JP5371808B2 - マイクロコンピュータ、半導体装置及びマイクロコンピュータ応用機器 - Google Patents

マイクロコンピュータ、半導体装置及びマイクロコンピュータ応用機器 Download PDF

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Description

本発明は並列動作可能な複数のアナログ回路を有するマイクロコンピュータ及び半導体装置、さらにはそれを利用したマイクロコンピュータ応用機器に関する。
特許文献1には1チップに複数個のAD変換回路を搭載し、複数のアナログ信号を同時にAD変換可能にしたマイクロコンピュータが示される。
特許文献2には高速動作においてもAD変換器の変換精度を低下させないようにするために、2個のサンプルホールド回路の動作タイミングをずらして並列的に動作させながら、各々のサンプルホールド回路の出力を順次切換えてAD変換動作を行うAD変換器について記載され、単に直列的にサンプルホールド動作と変換動作とを行う場合に比べて大凡2倍の変換効率を得ることができるとされる。
特開2002−165476号公報 特開2000−156636号公報
本発明者はマイクロコンピュータに搭載された複数個のAD変換器を非同期で動作させると一方のAD変換器で発生したノイズが他方のAD変換器に伝播して変換結果に影響を与えて、変換精度が大きく劣化するという現象について検討した。検討によれば、複数のAD変換器が共通のアナログ電源端子に接続されていると、アナログ電源配線を介して一のAD変換器のノイズが他のAD変換器に回り込むことによって変換精度に比較的大きな劣化を生ずる。更に、複数のAD変換器が非同期で変換動作を開始する場合、一のAD変換器から他のAD変換器にノイズが回り込むタイミングを確定できず、変換精度の劣化も一定せず、アナログ回路的な対策では一定の効果を得ることが難しい。例えば逐次比較型のAD変換器はアナログ入力をサンプリングするときにスイッチを開閉するため比較的大きなスイッチングノイズが発生する。またサンプリング後に内蔵DAC(局部DA変換器)の入力コードを切替えて上位ビットから変換結果を求めていくが、内蔵DACの入力コードを切替えるときにも比較的大きなスイッチングノイズが発生する。このようなノイズは変換動作、特に下位側ビットの変換動作に大きな影響を及ぼす。このようなアナログ電源経路を介して伝播するノイズの影響は逐次比較型のAD変換器だけでなくその他のアナログ回路の間でも想定される。これらの発明者による検討事項について特許文献1,2では着目されていない。
本発明の目的は、一のアナログ回路で発生したノイズがアナログ電源経路を介して他のアナログ回路に回り込む虞を未然に抑制することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、並列動作可能であって共通のアナログ電源端子に接続された複数個のアナログ回路に関し、相互に一のアナログ回路は、既にアナログ動作を開始している他のアナログ回路のアナログ動作サイクルにおいて当該一のアナログ回路のアナログ動作の開始を抑止する区間を特定するタイミング制御データに基づいてアナログ動作の開始が制御されるようにする。要するに、一のアナログ回路の動作が開始されたとき、その動作サイクルにおいて他のアナログ回路のアナログ動作の開始によって影響を受けるタイミングを予めタイミング制御データとして保持し、一のアナログ回路の動作の開始に同期してタイミング制御データを用いて他のアナログ回路のアナログ動作の開始を遅延させたり一時的に抑制したりする制御を行う。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、一のアナログ回路で発生したノイズがアナログ電源経路を介して他のアナログ回路に回り込む虞を未然に抑制することができる。
図1は本発明の実施の形態1に係るマイクロコンピュータの構成を例示するブロック図である。 図2は図1のマイクロコンピュータにおけるAD変換器起動制御部によるAD変換器の動作開始タイミング制御のための構成を例示するブロック図である。 図3はAD変換器起動制御部におけるコントロール回路の一例を示す論理回路図である。 図4はタイミング制御データTCDATの一例を示す説明図である。 図5は他のAD変換器の動作中に自AD変換器の動作開始が抑制されるときの動作を例示するタイミングチャートである。 図6は禁止期間から外れたタイミングで自AD変換器の動作開始が変換器起動制御部に供給されたときの動作タイミングチャートである。 図7は他の複数のAD変換器に関する変換禁止要求によって自AD変換器の変換開始タイミングが遅延されるときの動作タイミングチャートである。 図8はAD変換器起動制御部におけるコントロール回路にAD変換ステートを用いた構成を採用した論理回路図である。 図9はキャリブレーション処理の具体例を示す説明図である。 図10はキャリブレーション処理のフローチャートである。 図11は他のAD変換動作の開始による影響を例示する説明図である。 図12は他のAD変換動作の開始による影響の別の例を示す説明図である。 図13は図11及び図12の場合のノイズを考慮したときに2個のAD変換器を並列動作させるタイミング調整例を示すタイミング図である。 図14は図1のマイクロコンピュータにおいてAD変換器の外部から変換トリガ信号が供給されない場合の例を示すブロック図である。 図15は本発明の実施の形態2に係るマイクロコンピュータの構成を例示するブロック図である。 図16は図15のマイクロコンピュータにおいてAD変換器起動制御部を夫々が有するAD変換器の詳細を例示するブロック図である。 図17はキャリブレーション動作において一のAD変換器が他のAD変換器の変換動作を起動するための起動信号を(図16では省略)を示すためのブロック図である。 図18は図15のマイクロコンピュータにおいてAD変換器の外部から変換トリガ信号が供給されない場合を例示するブロック図である。 図19は実施の形態1又は2に係るマイクロコンピュータを適用したマイクロコンピュータ応用機器として冷蔵庫の構成を例示するブロック図である。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕<マイクロコンピュータ;アナログ動作の開始タイミング制御>本発明の代表的な実施の形態に係るマイクロコンピュータ(1,2)は、アナログ信号を入力して処理するアナログユニット(43〜47、53〜56)とプロセッシングユニット(11,12,13)とを有する。前記アナログユニットは、並列動作可能であって共通のアナログ電源端子(AVCC,AVSS)に接続された複数個のアナログ回路43〜46、53〜56)を有し、相互に一のアナログ回路は、既にアナログ動作を開始している他のアナログ回路のアナログ動作サイクルにおいて当該一のアナログ回路のアナログ動作の開始を抑止する区間を特定するタイミング制御データに基づいてアナログ動作の開始が制御される。
タイミング制御データは一のアナログ回路にとってその動作中に他のアナログ回路が非同期で動作開始するすべてのタイミングについて影響を受けるタイミングを特定するから、アナログ電源を共通にする複数のアナログ回路の並列的な動作態様をそのタイミング制御データで決定することにより、非同期動作される一のアナログ回路で発生したノイズがアナログ電源経路を介して他のアナログ回路に回り込む虞を未然に防止することができる。したがって、高性能だがノイズの大きなAD変換器などのアナログ回路を動作精度を劣化させること無く使用することが容易になる。
〔2〕項1のマイクロコンピュータにおいて、前記アナログユニットは前記タイミング制御データを書換え可能に保持する記憶回路(201,300)を有する。アナログ回路の動作形態に即したタイミング制御データを用いることが容易になる。
〔3〕<開始タイミングの集中制御>項2のマイクロコンピュータ(1)において、前記アナログユニットは前記アナログ回路の動作開始タイミングを制御するタイミング制御回路(47)を有する。前記タイミング制御回路は、前記複数のアナログ回路に対するアナログ動作の起動要求信号を入力し、先に起動したアナログ回路の動作開始タイミングを基準に後の起動要求信号による他のアナログ回路に対する動作開始タイミングをタイミング制御データ(TCDAT)に基づいて決定する。アナログ回路の動作開始タイミングをタイミング制御回路によって集中的に制御する場合に好適である。
〔4〕<タイマによる制御>項3のマイクロコンピュータにおいて、前記タイミング制御回路は、動作が開始されたアナログ回路の動作サイクル毎に前記タイミング制御データが特定するアナログ回路の動作開始を抑止する区間を判別するためのタイマ回路(210〜212)と、前記タイマ回路で判別された区間においてAD変換動作の起動要求信号に応答するアナログ動作の開始を抑止し、前記タイマ回路による当該区間からの逸脱の判別を待って前記抑止を解除する論理回路(220〜222、230〜232、240〜242)とを有する。このとき、前記タイミング制御データは、前記タイマ回路が計測する計数情報によって前記アナログ回路の動作開始を抑止する区間を特定するデータである。
〔5〕<ステートによる制御>項3のマイクロコンピュータにおいて、前記タイミング制御回路は、動作が開始されたアナログ回路の動作ステートを識別し、識別した動作ステートが、前記タイミング制御データが特定するアナログ回路の動作開始を抑止する動作ステートに一致するか否かを判別する判定回路(250〜252)と、一致を判別した期間においてアナログ動作の起動要求信号に応答するアナログ動作の開始を抑止し、不一致の判別を待って前記抑止を解除する論理回路(220〜222、230〜232、240〜242)とを有する。このとき、前記タイミング制御データは、前記アナログ回路の動作開始を抑止する動作ステートを特定するデータである。アナログ回路の動作ステートの情報を流用することができ、タイミング制御回路に規模の縮小に寄与する。
〔6〕<キャリブレーション>項3のマイクロコンピュータにおいて、前記タイミング制御回路は前記タイミング制御データを生成するためのキャリブレーション動作を制御する。前記キャリブレーション動作は、一のアナログ回路の動作を起動した後に他のアナログ回路の動作を起動したとき当該一のアナログ回路による動作結果と目標値との誤差を蓄積する動作を、他のアナログ回路の起動タイミングを順次ずらしながら繰り返し、それによって得られた複数の誤差と対応する起動タイミングとの関係から所定の誤差を生ずる起動タイミングの区間を求め、この区間をアナログ動作の開始を禁止する区間とするタイミング制御データを生成し、生成したタイミング制御テータを前記記憶回路に格納する処理である。これにより、マイクロコンピュータを適用した実機に好適なタイミング制御テータを容易に取得することができる。
〔7〕<開始タイミングの分散制御>項2のマイクロコンピュータ(2)において、前記アナログ回路は、アナログ動作の起動要求に対し他のアナログ回路の状態を参照して自立的にアナログ動作の開始タイミングを制御するタイミング制御回路(63,64,66)を有する。前記タイミング制御回路は、自らのアナログ動作中にその動作サイクルにおいて他のアナログ回路のアナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を示すためのタイミング制御信号(310,311,312)を生成して出力すると共に、他のアナログ回路の夫々が出力する前記タイミング制御信号のいずれによっても動作開始が許可される区間に限定してアナログ回路の動作を開始する制御を行う。これによれば、マイクロコンピュータに搭載するアナログ回路の個数を増減する場合に設計変更すべき回路部分を項3に比べて少なくすることができ、マイクロコンピュータにおける機能拡張もしくは変更への対応が容易である。
〔8〕<タイマによる制御>項7のマイクロコンピュータにおいて、前記タイミング制御データは、アナログ回路のアナログ動作サイクルにおいて他のアナログ回路のアナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を特定するためのタイマ計数データとすることができ、このとき、前記タイミング制御回路は、アナログ動作の開始に応答して前記タイミング制御データに基づくタイマ動作を開始して、アナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を示すタイミング制御信号を生成するタイマ回路を有する。
〔9〕<ステートによる制御>項7のマイクロコンピュータにおいて、前記タイミング制御データは、アナログ回路のアナログ動作サイクルにおいて他のアナログ回路のアナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を動作ステートによって特定するためのステート識別データとすることができ、このとき、前記タイミング制御回路は、アナログ動作の開始に応答してアナログ回路の動作ステート毎に、それが前記タイミング制御データによって特定されるアナログ回路の動作開始を許可するか否かを判別し、夫々の判別結果に応じてアナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を示すタイミング制御信号を生成する。
〔10〕<キャリブレーション>項7のマイクロコンピュータにおいて、前記タイミング制御回路は前記タイミング制御データを生成するためのキャリブレーション動作を制御する。前記キャリブレーション動作は、自らのアナログ回路の動作を起動した後に他のアナログ回路の動作を起動したとき自らのアナログ回路による動作結果と目標値との誤差を蓄積する動作を、他のアナログ回路の起動タイミングを順次ずらしながら繰り返し、それによって得られた複数の誤差と対応する起動タイミングとの関係から所定の誤差を生ずる起動タイミングの区間に基づいてアナログ動作の開始を禁止する区間を決めてタイミング制御データを生成し、生成したタイミング制御テータを前記記憶回路に格納する処理である。これによれば、マイクロコンピュータを適用した実機に好適なタイミング制御テータを容易に取得することができる。
〔11〕<半導体装置;開始タイミングの集中制御>本発明の代表的な別の実施の形態に係る半導体装置は、並列動作可能であって共通のアナログ電源端子に接続された複数個のアナログ回路と、前記アナログ回路の動作開始タイミングを制御するタイミング制御回路とを有する。前記タイミング制御回路は、前記複数のアナログ回路に対するアナログ動作の起動要求信号を入力し、先に起動したアナログ回路の動作開始タイミングを基準に後の起動要求信号による他のアナログ回路に対する動作開始タイミングをタイミング制御データに基づいて決定する。
タイミング制御データで一のアナログ回路にとってその動作中に他のアナログ回路が非同期で動作開始するすべてのタイミングについて影響を受けるタイミングを特定することにより、非同期動作される一のアナログ回路で発生したノイズがアナログ電源経路を介して他のアナログ回路に回り込む虞を未然に防止することができる。タイミング制御回路による集中的な制御に好適である。
〔12〕<書き換え可能な制御データ>項11の半導体装置は、前記タイミング制御データを書き換え可能に記憶する記憶回路を有する。アナログ回路の動作形態に即したタイミング制御データを用いることが容易になる。
〔13〕<動作開始禁止期間の特定>項11の半導体装置において、前記タイミング制御データは、アナログ回路のアナログ動作サイクルにおいて他のアナログ回路のアナログ動作の開始を禁止する区間を特定するためのデータである。このとき、前記タイミング制御回路は、先の起動要求信号に応答して起動したアナログ動作サイクルにおいて対応するタイミング制御データが示す禁止の区間に亘り後の起動要求信号に対応するアナログ回路の動作開始を抑止する。これにより、アナログ電源を共通にする複数のアナログ回路の並列的な動作態様をそのタイミング制御データで決定することがきる。
〔14〕<タイマによる制御>項13の半導体装置において、前記タイミング制御回路は、動作が開始されたアナログ回路の動作サイクル毎に前記タイミング制御データが特定するアナログ回路の動作開始を抑止する区間を判別するためのタイマ回路と、前記タイマ回路で判別された区間においてアナログ動作の起動要求信号に応答するアナログ動作の開始を抑止し、前記タイマ回路による当該区間からの逸脱の判別を待って前記抑止を解除する論理回路とを有する。
〔15〕項14の半導体装置において、前記タイミング制御データは、タイマ回路が計測する計数情報によって前記アナログ回路の動作開始を抑止する区間を特定するデータである。
〔16〕<ステートによる制御>項13の半導体装置において、前記タイミング制御回路は、動作が開始されたアナログ回路の動作ステートを識別し、識別した動作ステートが、前記タイミング制御データが特定するアナログ回路の動作開始を抑止する動作ステートに一致するか否かを判別する判定回路と、一致を判別した期間においてアナログ動作の起動要求信号に応答するアナログ動作の開始を抑止し、不一致の判別を待って前記抑止を解除する論理回路とを有する。
〔17〕項14の半導体装置において、前記タイミング制御データは、前記アナログ回路の動作開始を抑止する動作ステートを特定するデータである。
〔18〕<アナログ回路>項11の半導体装置において、前記アナログ回路は、アナログ信号をサンプリングし、サンプリングしたアナログ信号を処理する回路である。
〔19〕<逐次比較型AD変換器>項11の半導体装置において、前記アナログ回路は、アナログ信号をサンプリングし、サンプリングしたアナログ信号をディジタル信号に変換するAD変換器である。
〔20〕<キャリブレーション>項12の半導体装置において、前記タイミング制御回路は前記タイミング制御データを生成するためのキャリブレーション動作を制御する。前記キャリブレーション動作は、一のアナログ回路の動作を起動した後に他のアナログ回路の動作を起動したとき当該一のアナログ回路による動作結果と目標値との誤差を蓄積する動作を、他のアナログ回路の起動タイミングを順次ずらしながら繰り返し、それによって得られた複数の誤差と対応する起動タイミングとの関係から所定の誤差を生ずる起動タイミングの区間を求め、この区間をアナログ動作の開始を禁止する区間とするタイミング制御データを生成し、生成したタイミング制御テータを前記記憶回路に格納する処理である。これによれば、半導体装置を適用した実機に好適なタイミング制御テータを容易に取得することができる。
〔21〕<半導体装置;開始タイミングの分散制御>本発明の代表的なさらに別の実施の形態に係る半導体装置は、並列動作可能であって共通のアナログ電源端子に接続された複数個のアナログ回路を有する。前記アナログ回路はアナログ動作の起動要求に対し、他のアナログ回路の状態を参照して自立的にアナログ動作の開始タイミングを制御するタイミング制御回路を有する。前記タイミング制御回路は、自らのアナログ動作中にその動作サイクルにおいて他のアナログ回路のアナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を示すためのタイミング制御信号を生成して出力すると共に、他のアナログ回路の夫々が出力する前記タイミング制御信号のいずれによっても動作開始が許可される区間に限定してアナログ回路の動作を開始する制御を行う。
タイミング制御データは一のアナログ回路にとってその動作中に他のアナログ回路が非同期で動作開始するすべてのタイミングについて影響を受けるタイミングを特定するから、アナログ電源を共通にする複数のアナログ回路の並列的な動作態様をそのタイミング制御データで決定することにより、非同期動作される一のアナログ回路で発生したノイズがアナログ電源経路を介して他のアナログ回路に回り込む虞を未然に防止することができる。半導体装置における機能拡張もしくは変更への設計上の対応が容易である。
〔22〕<タイミング制御データ>項21の半導体装置はタイミング制御データを書き換え可能に記憶する記憶回路を有し、前記タイミング制御データに基づいて前記タイミング制御信号を生成する。
〔23〕<タイマによる制御>項21の半導体装置において、前記タイミング制御データは、アナログ回路のアナログ動作サイクルにおいて他のアナログ回路のアナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を特定するためのタイマ計数データである。このとき、前記タイミング制御回路は、アナログ動作の開始に応答して前記タイミング制御データに基づくタイマ動作を開始して、アナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を示すタイミング制御信号を生成するタイマ回路を有する。
〔24〕<ステートによる制御>項21の半導体装置において、前記タイミング制御データは、アナログ回路のアナログ動作サイクルにおいて他のアナログ回路のアナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を動作ステートによって特定するためのステート識別データである。このとき、前記タイミング制御回路は、アナログ動作の開始に応答してアナログ回路の動作ステート毎に、それが前記タイミング制御データによって特定されるアナログ回路の動作開始を許可するか否かを判別し、夫々の判別結果に応じてアナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を示すタイミング制御信号を生成する。
〔25〕<アナログ回路>項21の半導体装置において、前記アナログ回路は、アナログ信号をサンプリングし、サンプリングしたアナログ信号を処理する回路である。
〔26〕<逐次比較型AD変換器>項21の半導体装置において、前記アナログ回路は、アナログ信号をサンプリングし、サンプリングしたアナログ信号をディジタル信号に変換するAD変換器である。
〔27〕<キャリブレーション>項22の半導体装置において、前記タイミング制御回路は前記タイミング制御データを生成するためのキャリブレーション動作を制御する。前記キャリブレーション動作は、自らのアナログ回路の動作を起動した後に他のアナログ回路の動作を起動したとき自らのアナログ回路による動作結果と目標値との誤差を蓄積する動作を、他のアナログ回路の起動タイミングを順次ずらしながら繰り返し、それによって得られた複数の誤差と対応する起動タイミングとの関係から所定の誤差を生ずる起動タイミングの区間に基づいてアナログ動作の開始を禁止する区間を決めてタイミング制御データを生成し、生成したタイミング制御テータを前記記憶回路に格納する処理である。これによれば、半導体装置を適用した実機に好適なタイミング制御テータを容易に取得することができる。
〔28〕<マイクロコンピュータ応用機器>本発明の代表的なさらに別の実施の形態に係るマイクロコンピュータ応用機器(400)は、マイクロコンピュータ(1,2)とそれによって制御されるターゲット機器(407,408)を有する。前記マイクロコンピュータは、ターゲット機器(407,408)からアナログ信号を入力してディジタル信号に変換するAD変換ユニット(43〜46、53〜56)と、AD変換ユニットによる変換結果を用いて前記ターゲット機器を制御するプロセッシングユニット(11,12,1,3)とを有する。前記AD変換ユニットは、並列動作可能であって共通のアナログ電源端子に接続された複数個のAD変換回路を有し、相互に一のAD変換回路は、既にAD変換動作を開始している他のAD変換回路の変換動作サイクルにおいて当該一のAD変換回路の変換動作の開始を抑止する区間を特定するタイミング制御データに基づいてAD変換動作の開始が制御され、前記タイミング制御データを書換え可能に保持する記憶回路を有する。
タイミング制御データは一のAD変換回路にとってその動作中に他のAD変換回路が非同期で動作開始するすべてのタイミングについて影響を受けるタイミングを特定するから、アナログ電源を共通にする複数のAD変換回路の並列的な動作態様をそのタイミング制御データで決定することにより、非同期動作される一のAD変換回路で発生したノイズがアナログ電源経路を介して他のAD変換回路に回り込む虞を未然に防止することができる。
〔29〕<開始タイミングの集中制御>項28のマイクロコンピュータ応用機器において、前記AD変換ユニットは前記AD変換回路の動作開始タイミングを制御するタイミング制御回路を有する。前記タイミング制御回路は、前記複数のAD変換回路に対するAD変換動作の起動要求信号を入力し、先に起動したAD変換回路の動作開始タイミングを基準に後の起動要求信号による他のAD変換回路に対する動作開始タイミングをタイミング制御データに基づいて決定する。AD変換回路の動作開始タイミングをタイミング制御回路によって集中的に制御する場合に好適である。
〔30〕<タイマによる制御>項29のマイクロコンピュータ応用機器において、前記タイミング制御回路は、動作が開始されたAD変換回路の動作サイクル毎に前記タイミング制御データが特定するAD変換回路の動作開始を抑止する区間を判別するためのタイマ回路と、前記タイマ回路で判別された区間においてAD変換動作の起動要求信号に応答するAD変換動作の開始を抑止し、前記タイマ回路による当該区間からの逸脱の判別を待って前記抑止を解除する論理回路とを有する。このとき、前記タイミング制御データは、前記タイマ回路が計測する計数情報によって前記AD変換回路の動作開始を抑止する区間を特定するデータである。
〔31〕<ステートによる制御>項29のマイクロコンピュータ応用機器において、前記タイミング制御回路は、動作が開始されたAD変換回路の動作ステートを識別し、識別した動作ステートが、前記タイミング制御データが特定するAD変換回路の動作開始を抑止する動作ステートに一致するか否かを判別する判定回路と、一致を判別した期間においてAD変換動作の起動要求信号に応答するAD変換動作の開始を抑止し、不一致の判別を待って前記抑止を解除する論理回路とを有する。このとき、前記タイミング制御データは、前記AD変換回路の動作開始を抑止する動作ステートを特定するデータである。
〔32〕<キャリブレーション>項29のマイクロコンピュータ応用機器において、前記タイミング制御回路は前記タイミング制御データを生成するためのキャリブレーション動作を制御する。前記キャリブレーション動作は、一のAD変換回路の動作を起動した後に他のAD変換回路の動作を起動したとき当該一のAD変換回路による動作結果と目標値との誤差を蓄積する動作を、他のAD変換回路の起動タイミングを順次ずらしながら繰り返し、それによって得られた複数の誤差と対応する起動タイミングとの関係から所定の誤差を生ずる起動タイミングの区間を求め、この区間をAD変換動作の開始を禁止する区間とするタイミング制御データを生成し、生成したタイミング制御テータを前記記憶回路に格納する処理である。これにより、マイクロコンピュータを適用した実機に好適なタイミング制御テータを容易に取得することができる。
〔33〕<開始タイミングの分散制御>項28のマイクロコンピュータ応用機器において、前記AD変換回路はAD変換動作の起動要求に対し、他のAD変換回路の状態を参照して自立的にAD変換動作の開始タイミングを制御するタイミング制御回路を有する。このとき、前記タイミング制御回路は、自らのAD変換動作中にその動作サイクルにおいて他のAD変換回路のAD変換動作の開始を禁止又は許可する区間を示すためのタイミング制御信号を生成して出力すると共に、他のAD変換回路の夫々が出力する前記タイミング制御信号のいずれによっても動作開始が許可される区間に限定してAD変換回路の動作を開始する制御を行う。これによれば、マイクロコンピュータにおける機能拡張もしくは変更への設計上の対応が容易である。
〔34〕<タイマ制御>項33のマイクロコンピュータ応用機器において、前記タイミング制御データは、AD変換回路のAD変換動作サイクルにおいて他のAD変換回路のAD変換動作の開始を禁止又は許可する区間を特定するためのタイマ計数データである。このとき、前記タイミング制御回路は、AD変換動作の開始に応答して前記タイミング制御データに基づくタイマ動作を開始して、AD変換動作の開始を禁止又は許可する区間を示すタイミング制御信号を生成するタイマ回路を有する。
〔35〕<ステートによる制御>項33のマイクロコンピュータ応用機器において、前記タイミング制御データは、AD変換回路のAD変換動作サイクルにおいて他のAD変換回路のAD変換動作の開始を禁止又は許可する区間を動作ステートによって特定するためのステート識別データである。このとき、前記タイミング制御回路は、AD変換動作の開始に応答してAD変換回路の動作ステート毎に、それが前記タイミング制御データによって特定されるAD変換回路の動作開始を許可するか否かを判別し、夫々の判別結果に応じてAD変換動作の開始を禁止又は許可する区間を示すタイミング制御信号を生成する。
〔36〕<キャリブレーション>項33のマイクロコンピュータ応用機器において、前記タイミング制御回路は、前記タイミング制御データを生成するためのキャリブレーション動作を制御する。前記キャリブレーション動作は、自らのAD変換回路の動作を起動した後に他のAD変換回路の動作を起動したとき自らのAD変換回路による動作結果と目標値との誤差を蓄積する動作を、他のAD変換回路の起動タイミングを順次ずらしながら繰り返し、それによって得られた複数の誤差と対応する起動タイミングとの関係から所定の誤差を生ずる起動タイミングの区間に基づいてAD変換動作の開始を禁止する区間を決めてタイミング制御データを生成し、生成したタイミング制御テータを前記記憶回路に格納する処理である。これにより、マイクロコンピュータを適用した実機に好適なタイミング制御テータを容易に取得することができる。
2.実施の形態の詳細
実施の形態について更に詳述する。
[実施の形態1]
《マイクロコンピュータ》
図1には実施の形態1に係るマイクロコンピュータの構成が例示される。同図に示されるマイクロコンピュータ(MCU)1は、特に制限されないが、相補型MOS集積回路などの半導体プロセス技術によって単結晶シリコンのような1個の半導体基板に半導体装置として形成される。
マイクロコンピュータ1はプログラム等が格納されたROM11、プログラムを実行するCPU13、CPU13などのワーク領域にされるRAM12をCPUコアのようなプロセッシングユニットとして備え、プロセッシングユニットは命令バス15とオペランドバス16を分離して備える。クロック発生回路14で生成されるクロック信号はマイクロコンピュータ1の内部同期動作に用いられる。
プロセッシングユニットは内部メインバス17,18にインタフェースされ、例えば内部メインバス17は外部バスコントローラ(BSC)24を介してポート25に接続されると共に、バスブリッジ22を介して内部周辺バス26にインタフェースされ、かつ内部周辺バス23にインタフェースされる。内部メインバス18もバスブリッジ22を介して内部周辺バス26にインタフェースされると共に、外部バスコントローラ(BSC)24を介してポート25に接続され、かつ内部周辺バス23にインタフェースされる。内部メインバス18と内部周辺バス23との間には、割り込みコントローラ(ICU)19、データトランスファコントローラ(DTC)20、及ぶダイレクトメモリアクセスコントローラ(DMAC)21が配置される。
内部周辺バス26には、例えば、データを電気的に書換え可能とされる不揮発性メモリであるデータフラッシュ30、ウッチドッグタイマ(WDT)31、CRC(Cyclic Redundancy Check)演算器32、シリアルコミュニケーションインタフェース(SCI)33、16ビットタイマパルスユニット(TPU)34,35、プログラマブルパルスジェネレータ(PPG)36,37、8ビットタイマ(TMR)38,39、コンペアマッチタイマ(CMT)40,41、IICバスインタフェース(RIIC)42が接続され、その動作がCPU13等による初期設定に従って制御される。
更にマイクロコンピュータ1はアナログ回路として、例えば内部周辺バス26に夫々接続されたアナログ信号を入力してディジタル信号に変換するAD変換器43〜46、別のAD変換器48及びディジタル信号を入力してアナログ信号に変換するDA変換器49を備える。AD変換器43〜46は並列動作可能な回路であり、AD変換動作によるノイズの影響を相互間で緩和するためのタイミング制御を行うタイミング制御回路としてのAD変換器起動制御部47が同じく内部周辺バス26に接続され、CPU13等による初期設定に基づいて制御を行うようにされる。AD変換器48は前記AD変換器43〜46とは並列動作されるものではないのでAD変換器起動制御部47による制御対象から除外される。実施の形態1では、AD変換器起動制御部47は4個のAD変換器43〜46を集中制御する。
《AD変換開始タイミング制御》
図2にはマイクロコンピュータ1におけるAD変換器起動制御部47によるAD変換器43〜46の動作開始タイミング制御のための構成が例示される。特に制限されないが、以下の説明では理解を容易化するためにAD変換器を原則的に43,44,46の3個として説明する。
AD変換器起動制御部47はAD変換器43〜46に対するAD変換動作の起動要求信号120,121,130,131,140,140を入力し、先に起動したAD変換器の動作開始タイミングを基準に後の起動要求信号による他のAD変換器に対する信号122,132,142による動作開始タイミングをタイミング制御データ(TCDAT)に基づいて決定する。これにより、相互に一のAD変換器は、既にAD変換動作を開始している他のAD変換器のアナログ動作サイクルにおいて当該一のAD変換器のアナログ動作の開始を抑止する区間を特定するタイミング制御データ(TCDAT)に基づいてAD変換動作の開始が制御される。そのための詳細な構成を更に説明する。
AD変換器43〜46は共通のアナログ電源端子AVCC、AVSSに接続されてアナログ電源電圧AVCCとアナロググランド電圧AVSSが供給される。
AD変換器43は、特に制限されないが、逐次比較型の構成を備える。例えば、マルチプレクサ103にはインピーダンス変換回路3を介してアナログ入力電圧AN0〜ANnが供給され、選択されたアナログ入力電圧はサンプルホールド回路104にホールドされる。サンプルホールドされた電圧(サンプルホールド電圧)を判別するために、局部DA変換回路100を備え、逐次比較レジスタ101が保有するディジタル値を局部DA変換回路100で変換し、変換結果をコンパレータ105でサンプルホールド電圧と比較し、その比較結果に応じてコントロール回路106が逐次比較レジスタ101の対応ビットを決めるという操作が、順次最上位ビットより最下位ビットまで逐次行われ、最終的に逐次比較レジスタ101に得られたデータが変換結果として変換データ格納レジスタ102に保持される。コントロール回路106はサンプルホールド電圧のサンプルホールド動作と、逐次比較による比較動作を制御する。その動作制御はCPU13などによるAD変換制御レジスタ107に設定された各種制御データに従って行われる。変換データ格納レジスタ102及びAD変換制御レジスタ107はモジュールデータバス111、バスインタフェース109を介して内部周辺バス26にインタフェースされる。
AD変換動作は起動要求信号としてのAD変換トリガ信号120、121、122、123によって指示される。何れのトリガ信号を用いるかはAD変換器トリガマルチプレクサ108がAD変換器制御レジスタ107の設定値に従って一つ選択する。起動トリガ信号123はAD変換起動レジスタ110の変換イネーブルビットの設定に従って発生される。AD変換器トリガマルチプレクサ108により変換トリガ信号120,121,又は123が選択される場合はAD変換器起動制御部47によるタイミング制御を経ることなく当該トリガ信号のイネーブルによって直接AD変換動作が開始されることになり、これは、例えば、AD変換器起動制御部47の制御による動作遅延時間を嫌って即座にAD変換動作を開始しなければならない場合、AD変換器43〜46の内の一つだけが動作する状態を保証することができる場合、或いはAD変換器43〜46を同期動作させる場合に有意とされる。
124はAD変換器43によるAD変換動作の終了をAD変換の起動要求元に通知するための割り込み信号である。AD変換器44、46では異なる参照符号134,144を附してある。125はAD変換器起動制御部47にAD変換器43のサンプルホールド動作の開始、及びそれに続く逐次比較動作の終了などを通知する信号を総称する。AD変換器44、46では異なる参照符号135,145を附してある。
その他のAD変換器44〜46もAD変換器43と同様に構成されるのでその詳細な説明は省略する。相違点は夫々異なるAD変換の変換トリガ信号が供給される。例えばAD変換器44には変換トリガ信号130,131,132,133が供給され、AD変換器46には外部から変換トリガ信号140,141,142が供給される。
AD変換起動制御部47はコントロール回路200及びAD変換起動制御レジスタ201を有し、AD変換起動制御レジスタ201はモジュールデータバス203、バスインタフェース202を介して内部周辺バス26に接続され、CPU13などによって制御データがセットされる。そのなかに前記タイミング制御データTCDATが含まれる。
コントロール回路200は前記AD変換トリガ信号120、121、123、130、131、132、140、141及び143と、信号125、135及び145を入力し、タイミング制御データTCDATに基づいて、AD変換トリガ信号122、132、142をAD変換器43、44、46に出力する。
《タイマカウンタによるタイミング制御》
図3にはコントロール回路200の一例が示される。AD変換器43,44,46毎にタイマカウンタ(TMRC)210,211,212が設けられる。タイマカウンタ210,211,212にはタイミング制御データTCDATがプリセットされる。タイミング制御データTCDATはAD変換器43〜46に共通であっても個別であってもよい。タイミング制御データTCDATは、例えばAD変換器のサンプリング及び逐次比較による変換からなるAD変換サイクルを1から20までのカウントサイクルに対応させたとき、AD変換サイクル中に他のAD変換器のAD変換動作が起動されるとアナログ電源経路などを介して伝播されるノイズによる無視し得ない影響を受ける期間を特定するデータである。例えば図4の例では、タイミング制御データTCDATはカウントサイクル1乃至4と、カウントサイクル16乃至20を指定するデータとされる。
タイミング制御データTCDATがプリセットされたタイマカウンタ210は、信号125によってAD変換サイクルが開始されると値0からタイマカウンタ動作を開始し、タイミング制御データTCDATで指定されたタイマカウント値の区間においてローレベルにされる波形のタイマ出力信号を形成し、信号125によってAD変換サイクルの終了が指示されるとタイマカウント値を値0に戻してタイマカウンタ動作を停止する。他のタイマカウンタ211,212も信号135,145に基づいて同様に動作される。したがって夫々のタイマカウンタ210,211,212の出力はそのローレベルの期間において他のAD変換器の動作を禁止するという意味を有する。
アンドゲート220はタイマカウンタ211,212の出力の論理積を採り、アンドゲート221はタイマカウンタ210,212の出力の論理積を採り、アンドゲート222はタイマカウンタ210,211の出力の論理積を採る。アンドゲート220の出力はAD変換器44、46のAD変換動作との関係でAD変換器43のAD変換動作の開始をハイレベルによって許可するという意味を有する。同様にアンドゲート221の出力はAD変換器43、46のAD変換動作との関係でAD変換器44のAD変換動作の開始をハイレベルによって許可するという意味し、アンドゲート222の出力はAD変換器43、44のAD変換動作との関係でAD変換器46のAD変換動作の開始をハイレベルによって許可するという意味を有する。
オアゲート230は変換トリガ信号120、121及び123の論理和を採り、この論理和信号と前記アンドゲート220の論理積信号はアンドゲート240で論理積演算され、その論理積結果が変換トリガ信号122としてAD変換器43に供給される。したがって、変換トリガ信号122は、変換トリガ信号120、121及び123の何れかによってAD変換が要求されているとき、他のAD変換器44,46の動作上無視し得ないノイズが発生しないタイミングで変換イネーブルにされる。同様に、オアゲート231は変換トリガ信号130、131及び133の論理和を採り、この論理和信号と前記アンドゲート221の論理積信号はアンドゲート241で論理積演算され、その論理積結果が変換トリガ信号132としてAD変換器44に供給される。したがって、変換トリガ信号132は、変換トリガ信号130、131及び133の何れかによってAD変換が要求されているとき、他のAD変換器43,46の動作上無視し得ないノイズが発生しないタイミングで変換イネーブルにされる。また、オアゲート232は変換トリガ信号140、141及び143の論理和を採り、この論理和信号と前記アンドゲート222の論理積信号はアンドゲート242で論理積演算され、その論理積結果が変換トリガ信号142としてAD変換器46に供給される。したがって、変換トリガ信号142は、変換トリガ信号140、141及び143の何れかによってAD変換が要求されているとき、他のAD変換器43,44の動作上無視し得ないノイズが発生しないタイミングで変換イネーブルにされる。
図5には他のAD変換器の動作中に自AD変換器の動作開始が抑制されるときの動作が例示される。他のAD変換器の動作上AD変換動作の開始が禁止されて期間に自AD変換器の動作開始が変換器起動制御部47に供給されても、当該禁止期間の経過を待って自AD変換器に変換開始が許可される。図6のように、禁止期間から外れたタイミングで自AD変換器の動作開始が変換器起動制御部47に供給されたときは、待つことなく自AD変換器に変換開始が許可される。図7には他の複数のAD変換器に関する変換禁止要求によって自AD変換器の変換開始タイミングが遅延されるときの動作が例示される。図7においてAD変換器44からの変換禁止に対応する信号は図3のタイマカウンタ211の出力に対応され、AD変換器46からの変換禁止に対応する信号はタイマカウンタ212の出力に対応され、DA変換器43への変換禁止はアンドゲート220の出力に対応される。
《AD変換ステートによるタイミング制御》
AD変換開始のタイミング制御はタイマカウンタ用いた場合に限定されずAD変換ステートを用いて制御することも可能である。
図8にはAD変換ステートを用いたコントロール回路200mが例示される。この場合、図3のタイマカウンタ210,211,212に代えてコンパレータ(COMP)250,251,252を採用する。タイミング制御データTCDATはタイマカウンタによるカウント値に代えてAD変換ステートのステート番号を保持する。AD変換ステートとはAD変換サイクルのサンプリングと逐次変換の内部動作若しくは内部制御の遷移状態を示す情報であり、例えば0から20などのステート番後によって示される。コンパレータ250,251,252は、対応するAD変換器43,44,46から信号125,135,145として供給されるステート番号をタイミング制御データのステート番号と比較し、一致したステートでローレベルにされる波形の比較結果信号を形成する。その他は図3の場合と同じであり、その詳細な説明は省略する。AD変換ステートによるタイミング制御を採用する場合もタイマカウンタを用いた場合と同様の作用効果を奏する。
《キャリブレーション》
前記タイミング制御データはマイクロコンピュータ及びAD変換器の設計データを用いてシミュレーション等によって生成することも可能である。本実施の形態ではタイミング制御回路47がタイミング制御データを生成するキャリブレーション動作の制御機能を備える。前記キャリブレーション動作は、一のAD変換器の動作を起動した後に他のAD変換器の動作を起動したとき当該一のAD変換器による動作結果と目標値との誤差を蓄積する動作を、他のAD変換器の起動タイミングを順次ずらしながら繰り返し、それによって得られた複数の誤差と対応する起動タイミングとの関係から所定の誤差を生ずる起動タイミングの区間を求め、この区間をAD変換動作の開始を禁止する区間とするタイミング制御データを生成する。コントロール回路200によるAD変換器43,44,46への逐次的なAD変換動作の指示信号やAD変換動作の結果信号は総称信号125、135、145の一部に含まれるものと理解されたい。
図9を用いて更に具体的に説明する。動作中のAD変換器43(unit0)が受ける影響を考える場合、他のAD変換器44(unit1)が与える影響、AD変換器45(unit2)が与える影響、AD変換器46が与える影響を夫々取得し、それらの結果を合成する。例えばAD変換器43(unit0)を動作させたとき、同じタイミングでAD変換器44(unit1)の動作を開始したときの影響、タイマカウントステート(又は変換ステート)を一つずらしたタイミングでAD変換器44の動作を開始したときの影響、タイマカウントステート(又は変換ステート)を二つずらしたタイミングでAD変換器44の動作を開始したときの影響、以下タイミングのずれが最大になるまでずらしてAD変換器44の動作を開始したときの影響を夫々求める。次に、AD変換器43(unit0)に対する別のAD変換器45(unit2)の動作による影響を求め、最後にAD変換器43に対する別のAD変換器46の動作による影響を求める。それらの結果に対して論理和を求めることによってAD変換器43(unit0)に関するタイミング制御データを求めることができる。夫々のAD変換器43,44,45,46が他のAD変換器から影響を受ける態様が異なる場合には、夫々のAD変換器43,44,45,46に対して他のAD変換器から受ける影響を測定し、AD変換器毎に個別のタイミング制御データを生成する。
生成したタイミング制御テータはAD変換起動制御レジスタ210に格納される。望ましくは、AD変換起動制御レジスタ210はフラッシュメモリのように電気的に書き換え可能な不揮発性メモリで構成されるのがよい。キャリブレーション処理を電源遮断の度にやり直す手間が省ける。
図10にはキャリブレーション動作のフローチャートが示される。タイマカウントステート(又は変換ステート)のステート差を0(d=0)として(S1)、AD変換器0の変換動作を開始し(S2)、dステート後にAD変換器1の変換動作を開始する(S3)。AD変換器0の変換結果をワーク領域などに格納する(S4)。変換結果の精度が目標値を満足しているか否かを判別し(S5)、満足していなければそのときのステート差dを記録する(S6)。満足していれば、ステート差d=d+1に更新して(S7,S8)、前記ステップを繰り返し、全ステート差で変換を完了するまで上記処理を行なう。
マイクロコンピュータ1が上記キャリブレーション制御機能を備えることにより、マイクロコンピュータを適用した実機に好適なタイミング制御テータを容易に取得することができるようになる。
図11及び図12にはAD変換動作の開始による影響が例示される。図11はAD変換器ADC0が変換動作を開始した直後にAD変換器ADC1の動作を開始したときの状態を例示する。AD変換器はサンプリング動作から変換動作に移るとき大きなスイッチングノイズを生ずる場合があり、サンプリング動作を終了する時点でそのノイズの影響を受けることによってもはやそれを修正するためのサンプリング動作を継続することが出来ずに最終的に変換精度が大きく劣化する場合がある。図12はサンプリング動作を開始するときに大きなスイッチングノイズを生ずる場合があり、変換動作を終了する時点でそのノイズの影響を受けることによってもはやそれを修正するための変換動作を継続することが出来ずに最終的に変換精度が大きく劣化する場合がある。
図13には図11及び図12の場合のノイズを考慮したときに2個のAD変換器を並列動作させるタイミング調整例が示される。unit0のAD変換器とunit1のAD変換器を考える。unit0のAD変換器を動作させた後にunit1のAD変換器を起動するのに所定ステート遅延させ、また、unit1のAD変換器が起動された後に再度unit0のAD変換器を起動するのに所定ステート遅延させ、更に、unit0のAD変換器が起動された後に再度unit1のAD変換器を起動するのに所定ステート遅延させることによって、AD変換動作に伴うノイズ放出タイミングがノイズに弱いタイミングに重ならないように調整することができる。
図14にはAD変換器の外部から変換トリガ信号が供給されない場合の例が示される。図2との相違点は変換トリガ120、121、130、131、140、141がなく、AD変換器43〜46にトリガマルチプレクサ108が設けられていない点であり、その他は同じである。AD変換器に対する変換トリガはCPU13によるレジスタ110設定によって行われる。
以上説明した実施の形態によれば以下の作用効果がある。
タイミング制御データで一のAD変換器にとってその動作中に他のAD変換器が非同期で動作開始するすべてのタイミングについて影響を受けるタイミングを特定することにより、非同期動作される一のAD変換器で発生したノイズがアナログ電源経路を介して他のAD変換器に回り込む虞を未然に防止することができる。アナログ電源を共通にする複数のAD変換器の並列的な動作態様をそのタイミング制御データで決定することがきる。
タイミング制御データを書き換え可能に記憶する記憶回路201を有することにより、AD変換器の動作形態に即したタイミング制御データを用いることが容易になる。
キャリブレーション機能を備えるから、マイクロコンピュータを適用した実機に好適なタイミング制御テータを容易に取得することができる。
[実施の形態2]
《マイクロコンピュータ》
図15には実施の形態2に係るマイクロコンピュータの構成が例示される。同図に示されるマイクロコンピュータ(MCU)2は、特に制限されないが、相補型MOS集積回路などの半導体プロセス技術によって単結晶シリコンのような1個の半導体基板に半導体装置として形成される。図1に示されるマイクロコンピュータとの相違点は、AD変換器43〜46及びAD変換器起動制御部47の代わりに夫々AD変換器起動制御部63〜66を備えたAD変換器53〜56を設けた点である。図2と同様野構成には同じ参照符号を附してその詳細な説明を省略する。
《AD変換開始タイミング制御》
図16にはAD変換器起動制御部63〜66を備えたAD変換器53〜56の詳細が例示される。特に制限されないが、以下の説明では理解を容易化するためにAD変換器を原則的に53,54,56の3個として説明する。
夫々タイミング制御回路としてのAD変換器起動制御部63〜66はトリガマルチプレクサ304を介して供給されるアナログ動作の起動要求に対し、他のAD変換器の状態を参照して自立的にAD変換動作の開始タイミングを制御する。要するに、AD変換器起動制御部63〜66は、自らのAD変換動作中にその動作サイクルにおいて他のAD変換器のアナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を示すためのタイミング制御信号310,311,312をタイミング制御データTCDATに基づいて生成して出力すると共に、他のAD変換器の夫々が出力する前記タイミング制御信号のいずれによっても動作開始が許可される区間に限定してアナログ回路の動作を開始する制御を行う。これにより、相互に一のAD変換器は、既にAD変換動作を開始している他のAD変換器のアナログ動作サイクルにおいて当該一のAD変換器のアナログ動作の開始を抑止する区間を特定するタイミング制御データ(TCDAT)に基づいてAD変換動作の開始が制御される。そのための詳細な構成を更に説明する。
AD変換器53,54,56における逐次比較によるAD変換動作に必要な図2と同様の構成には同じ参照符号を附してその詳細な説明を省略する。
AD変換器53のAD変換動作は起動要求信号としてAD変換トリガ信号120,121,123によって指示され、それらはレジスタ110の設定に従ってトリガマルチプレクサ304で選択される。同様に、AD変換器54のAD変換動作は起動要求信号としてAD変換トリガ信号130,131,133によって指示され、それらはレジスタ110の設定に従ってトリガマルチプレクサ304で選択される。AD変換器56も同様である。
AD変換起動制御部63〜66は対応するコントロール回路160に配置される。コントロール回路160は逐次比較によるAD変換動作を制御する前記コントロール回路106と同様の機能を備えると共に、AD変換起動制御機能を有する。AD変換起動制御部63〜66が用いるタイミング制御データTCDATは起動制御レジスタ300が保持する。起動制御レジスタ300はモジュールデータバス111、バスインタフェース109を介して内部周辺バス26に接続され、CPU13などによって制御データがセットされる。
タイミング制御データTCDATは、AD変換器のサンプリング及び逐次比較による変換からなるAD変換サイクルを1から20までのカウントサイクルに対応させたとき、AD変換サイクル中に他のAD変換器のAD変換動作が起動されるとアナログ電源経路などを介して伝播されるノイズによる無視し得ない影響を受ける期間を特定するデータである。例えば図4の例では、タイミング制御データTCDATはカウントサイクル1乃至4と、カウントサイクル16乃至20を指定するデータとされる。
AD変換起動制御部63は起動禁止制御部302と起動制御部303を備える。起動制御部303は自起動許可信号320がイネーブルにされていることを条件にトリガマルチプレクサからAD変換トリガ信号が供給されることによりAD変換動作を開始させる。
起動禁止制御部302は、例えばタイミング制御データTCDATがプリセットされたタイマカウンタによって構成され、AD変換サイクルが開始されると値0からタイマカウンタ動作を開始し、タイミング制御データTCDATで指定されたタイマカウント値の区間においてローレベルにされる波形の他起動許可信号310を形成し、AD変換サイクルの終了が指示されるとタイマカウント値を値0に戻してタイマカウンタ動作を停止する。したがって夫々のAD変換器53,54,56の起動禁止制御部302の出力310,311,312はそのローレベルの期間において他のAD変換器の動作を禁止、即ち、そのハイレベルの期間において他のAD変換器の動作を許可するという意味を有する。
自起動許可信号320は他のAD変換器54,56の他起動許可信号311、312をアンドゲート330で論理積を採った信号とされる。同様に、自起動許可信号321は他のAD変換器53,56の他起動許可信号310、312をアンドゲート331で論理積を採った信号とされ、自起動許可信号322は他のAD変換器53,54の他起動許可信号310、311をアンドゲート332で論理積を採った信号とされる。
したがって、自起動信号320は他のAD変換器54,56の動作上無視し得ないノイズが発生しないタイミングで変換イネーブルにされる。同様に、自起動信号321は他のAD変換器53,56の動作上無視し得ないノイズが発生しないタイミングで変換イネーブルにされ、自起動信号322は他のAD変換器53,54の動作上無視し得ないノイズが発生しないタイミングで変換イネーブルにされる。
《AD変換ステートによるタイミング制御》
AD変換開始のタイミング制御はタイマカウンタ用いた場合に限定されずAD変換ステートを用いて制御することも可能である。例えば起動禁止制御部302をタイマカウンタではなくコンパレータ(COMP)によって構成し、タイミング制御データTCDATにはタイマカウンタによるカウント値に代えてAD変換ステートのステート番号を保持させる。起動禁止制御部302は、開始されたAD変換動作におけるステート番号をタイミング制御データTCDATのステート番号と比較し、一致したステートでローレベルにされる波形の比較結果信号を形成する。その他は図16の場合と同じであり、その詳細な説明は省略する。AD変換ステートによるタイミング制御を採用する場合もタイマカウンタを用いた場合と同様の作用効果を奏する。
《キャリブレーション》
前記タイミング制御データTCDATはマイクロコンピュータ及びAD変換器の設計データを用いてシミュレーション等によって生成することも可能である。本実施の形態ではタイミング制御回路としてのAD変換起動制御部63〜66がタイミング制御データを生成するキャリブレーション動作の制御機能を備える。前記キャリブレーション動作は、一のAD変換器の動作を起動した後に他のAD変換器の動作を起動したとき当該一のAD変換器による動作結果と目標値との誤差を蓄積する動作を、他のAD変換器の起動タイミングを順次ずらしながら繰り返し、それによって得られた複数の誤差と対応する起動タイミングとの関係から所定の誤差を生ずる起動タイミングの区間を求め、この区間をAD変換動作の開始を禁止する区間とするタイミング制御データを生成する動作である。キャリブレーション動作において一のAD変換器が他のAD変換器の変換動作を起動するための起動信号は図16には図示が省略されており、図17において参照符号341〜342によってその起動信号を図示してある。AD変換器55に関する起動信号については図示を省略してある。340はAD変換起動制御部63が他のAD変換器54,56の夫々に個別にAD変換動作の起動を指示する起動信号、341はAD変換起動制御部64が他のAD変換器53,56の夫々に個別にAD変換動作の起動を指示する起動信号、342はAD変換起動制御部66が他のAD変換器53,54の夫々に個別にAD変換動作の起動を指示する起動信号である。
キャリブレーション動作は図9で説明したとの同様に制御される。例えば動作中のAD変換器53(unit0)が受ける影響を考える場合、他のAD変換器54が与える影響、AD変換器55が与える影響、AD変換器56が与える影響を夫々取得し、それらの結果を合成する。具体的には、AD変換器53を動作させたとき、同じタイミングで起動信号340によりAD変換器54の変換動作を開始したときの影響、タイマカウントステート(又は変換ステート)を一つずらしたタイミングで起動信号340によりAD変換器54の動作を開始したときの影響、タイマカウントステート(又は変換ステート)を二つずらしたタイミングで起動信号340によりAD変換器54の動作を開始したときの影響、以下タイミングのずれが最大になるまでずらしてAD変換器54の動作を開始したときの影響を夫々求める。次に、AD変換器53に対する別のAD変換器55の動作による影響を求め、最後にAD変換器53に対する更に別のAD変換器56の動作による影響を求める。それらの結果に対して論理和を求めることによってAD変換器53に関するタイミング制御データを求めることができる。夫々のAD変換器53,54,55,56が他のAD変換器から影響を受ける態様が異なる場合には、夫々のAD変換器53,54,55,56に対して他のAD変換器から受ける影響を測定し、AD変換器毎に個別のタイミング制御データを生成する。夫々のAD変換起動制御部63,64,65,66によるキャリブレーション処理は先に説明した図10のフローチャートに示される手順と同様に行われる。
夫々のAD変換起動制御部63,64,65,66が生成したタイミング制御テータTCDATは対応する起動制御レジスタ300に格納される。望ましくは、起動制御レジスタ300はフラッシュメモリのように電気的に書き換え可能な不揮発性メモリで構成されるのがよい。キャリブレーション処理を電源遮断の度にやり直す手間が省ける。
マイクロコンピュータ1が上記キャリブレーション制御機能を備えることにより、マイクロコンピュータを適用した実機に好適なタイミング制御テータを容易に取得することができるようになる。
図18にはAD変換器の外部から変換トリガ信号が供給されない場合の例が示される。図16との相違点は変換トリガ120、121、130、131、140、141がなく、AD変換器53〜56にトリガマルチプレクサ304が設けられていない点であり、その他は同じである。AD変換器に対する変換トリガはCPU13によるレジスタ110設定によって行われる。
以上説明した実施の形態2においても実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
[実施の形態3]
《マイクロコンピュータ応用機器》
図19には上記マイクロコンピュータを適用しマイクロコンピュータ応用機器として冷蔵庫の構成が例示される。冷蔵庫400は、マイクロコンピュータ1(2)及びそれによって制御されるターゲット機器を有する。ターゲット機器は、例えばLED表示パネル401、入力キー402、冷蔵庫内のファンを回転させるモータ403のモータドライバ404、冷蔵庫の冷凍機を駆動するモータ405のモータドライバ406、冷蔵室の温度センサ407、及び冷凍室の温度センサ408等とされ、それらは冷蔵庫の筐体に収容されている。LED表示パネル401、入力用テンキー402、モータドライバ404、及びモータドライバ406はマイクロコンピュータ1(2)のポート25に接続され、マイクロコンピュータ1(2)のCPU13などを用いてデータ処理された表示データの出力、入力キーからの設定データの入力、モードドライバ404,406への駆動信号の出力が行われる。温度センサ407によるアナログ温度検出信号はAD変換器43(53)に供給され、温度センサ408によるアナログ温度検出信号はAD変換器44(54)に供給される。タイミング制御回路47(63、64,65,66)が実現する前述のタイミング制御により、AD変換器43(53)、44(54)は並列的なAD変換動作に際して先のAD変換動作がその後に起動されるAD変換動作の起動によるノイズの影響を受け難くされているので、冷蔵庫や冷凍庫の温度検出に高い精度を維持して、優れた冷蔵及び冷凍機能の達成に資することができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、マイクロコンピュータは組み込み機器の制御に汎用的に利用されるものに限定されず、暗号化復号、画像処理、音声処理、通信処理などの処理に専用化されるものであってもよい。マイクロコンピュータのオンチップ回路やバス構成などは上記実施の形態に限定されず適宜変更可能である。搭載するAD変換器の数も適宜変更可能である。複数のAD変換器のアナログ入力は専用化されたものに限定されず共通化されたものであってもよい。また、1個のAD変換器は複数のAD変換チャネルを有する構成に限定されず、単チャンネルであってもよい。AD変換器は逐次比較型に制限されず、並列比較型、デルタシグマ型、2重積分型など、その他の変換形式を有するものであってもよい。コントロール回路200,200mの処理をソフトウェア処理に大きく依存させることも可能である。キャリブレーション処理に用いるアナログ電圧は外部からアナログマルチプレクサに供給しても良いが、キャリブレーション動作に専用の基準電圧発生回路を備え、これによって発生される基準電圧をアナログ電圧として用いてもよい。
更にアナログ回路はAD変換器に限定されず、DA変換器、アナログフィルタ、アナログ信号処理回路などであってもよい。半導体装置は1チップのマイクロコンピュータに限定されず、マルチチップであってもよく、計測用、或いはシステムオンチップの種々の半導体集積回路であってよい。マイクロコンピュータ応用機器は冷蔵庫に限らず、民生用、産業用を問わず種々の電子機器に適用することが可能である。
1 マイクロコンピュータ(MCU)
13 CPU
43〜46 AD変換器
47 AD変換器起動制御部
TCDAT タイミング制御データ
AVCC、AVSS アナログ電源端子
AN0〜ANn アナログ入力電圧
120、121、123、130、131、132、140、141、143 AD変換トリガ信号
47 AD変換起動制御部
200 コントロール回路
201 AD変換起動制御レジスタ201
125、135、145 AD変換器とAD変換起動制御部との間の制御用信号
210,211,212 タイマカウンタ(TMRC)
250,251,252 コンパレータ(COMP)
2 マイクロコンピュータ
63〜66 AD変換器起動制御部
53〜56 AD変換器
300 起動制御レジスタ
302 起動禁止制御部
303 輝度言う制御部
310,311,312 他起動許可のためのタイミング制御信号
320,321,322 自起動許可のためのタイミング制御信号
400 冷蔵庫
407,408 温度センサ

Claims (25)

  1. アナログ信号を入力して処理するアナログユニットとプロセッシングユニットとを有するマイクロコンピュータであって、
    前記アナログユニットは、並列動作可能であって共通のアナログ電源端子に接続された複数個のアナログ回路を有し、相互に一のアナログ回路は、既にアナログ動作を開始している他のアナログ回路のアナログ動作サイクルにおいて当該一のアナログ回路のアナログ動作の開始を抑止する区間を特定するタイミング制御データに基づいてアナログ動作の開始が制御され
    前記アナログユニットは、前記タイミング制御データを書換え可能に保持する記憶回路と、前記アナログ回路の動作開始タイミングを制御するタイミング制御回路とを有し、
    前記タイミング制御回路は、前記複数のアナログ回路に対するアナログ動作の起動要求信号を入力され、先に起動したアナログ回路の動作開始タイミングを基準に後の起動要求信号による他のアナログ回路に対する動作開始タイミングをタイミング制御データに基づいて決定し、
    前記タイミング制御回路は前記タイミング制御データを生成するためのキャリブレーション動作を制御し、
    前記キャリブレーション動作は、一のアナログ回路の動作を起動した後に他のアナログ回路の動作を起動したとき当該一のアナログ回路による動作結果と目標値との誤差を蓄積する動作を、他のアナログ回路の起動タイミングを順次ずらしながら繰り返し、それによって得られた複数の誤差と対応する起動タイミングとの関係から所定の誤差を生ずる起動タイミングの区間を求め、この区間をアナログ動作の開始を禁止する区間とするタイミング制御データを生成し、生成したタイミング制御テータを前記記憶回路に格納する処理である、マイクロコンピュータ。
  2. 前記タイミング制御回路は、動作が開始されたアナログ回路の動作サイクル毎に前記タイミング制御データが特定するアナログ回路の動作開始を抑止する区間を判別するためのタイマ回路と、前記タイマ回路で判別された区間においてアナログ動作の起動要求信号に応答するアナログ動作の開始を抑止し、前記タイマ回路による当該区間からの逸脱の判別を待って前記抑止を解除する論理回路とを有し、
    前記タイミング制御データは、前記タイマ回路が計測する計数情報によって前記アナログ回路の動作開始を抑止する区間を特定するデータである、請求項1記載のマイクロコンピュータ。
  3. 前記タイミング制御回路は、動作が開始されたアナログ回路の動作ステートを識別し、識別した動作ステートが、前記タイミング制御データが特定するアナログ回路の動作開始を抑止する動作ステートに一致するか否かを判別する判定回路と、一致を判別した期間においてアナログ動作の起動要求信号に応答するアナログ動作の開始を抑止し、不一致の判別を待って前記抑止を解除する論理回路とを有し、
    前記タイミング制御データは、前記アナログ回路の動作開始を抑止する動作ステートを特定するデータである、請求項1記載のマイクロコンピュータ。
  4. アナログ信号を入力して処理するアナログユニットとプロセッシングユニットとを有するマイクロコンピュータであって、
    前記アナログユニットは、並列動作可能であって共通のアナログ電源端子に接続された複数個のアナログ回路を有し、相互に一のアナログ回路は、既にアナログ動作を開始している他のアナログ回路のアナログ動作サイクルにおいて当該一のアナログ回路のアナログ動作の開始を抑止する区間を特定するタイミング制御データに基づいてアナログ動作の開始が制御され、
    前記アナログユニットは、前記タイミング制御データを書換え可能に保持する記憶回路を有し、
    前記当該一のアナログ回路は、アナログ動作の起動要求に対し他のアナログ回路の状態を参照して自立的にアナログ動作の開始タイミングを制御するタイミング制御回路を有し、
    前記タイミング制御回路は、前記当該一のアナログ回路のアナログ動作中にその動作サイクルにおいて他のアナログ回路のアナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を示すためのタイミング制御信号を生成して出力すると共に、他のアナログ回路の夫々が出力する前記タイミング制御信号のいずれによっても動作開始が許可される区間に限定して前記当該一のアナログ回路の動作を開始する制御を行い、
    前記タイミング制御回路は前記タイミング制御データを生成するためのキャリブレーション動作を制御し、
    前記キャリブレーション動作は、自らのアナログ回路の動作を起動した後に他のアナログ回路の動作を起動したとき自らのアナログ回路による動作結果と目標値との誤差を蓄積する動作を、他のアナログ回路の起動タイミングを順次ずらしながら繰り返し、それによって得られた複数の誤差と対応する起動タイミングとの関係から所定の誤差を生ずる起動タイミングの区間に基づいてアナログ動作の開始を禁止する区間を決めてタイミング制御データを生成し、生成したタイミング制御テータを前記記憶回路に格納する処理である、マイクロコンピュータ。
  5. 前記タイミング制御データは、前記当該一のアナログ回路のアナログ動作サイクルにおいて他のアナログ回路のアナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を特定するためのタイマ計数データであり、
    前記タイミング制御回路は、前記当該一のアナログ回路のアナログ動作の開始に応答して前記タイミング制御データに基づくタイマ動作を開始して、前記他のアナログ回路のアナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を示すタイミング制御信号を生成するタイマ回路を有する、請求項4記載のマイクロコンピュータ。
  6. 前記タイミング制御データは、前記当該一のアナログ回路のアナログ動作サイクルにおいて前記他のアナログ回路のアナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を動作ステートによって特定するためのステート識別データであり、
    前記タイミング制御回路は、前記当該一のアナログ回路のアナログ動作の開始に応答して前記当該一のアナログ回路の動作ステート毎に、それが前記タイミング制御データによって特定される前記他のアナログ回路の動作開始を許可するか否かを判別し、夫々の判別結果に応じて前記他のアナログ回路のアナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を示すタイミング制御信号を生成する、請求項4記載のマイクロコンピュータ。
  7. 並列動作可能であって共通のアナログ電源端子に接続された複数個のアナログ回路と、前記アナログ回路の動作開始タイミングを制御するタイミング制御回路と、前記タイミング制御データを書き換え可能に記憶する記憶回路とを有する半導体装置であって、
    前記タイミング制御回路は、前記複数のアナログ回路に対するアナログ動作の起動要求信号を入力し、先に起動したアナログ回路の動作開始タイミングを基準に後の起動要求信号による他のアナログ回路に対する動作開始タイミングをタイミング制御データに基づいて決定し、
    前記タイミング制御回路は前記タイミング制御データを生成するためのキャリブレーション動作を制御し、
    前記キャリブレーション動作は、一のアナログ回路の動作を起動した後に他のアナログ回路の動作を起動したとき当該一のアナログ回路による動作結果と目標値との誤差を蓄積する動作を、他のアナログ回路の起動タイミングを順次ずらしながら繰り返し、それによって得られた複数の誤差と対応する起動タイミングとの関係から所定の誤差を生ずる起動タイミングの区間を求め、この区間をアナログ動作の開始を禁止する区間とするタイミング制御データを生成し、生成したタイミング制御テータを前記記憶回路に格納する処理である、半導体装置。
  8. 前記タイミング制御データは、アナログ回路のアナログ動作サイクルにおいて他のアナログ回路のアナログ動作の開始を禁止する区間を特定するためのデータであり、
    前記タイミング制御回路は、先の起動要求信号に応答して起動したアナログ動作サイクルにおいて対応するタイミング制御データが示す禁止の区間に亘り後の起動要求信号に対応するアナログ回路の動作開始を抑止する、請求項7記載の半導体装置。
  9. 前記タイミング制御回路は、動作が開始されたアナログ回路の動作サイクル毎に前記タイミング制御データが特定するアナログ回路の動作開始を抑止する区間を判別するためのタイマ回路と、前記タイマ回路で判別された区間においてアナログ動作の起動要求信号に応答するアナログ動作の開始を抑止し、前記タイマ回路による当該区間からの逸脱の判別を待って前記抑止を解除する論理回路とを有する、請求項8記載の半導体装置。
  10. 前記タイミング制御データは、タイマ回路が計測する計数情報によって前記アナログ回路の動作開始を抑止する区間を特定するデータである、請求項9記載の半導体装置。
  11. 前記タイミング制御回路は、動作が開始されたアナログ回路の動作ステートを識別し、識別した動作ステートが、前記タイミング制御データが特定するアナログ回路の動作開始を抑止する動作ステートに一致するか否かを判別する判定回路と、一致を判別した期間においてアナログ動作の起動要求信号に応答するアナログ動作の開始を抑止し、不一致の判別を待って前記抑止を解除する論理回路とを有する、請求項8記載の半導体装置。
  12. 前記タイミング制御データは、前記アナログ回路の動作開始を抑止する動作ステートを特定するデータである、請求項11記載の半導体装置。
  13. 前記アナログ回路は、アナログ信号をサンプリングし、サンプリングしたアナログ信号を処理する回路である、請求項7記載の半導体装置。
  14. 前記アナログ回路は、アナログ信号をサンプリングし、サンプリングしたアナログ信号をディジタル信号に変換するAD変換器である、請求項7記載の半導体装置。
  15. 並列動作可能であって共通のアナログ電源端子に接続された複数個のアナログ回路を有する半導体装置であって、
    前記アナログ回路はアナログ動作の起動要求に対し、他のアナログ回路の状態を参照して自立的にアナログ動作の開始タイミングを制御するタイミング制御回路を有し、
    前記タイミング制御回路は、自らのアナログ動作中にその動作サイクルにおいて他のアナログ回路のアナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を示すためのタイミング制御信号を生成して出力すると共に、他のアナログ回路の夫々が出力する前記タイミング制御信号のいずれによっても動作開始が許可される区間に限定してアナログ回路の動作を開始する制御を行い、
    タイミング制御データを書き換え可能に記憶する記憶回路を備え、
    前記タイミング制御回路は前記タイミング制御データに基づいて前記タイミング制御信号を生成し、
    前記タイミング制御回路は前記タイミング制御データを生成するためのキャリブレーション動作を制御し、
    前記キャリブレーション動作は、自らのアナログ回路の動作を起動した後に他のアナログ回路の動作を起動したとき自らのアナログ回路による動作結果と目標値との誤差を蓄積する動作を、他のアナログ回路の起動タイミングを順次ずらしながら繰り返し、それによって得られた複数の誤差と対応する起動タイミングとの関係から所定の誤差を生ずる起動タイミングの区間に基づいてアナログ動作の開始を禁止する区間を決めてタイミング制御データを生成し、生成したタイミング制御テータを前記記憶回路に格納する処理である、半導体装置。
  16. 前記タイミング制御データは、アナログ回路のアナログ動作サイクルにおいて他のアナログ回路のアナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を特定するためのタイマ計数データであり、
    前記タイミング制御回路は、アナログ動作の開始に応答して前記タイミング制御データに基づくタイマ動作を開始して、アナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を示すタイミング制御信号を生成するタイマ回路を有する、請求項15記載の半導体装置。
  17. 前記タイミング制御データは、アナログ回路のアナログ動作サイクルにおいて他のアナログ回路のアナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を動作ステートによって特定するためのステート識別データであり、
    前記タイミング制御回路は、アナログ動作の開始に応答してアナログ回路の動作ステート毎に、それが前記タイミング制御データによって特定されるアナログ回路の動作開始を許可するか否かを判別し、夫々の判別結果に応じてアナログ動作の開始を禁止又は許可する区間を示すタイミング制御信号を生成する、請求項15記載の半導体装置。
  18. 前記アナログ回路は、アナログ信号をサンプリングし、サンプリングしたアナログ信号を処理する回路である、請求項15記載の半導体装置。
  19. 前記アナログ回路は、アナログ信号をサンプリングし、サンプリングしたアナログ信号をディジタル信号に変換するAD変換器である、請求項15記載の半導体装置。
  20. マイクロコンピュータとそれによって制御されるターゲット機器を有するマイクロコンピュータ応用機器であって、
    前記マイクロコンピュータは、ターゲット機器からアナログ信号を入力してディジタル信号に変換するAD変換ユニットと、AD変換ユニットによる変換結果を用いて前記ターゲット機器を制御するプロセッシングユニットとを有し、
    前記AD変換ユニットは、並列動作可能であって共通のアナログ電源端子に接続された複数個のAD変換回路を有し、相互に一のAD変換回路は、既にAD変換動作を開始している他のAD変換回路の変換動作サイクルにおいて当該一のAD変換回路の変換動作の開始を抑止する区間を特定するタイミング制御データに基づいてAD変換動作の開始が制御され、前記タイミング制御データを書換え可能に保持する記憶回路を有し、
    前記AD変換ユニットは前記AD変換回路の動作開始タイミングを制御するタイミング制御回路を有し、
    前記タイミング制御回路は、前記複数のAD変換回路に対するAD変換動作の起動要求信号を入力し、先に起動したAD変換回路の動作開始タイミングを基準に後の起動要求信号による他のAD変換回路に対する動作開始タイミングをタイミング制御データに基づいて決定し、
    前記タイミング制御回路は前記タイミング制御データを生成するためのキャリブレーション動作を制御し、
    前記キャリブレーション動作は、一のAD変換回路の動作を起動した後に他のAD変換回路の動作を起動したとき当該一のAD変換回路による動作結果と目標値との誤差を蓄積する動作を、他のAD変換回路の起動タイミングを順次ずらしながら繰り返し、それによって得られた複数の誤差と対応する起動タイミングとの関係から所定の誤差を生ずる起動タイミングの区間を求め、この区間をAD変換動作の開始を禁止する区間とするタイミング制御データを生成し、生成したタイミング制御テータを前記記憶回路に格納する処理である、マイクロコンピュータ応用機器。
  21. 前記タイミング制御回路は、動作が開始されたAD変換回路の動作サイクル毎に前記タイミング制御データが特定するAD変換回路の動作開始を抑止する区間を判別するためのタイマ回路と、前記タイマ回路で判別された区間においてAD変換動作の起動要求信号に応答するAD変換動作の開始を抑止し、前記タイマ回路による当該区間からの逸脱の判別を待って前記抑止を解除する論理回路とを有し、
    前記タイミング制御データは、前記タイマ回路が計測する計数情報によって前記AD変換回路の動作開始を抑止する区間を特定するデータである、請求項20記載のマイクロコンピュータ応用機器。
  22. 前記タイミング制御回路は、動作が開始されたAD変換回路の動作ステートを識別し、識別した動作ステートが、前記タイミング制御データが特定するAD変換回路の動作開始を抑止する動作ステートに一致するか否かを判別する判定回路と、一致を判別した期間においてAD変換動作の起動要求信号に応答するAD変換動作の開始を抑止し、不一致の判別を待って前記抑止を解除する論理回路とを有し、
    前記タイミング制御データは、前記AD変換回路の動作開始を抑止する動作ステートを特定するデータである、請求項20記載のマイクロコンピュータ応用機器。
  23. マイクロコンピュータとそれによって制御されるターゲット機器を有するマイクロコンピュータ応用機器であって、
    前記マイクロコンピュータは、ターゲット機器からアナログ信号を入力してディジタル信号に変換するAD変換ユニットと、AD変換ユニットによる変換結果を用いて前記ターゲット機器を制御するプロセッシングユニットとを有し、
    前記AD変換ユニットは、並列動作可能であって共通のアナログ電源端子に接続された複数個のAD変換回路を有し、相互に一のAD変換回路は、既にAD変換動作を開始している他のAD変換回路の変換動作サイクルにおいて当該一のAD変換回路の変換動作の開始を抑止する区間を特定するタイミング制御データに基づいてAD変換動作の開始が制御され、前記タイミング制御データを書換え可能に保持する記憶回路を有し、
    前記AD変換回路はAD変換動作の起動要求に対し、他のAD変換回路の状態を参照して自立的にAD変換動作の開始タイミングを制御するタイミング制御回路を有し、
    前記タイミング制御回路は、自らのAD変換動作中にその動作サイクルにおいて他のAD変換回路のAD変換動作の開始を禁止又は許可する区間を示すためのタイミング制御信号を生成して出力すると共に、他のAD変換回路の夫々が出力する前記タイミング制御信号のいずれによっても動作開始が許可される区間に限定してAD変換回路の動作を開始する制御を行い、
    前記タイミング制御回路は前記タイミング制御データを生成するためのキャリブレーション動作を制御し、
    前記キャリブレーション動作は、自らのAD変換回路の動作を起動した後に他のAD変換回路の動作を起動したとき自らのAD変換回路による動作結果と目標値との誤差を蓄積する動作を、他のAD変換回路の起動タイミングを順次ずらしながら繰り返し、それによって得られた複数の誤差と対応する起動タイミングとの関係から所定の誤差を生ずる起動タイミングの区間に基づいてAD変換動作の開始を禁止する区間を決めてタイミング制御データを生成し、生成したタイミング制御テータを前記記憶回路に格納する処理である、マイクロコンピュータ応用機器。
  24. 前記タイミング制御データは、AD変換回路のAD変換動作サイクルにおいて他のAD変換回路のAD変換動作の開始を禁止又は許可する区間を特定するためのタイマ計数データであり、
    前記タイミング制御回路は、AD変換動作の開始に応答して前記タイミング制御データに基づくタイマ動作を開始して、AD変換動作の開始を禁止又は許可する区間を示すタイミング制御信号を生成するタイマ回路を有する、請求項23記載のマイクロコンピュータ応用機器。
  25. 前記タイミング制御データは、AD変換回路のAD変換動作サイクルにおいて他のAD変換回路のAD変換動作の開始を禁止又は許可する区間を動作ステートによって特定するためのステート識別データであり、
    前記タイミング制御回路は、AD変換動作の開始に応答してAD変換回路の動作ステート毎に、それが前記タイミング制御データによって特定されるAD変換回路の動作開始を許可するか否かを判別し、夫々の判別結果に応じてAD変換動作の開始を禁止又は許可する区間を示すタイミング制御信号を生成する、請求項23記載のマイクロコンピュータ応用機器。
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