JP2019014368A - 安全支援のためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単に確実に利用でき、位置検出精度が高く、しかもコストが抑制できる安全支援システムを提供する。【解決手段】安全支援サブシステムは、乗車駅端末から送信された、移動補助具利用者の乗車駅及び降車予定駅を含む登録情報並びに取付デバイスから送信された、電波送信機から送信された電波に関するデータを含むデバイス取得情報を受信し、デバイス取得情報、列車運行情報及び鉄道設備情報に基づいて、移動補助具利用者が列車に乗車したことを検知し、前記登録情報、デバイス取得情報、列車運行情報及び鉄道設備情報に基づいて、移動補助具利用者が乗車した列車及びその車両を特定し、降車予定駅端末に、降車予定駅で降車予定である移動補助具利用者が列車に乗車した旨を、特定された前記列車及びその車両と共に通知する。【選択図】図1
Description
本発明は、安全支援のためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体、より詳細には、車椅子利用者や白杖利用者等の移動補助具利用者の列車による移動の安全支援のためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体に関する。
車椅子や白杖等を利用する移動補助具利用者が、列車で移動する際の支援システムとして、移動補助具利用者が所持するか、又は移動補助具利用者に貸与する携帯端末を利用して、移動補助具利用者の乗車列車や乗車位置を検出し、乗車駅で携帯端末に入力された降車予定駅と共に、降車予定駅の駅員に通知するシステムが知られている(下記特許文献1)。
しかしながら、携帯端末として、移動補助具利用者の所持する携帯端末を用いる場合、移動補助具利用者が携帯端末を持ち歩くのを忘れることもある。また、支援システム用のアプリケーションプログラムを事前にインストールしておく必要があり、煩雑である。一方、携帯端末を貸与する場合、そのような問題はないが、携帯端末は高価であり、またそのため数多くの携帯端末を各駅に用意することはコストがかかる。更に、支援システムにおいては、位置検出を精度よく行う必要があるが、携帯端末が備えるセンサでは十分な精度が担保されなかったり、またセンサの精度が高い携帯端末は高価となる。
また、従来の支援システムは、列車による移動に関する情報を降車予定駅に伝えるという駅務に関する観点にのみ着目されたものであって、移動補助具利用者からの視点での安全な移動は考慮しておらず、トータルな意味での安全な移動(プラットホーム上での安全確保等)を実現するものではなかった。
そこで、本発明は、簡単に確実に利用でき、位置検出精度が高く、しかもコストが抑制できる安全支援システムを提供することを目的の1つとする。
また、本発明は、更にトータルな意味での安全な移動を支援することができる安全支援システムを提供することを目的の1つとする。
本発明の1つの態様は、列車の運行に関する列車運行情報、並びに駅及び列車の設備に関する鉄道設備情報を記憶する記憶部を備えた安全支援サブシステムと、移動補助具に着脱可能で、電波送信機から送信された電波に関するデータを測定し、前記安全支援サブシステムに送信する取付デバイスと、乗車駅端末と、乗車駅に複数設置される乗車駅電波送信機と、降車予定駅端末とを備え、前記安全支援サブシステムは、前記乗車駅端末から送信された、移動補助具利用者の乗車駅、及び降車予定駅を含む登録情報、並びに前記取付デバイスから送信された、前記電波送信機から送信された電波に関するデータを含むデバイス取得情報を受信し、前記デバイス取得情報、前記列車運行情報、及び前記鉄道設備情報に基づいて、前記移動補助具利用者が列車に乗車したことを検知し、前記登録情報、前記デバイス取得情報、前記列車運行情報、及び前記鉄道設備情報に基づいて、前記移動補助具利用者が乗車した列車及びその車両を特定し、前記降車予定駅端末に、前記降車予定駅で降車予定である前記移動補助具利用者が前記列車に乗車した旨を、特定された前記列車及びその車両と共に通知する安全支援システムを提供するものである。
前記安全支援サブシステムは、特定された前記列車及びその車両を含む移動補助具利用者情報を生成し、前記降車予定駅端末に送信するものとすることができる。
前記登録情報は、前記移動補助具利用者が利用する移動補助具の種類、及び/又は前記移動補助具利用者の特徴を更に含み、前記通知には、前記移動補助具利用者が利用する移動補助具の種類、及び/又は前記移動補助具利用者の特徴が更に含まれ、及び/又は前記移動補助具利用者情報は、前記移動補助具利用者が利用する移動補助具の種類、及び/又は前記移動補助具利用者の特徴を更に含むものとすることができる。
前記電波送信機から送信された電波は、BLE信号を含み、前記乗車駅電波送信機は、BLE信号送信機を含み、前記鉄道設備情報は、前記BLE信号送信機の前記乗車駅における位置及び前記BLE信号出力に関する情報を含むものとすることができる。
前記BLE信号送信機は、前記乗車駅のプラットホームの線路側縁部の近傍に線路側縁部に沿って設置され、前記安全支援サブシステムは、前記デバイス取得情報に基づいて、前記移動補助具利用者が前記BLE信号送信機間を横断したことを検知した場合、前記列車運行情報に基づいて、列車が前記移動補助具利用者のいる前記プラットホームに停止しているか否かを判定し、前記列車が前記プラットホームに停止していると判定されなかった場合、前記乗車駅付近の列車停止指示を列車運行システムに送信すると共に、前記移動補助具利用者が危険状態にある旨を前記乗車駅端末に通知するものとすることができる。
前記安全支援システムは、途中下車駅端末と、途中下車駅に複数設置される途中下車駅BLE信号送信機とを更に含み、前記途中下車駅BLE信号送信機は、前記途中下車駅のプラットホームの線路側縁部の近傍に線路側縁部に沿って設置され、前記安全支援サブシステムは、前記デバイス取得情報に基づいて、前記移動補助具利用者が前記途中下車駅BLE信号送信機間を横断したことを検知した場合、前記登録情報に含まれる降車予定駅とBLE信号送信期間を横断した駅が一致するかを判定し、一致しなかった場合、前記移動補助具利用者が前記途中下車駅で途中下車した旨を、前記降車予定駅端末及び/又は前記途中下車駅端末に通知するものとすることができる。
前記デバイス取得情報は、前記取付デバイスにより測定された前記取付デバイスの角速度及び/又は加速度を更に含み、前記安全支援サブシステムは、前記取付デバイスの角速度及び/又は加速度が異常な変化を示した場合、前記移動補助具利用者の乗車している列車の位置付近の駅の駅端末、及び/又は乗務員端末に、前記移動補助具利用者に異変が生じた旨を通知するものとすることができる。
前記移動補助具利用者情報は、前記移動補助具利用者に異変が生じた旨の警告表示を更に含むものとすることができる。
前記移動補助具利用者情報は、前記移動補助具利用者情報を受信した端末が位置する地点付近を走行中又は停車中の列車に乗車中の移動補助具利用者に関する全体の状況を含むものとすることができる。
本発明の1つの態様は、列車の運行に関する列車運行情報、並びに駅及び列車の設備に関する鉄道設備情報を記憶する記憶部を備えた安全支援サブシステムと、移動補助具に着脱可能で、電波送信機から送信された電波に関するデータを測定し、前記安全支援サブシステムに送信する取付デバイスと、乗車駅端末と、乗車駅に複数設置される乗車駅電波送信機と、降車予定駅端末とを備える安全支援システムにおいて、前記安全支援サブシステムによって実行される方法であって、前記乗車駅端末から送信された、移動補助具利用者の乗車駅、及び降車予定駅を含む登録情報、並びに前記取付デバイスから送信された、前記電波送信機から送信された電波に関するデータを含むデバイス取得情報を受信するステップと、前記デバイス取得情報、前記列車運行情報、及び前記鉄道設備情報に基づいて、前記移動補助具利用者が列車に乗車したことを検知するステップと、前記登録情報、前記デバイス取得情報、前記列車運行情報、及び前記鉄道設備情報に基づいて、前記移動補助具利用者が乗車した列車及びその車両を特定し、前記降車予定駅端末に、前記降車予定駅で降車予定である前記移動補助具利用者が前記列車に乗車した旨を、特定された前記列車及びその車両と共に通知するステップとを含む方法を提供するものである。
前記方法は、特定された前記列車及びその車両を含む移動補助具利用者情報を生成し、前記降車予定駅端末に送信するステップを更に含むものとすることができる。
前記登録情報は、前記移動補助具利用者が利用する移動補助具の種類、及び/又は前記移動補助具利用者の特徴を更に含み、前記通知には、前記移動補助具利用者が利用する移動補助具の種類、及び/又は前記移動補助具利用者の特徴が更に含まれ、及び/又は前記移動補助具利用者情報は、前記移動補助具利用者が利用する移動補助具の種類、及び/又は前記移動補助具利用者の特徴を更に含むものとすることができる。
前記電波送信機から送信された電波は、BLE信号を含み、前記乗車駅電波送信機は、BLE信号送信機を含み、前記鉄道設備情報は、前記BLE信号送信機の前記乗車駅における位置及び前記BLE信号出力に関する情報を含むものとすることができる。
前記BLE信号送信機は、前記乗車駅のプラットホームの線路側縁部の近傍に線路側縁部に沿って設置され、前記デバイス取得情報に基づいて、前記移動補助具利用者が前記BLE信号送信機間を横断したことを検知した場合、前記列車運行情報に基づいて、列車が前記移動補助具利用者のいる前記プラットホームに停止しているか否かを判定し、前記列車が前記プラットホームに停止していると判定されなかった場合、前記乗車駅付近の列車停止指示を列車運行システムに送信すると共に、前記移動補助具利用者が危険状態にある旨を前記乗車駅端末に通知するステップを更に含むものとすることができる。
前記安全支援システムは、途中下車駅端末と、途中下車駅に複数設置される途中下車駅BLE信号送信機とを更に含み、前記途中下車駅BLE信号送信機は、前記途中下車駅のプラットホームの線路側縁部の近傍に線路側縁部に沿って設置され、前記デバイス取得情報に基づいて、前記移動補助具利用者が前記途中下車駅BLE信号送信機間を横断したことを検知した場合、前記登録情報に含まれる降車予定駅とBLE信号送信期間を横断した駅が一致するかを判定し、一致しなかった場合、前記移動補助具利用者が前記途中下車駅で途中下車した旨を、前記降車予定駅端末及び/又は前記途中下車駅端末に通知するものとすることができる。
前記デバイス取得情報は、前記取付デバイスにより測定された前記取付デバイスの角速度及び/又は加速度を更に含み、前記取付デバイスの角速度及び/又は加速度が異常な変化を示した場合、前記移動補助具利用者の乗車している列車の位置付近の駅の駅端末、及び/又は乗務員端末に、前記移動補助具利用者に異変が生じた旨を通知するステップを更に含むものとすることができる。
前記移動補助具利用者情報は、前記移動補助具利用者に異変が生じた旨の警告表示を更に含むものとすることができる。
前記移動補助具利用者情報は、前記移動補助具利用者情報を受信した端末が位置する地点付近を走行中又は停車中の列車に乗車中の移動補助具利用者に関する全体の状況を含むものとすることができる。
本発明の1つの態様は、前記方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供するものである。
本発明の1つの態様は、前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供するものである。
本明細書及び特許請求の範囲において、「サーバ」は、1つ又はそれ以上のサーバを意味し、複数のサーバにより構成されるものも含む。
本明細書及び特許請求の範囲において、「駅端末」は、駅員が有する端末、駅務員室に備えられた端末等、駅関係者が有する端末及び駅が備える端末を意味する。
上記構成を有する本発明によれば、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末ではなく、移動補助具に着脱可能な専用の取付デバイスを用いることにより、簡単に確実に利用でき、位置検出精度が高く、しかもコストが抑制できる安全支援システムを提供することができる。
上記構成を有する本発明によれば、更に、プラットホーム上での安全確保を含むトータルな意味での安全な移動を支援することができる安全支援システムを提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の1つの実施形態に係る安全支援システムの全体構成を示す図である。図2は、本発明の1つの実施形態に係る取付デバイスの機能構成を示す図である。図3は、本発明の1つの実施形態に係るデバイスサーバの機能構成を示す図である。図4は、本発明の1つの実施形態に係る安全支援サーバの機能構成を示す図である。
安全支援システム1は、取付デバイス2、乗車駅駅員端末310、乗車駅駅務員室端末320、乗車駅アクセスポイント330、乗車駅ビーコン送信機340、降車予定駅駅員端末410、降車予定駅駅務員室端末420、降車予定駅アクセスポイント430、降車予定駅ビーコン送信機440、途中下車駅駅員端末510、途中下車駅駅務員室端末520、途中下車駅アクセスポイント530、途中下車駅ビーコン送信機540、乗務員端末6、デバイスサーバ71、安全支援サーバ73を備え、その各々は、ネットワーク10を介して接続されている。また、デバイスサーバ71、安全支援サーバ73は安全支援サブシステム7を構成する。各端末、安全支援サブシステム7、デバイスサーバ71、安全支援サーバ73の各々は、1つの物理的な装置として構成される必要はなく、複数の物理的な装置から構成されてもよい。
取付デバイス2は、例えば磁気接着、マジックテープ(登録商標)、ストラップ等を用いて、移動補助具利用者Pが利用する移動補助具8(例えば、車椅子、白杖)に着脱可能となっている。移動補助具8は、車椅子や白杖に限定されるものではなく、任意の適切な移動補助具とすることができる。取付デバイス2には、取付デバイス2のデバイスIDの入力のために、デバイスIDを表すQRコード(登録商標)が印刷されたシートが貼付されている。デバイスIDの入力のための構成は、これに限定されるものではなく、QRコード(登録商標)に換えてデバイスID自体が印刷されたシートが貼付されてもよいし、デバイスIDを近距離無線通信で出力可能とする構成等他の適切な任意の構成とすることができる。
また、取付デバイス2は、時計部201、GPS受信部203、ジャイロセンサ部205、加速度センサ部207、無線通信部209、第3の記憶部211を備える。
時計部201は、時刻情報を生成する。GPS受信部203は、外部からのGPSデータを受信する。ジャイロセンサ部205は、3軸の角加速度を検出する。加速度センサ部207は、3軸の加速度を検出する。無線通信部209は、Wi−Fi等の無線LANやBluetooth(登録商標)、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)等の近距離無線通信により外部機器と無線通信を行い、データの送受信を行う。無線通信部209は、無線通信に当たって、アクセスポイントやビーコン送信機からの電波強度等の検出も行う。無線通信部209は、携帯電話通信網により無線通信を行ってもよい。また、無線通信部209は、取得された時刻、GPSデータ、3軸の角加速度、3軸の加速度等のデバイス取得情報を安全支援サーバ73に送信する。第3の記憶部211は、取付デバイス2のデバイスIDを記憶する。
乗車駅駅員端末310、降車予定駅駅員端末410、途中下車駅駅員端末510は、典型的には、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末であるが、PC等の任意の適切な端末を用いることもできる。
乗車駅駅員端末310は、入力された、移動補助具利用者の氏名、移動補助具利用者が利用する移動補助具の種類(例えば、「車椅子」、「白杖」)、取付デバイス2のデバイスID、乗車駅、降車予定駅、移動補助具利用者の特徴(性別、年代、服装等)等の登録情報を安全支援サーバ73に送信する。また、乗車駅付近を走行中又は乗車駅付近の駅に停車中の列車に乗車中の移動補助具利用者の数、その内訳、特徴、各号車毎の移動補助具利用者の数、その内訳、特徴、各移動補助具利用者の異変の可能性を示す警告表示等の移動補助具利用者に関する移動補助具利用者情報を安全支援サーバ73から受信し、ディスプレイに表示する。また、移動補助具利用者Pが危険状態にある旨、移動補助具利用者に異変が生じた旨や、移動補助具利用者Pの利用移動補助具や特徴を、安全支援サーバ73から受信し、ディスプレイに強制的に表示させると共に、報知音及びバイブレータによる振動を発生させる。
降車予定駅駅員端末410は、入力された、移動補助具利用者の氏名、移動補助具利用者が利用する移動補助具の種類、取付デバイス2のデバイスID、降車駅、移動補助具利用者の特徴(性別、年代、服装等)、気付いた点等の降車報告情報を安全支援サーバ73に送信する。また、降車予定駅付近を走行中又は降車予定駅付近の駅に停車中の列車に乗車中の移動補助具利用者に関する移動補助具利用者情報を安全支援サーバ73から受信し、表示する。また、移動補助具利用者Pが危険状態にある旨、降車予定駅で降車予定である移動補助具利用者Pが列車Tに乗車した旨、移動補助具利用者Pに異変が生じた旨、移動補助具利用者がC駅で途中下車した旨や、移動補助具利用者Pの利用移動補助具や特徴を、安全支援サーバ73から受信し、ディスプレイに強制的に表示させると共に、報知音及びバイブレータによる振動を発生させる。
途中下車駅駅員端末510は、途中下車駅付近を走行中又は途中下車駅付近の駅に停車中の列車に乗車中の移動補助具利用者に関する移動補助具利用者情報を安全支援サーバ73から受信し、表示する。また、移動補助具利用者Pが危険状態にある旨、移動補助具利用者Pに異変が生じた旨、移動補助具利用者が途中下車駅で途中下車した旨や、移動補助具利用者Pの利用移動補助具や特徴を、安全支援サーバ73から受信し、ディスプレイに強制的に表示させると共に、報知音及びバイブレータによる振動を発生させる。
乗車駅駅務員室端末320、降車予定駅駅務員室端末420、途中下車駅駅務員室端末520としては、PC、スマートフォン、タブレット端末等の任意の適切な端末を用いることができ、それぞれ、乗車駅駅員端末310、降車予定駅駅員端末410、途中下車駅駅員端末510と同様の動作を行う。
乗務員端末6は、列車の乗務員室に備えられた端末や、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末任意の適切な端末とすることができる。乗務員端末6は、その列車付近を走行中又は停車中の列車に乗車中の移動補助具利用者に関する移動補助具利用者情報を安全支援サーバ73から受信し、表示する。また、移動補助具利用者が危険状態にある旨、降車予定駅で降車予定である移動補助具利用者が列車に乗車した旨、移動補助具利用者に異変が生じた旨、移動補助具利用者が途中下車駅で途中下車した旨や、移動補助具利用者Pの利用移動補助具や特徴を、安全支援サーバ73から受信し、ディスプレイに強制的に表示させると共に、報知音及びバイブレータによる振動を発生させる。
乗車駅アクセスポイント330、降車予定駅アクセスポイント430、途中下車駅アクセスポイント530は、各駅に1つ又は複数設置され、Wi−Fi等の無線LANによるインターネットやイントラネット等へのネットワークアクセスを取付デバイス2や各端末に提供する。
乗車駅ビーコン送信機340、降車予定駅ビーコン送信機440、途中下車駅ビーコン送信機540は、BLE信号を送信する。各ビーコン送信機は、各駅のプラットホームの線路側縁部の近傍に線路側縁部に沿って設置され、これにより、取付デバイス2の位置や動きを検出することができる。図5は、乗車駅における移動補助具利用者の位置や動きを検出するための構成を示す図である。
乗車駅には、2つの乗車駅アクセスポイント330−1、330−2が設置され、3つの乗車駅ビーコン送信機340−1、340−2、340−3が、プラットホーム9の線路側縁部91の近傍に線路側縁部91に沿って設置されている。
取付デバイス2−1は、移動補助具利用者P1が利用する車椅子8−1に装着されている。取付デバイス2−2は、移動補助具利用者P2が利用する白杖8−2に装着されている。
取付デバイス2−1の無線通信部は、乗車駅アクセスポイント330−1に接続し、乗車駅アクセスポイント330−1と信号の送受信を行うと共に、乗車駅ビーコン送信機340−1、340−2からの信号を受信する。取付デバイス2−2の無線通信部は、乗車駅アクセスポイント330−2に接続し、乗車駅アクセスポイント330−2と信号の送受信を行うと共に、乗車駅ビーコン送信機340−2、340−3からの信号を受信する。その際に、取付デバイス2−1の無線通信部は、乗車駅アクセスポイント330−1、乗車駅ビーコン送信機340−1、340−2からの電波の強度を測定すし、また、取付デバイス2−2の無線通信部は、乗車駅アクセスポイント330−2、乗車駅ビーコン送信機340−2、340−3からの電波の強度を測定する。乗車駅ビーコン送信機340−1、340−2乗車駅アクセスポイント330−1の電波強度から、取付デバイス2−1の位置、すなわち移動補助具利用者P1の位置が、乗車駅ビーコン送信機340−2、340−3、乗車駅アクセスポイント330−2の電波強度から、取付デバイス2−2の位置、すなわち移動補助具利用者P2の位置が算出できる。位置算出のために用いる電波としては、本実施形態のような、それぞれが異なる位置から送信される1つのWi−fi信号と2つのBLE信号の組合せに限定されるものではなく、異なる3地点以上から送信される電波であれば、任意の種類の電波送信機から送信される任意の種類の電波の組合せとすることができる。このような異なる3地点以上の電波強度から位置を算出する手法は公知であるので、詳しい説明は省略する。
また、隣接するビーコン送信機を結ぶ直線を取付デバイスが通過する、すなわちビーコン送信機間を取付デバイスが通過することは、アクセスポイントから受信した信号を用いることなく、ビーコン送信機から受信した信号のみから判定することができる。よって、ビーコン送信機340−1、340−2、340−3が、プラットホーム9の線路側縁部91の近傍に線路側縁部91に沿って設置されているので、プラットホーム9のプラットホーム線路側縁部91から所定距離の危険区域に移動補助具利用者が進入したことを検知することができる。
安全支援サブシステム7は、デバイスサーバ71と安全支援サーバ73を備える。
デバイスサーバ71は、第1の受信部711、第1の記憶部713、第1の送信部715を備える。
第1の受信部711は、取付デバイス2のデバイスIDと、取付デバイス2により取得されたデバイス取得情報(測定時刻、GPSデータ、アクセスポイント信号強度、ビーコン信号強度、3軸の角速度、3軸の加速度)を取付デバイス2から受信し、第1の記憶部713に、取得されたデバイス取得情報をデバイスIDと対応付けて記憶する。デバイス取得情報は、測定時刻、GPSデータ、アクセスポイント信号強度、ビーコン信号強度、3軸の角速度、及び3軸の加速度に限定されるものではなく、これらのうちの一部又はこれら以外のデータを含むものであってもよい。
第1の記憶部713は、デバイスID、デバイス取得情報を記憶する。第1の記憶部713は、1つの物理的な装置として構成されてもよいし、複数の物理的な装置に分散して配置されてもよい。
安全支援サーバ73は、第2の記憶部731、第2の受信部732、デバイス取得情報取得部733、位置算出部734、乗車判定部735、乗車通知部736、移動補助具利用者情報生成部737、降車判定部738を備える。
第2の記憶部731は、上述のデバイスIDと対応付けられたデバイス取得情報、各列車の現在位置、状態(走行中又は停止)、各駅の発車・到着予定時刻や番線、実際の発車・到着時刻や番線等の列車運行情報、各アクセスポイントや各ビーコン送信機の設置されている駅や位置、各アクセスポイントや各ビーコン送信機が出力する信号の方向や強度、列車の編成、各号車及びその各扉の列車先頭からの位置等の鉄道設備情報を記憶する。第2の記憶部731は、1つの物理的な装置として構成されてもよいし、複数の物理的な装置に分散して配置されてもよい。
第2の受信部732は、乗車駅駅員端末310に入力された、移動補助具利用者の氏名、移動補助具利用者が利用する移動補助具の種類、取付デバイス2のデバイスID、乗車駅、降車予定駅、移動補助具利用者の特徴等の登録情報を乗車駅駅員端末310から受信し、第2の記憶部731に、デバイスIDと対応付けて記憶する。
また、第2の受信部732は、乗車駅駅員端末310から登録情報を受信すると、降車予定駅駅員端末410から降車報告情報を受信するまで、所定の時間間隔で、デバイスサーバ71の第1の記憶部713に記憶されたデバイスIDに対応付けて記憶されたデバイス取得情報を、デバイスサーバ71から取得し、デバイスIDと対応付けて第2の記憶部731に記憶する。
また、第2の受信部732は、降車予定駅駅員端末410に入力された、移動補助具利用者の氏名、 移動補助具利用者が利用する移動補助具の種類、取付デバイス2のデバイスID、降車駅、移動補助具利用者の特徴、 気付いた点等の下車報告情報を降車予定駅駅員端末410から受信し、第2の記憶部731に、デバイスIDと対応付けて記憶する。
デバイス取得情報取得部733は、乗車駅駅員端末310から登録情報を受信すると、所定の時間間隔で、デバイスサーバ71の第1の記憶部713に記憶された、登録情報に含まれるデバイスIDに対応付けて記憶されたデバイス取得情報を、デバイスサーバ71から取得し、デバイスIDと対応付けて第2の記憶部731に記憶する。
位置算出部734は、デバイスIDに対応する乗車駅であるA駅をキーとして、第2の記憶部731から、乗車駅ビーコン送信機340がA駅のどの位置に設置されているか、乗車駅アクセスポイント330や乗車駅ビーコン送信機340が出力する信号の方向や強度等のA駅の鉄道設備情報を検索し、検索されたA駅の鉄道設備情報と、デバイスサーバ71から取得したデバイス取得情報の乗車駅ビーコン送信機340の電波強度と乗車駅アクセスポイント330の電波強度から、取付デバイス2の位置、すなわち移動補助具利用者Pの位置を算出する。
乗車判定部735は、第2の記憶部731に記憶されたデバイス取得情報に基づいて、移動補助具利用者Pがビーコン送信機間を横断したか否かを検出し、第2の記憶部731に記憶された、各列車の現在位置、状態(走行中又は停止)、各駅の実際の発車・到着時刻や番線等の列車運行情報に基づいて、列車が移動補助具利用者Pのいるプラットホームに停止しているか否かを判定する。列車が停止している場合、移動補助具利用者Pが列車へ乗車したと検知し、第2の記憶部731から、現在時刻をキーとして、各駅の実際の到着時刻や番線の列車運行情報を検索し、乗車列車Tを特定する。更に、第2の記憶部731から、乗車列車Tをキーとして、列車の編成、各号車及びその各扉の列車先頭からの位置等の乗車列車Tの鉄道設備情報を検索し、乗車希望列車Tの鉄道設備情報、算出された乗車検知時直前の移動補助具利用者Pの位置に基づいて、乗車号車及び扉番号を特定し、第2の記憶部731に記憶する。一方、列車がプラットホームに停止していないと判定された場合、駅付近の列車停止指示を(図示しない)列車運行システムに送信すると共に、移動補助具利用者Pが危険状態にある旨や、移動補助具利用者Pの利用移動補助具や特徴を、乗車駅駅員端末310及び乗車駅駅務員室端末320、乗務員端末6のディスプレイに強制的に表示させると共に、報知音及びバイブレータによる振動を発生させる。
乗車通知部736は、乗車判定部735が、移動補助具利用者Pの乗車を検知すると共に、又は移動補助具利用者Pの乗車列車TのB駅到着予定時刻の所定時間前等の適当なタイミングに、降車予定駅駅員端末410及び降車予定駅駅務員室端末420、乗務員端末6に、降車予定駅で降車予定である移動補助具利用者Pが列車Tに乗車した旨を、移動補助具利用者Pの利用移動補助具や特徴と共に通知する。
移動補助具利用者情報生成部737は、各駅員端末、各駅務員室端末、各乗務員端末からの要求に応じて、第2の記憶部731に記憶された、デバイス取得情報、列車運行情報、鉄道設備情報、登録情報等に基づいて、移動補助具利用者情報を送信する端末が位置する地点付近を走行中又は停車中の列車に乗車中の移動補助具利用者の数、その内訳、特徴、各号車毎の移動補助具利用者の数、その内訳、特徴、各移動補助具利用者の異変の可能性を示す警告表示等の移動補助具利用者に関する移動補助具利用者情報を生成し、各端末に送信する。ここで、移動補助具利用者情報は、移動補助具利用者情報を送信する端末が位置する地点付近を走行中又は停車中の列車に関するものに限定されるものではなく、任意のエリアを走行中又は停車中の列車に関するものとすることができる。
また、移動補助具利用者情報生成部737は、所定の時間間隔でデバイスサーバ71から取得したデバイス取得情報のうちのジャイロセンサ部205や加速度センサ部207により測定された3軸の角速度や3軸の加速度の値を監視し、これらの測定データが異常な変化を示した場合は、移動補助具利用者に転倒等の異変が生じたと判定し、測定データが異常な変化を示したデバイス取得情報に対応するデバイスIDに対応する移動補助具利用者の乗車している列車の位置付近の駅の駅員端末及び駅務員室端末、並びに乗務員端末に、移動補助具利用者に異変が生じた旨や、移動補助具利用者の利用移動補助具や特徴を、各端末のディスプレイに強制的に表示させると共に、報知音及びバイブレータによる振動を発生させ、移動補助具利用者詳細情報画面1100に警告表示が表示されるようにする。
降車判定部738は、第2の記憶部731に記憶されたデバイス取得情報に基づいて、移動補助具利用者Pの駅への降車を検知し、降車を検知した場合、第2の記憶部731から、降車が検知された移動補助具利用者Pに対応するデバイスIDをキーとして、実際の降車駅と降車予定駅を検索し、実際の降車駅と降車予定駅が一致するかを確認する。検索された実際の降車駅と降車予定駅が一致しなかった場合、移動補助具利用者Pが途中下車駅で途中下車をしたと判定し、降車予定駅駅員端末410、降車予定駅駅務員室端末420、途中下車駅駅員端末510、途中下車駅駅務員室端末520、乗務員端末6に、移動補助具利用者Pが途中下車駅駅で途中下車した旨や移動補助具利用者の利用移動補助具や特徴を、各端末のディスプレイに強制的に表示させると共に、報知音及びバイブレータによる振動を発生させ、移動補助具利用者詳細情報画面1100に警告表示が表示されるようにする。
図6は、本実施形態に係る安全支援サーバ73のハードウエア構成の例を示す図である。安全支援サーバ73は、CPU730a、RAM730b、ROM730c、外部メモリ730d、入力部730e、出力部730f、通信部730gを含む。RAM730b、ROM730c、外部メモリ730d、入力部730e、出力部730f、通信部730gは、システムバス730hを介して、CPU730aに接続されている。
CPU730aは、システムバス730hに接続される各デバイスを統括的に制御する。
ROM730cや外部メモリ730dには、CPU730aの制御プログラムであるBIOSやOS、コンピュータが実行する機能を実現するために必要な各種プログラムやデータ等が記憶されている。
RAM730bは、CPUの主メモリや作業領域等として機能する。CPU730aは、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM730cや外部メモリ730dからRAM730bにロードして、ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現する。
外部メモリ730dは、例えば、フラッシュメモリ、ハードディスク、DVD−RAM、USBメモリ等から構成される。
入力部730eは、ユーザ等からの操作指示等を受け付ける。入力部730eは、例えば、入力ボタン、キーボード、ポインティングデバイス、ワイヤレスリモコン、マイクロフォン、カメラ等の入力デバイスから構成される。
出力部730fは、CPU730aで処理されるデータや、RAM730b、ROM730cや外部メモリ730dに記憶されるデータを出力する。出力部730fは、例えば、CRTディスプレイ、LCD、有機ELパネル、プリンタ、スピーカ等の出力デバイスから構成される。
通信部730gは、ネットワークを介して又は直接、外部機器と接続・通信するためのインタフェースである。通信部730gは、例えばシリアルインタフェース、LANインタフェース等のインタフェースから構成される。
デバイスサーバ71、取付デバイス2のハードウエア構成も同様である。
図2に示される取付デバイス2、図3に示されるデバイスサーバ71、図4に示される安全支援サーバ73の各部は、ROMや外部メモリに記憶された各種プログラムが、CPU、RAM、ROM、外部メモリ、入力部、出力部、通信部等を資源として使用することで実現される。
以上のシステム構成を前提に、本発明の1つの実施形態に係る安全支援システムの認証処理理の例を、図7A〜図9等を参照して、以下に説明する。
図7A〜図7Fは、本発明の安全支援処理の一例のフローチャートである。
本実施形態では、移動補助具利用者Pが、移動補助具例として車椅子を利用し、A駅で乗車し、B駅で降車予定である場合を例として説明する。
A駅の駅員は、スマートフォン、タブレット等の乗車駅駅員端末310を用いて移動補助具利用者の登録を行う。具体的には、移動補助具利用者の名前、移動補助具の種類(ここでは、車椅子か白杖か)、取付デバイス2のデバイスID、乗車駅(A駅)、降車予定駅(B駅)、要介護者の特徴(性別、年代、服装等)等の登録情報を乗車駅駅員端末310に入力する(S101)。デバイスIDの入力は、取付デバイス2に貼付等されたシートに印刷されたQRコード(登録商標)を読み取ることによって行う。ここで、デバイスIDの入力方法は、これに限定されるものではなく、取付デバイス2に貼付等されたシートに印刷されたデバイスID自体をA駅の駅員が見て手入力してもよいし、デバイスIDを近距離無線通信で乗車駅駅員端末310に送信する等他の適切な任意の構成とすることができる。
登録情報の入力が終了し、確認ボタンが押されると、乗車駅駅員端末310は、入力された登録情報を安全支援サーバ73に送信し(S103)、安全支援サーバ73の第2の受信部732は、第2の記憶部731に、デバイスIDと対応付けて記憶する(S105)。
登録処理が終わると、A駅の駅員は、取付デバイス2のスイッチを入れ(S107)、移動補助具である車椅子に取付デバイス2を装着する。すると、取付デバイス2の無線通信部209は、取付デバイス2の近くの乗車駅アクセスポイントであるA駅のアクセスポイント330に接続し、取付デバイス2により取得されたデバイス取得情報(測定時刻、GPSデータ、アクセスポイント信号強度、ビーコン信号強度、3軸の角速度、3軸の加速度等)を、デバイスIDと共に、A駅のアクセスポイント330を介してデバイスサーバ71に所定の時間間隔で送信する(S109)。デバイスサーバ71は、第1の記憶部713に、受信したデバイス取得情報をデバイスIDと対応付けて記憶する(S111)。
一方、安全支援サーバ73のデバイス取得情報取得部733は、乗車駅駅員端末310から登録情報を受信すると、所定の時間間隔で、デバイスサーバ71の第1の記憶部713に記憶された、登録情報に含まれるデバイスIDに対応付けて記憶されたデバイス取得情報を、デバイスサーバ71から取得し、デバイスIDと対応付けて第2の記憶部731に記憶する(S113)。
A駅の駅員は、移動補助具利用者Pを乗車希望の列車が到着するプラットホームへ案内する。プラットホームには、乗車駅アクセスポイント330や乗車駅ビーコン送信機340が設けられており、取付デバイス2の無線通信部209は、乗車駅アクセスポイント330や乗車駅ビーコン送信機340からの信号を受信し、その電波強度を含む上記のデバイス取得情報をデバイスサーバ71に所定の時間間隔で送信する。
上述のように、安全支援サーバ73は、所定の時間間隔でデバイスサーバ71からデバイス取得情報を取得しているが、安全支援サーバ73の位置算出部734は、デバイスIDに対応する乗車駅であるA駅をキーとして、第2の記憶部731から、乗車駅ビーコン送信機340がA駅のどの位置に設置されているか、乗車駅ビーコン送信機340が出力する信号の方向や強度等のA駅の鉄道設備情報を検索する(S117)。そして、この検索されたA駅の鉄道設備情報と、デバイスサーバ71から取得したデバイス取得情報の乗車駅ビーコン送信機340の電波強度と乗車駅アクセスポイント330の電波強度から、取付デバイス2の位置、すなわち移動補助具利用者Pの位置を算出する(S119)。
乗車希望列車TがA駅に到着すると、A駅の駅員は、渡し板を敷き車椅子に乗った移動補助具利用者Pの乗車希望列車Tへの乗車を手伝う。このとき、各駅には、プラットホームの線路側縁近傍に線路側縁部に沿って乗車駅ビーコン送信機340が設けられているので、移動補助具利用者Pが、プラットホームから列車Tに乗車する際にビーコン送信機間を結ぶ直線を横切ると、安全支援サーバ73は、所定の時間間隔でデバイスサーバ71から取得したデバイス取得情報により、ビーコン送信機間の横断を検知することができる。そして、そのビーコン送信機間の横断の検知が、列車の停止中であれば、移動補助具利用者Pがプラットホームから列車Tに乗車したと検知することができる。また、上記のステップS119により移動補助具利用者Pのプラットホーム上の位置は分かっている。そこで、安全支援サーバ73の乗車判定部735は、第2の記憶部731に記憶されたデバイス取得情報に基づいて、移動補助具利用者Pがビーコン送信機間を横断したか否かを検出する(S121)。続いて、乗車判定部735は、第2の記憶部731に記憶された、各列車の現在位置、状態(走行中又は停止)、各駅の実際の発車・到着時刻や番線等の列車運行情報に基づいて、列車が移動補助具利用者Pのいるプラットホームに停止しているか否かを判定する(S123)。列車が停止していると判定された場合、乗車判定部735は、移動補助具利用者Pが列車へ乗車したと検知する(S125)。乗車を検知した場合、乗車判定部735は、第2の記憶部731から、現在時刻をキーとして、各駅の実際の到着時刻や番線の列車運行情報を検索し、乗車列車Tを特定する(S127)。更に、乗車判定部735は、第2の記憶部731から、乗車列車Tをキーとして、列車の編成、各号車及びその各扉の列車先頭からの位置等の乗車列車Tの鉄道設備情報を検索し、乗車希望列車Tの鉄道設備情報、乗車検知時直前のステップS119で算出された移動補助具利用者Pの位置に基づいて、乗車号車及び扉番号を特定し、第2の記憶部731に記憶する(S129)。このように、乗車列車と乗車号車及び扉番号は、自動的に判定されるが、念のため、A駅の駅員が乗車駅駅員端末310からも入力できる構成としてもよい。
ここで、上記実施形態においては、乗車検知のために、駅に設置されたビーコン送信機間の横断を検出したが、これに加えて、列車の車両の扉の両側にビーコン送信機を対向するように設けてそのビーコン送信機間の横断も検出し、より確実な乗車検知を行うことができるように構成してもよい。
一方、ステップS123において、列車がプラットホームに停止していないと判定された場合、移動補助具利用者Pはプラットホーム線路側縁部に近づき線路に転落する蓋然性が高い危険な状態であると推測されるので、乗車判定部735は、駅付近の列車停止指示を(図示しない)列車運行システムに送信すると共に、移動補助具利用者Pが危険状態にある旨や、移動補助具利用者Pの利用移動補助具や特徴を、乗車駅駅員端末310及び乗車駅駅務員室端末320、乗務員端末6のディスプレイに強制的に表示させると共に、報知音及びバイブレータによる振動を発生させる(S131)。
安全支援サーバ73の乗車判定部735が、移動補助具利用者Pの乗車を検知すると共に、又は移動補助具利用者Pの乗車列車TのB駅到着予定時刻の所定時間前等の適当なタイミングに、安全支援サーバ73の乗車通知部736は、降車予定駅であるB駅の降車予定駅駅員端末410及び降車予定駅駅務員室端末420、乗務員端末6に、B駅で降車予定である移動補助具利用者Pが列車Tに乗車した旨を、移動補助具利用者Pの利用移動補助具や特徴と共に通知する(S133)。この通知は、B駅で降車予定である移動補助具利用者Pが列車Tに乗車した旨や、移動補助具利用者Pの利用移動補助具や特徴を、降車予定駅駅員端末410及び降車予定駅駅務員室端末420、乗務員端末6のディスプレイに強制的に表示させると共に、報知音及びバイブレータによる振動を発生させる。
安全支援サーバ73の移動補助具利用者情報生成部737は、各駅員端末、各駅務員室端末、各乗務員端末からの要求に応じて、第2の記憶部731に記憶された、デバイス取得情報、列車運行情報、鉄道設備情報、登録情報等に基づいて、移動補助具利用者情報を要求する端末が位置する地点付近を走行中又は停車中の列車に乗車中の移動補助具利用者の数、その内訳、特徴、各号車毎の移動補助具利用者の数、その内訳、特徴、各移動補助具利用者の異変の可能性を示す警告表示等の移動補助具利用者に関する移動補助具利用者情報を生成し、各端末に送信する(S135)。各端末は、受信した移動補助具利用者情報をディスプレイに表示する。図8は、各端末のディスプレイに表示される移動補助具利用者情報画面の一例を示す図である。図9は、各端末のディスプレイに表示される移動補助具利用者詳細情報画面の一例を示す図である。
例として、安全支援サーバ73から乗車通知を受けたB駅の駅員が、移動補助具利用者情報を確認する際に要求したときの、降車予定駅駅員端末410に表示される画面を説明する。移動補助具利用者情報画面1000には、現在B駅付近を走行中又はB駅付近の駅に停車中の列車Tのアイコン1001が表示され、列車のアイコン1001の近傍には、移動補助具利用者の乗車人数とその内訳(車椅子使用者の人数と、白杖使用者の人数)1003が表示される。また、列車Tのアイコン1003の近傍には、「詳細」ボタン1005が表示される。
「詳細」ボタン1005がB駅の駅員によって押されると、図9に示されるように、その列車の移動補助具利用者詳細情報が表示される。具体的には、各号車毎の移動補助具利用者の利用移動補助具1101、特徴(性別、年代、服装)1103、降車予定駅1109、警告表示1111が表示される。
ここで、移動補助具利用者情報のうちの各移動補助具利用者の異変の可能性を示す警告表示について説明する。安全支援サーバ73の移動補助具利用者情報生成部737は、所定の時間間隔でデバイスサーバ71から取得したデバイス取得情報のうちのジャイロセンサ部205や加速度センサ部207により測定された3軸の角速度や3軸の加速度の値を監視しているが、これらの測定データが異常な変化を示した場合(S137)は、移動補助具利用者に転倒等の異変が生じたと判定し、測定データが異常な変化を示したデバイス取得情報に対応するデバイスIDに対応する移動補助具利用者の乗車している列車の位置付近の駅の駅員端末及び駅務員室端末、並びに乗務員端末に、移動補助具利用者に異変が生じた旨や、移動補助具利用者の利用移動補助具や特徴を、各端末のディスプレイに強制的に表示させると共に、報知音及びバイブレータによる振動を発生させ、移動補助具利用者詳細情報画面1100に警告表示1111が表示されるようにする(S139)。これにより、駅員や乗務員は、移動補助具利用者Pに異変が生じたことを察知することができ、移動補助具利用者Pの元に救護に向かうことができる。
これにより、駅員、乗務員は、移動補助具利用者の情報の全体像や詳細を把握することができる。
乗車通知を受けたB駅の駅員は、移動補助具利用者Pの乗車列車の到着番線に向かい、移動補助具利用者の乗車した号車の扉番号の停車位置付近で待機する。B駅の駅員は、乗車通知により要介護者の特徴を把握しているので、列車が到着し、ドアが開くと、その特徴の移動補助具利用者を見つけ、その移動補助具利用者の降車を手伝う。ここで、移動補助具利用者Pが、乗車列車Tからプラットホームに降車する際に各駅に設置されたビーコン送信機間を結ぶ直線を横切ると、安全支援サーバ73は、所定の時間間隔でデバイスサーバ71から取得したデバイス取得情報により、そのことを検知することができる。すなわち、安全支援サーバ73は、移動補助具利用者Pが乗車列車Tからプラットホームに降車したことを検知することができる。そこで、安全支援サーバ73の降車判定部738は、第2の記憶部731に記憶されたデバイス取得情報に基づいて、移動補助具利用者Pの駅への降車を検知する(S141)。降車を検知した場合、降車判定部738は、第2の記憶部731から、降車が検知された移動補助具利用者Pに対応するデバイスIDをキーとして、実際の降車駅と降車予定駅を検索し、実際の降車駅と降車予定駅が一致するかを確認する(S143)。検索された実際の降車駅と降車予定駅が一致しなかった場合、降車判定部738は、移動補助具利用者Pが途中下車駅(C駅)で途中下車をしたと判定し、降車予定駅駅員端末410、降車予定駅駅務員室端末420、途中下車駅駅員端末510、途中下車駅駅務員室端末520、乗務員端末6に、移動補助具利用者がC駅で途中下車した旨や、移動補助具利用者の利用移動補助具や特徴を、各端末のディスプレイに強制的に表示させると共に、報知音及びバイブレータによる振動を発生させ、移動補助具利用者詳細情報画面1100に警告表示1111が表示されるようにする(S147)。これにより、駅員や乗務員は、移動補助具利用者Pが途中下車駅で途中下車したことを察知することができ、適切な対応を取ることができる。
B駅の駅員は、移動補助具利用者Pを改札の出口まで案内する。そして、B駅の駅員は、取付デバイス2を車椅子から取り外し、取付デバイス2のスイッチを切る(S149)と共に、降車予定駅駅員端末410に、移動補助具利用者の名前、移動補助具の種類(ここでは、車椅子か白杖か)、取付デバイス2のデバイスID、降車駅(B駅)、気付いた点等の降車報告情報を入力する(S151)。降車予定駅駅員端末410は、入力された降車報告情報を安全支援サーバ73に送信し(S153)、安全支援サーバ73の第2の受信部732は、第2の記憶部731に記憶する(S155)。
上記実施形態においては、ネットワーク10に接続されている端末として、乗車駅駅員端末、乗車駅駅務員室端末、降車予定駅駅員端末、降車予定駅駅務員室端末、途中下車駅駅員端末、途中下車駅駅務員室端末、乗務員端末を例示して説明したが、その他の駅の駅員端末や駅務員室端末、中央司令室端末等の他の端末が接続され、各端末に、安全支援サーバが生成した情報が送信され、表示される構成とすることができることはもちろんである。
以上、本発明について、例示のためにいくつかの実施形態に関して説明してきたが、本発明はこれに限定されるものでなく、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、形態及び詳細について、様々な変形及び修正を行うことができることは、当業者に明らかであろう。
1 安全支援システム
10 ネットワーク
2、2−1、2−2 取付デバイス
201 時計部
203 GPS受信部
205 ジャイロセンサ部
207 加速度センサ部
209 無線通信部
310 乗車駅駅員端末
320 乗車駅駅務員室端末
330、330−1、330−2 乗車駅アクセスポイント
340、340−1、340−2、340−3 乗車駅ビーコン送信機
410 降車予定駅駅員端末
420 降車予定駅駅務員室端末
430 降車予定駅アクセスポイント
440 降車予定駅ビーコン送信機
510 途中下車駅駅員端末
520 途中下車駅駅務員室端末
530 途中下車駅アクセスポイント
540 途中下車駅ビーコン送信機
6 乗務員端末
7 安全支援サブシステム
71 デバイスサーバ
711 第1の受信部
713 第1の記憶部
715 第1の送信部
73 安全支援サーバ
731 第2の記憶部
732 第2の受信部
733 デバイス取得情報取得部
734 位置算出部
735 乗車判定部
736 乗車通知部
737 移動補助具利用者情報生成部
738 降車判定部
730a CPU
730b RAM
730c ROM
730d 外部メモリ
730e 入力部
730f 出力部
730g 通信部
730h システムバス
8、8−1、8−2 移動補助具
9 プラットホーム
91 プラットホーム線路側縁部
1000 移動補助具利用者情報画面
1001 アイコン
1003 移動補助具利用者の乗車人数とその内訳
1005 「詳細」ボタン
1100 移動補助具利用者詳細情報画面
1101 移動補助具利用者の利用移動補助具
1103 移動補助具利用者の特徴
1109 降車予定駅
1111 警告表示
P、P1、P2 移動補助具利用者
T 乗車希望列車、乗車列車
10 ネットワーク
2、2−1、2−2 取付デバイス
201 時計部
203 GPS受信部
205 ジャイロセンサ部
207 加速度センサ部
209 無線通信部
310 乗車駅駅員端末
320 乗車駅駅務員室端末
330、330−1、330−2 乗車駅アクセスポイント
340、340−1、340−2、340−3 乗車駅ビーコン送信機
410 降車予定駅駅員端末
420 降車予定駅駅務員室端末
430 降車予定駅アクセスポイント
440 降車予定駅ビーコン送信機
510 途中下車駅駅員端末
520 途中下車駅駅務員室端末
530 途中下車駅アクセスポイント
540 途中下車駅ビーコン送信機
6 乗務員端末
7 安全支援サブシステム
71 デバイスサーバ
711 第1の受信部
713 第1の記憶部
715 第1の送信部
73 安全支援サーバ
731 第2の記憶部
732 第2の受信部
733 デバイス取得情報取得部
734 位置算出部
735 乗車判定部
736 乗車通知部
737 移動補助具利用者情報生成部
738 降車判定部
730a CPU
730b RAM
730c ROM
730d 外部メモリ
730e 入力部
730f 出力部
730g 通信部
730h システムバス
8、8−1、8−2 移動補助具
9 プラットホーム
91 プラットホーム線路側縁部
1000 移動補助具利用者情報画面
1001 アイコン
1003 移動補助具利用者の乗車人数とその内訳
1005 「詳細」ボタン
1100 移動補助具利用者詳細情報画面
1101 移動補助具利用者の利用移動補助具
1103 移動補助具利用者の特徴
1109 降車予定駅
1111 警告表示
P、P1、P2 移動補助具利用者
T 乗車希望列車、乗車列車
Claims (20)
- 列車の運行に関する列車運行情報、並びに駅及び列車の設備に関する鉄道設備情報を記憶する記憶部を備えた安全支援サブシステムと、
移動補助具に着脱可能で、電波送信機から送信された電波に関するデータを測定し、前記安全支援サブシステムに送信する取付デバイスと、
乗車駅端末と、
乗車駅に複数設置される乗車駅電波送信機と、
降車予定駅端末と、
を備え、
前記安全支援サブシステムは、
前記乗車駅端末から送信された、移動補助具利用者の乗車駅、及び降車予定駅を含む登録情報、並びに前記取付デバイスから送信された、前記電波送信機から送信された電波に関するデータを含むデバイス取得情報を受信し、
前記デバイス取得情報、前記列車運行情報、及び前記鉄道設備情報に基づいて、前記移動補助具利用者が列車に乗車したことを検知し、
前記登録情報、前記デバイス取得情報、前記列車運行情報、及び前記鉄道設備情報に基づいて、前記移動補助具利用者が乗車した列車及びその車両を特定し、
前記降車予定駅端末に、前記降車予定駅で降車予定である前記移動補助具利用者が前記列車に乗車した旨を、特定された前記列車及びその車両と共に通知する、
安全支援システム。 - 前記安全支援サブシステムは、特定された前記列車及びその車両を含む移動補助具利用者情報を生成し、前記降車予定駅端末に送信する請求項1に記載の安全支援システム。
- 前記登録情報は、前記移動補助具利用者が利用する移動補助具の種類、及び/又は前記移動補助具利用者の特徴を更に含み、
前記通知には、前記移動補助具利用者が利用する移動補助具の種類、及び/又は前記移動補助具利用者の特徴が更に含まれ、及び/又は前記移動補助具利用者情報は、前記移動補助具利用者が利用する移動補助具の種類、及び/又は前記移動補助具利用者の特徴を更に含む請求項1又は2に記載の安全支援システム。 - 前記電波送信機から送信された電波は、BLE信号を含み、
前記乗車駅電波送信機は、BLE信号送信機を含み、
前記鉄道設備情報は、前記BLE信号送信機の前記乗車駅における位置及び前記BLE信号出力に関する情報を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の安全支援システム。 - 前記BLE信号送信機は、前記乗車駅のプラットホームの線路側縁部の近傍に線路側縁部に沿って設置され、
前記安全支援サブシステムは、
前記デバイス取得情報に基づいて、前記移動補助具利用者が前記BLE信号送信機間を横断したことを検知した場合、前記列車運行情報に基づいて、列車が前記移動補助具利用者のいる前記プラットホームに停止しているか否かを判定し、前記列車が前記プラットホームに停止していると判定されなかった場合、前記乗車駅付近の列車停止指示を列車運行システムに送信すると共に、前記移動補助具利用者が危険状態にある旨を前記乗車駅端末に通知する請求項4に記載の安全支援システム。 - 途中下車駅端末と、
途中下車駅に複数設置される途中下車駅BLE信号送信機と、
を更に含み、
前記途中下車駅BLE信号送信機は、前記途中下車駅のプラットホームの線路側縁部の近傍に線路側縁部に沿って設置され、
前記安全支援サブシステムは、
前記デバイス取得情報に基づいて、前記移動補助具利用者が前記途中下車駅BLE信号送信機間を横断したことを検知した場合、前記登録情報に含まれる降車予定駅とBLE信号送信期間を横断した駅が一致するかを判定し、一致しなかった場合、前記移動補助具利用者が前記途中下車駅で途中下車した旨を、前記降車予定駅端末及び/又は前記途中下車駅端末に通知する請求項1〜5のいずれか1項に記載の安全支援システム。 - 前記デバイス取得情報は、前記取付デバイスにより測定された前記取付デバイスの角速度及び/又は加速度を更に含み、
前記安全支援サブシステムは、前記取付デバイスの角速度及び/又は加速度が異常な変化を示した場合、前記移動補助具利用者の乗車している列車の位置付近の駅の駅端末、及び/又は乗務員端末に、前記移動補助具利用者に異変が生じた旨を通知する請求項6に記載の安全支援システム。 - 前記移動補助具利用者情報は、前記移動補助具利用者に異変が生じた旨の警告表示を更に含む請求項7に記載の安全支援システム。
- 前記移動補助具利用者情報は、前記移動補助具利用者情報を受信した端末が位置する地点付近を走行中又は停車中の列車に乗車中の移動補助具利用者に関する全体の状況を含む請求項1〜8のいずれか1項に記載の安全支援システム。
- 列車の運行に関する列車運行情報、並びに駅及び列車の設備に関する鉄道設備情報を記憶する記憶部を備えた安全支援サブシステムと、
移動補助具に着脱可能で、電波送信機から送信された電波に関するデータを測定し、前記安全支援サブシステムに送信する取付デバイスと、
乗車駅端末と、
乗車駅に複数設置される乗車駅電波送信機と、
降車予定駅端末と、
を備える安全支援システムにおいて、前記安全支援サブシステムによって実行される方法であって、
前記乗車駅端末から送信された、移動補助具利用者の乗車駅、及び降車予定駅を含む登録情報、並びに前記取付デバイスから送信された、前記電波送信機から送信された電波に関するデータを含むデバイス取得情報を受信するステップと、
前記デバイス取得情報、前記列車運行情報、及び前記鉄道設備情報に基づいて、前記移動補助具利用者が列車に乗車したことを検知するステップと、
前記登録情報、前記デバイス取得情報、前記列車運行情報、及び前記鉄道設備情報に基づいて、前記移動補助具利用者が乗車した列車及びその車両を特定し、
前記降車予定駅端末に、前記降車予定駅で降車予定である前記移動補助具利用者が前記列車に乗車した旨を、特定された前記列車及びその車両と共に通知するステップと、
を含む方法。 - 特定された前記列車及びその車両を含む移動補助具利用者情報を生成し、前記降車予定駅端末に送信するステップを更に含む請求項10に記載の方法。
- 前記登録情報は、前記移動補助具利用者が利用する移動補助具の種類、及び/又は前記移動補助具利用者の特徴を更に含み、
前記通知には、前記移動補助具利用者が利用する移動補助具の種類、及び/又は前記移動補助具利用者の特徴が更に含まれ、及び/又は前記移動補助具利用者情報は、前記移動補助具利用者が利用する移動補助具の種類、及び/又は前記移動補助具利用者の特徴を更に含む請求項10又は11に記載の方法。 - 前記電波送信機から送信された電波は、BLE信号を含み、
前記乗車駅電波送信機は、BLE信号送信機を含み、
前記鉄道設備情報は、前記BLE信号送信機の前記乗車駅における位置及び前記BLE信号出力に関する情報を含む請求項10〜12のいずれか1項に記載の方法。 - 前記BLE信号送信機は、前記乗車駅のプラットホームの線路側縁部の近傍に線路側縁部に沿って設置され、
前記デバイス取得情報に基づいて、前記移動補助具利用者が前記BLE信号送信機間を横断したことを検知した場合、前記列車運行情報に基づいて、列車が前記移動補助具利用者のいる前記プラットホームに停止しているか否かを判定し、前記列車が前記プラットホームに停止していると判定されなかった場合、前記乗車駅付近の列車停止指示を列車運行システムに送信すると共に、前記移動補助具利用者が危険状態にある旨を前記乗車駅端末に通知するステップを更に含む請求項13に記載の方法。 - 前記安全支援システムは、
途中下車駅端末と、
途中下車駅に複数設置される途中下車駅BLE信号送信機と、
を更に含み、
前記途中下車駅BLE信号送信機は、前記途中下車駅のプラットホームの線路側縁部の近傍に線路側縁部に沿って設置され、
前記デバイス取得情報に基づいて、前記移動補助具利用者が前記途中下車駅BLE信号送信機間を横断したことを検知した場合、前記登録情報に含まれる降車予定駅とBLE信号送信期間を横断した駅が一致するかを判定し、一致しなかった場合、前記移動補助具利用者が前記途中下車駅で途中下車した旨を、前記降車予定駅端末及び/又は前記途中下車駅端末に通知するステップを更に含む請求項10〜14のいずれか1項に記載の方法。 - 前記デバイス取得情報は、前記取付デバイスにより測定された前記取付デバイスの角速度及び/又は加速度を更に含み、
前記取付デバイスの角速度及び/又は加速度が異常な変化を示した場合、前記移動補助具利用者の乗車している列車の位置付近の駅の駅端末、及び/又は乗務員端末に、前記移動補助具利用者に異変が生じた旨を通知するステップを更に含む請求項15に記載の方法。 - 前記移動補助具利用者情報は、前記移動補助具利用者に異変が生じた旨の警告表示を更に含む請求項16に記載の方法。
- 前記移動補助具利用者情報は、前記移動補助具利用者情報を受信した端末が位置する地点付近を走行中又は停車中の列車に乗車中の移動補助具利用者に関する全体の状況を含む請求項10〜17のいずれか1項に記載の方法。
- 請求項10〜18に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項19に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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---|---|---|---|
JP2017132889A JP2019014368A (ja) | 2017-07-06 | 2017-07-06 | 安全支援のためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021026456A (ja) * | 2019-08-02 | 2021-02-22 | 株式会社日立国際電気 | 業務支援システム |
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2017
- 2017-07-06 JP JP2017132889A patent/JP2019014368A/ja active Pending
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