JP4941986B2 - 球面ステッピングモータおよび球面acサーボモータ - Google Patents

球面ステッピングモータおよび球面acサーボモータ Download PDF

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Description

本発明は、球面ステッピングモータおよび球面ACサーボモータに関する。
特許文献1には、本件発明者の発明に係る3次元モータが記載されている。この3次元モータは、互いに直交する3方向の軸の周りにそれぞれ回転磁界を発生させる巻線を設け、それによって任意の方向の合成回転磁界の発生を可能としたステータと、そのステータ内に任意の方向に回転可能に支持され、ステータの回転磁界により回転するロータとを備えた3次元モータである。この3次元モータは、ロータに永久磁石を用いれば3次元同期モータ、ロータに誘導電流が流れる素材を用いれば3次元誘導モータ、ロータに凸極の磁性体を用いれば3次元リラクタンスモータが構成できる。
特許文献2には、本件発明者の発明に係る球面ステッピングモータが記載されている。この球面ステッピングモータは、ロータに内接する多面体を構成する多角形とステータに内接する多面体を構成する多角形の角数が互いに素の関係にあって、内接する多面体の頂点および各面の中心に永久磁石を配置したロータと、内接する多面体の頂点および各面の中心に電磁石を配置したステータとからなることを特徴とする球面ステッピングモータである。ロータの永久磁石とステータの電磁石の組み合わとして、ロータ側に電磁石を配置しステータ側に電磁石を配置する構成、ロータ側に磁性体を配置しステータ側に電磁石を配置する構成、ロータ側に永久磁石を配置しステータ側に永久磁石と電磁石のハイブリッド構成を配置する構成、またはロータ側に永久磁石と電磁石のハイブリッド構成を配置しステータ側に永久磁石と電磁石のハイブリッド構成を配置する構成が採用可能となっている。
非特許文献1には、球面同期モータが記載されており、その構成は特許文献1に記載の3次元モータと同じである。
非特許文献2および非特許文献3には、球面誘導モータが記載されている。これらの文献に記載の球面誘導モータは、特許文献1に記載の3次元モータと同じ原理で回転する。非特許文献2に記載の球面誘導モータは、巻線が多極化しているところが特許文献1に記載の3次元モータと異なる。
非特許文献4には、球面リラクタンスモータが記載されている。この球面リラクタンスモータは、ステータの上下2段に円周上に配置した合計20個の電磁石で回転磁界を作成し、ロータの上下2段に円周上に配置した凸極とのリラクタンスの変化を利用して回転力を発生するものである。
非特許文献5には、球面ステッピングモータが記載されている。この球面ステッピングモータは、ステータに16個の電磁石を底面中心に1個、その周りに5個、さらに外側に10個をそれぞれ底面中心を中心とする円周上に配置し、ロータに底面中心を中心とする円周上にそれぞれ4個、8個、12個の合計24個の永久磁石を配置し、ロータを動かしたい近傍の電磁石に電流を流すことによりロータの磁石を引きつけてロータを回転させるものである。
非特許文献6には、非特許文献5に記載の球面ステッピングモータと異なる構成を有する球面ステッピングモータが記載されている。この球面ステッピングモータは、球形のロータとステータを有し、ロータおよびステータを経度と緯度で分割し、ロータは各々の区画にN極とS極が表面を向いた永久磁石を交互に配置し、ステータは各々の区画に電磁石が配置されている。また、ロータは4段12極の48極の永久磁石を、ステータには1段あたり16個で6段96個の電磁石が配置されている。
特許第1946377号 特願2006−273936号 J.Wang,;K.Mitchell,; G.W.Jewell; D.Howe,: Multi-Degree-of Freedom Spherical permanent Magnet Motors,Proc.ICRA2001 pp.1798-1805,2001 Bruno Dehez,; Damien Grenier,; Benoit Raucent,: Two-Degree-of Freedom Spherical Actuator for Omnimobile ROBOT. Proc. 2002 IEEE International Conference on Robotics and Automation, pp2381-2386, 2002 田中,和多田,鳥居,海老原;球面球体アクチュエータの提案と設計.第11回MAGDAコンファレンス講演論文集, pp.169-172, 2002 K.M.Lee, H.Son, J.Joni: Concept Development and Design of a Spherical Wheel Motor(SWM).IEEE Transactions on Proceedings of the 2005 IEEE Int. Conf. Robotics and Automation, pp3663-3668, 2005 David Stein,; Gregory S. Chirikjian,: Experiments in the Communication and Motion Planning of a Spherical Stepper Motor. ASME paper DET00/MECH-14115, pp.1-7, 2000 K.Kahlen,;R.W.De Doncker: Current regulators for multiple-phase permanent magnet spherical machines. Proc. 2000 IEEE Industrial Application, pp.2011-2015, 2000
特許文献1に記載の3次元モータは、出力軸の可動範囲を大きくするために開口部を広くとろうとすると、互いに直交する3方向の軸の周りにそれぞれ回転磁界を発生させる巻線を設けることができなくなる問題がある。次善の策として、平面からそれぞれ10度程度傾けた3次元空間内の3方向の軸周りに巻線を設けると、垂直軸周りの回転磁界が一番強力で、出力軸の回転軸が傾くほど回転磁界が弱くかつ大きさも不安定になるという問題がある。また、回転磁界にロータを追随させて回転させるため、ロータを3次元空間内で静止させることが困難である。さらに、この3次元モータは、巻線に電流を流したときの磁束を正弦波分布に近い状態に保つ必要があり、これを達成する工夫が必要になる。
また、非特許文献2に記載の球面同期モータは、出力軸を設けるために互いに直交する3方向の軸の周りにそれぞれ回転磁界を発生させる巻線のうち出力軸方向の巻線が欠落している。このため、回転軸が開口部中心軸から傾くに従って急激に回転力が減少するとともに不安定になる。また、特許文献1に記載の3次元モータと同様に静止させるのが困難である。また、この球面誘導モータは、多極化しているため、発生トルクが特許文献1に記載の3次元モータより小さくなる問題がある。
また、非特許文献3に記載の球面誘導モータは、開口部を設けるために巻線の一部が大きく欠落しているため、均一な回転磁界を開口部中心軸から大きく傾いた方向に合成するのは難しい。また、非特許文献2および非特許文献3に記載の球面誘導モータは、どちらも誘導モータであるためすべりが生じて、ロータの位置決めが困難である。
また、非特許文献4に記載の球面リラクタンスモータは、その構造から回転するロータの回転軸を±5度の範囲でしか傾けることができないという問題がある。
また、非特許文献5に記載の球面ステッピングモータは、電磁石もロータの永久磁石も底面中心周りの円周上に配置されている。従って底面中心周りの回転は電流を流す電磁石を規則的に決めることにより行えるが、他の方向にロータを回転させるための電磁石を決定するのは大変難しい。ロータの底面中心がステータの底面中心からずれるほどロータを回転させるのが困難になる。上記の原因は、電磁石も永久磁石も底面中心を中心とする同心円状に配置している構造によるものである。
また、非特許文献6に記載の球面ステッピングモータは、ロータを垂直軸周りに回転させるときは平面のロータ12極、ステータ16極のステッピングモータと同様の制御で回転できる。しかし、軸が傾くと突然制御が難しくなる。これは96個の電磁石に流す電流をDSPボードによる並列計算処理で決定しようとするものであるが、これが非常に難しいという問題がある。
上記の特許文献1および非特許文献2ないし非特許文献6に記載のモータは、全てにおいて開口部中央軸周りの回転については従来のモータの制御の延長上で行えるものの、軸の方向が開口部中央軸から離れるに従って制御が困難もしくは不能になるという問題がある。この原因はモータ構造が球対象になっていないことに起因している。
上記の問題は、特許文献2に記載の球面ステッピングモータによって解決することができる。この球面ステッピングモータは、ロータの回転軸の方向がステータの開口部中央から離れても強力な駆動力が得られるとともに、回転制御が容易であり、かつ、ロータの永久磁石とステータの電磁石間の磁路に流出入する磁力線が大きくなるようにして、大きな駆動力が得られることである。
しかし、特許文献2に記載の球面ステッピングモータは、ロータに永久磁石を配置する場合、多面体の各頂点に配置された永久磁石の極性はすべて同一であり、多面体の各面の中心に配置する永久磁石の極性を反対にして磁路を形成しても、多面体の各面の中心に位置する永久磁石に磁路が集中し、磁気飽和をまねいて出力が制限される可能性があった。
本発明の目的は、上記の問題点に鑑みて、ロータの多面体の各面の中心に位置する永久磁石に磁路が集中し、磁気飽和を招き、出力が制限されないようにした球面ステッピングモータおよび球面ACサーボモータを提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するために、下記の手段を採用した。
第1の手段は、球体に内接する仮想正六面体の頂点に永久磁石をN極とS極が互いに隣り合わせるように交互に配置したロータと、該ロータの球体を包含する球体に内接する仮想正八面体の頂点に電磁石を配置したステータとからなることを特徴とする球面ステッピングモータである。
第2の手段は、球体に内接する仮想正六面体の頂点に永久磁石をN極とS極が互いに隣り合わせるように交互に配置し、前記仮想正六面体の各面(正方形)の中心に電磁石に吸引される磁性体または永久磁石を配置したロータと、該ロータの球体を包含する球体に内接する仮想正八面体の頂点および各面(正三角形)の中心に電磁石を配置したステータとからなることを特徴とする球面ステッピングモータである。
第3の手段は、球体に内接する仮想正六面体の頂点に永久磁石をN極とS極が互いに隣り合わせるように交互に配置し、前記仮想正六面体の各面(正方形)の中心に電磁石に吸引される磁性体または永久磁石を配置したロータと、該ロータの球体を包含する球体に内接する仮想正八面体の頂点、各面(正三角形)の中心、および前記仮想正八面体の頂点の、各面(正三角形)の中心に対して対称の点に電磁石を配置したステータとからなることを特徴とする球面ステッピングモータである。
第4の手段は、球体に内接する仮想正六面体の頂点に永久磁石をN極とS極が互いに隣り合わせるように交互に配置し、前記仮想正六面体の各面(正方形)の中心に電磁石に吸引される磁性体または永久磁石を配置したロータと、該ロータの球体を包含する球体に内接する仮想正八面体の頂点、各面(正三角形)の中心、および前記仮想正八面体の各辺の中点をとおり、前記仮想正八面体の中心からの距離が頂点と等しくなる点に電磁石を配置したステータとからなることを特徴とする球面ステッピングモータである。
第5の手段は、第1の手段ないし第4の手段のいずれか1つの手段に記載のステータに内接する仮想正八面体を仮想正四面体に置き換えたことを特徴とする球面ステッピングモータである。
第6の手段は、第1の手段ないし第4の手段のいずれか1つの手段に記載のロータに内接する仮想正六面体を仮想ケルビンの十四面体に、ステータに内接する仮想正八面体を仮想正十二面体に置き換えたことを特徴とする球面ステッピングモータである。
第7の手段は、第1の手段ないし第6の手段のいずれか1つの手段に記載の球面ステッピングモータにおける、ロータの永久磁石をハルバッハ配列とし、電磁石に流す電流を正弦波電流としたことを特徴とする球面ACサーボモータである。
特許文献2の球面ステッピングモータは、ロータの回転軸の方向がステータの開口部中央から離れても、ロータ永久磁石とステータ電磁石の配置関係が、ロータの回転軸の方向がステータの開口部中央にある時と同等になる。したがって、ロータの回転軸の方向がステータの開口部中央から離れてもロータの回転軸の方向がステータの開口部中央にある時と同等の強力な駆動力が得られるとともに、回転制御が容易な球面ステッピングモータが得られる特徴を有する。
それに対して、本発明の球面ステッピングモータおよび球面ACサーボモータによれば、上記の特許文献2の球面ステッピングモータの特徴を保持したまま、磁路が従来の1軸周りのステッピングモータおよびACサーボモータと同じように形成できる。したがって、特許文献2の球面ステッピングモータにおいて想定される磁気飽和が起こりにくい。また、従来の1軸周りのステッピングモータおよびACサーボモータの駆動回路と基本的に同じ駆動回路を用いて球面モータの駆動を行うことができ、装置を安価に構成することができる。
また、本発明の球面ステッピングモータによれば、ロータの永久磁石とステータの電磁石間の磁路に流出入する磁力線が大きくなるようにして、大きな駆動力を得ることを可能となる。
また、本発明の球面ステッピングモータを採用することにより、ロボットマニピュレータ、ステアリングを含む車輪駆動、能動鉗子をはじめとする多自由度システムが使用するモータの個数が大幅に減少し、これらシステムの小型・軽量化、制御の簡単化さらには省エネルギー化を実現することができる。
はじめに、本発明の球面モータの基本構成について説明する。本発明の球面モータは、基本的には、ロータに内接する多面体を構成する多角形とステータに内接する多面体を構成する多角形の角数が互いに素であり(お互いを割った値が整数にならない)、かつロータに内接する多面体を構成するすべての多角形の頂点の数が偶数の時、ロータに内接する多面体の頂点に極性が交互に反転するように磁性体または永久磁石を配置し、各面の中心に回転軸を保持するための磁性体または永久磁石を配置したロータと、内接する多面体の頂点および各面の中心に電磁石を配置したステータとから構成される。
本発明の球面モータは、ロータに内接する多面体およびステータに内接する多面体の組み合わせ例として以下の構成が考えられる。なお、()内は、多面体の面を構成する多角形の形状を表す。ロータに内接する多面体が正六面体(正方形)でステータに内接する多面体が正八面体(3角形)、ロータに内接する多面体が正六面体(正方形)でステータに内接する多面体が正四面体(3角形)、ロータに内接する多面体が正14面体(ケルビン14面体)(正方形、6角形)でステータに内接する多面体が正12面体(5角形)、ロータに内接する多面体が正六面体(正方形)でステータに内接する多面体が正12面体(5角形)、ロータに内接する多面体が正六面体(正方形)でステータに内接する多面体が正二十面体(3角形)。
次に、本発明の第1の実施形態を図1ないし図9を用いて説明する。
図1は、本実施形態の発明に係るロータ1、ステータ2およびロータとステータとを組み合わせた球面ステッピングモータの構成を示す図、図2は図1に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図である。
図1に示すように、ロータ1には、内接する仮想正六面体(面の形が正方形で構成される多面体)の8個の頂点3から頂点10に対応する位置に表面がロータ1と同じ形状になるようにした永久磁石が埋め込まれている。永久磁石の極性は、隣り合う永久磁石の極性が互いに反転するようにする。すなわち、ロータ1の頂点3,5,7,9にはN極が外側、頂点4,6,8,10にはS極が外側となるように永久磁石が埋め込まれている。一方、ステータ2は、内接する仮想正八面体(面の形が正三角形で構成される多面体)の頂点11から頂点16に対応する位置に電磁石が配置されている。
次に、本実施形態の発明に係る球面ステッピングモータの垂直軸周りの回転動作を図3ないし図6を用いて説明する。
図3は、この球面ステッピングモータのロータ1の出力軸が真上を向いている状態を真上から見た図、図4は図3に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図であり、「この面」が図3に対応する面である。
図3において、電磁石11がN極、電磁石12がS極、電磁石13がS極になるように電流を流す。すると頂点3,6,10,7にある各永久磁石3,6,10,7がそれぞれ吸引力と反発力を受けて永久磁石10が電磁石13と一番近い距離になるところまで(15度)ロータ1が時計回りに回転する。この時に電磁石13の電流を切り、永久磁石10が電磁石13と最も近い位置を超えたところで電磁石13の電流の向きを反転し、N極となるように電流を流す。すると、引き続きロータ1は時計回りに回転を続ける。
以下、図3に示す位置を基準として、電磁石13は15度でN極、105度でS極、195度でN極となるように、以下、ロータ1が90度回転するごとに極性を切り替える。電磁石11は45度でS極、135度でN極となるように、以下、ロータ1が90度回転するごとに極性を切り替える。電磁石12は75度でN極、165度でS極となるように、以下、ロータ1が90度回転するごとに極性を切り替える。
図5は、この球面ステッピングモータの、ロータ2の出力軸が真上を向いている状態で、ロータ1およびステータ2の下半分の永久磁石と電磁石の関係を表す図、図6は図5に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図であり、「この面」が図5に対応する面である。
図5において、電磁石15がS極、電磁石16がN極、電磁石14がN極になるように電流を流す。すると頂点9,8,4,5にある各永久磁石9,8,4,5がそれぞれ吸引力と反発力を受けて永久磁石4が電磁石14と一番近い距離になるところまで(15度)ロータ1が時計回りに回転する。この時に電磁石14の電流を切り、永久磁石4が電磁石14と最も近い位置を超えたところで電磁石14の電流の向きを反転し、S極となるように電流を流す。すると、引き続きロータ1は時計回りに回転を続ける。
以下、図5に示す位置を基準として、電磁石14は15度でS極、105度でN極、195度でS極、以下、ロータ1が90度回転するごとに極性を切り替える。電磁石15は45度でN極、135度でS極、以下、ロータ1が90度回転するごとに極性を切り替える。電磁石16は75度でS極、165度でN極、以下、ロータ1が90度回転するごとに極性を切り替える。
上記のごとく、図3と図5の説明に従った電流をステータ2の電磁石に同時に流すことにより、ロータ1の時計回りの回転力は両方を足し合わせたものとなり、ロータ1の全ての永久磁石がロータ1を時計回りに回転させる力を受け、ロータ1は時計回りに無限に回転を続けることができる。
次に、本実施形態の発明に係る球面ステッピングモータの斜め軸周りの回転動作を図7ないし図9を用いて説明する。
図7はステータ2に対してロータ1の回転軸が斜め状態にある球面ステッピングモータを示す図、図8は図7を右下側から見た時の手前側の4個の永久磁石3,7,8,4と3個の電磁石11,16,14の関係を示す図、図9は球面ステッピングモータの鳥瞰図であり、「この面」が図8に対応する面である。
図8の永久磁石と電磁石の関係は、対応する番号が違うものの、図3の永久磁石と電磁石の関係と類似している。すなわち、図8において電磁石11,16,14にそれぞれS極,N極,N極となるように電流を流し、電磁石11は45度でN極となるように電流を切り替え、以下90度ごとに電流を切り替える。電磁石16は75度でS極となるように電流を切り替え、以下90度ごとに電流を切り替える。電磁石14は15度でS極となるように電流を切り替え、以下90度ごとに電流を切り替える。すると、ロータ1は電磁石11,16,14が作る正三角形の中心を回転軸として時計方向に回転する。出力軸がなければ、ロータ1を電磁石11,16,14を頂点とする正三角形の中心を回転軸として時計回りに無限回転させることができる。
また、図7の奥側の4個の永久磁石5,6,9,10と3個の電磁石15,13,12の関係も図8とほぼ同様になり、電磁石15,13,12に適切な電流を流すことにより、ロータ1を電磁石11,16,14を頂点とする正三角形の中心を回転軸として時計回りに無限回転させることができる。電磁石11,16,14と電磁石15,13,12に同時に電流を流すことによりロータ1に加え合わせた回転力を与えることができる。
この球面ステッピングモータにおいては、6個の電磁石を3個ずつの組に分ける方法には4通りあり、ロータ1に出力軸がなければ、今までに述べたのと同様にして任意の4軸周りにロータ1を無限回転させることができる。この4軸周りの回転を組み合わせることにより、ロータ1を任意の方向に位置決めすることができる。以上の制御方法から、本実施形態の球面ステッピングモータは、制御方法および出力トルクがロータの向きに依存して変動することはない特徴を有していることがわかる。
次に、本発明の第2の実施形態を図10および図11を用いて説明する。
図10は、本実施形態の発明に係るロータ1、ステータ2およびロータとステータとを組み合わせた球面ステッピングモータの構成を示す図、図11は図10に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図である。
図10に示すように、この球面ステッピングモータは、球面形状のロータ1および上部に開口部を有するステータ2を同図下部のように組み合わせて構成される。
この球面ステッピングモータは、第1の実施形態の球面ステッピングモータに、ロータ1に内接する仮想正六面体の各面の中心に磁性体17から磁性体21を、ステータ2に内接する仮想正八面体の各面の中心に電磁石22から電磁石28を、それぞれ追加配置した構造になっている。上部開口部に対応する面の中心も磁性体および電磁石を配置したいところであるが、開口部のため配置していない。
この球面ステッピングモータは、第1の実施形態の球面ステッピングモータにロータ1の回転軸を固定する構成を追加したことを特徴とする。
図10において、ロータ1を垂直軸周りに回転する場合、電磁石28に直流電流を流し、磁性体21を吸引する。この状態で第1の実施形態の球面ステッピングモータと同様の駆動を行うことにより、回転軸がぶれることなくロータ1を垂直軸周りに回転させることができる。斜めの軸周りにロータ1を回転する場合は、回転軸に対応する磁性体と電磁石の組、例えば、磁性体17を電磁石22で吸引して回転軸を固定し、第1の実施形態の球面ステッピングモータにおける斜め軸周りの回転と同様の駆動を行うことにより、回転軸がぶれることなくロータ1を回転させることができる。
次に、本発明の第3の実施形態を図12ないし図15を用いて説明する。
図12は、本実施形態の発明に係るロータ1、ステータ2および球面ステッピングモータの構成を示す図、図13は図12に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図である。
図12に示すように、この球面ステッピングモータは、球面形状のロータ1および上部に開口部を有するステータ2を同図下部のように組み合わせて構成される。
この球面ステッピングモータは、第2の実施形態の球面ステッピングモータに、ステータ2に内接する仮想正八面体の頂点の、各面の中心に対して対称の点に電磁石29から電磁石52を配置する。
図14は、この球面ステッピングモータのロータの回転軸が垂直方向を向いているときの、ロータ1の上面の4個の永久磁石7,3,6,10とステータ2の対応する正三角形の面内に配置された6個の電磁石11,12,13,29,30,31の関係を示す図、図15は図14に示す球面ステッピングモータの鳥瞰図であり、「この面」が図14に対応する面である。
図14において、電磁石11に向かい合った電磁石29に電磁石11と反対向きの電流を、電磁石12に向かい合った電磁石30に電磁石12と反対向きの電流を、電磁石13に向かい合った電磁石31に電磁石13と反対向きの電流をそれぞれ流すことにより、電磁石が11,12,13の3個の場合と比較して、電磁石の配置がより既存のステッピングモータに近づき、安定した回転力を得ることができる。
ロータ1下部の4個の永久磁石4,5,8,9とステータ2下部の6個の電磁石の関係も類似しており、適切な電流を電磁石に流すことにより垂直軸周りの回転力を得る。また、回転軸が斜めに傾いている場合も類似の電流を流すことによりロータ1を回転させることができる。
次に、本発明の第4の実施形態を図16ないし図19を用いて説明する。
図16は、本実施形態の発明に係る球面ステッピングモータのロータ1、ステータ2およびロータとステータとを組み合わせた球面ステッピングモータの構成を示す図、図17は図16に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図である。
図16に示すように、この球面ステッピングモータは、球面形状のロータ1および上部に開口部を有するステータ2を同図下部のように組み合わせて構成される。
この球面ステッピングモータは、第3の実施形態球面ステッピングモータに追加される24個の電磁石の代わりステータ2に内接する正八面体の12本の辺の中点に電磁石53から電磁石64を配置する。これにより、第3の実施形態の球面ステッピングモータが第2の実施形態の球面ステッピングモータに電磁石の数を24個も追加する必要がなくなり、電磁石の使用効率の低下を回避することができる。
図18は、ロータ1の回転軸が垂直方向を向いているときの、ロータ1上面の4個の永久磁石3,6,7,10とステータ2の対応する正三角形の面内に配置された6個の電磁石11,12,13,53,54,55の関係を示す図、図19はこの球面ステッピングモータの鳥瞰図であり、「この面」が図18に対応する面である。
図18に示すように、この球面ステッピングモータの配置は、図9に示す第3の実施形態の球面ステッピングモータの配置と近似しており、この球面ステッピングモータとほぼ同じ電流を電磁石に流すことによりロータ1を任意の軸周りに安定して回転させることができる。なお、この球面ステッピングモータでは、電磁石53,54,55に流す電流はそれぞれ電磁石11,12,13に流す電流の反対向きだけでなく大きさをわずかに調整して電磁石11,12,13と吸引力のバランスを取る必要が生じる可能性がある。
次に、本発明の第5の実施形態を図20ないし図29を用いて説明する。
図20は、本実施形態の発明に係るロータ101、ステータ102およびロータとステータとを組み合わせた球面ステッピングモータの構成を示す図、図21は図20に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図である。
図20に示すように、この球面ステッピングモータは、本実施形態の球面ステッピングモータうち、最もシンプルな構成を有し、第1の実施形態のステータに内接する正八面体を正四面体に置き換えたもののロータ101とステータ102の関係を示す図である。
同図に示すように、この球面ステッピングモータのステータ102は、内接する正四面体の頂点111から114に対応する位置に電磁石が配置されている。
次に、本実施形態の発明に係る球面ステッピングモータの垂直軸周りの回転動作を図22および図23を用いて説明する。
図22はロータ101の永久磁石のうち上の4個とステータ102の電磁石上の3個の関係を示す図、図23は球面ステッピングモータの鳥瞰図であり、「この面」が図22に対応する面である。
図22において、ステータ102の電磁石111がN極、電磁石112がS極、電磁石113がS極になるように電流を流すと、永久磁石103,106,110,107がそれぞれ吸引力と反発力を受けて永久磁石110が電磁石113と一番近い距離になるところまで(15度)ロータ101が時計回りに回転する。この時に電磁石113の電流を切り、永久磁石110が電磁石113と最も近い位置を超えたところで電磁石113の電流の向きを反転し、N極となるように電流を流す。すると、引き続きロータ101は時計回りに回転を続ける。
以下、図22の位置を基準として、電磁石113は15度でN極、105度でS極、195度でN極、以下、ロータ101が90度回転するごとに極性を切り替える。電磁石111は45度でS極、135度でN極、以下、ロータ101が90度回転するごとに極性を切り替える。電磁石112は75度でN極、165度でS極、以下、ロータ101が90度回転するごとに極性を切り替える。すると、ロータ101の全ての永久磁石がロータ101を時計回りに回転させる力を受け、ロータ101は時計回りに無限に回転を続けることができる。
次に、本実施形態の発明に係る球面ステッピングモータの斜め軸周りの回転動作を図24および図25を用いて説明する。
図24はステータ102に対してロータ101の回転軸が斜め状態にある球面ステッピングモータを示す図、図25は図24の球面ステッピングモータにおいてロータ101の斜め方向にある回転軸側から見たロータ101とステータ102の状態を示す図である。
図25において、ロータ101の永久磁石103,104,107,108とステータ102の電磁石111,112,114の関係は図22と類似している。したがって、図22の時と同様の電流を電磁石111,112,114に流すことにより、ロータ101に出力軸がなければロータ101を電磁石111,112,114で作る正三角形の中心周りに時計方向に無限回転させることができる。
本実施形態の球面ステッピングモータも、第2、第3、第4の実施形態に対応した拡張を行える。
図26は、第2の実施形態の球面ステッピングモータに対応する本実施形態の発明に係る球面ステッピングモータのロータ101とステータ102とを示す図、図27は図26に示す球面ステッピングモータの鳥瞰図である。
図26に示すように、この球面ステッピングモータは、ロータ101の各面の中心に磁性体117から磁性体121を追加したものであり、このように構成することにより、例えば、ロータ101を垂直軸周りに回転する場合は磁性体121を向かい合った電磁石114で吸引することにより回転軸を固定することができる。
図28は、第3の実施形態の球面ステッピングモータに対応する本実施形態の発明に係る球面ステッピングモータのロータ101とステータ102との関係を示す図である。
図28に示すように、この球面ステッピングモータは、第2の実施形態の球面ステッピングモータに加えてステータ102に内接する仮想正四面体の頂点の、各面の中心に対して対称の点に電磁石129から電磁石140を配置したものである。
図29は、第4の実施形態の球面ステッピングモータに対応する本実施形態の発明に係る球面ステッピングモータのロータ101とステータ102との関係を示す図である。
図29に示すように、この球面ステッピングモータは、第2の実施形態の球面ステッピングモータに加えてステータ102に内接する正四面体の四本の辺の中点に電磁石153から1電磁石58を配置したものである。
本実施形態の球面ステッピングモータも上記のように構成することにより、第2から第4の実施形態の球面ステッピングモータにおけると同様にロータ101の回転をより安定させることができる。
次に、本発明の第6の実施形態を図30ないし図49を用いて説明する。
図30は、本実施形態の発明に係るロータ201、ステータ202およびロータとステータとを組み合わせた球面ステッピングモータの構成を示す図、図31は図30に示したロータ201の構成を示す図、図32は図30に示したステータ202の構成を示す図である。
図31に示すように、ロータ201には、内接する仮想ケルビンの正十四面体(面の形が正方形と正六角形で構成される多面体)の頂点203から頂点226に対応する位置に表面がロータ201と同じ形状になるようにした永久磁石が仮想ケルビンの正十四面体の辺の両端の極性が反対になるように埋め込まれている。
また、図32に示すように、ステータ202は、内接する仮想正十二面体(面の形が正五角形で構成される多面体)で構成され、内接する仮想正十二面体の頂点227から頂点246に対応する位置に電磁石が配置されている。
次に、本発明の第6の実施形態の球面ステッピングモータの垂直軸周りの回転動作を図33ないし図37を用いて説明する。
ここで、図33に示すように、球面ステッピングモータのロータ201に組み込まれた永久磁石を上から6個、6個、6個、6個と4段に分け、ステータ202の電磁石も上から5個、5個、5個、5個と分けて考える
図34は、ロータ201の1段目の6個の永久磁石203から永久磁石208とステータ202の1段目の5個の電磁石227から電磁石231の位置関係を示す図である。
図34において、電磁石227がS極、電磁石228がN極、電磁石229がS極、電磁石230がN極、電磁石231がN極になるように電流を流す。すると永久磁石203から永久磁石208がそれぞれ吸引力と反発力を受けて永久磁石206が電磁石230と一番近い距離になるところまで(12度)ロータ201が時計回りに回転する。この時に電磁石230の電流を切り、永久磁石206が電磁石230と最も近い位置を超えたところで電磁石230の電流の向きを反転し、S極となるように電流を流す。すると、引き続きロータ201は時計回りに回転を続ける。
以下、図34の位置を基準として、電磁石230は12度でS極、72度でN極、132度でS極、192度でN極、252度でS極、312度でN極、以下、ロータ201が60度回転するごとに極性を切り替える。電磁石229は24度でN極、114度でS極、以下、ロータ201が60度回転するごとに極性を切り替える。電磁石228は36度でS極、126度でN極、以下、ロータ201が60度回転するごとに極性を切り替える。電磁石227は48度でN極、138度でS極、以下、ロータ201が60度回転するごとに極性を切り替える。電磁石231は0度でN極、60度でS極、以下、ロータ201が60度回転するごとに極性を切り替える。すると、ロータ201の全ての永久磁石がロータ201を時計回りに回転させる力を受け、ロータ201は時計回りに無限に回転を続けることができる。
図35はロータ201の4段目の6個の永久磁石221から永久磁石226とステータ202の4段目の5個の電磁石242から電磁石246の位置関係を示す図である。
同図に示すように、ロータ201の4段目の6個の永久磁石とステータ202の4段目の5個の電磁石の位置関係は図33と類似しており、図34の位置を初期位置として電磁石244を0度でN極、以下60度ごとに極性を切り替え、電磁石243をN極、12度でS極、以下60度ごとに極性を切り替え、電磁石242をS極、24度でN極、以下60度ごとに極性を切り替え、電磁石246をN極、36度でS極、以下60度ごとに極性を切り替え、電磁石245をS極、48度でN極、以下60度ごとに極性を切り替えることによりロータを時計回りに回転することができる。
図36は、ロータ201の上から2段目の6個の永久磁石209から永久磁石214とステータ202の上から2段目の5個の電磁石232から電磁石236の位置関係を示す図である。
同図において、電磁石232がN極、電磁石233がS極、電磁石234がN極、電磁石235がS極、電磁石236がS極になるように電流を流す。すると永久磁石209から永久磁石214がそれぞれ吸引力と反発力を受けて永久磁石211が電磁石234と一番近い距離になるところまで(13度)ロータ201が時計回りに回転する。この時に電磁石234の電流を切り、永久磁石211が電磁石234と最も近い位置を超えたところで電磁石234の電流の向きを反転し、S極となるように電流を流す。すると、引き続きロータ201は時計回りに回転を続ける。
以下、図36の位置を基準として、電磁石232は37度でN、119度でS、157度でN、239度でS、277度でN、359度でS、以下、ロータ201が交互に38度および82度回転するごとに極性を切り替える。電磁石233は47度でN、85度でS、以下、ロータ201が交互に82度および38度回転するごとに極性を切り替える。電磁石234は13度でS、95度でN、以下、ロータ201が交互に38度および82度回転するごとに極性を切り替える。電磁石235は23度でN極、61度でS極、以下、ロータ201が交互に82度および38度回転するごとに極性を切り替える。電磁石236は71度でN極、109度でS極、以下、ロータ201が交互に82度および38度回転するごとに極性を切り替える。すると、ロータ201の全ての永久磁石がロータ201を時計回りに回転させる力を受け、ロータ201は時計回りに無限に回転を続けることができる。
図37はロータ201の3段目の6個の永久磁石215から永久磁石220とステータ202の3段目の5個の電磁石237から電磁石241の位置関係を示す図である。
ロータ201の3段目の6個の永久磁石215から永久磁石220とステータ202の3段目の5個の電磁石237から電磁石241の位置関係は図35と類似しており、図37の位置を初期位置として電磁石237をN極、13度でS極、95度でN極、133度でS極、215度でN極、253度でS極、335度でN極、以下、ロータ201が交互に38度および82度回転するごとに極性を切り替える。電磁石238はS極、23度でN極、61度でS極、以下、ロータ201が交互に82度および38度回転するごとに極性を切り替える。電磁石239はS極、71度でN極、109度でS極、以下、ロータ201が82度および38度回転するごとに極性を切り替える。電磁石240はN極、37度でS極、119度でN極、以下、ロータ201が交互に38度および82度回転するごとに極性を切り替える。電磁石241はS極、47度でN極、85度でS極、以下、ロータ201が交互に82度および38度回転するごとに極性を切り替える。すると、ロータ201の全ての永久磁石がロータ201を時計回りに回転させる力を受け、ロータ201は時計回りに無限に回転を続けることができる。
以上4段の電磁石と永久磁石のペアを同時に駆動することにより、ロータ201の回転力を足し合わせることができる。4段同時に駆動することにより全ての電磁石と永久磁石の吸引力および反発力をロータ201に直接伝えることができる。図33から図36の説明に従った電流を同時に流すことにより、ロータ201の時計回りの回転力は全て足し合わせたものになる。
次に、本発明の第6の実施形態の発明に係る球面ステッピングモータの斜め軸周りの回転動作を図38ないし図54を用いて説明する。
図38はステータ202に対してロータ201の回転軸が斜め状態にある球面ステッピングモータの構成を示す図、図39はロータ201を回転させる平面でステータ202をカットした球面ステッピングモータの構成を図である。
ここで、図40に示すように、ロータ201に組み込まれた永久磁石を回転軸と垂直な平面で4個、4個、8個、4個、4個と5段に分け、ステータ202の電磁石を5個、5個、5個、5個に分けて考える。
図41は、ロータ201の1段目の4個の永久磁石とステータ202の1段目の5個の電磁石の位置関係を示す図、図42は、図41に対応する球面ステッピングモータにおける位置を示す図である。
図41で電磁石227がN極、電磁石228がN極、電磁石233がS極、電磁石238がN極、電磁石232がS極になるように電流を流す。すると永久磁石203、208,209,214がそれぞれ吸引力と反発力を受けて永久磁石208が電磁石227と一番近い距離になるところまで(7度)ロータ201が時計回りに回転する。この時に電磁石227の電流を切り、永久磁石208が電磁石227と最も近い位置を超えたところで電磁石227の電流の向きを反転し、S極となるように電流を流す。すると、引き続きロータ201は時計回りに回転を続ける。
以下、図41の位置を基準として、電磁石227は7度でS極、97度でN極、187度でS極、277度でN極、以下、ロータ201が90度回転するごとに極性を切り替える。電磁石228は81度でS極、171度でN極、以下、ロータ201が90度回転するごとに極性を切り替える。電磁石233は63度でN極、153度でS極、以下、ロータ201が90度回転するごとに極性を切り替える。電磁石238は45度でS極、135度でN極、以下、ロータ201が90度回転するごとに極性を切り替える。電磁石232は27度でN極、117度でS極、以下、ロータ201が90度回転するごとに極性を切り替える。すると、ロータ201の全ての永久磁石がロータ201を時計回りに回転させる力を受け、ロータ201は時計回りに無限に回転を続けることができる。
図43は、ロータ201の5段目の4個の永久磁石218,219,224,225とステータ202の4段目の5個の電磁石235,240,241,245,246の位置関係を示す図、図44は、図43に対応する球面ステッピングモータにおける位置を示す図である。
ロータ201の5段目の4個の永久磁石とステータ202の4段目の5個の電磁石の位置関係は図41と類似しており、図43の位置を初期位置として、電磁石235をS極、45度でN極、以下90度ごとに極性を切り替え、電磁石240をN極、32度でS極、以下90度ごとに極性を切り替え、電磁石245をS極、9度でN極、以下90度ごとに極性を切り替え、電磁石246をS極、81度でS極、以下90度ごとに極性を切り替え、電磁石241をN極、63度でS極、以下90度ごとに極性を切り替えることによりロータ201を時計回りに回転することができる。
図45は、ロータ201の2段目の4個の永久磁石204,207,215,216とステータ202の2段目の5個の電磁石229,231,237,239,243の位置関係を示す図、図46は、図45に対応する球面ステッピングモータにおける位置を示す図である。
図45で電磁石229がS極、電磁石239がN極、電磁石243がS極、電磁石237がN極、電磁石231がS極になるように電流を流す。すると永久磁石204,207,215,216がそれぞれ吸引力と反発力を受けて永久磁石207が電磁石231と一番近い距離になるところまで(9度)ロータ201が時計回りに回転する。この時に電磁石231の電流を切り、永久磁石207が電磁石231と最も近い位置を超えたところで電磁石231の電流の向きを反転し、S極となるように電流を流す。すると、引き続きロータ201は時計回りに回転を続ける。
以下、図45の位置を基準として電磁石229は81度でN極、171度でS極、261度でN極、351度でS極、以下、ロータ201が90度回転するごとに極性を切り替える。電磁石239は63度でS極、153度でN極、以下、ロータ201が90度回転するごとに極性を切り替える。電磁石243は45度でN極、135度でS極、以下、ロータ201が90度回転するごとに極性を切り替える。電磁石237は27度でS極、117度でN極、以下、ロータ201が90度回転するごとに極性を切り替える。電磁石231は9度でN極、99度でS極、以下、ロータ201が90度回転するごとに極性を切り替える。すると、ロータ201の全ての永久磁石がロータ201を時計回りに回転させる力を受け、ロータ201は時計回りに無限に回転を続けることができる。
図47は、ロータ201の4段目の4個の永久磁石211,212,223,226とステータ202の3段目の5個の電磁石230,234,236,242,244の位置関係を示す図、図48は、図47に対応する球面ステッピングモータにおける位置を示す図である。
ロータ201の4段目の4個の永久磁石211,212,223,226とステータ202の3段目の5個の電磁石230,234,236,242,244の位置関係は図45と類似しており、図47の位置を初期位置として電磁石230をS極、45度でN極、以下90度ごとに極性を切り替え、電磁石234をN極、27度でS極、以下90度ごとに極性を切り替え、電磁石244をS極、9度でN極、以下90度ごとに極性を切り替え、電磁石242をS極、81度でN極、以下90度ごとに極性を切り替え、電磁石236をN極、63度でS極、以下90度ごとに極性を切り替えることによりロータ201を時計回りに回転することができる。
図41から図48の説明に従った電流を同時に流すことにより、ロータ201の時計回りの回転力はすべてを足し合わせたものになる。
本実施形態の球面ステッピングモータも、第2、第3、第4の実施形態に対応した拡張を行える。
図49は、第2の実施形態に対応したステッピングモータを拡張した本実施形態の発明に係るロータ201、ステータ202およびロータとステータとを組み合わせた球面ステッピングモータの構成を示す図、図50は図49に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図である。
図49ではロータ201に内接する仮想ケルビンの正十四面体の各面の中心に磁性体247から259を、ステータ202に内接する仮想正十二面体の中心に電磁石260から271を追加することにより回転軸を安定させることができる。
図51は、第3の実施形態に対応したステッピングモータを拡張した本実施形態の発明に係るロータ201、ステータ202およびロータとステータとを組み合わせた球面ステッピングモータの構成を示す図、図52は図51に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図である。
この球面ステッピングモータは、図49に示した球面ステッピングモータに加え、ステータ202に内接する仮想正十二面体頂点の、各面の中心に対して対称の点に電磁石272から331を配置したものである。
図53は、第4の実施形態に対応したステッピングモータを拡張した本実施形態の発明に係るロータ201、ステータ202およびロータとステータとを組み合わせた球面ステッピングモータの構成を示す図、図54は図52に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図である。
この球面ステッピングモータは、図49に示した球面ステッピングモータに加え、ステータ202に内接する仮想正十二面体の辺の中点に電磁石332から電磁石361を配置したものである。
次に、本発明の第7の実施形態を図55および図56を用いて説明する。
図55および図56は、ACサーボモータに用いられる、ステータの永久磁石により生成される磁場を正弦波分布に近づけるための永久磁石の配置を示す図である。この配置は、直線上に並べた場合は正弦波分布の磁場を作成するハルバッハ配列として知られている。
第1から第6の実施形態の発明に係る球面ステッピングモータにおいて、ロータの永久磁石により生成される磁場が正弦波分布に近く、ステータの電磁石により生成される磁場が正弦波分布に近ければ、ロータの回転位置を細かく制御するACサーボモータを構成できる。
図55ではロータに内接する仮想正六面体の頂点に、N極およびS極が外側を向くように永久磁石401から永久磁石408を貼り付け、仮想正六面体の辺上ではS極からN極に向けて横向きに永久磁石409から永久磁石420を配置している。その中間地点はそれぞれ永久磁石のN極が仮想正六面体の辺から45度上向きおよび下向きに向くようにそれぞれ永久磁石421から永久磁石432および永久磁石433から444永久磁石を配置してある。これにより、ロータの永久磁石により生成される磁場を正弦波分布に近づける。
図56ではロータに内接する仮想ケルビンの十四面体の頂点に、N極およびS極が外側を向くように永久磁石501から永久磁石524を貼り付け、仮想ケルビンの十四面体の辺上ではS極からN極に向けて横向きに永久磁石525から永久磁石560を配置している。その中間地点はそれぞれ永久磁石のN極が仮想正六面体の辺から45度上向きおよび下向きに向くようにそれぞれ永久磁石561から永久磁石596および永久磁石597から永久磁石632を配置してある。これにより、ロータの永久磁石により生成される磁場を正弦波分布に近づける。
図57は、第1の実施形態の発明に係る球面ステッピングモータのステータの電磁石13の電流の切り替えによる矩形波電流波形を示す図、図58は、第1の実施形態の発明に係る球面ステッピングモータのステータの電磁石の矩形波電流を正弦波電流に置き換えた正弦波電流波形を示す図である。このように、電流の切り替え時にちょうど正弦波電流が0になるように正弦波電流を各電磁石に流すことにより、電磁石により生成される磁場を正弦波分布にすることができる。
同様に、第2の実施形態から第6の実施形態の発明に係る球面ステッピングモータに対しても、ロータの永久磁石をハルバッハ配列とし、電磁石の電流をスイッチで切り替える矩形波電流から、矩形波の切り替え時に電流値が0になるように位相と周波数を設定した正弦波電流に置き換えることにより球面ACサーボモータを構成できる。
なお、上記の各実施形態の発明に係る球面ステッピングモータおよび球面ACサーボモータにおいては、ロータ側に永久磁石、ステータ側に電磁石を配置する場合について説明したが、これ以外に以下の組み合わせも可能である。例えば、ロータ側に電磁石を配置し、ステータ側に電磁石を配置する。ロータ側に電磁石を配置し、ステータ側に永久磁石を配置する。ロータ側に永久磁石を配置し、ステータ側に永久磁石と電磁石のハイブリッド構成を配置する。ロータ側に永久磁石と電磁石のハイブリッド構成を配置し、ステータ側に永久磁石と電磁石のハイブリッド構成を配置する。
また、上記の各実施形態の発明に係る球面ステッピングモータおよび球面ACサーボモータにおいては、ステータが固定され、ロータが回転する場合について説明したが、ロータ側を固定し、ステータ側(外側)を可動にする、またはロータ、ステータともに可動にし、ユニバーサルジョイント部分などに使用する(能動すべり軸受)ことも可能である。
第1の実施形態の発明に係るロータ1、ステータ2およびロータとステータとを組み合わせた球面ステッピングモータの構成を示す図である 図1に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図である。 第1の実施形態の発明に係る球面ステッピングモータのロータ2の出力軸が真上を向いている状態を真上から見た図である。 図3に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図であり、「この面」が図3に対応する面である。 第1の実施形態の発明に係る球面ステッピングモータの、ロータ2の出力軸が真上を向いている状態で、ロータ1およびステータ2の下半分の永久磁石と電磁石の関係を表す図である。 図5に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図であり、「この面」が図5に対応する面である。 ステータ2に対してロータ1の回転軸が斜め状態にある球面ステッピングモータを示す図である。 図7を右下側から見た時の手前側の4個の永久磁石3,7,8,4と3個の電磁石11,16,14の関係を示す図である。 図8に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図であり、「この面」が図8に対応する面である。 第2の実施形態の発明に係るロータ1、ステータ2およびロータとステータとを組み合わせた球面ステッピングモータの構成を示す図である。 図10に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図である。 第3の実施形態の発明に係るロータ1、ステータ2および球面ステッピングモータの構成を示す図である。 図12に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図である。 第3の実施形態の発明に係る球面ステッピングモータのロータの回転軸が垂直方向を向いているときの、ロータ1上面の4個の永久磁石7,3,6,10とステータ2の対応する正三角形の面内に配置された6個の電磁石11,12,13,29,30,31の関係を示す図である。 図14に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図であり、「この面」が図14に対応する面である。 第4の実施形態の発明に係る球面ステッピングモータのロータ1、ステータ2およびロータとステータとを組み合わせた球面ステッピングモータの構成を示す図である。 図16に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図である。 ロータ1の回転軸が垂直方向を向いているときの、ロータ1上面の4個の永久磁石3,6,7,10とステータ2の対応する正三角形の面内に配置された6個の電磁石11,12,13,53,54,55の関係を示す図である。 図18に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図であり、「この面」が図18に対応する面である。 第5の実施形態の発明に係るロータ101、ステータ102およびロータとステータとを組み合わせた球面ステッピングモータの構成を示す図である。 図20に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図である。 第5の実施形態の発明に係る球面ステッピングモータのロータ101の永久磁石のうち上の4個とステータ102の電磁石の上の3個の関係を示す図である。 図22に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図であり、「この面」が図22に対応する面である。 第5の実施形態の発明に係る球面ステッピングモータのステータ102に対してロータ101の回転軸が斜め状態を示す図である。 図24の球面ステッピングモータにおいてロータ102の斜め方向にある回転軸側から見たロータ101とステータ102の状態を示す図である。 第2の実施形態の球面ステッピングモータに対応する第5の実施形態の発明に係る球面ステッピングモータのロータ101とステータ102とを示す図である。 図26に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図である。 第3の実施形態の球面ステッピングモータに対応する第5の実施形態の発明に係る球面ステッピングモータのロータ101とステータ102との関係を示す図である。 第4の実施形態の球面ステッピングモータに対応する第5の実施形態の発明に係る球面ステッピングモータのロータ101とステータ102との関係を示す図である。 第6の実施形態の発明に係るロータ201、ステータ202およびロータとステータとを組み合わせた球面ステッピングモータの構成を示す図である。 図30に示したロータ201の詳細な構成を示す図である。 図30に示したステータ202の詳細な構成を示す図である。 ロータ201に組み込まれた永久磁石を上から6個、6個、6個、6個の4段とステータ202の電磁石の上から5個、5個、5個、5個の4段に分けた図である。 ロータ201の1段目の6個の永久磁石203から永久磁石208とステータ202の1段目の5個の電磁石227から電磁石231の位置関係を示す図である。 ロータ201の4段目の6個の永久磁石221から永久磁石226とステータ202の4段目の5個の電磁石242から電磁石246の位置関係を示す図である。 ロータ201の上から2段目の6個の永久磁石209から永久磁石214とステータ202の上から2段目の5個の電磁石232から電磁石236の位置関係を示す図である。 ロータ201の3段目の6個の永久磁石215から永久磁石220とステータ202の3段目の5個の電磁石237から電磁石241の位置関係を示す図である。 ステータ202に対してロータ201の回転軸が斜め状態にある球面ステッピングモータの構成を示す図である。 ロータ201を回転させる平面でステータ202をカットした球面ステッピングモータの構成を図である。 ロータ201に組み込まれた永久磁石を回転軸と垂直な平面で4個、4個、8個、4個、4個の5段とステータ202の電磁石を5個、5個、5個、5個の4段に分けた図である。 ロータ201の1段目の4個の永久磁石とステータ202の1段目の5個の電磁石の位置関係を示す図である。 図41に対応する球面ステッピングモータにおける位置を示す図である。 ロータ201の5段目の4個の永久磁石218,219,224,225とステータ202の4段目の5個の電磁石235,240,241,245,246の位置関係を示す図である。 図43に対応する球面ステッピングモータにおける位置を示す図である。 ロータ201の2段目の4個の永久磁石204,207,215,216とステータ202の2段目の5個の電磁石229,231,237,239,243の位置関係を示す図である。 図45に対応する球面ステッピングモータにおける位置を示す図である。 ロータ201の4段目の4個の永久磁石211,212,223,226とステータ202の3段目の5個の電磁石230,234,236,242,244の位置関係を示す図である。 図47に対応する球面ステッピングモータにおける位置を示す図である。 第2の実施形態に対応したステッピングモータを拡張した第6の実施形態の発明に係るロータ201、ステータ202およびロータとステータとを組み合わせた球面ステッピングモータの構成を示す図である。 図49に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図である。 第3の実施形態に対応したステッピングモータを拡張した第6の実施形態の発明に係るロータ201、ステータ202およびロータとステータとを組み合わせた球面ステッピングモータの構成を示す図である。 図51に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図である。 第4の実施形態に対応したステッピングモータを拡張した第6の実施形態の発明に係るロータ201、ステータ202およびロータとステータとを組み合わせた球面ステッピングモータの構成を示す図である。 図52に示した球面ステッピングモータの鳥瞰図である。 ACサーボモータに用いられる、ステータの永久磁石により生成される磁場を正弦波分布に近づけるための永久磁石の配置図である。 ACサーボモータに用いられる、ステータの永久磁石により生成される磁場を正弦波分布に近づけるための永久磁石の配置図である。 第1の実施形態の発明に係る球面ステッピングモータのステータの電磁石13の電流の切り替えによる矩形波電流波形を示す図である。 第1の実施形態の発明に係る球面ステッピングモータのステータの電磁石13の電流の切り替えによる正弦波電流波形を示す図である。
符号の説明
1 第1の実施形態のロータ
2 第1の実施形態のステータ
3〜10 ロータ1の永久磁石
11〜16 ステータ2の電磁石
17〜21 第2の実施形態の球面ステッピングモータに係り、ロータ1に追加した磁性体
22〜28 第2の実施形態の球面ステッピングモータに係り、ステータ1に追加した電磁石
29〜52 第3の実施形態の球面ステッピングモータに係り、第2の実施形態のステータに追加した電磁石
53〜64 第4の実施形態の球面ステッピングモータに係り、第2の実施形態のステータに追加した電磁石
101 第5の実施形態のロータ
102 第5の実施形態のステータ
103〜110 ロータ101の永久磁石
111〜114 ステータ102の電磁石
117〜121 第2の実施形態に対応して、第5の実施形態のロータ101に追加した磁性体
129〜140 第3の実施形態に対応して、第5の実施形態のステータ102に追加した電磁石
153〜158 第4の実施形態に対応して、第5の実施形態のステータ102に追加した電磁石
201 第6の実施形態のロータ
202 第6の実施形態のステータ
203〜226 ロータ201の永久磁石
227〜246 ステータ202の電磁石
247〜259 第2の実施形態に対応して、第6の実施形態のロータ201に追加した磁性体
260〜271 第2の実施形態に対応して、第6の実施形態のステータ202に追加した電磁石
272〜331 第3の実施形態に対応して、第6の実施形態のステータ102に追加した電磁石
332〜361 第4の実施形態に対応して、第6の実施形態のステータ102に追加した電磁石
401〜408 ハルバッハ配列の永久磁石
409〜444 ハルバッハ配列の永久磁石
501〜524 ハルバッハ配列の永久磁石
525〜632 ハルバッハ配列の永久磁石

Claims (7)

  1. 球体に内接する仮想正六面体の頂点に永久磁石をN極とS極が互いに隣り合わせるように交互に配置したロータと、該ロータの球体を包含する球体に内接する仮想正八面体の頂点に電磁石を配置したステータとからなることを特徴とする球面ステッピングモータ。
  2. 球体に内接する仮想正六面体の頂点に永久磁石をN極とS極が互いに隣り合わせるように交互に配置し、前記仮想正六面体の各面(正方形)の中心に電磁石に吸引される磁性体または永久磁石を配置したロータと、該ロータの球体を包含する球体に内接する仮想正八面体の頂点および各面(正三角形)の中心に電磁石を配置したステータとからなることを特徴とする球面ステッピングモータ。
  3. 球体に内接する仮想正六面体の頂点に永久磁石をN極とS極が互いに隣り合わせるように交互に配置し、前記仮想正六面体の各面(正方形)の中心に電磁石に吸引される磁性体または永久磁石を配置したロータと、該ロータの球体を包含する球体に内接する仮想正八面体の頂点、各面(正三角形)の中心、および前記仮想正八面体の頂点の、各面(正三角形)の中心に対して対称の点に電磁石を配置したステータとからなることを特徴とする球面ステッピングモータ。
  4. 球体に内接する仮想正六面体の頂点に永久磁石をN極とS極が互いに隣り合わせるように交互に配置し、前記仮想正六面体の各面(正方形)の中心に電磁石に吸引される磁性体または永久磁石を配置したロータと、該ロータの球体を包含する球体に内接する仮想正八面体の頂点、各面(正三角形)の中心、および前記仮想正八面体の各辺の中点をとおり、前記仮想正八面体の中心からの距離が頂点と等しくなる点に電磁石を配置したステータとからなることを特徴とする球面ステッピングモータ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1つの請求項に記載のステータに内接する仮想正八面体を仮想正四面体に置き換えたことを特徴とする球面ステッピングモータ。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれか1つの請求項に記載のロータに内接する仮想正六面体を仮想ケルビンの十四面体に、ステータに内接する仮想正八面体を仮想正十二面体に置き換えたことを特徴とする球面ステッピングモータ。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1つの請求項に記載の球面ステッピングモータにおける、ロータの永久磁石をハルバッハ配列とし、電磁石に流す電流を正弦波電流としたことを特徴とする球面ACサーボモータ。
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