JP5375390B2 - 電力制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、電気機器使用時に電気機器が消費する電力の検知及び制御を行い、電気の使いすぎによるブレーカ遮断の事態を未然に防いだり、家庭内の消費電力の省エネを促進する電力制御システムに関するものである。
従来から使用されている電力制御システムの一例を図10に示す。従来の電力制御システムは、分電盤71から分配され商用電源70につながっているコンセント72に接続され、電気機器73のプラグ74を接続するためのアダプタコンセント75を有するアダプタ76とコントローラ77によって構成している。アダプタ76は、アダプタプラグ78とアダプタプラグ78に接続している線路と、この線路に設けているリレー79と、電気機器73が消費している電力を検出する電力検知手段80と、前記リレー79を駆動する通電制御部81と、この通電制御部81を制御するアダプタ制御手段82と、コントローラ77との間で通信を行う通信手段83と、前記線路の末端となっているアダプタコンセント75と、電気機器73の動作状況を電気機器73から入手したり動作段階を電気機器73に指示するためのアダプタ側機器制御情報送受信手段84を備えている。
電気機器73は、冷蔵庫、食器洗い乾燥機、洗濯乾燥機、電子レンジ、炊飯器などであるが、このシステムではアダプタ76のアダプタ側機器制御情報送受信手段84と通信する機器側機器制御情報送受信手段85を有したいわゆるネットワーク機能を持つ電気機器である。86はマイクロコンピュータで構成される機器制御手段である。
また、コントローラ77は、アダプタ76の通信手段83と通信する通信手段87、コントローラ制御手段88と分電盤71の主幹ブレーカに接続される全ての電気機器が消費している電力を検知する電力検知手段90および91を備えている。アダプタの通信手段83およびコントローラの通信手段87には、電力線搬送通信手段や赤外通信手段や微弱無線通信手段や特定小電力無線通信手段が使用される。
92および93はハウスコード設定部である。これは隣家も同じシステムを使っている場合、隣家のシステムのコントローラやアダプタと通信し合わないようにするためにひとつの家ごとに固有のコードを割り当てるための設定部であり、3ビット程度のディップスイッチが用いられる。
94はアダプタの識別コード設定部でありコントローラ77がアダプタを見分けるための識別コードを設定するための識別コード設定部であり、ひとつの家の中で同じ識別コードを持つアダプタが存在しないように割り当てていく。これも8ビット〜16ビット程度のディップスイッチが用いられる。
95はコントローラ77の識別コード設定部である。通常、ひとつのシステムにコントローラはひとつしか用いられないため、コントローラ77のこの識別コード設定部95は省略される場合もある。
また、識別コード設定部94は電力を抑制するときのアダプタ間の優先順位を兼ねる場合もある。例えば電力が不足してきた場合、識別コードの若いものから順番に電力を抑制していくなどの優先順位づけが自動的にされる。
アダプタ制御手段82やコントローラ制御手段88にはマイクロコンピュータが用いら
れる。アダプタ制御手段82は、通信手段83から電気機器の電力制限の制御信号を受けると、通電制御部81に信号を出しリレー79を動作させ通電を切るものである。
ここで電気機器の使い過ぎでブレーカの定格に近づいていたり、あるいは、電気機器の使い過ぎでブレーカの定格を超えると、コントローラ77からアダプタ76に対して電力制限信号が出される。アダプタ76は内部のリレー79を動作させて電気機器73への通電を切る動作に入る。
電気機器73の機器制御手段86はマイクロコンピュータで制御されているため、アダプタ76により電源を切断されると、電源が復帰された際に電気機器73の機器制御手段85内のマイクロコンピュータの動作はリセットされ、電源切断前の電気機器の動作状態などを記憶していたRAM内情報が失われてしまい、通電制御前の動作状態に戻せなくなってしまう。
このため従来は、コントローラ77が電力制限をアダプタ76に指示する際、アダプタ76にまず機器側機器制御情報送受信手段85およびアダプタ側機器制御情報送受信手段84を通して、電気機器73の機器制御手段86であるマイクロコンピュータから復帰時に必要なRAM内情報を取得するよう指示する。
この指示に基づいて、機器制御手段86はRAMの予め定められた所定アドレスに記憶されていた電気機器の動作状態などの復帰時に必要なRAM内情報をアダプタ76に送信する。このRAM内情報はアダプタ76によって、コントローラ77に送られコントローラ77で記憶される。コントローラ77は、電力制限終了時に電力復帰の指示と共にアダプタ76にRAM内情報を送信する。アダプタ76はリレー79により電気機器73への通電を再開し、機器制御手段86を動作させた後、RAM内情報を機器側機器制御情報送受信手段85およびアダプタ側機器制御情報送受信手段84を通して送信し、電力制限前の状態に復帰させる。
このように従来では、コントローラ77による電力制限開始直前の機器制御手段86の動作再開に必要なRAM内情報を、電力復帰時に機器制御手段86に戻すことで、電力制限指示による電源切断によって失われる電気機器73のマイコンのRAM情報を復帰させ、電気機器73を元の状態から動作を継続させることができるようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
また、分電盤の分岐ごとにつながる電気機器の使用状況や消費電力を集計し、コントローラから各消費電力の状況や長期の不稼動期間を越えて電気機器が再稼動された場合に電気機器を再稼動する際の注意事項を画像データに変換し、画像データを受信したパーソナルコンピュータ、やその他表示制御装置、携帯端末等のネット端末で当該画像データをモニタできるシステムもある。
このため、使用者は分岐ごとに供給している電力量を容易に随時監視できるたり、シーズンオフなどで長く使わなかった機器をまた使い始める場合などに、再稼動時の注意事項を容易に知ることができる(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−251760号公報 特開2008−202982号公報
しかしながら、前記従来の構成は、電気機器としてアダプタと情報をやりとりするためのいわゆるネットワーク機能を有したものが対象であった。今後ネットワーク機能を有した電気機器は増加していく可能性は高いが、まだまだ現状では他の機器との通信を可能にした電気機器は少ない。また、マイクロコンピュータのRAM情報を外部に出したり外部からRAMに動作にかかわる情報を取り込んだりすることも技術的には可能であるが、高い信頼性を持った高度な通信方式が必要となりコストの面から実現されているものは少ない。そこでネットワーク機能を有していない一般の電気機器としてたとえばオーブントースタがアダプタに接続されている場合について以下に説明する。
たとえば使用者がオーブントースタにてグラタン調理するとき、オーブントースタの調理温度と加熱時間を設定して調理を開始する。この後、通常使用者はずっとオーブントースタの前でグラタンが出来上がるのを待つことはなく、他の調理や家事あるいはテレビを見たりする。
このため、電気機器の使い過ぎでコントローラからアダプタに対して電力制限信号が出され、アダプタは内部のリレーを動作させて通電を切った場合、使用者は調理が止まっていることに気づかないことがある。そして他の機器の使用が終わるなどして電力に余裕ができると、コントローラからアダプタに対して電力復帰信号が出され、アダプタ内のリレーを動作させて再度通電を始めるが、通電再開後のオーブントースタの動作は機種により以下のように異なる。
最初に、オーブントースタがマイクロコンピュータを使っていないタイプで、かつ、加熱時間を設定するタイマーがゼンマイ式の場合について述べる。タイマーがゼンマイ式の場合、電源が切れるとヒータ加熱は当然停止するがタイマーは動作を続ける。つまり電力制限によりアダプタの内部のリレーが働いて通電を切られても、タイマーは所定の時間だけ動作を続けた後、停止する。したがって、オーブントースタの前を離れていた使用者は加熱不足の可能性があることを全く気づかない。
二番目に、オーブントースタがマイクロコンピュータを使っていないタイプで、かつ、加熱時間を設定するタイマーがモータ式の場合について述べる。タイマーがモータ式の場合、電源が切れるとヒータ加熱もタイマー動作も停止する。このため、電力制限によりアダプタの内部のリレーが働いて通電を切られると加熱は停止し、その後、電力制限が解除されアダプタの内部のリレーが働いて通電が再開されるとヒータ加熱もタイマー動作も再開する。つまり、この場合のグラタンの加熱は当所使用者が設定したとおりの時間だけ行われたことになる。ただし、電力制限されていた時間が長かった場合は、加熱途中に通電が長時間切られたことになり、積算の加熱時間は設定どおりでも加熱不足になっている可能性が高く、しかも、使用者にはこのことが全く判らない。
三番目に、オーブントースタがマイクロコンピュータを使っている場合について述べる。一般的にマイクロコンピュータ式のオーブントースタは、電源スイッチは付いているが、この電源スイッチを入れるだけでは加熱は始まらず、電源スイッチを入れた後、調理温度や加熱時間などの設定を入力しなければ待機状態が続いているだけである。また、タイマー機能はマイクロコンピュータのプログラムで実現するため、ゼンマイ式タイマーやモータ式タイマーは用いない。そして調理温度や加熱時間などの設定が入力され一旦加熱が始まると、設定された時間だけ加熱調理が続き、所定の時間が経過すると過熱が停止し待機状態になる。また、加熱調理中に電源が一旦切れ再度電源が復帰した場合も自動的に加熱調理を再開することはなく、電源スイッチを入れた直後と同じ待機状態になる。従って途中で電気機器の使いすぎによりコントローラからの指令によりアダプタが内部のリレーを働かせてオーブントースタの電源を切りその後復帰した場合、加熱不足の可能性がある
が、使用者には、設定どおりの時間の加熱が終わって待機状態になっているのか、途中で止められて加熱不足なのかが全く判らない。
以上3つの場合について説明したが、どの場合でも、電力制限の指令がコントローラから出されてアダプタが内部のリレーを働かせてオーブントースタの電源を切っているときに使用者がオーブントースタの前に戻ってくれば、使用者は加熱が止められていることに気づくことができる。しかし、加熱開始後いつから加熱が止められたのか判らないため、加熱不足を補うためにあと何分加熱を追加すれば良いのかも判らない。
また、長期間使用されていない電気機器を特定し、その電気機器の使用を再開するときの注意事項等を画像表示し使用者に通知できるシステムはあったが、上記のような使用中に一旦電源が切られた電気機器の電源復帰時に生じる不具合を解決できるものではなかった。
本発明は上記の従来の課題に鑑み、たとえばオーブントースタを使った調理中に電気機器の使いすぎがあったため途中でオーブントースタの電源が切られたことや、加熱開始後何分でオーブントースタの電源が切られたのかを使用者に通知できるシステムの提供を目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電力制御システムは、分電盤の主幹電力を計測するコントローラと、商用電源と電気機器の間に接続したアダプタとからなり、このアダプタは前記電気機器の使用電力を検出し、前記コントローラは主幹電力の使用電力値に応じて電力制御信号を前記アダプタに送信し、前記アダプタは前記コントローラからの電力制御信号を受けて電気機器への通電制御を行い、前記アダプタは電気機器への通電制御内容が通常状態から電力制限状態に移った際あるいは電力制限状態から通常状態に復帰した際にそれまでの運転時間情報を使用者に通知するための通知手段を有する電力制御システムとしている。
これにより、一旦、電力制限状態にさせた電気機器の使用者にその電気機器が通常通りの運転ではなかったこと、さらに、運転開始後いつの時点で電力制限状態になったかなどの時間情報を通知し、使用者が必要な補完処理を判断しやすくする電力制御システムを提供できる。
本発明の電力制御システムは、電気機器への通電制御内容が通常状態から電力制限状態に移った際あるいは電力制限状態から通常状態に復帰した際にそれまでの運転時間情報を使用者に通知するための通知手段を有しているため、たとえばオーブントースタを使った調理中に電気機器の使いすぎがあったため途中でオーブントースタの電源が切られたことや、加熱開始後何分でオーブントースタの電源が切られたのかを使用者に通知でき、このため使用者は加熱不足を知ることができ、この加熱不足を補うために追加すべき最適の加熱時間が設定しやすい。
本発明の電力制御システムのシステム構成図 電力制御システムのコントローラの構成図 電力制御システムのオーブントースタ接続するアダプタの構成図 電力制御システムのエアコンに接続するアダプタの構成図 電力制御システムの状況通知装置の構成図 状況通知装置が表示する画面の説明図 状況通知装置が時間情報を表示する画面の説明図 第2の実施の形態のオーブントースタ接続するアダプタの構成図 第2の実施の形態の状況通知装置が時間情報を表示する画面の説明図 従来の電力制御システムの一例の構成図
第1の発明は、使用者に電力の使用状況などを通知するための通知手段と、分電盤の主幹電力を計測するコントローラと、商用電源と電気機器の間に接続したアダプタとからなり、このアダプタは前記電気機器の使用電力を検出し、前記コントローラは主幹電力の使用電力値に応じて電力制御信号を前記アダプタに送信し、前記アダプタは前記コントローラからの電力制御信号を受けて電気機器への通電制御を行い、前記アダプタは電気機器への通電制御内容が通常状態から電力制限状態に移った際あるいは電力制限状態から通常状態に復帰した際に前記電気機器のそれまでの運転時間情報を前記通知手段に伝達し、これにより、一旦、電力制限状態にされた電気機器の使用者にその電気機器が通常通りの運転ではなかったことや、運転開始後いつの時点で電力制限状態になったかなどの時間情報を通知できるため、使用者は必要な補完処理の判断が容易になる。
第2の発明は、使用者に電力の使用状況などを通知するための通知手段と、分電盤の主幹電力を計測するコントローラと、商用電源と電気機器の間に接続したアダプタとからなり、このアダプタは前記電気機器の使用電力を検出し、前記コントローラは主幹電力の使用電力値に応じて電力制御信号を前記アダプタに送信し、前記アダプタは前記コントローラからの電力制御信号を受けて電気機器への通電制御を行い、前記アダプタは電気機器への通電制御内容が通常状態から電力制限状態に移った際あるいは電力制限状態から通常状態に復帰した際にそれまでの運転時間情報を前記コントローラに送信し、前記コントローラはアダプタから受信した前記運転時間情報を前記通知手段に伝達し、これにより、一旦、電力制限状態にされた電気機器の使用者にその電気機器が通常通りの運転ではなかったことや、運転開始後いつの時点で電力制限状態になったかなどの時間情報を通知できるため、使用者は必要な補完処理の判断が容易になる。
第3の発明は、運転時間情報として電気機器が電力制限状態になるまでの運転時間と電力制限状態になっていた時間を通知するため、使用者は容易に電気機器の運転時間の不足分を推定することができる。
第4の発明は、アダプタに接続された電気機器の運転状態と停止状態を判別する機器動作判別手段と、この電気機器が停止状態から運転状態に変化したときに計時動作を開始しコントローラからの電力制御信号を受けて電気機器を電力制限状態にしたときに計時動作を停止する第一のタイマー手段と、コントローラからの電力制御信号を受けて電気機器を電力制限状態にしたときに計時動作を開始しコントローラからの電力制御信号を受けて電気機器を通常状態にしたときに計時動作を停止する第二のタイマー手段を有しているため、正確に電気機器が電力制限状態にされるまでの運転時間と電力制限状態になっていた時間を計測しそれを通知するため、使用者は容易に電気機器の運転時間の不足分を推定することができる。
第5の発明は、運転時間情報として電気機器が運転状態になった時刻と電力制限状態にされた時刻を通知するため、使用者は容易に電気機器の運転時間の不足分を推定することができる。
第6の発明は、アダプタに接続された電気機器の運転状態と停止状態を判別する機器動作判別手段と、時計機能部と、この時計機能部の出力から前記電気機器が停止状態から運転状態に変化したときの時刻とコントローラからの電力制御信号を受けて電気機器を電力
制限状態にしたときの時刻を読み出し記憶する時刻記憶手段を有するため、使用者は容易に電気機器の運転時間の不足分を推定することができる。
第7の発明は、Webサーバ機能を備えた状況通知装置と、Webブラウザ機能を備えたパーソナルコンピュータまたはテレビなどの表示装置を通知手段とするため、使用者は電気機器から離れたリビング等に居ても、電気機器が電力制限状態になったことを認識でき容易に電気機器の運転時間の不足分を推定することができる。
第8の発明は、アダプタまたはコントローラの筐体に付けた液晶表示部で電気機器が電力制限状態になったことや時間情報を表示するため、使用者は電気機器の近くですぐに、電気機器が電力制限状態になったことを認識でき容易に電気機器の運転時間の不足分を推定することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における電力制御システムの構成図を示すものである。
図1において、本発明の実施の形態では、単相3線式200Vを家庭内に引き込んだ分電盤1の出口側の電源ラインL1とL2をクランパ式の電流センサ2で挟み、コントローラ3にて家庭内で消費する電力を測定する。家庭内で消費する電力を正確に測定するためには、電圧も測定しかつ電圧位相と電流位相も見て力率を算出したり、あるいは、電圧と電流を例えば100μ秒間隔ごとに測定しては電圧値と電流値を掛け算した結果を1秒間分足し合わせることで電力値を算出しなければならないが、電流値だけからでも家庭内の消費電力の大小は観測できるため、電流測定だけで電力を推定する方式をとっている。
コントローラ3は通常分電盤1の隣に分電盤と同じように壁の上部に取り付けられるので、玄関や勝手口、収納庫、あるいは、洗面所、トイレなどに設置される。
分電盤の出力ラインには、AC200V系としてIHクッキングヒータ4、AC100V系として、L1相にはドライヤー36と、オーブントースタ7が接続されたアダプタ5a、L2相にはエアコン8が接続されたアダプタ5bと、テレビ10が接続されている。
また、コントローラ3とアダプタ5a、5b、および状況通知装置9には、第一の通信媒体として無線電波で通信する通信手段(図示なし)が内蔵されていて互いに情報の伝達を行うことができる。
特にコントローラ3からは総使用電力が多くなりすぎた場合にはアダプタ5aまたはアダプタ5bに通電を制限させるための電力制御信号を送り、アダプタに接続されている電気機器を電力制限状態にする。また、その後、総使用電力に余裕ができるとアダプタ5aまたはアダプタ5bに通電を通常に戻すための電力制御信号を送り、アダプタに接続されている電気機器を通常状態にする。
なお、無線電波の通信方式としては、特定小電力無線を使用し400MHz帯の周波数を用いている。6は第一の通信媒体にて通信する通信手段のアンテナである。
状況通知装置9は、同一システム内の空間で伝送される無線通信データを傍受し各電気機器の情報を収集することができ、内部にはソフトウェアとしてWebサーバを搭載して
いて、文字や画像などが表示できるような表示手段は持たないため安価に構築できるユニットである。
さらに、状況通知装置9とテレビ10は、第二の通信媒体である汎用的なLANケーブル11を介して互いに通信するための第二の通信手段(図示なし)を内部に備えている。テレビ10にはWebブラウザが備えられていて、汎用的なLANケーブルを介して、テレビ10やパーソナルコンピュータ(図示なし)などのWebクライアント機能を備えた電気機器のWebブラウザを利用して画面表示により状況通知装置9で収集した情報などを閲覧することができる。
なお、汎用的なLANとは、物理的には特に指定するものではなく、HTTPプロトコルで送受信が可能なネットワーク網であれば、何でも良く、また、有線である必要もない。
また、12はLANケーブルを分岐分配するためのハブである。テレビ10は、モデム/ルータ13を介して、インターネット14に接続可能である。
なお、実際の家庭では、他にも多数の電気機器が接続されるが、説明を簡略化するため上記構成として、以下、説明していく。
図2は電力制御システムのコントローラ3のブロック図であり、コントローラ3は、単相3線式200VのL1相に付けられたクランパ式の電流センサ(図1における2)の信号から電源系統ラインに流れる電流を測定するL1電流検知部15aと、同様に単相3線式200VのL2相に付けられたクランパ式の電流センサ(図1における2)の信号から電源系統ラインに流れる電流を測定するL2電流検知部15bがあり、L1電流検知部15aとL2電流検知部15bで測定した電流値をもとに電力算出手段16で電力値を算出する。
17は第一の通信媒体である無線電波で通信するための通信手段である。制御部18は、計測した電力データを演算処理したり、通信手段17で受信した電文を解析したり、制御信号やデータを送信するための送信電文の生成を行う。
上限値記憶部19は、L1相とL2相に流れる電流値やこの電流値を元に算出される電力の上限値を記憶する。上限値の設定は、デフォルト値として予め制御部のマイクロコンピュータのプログラムの中に記述しておいても良い。変更が必要な場合は、後述する手順により記憶内容を変更できる。
20はシステム設定情報記憶部であり、ハウスコードや各電気機器の識別コード、および各電気機器の電力制限の優先順位などを記憶する。
37は時計機能部で時刻を刻んでいる。38は制御部18が時計機能部37の時刻を読み出し記憶しておくための時刻記憶手段である。
従来例の図10で示したハウスコード設定部93および識別コード設定部95と同様のものが、この実施例のコントローラ3にも必要な場合があるが図示を省略している。
図3は、電力制御システムのオーブントースタ7などの電気機器に接続するアダプタ5aのブロック図である。このアダプタ5aには、電源プラグ23と、コンセント24が備えられていて、電源プラグ23は、家庭内のコンセントに差し、オーブントースタ7の電源プラグ25はコンセント24に差し込まれている。
制御部21は、コントローラ3から削減電力や使用可能電力の情報を受信すると、電力制限が必要な場合に、通電制御部27に信号を出し、リレー22を開成させてオーブントースタ7など電気機器への通電を切断し、逆に、電力に余裕ができてコントローラ3から電力削減の解除や使用可能電力の情報を受信すると、通電制御部27に信号を出しリレー22を閉成させてオーブントースタ7など電気機器への通電を再開する。
オーブントースタ7などアダプタ5aに接続されている電気機器の消費電力は電力検知手段26によって制御部21が常に検知している。この電力検知手段26はオーブントースタ7などの電気機器に供給されている商用電源の電圧とオーブントースタ7などの電気機器に流れている電流を100μ秒間隔ごとに測定しては電圧値と電流値を掛け算した結果を1秒間分足し合わせることで電力値を算出している。もちろん電流値だけで電力を推定する方式でもかまわない。
28はアダプタに接続された電気機器の運転状態と停止状態を判別する機器動作判別手段であり、電力検知手段26の出力によりオーブントースタ7などの電気機器がOFF状態あるいは待機/停止状態なのか、動作/運転状態なのかを判断する。
制御部21は機器動作判別手段28の出力によりオーブントースタ7などの電気機器が停止状態から運転状態に変化したことを検知すると第一のタイマー手段29aの計時動作を開始させ、コントローラ3から通電を制限させるための電力制御信号を受けて電気機器を電力制限状態にすると第一のタイマー手段29aの計時動作を停止させる一方、第二のタイマー手段29bの計時動作を開始させる。
そして、コントローラ3から通電を復帰させるための電力制御信号を受けて電気機器を通常状態にすると第二のタイマー手段29bの計時動作を停止させる。
従来例の図10で示したハウスコード設定部92および識別コード設定部94と同様のものが、この実施例のアダプタ5aにも必要な場合があるが図示を省略している。
図4は、電力制御システムのエアコン8などの電気機器に接続するアダプタ5bのブロック図である。
リモコン送信部31は、赤外線発光ダイオードからリモコン信号を送信するものであり、エアコン8の冷房や暖房などの運転モードや温度、風量等をリモコン信号として送信することができる。
リモコン受信部32は、リモコン信号を受信するものであり、エアコン8に付属するリモコンで操作した場合に送信したリモコン信号を傍受して、リモコン信号データを記憶する。この記憶したリモコン信号データは、電力制限状態を解除する場合に、記憶したリモコン信号を生成しエアコン8にリモコン信号を送信する。
このようにアダプタ5bには、リモコン受信部32が備わっているため、エアコン8の動作は受信したリモコン信号により把握できる。このため、図3のアダプタ5aにあった電気機器の運転状態と停止状態を判別する機器動作判別手段28はこのアダプタ5bには不要である。
制御部30は、コントローラ3から削減電力や使用可能電力の情報を受信して電力制限が必要な場合に、エアコン8にリモコン送信部31から電力制限するリモコン信号を出力する。具体的には、運転モードを例えば「冷房」から「送風」に変更する。「送風」にす
る利点としては、エアコン8のコンプレッサを停止するため、エアコン8の消費電力を数十ワット程度に削減できることと、ユーザーがエアコン8の室内機を見ても送風で風が出ていることがわかるため、エアコン8を停止したと勘違いすることもないもないため、エアコン8の付け忘れを防止できる。
また、アダプタ5bには、アダプタ5aと同様に電源プラグ23と、コンセント24が備えられていて、電源プラグ23は、家庭内のコンセントに差し、エアコン8の電源プラグ25はコンセント24に差し込むことによって、電力検知手段25によってエアコン8の使用電力を把握することができる。
また、エアコン8は第一の通信媒体を介して他の電気機器と通信するための通信手段および自己の消費電力を測定する電力算出手段を内蔵すれば、通信機能付きエアコン(電気機器)となりアダプタ5bは不要となる。
さらに、第一の通信媒体を介して他の電気機器と通信するための通信手段および自己の消費電力を測定する電力算出手段をIHクッキングヒータ4に内蔵すれば、通信機能付きIHクッキングヒータ(電気機器)となりコントローラ3や他の電気機器と情報をやり取りすることができるようになり、湯沸し中に電力が不足した場合に、自動的に湯沸しの火力を落として電力を他の機器にまわすということも可能になる。
従来例の図10で示したハウスコード設定部92および識別コード設定部94と同様のものが、この実施例のアダプタ5bにも必要な場合があるが図示を省略している。
図5は状況通知装置9のブロック図である。33は状況通知装置9の制御部であるが基本的にはパーソナルコンピュータと同等の機能を有するものである。コントローラ3やアダプタ5aまたはアダプタ5bとは第一の通信手段17にて情報をやりとりする。
34は第二の通信媒体である汎用的なLANケーブル11を介して互いに通信するための第二の通信手段である。35は相手の端末(パーソナルコンピュータやWeb対応テレビなど)の画面に表示するためのWebサーバ情報を持つWebサーバ機能部である。
従来例の図10で示したハウスコード設定部93および識別コード設定部95と同様のものが、この実施例の状況通知装置9にも必要な場合があるが図示を省略している。
次に動作について説明する。図1においてドライヤー36は洗面所に、テレビ10はリビングに、オーブントースタ7はキッチンに設置されているものとする。通常、状況通知装置9は、第二の通信手段からデータを送信することで、Webクライアント機能を備えたリビングのテレビ10に、図6(a)のように家全体の消費電力として、その日の朝からの時間変化を示すグラフ画面を表示させている。
そして、例えばこの家の主婦がオーブントースタ7でグラタンを作るため、20分間のタイマーを設定しオーブントースタ7の加熱運転を始めると、アダプタ5aは機器動作判別手段28の出力によりオーブントースタ7などの電気機器が停止状態から運転状態に変化したことを検知して第一のタイマー手段29aの計時動作を開始させる。
その次にこの家の主婦がIHクッキングヒータで湯沸しを始め、一方で他の家人が洗面所でドライヤーを使い始めてこの家全体の使用電力が許容量(例えば5kVA)を超えてしまったとする。
このときコントローラ3は分電盤のブレーカ遮断を防ぐためにコントローラ3から電力
制限の制御が可能な装置の中で電力使用の優先順位が低いものから順に電力制限をかけにいこうとする。通常はエアコンの優先順位を低くし、出来上がりに支障をきたす恐れのある調理関係の電気機器は優先順位を上げておく。したがってエアコン8が使われていればエアコン8を「冷房」から「送風」に運転モードを切り替えるが、この場合、エアコン8が使われていないので、コントローラ3はオーブントースタ7のアダプタ5aに対して電力制限の指示信号を送る。
アダプタ5aはコントローラ3から電力制限のための電力制御信号を受けて電気機器を電力制限状態にすると第一のタイマー手段29aの計時動作を停止させる一方、第二のタイマー手段29bの計時動作を開始させる。
状況通知装置9は、コントローラ3からアダプタ5aへの電力制限の指示信号を傍受しており、この電力制限の指示信号を検知してテレビ10に表示する画像を図6(b)のように切り替えオーブントースタ7が一時停止していることを使用者に通知する(図6(b)のメッセージ枠40)。
ドライヤー36の使用が終わると電力に余裕ができるためコントローラ3はオーブントースタ7がつながるアダプタ5aに対して電力復帰の指示信号を送り、さらにコントローラ3の時計機能部37から時刻を読み出し、時刻記憶手段38にその時刻を電力復帰時刻として記憶する。アダプタ5aはこの電力復帰の指示信号を受けてリレー22を閉成させてオーブントースタ7への通電を再開するとともに、第二のタイマー手段29bの計時動作を停止させる。
さらにアダプタ5aは、第一のタイマー手段29aと第二のタイマー手段29bの計時データを読み取り、コントローラ3に通知する。コントローラ3は状況通知装置9にオーブントースタ7に電力制限がかかり、その後通常状態に戻ったことを改めて通知し、同時にオーブントースタ7の運転開始後何分間通常通り動作したかを示す時間として第一のタイマー手段29aの計時データと、電力制限がかかり何分間停止されていたかを示す時間として第二のタイマー手段29bの計時データを通知する。
状況通知装置9は、コントローラ3からの通知を受けてテレビ10に表示する画像を図7(a)のように切り替え、オーブントースタ7が一時停止していたことに関する時間情報を使用者に通知する。
図7(a)において41は時間表示枠で、オーブントースタ7の運転開始後何分間通常通り動作したかを示す時間(第一のタイマー手段29aの計時データ)を表示している。
同様に図7(a)の42も時間表示枠で、電力制限がかかり何分間停止されていたかを示す時間(第二のタイマー手段29bの計時データ)を表示している。
さらに、図7(a)の43は同じく時間表示枠であるが電力復帰の指示信号を受けてオーブントースタ7への通電が通常に戻ってからの経過時間を示している。この経過時間はコントローラ3が前述したようにアダプタ5aに対して電力復帰の指示信号を送ったときに時刻記憶手段38にその時刻を記憶させているため、1分毎に時計機能部37から現在時刻を読み出し、時刻記憶手段38に記憶されている時刻との差をとることで経過時間を算出し、1分毎に状況通知装置9に送信して時間表示枠43に表示させている。
この例ではオーブントースタ7はマイクロコンピュータにより制御されるタイプとしていたので電力制限で通電が止められてしまうと通電が通常状態に復帰しても動作がリセットされてしまい、使用者が再度設定しないと動作せずに待機状態が続いてしまう。図7(
a)では電力が回復したけれども使用者による再度の操作がされていないため、待機状態が7分間続いていることを示している。
使用者はこの画面を見ることでオーブントースタ7でグラタンを作ろうとして20分間グラタンを焼こうとしたがスタート後8分で止められ、その後加熱のない状態が12分間続いているということが理解でき、追加であと何分間加熱すればよいかの判断をつけやすくしている。
一方、オーブントースタがマイクロコンピュータ式ではなく、従来例で示したモータ式のタイマーを使っているオーブントースタの場合は、通電が遮断され、その後復帰すると使用者が操作しなくてもまた、加熱が始まる。ゼンマイ式の場合は通電が遮断されている間にゼンマイ式タイマーの時限動作が終わっていなければ再度加熱がはじまり、通電が遮断されている間にゼンマイ式タイマーの時限動作が終わってしまっていると加熱ははじまらない。図7(b)の時間表示枠44はゼンマイ式あるいはモータ式タイマーを使っているオーブントースタが、一旦通電が遮断されその後、通電が復帰して再度加熱が始まってから現時点までの経過時間を示している。
この図7(b)の時間表示枠44に表示される経過時間は、前述の時間表示枠43の経過時間と同様に、コントローラ3がアダプタ5aに対して電力復帰の指示信号を送ったときに時刻記憶手段38にその時刻を記憶させているため、1分毎に時計機能部37から現在時刻を読み出し、時刻記憶手段38に記憶されている時刻との差をとることで経過時間を算出し、1分毎に状況通知装置9に送信して時間表示枠43に表示させている。
使用者はこの図7(b)の画面を見ることで、オーブントースタ7でグラタンを作ろうとして20分間グラタンを焼こうとしたがスタート後8分で止められ、その後加熱のない状態が5分間続き、再度の加熱に入ってから7分経過しているということが理解でき、追加の加熱が必要かどうかの判断をつけやすくしている。
図7の待機状態時間43を表示するか復帰後動作時間44を表示するかは次のように決められる。まず、アダプタ5aが通電復帰後、機器動作判定手段28の出力を見てオーブントースタが動作しているかどうかを調べ、その結果をコントローラ3に通知する。コントローラ3はこのアダプタ5aからの情報をもとに、状況通知装置9に時間表示枠43または44用の時間情報を送るときに待機状態の時間情報なのか復帰後動作の時間情報なのかの識別子を付けている。
また、もちろんこのような家の中の電力の使用状況をテレビ10で見るときはテレビ10にてWebブラウザが起動されている必要はある。テレビ10にて状況通知装置9からのメッセージ画面を見るためには、あらかじめ状況通知装置9の第二の通信媒体上でのIPアドレスを状況通知装置9に設定し、さらにテレビ10のWebブラウザにも状況通知装置9のIPアドレスを登録しておく必要がある。この状況通知装置9の第二の通信媒体上でのIPアドレスは工場出荷時にデフォルト値として「192.168.1.80」などの値が記憶されておりこの値で問題なければこのまま使用し、他のLANにつながる電気機器とIPアドレスが同じであれば後述する手順でIPアドレスを変更できる。
このように、電気機器の使い過ぎでブレーカの定格に近づいていたり、あるいは、電気機器の使い過ぎでブレーカの定格を超えたためオーブントースタの通電が切られ加熱調理が途中で止められてもテレビやパーソナルコンピュータに加熱調理の時間情報が表示されるため、追加の加熱が必要かどうかの判断や追加であと何分間加熱すればよいかなど使用者の判断をつけやすくすることができる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の第2の実施の形態におけるアダプタの構成図である。図8において第1の実施の形態におけるアダプタの構成図である図3と同じところは説明を省略する。
50はアダプタであり、51は時計機能部で時刻を刻んでいる。52は制御部21が時計機能部51の時刻を読み出し記憶しておくための時刻記憶手段である。
次に動作について説明する。使用者がオーブントースタ7で加熱するため20分間のタイマーを設定し加熱運転を始めると、アダプタ50は機器動作判別手段28の出力によりオーブントースタ7などの電気機器が停止状態から運転状態に変化したことを検知して時計機能部51の時刻を読み出し、運転開始時刻として時刻記憶手段52に記憶する。
電力の使いすぎでアダプタ50がコントローラ3から電力制限のための電力制御信号を受けて電気機器を電力制限状態にすると、再度、時計機能部51の時刻を読み出し、電力制限開始時刻として時刻記憶手段52に記憶する。
電力に余裕ができてアダプタ50がコントローラ3から電力復帰の指示信号を受けると、アダプタ5aはこの電力復帰の指示信号を受けてリレー22を閉成させてオーブントースタ7への通電を再開するとともに、時計機能部51の時刻を読み出し、電力復帰時刻として時刻記憶手段52に記憶する。
さらにアダプタ50は、時刻記憶手段52から運転開始時刻と、電力制限開始時刻と、電力復帰時刻を読み出し、コントローラ3に通知する。コントローラ3は状況通知装置9にオーブントースタ7に電力制限がかかり、その後通常状態に戻ったことを通知し、同時にオーブントースタ7の運転開始時刻と、電力制限開始時刻と、電力復帰時刻を通知する。
状況通知装置9は、コントローラ3からの通知を受けてテレビ10に表示する画像を図9(a)のように切り替え、オーブントースタ7が一時停止していたことに関する時間情報を使用者に通知する。
図9(a)において、55は現在時刻を1分毎に更新して表示している時刻表示枠で、コントローラ3が計時している現在時刻の通知を受けて、または状況通知装置9が計時している現在時刻を表示している。56は時間表示枠で、オーブントースタ7の運転開始時刻を表示している。
同様に図9(a)の57も時間表示枠で、電力制限がかかった電力制限開始時刻を表示している。さらに、58は同じく時間表示枠であるが電力復帰の指示信号を受けてオーブントースタ7への通電が通常に戻った電力復帰時刻を表示し、さらに現在オーブントースタ7は待機中であることを通知している。
第1の実施の形態の場合と同様にオーブントースタ7はマイクロコンピュータにより制御されるタイプとしていたので電力制限で通電が止められてしまうと通電が通常状態に復帰しても動作がリセットされてしまい、使用者が再度設定しない限り、動作せずに待機状態が続く。
使用者はこの画面を見ることでオーブントースタ7でグラタンを作ろうとして20分間グラタンを焼こうとしたがスタート後8分で止められ、その後加熱のない状態が12分間続き、さらに、使用者が現在時刻の表示枠55と電力復帰の時刻表示枠58とを比較することで、18時43分に電力復帰したがその後現在時刻の18時50分までの7分間は待
機状態が続いているということが理解でき、追加であと何分間加熱すればよいかの判断をつけやすくしている。
一方、第1の実施の形態の場合と同様にオーブントースタがマイクロコンピュータ式ではなく、従来例で示したモータ式のタイマーを使っているオーブントースタの場合は、通電が遮断され、その後復帰するとまた加熱が始まる。ゼンマイ式の場合は通電が遮断されている間にゼンマイ式タイマーの時限動作が終わっていなければ再度加熱がはじまり、通電が遮断されている間にゼンマイ式タイマーの時限動作が終わってしまっていると加熱ははじまらない。図9(b)の時間表示枠59はゼンマイ式あるいはモータ式タイマーを使っているオーブントースタが、一旦通電が遮断されその後、通電が復帰して再度加熱が始まった時刻を表示している。
使用者はこの図9(b)の画面を見ることでオーブントースタ7でグラタンを作ろうとして20分間グラタンを焼こうとしたがスタート後8分で止められ、その後加熱のない状態が5分間続き、さらに、使用者が現在時刻の表示枠55と電力復帰(待機)の時刻表示枠58とを比較することで、18時43分に電力復帰し、再度の加熱が始まり、この再度の加熱が始まってから現在時刻の18時50分まで7分経過しているということが理解でき、追加の加熱が必要かどうかの判断をつけやすくしている。
図9の電源復帰時刻58を表示するか運転再開時刻59を表示するかは次のように決められる。まず、アダプタ50が通電復帰後、機器動作判定手段28の出力を見てオーブントースタが動作しているかどうかを調べ、その結果をコントローラ3に通知する。コントローラ3はこのアダプタ50からの情報をもとに、状況通知装置9に時間表示枠58または59用の時間情報を送るときに電源復帰し待機状態になった時刻情報なのか電源復帰し運転が再開した時刻情報なのかの識別子を付けている。
このように、電気機器の使い過ぎでブレーカの定格に近づいていたり、あるいは、電気機器の使い過ぎでブレーカの定格を超えたためオーブントースタの通電が切られ加熱調理が途中で止められてもテレビやパーソナルコンピュータに加熱調理の時間情報が表示されるため、追加の加熱が必要かどうかの判断や追加であと何分間加熱すればよいかなど使用者の判断をつけやすくすることができる。
また、電気機器に電力制限がかけられた場合の状況通知装置への電気機器の運転時間情報の伝達はコントローラからでもアダプタからでもどちらからでも可能である。
また、コントローラあるいはアダプタの筐体に液晶表示素子をつければ、電気機器に電力制限がかけられたことや、その場合の電気機器の運転時間情報をコントローラあるいはアダプタで表示し使用者に通知することもできる。
また、電気機器の使い過ぎでブレーカの定格に近づいていたり、あるいは、電気機器の使い過ぎでブレーカの定格を超えたため電気機器が電力制限されてもテレビやパーソナルコンピュータに状況が瞬時に表示されるため、故障ではないことが利用者にわかる。
また、本実施の形態では、第一の通信媒体として配線が不要な特定小電力の無線通信でデータの送受信を行ったが、電灯線通信や有線接続であっても構わない。
なお、本実施の形態はいずれも電力制御システムの手段の全てもしくは一部として、コンピュータを機能させるためのプログラムとしても同様の構成でできるものである。
なお、本実施の形態で説明した手段・部は、CPU(またはマイコン)、RAM、RO
M、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報電気機器、コンピュータ、サーバー等のハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線を用いて配信することで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以上のように、本発明にかかる電力制御システムは、電気機器使用時に電気機器が消費する電力の検知及び制御を行い、電気の使いすぎによるブレーカ遮断の事態を未然に防いだり、電力の省エネを促進するシステムに活用できる。
1、71 分電盤
2 電流センサ
3、77 コントローラ
4 IHクッキングヒータ
5a、5b、50、76 アダプタ
6 アンテナ
7 オーブントースタ
8 エアコン
9 状況通知装置
10 テレビ
11 LANケーブル
14 インターネット
15a L1電流検知部
15b L2電流検知部
17 通信手段
18、21、30、33 制御部
19 上限記憶部
20 システム設定情報記憶部
22 リレー
26、80、90、91 電力検知手段
27 通電制御部
28 機器動作判定手段
29a 第一のタイマー手段
29b 第二のタイマー手段
31 リモコン送信部
32 リモコン受信部
34 第二の通信手段
35 Webサーバ機能部
51 時計機能部
52 時刻記憶手段
84 アダプタ側機器制御情報送受信手段
85 機器側機器制御情報送受信手段

Claims (8)

  1. 使用者に電力の使用状況などを通知するための通知手段と、分電盤の主幹電力を計測するコントローラと、商用電源と電気機器の間に接続したアダプタとからなり、このアダプタは前記電気機器の使用電力を検出し、前記コントローラは主幹電力の使用電力値に応じて電力制御信号を前記アダプタに送信し、前記アダプタは前記コントローラからの電力制御信号を受けて電気機器への通電制御を行い、前記アダプタは電気機器への通電制御内容が通常状態から電力制限状態に移った際あるいは電力制限状態から通常状態に復帰した際に前記電気機器のそれまでの運転時間情報を前記通知手段に伝達する電力制御システム。
  2. 使用者に電力の使用状況などを通知するための通知手段と、分電盤の主幹電力を計測するコントローラと、商用電源と電気機器の間に接続したアダプタとからなり、このアダプタは前記電気機器の使用電力を検出し、前記コントローラは主幹電力の使用電力値に応じて電力制御信号を前記アダプタに送信し、前記アダプタは前記コントローラからの電力制御信号を受けて電気機器への通電制御を行い、前記アダプタは電気機器への通電制御内容が通常状態から電力制限状態に移った際あるいは電力制限状態から通常状態に復帰した際にそれまでの運転時間情報を前記コントローラに送信し、前記コントローラはアダプタから受信した前記運転時間情報を前記通知手段に伝達する電力制御システム。
  3. 電気機器が電力制限状態になるまでの運転時間と電力制限状態になっていた時間を運転時間情報として通知手段に伝達する請求項1または請求項2に記載の電力制御システム。
  4. アダプタはこのアダプタに接続された電気機器の運転状態と停止状態を判別する機器動作判別手段と、この電気機器が停止状態から運転状態に変化したときに計時動作を開始しコントローラからの電力制御信号を受けて電気機器を電力制限状態にしたときに計時動作を停止する第一のタイマー手段と、コントローラからの電力制御信号を受けて電気機器を電力制限状態にしたときに計時動作を開始しコントローラからの電力制御信号を受けて電気機器を通常状態にしたときに計時動作を停止する第二のタイマー手段を有する請求項1乃至請求項3に記載の電力制御システム。
  5. 電気機器が運転状態になった時刻と電力制限状態にされた時刻を運転時間情報として通知手段に伝達する請求項1または請求項2に記載の電力制御システム。
  6. アダプタはこのアダプタに接続された電気機器の運転状態と停止状態を判別する機器動作判別手段と、時計機能部と、この時計機能部の出力から前記電気機器が停止状態から運転状態に変化したときの時刻とコントローラからの電力制御信号を受けて電気機器を電力制限状態にしたときの時刻を読み出し記憶する時刻記憶手段を有する請求項1または請求項2または請求項5に記載の電力制御システム。
  7. 通知手段はWebサーバ機能を備えた状況通知装置と、Webブラウザ機能を備えたパーソナルコンピュータまたはテレビなどの表示装置からなる請求項1乃至請求項6に記載の電力制御システム。
  8. 通知手段をアダプタまたはコントローラの筐体に付けた液晶表示部で構成する請求項1乃至請求項6に記載の電力制御システム。
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