ情報通知を生成した後、当該ヘルプ情報通知をステップS119で決定した対象駅の駅サーバー20に送信するように通信インターフェース15に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース15は、当該ヘルプ情報通知を当該各駅サーバー20に送信する。送信された当該ヘルプ情報通知は、当該各駅サーバー20の通信インターフェース25によってそれぞれ受信される。プロセッサー11は、ステップS120の処理の後、この処理を実行しているプロセス又はスレッドなどを終了する。
ヘルプ情報通知は、位置端末からの通報についての情報を駅務装置に報知させるための情報の一例である。ヘルプ情報通知は、位置端末がどの駅内にあるかを示す情報を駅務装置に報知させるための情報の一例である。
一方、駅サーバー20のプロセッサー21は、ヘルプ情報通知が受信されたならば、図5のステップS201の処理でYes、ステップS202の処理でNo、ステップS204の処理でNo、ステップS206の処理でNoと判定してステップS208へと進む。
プロセッサー21は、受信された情報が中断通知でないならば、ステップS208においてNoと判定して図6のステップS210へと進む。
ステップS210においてプロセッサー21は、ステップS201で受信された情報がヘルプ情報通知であるか否かを判定する。プロセッサー21は、ステップS201で受信された情報がヘルプ情報通知であるならば、ステップS210においてYesと判定してステップS211へと進む。
ステップS211においてプロセッサー21は、受信されたヘルプ情報通知を、必要な駅端末30に送信させる。必要な駅端末30は、例えば、補助記憶デバイス24に記憶された設置駅情報で特定される設置駅と同じ駅が使用駅である駅端末30のうち、ヘルプを担当する駅員が使用する駅端末30などである。なお、駅サーバー20は、例えば、当該駅端末30を予め記憶しておく。あるいは、必要な駅端末30は、補助記憶デバイス24に記憶された設置駅情報で特定される設置駅と同じ駅が使用駅である駅端末30全てであっても良い。プロセッサー21は、ヘルプ情報通知を必要な駅端末30に送信するように通信インターフェース25に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース25は、当該ヘルプ情報通知を当該各駅端末30に送信する。送信された当該ヘルプ情報通知は、各駅端末30の通信インターフェース35によってそれぞれ受信される。
一方、駅端末30のプロセッサー31は、図7及び図8のステップS301~ステップS317の待受状態にあるときにヘルプ情報通知が受信されたならば、図8のステップS311においてYesと判定してステップS332へと進む。
ステップS332においてプロセッサー31は、図12に示すようなヘルプ画面SC3に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー31は、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル36に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル36は、ヘルプ画面SC3を表示する。プロセッサー31は、ステップS332の処理の後、図7のステップS301へと戻る。
図12は、ヘルプ画面SC3の一例を示す図である。ヘルプ画面SC3は、ヘルプについての情報を報知するための画面である。なお、図12において図10又は図11と同様の要素については図10又は図11と同一の符号を付している。ヘルプ画面SC3は、一例として、領域A1、領域A26~領域A29、領域A41~領域A50、可ボタンB11、不可ボタンB12、ヘルプ完了ボタンB13及び再開ボタンB14を含む。
領域A41は、受信されたヘルプ情報通知に含まれるヘルプIDが表示される。
領域A42は、ヘルプ要請がある旨などの現在の状況を示す文字列などが表示される。
領域A43は、被介助者が乗車している列車の位置を示す情報が表示される。あるいは、被介助者が乗車していない状態では、被介助者がどの駅にいるかを示す情報が表示される。
領域A44は、被介助者が乗車している列車の情報が表示される。
領域A45は、被介助者が乗車している車両の番号及び被介助者が乗車している位置に近いドアの番号が表示される。
領域A46は、被介助者が乗車している列車が、使用駅情報で示された使用駅にダイヤ通りに到着すると仮定した場合の到着時刻が表示される。
領域A47は、被介助者が乗車している列車が、使用駅情報で示された使用駅にダイヤ通りに到着すると仮定した場合の到着までの時間が表示される。
領域A48は、被介助者が乗車している列車が、使用駅情報で示された使用駅に到着する予想時刻が表示される。当該予想時刻は、被介助者の位置情報に基づいて算出されるものである。
領域A49は、被介助者が乗車している列車が使用駅情報で示された使用駅に到着するまでの予想時間が表示される。当該予想時間は、被介助者の位置情報に基づいて算出されるものである。
領域A50は、受信されたヘルプ情報通知に含まれる介助IDが表示される。当該介助IDは、領域A41に表示されたヘルプIDで特定されるヘルプが、当該介助IDで特定される介助が進行中であるときに要請されたものであることを示す。
なお、領域A26~領域A29、領域A44~領域A47及び領域A50のそれぞれに表示される情報は、受信されたヘルプ情報通知に該当する情報が含まれる場合に表示される。また、ヘルプ画面SC3は、被介助者が列車に乗っておらず、駅内にいる場合には、その旨を示す文字列などを含む。また、この場合、ヘルプ画面SC3は、被介助者が駅内のどこにいるかを含む情報を含んでも良い。
可ボタンB11は、表示されているヘルプ画面SC3で示されたヘルプに対応可能である場合に、駅端末30の操作者が操作するためのボタンである。
不可ボタンB12は、表示されているヘルプ画面SC3で示されたヘルプに対応できない場合に、駅端末30の操作者が操作するためのボタンである。
ヘルプ完了ボタンB13は、表示されているヘルプ画面SC3で示されたヘルプが完了した場合に駅端末30の操作者が操作するためのボタンである。
再開ボタンB14は、領域A50に表示された介助IDで特定される介助を再開させる場合に駅端末30の操作者が操作するためのボタンである。再開ボタンB14は、領域A50に介助IDが表示されている場合に有効となる。再開ボタンB14は、有効でない場合には表示されていなくても良い。
ヘルプ画面SC3を見た駅員は、ヘルプに対応可能であるならば可ボタンB11を操作する。対して、当該駅員は、ヘルプに対応可能でないならば不可ボタンB12を操作する。
プロセッサー31は、ステップS301~ステップS317の待受状態にあるときに、可ボタンB11を操作するなどの、ヘルプに対応可能であることを示す操作が行われたならば、ステップS312においてYesと判定してステップS333へと進む。
ステップS333においてプロセッサー31は、第1の可否通知を生成する。第1の可否通知は、領域A41に表示されたヘルプIDと補助記憶デバイス34に記憶された駅端末IDとを含む。第1の可否通知は、当該ヘルプIDで特定されるヘルプに、当該駅端末IDで特定される駅端末30の操作者が対応可能であることを示す。プロセッサー31は、第1の可否通知を生成した後、当該第1の可否通知を、ヘルプ情報通知の送信元である駅サーバー20に送信するように通信インターフェース35に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース35は、当該第1の可否通知を当該駅サーバー20に送信する。送信された当該第1の可否通知は、当該駅サーバー20の通信インターフェース25によって受信される。プロセッサー31は、ステップS333の処理の後、図7のステップS301へと戻る。
また、プロセッサー31は、ステップS301~ステップS317の待受状態にあるときに、不可ボタンB12を操作するなどの、ヘルプに対応できないことを示す操作が行われたならば、ステップS313においてYesと判定してステップS334へと進む。
ステップS334においてプロセッサー31は、第2の可否通知を生成する。第2の可否通知は、領域A41に表示されたヘルプIDと補助記憶デバイス34に記憶された駅端末IDとを含む。第2の可否通知は、当該ヘルプIDで特定されるヘルプに、当該駅端末IDで特定される駅端末30の操作者が対応可能であることを示す。プロセッサー31は、第2の可否通知を生成した後、当該第2の可否通知を、ヘルプ情報通知の送信元である駅サーバー20に送信するように通信インターフェース35に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース35は、当該第2の可否通知を当該駅サーバー20に送信する。送信された当該第2の可否通知は、当該駅サーバー20の通信インターフェース25によって受信される。プロセッサー31は、ステップS334の処理の後、図7のステップS301へと戻る。
ステップS212においてプロセッサー21は、第1の可否通知又は第2の可否通知が通信インターフェース25によって受信されたか否かを判定する。プロセッサー21は、第1の可否通知又は第2の可否通知が受信されないならば、ステップS212においてNoと判定してステップS213へと進む。
ステップS213においてプロセッサー21は、各駅端末30から送信される可否通知の受信を終了するか否かを判定する。プロセッサー21は、各駅端末30から送信される可否通知の受信を終了しないならば、ステップS213においてNoと判定してステップS212へと戻る。かくして、プロセッサー21は、第1の可否通知又は第2の可否通知が受信されるか、各駅端末30から送信される可否通知の受信を終了すると判定するまでステップS212及びステップS213を繰り返す。
プロセッサー21は、ステップS212及びステップS213の待受状態にあるときに第1の可否通知又は第2の可否通知が受信されたならば、ステップS212においてYesと判定してステップS214へと進む。
ステップS214においてプロセッサー21は、受信された第1の可否通知及び第2の可否通知をRAM23又は補助記憶デバイス24などに記憶させる。プロセッサー21は、ステップS214の処理の後、ステップS212へと戻る。
プロセッサー21は、ステップS211において送信されたヘルプ情報通知の送信先である駅端末30の全てから第1の可否通知又は第2の可否通知を受信した場合に、可否通知の受信を終了する。また、プロセッサー21は、タイムアウトした場合にも可否通知の受信を終了する。例えば、プロセッサー21は、ステップS211の処理を終了した後、一定時間経過したならば、タイムアウトしたと判定する。プロセッサー21は、各駅端末30から送信される可否通知の受信を終了するならば、ステップS213においてYesと判定してステップS215へと進む。
ステップS215においてプロセッサー21は、受信されたヘルプ情報通知に含まれるヘルプIDで特定されるヘルプに対して対応可能であるか否かを判定する。なお、プロセッサー21は、例えば、ステップS214で記憶した第1の可否通知の数が所定の数以上である場合に、当該ヘルプに対して対応可能であると判定する。第1の可否通知の数が所定の数以上であることは、当該ヘルプに対して対応するために必要な人員が確保できることを示す。プロセッサー21は、ヘルプに対して対応可能であると判定するならば、ステップS215においてYesと判定して、この処理を実行しているプロセス又はスレッドなどを終了する。
対して、プロセッサー21は、ヘルプに対して対応可能でないと判定するならば、ステップS215においてNoと判定してステップS216へと進む。
ステップS216においてプロセッサー21は、不可通知を生成する。不可通知は、補助記憶デバイス24に記憶された設置駅情報に含まれる駅IDと、受信されたヘルプ情報通知に含まれるヘルプIDとを含む。不可通知は、当該ヘルプIDで特定されるヘルプに、当該駅IDで特定される駅で対応することができないことを示す。プロセッサー21は、不可通知を生成した後、当該不可通知をセンターサーバー10に送信するように通信インターフェース25に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース25は、当該不可通知をセンターサーバー10に送信する。送信された当該不可通知は、センターサーバー10の通信インターフェース15によって受信される。プロセッサー21は、ステップS16の処理の後、この処理を実行しているプロセス又はスレッドなどを終了する。
一方、センターサーバー10のプロセッサー11は、不可通知が受信されたならば、図3のステップS101の処理でYes、ステップS102の処理でNo、ステップS105の処理でNo、ステップS109の処理でNoと判定して図4のステップS114へと進む。
プロセッサー11は、受信された情報がヘルプ要求でないならば、ステップS114においてNoと判定してステップS121へと進む。
ステップS121においてプロセッサー11は、ステップS101で受信された情報が不可通知であるか否かを判定する。プロセッサー11は、受信された情報が不可通知であるならば、ステップS121においてYesと判定してステップS122へと進む。
ステップS122においてプロセッサー11は、ヘルプ情報通知を追加送信する。当該ヘルプ情報通知は、ステップS120で送信されたものと同様である。当該ヘルプ情報通知は、受信された不可通知に含まれるヘルプIDを含む。プロセッサー11は、当該ヘルプIDを含むヘルプ情報通知の対象駅を追加する。例えば、プロセッサー11は、ステップS119又はステップS122で対象駅として決定された駅を除いた中で、当該ヘルプIDで特定されるヘルプの対象となる被介助者が乗車している列車が最初に到着する駅を対象駅として決定する。そして、プロセッサー11は、対象駅として決定した駅の駅サーバー20にヘルプ情報通知を送信するように通信インターフェース15に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース15は、当該ヘルプ情報通知を当該駅サーバー20に送信する。送信された当該ヘルプ情報通知は、当該駅サーバー20の通信インターフェース25によって受信される。プロセッサー11は、ステップS122の処理の後、この処理を実行しているプロセス又はスレッドなどを終了する。
このように、プロセッサー11は、ヘルプに対応できない駅がある場合は次の駅、その次の駅、…と対象駅を追加していく。
ところで、位置端末40からヘルプが要請された状態で、当該位置端末40から送信される位置通知を受信したセンターサーバー10は、図3のステップS112以降以下のように動作する。
センターサーバー10のプロセッサー11は、位置端末40が進行中の介助に使用されていないと判定したならば、ステップS112においてNoと判定してステップS123へと進む。
ステップS123においてプロセッサー11は、受信された位置通知に含まれる位置端末IDで特定される位置端末40が進行中のヘルプに使用されているか否かを判定する。なお、進行中のヘルプは、例えば、介助データベースにおいてヘルプ完了情報が関連付けられていないヘルプIDで特定されるヘルプである。以下、進行中のヘルプを示すヘルプIDを「進行中ヘルプID」というものとする。ヘルプ完了情報については後述する。以上より、プロセッサー11は、介助データベースを参照して、受信された位置通知に含まれる位置端末IDに進行中ヘルプIDが関連付けられているならば、当該位置端末IDで特定される位置端末40が進行中のヘルプに使用されていると判定する。プロセッサー11は、位置端末40が進行中のヘルプに使用されていると判定したならば、ステップS123においてYesと判定してステップS124へと進む。なお、プロセッサー11は、位置端末40が進行中のヘルプに使用されていないと判定したならば、ステップS123においてNoと判定して、この処理を実行しているプロセス又はスレッドなどを終了する。
ステップS124においてプロセッサー11は、第2の時刻通知を、必要な各駅などの駅サーバー20に送信させる。第2の時刻通知は、受信された位置通知に含まれる位置端末IDに関連付けられた進行中ヘルプIDとステップS111で求めた時刻と当該位置端末の位置情報とを含む。なお、必要な各駅とは、例えば、ステップS119で対象駅として決定される駅である。あるいは、必要な各駅とは、例えば、当該進行中ヘルプIDを含むヘルプ情報通知が送信された駅サーバー20の設置駅である。プロセッサー11は、第2の時刻通知を生成した後、当該第2の時刻通知を必要な各駅などの駅サーバー20に送信するように通信インターフェース15に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース15は、当該第2の時刻通知を当該各駅サーバー20に送信する。送信された当該第2の時刻通知は、各駅サーバー20の通信インターフェース25によってそれぞれ受信される。プロセッサー11は、ステップS124の処理の後、この処理を実行しているプロセス又はスレッドなどを終了する。
一方、駅サーバー20のプロセッサー21は、第2の時刻通知が受信されたならば、図5のステップS201の処理でYes、ステップS202の処理でNo、ステップS204の処理でNo、ステップS206の処理でNo、ステップS208の処理でNoと判定して図6のステップS210へと進む。
プロセッサー21は、受信された情報がヘルプ情報通知でないならば、ステップS210においてNoと判定してステップS217へと進む。
ステップS217においてプロセッサー21は、ステップS201で受信された情報が第2の時刻通知であるか否かを判定する。プロセッサー21は、ステップS201で受信された情報が第2の時刻通知であるならば、ステップS217においてYesと判定してステップS218へと進む。
ステップS218においてプロセッサー21は、受信された第2の時刻通知を、必要な駅端末30に送信させる。必要な駅端末30は、例えば、当該第2の時刻通知に含まれるヘルプIDについてのヘルプ画面SC3を表示している駅端末30である。プロセッサー21は、第2の時刻通知を必要な駅端末30に送信するように通信インターフェース25に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース25は、当該第2の時刻通知を当該各駅端末30に送信する。送信された当該第2の時刻通知は、各駅端末30の通信インターフェース35によってそれぞれ受信される。プロセッサー21は、ステップS218の処理の後、この処理を実行しているプロセス又はスレッドなどを終了する。
一方、駅端末30のプロセッサー31は、図7及び図8のステップS301~ステップS317の待受状態にあるときに第2の時刻通知が受信されたならば、図8のステップS314においてYesと判定してステップS335へと進む。
ステップS335においてプロセッサー31は、受信された第2の時刻通知に基づいて、領域A43、領域A48及び領域A49の表示を更新する。すなわち、プロセッサー31は、領域A48に表示される時刻を、第2の時刻通知に含まれた時刻のうち、補助記憶デバイス34に記憶された使用駅情報で示された使用駅に到着する時刻にする。これにともない、プロセッサー31は、領域A49に表示される時間も当該時刻に基づいた値に変更する。また、プロセッサー31は、領域A43の表示について、第2の時刻通知に含まれる位置情報に基づいて更新する。プロセッサー31は、ステップS335の処理の後、図7のステップS301へと戻る。
したがって、プロセッサー31又はプロセッサー31を中枢とするコンピューターは、ステップS335の処理を行うことで、予想時刻を報知する報知部として機能する。あるいは、プロセッサー31又はプロセッサー31を中枢とするコンピューターは、ステップS335の処理を行うことで、タッチパネル36と協働して、報知部として機能する。
また、以上より、第2の時刻通知を受信することで、プロセッサー31又はプロセッサー31を中枢とするコンピューターは、取得部として機能する。あるいは、プロセッサー31又はプロセッサー31を中枢とするコンピューターは、第2の時刻通知を受信することで、通信インターフェース35と協働して、取得部として機能する。また、プロセッサー31又はプロセッサー31を中枢とするコンピューターは、第1の時刻通知を受信することで、通信インターフェース35と協働して、受信部として機能する。あるいは、通信インターフェース35は、受信部の一例である。
また、以上のように、第2の時刻通知を受信した駅端末30は、位置端末40を乗せた列車が駅に到着する予想時刻を報知する。したがって、第2の時刻通知は、駅務装置に当該予想時刻を報知させるための情報である。また、第2の時刻通知は、センターサーバー10により生成されて送信されたものである。したがって、プロセッサー11又はプロセッサー11を中枢とするコンピューターは、ステップS124の処理を行うことで、通信インターフェース15と協働して、駅端末30に予想時刻を報知させるための情報を送信する通信部として機能する。また、プロセッサー11又はプロセッサー11を中枢とするコンピューターは、ステップS124の処理を行うことで、通信装置を制御する通信制御部として機能する。
可ボタンB11を操作した駅員は、ヘルプ画面SC3に表示された情報に基づいて、ヘルプを要請している被介助者のもとへと向かう。そして、当該駅員は、例えば、当該被介助者から、どのようなヘルプが必要であるかを聞く。聞いた内容に基づき、当該駅員は、必要に応じて介助を行う。そして、ヘルプが完了したならば、当該駅員は、ヘルプ完了ボタンB13を操作するなどのヘルプ完了を示す操作を行う。
プロセッサー31は、ステップS301~ステップS317の待受状態にあるときにヘルプ完了を示す操作が行われたならば、ステップS315においてYesと判定してステップS336へと進む。
ステップS336においてプロセッサー31は、第2の完了通知を生成する。第2の完了通知は、領域A41に表示されたヘルプIDを含む。第2の完了通知は、当該ヘルプIDで示されるヘルプが完了したことを示す。プロセッサー31は、第2の完了通知を生成した後、当該第2の完了通知を、ヘルプ情報通知の送信元である駅サーバー20に送信するように通信インターフェース35に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース35は、当該第2の完了通知を当該駅サーバー20に送信する。送信された当該第2の完了通知は、当該駅サーバー20の通信インターフェース25によって受信される。プロセッサー31は、ステップS336の後、図7のステップS301へと戻る。
一方、駅サーバー20のプロセッサー21は、第2の完了通知が受信されたならば、図5のステップS201の処理でYes、ステップS202の処理でNo、ステップS204の処理でNo、ステップS206の処理でNo、ステップS208の処理でNo、図6のステップS210でNoと判定してステップS217へと進む。
プロセッサー21は、受信された情報が第2の時刻通知でないならば、ステップS217においてNoと判定してステップS219へと進む。
ステップS219においてプロセッサー21は、ステップS201で受信された情報が第2の完了通知であるか否かを判定する。プロセッサー21は、ステップS201で受信された情報が第2の完了通知であるならば、ステップS219においてYesと判定してステップS220へと進む。
ステップS220においてプロセッサー21は、受信された第2の完了通知をセンターサーバー10に送信するように通信インターフェース25に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース25は、当該第2の完了通知をセンターサーバー10に送信する。送信された当該第2の完了通知は、センターサーバー10の通信インターフェース15によって受信される。プロセッサー21は、ステップS220の処理の後、この処理を実行しているプロセス又はスレッドなどを終了する。
一方、センターサーバー10のプロセッサー11は、第2の完了通知が受信されたならば、図3のステップS101の処理でYes、ステップS102の処理でNo、ステップS105の処理でNo、ステップS109の処理でNo、図4のステップS114の処理でNoと判定してステップS121へと進む。
プロセッサー11は、受信された情報が不可通知でないならば、ステップS121においてNoと判定してステップS125へと進む。
ステップS125においてプロセッサー11は、ステップS101で受信された情報が第2の完了通知であるか否かを判定する。プロセッサー11は、受信された情報が第2の完了通知であるならば、ステップS125においてYesと判定してステップS126へと進む。
ステップS126においてプロセッサー11は、介助データベースを更新する。すなわち、プロセッサー11は、受信された第2の完了通知に含まれるヘルプIDに、ヘルプ完了情報を関連付ける。ヘルプ完了情報は、ヘルプ完了情報が関連付けられたヘルプIDで特定されるヘルプが完了していることを示す。プロセッサー11は、ステップS126の処理の後、この処理を実行しているプロセス又はスレッドなどを終了する。
また、ヘルプ完了ボタンB13を操作した駅員などは、中断している介助を再開した方が良いと判断した場合には、再開ボタンB14を操作するなどの中断している介助を再開させる操作を行う。
プロセッサー31は、ステップS301~ステップS317の待受状態にあるときに、中断している介助を再開させる操作が行われたならば、ステップS316においてYesと判定してステップS337へと進む。
ステップS337においてプロセッサー31は、再開要求を生成する。再開要求は、領域A50に表示された介助IDを含む。再開要求は、当該介助IDで示される介助を再開するように要求する。プロセッサー31は、再開要求を生成した後、当該再開要求をヘルプ情報通知の送信元である駅サーバー20に送信するように通信インターフェース35に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース35は、当該再開要求を当該駅サーバー20に送信する。送信された当該再開要求は、当該駅サーバー20の通信インターフェース25によって受信される。プロセッサー31は、ステップS337の処理の後、図7のステップS301へと戻る。
一方、駅サーバー20のプロセッサー21は、再開要求が受信されたならば、図5のステップS201の処理でYes、ステップS202の処理でNo、ステップS204の処理でNo、ステップS206の処理でNo、ステップS208の処理でNo、図6のステップS210でNo、ステップS217でNoと判定してステップS219へと進む。
プロセッサー21は、受信された情報が第2の完了通知でないならば、ステップS219においてNoと判定してステップS221へと進む。
ステップS221においてプロセッサー21は、ステップS201で受信された情報が再開要求であるか否かを判定する。プロセッサー21は、ステップS201で受信された情報が再開要求であるならば、ステップS221においてYesと判定してステップS222へと進む。
ステップS222においてプロセッサー21は、受信された再開要求をセンターサーバー10に送信するように通信インターフェース25に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース25は、当該再開要求をセンターサーバー10に送信する。送信された当該再開要求は、センターサーバー10の通信インターフェース15によって受信される。プロセッサー21は、ステップS222の処理の後、この処理を実行しているプロセス又はスレッドなどを終了する。
一方、センターサーバー10のプロセッサー11は、再開要求が受信されたならば、図3のステップS101の処理でYes、ステップS102の処理でNo、ステップS105の処理でNo、ステップS109の処理でNo、図4のステップS114の処理でNo、ステップS121の処理でNoと判定してステップS125へと進む。
プロセッサー11は、受信された情報が第2の完了通知でないならば、ステップS125においてNoと判定してステップS127へと進む。
ステップS127においてプロセッサー11は、ステップS101で受信された情報が再開要求であるか否かを判定する。プロセッサー11は、受信された情報が再開要求であるならば、ステップS127においてYesと判定してステップS128へと進む。
ステップS128においてプロセッサー11は、受信された再開要求に含まれる介助IDで特定される介助を再開させる。なお、当該介助は、中断中である。プロセッサー11は、当該介助を再開させるために、例えば、当該介助IDに関連付けられた中断情報を削除する。プロセッサー11は、ステップS128の処理の後、この処理を実行しているプロセス又はスレッドなどを終了する。
なお、駅端末30のプロセッサー31は、ステップS301~ステップS317の待受状態にあるときに画面切替操作等が行われたならば、ステップS317においてYesと判定してステップS338へと進む。なお、画面切替操作等とは、タブの切り替え、タブを閉じる、ウィンドウの切り替え又はウィンドウを閉じるなどの操作である。
ステップS338においてプロセッサー31は、画面切替操作等に基づき、タッチパネル36に表示される画面を変更させる。プロセッサー31は、ステップS338の処理の後、図7のステップS301へと戻る。
実施形態の介助システム1によれば、駅端末30は、被介助者が乗車している列車が到着する予想時刻を表示する。当該予想時刻は、当該被介助者が所持している位置端末40の位置情報に基づき、センターサーバー10によって導出されたものである。したがって、駅員は、ダイヤの乱れがあった場合でも、駅端末30に表示された当該予想時刻を見ることで、当該被介助者が乗車している列車がいつ駅に到着するかが分かる。これにより、当該駅員は、被介助者に対する介助の準備などをいつから始めれば良いか判断しやすい。
また、駅端末30は、被介助者が所持している位置端末40の位置情報に基づく、列車の到着予想時刻を表示する。このため、駅員が、被介助者が乗車した列車の出発時刻などを入力画面SC1などに対して入力していなくても、乗換駅及び降車駅の駅員は、到着予想時刻を知ることができる。また、駅員が介助に手間取るなどして、被介助者が予定とは異なる列車に乗車した場合にも、乗換駅及び降車駅の駅員は、到着予想時刻を知ることができる。
以上のように、実施形態の介助システム1は、紙などを用いた情報伝達よりも正確性、速報性及び利便性に優れる。
実施形態の介助システム1によれば、被介助者は、何らかの問題が発生したときなど、ヘルプボタンを操作することで、駅員などに対してヘルプなどを求めることができる。ヘルプボタンが操作された場合、対象となる駅の駅端末30は、ヘルプを求めている被介助者がいることを報知する。対象となる駅は、被介助者が所持している位置端末40の位置に基づき、例えば、被介助者が乗車している列車が現在いる駅又は次に停まる駅などである。そして、当該駅端末30には、被介助者が所持している位置端末40の位置に基づき、被介助者が到着するまでの時間が表示される。したがって、被介助者は、ダイヤの乱れなどの運行異常時にも、駅員に対して予定外の介助などを求めることができる。また、駅員は、駅端末30を見ることで、予定外の介助が必要であることを容易に知ることができる。また、駅員は、駅端末30を見ることで、予定外の介助についての情報を容易に知ることが出来る。
実施形態の介助システム1によれば、被介助者が駅内でヘルプを求めている場合、駅端末30は、被介助者が駅内にいることを報知する。したがって、駅員は、駅内にいる被介助者に対してもヘルプが必要であることを容易に知ることができる。また、被介助者は、周りに駅員がいない場合にもヘルプを求めることができる。
上記の実施形態は以下のような変形も可能である。
上記の実施形態では、中断された介助の再開は、駅端末30に対する操作に基づく。すなわち、上記の実施形態では、センターサーバー10は、再開要求を受信したことに応じてステップS128において介助を再開させた。しかしながら、ヘルプの完了に伴って自動的に介助が再開されるような態様であっても良い。すなわち、例えば、センターサーバー10のプロセッサー11は、ステップS126の処理の後、ステップS128と同様にして、介助IDで特定される介助を再開させる。なおこの場合、例えば、第2の完了通知は、再開させる介助についての介助ID、すなわち領域A50に表示された介助IDを含む。あるいは、プロセッサー11は、介助データベースを参照して、ヘルプIDから、再開させる介助についての介助IDを特定しても良い。
上記の実施形態では、介助システム1は、駅員が使用する駅端末30に介助画面SC2及びヘルプ画面SC3などを表示させた。しかしながら、介助システム1は、列車の乗務員が使用する端末にも介助画面SC2及びヘルプ画面SC3などを表示させても良い。この場合、乗務員がヘルプなどに対応することが可能である。
GNSSの測位精度が十分に高い場合、センターサーバー10は、位置端末40の位置情報を取得することで、被介助者の乗車位置を特定しても良い。なお、被介助者の乗車位置とは、被介助者が乗車している車両の番号及び被介助者に近いドアの番号などである。この場合、駅員は、領域A8~領域A11に対する入力が不要である。例えば、センターサーバー10のプロセッサー11は、ステップS111において、受信された位置通知に含まれる位置情報に基づき、被介助者の乗車位置を特定する。そして、プロセッサー11は、ステップS113又はステップS124において、第1の時刻通知又は第2の時刻通知を、被介助者の乗車位置を示す乗車位置情報を含むものとして生成する。一方、第1の時刻通知が受信された場合、駅端末30のプロセッサー31は、ステップS330において、領域A21及び領域A22、又は領域A10及び領域A11に、当該乗車位置情報に基づき、車両番号及びドア番号を表示させる。また、第2の時刻通知が受信された場合、駅端末30のプロセッサー31は、ステップS335において、領域A45に、当該乗車位置情報に基づき、車両番号及びドア番号を表示させる。
この場合、被介助者が乗車後に車内を移動した場合にも、駅端末30には、被介助者の移動後の乗車位置が表示される。したがって、乗換駅又は降車駅で介助を担当する駅員は、駅端末30を見ることで、被介助者が乗車後に車内を移動した場合にも、被介助者が列車から降りる位置で待機することができる。
位置端末40は、GNSS以外の方法を用いて位置情報を取得しても良い。例えば、位置端末40は、IMES(Indoor MEssaging System)、Wi-fiなどのアクセスポイント又は携帯基地局などを用いた測位システム、BLE(Bluetooth(登録商標) low energy)などを用いたビーコンによる測位システムなど、人工衛星以外の基地局から送信される電波に基づいて位置情報を取得するシステムを利用する。あるいは、位置端末40は、DR(dead reckoning)などのその他の測位方法を利用しても良い。なお、IMES送信機、Wi-fiなどのアクセスポイント、携帯基地局、BLEビーコン又はその他の基地局などがトンネル内などの屋内に設置されていれば、列車が屋内にある場合でも介助システム1の使用が可能となる。また、介助システム1は、地下鉄などでの使用も可能となる。
また、位置端末40は、GNSSと他の方法とを併用して自身の位置情報を取得しても良い。これにより、位置情報の精度を上げることができる。なお、上記の基地局を各列車に設置して、当該各基地局からの相対位置に基づき、位置端末40が当該列車のどの車両にあるか、及び当該位置端末40が当該車両のどのドアの近くにあるかなどを特定しても良い。
位置端末40は、例えば、ヘルプ内容に応じた複数のヘルプボタンを備えていても良い。この場合、位置端末40は、ヘルプ内容を含むヘルプ要求を生成する。ヘルプ内容は、例えば、トイレに行きたい、列車から降りたい、列車に乗りたい又はその他のヘルプを求めたいなどである。また、センターサーバー10が送信するヘルプ情報通知は、当該ヘルプ内容を含む。そして、ヘルプ画面SC3にもヘルプ内容が表示される。
位置端末40は、鉄道の係員などと会話するためのチャット機能又は通話機能を備えていても良い。位置端末40は、例えば、ヘルプボタンが操作されたことに応じてチャット機能又は通話機能を実行する。これにより、被介助者は、どのようなヘルプが必要であるかなどを当該係員などに伝えることができる。当該係員などは、被介助者との会話により得られた情報に基づき、必要に応じて、センターサーバー10に対してヘルプ情報通知の送信先を指示する。これに応じて、センターサーバー10は、ヘルプ情報通知を当該指示に基づく駅の駅サーバー20に送信する。また、当該係員などは、被介助者との会話により得られた情報に基づき、必要に応じて、ヘルプ情報通知にヘルプ内容を含めるように、センターサーバー10に指示する。あるいは、当該係員などは、会話だけで解決できると判断した場合には、ヘルプ情報通知を送信しないようにセンターサーバー10に指示する。なお、当該係員は、例えば、センターサーバー10と通信可能な端末などを操作することでセンターサーバー10に上記の指示をする。当該端末は、当該操作に基づき、当該指示内容を含む情報をセンターサーバー10に送信する。
位置端末40は、音声認識によって、ヘルプボタンが操作された場合と同様の動作を行うことができるものであっても良い。この場合、手指などの動作に難のある人でもヘルプを求めやすい。
位置端末40は、加速度センサーを備えていても良い。そして、位置端末40は、当該加速度センサーにより得られた加速度又は速度の情報を位置通知に含めても良い。この場合、センターサーバー10は、ステップS111において、位置情報に加えて当該加速度又は速度も用いて、被介助者が乗車している列車が各駅に到着する時刻を求めても良い。
各列車にGNSS信号を受信して位置を測位するGNSS受信装置を設置しても良い。また、各駅などにGNSS受信装置を設置しても良い。
列車にGNSS受信装置が設置されている場合、当該GNSS受信装置と位置端末40との相対座標を計測することで、位置端末40が車内のどの位置にあるかを高精度に計測することができる。これにより、センターサーバー10は、位置端末40が列車内のどの車両内にあるか、また、どのドアの近くにあるかを特定することができる。
また、駅にGNSS受信装置が設置されている場合、当該GNSS受信装置と位置端末40との相対座標を計測することで、位置端末40が駅のどの位置にあるかを高精度に計測することができる。これにより、センターサーバー10は、位置端末40がどの列車の近くにあるか、どの車両の近くにあるか、また、どのドアの近くにあるかを特定することができる。
上記のような相対位置の計算は、例えば、位置端末40がGNSS受信装置から送信される情報を受信することで行う。そして、位置端末40は、当該計測結果をセンターサーバー10に送信する。あるいは、位置端末40から送信された情報とGNSS受信装置から送信された情報とを受信したセンターサーバー10が当該2つの情報をもとに計算を行う。
1つの駅に複数の駅サーバー20があっても良い。
複数の駅で1つの駅サーバー20を共用しても良い。この場合、例えば、駅ST1と駅ST2で共用される駅サーバー20は、駅サーバー20-1及び駅サーバー20-2として動作する。
センターサーバー10は、駅サーバー20の機能のうちの一部又は全部を備えても良い。この場合に、センターサーバー10が駅サーバー20に代わって駅サーバー20と同様の動作をしても良い。この場合、駅サーバー20が設置されていない駅があっても良い。
また、駅サーバー20は、センターサーバー10の機能のうちの一部又は全部を備えていても良い。
以上より、センターサーバー10又は駅サーバー20は、駅務サーバーの一例である。あるいは、センターサーバー10と駅サーバー20とが協働することで、駅務サーバーとして動作する。
位置端末40の処理の一部を、センターサーバー10、駅サーバー20又は駅端末30が行っても良い。
駅端末30の処理の一部を、センターサーバー10又は駅サーバー20が行っても良い。
介助システム1は、複数の駅などを有し、当該駅間を移動する乗り物によって旅客を運送する、鉄道以外の交通機関においても使用可能である。なお、鉄道は、モノレール、新交通システム、ケーブルカー及び浮上式鉄道なども含む。
介助システム1は、介助以外の目的においても使用可能である。この場合、例えば、位置端末40の操作者は、介助を受けたい以外の理由で駅員に助けを求めたいときなどおいてヘルプボタンを操作しても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
位置端末の位置情報を取得する取得部と、
前記位置情報に基づき、前記位置端末を乗せた列車が駅に到着する予想時刻を導出する導出部と、
前記駅内の駅務装置に前記予想時刻を報知させるための情報を送信する通信部と、を備える駅務サーバー。
[C2]
前記位置端末からの通報を受信する受信部をさらに備え、
前記通信部は、前記受信部が前記通報を受信した場合、前記位置端末からの通報についての情報を前記駅務装置に報知させるための情報を送信する、[C1]に記載の駅務サーバー。
[C3]
前記通信部は、前記位置情報に基づき、前記位置端末が駅内にある場合、前記位置端末がどの駅内にあるかを示す情報を駅務装置に報知させるための情報を送信する、[C1]又は[C2]に記載の駅務サーバー。
[C4]
通信装置を備える駅務サーバーが備えるプロセッサーを、
位置端末の位置情報を取得する取得部と、
前記位置情報に基づき、前記位置端末を乗せた列車が駅に到着する予想時刻を導出する導出部と、
前記駅内の駅務装置に前記予想時刻を報知させるための情報を送信するように前記通信装置を制御する通信制御部と、して機能させるプログラム。
[C5]
位置端末の位置情報に基づく、前記位置端末を乗せた列車が駅に到着する予想時刻を取得する取得部と、
前記予想時刻を報知する報知部と、を備える駅務装置。
[C6]
駅務装置が備えるプロセッサーを、
位置端末の位置情報に基づく、前記位置端末を乗せた列車が駅に到着する予想時刻を取得する取得部と、
前記予想時刻を報知する報知部と、して機能させるプログラム。
[C7]
駅務サーバー及び駅務装置を含み、
前記駅務サーバーは、
位置端末の位置情報を取得する取得部と、
前記位置情報に基づき、前記位置端末を乗せた列車が駅に到着する予想時刻を導出する導出部と、を備え、
前記予想時刻を前記駅内の前記駅務装置に送信する通信部と、
前記駅務装置は、
前記予想時刻を受信する受信部と、
前記予想時刻を報知する報知部と、を備える、駅務システム。
[C8]
位置端末の位置情報に基づき、前記位置端末を乗せた列車が駅に到着する予想時刻を導出し、
前記駅内の駅務装置に前記予想時刻を報知させる、駅務方法。
1……介助システム、10……センターサーバー、11,21,31,41……プロセッサー、12,22,32,42……ROM、13,23,33,43……RAM、14,24,34,44……補助記憶デバイス、15,25,35,45……通信インターフェース、16,26,37,48……バス、20……駅サーバー、30……駅端末、36……タッチパネル、40……位置端末、46……GNSS受信デバイス、47……入力デバイス

Claims (6)

  1. 位置端末の位置情報に基づく、前記位置端末を乗せた列車が駅に到着する予想時刻を取得する取得部と、
    前記列車がダイヤ通りの時刻に駅に到着するまでのダイヤ基準時間と前記位置情報に基づいて算出される前記列車が駅に到着するまでの位置基準時間との差からダイヤが乱れているか否かを判定し、前記ダイヤが乱れていると判定した場合に、前記位置基準時間が所定時間以下になると前記列車が駅に到着する予想時刻から所定時間前になったと判定する判定部と、
    予想時刻及び予想時刻から所定時間前になったことを報知する報知部と、を備える駅務装置。
  2. 前記判定部は、前記ダイヤが乱れていないと判定した場合に、前記ダイヤ基準時間が所定時間以下になると前記列車が駅に到着する予想時刻から所定時間前になったと判定する、請求項1の駅務装置。
  3. 駅務装置が備えるプロセッサーを、
    位置端末の位置情報に基づく、前記位置端末を乗せた列車が駅に到着する予想時刻を取得する取得部と、
    前記列車がダイヤ通りの時刻に駅に到着するまでのダイヤ基準時間と前記位置情報に基づいて算出される前記列車が駅に到着するまでの位置基準時間との差からダイヤが乱れているか否かを判定し、前記ダイヤが乱れていると判定した場合に、前記位置基準時間が所定時間以下になると前記列車が駅に到着する予想時刻から所定時間前になったと判定する判定部と、
    予想時刻及び予想時刻から所定時間前になったことを報知する報知部と、して機能させるプログラム。
  4. 前記判定部は、前記ダイヤが乱れていないと判定した場合に、前記ダイヤ基準時間が所定時間以下になると前記列車が駅に到着する予想時刻から所定時間前になったと判定する、請求項3のプログラム。
  5. 駅務サーバー及び駅務装置を含み、
    前記駅務サーバーは、
    位置端末の位置情報を取得する取得部と、
    前記位置情報に基づき、前記位置端末を乗せた列車が駅に到着する予想時刻を導出する導出部と、
    前記予想時刻を前記駅内の前記駅務装置に送信する通信部と、を備え、
    前記駅務装置は、
    前記予想時刻を受信する受信部と、
    前記列車がダイヤ通りの時刻に駅に到着するまでのダイヤ基準時間と前記位置情報に基づいて算出される前記列車が駅に到着するまでの位置基準時間との差からダイヤが乱れているか否かを判定し、前記ダイヤが乱れていると判定した場合に、前記位置基準時間が所定時間以下になると前記列車が駅に到着する予想時刻から所定時間前になったと判定する判定部と、
    予想時刻及び予想時刻から所定時間前になったことを報知する報知部と、を備える、駅務システム。
  6. 前記判定部は、前記ダイヤが乱れていないと判定した場合に、前記ダイヤ基準時間が所定時間以下になると前記列車が駅に到着する予想時刻から所定時間前になったと判定する、請求項5の駅務システム。
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