JP5372550B2 - スクロール型圧縮機 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、密閉容器と固定スクロールの組み付けに余り配慮せずに、吐出ガスの温度を正確に検出可能にできるスクロール型圧縮機を提供することにある。
この構成により、サーモウェルを固定スクロール側の部材に固定せずとも、上記吐出孔から吐出されたガスの温度が測定可能になる。
これに加え、サーモウェルの先端部を固定スクロール側の部材に固定する必要がないため、当該サーモウェルの位置決め精度が従来に比べて要求されることがなく、密閉容器と固定スクロールの組み付けが容易になる。
図1において、1は内部高圧となるスクロール型圧縮機を示し、この圧縮機1は、冷媒が循環して冷凍サイクル運転動作を行う図外の冷媒回路に接続されて、冷媒を圧縮するものである。この圧縮機1は、縦長円筒状の密閉ドーム型のケーシング3を有する。
このケーシング3は、上下方向に延びる軸線を有する円筒状の胴部であるケーシング本体5と、その上端部に気密状に溶接されて一体接合され、上方に突出した凸面を有する椀状の上キャップ7と、ケーシング本体5の下端部に気密状に溶接されて一体接合され、下方に突出した凸面を有する椀状の下キャップ9とで圧力容器に構成されており、その内部は空洞とされている。
さらに、ハウジング21のラジアル軸受部21B下側の駆動軸15には、可動スクロール25や偏心軸部15A等と動的バランスを取るためのカウンタウェイト部63が設けられており、カウンタウェイト部63により重さのバランスを取りながら駆動軸15が回転することで、可動スクロール25を自転することなく公転させるようになっている。そして、この可動スクロール25の公転に伴い、圧縮室35は、両ラップ23B,25B間の容積が中心に向かって収縮することで吸入管31より吸入された冷媒を圧縮するように構成されている。
駆動モータ13を駆動すると、ステータ37に対してロータ39が回転し、それによって駆動軸15が回転する。駆動軸15が回転すると、スクロール圧縮機構11の可動スクロール25が固定スクロール23に対して自転せずに公転のみ行う。このことにより、低圧の冷媒が吸入管31を通して圧縮室35の周縁側から圧縮室35に吸引され、この冷媒は圧縮室35の容積変化に伴って圧縮される。そして、この圧縮された冷媒は、高圧となって圧縮室35から吐出弁ガイド75を通って吐出空間29に吐出され、ハウジング21及び固定スクロール23の各外周に設けた縦溝71を介して、ハウジング21の下方の高圧空間27に流出し、この高圧冷媒は、ケーシング本体5に設けた吐出管33を介してケーシング3外に吐出される。ケーシング3外に吐出された冷媒は、図示を省略した冷媒回路を循環した後、再度吸入管31を通して圧縮機1に吸入されて圧縮され、このような冷媒の循環が繰り返される。
温度検出装置は、ケーシング3の外側から上キャップを貫通させて高圧空間27に配置されるサーモウェル83を備える。このサーモウェル83の先端部83Aは、上記固定スクロール23の吐出空間29の表面に近接して配置される。
上記運転動作で説明したように、吐出孔73から吐出された高圧冷媒は、吐出弁ガイド75に形成したガス出口76から吐出空間29に放出され、縦溝71を経由してハウジング21の下方の高圧空間27に向う。ガス出口76は吐出弁ガイド75の左右側面に設けられ、一方のガス出口76が縦溝71に向けられて配置される。これにより、固定スクロール23の上では、吐出弁ガイド75のガス出口76から縦溝71に至るガス流路Xが形成され、上記サーモウェル83の先端部83Aが、このガス流路Xに配置されている。これにより、サーモウェル83によって吐出孔73から吐出されたガスの温度(以下、「吐出ガス温度」と言う)が正確に検出可能になる。
また、サーモウェル83の先端部83Aと固定スクロール23の間の距離Y(図4参照)が開きすぎると、吐出ガス温度が低くなる傾向があるため、上記距離Yを数mm程度(例えば3mm)以下とすることが良い。
係る構成によれば、温度変化が小さい吐出ガスの温度が測定されるため、吐出ガス温度が、より正確に検出される。
上記配置位置P1について詳細には、発明者らは、図2に示すように、吸入口32と吐出孔73を結ぶ直線を軸αとしたときに、吐出孔73から吸入口32と反対側をみて、軸αとの成す角θが約60度以下となる範囲内であれば、吸入管31を流れる冷媒の温度の影響を受けずに、良好に吐出ガス温度を検出可能である、との知見を得ている。
この図において、(1)を付した曲線が図2の配置位置P1に配置したサーモウェル83で測定された温度を示す。また、(2)を付した曲線は、図2に示す位置P2においてサーモウェル90を図4に示すように固定スクロール23に圧入して測定した温度を示す。(3)を付した曲線は、図2に示す位置P3において、サーモウェル91の先端部91Aを図4に示すように吐出弁ガイド75の上方に3mm離間した位置に配置して測定した温度を示す。
そして、曲線(1)に注目すると、曲線(2)と略同じ温度が検出されており、上記配置位置P1での測定によれば、吐出ガス温度が正確に検出されていることが実験により明らかにされたと言える。
これに対して、曲線(3)をみると、吐出弁ガイド75の上方で、なおかつ、吸入口32に近い位置では、温度が曲線(2)の温度よりも低くなっており、この配置位置P3では、吐出ガスの温度が正確には測定できないことが実験により明らかになっている。
この構成により、サーモウェル83を固定スクロール23に圧入せずとも、上記吐出孔73から吐出されたガス冷媒の温度が測定可能になる。これに加え、サーモウェル83の先端部83Aを固定スクロール23側の部材に従来のように挿入固定する必要がないため、当該サーモウェル83の位置決め精度が従来に比べて要求されないから、ケーシング3と固定スクロール23の組み付けが容易になる。
3 ケーシング(密閉容器)
13 駆動モータ
23 固定スクロール
25 可動スクロール
31 吸入管
32 吸入口
33 吐出管
71 縦溝
73 吐出孔
75 吐出弁ガイド
76 ガス出口
83 サーモウェル
83A 先端部
X ガス流路
Y 距離
Claims (1)
- 固定スクロールと、この固定スクロールに噛合する可動スクロールとを、密閉容器内に収容し、これら固定スクロール及び可動スクロールの噛合により圧縮室を形成し、前記固定スクロールに対して前記可動スクロールを公転させ、周縁側の圧縮室に導入したガスを圧縮して中心部の吐出弁が設けられた吐出孔より前記固定スクロール側の前記密閉容器内に吐出するスクロール型圧縮機において、
前記密閉容器が上キャップを有する密閉ドーム型を成し、
前記固定スクロールの外周側には、吸入管が貫通する吸入口が開口し、
前記吸入口には前記上キャップを貫通した吸入管を接続し、かつ当該上キャップにサーモウェルを貫通させて先端部を密閉容器内に配置し、
前記固定スクロールと前記密閉容器の間に、前記固定スクロール側と前記可動スクロールを駆動する駆動モータ側とを連通する通路を前記吸入口からみて前記吐出孔を挟んだ反対側に設け、前記吐出弁には前記吐出孔より吐出されたガスを前記通路に向かって流す吐出弁ガイドを設け、前記吐出孔から前記通路へのガス流路を形成し、このガス流路における、前記通路と前記吐出孔の間の位置で前記サーモウェルの先端部を前記固定スクロールから所定距離以内に近付けて配置した
ことを特徴とするスクロール型圧縮機。
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