JP5368358B2 - 温風供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、食器類を温風により乾燥させる食器洗い乾燥機を含む食器乾燥機や、器具を温風により滅菌する滅菌機などの温風供給装置に関するものである。
この種の温風供給装置は、蓋体によって開閉可能な収容空間を形成した本体を備えている。本体には、収容空間を臨むように開口した吹出口が設けられ、この吹出口から収容空間内へ送風ファンによって空気が供給される。また、収容空間内に供給される空気は、加熱ヒータによって所定温度に加熱した温風とされる。なお、収容空間の内部には、乾燥させる食器類や滅菌する器具を配置するためのカゴが着脱可能に配設されるとともに、このカゴの下部にはトレーが着脱可能に配設されている。
しかしながら、この温風供給装置は、カゴの枠にフキンなどを引っ掛けて乾燥させたり滅菌させたりする可能性がある。この場合、フキンが吹出口を塞ぎ、吹出口に連通する樹脂成形部品である送風通路内が昇温して変形したり、吹出口近傍の樹脂成形部品が昇温により変形したりする可能性がある。特に蓋体は、透明性を必要とするため、比較的耐熱温度が低い樹脂を使用するので、変形し易い。製造メーカでは、フキンを引っ掛けて乾燥させるような使用方法を禁止する旨の注意を取扱説明書などで行っているが、ユーザによる誤使用を無くすことは困難である。
なお、温風供給装置のなかには、収容空間にカゴを配置した状態で、下部に配置するトレーを取り出しおよび差し込み可能に構成したものがある(特許文献1参照)。この特許文献1に記載の食器乾燥機は、トレーの差込方向前側に吹出口が形成されている。そのため、カゴの枠にフキンを引っ掛けた状態でトレーを配置すると、トレーでフキンを押し込んで吹出口を完全に塞ぐため、前述の問題が顕著に現れる。
特開2004−321707号公報
本発明では、ユーザが誤使用しても温風通路を確保し、また、温風が流れる方向を規制することにより安全性を向上した温風供給装置を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明の温風供給装置は、蓋体によって開閉可能とした収容空間を有する本体と、この本体の収容空間の底壁部より上方の後壁部に形成した吹出口から前記収容空間内へ空気を供給する送風手段と、この送風手段により供給する空気を加熱する加熱手段と、前記収容空間内に配置され上枠部が前記吹出口より上方に位置するカゴと、このカゴの下部に位置するように前記収容空間内に配置されるトレーと、を備えた温風供給装置において、前記収容空間を形成する前記本体の前記底壁部、前記後壁部、前記吹出口の上部に位置する保護壁部、前記トレーおよび前記カゴのうちいずれかに、前記カゴの下枠部の前記吹出口側端部と前記吹出口との間の下部領域に位置し、前記吹出口より横幅が小さく前記収容空間内へ突出する凸部を設けたことを特徴とする温風供給装置。
前記カゴの下枠部の前記吹出口側端部と前記吹出口との間の下部領域に位置し、前記吹出口より横幅が小さく前記収容空間内へ突出する凸部を設けた構成としている。
この温風供給装置は、カゴにフキンを引っ掛けた場合、そのフキンの垂下した下端部が、吹出口の近傍に位置する凸部上に載って変形する。その結果、吹出口から供給される温風は、凸部とフキンとの隙間を通って収容空間内に送風される。その結果、吹出口に連通する送風通路や吹出口周辺の樹脂成形部品が、熱で変形することを抑制できる。
この温風供給装置では、前記トレーは、前記カゴを前記本体の収容空間の底壁部上に正常配置した状態で、前記蓋体によって開放した前記収容空間の開口部から取り出しおよび差し込み可能であり、前記吹出口は、前記トレーの差込方向前側に設けられることが好ましい。このようにすれば、カゴを配置した状態でトレーを取り出すことができるため、ユーザの利便性を向上できる。
具体的には、前記凸部は、前記吹出口下部の後壁部にかけて延びるように前記収容空間の底壁部の隅部に設けられることが好ましい。
このようにすれば、カゴにフキンを引っ掛けて誤使用されると、吹出口を完全に塞いだ状態になり易いにも拘わらず、樹脂成形部品が変形することを確実に抑制できる。
また、前記トレーに、前記本体の凸部に嵌る位置決め凸部を設けることが好ましい。
この場合、前記本体の凸部に、トレー差込方向後側に向けて下向きに傾斜する傾斜部を設けることが好ましい。
このようにすれば、吹出口を塞ぐことを防止するための凸部を、トレーの位置決めとして兼用でき、また、トレーの差込時の干渉を防止できるため、利便性の向上を図ることができる。
さらに、前記吹出口の上部に、この吹出口より前記収容空間内へ突出する保護壁部を設けることが好ましい。このようにすれば、吹出口からの通風流路を確保できるため、吹出口を完全に塞ぐことを確実に防止できる。しかも、トレーを取り出す際に、トレー上に水が溜められている場合に、その水が吹出口から内部に浸入することを防止できる。
ここで、吹出口の上方には、収容空間を形成するための蓋体があり、この蓋体は収容空間内の視認性を確保するために透明度が高く耐熱温度が低い樹脂により形成されている。そのため、本発明の温風供給装置は、前記カゴに、前記吹出口上部の壁部に略当接する当接枠部を設けることが好ましい。このようにすれば、フキンで吹出口が塞がれた状態で、供給される温風が隙間から上方に流れることを防止し、下方に流れるように規制できる。よって、耐熱温度が低い蓋体に温風が集中的に供給されることによる変形を防止できる。
この場合、前記吹出口の上部に設けた保護壁部に、前記カゴの当接枠部が当接するように構成することが好ましい。このようにすれば、本体の保護壁部とカゴの当接枠部とで確実に温風が上方に供給されることを防止できる。しかも、吹出口からの通風流路を確保できるため、吹出口を完全に塞ぐことを確実に防止できる。また、トレーを取り出す際に、トレー上に水が溜められている場合に、その水が吹出口が内部に浸入することを防止できる。
本発明の温風供給装置では、カゴにフキンを引っ掛けて使用されても、フキンの下端部が吹出口近傍に位置する凸部上に載って変形するため、吹出口を完全に塞ぐことを防止できる。そのため、吹出口に連通する送風通路や吹出口周辺の樹脂成形部品の変形を抑制できる。また、カゴに吹出口上部の壁部に略当接する当接枠部を設けているため、フキンで吹出口が塞がれた状態で、供給される温風が隙間から上方に流れることを防止し、下方に流れるように規制できる。よって、耐熱温度が低い蓋体に温風が集中的に供給されることによる変形を防止できる。
本発明に係る第1実施形態の食器乾燥機を示す分解斜視図である。 トレーとカゴを配置した状態を示す斜視図である。 図2の断面図である。 蓋体を閉塞した状態を示す断面斜視図である。 図3の要部拡大断面図である。 カゴを配置した状態でのトレーの着脱状態を示す斜視図である。 (A)はトレーの配置後にカゴにフキンを掛けて配置した状態を示す断面図、(B)は(A)の要部拡大断面図である。 カゴにフキンを掛けてトレーを差し込む状態を示す断面斜視図である。 (A)はカゴにフキンを掛けてトレーを差し込んだ状態を示す断面図、(B)は(A)の要部拡大断面図である。 第2実施形態の食器乾燥機を示し、(A)はカゴにフキンを掛けてトレーを差し込んだ状態を示す断面図、(B)は(A)の要部拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1乃至図9は、本発明に係る第1実施形態の温風供給装置である食器乾燥機を示す。この食器乾燥機は、収容空間23内に温風を供給することにより、内部に収容した食器類を乾燥させるものである。食器乾燥機は、図1から図4に示すように、収容空間23を開閉する蓋体22を有する乾燥機本体10を備えている。この乾燥機本体10の内部には、ダクト部材37が配設され、このダクト部材37内の送風通路38に、送風手段である送風ファン48と加熱手段である加熱ヒータ49とが配設されている。また、乾燥機本体10の収容空間23には、食器類を配置するカゴ50と、食器類から滴下する水を受けるトレー55とが、着脱可能に配置される。
本実施形態の食器乾燥機は、吹出口45と吹出口45の側に位置するカゴ50の下枠部51との間の下部領域に凸部18aを設け、カゴ50にフキン100を掛けて使用するなどの誤使用が行われても、温風の通風流路を確保できる構成としている。また、吹出口45の上部に吹出口45より温風供給方向下流側(前方)に突出する保護壁部47を設け、吹出口45から供給する温風の通風流路を確保する構成としている。これにより、吹出口45の周辺の樹脂成形部品が溶損することを防止できるようにしている。
具体的には、乾燥機本体10は、受皿状をなす下ケース11と、下ケース11の上端開口を閉塞する上ケース12とを備えた平面視矩形状のものである。これらケース11,12は、耐熱温度がTr1の樹脂(例えば耐熱温度が130℃のPP(ポリプロピレン))によって形成した樹脂成形部品である。
上ケース12の背面側中央には、上向きに突出した吹出口配設部13が設けられている。この吹出口配設部13には、後述するダクト部材37の先端である吹出口45が正面側(収容空間23内)へ突出するように配設される。吹出口配設部13の両側には、正面側に向けて突出するガイド部14が設けられている。このガイド部14は、その正面側がダクト部材37の先端と略同一面上に位置するように膨出されている。また、ガイド部14の上部は、側面視円弧状に湾曲した曲面部とされ、トレー55の引っ掛かりを抑制できるようにしている。
上ケース12の上面部15は、正面左側に向けて下向きに傾斜した形状をなし、その最も下方に位置する部分に排水孔16が設けられている。乾燥機本体10には、この排水孔16の下部に位置するように排水容器17が配設されている。この排水容器17は、乾燥機本体10の正面から水平方向に着脱可能である。
上ケース12の上面部15には、収容空間23内へ向けて上向きに突出する5個の凸部18a〜18eが設けられている。これら凸部18a〜18eは、トレー55を位置決めする役割をなし、背面側中央と、4隅の近傍に設けられている。そのうち、背面側中央に位置する凸部18aは、吹出口45の側に位置するカゴ50の下枠部51と吹出口45との間の下部領域に位置し、フキン100がカゴ50に掛けられた場合に、フキン100を変形させて通風流路(隙間)を確保することにより、吹出口45を完全に塞ぐことを防止する役割をなす。この凸部18aは、吹出口45より横幅が小さく、吹出口45の下部に位置する収容空間23の後壁部である吹出口配設部13の下部13aにかけた隅部に設けられている。また、背面両側に位置する凸部18d,18eは、トレー差込方向後側に向けて下向きに傾斜する傾斜部19が設けられ、トレー55の差込時の干渉を防止している。なお、この傾斜部19は、背面側中央の凸部18aにも形成することで、同様の効果を得ることができる。
上ケース12の上面部15には、凸部18b〜18eの横方向外側に、カゴ50の脚部54a〜54dを位置決めする下向きに窪んだカゴ位置決め部20a〜20dが設けられている。そのうち、正面側に位置するカゴ位置決め部20a,20bは、その正面側がトレー55の突出部58a,58bが位置する連続したトレー位置決め部21a,21bとされている。なお、図1中背面右側に位置するカゴ位置決め部20dは図示していない。
この乾燥機本体10の上ケース12の上面部15には、背面側に固着した第1蓋部材24と、この第1蓋部材24に対して回動可能に配設した第2および第3蓋部材29,33とからなる蓋体22が配設されている。この蓋体22は、乾燥機本体10の上部をドーム状に囲繞することにより、乾燥機本体10の上面部15とで収容空間23を形成する。即ち、乾燥機本体10の上面部15は、収容空間23の底壁部を構成する。なお、蓋体22は、透明度が高く耐熱温度がケース11,12の耐熱温度Tr1より低いTr2の樹脂(例えば耐熱温度が89℃のPS(ポリスチレン))によって形成した樹脂成形部品である(Tr1>Tr2)。
第1蓋部材24は、乾燥機本体10の両側面部から背面部にかけて延びる平面視略U字形状をなす。この第1蓋部材24の側面には、乾燥機本体10の側面中央に位置するように第1ヒンジ接続部25が設けられている。また、第1蓋部材24の背面下端には、吹出口配設部13と両側のガイド部14にかけて嵌る嵌合凹部26が設けられるとともに、その上方に横方向に所定間隔をもって位置するスリットからなる排気孔27が設けられている。さらに、第1蓋部材24の背面上端には、図3に示すように、外向きに突出する第1遮蔽部28が設けられている。
第2蓋部材29は、第1蓋部材24の外側に回動可能に配設されるもので、側面視略扇型形状をなす側面と、側面視円弧状に湾曲された外面とを有する平面視略U字形状をなす。この第2蓋部材29の側面先端には、第1ヒンジ接続部25に回動可能に接続する第2ヒンジ接続部30が設けられている。また、第2蓋部材29の外面には、図3に示す開放状態での下端に、閉塞状態で第1遮蔽部28と所定間隔をもって位置する第1遮蔽対向部31が設けられている。さらに、第2蓋部材29の外面には、開放状態での上端に外向きに突出する第2遮蔽部32が設けられている。
第3蓋部材33は、第2蓋部材29の外側に回動可能に配設されるもので、第2蓋部材29と同様の平面視略U字形状をなす。この第3蓋部材33の側面先端には、第1ヒンジ接続部25に回動可能に接続する第3ヒンジ接続部34が設けられている。また、第3蓋部材33の外面には、開放状態での下端に、閉塞状態で第2遮蔽部32と所定間隔をもって位置する第2遮蔽対向部35が設けられている。さらに、第3蓋部材33の外面には、開放状態での上方に開閉するための操作部36が外向きに突設されている。
この蓋体22は、第3蓋部材33の操作部36を操作して閉塞すると、図4に示すように、第3蓋部材33の側面および外面の閉塞回動方向先端の縁が、乾燥機本体10の上面部15に当接した状態をなす。そして、この閉塞状態では、各遮蔽部28,32と遮蔽対向部31,35が所定間隔をもって位置し、収容空間23内と機外との断熱を図る。また、第3蓋部材33を開閉操作すると、各ヒンジ接続部25,30,34内に形成した周知の連動構造により、第2蓋部材29を連動して開方向および閉方向に回動させる。
ダクト部材37は、図4に示すように、乾燥機本体10の内部の略中央から背面側上部の吹出口配設部13にかけて延びる略横J字形状のものである。このダクト部材37は、ダクト本体39と、このダクト本体39の下部を覆う下カバー40と、ダクト本体39の上部を覆う上カバー41とを備え、これらで筒状に囲まれた内部が送風通路38を構成する。ダクト本体39は、耐熱温度がケース11,12の耐熱温度Tr1より高いTr3の樹脂(例えば耐熱温度が235℃のSPS(シンジオタクチックポリスチレン))によって形成した樹脂成形部品である(Tr1<Tr3)。下カバー40は、ダクト本体39より耐熱温度が高い金属成形部品である。上カバー41は、ダクト本体39と同一材料で形成した樹脂成形部品である。
ダクト部材37は、乾燥機本体10の上面部15に沿って水平方向に延びる第1通路部42を備えている。この第1通路部42は、ダクト本体39と下カバー40によって四角筒状に形成されている。また、ダクト部材37は、吹出口配設部13の背部で垂直上向きに延びる第2通路部43を備えている。この第2通路部43は、ダクト本体39と上カバー41により、第1通路部42より横幅が広い四角筒状に形成されている。さらに、ダクト部材37は、吹出口配設部13に向けて水平方向に延びる第3通路部44を備えている。この第3通路部44は、ダクト本体39と上カバー41により、第2通路部43と同一幅の四角筒状に形成されている。そして、本実施形態では、第3通路部44の先端を、上面部15より上方で収容空間23を臨む吹出口45としている。
図5に示すように、吹出口45は、その先端が上ケース12のガイド部14の正面側端面より背面側へ没入した状態をなす。この吹出口45には、横方向に所定間隔をもってルーバー46が形成されている。また、吹出口45の上部には、ガイド部14の正面側端面と略面一に位置するように突出する保護壁部47が設けられている。この保護壁部47は、上カバー41を略横U字形状に湾曲成形したもので、その先端面が吹出口45より正面側へ突出している。また、保護壁部47の上端は、ガイド部14の上端より下側に位置するように構成されている。この保護壁部47により、吹出口45(ルーバー46)にカゴ50、トレー55および食器類が干渉することを防止している。また、トレー55の表面に付着した水が吹出口45から送風通路38へ浸入することを抑制している。
図4に示すように、送風ファン48は、送風通路38を通して収容空間23内へ空気を供給するもので、軸方向から吸い込んだ空気を径方向に送出するシロッコファンからなる。この送風ファン48は、送風通路38の第1通路部42の端部に位置するように、下カバー40上に配設されている。
加熱ヒータ49は、送風ファン48の送風方向上流側に位置するように第1通路部42内に配設され、収容空間23に供給する空気を所定温度に加熱するものである。この加熱ヒータ49は、線条のヒータ線を螺旋状に巻回したものである。
カゴ50は、金属(SUS304)製の線条部材を屈曲および接合することにより形成したものである。このカゴ50は、平面視で乾燥機本体10の上面部15より小さい下枠部51と、平面視で上面部15より大きい上枠部52とを備えている。これら下枠部51および上枠部52は、略U字形状に屈曲した複数の仕切枠部53により一体的に接合されている。また、カゴ50には、下枠部51が上面部15より所定間隔をもって上方に位置するように、下向きに突出して上面部15に当接する脚部54a〜54dが4隅に設けられている。これら脚部54a〜54dは、上面部15のカゴ位置決め部20a〜20d内に配置されることにより、カゴ50を収容空間23内の所定位置に位置決めして配置できる。なお、脚部54a〜54dを乾燥機本体10のカゴ位置決め部20a〜20dに配置した正常配置状態では、カゴ50の上枠部52は、正面側が上面部15上に位置し、背面側が吹出口45より上部背面側に位置する。
トレー55は、収容空間23の底壁部である乾燥機本体10の上面部15上に略水平に配設されるものである。このトレー55は、正常配置状態で上面部15の排水孔16に向けて下向きに傾斜した形状をなし、その部分に排水部56が形成されている。また、トレー55には、上面部15の凸部18a〜18eに嵌合する上向きに窪んだ位置決め凸部57a〜57eが設けられている。さらに、本実施形態のトレー55は、図6に示すように、収容空間23にカゴ50を配設した状態で、蓋体22によって開放した収容空間23の開口部から略水平に取り出しおよび差し込み可能な構成としている。具体的には、トレー55は、その横幅がカゴ50の脚部54a,54b間より小さく形成され、カゴ50の下部へ着脱可能としている。このトレー55には、差込方向後側に横方向に突出する突出部58a,58bが設けられている。これら突出部58a,58bは、横方向の先端間の幅がカゴ50の脚部54a,54b間の幅より大きく形成され、正常配置状態で上面部15のトレー位置決め部21a,21bに配置されることにより、カゴ50の脚部54a,54bの正面側に位置する。
この食器乾燥機を使用するユーザがトレー55を洗浄する場合には、カゴ50を収容空間23から取り出した状態で、トレー55を取り出して洗浄できる。また、図6に示すように、カゴ50を乾燥機本体10の収容空間23に配置したまま取り出して洗浄できる。よって、ユーザは、希望に応じた使用方法を選択できるため、利便性を向上できる。
洗浄したトレー55は、収容空間23からカゴ50を取り出した状態で配置できる。この際、本実施形態では、乾燥機本体10にトレー位置決め部21a,21bを設けるとともに、トレー55に突出部58a,58bを設けているため、平面視で180度回転させた異常配置状態では配置できない。また、ユーザがトレー55の異常配置に気付かなかったとしても、後にカゴ50を配置する際にカゴ50の脚部54c,54dがトレー55の突出部58a,58b上に載り、カゴ50を正規配置位置に配置できない。さらに、例えユーザがトレー55およびカゴ50の異常配置に気付かなかったとしても、このような異常配置状態では、カゴ50が上方に位置するため、蓋体22が干渉して閉塞することはできない。よって、異常配置状態での乾燥動作の実行を防止できる。
また、洗浄したトレー55を収容空間23に配置する場合には、カゴ50を乾燥機本体10の収容空間23に配置したまま、カゴ50の下部に差し込んで配置できる。この際、トレー55を突出部58a,58bの側から差し込もうとしても、突出部58a,58b間の幅は、カゴ50の脚部54a,54b間の幅より大きいため、差し込むことはできない。また、トレー55を突出部58a,58bの側を持って差し込むと、位置決め凸部57a,57d,57eを設けた差込方向前側をカゴ50の脚部54a,54b間に差し込むことができる。そして、トレー55の突出部58a,58bがカゴ50の脚部54a,54bに当接することにより、それ以上の差し込みはできなくなる。この状態で、上面部15上に配置することにより、トレー55の突出部58a,58bをトレー位置決め部21a,21bに配置した正常配置位置に配置できる。よって、収容空間23にカゴ50を配置した状態でトレー55を配置する場合には、トレー55の異常配置を防止できる。
一方、ユーザは、カゴ50の上枠部52にフキン100を掛けて乾燥動作を実行するという誤使用を行う可能性がある。この場合、乾燥動作を開始すると、吹出口45から収容空間23へ供給される温風は、トレー55を配置した収容空間23の下部領域へ供給される。
具体的には、収容空間23にトレー55を配置した後にフキン100を掛けたカゴ50を配置した場合、図7(A),(B)に示すように、フキン100の垂下した下端部は、トレー55上に載り、中央の位置決め凸部57aで変形する。これにより、位置決め凸部57aの両側には、フキン100とトレー55との間に通風流路(隙間)が形成される。よって、この状態で吹出口45から収容空間23へ温風が供給されると、位置決め凸部57aで変形したフキン100とトレー55との隙間からトレー55上である収容空間23の下部へ通風される。また、吹出口45からの温風の風力でフキン100の下部を撓ませながら、収容空間23の下部を通風する。これは、吹出口45の上方は、水分を含んだフキン100が保護壁部47に密着した状態をなすため、上方への気体流動抵抗が大きいことによる。また、この密着作用は、カゴ50の上枠部52が、吹出口45(保護壁部47)を越えて更に背面側に位置することによる。
また、トレー55を配置する前にフキン100を掛けたカゴ50を配置した場合、図8に示すように、フキン100の垂下した下端部は、乾燥機本体10の上面部15上に載り、中央の凸部18aで変形する。これにより、凸部18aの両側には、フキン100と上面部15との間に通風流路(隙間)が形成される。この状態でトレー55を配置した場合、図9(A),(B)に示すように、フキン100の下部がトレー55の下部に位置する。その結果、フキン100の下部での気体流動抵抗も増大する。しかし、本実施形態では、乾燥機本体10に設けた凸部18aにより、その両側に温風用の通風流路が形成されている。そのため、その通風流路を通して温風を耐熱温度が高いトレー55と乾燥機本体10の上面部15との間を通し、その間に温度降下させて収容空間23内または外部に送出できる。
このように、本発明の食器乾燥機は、乾燥機本体10に設けた凸部18aによりカゴ50にフキン100を引っ掛けて誤使用された場合でも、吹出口45を完全に塞いだ状態になることを防止できる。その結果、吹出口45から供給される温風で送風通路38や吹出口45の周辺の樹脂成形部品を過熱し、溶損させることを防止できる。
また、本実施形態の食器乾燥機は、乾燥機本体10にカゴ50を配置した状態でトレー55を着脱可能としているため、フキン100を掛けた誤使用が行われると、溶損が発生し易い構成である。しかし、凸部18aは、吹出口45の下側の後壁部(下部13a)にかけて延びるように設けるとともに、吹出口45の上部に、吹出口45より前方に突出する保護壁部47を設けている。そのため、吹出口45からの通風流路を確実に確保できる。
さらに、本実施形態では、トレー55に位置決め凸部57aを設け、凸部18aに嵌る構成としているため、トレー55を配置する際の利便性を向上できる。しかも、この位置決め凸部57aは、カゴ50にフキン100を掛けてトレー55上に配置した際に、凸部18aと同様にフキン100を変形させて通風流路を確保する役割をなすため、このような誤使用時にも、吹出口45の周辺の樹脂成形部品の溶損を防止できる。また、吹出口45の上部に設けた保護壁部47により、トレー55を取り出す際に、トレー55上に水が溜められている場合に、その水が吹出口45が内部に浸入することを防止できる。
図10(A),(B)は第2実施形態の食器乾燥機を示す。この第2実施形態では、カゴ50にフキン100が掛けられた場合に、耐熱温度が低い蓋体22(上方)への温風供給を確実に防止し、下方に流れるように規制できるようにした点で、第1実施形態と相違している。
具体的には、第2実施形態のカゴ50には、背面側に配置する部位に保護壁部47へ向けて突出する当接枠部59が設けられている。この当接枠部59は、下枠部51から背面へ突出する一対の屈曲枠部59aと、これらの頂部間を連続するように接合した線条の線条枠部59bとからなる。そして、当接枠部59は、線条枠部59bが保護壁部47に略当接するように、屈曲枠部59aを形成している。
この食器乾燥機は、カゴ50の上枠部52にフキン100を掛けた状態で収容空間23内にカゴ50を配置すると、フキン100が線条枠部59bと保護壁部47との間に挟まれる。そして、フキン100の下部は、第1実施形態と同様に垂下し、トレー55上または図示のようにトレー55と上面部15との間に挟まれた状態をなす。この状態で、ユーザが乾燥動作を実行すると、吹出口45から供給される温風は、上方への通風が遮断され、下方しか通風できない。よって、耐熱温度が高いトレー55上またはトレー55と上面部15との間から正面側へ通風される。その結果、耐熱温度が低い上部の蓋体22に温風が集中的に供給され、蓋体22が溶損することを防止できる。
なお、本発明の温風供給装置は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、乾燥機本体10に対してカゴ50を配置した状態でトレー55を着脱可能に構成したが、トレー55は、平面視形状をカゴ50の下枠部51より大きく設け、トレー55上にカゴ50を配置する構成であってもよい。この場合、フキン100を変形させるための凸部は、トレー55の位置決め凸部57aにより構成される。また、凸部は、乾燥機本体10の上面部(底壁部)15およびトレー55に限られず、吹出口配設部13の下部(後壁部)13aや保護壁部47からカゴ50に向けて突出するように構成してもよく、また、カゴ50から吹出口45に向けて突出するように構成してもよい。
そして、前記実施形態では、本発明の温風供給装置として、食器類を乾燥させる食器乾燥機を適用して説明したが、収容空間23内に所定の器具を収容させて温風により滅菌する滅菌機であっても同様の作用および効果を得ることができる。
10…乾燥機本体
13…吹出口配設部
13a…下部(後壁部)
15…上面部(底壁部)
18a〜18e…凸部
19…傾斜部
22…蓋体
23…収容空間
38…送風通路
45…吹出口
47…保護壁部
48…送風ファン(送風手段)
49…加熱ヒータ(加熱手段)
50…カゴ
51…下枠部
52…上枠部
55…トレー
57a〜57d…位置決め凸部
59…当接枠部
100…フキン

Claims (10)

  1. 蓋体によって開閉可能とした収容空間を有する本体と、この本体の収容空間の底壁部より上方の後壁部に形成した吹出口から前記収容空間内へ空気を供給する送風手段と、この送風手段により供給する空気を加熱する加熱手段と、前記収容空間内に配置され上枠部が前記吹出口より上方に位置するカゴと、このカゴの下部に位置するように前記収容空間内に配置されるトレーと、を備えた温風供給装置において、
    前記収容空間を形成する前記本体の前記底壁部、前記後壁部、前記トレーおよび前記カゴのうちいずれかに、前記カゴの下枠部の前記吹出口側端部と前記吹出口との間の下部領域に位置し、前記吹出口より横幅が小さく前記収容空間内へ突出する凸部を設けたことを特徴とする温風供給装置。
  2. 前記トレーは、前記カゴを前記本体の前記底壁部上に正常配置した状態で、前記蓋体によって開放した前記収容空間の開口部から取り出しおよび差し込み可能であり、
    前記吹出口は、前記トレーの差込方向前側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の温風供給装置。
  3. 前記凸部は、前記吹出口下部の前記後壁部にかけて延びるように前記収容空間の前記底壁部の隅部に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の温風供給装置。
  4. 前記トレーに、前記本体の凸部に嵌る位置決め凸部を設けたことを特徴とする請求項3に記載の温風供給装置。
  5. 前記本体の凸部に、トレー差込方向後側に向けて下向きに傾斜する傾斜部を設けたことを特徴とする請求項4に記載の温風供給装置。
  6. 前記吹出口の上部に、この吹出口より前記収容空間内へ突出する保護壁部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の温風供給装置。
  7. 前記カゴに、前記吹出口上部の壁部に略当接する当接枠部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の温風供給装置。
  8. 蓋体によって開閉可能とした収容空間を有する本体と、この本体の収容空間の底壁部より上方に形成した吹出口から前記収容空間内へ空気を供給する送風手段と、この送風手段により供給する空気を加熱する加熱手段と、前記収容空間内に配置され上枠部が前記吹出口より上方に位置するカゴと、このカゴの下部に位置するように前記収容空間内に配置されるトレーと、を備えた温風供給装置において、
    前記カゴに、前記吹出口上部の壁部に略当接する当接枠部を設けたことを特徴とする温風供給装置。
  9. 前記吹出口の上部に、この吹出口より前記収容空間内へ突出する保護壁部を設け、この保護壁部に前記カゴの当接枠部が当接するようにしたことを特徴とする請求項8に記載の温風供給装置。
  10. 蓋体によって開閉可能とした収容空間を有する本体と、この本体の収容空間の底壁部より上方に形成した吹出口から前記収容空間内へ空気を供給する送風手段と、この送風手段により供給する空気を加熱する加熱手段と、前記収容空間内に配置され上枠部が前記吹出口より上方に位置するカゴと、このカゴの下部に位置するように前記収容空間内に配置されるトレーと、を備えた温風供給装置において、
    前記吹出口の上部に位置する保護壁部に、前記カゴの下枠部の前記吹出口側端部と前記吹出口との間の下部領域に位置し、前記吹出口より横幅が小さく前記収容空間内へ突出する凸部を設けたことを特徴とする温風供給装置。
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