JP2013065181A - 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】更新における共有文書の利用効率を向上させることのできる情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、及び情報処理システムを提供する。
【解決手段】文書データを、当該文書データを構成する1以上の要素毎に管理する文書情報管理部110と、文書データをクライアント200Aに対して出力すると共に、出力した文書データに対するクライアント200Aからの編集完了の通知が入力される文書情報入出力モジュール117と、編集期間中に、クライアント200Aにより編集された少なくとも1つの要素がクライアント200Bからの要求により更新されたか否かを判別する文書更新解析モジュール125と、更新が競合していた場合に、クライアント200Aからの編集結果により文書データを更新するか否かをクライアント200Aからの要求に応じて変える文書本体格納モジュール111とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】文書データを、当該文書データを構成する1以上の要素毎に管理する文書情報管理部110と、文書データをクライアント200Aに対して出力すると共に、出力した文書データに対するクライアント200Aからの編集完了の通知が入力される文書情報入出力モジュール117と、編集期間中に、クライアント200Aにより編集された少なくとも1つの要素がクライアント200Bからの要求により更新されたか否かを判別する文書更新解析モジュール125と、更新が競合していた場合に、クライアント200Aからの編集結果により文書データを更新するか否かをクライアント200Aからの要求に応じて変える文書本体格納モジュール111とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明に係るいくつかの態様は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、及び情報処理システムに関する。
複数のコンピュータがネットワークで接続されたコンピュータシステムにおいては、クライアント/サーバシステムのように、クライアントがサーバにアクセスし、サーバの持つファイルを参照/更新することができる。しかし、他クライアントによりアクセスされているファイルは、ファイルが破壊される恐れがあるため、別クライアントからのアクセスが禁止されていた。
そこで、ファイルの利用効率を向上させるべく、複数のコンピュータからのアクセスを制御することも考えられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、共有ファイルへの複数のアクセスを制御する共有ファイルアクセスシステムにおいて、構造化文書の構造を基に分割された各アクセス領域毎に排他制御を行って構造化文書への複数のアクセスを制御する技術が開示されている。特許文献1記載のシステムは、構造定義に付けられているタグを基に構造化文書を複数のアクセス領域に分割した上で、各領域に対するアクセス状態を管理する。
しかしながら、特許文献1記載のファイルアクセスシステムでは、1のユーザがアクセス中のアクセス領域に対して、他のユーザはアクセス予約することしかできない、すなわちアクセスすることができないという課題があった。
本発明のいくつかの態様は前述の課題に鑑みてなされたものであり、更新における共有文書の利用効率を向上させることのできる情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、及び情報処理システムを提供することを目的の1つとする。
本発明に係る情報処理装置は、文書データを、当該文書データを構成する1以上の要素毎に管理する管理手段と、前記文書データを第1のクライアントに対して出力する出力手段と、出力した前記文書データに対する前記第1のクライアントからの編集完了の通知が入力される入力手段と、前記第1のクライアントへの前記文書データの出力後編集完了通知の入力までの編集期間中に、前記第1のクライアントにより編集された少なくとも1つの要素が第2のクライアントからの要求により更新されたか否かを判別する判別手段と、前記編集期間中に、前記第1のクライアントにより編集された少なくとも1つの要素が前記第2のクライアントにより更新されていた場合に、前記第1のクライアントからの編集結果により前記文書データを更新するか否かを前記第1のクライアントからの要求に応じて変える手段とを備える。
本発明の情報処理方法は、文書データを、当該文書データを構成する1以上の要素毎に管理する管理ステップと、前記文書データを第1のクライアントに対して出力する出力ステップと、出力した前記文書データに対する前記第1のクライアントからの編集完了の通知が入力される入力ステップと、前記第1のクライアントへの前記文書データの出力後編集完了通知の入力までの編集期間中に、前記第1のクライアントにより編集された少なくとも1つの要素が第2のクライアントからの要求により更新されたか否かを判別する判別ステップと、前記編集期間中に、前記第1のクライアントにより編集された少なくとも1つの要素が前記第2のクライアントにより更新されていた場合に、前記第1のクライアントからの編集結果により前記文書データを更新するか否かを前記第1のクライアントからの要求に応じて変えるステップとを備える。
本発明の情報処理プログラムは、コンピュータに情報処理方法を実行させる情報処理プログラムであって、前記情報処理方法は、文書データを、当該文書データを構成する1以上の要素毎に管理する管理ステップと、前記文書データを第1のクライアントに対して出力する出力ステップと、出力した前記文書データに対する前記第1のクライアントからの編集完了の通知が入力される入力ステップと、前記第1のクライアントへの前記文書データの出力後編集完了通知の入力までの編集期間中に、前記第1のクライアントにより編集された少なくとも1つの要素が第2のクライアントからの要求により更新されたか否かを判別する判別ステップと、前記編集期間中に、前記第1のクライアントにより編集された少なくとも1つの要素が前記第2のクライアントにより更新されていた場合に、前記第1のクライアントからの編集結果により前記文書データを更新するか否かを前記第1のクライアントからの要求に応じて変えるステップとを備える。
本発明の情報処理システムは、文書データを管理する情報処理装置と、前記情報処理装置が管理する文書データを編集可能な第1のクライアント及び第2のクライアントとを備える情報処理システムであって、前記情報処理装置は、文書データを、当該文書データを構成する1以上の要素毎に管理する管理手段と、前記文書データを前記第1のクライアントに対して出力する出力手段と、出力した前記文書データに対する前記第1のクライアントからの編集完了の通知が入力される入力手段と、前記第1のクライアントへの前記文書データの出力後編集完了通知の入力までの編集期間中に、前記第1のクライアントにより編集された少なくとも1つの要素が前記第2のクライアントからの要求により更新されたか否かを判別する判別手段と、前記編集期間中に、前記第1のクライアントにより編集された少なくとも1つの要素が前記第2のクライアントにより更新されていた場合に、前記第1のクライアントからの編集結果により前記文書データを更新するか否かを前記第1のクライアントからの要求に応じて変える手段とを備え、前記第1のクライアントは、当該第1のクライアントからの編集結果により前記文書データを更新するか否かをユーザに選択させる手段と、前記第1のクライアントからの編集結果を反映させる前後の前記文書データを比較可能にユーザに提示する手段とを備える。
本発明によれば、更新における共有文書の利用効率を向上させることのできる情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システムを提供することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明する。以下の説明及び参照する図面の記載において、同一又は類似の構成には、それぞれ同一又は類似の符号が付されている。
(実施形態)
(システム構成)
図1乃至図5は、本発明の実施形態を説明するための図である。図1は、本実施形態における情報処理装置が含まれる情報処理システム1の概略構成を説明するための機能ブロック図である。
(システム構成)
図1乃至図5は、本発明の実施形態を説明するための図である。図1は、本実施形態における情報処理装置が含まれる情報処理システム1の概略構成を説明するための機能ブロック図である。
図1に記載の情報処理システム1は、例えばコンピュータ等の情報処理装置である文書管理装置100と、クライアント端末200A及び200Bとを含み、これらの装置はそれぞれネットワーク300に接続されている。ネットワーク300は、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等により通信されるネットワークである。
クライアント端末200A及び200Bは、ネットワーク300を介して文書管理装置100が格納(記憶)する文書データ(文書ファイル)にそれぞれアクセス可能である。クライアント端末200A及び200Bはそれぞれ、文書管理装置100が格納する文書データを読込む機能、及び更新する機能を有する。
ここで、本情報処理システム1で扱う文書データは、図2に例を示すXML(Extensible Markup Language)等で記載された構造化文書(構造データ)として表現可能な電子文書である。一般的な文書管理システムでは、あるユーザが文書データを編集している間は他のユーザが編集できないようにロック制御を行うものが多い。一方、多数のユーザが共有する文書データは更新頻度が高いことが多い。よって、多数のユーザが共有する文書データをこのような文書管理方法で管理すると頻繁にロックがかけられることとなってしまうので、他のユーザによる文書編集が制限されて利用効率が低下することとなっていた。
この点、本実施形態に係る文書管理装置100は、構造化文書の構成要素である章や節等の各ブロック単位で文書データを管理する。また文書管理装置100は、更新時に、ブロック毎の楽観的ロック制御(後述)と編集処理に対する競合検査とを行う。これにより、情報処理システム1では、クライアント端末200A及び200Bがそれぞれ同時間帯に文書管理装置100が管理する文書ファイルにアクセスし、各々編集処理を進めることができる。つまり、文書データの共有性が高まり、結果として利用効率を向上させることができる。
尚、本実施形態では、1台の文書管理装置100が管理する文書データに対して2台のクライアント端末200A及び200Bがアクセスする場合を例に説明するが、これに限られるものではない。例えば、3台以上のクライアント端末や複数台の文書管理装置が存在しても良い。また、1台の装置が文書管理装置とクライアント端末との両方の機能を有していても良いし、更に、文書管理装置100自身が、自装置が格納する文書データを更新する機能を有していても良い。
文書管理装置100は、文書情報管理部110と、文書解析部120と、ユーザ情報管理部130とを有する。尚、文書情報管理部110、文書解析部120、及びユーザ情報管理部130は、それぞれCPU(Central Processing Unit)等の演算装置上で動作するソフトウェア(プログラム)で実現しても、専用の半導体等のハードウェアで実現しても、ソフトウェア及びハードウェアを組み合わせて実現しても良い。すなわち、文書管理装置100上の処理は、すべてコンピュータに実行させるプログラムとして実現され得る。
文書情報管理部110は、文書管理装置100の中核をなすモジュール群を含んでいる。文書情報管理部110は、文書本体格納モジュール111と、文書属性格納モジュール113と、文書履歴格納モジュール115と、文書情報入出力モジュール117とを含む。
文書本体格納モジュール111は、文書データのデータファイルを、例えばHDD(Hard Disk Drive)やメモリ等の記憶媒体に保存する。文書属性格納モジュール113は、各文書データの更新者、更新日時といった属性を記憶媒体に保存する。文書履歴格納モジュール115は、文書データを構成する各ブロックの更新履歴を記憶媒体に保存する。文書情報入出力モジュール117は、クライアント端末200A及び200Bと、ネットワーク300を介して文書データや各種コマンド(要求及び通知)を入出力するモジュールである。
文書解析部120は、文書構造解析モジュール121と、文書構造情報格納モジュール123と、文書更新解析モジュール125とを有する。
文書解析部120は、文書構造解析モジュール121と、文書構造情報格納モジュール123と、文書更新解析モジュール125とを有する。
文書構造解析モジュール121は、文書データの構造を解析して各ブロックに分けると共に、構造化言語で表現された構造データを作成する。文書構造情報格納モジュール123は、文書構造解析モジュール121により作成された構造データを記憶媒体に格納する。文書更新解析モジュール125は、クライアントから編集後の文書データを受け取った際に、その文書データのどのブロックが更新されているかを解析する。また文書更新解析モジュール125は、複数のクライアント(ユーザ)により同一ブロックが更新されていた場合に文書データの更新トランザクションを解析することで、トランザクションの競合が発生していないかを解析する。ここで、トランザクションとは、文字列の追加や削除等、文書データに対する一連の編集処理をいう。
ユーザ情報管理部130は、文書管理装置100が利用するユーザ情報を管理する。その為にユーザ情報管理部130は、ユーザ情報格納モジュール131及びアクセス権情報格納モジュール133を有する。
ユーザ情報格納モジュール131は、ユーザのIDや所属といった基本情報を、メモリ等の記憶媒体に記録し、保存する。アクセス権情報格納モジュール133は、文書管理装置100が格納する各文書データに対してそれぞれ設定される、各ユーザからの閲覧権や更新権といったアクセス権情報をメモリ等の記憶媒体に保存する。
次に、文書管理装置100の動作の概略を以下に説明する。
次に、文書管理装置100の動作の概略を以下に説明する。
文書データは、XMLを利用した構造データとして表現可能であることが多い。また、近年では、文書データを元からXML等の構造データの形で内部的に管理している場合も多い。
XMLで表現された構造データの例を図2に示す。構造データ20は、XML等の構造データにより、文書の構成要素となる章や節といった骨組みとなる要素や、その中に含まれる本文要素、また図や文書の装飾を定義する要素といった、いくつかの要素で構成される。構造データ20に含まれる各要素は、一般的にタグと呼ばれる識別子で表現されたテキストデータとして表現される。
文書管理装置100が有する文書構造解析モジュール121は、文書データから構造データ20を作成し(元から文書データを構造データ20として表現されている場合もある)、このタグで囲まれた1区画毎、あるいはその集合体をブロックとして分割し、それぞれを文書データの要素とする。当該解析により得られる文書データの構造の例を図3に示す。この例では、文書データそのものが“document”というタグで表現されており、これが一番親となるブロック(ルートブロック)として管理されている。この“document”ブロックの子要素(“document”ブロックに含まれるブロック)として、例えば章に相当する“Section1”“Section2”と続くブロックが配置されている。更に、“Section1”“Section2”等のブロックの子要素として、それぞれ節に相当する”Chapter1”等のブロックが配置されている。
文書構造情報格納モジュール123は、文書構造解析モジュール121の解析により得られた情報及び構造を保存する。また文書履歴格納モジュール115は、ブロック毎に更新日時を管理する。図4は、文書構造情報格納モジュール123が管理する更新時刻情報の例を示す図である。図4の例では、“document”“Section1”“Chapter1”等の各ブロックが、その構造(ルートブロックである“document”からのパス)、及び更新時刻に対応付けて管理されている。
文書管理装置100は、文書データの編集完了時に、ユーザが編集したブロックと、そのブロックに対する一連の編集処理(トランザクション)をクライアント端末200Aから受け取る。文書管理装置100の文書更新解析モジュール125は、編集されたブロック(更新対象のブロック)が競合しないか(他のクライアント(ユーザ)から編集されたブロックでないか)、及び、トランザクションの競合が発生しないかを確認(検査/判別)する。トランザクションの競合検査は、トランザクションで行われる一連の操作(文字列の追加や削除、置換等)を更新前のブロックと比較することにより行われる。この結果トランザクションが競合しない場合には、文書管理装置100は、文書データの更新を可能とする(楽観的ロック制御)。
ここで、楽観的ロック制御とは、編集開始から編集完了(更新)までの間(編集期間)に他のユーザにより更新されていた場合(更新コミットされていた場合)に、更新させない仕組みである。ここでコミットとは、更新が正常に終了した旨の宣言をいう。
本実施形態では、文書データ全体に対してこの楽観的ロック制御を行うのではなく、文書データを構成するブロック1つ1つに対して、更新期間中の他のユーザからの更新の有無を文書更新解析モジュール125が確認(検査)する。もし、ユーザにより編集されたブロック(更新したいブロック)が他のユーザにより更新されていなければ、文書本体格納モジュール111は、当該更新された文書データを記憶媒体に更新(記録)する。図5は、更新時にユーザに提示する画面の例を示す図である。
図5の例では、文書データをウィンドウ41上に表示してその内容をユーザに提示すると共に、メッセージボックス43を出力することで、更新するか否かをユーザが選択できるようになっている。
尚、本実施形態では、たとえユーザによる編集のトランザクション(すなわち、更新した文書データにかかるトランザクション)が他のユーザによるトランザクションと競合しない場合であっても、同一ブロックが他のユーザにより更新されていると文書更新解析モジュール125に判別された場合には、文書管理装置100は、ユーザに更新可否を選択可能としている。この際、クライアント端末200Aは、ユーザに更新可否の判断の材料を提供すべく、更新処理コミット前後の文書データの内容を画面に表示出力する。
図6は、ユーザに更新可否を決定させる際に表示出力する画面の例である。図6の例では、クライアント端末200Aは当該ユーザが編集した文書データと、他のユーザが編集した文書データとを、ウィンドウ41A及び41Bに並列に表示出力することで、ユーザに両者間の差異をわかりやすく提示している。そしてクライアント端末200Aはメッセージボックス43を表示出力し、ユーザに更新可否を選択させている。クライアント端末200Aは、ユーザによる選択結果に応じて更新コミット要求若しくは更新取消し要求を送信するので、文書管理装置100は、当該要求に従い、文書データを更新する、若しくは更新を取りやめる。
また、トランザクションの競合が発生した場合には、その旨のメッセージをユーザに提示し、他ユーザによってコミットされた文書データを表示出力し、自身の編集内容を残すか、或いは他ユーザの編集内容を残すかをユーザに選択させる。
(更新処理の流れ)
次に、図7及び図8を参照しながら、情報処理システム1における更新処理の概略を説明する。図7は、情報処理システム1の編集(更新)処理の流れを説明するためのシーケンス図である。
次に、図7及び図8を参照しながら、情報処理システム1における更新処理の概略を説明する。図7は、情報処理システム1の編集(更新)処理の流れを説明するためのシーケンス図である。
図7の例では、クライアント端末200A上のユーザによる文書データの編集期間中に、クライアント端末200Bによって更新がコミットされた場合の文書管理装置100とクライアント端末200A、200Bとの処理を示している。尚、図2のシーケンスの開始時点において、クライアント端末200Bによる編集は既に開始されているものとする。
文書管理装置100が管理する文書データをクライアント端末200A上のユーザが編集する際には、まず、クライアント端末200Aから編集処理開始の要求を文書管理装置100へ送信する(S501)。これにより、クライアント端末200Aと文書管理装置100との間の編集処理が開始する。
文書管理装置100が文書情報入出力モジュール117で当該編集処理開始要求を受信すると、文書更新解析モジュール125は、その時刻を文書編集開始時刻として記憶する(S503)。そして、文書本体格納モジュール111が記憶媒体に格納している文書データを読込み、文書情報入出力モジュール117は当該文書データを送信する(S505)。クライアント端末200Aは受信した文書データをディスプレイ上に表示出力すると共に、ユーザ操作に応じて各種編集作業(文の追加や削除等)を開始する。
このとき、図7の例では、クライアント端末200B側でも、クライアント端末200Aが編集作業を行っているのと同じ文書データに対する編集作業が進められているものとする。文書編集を終了する際には、クライアント端末200Bは更新のコミットを文書管理装置100へと送信する(S511)。
文書管理装置100は、文書情報入出力モジュール117でクライアント端末200Bからの更新コミットの要求を受信すると、クライアント端末200Bから受信している文書データに基づき、更新コミット処理を行い、文書本体格納モジュール111が格納する文書データを更新する(S509)。これにより、クライアント端末200Bと文書管理装置100との間の編集処理は終了する。
その後、クライアント端末200Aを操作するユーザが文書編集作業を完了すると、クライアント端末200Aは編集完了通知を文書管理装置100へと送信する(S511)。このとき、編集完了通知には、編集完了後の文書本体データと、トランザクション処理操作列とが含まれる。
文書管理装置100では、文書情報入出力モジュール117がクライアント端末200Aからの編集完了通知を受信すると、文書更新解析モジュール125が競合検査処理を行う(S513)。先述の通り、トランザクションの競合検査は、編集作業中に行われた一連の操作(文の追記や削除、置換等であり、トランザクション処理操作列としてクライアント端末200Aから取得される)を、編集前のブロックと比較することにより行われる。文書更新解析モジュール125は当該競合検査処理により更新可否を判別し、その結果を文書情報入出力モジュール117がクライアント端末200Aへ通知する(S515)。
クライアント端末200Aは当該要求を受けて、更新コミットを行うか、若しくは更新を取消すかをユーザに選択させる(S517)。このとき、例えば図6に例を示したような表示画面を出力することで、ユーザに更新コミット前と後のデータを提示する。
ユーザによる選択の結果に応じて、クライアント端末200Aは更新コミット要求又は更新取消し要求のいずれかを文書管理装置100へ送信する(S517)。文書管理装置100は、当該要求に応じて、文書データの更新コミット処理を行って文書本体格納モジュール111が格納する文書データを更新するか、若しくは更新を取りやめるかのいずれかの処理を行う(S519)。これにより、クライアント端末200Aと文書管理装置100との間の編集処理が終了する。
続いて、図8を参照しながら、文書管理装置100の更新処理の流れを説明する。図8は、文書管理装置100の、更新処理に係る処理の流れを示すフローチャートである。尚、本フローチャートは、図7を参照して説明していた編集処理のS513以降の処理に相当する。
クライアント端末200Aから編集完了の通知(図7のS511)を受信すると、まず文書更新解析モジュール125は、文書編集開始時刻後に、他のユーザ(他のクライアント)からの更新があるか否か(更新コミットがなされているか)を確認(判別)する(S801)。もし、他のユーザからの更新がなされていなければ、トランザクションの競合がなく、文書データの更新が可能である旨を文書情報入出力モジュール117がクライアント端末200Aに通知する(S803)。
S801において、クライアント端末200Aによる編集期間中に他のクライアントからの更新がなされていた(更新がコミットされていた)場合には(S801のYes)、文書更新解析モジュール125は、編集開始前のデータと、クライアント端末200Aから受信した文書データとを比較することで、文書データ中で更新されている更新ブロックを特定する(S805)。当該処理は、例えば図3のように、更新ブロックごとに更新の有無を確認するものである。
更に、文書更新解析モジュール125は、文書履歴格納モジュール115が管理する各ブロック毎の更新日時のデータ(図4に例示)と、S805で特定した更新ブロックとを比較した上で、それぞれのブロックが、クライアント端末200Aによる編集期間中に更新されているか否かをチェックする(S809)。更新ブロックが競合していない場合には(S809のNo)、S803に進んで文書データの更新が可能である旨を文書情報入出力モジュール117がクライアント端末200Aに通知する。
もし、更新ブロックが競合している場合には(S809のYes)、文書更新解析モジュール125は、トランザクションの競合を確認する(S811)。
もし、更新ブロックが競合している場合には(S809のYes)、文書更新解析モジュール125は、トランザクションの競合を確認する(S811)。
クライアント端末200Aによる編集のトランザクションとクライアント端末200Bによる更新のトランザクションとが競合している場合には(S811のYes)、更新が競合している旨を文書情報入出力モジュール117がクライアント端末200Aに通知する(S813)。
クライアント端末200Aはこの通知に従い、図6に例を示すように、更新コミット前後の文書データをユーザに提示すると共に、更新するか否かをユーザに選択させる(S817)。
トランザクションが競合していない場合には(S811のNo)、文書管理装置100は文書情報入出力モジュール117がクライアント端末200Aにその旨を通知する。これにより、本情報処理システム1では、トランザクションが競合しない場合であっても、更新するか否かをユーザが選択できるようにする(S819)。
S803、S815、S819のいずれかの処理の完了後、文書管理装置100は、文書情報入出力モジュール117で更新コミット要求若しくは更新取消し要求を受信する(S821)。更新コミット要求を受信した場合には(S823の「更新コミット要求」)、文書本体格納モジュール111は文書データの更新を行うと共に、文書履歴格納モジュール115及び文書属性格納モジュール113は、それぞれ管理する更新情報を書き換える(S825)。これにより、文書データの更新がコミットされる。
一方、クライアント端末200Aから受信した要求が更新取消し要求である場合には(S823の「更新取消し要求」)、文書更新処理を取消し、文書本体格納モジュール111が管理する文書データの更新を行わない(S827)。
(本実施形態の効果)
本実施形態の情報処理システム1では、文書データを章や節といった文書の骨組みを構成するブロック要素に分解し、ブロック毎の更新トランザクションの競合検査及び楽観的ロック制御を実現している。これにより、情報処理システム1では、複数人による共有文書の同時編集における競合を軽減させ、共有文書の編集作業の効率が増している。
本実施形態の情報処理システム1では、文書データを章や節といった文書の骨組みを構成するブロック要素に分解し、ブロック毎の更新トランザクションの競合検査及び楽観的ロック制御を実現している。これにより、情報処理システム1では、複数人による共有文書の同時編集における競合を軽減させ、共有文書の編集作業の効率が増している。
多数のユーザによって共有されている文書データであっても、すべてのユーザが同じ章や節を更新しているわけではなく、それぞれのユーザが、担当する章や節を対象に編集することが多い。このような編集作業は排他的であるので、本情報処理システム1のように、文書データを細かく分けて管理することにより、効率的な編集作業が可能となっている。
(付記事項)
なお、前述の実施形態の構成は、組み合わせたり或いは一部の構成部分を入れ替えたりしてもよい。また、本発明の構成は前述の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。
なお、前述の実施形態の構成は、組み合わせたり或いは一部の構成部分を入れ替えたりしてもよい。また、本発明の構成は前述の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。
1・・・情報処理システム、100・・・文書管理装置、200A、200B・・・クライアント端末、110・・・文書情報管理部、120・・・文書解析部、130・・・ユーザ情報管理部
Claims (8)
- 文書データを、当該文書データを構成する1以上の要素毎に管理する管理手段と、
前記文書データを第1のクライアントに対して出力する出力手段と、
出力した前記文書データに対する前記第1のクライアントからの編集完了の通知が入力される入力手段と、
前記第1のクライアントへの前記文書データの出力後編集完了通知の入力までの編集期間中に、前記第1のクライアントにより編集された少なくとも1つの要素が第2のクライアントからの要求により更新されたか否かを判別する判別手段と、
前記編集期間中に、前記第1のクライアントにより編集された少なくとも1つの要素が前記第2のクライアントにより更新されていた場合に、前記第1のクライアントからの編集結果により前記文書データを更新するか否かを前記第1のクライアントからの要求に応じて変える手段と
を備える情報処理装置。 - 前記判別手段は、前記第1のクライアントによる編集処理が、前記第2のクライアントからの要求により更新された前記文書データの更新内容と競合するか否かを判別する、
請求項1記載の情報処理装置。 - 前記判別手段が競合を判別する編集処理は、文字列の追加及び削除である、
請求項2記載の情報処理装置。 - 前記編集期間中に、前記第1のクライアントにより編集された少なくとも1つの要素が前記第2のクライアントにより更新されていた場合に、編集要素の競合を前記第1のクライアントに通知する、
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記管理手段は、前記文書データを構成する要素毎に更新時刻を管理し、前記第1のクライアントからの編集により前記文書データを更新する際に、当該第1のクライアントにより編集された要素に対する更新時刻を更新する、
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 文書データを、当該文書データを構成する1以上の要素毎に管理する管理ステップと、
前記文書データを第1のクライアントに対して出力する出力ステップと、
出力した前記文書データに対する前記第1のクライアントからの編集完了の通知が入力される入力ステップと、
前記第1のクライアントへの前記文書データの出力後編集完了通知の入力までの編集期間中に、前記第1のクライアントにより編集された少なくとも1つの要素が第2のクライアントからの要求により更新されたか否かを判別する判別ステップと、
前記編集期間中に、前記第1のクライアントにより編集された少なくとも1つの要素が前記第2のクライアントにより更新されていた場合に、前記第1のクライアントからの編集結果により前記文書データを更新するか否かを前記第1のクライアントからの要求に応じて変えるステップと
を備える情報処理方法。 - コンピュータに情報処理方法を実行させる情報処理プログラムであって、前記情報処理方法は、
文書データを、当該文書データを構成する1以上の要素毎に管理する管理ステップと、
前記文書データを第1のクライアントに対して出力する出力ステップと、
出力した前記文書データに対する前記第1のクライアントからの編集完了の通知が入力される入力ステップと、
前記第1のクライアントへの前記文書データの出力後編集完了通知の入力までの編集期間中に、前記第1のクライアントにより編集された少なくとも1つの要素が第2のクライアントからの要求により更新されたか否かを判別する判別ステップと、
前記編集期間中に、前記第1のクライアントにより編集された少なくとも1つの要素が前記第2のクライアントにより更新されていた場合に、前記第1のクライアントからの編集結果により前記文書データを更新するか否かを前記第1のクライアントからの要求に応じて変えるステップと
を備える、情報処理プログラム。 - 文書データを管理する情報処理装置と、
前記情報処理装置が管理する文書データを編集可能な第1のクライアント及び第2のクライアントと
を備える情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
文書データを、当該文書データを構成する1以上の要素毎に管理する管理手段と、
前記文書データを前記第1のクライアントに対して出力する出力手段と、
出力した前記文書データに対する前記第1のクライアントからの編集完了の通知が入力される入力手段と、
前記第1のクライアントへの前記文書データの出力後編集完了通知の入力までの編集期間中に、前記第1のクライアントにより編集された少なくとも1つの要素が前記第2のクライアントからの要求により更新されたか否かを判別する判別手段と、
前記編集期間中に、前記第1のクライアントにより編集された少なくとも1つの要素が前記第2のクライアントにより更新されていた場合に、前記第1のクライアントからの編集結果により前記文書データを更新するか否かを前記第1のクライアントからの要求に応じて変える手段と
を備え、前記第1のクライアントは、
当該第1のクライアントからの編集結果により前記文書データを更新するか否かをユーザに選択させる手段と、
前記第1のクライアントからの編集結果を反映させる前後の前記文書データを比較可能にユーザに提示する手段と
を備える情報処理システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2011203128A JP2013065181A (ja) | 2011-09-16 | 2011-09-16 | 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011203128A JP2013065181A (ja) | 2011-09-16 | 2011-09-16 | 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システム |
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2011203128A Withdrawn JP2013065181A (ja) | 2011-09-16 | 2011-09-16 | 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システム |
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2011
- 2011-09-16 JP JP2011203128A patent/JP2013065181A/ja not_active Withdrawn
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