JP5371577B2 - エレベータの非常用ボタン装置 - Google Patents

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本発明は、誤操作等の防止機能を備えたエレベータの非常用ボタン装置に関する。
エレベータの異常時に操作される非常用ボタンの前面には、悪戯などによる乱用や誤操作を防止するために、カバーを設置する場合がある。このようなカバーとしては、ボタン全面を覆うカバーを上下にスライド可能としたタイプ(例えば、特許文献1参照)、あるいは、回転させることで一時的にカバーを排除でき、指が通る切欠きを設けたタイプ(例えば、特許文献2参照)などが提案されている。
特開2008−150199号公報 特開平5−193848号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1に係る発明では、ボタン全面を覆うカバーが上下にスライドするため、スライドできるのか否か分かりづらい。すなわち、例えば、非常時において非常ボタンを操作したい際に、カバーを破砕するのか、スライドさせるのかといった、カバーの排除方法が判別しにくく、即座に排除できないといった問題点があった。
また、特許文献2に係る発明では、指が通る切欠きがカバーに設けられており、この切欠きに指を係合させることでカバーを回転させる、という排除方法を認識することができる。しかしながら、この切欠きを通してボタンを押すことも可能となってしまい、せっかくの乱用防止、誤操作防止の効果が半減してしまう、という可能性があった。
また、切欠きに指を通してカバーを回転させた後にボタンを押す際には、カバーを回転させた指でボタンを押すことができず、他の指でボタンを押すことが必要となる。従って、即座にボタンを押せないといった問題点もあった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、非常ボタンの乱用、誤操作の防止と、非常ボタンの操作性の向上との両立を図ったエレベータの非常用ボタン装置を得ることを目的とする。
本発明に係るエレベータの非常用ボタン装置は、非常ボタンの誤操作を防止するために設けられたカバーを備えたエレベータの非常用ボタン装置であって、カバーは、縦長の流線形状を有し、通常時においては、非常ボタンの一部または非常ボタンのボタン枠の一部を露出させるように設置されており、非常時においては、流線形状に沿って外力を加えることで、カバー上端部を中心に回転可能な構成を備えるものである。
本発明に係るエレベータの非常用ボタン装置によれば、外形が流線形状を有するカバーを採用し、非常ボタンの一部または非常ボタンのボタン枠の一部を外形から露出させるとともに、流線形状に沿って外力を加えることで、カバー上端部を中心に回転可能な構成とすることにより、非常ボタンの乱用、誤操作の防止と、非常ボタンの操作性の向上との両立を図ったエレベータの非常用ボタン装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1におけるエレベータの非常用ボタン装置が設置されたエレベータかご室内を示す図である。 本発明の実施の形態1における非常用ボタン装置を示した図である。 本発明の実施の形態1の図2におけるY1−Y1面の断面図である。 本発明の実施の形態1の非常用ボタン装置における横方向に外力を加えた場合のカバー排除方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態1の非常用ボタン装置における縦方向に外力を加えた場合のカバー排除方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態2における非常用ボタン装置を示した図である。 本発明の実施の形態2の図6におけるY2−Y2面の断面図である。 本発明の実施の形態2の非常用ボタン装置における横方向に外力を加えた場合のカバー排除方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態2の非常用ボタン装置における縦方向に外力を加えた場合のカバー排除方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態3における非常用ボタン装置を示した図である。 本発明の実施の形態3の図10におけるY3−Y3面の断面図である。 本発明の実施の形態3の非常用ボタン装置における横方向に外力を加えた場合のカバー排除方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態3の非常用ボタン装置における縦方向に外力を加えた場合のカバー排除方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態4における非常用ボタン装置を示した図である。 本発明の実施の形態4の図14におけるY4−Y4面の断面図である。 本発明の実施の形態4の非常用ボタン装置における横方向に外力を加えた場合のカバー排除方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態4の非常用ボタン装置における縦方向に外力を加えた場合のカバー排除方法を説明するための図である。
以下、本発明のエレベータの非常用ボタン装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるエレベータの非常用ボタン装置が設置されたエレベータかご室内を示す図である。エレベータかご室1は、出入口のかご戸2と、出入口両側に設置されて出入口を形成する袖壁3とを有する。さらに、袖壁3の前面を形成する表板3aには、かご室1の運行状態などを示すインジケータ4、かご室1の運行を操作する行先階ボタン5、およびエレベータの異常時に操作される非常ボタン6が設けられている。ここで、本発明は、非常ボタン6のカバーに技術的特徴を有するものである。
図2は、本発明の実施の形態1における非常用ボタン装置を示した図である。また、図3は、本発明の実施の形態1の図2におけるY1−Y1面の断面図である。本実施の形態1における非常用ボタン装置は、非常ボタン6を押すことができない程度に、非常ボタン6およびボタン枠6aの一部を露出させるようにして、略菱形状の流線形状のカバー7が配置されている。そして、このカバー7の上端部は、ピン8によってスペーサ10を介して止め具11により、表板3aに回転可能となるように設置されている。
本実施の形態1では、略菱形状の流線形状のカバー7を備えることで、非常ボタン6の乱用、誤操作の防止と、非常ボタン6の操作性の向上との両立を図っている。そこで、このようなカバー7の役目と非常ボタン6の操作について、具体的に説明する。
先の図2に示したように、非常ボタン6およびボタン枠6aの一部を露出させるように、カバー7が設けられている。このため、カバー7を排除して、非常ボタン6をさらに露出させない限り、非常ボタン6が押されることはない。従って、このカバー7の働きにより、通常時においては、非常ボタン6の乱用、誤操作の防止を図ることができる。
一方、非常時において実際に非常ボタン6を押す必要がある場合には、カバー7を排除する必要があり、この方法について、図面を用いて説明する。図4は、本発明の実施の形態1の非常用ボタン装置における横方向に外力を加えた場合のカバー排除方法を説明するための図である。また、図5は、本発明の実施の形態1の非常用ボタン装置における縦方向に外力を加えた場合のカバー排除方法を説明するための図である。
図4に示すように、どちらか一方の横方向から指9をスライドさせて、カバー7の側面から流線形状の傾斜面に沿わせて外力を加えてカバー7を回転させることで、カバー7を容易に排除できる。また、図5に示すように、下から上に向かって指9をスライドさせて、指9の先端をカバー7の流線形状の傾斜面に沿わせて外力を加えてカバー7を回転させることで、カバー7を容易に排除できる。そして、図4あるいは図5に示したように、カバー7をスライドさせた後に、そのまま指9で非常ボタン6を押すことができる。
本実施の形態1のように、カバー7を流線形状とすることで、傾斜面に沿って指9を容易にスライドさせることができ、カバーが丸形状の場合と比較して、カバーを回転させ易くなっている。さらに、カバー7を流線形状とすることで、指を横方向からスライドさせる場合には、カバー7の縦長部分を指9で押すことになるので、より押し易くなるメリットもある。
以上のように、実施の形態1によれば、略菱形状の流線形状のカバーを備えることで、非常ボタンの乱用、誤操作の防止と、非常ボタンの操作性の向上との両立を容易に実現できる。例えば、停電時の暗闇において手探りによって非常ボタンを探す場合を考えると、非常ボタンやボタン枠の一部を露出させているため、視覚障害者や健常者であっても、非常ボタンの位置を簡単に認識することができる。さらに、カバーを排除しない限り、非常ボタンを誤って押すこともない。
また、流線形状のカバーの傾斜面に沿って指をスライドさせることで、カバーを簡単に排除できるとともに、カバーを排除した指で、非常ボタンを直ちに操作することできる。従って、非常ボタンの操作性の向上を図ることもできる。
実施の形態2.
先の実施の形態1では、カバーの流線形状を略菱形状にした場合について説明した。これに対して、本実施の形態2では、カバーの流線形状を楕円形状とする場合について説明する。
図6は、本発明の実施の形態2における非常用ボタン装置を示した図である。また、図7は、本発明の実施の形態2の図6におけるY2−Y2面の断面図である。本実施の形態2における非常用ボタン装置は、非常ボタン6を押すことができない程度に、非常ボタン6およびボタン枠6aの一部を露出させるようにして、楕円形状の流線形状のカバー7aが配置されている。そして、このカバー7aの上端部は、ピン8によってスペーサ10を介して止め具11により、表板3aに回転可能となるように設置されている。
本実施の形態2では、楕円形状の流線形状のカバー7aを備えることで、非常ボタン6の乱用、誤操作の防止と、非常ボタン6の操作性の向上との両立を図っている。そこで、このようなカバー7aの役目と非常ボタン6の操作について、具体的に説明する。
先の図6に示したように、非常ボタン6およびボタン枠6aの一部を露出させるように、カバー7aが設けられている。このため、カバー7aを排除して、非常ボタン6をさらに露出させない限り、非常ボタン6が押されることはない。従って、先の実施の形態1におけるカバー7と同様に、このカバー7aの働きにより、通常時においては、非常ボタン6の乱用、誤操作の防止を図ることができる。
一方、非常時において実際に非常ボタン6を押す必要がある場合には、カバー7aを排除する必要があり、この方法について、図面を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態2の非常用ボタン装置における横方向に外力を加えた場合のカバー排除方法を説明するための図である。また、図9は、本発明の実施の形態2の非常用ボタン装置における縦方向に外力を加えた場合のカバー排除方法を説明するための図である。
図8に示すように、どちらか一方の横方向から指9をスライドさせて、カバー7aの側面から流線形状の傾斜面に沿わせて外力を加えてカバー7aを回転させることで、カバー7aを容易に排除できる。また、図9に示すように、下から上に向かって指9をスライドさせて、指9の先端をカバー7aの流線形状の傾斜面に沿わせて外力を加えてカバー7aを回転させることで、カバー7aを容易に排除できる。そして、図8あるいは図9に示したように、カバー7aをスライドさせた後に、そのまま指9で非常ボタン6を押すことができる。
本実施の形態2のように、カバー7aを流線形状とすることで、傾斜面に沿って指9を容易にスライドさせることができ、カバーが丸形状の場合と比較して、カバーを回転させ易くなっている。さらに、カバー7aを流線形状とすることで、指を横方向からスライドさせる場合には、カバー7aの縦長部分を指9で押すことになるので、より押し易くなるメリットもある。
さらに、本実施の形態2では、カバー7aの流線形状を、楕円形状としている。このような楕円形状を採用することで、先の実施の形態1における略菱形状を採用した場合と比較して、連続する滑らかな曲線によって、よりスム−ズにカバー7aを回転(排除)させることができる。
以上のように、実施の形態2によれば、楕円形状の流線形状のカバーを備えることで、非常ボタンの乱用、誤操作の防止と、非常ボタンの操作性の向上との両立を容易に実現できる。特に、流線形状を、連続する滑らかな曲線からなる楕円形状とすることで、先の実施の形態1よりも容易にカバーを排除することができ、非常ボタンのさらなる操作性の向上を実現できる。
なお、図6、図8、図9においては、カバー7aの前面に、排除方向を示す矢印12を印刷した場合を例示している。このような表示を行うことで、とっさの場合であっても、誰もが迷うことなく、非常ボタン6を操作できるようになる。そして、このような矢印表示は、他の実施の形態に対しても適用でき、同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
先の実施の形態1、2では、流線形状のカバーを1枚で構成した場合について説明した。これに対して、本実施の形態3では、流線形状のカバーを2枚重ね合わせて構成する場合について説明する。
図10は、本発明の実施の形態3における非常用ボタン装置を示した図である。また、図11は、本発明の実施の形態3の図10におけるY3−Y3面の断面図である。本実施の形態3における非常用ボタン装置は、非常ボタン6を押すことができない程度に、非常ボタン6およびボタン枠6aの一部を露出させるようにして、リーフ状の流線形状を呈したカバー7bおよび7cが重ね合わされて配置されている(前面側が7bで背面側が7c)。そして、これら2枚のカバー7b、7cの上端部は、ピン8によってスペーサ10を介して止め具11により、表板3aに回転可能となるように設置されている。
また、カバー7cには、ピン8の鉛直下側にストッパー13が設けてあり、このストッパー13が、カバー7bに当接している。また、ストッパー13がカバー7bに当接している状態では、カバー7bとカバー7cの下部先端部が開いた状態となっているが、このときの非常ボタン6の露出量は、非常ボタン6を誤って操作されない程度になっている。そして、通常時には、ストッパー13がカバー7bに当接して閉じた状態となっている。
本実施の形態3では、リーフ状の流線形状を呈した2枚のカバー7b、7cを備えることで、非常ボタン6の乱用、誤操作の防止と、非常ボタン6の操作性の向上との両立を図っている。そこで、このようなカバー7b、7cの役目と非常ボタン6の操作について、具体的に説明する。
先の図10に示したように、非常ボタン6およびボタン枠6aの一部を露出させるように、カバー7b、7cが設けられている。このため、カバー7b、7cを排除して、非常ボタン6をさらに露出させない限り、非常ボタン6が押されることはない。従って、先の実施の形態1におけるカバー7および先の実施の形態2におけるカバー7aと同様に、このカバー7b、7cの働きにより、通常時においては、非常ボタン6の乱用、誤操作の防止を図ることができる。
一方、非常時において実際に非常ボタン6を押す必要がある場合には、カバー7b、7cを排除する必要があり、この方法について、図面を用いて説明する。図12は、本発明の実施の形態3の非常用ボタン装置における横方向に外力を加えた場合のカバー排除方法を説明するための図である。また、図13は、本発明の実施の形態3の非常用ボタン装置における縦方向に外力を加えた場合のカバー排除方法を説明するための図である。
図12に示すように、どちらか一方の横方向から指9をスライドさせて、カバー7bまたはカバー7cの側面から流線形状の傾斜面に沿わせて外力を加えてカバー7b、7cを同一方向に回転させることで、カバー7b、7cを容易に排除できる。また、図13に示すように、下から上に向かって指9をスライドさせて、指9の先端をカバー7b、7cの流線形状の傾斜面に沿わせて外力を加えて、カバー7b、7cが互いに離れる方向に回転させることで、カバー7b、7cを容易に排除できる。そして、図12あるいは図13に示したように、カバー7b、7cをスライドさせた後に、そのまま指9で非常ボタン6を押すことができる。
本実施の形態3のように、リーフ状の流線形状を呈した2枚のカバー7b、7cを採用することで、回転軸であるピン8の鉛直直下から上方に向かって指をすばやくスライドさせる場合にも、カバー7b、7cを、互いに離れる方向に簡単に回転させることができる。すなわち、通常時にはカバーの下部先端部が開いた状態であるため、非常時に鉛直直下からカバーを押した場合、指9は、最初からカバーの流線形部を押すことになるので、スムーズにカバーが回転することとなる。
これに対して、先の実施の形態1、2のように、カバーを1枚で構成した場合には、鉛直直下から真上に押すと、ピン8が押す力を支持する状態となり、回転しにくいことがある。従って、本実施の形態3のようにカバーを2枚で構成した場合には、先の実施の形態1、2と比較して、引っかかることなくスム−ズに、カバー7bおよびカバー7cを回転(排除)させることができる。さらに、非常ボタン6の前面にカバー7b、7cが重複して配置されているので、耐衝撃性が強化されるメリットも得られる。
以上のように、実施の形態3によれば、リーフ状の流線形状を呈した2枚のカバーを備えることで、非常ボタンの乱用、誤操作の防止と、非常ボタンの操作性の向上との両立を容易に実現できる。特に、リーフ状の流線形状を呈した2枚のカバーを採用することで、鉛直直下から上方に向かって指をすばやくスライドさせた場合にも、引っかかることなくスム−ズにカバーを回転(排除)させることができ、非常ボタンのさらなる操作性の向上を実現できる。さらに、カバーを2重構成とすることで、耐衝撃性の強化を図ることもできる。
なお、上述した実施の形態3の説明では、ストッパー13によって傾斜部を対向させるように、2枚のカバー7b、7cを配置したが、2枚構成のカバーは、このような構成に限定されるものではない。カバー自体の形状や材質変化によって重心を偏芯させて、それぞれの傾斜部を対向させてもよい。また、カバー7b、7cをリーフ形状にする場合を一例として示したが、略菱形や楕円形状のものであってもよく、流線形状であれば、同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
先の実施の形態1〜3では、流線形状のカバーの上端部をピン8により固定し、このピン8を中心にしてカバーを回転可能とする構成について説明した。これに対して、本実施の形態4では、回転可能な流線形状のカバーを、さらに摺動可能とする構成について説明する。一例として、先の実施の形態2で示した楕円形状を有する流線形状のカバーに対して、摺動可能とする構成を付加した場合について、以下に説明する。
図14は、本発明の実施の形態4における非常用ボタン装置を示した図である。また、図15は、本発明の実施の形態4の図14におけるY4−Y4面の断面図である。本実施の形態4における非常用ボタン装置は、非常ボタン6を押すことができない程度に、非常ボタン6およびボタン枠6aの一部を露出させるようにして、楕円形状の流線形状のカバー7dが配置されている。そして、このカバー7dは、中央部の鉛直方向に長穴形状の部分(以下、長穴部分と称す)を有しており、この長穴部分を通過したピン8によって、スペーサ10を介して止め具11により、表板3aに回転可能となるように設置されている。
本実施の形態4では、長穴部分を有する楕円形状の流線形状のカバー7dを備えることで、非常ボタン6の乱用、誤操作の防止と、非常ボタン6の操作性の向上との両立を図っている。そこで、このようなカバー7dの役目と非常ボタン6の操作について、具体的に説明する。
先の図14に示したように、非常ボタン6およびボタン枠6aの一部を露出させるように、カバー7dが設けられている。このため、カバー7dを排除して、非常ボタン6をさらに露出させない限り、非常ボタン6が押されることはない。従って、先の実施の形態2におけるカバー7aと同様に、このカバー7dの働きにより、通常時においては、非常ボタン6の乱用、誤操作の防止を図ることができる。
一方、非常時において実際に非常ボタン6を押す必要がある場合には、カバー7dを排除する必要があり、この方法について、図面を用いて説明する。図16は、本発明の実施の形態4の非常用ボタン装置における横方向に外力を加えた場合のカバー排除方法を説明するための図である。また、図17は、本発明の実施の形態4の非常用ボタン装置における縦方向に外力を加えた場合のカバー排除方法を説明するための図である。
図16に示すように、どちらか一方の横方向から指9をスライドさせて、カバー7dの側面から流線形状の傾斜面に沿わせて外力を加えてカバー7dを回転させることで、カバー7dを容易に排除できる。この動作は、先の実施の形態2における図8と同様である。
また、図17に示すように、下から上に向かって指9をスライドさせて、指9の先端をカバー7dの流線形状の傾斜面に沿わせて外力を加えてカバー7dを回転させ、かつ長穴部分に沿ってカバー7dを上昇させることで、カバー7dを容易に排除できる。そして、図8あるいは図9に示したように、カバー7dをスライドさせた後に、そのまま指9で非常ボタン6を押すことができる。
本実施の形態4のように、長穴部分を有する流線形状のカバー7dを採用することで、下方向から操作する際には、図17に示すように、ピン8が長穴に沿うようにして、カバー7dを上昇させながら、かつ回転させることができる。さらに、ピン8の鉛直直下から操作した場合には、カバー7dがほとんど回転することなく上昇することで、非常ボタン6を押すことができる。このように、長穴部分を備えることで、カバー7dを回転および摺動させることが可能となり、特に、下方向から操作する際にも、容易に排除することができる。
以上のように、実施の形態4によれば、長穴部分を有する流線形状のカバーを備えることで、非常ボタンの乱用、誤操作の防止と、非常ボタンの操作性の向上との両立を容易に実現できる。特に、長穴部分を設けることで、カバーを回転動作に加えて摺動動作させることを可能としており、非常ボタンのさらなる操作性の向上を実現できる。
なお、この長穴部分は、先の実施の形態1における略菱形状の流線形状のカバーのように、流線形状を有するカバーに対して適用することができ、同様の効果を得ることができる。
6 非常ボタン、6a ボタン枠、7、7a、7b、7c、7d カバー。

Claims (4)

  1. 非常ボタンの誤操作を防止するために設けられたカバーを備えたエレベータの非常用ボタン装置であって、
    前記カバーは、縦長の流線形状を有し、通常時においては、前記非常ボタンの一部または前記非常ボタンのボタン枠の一部を露出させるように設置されており、非常時においては、前記流線形状に沿って外力を加えることで、カバー上端部を中心に回転可能な構成を備える
    ことを特徴とするエレベータの非常用ボタン装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータの非常用ボタン装置において、
    前記カバーは、回転可能な方向を示す矢印表示が前面に付されている
    ことを特徴とするエレベータの非常用ボタン装置。
  3. 請求項1または2に記載のエレベータの非常用ボタン装置において、
    前記カバーは、前記流線形状を有した2枚のカバーを重ね合わせ、それぞれが個別に回転可能に構成されるとともに、通常時においては、前記2枚のカバーの鉛直下端部の傾斜部分が互いに対向するように設置されている
    ことを特徴とするエレベータの非常用ボタン装置。
  4. 請求項1または2に記載のエレベータの非常用ボタン装置において、
    前記カバーは、回転可能であるとともに摺動可能とするために、前記カバー上端部の回転中心部を長穴形状とする
    ことを特徴とするエレベータの非常用ボタン装置。
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