JP5371508B2 - 液化ガス運搬船 - Google Patents

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Description

本発明は、液化ガス運搬船に関し、特に、独立球形タンク内に低温にて液化された天然ガス(LNG)を貯蔵して運搬するLNG船に関するものである。
独立球形タンク内に低温にて液化された天然ガスを貯蔵して運搬するLNG船としては、複数個(例えば、3〜5個)の球形タンクの上半部を、船首尾方向および船幅方向に沿って延びる一つの連続したタンクカバーで覆ったものが知られている(特許文献1参照)。
特表2005−521589号公報
しかしながら、上記特許文献1のFig.2a、Fig.2b、Fig.3a、およびFig.3bに開示されたLNG船では、タンクカバー(保護ケーシング構造)6の頂部後端とハウス(甲板室)5の前面とが、連結部材(支持梁)11を介して連結されている。そのため、連結部材11の前端が接続される部分、すなわち、「ナックル」と呼ばれるタンクカバー頂部の継ぎ折れ部に応力が流れ込み、当該部位に応力集中による疲労破壊が生じるおそれがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、タンクカバー頂部の継ぎ折れ部への応力の流れを低減させることができ、当該部位の応力集中による疲労破壊を防止することができる液化ガス運搬船を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係る液化ガス運搬船は、内部に液化されたガスを貯蔵するとともに、船首尾方向に沿って配置され、かつ、スカート(円筒型タンク支持構造)を介して船体に固定された複数個の球形タンクと、上甲板上に設けられて前記複数個の球形タンクの上半部を覆うとともに、船首尾方向および船幅方向に沿って延びる一つの連続したタンクカバーとを備えた液化ガス運搬船であって、前記上甲板の船尾側に位置する船尾甲板上に設けられた居住区構造物の前面と、前記タンクカバーを構成する後端面との間に隙間が設けられており、前記上甲板から垂直上方に延びて前記タンクカバーを構成する両側面を備え、これら両側面の後端と、前記居住区構造物とが、二つの主連結部材のみで連結されている。
本発明に係る液化ガス運搬船によれば、タンクカバーの頂部後端上部と居住区構造物とが非連結(不連続)構造とされ、応力が、タンクカバーを構成する両側面の後端から主連結部材を介して居住区構造物に流れることになる。
これにより、タンクカバー頂部の継ぎ折れ部への応力の流れを低減させることができ、当該部位の応力集中による疲労破壊を防止することができる。
上記液化ガス運搬船において、前記居住区構造物の両側面から外方に向かって張出部が設けられており、この張出部と、前記タンクカバーを構成する両側面の上端から斜め上方に延びて前記タンクカバーを構成する両斜面の後端とが、前記主連結部材とは別の連結部材を介して連結されているとさらに好適である。
このような液化ガス運搬船によれば、応力が、タンクカバーを構成する両側面の後端から主連結部材を介して居住区構造物に流れるとともに、タンクカバーを構成する両斜面の後端から主連結部材とは別の連結部材を介して張出部に流れることになる。
これにより、主連結部材への応力の流れを低減させることができ、主連結部材への応力集中を軽減することができる。
上記液化ガス運搬船において、前記タンクカバーを構成する両側面の後端部が、前記船尾甲板と同一平面を形成する、前記主連結部材とは別の水平部材を介して前記船尾甲板の前端に連結されているとさらに好適である。
このような液化ガス運搬船によれば、応力が、タンクカバーを構成する両側面の後端から主連結部材を介して居住区構造物に流れるとともに、タンクカバーを構成する両側面の後端部から主連結部材とは別の水平部材を介して船尾甲板に流れることになる。
これにより、主連結部材への応力の流れを低減させることができ、主連結部材への応力集中を軽減することができる。
上記液化ガス運搬船において、前記居住区構造物の両側面から外方に向かって張出部が設けられており、前記タンクカバーを構成する両側面の後端部が、前記船尾甲板と同一平面を形成する、前記主連結部材とは別の第1の水平部材を介して前記船尾甲板の前端に連結されているとともに、前記張出部の上面と同一平面を形成する、前記主連結部材とは別の第2の水平部材を介して前記張出部の前端に連結されているとさらに好適である。
このような液化ガス運搬船によれば、応力が、タンクカバーを構成する両側面の後端から主連結部材を介して居住区構造物に流れるとともに、タンクカバーを構成する両側面の後端部から主連結部材とは別の第1の水平部材を介して船尾甲板に流れ、かつ、タンクカバーを構成する両側面の後端部から主連結部材とは別の第2の水平部材を介して張出部に流れることになる。
これにより、主連結部材への応力の流れを低減させることができ、主連結部材への応力集中を軽減することができる。
上記液化ガス運搬船において、前記タンクカバーを構成する両側面の後端部が、前記船尾甲板と同一平面を形成する、前記主連結部材とは別の水平部材を介して前記船尾甲板の前端に連結されているとともに、前記タンクカバーを構成する両側面の上端から斜め上方に延びて前記タンクカバーを構成する両斜面の後端が、前記居住区構造物を構成する骨部材に連結されているとさらに好適である。
このような液化ガス運搬船によれば、応力が、タンクカバーを構成する両側面の後端から主連結部材を介して居住区構造物に流れるとともに、タンクカバーを構成する両側面の後端部から主連結部材とは別の水平部材を介して船尾甲板に流れ、かつ、タンクカバーを構成する両斜面の後端から居住区構造物を構成する骨部材に流れることになる。
これにより、主連結部材への応力の流れを低減させることができ、主連結部材への応力集中を軽減することができる。
上記液化ガス運搬船において、前記タンクカバーを構成する両側面の上端から斜め上方に延びる斜面の後端部が、前記タンクカバーを構成する両側面の後端部よりも内方(中心側)に位置しており、前記タンクカバーを構成する両側面の後端部が、前記船尾甲板と同一平面を形成する、前記主連結部材とは別の水平部材を介して前記船尾甲板の前端に連結されているとともに、前記タンクカバーを構成する両側面の上端から斜め上方に延びる両斜面の後端部前端と、前記タンクカバーを構成する両側面の後端部上端とが、前記主連結部材とは別の連結部材を介して連結されているとさらに好適である。
このような液化ガス運搬船によれば、応力が、タンクカバーを構成する両側面の後端から主連結部材を介して居住区構造物に流れるとともに、タンクカバーを構成する両斜面の後端部前端から主連結部材とは別の連結部材を介してタンクカバーを構成する両側面の後端部に流れ、かつ、タンクカバーを構成する両側面の後端部から主連結部材とは別の水平部材を介して船尾甲板に流れることになる。
これにより、主連結部材への応力の流れを低減させることができ、主連結部材への応力集中を軽減することができる。
また、タンクカバー斜部の継ぎ折れ部への応力の流れを低減させることができ、当該部位の応力集中による疲労破壊を防止することができる。
本発明に係る液化ガス運搬船によれば、タンクカバー頂部の継ぎ折れ部への応力の流れを低減させることができ、当該部位の応力集中による疲労破壊を防止することができるという効果を奏する。
また、タンクカバーの後端面と居住区構造物の前面との間には隙間が設けられているので、居住区構造物の前面に設けられた居室窓から十分な光を採り入れることができる。
さらに、主連結部材は、上甲板から垂直上方に延びる側面の後端と、船尾甲板から垂直上方に延びる居住区構造物とを接続するものであるので、主連結部材の平面視形状を長方形状等の単純な形状とすることができ、主連結部材の製作性(工作性)を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る液化ガス運搬船の図であって、(a)は要部右側面図、(b)は正面図、(c)は要部平面図である。 本発明の第2実施形態に係る液化ガス運搬船の要部斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る液化ガス運搬船の要部斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る液化ガス運搬船の要部斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る液化ガス運搬船の要部斜視図である。 本発明の第6実施形態に係る液化ガス運搬船の要部斜視図である。
以下、本発明に係る液化ガス運搬船の第1実施形態について、図1を参照しながら説明する。
図1は本実施形態に係る液化ガス運搬船の図であって、(a)は要部右側面図、(b)は正面図、(c)は要部平面図である。
図1(a)から図1(c)に示すように、本実施形態に係る液化ガス運搬船(本実施形態では「LNG船」)1は、例えば、四個のアルミニウム製の独立球形タンク2を備えた船舶であり、これらアルミニウム製の球形タンク2はそれぞれ、その内部に、液化されたガス(本実施形態では低温にて液化された天然ガス)を貯蔵することができるように構成されたものである。
また、これら球形タンク2はそれぞれ、その上端部が球形タンク2の赤道部に固定され、その下端部がファンデーションデッキ(図示せず)上に固定された円筒形のスカート(図示せず)を介して船体3に支持されている。すなわち、これら球形タンク2の重量は、スカートを通して船体3で受けられるようになっている。
さらに、図1(a)から図1(c)に示すように、これら球形タンク2の上半部は、その下端部が上甲板(メインデッキ)4上に固定されるとともに、船首尾方向および船幅方向に沿って延びる一つの連続したタンクカバー5により覆われている。また、タンクカバー5と上甲板4との間に、伸縮継手は一切設けられておらず、タンクカバー5は剛体構造になっている。すなわち、タンクカバー5は、船体3とともに、船級協会のルール等で要求される船舶の縦強度(船首尾方向(縦方向)に対し、自重、積載される貨物、波の力により生じる曲げの力およびせん断力に対する強度)を確保する構造となっている。
なお、図1(a)および図1(c)中の符号6は、上甲板4よりも一段高いところに設けられた船尾甲板(プープデッキ)を示している。船尾甲板6の上には、操舵室および居室を備えたハウス(居住区構造物)7が配置されており、船尾甲板6の下方には、機関室(図示せず)が配置されている。
さて、図1(a)および図1(b)に示すように、本実施形態に係る液化ガス運搬船1には、タンクカバー5の後端面(背面)5aとハウス7の前面(正面)7aとの間に隙間10が設けられている。また、タンクカバー5の両側面(上甲板4から垂直上方に延びて上甲板4と下部斜面5cの下端とを接続する面)5bの後端とハウス7とは、水平部材と呼ばれる主連結部材11で連結(接続)されており、タンクカバー5に生じた応力が、主連結部材11を介してハウス7を構成する水平ガーダー(図示せず)に流れるようになっている。
本実施形態に係る液化ガス運搬船1によれば、タンクカバー5の頂部後端上部とハウス7とが非連結(不連続)構造とされ、応力が、タンクカバー5を構成する両側面5bの後端から主連結部材11を介してハウス7に流れることになる。
これにより、タンクカバー5頂部の継ぎ折れ部12への応力の流れを低減させることができ、当該部位の応力集中による疲労破壊を防止することができる。
また、タンクカバー5の後端面5aとハウス7の前面7aとの間には隙間10が設けられているので、ハウス7の前面7aに設けられた居室窓(図示せず)から十分な光を採り入れることができる。
さらに、主連結部材11は、上甲板4から垂直上方に延びる側面5bの後端と、船尾甲板6から垂直上方に延びるハウス7とを接続するものであるので、主連結部材11の平面視形状を長方形状等の単純な形状とすることができ、主連結部材11の製作性(工作性)を向上させることができる。
本発明に係る液化ガス運搬船の第2実施形態について、図2を参照しながら説明する。図2は本実施形態に係る液化ガス運搬船の要部斜視図である。
図2に示すように、本実施形態に係る液化ガス運搬船21は、タンクカバー5の両下部斜面(側面5bの上端から斜め上方に延びて側面5bの上端と上部斜面5dの下端とを接続する面)5cの後端が、大型R部材と呼ばれる連結部材22を介してハウス7の両側面7bから外方(舷側)に向かって張り出す支持部(張出部)23に連結(接続)されているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
本実施形態に係る液化ガス運搬船21によれば、応力が、タンクカバー5を構成する両側面5bの後端から主連結部材11を介してハウス7に流れるとともに、タンクカバー5を構成する両斜面5cの後端から主連結部材11とは別の連結部材22を介して支持部23に流れることになる。
これにより、主連結部材11への応力の流れを低減させることができ、主連結部材11への応力集中を軽減することができる。
その他の作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本発明に係る液化ガス運搬船の第3実施形態について、図3を参照しながら説明する。図3は本実施形態に係る液化ガス運搬船の要部斜視図である。
図3に示すように、本実施形態に係る液化ガス運搬船31は、タンクカバー5の両側面5bの後端部が、船尾甲板6と同一平面を形成する平面視三角形状の水平部材32を介して船尾甲板6の前端に連結(接続)されているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
本実施形態に係る液化ガス運搬船31によれば、応力が、タンクカバー5を構成する両側面5bの後端から主連結部材11を介してハウス7に流れるとともに、タンクカバー5を構成する両側面5bの後端部から主連結部材11とは別の水平部材32を介して船尾甲板6に流れることになる。
これにより、主連結部材11への応力の流れを低減させることができ、主連結部材11への応力集中を軽減することができる。
その他の作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本発明に係る液化ガス運搬船の第4実施形態について、図4を参照しながら説明する。図4は本実施形態に係る液化ガス運搬船の要部斜視図である。
図4に示すように、本実施形態に係る液化ガス運搬船41は、タンクカバー5の両側面5bの後端部が、船尾甲板6と同一平面を形成する平面視三角形状の(第1の)水平部材42を介して船尾甲板6の前端に連結(接続)されているとともに、ハウス7の両側面7bから外方(舷側)に向かって張り出す支持部(張出部)43の上面43aと同一平面を形成する平面視略三角形状の(第2の)水平部材44を介して支持部43の前端に連結(接続)されているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、本実施形態に係る水平部材42は、第3実施形態のところで説明した水平部材32と同じものであり、本実施形態に係る支持部43は、第2実施形態のところで説明した支持部23と同じものである。
本実施形態に係る液化ガス運搬船41によれば、応力が、タンクカバー5を構成する両側面5bの後端から主連結部材11を介してハウス7に流れるとともに、タンクカバー5を構成する両側面5bの後端部から主連結部材11とは別の水平部材42を介して船尾甲板6に流れ、かつ、タンクカバー5を構成する両側面5bの後端部から主連結部材11とは別の水平部材44を介して支持部43に流れることになる。
これにより、主連結部材11への応力の流れを低減させることができ、主連結部材11への応力集中を軽減することができる。
その他の作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本発明に係る液化ガス運搬船の第5実施形態について、図5を参照しながら説明する。図5は本実施形態に係る液化ガス運搬船の要部斜視図である。
図5に示すように、本実施形態に係る液化ガス運搬船51は、タンクカバー5の両側面5bの後端部が、船尾甲板6と同一平面を形成する平面視三角形状の水平部材52を介して船尾甲板6の前端に連結(接続)されているとともに、タンクカバー5の両下部斜面5cの後端が、ハウス7の前面7aを貫通してハウス7を構成する骨部材53まで延び、この骨部材53に連結(接続)されているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、本実施形態に係る水平部材52は、第3実施形態のところで説明した水平部材32および第4実施形態のところで説明した水平部材42と同じものである。また、タンクカバー5の各側面5bの後端は、ハウス7の各側面7bが形成する平面と同一平面上に位置している。
本実施形態に係る液化ガス運搬船51によれば、応力が、タンクカバー5を構成する両側面5bの後端から主連結部材11を介してハウス7に流れるとともに、タンクカバー5を構成する両側面5bの後端部から主連結部材11とは別の水平部材52を介して船尾甲板6に流れ、かつ、タンクカバー5を構成する両斜面5cの後端からハウス7を構成する骨部材53に流れることになる。
これにより、主連結部材11への応力の流れを低減させることができ、主連結部材11への応力集中を軽減することができる。
その他の作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本発明に係る液化ガス運搬船の第6実施形態について、図6を参照しながら説明する。図6は本実施形態に係る液化ガス運搬船の要部斜視図である。
図6に示すように、本実施形態に係る液化ガス運搬船61は、タンクカバー5の両側面5bの後端部が、船尾甲板6と同一平面を形成する平面視三角形状の水平部材62を介して船尾甲板6の前端に連結(接続)されているとともに、タンクカバー5の両下部斜面5cの後端部が、タンクカバー5の両側面5bの後端部よりも内方(中心側)に位置し、タンクカバー5の両下部斜面5cの後端部前端と、タンクカバー5の両側面5bの後端部上端とが、大型R部材と呼ばれる連結部材63を介して連結(接続)されているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、本実施形態に係る水平部材62は、第3実施形態のところで説明した水平部材32、第4実施形態のところで説明した水平部材42、第5実施形態のところで説明した水平部材52と同じものである。
本実施形態に係る液化ガス運搬船61によれば、応力が、タンクカバー5を構成する両側面5bの後端から主連結部材11を介してハウス7に流れるとともに、タンクカバー5を構成する両斜面5cの後端部前端から主連結部材11とは別の連結部材63を介してタンクカバー5を構成する両側面5bの後端部に流れ、かつ、タンクカバー5を構成する両側面5bの後端部から主連結部材11とは別の水平部材62を介して船尾甲板6に流れることになる。
これにより、主連結部材11への応力の流れを低減させることができ、主連結部材11への応力集中を軽減することができる。
また、タンクカバー斜部の継ぎ折れ部64への応力の流れを低減させることができ、当該部位の応力集中による疲労破壊を防止することができる。
その他の作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で適宜必要に応じて変形実施および変更実施することができる。
1 液化ガス運搬船
2 独立球形タンク
3 船体
4 上甲板
5 タンクカバー
5a 後端面
5b 側面
5c 斜面
6 船尾甲板
7 ハウス(居住区構造物)
10 隙間
11 主連結部材
21 液化ガス運搬船
22 連結部材
23 支持部(張出部)
31 液化ガス運搬船
32 水平部材
41 液化ガス運搬船
42 (第1の)水平部材
43 張出部
44 (第2の)水平部材
51 液化ガス運搬船
52 水平部材
53 骨部材
61 液化ガス運搬船
62 水平部材
63 連結部材

Claims (6)

  1. 内部に液化されたガスを貯蔵するとともに、船首尾方向に沿って配置され、かつ、スカートを介して船体に固定された複数個の球形タンクと、
    上甲板上に設けられて前記複数個の球形タンクの上半部を覆うとともに、船首尾方向および船幅方向に沿って延びる一つの連続したタンクカバーとを備えた液化ガス運搬船であって、
    前記上甲板の船尾側に位置する船尾甲板上に設けられた居住区構造物の前面と、前記タンクカバーを構成する後端面との間に隙間が設けられており、
    前記上甲板から垂直上方に延びて前記タンクカバーを構成する両側面を備え、これら両側面の後端と、前記居住区構造物とが、二つの主連結部材のみで連結されていることを特徴とする液化ガス運搬船。
  2. 前記居住区構造物の両側面から外方に向かって張出部が設けられており、
    この張出部と、前記タンクカバーを構成する両側面の上端から斜め上方に延びて前記タンクカバーを構成する両斜面の後端とが、前記主連結部材とは別の連結部材を介して連結されていることを特徴とする請求項1に記載の液化ガス運搬船。
  3. 前記タンクカバーを構成する両側面の後端部が、前記船尾甲板と同一平面を形成する、前記主連結部材とは別の水平部材を介して前記船尾甲板の前端に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の液化ガス運搬船。
  4. 前記居住区構造物の両側面から外方に向かって張出部が設けられており、
    前記タンクカバーを構成する両側面の後端部が、前記船尾甲板と同一平面を形成する、前記主連結部材とは別の第1の水平部材を介して前記船尾甲板の前端に連結されているとともに、前記張出部の上面と同一平面を形成する、前記主連結部材とは別の第2の水平部材を介して前記張出部の前端に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の液化ガス運搬船。
  5. 前記タンクカバーを構成する両側面の後端部が、前記船尾甲板と同一平面を形成する、前記主連結部材とは別の水平部材を介して前記船尾甲板の前端に連結されているとともに、前記タンクカバーを構成する両側面の上端から斜め上方に延びて前記タンクカバーを構成する両斜面の後端が、前記居住区構造物を構成する骨部材に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の液化ガス運搬船。
  6. 前記タンクカバーを構成する両側面の上端から斜め上方に延びる斜面の後端部が、前記タンクカバーを構成する両側面の後端部よりも内方に位置しており、
    前記タンクカバーを構成する両側面の後端部が、前記船尾甲板と同一平面を形成する、前記主連結部材とは別の水平部材を介して前記船尾甲板の前端に連結されているとともに、前記タンクカバーを構成する両側面の上端から斜め上方に延びる両斜面の後端部前端と、前記タンクカバーを構成する両側面の後端部上端とが、前記主連結部材とは別の連結部材を介して連結されていることを特徴とする請求項1に記載の液化ガス運搬船。
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