JP5369521B2 - 油入変圧器コンサベータ用複合膜 - Google Patents

油入変圧器コンサベータ用複合膜 Download PDF

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Description

本発明は、油入変圧器コンサベータ用複合膜に関し、特に、優れた接着性により層間の剥離強度が高い油入変圧器コンサベータ用複合膜に関する。
図2は、油入変圧器の構成例を示す。この油入変圧器100は、鉄心、一次巻線、および二次巻線等からなる変圧器本体11と、密閉構造を有すると共に変圧器本体11が内蔵されるタンク12と、絶縁耐力および冷却効果を上げるためにタンク12に封入される絶縁油13と、タンク12の天井面に取り付けられた複数の碍子14と、タンク12の上部に配設され、連結管15を介してタンク12に連結されたコンサベータ(Conservator)16と、連結管17を介してコンサベータ16に連結された吸湿呼吸器18とを備える。
変圧器本体11は、鉄心、一次巻線、および二次巻線等を備え、交流の入力電圧を降圧して出力する。タンク12は、放熱性に優れる金属を用いて、高い放熱性が得られ、かつ変圧器本体11との絶縁を考慮した構造に作られている。碍子14は、タンク12に絶縁させて取り付けられ、送電線や配電線と変圧器本体11の一次巻線および二次巻線に接続される。
コンサベータ16は、内部に、油入変圧器100の絶縁油13と外気を分離して絶縁油13の酸化劣化を防止するとともに、絶縁油13の膨張および収縮を吸収するための耐油性の油入変圧器コンサベータ用複合膜(以下、コンサベータ用複合膜という)20が設けられている。
吸湿呼吸器18は、コンサベータ16に導入される空気を除湿するための乾燥剤、例えば、シリカゲルを収納している。
図3は、コンサベータ用複合膜20の構成を示す。酸素ガスバリア性を向上したコンサベータ用複合膜は流動帯電対策のひとつとして、超高圧変圧器への適用が検討されており、図3のコンサベータ用複合膜20は特許文献1に開示されている。
このコンサベータ用複合膜20は、酸素ガスバリア性を備える酸化防止用の高分子材料を用いた中間層としてのEVOHフィルム21と、このEVOHフィルム21の両面にそれぞれ設けられた内層としてのナイロン布22と、ナイロン布22のそれぞれの表面に設けられた外層としてのニトリルゴム23とを備える。各層の相互間は接着されており、中間層と内層とは有機溶剤系ゴム糊やシリル基含有ポリマー等の接着剤24により接着されることが記載されている。
変圧器本体11は、運転にともなって鉄心および各巻線の温度が上昇する。変圧器本体11の温度が上昇すると、絶縁油13の温度が上昇し、膨張する。また、変圧器本体11が運転を停止し、或いは軽負荷で動作するようになったときには、絶縁油13の温度が下がり、収縮する。この絶縁油13の膨張および収縮を吸収するためにコンサベータ16が設けられている。
コンサベータ用複合膜20は、その片面に吸湿呼吸器18からの空気(酸素)が接触し、他方の面にタンク12からの絶縁油13が接触しており、タンク12内の絶縁油13の膨張または収縮に応じてコンサベータ用複合膜20が上下動し、絶縁油13の膨張/収縮を吸収する。
したがって、コンサベータ用複合膜20には、絶縁油13の劣化防止のため酸素ガスバリア性に優れていること、変形に対する追随性に優れていること、層間の剥離強度が高いこと等が要求される。
特開2006−237531号公報
しかし、特許文献1記載のコンサベータ用複合膜20は、EVOHフィルム等からなる中間層と、ナイロン布からなる内層との間の剥離強度について、図3のように5層構造とした場合、即ち実機量産レベルの条件下において改善の余地が残されていた。
従って、本発明の目的は、EVOHフィルム等からなる中間層と、ナイロン布層との間の剥離強度が高い油入変圧器コンサベータ用複合膜を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、酸素ガスバリア性を有する酸化防止用の高分子材料による中間層と、前記中間層の両面にそれぞれ設けられたナイロン布層と、前記ナイロン布層のそれぞれの外側表面(前記ナイロン布層対向面とは反対側の面)に設けられた耐油物質による外層とを備え、前記中間層と前記ナイロン布とは、ポリビニルアルコール樹脂を溶解した水溶液により接着されていることを特徴とする油入変圧器コンサベータ用複合膜を提供する。
本発明によれば、EVOHフィルム等からなる中間層と、ナイロン布層との間の剥離強度が高い油入変圧器コンサベータ用複合膜を提供できる。
図1は、本発明の実施の形態に係る油入変圧器コンサベータ用複合膜を示す。この油入変圧器コンサベータ用複合膜(以下、コンサベータ用複合膜という)10は、酸素ガスバリア性を備える酸化防止用の高分子材料を用いた中間層1と、この中間層1の両面にそれぞれ設けられたナイロン布層2と、各ナイロン布層2のそれぞれの外側表面(即ち、中間層対向面とは反対側の面)に設けられたニトリルゴム等の耐油物質による外層3とを備え、各層の相互間は接着されている。
〔中間層1〕
中間層1には、絶縁油の酸化防止用であり、酸素ガスバリア性に優れた高分子材料を用いる。具体的には、室温(20〜25℃)、湿度0%で酸素透過率が、3.5cm/m・24h・atm以下、50℃、湿度0%において30cm/m・24h・atm以下である高分子材料を好適に用いることができる。より好ましくは、室温(20〜25℃)、湿度0%で酸素透過率が、2.0cm/m・24h・atm以下、50℃、湿度0%において25cm/m・24h・atm以下である。さらに好ましくは、室温(20〜25℃)、湿度0%で酸素透過率が、1.0cm/m・24h・atm以下、50℃、湿度0%において21cm/m・24h・atm以下である。
また、中間層1は、より好ましくは以下の条件も満たす高分子材料を用いる。すなわち、35℃、湿度75%で酸素透過率が、6.0cm/m・24h・atm以下、より好ましくは、5.0cm/m・24h・atm以下、さらに好ましくは、4.0cm/m・24h・atm以下である。
また、水分の透過を防止することが望ましいことから、中間層1は、さらに好ましくは以下の条件も満たす高分子材料を用いる。すなわち、室温(20〜25℃)における水蒸気透過率が、1000g/m・24h以下、50℃において5000g/m・24h以下である。より好ましくは、室温(20〜25℃)における水蒸気透過率が、950g/m・24h以下、50℃において5000g/m・24h以下である。
このような中間層1として、例えば、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂(EVOH)、延伸ポリビニルアルコール(延伸PVA)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)等のフィルムを好適に用いることができる。特に、延伸ポリビニルアルコール(延伸PVA)が好ましい。
中間層1として、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂(EVOH)を用いる場合には、エチレン共重合比率が20〜45mol%のものを用いることが好ましく、より好ましくは、25〜35mol%であり、さらに好ましくは、29〜31mol%である。
EVOHの厚みは、10〜30μmが好ましく、より好ましくは12〜25μmであり、さらに好ましくは14〜20μmである。
中間層1として、延伸ポリビニルアルコール(延伸PVA)を用いる場合には、二軸延伸PVAを用いることが好ましい。また、延伸PVAは、耐水蒸気透過に優れているとは言えないため、乾燥剤等を併用することが好ましい。
延伸PVAの厚みは、8〜30μmが好ましく、より好ましくは10〜25μmである。
中間層1として、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)を用いる場合には、厚めのフィルムを使用するか、複数層貼り合わせて使用するか、強度の点からほかの材料を張り合わせて使用することが好ましい。
PVDCの厚みは、14〜55(27ミクロン×2枚を想定)μmが好ましく、より好ましくは18〜40μmであり、さらに好ましくは20〜35μmである。
〔ナイロン布層2〕
ナイロン布層2は、補強材として機能する。ナイロン布層2の厚みは、70〜150μmが好ましく、より好ましくは80〜140μmであり、さらに好ましくは90〜130μmである。
〔外層3〕
外層3には、ニトリルゴム等の耐油物質を好適に用いることができる。外層5の厚みは、150〜400μmが好ましく、より好ましくは200〜400μmであり、さらに好ましくは250〜350μmである。
〔中間層1とナイロン布層2の接着〕
中間層1とナイロン布層2とは接着剤4により接着されている。接着剤4としては、ポリビニルアルコール樹脂(PVA)を溶解した水溶液(以下、PVA水溶液という)が用いられる。
使用するPVAは、分子量3000〜96000であることが好ましい。分子量が3000より小さいと、接着に必要な網目構造が形成されず十分な接着強度を確保しにくくなり、分子量が96000より大きいと、水への溶解性が低くなり均一な溶液を得ることができにくくなる。より好ましくは、分子量8000〜12000である。
また、使用するPVAは、水に溶解するものであればよく、けん化度98モル%以上となると溶解し難くなるため98モル%未満のものが好ましい。けん化度78〜95モル%がより好ましく、85〜92モル%がさらに好ましい。
PVA水溶液は、PVAの濃度が8〜30質量%であることが好ましい。PVAの濃度が8質量%よりも小さいと、接着に必要な水酸基の濃度が不足して十分な接着強度を確保しにくくなり、PVA濃度が30質量%よりも大きいと、PVAを均一に溶解させた水溶液が得られにくくなる。より好ましくは、10〜15質量%である。
上記PVAを用いることで、また上記濃度範囲にすることで、PVAが均一溶解したPVA水溶液を得易い。更に、水に70〜80℃にしてPVAを溶解することで、より均一でより高濃度にPVA水溶液を作製することができる。
接着剤4としては、上記PVA水溶液中にPVAに加えて更に、水中で前記ポリビニルアルコール樹脂の水酸基と反応することができる硬化剤を溶解或いは分散させたものも好適に用いることができる。PVAと化学的架橋を形成することでより優れた長期耐久性が期待できる。
当該硬化剤としては、水分散性ポリイソシアネート化合物を用いることが好ましい。特に、水分散後8時間経過してもイソシアネート基の90%以上が水と反応せずに残っているもの、或いは水分散後10時間経過してもイソシアネート基の80%以上(好ましくは85%以上)が水と反応せずに残っているものが好ましい。
水分散性ポリイソシアネート化合物は、例えば、ポリイソシアネートと共に、親水性基(水中で外側に配向)と疎水性基(水中で内側に配向)とを有する分散剤を使用することで得ることができる。また、市販されているものでもよく、例えば、製品名:バーノック(登録商標)DNW−5000(大日本インキ化学工業株式会社製)を好適に使用できる。
また、当該硬化剤としては、一液水性反応硬化ウレタン樹脂を用いることが好ましい。例えば、関西ペイント(株)製の製品名:アクアレタン(アレスアクアレタン)を好適に使用できる。
また、当該硬化剤としては、水性ビニルウレタン架橋剤を用いることが好ましい。例えば、アイカ工業製の製品名:AUH−1や光洋産業製の製品名:AJ−1(イソシアネート系木材接着剤)を好適に使用できる。
PVA水溶液におけるPVAと硬化剤の質量比は、PVA:硬化剤=100:0.1〜100:200が好ましく、100:0.5〜100:50がより好ましい。PVAを100とした場合の硬化剤の質量比が0.5より小さいと、PVAと十分な化学的架橋を形成できなくなり、同質量比が200よりと大きいと均一溶液が得られにくくなる。さらに好ましくは、100:0.5〜100:30であり、最も好ましくは、100:0.5〜100:10の質量比である。
接着剤4(PVA水溶液)の使用量は、ナイロン布層2の面積当たり0.005〜0.5g/cmが好ましく、0.01〜0.2g/cmがより好ましい。均一に塗布することが好ましい。
〔ナイロン布層2と外層3の接着〕
ナイロン布層2と外層3の間は、加硫融着(加硫接合)等の接着法により接着できる。
〔コンサベータ用複合膜の製造方法〕
コンサベータ用複合膜10は、例えば、以下の手順により製造することができる。
(1)中間層1の両面にナイロン布層2を接着剤4で貼りつける。
(2)上記(1)のナイロン布層2の外側両面に外層3をゴム糊で貼りつける。
(3)上記(2)を加硫融着する。
〔本発明の実施の形態の効果〕
本発明の実施の形態によれば、EVOHフィルム等からなる中間層1と、ナイロン布層2との間の剥離強度が高く(特に10N/cm以上)、耐久性に優れている油入変圧器コンサベータ用複合膜を提供できる。
〔他の実施の形態〕
本発明は、上記実施の形態に限定されず、その要旨を変更しない範囲内で種々な変形が可能である。例えば、コンサベータ用複合膜10は、いわゆる隔膜型に限らず、いわゆる袋型に適用することもできる。
以下に本発明の実施例について説明するが、本発明はそれらによって限定されるものではない。
(接着剤の評価試験1)
表1に示す接着剤について、中間層1として延伸ポリビニルアルコール(延伸PVA)フィルム層(厚さ12μm)(日本合成化学工業株式会社製、商品名「ボブロン」(二軸延伸PVA))(以下、PVAフィルムという)を用いて、ナイロン布層2との接着性を、以下のはく離接着強さ試験により評価した。
はく離接着強さ試験(180度はく離)は、「JISハンドブック2006 接着剤」の「はく離強さ試験方法K6854−2」の規格に準拠した以下の条件にて行った。
試験装置:JIS−K6854−2規格に準じた引張試験機
引張速度:50mm/min
引張試験試料寸法:幅20mm×長さ100mm
おおよそA5サイズくらいのPVAフィルムの両面にナイロン布を表1に記載の接着剤で全面接着させて(手張り)、上記引張試験試料寸法に切り出したものを試料検体とした。この試料検体の片面のナイロン布をアルミ板に貼り付けて固定し、もう一方の面の端部を引張試験機チャックで掴み、剥離強度(N/cm)を測定した。実施例1〜6のそれぞれについて試料検体を5枚作製し、測定を実施した。測定結果を表1に示す。
Figure 0005369521
表1の水溶液中成分にはそれぞれ以下のものを使用した。
<ポリビニルアルコール樹脂(株式会社ゼネラルサイエンスコーポレーションより購入した実験用試薬)>
・PVA♯322(製品名:spp322、分子量:10000、けん化度:88モル%)
・PVA♯333(製品名:spp333、分子量:96000、けん化度:88モル%)
<水分散性ポリイソシアネート化合物(大日本インキ化学工業株式会社製)>
・DNW5000(製品名:バーノック(登録商標)DNW−5000)
なお、PVAは、80℃で水に溶解させた。また、DNW5000を用いるものについては、PVAを溶解させた後に室温でDNW5000を添加・撹拌して分散させた。
表1より、各実施例において良好な剥離強度が得られていることが判る。
(接着剤の評価試験2)
PVAフィルムの両面にナイロン布を表2に記載の接着剤で全面接着させる際、手張りではなく、加熱プレス(株式会社井元製作所製、製品名:IMC−181CM)を使用した点を除き、上記評価試験1と同様にして評価を行なった。測定結果を表2に示す。
Figure 0005369521
表2の水溶液中成分にはそれぞれ以下のものを使用した。
<ポリビニルアルコール樹脂(株式会社ゼネラルサイエンスコーポレーションより購入した研究用試薬)>
・PVA♯322(製品名:spp322、分子量:10000、けん化度:88モル%)
・PVA♯333(製品名:spp333、分子量:96000、けん化度:88モル%)
・PVA♯336(製品名:spp336、分子量:3000、けん化度:88モル%)
<水分散性ポリイソシアネート化合物(大日本インキ化学工業株式会社製)>
・DNW5000(製品名:バーノック(登録商標)DNW−5000)
<一液水性反応硬化ウレタン樹脂>
・アクアレタン(製品名:アレスアクアレタン、関西ペイント株式会社製)
<水性ビニルウレタン架橋剤>
・AUH−1(製品名:AUH−1、アイカ工業製)
・AJ−1(製品名:AJ−1、光洋産業製、イソシアネート系木材接着剤)
なお、PVAは、80℃で水に溶解させた。また、DNW5000などの硬化剤を用いるものについては、PVAを溶解させた後に室温でDNW5000などの硬化剤を添加・撹拌して分散させた。
表2より、各実施例において良好な剥離強度が得られていることが判る。
本発明の実施の形態に係るコンサベータ用複合膜の構成を示す断面図である。 油入変圧器の構成例を示す構成図である。 従来のコンサベータ用複合膜の構成を示す断面図である。
符号の説明
10:コンサベータ用複合膜
1:中間層(EVOHフィルム)、2:ナイロン布層
3:外層(ニトリルゴム)、4:接着剤(PVA水溶液)
100:油入変圧器、11:変圧器本体、12:タンク
13:絶縁油、14:碍子、15:連結管
16:コンサベータ、17:連結管、18:吸湿呼吸器
20:コンサベータ用複合膜
21:中間層(EVOHフィルム)、22:内層(ナイロン布)
23:外層(ニトリルゴム)、24:接着剤(有機溶剤系ゴム糊)

Claims (11)

  1. 酸素ガスバリア性を有する酸化防止用の高分子材料による中間層と、前記中間層の両面にそれぞれ設けられたナイロン布層と、前記ナイロン布層のそれぞれの外側表面(前記ナイロン布層対向面とは反対側の面)に設けられた耐油物質による外層とを備え、
    前記中間層と前記ナイロン布とは、ポリビニルアルコール樹脂を溶解した水溶液(以下、PVA水溶液という)により接着されていることを特徴とする油入変圧器コンサベータ用複合膜。
  2. 前記ポリビニルアルコール樹脂は、分子量3000〜96000であることを特徴とする請求項1に記載の油入変圧器コンサベータ用複合膜。
  3. 前記PVA水溶液は、前記ポリビニルアルコール樹脂の濃度が8〜30質量%であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の油入変圧器コンサベータ用複合膜。
  4. 前記PVA水溶液は、水中で前記ポリビニルアルコール樹脂の水酸基と反応することができる硬化剤が分散されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の油入変圧器コンサベータ用複合膜。
  5. 前記硬化剤は、水分散性ポリイソシアネート化合物であることを特徴とする請求項4に記載の油入変圧器コンサベータ用複合膜。
  6. 前記硬化剤は、一液水性反応硬化ウレタン樹脂であることを特徴とする請求項4に記載の油入変圧器コンサベータ用複合膜。
  7. 前記硬化剤は、水性ビニルウレタン架橋剤であることを特徴とする請求項4に記載の油入変圧器コンサベータ用複合膜。
  8. 前記PVA水溶液は、前記ポリビニルアルコール樹脂:前記硬化剤=100:0.5〜100:10の質量比で含有していることを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれか1項に記載の油入変圧器コンサベータ用複合膜。
  9. 前記中間層を構成する前記高分子材料は、室温(20〜25℃)、湿度0%で酸素透過率が、3.5cm/m・24h・atm以下、50℃、湿度0%で酸素透過率が、30cm/m・24h・atm以下、室温(20〜25℃)における水蒸気透過率が、1000g/m・24h以下、50℃における水蒸気透過率が、5000g/m・24h以下の高分子材料であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の油入変圧器コンサベータ用複合膜。
  10. 前記高分子材料は、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂(EVOH)、延伸ポリビニルアルコール(延伸PVA)、又はポリ塩化ビニリデン(PVDC)であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の油入変圧器コンサベータ用複合膜。
  11. 前記外層を構成する前記耐油物質は、ニトリルゴムであることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の油入変圧器コンサベータ用複合膜。
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