JP5370960B2 - 電磁アクチュエータ装置、電磁アクチュエータの駆動装置、その駆動方法及び電磁アクチュエータを搭載した装置 - Google Patents

電磁アクチュエータ装置、電磁アクチュエータの駆動装置、その駆動方法及び電磁アクチュエータを搭載した装置 Download PDF

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Description

本発明は、電磁作用を利用して駆動される電磁アクチュエータ、これを駆動する駆動装置、その駆動方法、及びその電磁アクチュエータを搭載した装置に関する。
産業ロボットや人型ロボット等で応用される二自由度以上の駆動を実現するデバイスとして、一自由度アクチュエータを複数備える構造が多く用いられている。このような一自由度アクチュエータが複数設けられるアクチュエータでは、デバイスが大型化する等の問題がある。そこで、1つの可動子で三自由度の駆動が可能なアクチュエータがある(例えば、非特許文献1参照。)。
非特許文献1に記載されたアクチュエータは、側面が球面の一部として構成された可動子と、可動子の周囲に配置された複数の電磁石を有する固定子とを備えている。可動子は、その周方向に複数の磁極対が並ぶように着磁されている。固定子の複数の電磁石は、上下2段に配置されており、上段に6つの電磁石が配置され、下段にも同じく6つの電磁石が配置されている。これら複数の電磁石の、可動子の側面と対向する面(コアの端面)の形状は、球面となっている。このように構成されたアクチュエータでは、合計12個の電磁石のそれぞれ所定の極に励磁されることにより、可動子が、可動子の複数の磁極対が並ぶ周方向に(x及びy軸水平面内で)回転したり、上記上下方向(z軸方向)に揺動したりする。
電気学会研究会資料LD-08-46「3自由度球面電磁アクチュエータの研究」加嶋俊大、山本匡史、平田勝弘
非特許文献1に記載のアクチュエータは、その図2(B)に示されるように、xまたはy軸周りに可動子を回転させようとする場合、z軸周りで180°離れた位置にある2つの電磁石が互いに反対の極となるようにそれら電磁石を励磁する。しかしながら、可動子のz軸周りの180°離れた位置にある磁極は同じ極となるように予め決まっている。したがって、アクチュエータが可動子をxまたはy軸周りに回転させようとする場合、z軸周りに所定の回転角で確実にその回転を規制することができないおそれがある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、電磁アクチュエータを可動子の磁極が並ぶ周方向での回転と、その周方向での回転とは異なる少なくとも一方向の回転(傾動)の、少なくとも二自由度で高精度に駆動することができる駆動装置、それを含む電磁アクチュエータ装置、その駆動方法及び電磁アクチュエータを搭載した装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る電磁アクチュエータ装置は、電磁アクチュエータと、駆動ユニットとを具備する。
前記電磁アクチュエータは、可動子と固定子とを有する。
前記可動子は、円周状に配置された複数の磁極対を有する。
前記固定子は、複数の第1の電磁石と、複数の第2の電磁石とを有する。
前記複数の第1の電磁石は、前記可動子の外周に沿って配置されている。
前記複数の第2の電磁石は、前記複数の第1の電磁石にそれぞれ対応するように、前記可動子に対して前記各第1の電磁石とそれぞれ対称位置に配置されている。
前記駆動ユニットは、前記複数の第1の電磁石及び前記複数の第2の電磁石のうち、前記円周上の所定の角度位置に配置された前記第1の電磁石及び前記所定の角度位置と同じ角度位置に配置された前記第2の電磁石を同じ極性方向で励磁することで、前記可動子を前記円周に沿って所定の角度回転させるように、前記電磁アクチュエータを駆動する。また、前記駆動ユニットは、前記励磁された前記第1及び前記第2の電磁石の極性を保持した状態で、前記所定の角度位置に配置された第1及び第2の電磁石を互いに異なる電流値で励磁することで前記可動子を傾けるように、前記電磁アクチュエータを駆動する。
駆動ユニットは、対応する第1の電磁石及び第2の電磁石を励磁することにより、可動子を円周に沿って回転させる。また、駆動ユニットは、そのように可動子を回転させた後、あるいは可動子が回転し終える直前に、その励磁された第1及び第2の電磁石の極性を維持した状態で、それらを互いに異なる電流値で励磁することで、可動子を傾ける。すなわち、可動子は、円周方向に沿って位置決めされつつ傾くように駆動されるので、可動子の少なくとも二自由度での高精度な駆動が可能となる。
例えば、前記可動子は、2つの前記磁極対を有してもよい。その場合、前記複数の第1の電磁石は、3相の駆動電流でそれぞれ駆動される3つの電磁石を有し、同相の駆動電流で駆動される前記第1の電磁石が前記可動子の外周に沿って180°ずつ離れて配置されるように、前記3つの電磁石がそれぞれ2組ずつ設けられている。また、前記複数の第2の電磁石は、前記複数の第1の電磁石の前記3つの電磁石にそれぞれ対応するように、3相の駆動電流でそれぞれ駆動される3つの電磁石を有し、同相の駆動電流で駆動される前記第2の電磁石が前記可動子の外周に沿って180°ずつ離れて配置されるように、前記3つの電磁石がそれぞれ2組ずつ設けられている。
その場合、前記駆動ユニットは、前記複数の第1の電磁石及び前記複数の第2の電磁石のうち、前記可動子の外周に沿って180°離れた、互いに同相の駆動電流で第1の組の第1及び第2の電磁石を励磁し、かつ、前記第1の組の前記第1及び前記第2の電磁石が配置された前記円周上の角度位置と同じ角度位置に対応するように配置された第2の組の第1及び第2の電磁石を、前記第1の組と同相の駆動電流で励磁することで、前記可動子を前記所定の角度回転させてもよい。また、前記駆動ユニットは、前記第1の組の前記第1及び前記第2の電磁石を第1の電流値でそれぞれ励磁し、かつ、前記第2の組の前記第1及び前記第2の電磁石を、前記第1の電流値とは異なる第2の電流値でそれぞれ励磁することで、前記可動子を所定の角度傾けてもよい。
第1の組(または第2の組)の第1及び第2の電磁石、つまり、上段及び下段にそれぞれ設けられた、互いに対向する第1及び第2の電磁石が励磁されることにより、高レスポンスで確実に可動子を傾けることができる。
あるいは、前記駆動ユニットは、前記複数の第1の電磁石及び前記複数の第2の電磁石のうち、前記第1の組及び前記第2の組とは異なる、前記可動子の外周に沿って180°離れた第3の組の第1及び第2の電磁石を第1の電流値でそれぞれ励磁し、かつ、前記第1、前記第2及び前記第3の組とは異なる、前記可動子の外周に沿って180°離れた第4の組の第1及び第2の電磁石を、前記第1の電流値とは異なる第2の電流値でそれぞれ励磁することで、前記可動子を所定の角度傾けてもよい。
前記第1の組の前記第1及び前記第2の電磁石の各コイルが接続され、かつ、前記第2の組の前記第1及び前記第2の電磁石の各コイルが接続されてもよい。
その場合、前記駆動ユニットは、第1の発生器と、第2の発生器と、反転器と、第1の加算器と、第2の加算器と、第1のドライバと、第2のドライバとを有してもよい。
前記第1の発生器は、前記可動子を前記円周に沿って回転させるための、前記駆動電流の第1の波形パターンでなる第1の駆動信号を発生する。
前記第2の発生器は、前記可動子を傾けるための、前記駆動電流の第2の波形パターンでなる第2の駆動信号を発生する。
前記反転器は、前記発せられた第2の駆動信号の極性を反転させる。
前記第1の加算器は、前記発せられた第1及び第2の駆動信号を加算する。
前記第2の加算器は、前記発せられた第1の駆動信号及び前記反転した第2の駆動信号を加算する。
前記第1のドライバは、前記第1の加算器により加算された信号に基づき、前記第1の組の前記第1及び前記第2の電磁石を駆動する。
前記第2のドライバは、前記第2の加算器により加算された信号に基づき、前記第2の組の前記第1及び前記第2の電磁石を駆動する。
駆動ユニットが、可動子を円周に沿って回転させるときの励磁の電流値は、可動子を傾けるときの、互いに異なる電流値のうちいずれか一方の電流値と同じであってもよいし、異なっていてもよい。後者の場合、駆動ユニットは、互いに異なる電流値のうちの一方を他方と異なるように設定するだけで可動子を傾けることができ、制御が容易になる。
本発明の一形態に係る駆動装置は、上述の電磁アクチュエータを駆動するものであり、回転指令手段と、傾動指令手段とを具備する。
前記回転指令手段は、前記複数の第1の電磁石及び前記複数の第2の電磁石のうち、前記円周上の所定の角度位置に配置された前記第1の電磁石及び前記所定の角度位置と同じ角度位置に配置された前記第2の電磁石を同じ極性方向で励磁することで、前記可動子を前記円周に沿って所定の角度回転させる。
前記傾動指令手段は、前記励磁された前記第1及び前記第2の電磁石の極性を保持した状態で、前記所定の角度位置に配置された第1及び第2の電磁石を互いに異なる電流値で励磁することで前記可動子を傾ける。
本発明の一形態に係る電磁アクチュエータの駆動方法は、前記複数の第1の電磁石及び前記複数の第2の電磁石のうち、前記円周上の所定の角度位置に配置された前記第1の電磁石及び前記所定の角度位置と同じ角度位置に配置された前記第2の電磁石を同じ極性方向で励磁することで、前記可動子を前記円周に沿って所定の角度回転させる。
また、前記励磁された前記第1及び前記第2の電磁石の極性を保持した状態で、前記所定の角度位置に配置された第1及び第2の電磁石が互いに異なる電流値で励磁されることで前記可動子が傾けられる。


本発明の一形態に係る装置は、上記した電磁アクチュエータ装置を搭載した装置である。このような装置としては、例えば、ロボット装置、電子機器等が挙げられる。
本発明によれば、電磁アクチュエータを可動子の磁極が並ぶ周方向での回転と、その周方向での回転とは異なる少なくとも一方向の回転(傾動)の、少なくとも二自由度で高精度に駆動することができる。
本発明の一実施形態に係る電磁アクチュエータを示す斜視図である。 上記電磁アクチュエータにおける永久磁石の着磁方向を示す斜視図である。 (A)は可動子をx軸周りに回転させる場合の駆動原理を示す断面図であり、(B)は可動子をy軸周りに回転させる場合の駆動原理を示す断面図であり、(C)は可動子をz軸周りに回転させる場合の駆動原理を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る、電磁アクチュエータの駆動ユニットの構成を示す図である。 3相の駆動電流が印加されるときのコイルの配置関係を説明するための図である。 z軸周りの可動子の回転動作を説明するための電磁アクチュエータの模式図である。 x軸周りの可動子の回転(傾動)動作を説明するための図である。 y軸周りの可動子1の回転(傾動)動作を説明するための図である。 (A)は、初期状態において、可動子に負荷が取り付けられた電磁アクチュエータを示す平面図である。に示すような状態になる。(B)は、図6(C)及び(D)に示した状態の電磁アクチュエータを示す平面図である。(C)は、図6(E)及び(F)に示した状態の電磁アクチュエータを示す平面図である。 (A)は、図9(B)に対応する電磁アクチュエータを示す断面図である。(B)及び(C)は、(A)に示した状態から、x軸周りに可動子が動く様子を示す図である。 (A)及び(B)は、図9(C)に示した状態から、可動子がx軸周り及びy軸周りに動く様子をそれぞれ示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[電磁アクチュエータの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る電磁アクチュエータを示す斜視図である。図1では、互いに直交するx軸、y軸、及びz軸を有するxyz空間において、電磁アクチュエータ100を図示している。なお、本発明の一実施形態に係る電磁アクチュエータ100は、可動子をx軸、y軸、及びz軸の各軸周りに回転駆動可能な球面アクチュエータの一種として構成されている。
電磁アクチュエータ100は、図1に示すように、可動子1と固定子2とを備える。可動子1は、xy平面内の円周方向に沿って4つの分割された磁性体11と、隣接する2つの磁性体11の各間に等ピッチ(90°間隔)で挿入された4つの永久磁石12(例えば、Br=1.4T)とを有している。すなわち、可動子1は、円周方向に2つの磁極対を有する。永久磁石12は、図2に示す矢印dの向きに着磁されている。
固定子2は、可動子1を駆動するための複数の電磁石3を有する。これら電磁石3は、コア32及びこのコア32に巻かれたコイル31で構成されている。電磁石3は、上段及び下段にそれぞれ6個ずつ設けられている。下段の複数の電磁石3とは、z軸方向で対称位置となるように、それぞれ対応するように配置されている。
各コア32は、それぞれ可動子1に向けて突出するように、円周形状である固定子2の外枠部21の内周面側に等ピッチ(60°間隔)取り付けられている。コア32の端部である磁極321の先端面は、可動子1の外周面と対向している。可動子1と固定子2との対向面は球面にそれぞれカットされ、所定のギャップ(例えば、0.5mm)を有するように支持されている。
各コイル31に供給される電流は独立して制御することが可能であり、12個の磁極321のそれぞれにおける励磁量も独立に制御することが可能である。
[電磁アクチュエータの動作原理]
以下、電磁アクチュエータ100の動作原理を説明する。
まず、x軸周りの回転運動について動作原理を説明する。図3(A)は、図2で示したx軸に垂直な断面、すなわち断面Aを表している。ここで、断面A内には4つの磁極321が存在している。また、これら4つの磁極321に対向する磁性体11は、永久磁石12の着磁方向により、S極の磁性を示している。
今、図3(A)で示した磁極が現れるようにコイル31が励磁されると、可動子1は図中の矢印方向にトルクを得ることができる。また、コイル31の電流を反転させると、可動子1は図3(A)とは反対方向にトルクを得ることになる。x軸周りの回転におけるトルク量は、断面A内に存在するコア32に巻かれたコイル31への電流量を調整することによって制御可能である。
次に、y軸周りの回転運動について、図3(B)をもとに説明する。図3(B)は断面Aをz軸周りに60°回転させた断面、すなわち断面Bまたは断面Cを示している。ここで、断面B及び断面Cにおいても、その断面内には4つの磁極321が存在している。また、これら4つの磁極321に対向する磁性体11は、永久磁石12の着磁方向により、N極の磁性を示している。
今、図3(B)で示した磁極が現れるようにコイル31が励磁されると、可動子1は図中の矢印方向にトルクを得ることができる。また、コイル31の電流を反転させると、可動子1は図3(B)とは反対方向にトルクを得ることになる。すなわち、断面B及び断面Cの両方において、同様の作用によって同じ大きさのトルクを作用させれば、可動子に働く合力はy軸周りの回転トルクとなる。y軸周りの回転におけるトルク量は、断面BまたはC内に存在するコア32に巻かれたコイル31への電流量を調整することによって制御可能である。
最後に、z軸周りの回転について、図3(C)をもとに動作原理を説明する。図3(C)はz軸に垂直な断面図を示している。今、図3(C)で示した磁極が現れるようコイル31が励磁され、つまり、z軸周りの方向で180°離れた各電磁石が同相となるように、コイル31が励磁され、可動子1は図中の矢印方向にトルクを得ることができる。z軸に沿って配置された2つの固定子についてそれぞれ同じ磁極を発生させれば、z軸以外の軸にはトルクは発生しないことになる。また、コイル31の電流を反転させると、可動子1は反対方向にトルクを得ることになる。z軸周りの回転におけるトルク量は、コア32に巻かれたコイル31への電流量を調整することによって制御可能である。
[電磁アクチュエータの駆動ユニットの構成]
図4は、本発明の一実施形態に係る、電磁アクチュエータ100の駆動ユニットの構成を示す図である。
駆動ユニット5は、x、y、z軸周りの駆動電流の波形パターンを生成する駆動信号生成部51と、その駆動電流に基づき各電磁石3のコイル31をそれぞれ駆動するドライバ52とを有する。
駆動信号生成部51は、x、y、z軸周りの駆動電流の波形パターンをそれぞれ生成するxパターン発生器51x、yパターン発生器51y、zパターン発生器51zを有する。zパターン発生器51zは、U、V、Wの3相の交流電流を発生する。x、yパターン発生器51x、51yは、交流及び直流電流の両方をそれぞれ発生することが可能となっている。
駆動ユニット5は、典型的には6つのドライバ52を有し、1つのドライバ52には2つのコイル31が直列接続されている。これら2つのコイル31は並列に接続されてもよい。各ドライバ52には、それぞれ、U((U11、U12)、(U21、U22))、V((V11、V12)、(V21、V22))、W((W11、W12)、(W21、W22))の3相の駆動電流で励磁されるコイル31がそれぞれ接続されている。
以降の説明では、例えばドライバD1に接続された各コイル31を、コイルW11、コイルW12と表し、この1組のコイルをW1(W11、W12)と表し、1組のコイル(W21、W22)を、W2(W21、W22)と表す。また、例えばW相の同相で駆動されるコイル31を、コイルWと表す。
[電磁アクチュエータの一実施形態に係る駆動方法]
図5(A)及び(B)は、3相の駆動電流が印加されるときのコイル31の配置関係を説明するための図である。図5(B)は、図5(A)において、一例としてコイルVの位置におけるV−V線断面図である。
固定子2の上段側に配置されたU、V、W相のコイル31は、コイルU11、V11、W11、U21、V21、W21である。また、下段側に配置されたコイル31は、U12、V12、W12、U22、V22、W22である。このような配置により、同相で駆動される2つコイル31、例えば、コイルW11、W21は、180°間隔で配置されている。
xパターン発生器51xの出力電流のうちの一方511xは、例えば加算器53aにより、zパターン発生器51zのW相の出力電流511zと加算される。加算された電流はドライバD1に入力される。xパターン発生器51xの出力電流のうちの他方512xは、反転器54aで反転され、加算器53bにより出力電流511zと加算される。加算された電流はドライバD2に入力される。
つまり、本実施形態では、xパターン発生器51xの出力電流は、zパターン発生器51zからのW相で駆動される電流に重畳される。
yパターン発生器51yの出力電流のうち第1の出力電流511yは、例えば加算器53cにより、zパターン発生器51zのU相の出力電流512zと加算され、かつ、加算器53eにより、zパターン発生器51zのV相の出力電流513zと加算される。加算された各電流は、ドライバD3及びD5にそれぞれ入力される。
yパターン発生器51yの第2の出力電流512yは、反転器54bで反転され、反転された電流が加算器53dにより上記U相の出力電流512zと加算される。加算された電流はドライバD4に入力される。また、その第2の出力電流512yは、加算器53fにより上記V相の出力電流513zと加算され、加算された電流はドライバD6に入力される。
つまり、本実施形態では、yパターン発生器51yの出力電流は、zパターン発生器51zからのU及びV相で駆動される電流に重畳される。
各ドライバ52は、この電磁アクチュエータ100が適用される装置のアプリケーションプログラムにしたがって、各種の動作を実行する。例えば、これらのドライバ52は、駆動信号生成部51からの駆動電流を所定の値でホールドしたり、駆動電流の振幅を変化させたり、直流または交流のバイアス電流を駆動信号生成部51からの電流に付加したりする。
また、例えば、駆動信号生成部51が各パターンの駆動電流を発生した状態を定常的に続ける場合、ドライバ52は、駆動信号生成部51からの駆動電流のON/OFFを切り替えるようにしてもよい。あるいは、そのON/OFFのスイッチングは、駆動信号生成部51が実行してもよい。
なお、各ドライバ52は、典型的には図示しない電源に並列接続される。
次に、電磁アクチュエータ100の一実施形態に係る駆動方法について説明する。
図6は、z軸周りの可動子1の回転動作を説明するための電磁アクチュエータ100の模式図である。
基本的に、z軸周りの駆動では、式(1)〜(3)の3相の駆動電流により電磁アクチュエータ100が駆動される。
U= asin(θ+120)・・・(1)
V= asin(θ+240)・・・(2)
W= asinθ・・・(3)
説明の便宜上、図6(A)及び(B)に示すように、電気角θ=0°のとき、機械角0°(可動子1の回転角)となり、この状態を初期状態と定義する。図6(B)は、図6(A)のW−W線断面図である。図9(A)は、この初期状態において、可動子1に負荷6が取り付けられた電磁アクチュエータ100を示す平面図である。なお、この負荷6は、例えば多関節アーム型搬送ロボットのハンド(エンドエフェクタ)の一部を示すものである。
図6(A)及び(B)に示した初期状態では、式(1)〜(3)より電流値の配分が、式(4)(図6(A)参照)となる。この初期状態では、コイルWは励磁されず、すなわち駆動電流が0であり、コイルU及びVが、同じ大きさの駆動電流で励磁される。つまり、コイルU((U11、U12)、(U21、U22))に流れる電流は、すべて同じ大きさとなり、コイルV((V11、V12)、(V21、V22))に流れる電流もすべてそれと同じ大きさとなる。
初期状態から電気角θ=90°のとき、機械角は45°、電流値の配分が式(5)となり、電磁アクチュエータ100は図6(C)及び(D)に示すような状態になる。図6(D)は、図6(C)のW−W線断面図である。図9(B)は、このときの電磁アクチュエータ100を示す平面図である。ドライバD1及びD2は、このようなコイルWへの電流値をホールドすることにより、可動子1がこの位置で安定する。なお、本実施形態では、可動子1の磁極対の数が2であるので、電気角θ=90°の場合、機械角が45°となる。電磁アクチュエータ100は、このような図6(C)及び(D)に示した状態から、ドライバD3〜D6の駆動により、例えばx軸周りの可動子1を傾けることが可能となる。
図6(E)及び(F)に示すように、初期状態から電気角θ=270°の場合、機械角は135°となり、電流値の配分が式(6)となる。図9(C)は、このときの電磁アクチュエータ100を示す平面図である。この場合、図6(C)及び(D)に示した状態から見ると、電気角は180°進み、つまり反転し、機械角は90°進む。ドライバD1及びD2は、このようなコイルWへの電流値をホールドすることにより、可動子1がこの位置で安定する。電磁アクチュエータ100は、このような図6(E)及び(F)に示した状態から、ドライバD3〜D6の駆動により、例えばy軸周りの可動子1を傾けることが可能となる。
図7は、x軸周りの可動子1の回転(傾動)動作を説明するための図である。
図7(A)及び(B)は、図6(C)及び(D)と同じ状態を示している。図7(A)及び(B)に示した状態(θ=90°の状態)から、xパターン発生器51xによる駆動電流の発生、及び、ドライバD1及びD2の駆動により、例えばコイルWに直流電流であるバイアス電流bが印加される。このときの3相の駆動電流は、次式(7)〜(9)で表せる。
U= asin(90°+120°)・・・(7)
V= asin(90°+240°)・・・(8)
W= asin90°±b・・・(9)
バイアス電流+bは、xパターン発生器51xからの出力電流511xであり、この出力電流511xがW相の駆動電流と加算され、ドライバD1がその加算信号に基づいて、1組のコイルW1(W11、W12)を励磁する。
バイアス電流-bは、xパターン発生器51xからの出力電流512xが反転されたものであり、この反転された電流がW相の駆動電流と加算され、ドライバD1がその加算信号に基づいて、1組のコイルW2(W21、W22)を励磁する。
このようなコイルWの励磁により、図7(A)及び(B)に示した状態から、コイルW1(W11、W12)に流れる電流が増え、コイルW2(W21、W22)に流れる電流が減る。これにより、駆動ユニット5は、図7(C)及び(D)に示すように、z軸周りの可動子1の位置を固定させながら、つまり、コイルW((W11、W12)、(W21、W22))による4つの電磁石3の極性を保持した状態で、x軸周りに可動子1を傾けることができる。この場合、bの値は、コイルW((W11、W12)、(W21、W22))の駆動電流の極性が変わらないように予め設定されている。
図10(A)は、図9(B)に対応する電磁アクチュエータを示す断面図である。図10(B)及び(C)は、図10(A)に示した状態から、x軸周りに可動子1が動く様子を示す図である。
ここで、式(9)の代わりに、次式(9’)が用いられてもよい。
W= asinθ±bsin(2πft)・・・(9’)。
式(9’)では、xパターン発生器51xは、バイアス電流として交流電流(周波数f)を発生する。この場合、1組のコイルW1(W11、W12)の極性と、もう1組のコイルW2(W21、W22)の極性とが周期的に入れ替わり、可動子1は、傾き角を周期的に反転させる揺動状態となる。
図8は、y軸周りの可動子1の回転(傾動)動作を説明するための図である。図8(A)及び(B)は、図6(E)及び(F)と同じ状態を示しており、例えばコイルVの位置における断面を示している。図8(A)及び(B)に示した状態(θ=270°の状態)から、yパターン発生器51yによる駆動電流の発生、及び、ドライバD3及びD6の駆動により、例えばコイルU、Vに直流電流であるバイアス電流bが印加される。このときの3相の駆動電流は、次式(7)〜(9)で表せる。
U= asin(270°+120°)±b・・・(10)
V= asin(270°+240°)±b・・・(11)
W= asin270°・・・(12)
バイアス電流+bは、yパターン発生器51yからの第1及び第2の出力電流511y及び512yであり、これらの出力電流511y及び512yがzパターン発生器51zからのU相及びV相の駆動電流とそれぞれ加算される。ドライバD3及びD5がそれらの加算信号に基づいて、1組のコイルU1(U11、U12)及び1組のコイルV1(V11、V12)をそれぞれ励磁する。
バイアス電流-bは、yパターン発生器51yからの第2の出力電流512yが反転されたものであり、これら反転された出力電流がzパターン発生器51zからのU相及びV相の駆動電流とそれぞれ加算される。ドライバD4及びD6がそれらの加算信号に基づいて、1組のコイルU2(U21、U22)及び1組のコイルV2(V21、V22)をそれぞれ励磁する。
このようなコイルU、Wの励磁により、図8(A)及び(B)に示した状態から、例えば、コイルU2(U21、U22)及びコイルV2(V21、V22)に流れる電流が増え、コイルU1(U11、U12)及びコイルV1(V11、V12)に流れる電流が減る。これにより、駆動ユニット5は、図8(C)及び(D)に示すように、z軸周りの可動子1の位置を固定させながら、つまり、コイルW((W11、W12)、(W21、W22))による4つの電磁石3の極性を保持した状態で、y軸周りに可動子1を傾けることができる。この場合、bの値は、コイルU、Vの駆動電流の極性が変わらないように予め設定されている。
図11(A)及び(B)は、図9(C)に示した状態から、可動子1がx軸周り及びy軸周りに動く様子をそれぞれ示す図である。
ここで、式(10)及び(11)の代わりに、次式(10’)及び(11’)が用いられてもよい。
U= asin(270°+120°)±bsin(2πft)・・・(10’)
V= asin(270°+240°)±bsin(2πft)・・・(11’)
式(10’)及び(11’)では、yパターン発生器51yは、バイアス電流として交流電流(周波数f)を発生する。この場合、コイルU1(U11、U12)及びコイルV1(V11、V12)の極性と、コイルU2(U21、U22)及びコイルV2(V21、V22)の極性とが周期的に入れ替わり、可動子1は、傾き角を周期的に反転させる揺動状態となる。
以上のように、本実施形態では、駆動ユニット5は、可動子1をz軸周りに回転させた後、あるいは回転し終える直前に、励磁されたコイルWの電磁石の極性を維持した状態で、それらを互いに異なる電流値で励磁することで、可動子1を傾ける。あるいは、駆動ユニット5は、可動子1をz軸周りに回転させた後、あるいは回転し終える直前に、励磁されたコイルWの電磁石の極性を維持した状態で、コイル(U1、V1)及びコイル(U2、V2)を互いに異なる電流値で励磁することで、可動子1を傾ける。すなわち、可動子1は、円周方向に沿って位置決めされつつ傾くように駆動されるので、可動子1の少なくとも二自由度での高精度な駆動が可能となる。
また、本実施形態では、z軸周りに可動子1の回転角が決定されるので、その可動子1のz軸周りの回転角の検出が不要であり、オープンループでの制御が可能となる。
また、本実施形態では、図7(D)に示すように、上段及び下段にそれぞれ設けられた、180°離れた1組のコイルW1(W11、W12)(または、1組のコイルW2(W21、W22))がそれぞれ励磁されるので、高レスポンスで確実に可動子1を傾けることができる。このことは、図8(D)に示したコイルU、Vについても同様である。
以上説明した電磁アクチュエータ100は、様々な装置に搭載され得る。例えばその装置としては、産業用ロボット、その他のロボット、電子機器がある。産業用ロボットとしては、例えば半導体ウェハやディスプレイ用のガラス基板等を搬送する搬送装置、例えば多関節アーム型搬送ロボットが一例として挙げられる。電子機器として例えばカメラに電磁アクチュエータ100が搭載される場合、電磁アクチュエータ100は、カメラの受光光学系を駆動するアクチュエータとして用いられる。
[その他の実施形態]
本発明に係る実施形態は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態が考えられる。
駆動ユニット5は、図4に示した構成に限られない。例えば、ドライバ52は6個でなくてもよく、例えば12個のドライバが12個の各コイル31をそれぞれ駆動してもよい。この場合も、12個のドライバの前段の回路構成は、駆動ユニット5のそれと同じでよい。
あるいは、反転器54aまたは54bがなくても、ドライバ52が駆動電流の振幅等を制御することで、x及び/またはy軸周りでの可動子1の傾動(または揺動)動作が可能となる。一例として、例えばz軸周りに可動子1が回転した後、例えばコイルWの極性が維持された状態で、1組のW1(W11、W12)はそのままの電流値が維持され、1組のコイルW2(W21、W22)がそれとは異なる電流値で駆動されてもよい。このことは、コイルU、Vについても同様である。
上記実施形態では、1つのドライバ52に接続された2つのコイル31は直列接続であったが、並列接続であってもよい。
式(7)〜(9)、(9’)、(10)〜(12)、(10’)及び(11’)において、必ずしもsin波でなくても、ステップ状波、三角波、台形波等であってもよい。
電磁アクチュエータ100は、上記説明の構造例に限定されるものではない。例えば、図1に示す電磁アクチュエータ100では、可動子における磁性体及び永久磁石の分割数を4、固定子における磁極の数を12(2つの固定子に対して6個ずつ)としている。しかし、原理的には、可動子における磁性体及び永久磁石の分割数を4N個、固定子における磁極の数を12N個とする構成であっても、同様の動作原理によって電磁アクチュエータ100を実現することができる。
1…可動子
2…固定子
3…電磁石
5…駆動ユニット
31…コイル
32…コア(磁極321)
51x…xパターン発生器
51y…yパターン発生器
51z…zパターン発生器
52…ドライバ
53a〜53f…加算器
54a、54b…反転器
54b…反転器
100…電磁アクチュエータ

Claims (9)

  1. 円周状に配置された複数の磁極対を有する可動子と、複数の第1の電磁石及び複数の第2の電磁石を有する固定子であって、前記可動子の外周に沿って配置された複数の第1の電磁石と、前記複数の第1の電磁石にそれぞれ対応するように、前記可動子に対して前記各第1の電磁石とそれぞれ対称位置に配置された複数の第2の電磁石とを有する固定子とを有する電磁アクチュエータと、
    前記複数の第1の電磁石及び前記複数の第2の電磁石のうち、前記円周上の所定の角度位置に配置された前記第1の電磁石及び前記所定の角度位置と同じ角度位置に配置された前記第2の電磁石を同じ極性方向で励磁することで、前記可動子を前記円周に沿って所定の角度回転させ、前記励磁された前記第1及び前記第2の電磁石の極性を保持した状態で、前記所定の角度位置に配置された第1及び第2の電磁石を互いに異なる電流値で励磁することで前記可動子を傾けるように、前記電磁アクチュエータを駆動する駆動ユニットと
    を具備する電磁アクチュエータ装置。
  2. 請求項1に記載の電磁アクチュエータ装置であって、
    前記可動子は、2つの前記磁極対を有し、
    前記複数の第1の電磁石は、3相の駆動電流でそれぞれ駆動される3つの電磁石を有し、同相の駆動電流で駆動される前記第1の電磁石が前記可動子の外周に沿って180°ずつ離れて配置されるように、前記3つの電磁石がそれぞれ2組ずつ設けられ、
    前記複数の第2の電磁石は、前記複数の第1の電磁石の前記3つの電磁石にそれぞれ対応するように、3相の駆動電流でそれぞれ駆動される3つの電磁石を有し、同相の駆動電流で駆動される前記第2の電磁石が前記可動子の外周に沿って180°ずつ離れて配置されるように、前記3つの電磁石がそれぞれ2組ずつ設けられている電磁アクチュエータ装置。
  3. 請求項2に記載の電磁アクチュエータ装置であって、
    前記駆動ユニットは、
    前記複数の第1の電磁石及び前記複数の第2の電磁石のうち、前記可動子の外周に沿って180°離れた、互いに同相の駆動電流で第1の組の第1及び第2の電磁石を励磁し、かつ、前記第1の組の前記第1及び前記第2の電磁石が配置された前記円周上の角度位置と同じ角度位置に対応するように配置された第2の組の第1及び第2の電磁石を、前記第1の組と同相の駆動電流で励磁することで、前記可動子を前記所定の角度回転させ、
    前記第1の組の前記第1及び前記第2の電磁石を第1の電流値でそれぞれ励磁し、かつ、前記第2の組の前記第1及び前記第2の電磁石を、前記第1の電流値とは異なる第2の電流値でそれぞれ励磁することで、前記可動子を所定の角度傾ける
    電磁アクチュエータ装置。
  4. 請求項2に記載の電磁アクチュエータ装置であって、
    前記駆動ユニットは、
    前記複数の第1の電磁石及び前記複数の第2の電磁石のうち、前記可動子の外周に沿って180°離れた、互いに同相の駆動電流で第1の組の第1及び第2の電磁石を励磁し、かつ、前記第1の組の前記第1及び前記第2の電磁石が配置された前記円周上の角度位置と同じ角度位置に対応するように配置された第2の組の第1及び第2の電磁石を、前記第1の組と同相の駆動電流で励磁することで、前記可動子を前記所定の角度回転させ、
    前記複数の第1の電磁石及び前記複数の第2の電磁石のうち、前記第1の組及び前記第2の組とは異なる、前記可動子の外周に沿って180°離れた第3の組の第1及び第2の電磁石を第1の電流値でそれぞれ励磁し、かつ、前記第1、前記第2及び前記第3の組とは異なる、前記可動子の外周に沿って180°離れた第4の組の第1及び第2の電磁石を、前記第1の電流値とは異なる第2の電流値でそれぞれ励磁することで、前記可動子を所定の角度傾ける
    電磁アクチュエータ装置。
  5. 請求項3または4に記載の電磁アクチュエータ装置であって、
    前記第1の組の前記第1及び前記第2の電磁石の各コイルが接続され、かつ、前記第2の組の前記第1及び前記第2の電磁石の各コイルが接続され、
    前記駆動ユニットは、
    前記可動子を前記円周に沿って回転させるための、前記駆動電流の第1の波形パターンでなる第1の駆動信号、及び、前記可動子を傾けるための、前記駆動電流の第2の波形パターンでなる第2の駆動信号を発生する発生器と、
    前記発せられた第2の駆動信号の極性を反転させる反転器と
    前記発せられた第1及び第2の駆動信号を加算する第1の加算器と、
    前記発せられた第1の駆動信号及び前記反転した第2の駆動信号を加算する第2の加算器と、
    前記第1の加算器により加算された信号に基づき、前記第1の組の前記第1及び前記第2の電磁石を駆動する第1のドライバと、
    前記第2の加算器により加算された信号に基づき、前記第2の組の前記第1及び前記第2の電磁石を駆動する第2のドライバと
    を有する電磁アクチュエータ装置。
  6. 請求項1から5のうち何れか1項に記載の電磁アクチュエータ装置であって、
    前記駆動ユニットは、前記可動子を前記円周に沿って回転させるときの前記励磁のための電流値を、前記可動子を傾けるときの前記励磁のための前記互いに異なる電流値のうちのいずれか一方と同じに設定する電磁アクチュエータ装置。
  7. 円周状に配置された複数の磁極対を有する可動子と、複数の第1の電磁石及び複数の第2の電磁石を有する固定子であって、前記可動子の外周に沿って配置された複数の第1の電磁石と、前記複数の第1の電磁石にそれぞれ対応するように、前記可動子に対して前記各第1の電磁石とそれぞれ対称位置に配置された複数の第2の電磁石とを有する固定子とを有する電磁アクチュエータの駆動装置であって、
    前記複数の第1の電磁石及び前記複数の第2の電磁石のうち、前記円周上の所定の角度位置に配置された前記第1の電磁石及び前記所定の角度位置と同じ角度位置に配置された前記第2の電磁石を同じ極性方向で励磁することで、前記可動子を前記円周に沿って所定の角度回転させる回転指令手段と、
    前記励磁された前記第1及び前記第2の電磁石の極性を保持した状態で、前記所定の角度位置に配置された第1及び第2の電磁石を互いに異なる電流値で励磁することで前記可動子を傾ける傾動指令手段と
    を具備する電磁アクチュエータの駆動装置。
  8. 円周状に配置された複数の磁極対を有する可動子と、複数の第1の電磁石及び複数の第2の電磁石を有する固定子であって、前記可動子の外周に沿って配置された複数の第1の電磁石と、前記複数の第1の電磁石にそれぞれ対応するように、前記可動子に対して前記各第1の電磁石とそれぞれ対称位置に配置された複数の第2の電磁石とを有する固定子とを有する電磁アクチュエータの駆動方法であって、
    前記複数の第1の電磁石及び前記複数の第2の電磁石のうち、前記円周上の所定の角度位置に配置された前記第1の電磁石及び前記所定の角度位置と同じ角度位置に配置された前記第2の電磁石を同じ極性方向で励磁することで、前記可動子を前記円周に沿って所定の角度回転させ、
    前記励磁された前記第1及び前記第2の電磁石の極性を保持した状態で、前記所定の角度位置に配置された第1及び第2の電磁石を互いに異なる電流値で励磁することで前記可動子を傾ける
    電磁アクチュエータの駆動方法。
  9. 円周状に配置された複数の磁極対を有する可動子と、複数の第1の電磁石及び複数の第2の電磁石を有する固定子であって、前記可動子の外周に沿って配置された複数の第1の電磁石と、前記複数の第1の電磁石にそれぞれ対応するように、前記可動子に対して前記各第1の電磁石とそれぞれ対称位置に配置された複数の第2の電磁石とを有する固定子とを有する電磁アクチュエータと、
    前記複数の第1の電磁石及び前記複数の第2の電磁石のうち、前記円周上の所定の角度位置に配置された前記第1の電磁石及び前記所定の角度位置と同じ角度位置に配置された前記第2の電磁石を同じ極性方向で励磁することで、前記可動子を前記円周に沿って所定の角度回転させ、前記励磁された前記第1及び前記第2の電磁石の極性を保持した状態で、前記所定の角度位置に配置された第1及び第2の電磁石を互いに異なる電流値で励磁することで前記可動子を傾けるように、前記電磁アクチュエータを駆動する駆動ユニットと
    を具備する電磁アクチュエータ装置を搭載した装置。
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