JP5369460B2 - 樹脂成形品、原稿カバーおよびこれらを備えたスキャナ装置、記録装置 - Google Patents
樹脂成形品、原稿カバーおよびこれらを備えたスキャナ装置、記録装置 Download PDFInfo
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Description
う閉姿勢と、原稿台を開放する開姿勢との間で姿勢変化可能にスキャナ装置の本体に設け
られる原稿カバー、およびこれらを備えた記録装置に用いられる光沢面を有する濃色の樹
脂成形品に関する。
る開姿勢との間で姿勢変化可能な原稿カバーとを備えている。この原稿カバーは、スキャ
ナ装置外観の多くの部分を占めており、そのデザインはスキャナ装置の美観を構成する要
素として重要な位置を占めている。
キャナ装置を備えたいわゆる複合機と呼ばれる記録装置も広く市場に出回っている。この
様な記録装置においても、原稿カバーは装置外観の多くの部分を占めており、そのデザイ
ンはスキャナ装置同様に、装置外観を構成する要素として重要な位置を占めている。
さらに、スキャナ装置および記録装置に用いられる化粧板、スイッチなどについても、
美観を構成する要素として重要な位置を占めている。
沢で仕上げれば、視覚的に、より一層高い美観を生み出すことができる。また、原稿カバ
ーに合わせて、スキャナ装置および記録装置に用いられる部品にも同様の光沢が求められ
ている。
ンなどの成形不良に伴う外観不良が目立ち易い。特に、黒色樹脂を用いて高い光沢度を出
す場合には、成形不良により光沢ムラが発生し、外観不良が一層目立ち易い。このため、
高い光沢度を出す場合には、白色樹脂など、成形不良が目立ち難い淡色の樹脂を用いるか
、あるいは塗装処理などの後処理を行う必要がある。
形不良を目立ち難くさせる手段を採る必要があり、いずれにせよ黒色樹脂を用いた成形品
それ単体で、高い光沢度を、外観不良を伴わずに実現させることは困難である。
メータを工夫することにより、塗装処理を施した外観面と略同等の外観を有するよう形成
されたプラスチック成形品が知られている(例えば特許文献2参照)。
複数のリブが原稿台に向かって突出するように形成される場合がある。
図17に、従来技術に係る原稿カバー60の原稿台と対向する面であるうら面60bの
外観斜視図を示した。
図17において、原稿カバー60のうら面60bには、原稿台に向けて突出する縦リブ
7aおよび横リブ7bが形成されている。符号Aで示す矢印位置は、原稿カバー60を樹
脂成形する為の図示しない金型のゲート位置を示している。いわゆるゲートは、サイドゲ
ートの形態を採用している。そしてサイドゲートから、矢印方向に向けて溶融樹脂が金型
内に注入される。この溶融樹脂注入方向に対して平行なリブが、縦リブ7aであり、溶融
樹脂注入方向に対して直交するリブが、横リブ7bである。
ブ7aおよび横リブ7bの頂部に固定される図示しない弾性パッドを介して、原稿台に載
置される原稿を上方から押さえる機能を果たす。
を横リブ7bに直交する面で切断した部分断面斜視図、(b)は原稿カバー60の成形時
における金型内部の溶融樹脂の流れを示す模式図を示している。
図18(a)において、原稿カバー60は、光沢面であるおもて面60aと、図17に
示したおもて面60aの対向面であるうら面60bとを備えている。また、おもて面60
aとうら面60bとの間は、原稿カバー本体部であり、天肉60cを備えている。
の流れの乱れに伴い、横リブ7bに沿って、帯状あるいは線状の模様Lが、横リブ7bの
位置a、位置bに形成される場合がある。
図18(b)において、サイドゲートは図の右方向に位置しており、矢印は溶融樹脂の
流れる方向を示している。溶融樹脂は、横リブ7bを成形する為のキャビティ17の位置
に到達すると、破線で丸く囲った分岐位置から、天肉60cの形成方向(左方向)と横リ
ブ7bの形成方向(下方向)に分岐して流れていく。したがって、分岐位置では樹脂の流
れが、点の濃淡で示したように乱れる。この乱れにより、図18(a)に示した横リブ7
bに沿った帯状あるいは線状の模様Lが形成される。
ムラとなり目立ち易いが、上記特許文献2記載のプラスチック成形品においては、このよ
うな技術的課題については何ら考慮されていなかった。
形する際に、光沢面の対向面であるうら面に形成される凸部における溶融樹脂の乱流に起
因して発生する外観不良、特に光沢ムラを軽減しあるいは防止することにある。本発明は
、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
光沢面を有する樹脂成形品であって、前記光沢面の対向面に凸部を成形するキャビティ
にガスベントが設けられた金型を用い、前記金型の温度が、60℃〜樹脂の射出温度まで
の範囲で射出成形されたことを特徴とする樹脂成形品。
ここで、光沢面とは、例えば、鏡面光沢度測定における鏡面光沢角度が60°で光沢度
が40以上である面で、70以上がより光沢面として好ましい。また、光沢面を得るため
の金型表面の中心線平均粗さRaは0.数μm以下が好ましい。
持され、かつ光沢面の対向面に形成される凸部を形成するキャビティにガスベントが設け
られているので、凸部を成形するキャビティへ溶融樹脂が流れやすく、凸部への分岐部分
で溶融樹脂の流れが乱れにくい。したがって、光沢面に外観不良が生じにくく、光沢ムラ
が低減されたあるいは防止された樹脂成形品が得られる。
上記樹脂成形品であって、前記ガスベントは、組み合わされた複数の小型金型の間に形
成されていることを特徴とする樹脂成形品。
この適用例では、小型金型の組み合わせを変えることによって、ガスベントの位置を凸
部に応じて変えることができる。したがって、異なった樹脂成形品ごとに金型を作製する
必要がなく、樹脂成形品の製造コストを低減できる。
上記樹脂成形品であって、前記樹脂は、黒色樹脂であることを特徴とする樹脂成形品。
この適用例では、特に光沢ムラが目立ち易い黒色樹脂なので、より光沢ムラの低減した
あるいは防止した樹脂成形品が得られる。また、塗装処理などの後処理が不要となり、高
い表面光沢度を有する美観に優れた樹脂成形品を、安価に得ることができる。
上記樹脂成形品であって、前記光沢面と前記凸部の底部との間の肉厚をt1、前記凸部
の肉厚をt2、としたときに、
t1/t2≧2.7
を満たすことを特徴とする樹脂成形品。
この適用例では、溶融樹脂の流れは、金型内部の凸部形成部分において分岐するが、光
沢面と凸部の底部との間のカバー本体部の肉厚t1と凸部の肉厚をt2とが上記関係を満
たしていると、樹脂成形品を形成するキャビティ方向への溶融樹脂の流れが、凸部を形成
するキャビティ方向への溶融樹脂の流れよりも支配的となる。したがって、凸部における
溶融樹脂の流れの乱れに起因する外観不良を軽減し、あるいは防止した樹脂成形品が得ら
れる。
上記樹脂成形品からなる原稿カバーであって、前記原稿カバーは、スキャナ装置の原稿
台を覆う閉姿勢と、前記原稿台を開放する開姿勢との間で姿勢変化可能に前記スキャナ装
置の本体に設けられ、前記光沢面と前記凸部の底部との間の肉厚が、原稿カバー本体部の
肉厚であり、前記凸部の肉厚が、前記原稿カバー本体部において前記原稿台と対向する面
に形成されるリブの肉厚であることを特徴とする原稿カバー。
上記原稿カバーであって、サイドゲートを備える前記金型を用いた射出成形によって形
成されていることを特徴とする原稿カバー。
この適用例では、ゲート位置に発生するバリが原稿カバーおもて面に形成されず、原稿
カバーおもて面の外観品質の低下を防止できる。
上記樹脂成形品および/または上記原稿カバーを備えたことを特徴とするスキャナ装置
。
上記樹脂成形品および/またはスキャナ装置を備えたことを特徴とする記録装置。
[適用例8]
光沢面を有する樹脂成形品であって、前記光沢面の裏面に凸部を成形するサイドゲートを備える金型を用い、前記樹脂成形品における樹脂注入方向と直交する方向の寸法をX、樹脂注入方向の寸法をYとしたとき、前記サイドゲート位置から左右それぞれにX/4以内および前記サイドゲート位置からY/2以内の領域における前記裏面には、前記領域の周囲を囲うように配置された凸部を除いて樹脂注入方向に延伸する凸部のみが形成され、前記領域の外の領域における前記裏面には、前記樹脂注入方向と交差する方向に延伸する凸部が設けられていることを特徴とする樹脂成形品。
この適用例によれば、ゲート付近には樹脂の流れを阻害することがない上に、ゲートから離れた場所においては樹脂注入方向とは交差する方向の凸部を設けることにより、樹脂成形品の強度をもたせることが可能である。
図1は、記録装置の一例としてのインクジェット複合機(以下「プリンタ」と言う)1
の外観斜視図を示している。
図1において、プリンタ1は、装置下部にインクジェットプリンタの機能を有する記録
部2を、装置上部にスキャナ装置3を備えている。装置上部には電源ボタン、印刷設定ボ
タン、印刷実行ボタンなどの操作入力要素を備えた操作部4が配置されており、プリンタ
1単独で、スキャナ装置3によって読み取った画像を、記録部2によって被記録材の一例
としての記録用紙に記録を実行することが可能となっている。また、スキャナ装置3は、
原稿カバー6を備え、外観上目を引く表面に、光沢面としてのおもて面6aを備えている
。
る原稿カバー6のおもて面6aの対向面であるうら面6bから見た斜視図、図4は実施形
態に係る原稿カバー6の部分断面図である。原稿カバー6は、金型を用いた射出成形によ
って得られる。
ー6は回動することにより、原稿台5を開放する開姿勢と、図1に示した原稿台5を覆う
閉姿勢との間で姿勢変化する。この原稿カバー6のうら面6bには、縦リブ7aと横リブ
7bが、原稿台5と対向する領域内に、格子状に複数形成されている。
より詳しくは、原稿台5と対向する領域の周囲を囲うように縦リブ7aと横リブ7bが
配置され、さらにその内側に縦リブ7aおよび横リブ7bが適宜配置されている。
る領域の樹脂注入方向の寸法を示しており、符号Xは、樹脂注入方向と直交する方向の寸
法を示している。
図2に示した原稿台5と対向する領域において、サイドゲート位置Aから左右X/4以
内、奥行き方向Y/2以内の、サイドゲートから比較的近いエリアを「クリティカルエリ
ア」と言う。クリティカルエリアでは、原稿台5と対向する領域の周囲を囲うように配置
された横リブ7bを除いては、縦リブ7aのみが形成されている。
リブ7bの肉厚が、前者をt1、後者をt2、としたときに、t1/t2≧2.7を満た
すように形成されている。ここで、原稿カバー本体部の天肉6cの肉厚t1は、光沢面で
あるおもて面6aと凸部である横リブ7bの底部70との間の肉厚である。
られている。
図5に、ガスベント8を設ける位置を、原稿カバー6のうら面6bから見た斜視図に示
した。ガスベント8は、実際には、原稿カバー6を成形する金型に設けられているが、図
5では、原稿カバー6におけるガスベント8の位置を示している。
図5において、縦リブ7aおよび横リブ7bの頂部に相当する金型の位置に、ガスベン
ト8が設けられている。
視図を、図7には、図6における金型の分解斜視図を、図8には、部分拡大斜視図を示し
た。また、図9に特に樹脂の乱流が起こり易い横リブ7b付近の部分断面図を示した。
なお、これらの図は、すべて模式図である。
とを備えている。ここで、第1の金型10は、図5に示した原稿カバー6のうら面6b側
を成形する金型であり、第2の金型20は、原稿カバー6のおもて面6a側を成形する金
型である。第1の金型10と第2の金型20とは、組み合わされて使用される。
2,13は、縦リブ7aおよび横リブ7bの頂部に相当する位置にすき間を形成するよう
に組み合わされている。このすき間がガスベント8となる。
なお、第1の金型10には、一部の小型金型しか示していないが、実際には、図示しな
いさらに多くの小型金型の組み合わせによって構成され、図5に示した縦リブ7aおよび
横リブ7bに応じてガスベント8が設けられている。
また、光沢面であるおもて面6aを形成する第2の金型20の面20aは、鏡面研磨さ
れている。
度のすき間が好ましく、例えば、30μm程度が好ましい。
13のエッジ部には、曲率Rが設けられていない。したがって、エッジ部において、おも
て面6aとうら面6bとの距離が一定に保たれている。
て行う。金型温度の上限は樹脂の射出温度まで可能であるが、樹脂および金型の冷却時間
を考慮して決める。
(1)金型の温度が室温付近と比較して高温なので、溶融樹脂の流動性を維持でき、か
つうら面6bに形成される縦リブ7aおよび横リブ7bを形成するキャビティ17にガス
ベント8が設けられているので、縦リブ7aおよび横リブ7bへ樹脂を流れやすくでき、
縦リブ7aおよび横リブ7bへの分岐部分で樹脂の流れを乱れにくくできる(図9参照)
。したがって、おもて面6aに外観不良を生じにくくでき、光沢ムラが低減されたあるい
は防止された原稿カバー6およびこれを備えたスキャナ装置3およびプリンタ1を得るこ
とができる。
位置を縦リブ7aおよび横リブ7bに応じて変えることができる。したがって、異なった
樹脂成形品ごとに金型を作製する必要がなく、原稿カバー6の製造コストを低減できる。
止した原稿カバー6を得ることができる。また、塗装処理などの後処理が不要となり、高
い表面光沢度を有する美観に優れた原稿カバー6を、安価に得ることができる。
ィ17において分岐するが、原稿カバー本体部の天肉6cの肉厚t1と縦リブ7aおよび
横リブ7bの肉厚をt2とが上記関係を満たしていると、天肉6cを形成するキャビティ
方向への溶融樹脂の流れを、縦リブ7aおよび横リブ7bを形成するキャビティ方向への
溶融樹脂の流れよりも支配的にできる。したがって、縦リブ7aおよび横リブ7bにおけ
る溶融樹脂の流れの乱れに起因する外観不良が軽減された、あるいは防止された原稿カバ
ー6を得ることができる。
、原稿カバー6おもて面6aの外観品質の低下を防止できる。
れている位置では、横リブ7bを形成する為のキャビティ17が存在していても、原稿カ
バーの本体部の天肉6cを形成する方向への溶融樹脂の流れを支配的にでき、横リブ7b
への分岐方向に分岐しても外観不良を招く程の乱流状態をより発生しにくくできる。また
、サイドゲートから遠い位置では、横リブ7bを形成する為のキャビティ17が存在して
いても、溶融樹脂の流動速度がそもそも遅いとともに流れ方向が不均一であるから、外観
不良を招く程の乱流状態をより発生しにくくできる。
生じ、横リブ7bに沿った帯状あるいは線状の外観不良が形成され易くなる。しかしなが
ら、原稿カバー6は、クリティカルエリアにおいて、縦リブ7aのみが形成されている為
、外観不良をより発生しにくくできる。
なお、縦リブ7a形成方向への溶融樹脂の流れ込みについては、リブの延びる方向と溶
融樹脂の流れ方向とが平行であるので、外観不良を招く程の乱流状態は発生しにくい。し
たがって、リブ形成部分における溶融樹脂の乱流に起因する外観不良を軽減し、あるいは
防止することができる。
ることがあるが、外観に現れにくい部分なので、外観への影響は少ない。また、リブ先端
に生じたガスベント8の跡は、原稿台5に載置される原稿を上方から押さえる弾性パット
をリブ先端に取り付けて覆うこともできる。
,13のエッジ部において、おもて面6aとうら面6bとの距離が一定に保たれているの
で、樹脂の冷却による収縮は同じ比率で起こり、図18に示したおもて面6aの位置a、
位置bに収縮の比率が異なることによる凹凸が生じにくい。したがって、外観不良がより
軽減された、あるいは防止された原稿カバー6を得ることができる。
成形樹脂として黒色ABS樹脂を用い、一般的な射出成形装置および金型(但し、サイ
ドゲートを有するもの)を用いて原稿カバー6を成形した。原稿カバー6は、371mm
×263mmのサイズで、天肉6cの肉厚(t1)を2.7mm、縦リブ7aおよび横リ
ブ7bの肉厚(t2)を1.0mm、リブ高さを3.2(最も低い場所)〜5.8mm(
最も高い場所)とした。
名)を用いた。成形条件は、樹脂温度240℃、金型温度80℃、射出圧力400〜50
0kg/cm2、射出時間4秒、保圧圧力230〜240kg/cm2、保圧時間13秒、
とした。なお、ゲート幅は40mmである。
金型温度を60℃とした以外は、実施例1と同様に原稿カバー6を成形した。
金型温度を240℃とした以外は、実施例1と同様に原稿カバー6を成形した。
つつ、おもて面6aに、天肉6cから横リブ7bに溶融樹脂の流れが分岐して乱流が生じ
ることに起因する外観不良である光沢ムラが発生せず、樹脂成形後に塗装などの追加処理
を施すことなく、外観の極めて優れた原稿カバー6を得ることができた。
置の変形例を述べる。樹脂成形品は、原稿カバー6と同様の方法によって得られる。
(変形例1)
図10に、プリンタ100の概略図を示した。(a)は正面図で、(b)は側面図であ
る。
プリンタ100は、その正面に化粧板110を備えている。
図11に、化粧板110の概略図を示した。(a)は、化粧板110のおもて面110
aを示した図で、(b)は、化粧板110のうら面110bを示した図である。
図11において、化粧板110のうら面110bには、化粧板110を取り付けるため
フック111が設けられている。
図12に、プリンタ200の概略図を示した。(a)は正面図で、(b)は側面図であ
る。
プリンタ200は、その正面に化粧板210とボタン220とを備えている。
図13に、化粧板210の概略図を示した。(a)は、化粧板210のおもて面210
aを示した図で、(b)は、化粧板210のうら面210bを示した図である。
図13において、化粧板210のうら面210bには、凸部211が設けられている。
図14に、ボタン220の概略図を示した。(a)は、ボタン220のおもて面220
aを示した図で、(b)は、ボタン220のうら面220bを示した図である。
図14において、ボタン220のうら面220bには、凸部221が設けられている。
図15に、プリンタ300の概略図を示した。(a)は正面図で、(b)は側面図であ
る。
プリンタ300は、その正面に化粧板310を備えている。
図16に、化粧板310の概略図を示した。(a)は、化粧板310のおもて面310
aを示した図で、(b)は、化粧板310のうら面310bを示した図である。
図16において、化粧板310のうら面310bには、凸部311が設けられている。
また、化粧板310には、孔320が設けられている。
に回り、溶融樹脂同士が衝突したところに、図中破線で示したウェルドラインWが生じや
すいが、本変形例では、ウェルドラインWの発生を抑えることができた。
も、原稿カバー6と同様の効果を得ることができ、化粧板110,210,310および
ボタン220を備えたプリンタ100,200,300についてもプリンタ1と同様の効
果を得ることができる。
るものではない。
体において、明度が3程度以下の色を言う。
れるバリが原稿カバー6のおもて面6aに形成されないようになっているが、例えば原稿
カバー6のおもて面6aに表示シールなどを貼付する場合には、この位置にゲートを配置
しても良い(ピンゲート)。このゲート位置が原稿カバー6のおもて面6aの中央部近傍
に配置されていれば、溶融樹脂をより一層均一に充填することができる。
6、化粧板110,210,310およびボタン220を挙げて説明したが、これらに限
られるものではない。例えば、つまみ、ダイヤル、ロゴの入ったプレートなど外部に現れ
る樹脂成形品であれば適用できる。
稿台、6…樹脂成形品としての原稿カバー、6a…光沢面としてのおもて面、6b…対向
面としてのうら面、7a…凸部としての縦リブ、7b…凸部としての横リブ、6c…原稿
カバー本体部である天肉、8…ガスベント、10…金型としての第1の金型、11,12
,13…小型金型、20…金型としての第2の金型、70…凸部の底部、110,210
,310…樹脂成形品としての化粧板、220…樹脂成形品としてのボタン、A…サイド
ゲート位置。
Claims (5)
- 光沢面を有する樹脂成形品であって、
前記光沢面の裏面に凸部を成形するサイドゲートを備える金型を用い、
前記樹脂成形品における樹脂注入方向と直交する方向の寸法をX、樹脂注入方向の寸法をYとしたとき、前記サイドゲート位置から左右それぞれにX/4以内および前記サイドゲート位置からY/2以内の領域における前記裏面には、前記領域の周囲を囲うように配置された凸部を除いて樹脂注入方向に延伸する凸部のみが形成され、
前記領域の外の領域における前記裏面には、前記樹脂注入方向と交差する方向に延伸する凸部が設けられていることを特徴とする樹脂成形品。 - 請求項1に記載の樹脂成形品において、
前記光沢面と前記凸部の底部との間の肉厚をt1、
前記凸部の肉厚をt2、としたときに、
t1/t2≧2.7
を満たすことを特徴とする樹脂成形品。 - 請求項2に記載の樹脂成形品からなる原稿カバーであって、
前記原稿カバーは、スキャナ装置の原稿台を覆う閉姿勢と、前記原稿台を開放する開姿勢との間で姿勢変化可能に前記スキャナ装置の本体に設けられ、
前記光沢面と前記凸部の底部との間の肉厚が、原稿カバー本体部の肉厚であり、
前記凸部の肉厚が、前記原稿カバー本体部において前記原稿台と対向する面に形成されるリブの肉厚であることを特徴とする原稿カバー。 - 請求項3に記載の原稿カバーを備えたことを特徴とするスキャナ装置。
- 請求項4に記載のスキャナ装置を備えたことを特徴とする記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008068947A JP5369460B2 (ja) | 2007-07-20 | 2008-03-18 | 樹脂成形品、原稿カバーおよびこれらを備えたスキャナ装置、記録装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007190053 | 2007-07-20 | ||
JP2007190053 | 2007-07-20 | ||
JP2008068947A JP5369460B2 (ja) | 2007-07-20 | 2008-03-18 | 樹脂成形品、原稿カバーおよびこれらを備えたスキャナ装置、記録装置 |
Publications (3)
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