JP5585157B2 - 電力制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、電気機器使用時に電気機器が消費する電力の検知及び制御を行い、電気の使いすぎによるブレーカ遮断の事態を未然に防いだり、家庭内の消費電力の省エネを促進する電力制御システムに関するものである。
従来から使用されている電力制御システムの一例を図11に示す。従来の電力制御システムは、分電盤71から分配され商用電源70につながっているコンセント72に接続され、電気機器73のプラグ74を接続するためのアダプタコンセント75を有するアダプタ76とコントローラ77によって構成している。アダプタ76は、アダプタプラグ78とアダプタプラグ78に接続している線路と、この線路に設けているリレー79と、電気機器73が消費している電力を検出する電力検知手段80と、前記リレー79を駆動する通電制御部81と、この通電制御部81を制御するアダプタ制御手段82と、コントローラ77との間で通信を行う通信手段83と、前記線路の末端となっているアダプタコンセント75と、電気機器73の動作状況を電気機器73から入手したり動作段階を電気機器73に指示するためのアダプタ側機器制御情報送受信手段84を備えている。
電気機器73は、冷蔵庫、食器洗い乾燥機、洗濯乾燥機、電子レンジ、炊飯器などであるが、このシステムではアダプタ76のアダプタ側機器制御情報送受信手段84と通信する機器側機器制御情報送受信手段85を有したいわゆるネットワーク機能を持つ電気機器である。86はマイクロコンピュータで構成される機器制御手段である。
また、コントローラ77は、アダプタ76の通信手段83と通信する通信手段87、コントローラ制御手段88と分電盤71の主幹ブレーカに接続される全ての電気機器が消費している電力を検知する電力検知手段90および91を備えている。アダプタの通信手段83およびコントローラの通信手段87には、電力線搬送通信手段や赤外通信手段や微弱無線通信手段や特定小電力無線通信手段が使用される。
92および93はハウスコード設定部である。これは隣家も同じシステムを使っている場合、隣家のシステムのコントローラやアダプタと通信し合わないようにするためにひとつの家ごとに固有のコードを割り当てるための設定部であり、3ビット程度のディップスイッチが用いられる。
94はアダプタの識別コード設定部でありコントローラ77がアダプタを見分けるための識別コードを設定するための識別コード設定部であり、ひとつの家の中で同じ識別コードを持つアダプタが存在しないように割り当てていく。これも8ビット〜16ビット程度のディップスイッチが用いられる。
95はコントローラ77の識別コード設定部である。通常、ひとつのシステムにコントローラはひとつしか用いられないため、コントローラ77のこの識別コード設定部95は省略される場合もある。
また、アダプタ76の識別コード設定部94は電力を抑制するときのアダプタ間の優先順位を兼ねる場合もある。例えば電力が不足してきた場合、識別コードの若いものから順番に電力を抑制していくなどの優先順位づけが自動的にされる。
アダプタ制御手段82やコントローラ制御手段88にはマイクロコンピュータが用いられる。アダプタ制御手段82は、通信手段83から電気機器の電力制限の制御信号を受けると、通電制御部81に信号を出しリレー79を動作させ通電を切るものである。
ここで電気機器の使い過ぎでブレーカの定格に近づいていたり、あるいは、電気機器の使い過ぎでブレーカの定格を超えると、コントローラ77からアダプタ76に対して電力制限信号が出される。アダプタ76は内部のリレー79を動作させて電気機器73への通電を切る動作に入る。
電気機器73の機器制御手段86はマイクロコンピュータで制御されているため、アダプタ76により電源を切断されると、電源が復帰された際に電気機器73の機器制御手段85内のマイクロコンピュータの動作はリセットされ、電源切断前の電気機器の動作状態などを記憶していたRAM内情報が失われてしまい、通電制御前の動作状態に戻せなくなってしまう。
このため従来は、コントローラ77が電力制限をアダプタ76に指示する際、アダプタ76にまず機器側機器制御情報送受信手段85およびアダプタ側機器制御情報送受信手段84を通して、電気機器73の機器制御手段86であるマイクロコンピュータから復帰時に必要なRAM内情報を取得するよう指示する。
この指示に基づいて、機器制御手段86はRAMの予め定められた所定アドレスに記憶されていた電気機器の動作状態などの復帰時に必要なRAM内情報をアダプタ76に送信する。このRAM内情報はアダプタ76によって、コントローラ77に送られコントローラ77で記憶される。コントローラ77は、電力制限終了時に電力復帰の指示と共にアダプタ76にRAM内情報を送信する。アダプタ76はリレー79により電気機器73への通電を再開し、機器制御手段86を動作させた後、RAM内情報を機器側機器制御情報送受信手段85およびアダプタ側機器制御情報送受信手段84を通して送信し、電力制限前の状態に復帰させる。
このように従来では、コントローラ77による電力制限開始直前の機器制御手段86の動作再開に必要なRAM内情報を、電力復帰時に機器制御手段86に戻すことで、電力制限指示による電源切断によって失われる電気機器73のマイコンのRAM情報を復帰させ、電気機器73を元の状態から動作を継続させることができるようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−251760号公報
しかしながら、前記従来の構成は、アダプタと情報をやりとりするためのいわゆるネットワーク機能を有した電気機器が対象であった。今後ネットワーク機能を有した電気機器は増加していく可能性は高いが、まだまだ現状では他の機器との通信を可能にした電気機器は少ない。また、マイクロコンピュータのRAM情報を外部に出したり外部からRAMに動作にかかわる情報を取り込んだりすることも技術的には可能であるが、高い信頼性を持った高度な通信方式が必要となりコストの面から実現されているものは少ない。そこでネットワーク機能を有していない一般の電気機器としてたとえば電気ストーブがアダプタに接続されている場合について以下に説明する。
たとえば使用者が電気ストーブを使っていたとする。このとき、電気機器の使い過ぎでコントローラからアダプタに対して電力制限信号が出され、アダプタは内部のリレーを動作させて通電を切った場合、電気ストーブがオフになったという表示をアダプタですれば電気機器の使い過ぎで一時的に電気ストーブがオフにされたということを使用者に伝えることができる。
この電気ストーブが自動的にオフにされた状態で長時間が経過すると使用者は一時的に電気ストーブがオフにされた状態であることをうっかり忘れてしまう可能性がある。この場合、電気ストーブが消えているので使用者が電気ストーブの前に燃えやすいものを置いてしまったり、電気ストーブにエプロンなど燃えやすいものををかけてしまうということがないとは言い切れない。また、この使用者がこの場所を離れ他の人がこの場所にやってきた場合も同様で、後でこの場所にやってきた人は電気ストーブが一時的にオフにされた状態であることをまったく知らず電気ストーブの前に燃えやすいものを置いてしまったり、電気ストーブに燃えやすいものをかけてしまうということがないとは言い切れない。
そして他の機器の使用が終わるなどして電力に余裕ができると、コントローラからアダプタに対して電力復帰信号が出され、アダプタ内のリレーを動作させて再度通電を始める。このため電気ストーブの加熱が始まり、電気ストーブの前に燃えやすいものが置かれていたり、電気ストーブに燃えやすいものがかけられていると火災を起こしてしまう可能性があった。
本発明は上記の従来の課題に鑑み、アダプタ側で接続されている電気機器の種別を自動で判別し、例えば接続されている電気機器が電気ストーブだと判別された場合には、使用者の操作なしには自動で通電を復帰させないシステムの提供を目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電力制御システムは、分電盤の主幹電力を計測するコントローラと、商用電源と電気機器の間に接続したアダプタと、使用者に電力の使用状況などを確認したり使用者が制御内容を設定するための遠隔確認・設定手段とからなり、このアダプタは接続された電気機器が消費する電力量や電流の変化パターンを検知する電力パターン検知部と、この電力パターン検知部の出力を受けてこのアダプタに接続されている電気機器の種類を判別し自動復帰して良いかどうかを判断する自動復帰可否判断部と、使用者が操作可能な切り替えスイッチで構成された自動復帰禁止設定部とを有し、前記コントローラは分電盤の主幹ブレーカに接続される全ての電気機器が消費している電力に応じて電力制御信号を前記アダプタに送信し、前記アダプタは前記コントローラからの電力制御信号を受けて電気機器への通電制御を行い、前記アダプタまたは前記コントローラはその後、電気機器への通電制御内容を電力制限状態から通常状態に復帰する際に前記自動復帰可否判断部が電気機器の電力量や電流の変化パターンから自動復帰可と判断する場合であっても前記自動復帰禁止設定部が自動復帰を禁止するような設定になっている場合には自動復帰しないものにおいて、前記遠隔確認・設定手段はアダプタに接続された電気機器の自動復帰の可否を設定する自動復帰設定手段を有し、前記自動復帰可否判断部と前記自動復帰禁止設定部との設定内容が一致しない場合には自動復帰しないようにし、前記遠隔確認・設定手段は使用者に不一致を通知し確認を求め前記自動復帰可否判断部と前記自動復帰禁止設定部との設定内容が一致した場合には自動復帰する電力制御システムとしている。
これにより、電気の使いすぎのときに使用電力を一時的に低減させるため一旦通電が切られた後、自動で通電が再開されると思わぬ事後が発生しそうな電気機器、例えば電気ストーブなどにアダプタを接続した場合は、アダプタが接続されている電気機器は電気ストーブであると自動的に判別し、人の操作なしには通電を再開しないため、使用者が安心して使える電力制御システムを提供できる。
本発明の電力制御システムは、電気機器が消費する電力量や電流の変化パターンを検知する電力パターン検知部と、この電力パターン検知部の出力を受けてこのアダプタに接続されている電気機器の種類を判別し自動復帰して良いかどうかを判断する自動復帰可否判断部を有しており、例えば電気ストーブなどにアダプタを接続した場合は、この自動復帰可否判断部にて人の操作なしには通電を再開しないようにするため、使用者は通電が自動的に開始されると危ない電気機器にも安心してアダプタを接続することができる。
本発明の電力制御システムのシステム構成図 電力制御システムのコントローラの構成図 電力制御システムの電気ストーブ接続するアダプタの構成図 電力パターン検知および自動復帰可否判断部の判断フロー図 電力制御システムのエアコンに接続するアダプタの構成図 電力制御システムの状況通知装置の構成図 状況通知装置が表示する画面の説明図 電力制御システムの制御フロー図 状況通知装置が時間情報を表示する画面の説明図 状況通知装置が時間情報を表示する画面の第2の説明図 従来の電力制御システムの一例の構成図
第1の発明は、分電盤の主幹電力を計測するコントローラと、商用電源と電気機器の間に接続したアダプタと、使用者に電力の使用状況などを確認したり使用者が制御内容を設定するための遠隔確認・設定手段とからなり、このアダプタは接続された電気機器が消費する電力量や電流の変化パターンを検知する電力パターン検知部と、この電力パターン検知部の出力を受けてこのアダプタに接続されている電気機器の種類を判別し自動復帰して良いかどうかを判断する自動復帰可否判断部と、使用者が操作可能な切り替えスイッチで構成された自動復帰禁止設定部とを有し、前記コントローラは分電盤の主幹ブレーカに接続される全ての電気機器が消費している電力に応じて電力制御信号を前記アダプタに送信し、前記アダプタは前記コントローラからの電力制御信号を受けて電気機器への通電制御を行い、前記アダプタまたは前記コントローラはその後、電気機器への通電制御内容を電力制限状態から通常状態に復帰する際に前記自動復帰可否判断部が電気機器の電力量や電流の変化パターンから自動復帰可と判断する場合であっても前記自動復帰禁止設定部が自動復帰を禁止するような設定になっている場合には自動復帰しないものにおいて、前記遠隔確認・設定手段はアダプタに接続された電気機器の自動復帰の可否を設定する自動復帰設定手段を有し、前記自動復帰設定手段と前記自動復帰設定手段と前記自動復帰可否判断
部と前記自動復帰禁止設定部との設定内容が一致しない場合には自動復帰しないようにし、前記遠隔確認・設定手段は使用者に不一致を通知し確認を求め前記自動復帰設定手段と前記自動復帰設定手段と前記自動復帰可否判断部と前記自動復帰禁止設定部との設定内容が一致した場合には自動復帰する電力制御システムとすることで、使用者は通電が自動的に開始されると危ない電気機器にもアダプタを接続して使用することができる。
の発明は、アダプタに表示素子を設け、アダプタまたはコントローラの自動復帰可否判断部が自動復帰可と判断している場合には前記アダプタの表示素子で通知することでアダプタまたはコントローラの自動復帰可否判断部の判断内容を使用者が容易に確認できる。
の発明は、自動復帰可否判断部にて自動復帰が可と判断している場合は、電力制限がかけられているときにコントローラあるいはアダプタの表示素子にて電気機器が自動復帰することを事前に通知するための表示をすることで、その電気機器がOFFからONになる前に、使用者に現状はOFFだが後ほど自動でONになる可能性があることを通知できる。
の発明は、自動復帰可否判断部が判断した電気機器の種別を遠隔確認・設定手段にて表示することで使用者は容易に各アダプタの判定内容を確認できる。
の発明は、遠隔確認・設定手段はWebサーバ機能を備えた状況通知装置と、Webブラウザ機能を備えたパーソナルコンピュータまたはテレビなどの表示装置から構成するため、離れた場所に居る使用者がパーソナルコンピュータやテレビなどを使って自動復帰可否判断部の判断内容やアダプタが電気機器の通電を自動復帰させる設定になっているかどうかを確認できるようになる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における電力制御システムの構成図を示すものである。
図1において、本発明の実施の形態では、単相3線式200Vを家庭内に引き込んだ分電盤1の出口側の電源ラインL1とL2をクランパ式の電流センサ2で挟み、コントローラ3にて家庭内で消費する電力を測定する。家庭内で消費する電力を正確に測定するためには、電圧も測定しかつ電圧位相と電流位相も見て力率を算出したり、あるいは、電圧と電流を例えば100μ秒間隔ごとに測定しては電圧値と電流値を掛け算した結果を交流の1サイクル分足し合わせることで電力値を算出しなければならないが、電流値だけからでも家庭内の消費電力の大小は観測できるため、電流測定だけで電力を推定する方式をとっている。
コントローラ3は通常分電盤1の隣に分電盤と同じように壁の上部に取り付けられるので、玄関や勝手口、収納庫、あるいは、洗面所、トイレなどに設置される。
分電盤1の出力ラインには、AC200V系としてIHクッキングヒータ4、AC100V系として、L1相にはドライヤー36と、電気ストーブ7が接続されたアダプタ5a、L2相にはリビングのエアコン8が接続されたアダプタ5bと、テレビ10が接続されている。
また、コントローラ3とアダプタ5a、5b、および状況通知装置9には、第1の通信媒体として無線電波で通信する通信手段(図示なし)が内蔵されていて互いに情報の伝達を行うことができる。
コントローラ3は総使用電力が多くなりすぎた場合にはアダプタ5aまたはアダプタ5bに通電を制限させるための電力制御信号を送り、アダプタに接続されている電気機器を電力制限状態にする。また、その後、総使用電力に余裕ができるとアダプタ5aまたはアダプタ5bに通電を通常に戻すための電力制御信号を送り、アダプタに接続されている電気機器を通常状態にする。
なお、無線電波の通信方式としては、特定小電力無線を使用し400MHz帯の周波数を用いている。6は第1の通信媒体にて通信する通信手段のアンテナである。
状況通知装置9は、同一システム内の空間で伝送される無線通信データを傍受し各電気機器の情報を収集することができ、内部にはソフトウェアとしてWebサーバを搭載していて、文字や画像などが表示できるような表示手段は持たないため安価に構築できるユニットである。
さらに、状況通知装置9とテレビ10は、第2の通信媒体である汎用的なLANケーブル11を介して互いに通信するための第2の通信手段(図示なし)を内部に備えている。テレビ10にはWebブラウザが備えられていて、汎用的なLANケーブルを介して、テレビ10やパーソナルコンピュータ(図示なし)などのWebクライアント機能を備えた電気機器のWebブラウザを利用して画面表示により状況通知装置9で収集した情報などを閲覧することができる。
つまり状況通知装置9とテレビ10は遠隔確認・設定手段50となり、コントローラ3やアダプタ5aまたはアダプタ5bの各種設定を行ったり、それぞれの動作状況の確認をするための使用者とのインターフェース手段となる。
また、状況通知装置9と第2の通信媒体のLANで通信するテレビは1台だけとは限らず、いろいろな部屋に置かれたテレビが状況通知装置9と通信して家人とのインターフェースをとることができる。
なお、汎用的なLANとは、物理的には特に指定するものではなく、HTTPプロトコルで送受信が可能なネットワーク網であれば、何でも良く、また、有線である必要もない。
また、12はLANケーブルを分岐分配するためのハブである。テレビ10は、モデム/ルータ13を介して、インターネット14に接続可能である。
なお、実際の家庭では、他にも多数の電気機器が接続されるが、説明を簡略化するため上記構成として、以下、説明していく。
図2は電力制御システムのコントローラ3のブロック図であり、コントローラ3は、単相3線式200VのL1相に付けられたクランパ式の電流センサ(図1における2)の信号から電源系統ラインに流れる電流を測定するL1電流検知部15aと、同様に単相3線式200VのL2相に付けられたクランパ式の電流センサ(図1における2)の信号から電源系統ラインに流れる電流を測定するL2電流検知部15bがあり、L1電流検知部15aとL2電流検知部15bで測定した電流値をもとに電力算出手段16でその家庭で消費される全電力値を算出する。
17は第1の通信媒体である無線電波で通信するための通信手段である。制御部18は、計測した電力データを演算処理したり、第1の通信手段17で受信した電文を解析したり、制御信号やデータを送信するための送信電文の生成を行う。
上限値記憶部19は、L1相とL2相に流れる電流値やこの電流値を元に算出される電力の上限値を記憶する。上限値の設定は、デフォルト値として予め制御部のマイクロコンピュータのプログラムの中に記述しておいても良い。あるいは半導体メモリではなく、4ビットのディップスイッチを4個並べて4桁の数値で設定するようにしても良い。
20はシステム設定情報記憶部であり、ハウスコードや各電気機器の識別コード、および各電気機器の電力制限の優先順位などを記憶する。
37は時計機能部で時刻を計数している。
従来例の図11で示したハウスコード設定部93および識別コード設定部95と同様のものが、この実施例のコントローラ3にも必要な場合があるが図示を省略している。
図3は、電力制御システムの電気ストーブ7などの電気機器に接続するアダプタ5aのブロック図である。このアダプタ5aには、電源プラグ23と、コンセント24が備えられていて、電源プラグ23は、家庭内のコンセントに差し、電気ストーブ7の電源プラグ25はコンセント24に差し込まれている。
制御部21は、コントローラ3から削減電力や使用可能電力の情報を受信すると、電力制限が必要な場合に、通電制御部27に信号を出し、リレー22を開成させて電気ストーブ7など電気機器への通電を切断し、逆に、電力に余裕ができてコントローラ3から電力削減の解除や使用可能電力の情報を受信すると、通電制御部27に信号を出しリレー22を閉成させて電気ストーブ7など電気機器への通電を再開する。
26は電流センサと電圧センサで構成された電力検知手段である。28は電力パターン検知部で電力検知手段26の出力信号からコンセント24に接続されている電気機器の消費電力の変化パターンを検知するものである。
この電力パターン検知部28は電気ストーブ7などの電気機器に供給されている商用電源の電圧と電気ストーブ7などの電気機器に流れている電流を100μ秒間隔ごとに測定しては電圧値と電流値を掛け算した結果を交流の1サイクル分足し合わせることで電力値を算出している。もちろん電流値だけで電力を推定する方式でもかまわない。
さらに電力パターン検知部28は電気機器の消費電力の変化パターンを検知する。一般的に電気機器は消費電力の変化パターンにそれぞれ特徴があり、それを見分けることである程度、電気機器の種類を判別できる。本実施例では電力の変化パターンとして以下の6つのパターンを見分けるようにしている。
第1のパターンとして接続されている電気機器が白熱電灯の場合、白熱電灯がOFFからONになると電流は瞬間的に大電流が流れるが数百ミリ秒後には定格の電流値に安定する。白熱電灯であるので高々100ワットの消費電力であるから安定時の消費電流は1アンペアかそれ以下である。
第2のパターンとして接続されている電気機器が蛍光灯の場合、これも家庭内の照明器具であるので高々100ワットの消費電力であるから消費電流は1アンペアかそれ以下で安定している。
第3のパターンとして接続されている電気機器がインバータ式の冷蔵庫や洗濯機などインバータ機器の場合、インバータ回路の影響で電流波形に高調波が含まれる。
第4のパターンとして接続されている電気機器がオーブントースタやホットプレートなどヒータ式の調理器の場合、定格消費電力が数百ワットから1キロワットを超えるが、ヒータ通電をON−OFFすることで温度調整するため、数アンペアから10アンペア程度の電流が流れたり、ゼロになったりを数秒から数十秒の周期で繰り返す。
第5のパターンとして接続されている電気機器が電気ストーブや電気コンロの場合、定格消費電力が数百ワットから1キロワットを超えかつ使用中はこの電力が断続することなく定常的に消費される。
第6のパターンは上記第1から第5のどのパターンにも当てはまらない電気機器である。
次にこの消費電力の変化パターンの検知動作を図4のフローチャートを用いて説明する。
アダプタ5aが動作を始めるとまず、コンセント24に接続されている電気機器の種類判別が終わっているかを判別する(ステップS101)。終わっていない場合はコンセント24に電流が流れているかすなわちコンセント24に接続されている電気機器が動作して電力を消費しているかどうかを調べる(ステップS102)。
コンセント24に電流が流れている場合はその電流値は最初は大きかったがすぐに1アンペア以下に低下しその後安定しているかどうかを調べ(ステップS103)、そうであれば接続されている電気機器は白熱電灯などの第1パターンの電気機器であると判定する(ステップS104)。
ステップS103で電流値の最初が大きくなかった場合、消費電流は1アンペア以下で安定しているかどうかを調べ(ステップS105)、そうであれば接続されている電気機器は蛍光灯などの第2パターンの電気機器であると判定する(ステップS106)。
ステップS105で電流値が1アンペア以上あった場合、消費電流波形に高調波が含まれているかどうかを調べ(ステップS107)、そうであれば接続されている電気機器はインバータ機器の第3パターンの電気機器であると判定する(ステップS108)。
ステップS107高調波電流が見られなかった場合、消費電力が数百ワット以上で数秒から数十秒周期でON−OFFを繰り返しているかどうかを調べ(ステップS109)、そうであれば接続されている電気機器はオーブントースタやホットプレートなどヒータ式調理器の第4パターンの電気機器であると判定する(ステップS110)。
ステップS109でON−OFFの繰り返しが見られなかった場合、消費電力が数百ワット以上で安定しているかどうかを調べ(ステップS111)、そうであれば接続されている電気機器は電気ストーブや電気コンロなどの第5パターンの電気機器であると判定する(ステップS112)。
ステップS111で消費電力が数百ワット以下あるいは電力値が安定していなかった場合は未知の機器と判定する(ステップS113)。
第1から第4のパターンの電気機器であるという判定結果を自動復帰可否判断部29が電力パターン検知部28から受け取ると、自動復帰可否判断部29は自動復帰は可という判断をして制御部21に伝える。制御部21はこれを受け表示素子51を点灯する(ステップS114)。
また、第5のパターンの電気機器あるいはそれ以外の未知の電気機器であるという判定結果を自動復帰可否判断部29が電力パターン検知部28から受け取ると、自動復帰可否判断部29は自動復帰は不可という判断をして制御部21に伝える。制御部21はこれを受け表示素子51を消灯する(ステップS115)。
最後に、第1から第5のパターンの電気機器あるいはそれ以外の未知の電気機器のいずれかの判定が決まると種類判別完了を記憶して終了する(ステップS116)。
電力パターン検知部28は上記のように6つのパターンの消費電力変化パターンを見分けるが、もちろん、電気機器に流れる電流に重畳されるノイズの周波数成分や、電源位相の決まった位相角に出るノイズかどうかなどディジタル信号解析をすればさらに細かく見分けることも可能である。
また、ステップS114やステップS115では、当該アダプタの表示素子51の点灯または消灯により電気機器の種別判別した結果を表示しているが、後述する遠隔確認・設定手段を用いればテレビに各アダプタまたはコントローラが判定した電気機器の種別や機器名(ストーブ、白熱電球照明、蛍光灯、トースターなど)を表示することも可能である。
再び図3にもどりアダプタ5aの構成の説明を続ける。図3の29は電力パターン検知部28の検知結果を受けて電力制限制御がかかってOFFになった電気機器を電力制限が解除されたときに自動的にONに戻して良いかどうかを判断する自動復帰可否判断部である。例えば電力パターン検知部28の検知出力が第5のパターンを示しているときは自動復帰不可と判断し、第1から第4のときは自動復帰可と判断する。
51は表示素子で自動復帰可否判断部29が自動復帰可と判断すると、これを受け制御部21が表示素子51を点灯し、使用者にアダプタ5aに接続されている電気機器の通電が電力の使いすぎのためアダプタ5aにより切られていても、電力に余裕が出てくると自動的に通電が復帰しONになる場合があることを知らせるものである。
54は自動復帰禁止設定部であり、切り替えスイッチで構成されている。自動復帰禁止設定部54は使用者が操作するもので、電力の使いすぎのためアダプタ5aにつながる電気機器の通電が、このアダプタ5aにより切られた後、電力に余裕が出てきたため再度電気機器の通電を再開しても良くなったときに、自動的に通電を再開するのを使用者が禁止するためのもので、自動復帰可否判断部29が自動復帰可と判断していても自動復帰禁止設定部54で自動復帰が禁止されている場合は、電力に余裕が出てきたため再度電気機器の通電を再開しても良い状態になっても自動復帰はしない。
55は通電再開指示スイッチであり、電力の使いすぎにより電気機器への通電を切った後、電力に余裕ができ電気機器への通電を再開しても良い状態になったが自動復帰可否判断部29が自動復帰を不可と判断しているか自動復帰禁止設定部54で自動復帰を禁止されているため、アダプタ5aが電気機器への通電再開を保留しているときに、使用者がこの通電再開指示スイッチ55を押すとアダプタ5aの制御部21が使用者が安全を確認して電気機器の通電再開を指示したものとしてリレー22を通電制御部27で閉成させ電気機器への通電を復帰させるためのものである。
従来例の図11で示したハウスコード設定部92および識別コード設定部94と同様のものが、この実施例のアダプタ5aにも必要な場合があるが図示を省略している。
図5は、電力制御システムのエアコン8などの電気機器に接続するアダプタ5bのブロック図である。このアダプタ5bは運転の開始・停止や、設定値、運転モードの変更などを赤外線などスイッチ以外のリモコンから制御可能なタイプの電気機器に接続されるものである。一方、先に説明した、アダプタ5aはトースタ、ジャーポットあるいは電気ストーブなどリモコンがなく使用者が直接電源スイッチをONOFFするタイプの電気機器に接続されるものである。
図5においてリモコン送信部31は、赤外線発光ダイオードからリモコン信号を送信するものであり、エアコン8の冷房や暖房などの運転モードや温度、風量等をリモコン信号として送信することができる。
リモコン受信部32は、リモコン信号を受信するものであり、エアコン8に付属するリモコンで操作した場合にリモコンからのリモコン信号を傍受して、リモコン信号データを記憶する。この記憶したリモコン信号データは、電力制限状態を解除する場合に、記憶したリモコン信号を生成しエアコン8にリモコン信号を送信する。
このようにアダプタ5bには、リモコン受信部32が備わっているため、エアコン8の動作は使用者がエアコンのリモコンで操作した赤外線リモコン信号をリモコン受信部32で受信することにより把握できる。
制御部30は、コントローラ3から削減電力や使用可能電力の情報を受信して電力制限が必要な場合に、エアコン8にリモコン送信部31から電力制限するためのリモコン信号を出力する。具体的には、運転モードを例えば「暖房」から「送風」に変更する。「送風」にする利点としては、エアコン8のコンプレッサを停止するため、エアコン8の消費電力を数十ワット程度に削減できることと、ユーザーがエアコン8の室内機を見ても送風で風が出ていることがわかるため、エアコン8を停止したと勘違いすることもないもないため、エアコン8の切り忘れを防止できる。
また、アダプタ5bには、アダプタ5aと同様に電源プラグ23と、コンセント24が備えられていて、電源プラグ23は、家庭内のコンセントに差し、エアコン8の電源プラグ25はコンセント24に差し込むことによって、電力検知手段26によってエアコン8の使用電力を把握することができる。
また、エアコン8は第1の通信媒体を介して他の電気機器と通信するための通信手段および自己の消費電力を測定する電力算出手段を内蔵すれば、通信機能付きエアコンとなりアダプタ5bは不要となる。
さらに、第1の通信媒体を介して他の電気機器と通信するための通信手段および自己の消費電力を測定する電力算出手段をIHクッキングヒータ4に内蔵すれば、通信機能付きIHクッキングヒータ(電気機器)となりコントローラ3や他の電気機器と情報をやり取りすることができるようになり、湯沸し中に電力が不足した場合に、自動的に湯沸しの火力を落として電力を他の機器にまわすということも可能になる。
従来例の図11で示したハウスコード設定部92および識別コード設定部94と同様のものが、この実施例のアダプタ5bにも必要な場合があるが図示を省略している。
図6は状況通知装置9のブロック図である。33は状況通知装置9の制御部であるが基本的にはパーソナルコンピュータと同等の機能を有するものである。コントローラ3やアダプタ5aまたはアダプタ5bとは第1の通信手段17にて情報をやりとりする。
34は第2の通信媒体である汎用的なLANケーブル11を介して互いに通信するための第2の通信手段である。35は相手の端末(パーソナルコンピュータやWeb対応テレビなど)の画面に表示するためのWebサーバ情報を持つWebサーバ機能部である。
従来例の図11で示したハウスコード設定部93および識別コード設定部95と同様のものが、この実施例の状況通知装置9にも必要な場合があるが図示を省略している。
次に動作について適時図8のフローチャートを参照しながら説明する。図1のドライヤー36は洗面所に、テレビ10はリビングに、電気ストーブ7はキッチンに設置され、リビングのエアコン8は停止しているものとする。通常、状況通知装置9は、第2の通信手段からデータを送信することで、Webクライアント機能を備えたリビングのテレビ10に、図7(a)のように家全体の消費電力として、その日の朝からの時間変化を示すグラフ画面を表示させている。
また、既に電気ストーブ7が接続されているアダプタ5aの電力パターン検知部28は電気ストーブ7の消費する電力変化パターンを見分けて第5のパターンであると検知し自動復帰可否判定部29は自動復帰不可の電気機器であると判断しているものとする。このため、アダプタ5aの表示素子51は消灯している。
そして、例えばこの家の主婦がキッチンで炊事のため電気ストーブ7を使い始めたとする。すると、アダプタ5aは電力パターン検知部28を経由して電力検知手段26の出力により電気ストーブ7が停止状態から運転状態に変化したことを検知して(図8のステップS201)、コントローラ3に使用電力を通知する(ステップS202)。コントローラ3は常にこの家の総使用電力を監視しており、総使用電力が5kWを超えたかどうかを判断している(ステップS203)。
その次にこの家の主婦がIHクッキングヒータで湯沸しを始め、一方で他の家人が洗面所でドライヤー36を使い始めてこの家全体の使用電力が許容量(例えば5kW)を超えてしまったとする。
このときコントローラ3は分電盤のブレーカ遮断を防ぐためにコントローラ3から電力制限の制御が可能な装置の中で電力使用の優先順位の番号が小さいものから順に電力制限をかけにいこうとする。通常はエアコンの優先順位の番号が小さくし、出来上がりに支障をきたす恐れのある調理関係の電気機器は優先順位の番号を大きくしておく。したがってエアコン8が使われているかどうか判断し(ステップS204)、エアコン8が使われていればエアコン8を「暖房」から「送風」に運転モードを切り替える(ステップS205)が、先に述べたようにこの説明では、エアコン8が使われていないときの状況を説明しているので、コントローラ3はエアコン8の次に電力削減が可能な電気機器として電気ストーブ7があるため、電気ストーブ7のアダプタ5aに対して電力制限の指示信号を送る(ステップS206)。
ここまでの説明と図8では冬季を想定しているため、「暖房」から「送風」に運転モードを切り替えるとしているが、夏季に電力の使いすぎを生じた場合は「冷房」から「送風」に運転モードを切り替える。
アダプタ5aはコントローラ3から電力制限のための電力制御信号を受けて電気ストーブ7の通電を止める(ステップS207)。
状況通知装置9もコントローラ3からアダプタ5aへの電力制限の指示信号を傍受しており、この電力制限の指示信号を検知してテレビ10に表示する画像を図7(b)のように切り替え電気ストーブ7が一時停止していることを使用者に通知する(ステップS208)(図7(b)のメッセージ枠42)。
また、この場合、図4の電気機器の種類判別および自動復帰可否判別のフローで自動復帰可と判断している場合は、電力制限がかけられた図8のステップS208にて電気機器が自動復帰することをテレビで通知するようにすれば、当該電気機器が今はOFFでも後ほど自動復帰することを使用者に気づかせることができる。
さらに、テレビで表示する以外にも報知音で通知したり、発光素子をアダプタなどに取り付け発光、点滅表示することもできる。
次にコントローラ3は総使用電力が5kWを下回ったかどうかを判断し(ステップS209)、ドライヤー36の使用が終わって総使用電力が5kWを下回ると、コントローラ3はステップS202で受け取った電気ストーブ7の使用電力から電気ストーブ7の通電を再開しても総使用電力が5kWを上回らないかを判断し(ステップS210)、総使用電力が5kWを下回る場合は電気ストーブ7がつながるアダプタ5aに対して電力復帰の指示信号を送る(ステップS211)。
アダプタ5aがこの電力復帰の指示信号を受けると、制御部21は自動復帰可否判断部29から自動復帰をしてはいけないとの判断を受けたかを調べ(ステップS212)、自動復帰をしてはいけないとの判断を受けていなければ、自動復帰禁止設定部54の切り替えスイッチが自動復帰禁止する設定になっていないかを調べる(ステップS213)。
ステップS212において自動復帰可否判断部29から自動復帰をしてはいけないとの判断を受けていたか、またはステップS213において自動復帰禁止設定部54で自動復帰が禁止されていれば、状況通知装置9はテレビに電気ストーブの通電が再開できることを表示し(ステップS214)、電気ストーブの通電が再開できることを使用者に通知する(図9の画面のメッセージ枠46)。
ステップS213において自動復帰禁止設定部54で自動復帰が禁止されていなければ、アダプタ5aのリレー22を閉成させて電気ストーブ7への通電を再開する(ステップS216)。そして状況通知装置9はテレビに出していた電力制限中の表示を消し(ステップS217)、図7(a)の画面に戻す。
電力に余裕ができたので電気機器の通電が再開できるが自動復帰可否判断部29が自動復帰は不可と判断しているか、あるいは、自動復帰が使用者の設定で禁止されているとき、制御部21は、アダプタ5aの通電再開指示スイッチ55が使用者に押下されたかどうかを判断する(ステップS215)。使用者がこの通電再開指示スイッチ55を押すと、アダプタ5aの制御部21は、使用者が安全を確認して電気機器の通電再開を指示したものとして、電気機器への通電を再開し(ステップS216)、状況通知装置9はテレビに出していた電気ストーブの通電が再開できることを通知していた図9の画面のメッセージ枠46を消し、図7(a)の画面に戻す(ステップS217)。
図9は自動復帰が使用者の設定で禁止されていた場合に、テレビに電気ストーブの通電が再開できることを表示したときの画面であり、電気ストーブの通電が再開できることを使用者に通知している。このとき同時にアダプタ5aに別の表示素子を設けこれを点灯させて電気ストーブの通電が再開できることを使用者に通知することもできる。
前述したが、その後使用者がアダプタ5aの通電再開指示スイッチ55を押すと使用者が安全を確認して電気機器の通電再開を指示したものとして電気機器への通電を再開しテレビに出している図9のメッセージ枠46を消し、図7(a)の画面に戻る。
ここまではアダプタ5aの自動復帰可否判断部29が自動復帰可と判断していた場合でも、アダプタ5aに自動復帰禁止設定部54を設けることで使用者が自動復帰を禁止できることを説明したが、遠隔確認・設定手段50を用いても使用者が自動復帰を禁止できる。
図10は使用者が電力制御システムの各種設定をするときに状況通知装置9が表示する画面であり、図7(a)の設定ボタン41を使用者がテレビのリモコンを使って選択したときにこの画面に切り替る。
この図10の各種設定画面において使用者が設定できる項目は、アダプタの登録、各アダプタに接続される電気機器の名称、電力制限がかかる優先順位、電力制限が解除されたときに自動復帰するかどうか、などであり、さらにアダプタを新規に追加する場合は、追加ボタン49を選択する。これらの画面上の操作は使用者がテレビのリモコンを用いて行う。
図10の各種設定画面の設定枠43はアダプタ5aに接続されている電気機器をストーブとし自動復帰は「禁止」に選択されており、電力制限がかかる優先順位は、優先順位設定枠46にて第2位とされている。
二番目の設定枠44はアダプタ5bに接続されている電気機器をエアコンとし自動復帰は「許可」に選択されており、電力制限がかかる優先順位は、優先順位設定枠47にて第1位とされている。
三番目の設定枠45はアダプタ5cに接続されている電気機器をオーブン(図1では図示していない)とし自動復帰は「許可」に選択されており、電力制限がかかる優先順位は、優先順位設定枠48にて第3位とされている。
ここで、設定枠43のアダプタ5aに接続されている電気ストーブの自動復帰は「禁止」とされているが、アダプタ5aの自動復帰禁止設定部54の切り替えスイッチ52の設定内容と一致しなくても、どちらかで禁止されていれば自動復帰はしない。しかし、このテレビの画面にメッセージを表示して使用者に不一致を通知し、確認を求めるようにしても良い。または、使用者が自動復帰に関して設定できるのは、アダプタの自動復帰禁止設定部54の切り替えスイッチだけとし図10のテレビの設定画面ではアダプタの自動復帰禁止設定部の値を確認できるだけにしても良い。あるいは、使用者が自動復帰に関して設定できるのは、図10のテレビの設定画面だけとし、アダプタに自動復帰禁止設定部54を付けない構成としても良い。
また、図10のテレビの設定画面では、アダプタまたはコントローラの自動復帰可否判断部が自動復帰しても良い電気機器と判断しているかどうかの判断内容を表示するようにすれば、使用者は容易にそれぞれのアダプタに接続している電気機器が自動的に復帰するものかどうかの確認ができる。
遠隔確認・設定手段50で設定内容や家の中の電力の使用状況などをテレビ10を使って確認したり各種設定をするときは、テレビ10にて状況通知装置9からのメッセージ画面を見れるように、あらかじめ状況通知装置9の第2の通信媒体上でのIPアドレスを状況通知装置9に設定し、さらにテレビ10のWebブラウザにも状況通知装置9のIPアドレスを登録しておく必要がある。
この状況通知装置9の第2の通信媒体上でのIPアドレスは工場出荷時にデフォルト値として「192.168.1.80」などの値が記憶されておりこの値で問題なければこのまま使用し、他のLANにつながる電気機器とIPアドレスが同じであればIPアドレスを変更することもできる。
このように電気機器の使い過ぎでブレーカの定格を超えたため電気機器の通電が切られ運転が途中で止められた後、電力に余裕ができ通電が再開できるようになった場合、アダプタが接続されている電気機器の種別を判別して接続されている電気機器が電気ストーブと判別している場合は通電が再開されず、接続されている電気機器が電気ストーブではないと判別している場合は自動的に通電を再開することができる。
また、電力パターン検知部や自動復帰可否判断部をコントローラが持つようにすれば、それぞれのアダプタが電力パターン検知部や自動復帰可否判断部を持つ必要がなくなり各アダプタの構成はより簡単にできる。
また、アダプタに切り替えスイッチを付けることで、アダプタが接続されている電気機器が電気ストーブではないと判別している場合でも、使用者が簡単に自動復帰を禁止することもできる。
また、アダプタに表示素子を設け自動復帰可否判断部が自動復帰可と判断している場合は表示素子で人に通知することで、アダプタまたはコントローラがどういう判断をしているかの確認が容易にできる。
また、自動復帰可と判断している場合は、電力制限がかけられているときにコントローラ又はアダプタの表示素子あるいはテレビにて電気機器が自動復帰することを事前に通知するようにすれば、当該電気機器が今はOFFでも後ほど自動的にONになることを使用者に知らせておくことができる。
また、前記遠隔確認・設定手段によりアダプタの自動復帰の可否を設定できるようにすれば、電気ストーブなどの電気機器から離れた部屋にあるテレビからでもアダプタの自動復帰の可否の設定と設定内容の確認が容易にできる。
また、前記遠隔確認・設定手段により各アダプタまたはコントローラの電力パターン検知部28が判別した電気機器の種別を遠隔確認・設定手段を用いてテレビ等に表示するようにすれば、使用者は各アダプタのある場所に行かずに離れた部屋にあるテレビから容易に判別状況を確認できる。
また遠隔確認・設定手段の状況通知装置にWebサーバ機能を備えることで、Webブラウザ機能を備えたテレビ以外に一般のパーソナルコンピュータでも各種設定を行ったり、状況を確認することができる。
また、本実施の形態では、第1の通信媒体として配線が不要な特定小電力の無線通信でデータの送受信を行ったが、電灯線通信や有線接続であっても構わない。
なお、本実施の形態はいずれも電力制御システムの手段の全てもしくは一部として、コンピュータを機能させるためのプログラムとしても同様の構成でできるものである。
なお、本実施の形態で説明した手段・部は、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報電気機器、コンピュータ、サーバー等のハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線を用いて配信することで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以上のように、本発明にかかる電力制御システムは、電気機器使用時に電気機器が消費する電力の検知及び制御を行い、電気の使いすぎによるブレーカ遮断の事態を未然に防いだり、電力の省エネを促進するシステムに活用できる。
1、71 分電盤
2 電流センサ
3、77 コントローラ
4 IHクッキングヒータ
5a、5b、50、76 アダプタ
6 アンテナ
7 電気ストーブ
8 エアコン
9 状況通知装置
10 テレビ
11 LANケーブル
14 インターネット
15a L1電流検知部
15b L2電流検知部
17 第1の通信手段
18、21、30、33 制御部
19 上限値記憶部
20 システム設定情報記憶部
22 リレー
26、80、90、91 電力検知手段
27 通電制御部
28 電力パターン検知部
29 自動復帰可否判断部
31 リモコン送信部
32 リモコン受信部
34 第2の通信手段
35 Webサーバ機能部
51 表示素子
52 切り替えスイッチ
54 自動復帰禁止設定部
55 通電再開指示スイッチ
84 アダプタ側機器制御情報送受信手段
85 機器側機器制御情報送受信手段

Claims (5)

  1. 分電盤の主幹電力を計測するコントローラと、商用電源と電気機器の間に接続したアダプタと、使用者に電力の使用状況などを確認したり使用者が制御内容を設定するための遠隔確認・設定手段とからなり、このアダプタは接続された電気機器が消費する電力量や電流の変化パターンを検知する電力パターン検知部と、この電力パターン検知部の出力を受けてこのアダプタに接続されている電気機器の種類を判別し自動復帰して良いかどうかを判断する自動復帰可否判断部と、使用者が操作可能な切り替えスイッチで構成された自動復帰禁止設定部とを有し、前記コントローラは分電盤の主幹ブレーカに接続される全ての電気機器が消費している電力に応じて電力制御信号を前記アダプタに送信し、前記アダプタは前記コントローラからの電力制御信号を受けて電気機器への通電制御を行い、前記アダプタまたは前記コントローラはその後、電気機器への通電制御内容を電力制限状態から通常状態に復帰する際に前記自動復帰可否判断部が電気機器の電力量や電流の変化パターンから自動復帰可と判断する場合であっても前記自動復帰禁止設定部が自動復帰を禁止するような設定になっている場合には自動復帰しないものにおいて、前記遠隔確認・設定手段はアダプタに接続された電気機器の自動復帰の可否を設定する自動復帰設定手段を有し、前記自動復帰設定手段と前記自動復帰可否判断部と前記自動復帰禁止設定部との設定内容が一致しない場合には自動復帰しないようにし、前記遠隔確認・設定手段は使用者に不一致を通知し確認を求め前記自動復帰設定手段と前記自動復帰可否判断部と前記自動復帰禁止設定部との設定内容が一致した場合には自動復帰する電力制御システム。
  2. アダプタは表示素子を有し、アダプタまたはコントローラの自動復帰可否判断部が自動復帰可と判断している場合には前記アダプタの表示素子で通知する請求項1に記載の電力制御システム。
  3. 自動復帰可否判断部にて自動復帰が可と判断している場合は、電力制限がかけられているときにコントローラあるいはアダプタの表示素子にて電気機器が自動復帰することを事前に通知するための表示をする請求項1または請求項2に記載の電力制御システム。
  4. 自動復帰可否判断部が判断した電気機器の種別を遠隔確認・設定手段にて表示をする請求項1乃至請求項3に記載の電力制御システム。
  5. 遠隔確認・設定手段はWebサーバ機能を備えた状況通知装置と、Webブラウザ機能を備えたパーソナルコンピュータまたはテレビなどの表示装置からなる請求項乃至請求項に記載の電力制御システム。
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