JP3676097B2 - 画像形成装置および方法ならびに複写機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真方式の画像形成装置および方法ならびに複写機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子写真方式の画像形成装置では、感光体上にトナー画像を形成し、このトナー画像を転写ベルト上の転写紙などのシートに転写することで画像の形成を行っている。この場合に、転写ベルトに付着したトナーをクリーニングブレードにより掻き落とす技術が、特開平2−34882号公報に開示されている。
【0003】
また、特開平7−334012号公報には、転写ベルトとクリーニングブレードとの摩擦力が大きくなって、クリーニングブレードがめくれることを防止するために、感光体の画像形成領域外にトナー画像を形成し、このトナー画像を転写ベルト上に直接転写することにより、クリーニングブレードの先端にトナーを供給して前記摩擦力を低減する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開平7−334012号公報に開示の技術において、クリーニングブレードのクリーニング性能が経時的に低下してしまうと、転写ベルトに直接転写したトナー画像をクリーニングブレードが完全に掻き落とすことができなくなり、残存したトナーがシートの裏面に付着してシートが汚れてしまうという不具合がある。
【0005】
特に、シート上において、転写ベルトにシートを供給する給紙装置でシートの分離搬送を行う給紙コロが当接する領域には、給紙コロとシートとの摩擦、接触により多くの紙粉が発生する。そのため、クリーニングブレードの先端における、シート上の給紙コロが当接する領域に接触する部位に紙粉が付着し、クリーニング性能がとみに低下するため、前記のようなシート裏面の汚れが特に発生しやすい。
【0006】
この発明の目的は、シートの裏面がトナーで汚れることがない画像形成装置および方法ならびに複写機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、感光体上にトナー画像を形成し、このトナー画像を転写回転体に保持されたシートに転写する電子写真方式の画像形成装置において、前記転写回転体上のトナーを掻き落として除去するクリーニングブレードと、前記感光体上における前記シートに転写されるトナー画像の形成領域外である領域に他のトナー画像を形成することで、この他のトナー画像の前記転写回転体に対する直接の転写を可能として前記転写回転体と前記クリーニングブレードとの摩擦を低減する画像形成手段と、回転する給紙コロにより前記転写回転体に対して前記シートを分離給紙する給紙装置と、前記クリーニングブレードの使用量をカウントするカウント手段とを備え、前記画像形成手段は、前記転写回転体上の前記他のトナー画像の形成領域のうち前記シートの前記給紙コロが当接した領域が接触する領域については他の領域よりトナー量を低減して前記他の画像を形成し、トナー量を低減する度合いを前記使用量に応じて調節することを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、感光体上にトナー画像を形成し、このトナー画像を転写回転体に保持されたシートに転写する電子写真方式の画像形成装置において、前記転写回転体上のトナーを掻き落として除去するクリーニングブレードと、前記感光体上における前記シートに転写されるトナー画像の形成領域外である領域に他のトナー画像を形成することで、この他のトナー画像の前記転写回転体に対する直接の転写を可能として前記転写回転体と前記クリーニングブレードとの摩擦を低減する画像形成手段と、回転する給紙コロにより前記転写回転体に対して前記シートを分離給紙する給紙装置と、前記クリーニングブレードの使用量をカウントするカウント手段とを備え、前記画像形成手段は、前記転写回転体上の前記他のトナー画像の形成領域のうち前記シートの前記給紙コロが当接した領域が接触する領域については他の領域よりトナー量を低減して前記他の画像を形成し、トナー量を低減する領域の範囲を前記使用量に応じて調節することを特徴とする画像形成装置である。
【0008】
したがって、転写回転体上におけるクリーニングブレードが接触する領域のうち、クリーニングブレードによるクリーニング性能が特に低下しやすい領域については、感光体から転写回転体に直接転写するトナー画像をトナー量を低減して形成する。
【0009】
請求項1または2に記載の発明において、転写回転体はベルトとしてもよいし(請求項3に記載の発明)、ローラとしてもよい(請求項4に記載の発明)。
【0010】
請求項1に記載の発明は、クリーニングブレードの使用量をカウントするカウント手段を備え、画像形成手段は、前記使用量に応じてトナー量を低減する度合いを調節することを特徴とする。
【0011】
したがって、経時によるクリーニングブレードのクリーニング性能の低下の度合いに応じて、トナー量を低減する度合いを調節することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、クリーニングブレードの使用量をカウントするカウント手段を備え、画像形成手段は、前記使用量に応じてトナー量を低減する領域の範囲を調節することを特徴とする。
【0013】
したがって、経時によるクリーニングブレードのクリーニング性能の低下の度合いに応じて、トナー量を低減する度合いを調節することができる。
【0014】
請求項1〜4に記載の発明において、感光体上に形成したトナー画像の直接の転写を受け、この被転写トナー画像を回転体に保持されたシートに転写する中間転写体を備えてもよい(請求項5)。
【0015】
請求項1〜5に記載の発明において、感光体上にイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナー画像を形成し、この4色のトナー画像を重ね合わせて転写回転体に保持されたシートに転写することでカラー画像の形成を行うようにしてもよい(請求項6)。
【0016】
請求項7に記載の発明は、原稿の画像を読み取る画像読取装置と、感光体上にトナー画像を形成し、このトナー画像を転写回転体に保持されたシートに転写することで前記画像読取装置で読み取った画像の形成を電子写真方式で行う画像形成装置と、を備えている複写機において、前記画像形成装置は、前記転写回転体上のトナーを掻き落として除去するクリーニングブレードと、前記感光体上における前記シートに転写されるトナー画像の形成領域外である領域に他のトナー画像を形成することで、この他のトナー画像の前記転写回転体に対する直接の転写を可能として前記転写回転体と前記クリーニングブレードとの摩擦を低減する画像形成手段と、回転する給紙コロにより前記転写回転体に対して前記シートを分離給紙する給紙装置と、前記クリーニングブレードの使用量をカウントするカウント手段とを備え、前記画像形成手段は、前記転写回転体上の前記他のトナー画像の形成領域のうち前記シートの前記給紙コロが当接した領域が接触する領域については他の領域よりトナー量を低減して前記他の画像を形成し、トナー量を低減する度合いを前記使用量に応じて調節することを特徴とする複写機である。
請求項8に記載の発明は、原稿の画像を読み取る画像読取装置と、感光体上にトナー画像を形成し、このトナー画像を転写回転体に保持されたシートに転写することで前記画像読取装置で読み取った画像の形成を電子写真方式で行う画像形成装置と、を備えている複写機において、前記画像形成装置は、前記転写回転体上のトナーを掻き落として除去するクリーニングブレードと、前記感光体上における前記シートに転写されるトナー画像の形成領域外である領域に他のトナー画像を形成することで、この他のトナー画像の前記転写回転体に対する直接の転写を可能として前記転写回転体と前記クリーニングブレードとの摩擦を低減する画像形成手段と、回転する給紙コロにより前記転写回転体に対して前記シートを分離給紙する給紙装置と、前記クリーニングブレードの使用量をカウントするカウント手段とを備え、前記画像形成手段は、前記転写回転体上の前記他のトナー画像の形成領域のうち前記シートの前記給紙コロが当接した領域が接触する領域については他の領域よりトナー量を低減して前記他の画像を形成し、トナー量を低減する領域の範囲を前記使用量に応じて調節する複写機である。
【0017】
したがって、転写回転体上におけるクリーニングブレードが接触する領域のうち、クリーニングブレードによるクリーニング性能が特に低下しやすい領域については、感光体から転写回転体に直接転写するトナー画像をトナー量を低減して形成する。
【0018】
請求項7または8に記載の発明において、転写回転体はベルトとしてもよいし(請求項9に記載の発明)、ローラとしてもよい(請求項10に記載の発明)。
【0019】
請求項7に記載の発明は、クリーニングブレードの使用量をカウントするカウント手段を備え、画像形成手段は、前記使用量に応じてトナー量を低減する度合いを調節することを特徴とする。
【0020】
したがって、経時によるクリーニングブレードのクリーニング性能の低下の度合いに応じて、トナー量を低減する度合いを調節することができる。
【0021】
請求項8に記載の発明において、クリーニングブレードの使用量をカウントするカウント手段を備え、画像形成手段は、前記使用量に応じてトナー量を低減する領域の範囲を調節することを特徴とする。
【0022】
したがって、経時によるクリーニングブレードのクリーニング性能の低下の度合いに応じて、トナー量を低減する度合いを調節することができる。
【0023】
請求項7〜10に記載の発明において、感光体上に形成したトナー画像の直接の転写を受け、この被転写トナー画像を回転体に保持されたシートに転写する中間転写体を備えるようにしてもよい(請求項11)。
【0024】
請求項7〜11に記載の発明において、感光体上にイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナー画像を形成し、この4色のトナー画像を重ね合わせて転写回転体に保持されたシートに転写することでカラー画像の形成を行うようにしてもよい(請求項12)。
【0025】
請求項13に記載の発明は、感光体上にトナー画像を形成し、このトナー画像を転写回転体に保持されたシートに転写する電子写真方式の画像形成方法において、クリーニングブレードにより前記転写回転体上のトナーを掻き落として除去する過程と、前記感光体上における前記シートに転写されるトナー画像の形成領域外である領域に他のトナー画像を形成することで、この他のトナー画像の前記転写回転体に対する直接の転写を可能として前記転写回転体と前記クリーニングブレードとの摩擦を低減する過程と、回転する給紙コロにより前記転写回転体に対して前記シートを分離給紙する過程と、前記クリーニングブレードの使用量をカウントする過程とを含んでなり、前記摩擦低減過程は、前記転写回転体上の前記他のトナー画像の形成領域のうち前記シートの前記給紙コロが当接した領域が接触する領域については他の領域よりトナー量を低減して前記他の画像を形成し、トナー量を低減する度合いを前記使用量に応じて調節することを特徴とする画像形成方法である。
請求項14に記載の発明は、感光体上にトナー画像を形成し、このトナー画像を転写回転体に保持されたシートに転写する電子写真方式の画像形成方法において、クリーニングブレードにより前記転写回転体上のトナーを掻き落として除去する過程と、前記感光体上における前記シートに転写されるトナー画像の形成領域外である領域に他のトナー画像を形成することで、この他のトナー画像の前記転写回転体に対する直接の転写を可能として前記転写回転体と前記クリーニングブレードとの摩擦を低減する過程と、回転する給紙コロにより前記転写回転体に対して前記シートを分離給紙する過程と、前記クリーニングブレードの使用量をカウントする過程とを含んでなり、前記摩擦低減過程は、前記転写回転 体上の前記他のトナー画像の形成領域のうち前記シートの前記給紙コロが当接した領域が接触する領域については他の領域よりトナー量を低減して前記他の画像を形成し、トナー量を低減する領域の範囲を前記使用量に応じて調節することを特徴とする画像形成方法である。
【0026】
したがって、転写回転体上におけるクリーニングブレードが接触する領域のうち、クリーニングブレードによるクリーニング性能が特に低下しやすい領域については、感光体から転写回転体に直接転写するトナー画像をトナー量を低減して形成する。
【0027】
請求項13または14に記載の発明において、転写回転体はベルトとしてもよいし(請求項15に記載の発明)、ローラとしてもよい(請求項16に記載の発明)。
【0028】
また、請求項13に記載の発明は、画像形成方法クリーニングブレードの使用量をカウントする過程を含んでなり、摩擦低減過程は、前記使用量に応じてトナー量を低減する度合いを調節することを特徴とする。
【0029】
したがって、経時によるクリーニングブレードのクリーニング性能の低下の度合いに応じて、トナー量を低減する度合いを調節することができる。
【0030】
請求項14に記載の発明は、クリーニングブレードの使用量をカウントする工程を含んでなり、摩擦低減過程は、前記使用量に応じてトナー量を低減する領域の範囲を調節することを特徴とする。
【0031】
したがって、経時によるクリーニングブレードのクリーニング性能の低下の度合いに応じて、トナー量を低減する度合いを調節することができる。
【0032】
請求項13〜16に記載の発明において、感光体上に形成したトナー画像の直接の転写を中間転写体で受け、この被転写トナー画像を回転体に保持されたシートに転写するようにしてもよい(請求項17)。
【0033】
請求項13〜17に記載の発明において、感光体上にイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナー画像を形成し、この4色のトナー画像を重ね合わせて転写回転体に保持されたシートに転写することでカラー画像の形成を行うようにしてもよい(請求項18)。
【0034】
【発明の実施の形態】
[発明の実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1にかかる電子写真方式の画像形成装置1の縦断面図である。
【0035】
図1に示すように、画像形成装置1は、感光体ドラム2を備え、この感光体ドラム2に帯電装置3で帯電され、露光装置4で静電潜像が光書込みされる。この静電潜像は現像装置5により黒色のトナーで現像される。感光体ドラム2は現像装置5を通過してから帯電装置6により帯電され、露光装置7で静電潜像が光書込みされる。この静電潜像は現像装置8により黒色以外のトナーで現像される。このように、この画像形成装置1では、各2組の帯電装置3,6、露光装置4,7、現像装置5,8を用いているが、1組の帯電装置、露光装置、現像装置を用いるものとしてもよい。感光体ドラム2は現像装置8を通過した後に転写前除電器9で除電される。
【0036】
転写紙などのシートPは、給紙装置11から、給紙コロ12の回転によりレジストローラ13に分離給紙される。レジストローラ13は、感光体ドラム2上のトナー画像に合わせてシートPを送出する。転写ベルト14は駆動ローラ15および従動ローラ16に張架されて内側にバイアスローラが当接され、駆動ローラは転写ベルト14を回転駆動する。転写ベルト14によりシートPには感光体ドラム2上のトナー画像が転写されて感光体ドラム2から分離される。
【0037】
すなわち、トナー画像転写時には、バイアスローラを介して転写ベルト14に転写バイアスが印加されて転写電界が発生し、転写ベルト14が図示しない接離機構により感光体ドラム2に当接される。転写ベルト14は、レジストローラ13からのシートPを静電的に吸着して搬送するとともに、このシートPが感光体ドラム2と転写ベルト14との間を通過する際に感光体ドラム2上のトナー画像を転写電界によりシートに転写させた後に、シートPを感光体ドラム2から分離する。分離爪17は感光体ドラム2から分離されなかったシートPを感光体ドラム2から分離する。
【0038】
駆動ローラ15は接地されていて、シートPは転写ベルト14により搬送されて駆動ローラ15のところで転写ベルト14から分離される。このシートは、図示しない定着装置によりトナー画像が定着されて外部に排出される。また、感光体ドラム2は、シートP分離後にクリーニング装置18によりクリーニングされて残存トナーが除去され、除電装置19により除電されて次の画像形成動作に備える。転写ベルト14はトナー画像の非転写時には接離機構により感光体ドラム2から離される。なお、画像形成装置1の全体は図示しないマイクロコンピュータにより制御される。
【0039】
転写ベルト14上に余分なトナーが付着することがある。そこで、クリーニングブレード21およびクリーニングブラシ22を有するクリーニング装置23が転写ベルト14におけるシート分離位置より感光体ドラム2の回転方向下流側に配置され、クリーニングブレード21は、転写ベルト14に対してカウンタ方向に当接されている。クリーニングブレード21およびクリーニングブラシ22は転写ベルト14をシート分離後にクリーニングして転写ベルト14上のトナーを除去する。
【0040】
クリーニングブレード21の先端にトナーが供給されなくなると、クリーニングブレード21の先端と転写ベルト14との摩擦力が大きくなり、クリーニングブレード21がめくれやすくなる。そこで、例えば帯電装置3、露光装置4、現像装置5により、感光体ドラム2上においてシートPに転写されるトナー画像の形成領域外の領域にブレードめくれ防止用トナー画像を形成する。
【0041】
ところで、露光装置4,7は、それぞれ半導体レーザを画像信号により駆動して、半導体レーザから画像信号により変調されたレーザ光を出力させ、このレーザ光をポリゴンミラーなどからなる偏光器により偏光して該レーザ光により感光体ドラム2上を走査することで露光を行うものが用いられている。
【0042】
前記のブレードめくれ防止用のトナー画像の形成の際には、感光体ドラム2が帯電装置3により均一に帯電され、露光装置4の半導体レーザが半導体レーザ駆動回路によりブレードめくれ防止用画像信号源からのブレードめくれ防止用画像信号により駆動されて、感光体ドラム2にブレードめくれ防止用画像が露光される。よって、感光体ドラム2にはブレードめくれ防止用静電潜像が形成され、これが現像装置5で現像されてブレードめくれ防止用トナー画像になる。これにより、この発明の画像形成手段を実施している。
【0043】
このブレードめくれ防止用トナー画像は、図2、図3に示すように、転写ベルト14上に直接転写され(符号24)、クリーニング装置23によりクリーニングされる。そのため、図4に示すように、ブレードめくれ防止用トナー画像24によりクリーニングブレード21の先端にトナー26が適度に供給され、クリーニングブレード21の先端と転写ベルト14との摩擦力が低減されて、クリーニングブレード21のめくれが防止される。なお、ブレードめくれ防止用トナー画像24は、画像形成動作ごとに形成する必要はなく、30回あるいは10回などの適当な回数の画像形成動作ごとに形成すればよい。
【0044】
ブレードめくれ防止用トナー画像24は、感光体ドラム2上におけるシートPに転写されるトナー画像の形成領域外の領域、例えば前記の主走査方向のへ直線状に形成されて、その副走査方向(感光体ドラム2の回転方向)の幅が0.01〜10mm程度とする。さらに、ブレードめくれ防止用トナー画像24は、図5に示すように、主走査方向の幅が転写ベルト14の幅より狭くて、さらに、転写ベルト14のクリーニング装置23によりクリーニングされる幅より狭く、感光体ドラム2上におけるシートPに転写されるトナー画像の形成領域(画像領域)の幅より広い。
【0045】
ブレードめくれ防止用トナー画像24の主走査方向端と、転写ベルト14のクリーニング装置23によりクリーニングされる領域の主走査方向端との間隔ΔTが例えば5mm以上であれば、ブレードめくれ防止用トナー画像24が転写ベルト14のクリーニング装置23によりクリーニングされる領域を上回って転写ベルト14のクリーニング不良が発生することから、ΔTを0〜5mm程度として転写ベルト14のクリーニング不良を防止することが望ましい。
【0046】
ブレードめくれ防止用トナー画像24は、例えば図6(c)に示すようにハーフトーンの黒ベタ画像としてもよいし、図6(a)に示すように主走査方向を長さ方向とする複数の平行なラインとしてもよいし、図6(b)に示すように多数の散在するドットにより構成してもよい。
【0047】
また、シートPの給紙コロ12が当接した領域では、給紙コロ12とシートPとの摩擦、接触により多くの紙粉が発生する。このため、クリーニング装置23では、クリーニングブレード21の先端部のうち、シートPの給紙コロ12が当接した領域に接触する部分に紙粉が付着し、かかる部分ではクリーニングブレード21と転写ベルト14との密着性が低下し、クリーニング性能が低下して、シートPにトナーの汚れが付着しやすい。そこで、転写ベルト14上のブレードめくれ防止用トナー画像24の形成領域のうち、シートPの給紙コロ12が当接した領域が接触する領域については、図7に示すように、給紙コロ12幅に相当する領域幅にて、他の領域よりトナー量を低減してブレードめくれ防止用トナー画像24を形成する。このように、給紙コロ12幅に相当する領域幅については、ブレードめくれ防止用トナー画像24のトナー量を低減して、クリーニング装置23のクリーニング負担を減らし、シートPのトナー汚れを防止することができる。
【0048】
[発明の実施の形態2]
図8は、この発明の実施の形態2にかかる画像形成装置1の縦断面図である。この発明の実施の形態2が前記発明の実施の形態1と相違する点は、転写ベルト14に代えて転写ローラ25を用いている点である。すなわち、感光体ドラム2上に形成したトナー画像は転写ローラ25によりシートPに転写される。また、ブレードめくれ防止用トナー画像24は転写ローラ25上に直接転写され、クリーニング装置23は、転写ローラ25上のトナーをクリーニングする。その他の点については、この発明の実施の形態2は前記発明の実施の形態1と同様であり、図8に図1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0049】
[発明の実施の形態3]
図9は、クリーニングブレード21の先端への紙粉の付着の状態の経時変化を示すグラフである。図9から明らかなようにクリーニングブレード21の先端への紙粉の付着量は、初期の場合より、一定期間経過した場合(経時t1)の方が多く、さらに一定期間経過した場合(経時t2)にはさらに多い。そして、クリーニング装置23のクリーニング負荷は紙粉の付着量の増大に比例して大きくなっていく。
【0050】
そこで、前記発明の実施の形態1,2の場合において、給紙コロ12幅に相当する領域幅にて、他の領域よりトナー量を低減してブレードめくれ防止用トナー画像24を形成するにあたり、トナー量の低減の度合いをクリーニング装置23の使用量の増大に応じて大きくすることにより、クリーニングブレード21のめくれ防止効果と、シートPの裏面の汚れ防止効果を効率よく高めることができる。
【0051】
より具体的には、画像形成装置1を制御するマイクロコンピュータにおいて、シートPに対する画像形成の回数を累計的にカウントする(これにより、この発明のカウント手段を実施している)。そして、図10に示すように、初期においては前記トナー量の低減はなしとして、図10(a)に示すように、ブレードめくれ防止用トナー画像24の給紙コロ12幅に相当する領域幅にて、他の領域とトナー濃度を同一とする(濃度100%)。そして、前記回数が一定回数に達したら(経時t1)、図10(b)に示すように、ブレードめくれ防止用トナー画像24の給紙コロ12幅に相当する領域幅については、他の領域とトナー濃度の50%とする。前記回数がさらに多い一定回数に達したら(経時t2)、図10(c)に示すように、ブレードめくれ防止用トナー画像24の給紙コロ12幅に相当する領域幅についてはトナー濃度を0%とする。
【0052】
発明の実施の形態3において、その他の事項については、前記発明の実施の形態1または2と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0053】
[発明の実施の形態4]
図9から明らかなようにクリーニングブレード21の先端への紙粉の付着の幅は、初期の場合より、一定期間経過した場合(経時t1)の方が広く、さらに一定期間経過した場合(経時t2)にはさらに広い。そして、クリーニング装置23のクリーニング負荷は紙粉の付着幅の増大に比例して大きくなっていく。
【0054】
そこで、前記発明の実施の形態1,2の場合において、給紙コロ12幅に相当する領域幅にて、他の領域よりトナー量を低減してブレードめくれ防止用トナー画像24を形成するにあたり、トナー量の低減を行う範囲の幅をクリーニング装置23の使用量の増大に応じて拡大することにより、クリーニングブレード21のめくれ防止効果と、シートPの裏面の汚れ防止効果を効率よく高めることができる。
【0055】
より具体的には、画像形成装置1を制御するマイクロコンピュータにおいて、シートPに対する画像形成の回数を累計的にカウントする(これにより、この発明のカウント手段を実施している)。そして、図11に示すように、初期においては前記トナー量の低減はなしとして、図11(a)に示すように、ブレードめくれ防止用トナー画像24の給紙コロ12幅に相当する領域幅にて他の領域よりトナー濃度を低減する。そして、前記回数が一定回数に達したら(経時t1)、図11(b)に示すように、ブレードめくれ防止用トナー画像24のトナー濃度を低減する幅を給紙コロ12幅に相当する領域幅より拡大する。前記回数がさらに多い一定回数に達したら(経時t2)、図11(c)に示すように、ブレードめくれ防止用トナー画像24のトナー濃度を低減する幅をさらに拡大する。
【0056】
発明の実施の形態4において、その他の事項については、前記発明の実施の形態1または2と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0057】
[発明の実施の形態5]
図12は、この発明の実施の形態5にかかるデジタル複写機30の縦断正面図である。図12に示すように、デジタル複写機30は、この発明の画像読取装置を実施する読取ユニット31と、この発明の画像形成装置を実施する作像ユニット32とを主体として構成されている。このデジタル複写機30は、前記した発明の実施の形態1〜4のいずれかの、帯電装置、露光装置および現像装置を各1台用いた画像形成装置1を搭載したものであり、発明の実施の形態1〜4と共通の事項については同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0058】
読取ユニット31は、コンタクトガラス33上に載置された原稿(図示せず)を走査光学系34により光学的に読み取るものである。この走査光学系34は、コンタクトガラス33に対向する位置に副走査方向に移動自在に支持されて露光ランプや反射ミラーを備えた第一走査キャリッジ35、この第一走査キャリッジ35に対向する位置に移動自在に支持されて複数の反射ミラーを備えた第二走査キャリッジ36、この第二走査キャリッジ36に結像レンズ37を介して対向する位置に設けられたCCD(Charge Coupled Device )イメージセンサ38等で構成されている。なお、第一走査キャリッジ35と第二走査キャリッジ36とは、図示しないステッピングモータがプーリやワイヤなどにより連結されており、光路長が変わらないように2対1の速度で同一の副走査方向に移動自在とされている。
【0059】
次に、作像ユニット32について説明する。この作像ユニット32は、読取ユニット31で読み取り出力された画像データを印刷用紙(図示せず)に印刷出力するものである。この作像ユニット32には、前記した画像形成装置1が設けられている。符号41は、感光体ドラム2からシートPに転写されたトナー画像を定着する定着装置である。用紙搬送路42に連通する用紙搬送上流位置に設けられた給紙装置11の上方には、印刷用紙の両面に画像を印刷するための両面給紙ユニット43が再給紙側を用紙搬送路42に連通して設けられている。また、用紙搬送路42に連通する用紙搬送下流位置には、排紙機構44が設けられている。さらに、この排紙機構44の下流には、ソート処理やスタック処理を行う後処理ユニット45が設けられている。
【0060】
また、デジタル複写機30の上部には自動的に原稿を読取ユニット31に搬送する自動原稿送り装置(ADF)46が搭載され、デジタル複写機30の上面手前の位置には入力操作部である操作パネル(図示せず)が設けられている。
【0061】
以上のようなデジタル複写機30によれば、発明の実施の形態1〜4のいずれかにかかる画像形成装置1を搭載しているので、前記した発明の実施の形態1〜4にかかる画像形成装置1と同様の効果を奏することができる。
【0062】
[発明の実施の形態6]
図13は、この発明の実施の形態6にかかるデジタルカラー複写機50の概要を示す縦断面図である。図13において、図1〜図12と同一符号の部材は前記の発明の実施の形態1〜5の場合と同様の部材等であり、詳細な説明は省略する。
【0063】
図13に示すように、デジタルカラー複写機50は、スキャナ部51とプリンタ部52とに大別される。
【0064】
スキャナ部51は、この発明の画像読取装置を実施するもので、原稿の画像をレッド、グリーン、ブルーの色分解光ごとに読み取る。この原稿を読み取った画像信号は、図示しない画像処理部により色変換処理がなされて、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の4色に対応した画像信号に変換される。
【0065】
プリンタ部52は、タンデム型のカラー画像形成装置を備えている。すなわち、プリンタ部52は4組の記録ステーション53Y,53M,53C,53Kを備えている。この記録ステーション53Y,53M,53C,53Kは、各々、前記Y,M,C,Kの各画像信号に基づいて、それぞれY,M,C,Kのトナー画像を電子写真方式で形成するものである。このY,M,C,Kのトナー画像は、転写ベルト14上でシートP上に順次重ね合わされて転写され、フルカラー画像の形成がなされる。
【0066】
なお、転写装置53は、感光体ドラム2上に形成されているY,M,C,Kのトナー画像を、転写ベルト14上のシートPの上に転写する。また、定着装置14でトナーが定着された転写紙Pは排紙ローラ54により排紙される。
【0067】
以上のような構成のデジタルカラー複写機50によれば、前記したカラー画像形成装置1を備えているので、カラー画像形成装置1と同様の作用、効果を奏することができる。
【0068】
なお、前記発明の実施の形態1〜6において、転写ベルト14、転写ローラ25により、感光体ドラム2からシートPへ直接にトナー画像の転写を行う場合のみならず、感光体ドラム2から中間転写体(中間転写ベルト、中間転写ローラ)を介して、シートPへトナー画像の転写を行うものであってもよい。
【0069】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明は、転写回転体上におけるクリーニングブレードが接触する領域のうち、クリーニングブレードによるクリーニング性能が特に低下しやすい領域については、感光体から転写回転体に直接転写するトナー画像をトナー量を低減して形成するので、クリーニングブレードのクリーニング不良によるシート裏面のトナーによる汚れを防止することができる。
【0070】
また、請求項1に記載の発明は、経時によるクリーニングブレードのクリーニング性能の低下の度合いに応じて、トナー量を低減する度合いを調節することができるので、クリーニングブレードのめくれ防止効果と、シートの裏面の汚れ防止効果を効率よく高めることができる。
【0071】
請求項2に記載の発明は、経時によるクリーニングブレードのクリーニング性能の低下の度合いに応じて、トナー量を低減する領域の範囲を調節することができるので、クリーニングブレードのめくれ防止効果と、シートの裏面の汚れ防止効果を効率よく高めることができる。
【0072】
請求項7に記載の発明は、転写回転体上におけるクリーニングブレードが接触する領域のうち、クリーニングブレードによるクリーニング性能が特に低下しやすい領域については、感光体から転写回転体に直接転写するトナー画像をトナー量を低減して形成するので、クリーニングブレードのクリーニング不良によるシート裏面のトナーによる汚れを防止することができる。
【0073】
また、請求項7に記載の発明は、経時によるクリーニングブレードのクリーニング性能の低下の度合いに応じて、トナー量を低減する度合いを調節することができるので、クリーニングブレードのめくれ防止効果と、シートの裏面の汚れ防止効果を効率よく高めることができる。
【0074】
請求項8に記載の発明において、経時によるクリーニングブレードのクリーニング性能の低下の度合いに応じて、トナー量を低減する領域の範囲を調節することができるので、クリーニングブレードのめくれ防止効果と、シートの裏面の汚れ防止効果を効率よく高めることができる。
【0075】
請求項13に記載の発明は、転写回転体上におけるクリーニングブレードが接触する領域のうち、クリーニングブレードによるクリーニング性能が特に低下しやすい領域については、感光体から転写回転体に直接転写するトナー画像をトナー量を低減して形成するので、クリーニングブレードのクリーニング不良によるシート裏面のトナーによる汚れを防止することができる。
【0076】
また、請求項13に記載の発明は、経時によるクリーニングブレードのクリーニング性能の低下の度合いに応じて、トナー量を低減する度合いを調節することができるので、クリーニングブレードのめくれ防止効果と、シートの裏面の汚れ防止効果を効率よく高めることができる。
【0077】
請求項14に記載の発明は、経時によるクリーニングブレードのクリーニング性能の低下の度合いに応じて、トナー量を低減する領域の範囲を調節することができるので、クリーニングブレードのめくれ防止効果と、シートの裏面の汚れ防止効果を効率よく高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1である画像形成装置の縦断面図である。
【図2】前記画像形成装置の転写ベルト、駆動ローラおよび従動ローラの斜視図である。
【図3】前記転写ベルトの斜視図である。
【図4】前記画像形成装置の転写ベルト、駆動ローラおよびクリーニングブレードの縦断面図である。
【図5】前記画像形成装置におけるトナー画像形成の位置とクリーニングの位置との関係を説明する平面図である。
【図6】前記画像形成装置によるブレードめくれ防止用トナー画像の例を示す平面図である。
【図7】前記ブレードめくれ防止用トナー画像と、そのトナー量を低減する領域との関係を示す平面図である。
【図8】この発明の実施の形態2である画像形成装置の縦断面図である。
【図9】クリーニングブレード先端の紙粉付着量および紙粉付着幅の経時変化を示すグラフである。
【図10】この発明の実施の形態3である画像形成装置で形成したブレードめくれ防止用トナー画像のトナー量を低減する領域の状態を示す平面図である。
【図11】この発明の実施の形態4である画像形成装置で形成したブレードめくれ防止用トナー画像のトナー量を低減する領域の状態を示す平面図である。
【図12】この発明の実施の形態5であるデジタル複写機の縦断面図である。
【図13】この発明の実施の形態6であるデジタルカラー複写機の縦断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 感光体ドラム
11 給紙装置
12 給紙コロ
14 ベルト(転写回転体)
21 クリーニングブレード
25 ローラ(転写回転体)
P シート
Claims (18)
- 感光体上にトナー画像を形成し、このトナー画像を転写回転体に保持されたシートに転写する電子写真方式の画像形成装置において、
前記転写回転体上のトナーを掻き落として除去するクリーニングブレードと、
前記感光体上における前記シートに転写されるトナー画像の形成領域外である領域に他のトナー画像を形成することで、この他のトナー画像の前記転写回転体に対する直接の転写を可能として前記転写回転体と前記クリーニングブレードとの摩擦を低減する画像形成手段と、
回転する給紙コロにより前記転写回転体に対して前記シートを分離給紙する給紙装置と、
前記クリーニングブレードの使用量をカウントするカウント手段とを備え、
前記画像形成手段は、前記転写回転体上の前記他のトナー画像の形成領域のうち前記シートの前記給紙コロが当接した領域が接触する領域については他の領域よりトナー量を低減して前記他の画像を形成し、トナー量を低減する度合いを前記使用量に応じて調節することを特徴とする画像形成装置。 - 感光体上にトナー画像を形成し、このトナー画像を転写回転体に保持されたシートに転写する電子写真方式の画像形成装置において、
前記転写回転体上のトナーを掻き落として除去するクリーニングブレードと、
前記感光体上における前記シートに転写されるトナー画像の形成領域外である領域に他のトナー画像を形成することで、この他のトナー画像の前記転写回転体に対する直接の転写を可能として前記転写回転体と前記クリーニングブレードとの摩擦を低減する画像形成手段と、
回転する給紙コロにより前記転写回転体に対して前記シートを分離給紙する給紙装置と、
前記クリーニングブレードの使用量をカウントするカウント手段とを備え、
前記画像形成手段は、前記転写回転体上の前記他のトナー画像の形成領域のうち前記シートの前記給紙コロが当接した領域が接触する領域については他の領域よりトナー量を低減して前記他の画像を形成し、トナー量を低減する領域の範囲を前記使用量に応じて調節することを特徴とする画像形成装置。 - 転写回転体はベルトであることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
- 転写回転体はローラであることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
- 感光体上に形成したトナー画像の直接の転写を受け、この被転写トナー画像を回転体に保持されたシートに転写する中間転写体を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの一に記載の画像形成装置。
- 感光体上にイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナー画像を形成し、この4色のトナー画像を重ね合わせて転写回転体に保持されたシートに転写することでカラー画像の形成を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかの一に記載の画像形成装置。
- 原稿の画像を読み取る画像読取装置と、
感光体上にトナー画像を形成し、このトナー画像を転写回転体に保持されたシートに転写することで前記画像読取装置で読み取った画像の形成を電子写真方式で行う画像形成装置と、を備えている複写機において、
前記画像形成装置は、前記転写回転体上のトナーを掻き落として除去するクリーニングブレードと、
前記感光体上における前記シートに転写されるトナー画像の形成領域外である領域に他のトナー画像を形成することで、この他のトナー画像の前記転写回転体に対する直接の転写を可能として前記転写回転体と前記クリーニングブレードとの摩擦を低減する画像形成手段と、
回転する給紙コロにより前記転写回転体に対して前記シートを分離給紙する給紙装置と、
前記クリーニングブレードの使用量をカウントするカウント手段とを備え、
前記画像形成手段は、前記転写回転体上の前記他のトナー画像の形成領域のうち前記シートの前記給紙コロが当接した領域が接触する領域については他の領域よりトナー量を低減して前記他の画像を形成し、トナー量を低減する度合いを前記使用量に応じて調節することを特徴とする複写機。 - 原稿の画像を読み取る画像読取装置と、
感光体上にトナー画像を形成し、このトナー画像を転写回転体に保持されたシートに転写することで前記画像読取装置で読み取った画像の形成を電子写真方式で行う画像形成装置と、を備えている複写機において、
前記画像形成装置は、前記転写回転体上のトナーを掻き落として除去するクリーニングブレードと、
前記感光体上における前記シートに転写されるトナー画像の形成領域外である領域に他のトナー画像を形成することで、この他のトナー画像の前記転写回転体に対する直接の転写を可能として前記転写回転体と前記クリーニングブレードとの摩擦を低減する画像形成手段と、
回転する給紙コロにより前記転写回転体に対して前記シートを分離給紙する給紙装置と、
前記クリーニングブレードの使用量をカウントするカウント手段とを備え、
前記画像形成手段は、前記転写回転体上の前記他のトナー画像の形成領域のうち前記シートの前記給紙コロが当接した領域が接触する領域については他の領域よりトナー量を低減して前記他の画像を形成し、トナー量を低減する領域の範囲を前記使用量に応じて調節することを特徴とする複写機。 - 転写回転体はベルトであることを特徴とする請求項7または8記載の複写機。
- 転写回転体はローラであることを特徴とする請求項7または8記載の複写機。
- 感光体上に形成したトナー画像の直接の転写を受け、この被転写トナー画像を回転体に保持されたシートに転写する中間転写体を備えていることを特徴とする請求項7〜10のいずれかの一に記載の複写機。
- 感光体上にイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナー画像を形成し、この4色のトナー画像を重ね合わせて転写回転体に保持されたシートに転写することでカラー画像の形成を行うことを特徴とする請求項7〜11のいずれかの一に記載の複写機。
- 感光体上にトナー画像を形成し、このトナー画像を転写回転体に保持されたシートに転写する電子写真方式の画像形成方法において、
クリーニングブレードにより前記転写回転体上のトナーを掻き落として除去する過程と、
前記感光体上における前記シートに転写されるトナー画像の形成領域外である領域に他のトナー画像を形成することで、この他のトナー画像の前記転写回転体に対する直接の転写を可能として前記転写回転体と前記クリーニングブレードとの摩擦を低減する過程と、
回転する給紙コロにより前記転写回転体に対して前記シートを分離給紙する過程と、
前記クリーニングブレードの使用量をカウントする過程とを含んでなり、
前記摩擦低減過程は、前記転写回転体上の前記他のトナー画像の形成領域のうち前記シートの前記給紙コロが当接した領域が接触する領域については他の領域よりトナー量を低減して前記他の画像を形成し、トナー量を低減する度合いを前記使用量に応じて調節することを特徴とする画像形成方法。 - 感光体上にトナー画像を形成し、このトナー画像を転写回転体に保持されたシートに転写する電子写真方式の画像形成方法において、
クリーニングブレードにより前記転写回転体上のトナーを掻き落として除去する過程と、
前記感光体上における前記シートに転写されるトナー画像の形成領域外である領域に他のトナー画像を形成することで、この他のトナー画像の前記転写回転体に対する直接の転写を可能として前記転写回転体と前記クリーニングブレードとの摩擦を低減する過程と、
回転する給紙コロにより前記転写回転体に対して前記シートを分離給紙する過程と、
前記クリーニングブレードの使用量をカウントする過程とを含んでなり、
前記摩擦低減過程は、前記転写回転体上の前記他のトナー画像の形成領域のうち前記シートの前記給紙コロが当接した領域が接触する領域については他の領域よりトナー量を低減して前記他の画像を形成し、トナー量を低減する領域の範囲を前記使用量に応じて調節することを特徴とする画像形成方法。 - 転写回転体にベルトを用いることを特徴とする請求項13または14に記載の画像形成方法。
- 転写回転体にローラを用いることを特徴とする請求項13または14に記載の画像形成方法。
- 感光体上に形成したトナー画像の直接の転写を中間転写体で受け、この被転写トナー画像を回転体に保持されたシートに転写することを特徴とする請求項13〜16のいずれかの一に記載の画像形成方法。
- 感光体上にイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナー画像を形成し、この4色のトナー画像を重ね合わせて転写回転体に保持されたシートに転写することでカラー画像の形成を行うことを特徴とする請求項13〜17のいずれかの一に記載の画像形成方法。
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