JP5373723B2 - 共有ファイル管理システム、その制御方法、およびプログラム - Google Patents

共有ファイル管理システム、その制御方法、およびプログラム Download PDF

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    • G06F16/1774Locking methods, e.g. locking methods for file systems allowing shared and concurrent access to files

Description

本発明は、共有ファイル管理システム、その制御方法、およびプログラムに関し、特に、サーバ、複数のクライアント、およびこれらを相互に接続するネットワークから成り、前記サーバは前記複数のクライアントの各々がアクセス可能な共有ファイルを格納する共有ファイル管理システム、その制御方法、およびプログラムに関する。
従来、サーバに格納された一つの共有ファイルを複数のクライアントで共有しながら編集する場合、一のクライアントにて共有ファイルを編集するときにはこの共有ファイルを他のクライアントで編集できない状態(以下、「ロック状態」という。)とし、一のクライアントにて共有ファイルの編集が終了したのを確認してから他の共有クライアントで編集できる状態(以下、「アンロック状態」という。)とするのが一般的である。ここで、共有ファイルを読み出して編集するときにこの共有ファイルをロック状態とする作業を「チェックアウト」、共有ファイルの編集を終了してこの共有ファイルをアンロック状態とする作業を「チェックイン」という。
このような方法では、一つの共有ファイルを複数のクライアントが同時に編集してデータの不整合を生じてしまうことはないものの、一のクライアントが共有ファイルを長時間にわたって編集していると他のクライアントはこの共有ファイルの編集を行なうことができず、非効率的であった。
これに対し、一つの共有ファイルを複数の部分領域に分け、その部分領域ごとにクライアントによるアクセスを管理する技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この技術では、共有ファイルのうちある部分領域を編集するためにその部分領域にアクセスしたとしても、その部分領域がすでに一のクライアントによりロック状態とされている場合があり、この場合には他のクライアントは該当する部分領域を編集することはできず、仮にアクセスできたとしても編集はできない読み取り専用モードでのアクセスを余儀なくされてしまう。したがって、一のクライアントにてこの共有ファイルを編集しているユーザは、このような問題を生じることのないよう、共有ファイルの編集をしているときにはチェックイン・チェックアウトを念頭に入れなければならない。
特開2005−301838号公報
しかしながら、共有ファイルの編集に携わるすべてのユーザがチェックイン・チェックアウトを行なうことに慣れているわけではないため、共有ファイルを編集すべくチェックアウトしたユーザが編集作業を終了した後にチェックインをするのを忘れてしまう場合がある。また、サーバや編集作業をしていたクライアント、またはこれらを接続するネットワークがダウンすることに伴い共有ファイルがチェックインされないまま放置される場合もある。このような場合、編集作業が終わっていたとしても共有ファイルがロック状態のまま長時間にわたって放置されることとなり、共有ファイルを効率よく管理することができなかった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、より効率よく共有ファイルを管理することのできる共有ファイル管理システム、共有ファイル管理システムの制御方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る共有ファイル管理システムは、複数のクライアントの各々がネットワークを介してアクセス可能な共有ファイルについて、一のクライアントの編集開始要求に基づいてこの一のクライアントのみが前記共有ファイルを編集できるロック状態とするとともに、前記一のクライアントからの編集終了要求に基づいて前記共有ファイルをロック状態が解除されたアンロック状態とする状態制御手段と、前記共有ファイルがロック状態またはアンロック状態であるかを表わす状態情報を記憶する状態情報記憶手段と、前記状態情報記憶手段に記憶された前記共有ファイルの状態情報を前記複数のクライアントの各々に出力させる状態情報出力手段とを備えることを特徴とする。
記状態制御手段は、前記一のクライアントから前記編集終了要求がなされた、この編集終了要求がなされて所定時間が経過するまでに、前記一のクライアントから前記編集開始要求がなされない場合にはこの共有ファイルをアンロック状態とし、前記一のクライアントから前記編集開始要求がなされた場合にはこの共有ファイルをロック状態とする。
さらに、 前記複数のクライアントの各々は、前記複数のクライアントのうち前記共有ファイルを編集している前記一のクライアントと前記ネットワークを介して通信する通信手段をさらに備えるものとしてもよい。
また、ロック状態とされた前記共有ファイルに対する他のクライアントからの編集開始要求を予め受け付け、前記状態制御手段に前記共有ファイルがアンロック状態となり次第この共有ファイルをロック状態として前記他のクライアントのみにその共有ファイルを編集させる予約手段をさらに備えるものとしてもよい。
さらに、前記共有ファイルが前記ロック状態とされてからの経過時間が閾値に達したときには、この共有ファイルを強制的に前記アンロック状態とする強制終了手段をさらに備えるものとしてもよい。
本発明に係る共有ファイル管理システムの制御方法は、複数のクライアントの各々がネットワークを介してアクセス可能な共有ファイルについて、前記複数のクライアントのうち一のクライアントの編集開始要求または編集終了要求に基づいてそれぞれこの一のクライアントのみが前記共有ファイルを編集できるロック状態またはこのロック状態が解除されたアンロック状態とする状態制御ステップと、前記共有ファイルが前記ロック状態または前記アンロック状態であるかを少なくとも含む状態情報を記憶手段に記憶するステップと、前記記憶手段に記憶された前記共有ファイルの状態情報を前記複数のクライアントの各々に出力させるステップとを備え、前記状態制御ステップは、前記一のクライアントから前記編集終了要求がなされた後、この編集終了要求がなされて所定時間が経過するまでに、前記一のクライアントから前記編集開始要求がなされない場合にはこの共有ファイルをアンロック状態とし、前記一のクライアントから前記編集開始要求がなされた場合にはこの共有ファイルをロック状態とすることを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、複数のクライアントの各々がネットワークを介してアクセス可能な共有ファイルについて、前記複数のクライアントのうち一のクライアントの編集開始要求または編集終了要求に基づいてそれぞれこの一のクライアントのみが前記共有ファイルを編集できるロック状態またはこのロック状態が解除されたアンロック状態とする状態制御機能と、前記共有ファイルが前記ロック状態または前記アンロック状態であるかを少なくとも含む状態情報を記憶手段に記憶する機能、前記記憶手段に記憶された前記共有ファイルの状態情報を前記複数のクライアントの各々に出力させる機能とをコンピュータに実現させ、前記状態制御機能は、前記一のクライアントから前記編集終了要求がなされた後、この編集終了要求がなされて所定時間が経過するまでに、前記一のクライアントから前記編集開始要求がなされない場合にはこの共有ファイルをアンロック状態とし、前記一のクライアントから前記編集開始要求がなされた場合にはこの共有ファイルをロック状態とすることを特徴とする。
本発明によれば、共有ファイルがロック状態またはアンロック状態であるかを少なくとも含む状態情報を記憶し、共有ファイルの状態情報を複数のクライアントの各々に出力させることにより、クライアントを操作しているユーザは、共有ファイルが他のユーザによって編集中であるか否かを容易に把握することができるので、共有ファイルをより効率的に管理することができる。
また、共有ファイルを編集しているクライアントから編集終了要求がなされたときには、この編集終了要求がなされて所定時間が経過するのを待ってからこの共有ファイルをアンロック状態とすることにより、共有ファイルを編集しているクライアントが誤って編集終了要求をしたときでも、そのクライアントがその所定時間の間に再び編集開始要求をすれば、その共有ファイルが他のクライアントによってロック状態とされてしまうことを防ぐことができる。
さらに、複数のクライアントの各々が、クライアントのうち共有ファイルを編集しているものとの間でネットワークを介して連絡を取ることができるので、共有ファイルの編集を希望するクライアント同士で交渉をすることができる。これにより、共有ファイルの管理をより効率的に行なうことができる。
また、共有ファイルがロック状態であるときに複数のクライアントのいずれかから編集開始要求があったときには、この共有ファイルがアンロック状態となり次第このクライアントが編集できるよう予約を行なうことにより、この共有ファイルの編集作業を効率よく行なうことができる。
さらに、共有ファイルがロック状態とされてからの経過時間が閾値に達したときには、この共有ファイルをアンロック状態としてこの共有ファイルの編集作業を強制的に終了させることにより、共有ファイルがあるクライアントによって長時間にわたって編集されて、他のクライアントが編集することができなくなることを抑制できる。
本発明の実施の形態に係る共有ファイル管理システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る共有ファイル管理システムのサーバの一構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る共有ファイル管理システムのクライアントの一構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る共有ファイル管理システムが格納する共有ファイル管理テーブルの一構成例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る共有ファイル管理システムにおいてクライアント2から共有ファイルの編集開始要求を受け付けたときにサーバが実行する編集開始ルーチンを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る共有ファイル管理システムにおいてクライアントの表示部に表示される共有ファイルの状態を確認するための監視画面の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る共有ファイル管理システムにおいてクライアントから共有ファイルの編集終了要求を受け付けたときにサーバが実行する編集終了ルーチンを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る共有ファイル管理システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態に係る共有ファイル管理システムにおいてサーバが実行する強制終了ルーチンを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る共有ファイル管理システムの変形例を示すブロック図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同一の構成要素に対して同一の符号を付している。
[実施の形態]
まず、図1〜3を参照して、本発明の実施の形態に係る共有ファイル管理システム100の構成を説明する。本実施の形態に係る共有ファイル管理システム100は、図1に示すように、サーバ10と、N台のクライアント20(20−1〜20−N)と、これらを相互に接続するLAN(Local Area Network)30とから構成されている。
このうち、サーバ10は、図示しない、CPU、記憶装置、入出力装置、および通信インターフェースを備え、機能的には、図2に示すように、記憶部11、状態制御部12、状態情報記憶部13、予約部14、状態情報出力部15、強制終了部16、および通信部17という各機能部を備えている。
記憶部11は、クライアント20(20−1〜20−N)の各々がアクセス可能な共有ファイルなどのデータを格納するものである。ここで、共有ファイルとは、複数のコンピュータ(クライアント20)の各々がネットワーク(LAN30)を介してアクセスできるファイルのことをいう。
状態制御部12は、クライアント20からの編集開始要求に応じて共有ファイルをクライアント20−1〜20−Nのうち一のクライアントしか編集することができないロック状態にしたり、そのクライアントからの編集終了要求に応じてその共有ファイルのロック状態が解除されたアンロック状態とするものである。
状態情報記憶部13は、記憶部11に記憶された共有ファイルがロック状態であるかアンロック状態であるかを含む共有ファイルの状態情報を記憶するものである。
予約部14は、ロック状態とされている共有ファイルに対してクライアント20から編集開始要求があったときに、その共有ファイルのロック状態が解除され次第そのクライアント20が編集できるよう予約を行なうものである。
状態情報出力部15は、状態情報記憶部13に記憶されている状態情報を読み出してクライアント20に出力させるものである。
強制終了部16は、共有ファイルがクライアント20−1〜20−Nのうち一のクライアントによりチェックアウトされてロック状態のまま長時間(たとえば、10時間や20時間など)が経過したときには、その共有ファイルを強制的にアンロック状態とするものである。
通信部17は、LAN30を介してクライアント20−1〜20−Nと間で通信を行う機能を実現する。
一方、クライアント20は、図示しない、CPU、記憶装置、入出力装置、および通信インターフェースを備え、機能的には、図3に示すように、表示部21、操作部22、および通信連絡部23を備えている。
表示部21は、ディスプレイ装置など、各種画面を表示するものである。
操作部22は、キーボードやマウスなど、ユーザの操作に基づいて、文字や数字、記号、方向などの信号をクライアント20が備える図示しないCPUへと入力するものである。
通信連絡部23は、LAN30を介してサーバ10や他のクライアント20との間で通信を行なう機能を実現するものである。
次に、状態情報記憶部13が記憶する共有ファイルの状態情報について説明する。
図4は、状態情報記憶部13が格納する共有ファイル管理テーブルの構造の一例を示す図である。状態情報記憶部13が格納する共有ファイル管理テーブルは、図4に示すように、「共有ファイルID」、「フラグF1」、「編集者ID」、「フラグF2」、「予約者ID」、および「更新時刻」というフィールドからなるレコードを含んでいる。
「共有ファイルID」は、共有ファイルを一意に特定するためのIDであり、たとえば各共有ファイルのパスや各共有ファイルに対して一意に付された文字列などを用いることができる。
「フラグF1」は、対応する共有ファイルがクライアント20によって編集がなされているか否か、すなわちその共有ファイルがロック状態であるかアンロック状態であるかを示すものである。具体的には、その共有ファイルがアンロック状態であるときには値「0」が入力され、ロック状態であるときには値「1」が入力される。
「編集者ID」は、該当する共有ファイルが編集中であるときに、その共有ファイルを編集しているクライアントを一意に特定するためのIDを示すものであり、たとえばクライアントのIPアドレスや、MACアドレス、認証したユーザ名などが入力される。このため、「フラグF1」の値が「1」であるときには、「編集者ID」によって特定されるクライアント20以外の他のクライアント20はその共有ファイルを編集することができない。なお、この共有ファイルが編集中ではないときには「フラグF1」の値は「0」、「編集者ID」のフィールドの値はNULLとなる。
「フラグF2」は、その共有ファイルがあるクライアントによって編集中であるとき、すなわち「フラグF1」の値が「1」とされてロック状態となっているときに、他のクライアントが次に編集する権利の予約をしているか否かを示すものである。具体的には、その共有ファイルが予約されてないときには値「0」が入力され、すでに予約済みであるときには値「1」が入力される。
「予約者ID」は、この共有ファイルの編集権が予約されているときに、その共有ファイルの編集権を予約しているクライアントを一意に特定するためのIDを示すものであり、たとえばクライアントのIPアドレスや、MACアドレス、認証したユーザ名などが入力される。したがって、この「フラグF2」の値が「1」である共有ファイルについて、編集作業が終了してそのロック状態が解除され次第、「予約者ID」により特定されるクライアント20がその共有ファイルを編集することができることになる。なお、この共有ファイルが予約がなされていなければ、「フラグF2」の値は「0」、「予約者ID」のフィールドの値はNULLとなる。
「更新時刻」は、該当するレコードに対応する共有ファイルの編集作業を開始した時刻、または編集作業の途中に保存された共有ファイルにあっては最後に保存された時刻を示すものである。これは、強制終了部16が、共有ファイルがロック状態のまま長時間が経過したか否かを調べる際に用いられる。なお、該当するレコードに対応する共有ファイルが編集中でないときには、このフィールドの値はNULLとなる。
状態情報記憶部13は、この共有ファイル管理テーブルにデータを入力することによって共有ファイルの状態情報を記憶しているのである。
次に、共有ファイル管理システム100における各動作を説明する。
まず、クライアント20を操作するユーザが、表示部21に表示された共有ファイルをクリックするなど所定の操作をし、編集用プログラムを用いてこの共有ファイルの編集作業を開始しようとした場合における、共有ファイル管理システム100の動作を説明する。このように、クライアント20を操作するユーザが共有ファイルの編集作業を開始しようとすると、通信連絡部23はサーバ10に対して共有ファイルの編集開始要求を通知する信号を送信する。サーバ10は、クライアント20から編集開始要求が通知されると、共有ファイル管理テーブルを参照したうえで、編集作業を承認するか否かを決定する。以下、フローチャートを用いてその内容を説明する。
図5は、本発明の実施の形態に係る共有ファイル管理システム100においてサーバ10がLAN30を介してクライアント20から共有ファイルの編集開始要求を受け付けたときに実行する編集開始ルーチンを示すフローチャートである。
はじめに、サーバ10が、クライアント20から共有ファイルIDおよびそのクライアント20を特定するID(以下、「クライアントID」という。)とともに、共有ファイルの編集開始要求を受け付けると、クライアント20は共有ファイル管理テーブルを参照し、該当する共有ファイルに対応するレコードの「フラグF1」および「フラグF2」を読み込み(ステップS100)、「フラグF1」の値が「0」であるか否かを調べる(ステップS110)。
その結果、読み込んだ「フラグF1」の値が「0」であるときは(ステップS110;YES)、この共有ファイルは編集中ではないと判断し、この共有ファイルをチェックアウトする処理、すなわちこのクライアント20がこの共有ファイルを排他的に編集できるようロック状態にする処理を行なう。
具体的には、まず、状態制御部12が、共有ファイルIDで紐づけられたレコードの「フラグF1」の値を「1」に更新すると共に「編集者ID」にこのクライアント20のクライアントIDを入力し、「更新時刻」に現在時刻を入力する(ステップS120)。このように、「フラグF1」の値を「1」に更新することにより、状態制御部12は「編集者ID」によって特定されるクライアント20以外のクライアント20がこの共有ファイルへアクセスするのを制限する。
次いで、通信部17が、このクライアント20に対して該当する共有ファイルをダウンロードし(ステップS130)、この共有ファイルが編集中となった旨をすべてのクライアント20−1〜20−Nに対して通知して(ステップS140)、編集開始ルーチンを終了する。
ステップS140の処理によって、クライアント20−1〜20−Nにおいて、該当する共有ファイルが編集中となった旨は次のように出力される。
図6に、ビル管理システムに関わる複数の共有ファイルを対象とする場合を例にとって、本発明の実施の形態に係る共有ファイル管理システム100においてクライアント20の表示部21に表示される共有ファイルの状態を確認するための監視画面の一例を示す。図6(a)はすべての共有ファイルについてアンロック状態であるときの監視画面、図6(b)はある共有ファイルがロック状態であるときの監視画面を示している。図6に示すように、ビルのエリア毎に表示された各共有ファイルの共有ファイル名の横にはその共有ファイルの状態を示すアイコンがついており、アンロック状態であるときは白抜きの四角形だったアイコンが、ロック状態となることにより「×」印のついた四角形のアイコンに変化している。このため、クライアント20を操作するユーザはこの画面を開いて共有ファイルの前にあるアイコンの状態を確認することによって、この共有ファイルが編集中であるか否かを確認することができるのである。
また、クライアント20を操作しているユーザは、たとえば、編集中でロック状態となっている共有ファイルの共有ファイル名をクリックすることにより、通信連絡部23の機能を用いてその共有ファイルを編集しているクライアント20に対してメッセージを送信したり通話を行なうこともできる。このように、クライアント20で共有ファイルの監視画面を開いてその画面上で所定の操作をすることにより、共有ファイルの編集を希望するユーザ同士で連絡を取り合い、共有ファイルのロック状態を解除するよう交渉することができる。
なお、本実施の形態ではツリー構造の監視画面を例にとって説明しているが、共有ファイルの状態が確認できる出力状態であれば表示の形態はどのようなものであってもよく、たとえばテーブル形状で表示してもよい。
図5のステップS110の処理の説明に戻る。
ステップS110の処理において、「フラグF1」の値が「1」であるときは(ステップS110;NO)、この共有ファイルは編集中であると判断し、「フラグF2」の値が「0」であるか否かをさらに判断する(ステップS150)。
「フラグF2」の値が「0」であるときは(ステップS150;YES)、この共有ファイルは未だ予約がなされていないと判断して予約部14は予約処理を行なう。具体的には、「フラグF2」の値を「1」に更新すると共に「予約者ID」にこのクライアント20のクライアントIDを入力して(ステップS160)、編集開始ルーチンを終了する。現在編集をしているクライアント20から予約処理を行なったクライアント20へ、共有ファイルの編集をする権限が移動するタイミングについては、後述することにする。なお、ステップS160の予約処理を行なう前に、クライアント20の表示部21にポップアップを表示して予約を行なうか否かについてユーザの意志を確認する処理を行なってもよい。
これに対して「フラグF2」の値が「1」であるときは(ステップS150;NO)、この共有ファイルはすでに予約済みであると判断し、予約部14は予約処理を行なわずに編集開始ルーチンを終了する。
次に、クライアント20を操作するユーザが、共有ファイルの編集を行なうためのプログラムを終了したり、このプログラム上で編集していた共有ファイルを閉じるなどして編集作業を終了した場合における、共有ファイル管理システム100の動作を説明する。このように、クライアント20を操作するユーザが共有ファイルの編集作業を終了すると、通信連絡部23はサーバ10に対して共有ファイルの編集終了要求を通知する信号を送信する。サーバ10は、クライアント20から編集終了要求が通知されると、共有ファイル管理テーブルを参照し、この共有ファイルに予約処理が施されているか否かを参照したうえで、共有ファイルのロック状態を解除する。以下、フローチャートを用いてその内容を説明する。
図7は、本発明の実施の形態に係る共有ファイル管理システム100においてサーバ10がクライアント20から共有ファイルの編集終了要求を受け付けたときに実行する編集終了ルーチンを示すフローチャートである。
まず、状態制御部12が、所定時間(たとえば、10秒や20秒など)以内に再び同じクライアント20から編集開始要求(すなわち、編集終了要求のキャンセル)がないかを確認する(ステップS200)。
所定時間以内に同じクライアント20から再び編集開始要求があったときには(ステップS200;NO)、後述するチェックインをせずに、編集終了ルーチンを終了する。このため、共有ファイルのロック状態は解除されず、同じクライアントが継続してその共有ファイルを編集することができる。
このように、状態制御部14が所定時間にわたって同じクライアント20からの編集開始要求のみを受け付けることとしたのは、クライアント20を操作しているユーザが誤ってプログラムを終了するなどして共有ファイルの編集作業を終了してしまったときに、他のクライアント20によりその共有ファイルがロック状態とされて編集ができなくなってしまうのを防ぐためである。
これに対し、所定時間以内に同じクライアント20から再び編集開始要求がないときには(ステップS200;YES)、この共有ファイルをチェックインするため、すなわちこの共有ファイルのロック状態を解除してアンロック状態とするため、以下の処理を行なう。
まず、共有ファイル管理テーブルを参照して、該当する共有ファイルのレコードの「フラグF2」を読み込み(ステップS210)、この「フラグF2」の値が「0」であるか否かを判断する(ステップS220)。
読み込んだ「フラグF2」の値が「0」であるときには(ステップS220;YES)、この共有ファイルは予約されていないものと判断し、状態制御部12はチェックインの処理を行なう。
具体的には、状態制御部12が「フラグF2」の値を「0」に更新し、「編集者ID」の値をNULLに更新し、「更新時刻」の値をNULLに更新する(ステップS230)。また、通信部17がこの共有ファイルが編集可能となった旨を全クライアントに対して通知し(ステップS240)、編集終了ルーチンを終了する。ここで、通信部17が共有ファイルが編集可能となった旨をクライアント20−1〜20−Nに対して通知すると、上述したように、クライアント20−1〜20−Nの表示部21にて、共有ファイルの状態の監視画面を開いて共有ファイルの共有ファイル名の横にあるアイコンを確認すれば、「×」印のついた四角形から白抜きの四角形に変化しているのが分かる。このため、ユーザはこの監視画面を開けば該当する共有ファイルが編集中であるか否かを容易に判断することができるのである。
一方、読み込んだ「フラグF2」の値が「1」であるときには(ステップS220;NO)、この共有ファイルは予約されているものと判断し、状態制御部12はこの共有ファイルの編集を予約していたクライアント20に対して編集を承認する処理を行なう。
具体的には、状態制御部12は、「編集者ID」に「予約者ID」を入力し、「予約者ID」をNULLに更新し、「フラグF2」の値を「0」に更新する(ステップS250)。通信部17は予約していたクライアント20に対して共有ファイルのダウンロードを実行すると共にこの共有ファイルに対する編集要求が承認された旨を通知し(ステップS260)、編集終了ルーチンを終了する。ここで、予約していたクライアント20に対して編集要求が承認された旨を通知する方法としては、たとえば予約をしたクライアント20の表示部21にて上述した共有ファイルの監視画面を開いたときに、編集要求が承認された旨をポップアップにより表示したり、あるいはチャイムを生成したりする方法が挙げられる。このように、予約していたクライアント20に対して編集要求が承認された旨を通知する処理を行なうので、クライアント20を操作しているユーザは、共有ファイルの状態を確認するためにわざわざサーバ10にアクセスする必要がなくなり、共有ファイルの編集要求が承認された旨の通知を待ちながら、他の作業に集中することができるのである。
次に、本発明の実施の形態に係る共有ファイル管理システム100の動作の一例を図8に示すシーケンス図を用いて説明する。
なお、説明の便宜上、このシーケンス図ではクライアント20−1およびクライアント20−2という2台のクライアントのみが描かれているが、クライアント20の台数が2台に限られないのは言うまでもない。
まず、クライアント20−1を使用しているユーザが、サーバ10に格納されている共有ファイルの編集を開始するための所定の操作を実行すると、クライアント20−1からサーバ10に対して編集開始要求が送信され(ステップS300)、サーバ10は、図5を用いて説明した編集開始ルーチンを実行する(ステップS310)。ここで、編集開始要求がなされた共有ファイルは誰にも編集されておらず、共有ファイル管理テーブルの該当するレコードの「フラグF1」の値は「0」となっているものとする。すると、編集開始要求が承認されるので、図5のステップS120、S130、S140で説明した通常のチェックアウト処理、すなわち共有ファイル管理テーブルの該当レコードの「フラグF1」の値を「1」に更新し、「編集者ID」にクライアント20−1のクライアントIDを入力し、「更新時刻」に現在時刻を入力し、クライアント20−1に対して共有ファイルのダウンロードを行ない、クライアント20−1、20−2に対してこの共有ファイルがロック状態となった旨を通知する処理を行なう。
次いで、ライアント20−2を操作しているユーザが、同一の共有ファイルを編集するための操作を行なうと、クライアント20−2からサーバ10に対してこの共有ファイルに対する編集開始要求が送信され(ステップS320)、サーバ10は再び図5で説明した編集開始ルーチンを実行する(ステップS330)。ここで、編集開始要求がなされた共有ファイルはすでにクライアント20−1によって編集されており、共有ファイル管理テーブルの該当するレコードの「フラグF1」の値は「1」となっている。このため、クライアント20−2からの編集開始要求は認められず、図5のステップS150で「フラグF2」の値が「0」であるか否かが判断される。この共有ファイルはまだ編集の予約がなされておらず「フラグF2」の値が「0」となっていれば、図5のステップS160で「フラグF2」の値を「1」に更新すると共に「予約者ID」にクライアント20−2のクライアントIDを入力する。
次いで、クライアント20−1を操作しているユーザがダウンロードした共有ファイルを上書き保存する操作を行なうと、この共有ファイルがサーバ10にアップロードされる(ステップS340)。さらに、編集用プログラム上でこの共有ファイルを閉じるなどしてその編集作業を終了すると、クライアント20−1からサーバ10に対して編集終了要求が送信され(ステップS350)、サーバ10は図7を用いて説明した編集終了ルーチンを実行する(ステップS360)。ここで、すでにクライアント20−2によって共有ファイルを次に編集できるよう予約がなされ、共有ファイル管理テーブルの該当レコードの「フラグF2」の値が「1」となっているため、図7のステップS250で共有ファイル管理テーブルの該当レコードの「編集者ID」に「予約者ID」の値を入力し、「予約者ID」の値をNULLに更新し、「フラグF2」の値を「0」に更新した後、図7のステップS260でクライアント20−2に対して共有ファイルをダウンロードすると共にこの共有ファイルの編集が承認された旨を通知する。この結果、クライアント20−2を操作しているユーザは、クライアント20−1による編集が終わり次第、即座に編集が承認されたことを把握でき、すぐに共有ファイルの編集作業にとりかかることができる。
クライアント20−2を操作しているユーザが、共有ファイルの上書き保存をする操作を行なうと、この共有ファイルがサーバ10にアップロードされる(ステップS370)。さらに、編集用プログラム上でこの共有ファイルを閉じるなどしてその編集作業を終了すると、クライアント20−2からサーバ10に対して編集終了要求が送信され(ステップS380)、サーバ10は再び図7を用いて説明した編集終了ルーチンを実行する(ステップS390)。ここで、上述したステップS360の処理にて、共有ファイル管理テーブルの該当するレコードにおいて「フラグF2」の値は「0」に更新されて、その共有ファイルに対する予約が解除されている。このため、図7のステップS220にて肯定的な判断がなされ、図7のステップS230にて共有ファイル管理テーブルの該当するレコードの「フラグF1」の値を「0」に更新し、「編集者ID」の値をNULLに更新し、「更新時刻」の値をNULLに更新し、図7のステップS240にてクライアント20−1、20−2に対して共有ファイルが編集可能となった旨を通知する。この結果、クライアント20−1、20−2を操作しているユーザはわざわざサーバ10にアクセスして問い合わせをすることなく、共有ファイルが編集可能となったことを把握することができるのである。
なお、上述したように、共有ファイルのアップロード(ステップS370)と、共有ファイルの編集終了要求(ステップS380)とは互いに独立した処理となっている。これは、クライアント20がシステムダウンしたときに備えて、ユーザは、共有ファイルの編集作業の途中であっても、それまで編集した内容をこまめにサーバ10にアップロードしたいという要望があるためである。
最後に、長時間にわたってロック状態とされた共有ファイルについて、強制終了部16がそのロック状態を強制的に解除する仕組みを説明する。
図9は、サーバ10が実行する強制終了ルーチンを示すフローチャートである。このフローチャートは、所定時間毎(たとえば、数十分毎や数時間毎)に実行される。
まず、共有ファイル管理テーブルからレコードを一つ取り出す(ステップS400)。ここで、取り出すレコードとしては、共有ファイル管理テーブルに格納されているレコードのうち、「フラグF1」の値が「1」であるもの、すなわちロック状態とされているものを抽出して取り出せばよい。
次いで、このレコードの「更新時刻」を読み出し、「更新時刻」からの経過時間ΔTを演算する(ステップS410)。この「更新時刻」は、対応する共有ファイルの編集作業が開始された時刻、または編集作業の途中に上書き保存された共有ファイルにあっては最後に上書きされた時刻が入力されている。このため、経過時間ΔTは、編集中の共有ファイルが一度も上書き保存されていないときにはその編集作業を開始してからの経過時間を示し、編集作業の途中に上書き保存された共有ファイルについては最後に上書き保存されてからの経過時間を示すこととなる。
続いて、こうして演算した経過時間ΔTを、閾値T1およびこれより大きい閾値T2と比較する(ステップS420)。ここで、閾値T2は、すでに共有ファイルの編集作業が終了しているにもかかわらずロック状態とされていると予測できる程度の時間として設定され、たとえば10〜20時間などに設定される。また、閾値T1は、閾値T2より1〜2時間ほど短い時間として設定され、ロック状態の共有ファイルを強制的にアンロック状態にする前にその予告を行なうために用いるものである。
経過時間ΔTが閾値T1未満であるときには(ステップS420;ΔT<T1)、共有ファイルが長時間にわたってロック状態とされているわけではないので、強制終了に関わる処理は実行しない。
経過時間ΔTが閾値T1以上かつ閾値T2未満であるときには(ステップS420;T1≦ΔT<T2)、しばらくすると経過時間ΔTが閾値T2以上となり、後述するように共有ファイルの編集処理を強制終了することとなるため、このレコードに対応する共有ファイルを編集しているユーザに対して共有ファイルの保存を促すポップアップを表示する(ステップS430)。なお、ポップアップの表示内容として、共有ファイルの保存を促すメッセージとともに、強制終了処理が実行されるまでの残り時間を表示させるようにしてもよい。
経過時間ΔTが閾値T2以上となったときには(ステップS420;T2<ΔT)、すでに共有ファイルの編集作業が終了しているにもかかわらず共有ファイルがロック状態のまま放置されていると判断し、強制終了処理を実行する。具体的には、図7を用いて説明した編集終了ルーチンを実行することによって(ステップS440)、その共有ファイルに対して予約がないときにはロック状態を解除してアンロック状態とし、その共有ファイルに対して予約があるときには予約をしたクライアントに対して編集作業の承認をする。このような処理を実行することにより、共有ファイルが一のクライアント20によって長時間にわたってロック状態とされ、他のクライアント20が編集できなくなる事態を抑制できる。この際、所定時間にかぎり編集をしているクライアントから編集要求を受け付ける図7のステップS200は省略してもよい。編集終了ルーチンを実行した後、共有ファイルを長時間にわたってロック状態としていたユーザに対して、共有ファイルの編集作業を強制終了した旨をポップアップにより通知する(ステップS450)。
このようなステップS400〜S450の処理を、共有ファイル管理テーブルの全てのレコードについて実行したのを確認してから(ステップS460)、強制終了ルーチンを終了する。このようにして、共有ファイルのうち一のクライアント20によって長時間にわたってロック状態とされているものがあればそのロック状態を強制的に解除するので、共有ファイルの編集作業を効率よく行なうことができる。また、ロック状態を強制的に解除する前にはその共有ファイルを編集しているユーザに対して共有ファイルの保存を促す通知を行なうので(ステップS430)、共有ファイルの編集作業が継続しているにもかかわらず強制的にロック状態を解除してしまうことも抑制できるのである。
以上説明した、本実施の形態に係る共有ファイル管理システム100によれば、サーバ10は、共有ファイル管理テーブルにおいて、共有ファイルがロック状態またはアンロック状態であるかを示す「フラグF1」の値を記憶し、この「フラグF1」の値が更新されると全てのクライアント20に対してその通知している(図5のステップS140、図7のステップS240)。クライアント20のユーザは、表示部21にて、共有ファイルの状態を管理するための監視画面を開いて、共有ファイルの前にあるアイコンの状態を確認することによって容易にその共有ファイルが編集中であるか否かを把握することができる。したがって、共有ファイルを効率的に管理することができるのである。
また、本実施の形態に係る共有ファイル管理システム100では、共有ファイルの編集をしていたクライアント20からサーバ10に対して編集終了要求があったときでも、サーバ10は所定時間(たとえば、10秒や20秒など)以内に再び同じクライアント20から編集開始要求がないかを確認している(図7のステップS200)。このため、共有ファイルを編集しているユーザが誤って共有ファイルの編集作業を終了してしまったときでも、そのユーザが所定時間の間に再びその共有ファイルの編集作業を開始するための操作をすれば、その共有ファイルが他のクライアント20によってロック状態とされて編集できなくなることを防ぐことができる。
さらに、本実施の形態に係る共有ファイル管理システム100では、クライアント20を操作するユーザは、図6に示した共有ファイル監視画面を開いて、所定の操作をすることにより、通信連絡部23の機能を用いて共有ファイルの編集を希望するユーザ同士で連絡を取り合い、共有ファイルのロック状態を解除するよう交渉することができる。このため、共有ファイルの編集作業を効率よく行なうことができる。
また、本実施の形態に係る共有ファイル管理システム100では、サーバ10は、共有ファイルがあるクライアント20により編集中でロック状態とされているときに、他のクライアント20から編集開始要求があったときには、次にその共有ファイルを編集することができるよう予約を行ない(図5のステップS160)、編集作業が終わり次第、共有ファイルのダウンロードをして編集を承認した旨を通知するので(図7のステップS250、S260)、共有ファイルの編集作業を効率的に行なうことができる。
さらに、本実施の形態に係る共有ファイル管理システム100では、サーバ10が図9で説明した強制終了ルーチンを実行することにより、共有ファイルのうち一のクライアント20によって長時間にわたってロック状態とされているものがあればそのロック状態を強制的に解除するので、共有ファイルの編集作業を効率よく行なうことができる。
[変形例]
なお、上述した実施の形態に係る共有ファイル管理システム100では、記憶部11と、状態制御部12、状態情報記憶部13、予約部14、状態情報出力部15、および強制終了部16とは、いずれも同一のサーバ10に備わるものとして説明したが、図10に示すように、それぞれ別々のサーバに備わるものとしてもよい。
図10に示した例では、サーバ10−1が記憶部11を備え、サーバ10−2が状態制御部12、状態情報記憶部13、予約部14、状態情報出力部15、および強制終了部16を備えている。
この場合、図5のステップS130や図7のステップS260で説明した共有ファイルをクライアント20に対してダウンロードする処理についてはサーバ10−1が実行し、それ以外の処理についてはサーバ10−2が行なうこととなる。
また、上述した実施の形態に係る共有ファイル管理システム100では、図5のステップS140や図7のステップS240の処理で説明したように、共有ファイルの状態がロック状態とアンロック状態との間で変動したときには、サーバ10から全てのクライアント20に対して通知するものとして説明したが、通知しないものとしてもよい。この場合、たとえば、クライアント20の各々が、所定時間毎(たとえば、数分毎や数十分毎など)に共有ファイル管理テーブルの変動を問い合わせるためのSQLをサーバ10に向かって発信するものとすればよい。
あるいは、サーバ10から全てのクライアント20に対する通知は、共有ファイル管理テーブルに変動があった旨だけであり、これを引き金としてクライアント20(20−1〜20−N)の各々がその具体的な内容を問い合わせるSQL文をサーバ10に対して送信するものとしてもよい。
また、上述した実施の形態に係る共有ファイル管理システム100では、サーバ10と、クライアント20(20−1〜20−N)とは、LAN30により接続されているが、LAN30ではなくインターネット網を介して接続されているものとしてもよい。
さらに、上述した実施の形態の図7の編集終了ルーチンにおいて、所定時間にわたって共有ファイルを編集しているクライアントから編集開始要求(編集終了要求のキャンセル)を受け付けるステップS200の処理を省略してもよい。
また、上述した実施の形態に係る共有ファイル管理システム100では、予約は一のクライアント20しかできないものとして説明しているが、複数のクライアント20から予約を受け付けるものとしてもよく、この際、たとえばその予約を受け付けた順にクライアント20が編集することができるようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態に係る共有ファイル管理システム100において、サーバ10は予約部14や強制終了部16を備えるが、これらを備えないものとしてもよい。
また、上述した実施の形態では、本発明を共有ファイル管理システム100の形態として説明したが、共有ファイル管理システム100の制御方法の形態や共有ファイル管理システム100に組み込まれるプログラムの形態としてもよい。
なお、上述した実施の形態において、サーバ10やクライアント20が備える各機能部は、サーバ10やクライアント20がそれぞれ備えるCPU、記憶装置、および外部機器とのインターフェースなどのハードウェア資源と、これらのハードウェア資源を制御するプログラムとが協働することによって実現することができる。この共有ファイル管理システム100の制御方法を実現するためのプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、またはメモリカードなどの記録媒体に記録された状態で提供される。CPUは、記録媒体から読み込んだプログラムを記憶装置に書き込み、プログラムにしたがって実施の形態で説明した処理を実行する。
本発明は共有ファイル管理システムの製造業などに利用可能である。
10(10−1、10−2)…サーバ、11…記憶部、12…状態制御部、13…状態情報記憶部、14…予約部、15…状態情報出力部、16…強制終了部、17…通信部、20(20−1〜20−N)…クライアント、21…表示部、22…操作部、23…通信連絡部、30…LAN、100…共有ファイル管理システム。

Claims (6)

  1. 複数のクライアントの各々がネットワークを介してアクセス可能な共有ファイルについて、一のクライアントの編集開始要求に基づいてこの一のクライアントのみが前記共有ファイルを編集できるロック状態とするとともに、前記一のクライアントからの編集終了要求に基づいて前記共有ファイルをロック状態が解除されたアンロック状態とする状態制御手段と、
    前記共有ファイルがロック状態またはアンロック状態であるかを表わす状態情報を記憶する状態情報記憶手段と、
    前記状態情報記憶手段に記憶された前記共有ファイルの状態情報を前記複数のクライアントの各々に出力させる状態情報出力手段と
    を備え
    前記状態制御手段は、
    前記一のクライアントから前記編集終了要求がなされた後、この編集終了要求がなされて所定時間が経過するまでに、前記一のクライアントから前記編集開始要求がなされない場合にはこの共有ファイルをアンロック状態とし、前記一のクライアントから前記編集開始要求がなされた場合にはこの共有ファイルをロック状態とする
    ことを特徴する共有ファイル管理システム。
  2. 請求項1に記載の共有ファイル管理システムにおいて、
    前記複数のクライアントの各々は、
    前記複数のクライアントのうち前記共有ファイルを編集している前記一のクライアントと前記ネットワークを介して通信する通信手段
    をさらに備えることを特徴とする共有ファイル管理システム。
  3. 請求項1または2に記載の共有ファイル管理システムにおいて、
    ロック状態とされた前記共有ファイルに対する他のクライアントからの編集開始要求を予め受け付け、前記状態制御手段に前記共有ファイルがアンロック状態となり次第この共有ファイルをロック状態として前記他のクライアントのみにその共有ファイルを編集させる予約手段
    をさらに備えることを特徴とする共有ファイル管理システム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の共有ファイル管理システムにおいて、
    前記共有ファイルが前記ロック状態とされてからの経過時間が閾値に達したときには、この共有ファイルを強制的に前記アンロック状態とする強制終了手段
    をさらに備えることを特徴とする共有ファイル管理システム。
  5. 複数のクライアントの各々がネットワークを介してアクセス可能な共有ファイルについて、前記複数のクライアントのうち一のクライアントの編集開始要求または編集終了要求に基づいてそれぞれこの一のクライアントのみが前記共有ファイルを編集できるロック状態またはこのロック状態が解除されたアンロック状態とする状態制御ステップと、
    前記共有ファイルが前記ロック状態または前記アンロック状態であるかを少なくとも含む状態情報を記憶手段に記憶するステップと、
    前記記憶手段に記憶された前記共有ファイルの状態情報を前記複数のクライアントの各々に出力させるステップと
    を備え
    前記状態制御ステップは、
    前記一のクライアントから前記編集終了要求がなされた後、この編集終了要求がなされて所定時間が経過するまでに、前記一のクライアントから前記編集開始要求がなされない場合にはこの共有ファイルをアンロック状態とし、前記一のクライアントから前記編集開始要求がなされた場合にはこの共有ファイルをロック状態とする
    ことを特徴とする共有ファイル管理システムの制御方法。
  6. 複数のクライアントの各々がネットワークを介してアクセス可能な共有ファイルについて、前記複数のクライアントのうち一のクライアントの編集開始要求または編集終了要求に基づいてそれぞれこの一のクライアントのみが前記共有ファイルを編集できるロック状態またはこのロック状態が解除されたアンロック状態とする状態制御機能と、
    前記共有ファイルが前記ロック状態または前記アンロック状態であるかを少なくとも含む状態情報を記憶手段に記憶する機能、
    前記記憶手段に記憶された前記共有ファイルの状態情報を前記複数のクライアントの各々に出力させる機能と
    をコンピュータに実現させ
    前記状態制御機能は、
    前記一のクライアントから前記編集終了要求がなされた後、この編集終了要求がなされて所定時間が経過するまでに、前記一のクライアントから前記編集開始要求がなされない場合にはこの共有ファイルをアンロック状態とし、前記一のクライアントから前記編集開始要求がなされた場合にはこの共有ファイルをロック状態とする
    ことを特徴とするプログラム。
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