JP5375184B2 - トルク検出装置及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
この種の電動パワーステアリング装置では、電動モータと、この電動モータを制御する電動パワーステアリング用ECU(電子制御ユニット)と、ステアリングホイールに加えられる入力トルクを検出するトルクセンサと、を備えている。
また、電動パワーステアリング用ECUには、左ハンドル車両用の左ハンドル仕様のものと、右ハンドル車両用の右ハンドル仕様のものとがある。いずれの仕様の電動パワーステアリング用ECUも外観は同じであるが、電動モータの回転方向が異なり、車両に対する組付け時に仕様を混同すれば、ステアリング操作を行なうことができなくなる。
例えば、特許文献1には、電動パワーステアリング用ECUに、ID読み取り装置を備えたテスト装置を接続し、このテスト装置を介して、車両側の車両仕様識別用IDを電動パワーステアリング用ECU側が取得し、この車両仕様識別用IDから判別した車両仕様と、電動パワーステアリング用ECUが対象としている車両仕様とを照合することにより、組み付け誤りを検出するようにした電動パワーステアリング装置が提案されている。
ここで、電動パワーステアリング用ECUでは、トルクセンサの電圧信号からなる検出信号とトーションバーに加えられた入力トルクの大きさとの関係を表す入力トルク−センサ出力電圧特性に基づいて、ステアリングホイールに加えられた入力トルクを演算し、この入力トルクに基づき操舵補助量の演算等を行なっている。
逆に、電動パワーステアリング用ECUと、この電動パワーステアリング用ECUが対象としているトルクセンサよりもバネレートが低いトルクセンサとを組み付けた場合、トルクセンサの出力は大きめの値となるため、実際の入力トルクに対して電動パワーステアリング用ECUが認識する入力トルクが大きめに算出されることになる。このため、アシスト電流が過多傾向となり、ステアリングホイールが軽くなるという問題がある。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題点に着目してなされたものであり、トルクセンサの仕様と、このトルクセンサの出力信号から入力トルクを演算する演算手段が対応可能なトルクセンサの仕様とが、一致しているか否かを的確に検出することの可能なトルク検出装置及びこれを用いた電動パワーステアリング装置を提供することを目的としている。
また、請求項5に係る電動パワーステアリング装置は、前記仕様は、前記トーションバーのバネレートであることを特徴としている。
特に、電動パワーステアリング装置のトルク検出装置として適用した場合、トルク検出手段側と、演算手段が組み込まれる電動パワーステアリング装置用制御装置とが別々に車両に組付けられたときには、例えばトーションバーのバネレート等といった仕様の異なるものどうしが誤って組付けられる可能性がある。しかしながら、上述のように、トルク検出手段と演算手段との仕様の不一致を検出することができるため、電動パワーステアリング装置用制御装置の組み付け誤りを的確に検出することが可能となる。
特に、電動パワーステアリング装置のトルク検出装置に適用した場合には、トルク検出手段側と、演算手段が組み込まれる電動パワーステアリング装置用制御装置側とが別々に車両に組付けられた場合であっても、仕様の不一致を容易に検出することができるため、組み付け誤りを容易且つ的確に検出することができる。
まず、第1の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の電動パワーステアリング装置の一実施形態を示す概略構成図である。
図中、1はステアリングホイールであり、このステアリングホイール1に運転者から作用される操舵力がステアリングシャフト2に伝達される。このステアリングシャフト2は、入力軸2aと出力軸2bとを有し、入力軸2aの一端がステアリングホイール1に連結され、他端はトルクセンサ3を介して出力軸2bの一端に連結されている。
このピニオンシャフト7に伝達された操舵力はステアリングギヤ8を介してタイロッド9に伝達され、図示しない転舵輪を転舵させる。ここで、ステアリングギヤ8は、ピニオンシャフト7に連結されたピニオン8aとこのピニオン8aに噛合するラック8bとを有するラックアンドピニオン機構に構成され、ピニオン8aに伝達された回転運動をラック8bで直進運動に変換している。
トルクセンサ3は、ステアリングシャフト2に入力された入力トルク(すなわち操舵トルク)を検出するものであって、入力トルクに応じてトーションバーが捻じれることにより生じる磁気的な変化を検出し、電気信号からなる入力トルクを電動パワーステアリング用ECU(以下、ECUという。)20へ出力する。
ステアリングシャフト2は、ステアリングコラム103内で、回転自在に支持されており、基端側(図2左側)には、トーションバー104を介して入力軸105と略円筒状の出力軸106とが連結されている。このトーションバー104は、出力軸106内に挿通されていて、その一端が入力軸105に圧入固定され、他端がピン107によって出力軸106に固定されている。
また、出力軸106の先端側(図2右側)に形成されたスプライン溝114の外周には、トルクセンサ3が備えられている。
図3において、トルクセンサ3は、ロータリー式非接触トルクセンサであって、ギヤハウジング110のハウジング本体108に形成された凹部にボルト等を介して取り付けられるベース部材116と、コイル117a,117bが捲回されたコイルボビン118a,118bと、該コイルボビン118a,118bを内側に収容する環状のコイルヨーク119a,119bと、該コイルヨーク119a,119bを被覆しつつ、該コイルヨーク119a,119bをベース部材116に支持固定する円筒状のヨークリテーナ120と、コイル117a,117b内に発生した電流を検出して信号を出力するセンサ基板121と、該センサ基板121とECU20を接続するハーネス122とを備えている。
なお、図4中の符号125は、ベース部116をハウジング本体108に取り付けるためのボルトが挿通されるボルト孔である。
なお、図3中の符号134は、ベース部材116に固定されたセンサ基板121の上面、およびセンサ基板121とコイル117a、117bの連結ピン126a、126bとの接続部である第1ターミナル127を被覆するカバー部材である。
図5は、センサ基板121に実装されるトルク検出回路200及び、トルク検出回路200と接続される図1のECU20の構成を示すブロック図である。
ブリッジ回路210は、発振部210aと、電流増幅部210bと、メイン検出コイルLN1及びサブ検出コイルLN2及び抵抗R1、R2を備える。
発振部210aは、ECU20側から供給される基準電圧TVの電力をうけて、所定周波数の交流電流を出力する。電流増幅部210bは、発振部210aから出力された交流電流を増幅し、これを、抵抗R1を介してメイン検出コイルLN1に供給すると共に、抵抗R2を介してサブ検出コイルLN2に供給する。なお、トルクが作用しない状態では、メイン検出コイルLN1及びサブ検出コイルLN2の両端に表れる電圧が所定電圧となるように抵抗R1及びR2を調整しておく。
メイントルク信号出力部220は、基準電源221と、増幅器を備えたメイントルク出力回路222とを備える。基準電源221は、ECU20側から供給される基準電圧Vrefに基づいて動作し、メイントルク信号Tmのオフセット値を、予め設定した所定の値V0に調整するためのオフセット電圧を出力するオフセット調整回路221aを備える。
サブトルク信号出力部230は、基準電源231と、増幅器を備えたサブトルク出力回路232とを備える。基準電源231は、ECU20側から供給される基準電圧Vrefに基づいて動作し、オフセット調整回路231aとオフセット設定回路231bとを備える。
オフセット設定回路231bは、トーションバー104のバネレートに応じたオフセット電圧を設定する。
例えば、トーションバー104のバネレートがBr1(例えば、18〔kgf・cm/deg〕)であるときには、オフセット電圧として“V0+Tso〔V〕”、バネレートがBr2(例えば、21〔kgf・cm/deg〕)であるときには、オフセット電圧として“V0〔V〕”、バネレートがBr3(例えば、25〔kgf・cm/deg〕)であるときには、オフセット電圧として“V0−Tso〔V〕”を設定する。
すなわち、メイントルク信号出力部220は、トーションバー104の捩れ量に応じたトルク信号のオフセット電圧がV0となるように調整し、これを増幅してメイントルク信号Tmとして出力する。一方、サブトルク信号出力部230は、トーションバー104の捩れ量に応じたトルク信号のオフセット電圧が、オフセット設定回路231bで設定される、トーションバー104のバネレートに応じたオフセット電圧となるように調整し、これを増幅してサブトルク信号Tsとして出力する。
図6は、トーションバー104のバネレートが異なる場合の、トルクセンサ3の出力特性を表したものである。
バネレートがBr2の場合、オフセット電圧はV0(例えば2.5〔V〕)である。また、メイントルク信号Tmとサブトルク信号Tsは、互いに、逆特性となるように設定されている。したがって、図6に示すように、メイントルク信号Tmとサブトルク信号Tsとは、原点トルク“0”に対応する点において交差し、そのときの出力電圧はオフセット電圧V0となる。
制御部241は、制御用メイントルクアンプ253で増幅されたメイントルク信号Tm、車速V、モータ電流等をもとに、操舵補助制御処理を実行し、メイントルク信号Tmに応じた操舵補助力を発生するよう電動モータ12を駆動制御する。
トルク異常検出部242は、異常判定部242aと、しきい値設定部242bとを備える。異常判定部242aは、メイントルク信号Tm及びサブトルク信号Tsと、しきい値設定部242bで設定された異常判定用のしきい値とに基づき、トルクセンサ3の仕様と、ECU20で対象としているトルクセンサ3の仕様とが一致するか否かを判断する。
制御用メイントルクアンプ253は、そのゲインが、ECU20が対象とするトルクセンサ3の仕様に応じた値に設定されるようになっている。すなわち、トルクセンサ3のバネレートの仕様がBr1である場合には、ゲインG1が設定される。また、バネレートがBr2である場合にはゲインG2が設定され、バネレートがBr3の場合にはゲインG3が設定される。
基準電源出力回路部254は、例えば2つの抵抗が直列に接続された分圧比固定の回路で構成され、抵抗どうしの接続点の電圧を供給することにより、一定の基準電圧Vrefをトルクセンサ3の基準電源221及び231に供給する。
この異常判定処理は、例えば、トルクセンサ3とECU20とが組付けられたときに実行される。
ECU20の異常判定部242aは、メイントルク信号入力インタフェース部251からのメイントルク信号Tmと、サブトルク信号入力インタフェース部252からのサブトルク信号Tsとを読み込み、これらを加算する(ステップS1)。
続いて、これらメイントルク信号Tm及びサブトルク信号Tsの和と、しきい値設定部242bで設定されたしきい値とに基づき異常判定を行なう(ステップS2)。
すなわち、メイントルク信号Tm及びサブトルク信号Tsの和“Tm+Ts”が、次式
Tm+Ts<THn−Vs、又は、Tm+Ts>THn+Vs ……(1)
なお、式中THnは、しきい値設定部242bで設定されるしきい値がTH1±Vsである場合には、THn=TH1、TH2±Vsである場合には、THn=TH2、TH3±Vsである場合には、THn=TH3となる。
そして、式(1)を満足しないときには、トルクセンサ3とECU20との組み付けが一致しており、組付けられているトルクセンサ3の仕様と、ECU20が対象としているトルクセンサ3の仕様とが一致すると判断する(ステップS3、S4)。そして、図示しない表示装置などの判定結果通知装置に一致していることを表示すること等により、判定結果を通知する。
したがって、例えば、トーションバー104のバネレートがBr2であるトルクセンサ3と、トーションバー104のバネレートがBr1であるトルクセンサ3を対象とするECU20とを組み付けた場合、図6に示すように、バネレートBr2の場合のサブトルク信号のオフセット電圧はV0であるため、トルクセンサ3から出力されるメイントルク信号Tm及びサブトルク信号Tsの和は、“2×V0”となる。
Tm+Ts<2×V0+Tso−Vs、又は、
Tm+Ts>2×V0+Tso+Vs ……(2)
この場合、Tm+Tsは“2×Vo”であり、Tso>Vsであって、Tm+Ts<2×V0+Tso−Vsを満足するため、組み付け不一致と判断し、組み付けが不一致である旨を通知する。このため、オペレータは、組み付け誤りであることを認識することができる。
Tm+Ts<2×V0−Tso−Vs、又は、
Tm+Ts>2×V0−Tso+Vs ……(3)
この場合、Tm+Tsは“2×V0”であり、Tso>Vsであって、Tm+Ts>2×V0−Tso+Vsを満足するため、組み付け不一致と判断し、組み付けが不一致である旨を通知する。このため、オペレータは、組み付け誤りであることを認識することができる。
また、例えば、バネレートがBr1であるトルクセンサ3と、バネレートがBr3であるトルクセンサ3を対象とするECU20とを組み付けた場合、Tm+Tsは、“2×V0+Tsoであり、バネレートがBr3であるときの判定条件Tm+Ts>2×V0−Tso+Vsを満足するため、これらは組み付け不一致であると判断する。
また、トルクセンサ3及びECU20の組み付けが一致していれば、メイントルク信号Tm及びサブトルク信号Tsは、上記(1)式を満足しないため、トルクセンサ3及びECU20の組み付けを一致させた後であっても、上記(1)式を満足するか否かを判断することにより、トルクセンサ3の異常を検出することができる。
同様に、しきい値設定部242bでは、ECU20が対象とするトルクセンサ3の仕様に応じてしきい値を設定可能な構成とすることにより、トルクセンサ3の仕様に関わらず異常判定を行なうことが可能な構成とした場合について説明したが、これに限るものではない。ECU20で対象としているトルクセンサ3の仕様に対応したしきい値を固定して設定するように構成してもよい。
この第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態において、トルク検出回路200及びECU20の構成が異なること以外は同様であるので、同一部には同一符号を付与し、その詳細な説明は省略する。
図8は、第2の実施の形態における、トルク検出回路200及び、ECU20の構成を示すブロック図である。
第2の実施の形態におけるトルク検出回路200は、図8に示すように、図5に示す第1の実施の形態のトルク検出回路200において、トーションバー仕様セレクタ301を備えている。また、サブトルク信号出力部230は、基準電源231とサブトルク出力回路232とを備え、基準電源231は、オフセット調整回路231aから構成される。
トーションバー仕様セレクタ301は、トーションバー104の仕様を特定する固有の情報を、2ビットのセレクタ信号として設定する。トーションバー仕様セレクタ301は、通信線L1、L2を介してCPU240に接続される。
演算処理装置240は、制御部241とフェールセーフ部(F/S部)245とトーションバー仕様判定部302と、を備える。
この判定処理は、例えば、トルクセンサ3とECU20とが組付けられたときに実行される。
なお、オペレータは、トルクセンサ3を組み付けたとき、トーションバー仕様セレクタ301を操作し、トルクセンサ3のトーションバー104の仕様に応じたセレクタ信号を出力するよう各アームA1、A2の開閉器SW1、SW2の導通/非導通を設定しておく。
ECU20は、判定処理が実行されると、まず、セレクタ信号TB0及びTB1を読み込み(ステップS11)、これらセレクタ信号TB0、TB1と、表1とに基づいてトルクセンサ3のトーションバー104の仕様を特定する(ステップS12)。
一方、ステップS13で、両者が一致しないときには、組み付け誤りと判断し、これを判定結果通知装置により通知する(ステップS15)。
このように、トルクセンサ3から、トーションバー104の仕様を特定するセレクタ信号をECU20側に通知する構成とし、ECU20側で、セレクタ信号に基づきトルクセンサ3のトーションバー104の仕様を特定し、これとECU20が対象としているトルクセンサ3の仕様とを比較することで、組み付けが的確に行なわれているか否かを判断する構成としたため、組み付け誤りを容易に検出することができる。
また、セレクタ信号は2ビットの限るものではなく、仕様の種類の応じたビット数のセレクタ信号を出力するように構成することも可能である。
この第3の実施の形態は、上記第2の実施の形態において、トルク検出回路200及びECU20の構成が異なること以外は同様であるので、同一部には同一符号を付与し、その詳細な説明は省略する。
図10は、第3の実施の形態における、トルク検出回路200及び、ECU20の構成を示すブロック図である。
第3の実施の形態におけるトルク検出回路200は、図10に示すように、第2の実施の形態におけるトーションバー仕様セレクタ301に替えて、トーションバー情報出力制御部401が設けられている。また、ECU20の演算処理部240は、制御部241と、フェールセーフ部(F/S部)245とトーションバー仕様判定部402とを備えている。
例えば、図11(a)に示すように、トーションバー104の仕様が“A”である場合には、メイントルク信号Tmは2.5〔V〕、サブトルク信号Tsは0〔V〕として出力する。また、図11(b)に示すように、仕様が“B”である場合には、メイントルク信号Tmは5〔V〕、サブトルク信号Tsは0〔V〕として出力する。
この判定処理は、電動パワーステアリング装置の立ち上げ時に実行される。
トーションバー仕様判定部402では、センサ電源出力回路部255から出力されるセンサ電源TVの立ち上がりをトリガとして判定処理を開始し、予め設定したイニシャル期間に達したとき、メイントルク信号Tm及びサブトルク信号Tsを読み込む(ステップS21、S22)。
ここで、トーションバー情報出力制御部401では、図11に示すようにイニシャル期間において、仕様情報として、一定の電圧信号をメイントルク出力回路222及びサブトルク出力回路232に供給しているため、ECU20に入力されるメイントルク信号Tm及びサブトルク信号Tsは、仕様情報に対応した信号となる。
このように、トルクセンサ3から、トルクセンサ3のトーションバー104の仕様を特定する仕様情報をECU20に通知する構成とし、ECU20側で、仕様情報に基づきトルクセンサ3の仕様を特定し、これとECU20が対象としているトルクセンサ3の仕様とを比較することで、組み付けが的確に行なわれているか否かを判断する構成としたため、組み付け誤りを容易に検出することができる。
なお、上記第3の実施の形態においては、メイントルク信号Tm及びサブトルク信号Tsの両方を用いて仕様情報を送信する場合について説明したが、これに限るものではなく、何れか一方の信号のみを用いて送信することも可能であり、また、イニシャライズ期間が比較的長い場合には、一方の信号、例えばメイントルク信号Tmの電圧値の値を複数段階に切り替えることで、より多くの仕様に対応した仕様情報を送信可能に構成することも可能である。
また、上記第2及び第3の実施の形態においては、メイン検出コイルLN1からのトルク信号をオフセット調整し且つ増幅した信号をメイントルク信号Tmとし、サブ検出コイルLN2からのトルク信号をオフセット調整し且つ増幅した信号をサブトルク信号Tsとして、これらメイントルク信号Tm及びサブトルク信号TsをECU20側に出力するようにしたトルクセンサに適用した場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、メイン検出コイルLN1及びサブ検出コイルLN2の両端電圧の差分値を演算し、これをECU20側に2系統で出力するように構成されたトルクセンサであっても適用することができる。
また、第1の実施の形態において、オフセット調整回路231a及びオフセット設定回路231bが通知手段に対応し、異常判定部242a及びしきい値設定部242bが判定手段に対応している。
また、第2の実施の形態において、トーションバー仕様セレクタ301が通知手段に対応し、トーションバー仕様判定部302が判定手段に対応し、通信線L1、L2が通信手段に対応している。
また、第3の実施の形態において、トーションバー情報出力制御部401が通知手段に対応し、トーションバー仕様判定部402が判定手段に対応している。
2 ステアリングシャフト
3 トルクセンサ
20 電動パワーステアリング用制御ユニット(ECU)
104 トーションバー
200 トルク検出回路
210 ブリッジ回路
221a オフセット調整回路
222 メイントルク出力回路
231a オフセット調整回路
231b オフセット設定回路
232 サブトルク出力回路
242a 異常判定部
242b しきい値設定部
301 トーションバー仕様セレクタ
302、402 トーションバー仕様判定部
401 トーションバー情報出力制御部
Claims (5)
- 入力トルクに応じたトルク信号を出力するトルク検出手段と、
前記トルク信号に基づき前記入力トルクを演算する演算手段と、を備えたトルク検出装置において、
前記トルク検出手段は、当該トルク検出手段の仕様を特定する予め設定された仕様情報を通知する通知手段、を有し、
前記演算手段は、前記通知手段で通知された前記仕様情報に基づき、前記トルク検出手段の実際の仕様と、予め設定された前記演算手段で対応可能な前記トルク検出手段の仕様とが一致するか否かを判定する判定手段を備え、
前記トルク信号は、逆特性を有する2つのトルク信号であって、
前記通知手段は、前記トルク信号を前記仕様情報に応じて加工して、少なくとも何れか一方のトルク信号のオフセット値を、前記仕様情報に応じたオフセット値に調整し、
前記判定手段は、加工後の前記2つのトルク信号の和がとり得る範囲に基づいて前記トルク検出手段の仕様を特定することを特徴とするトルク検出装置。 - 入力トルクに応じたトルク信号を出力するトルク検出手段と、
前記トルク信号に基づき前記入力トルクを演算する演算手段と、を備えたトルク検出装置において、
前記トルク検出手段は、当該トルク検出手段の仕様を特定する予め設定された仕様情報を通知する通知手段、を有し、
前記演算手段は、前記通知手段で通知された前記仕様情報に基づき、前記トルク検出手段の実際の仕様と、予め設定された前記演算手段で対応可能な前記トルク検出手段の仕様とが一致するか否かを判定する判定手段を備え、
前記通知手段は、前記トルク信号そのものを前記仕様情報に応じて調整し、
前記判定手段は、調整後の前記トルク信号から前記トルク検出手段の仕様を特定し、
前記演算手段は、前記調整後の前記トルク信号から前記入力トルクを取得することを特徴とするトルク検出装置。 - 入力トルクに応じたトルク信号を出力するトルク検出手段と、
前記トルク信号に基づき前記入力トルクを演算する演算手段と、を備えたトルク検出装置において、
前記トルク検出手段は、当該トルク検出手段の仕様を特定する予め設定された仕様情報を通知する通知手段、を有し、
前記演算手段は、前記通知手段で通知された前記仕様情報に基づき、前記トルク検出手段の実際の仕様と、予め設定された前記演算手段で対応可能な前記トルク検出手段の仕様とが一致するか否かを判定する判定手段を備え、
前記通知手段は、予め設定したタイミングで、前記入力トルクに応じたトルク信号に替えて前記トルク検出手段における前記仕様情報に応じて調整したトルク信号を出力し、
前記判定手段は、前記タイミングにおける前記トルク信号の信号値に基づき前記トルク検出手段の仕様を特定することを特徴とするトルク検出装置。 - 操舵機構に入力される入力トルクを、トーションバーを利用して検出するトルク検出装置と、
前記トルク検出装置で検出した入力トルクに基づき、前記操舵機構に操舵補助力を発生する操舵補助制御手段と、を備えた電動パワーステアリング装置において、
前記トルク検出装置として、請求項1から請求項3の何れかに記載のトルク検出装置を用いたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記仕様は、前記トーションバーのバネレートであることを特徴とする請求項4記載の電動パワーステアリング装置。
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