JP5369402B2 - 手乾燥装置 - Google Patents

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Description

本発明は、洗面所などで手洗いを行ったのち、濡れた手を乾燥させる手乾燥装置に関するものである。
従来の可動ノズルを用いた手乾燥装置は、例えば特許文献1に記載されている。図14にその構成を示す断面図を示して説明する。これは、手を挿入する方向に対して平行にノズル101を往復可動させるものであり、手を挿入した際はノズル101から出る噴流が手首に当たり、時間とともにノズル駆動手段102によってノズルが可動して指先に噴流を当てる動作を遅鈍にさせるが、ノズルが一端指先まで行った後、俊敏に手首の位置まで戻ることで手に付着した水滴が使用者に吹き返ることを防止しつつ、手を抜き差しする煩わしさがなく短時間乾燥をさせる発明がなされている。
特許第3794333号公報
従来の手乾燥装置は、手乾燥室内の決められた位置にノズルが配設されており、使用者が手乾燥室に手を挿入する位置によって手に噴流が当たらない場所があるため、乾燥ムラが発生し、手が乾きにくいものであったため、使用者が手乾燥室のどの位置に手を入れても手全体に噴流を当てようとすると、ノズルを多数配置することとなり、風量が増加することによって高圧送風機の消費電力が上昇する上にノズルから発生する噴流による騒音が大きくなってしまう。そのため、背景技術のようにノズルを可動させることによって風量を増加させることなく手全体に噴流を当てて早く乾燥させる方法があるが、ノズル可動手段が動作する際にかかる慣性力によりノズル可動手段が振動し、その振動が他の部品へ伝播することによって発生するなどの振動による騒音が発生するという課題がある。また、一端指先まで移動したノズルが手首の位置まで俊敏に移動する際にノズル駆動手段から発生する摺動音や干渉音などの可動による騒音が発生すること、及び使用者の手に付着した水滴を飛ばすために高風速な噴流を用いることから噴流による騒音が発生するという課題がある。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、ノズル可動手段の防振対策を実施することにより振動の伝播を防止し、振動による騒音を低減すること、及びノズルが可動する際に生じる可動による騒音の低減すること、またノズルから発生する噴流の騒音を低減することができる手乾燥装置を提供することを目的としている。
本発明の手乾燥装置は、上記目標を達成するため手に付着した水滴に噴流を当てて吹き飛ばす手乾燥装置であって、手を挿入できる空間を有する手乾燥室と、手乾燥室の壁面に手を挿入する方向に対して略直交方向に複数配列して備えられ、挿入された手に当てるための噴流を発生させるノズルと、ノズルを弾性体で保持するノズル弾性保持部材と、ノズル弾性保持部材に高圧空気を案内する吹出ダクトと、吹出ダクトに高圧空気を送風する高圧送風機を備えた構成において、ノズルを往復可動させるノズル可動手段をノズルの近傍に備え、ノズル可動手段を支持する支持部に振動防止手段を備えたことを特徴とする。そして、本発明によればノズル可動手段を支持する支持部に防振対策を実施することにより振動の伝播を防止でき、振動による騒音を低減することができる手乾燥装置が得られる。
また、手に付着した水滴に噴流を当てて吹き飛ばす手乾燥装置であって、手を挿入できる空間を有する手乾燥室と、手乾燥室の壁面に手を挿入する方向に対して略直交方向に複数配列して備えられ、挿入された手に当てるための噴流を発生させるノズルと、ノズルを弾性体で保持するノズル弾性保持部材と、ノズル弾性保持部材に高圧空気を案内する吹出ダクトと、吹出ダクトに高圧空気を送風する高圧送風機を備えた構成において、ノズルを往復可動させるノズル可動手段を備え、ノズル可動手段はノズルを往復動作させるための案内板を少なくとも2個以上備え、案内板がそれぞれ往復動作する際の案内板の慣性力を合致させ、力の作用方向のベクトル和が0となるように構成することで慣性力が相殺されるようにして不釣合いを無くしたことを特徴とする。
また、案内板の往復運動をノズルに伝達する際に生じる騒音を小さくするための騒音防止手段を備えたことを特徴とする。そして、本発明によればノズル可動手段の可動による騒音を低減することができる手乾燥装置が得られる。
本発明によれば、振動による騒音を低減し、ノズルが可動する際に生じる可動による騒音を低減し、また、ノズルから発生する噴流の騒音を低減することができる手乾燥装置を提供できる。
また、手に付着した水滴に噴流を当てて吹き飛ばす手乾燥装置であって、手を挿入できる空間を有する手乾燥室と、手乾燥室の壁面に手を挿入する方向に対して略直交方向に複数配列して備えられ、挿入された手に当てるための噴流を発生させるノズルと、ノズルを弾性体で保持するノズル弾性保持部材と、ノズル弾性保持部材に高圧空気を案内する吹出ダクトと、吹出ダクトに高圧空気を送風する高圧送風機を備えた構成において、ノズルを往復可動させるノズル可動手段をノズルの近傍に備え、ノズル可動手段を支持する支持部に振動防止手段を備えたことによりノズル可動手段が可動する際に生じる振動によって他の部品に振動が伝播し、他の部品が振動することで耳障りなビビリ音などの振動による騒音が発生するが、本発明によれば、ノズル可動手段を支持する支持部に振動防止手段を備えたため、振動が他の部品へ伝播することがなく、振動による騒音を低減できるという効果のある手乾燥装置を提供できる。
また、手に付着した水滴に噴流を当てて吹き飛ばす手乾燥装置であって、手を挿入できる空間を有する手乾燥室と、手乾燥室の壁面に手を挿入する方向に対して略直交方向に複数配列して備えられ、挿入された手に当てるための噴流を発生させるノズルと、ノズルを弾性体で保持するノズル弾性保持部材と、ノズル弾性保持部材に高圧空気を案内する吹出ダクトと、吹出ダクトに高圧空気を送風する高圧送風機を備えた構成において、ノズルを往復可動させるノズル可動手段を備え、ノズル可動手段はノズルを往復動作させるための案内板を少なくとも2個以上備え、案内板がそれぞれ往復動作する際の案内板の慣性力を合致させ、力の作用方向のベクトル和が0となるように構成し、慣性力が相殺されるようにして不釣合い状態を解消することで振動の発生を抑制でき、振動による騒音を低減できるという効果のある手乾燥装置を提供できる。
また、案内板の往復運動をノズルに伝達する際に生じる騒音を小さくするための騒音防止手段を備えることで、可動による騒音を低減減することができるという効果のある手乾燥装置を提供できる。
本発明の請求項1記載の発明は、手に付着した水滴に噴流を当てて吹き飛ばす手乾燥装置であって、手を挿入できる空間を有する手乾燥室と、手乾燥室の壁面に手を挿入する方向に対して略直交方向に複数配列して備えられ、挿入された手に当てるための噴流を発生させるノズルと、ノズルを弾性体で保持するノズル弾性保持部材と、ノズル弾性保持部材に高圧空気を案内する吹出ダクトと、吹出ダクトに高圧空気を送風する高圧送風機を備えた構成において、ノズルを往復可動させるノズル可動手段をノズルの近傍に備え、ノズル可動手段を支持する支持部に振動防止手段を備えたものであり、ノズル可動手段を支持する支持部に振動防止手段を用いることで、可動する際に生じる振動が支持部から他の部品に伝播することを防止できるという作用を有する。
また本発明の請求項記載の発明は、手に付着した水滴に噴流を当てて吹き飛ばす手乾燥装置であって、手を挿入できる空間を有する手乾燥室と、手乾燥室の壁面に手を挿入する方向に対して略直交方向に複数配列して備えられ、挿入された手に当てるための噴流を発生させるノズルと、ノズルを弾性体で保持するノズル弾性保持部材と、ノズル弾性保持部材に高圧空気を案内する吹出ダクトと、吹出ダクトに高圧空気を送風する高圧送風機を備えた構成において、ノズルを往復可動させるノズル可動手段を備え、ノズル可動手段は、ノズルを往復動作させるための案内板を少なくとも2個以上備え、案内板がそれぞれ往復動作する際の案内板の慣性力を合致させ、力の作用方向のベクトル和が0となるように構成することで慣性力が相殺されるようにして不釣合いを無くすことによってノズル可動手段の振動の発生を抑制できるという作用を有する。
また本発明の請求項記載の発明は、案内板の往復運動をノズルに伝達する際に生じる騒音を小さくするための騒音防止手段を備えたものであり、案内板の往復運動をノズルに伝達する場合、案内板とノズルを物理的に接触させる方法があるが、案内板が往復運動する際に衝突が繰り返し発生するため、騒音が発生してしまう。そのため、騒音を発生させないための騒音防止手段を設けることで可動による騒音の発生を抑えることができるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について、図1から図4までの図面によって説明する。図1は手乾燥装置の構成を示す断面斜視図、図2はノズルの構成を示す詳細断面図、図3はスライダークランク機構を示す詳細正面図、図4は支持部を示す詳細側面図を示している。壁面に固定された手乾燥装置1は、使用者が濡れた手を挿入できる空間としての手乾燥室2を備えており、挿入された手に対して噴流を当てるための、例えばABSやPPで形成したノズル3を手の挿入方向に対して略垂直方向に複数配列された状態で手乾燥室2の側面に備えている。
また、ノズル3の一端には噴流を噴出する噴出口4を、他端には空気を流入する流入口5を備えており、ノズル3の流入口5付近を例えばシリコンなどの弾性体で形成したノズル弾性保持部材6によって保持し、ノズル弾性保持部材6は高圧空気を案内する吹出ダクト7に取り付けられている。また、ノズル3の近傍にはノズル3を往復可動させるノズル可動手段8が備えられており、ノズル可動手段8としては、例えば板状の案内板9が複数のローラ10によって直線運動可能に支持され、案内板9に設けられた複数の開口穴11にノズル3を貫通させることにより、案内板9が往復運動した際には開口穴11とノズル3が干渉することによって力が伝達され、ノズル3は繰り返し傾斜することによって噴出口4から噴き出す噴流の向きを変えながら往復可動するようにし、また一方で、モータ12としての例えばDCモータと、モータ12の回転軸13に固定され、モータ12に対して反対側に回転軸13と平行で且つ偏心した位置に偏心ピン14を備えたクランク15と、偏心ピン14とリンク16の一端が回転自在に連結され、リンク16の他方と案内板9に備えられたリンク連結軸17と回転自在に連結することにより、モータ12の回転運動を案内板9の往復運動に変換するスライダークランク機構18を構成しており、これらすべてがスライドベース19上に構成され、ユニット化されている。また、スライドベース19には複数の支持部20によって吹出ダクト7に固定されている。
一方、手乾燥装置1の下面には空気を取り込む吸込口21が備えられ、吸込口21から例えば高速ターボブロワとしての高圧送風機22まで空気を案内する吸込ダクト23と、高圧送風機22からノズル弾性保持部材6まで空気を案内する吹出ダクト7を備えたことによって、吸込口21からノズル3の噴出口4までの風路を形成している。また、手乾燥室2には挿入された手を検知するための検知手段24としての例えば赤外線センサを備え、手を検知した場合は検知信号を手乾燥装置1内の制御手段25としての例えばマイコンを備えた回路基盤に送り、制御手段25によってノズル可動手段8及び高圧送風機22の運転を開始するように制御している。
また、手乾燥室2に挿入された手から分離した水滴を回収するため、手乾燥室2の底面に開口させた穴からドレンパイプ26が接続され、手乾燥装置1の下面に設置された水受け27まで水を案内している。
これらの構成により、運転状況は、使用者が手乾燥室2内に手を挿入すると、検知手段24が手の存在を検知して制御手段25に検知信号が送られ、制御手段25によって高圧送風機22及びモータ12が運転を開始する。高圧送風機22が運転することによって吸込口21から外気を取り込み、吸込ダクト23を経由して高圧送風機22まで空気が供給され、高圧送風機22によって高圧となり吹出ダクト7からノズル3に案内されて噴出口4から噴射され手に付着した水滴を吹き飛ばす。
また、モータ12が回転することによりノズル3が往復運動し、手に満遍なく噴流が当たることで乾燥ムラを無くし、且つ高い速乾性を有している。手から分離した水滴は、手乾燥室2の壁面に付着し、重力によって下方へ伝わった後、手乾燥室2の底面の穴からドレンパイプ26を伝って水受け27へ溜められ、水受け27を取り外して溜まった水を廃棄することでメンテナンスされる。
上記構成において、ノズル可動手段8が動作した場合、案内板9が往復運動することによって案内板9の加速度が変化するため、それに抵抗しようとする慣性力Fxがかかる。慣性力Fxは、案内板9の重量と加速度の積で表され、慣性力Fxは加速している時は進行方向と逆方向に、減速している時は進行方向と同一方向に発生し、案内板9が移動方向を変える瞬間(死点)に最大加速度となるため慣性力Fxも最大となる。また、モータ12が回転する際にはリンク16も往復運動するため、モータ12の回転軸13に対して垂直な方向に慣性力Fyが発生する。これらの慣性力によってスライドベース19は振動してしまうため、スライドベース19の支持部20に防振ゴム28として円柱状のゴム材の両端面を固定して設置することで案内板9の往復動作方向とモータ12の回転軸13に直交する方向の両方の振動を減衰させることができる。
このとき、防振ゴム28の形状及び材質や硬度によって固有振動数(単位:Hz)が決定するが、選定する際の基準としては、スライドベース19の振動数(単位:Hz)より小さくする必要がある。なぜならば、防振ゴム28の固有振動数が定格周波数以上である場合、ゴムの減衰特性上、固有振動数以下の周波数帯における減衰効果は小さいためである。
また、スライドベース19を支持する支持部20の位置についてはノズル可動装置のユニットとしての重心位置に対して片端支持となるとモーメントが発生してしまい、振動が大きくなるため、両端支持となるように配置することが望ましい。また、ノズル可動手段8は、スライダークランク機構18以外にカムを使った機構も適用でき、その際は、リンク16が不要になるなどの部品点数削減効果がある。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、実施の形態1と同一部分については同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
図5は、本発明の実施の形態2のノズル可動手段の構成を示す詳細斜視図にて説明する。
ノズル可動手段8として直線運動が可能なリニアモータ29は、リニアモータ支持部材30によって支持され、リニアモータ29とリニアモータ支持部材30は磁性により反発した状態で往復直線運動が可能となっている。また、案内板9はリニアモータ29に固定しており、案内板9の往復運動をノズル3に伝達することでノズル3の往復可動が可能となる。その際、リニアモータ29が磁気によりリニアモータ支持板と非接触であるため、接触や摺動音が発生しない。また、リンク16が不要であるため、案内板9の往復動作方向以外の慣性力が発生せず、振動防止手段については振動減衰方向が限定されるため、防振ゴム28のみに限らず、エアダンパーを用いた方法やコイルばねを用いた方法など1方向のみの振動を減衰できる方法から適宜選択することができる。
また、図6には振動防止手段として、オルダムリングを示す詳細斜視図にて説明する。振動防止手段としてオルダムリング31を用いた方法を適用でき、オルダムリング31は、片面には直線状に凸部32aを備え、その反対の面には凸部32aと直交する方向に凸部32bを備えている。また、オルダムリング31は上下をオルダムリング支持板33a、33bによって挟み込まれ、オルダムリング支持板33aは、凸部32aと嵌め合う溝を備えて方向を規制した状態で摺動可能とし、オルダムリング支持板33bは、凸部32bと嵌め合う溝を備えて方向を規制した状態で摺動可能として構成されている。よって、オルダムリング支持板33aはオルダムリング支持板33bに対して、平行に移動することができる。よって、例えばオルダムリング支持板33aに外力が働いたとしてもそれに抵抗する力は発生せず、オルダムリング31が滑って力を受け流すような働きをすることによってオルダムリング支持板33bには力が伝達しない。
逆に言えば、オルダムリング31を設置する場合は、重力方向に対して水平に配置をしないと自重によって滑り落ちてしまうため、振動防止手段として用いる場合は水平に設置して使用することが望ましい。また、ノズル可動手段8には往復の慣性力が働くため、抵抗力のないオルダムに設置したとしても一方方向に滑って移動していくことが無く、作用としては免震されて振動を伝播させない働きをする。また、オルダムリング31以外にもボールを2枚の板で挟み込んだ構成としたものでも良い。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、実施の形態1、2と同一部分については同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
図7は、本発明の実施の形態3の構成を示す詳細正面図にて説明する。スライドベース19上にリニアモータ29a、29b及び案内板9a、9bを2個備え、一直線上に配列してそれぞれのリニアモータ29を逆位相で且つ同一周期で往復動作させることで慣性力Fが打ち消し合い、振動の発生が抑えられるように構成している。その際、慣性力Fはそれぞれのリニアモータ29の重量と加速度の積で表されるため、それぞれのリニアモータ29a及びリニアモータ29bの重量と加速度の積を合致させる必要がある。
また、図8にノズル可動手段8としてスライダークランク機構18を用いて同様の効果が得られる構成の詳細正面図を示す。スライドベース19に固定されたモータ12と、モータ12の回転軸13aに固定され、モータ12の反対側に回転軸13aと平行で且つ偏心した位置に偏心ピン14aを備えたクランク15aと、偏心ピン14aと回転自在に連結され、且つ案内板9aのリンク連結軸17aと回転自在に連結されたリンク16aによってモータ12の回転を案内板9aの往復運動に変換しているスライダークランク機構18aと、クランク15aに隣接し且つモータ12の回転軸13aとクランク15bの回転軸13bが平行になるようにクランク15bを配置し、クランク15aに備えられた偏心ピン14aと同一方向にクランク15bにも偏心ピン14bが備えられ、偏心ピン14bと回転自在に連結され、且つ案内板9bのリンク連結軸17bと回転自在に連結されたリンク16bによってクランク15bの回転を案内板9bの往復運動に変換しているスライダークランク機構18bがスライドベース19上に備えられている。クランク15aの形状は円筒状となっており回転軸13と同軸となっている。
また、モータ12と反対側の端面にはフランジ部を備え、偏心ピン14aはフランジ部に備えられており、且つフランジ部の外周は歯車形状になっている。クランク15aと隣接しているクランク15bもクランク15aと同一形状であり、フランジ部の歯車形状を噛み合わせることでクランク15aに合わせてクランク15bが逆回転するように連動する。また、偏心ピン14aと偏心ピン14bの位置は、偏心ピン14側から見た場合、回転軸13を中心とした偏心ピン14aの位置に対し、回転軸13を中心とした偏心ピン14bの位置は180°ずれた位置となるようにクランク15a及びクランク15bをかみ合わせる事によって案内板9aと案内板9bは逆位相で往復運動を行うように構成している。上記構成において、案内板9aに発生する慣性力と案内板9bに発生する慣性力を合致させることで打ち消しあい、振動の発生を抑制することができる。
また、クランク15aとクランク15bの間に中継歯車を備えて噛み合わせることにより、クランク15aとクランク15bは同一方向に回転する。その際、偏心ピン14側から見た場合、回転軸13に対する偏心ピン14aの位置に対し、回転軸13に対する偏心ピン14bの位置を180°ずれた位置とすることで、クランク15aの回転がクランク15bに伝達したときに、リンク16aとリンク16bの往復運動する位相も正反対となる。よって、リンク16a及びリンク16bが往復運動する際に発生する慣性力が打ち消しあうことによって、モータ12の回転軸13に対して垂直方向の振動をも低減することができる。
また、案内板9を合成樹脂にて製作することにより、案内板9の重量を軽くできるため、慣性力Fを小さくなり、振動の発生を小さくすることができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4は、実施の形態1乃至3と同一部分については同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
図9に本発明の実施の形態4の構成を示す詳細斜視図にて説明する。案内板9にシート状のゴム34を設置し、案内板9に備えた開口穴11より小さい穴をゴム34に備えてノズル3を貫通させてノズル3とゴム34は隙間無く保持され、案内板9が往復運動した際にはゴム34が弾性変形してノズル3に力を伝達する構成となっている。ゴム34の材質は例えばシリコンで硬度30〜50の低硬度のものとし、且つノズル3と接する部分の肉厚を1〜3mmとすることで柔軟に変形が可能であるようにすることで、スムースに往復運動できる。
また、図10に実施の形態4の別の手段としてばねによる構成を示す詳細斜視図にて説明する。開口穴11とノズル3の間に例えばコイル状のばね35を複数備えて連結することにより案内板9の往復運動を減衰させてノズル3に伝達され、ノズル3と開口穴11が衝突することなく可動による騒音を低減できる。
また、図11に実施の形態4の別の手段として磁石による構成を示す詳細斜視図にて説明する。開口穴11の近傍に磁性体としての磁石36aを設置し、ノズル3の側面に磁石36aに対向するように磁石36bを設置し、磁石36a及び磁石36bは互いに反発しあうようにする。この磁石36aと磁石36bを一組として1個のノズル3に対し2組以上の磁石36を配置することによりノズル3は周囲から磁石36による反発力を受けて非接触で力を伝達されるため、騒音が発生することがない。
また、図12に実施の形態4の別の手段として軸部と穴部によって回転支持した構成を示す詳細斜視図にて説明する。開口穴11の近傍に案内板9の往復運動と垂直な方向に穴部37を備え、ノズル3の側面には軸部38をそなえて回転自在に連結させることにより、案内板9の往復運動が軸部38に伝達されてノズル3が往復可動する。ノズル3が往復可動する際にノズル弾性保持部材6近傍が支点となってノズル3が傾斜することによりノズル3と案内板9の相対角度が変化するが、軸部38と穴部37によって回転自在に支持されているため、スムースに往復運動できる。
参考の形態
本発明の参考の形態は、実施の形態1乃至4と同一部分については同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
図13に参考の形態の構成を示す詳細断面図にて説明する。ノズル3の流入部にメッシュ39を備え、メッシュ39のサイズは20〜80メッシュとすることで高圧空気が流入部を通過する際にメッシュ39によって微細な渦が発生し、噴出口4から噴流を噴き出した後の流れを制御することによって噴流による騒音を小さくできる。また、ノズル3は合成樹脂にて製作することで、メッシュ39を同時成形する、もしくは溶着することで部品点数を削減することができる。
また、ノズル弾性保持部材6が吹出ダクト7に設置された位置よりも上流の風路内にメッシュ39を設置する方法もあり、メッシュ39が複数のノズル3の流入口5を覆うように構成することにより、構成を簡素化することができ、組立て工数を削減する効果がある。
噴流を用いて水滴を吹き飛ばして乾燥させる乾燥装置、及び粉塵などを吹き飛ばすエアーブロー装置として利用が可能である。
本発明の実施の形態1の構成を示す断面斜視図 同ノズルを示す詳細断面図 同スライダークランク機構を示す詳細正面図 同支持部を示す詳細側面図 本発明の実施の形態2の構成を示す詳細斜視図 同オルダムリングを示す詳細斜視図 本発明の実施の形態3の構成を示す詳細正面図 同スライダークランク機構を示す詳細正面図 本発明の実施の形態4の構成を示す詳細斜視図 同ばねによる構成を示す詳細斜視図 同磁石による構成を示す詳細斜視図 同軸部及び穴部による構成を示す詳細斜視図 本発明の参考の形態の構成を示す詳細断面図 従来の手乾燥装置を示す断面図
符号の説明
1 手乾燥装置
2 手乾燥室
3 ノズル
4 噴出口
5 流入口
6 ノズル弾性保持部材
7 吹出ダクト
8 ノズル可動手段
9、9a、9b 案内板
12 モータ
13、13a、13b 回転軸
14、14a、14b 偏心ピン
15、15a、15b クランク
16、16a、16b リンク
17、17a、17b リンク連結軸
18、18a、18b スライダークランク機構
20 支持部
22 高圧送風機
28 防振ゴム
29 リニアモータ
31 オルダムリング
34 ゴム
35 ばね
36、36a、36b 磁石
37 穴部
38 軸部
39 メッシュ

Claims (3)

  1. 手に付着した水滴に噴流を当てて吹き飛ばす手乾燥装置であって、手を挿入できる空間を有する手乾燥室と、前記手乾燥室の壁面に手を挿入する方向に対して略直交方向に複数配列して備えられ、挿入された手に当てるための噴流を発生させるノズルと、前記ノズルを弾性体で保持するノズル弾性保持部材と、前記ノズル弾性保持部材に高圧空気を案内する吹出ダクトと、前記吹出ダクトに高圧空気を送風する高圧送風機を備えた構成において、前記ノズルを往復可動させるノズル可動手段を前記ノズルの近傍に備え、前記ノズル可動手段を支持する支持部に振動防止手段を備えた手乾燥装置。
  2. 手に付着した水滴に噴流を当てて吹き飛ばす手乾燥装置であって、手を挿入できる空間を有する手乾燥室と、前記手乾燥室の壁面に手を挿入する方向に対して略直交方向に複数配列して備えられ、挿入された手に当てるための噴流を発生させるノズルと、前記ノズルを弾性体で保持するノズル弾性保持部材と、前記ノズル弾性保持部材に高圧空気を案内する吹出ダクトと、前記吹出ダクトに高圧空気を送風する高圧送風機を備えた構成において、前記ノズルを往復可動させるノズル可動手段を備え、前記ノズル可動手段は前記ノズルを往復動作させるための案内板を少なくとも2個以上備え、前記案内板がそれぞれ往復動作する際の前記案内板の慣性力を合致させ、力の作用方向のベクトル和が0となるように構成した手乾燥装置。
  3. 案内板の往復運動をノズルに伝達する際に生じる騒音を小さくするための騒音防止手段を備えた請求項2記載の手乾燥装置。
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