JP5369611B2 - 両面画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録材の第1面と第2面との両面にそれぞれ画像形成可能であって、光沢ムラを改善した両面画像形成装置に関する。
近年の画像形成装置はカラー画像が形成可能であると共に、高速化が進んでいる。加えて、記録紙の第1面と第2面との両面にそれぞれ画像形成可能な両面画像形成装置が普及している。画像形成装置においては、記録紙に転写されたトナー画像を定着する定着装置が設けられており、ローラやベルト等から成る回転体と押圧部材との間に形成されたニップ部で記録紙を狭着し、加熱・加圧して定着している。
このように、高速でカラー画像を形成するためには、ニップ部を幅広に形成する必要があり、例えばFBN(Free Belt Nip)方式の定着装置が特許公報に開示されている(例えば、特許文献1参照)。この定着装置は、ハロゲンヒータを内蔵すると共に弾性層を有して回転する定着ロールと、定着ロールによって駆動されて回転するエンドレスベルトと、エンドレスベルトの内周面側に配置された圧力パッドとを備え、圧力パッドがエンドレスベルトを押圧することにより定着ロールとエンドレスベルトとの間に形成された幅広のニップ部で、トナー像が転写された記録材を挟持・搬送しながら加熱・加圧する。なお、エンドレスベルトが円滑に回転するように、定着ベルトと加圧パッドの間には低摩擦シートを配置している。
しかし、回転するエンドレスベルトに対してそれに摺接する低摩擦シートは固定されているので、エンドレスベルトの摺動性能を長期的に維持するのは困難である。
また、一対のロールでニップ部を形成するローラ定着等では、高速化するためにニップ部を広くしようとすると、両面に画像を形成する場合に両方から記録材を分離することが困難になってしまう。
そこで、この問題を解決した定着装置が発明され、特許公報に開示されている(特許文献2参照)。この定着装置の概要を図8に基づいて説明する。
この定着装置は、加熱ローラとローラAとに張架されたベルトAと、ローラBと分離ローラとに張架されたベルトBを設け、ローラBをベルトB及びベルトAを介してローラAに圧接させることにより幅広のニップ部Nを形成し、ニップ部Nで定着された記録紙PがベルトBに沿って排出されるように構成されている。そして、ベルトAとベルトBはローラAやローラBと共に回転するので、特許文献1の如く摺動性能が問題になることはない。また、ローラAの方がローラBより軟らかく、分離ローラはローラBより小径でローラBに対して記録紙Pの搬送方向下流側に配置されている。従って、記録紙Pの両面に画像形成する場合に、第2面に画像を形成し定着させる際に、ニップ部N通過直後に記録紙Pの排出方向が下向きになるので、第2面はベルトAから確実に分離され、その後、記録紙PはベルトBに沿って排出されて、第1面は分離ローラの位置でベルトBから曲率分離されるために、記録紙Pの分離信頼性が向上する。
特開2006−84655号公報 特開2006−98901号公報
特許文献2の定着装置を記録紙Pの第1面と第2面との両面に画像形成可能な両面画像形成装置に用いた場合に、第1面に画像形成するときには何ら問題は生じないが、その後に第2面に画像形成するときに下記の問題が生ずる虞がある。即ち、画像が転写された第2面を定着するときには未定着の第2面はベルトAに当接し、定着済みの第1面はベルトBに当接してニップ部を通過する。この際に、未定着の第2面はニップ部で加熱・加圧されて定着されるが、同時に定着済みの第1面も再度加熱され、第1面のトナー像は溶融される。記録紙Pがニップ部Nを通過すると、第1面はベルトBに接触しながら記録紙Pは搬送される。ベルトBは2本のローラに張架されているが、ベルトBの表面は微細に波打っていて、記録紙Pの第1面の全ての面がベルトBの表面に接触することはない。また、記録紙Pのカールや波打ち等によって第1面とベルトBとの密着性が悪くなることもある。従って、溶融したトナー像の中でベルトBの表面に接触する部分と接触しない部分とが生じ、第1面に光沢ムラが生ずる虞がある。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、特許文献2の如き定着装置であって、一方の面が定着されてニップ部を通過した後、他方の面が支持ベルトに接触しながら搬送される形式の定着装置において、両面画像形成時に定着済みの面がニップ部で再度加熱され支持ベルトに接触しながら搬送されても、定着済みの面に光沢ムラが生ずることがないように構成した両面画像形成装置を提案することを発明の目的とする。
前記目的は、下記に記載した発明により達成される。
1.記録材の両面に第1面、第2面の順でそれぞれ画像形成可能な両面画像形成装置において、
回転し、記録材が搬送されたときに未定着トナー像に当接する回転体と、
無端状の支持ベルトと、
前記支持ベルトを内周面から押圧して前記支持ベルトを前記回転体に圧接させ、前記回転体と前記支持ベルトとの間にニップ部を形成する押圧部材と、
該押圧部材より記録材の搬送方向下流側に位置し、前記押圧部材と共に前記支持ベルトを張架する分離ローラと、
両面画像形成時に記録材の第2面が前記ニップ部で定着され第1面が前記支持ベルトに接触して記録材が搬送されるとき、前記押圧部材と前記分離ローラとの間において記録材の第2面に向けて圧搾空気を噴射する噴射手段と、
を備えたことを特徴とする両面画像形成装置。
2.前記回転体は、加熱手段を有する加熱ローラと定着ローラとに張架された定着ベルトであることを特徴とする前記1に記載の両面画像形成装置。
3.前記回転体は、加熱手段を有する定着ローラであることを特徴とする前記1に記載の両面画像形成装置。
4.前記押圧部材は、回転する押圧ローラであることを特徴とする前記1〜3の何れか1項に記載の両面画像形成装置。
5.前記押圧部材は、非回転の部材であることを特徴とする前記1〜3の何れか1項に記載の両面画像形成装置。
6.前記押圧部材は、前記支持ベルトを張架する2本のローラの間に配設された非回転の部材であることを特徴とする前記1〜3の何れか1項に記載の両面画像形成装置。
7.前記回転体は、前記支持ベルトより高温になるように加熱されていることを特徴とする前記1〜6の何れか1項に記載の両面画像形成装置。
8.前記噴射手段から噴射される圧搾空気に対して前記支持ベルトを介して対向する位置に、前記支持ベルトの内周面に摺接する支持部材を配設したことを特徴とする前記1〜7の何れか1項に記載の両面画像形成装置。
9.両面画像形成時に記録材の第2面が前記ニップ部で定着されるとき、記録材の先端部がニップ部を通過した直後に圧搾空気の噴射を開始させ、記録材の後端部が分離ローラの上方を通過した後に圧搾空気の噴射を停止させるべく制御する制御手段を備えたことを特徴とする前記1〜8の何れか1項に記載の両面画像形成装置。
10.前記噴射手段は、コート紙が搬送されるときのみ圧搾空気を噴射することを特徴とする前記1〜9の何れか1項に記載の両面画像形成装置。
11.前記噴射手段は、複数のノズルを有することを特徴とする前記1〜10の何れか1項に記載の両面画像形成装置。
本発明の両面画像形成装置によれば、一方の面が定着されてニップ部を通過した後、他方の面が支持ベルトに接触しながら搬送される形式の定着装置において、両面画像形成時に定着済みの面がニップ部で再度加熱され支持ベルトに接触しながら搬送されても、定着済みの面に光沢ムラが生ずることがない。
以下に本発明の両面画像形成装置に関する実施の形態を図を参照して説明する。
先ず、本発明に係わる定着装置を用いた両面画像形成装置の一例を図1の構成図に基づいて説明する。
図1に示す両面画像形成装置は、画像形成装置100と画像読取装置200とから構成される。
画像形成装置100は、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成手段10Y,10M,10C,10K、ベルト状の中間転写体6、給紙搬送手段20、及び後述する定着装置8とからなる。
画像形成装置100の上部には、自動原稿送り装置201と原稿画像走査露光装置202とから成る画像読取装置200が設置されている。
自動原稿送り装置201の原稿台上に載置された原稿dは搬送手段により搬送され、原稿画像走査露光装置202の光学系により原稿の片面又は両面の画像が走査露光され、ラインイメージセンサCCDに読み込まれる。
ラインイメージセンサCCDにより光電変換されたアナログ信号は、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等が行れた後、露光手段3Y,3M,3C,3Kに入力される。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成手段10Yは、像担持体としての感光体ドラム1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像装置4Y及びクリーニング装置5Yを有する。マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成手段10Mは、像担持体としての感光体ドラム1M、帯電手段2M、露光手段3M、現像装置4M及びクリーニング装置5Mを有する。シアン(C)色の画像を形成する画像形成手段10Cは、像担持体としての感光体ドラム1C、帯電手段2C、露光手段3C、現像装置4C及びクリーニング装置5Cを有する。黒(K)色の画像を形成する画像形成手段10Kは、像担持体としての感光体ドラム1K、帯電手段2K、露光手段3K、現像装置4K及びクリーニング装置5Kを有する。帯電手段2Yと露光手段3Y、帯電手段2Mと露光手段3M、帯電手段2Cと露光装置3C、及び帯電手段2Kと露光装置3Kは、潜像形成手段を構成する。
現像装置4Y,4M,4C,4Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の小粒径トナーとキャリアからなる二成分現像剤を内包する。
中間転写体6は、複数のローラに巻回され、回転可能に支持されている。
画像形成手段10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、回転する中間転写体6上に一次転写手段7Y,7M,7C,7Kにより逐次転写されて(一次転写)、合成されたカラー画像が形成される。
給紙搬送手段20の給紙カセット21内に収容された記録紙P(記録材)は、給紙手段22により給紙され、給紙ローラ23,24,25,26、レジストローラ27等を経て、転写ローラ7Aに搬送され、中間転写体6上のカラー画像が記録紙P上に転写される(二次転写)。
カラー画像が転写された記録紙Pは、定着装置8において挟着され、熱と圧力とが加えられることにより記録紙P上のトナー像が定着されて記録紙P上に固定され、排紙ローラ28により排出されて、機外の排紙トレイ29上に載置される。
一方、転写ローラ7Aにより記録紙Pにカラー画像を転写した後、記録紙Pを曲率分離した中間転写体6は、クリーニング装置5Aにより転写残トナーが除去される。
定着処理された記録紙Pを反転排紙する場合には、記録紙Pは定着装置8と排紙ローラ28の中間に配置された分岐板28Aの図示右側の搬送路を通過し、下方の第1搬送路〈1〉に搬送された後、逆転搬送されて分岐板28Aの図示左側の第2搬送路〈2〉を通過し、排紙ローラ28により装置外に排出される。
記録紙Pの両面に複写する場合には、記録紙Pの第1面に形成した画像を定着処理した後、記録紙Pを第1搬送路〈1〉、更に分岐板28Bの下方の第4搬送路〈4〉に導入した後、逆転搬送し、分岐板28Bの図示右側の搬送路を通過させ、第3搬送路〈3〉に搬送した後、上方に迂回し給紙ローラ26により搬送する。記録紙Pは画像形成手段10Y,10M,10C,10Kにおいて第2面に各色の画像が両面に形成され、定着装置8により定着処理され、排紙ローラ28によって装置外に排出される。
なお、以上の両面画像形成装置においてはカラー画像の画像形成装置として説明したが、モノクロ画像の画像形成装置であってもよい。
次に、本発明の定着装置8の主要構成の実施の形態を図2を参照して説明する。同図は記録紙Pの搬送方向における断面図である。
定着装置8は主として、加熱ローラ81と定着ローラ82とに張架された定着ベルト83(回転体)、及び押圧ローラ84(押圧部材)と分離ローラ85とに張架された支持ベルト86から構成される。そして、押圧ローラ84が支持ベルト86を内周面から押圧して支持ベルト96を定着ベルト83に圧接させ、定着ベルト83と支持ベルト96との間に幅広のニップ部Nを形成する。そして、搬送された記録紙P上の未定着のトナー像をニップ部Nで定着ベルト83に当接させ、加熱・加圧して定着する。
次に、各部材の構成を説明する。
加熱ローラ81は、中央にハロゲンヒータH1(加熱手段)を内蔵し、アルミニュウムやステンレス等の金属から成る円筒状の芯金81Aと、PFA(パーフルオロアルコキシエチレン)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)のフッ素樹脂から成り芯金81Aを被覆する表層81Bとから構成される。そして、加熱ローラ81は定着ローラ82から離れる方向に付勢され、定着ベルト83に張力を掛けている。
定着ローラ82は、金属から成る芯金82Aと、耐熱性のシリコーンスポンジ若しくはシリコーンソリッドゴム等から成り芯金82Aを被覆する弾性層82Bと、PFA等から成り弾性層82Bを被覆する表層82Cとから構成される。
なお、定着ローラ82の硬度の方が押圧ローラ84の硬度より低く形成されている。
また、定着ローラ82がハロゲンヒータを内蔵していてもよい。
定着ベルト83は、ポリイミドから成る基体と、PFA等から成り該基体を被覆する表層とから構成され、無端状に形成されている。そして、未定着のトナー像が定着ベルト83に当接する。
また、定着ベルト83の温度を検知する温度センサ88が設けられている。
押圧ローラ84は、中央にハロゲンヒータH2を内蔵し、アルミニュウムやステンレス等の金属から成る円筒状の芯金84Aと、耐熱性のシリコーンゴムから成り芯金84Aを被覆する弾性層84Bと、PFA等から成り弾性層84Bを被覆する表層84Cとから構成される。
分離ローラ85は、金属から成る芯金85Aと、PFA等から成り芯金85Aを被覆する表層85Bとから構成される。そして、分離ローラ85は押圧ローラ84より記録紙Pの搬送方向下流側に配置されており、分離ローラ85の外径は押圧ローラ84の外径より小さい。例えば、押圧ローラ84の外径を40〜80mmとしたとき、分離ローラ85の外径は5〜20mmである。
また、分離ローラ85は加圧ローラ81から離れる方向に付勢され、支持ベルト86に張力を掛けている。
支持ベルト86は、ポリイミドから成る基体と、PFA等から成り該基体を被覆する表層とから構成され、無端状に形成されている。
また、支持ベルト86の温度を検知する温度センサ89が設けられている。
以上の構成の定着装置8において、ハロゲンヒータHにより加熱された加熱ローラ81が不図示の駆動源によって時計方向に回転すると、定着ベルト83も加熱されて時計方向に回転し、定着ローラ82も時計方向に回転する。一方、押圧ローラ84が不図示の付勢手段で支持ベルト86の内周面を押圧し、支持ベルト86は定着ベルト83に圧接しているので反時計方向に回転し、押圧ローラ84と分離ローラ85も反時計方向に回転する。この状態で未定着のトナー像を担持した記録紙Pは定着ベルト83と支持ベルト86との間に形成されたニップ部Nに搬送され、未定着のトナー像が定着ベルト83に当接して加熱・加圧されて定着される。そして、定着されたトナー像に対する記録紙Pの下側が支持ベルト86に接触しながら搬送される。
また、押圧ローラ84の硬度より定着ローラ82の硬度の方が低いため定着ローラ82は凹状に弾性変形しており、分離ローラ85の外径の方が押圧ローラ84より小さく形成されているので、記録紙Pの両面に画像形成する場合に確実に分離される。
更に、未定着のトナー像をより高温の部材に接触させることが望ましいので、温度センサ88が検知した定着ベルト83の温度が例えば170℃になるように制御し、温度センサ89が検知した支持ベルト86の温度が例えば120℃になるように制御する。また、定着ベルト83の温度より支持ベルト86の温度の方が低くなるように制御することにより、光沢ムラが生じ難くなる。
なお、押圧ローラ84にハロゲンヒータH2を設けずに、自然に支持ベルト86の温度の方が低くなるようしてもよい。
ここで、上記の構成のみの定着装置が搭載された図1の如き画像形成装置を用いて記録紙Pの両面に第1面、第2面の順でそれぞれ定着する場合、下記の問題が生ずる虞がある。即ち、トナー像が転写された第2面を定着するときには未定着の第2面が定着ベルト83に当接し、定着済みの第1面は支持ベルト86に当接してニップ部Nを通過する。この際に、未定着の第2面はニップ部で加熱・加圧されて定着されるが、同時に定着済みの第1面も再度加熱され、第1面のトナー像は溶融される。記録紙Pがニップ部Nを通過すると、第1面が支持ベルト86に接触しながら記録紙Pは搬送される。支持ベルト86は押圧ローラ84と分離ローラ85とに張架されているが、支持ベルト86の表面は微細に波打っていたり、記録紙Pがカールや波打ちしていたりするので、記録紙Pの第1面の全ての面が支持ベルト86の表面に接触することはない。従って、第1面の溶融したトナー像の中で支持ベルト86の表面に接触する部分と接触しない部分とが生じ、第1面に光沢ムラが生ずる虞がある。
そこで、定着装置8においては、圧搾空気を記録紙Pに向けて噴射して記録紙Pを支持ベルト86の表面に密着させる圧搾空気噴射装置90(噴射手段)を設けている。圧搾空気を記録紙Pに噴射することにより、第1面の溶融したトナー像が支持ベルト86の表面に均一に接触し、第1面に光沢ムラが生じ難くなる。
圧搾空気噴射装置90の構成を図3の模式図に基づいて説明する。
エアポンプ91から送られた圧搾空気はレギュレータ92で圧力調整された後、エアタンク93に貯溜される。そして、記録紙Pがニップ部Nを通過した直後に、電磁弁94を開放して複数のエアノズル95より圧搾空気を噴射し、記録紙Pを支持ベルト86の表面に密着させる。
なお、エアノズル95は複数である方が記録紙Pを支持ベルト86の表面に一層密着させることができる。
例えば、複数のエアノズル95を記録紙Pの搬送方向と幅方向に5mmピッチで配置し、搬送方向の噴射幅を100mmとし、幅方向の噴射幅を使用する記録紙の最大幅より若干広く設定する。
また、エアノズル95からの噴射圧は例えば0.1〜0.2Mpaとする。
また、エアノズル95から噴射される圧搾空気に対して支持ベルト86を介して対向する位置に、支持ベルト86の内周面に摺接する支持部材87を配設している。これにより、圧搾空気により記録紙Pと共に支持ベルト86が撓むことがないので第1面の溶融したトナー像は支持ベルト86の表面に更に均一に接触し、第1面に光沢ムラが一層生じ難くなる。
なお、支持部材87を金属や耐熱性の樹脂で形成する。そして、支持ベルト86との摺動面には摺動性を向上させるためフッ素樹脂をコ−ティングすることが望ましい。
ここで、圧搾空気の噴射は定着時に常に行うのではなく、省エネや騒音防止のために必要時に行えばよい。
例えば、記録紙がコート紙の場合は光沢ムラが目立ち易いので前述の如く圧搾空気を噴射する必要があるが、記録紙が非コート紙の場合は光沢ムラが目立ち難いので圧搾空気を噴射する必要がない。
また、両面画像形成の場合は前述の如く圧搾空気を噴射する必要があるが、片面画像形成の場合は圧搾空気を噴射する必要がない。
更に、第1面を定着する場合には第2面が定着されていないので圧搾空気を噴射する必要はなく、第2面の定着が開始され、第2面の先端部がニップ部を通過してから圧搾空気の噴射を開始すればよい。
この様に圧搾空気を噴射するタイミングについて、図4のフローチャートと図5のブロック図に基づいて詳細に説明する。
先ず、操作部302にて画像形成する記録紙を選択し、非コート紙を選択したならば(S1のN)、CPU等からなる制御部301は圧搾空気を噴射しない(S8)ように圧搾空気噴射装置304を制御する。コート紙を選択したならば(S1のY)、操作部302にて片面画像形成か両面画像形成かを選択し、片面画像形成、即ち両面画像形成でないときは(S2のN)、制御部301は圧搾空気を噴射しない(S8)ように圧搾空気噴射装置304を制御する。両面画像形成を選択したときは(S2のY)、第2面の定着が開始し(S3)、記録紙Pの先端部がニップ部Nを通過した直後に(S4のY)、制御部301は圧搾空気噴射装置304を制御して圧搾空気の噴射を開始させる(S5)。そして、記録紙Pの後端部が分離ローラ85の上方を通過したならば(S6のY)、制御部301は圧搾空気噴射装置304を制御して圧搾空気の噴射を停止させる(S7)。
なお、記録紙Pの先端部がニップ部Nを通過したことや、後端部が分離ローラ85の上方を通過したことを推定検知するには定着装置の上流側に所定の給紙センサ303を設けておけばよいが、レジストローラ27の回転開始タイミングに基づく推定検知であってもよい。
また、ニップ部Nを形成する上側の部材として、図2の定着装置8の回転体である定着ベルト83に代えて、図6に示す如く回転体としての定着ローラのみとしてもよい。図6の定着ローラ181は、中央にハロゲンヒータHを内蔵し、アルミニュウムやステンレス等の金属から成る円筒状の芯金181Aと、耐熱性のシリコーンスポンジ若しくはシリコーンソリッドゴム等から成り芯金82Aを被覆する弾性層181Bと、PFA等のフッ素樹脂から成り弾性層181Bを被覆する表層181Cとから構成される。他の押圧ローラ84、分離ローラ85、支持ベルト86、圧搾空気噴射装置90及び支持部材87については、図2に示した部材と同様であるので、説明を省略する。
また、図2の定着装置8の、押圧ローラ84は回転したが、必ずもしも回転しなくてもよく、押圧部材として図7の如き非回転の部材であってもよい。図7の非回転の部材184は、金属から成る芯金184Aと、耐熱性のシリコーンゴムから成り芯金184Aを被覆する弾性層184Bと、更にPFA等から成り弾性層184Bを被覆する表層184Cとから構成される。
この場合は、支持ベルト86の耐久性の点で難があるが、非回転の部材184に奪われる熱はより小さくなるので、省エネになる利点がある。
更に、不図示であるが、図2の支持ベルト86を長くして押圧ローラ84をニップ部Nより右側に配置し、定着ローラ82に支持ベルト86を介して対向する位置であって支持ベルト86の内周面側の位置に耐熱性のシリコーンゴムから成る押圧パッドを配置し、この押圧パッドにより支持ベルト86を押圧するようにしてもよい。
両面画像形成装置の構成図である。 定着装置の断面図である。 圧搾空気噴射装置の模式図である。 圧搾空気を噴射するタイミングのフローチャートである。 圧搾空気の噴射を制御するブロック図である。 図2の定着装置の変形例である。 図2の定着装置の変形例である。 特許文献2の説明図である。
符号の説明
8 定着装置
81 加熱ローラ
82 定着ローラ
83 定着ベルト
84 押圧ローラ
85 分離ローラ
86 支持ベルト
87 支持部材
90 圧搾空気噴射手段
301 制御部
N ニップ部
P 記録紙
H ハロゲンヒータ

Claims (11)

  1. 記録材の両面に第1面、第2面の順でそれぞれ画像形成可能な両面画像形成装置において、
    回転し、記録材が搬送されたときに未定着トナー像に当接する回転体と、
    無端状の支持ベルトと、
    前記支持ベルトを内周面から押圧して前記支持ベルトを前記回転体に圧接させ、前記回転体と前記支持ベルトとの間にニップ部を形成する押圧部材と、
    該押圧部材より記録材の搬送方向下流側に位置し、前記押圧部材と共に前記支持ベルトを張架する分離ローラと、
    両面画像形成時に記録材の第2面が前記ニップ部で定着され第1面が前記支持ベルトに接触して記録材が搬送されるとき、前記押圧部材と前記分離ローラとの間において記録材の第2面に向けて圧搾空気を噴射する噴射手段と、
    を備えたことを特徴とする両面画像形成装置。
  2. 前記回転体は、加熱手段を有する加熱ローラと定着ローラとに張架された定着ベルトであることを特徴とする請求項1に記載の両面画像形成装置。
  3. 前記回転体は、加熱手段を有する定着ローラであることを特徴とする請求項1に記載の両面画像形成装置。
  4. 前記押圧部材は、回転する押圧ローラであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の両面画像形成装置。
  5. 前記押圧部材は、非回転の部材であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の両面画像形成装置。
  6. 前記押圧部材は、前記支持ベルトを張架する2本のローラの間に配設された非回転の部材であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の両面画像形成装置。
  7. 前記回転体は、前記支持ベルトより高温になるように加熱されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の両面画像形成装置。
  8. 前記噴射手段から噴射される圧搾空気に対して前記支持ベルトを介して対向する位置に、前記支持ベルトの内周面に摺接する支持部材を配設したことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の両面画像形成装置。
  9. 両面画像形成時に記録材の第2面が前記ニップ部で定着されるとき、記録材の先端部がニップ部を通過した直後に圧搾空気の噴射を開始させ、記録材の後端部が分離ローラの上方を通過した後に圧搾空気の噴射を停止させるべく制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の両面画像形成装置。
  10. 前記噴射手段は、コート紙が搬送されるときのみ圧搾空気を噴射することを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の両面画像形成装置。
  11. 前記噴射手段は、複数のノズルを有することを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の両面画像形成装置。
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