JP5371280B2 - 蓄圧装置及び便器洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は蓄圧装置及び便器洗浄装置に関する。
特許文献1に従来の蓄圧装置及び便器洗浄装置が開示されている。この蓄圧装置は、液体の出入口と、出入口に連通する出入流路とを有する蓄圧タンクを備えている。この蓄圧タンクは、内周面に周縁部が固着保持されたダイヤフラムにより、第1室と第2室とに区画されている。第2室には、大気に常時連通する開口が設けられ、第1室の容積が小さくなる方向にダイヤフラムを付勢するコイルばねが配置されている。また、便器洗浄装置は、便器本体に連通する洗浄水供給路と、洗浄水供給路に設けられた開閉弁とを備えている。開閉弁の上流側の洗浄水供給路には、出入流路に弁装置を介在させた蓄圧装置が接続されている。
この蓄圧装置では、第2室に収納されたコイルばねの付勢力に抗して第1室に貯留された蓄圧水を流出させることができる。また、この蓄圧装置が用いられた便器洗浄装置は、弁装置を開閉操作することにより所定のタイミングで蓄圧装置から蓄圧水を便器本体に供給することができる。このため、便器洗浄を良好に行うことができる。
特開2005−120742号公報
しかし、上記従来の蓄圧装置では、第1室に貯留された蓄圧水は、第2室のコイルばねの付勢力により流出する。このため、第1室から流出する蓄圧水の流量は、流出開始から徐々に減少する。このため、この蓄圧装置では、蓄圧水の流出途中で流量を極端に減少させたり、減少させた後に増加させたりする等、流量変化を任意に変更することができない。また、この蓄圧装置が用いられた便器洗浄装置では、第1室に貯留された蓄圧水を便器本体に所定のタイミングで供給することができるが、弁装置の開閉操作により制御しなければならず、便器洗浄装置が複雑かつ大型になる。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、流出する蓄圧液体の流量変化を任意に変更することのできる蓄圧装置、及び小型で洗浄性能を向上させた便器洗浄装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の蓄圧装置は、液体の出入口と、該出入口に連通し、外方に伸びる出入流路とを有する蓄圧タンクと、
該蓄圧タンク内を第1室と第2室とに区画する隔膜と、
該第2室に設けられ、該第1室の容積が小さくなる方向に該隔膜を付勢する付勢手段とを備え、
該出入口を介して該第1室に流入及び流出する液体により該隔膜の少なくとも一部が該出入口から離反及び接近するように変形し、該第1室の容積が増減する蓄圧装置において、
前記出入流路には、流路断面積を狭める絞り部が設けられ、
前記隔膜に連結され、該隔膜の変形に連動して該出入流路の軸方向に進退し、該絞り部を挿通可能な棒状部材を有し、
該棒状部材は、軸に直交する断面積が軸方向で異なっており、
前記隔膜の少なくとも一部が前記出入口に接近することによって、前記第1室内に貯留した蓄圧液体が前記出入流路から流出し、その際に前記絞り部と前記棒状部材との間に形成される隙間面積が変化して流出する前記蓄圧液体の流量が変化することを特徴とする。
この蓄圧装置では、第1室に貯留された蓄圧液体が流出すると、隔膜の少なくとも一部が蓄圧タンクの出入口に徐々に接近するように変形する。棒状部材は、その変形に連動して出入流路における蓄圧液体の流出方向と同じ方向に徐々に前進し、出入流路に設けられた絞り部に挿通される。棒状部材が絞り部に挿通されて移動すると、棒状部材は軸に直交する断面積が軸方向で異なっているため、絞り部との間に形成される隙間面積が変化する。このため、出入流路から流出する蓄圧液体の流量が変化する。よって、棒状部材の軸に直交する断面積を軸方向で任意に変化させることにより、出入流路から流出する蓄圧液体の流量を任意に変更することができる。
したがって、本発明の蓄圧装置は、流出する蓄圧液体の流量変化を任意に変更することができる。
隔膜には、棒状部材が出入流路の軸方向に沿って進退するように蓄圧タンクとの間に案内部材が設けられ得る。この場合、棒状部材を絞り部に干渉させることなく進退させることができる。このため、蓄圧タンクから蓄圧液体を確実に流出させることができる。
隔膜はダイヤフラムであり得る。この場合、出入口の近傍までダイヤフラムの一部を接近させることができる。このため、第1室内の蓄圧水を無駄なく流出させることができる。
本発明の便器洗浄装置は、便器本体に連通する洗浄水供給路と、該洗浄水供給路に設けられた開閉弁とを備えた便器洗浄装置において、
前記開閉弁よりも上流側の前記洗浄水供給路に本発明の蓄圧装置の前記出入流路が接続されていることを特徴とする。
この便器洗浄装置では、蓄圧装置の棒状部材の軸に直交する断面積を軸方向で任意に変化させることにより、蓄圧装置から便器本体に供給される蓄圧水を便器洗浄に適した流量変化にすることができる。これにより、無駄な洗浄水を便器本体に供給することなく、必要なタイミングで便器本体に洗浄水を供給することができる。
したがって、本発明の便器洗浄装置は、小型で洗浄性能を向上させることができる。
洗浄水供給路は、便器本体に形成されたジェット口に連通されるジェット用洗浄水供給路であり得る。この場合、ジェット口へ供給される蓄圧水を汚物排出に効率的に利用することができる。
棒状部材は、軸に直交する断面積が隔膜側よりも大きい拡大部を有し得る。この場合、棒状部材が出入流路の軸方向に前進し、拡大部が絞り部を挿通する間は、蓄圧水の流出流量が減少する。さらに棒状部材が出入流路の軸方向に前進すると、隙間面積が大きくなるため蓄圧水の流出流量が増加する。このように、蓄圧水の流出初期において、大流量の蓄圧水を流出させて、サイホン作用を発生させた後に、一旦、蓄圧水の流出流量を減少させた状態で、サイホン作用を継続させることができる。さらに、その後、蓄圧水の流出流量を増加させることにより、便鉢内の洗浄水に浮遊する汚物やトイレットペーパーを排出することができる。
以下、本発明の蓄圧装置を便器洗浄装置に具体化した実施例1〜3を図面を参照しつつ説明する。
実施例1の便器洗浄装置に用いられる蓄圧装置は、図1〜図4に示すように、蓄圧タンク10と、隔膜であるダイヤフラム20と、付勢手段であるコイルばね30と、棒状部材40と、案内部材であるピストン50とを備えている。
蓄圧タンク10は、略円筒状の胴部13Aと、胴部13Aの一端側に洗浄水の出入口14が形成された第1端部13Bと、胴部13Aの他端側に大気に常時連通する空気口19が形成された第2端部13Cとを有している。第1端部13Bには、出入口14に連通し、外方に伸びる出入流路16が設けられている。出入口14と出入流路16とは直交し、蓄圧タンク10の胴部13Aの軸心上に、出入口14の中心及び出入流路16の軸心が位置している。出入流路16には、出入口14を形成しつつ、流路断面積を狭める絞り部17が設けられている。蓄圧タンク10の胴部13Aの中間位置の内面には、ダイヤフラム20の周縁部21が挿入され、固着保持する凹部18が同一円周上に形成されている。
ダイヤフラム20の周縁部21は、凹部18に挿入され、固着保持されている。蓄圧タンク10内は、ダイヤフラム20により、第1室11及び第2室12に区画されている。ダイヤフラム20は、周縁部21と、周縁部21に連続し、折り返されて蓄圧タンク10の胴部13Aの内面及びピストン50の外周面の間に形成される空間に位置する中間部22と、中間部22に連続し、蓄圧タンク10の軸方向に移動可能な中央部23とから形成されている。
ピストン50は、一端が閉鎖された略円筒状のピストン本体51と、ピストン本体51の閉鎖端部52の外面中央部に連結され、ダイヤフラム20の中央部23を閉鎖端部52の外面との間で挟持する円盤状の平板53とを有している。ピストン本体51の開放端部55側の外周側面56は、蓄圧タンク10の胴部13Aの内面に摺動可能に形成されている。このため、ピストン50は、ダイヤフラム20の変形とともに、蓄圧タンク10の軸方向に移動可能である。ピストン本体51の閉鎖端部52の内面と、蓄圧タンク10の第2端部13Cの内面との間に、第1室11の容積が小さくなる方向にダイヤフラム20を付勢するコイルばね30が配置されている。
棒状部材40は、ピストン50の平板53の中心部に連結された円柱状の基部41と、基部41の先端に設けられ、軸に直行する断面積が基部41よりも大きい円柱状の拡大部42とを有している。棒状部材40は、ピストン50とともに蓄圧タンク10の軸方向に移動し、絞り部17を挿通可能である。棒状部材40は、ピストン50により、出入流路16の軸方向に沿って進退するように案内されるため、絞り部17に干渉せずに進退することができる。このため、第1室11から蓄圧水を確実に流出させることができる。
このような構成の蓄圧装置を用いた便器洗浄装置では、洗浄水供給路Rに設けられた開閉弁Vよりも上流側の洗浄水供給路Rに蓄圧装置の出入流路16が接続される。洗浄水供給路Rの上流側は、図示しない水道管に連通し、下流側は、図示しない便器本体の便鉢に連通している。
図1に示すように、蓄圧タンク10の第1室11内に洗浄水が貯留されておらず、開閉弁Vが開弁された状態では、洗浄水供給路R内を洗浄水が流通する。この際、洗浄水は出入流路16から蓄圧タンク10内に流入しない。このため、便器本体の便鉢に供給される洗浄水の流量は、洗浄水供給路Rの上流側から供給される洗浄水と同じ流量となる。
図2に示すように、開閉弁Vが閉弁された状態では、洗浄水供給路R内の洗浄水には、洗浄水が流通する際の流動圧よりも高い水圧である静水圧が働く。このため、ダイヤフラム20に対するコイルばね30の付勢力に抗して、洗浄水が出入流路16から出入口14を介して蓄圧タンク10の第1室11内に流入する。これにより、コイルばね30が圧縮されるとともにダイヤフラム20は変形し、第1室11の容積が徐々に拡大する。この際、棒状部材40は、ダイヤフラム20の変形に連動し、ピストン50に案内され、出入流路16の軸方向に沿って後退する。つまり、棒状部材40は、出入流路16内の位置(図1)から、絞り部17に形成された出入口14を挿通して、第1室11内の位置(図2)まで後退する。第1室11内の洗浄水は、圧縮されたコイルばね30の付勢力により蓄圧された状態の蓄圧水となる。
蓄圧タンク10の第1室11内に蓄圧水が貯留された後、開閉弁Vが開弁されると、第1室11内の蓄圧水は、出入口14から出入流路16を介して洗浄水供給路Rに流出する。これにより、ダイヤフラム20は変形を開始し、棒状部材40は、ピストン50に案内され、出入口14に向かって前進する。開閉弁Vが開弁された後、所定時間が経過するまでは、棒状部材40は第1室11内に位置し、出入口14から離れているため、出入口14から出入流路16へ流出する蓄圧水の抵抗にならない。このため、開閉弁Vが開弁された後、所定時間が経過するまでの間、大流量の蓄圧水が出入流路16から洗浄水供給路Rに流出する。よって、この間、便器本体の便鉢には、洗浄水供給路Rの上流側に連通する水道管から供給された洗浄水と、蓄圧タンク10の第1室11から流出する大流量の蓄圧水とが同時に供給される。
その後、徐々に棒状部材40が出入口14に近づくにつれて、出入口14と棒状部材40の拡大部42との間隔が徐々に狭くなるため、出入口14を流出する蓄圧水の抵抗となり、出入口14から出入流路16へ流出する蓄圧水の流量は減少する。図3に示すように、棒状部材40の拡大部42が絞り部17を挿通する位置まで前進すると、拡大部42の外周面と絞り部17との間に形成される隙間面積S1が僅かになるため、出入口14から流出する蓄圧水の流量が激減する。この際、第1室11内の蓄圧水の減少が遅くなるため、ダイヤフラム20の変形速度も遅くなり、棒状部材40の前進速度も遅くなる。拡大部42が絞り部17を通過する間は、出入流路16から洗浄水供給路Rに流出する蓄圧水の流量は少なくなる。このため、拡大部42が絞り部17を通過する間は、便器本体の便鉢に供給される洗浄水の流量は減少する。つまり、便器本体の便鉢には、洗浄水供給路Rの上流側に連通する水道管から供給された洗浄水と蓄圧タンク10の第1室11から流出する少流量の蓄圧水とが供給される。
拡大部42が絞り部17を通過すると、図4に示すように、棒状部材40の基部41が絞り部17を挿通する状態となる。この状態では、基部42の外周面と絞り部17との間に形成される隙間面積S2が大きくなるため、出入口14から流出する蓄圧水の流量が増加する。このため、便器本体の便鉢に供給される洗浄水の流量が減少した後に増加することになる。つまり、便器本体の便鉢には、洗浄水供給路Rの上流側に連通する水道管から供給された洗浄水と蓄圧タンク10の第1室11から流出する増加した流量の蓄圧水とが供給される。その後、蓄圧タンク10の第1室に貯留された蓄圧水が減少するに従い、出入口14から流出する蓄圧水の流量は減少するため、便器本体の便鉢に供給される洗浄水の流量も減少する。その後、図1に示すように、ピストン50の平板53が第1端部13Bに接するまでダイヤフラム20が変形し、第1室11内の蓄圧水を無駄なく流出させることができる。
以上に示すように、実施例1の蓄圧装置では、棒状部材40の前進に伴い、棒状部材40と絞り部17との間に形成される隙間面積が変化し、出入流路16から流出する蓄圧水の流量が変化する。このため、棒状部材40の軸に直行する断面積を軸方向で任意に変化させることにより、出入流路16から流出する蓄圧水の流量を任意に変更することができる。
したがって、実施例1の蓄圧装置は、流出する蓄圧水の流量変化を任意に変更することができる。
また、実施例1の便器洗浄装置では、開閉弁Vを開弁した直後に大流量の洗浄水を便器本体の便鉢に供給し、便器本体からの汚物の排出流を形成することができる。その後、汚物の排出流が継続する間は、洗浄水の流量を減少させ、その後、浮遊汚物等を排出するため、洗浄水の流量を増加させる。このように、蓄圧装置から便器本体の便鉢に供給される蓄圧水を便器洗浄に適した流量変化にすることができる。これにより、無駄な洗浄水を便器本体に供給することなく、必要なタイミングで便器本体に洗浄水を供給することができる。
したがって、実施例1の便器洗浄装置は、小型で洗浄性能を向上させることができる。
実施例2の便器洗浄装置に用いられる蓄圧装置は、図5に示すように、蓄圧タンク60と、隔膜70と、付勢手段であるコイルばね30と、棒状部材40と、案内部材であるピストン80とを備えている。
蓄圧タンク60は、略円筒状の胴部63Aの一端部の周縁に形成され、隔膜70の固定部71を挿入して固着保持する凹部64を有している。隔膜70は、固定部71と、固定部71に連続し、蛇腹状に形成された折りたたみ可能な中間部72と、中間部に連続し、蓄圧タンク60の軸方向に移動可能な中央部73とから形成されている。隔膜70の固定部71が凹部64に挿入され固着保持されると、蓄圧タンク60内は、隔膜70の内部に形成される第1室61と、隔膜70と蓄圧タンク60との間に形成される第2室62とに区画される。
ピストン80は、一端が閉鎖された円筒状のピストン本体81と、ピストン本体81の閉鎖端部82の外面中央部に連結され、隔膜70の中央部73を閉鎖端部82の外面との間で挟持する円盤状の平板83とを有している。ピストン本体81の外周側面84は、蓄圧タンク60の胴部63Aの内面に摺動可能に形成されている。このため、ピストン80は、隔膜70の変形とともに、蓄圧タンク60の軸方向に移動可能である。ピストン本体81の閉鎖端部82の内面と、蓄圧タンク60の第2端部13Cの内面との間に、隔膜70の中間部72が折りたたまれる方向、つまり、第1室61の容積が小さくなる方向に隔膜70を付勢するコイルばね30が配置されている。棒状部材40は、ピストン80の平板83の中心部に連結されている。他の構成は、実施例1と同様である。実施例1と同一の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
このような構成の蓄圧装置を用いた便器洗浄装置は、実施例1の便器洗浄装置と同様の構成を有し、同様の作用効果を奏する。
実施例3の便器洗浄装置は、図6に示すように、洗浄水供給路R1と、洗浄水供給路R1の下流端で分岐されたジェット用洗浄水供給路R2及びリム用洗浄水供給路R3とを有している。ジェット用洗浄水供給路R2に蓄圧装置100の出入流路16が接続されている。蓄圧装置100は、実施例1又は2の蓄圧装置と同一の構成であり、詳細な説明を省略する。
洗浄水供給路R1の上流端は、便器本体1が設置されるトイレルームの床面又は壁面から引き出された図示しない水道管に接続された止水栓6に接続されている。洗浄水供給路R1には、上流側から順にストレーナ101及び逆止弁102Aが接続されている。
ジェット用洗浄水供給路R2には、上流側から順に逆止弁102B、定流量弁103A、蓄圧装置100の出入流路16及びジェット用開閉弁V1が接続されている。ジェット用洗浄水供給路R2の下流端は、便器本体1のジェット口に取り付けられたジェットノズル3に連通されている。
リム用洗浄水供給路R3には、上流側から順に定流量弁103B及びリム用開閉弁V2が接続されている。リム用洗浄水供給路R3の下流端は、便器本体1の便鉢2の上部開口周縁に設けられたリムに連通するリムノズル4に連通されている。
次に、このような便器洗浄装置による洗浄工程を説明する。図7に示すように、洗浄開始前は、ジェット用開閉弁V1及びリム用開閉弁V2は閉弁されている。このため、蓄圧装置100では、図2に示すように、第1室11に蓄圧水が貯留されている。
図示しない洗浄ボタンの操作により鉢洗浄工程が開始される。鉢洗浄工程では、リム用開閉弁V2が開弁し、図7に示すように、水道管から供給された一定流量の洗浄水がリムノズル4から吐出し、便鉢2を洗浄する。設定時間が経過すると、リム用開閉弁V2が閉弁し、鉢洗浄工程は終了する。
次に、汚物排出工程が実行される。汚物排出工程では、ジェット用開閉弁V1が開弁し、水道管から供給された一定流量の洗浄水と、蓄圧装置100の第1室11に貯留された大流量の蓄圧水とがジェットノズル3から便器排水路5内に向けて噴射される。これにより、便器排水路5内に大量の洗浄水が勢いよく供給され、強力なサイホン作用が起動される。この間、蓄圧装置100の第1室11内に蓄圧された蓄圧水量は減少する。
サイホン作用が発生後において、水道管から供給される洗浄水のみをジェットノズル3から噴出するだけでも、サイホン作用が継続し汚物を排出することができる。このため、大流量の洗浄水をジェットノズル3から噴出させた後は、水道管から供給された一定流量の洗浄水と、図3に示すように、蓄圧装置100の出入流路16から流出する小流量の蓄圧水とをジェットノズル3から噴出させる。この間、蓄圧装置100の第1室11内に蓄圧された蓄圧水量は、図7に示すように、僅かに減少するのみである。
その後、図4に示すように、蓄圧装置100の出入流路16から流出する蓄圧水の流量を増加させ、便鉢2内の洗浄水に浮遊する汚物やトイレットペーパーが排出される。図7に示すように、蓄圧装置100の第1室11内に蓄圧された蓄圧水が流出し終えると同時にジェット用開閉弁V1を閉弁し、汚物排出工程を終了する。
次に、覆水工程が実行される。覆水工程では、リム用開閉弁V2が開弁し、水道管から供給された一定流量の洗浄水がリムノズル4から吐出し、便鉢2内に供給され、覆水を行う。設定時間が経過すると、リム用開閉弁V2を閉弁し、覆水工程を終了し、便器洗浄が終了する。
このように、実施例3の便器洗浄装置でも、蓄圧装置100から便器本体のジェットノズル4に供給される蓄圧水を便器洗浄に適した流量変化にすることができる。これにより、無駄な洗浄水を便器本体に供給することなく、必要なタイミングで便器本体に洗浄水を供給することができる。
したがって、実施例3の便器洗浄装置も、小型で洗浄性能を向上させることができる。
以上において、本発明を実施例1〜3に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨に逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、拡大部42は棒状部材40の中間部に設けられてもよい。また、拡大部42は棒状部材40に複数個設けられてもよい。
棒状部材40は、軸に直交する断面積が徐々に変化するように形成されてもよい。
棒状部材40は、ピストン50、80の平板53、83に着脱自在にしてもよい。この場合、形状の異なる棒状部材40を用意し、便器の種類ごとに棒状部材40を付け替えてもよい。このようにすれば、便器洗浄装置を各便器に適した蓄圧水の供給パターンに容易に変更することができる。
蓄圧タンク10、60の第2室12、62を密閉し、気体を封入してダイヤフラム20の付勢手段にしてもよい。
案内部材は、隔膜20、70の中央部23、73から第2室内12、62内に伸びる棒材と、蓄圧タンク10、60の第2端部13cの内面から第2室内12、62内に伸び、この棒材を軸方向に移動可能に挿入する筒体とから構成されてもよい。
蓄圧タンク10、60の胴部13A、63Aを軸方向で2分割し、その各分割端部から外方に鍔部を形成し、各鍔部でダイヤフラム20の周縁部21又は隔膜70の固定部71を挟持し、固定保持してもよい。
実施例1の蓄圧装置を示す断面図である。 実施例1の蓄圧装置の蓄圧水の貯留状態を示す断面図である。 実施例1の蓄圧装置の蓄圧水の流出状態を示す断面図である。 実施例1の蓄圧装置の蓄圧水の別の流出状態を示す断面図である。 実施例2の蓄圧装置の蓄圧水の貯留状態を示す断面図である。 実施例3の便器洗浄装置を示す概略図である。 実施例3の便器洗浄装置の洗浄工程を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1…便器本体
10、60…蓄圧タンク
11、61…第1室
12、62…第2室
14…出入口
16…出入流路
17…絞り部
20、70…隔膜(ダイヤフラム)
30…コイルばね(付勢手段)
40…棒状部材
42…拡大部
50、80…ピストン(案内部材)
R、R1、R2、R3…洗浄水供給路(R2…ジェット用洗浄水供給路、R3…リム用洗浄水供給路)
V、V1、V2…開閉弁(V1…ジェット用開閉弁、V2…リム用開閉弁)

Claims (6)

  1. 液体の出入口と、該出入口に連通し、外方に伸びる出入流路とを有する蓄圧タンクと、
    該蓄圧タンク内を第1室と第2室とに区画する隔膜と、
    該第2室に設けられ、該第1室の容積が小さくなる方向に該隔膜を付勢する付勢手段とを備え、
    該出入口を介して該第1室に流入及び流出する液体により該隔膜の少なくとも一部が該出入口から離反及び接近するように変形し、該第1室の容積が増減する蓄圧装置において、
    前記出入流路には、流路断面積を狭める絞り部が設けられ、
    前記隔膜に連結され、該隔膜の変形に連動して該出入流路の軸方向に進退し、該絞り部を挿通可能な棒状部材を有し、
    該棒状部材は、軸に直交する断面積が軸方向で異なっており、
    前記隔膜の少なくとも一部が前記出入口に接近することによって、前記第1室内に貯留した蓄圧液体が前記出入流路から流出し、その際に前記絞り部と前記棒状部材との間に形成される隙間面積が変化して流出する前記蓄圧液体の流量が変化することを特徴とする蓄圧装置。
  2. 前記隔膜には、前記棒状部材が前記出入流路の軸方向に沿って進退するように前記蓄圧タンクとの間に案内部材が設けられている請求項1記載の蓄圧装置。
  3. 前記隔膜はダイヤフラムである請求項1又は2記載の蓄圧装置。
  4. 便器本体に連通する洗浄水供給路と、該洗浄水供給路に設けられた開閉弁とを備えた便器洗浄装置において、
    前記開閉弁よりも上流側の前記洗浄水供給路に請求項1乃至3のいずれか1項記載の蓄圧装置の前記出入流路が接続されていることを特徴とする便器洗浄装置。
  5. 前記洗浄水供給路は、前記便器本体に形成されたジェット口に連通されるジェット用洗浄水供給路である請求項4記載の便器洗浄装置。
  6. 前記棒状部材は、軸に直交する断面積が前記隔膜側よりも大きい拡大部を有している請求項4又は5記載の便器洗浄装置。
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