JP3876027B2 - キートップ付きキーシートの製造法 - Google Patents
キートップ付きキーシートの製造法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3876027B2 JP3876027B2 JP28734996A JP28734996A JP3876027B2 JP 3876027 B2 JP3876027 B2 JP 3876027B2 JP 28734996 A JP28734996 A JP 28734996A JP 28734996 A JP28734996 A JP 28734996A JP 3876027 B2 JP3876027 B2 JP 3876027B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- sheet
- key
- key top
- shielding film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Manufacture Of Switches (AREA)
- Push-Button Switches (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電話機、音響機器、テレビ、ビデオ、ファクシミリ、コピー機および車載用機器等の入力部に組み込まれるスイッチのキートップ付きキーシートのの製造法である。
【0002】
【従来の技術】
従来のキートップの製造法は、まずキートップの形状に成形し、この立体形状をした全表面を白塗装し、さらに表示パターン等のカラーをキー天面に印刷し、その後に全表面を遮光用に黒塗装し、そして天面をレーザーカットして所望のパターンを形成している。
【0003】
その他の製造法としては、表示部を予め金型内に入れておき成形するものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の製造法は、立体的に成形したキートップに対し、塗装および印刷を行なうものであるため、まず塗装において立体形状の天面はもちろん、四側面および立体部間の隙間を塗装するためには、インキ噴射ノズルをあらゆる方向に振り回しながら行なわねばならず、そのための設備およびスペースが必要となる。この作業スペースを広く要することは、ゴミの付着の危険性が多く不良品を多く排出してしまう。さらに、立体の各面およびその隙間を均等に塗装することは困難であるか非常な時間を要するものとなる。また塗装の均等化がなされていないと、厚みにバラツキを生じるため、後工程におけるレーザ加工でのカット不良が生じてしまう。
【0005】
また、レーザー加工機は、設備的に高額であり、なおかつレーザーのエネルギーを吸収でき抜き加工で抜き残りが生じない黒色系のものしかカットできず、デザイン性に富んだカラーパターンを作製できない欠点がある。
【0006】
表示部を予め製作し金型内に入れておく方法は、通常フィルムである表示部の位置合わせをするためのクランプが必要となり、それでもなお精度の点で問題があり、さらにまた成形時のフィルム歪が発生するおそれもある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、電話機、音響機器、テレビ、ビデオ、ファクシミリ、コピー機および車載用機器等のスイッチのさまざまなデザインやカラーバリエーションを実現するために、立体形状に成形する以前に、平面シートの状態で遮光印刷およびパターン印刷を行ない、成形後の立体形状にては、キー天面のみの抜き文字印刷をするだけで、面倒な塗装およびレーザーカットによるパターン加工を無くし、印刷精度、成形時の位置決め精度を良くするとともに、工程数を大幅に短縮した低コストで全色調に対応できるキートップ付きキーシートの製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、フッ素フィルム等の剥離シート1上に遮光性インキ2、例えばシリコーンインキにてキー天面に対応する部位a以外に黒ベタ印刷を行ない弾性遮光膜を形成し、その上にデザイン上等の必要に応じて白ベタ印刷、あるいは表示部として所望のカラー印刷3を遮光膜の形成されていないキー天面に対応する位置aに行ない,最後に透明のインキにて全面を覆い印刷工程を終了する。この印刷時には周囲に枠4を接着しておきシートずれが起こらないようにしておくと有利である。
【0009】
剥離シート1は、インキを硬化させる際に熱がかかることが予定されるために耐熱性が必要であり、また遮光膜が剥がれ易いシリコーン系、フッ素系、イミド系等が挙げられるが、離型性、耐久性が良好なフッ素系シート、例えばテフロンシート FGF-500-6が好ましい。遮光性インキ2は弾性遮光膜を形成できるシリコーン系、ウレタン系、アクリル系、エポキシ系、その他合成ゴム系等が挙げられるが、後の工程で伸長して吸引されることから通常300%以上伸長可能なシリコーン系、例えば TLM1405シリコーン用顔料(東芝シリコーン社製)が好ましい。シリコーン系インキを用いた時は、180度で10分前後の乾燥で遮光膜を形成する。
【0010】
次に剥離シート1を剥がし、遮光膜シート5を金型上に載せる。この際遮光膜シート5は枠4にて張設される。
【0011】
金型6としては、一般に用いられている真空吸引金型を使用し、必要に応じて通気性を得るために多数の微細孔を施した材質のものを使用し、この金型を通したり、また必要に応じて金型の外周付近にパッキン構造を設けたりして、遮光膜シート5を吸引する。遮光膜シート5は、前記したように通常300%以上伸張可能なので、金型の各定位置に無理なく伸張して吸引され予備成形される。
【0012】
その後印刷したシート5を金型6内に残したまま、シリコーン等の弾性成形材料7を入れて成形し、しかるのちにキートップの天面を抜き文字印刷して、文字、パターン8等の表示部を作製する。弾性成形材料7としては、シリコーンゴム、天然ゴム、その他合成ゴムなどが挙げられるが、遮光膜シートとの接着性が必要なことから遮光膜シートとしてシリコーンを用いている場合は、弾性成形材料としてもシリコーンゴムが好ましい。
【0013】
なお、黒色、灰色、その他濃い色の遮光性インキに代え透光性インキまたはカラーインキを用いることにより遮光膜シートに代え透光膜シートとした照光性キートップの製造も同様の方法で行える。
【0014】
【発明の効果】
本発明によれば、高価なレーザーを必要としないので、少ない設備投資および小さいスペースでの生産が可能であり、黒色以外の変化に富んだカラーパターンの採用が可能となる。また成形後には印刷不可能な各キー間の溝部分にも予め平面時に印刷しておくことでパターンを形成することが可能である。
【0015】
さらに塗装によらず印刷による処理が可能であるので、塗装する場合の広い作業スペースの必要がなく、したがってごみ付着の危険性およびインキの飛散による公害等がなく、しかも側面および隙間まで均等な印刷が達成できるものであり、そしてまた製造工程の大幅な短縮も達成できるものである。
【図面の簡単な説明】
図1 製造工程を示す図
図2 成形品の断面図
【符号の説明】
1 剥離シート
2 遮光性インキ
3 カラー印刷
4 枠
5 遮光膜シート
6 金型
7 弾性成形材料
8 パターン
Claims (2)
- 剥離シート上に、遮光性インキにてキートップに対応する部位以外を平面印刷して遮光膜を形成し、その上のキートップに対応した遮光膜が形成されていない部分に、所望の色彩にてカラー印刷を行ない、その後剥離シートを剥がし、印刷した遮光膜シートを真空吸引金型上に載せ、真空吸引し、前記遮光膜シートを金型内壁面に吸着し、さらにこの金型内に弾性成形材料を入れて一体成形し、でき上がった立体形状のキートップ表面に抜き文字印刷をし、所望のパターンを形成するキートップ付きキーシートの製造法。
- 遮光性インキに代え透光性インキあるいはカラーインキにて遮光膜シートに代え透光膜シートを形成するようにした請求項1に記載の工程からなるキートップ付きキーシートの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28734996A JP3876027B2 (ja) | 1996-10-11 | 1996-10-11 | キートップ付きキーシートの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28734996A JP3876027B2 (ja) | 1996-10-11 | 1996-10-11 | キートップ付きキーシートの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10116533A JPH10116533A (ja) | 1998-05-06 |
JP3876027B2 true JP3876027B2 (ja) | 2007-01-31 |
Family
ID=17716225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28734996A Expired - Fee Related JP3876027B2 (ja) | 1996-10-11 | 1996-10-11 | キートップ付きキーシートの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3876027B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100823539B1 (ko) | 2007-05-31 | 2008-04-21 | 주식회사인빅스 | 키 패드 제조용 지그 |
CN103707671B (zh) * | 2013-12-25 | 2016-07-06 | Tcl王牌电器(惠州)有限公司 | 面壳的制作方法 |
-
1996
- 1996-10-11 JP JP28734996A patent/JP3876027B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10116533A (ja) | 1998-05-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1146210C (zh) | 通讯装置的前罩盖及其制造方法 | |
KR100420408B1 (ko) | 키이톱의제조법 | |
JP2001148214A (ja) | 押釦スイッチ用キートップ部材およびその製造方法 | |
WO2018099056A1 (zh) | 钢化玻璃与塑胶件的复合结构及其制造方法 | |
US6038977A (en) | Multiple printing process registration method | |
JP3876027B2 (ja) | キートップ付きキーシートの製造法 | |
WO2016117900A1 (ko) | 진공 열 성형용 데코레이션 시트 및 이를 사용하여 형성된 물품, 진공 열 성형용 데코레이션 시트 제조방법 | |
CN209920740U (zh) | 一种用于曲面玻璃的凹版移印装置 | |
JP3876026B2 (ja) | キートップの製造法 | |
GB2030779A (en) | Improvements in or relating to the manufacture of flexible printed circuits | |
CN1325281C (zh) | 生产模制组件的方法 | |
JP3740558B2 (ja) | 合成樹脂成形品及びその製造方法 | |
KR100846211B1 (ko) | 미세패턴 인쇄방법 | |
JPH04151225A (ja) | ガラス周縁部における樹脂モールの成形方法 | |
KR101161734B1 (ko) | 키패드 제조방법 | |
JP2851205B2 (ja) | 成形同時絵付け用金型と成形同時絵付け方法 | |
JPH07257099A (ja) | 絵柄模様と凹凸模様とを有する原稿の複製方法および複製物 | |
KR100678418B1 (ko) | 이동단말기용 키패드의 제조방법 | |
TWI344422B (en) | Plastic component having a pattern and fabrication method thereof | |
KR102065482B1 (ko) | 광학필름의 그 제조방법 | |
JP4264152B2 (ja) | シート状キートップ | |
JPS5935004Y2 (ja) | 発光ダイオ−ド表示器 | |
JP2928354B2 (ja) | 照光式ラバーシートの製造方法 | |
JP3507058B2 (ja) | 表示部材が透明樹脂内に封止されている成形品の製造方法 | |
JPH08300493A (ja) | Frp成形物の加飾方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060927 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061010 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061030 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |