JP5375501B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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転写ベルト上にも同様の理由でトナー強制排出用パッチを設けるようにすることがある。
ブレードの偏磨耗を抑制するため、トナー強制排出用のパッチの構成について下記に示す従来技術がある。
特許文献2によれば、用紙端部よりも外側であり、かつ、転写ベルト端部よりも内側である非通紙領域にパッチを形成する技術が開示されている(特許文献2参照)。
特許文献3によれば、転写ベルトの表面粗さを検出し、検出結果に基づいてパッチのトナー量を決定する技術が開示されている(特許文献3参照)。
前記像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記像担持体上のトナー像を用紙に転写する転写ベルトを有する転写手段と、
前記転写ベルトの表面をクリーニングするブレードと、
前記転写ベルトの摺動方向の用紙の非画像領域にトナー強制排出用のパッチを形成する制御部と、を有する画像形成装置において、
前記制御部は、前記パッチを、前記転写ベルトの摺動方向に一定の幅を有し、該摺動方向に垂直方向に延在して設けられる帯状に形成し、該摺動方向の幅を前記転写ベルトの摺動距離に対する通紙距離の割合に基づいて算出する画像形成装置が提供される。
前記像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記像担持体上のトナー像を用紙に転写する転写ベルトを有する転写手段と、
前記転写ベルトの表面をクリーニングするブレードと、
前記転写ベルトの摺動方向の用紙の非画像領域にトナー強制排出用のパッチを形成する制御部と、を有する画像形成装置の画像形成方法において、
前記制御部により、前記パッチを、前記転写ベルトの摺動方向に一定の幅を有し、該摺動方向に垂直方向に延在して設けられる帯状に形成し、該摺動方向の幅を前記転写ベルトの摺動距離に対する通紙距離の割合に基づいて算出する工程を含む画像形成方法が提供される。
画像形成装置10は、イエロー作像部Y、マゼンダ作像部M、シアン作像部C、ブラック作像部Kを備える。各作像部Y、M、C、Kは、中間転写ベルト11の回転方向に沿って設けられる。
露光装置14Yは、感光体ドラム12Yの非画像領域を露光し、露光した部分の電荷を除去することで静電潜像を形成する。また、露光装置14Yは、非画像領域には後述するトナー強制排出用パッチに相当する静電潜像を形成する。
感光体ドラムクリーニング装置17Yは、感光体ドラム12Yに残留する残留トナーをブレードやブラシ等で除去する。
その他、イエロー作像部Yは、図示しない分離装置、分離爪等を備える。
2次転写駆動ローラ23は、回転駆動して2次転写ベルト22を回転させる。
画像形成装置10のその他の条件について、下記表1に示す。
画像形成装置10は、制御部1、記憶部2、印字率カウンタ3、温湿度検出部4、プリンタコントローラ5、スキャナ系画像処理部6、メモリ制御部7、画像メモリ8、メモリ制御部9、画像メモリ9a、プリンタ系画像処理部9b等を備えて構成される。
また、画像形成装置10は、LAN経由で外部PC200と接続される。
制御部1は、CPUにより、ROM又は記憶部2に記憶されている各種プログラムをRAMに展開し、展開された各種プログラムと協働して画像形成装置10の動作を集中制御する。
プリンタコントローラ5は、入力されたPDLデータを圧縮/伸張処理してメモリ制御部7に出力する。
また、メモリ制御部7は、画像メモリ8から出力される画像データを入力し、伸張処理してプリンタ系画像処理部9bに出力する。
また、メモリ制御部9は、画像メモリ9aから出力される画像データを入力し、伸張処理してプリンタ系画像処理部9bに出力する。
制御部1は図1及び図2に示す各部や各装置の動作を制御して、2次転写ベルト22の非通紙領域にトナー強制排出用のトナー像(「トナー強制排出用パッチ」又は単に「パッチ」)を形成する。通紙領域とは、2次転写ベルト22上において用紙Pが通紙される領域をいう。非通紙領域とは、複数の用紙が連続的に搬送される際の用紙間の領域をいい、通紙される用紙と用紙との間、すなわち「紙間」をいう。なお、通紙領域ではなく非通紙領域(紙間)にパッチを形成することにより、単位時間辺りの生産性を確保することができる。
耐久評価試験は、常温常湿環境下(温度20℃、湿度50%)で、副走査方向における通紙割合を0〜0.7と変更し、変更するごとに摺動距離20km程度まで実際に画像形成した。評価は、ブレード25に偏磨耗が発生していない場合を〇、偏磨耗が発生している場合を×とした。なお、偏磨耗発生の有無は、目視評価とした。
なお、2次転写ベルト22の摺動距離が1〜5km程度となる時点で、通紙割合に応じた表面粗さとなることが確認された。
図5に示す通紙割合と必要なパッチ幅との関係は、図4に示した試験結果に基づいて定めたものである。図5に示す関係を満たすようにして通紙割合に対してパッチ幅を決定することにより、不必要にパッチ幅を大きくすることなくトナー消費量を抑え、ブレード25の偏磨耗を抑制することができる。本実施形態では、図5に示す関係を記憶部2がテーブルとして予め記憶する。
図6に示す環境に応じた通紙割合と必要なパッチ幅との関係は、図4に示した試験結果及び図5に示した関係に基づいて定めたものである。図6に示す関係を満たすようにしてパッチ幅を決定することにより、上記同様、トナー消費量を抑え、ブレード25の偏磨耗を抑制することができる。本実施形態では、図6に示す関係を記憶部2がテーブルとして予め記憶する。
制御部1は、用紙Pを検出したか否か判断する(ステップS1)。
用紙Pの検出に際して、例えば制御部1は、2次転写ベルト22上や図示しない給紙部からの搬送路上に設置されたセンサから検出信号を入力する。
用紙Pのサイズが記憶部2に予め記憶されている場合、制御部1はこれを読み取ることで用紙Pの副走査方向の長さを算出する。
通紙割合を算出する際、摺動距離D1は1km〜5km程度以上であることが望ましい。摺動距離D1があまりに短いと、2次転写ベルト22の表面粗さが通紙割合に応じた表面粗さとならないからである。
制御部1は、記憶部2に予め記憶されているテーブル(図5、図6参照)を参照して、主走査方向の位置ごとに、予め定められた単位でパッチ幅を決定する(ステップS6)。
パッチPT1及びパッチPT2は、図7のパッチ形成処理により形成されたパッチである。用紙P1、用紙P2、…は同一サイズの用紙であり、用紙P3、…用紙Pnは主走査方向の長さL1が用紙P1、用紙P2よりも短い用紙である。
用紙P1〜用紙P3直後の紙間までに形成されるパッチPT1は、主走査方向における通紙領域と非通紙領域とで副走査方向の幅が異なる。これは、非通紙領域では通紙割合が低く、パッチ幅を大きくする必要があるためである。通紙領域内では通紙割合は同じであるため、パッチ幅は同じとなっている。更に、用紙Pnは用紙P1や用紙P2よりもサイズが小さく、用紙Pn上の主走査方向における非通紙領域は用紙P1や用紙P2上の主走査方向における非通紙領域よりも大きいため、通紙割合が主走査方向の位置により異なるため、パッチPT2のようにその分パッチ幅を大きくする。
このようにして紙間にパッチPT1又はパッチPT2を形成することで、ブレード25は偏磨耗せず均一に磨耗する。
パッチPT11及びパッチPT12は、主走査方向に予め定められた複数の領域に分割されたパッチである。副走査方向の摺動面積に対する通紙面積の割合に応じて図5又は図6に示すような予め定められたテーブルを記憶部2が記憶しており、制御部1はテーブルを参照して、分割された複数の領域ごとに、パッチ幅を図9に示すように決定することができる。
11 中間転写ベルト
22 2次転写ベルト
25 ブレード
1 制御部
2 記憶部
Claims (5)
- 像担持体と、
前記像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記像担持体上のトナー像を用紙に転写する転写ベルトを有する転写手段と、
前記転写ベルトの表面をクリーニングするブレードと、
前記転写ベルトの摺動方向の用紙の非画像領域にトナー強制排出用のパッチを形成する制御部と、を有する画像形成装置において、
前記制御部は、前記パッチを、前記転写ベルトの摺動方向に一定の幅を有し、該摺動方向に垂直方向に延在して設けられる帯状に形成し、該摺動方向の幅を前記転写ベルトの摺動距離に対する通紙距離の割合に基づいて算出する画像形成装置。 - 前記制御部は、前記パッチの該摺動方向の幅を、前記通紙距離の割合が小さいほど大きくし、前記通紙距離の割合が大きいほど小さくする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記転写ベルトの摺動距離に対する通紙距離の割合と前記パッチの幅とが予め対応づけられた第1のテーブルを記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、前記転写ベルトの摺動距離に対する通紙距離の割合を算出し、当該算出された割合及び前記記憶されている第1のテーブルを参照して、前記パッチの副走査方向の幅を決定する請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記記憶部は、温度又は湿度ごとに、前記転写ベルトの摺動距離に対する通紙距離の割合と前記パッチの幅とが対応付けられた第2のテーブルを記憶し、
前記制御部は、前記転写ベルトの摺動距離に対する通紙距離の割合を算出し、当該算出された割合、前記温度又は湿度の情報、及び前記第2のテーブルを参照して、前記パッチの副走査方向の幅を決定する請求項3に記載の画像形成装置。 - 像担持体と、
前記像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記像担持体上のトナー像を用紙に転写する転写ベルトを有する転写手段と、
前記転写ベルトの表面をクリーニングするブレードと、
前記転写ベルトの摺動方向の用紙の非画像領域にトナー強制排出用のパッチを形成する制御部と、を有する画像形成装置の画像形成方法において、
前記制御部により、前記パッチを、前記転写ベルトの摺動方向に一定の幅を有し、該摺動方向に垂直方向に延在して設けられる帯状に形成し、該摺動方向の幅を前記転写ベルトの摺動距離に対する通紙距離の割合に基づいて算出する工程を含む画像形成方法。
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