JP5374117B2 - ピアノの棚板 - Google Patents

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本発明は、鍵盤を支持する筬が載置されるピアノの棚板に関する。
一般に、グランドピアノなどのアコースティックピアノでは、鍵盤が筬に載置された状態で支持され、さらにその筬が、水平な棚板に載置されている。筬は、木質材を井桁状に組み立てたものであり、左右方向に延びる筬前、筬中および筬後や、これらを連結する前後方向に延びる筬妻および筬中束などで構成されている。筬中の下面には、複数の筬すべり金具が取り付けられており、これらの筬すべり金具が、筬前および筬後とともに、棚板の上面に接した状態で、筬が棚板に載置されている。また、筬に支持された鍵盤は、左右方向に並んだ多数の鍵を有しており、各鍵が、筬中に立設されたバランスピンを中心として揺動自在に支持されている。さらに、鍵盤の後部には、左右方向に並んだ多数のアクションおよびハンマーが載置されており、両者が鍵ごとに設けられている。
一方、棚板は、例えば特許文献1に開示されているように、合板やパーティクルボードなどの木質材で構成され、所定の厚さ(例えば45mm)を有するとともに、平面形状が筬のそれよりも大きい横長矩形で、かつ上面が平らに形成されている。そして、この棚板は、ピアノの側板の左右の前部下面の間に取り付けられ、水平に支持されている。このような棚板に載置された筬は、ピアノの演奏時にソフトペダルが操作されると、右方へスライドし、それにより、押鍵に伴って回動するハンマーの打弦位置が弦に対して若干ずれることによって、所定のソフトペダル効果が得られる。
上述したように、従来の棚板は、木質材で構成されているので、乾湿による影響を受けやすく、収縮や膨張によって、外形寸法が変化することがある。特に、棚板の上面において凹凸が生じることによって、棚板上の筬を載置する部位の高さが不均一になると、棚板とそれに載置された筬との密着性が低下するとともに、筬の高さが適正な高さに対してずれてしまう。また、棚板には、筬、鍵盤、アクションおよびハンマーなどの重さによる荷重が上方から作用するのに起因して、また、棚板上におけるソフトペダル操作時の上記荷重の移動や、棚板の自重によっても、棚板自体が下方に撓みやすく、この場合もやはり、棚板と筬の密着性の低下、および筬の高さのずれが生じてしまう。
上記のように、棚板と筬の密着性が低下すると、棚板上における筬の安定性が損なわれてしまう。この場合には、演奏者が鍵を押鍵したときの力が、逃げやすく、アクションやハンマーに十分に伝わらないことがあり、その結果、ハンマーの打弦による適切な発音が得られなくなる。加えて、演奏時に、筬のがたつきなどによって、雑音が発生してしまうこともある。また、筬の高さが適正な高さに対してずれると、弦とハンマーの間の距離も適正値からずれ、やはり適切な発音が得られなくなる。これらの場合には、ピアノの調律や整調(鍵盤やアクション、ハンマーなどの動作の調整)が必要となるが、特に、筬の高さが低音側と高音側で異なる場合、調律師にとって、その作業が非常に煩雑となる。さらに、演奏時におけるソフトペダルの操作によって、筬が棚板上をスライドすることにより、棚板に傷が付いてしまうという問題もある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、外形寸法の変化および撓みを抑制できることによって、筬との良好な密着性を確保できるとともに、載置される筬の高さのずれを抑制でき、その結果、適切な発音を得ることができるピアノの棚板を提供することを目的とする。
特開2001−92446号公報
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、鍵盤を支持する筬が載置されるピアノの棚板であって、木質材から成る棚板本体と、合成樹脂から成るとともに上面が平らな板状部材で構成され、棚板本体上の筬を載置すべき部位に取り付けられた筬載置部と、を備え、筬は、いずれも左右方向に延びるとともに互いに前後方向に間隔を隔てて配置された筬前、筬中および筬後を有しており、筬載置部は、筬前、筬中および筬後にそれぞれ対応し、いずれも左右方向に延びるとともに互いに前後方向に間隔を隔てて配置された筬前載置部、筬中載置部および筬後載置部を有し、筬前載置部、筬中載置部および筬後載置部は、上面が互いに面一になるように配置されており、棚板本体は、上面が平らな板状部材で構成され、筬前載置部と筬中載置部の間、および筬中載置部と筬後載置部の間に設けられ、左右方向に延びるとともに、筬前載置部、筬中載置部および筬後載置部に対し、上面が面一でかつ所定の隙間を存するように配置された介在部を有していることを特徴とする。
この構成によれば、棚板本体上の筬を載置すべき部位に、所定の筬載置部が取り付けられている。棚板本体は、一般的な棚板と同様、木質材で構成される一方、筬載置部は、合成樹脂から成るとともに上面が平らな板状部材で構成されている。合成樹脂は一般に、乾湿による影響を受けにくく、また剛性が比較的高いので、筬を載置すべき部位において、木質材で構成された従来の棚板に比べて、外形の寸法変化および撓みを抑制できる棚板を得ることができる。これにより、棚板と筬との良好な密着性を確保できるとともに、適正な高さに対する筬の高さのずれを抑制でき、その結果、適切な発音を得ることができる。また、筬載置部として、摩擦係数が比較的小さい合成樹脂を採用することにより、ソフトペダル操作時の筬との間の摩擦力を低減でき、それにより、ソフトペダル操作時における筬の円滑なスライドを実現できるとともに、棚板に傷が付くのを防止することができる。
また、上記の構成によれば、筬は、筬前、筬中および筬後を有しており、これらがいずれも左右方向に延びるとともに、互いに前後方向に間隔を隔てて配置されている。一方、筬載置部は、筬前、筬中および筬後にそれぞれ対応する筬前載置部、筬中載置部および筬後載置部を有しており、これらがいずれも左右方向に延びるとともに、互いに前後方向に間隔を隔てて配置されている。つまり、筬が棚板に載置された状態では、筬の棚板に接する部分である筬前、筬中および筬後が、いずれも合成樹脂から成る筬前載置部、筬中載置部および筬後載置部にそれぞれ載置される。このように、棚板のうち、筬前載置部、筬中載置部および筬後載置部のみを合成樹脂で構成することにより、例えば棚板の上面全体を合成樹脂で構成する場合に比べて、棚板の製造コストの上昇を抑制することができる。
さらに、上記の構成によれば、筬前載置部、筬中載置部および筬後載置部は、上面が互いに面一になるように配置され、これらの載置部の間にそれぞれ、棚板本体の介在部が設けられている。これらの介在部は、上面が平らな板状部材で構成され、左右方向に延びるとともに、筬前載置部、筬中載置部および筬後載置部に対し、上面が面一になるように配置されている。これにより、棚板の上面は、前側の筬前載置部から後ろ側の筬後載置部の全体にわたり、平らな状態になる。また、介在部は、木質材から成り、筬前載置部、筬中載置部および筬後載置部に対し、所定の隙間を存するように配置されているので、乾湿の影響によって膨張する場合でも、上記の隙間が、介在部に生じる応力の逃げとして機能し、それにより、介在部の上面における凹凸の発生を抑制することができる。
一般に、グランドピアノでは、整調を行う際などに、筬を棚板上でスライドさせながら、筬に載置された鍵盤やアクション、ハンマーなどが、筬とともにピアノの前方に引き出される。したがって、上記の構成によれば、介在部を含め、棚板上の筬前載置部から筬後載置部の全体を平らな状態に保つことができるので、整調などの際に、筬を前後方向に円滑にスライドさせることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態によるピアノの棚板を適用したグランドピアノの棚板1およびこれに載置される鍵盤装置2を示している。同図に示すように、鍵盤装置2は、筬3と、筬3上に載置され、左右方向に並んだ多数の鍵4a(図1では白鍵および黒鍵を1つずつ図示)で構成された鍵盤4などを備えている。
筬3は、スプルスなどの木質材を井桁状に組み立てたものであり、左右方向に延びる筬前11、筬中12および筬後13、ならびにこれらを連結する前後方向に延びる左右の筬妻14、14、およびそれらの間に互いに左右方向に間隔を隔てて配置された複数の筬中束15などで構成されている。筬前11および筬中12にはそれぞれ、多数のフロントピン16およびバランスピン17(図1ではいずれも一部のみ図示)が立設されており、各鍵4aが、対応するバランスピン17を中心として揺動自在に支持されるとともに、フロントピン16により横振れが防止されるようになっている。
また、筬中12の下面には、球面状の頭部を有するボルトから成る複数(例えば6つ)の筬すべり金具18(図1では1つのみ図示)が、筬中12の長さ方向に沿って、互いに間隔を隔ててねじ込まれている。筬中12には、複数の筬すべり金具18にそれぞれ対応し、筬すべり金具18に上方からアクセス可能な複数の調整孔(図示せず)が設けられている。したがって、筬すべり金具18を調整する場合、調整孔にドライバーなどの工具を上方から挿入し、筬すべり金具18を回すことによって、筬中12からの突出長さを容易に調整することができる。
なお、図示は省略するが、鍵盤4の後部には、一般的なピアノと同様、左右方向に並んだ多数のアクションおよびハンマーが載置されており、両者が鍵ごとに設けられている。
図2(a)および(b)はそれぞれ、棚板1を真上および真下から見たときの状態を示しており、また図3は、棚板1において、後述する棚板本体21から筬載置プレート22(筬載置部)およびペダル支持プレート23を分離した状態を示している。両図に示すように、棚板1は、木質材から成る棚板本体21と、この棚板本体21の上面側に取り付けられた合成樹脂製の筬載置プレート22(筬載置部)と、棚板本体21の下面側に取り付けられた合成樹脂製のペダル支持プレート23とを備えている。
棚板本体21は、木質材(例えば、ラワン、スプルスまたはブナなど)から成る複数の板材を、互いに厚さ方向に接着することによって構成されている。具体的には、棚板本体21は、棚板1と同じ横長矩形の平面形状を有する芯板31と、この芯板31の左右の縁部に前後方向に延びるように設けられ、芯板31を上下から挟むように接着された上縁板32および下縁板33と、両上縁板32、32間にわたって左右方向に延び、芯板31の上面の所定位置に接着された複数(本実施形態では4つ)の横板(以下「上側横板」という)34と、両下縁板33、33間にわたって左右方向に延び、芯板31の下面の所定位置に接着された複数(本実施形態では5つ)の横板(以下「下側横板」という)35とで構成されている。
4つの上側横板34は、いずれも上面が平らでかつ互いにほぼ同じサイズに成形されており、互いに上面が面一になるように配置されている。また、これらの上側横板34のうち、前側の2つの上側横板34、34(介在部)が、互いに前後方向に隣り合うように配置され、これらから後方に所定間隔を隔てて、前から3つ目の上側横板34(介在部)が配置され、さらに、後方に所定間隔を隔てて、前から4つ目の上側横板34が配置されている。一方、複数の下側横板35は、いずれも下面が平らでかつ互いにほぼ同じサイズに成形されており、互いに下面が面一になるように配置されている。また、これらの下側横板35のうち、前側の2つの下側横板35、35が、互いに前後方向に隣り合うように配置され、これらから後方に所定間隔を隔てて、後ろ側の3つの下側横板35、35、35が、互いに前後方向に隣り合うように配置されている。
筬載置プレート22は、剛性が比較的高くかつ摩擦係数が比較的小さい所定の合成樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂)から成り、棚板1上に筬3が載置されたときに、筬前11、筬中12および筬後13がそれぞれ載置される筬前載置部36、筬中載置部37および筬後載置部38で構成されている。これらの筬前載置部36、筬中載置部37および筬後載置部38はいずれも、前記上側横板34とほぼ同じ形状およびサイズを有するとともに、上面が平らな板状部材で構成されており、左右の上縁板32、32間にわたって左右方向に延び、互いに前後方向に所定間隔を隔てて、芯板31の上面の所定位置に接着されている。また、筬前載置部36、筬中載置部37および筬後載置部38は、上面が互いに面一になるように配置されている。なお、これらの載置部36、37および38は、例えば水性ビニルウレタン樹脂などから成る接着剤を用いて、芯板31に接着されている。
一方、ペダル支持プレート23は、剛性が高い所定の合成樹脂(例えば、炭素繊維入りのABSなど)から成り、前記下側横板35に対して、前後方向に約2倍の幅を有し、左右の下縁板33、33間にわたって左右方向に延び、芯板31の下面の所定位置に、上記の筬載置プレート22と同様に接着されている。
なお、図示は省略するが、以上のように構成された棚板1は、ピアノの側板の左右の前部下面に、左右の上縁板32、32が接着された状態で、水平に支持される。また、上記のペダル支持プレート23には、上下方向に延びるペダル柱の上端部が連結され、このペダル柱を介して、ソフトペダルを含む3つのペダルが吊り下げられた状態で支持される。
図4(a)は、棚板1に鍵盤装置2を載置した状態を示している。同図に示すように、筬3の筬前11および筬後13はそれぞれ、棚板1の筬前載置部36および筬後載置部38に直接、載置される一方、筬中12は、筬すべり金具18を介して、筬中載置部37に載置される。また、棚板1の各上側横板34は、筬前載置部36、筬中載置部37および筬後載置部38に対し、上面が面一でかつ所定の隙間S(たとえば1mm、図4(b)参照)を存するように配置されている。つまり、棚板1は、その上面全体が平らな状態になっている。また、上述したように、木質材から成る上側横板34は、筬前載置部36、筬中載置部37および筬後載置部38に対し、隙間Sを存するように配置されているので、乾湿の影響によって膨張する場合でも、上記の隙間Sが、上側横板34に生じる応力の逃げとして機能し、それにより、上側横板34の上面における凹凸の発生を抑制することができる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、棚板本体21が、一般的な棚板と同様、木質材で構成される一方、筬3の筬前11、筬中12および筬後13がそれぞれ載置される筬前載置部36、筬中載置部37および筬後載置部38が、所定の合成樹脂で構成されている。この合成樹脂は、乾湿による影響を受けにくいとともに剛性が比較的高いので、木質材で構成された従来の棚板に比べて、外形の寸法変化および撓みを抑制できる棚板1を得ることができる。これにより、棚板1と筬3との良好な密着性を確保できるとともに、適正な高さに対する筬3の高さのずれを抑制でき、その結果、適切な発音を得ることができる。また、筬前載置部36、筬中載置部37および筬後載置部38に採用した合成樹脂は、摩擦係数が比較的小さいので、ソフトペダル操作時の筬3との間の摩擦力を低減でき、それにより、ソフトペダル操作時における筬3の円滑なスライドを実現できるとともに、棚板1に傷が付くのを防止することができる。
また、棚板1では、上側横板34を含め、棚板1上の筬前載置部36から筬後載置部38の全体を平らな状態に保つことができる。それにより、ピアノの整調などの際に、筬3を前後方向に円滑にスライドさせることができる。
次に、図5および図6を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同じ構成部品については同一の符号を付し、第1実施形態との相違点を中心に説明するものとする。
図5および図6に示すように、本実施形態の棚板41は、棚板本体42と、この棚板本体42の上面側および下面側にそれぞれ取り付けられた筬載置プレート43(筬載置部)およびペダル支持プレート23とを備えている。棚板本体42は、木質材(例えば、ラワン、スプルスまたはブナなど)から成る複数の板材を、実矧ぎなどで接合することによって、横長矩形の平面形状を有するように形成されている。
この棚板本体42の上面側には、左右両縁部および後縁部以外の部分を所定の深さに切削した上側凹部42aが形成されており、この上側凹部42aに、筬載置プレート43が嵌め込まれた状態で、第1実施形態と同様に接着されている。この筬載置プレート43は、第1実施形態の筬載置プレート22と同様の合成樹脂から成り、上面が平らでかつ筬3の平面形状の外形よりも一回り大きい平面形状を有している。また、棚板本体42の下面側の所定位置には、所定の深さに切削した下側凹部42bが形成されており、この下側凹部42bに、第1実施形態と同じペダル支持プレート23が嵌め込まれた状態で接着されている。
この棚板41によれば、第1実施形態の棚板1に比べて、筬載置プレート43を作製するための合成樹脂をより多く使用するものの、棚板1と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、説明した上記実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。実施形態では、本発明の棚板1および41を、グランドピアノの棚板に適用した場合について説明したが、アップライトピアノの棚板にも、もちろん適用することが可能である。また、実施形態では、筬載置プレート22および43の構成材料である合成樹脂として、フッ素樹脂を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、乾湿による影響を受けにくいとともに剛性が比較的高い他の種類の合成樹脂を、筬載置プレート22および43に採用することが可能である。また、実施形態で示した棚板1および41や、筬載置プレート22および43の細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
本発明の第1実施形態によるグランドピアノの棚板、およびこれに載置される鍵盤装置を、上下に離した状態で示す斜視図である。 第1実施形態の棚板を示す平面図であり、(a)は真上から、(b)は真下から見た状態を示す。 第1実施形態の棚板において、棚板本体から筬載置プレートおよびペダル支持プレートを分離した状態を示す斜視図である。 (a)は、第1実施形態の棚板に鍵盤装置を載置した状態における棚板の側断面図であり、(b)は、(a)の一点鎖線の円内を拡大して示す図である。 本発明の第2実施形態によるグランドピアノの棚板、およびこれに載置される鍵盤装置を、上下に離した状態で示す斜視図である。 第2実施形態の棚板に鍵盤装置を載置した状態における棚板の側断面図である。
符号の説明
1 棚板
3 筬
4 鍵盤
11 筬前
12 筬中
13 筬後
21 棚板本体
22 筬載置プレート(筬載置部)
34 上側横板(介在部)
36 筬前載置部
37 筬中載置部
38 筬後載置部
41 棚板
42 棚板本体
43 筬載置プレート(筬載置部)
S 隙間

Claims (1)

  1. 鍵盤を支持する筬が載置されるピアノの棚板であって、
    木質材から成る棚板本体と、
    合成樹脂から成るとともに上面が平らな板状部材で構成され、前記棚板本体上の前記筬を載置すべき部位に取り付けられた筬載置部と、
    を備え
    前記筬は、いずれも左右方向に延びるとともに互いに前後方向に間隔を隔てて配置された筬前、筬中および筬後を有しており、
    前記筬載置部は、前記筬前、前記筬中および前記筬後にそれぞれ対応し、いずれも左右方向に延びるとともに互いに前後方向に間隔を隔てて配置された筬前載置部、筬中載置部および筬後載置部を有し、
    前記筬前載置部、前記筬中載置部および前記筬後載置部は、上面が互いに面一になるように配置されており、
    前記棚板本体は、上面が平らな板状部材で構成され、前記筬前載置部と前記筬中載置部の間、および前記筬中載置部と前記筬後載置部の間に設けられ、左右方向に延びるとともに、当該筬前載置部、当該筬中載置部および当該筬後載置部に対し、上面が面一でかつ所定の隙間を存するように配置された介在部を有していることを特徴とするピアノの棚板。
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